以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
[実施形態1]
本発明に係る実施形態1を図1乃至図11を参照して説明する。この実施形態1では、動画撮影の開始時、及び動画撮影中の所定時間毎、及び撮影終了時にクイックレビュー用画像データ(確認用画像)を画像メモリに記憶する。そして、その記憶した画像データをクイックレビューとして画像表示部28に表示する場合の動作について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る撮像装置100の構成を示すブロック図である。以下、図1を参照して、撮像装置100の構成を説明する。
10は撮像レンズである。12はシャッタで、撮像素子14への露光量を制御するための絞り機能を備えている。撮像素子14は、レンズ10、シャッタ12を通って入射された光学像を電気信号に変換しており、例えばCCDセンサ、CMOSセンサなどである。撮像レンズ10に入射した光線は、光量制限手段である絞り/シャッタ12を介して導かれ、光学像として撮像素子14の撮像面上に結像される。A/D変換器16は、撮像素子14から出力されるアナログ信号をデジタル信号(以下、画像データ)に変換する。タイミング発生回路18は、撮像素子14、A/D変換器16、D/A変換器26等にクロック信号や制御信号を供給し、メモリ制御回路22やシステム制御回路50により制御される。
画像処理回路20は、フィルタ回路やゲイン回路が組み合わせれており、A/D変換器16からの画像データ、或はメモリ制御回路22からの画像データに対して所定の画素補間処理や色変換処理を行う。また画像処理回路20は、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行う。そして、得られた演算結果に基づいてシステム制御回路50がシャッタ制御部40及び測距制御部42を制御する、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理及びEF(ストロボ調光)処理を行う。更に画像処理回路20は、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、その演算結果に基づいてTTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理も行う。また画像処理回路20は電子ズーム手段を有し、撮影した画像を中央部切り出し処理することにより電気的にズーミングを行うことが可能である。メモリ制御回路22は、A/D変換器16、タイミング発生回路18、画像処理回路20、画像表示メモリ24、D/A変換器26、画像メモリ30及び圧縮・伸長回路32を制御する。
A/D変換器16が出力する画像データは、画像処理回路20及びメモリ制御回路22を介して、或はメモリ制御回路22のみを介して、画像表示メモリ24或は画像メモリ30に書き込まれる。画像表示メモリ24は、画像表示部28に表示する画像データを記憶する。D/A変換器26は、この画像データ(デジタルデータ)をアナログ信号に変換して画像表示部28に出力して表示する。この画像表示部28は、例えばTFT方式の液晶表示器(LCD)などである。撮像素子14で撮影した画像データを画像表示部28により逐次表示することにより、電子ビューファインダ機能を実現することが可能である。
また記憶媒体200或は記憶媒体210の記憶領域(202もしくは212)に記録されている画像データを読み出し、圧縮・伸長回路32によって伸張した後、画像表示メモリ24、D/A変換器26を介して画像表示部28に表示することもできる。更に画像表示部28は、システム制御回路50の指示によって、任意に表示をオン/オフでき、表示をオフにした場合には撮像装置100の電力消費を大幅に低減できる。
画像メモリ30は、撮影された静止画や動画、クイックレビュー表示用の画像データを記憶する画像データ記憶手段で、所定枚数の静止画や所定時間の動画を記憶するのに十分な記憶量を備えている。これにより、複数枚の静止画を連続して撮影する連写撮影や動画撮影の場合にも、高速且つ大量の画像データの書き込みを画像メモリ30に対して行うことが可能となる。システムメモリ52は、システム制御回路50の作業領域として使用される。圧縮・伸長回路32は、適応離散コサイン変換(ADCT)などにより画像データを圧縮・伸長する。
シャッタ制御部40は、絞り機能を備えるシャッタ12を制御し、ストロボ48と連携することによりストロボ調光機能も有する。測距制御部42は、撮影レンズ10のフォーカシングを制御する。シャッタ制御部40及び測距制御部42は、TTL方式を用いて制御されており、撮像素子14で撮像した画像データを画像処理回路20によって演算した演算結果に基づき、システム制御回路50がシャッタ制御部40及び測距制御部42を制御する。ズーム制御部44は、撮影レンズ10のズーミングを制御する。バリア制御部46は、レンズバリアである保護部102の動作を制御する。ストロボ(フラッシュ)48は、キセノン管による発光部とコンデンサによる充電部とを有し、充電電圧検出機能、AF補助光の投光機能、ストロボ調光機能などを有している。システム制御回路50は、この撮像装置100全体の動作を制御しており、撮影した動画の画像データの中から一部の画像データを抽出する画像抽出動作も行う。システム制御回路50は、マイクロプロセッサ等のCPU501、このCPU501により実行されるプログラム等を記憶しているROM502を具備している。
メモリ52は、システム制御回路50の動作用の定数、変数などを記憶するワークエリアを提供している。表示部54は、このシステム制御回路50でのプログラムの実行に応じて、文字、画像、音声等を用いて、この撮像装置の動作状態やメッセージ等を表示する液晶表示装置やスピーカ等を有する。この表示部54は、撮像装置100の操作部近辺の視認しやすい位置に1個もしくは複数個設置され、例えばLCDやLED、発音素子などの組み合わせにより構成されている。また表示部54は、その一部の機能が光学ファインダ104内に設置されている。表示部54に表示される内容の内、LCD等に表示されるものは、シングルショット/連写撮影表示、セルフタイマ表示、圧縮率表示、記録画素数表示、記録枚数表示、残撮影可能枚数表示、シャッタスピード表示、絞り値表示、露出補正表示がある。更に、ストロボ表示、赤目緩和表示、マクロ撮影表示、ブザー設定表示、時計用電池残量表示、電池残量表示、エラー表示、複数桁の数字による情報表示、記憶媒体200及び210の着脱状態表示がある。また更に、通信I/F動作表示、日付・時刻表示、外部コンピュータとの接続状態を示す表示などがある。
また表示部54の表示内容の内、光学ファインダ104に表示するものには、合焦表示、手振れ警告表示、フラッシュ充電表示、シャッタスピード表示、絞り値表示、露出補正表示、等がある。表示部54の表示内容のうちランプなどに表示するものとしては、セルフタイマ通知ランプなどがあり、このセルフタイマ通知ランプは、AF補助光と共用して用いても良い。不揮発性メモリ56は、電気的に消去・記録可能なメモリで、必要に応じてメモリ52の内容を記録するものであって、例えばEEPROMなどが用いられる。この不揮発性メモリ56は、操作部74によって入力されたクイックレビュー再生時間を記憶する再生時間記憶手段としても機能も有する。タイマ58は、経過時間を測定する。
60,62,64,66,68,70,72及び74は、システム制御回路50の各種動作指示を入力するための操作部材であり、スイッチやダイヤル、タッチパネル、視線検知によるポインティング、音声認識装置等の単数或は複数の組み合わせで構成される。
次に、これら操作部材について説明する。
電源スイッチ60は、この撮像装置100の電源オン、電源オフを切り替えることができる。また撮像装置100に接続された記憶媒体200,210などの各種付属装置の電源オン、電源オフの設定も合わせて切り替えることができる。モードダイヤルスイッチ62は、静止画撮影モード、動画撮影モード、再生モードなど、各種機能モードを設定できる。レリーズスイッチSW1(64)は、レリーズボタン(不図示)の操作途中でオンとなり、静止画撮影時にAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、WB(ホワイトバランス)処理、EF(ストロボ調光)処理などの動作開始を指示する。レリーズスイッチSW2(66)は、レリーズボタンの操作完了でオンとなる。静止画撮影時に、レリーズスイッチSW2(66)は、撮像素子14で撮影した画像データをメモリ制御回路22を介して画像メモリ30に書き込む露光処理を行う。また画像処理回路20やメモリ制御回路22による演算を用いた現像処理、画像メモリ30から画像データを読み出し、圧縮・伸長回路32で圧縮して記憶媒体200或は210に書き込む一連の処理の動作開始を指示する。画像表示オン/オフスイッチ68は、画像表示部28の表示のオン/オフを設定することができる。この機能により、光学ファインダ104を用いて撮影を行う際に、LCDなどの画像表示部28への電流供給を遮断することによって、省電力を図ることが可能となる。動画撮影ボタン70は、動画撮影中でない時にオンされると動画撮影を開始し、動画撮影中にオンされると動画撮影を終了するように指示する。ズーム釦72は、+(プラス)釦と−(マイナス)釦があり(不図示)、このズーム釦72が押されるとズーム制御部44により撮影レンズ10を駆動してズーミングする。+(プラス)釦を押した場合、画画が狭まる方向に撮影レンズ10を駆動してズーミングし、−(マイナス)釦を押した場合、画画が広がる方向に撮影レンズ10を駆動してズーミングする。操作部74は、各種ボタンやタッチパネルなどを有する操作部で、メニューボタン、セットボタン、マクロボタン、マルチ画面再生改ページボタン、ストロボ設定ボタン、単写/連写/セルフタイマ切り替えボタンを具備する。更に、メニュー移動+(プラス)ボタン、メニュー移動−(マイナス)ボタン、再生画像移動+(プラス)ボタン、再生画像移動−(マイナス)ボタン、撮影画質選択ボタン、露出補正ボタンを有する。また更に、日付/時間設定ボタン、選択/切り替えボタン、AFモード設定スイッチ等を有する。この操作部74は、クイックレビュー表示時間を設定する際にはクイックレビュー表示設定手段(再生時間設定手段)として使用される。クイックレビュー用画像データ記憶フラグ76は、動画撮影時にクイックレビュー用画像データを記憶した場合に「1」にセットされる。カウンタ77は、クイックレビュー用画像データ枚数カウンタであり、画像メモリ30に記憶されているクイックレビュー用画像データの枚数をカウントしている。クイックレビュー用画像データ表示枚数カウンタ78は、クイックレビュー開始時に「0」で、クイックレビュー開始からクイックレビュー終了までに画像表示部28に表示されたクイックレビュー用画像データ数をカウントする。輝度値メモリ79は輝度値記憶手段であり、撮影した画像データの輝度値を一時的に記憶する。
