JP2010068211A - 管理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】各ユーザの画像処理装置の使用状況に応じて、画像処理装置の動作を制限する。
【解決手段】複合機の管理サーバは、ログインしたユーザの依頼履歴から、複写ジョブの依頼頻度が所定値以上であれば(ステップS205でYes)、複合機の消費電力が上限値以下(ステップS206でYes)でなければ、その複合機をスリープ状態から復帰させない。
【選択図】図7
【解決手段】複合機の管理サーバは、ログインしたユーザの依頼履歴から、複写ジョブの依頼頻度が所定値以上であれば(ステップS205でYes)、複合機の消費電力が上限値以下(ステップS206でYes)でなければ、その複合機をスリープ状態から復帰させない。
【選択図】図7
Description
本発明は、2以上の画像処理装置を管理可能な管理システムに関する。
従来、画像形成装置等の画像処理装置において、ユーザに応じて動作を制限する技術が提案されている。
例えば特許文献1には、非接触型のメディアによりユーザを制限する画像形成装置が記載されている。
特開2005−43588号公報
複数の画像処理装置が存在するときに、消費電力の低減や、処理(ジョブ)のすばやい実行等、望まれる効果によって、動作するのが好ましい画像処理装置が異なる場合がある。このような場合に、単にユーザの別によって画像処理装置の動作を制限するのでは、所望の効果を得ることは難しい。
そこで、本発明は、単にユーザ名等で画像処理装置を選択するのではなく、各ユーザの画像処理装置の利用状況に応じて、画像処理装置の動作を制限可能な技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の管理システムは、画像処理装置の動作を管理する管理システムであって、ユーザ毎に、上記画像処理装置への処理の依頼履歴を記憶する履歴記憶部と、上記画像処理装置に処理の実行を許可及び禁止する装置制御部と、或るユーザからの依頼に基づく処理の実行を上記画像処理装置に許可するか禁止するかを、上記或るユーザからの処理の依頼の履歴によって判断する判断部と、を備える
この管理システムは、各ユーザの画像処理装置の利用状況に応じて、画像処理装置に処理の実行を許可又は禁止することができる。
この管理システムは、各ユーザの画像処理装置の利用状況に応じて、画像処理装置に処理の実行を許可又は禁止することができる。
また、請求項2に記載するように、請求項1の管理システムにおいて、上記画像処理装置はスリープモード及び待機モードを実行可能であり、上記装置制御部は、処理の実行を許可される画像形成装置をスリープモードから待機モードへ移行させるようになっていてもよい。
また、請求項3に記載するように、請求項1又は2に記載の管理システムは、上記画像処理装置についてユーザに指定された使用不可期間を記憶する期間記憶部をさらに備え、上記判断部は、上記使用禁止期間内にユーザから処理の依頼があったときに動作するようになっていてもよい。
また、上記画像形成装置は、第1処理及び上記第1処理より消費電力量の小さい第2処理を実行可能であってもよい。この場合、請求項4に記載するように、請求項1〜3のいずれか1項の管理システムにおいて、上記履歴記憶部は、上記依頼履歴として、全処理中での上記第1処理の依頼頻度をユーザ毎に記憶可能であり、上記判断部は、上記第1処理の依頼頻度が所定値より高いユーザからの依頼に対して、消費電力が上限値以下である画像処理装置には処理の実行を許可し、消費電力が上記上限値を超える画像処理装置には処理の実行を禁止するよう判断するようになっていてもよい。
また、上記画像形成装置は、第1処理及び第1処理より消費電力量の小さい第2処理を実行可能であってもよい。この場合、請求項5に記載するように、請求項1〜4のいずれか1項に記載の管理システムにおいて、上記履歴記憶部は、上記依頼履歴として、全処理中での上記第1処理の依頼頻度をユーザ毎に記憶可能であり、上記判断部は、上記第1処理の依頼頻度が所定値より低いユーザからの依頼に対して、処理の実行を許可するよう判断するようになっていてもよい。