電源制御部80は、電池検出回路、DC/DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等を具備している。電源制御部80は、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行い、その検出結果、及びシステム制御回路50の指示に基づいてDC/DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記憶媒体200及び210を含む各部へ供給する。電源部は、第1の内側コネクタ82は、第1の外側コネクタ84、アルカリ電池やリチウム電池などの一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Li電池などの二次電池、ACアダプタ等の電源86を有している。
90及び94は、メモリカードやハードディスクなどの記憶媒体200、210との第1のインターフェース及び第2のインターフェースである。92,96は、メモリカードやハードディスクなどの記憶媒体200、210との接続を行う第2の内側コネクタ及び第3の内側コネクタである。記憶媒体着脱検知部98は、第2及び第3のコネクタ92、96に記憶媒体200、210が装着されているか否かを検知する。尚、本実施形態では、記憶媒体を取り付けるインターフェース及びコネクタを2系統持つものとして説明している。もちろん、記憶媒体を取り付けるインターフェース及びコネクタは、1つもしくは複数、いずれの系統数を備える構成としても構わない。また、異なる規格のインターフェース及びコネクタを組み合わせて備える構成としても構わない。
保護部102は、撮像装置100のレンズ10を含む撮像部を覆うことにより、撮像部の汚れや破損を防止するバリアとして機能する。光学ファインダ104は、画像表示部28による電子ファインダ機能を使用することなく、光学ファインダ104のみを用いて撮影を行うことが可能である。
通信部110は、RS232やUSB、IEEE1394、P1284、SCSI、モデム、LAN、無線通信などの各種通信機能を有する。112は、通信部110により撮像装置100を他の機器と接続するコネクタ、もしくは無線通信の場合はアンテナである。
メモリカードやハードディスク等の第1の記憶媒体200は、半導体メモリや磁気ディスク等の第1の記憶領域202と、撮像装置100との第3のインターフェース204と、撮像装置100と接続する第2の外側コネクタ206とを備えている。またメモリカードやハードディスク等の第2の記憶媒体210は、半導体メモリや磁気ディスク等の第2の記憶領域212と、撮像装置100との第4のインターフェース214と、撮像装置100と接続する第3の外側コネクタ216とを備えている。
次に図2を参照して、本発明の実施形態に係る撮像装置のクイックレビューの設定方法について説明する。
図2(A)乃至(E)は、本発明の実施形態に係る撮像装置において、クイックレビューに関する設定を行うための設定表示画面の一例を示す図である。
操作部74のメニューボタンをオンすると、表示部54に撮像装置に関する各種設定画面が表示される。クイックレビューに関する設定を行う場合は、初めに操作部74の「右」ボタン或は「左」ボタンを操作し、「撮影」「再生」「セットアップ」「カスタマイズ」の中から「再生」を選択する。続いて操作部74の「上」ボタン或は「下」ボタンを操作して、設定したいメニュー項目を選択する。メニュー項目の右側には、現在設定されているメニュー内容が表示されている(図2(A))。
ここでクイックレビューの設定を行う場合、操作部74の「上」ボタン或は「下」ボタンを操作して、メニュー項目の「画像の確認」を選択する。この状態で操作部74のセットボタンをオンすると、メニュー項目「画像の確認」の選択項目である「切」或は「入」がに表示される(図2(B))。この状態で操作部74の「上」ボタン或は「下」ボタンを操作してカーソルを移動させ、クイックレビューを行わない場合は「切」を、クイックレビューを行う場合は「入」を選択し、再度操作部74のセットボタンをオンする。こうしてクイックレビューを行うかどうかを設定できる。またクイックレビューの表示時間を変更する場合、操作部74の「上」ボタン或は「下」ボタンを操作して、メニュー項目の「画像の確認時間」を選択して、操作部74のセットボタンをオンする(図2(C))。ここで操作部74の「右」ボタン或は「左」ボタンを操作すると、画像の確認時間が変更されるので、撮影者は所望の確認時間を選択して操作部74のセットボタンをオンする。図2(C)の例では、表示時間が5秒に設定されている。
クイックレビュー時に確認する内容を変更する場合、操作部74の「上」ボタン或は「下」ボタンを操作して、メニュー項目の「画像の確認内容」を選択して操作部74のセットボタンをオンする。ここでは「画像の確認内容」の選択項目(抽出条件)として「時間」と「人物」、「輝度」と「ズーム」が表示される(図2(D))。この状態で操作部74の「上」ボタン或は「下」ボタンを操作してカーソルを移動させ、撮影開始から撮影終了まで所定時間毎の撮影画像を確認したい場合は「時間」を選択する。また人物が所定以上の大きさで撮影されている場面を確認したい場合は「人物」を選択する。また動画撮影中に大きく輝度が変化した場面を確認したい場合は「輝度」、また動画撮影中にズーム操作が行われた場面(ズーム操作の有無)を確認したい場合は「ズーム」を選択する。そして再度操作部74のセットボタンをオンする。これにより、クイックレビューとして抽出される画像を指定することができる。
次に、クイックレビューの表示方法を変更する場合は、操作部74の「上」ボタン或は「下」ボタンを操作して「画像の表示」を選択し、操作部74のセットボタンをオンする。この「画像の表示」の選択項目として、「順次」と「分割/静止画」、「分割/動画」が表示される(図2(E))。この状態で操作部74の「上」ボタン或は「下」ボタンを操作してカーソルを移動させ、撮影画像を1つずつ撮影順に表示したい場合は「順次」を選択する。また複数の撮影画像を同時に静止画で表示したい場合は「分割/静止画」を、複数の撮影画像を同時に動画で表示したい場合は「分割/動画」をそれぞれ選択する。
このようにして操作部74を使用して入力、設定されたクイックレビューに関する各種設定は、不揮発性メモリ56に記憶され、クイックレビュー用画像データの作成時、及びクイックレビュー時に参照される。尚、以下に説明する実施形態1〜5では、図2に示す画像の確認内容、画像の表示の選択に対応した処理を実行する。
次に図3乃至図6を参照して本発明の実施形態1に係る撮像装置の動作を説明する。
図3は、本発明の実施形態1に係る撮像装置の動作及び処理手順を示すフローチャートである。尚、この処理を実行するプログラムはROM502に記憶されており、CPU501の制御の下に実行される。従って、以下の説明における各ステップの動作主体はCPU501である。この実施の形態1では、動画撮影中に、所定時間が経過する度に、クイックレビュー用の画像データを作成して記憶媒体に記憶する。またクイックレビュー時には、複数のクイックレビュー用の画像データが記憶されているときは、各画像を図2(C)で指定された時間だけ順番に再生表示する。
この処理は電源投入により開始され、先ずステップS101で、フラグや制御変数などを初期化し、次にステップS102で、画像表示部28の画像表示をオフ状態に初期設定する。次にステップS103に進み、電源スイッチ60がオンされたかどうかを判断し、電源スイッチ60がオフであればステップS104に進み、表示部54の表示を終了状態に変更する。そしてバリア制御部46を介して保護部102のバリアを閉じ、撮像部を保護する。更に、フラグや制御変数などを含む必要なパラメータや設定値、設定モードを不揮発性メモリ56に記録する。また電源制御部80を制御して、画像表示部28を含む撮像装置100の各部の不要な電源を遮断するなどの所定の終了処理を行う。
一方、ステップS103で、電源スイッチ60がオンされていた場合はステップS105に進み、モードダイヤルスイッチ62の設定位置を判断し、動画撮影モードに設定されているか否かを判断する。ここで動画撮影モードでなければステップS106に進み、その選択されたモードに応じた処理を実行する。そして、その処理を終えるとステップS103に戻る。
一方、ステップS105の判断の結果、モードダイヤルスイッチ62が動画撮影モードが指定されていると判断した場合はステップS107に進む。ステップS107では、電源制御部80からの信号に基づいて、電源部86の電池残容量が十分であるか、また電源の動作状況が正常であるか否かを判断する。ここで問題があると判断した場合はステップS109に進み、表示部54を用いて、画像や音声により所定の警告表示を行ってステップS103に戻る。
一方、ステップS107で電池残容量や動作状況に問題がないと判断した場合はステップS108に進む。ステップS108では、記憶媒体200或は記憶媒体210の動作状態が、撮像装置100の動作、特に記憶媒体に対する画像データの記憶・再生動作に問題がないか否かを判断する。ここで問題がある場合としては、記憶媒体200及び/或は記憶媒体210が撮像装置100に装着されていない場合などが挙げられる。ここで問題があると判断した場合はステップS109へ進み、前述したように警告表示を行う。一方、ステップS108で問題がないと判断した場合はステップS110に進む。ステップS110では、ライブビュー画像(撮影する前後にファインダ機能として表示させるためのもので、撮像素子14によって撮像された動画)を画像表示部28に表示するための撮影準備の初期化を行う。次にステップS111に進み、タイミング発生回路18を制御してライブビュー表示のフレームレートタイミングで撮像素子14で得られた画像データを読み出す。そしてステップS112に進み、画像処理回路20及びメモリ制御回路22によってライブビュー表示用の画像処理を施し、表示用の画像データとして画像表示メモリ24に記憶する。そしてステップS113で、画像表示メモリ24に記憶された画像データを、メモリ制御回路22及びD/A変換器26を介して画像表示部28に表示(ライブビュー表示)する。そしてステップS201(図4)に進む。これらステップS111乃至ステップS113の動作を逐次繰り返すことにより電子ファインダ機能を実現する。
次に、ライブビュー表示状態における動画撮影時の撮像装置の動作について図4及び図5のフローチャートと図6を参照して説明する。
図4及び図5は、本発明の実施形態1に係る撮像装置100において、動画撮影中、所定時間毎にクイックレビュー用画像を作成して画像メモリ30に記憶する動作を示すフローチャートである。尚、この処理を実行するプログラムはROM502に記憶されており、CPU501の制御の下に実行される。従って、以下の説明における各ステップの動作主体はCPU501である。
また図6は、実施形態1に係る撮像装置100において、撮影開始から終了までのクイックレビュー用画像データ作成タイミングを示す図である。
図4のステップS201で、モードダイヤルスイッチ62の位置が変更されずに、動画撮影モードが選択されているか否かを判断する。ここでモードダイヤルスイッチ62の位置が変更され、動画撮影モード以外のモードが選択されている場合は図3のステップS103へ進む。
一方ステップS201で、引き続き動画撮影モードが選択されている場合はステップS202に進む。ステップS202では、動画撮影ボタン70がオンされて動画撮影が開始されたか否かを判断する。ここで動画撮影ボタン70がオンされず動画撮影が開始されていない場合はステップS203に進み、タイミング発生回路18によってライブビュー表示のフレームレートタイミングで、撮影された画像データを読み出す。そしてステップS204に進み、その画像データに対して、画像処理回路20及びメモリ制御回路22を介してライブビュー表示用の画像処理を施し画像表示メモリ24に記憶する。そしてステップS205で、画像表示メモリ24に記憶された画像データを、メモリ制御回路22及びD/A変換器26を介して画像表示部28に表示する。次にステップS206に進み、画像処理回路20が撮像素子14から得られた信号に対して所定の測光演算を行い、その演算結果をシステムメモリ52に格納する。そして、この演算結果を基に、シャッタ制御部40を介して絞り/シャッタ12を駆動させ、ライブビュー画像に対するAE処理を行ッてステップS201に進む。
一方、ステップS202で動画撮影ボタン70がオンされて動画撮影が開始されたと判断するとステップS207に進み、画像処理回路20が撮像素子14から得られた信号に対して所定の測距演算を行い、その演算結果をシステムメモリ52に格納する。そして、この演算結果を基に、測距制御部42を用いてAF処理を行い、撮影レンズ10の焦点を被写体に合わせる。次にステップS208に進み、画像処理回路20が撮像素子14から得られた信号に対して所定の測光演算を行い、その演算結果をシステムメモリ52に格納する。そしてこの演算結果を基に、シャッタ制御部40を用いてAE処理を行う。
次にステップS209に進み、一連の撮影動作における動画撮影処理を実行する。タイミング発生回路18を制御して撮像素子14により撮影した画像データを画像メモリ30に記憶する。次にステップS210に進み、タイマ58による計時値を「0」にして計時を開始する。次にステップS211に進み、クイックレビュー用画像データ枚数カウンタ77のカウント値を「+1」する。更にステップS212で、クイックレビュー用画像データ記憶フラグ76を「1」にする。
次にステップS213で、ステップS209で画像メモリ30に記憶された画像データから、記憶媒体200或は記憶媒体210に記憶する画像データと、撮影終了後にクイックレビューとして表示する画像データとを作成する。記憶媒体200或は記憶媒体210に記憶する画像データは、画像処理回路20にてJPEG形式などで所定の現像、圧縮処理がなされて再度、画像メモリ30に記憶される。また動画撮影終了後にクイックレビューとして表示する画像データに対して、画像表示部28の画素数及び前述のクイックレビュー表示方法の設定に基づいて、所定の現像、画素間引き、圧縮処理などの画像処理が行われる。そして、クイックレビュー用画像データ枚数カウンタ77のカウント値(最初は「1」)に関連付けて画像メモリ30に記憶される。
次にステップS214に進み、画像メモリ30に記憶された記憶媒体200或は記憶媒体210に記憶される画像データを、動画ファイルの1フレーム目として記憶媒体200或は記憶媒体210の記憶領域202或は記憶領域212に記憶する。次にステップS215に進み、ステップS209で撮像素子14から得られた画像データに、画像処理回路20及びメモリ制御回路22を介してライブビュー表示用の画像処理を施す。そして画像データとして画像表示メモリ24に記憶する。次にステップS216に進み、画像表示メモリ24に記憶された画像データを、メモリ制御回路22及びD/A変換器26を介して画像表示部28に表示してステップS301(図5)に進む。
ステップS301では、モードダイヤルスイッチ62の位置が変更されずに、動画撮影モードのままであるか否かを判断する。ここでモードダイヤルスイッチ62の位置が変更され、動画撮影モード以外のモードが選択された場合は図3のステップS103へ進む。一方ステップS301で、引き続き動画撮影モードが選択されている場合はステップS302に進む。ステップS302では、動画撮影ボタン70が再度オンされて動画撮影の終了が指示されたか否かを判断する。ここで動画撮影ボタン70が再度オンされて動画撮影の終了が指示された場合はステップS303に進み、クイックレビュー用画像データ枚数カウンタ77のカウント値NCが「1」であるか否かを判断する。ここでクイックレビュー用画像データ枚数カウンタ77のカウント値NCが「1」でない場合はステップS304に進み、クイックレビュー用画像データ枚数カウンタ77のカウント値NCを「+1」してステップS305へ進む。一方、ステップS303で、クイックレビュー用画像データ枚数カウンタ77のカウント値NCが「1」であれば、所定時間t1が経過して記憶されたクイックレビュー用画像データがないためステップS305に進み、クイックレビューを開始する。この場合は、ステップS317で記憶された最後のクイックレビュー用画像データだけが表示されることになる。尚、クイックレビュー動作の詳細については、図7乃至図11を用いて詳しく後述する。
そしてステップS305でクイックレビュー表示を行った後ステップS306に進み、画像メモリ30に記憶されているクイックレビュー用画像データを消去して図3のステップS103へ進む。
一方、ステップS302で、動画撮影が継続されていると判断した場合はステップS307に進み、画像処理回路20が撮像素子14から得られた画像データに対して所定の測距演算を行い、その演算結果をシステムメモリ52に格納する。そしてこの演算結果を基に、測距制御部42を介してAF処理を行い、撮影レンズ10の焦点を被写体に合わせる。次にステップS308に進み、画像処理回路20が撮像素子14から得られた画像データに対して所定の測光演算を行い、その演算結果をシステムメモリ52に格納する。そしてこの演算結果を基に、シャッタ制御部40を介して絞り/シャッタ12を駆動してAE処理を行う。次にステップS309に進み、タイミング発生回路18を制御して撮像素子14からの画像データを画像メモリ30に記憶する。
次にステップS310に進み、タイマ58の計時値が、予め設定されている所定時間t1に達しているか否かを判断する。ここでタイマ58による計時値が、所定時間t1に達していない場合はステップS311に進み、クイックレビュー用画像データ記憶フラグ76が「1」になっているか否かを判断する。ここでクイックレビュー用画像データ記憶フラグ76が「1」である場合はステップS312に進み、その記憶フラグ76の値を「0」にしてステップS317へ進む。一方、ステップS311で、クイックレビュー用画像データ記憶フラグ76が「1」でない場合はステップS313に進み、ステップS317で画像メモリ30に記憶された最も新しいクイックレビュー用画像データを消去してステップS317に進む。こうして順次記憶されたクイックレビュー用画像データの最新の画像データでは、関連付けられているクイックレビュー用画像データ枚数カウンタ77のカウント値が最も大きい。従って、画像メモリ30に記憶されているクイックレビュー用画像データが複数あった場合でも、最新のクイックレビュー用画像データを判別できる。
一方、ステップS310で、タイマ58による計時値が所定時間t1を経過した場合はステップS314に進み、タイマ58を「0」にして再度タイマ58による所定時間t1の計時を開始する。次にステップS315に進み、クイックレビュー用画像データ枚数カウンタ77のカウント値NCを「+1」する。更にステップS316に進み、クイックレビュー用画像データ記憶フラグ76を「1」にする。次にステップS317で、ステップS309で画像メモリ30に記憶された画像データから、記憶媒体200或は記憶媒体210に記憶する画像データを作成する。またクイックレビューとして表示する画像データを作成する。そして、その作成した画像データを画像処理回路20にて所定の画像処理を行い、再度画像メモリ30に記憶する。またクイックレビューとして表示する画像データを、画像表示部28の画素数及び前述のクイックレビュー表示方法の設定に基づいて画像処理を行って作成する。そしてその画像データを、クイックレビュー用画像データ枚数カウンタ77のカウント値NCに関連付けて画像メモリ30に記憶する。次にステップS318に進み、画像メモリ30に記憶された画像データを動画ファイルを構成する画像データとして記憶媒体200或は記憶媒体210の記憶領域に書き込む。次にステップS319に進み、ステップS309にて撮像素子14から得られた画像データに対して画像処理回路20及びメモリ制御回路22を介してライブビュー表示用の画像処理を施して画像表示メモリ24に記憶する。そしてステップS320で、その画像表示メモリ24に記憶された画像データを、メモリ制御回路22及びD/A変換器26を介して画像表示部28に表示する。