また、上記画像形成装置は、画像データを用紙上に印刷する印刷処理、及び原稿から画像データを取得する読取処理を実行可能であってもよい。この場合、請求項6に記載するように、請求項1〜5のいずれか1項の管理システムにおいて、上記履歴記憶部は、上記依頼履歴として、全処理中での上記印刷処理の依頼頻度をユーザ毎に記憶可能であり、上記判断部は、上記印刷処理の依頼頻度が所定値より高いユーザからの依頼に対して、消費電力が上限値以下である画像処理装置には処理の実行を許可し、消費電力が上記上限値を超える画像処理装置には処理の実行を禁止するよう判断するようになっていていてもよい。
また、上記画像形成装置は、画像データを用紙上に印刷する印刷処理、及び原稿から画像データを取得する読取処理を実行可能であってもよい。この場合、請求項7に記載するように、請求項1〜6のいずれか1項に記載の管理システムにおいて、上記履歴記憶部は、上記依頼履歴として、全処理中での上記印刷処理の依頼頻度をユーザ毎に記憶可能であり、上記判断部は、上記印刷処理の依頼頻度が所定値より低いユーザからの依頼に対しては、処理の実行を許可するよう判断するようになっていてもよい。
また、上記画像処理装置は、画像データを用紙上に印刷する印刷処理を実行可能であってもよい。この場合、請求項8に記載するように、請求項1〜3のいずれか1項の管理システムにおいて、上記履歴記憶部は、上記依頼履歴として、過去の印刷枚数を記憶するようになっており、上記判断部は、上記印刷枚数が所定値よりも多いユーザからの依頼に対しては、消費電力が上限値以下である画像処理装置には処理の実行を許可し、消費電力が上記上限値を超える画像処理装置には処理の実行を禁止するよう判断するようになっていてもよい。
また、上記画像処理装置は、画像データを用紙上に印刷する印刷処理を実行可能であってもよい。この場合、請求項9に記載するように、請求項1〜3のいずれか1項の管理システムにおいて、上記履歴記憶部は、上記依頼履歴として、過去の印刷枚数をユーザ毎に記憶するようになっており、上記判断部は、上記印刷枚数が所定値よりも多いユーザからの依頼に対して、印刷速度が下限値以上である画像処理装置に処理の実行を許可し、下限値未満である画像処理装置に処理の実行を禁止するよう判断するようになっていてもよい。
本発明の管理システムは、各ユーザの画像処理装置の利用状況に応じて、画像処理装置に処理の実行を許可又は禁止することができる。
〔1〕第1実施形態
(1-1)画像処理システム1
本発明の実施の一形態に係る画像処理システム1の要部構成を、図1に示す。
(1-1)画像処理システム1
本発明の実施の一形態に係る画像処理システム1の要部構成を、図1に示す。
図1に示すように、画像処理システム1は、複数の複合機2(2A〜2C)及びこれらの複合機2に接続される管理サーバ10等を備える。複合機2と管理サーバ10とは、通信可能に接続されていればよく、その接続は、LAN(Local Area Network)、インターネット等、特に限定されるものではない。
(1-2)複合機2
複合機2(2A〜2C)は、画像処理装置の一例であり、画像処理として、複写、読取、送信等の処理を行うことができる。以下、各複合機2を、“2A〜2C”の符号を付して互いに区別する場合もあるし、単に符号“2”を付して区別しない場合もある。
複合機2(2A〜2C)は、画像処理装置の一例であり、画像処理として、複写、読取、送信等の処理を行うことができる。以下、各複合機2を、“2A〜2C”の符号を付して互いに区別する場合もあるし、単に符号“2”を付して区別しない場合もある。
各複合機2は同様の構成であり、その要部構成を図2に示す。
図2に示すように、複合機2は、カードリーダ21、入力受付部22、ディスプレイ23、スキャナ24、画像形成部25、データ通信部261、ファクシミリ通信部262、電力供給調整部27、制御装置28等を備える。
カードリーダ21は、ICカード3からユーザID等の情報を読み取ることができる。
なお、ICカード3は、半導体メモリを備え、ユーザID等の情報を記憶可能な記憶装置である。
入力受付部22は、ハードキー及びタッチセンサ等を備え、ユーザの操作を受け付けることができる。