以上説明したように本実施形態1に係る撮像装置によれば、図6のように、動画撮影中、所定時間t1毎にクイックレビュー用画像データを作成して記憶できる。よって、動画撮影後のクイックレビュー時には、撮影開始時と撮影終了時、及び所定時間t1おきに撮影した動画を確認できるので、撮影した動画全体を確認できる。
図6は、実施形態1におけるクイックレビュー用画像データの作成タイミングを説明する図である。
この例では、動画撮影の開始時と終了時、及び動画撮影中では、時間t1ごとにクイックレビュー用画像データが作成されて記憶されている。
またこのような構成の撮像装置では、動画撮影開始時と動画撮影終了時の画像データをクイックレビューとして表示できるので、動画撮影開始時の画像と、動画撮影終了時の画像を確認することが可能である。
次に、図7乃至図11を参照して、本発明の実施形態1に係る撮像装置のクイックレビュー表示動作について説明する。まずはじめに、図7及び図8を参照して、クイックレビュー用画像データを1つずつ撮影順に従って順次表示する場合のクイックレビュー動作について説明する。
図7は、本実施形態1に係る撮像装置におけるクイックレビュー動作を示すフローチャートである。尚、この処理を実行するプログラムはROM502に記憶されており、CPU501の制御の下に実行される。従って、以下の説明における各ステップの動作主体はCPU501である。
図8は、本実施形態1に係る撮像装置におけるクイックレビューのタイミングを示すタイミング図である。
まずステップS401で、クイックレビュー用画像データ枚数カウンタ77のカウント値NCと、操作部74によって撮影者に予め設定されたクイックレビュー表示時間Tとから、1クイックレビュー用画像データ当たりの表示時間T1を算出する。図2の例では、クイックレビュー表示時間Tは5秒である。従って、カウンタ77のカウント値NCが「5」であれば、表示時間T1は1秒となる。次にステップS402に進み、画像メモリ30からクイックレビュー用画像データ枚数カウンタ77のカウント値「1」と関連付けられているクイックレビュー用画像データを読み出し、メモリ制御回路22及びD/A変換器26を介して画像表示部28に表示する。次にステップS403で、タイマ58による計時を開始し、クイックレビュー用画像データ表示枚数カウンタ78のカウント値NSを「1」にする。そしてステップS405に進み、タイマ58による計時値が、ステップS401で求めた1クイックレビュー用画像データ当たりの表示時間T1に達しているか否かを判断する。ここでタイマ58による計時値が表示時間T1に達していない場合は、このステップS405の判断動作を繰り返す。そしてタイマ58による計時値が表示時間T1となるとステップS406に進む。ステップS406では、クイックレビュー用画像データ表示枚数カウンタ78のカウント値NSがクイックレビュー用画像データ枚数カウンタ77のカウント値NCと同じか否かを判断する。ここで表示枚数カウンタ78のカウント値NSがクイックレビュー用画像データ枚数カウンタ77のカウント値NCと同じであると判断すると、クイックレビュー用に格納している画像データを全て表示したことになるのでクイックレビューは終了となる。
一方、ステップS406で、表示枚数カウンタ78のカウント値NSがクイックレビュー用画像データ枚数カウンタ77のカウント値NCに達していない場合はステップS407に進む。ステップS407では、画像メモリ30からクイックレビュー用画像データ枚数カウンタ77のカウント値「NS+1」と関連付けられているのクイックレビュー用画像データを読み出す。そしてメモリ制御回路22及びD/A変換器26を介して画像表示部28に表示する。そしてステップS408に進み、タイマ58による計時値を「0」にして再度タイマ58による計時を開始する。次にステップS409に進み、クイックレビュー用画像データ表示枚数カウンタ78のカウント値NSを「+1」した後、ステップS405へ進んで、表示時間T1の間、そのクイックレビュー用画像データの表示を行う。以上の処理をクイックレビュー用画像データ枚数カウンタ77のカウント値NCで表される枚数分実行すると、この処理を終了する。
これにより図8に示すように、撮影者が予め設定したクイックレビュー表示時間Tの間に、クイックレビュー用の画像データとして記憶された画像が順次、その撮影された時間順に表示される。
次に図9乃至図11を参照して、クイックレビュー用画像データの内、複数の画像を同時に表示する場合のクイックレビュー動作について説明する。
図9は、本実施形態1に係る撮像装置で、クイックレビュー用画像データの内、複数の画像を同時に表示する場合のクイックレビュー動作を示すフローチャートである。尚、この処理を実行するプログラムはROM502に記憶されており、CPU501の制御の下に実行される。従って、以下の説明における各ステップの動作主体はCPU501である。
図10は、クイックレビュー用画像データの複数を同時に表示する場合の画像表示部28の表示内容の一例を示す図である。
また図11は、画像表示部28にクイックレビュー用画像データの複数を同時に表示する場合のクイックレビュー動作タイミングを示す図である。
クイックレビュー用画像データが所定数以上ある場合、画像表示部28に表示される1画像データ当たりの表示面積が大変小さくなるため画像の確認が困難になる。そのため本実施形態1では、クイックレビュー時に表示する画像データ数を「9」を上限としている。よって、クイックレビュー用画像データ枚数カウンタ77のカウント値NCが「1」乃至「9」の場合、クイックレビュー表示フレーム数Nfは「1」となって、1つの画面で全ての記憶しているクイックレビュー用画像データを表示できる。また、クイックレビュー用画像データ枚数カウンタ77のカウント値NCが「10」乃至「18」の場合は、クイックレビュー表示フレーム数Nfは「2」となり、2つの画面を切り換えることにより、記憶しているクイックレビュー用画像データを全て表示できる。それ以上の場合も同様である。
図9で、先ずステップS501で、クイックレビュー用画像データ枚数カウンタ77のカウント値NCが「9」より大きい値か否かを判断する。ここでクイックレビュー用画像データ枚数カウンタ77のカウント値NCが「9」以下であった場合はステップS502に進む。ステップS502では、画像表示部28の表示可能面積とクイックレビュー用画像データ枚数カウンタ77のカウント値NCから1クイックレビュー用画像データ当たりの表示面積を算出する。次にステップS503に進み、その算出した1クイックレビュー用画像データ当たりの表示面積を基に、画像処理回路20によりクイックレビュー用画像データに画像処理を施す。そして画像メモリ30に記憶されている全てのクイックレビュー用画像データを同時に表示するクイックレビュー表示画像データを作成する。そしてステップS504に進み、メモリ制御回路22及びD/A変換器26を介して画像表示部28に表示する。次にステップS505に進み、タイマ58による計時を開始する。そしてステップS506で、撮影者によって予め設定されているクイックレビュー表示時間Tが経過したかを調べ、タイマ58による計時値が表示時間Tを越えると、このクイックレビュー動作を終了する。
一方、ステップS501で、クイックレビュー用画像データ枚数カウンタ77のカウント値NCが「9」より大きかった場合はステップS507に進む。ステップS507では、クイックレビュー用画像データ枚数カウンタ77のカウント値NCを基に、クイックレビュー表示フレーム数Nfを算出する。次にステップS508に進み、クイックレビュー表示フレーム数Nfと操作部74によって撮影者に予め設定されたクイックレビュー表示時間Tとから、1クイックレビュー表示当たりのクイックレビュー表示時間T2を算出する。そしてステップS509に進み、1クイックレビュー用画像データ当たりの表示面積、及びクイックレビュー表示フレーム数Nfを基に、画像処理回路20により、クイックレビュー用画像データに画像処理を施す。そして、そのフレームに表示する全てのクイックレビュー表示画像データを作成する。次にステップS510に進み、メモリ制御回路22及びD/A変換器26を介して、1フレーム目のクイックレビュー表示画像データを画像表示部28に表示する。この時、画像表示部28には図10に示すように、9分割された画像エリアに各クイックレビュー画像が表示される。
次にステップS511に進み、タイマ58による計時を開始する。そしてステップS512に進み、クイックレビュー用画像データ表示枚数カウンタ78のカウント値NSを「1」にする。そしてステップS513に進み、タイマ58による計時値がステップS508で算出された、1クイックレビュー表示当たりのクイックレビュー表示時間T2に達しているか否かを判断する。ここでタイマ58による計時値がクイックレビュー表示時間T2に達していないと判断するとステップS513の処理を繰り返して、現時点でのクイックレビュー表示を継続する。
そしてステップS513で、タイマ58による計時値が1クイックレビュー表示画像データ当たりのクイックレビュー表示時間T2に達したと判断した場合はステップS514に進む。ステップS514では、クイックレビュー用画像データ枚数カウンタ77のカウント値NSがクイックレビュー表示フレーム数Nfと同じか否かを判断する。ここで表示枚数カウンタ78のカウント値NSがクイックレビュー表示フレーム数Nfと同じであると判断すると、クイックレビュー動作は終了となる。一方ステップS514で、カウント値NSがクイックレビュー表示フレーム数Nfに達していないと判断した場合はステップS515に進む。ステップS515では、メモリ制御回路22及びD/A変換器26を介して、次フレームのクイックレビュー表示画像データを画像表示部28に表示する。そしてステップS516で、タイマ58による計時を開始し、ステップS517でクイックレビュー用画像データ表示枚数カウンタ78のカウント値NSを「+1」にした後ステップS513へ進む。
以上説明したように実施形態1によれば、撮影開始時、撮影中の所定時間毎、及び撮影終了時に撮影した動画の静止画データを画像メモリ30に記憶し、動画撮影後のクイックレビュー用画像データとして記憶して表示できる。これにより撮影者は、撮影した動画の全体を確認できる。
また複数のクイックレビュー用画像データが存在する場合、それらを複数の全て或は幾つかを同時に表示できる。また或は、各クイックレビュー用画像データを時間順に順次表示することもできる。
[実施形態2]
実施形態2では、動画撮影中、主被写体が所定以上大きく撮影された場合にクイックレビュー用画像データとして画像メモリ30に記憶し、クイックレビューとして画像表示部28に表示する動作について説明する。尚、本実施形態2に係る撮像装置の構成は、前述の実施形態1に係る撮像装置100と同じである。また本実施形態2でも、図3のステップS101乃至ステップS113、図4のステップS201乃至ステップS216と同じ処理を実行するため、それらの説明を省略する。
図12は、本発明の実施形態2に係る撮像装置100において、動画撮影中、主被写体が所定以上大きく撮影された場合にクイックレビュー用画像データを作成して記憶する動作を示すフローチャートである。尚、本実施形態2では、主被写体を人物として説明する。尚、この処理を実行するプログラムはROM502に記憶されており、CPU501の制御の下に実行される。従って、以下の説明における各ステップの動作主体はCPU501である。
この処理は図4のステップS216でライブビュー画像が表示された後の処理として示されており、ステップS601で、モードダイヤルスイッチ62の位置が変更されずに、動画撮影モードが継続されているか否かを判断する。ここでモードダイヤルスイッチ62の位置が変更され、動画撮影モード以外のモードが選択された場合は図3のステップS103へ進む。一方、ステップS601で、引き続き動画撮影モードが選択されている場合はステップS602に進み、動画撮影ボタン70が再度オンされて動画撮影の終了が指示されたか否かを判断する。ここで動画撮影の終了が指示されるとステップS603に進み、クイックレビュー用画像データ枚数カウンタ77のカウント値NCが「1」であるか否かを判断する。ここでカウント値NCが「1」でなかった場合はステップS604に進み、クイックレビュー用画像データ枚数カウンタ77のカウント値NCを「+1」してステップS605へ進む。
一方、ステップS603で、クイックレビュー用画像データ枚数カウンタ77のカウント値NCが「1」であった場合はステップS605に進み、クイックレビューを開始する。ここではクイックレビュー表示を行った後ステップS606に進み、画像メモリ30に記憶されているクイックレビュー用画像データを消去して図3のステップS103へ進む。
一方、ステップS602で、動画撮影が継続されていると判断するとステップS607に進み、画像処理回路20により、撮像素子14から得られた画像データに対して所定の測距演算を行い、その演算結果をシステムメモリ52に格納する。そして、この演算結果を基に、測距制御部42を介してAF処理を行い、撮影レンズ10の焦点を被写体に合わせる。次にステップS608に進み、撮像素子14から得られた画像データに対して、画像処理回路20により所定の測光演算を行い、その演算結果をシステムメモリ52に格納する。そしてこの演算結果を基に、シャッタ制御部40を介して絞り/シャッタ12を駆動させるAE処理を行う。次にステップS609に進み、タイミング発生回路18を制御して撮像素子14からの信号を画像データに変換して画像メモリ30に記憶する。そしてステップS610に進み、画像メモリ30に記憶された画像データから、記憶媒体200或は記憶媒体210に記録する画像データを作成する。そして画像処理回路20により所定の画像処理を行い、再度画像メモリ30に記憶する。次にステップS611に進み、画像メモリ30に記憶された画像データを、動画ファイルを構成する画像データとして記憶媒体200或は記憶媒体210の記憶領域に書き込んで記憶する。
次にステップS612に進み、作成された画像データに人物の顔が撮影されているか否かを判断する。このように画像データに人物の顔が撮影されているか否かを判断する方法としては、人物の顔の要素である、目及び鼻、口の位置を検知して判断する顔検知技術が広く知られている。ここで、撮影された画像データに人物の顔が含まれていないと判断した場合はステップS615へ進む。一方、ステップS612で、その画像データに人物の顔が含まれていると判断した場合はステップS613に進み、その画像データにおいて、撮影された人物の顔が占める面積の割合を算出する。そして、人物の顔が占める面積の割合が、画像データ全体の所定値以上か否かを判断する。本実施形態2では、この所定値を「1/3」とする。人物の顔が占める面積の割合が画像データ全体に対して1/3以上か否かを判断する方法としては、前述の顔検知技術を用いることが可能である。またステップS612における目及び鼻、口の位置検知結果から、目、鼻、口それぞれの距離を計測し、顔の大きさを算出する。その算出結果から、画像データ全体に占める顔の割合が算出することが出来る。
こうしてステップS613で、撮影された人物の顔が占める面積の割合が「1/3」より小さいと判断するとステップS615に進むが、そうでないときはステップS614に進む。ステップS614では、直前のフレームの画像と現フレームの画像との間での変化量が所定量以上であるかどうかを判断する。ここで変化量が所定量以上でなければステップS615に進む。ステップS615では、クイックレビュー用画像データ記憶フラグ76が「1」になっているか否かを判断する。ここでクイックレビュー用画像データ記憶フラグ76が「1」である場合はステップS616に進み、クイックレビュー用画像データ記憶フラグ76の値を「0」にしてステップS621へ進む。またステップS615で、クイックレビュー用画像データ記憶フラグ76が「1」でない場合はステップS617に進み、画像メモリ30に記憶されている最も新しいクイックレビュー用画像データを消去してステップS621へ進む。
一方、ステップS614で、直前のフレームの画像と現フレームの画像との間での変化量が所定量以上であればステップS619に進み、クイックレビュー用画像データ枚数カウンタ77のカウント値NCを「+1」する。更にステップS620に進み、クイックレビュー用画像データ記憶フラグ76を「1」にする。
次にステップS621に進み、ステップS609で画像メモリ30に記憶された画像データから、撮影終了後にクイックレビューとして表示する画像データを作成する。ここでは画像表示部28の画素数及び前述のクイックレビュー表示方法の設定に基づいて画像処理を行った後、クイックレビュー用画像データ枚数カウンタ77のカウント値NCに関連付けて画像メモリ30に記憶する。次にステップS622に進み、撮像素子14から得られた画像データに、画像処理回路20及びメモリ制御回路22を介してライブビュー表示用の画像処理を施して画像表示メモリ24に記憶する。そしてステップS623に進み、画像表示メモリ24に記憶された画像データを、メモリ制御回路22及びD/A変換器26を介して画像表示部28に表示する。
以上説明したように実施形態2によれば、主被写体の画像データ全体に占める割合が所定値以上の場合、その画像データを画像メモリ30に記憶し、動画撮影後のクイックレビュー用画像データとして画像表示部28に表示する。これにより撮影者は、撮影した動画の重要箇所を確認することが出来る。また、撮影開始時及び撮影終了時も画像データを画像メモリ30に記憶し、動画撮影後のクイックレビュー用画像データとして表示するので、撮影した動画の全体を確認することができる。
尚、図12のステップS614で、タイマ58による計時値を基に所定時間が経過したかどうかを判定する。こうして撮影された人物の顔が占める面積の割合が「1/3」である状態で、且つ所定時間T1が経過したときにクイックレビュー用画像データを記憶するようにしても良い。この場合はステップS614で所定時間が経過したと判定すると、次のステップでタイマ58を初期化する必要がある。これにより、撮影された人物の顔が占める面積の割合が大きい状態が長く続いても、クイックレビュー用画像データとして記憶される画像の数を少なく抑えることができる。
[実施形態3]
次に図3及び図4及び図13乃至図15を参照して本発明の実施形態3を説明する。この実施形態3では、動画撮影中にズームした場合、クイックレビュー用画像データを画像メモリ30に記憶し、クイックレビューとして画像表示部28に表示する。尚、本実施形態3に係る撮像装置は、前述の実施形態1に係る撮像装置100と同じ構成を有し、前述の図3のステップS101乃至ステップS113、図4のステップS201乃至ステップS216と同じ処理を実行するため、それらの説明を省略する。
図13及び図14は、本発明の実施形態3に係る撮像装置100において、動画撮影中にズームした場合、クイックレビュー用画像データを作成して画像メモリ30に記憶する動作を説明するフローチャートである。尚、この処理を実行するプログラムはROM502に記憶されており、CPU501の制御の下に実行される。従って、以下の説明における各ステップの動作主体はCPU501である。
また図15は、本発明の実施形態3に係る撮像装置100の、撮影開始から終了までのクイックレビュー用画像データ作成タイミングを示す図である。