ディスプレイ23は、液晶表示パネル等によってユーザに画像を表示する。ディスプレイ23は、タッチセンサと共にタッチパネルを構成していてもよい。
スキャナ24は、原稿上の画像を読み取って画像データを得ることができる。光源と、イメージセンサと、図示しない原稿台上の原稿に光源からの光を導き、原稿からの反射光をイメージセンサに導くミラー及びレンズ等の光学部材と、を備える。なお、複合機2が自動原稿搬送装置を備える場合には、スキャナ24は自動原稿搬送装置により搬送中の原稿から画像を読み取るようになっていればよい。
画像形成部25は、画像形成を実行可能であり、用紙を収容する用紙収容部、用紙上に画像を印刷する印刷部、用紙収容部から印刷部へ用紙を供給し、最終的に複合機2外へ印刷済みの用紙を排出する用紙搬送部等(図示せず)を備える。本実施形態では特に画像形成に電子写真方式を採用しており、印刷部は、トナーにより画像を現像する現像部と、用紙上にこの画像を転写する転写部と、転写後の用紙に熱圧着により画像を定着させる定着部と、を備える(図示せず)。
データ通信部261は、管理サーバ10、複合機2、並びに、複合機、PC(Personal Computer)等の画像処理システム1外の装置(図示せず)と、データのやり取りを行うことができる。この「データ」には、電子ファイル、ユーザ認証結果、処理実行許可、復帰指示等が含まれる。
ファクシミリ通信部262は、ファクシミリ装置(複合機を含む)との間でファクシミリの送受信を行う。
電力供給調整部27は、図示しない電源からの、ディスプレイ23、スキャナ24、画像形成部(特に上述の定着部)25、及びファクシミリ通信部262等への電力供給のオン/オフを切り換えることができる。
制御装置28は、複合機2内の各部の動作を制御することによって、データ通信、ファクシミリ送受信、複写、読取などの動作を実行することができる。
制御装置28は特に、スリープ/復帰制御部として、ジョブの依頼が一定時間無い等の所定条件を満たしたときに、電力供給調整部27を制御して、画像形成部25等への電力供給をオフすることで、複合機2をスリープ状態へ移行させるスリープモードを実行することができる。また、制御装置28は、スリープ/復帰制御部として、入力受付部22を介したユーザからの指示やデータ通信部261を介した管理サーバ10からの指示等に応じて、電力供給をオンにすることで、複合機2をスリープ状態から動作可能な状態へ復帰させることもできる。このように、複合機2は、電力消費を抑えるスリープモードと、動作可能な待機モードとを有する。
「待機モード」は特に、印刷を実行可能な状態を意味する場合がある。
以上の構成により、複合機2は、ユーザからの指示に応じて、複写、読取、ファクシミリ送信、電子データ送信等のジョブを実行することができる。ここで、印刷を伴う複写ジョブと、伴わない他のジョブとを区別するために、他のジョブを「読取等ジョブ」と称する。
なお、ファクシミリ受信も広義のジョブの1つである。しかし、ファクシミリ受信はユーザが複合機2に直接指示を与えることによって実行されるのではなく、外部ファクシミリ装置からファクシミリデータが送信されて実行されるものであり、また、印刷を伴う場合もあるので、説明の便宜上、本実施形態では「ジョブ」に含めないものとする。
(1-3)管理サーバ10
管理サーバ10の要部構成を図3に示す。
管理サーバ10の要部構成を図3に示す。
図3に示すように、管理サーバ10は、入力受付部11、通信部12、記憶装置13、制御装置14等を備える。
入力受付部11は、キーボード、マウス等を備え、管理者の入力を受け付けることができる。
通信部12は、外部装置、特に複合機2とデータのやり取りを行うことができる。
記憶装置13としては、HDD(Hard Disk Drive)等、書き換え可能な記憶装置が採用される。記憶装置13は特に、ユーザ認証用のデータである認証データ13a、機器情報13b、及び履歴情報13cを記憶する。なお、管理サーバ10は複数の記憶装置を供えてもよく、各データ13a〜13cは、それぞれ異なる記憶装置に記憶されていてもよい。