図13に示す処理は、図4のステップS216でライブビュー画像が表示されるた後の処理であり、ステップS701で、モードダイヤルスイッチ62の位置が変更されずに、動画撮影モードのままであるか否かを判断する。ここでモードダイヤルスイッチ62の位置が変更されて動画撮影モード以外のモードが選択された場合は図3のステップS103へ進む。一方、ステップS701で、引き続き動画撮影モードが選択されている場合はステップS702に進み、動画撮影ボタン70が再度オンされて動画撮影の終了が指示されたか否かを判断する。動画撮影の終了が指示された場合はステップS703に進み、クイックレビュー用画像データ枚数カウンタ77のカウント値NCが「1」であるか否かを判断する。ここで枚数カウンタ77のカウント値NCが「1」でなかった場合はステップS704に進み、クイックレビュー用画像データ枚数カウンタ77のカウント値NCを+1してステップS705へ進む。一方、ステップS703で、枚数カウンタ77のカウント値NCが「1」であった場合はステップS705に進み、クイックレビューを開始する。このステップS705の処理は図5のステップS305の処理と同じである。こうしてステップS705でクイックレビュー表示を行った後、ステップS706に進み、画像メモリ30に記憶されているクイックレビュー用画像データを消去して図3のステップS103へ進む。
一方、ステップS702で、動画撮影が継続されている場合はステップS707に進み、撮像素子14から得られた画像データに対して画像処理回路20により所定の測距演算を行い、その演算結果をシステムメモリ52に格納する。そして、この演算結果を基に、測距制御部42を介してAF処理を行い、撮影レンズ10の焦点を被写体に合わせる。次にステップS708に進み、撮像素子14から得られた画像データに対して、画像処理回路20により所定の測光演算を行い、その演算結果をシステムメモリ52に格納する。そして、この演算結果を基に、シャッタ制御部40を介して絞り/シャッタ12を駆動させるAE処理を行う。次にステップS709に進み、タイミング発生回路18を制御して撮像素子14出撮影された画像データを画像メモリ30に記憶する。
次にステップS710に進み、ズームボタン72がオンされているか否かを判断する。ここでズームボタン72がオンされているとステップS711に進み、ステップS709で画像メモリ30に記憶された画像データから、記憶媒体に記憶する画像データと、撮影終了後にクイックレビューとして表示する画像データとを作成する。ここで記憶媒体に記憶する画像データは、画像処理回路20にて所定の画像処理が行われて再度画像メモリ30に記憶される。またクイックレビューとして表示される画像データは、画像表示部28の画素数及びクイックレビュー表示方法の設定に基づいて画像処理が行われる。その後、クイックレビュー用画像データ枚数カウンタ77のカウント値NCに関連付けて画像メモリ30に記憶される。次にステップS712に進み、画像メモリ30に記憶された記憶媒体に記憶される画像データを動画ファイルを構成する画像データとして記憶媒体に記憶する。次にステップS713に進み、ステップS709で得られた画像データに対して画像処理回路20及びメモリ制御回路22を介してライブビュー表示用の画像処理が施され、画像データとして画像表示メモリ24に記憶される。そしてステップS714に進み、この画像表示メモリ24に記憶された画像データを、メモリ制御回路22及びD/A変換器26を介して画像表示部28に表示する。そして図14のステップS801に進む。
一方、ステップS710で、ズームボタン72がオンされていなかった場合はステップS715に進み、クイックレビュー用画像データ記憶フラグ76が「1」になっているか否かを判断する。ここでクイックレビュー用画像データ記憶フラグ76が「1」であればステップS716に進み、クイックレビュー用画像データ記憶フラグ76の値を「0」にしてステップS718に進む。一方、ステップS715で、クイックレビュー用画像データ記憶フラグ76が「1」でなかった場合はステップS717に進み、画像メモリ30に記憶されている最も新しいクイックレビュー用画像データを消去してステップS718に進む。ステップS718では、ステップS709で画像メモリ30に記憶された画像データから、記憶媒体に記憶する画像データとイックレビュー用画像データとを作成する。そしてこれら画像データを、画像処理回路20により所定の画像処理を行って画像メモリ30に記憶する。次にステップS719に進み、画像メモリ30に記憶された記憶媒体に記憶される画像データを、動画ファイルを構成する画像データとして記憶媒体に記憶する。次にステップS720に進み、ステップS709で得られた画像データに、画像処理回路20及びメモリ制御回路22を介してライブビュー表示用の画像処理を施して画像表示メモリ24に記憶する。そしてステップS721に進み、この画像表示メモリ24に記憶された画像データを、メモリ制御回路22及びD/A変換器26を介して画像表示部28に表示する。そして、ステップS701へ戻る。
次に図13のステップS714から進んだ図14のステップS801では、モードダイヤルスイッチ62の位置が変更されずに動画撮影モードが選択されているか否かを判断する。ここで、モードダイヤルスイッチ62の位置が変更され、動画撮影モード以外のモードが選択されている場合は図3のステップS103へ進む。
一方ステップS801で、引き続き動画撮影モードが選択されている場合はステップS802に進み、動画撮影ボタン70が再度オンされて動画撮影の終了が指示されたか否かを判断する。ここで動画撮影の終了が指示された場合はステップS803に進み、クイックレビュー用画像データ枚数カウンタ77のカウント値NCが「1」であるか否かを判断する。ここで枚数カウンタ77のカウント値NCが「1」でなかった場合はステップS804で、クイックレビュー用画像データ枚数カウンタ77のカウント値NCを+1してステップS805へ進む。一方、ステップS803で、クイックレビュー用画像データ枚数カウンタ77のカウント値NCが「1」である場合はステップS805に進んで、クイックレビューを開始する。そしてクイックレビュー表示を行った後ステップS806に進み、画像メモリ30に記憶されているクイックレビュー用画像データを消去して図3のステップS103へ進む。
またステップS802で、動画撮影が継続されている場合はステップS807に進み、撮像素子14から得られた画像データに対して画像処理回路20が所定の測距演算を行い、その演算結果をシステムメモリ52に格納する。そして、この演算結果を基に、測距制御部42を介してAF処理を行い、撮影レンズ10の焦点を被写体に合わせる。次にステップS808に進み、撮像素子14から得られた画像データに対して画像処理回路20が所定の測光演算を行い、その演算結果をシステムメモリ52に格納する。そして、この演算結果を基に、シャッタ制御部40を介して絞り/シャッタ12を駆動させてAE処理を行う。次にステップS809に進み、タイミング発生回路18を制御して、撮像素子14で撮影された画像データを画像メモリ30に記憶する動画撮影処理を実行する。
次にステップS810で、ズームボタン72がオンされているか否かを判断する。ここでズームボタン72がオンされているとステップS710でオンされた状態が継続しているためステップS811に進み、クイックレビュー用画像データ記憶フラグ76が「1」になっているか否かを判断する。ここでクイックレビュー用画像データ記憶フラグ76が「1」であればステップS812に進み、クイックレビュー用画像データ記憶フラグ76の値を「0」にしてステップS814へ進む。一方、ステップS811で、クイックレビュー用画像データ記憶フラグ76が「1」でなかった場合はステップS813に進み、画像メモリ30に記憶されている最も新しいクイックレビュー用画像データを消去してステップS814に進む。これらステップS811〜S813の処理により、前のフレームで、クイックレビュー用画像データとして記憶された画像データを消去する。
次にステップS814に進み、前述の図4のステップS213(図3のS317、図13のS711等)と同様の処理を行う。即ち、画像メモリ30に記憶された画像データから、記憶媒体に記憶する画像データと、撮影終了後にクイックレビューとして表示する画像データとを作成する。そして記憶媒体に記憶する画像データは、画像処理回路20にて所定の画像処理を行って再度画像メモリ30に記憶される。またクイックレビューとして表示する画像データの画像処理を行った後、クイックレビュー用画像データ枚数カウンタ77のカウント値NCと関連付けて画像メモリ30に記憶する。次にステップS815に進み、画像メモリ30に記憶された記憶媒体に記憶される画像データを記憶媒体に記憶する。次にステップS816に進み、ライブビューとして表示する画像データを画像表示メモリ24に記憶する。そしてステップS817で、その画像表示メモリ24に記憶された画像データを、メモリ制御回路22及びD/A変換器26を介して画像表示部28に表示して図13のステップS701へ戻る
一方、ステップS810で、ズームボタン72がオフされたと判断した場合はステップS818に進み、クイックレビュー用画像データ枚数カウンタ77のカウント値NCを「+1」する。そしてステップS819に進み、クイックレビュー用画像データ記憶フラグ76を「1」にしてステップS820に進む。ステップS820では、ステップS814と同様に、画像メモリ30に記憶された画像データから、記憶媒体に記憶する画像データと、撮影終了後にクイックレビューとして表示する画像データの2つの画像データを作成する。そしてステップS821で、画像メモリ30に記憶された記憶媒体に記憶する画像データを、動画ファイルを構成する画像データとして記憶媒体に記憶する。次にステップS822に進み、ステップS809で撮像素子14から得られた画像データに対して、画像処理回路20及びメモリ制御回路22を介してライブビュー表示用の画像処理を施し画像データとして画像表示メモリ24に記憶する。そしてステップS823に進み、その画像表示メモリ24に記憶された画像データを、メモリ制御回路22及びD/A変換器26を介して画像表示部28に表示してステップS701(図13)へ戻る。
図15は、本発明の実施形態3に係るクイックレビュー画像を抽出する画像データ抽出タイミングを示す図である。
ここでは、動画撮影中にズームボタン72がオンされた後、ズームボタン72がオフされてズームが終了したすると、その時点の画像データをクイックレビュー用画像データとして画像メモリ30に記憶する。そしてそのクイックレビュー用画像データを、動画撮影後のクイックレビュー用画像として画像表示部28に表示する。これは、ズーム操作前後では撮影場面や構図が変化していることが多く、その状態で撮影された画像は重要な場面を写した画像であると推測できる。こうして撮影者は、撮影した動画の重要箇所を容易に確認することができる。
以上説明したように本実施形態3に係る撮像装置では、撮影者は撮影した動画の重要箇所であると思われるズームした際の画像をクイックレビューとして確認できる。
また撮影開始時及び撮影終了時も画像データを画像メモリ30に記憶し、動画撮影後のクイックレビュー用画像データとして表示するので、撮影した動画の全体を確認することができる。
[実施形態4]
次に本発明の実施形態4を、図3、図4及び図16、図17を参照して説明する。
この実施形態4では、動画撮影中に輝度が所定値以上変化した場合、クイックレビュー用画像データとして画像メモリ30に記憶し、クイックレビューとして画像表示部28に表示する動作について説明する。尚、本実施形態4に係る撮像装置100の内部構成は実施形態1と同じであり、また実施形態1の図3のステップS101乃至ステップS113の処理も同じであるため、それらの説明を省略する。
図16及び図17は、本発明の実施形態4に係る撮像装置において、動画撮影中に輝度が所定値以上変化した場合にクイックレビュー用画像データを作成して画像メモリ30に記憶させる動作を示すフローチャートである。尚、図16において、ステップS901〜912の処理は、前述の図4のステップS201〜S212の処理と同じであるため、その説明を省略する。また、この処理を実行するプログラムはROM502に記憶されており、CPU501の制御の下に実行される。従って、以下の説明における各ステップの動作主体はCPU501である。
ステップS913では、ステップS909で画像メモリ30に記憶された画像データから、記憶媒体に記憶する画像データを作成し、画像処理回路20にて所定の画像処理を行い、再度画像メモリ30に記憶する。次にステップS914に進み、その画像データを、動画ファイルの1フレーム目として記憶媒体に記憶する。次にステップS915に進み、ステップS913で作成した画像データから、画像データの輝度値を算出する。そしてステップS916で、その算出された輝度値を輝度値メモリ79に記憶する。次にステップS917に進み、ステップS909で画像メモリ30に記憶された画像データから、撮影終了後にクイックレビューとして表示する画像データを作成する。ここでは画像表示部28の画素数及び前述のクイックレビュー表示方法の設定に基づいて画像処理を行った後、クイックレビュー用画像データ枚数カウンタ77のカウント値NCに関連付けて画像メモリ30に記憶する。次にステップS918に進み、ステップS909で得られた画像データに対して、画像処理回路20及びメモリ制御回路22によりライブビュー表示用の画像処理を施し、画像データとして画像表示メモリ24に記憶する。そしてステップS919に進み、その画像表示メモリ24に記憶された画像データを、メモリ制御回路22及びD/A変換器26を介して画像表示部28に表示してステップS1001(図17)に進む。
図17のステップS1001〜S1011の処理は、前述の図12のステップS601〜S611の処理と同じであるため、その説明を省略する。
ステップS1011で記録媒体に記憶した後ステップS1012に進み、ステップS1011で作成した画像データから、画像データの輝度値を算出する。そしてステップS1013で、輝度値メモリ79に記憶されている輝度値から、輝度値が所定値以上変化しているか否かを判断する。ここで輝度値が所定値以上変化していなかった場合はステップS1015へ進む。ここでステップS1015〜S1017の処理は、前述の図12のステップS615〜617の処理と同じであるため、その説明を省略する。そしてステップS1016或はS1017を実行するとステップS1021に進む。
一方ステップS1013で、輝度値が所定値以上変化していた場合はステップS1019に進み、クイックレビュー用画像データ枚数カウンタ77のカウント値NCを「+1」する。次にステップS1020で、クイックレビュー用画像データ記憶フラグ76を「1」にする。次にステップS1021に進み、輝度値メモリ79に記憶されている輝度値を消去し、次にステップS1022で、ステップS1012で算出された輝度値を輝度値メモリ79に記憶する。次にステップS1023に進み、ステップS1009で、画像メモリ30に記憶された画像データから、撮影終了後にクイックレビューとして表示する画像データを作成する。ここで画像表示部28の画素数及び前述のクイックレビュー表示方法の設定に基づいて画像処理を行った後、クイックレビュー用画像データ枚数カウンタ77のカウント値NCに関連付けて画像メモリ30に記憶する。次にステップS1024に進み、ステップS1009で撮像素子14から得られた画像データに対して、画像処理回路20及びメモリ制御回路22を介してライブビュー表示用の画像処理を施し、撮影した動画データとして画像表示メモリ24に記憶する。そしてステップS1025に進み、画像表示メモリ24に記憶された画像データを、メモリ制御回路22及びD/A変換器26を介して画像表示部28に表示してステップS1001に進む。
以上説明したように本発明の実施形態4によれば、動画撮影中に輝度値が所定値以上変化すると、そのときの画像データを画像メモリ30に記憶し、動画撮影後のクイックレビュー用画像データとして画像表示部28に表示する。このように輝度値が大きく変化した前後では撮影場面や構図が変化していることが多いので、撮影者は撮影した動画の重要箇所を確認することができる。また撮影開始時及び撮影終了時も画像データを画像メモリ30に記憶し、動画撮影後のクイックレビュー用画像データとして表示するので、撮影した動画の全体を確認することができる。
[実施形態5]
次に本発明の実施形態5を図18乃至図22を参照して説明する。この実施形態5では、動画撮影開始時及び終了時、及び撮影中の所定時間毎に、撮影終了時のクイックレビュー用の動画像データを画像メモリ30に記憶し、動画クイックレビューとして画像表示部28に表示する。尚、本実施形態5に係る撮像装置100の構成は実施形態1と同じであり、また実施形態1の図3のステップS101乃至ステップS113の処理も同じであるため、それらの説明を省略する。
図18乃至図20は、本発明の実施形態5に係る撮像装置100において、撮影している動画像を所定時間間隔で画像メモリ30に記憶させる場合の動作を示すフローチャートである。尚、この処理を実行するプログラムはROM502に記憶されており、CPU501の制御の下に実行される。従って、以下の説明における各ステップの動作主体はCPU501である。
また図21は、本発明の実施形態5に係る撮像装置100において、撮影開始から終了までのクイックレビュー用動画像データ作成タイミングを示す図である。
図18のステップS1101〜S1115の処理は、前述の図4のステップS201〜S211,及びステップS213〜S216の処理と同じであるため、その説明を省略する。
図18のステップS1115でライブビュー画像が表示されるとステップS1201(図19)に進み、モードダイヤルスイッチ62の位置が変更されずに動画撮影モードが選択されているか否かを判断する。ここで動画撮影モード以外のモードが選択された場合は図3のステップS103へ進む。一方ステップS1201で、引き続き動画撮影モードが選択されている場合はステップS1202に進み、動画撮影ボタン70が再度オンされて動画撮影の終了が指示されたか否かを判断する。ここで動画撮影の終了が指示されたと判断するとステップS1203に進み、クイックレビュー用画像データ枚数カウンタ77のカウント値NCが「1」であるか否かを判断する。ここで枚数カウンタ77のカウント値NCが「1」でなかった場合はステップS1204に進み、クイックレビュー用画像データ枚数カウンタ77のカウント値NCを+1してステップS1205へ進む。一方、ステップS1203で、クイックレビュー用画像データ枚数カウンタ77のカウント値NCが「1」であった場合はステップS1205に進み、クイックレビューを開始する。尚、このステップS1205の動画クイックレビュー動作の詳細については、図22を用いて後述する。
こうしてステップS1205でクイックレビュー表示を行った後ステップS1206に進み、画像メモリ30に記憶されているクイックレビュー用動画像データを記憶媒体に記憶する。そして図3のステップS103へ進む。
一方、ステップS1202で、動画撮影が継続されていると判断するとステップS1207に進み、図4のステップS207と同様にしてAF処理を行い、撮影レンズ10の焦点を被写体に合わせる。続いてステップS1205に進み、図4のステップS208と同様にして、シャッタ制御部40を介して絞り/シャッタ12を駆動させるAE処理を行う。次にステップS1209に進み、タイミング発生回路18を制御して撮像素子14から得られた画像データを画像メモリ30に記憶する。次にステップS1210に進み、タイマ58による計時値が、撮影者に予め設定されたクイックレビュー表示時間Tに達しているか否かを判断する。ここでタイマ58による計時値がクイックレビュー表示時間Tに達していないと判断するとステップS1211に進む。ステップS1211では、ステップS1209で画像メモリ30に記憶された画像データから、記憶媒体に記憶する画像データと、撮影終了後にクイックレビューとして表示する画像データの2つの画像データを作成する。ここで記憶媒体に記憶される画像データは、画像処理回路20にて所定の画像処理が施されて、再度画像メモリ30に記憶される。またクイックレビュー用の画像データは、画像表示部28の画素数及び動画クイックレビュー表示の設定に基づいて画像処理が行われた後、クイックレビュー用画像データ枚数カウンタ77のカウント値NCに関連付けて画像メモリ30に記憶される。そしてステップS1212に進み、画像メモリ30に記憶された画像データを、動画ファイルを構成する画像データとして記憶媒体に記憶する。そしてステップS1213に進み、ステップS1209で撮像素子14から得られた画像データを、画像処理回路20及びメモリ制御回路22を介してライブビュー表示用の画像処理を施して画像表示メモリ24に記憶する。そしてステップS1214で、その画像表示メモリ24に記憶された画像データを、ライブビューとして画像表示部28に表示してステップS1201に進む。
一方、ステップS1210で、タイマ58による計時値がクイックレビュー表示時間Tに達していた場合はステップS1215に進む。ステップS1215〜S1218では、前述のステップS1211〜S1214と同じ処理を実行する。そしてステップS1218を実行するとステップS1301(図20)に進む。
図20のステップS1301〜S1309の処理は、前述の図19のステップS1201〜S1209の処理と同じであるため、それらの説明を省略する。
図20のステップS1309で、動画撮影した画像データを画像メモリ30に記憶するとステップS1310に進む。ステップS1310では、タイマ58による計時値が、予め設定されている所定時間t1に達しているか否かを判断する。ここでタイマ58の計時値が所定時間t1になった判断するとステップS1311に進み、タイマ58による計時値を「0」にし、再度タイマ58による計時を開始する。次にステップS1312に進み、クイックレビュー用画像データ枚数カウンタ77のカウント値NCを「+1」する。そしてステップS1313に進み、前述のステップS1211、S1215と同様に、ステップS1309で画像メモリ30に記憶された画像データから、記憶媒体に記憶する画像データと、クイックレビューとして表示する画像データを作成する。そして記憶媒体に記憶する画像データを、画像処理回路20にて所定の画像処理を行って再度画像メモリ30に記憶する。またクイックレビュー用の画像データは、画像表示部28の画素数及び動画クイックレビュー表示の設定に基づいて画像処理を行った後、クイックレビュー用画像データ枚数カウンタ77のカウント値NCに関連付けて画像メモリ30に記憶する。そしてステップS1314に進み、画像メモリ30に記憶された記憶媒体に記憶される画像データを、動画ファイルを構成する画像データとして記憶媒体に記憶する。次にステップS1315に進み、ステップS1309で撮像素子14から得られた画像データに、画像処理回路20及びメモリ制御回路22を介してライブビュー表示用の画像処理を施して画像表示メモリ24に記憶する。そしてステップS1316で、その画像表示メモリ24に記憶された画像データを、メモリ制御回路22及びD/A変換器26を介して画像表示部28に表示して(ライブビュー表示)、図19のステップS1201に戻る。
一方、ステップS1310でタイマ58の計時値が所定時間t1に達していないと判断した場合はステップS1317に進み、記憶媒体に記憶する画像データと、クイックレビュー用の画像データを作成する。そしてステップS1318に進み、その画像メモリ30に記憶された記憶媒体に記憶する画像データを、動画ファイルを構成する画像データとして記憶媒体に記憶する。次にステップS1319に進み、画像メモリ30に記憶されている「NC+1」に関連付けられたクイックレビュー用画像データの数がクイックレビュー表示時間T表示分より多いか否かを判断する。ここで「NC+1」に関連付けられたクイックレビュー用画像データ数がクイックレビュー表示時間T表示分以下であると判断するとステップS1321に進むが、そうでないときはステップS1320に進む。ステップS1320では、「NC+1」に関連付けられたクイックレビュー用画像データをクイックレビュー表示時間T表示分より多い分だけ消去する。その際、画像メモリ30に記憶されている「NC+1」に関連付けられたクイックレビュー用画像データの中でも古いものから順に消去する。そしてステップS1321に進み、前述のステップS1315と同様に、ライブビュー表示用の画像処理が施され他画像データを画像表示メモリ24に記憶し、ステップS1322で画像表示部28に表示(ライブビュー表示)して図20のステップS1301に戻る。
これにより図21に示すように、動画撮影中、所定時間t1毎に、時間T分のクイックレビュー用画像データが作成されるため、動画撮影後のクイックレビュー表示時に、撮影した動画の全体を確認することが可能である。そして、クイックレビュー表示時間Tに合わせ、連続してクイックレビュー用画像データを記憶するので、クイックレビュー表示時に動画を表示することができる。
また本実施形態5によれば、動画撮影開始時と動画撮影終了時の画像データをクイックレビューとして表示できるので、動画撮影開始時の画像と動画撮影終了時の画像を確認することが可能である。
更に本実施形態5によれば、クイックレビュー用画像データを記憶媒体に記憶するので、撮影した動画を確認する際には、その記憶しているクイックレビュー用画像データ使用できる。これにより撮影した動画から新たにクイックレビュー用画像を作成する必要がなくなる。
次に、図22を参照して、本発明の実施形態5に係る撮像装置の動画クイックレビュー表示動作について説明する。
図22は、本発明の実施形態5に係る撮像装置において、画像表示部28にクイックレビュー用画像データのうち複数を同時に表示し、且つ動画表示する場合のクイックレビュー動作を示すフローチャートである。尚、この処理を実行するプログラムはROM502に記憶されており、CPU501の制御の下に実行される。従って、以下の説明における各ステップの動作主体はCPU501である。
まず初めにステップS1401で、画像表示部28の表示可能面積とクイックレビュー用画像データ枚数カウンタ77のカウント値NCから、カウント値毎のクイックレビュー用画像データの表示面積を算出する。次にステップS1402に進み、画像メモリ30に記憶されている動画クイックレビュー用画像データの中で、クイックレビュー用画像データ枚数カウンタ77の全カウント値における1フレーム目に相当する動画クイックレビュー用画像データを読み出す。次にステップS1403に進み、ステップS1401で算出したクイックレビュー用画像データの表示面積を基に、ステップS1402で読み出した全カウント値の1フレーム目を同時に表示するクイックレビュー表示画像データを画像処理回路20で作成する。そしてステップS1404に進み、メモリ制御回路22及びD/A変換器26を介して、ステップS1403で作成した1フレーム目のクイックレビュー表示画像データを画像表示部28に表示する。
ここで、クイックレビュー用画像データ枚数カウンタ77のカウント値NCが「9」であった場合の表示状態は、前述の図10に示す通りである。
次にステップS1405に進み、タイマ58による計時を開始する。そしてステップS1406に進み、タイマ58による計時値がクイックレビュー表示時間Tに達しているか否かを判断する。ここでタイマ58による計時値がクイックレビュー表示時間Tに達していると判断すると、動画クイックレビュー動作を終了する。
一方、ステップS1406で、クイックレビュー表示時間Tに達していないと判断した場合はステップS1407に進み、クイックレビュー用画像データ枚数カウンタ77の全カウント値における次フレームに相当する動画クイックレビュー用画像データを読み出す。次にステップS1408に進み、ステップS1401で算出したクイックレビュー用画像データ表示面積を基に、ステップS1407で読み出した全カウント値の次フレームを同時に表示するクイックレビュー表示画像データを画像処理回路20で作成する。そしてステップS1409に進み、メモリ制御回路22及びD/A変換器26を介して、ステップS1408で作成したクイックレビュー表示画像データを画像表示部28に表示ししてステップS1406に戻る。
以上説明したように本実施形態5によれば、撮影開始時、撮影中所定時間毎、及び撮影終了時の動画データを画像メモリ30に記憶し、動画撮影後のクイックレビュー用の動画データとして画像表示部28に表示できる。これにより撮影者は、撮影した動画の全体を確認することができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また一つの機器からなる装置に適用しても良い。
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システム或いは装置に直接或いは遠隔から供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータが該供給されたプログラムを読み出して実行することによっても達成され得る。その場合、プログラムの機能を有していれば、形態は、プログラムである必要はない。
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明のクレームでは、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
プログラムを供給するための記録媒体としては、様々なものが使用できる。例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などである。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページからハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。その場合、ダウンロードされるのは、本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルであってもよい。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明のクレームに含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布する形態としても良い。その場合、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムが実行可能な形式でコンピュータにインストールされるようにする。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される形態以外の形態でも実現可能である。例えば、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
更に、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれるようにしてもよい。この場合、その後で、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される。