認証データ13aには、ユーザID、これに対応するパスワード等が含まれる。
機器情報13bには、複合機2A〜2Cの使用不可期間、消費電力、読取速度、複写速度等が含まれる。
機器情報の一例を図4に示す。図4において、A、B、Cは、それぞれ複合機2A,2B,2CのIDを示す。
使用不可期間とは、各複合機の管理者が設定することのできる期間であり、複合機毎に別々の期間が設定されてもよい。後述するように、各複合機の使用不可期間中にその複合機がスリープモードに入ると、ユーザがその複合機を使おうとしても、その複合機は基本的には待機モードに復帰しないように制御される。
使用不可期間を設ける時間帯は、複合機の使用状況等に応じて適宜設定されるものであり、特に限定されるものではない。使用不可期間は、例えば、複合機からの音の発生を抑えたい時間帯や、使用頻度の低い時間帯等に設定可能である。
消費電力としては、ジョブを実行可能な状態における複合機の消費電力、つまり、最大消費電力及び待機時消費電力の少なくとも一方が含まれればよい。すなわち、スリープ時消費電力は、本実施形態における「消費電力」には含まれない。
最大消費電力は、ジョブ実行中の消費電力の最大値であり、これは通常、複写等の印刷実行中の消費電力の最大値を表す。印刷中には、定着部等の消費電力の大きい種々の部材が通電状態となるため、読取等ジョブよりも消費電力が大きくなる傾向があるからである。
待機時消費電力は、待機状態にあるときの複合機の消費電力である。
一般的に、消費電力の大きい装置は大型であって、印刷速度及び読取速度が大きいことが多い。
読取速度とは、原稿を読み取る速度であり、例えばms/lineの単位で表される。読取速度が大きいほど、読取等ジョブの実行速度は大きくなる。
複写速度とは、複写の実行速度であり、例えば枚/分の単位で表される。複写速度を印刷速度と言い換えてもよい。
履歴情報13cとして、本実施形態では、ユーザ毎に複写ジョブの依頼頻度が記憶される。
「複写ジョブの依頼頻度」は、複合機が設置されてから直近のジョブまでの期間における複写ジョブの依頼頻度であってもよいし、例えば現在から遡って1週間、1ヶ月、1年等、所定期間における複写ジョブの依頼頻度であってもよい。
また、本実施形態において、「頻度」とは、時間に対する頻度ではなく、ジョブ数における頻度である。つまり、本実施形態における「複写ジョブの依頼頻度」は、全ジョブ数における複写ジョブの出現頻度であって、単位時間当たりの複写ジョブの依頼数ではない。なお、本実施形態では、「全ジョブ」は、読取等ジョブと複写ジョブとを合わせたジョブ数であるが、他に実行可能なジョブがあれば、そのジョブの依頼数も全ジョブ数に含まれてもよい。
また、ジョブの依頼数はジョブの実行数に反映されるので、「依頼回数」及び「依頼頻度」は、それぞれ「実行回数」及び「実行頻度」と言い換えてもよい。
また、「依頼頻度」とは、複合機2A〜2Cのいずれかに対する依頼頻度とすることができる。つまり、「依頼頻度」は、複合機2A〜2Cの個々に対する依頼頻度ではなく、1人のユーザから複合機2A、2B、及び2Cへのジョブの依頼数の総和から算出可能である。よって、後述のステップS205では、後述のジョブ実行要否判断部14cは、判断対象となる複合機が2A〜2Cのどれであっても、ユーザから複合機2A〜2Cの全てに対する依頼頻度に基づいて、ジョブ実行の要否を判断することができる。
図5に示すように、本実施形態では特に、複写ジョブの依頼頻度として、各ユーザの複写ジョブの「依頼回数」の累積値が、そのユーザのユーザIDに関連付けて記憶される。
制御装置14は、ユーザ認証部14a、スリープ検出部14b、ジョブ実行要否判断部14c、複合機制御部14d、履歴情報取得部14e、記憶制御部14f、複合機選出部14g等を備える。
ユーザ認証部14aは、複合機2から送信されてくるユーザIDやパスワード等のログインデータと、認証データ13aとを照合することで、ユーザ認証を行う。
スリープ検出部14bは、管理サーバ10が接続された各複合機が、スリープ状態にあることを検出する。
ジョブ実行要否判断部14cは、機器情報13b及び履歴情報13c等に基づいて、各複合機2にジョブを実行させる否かを、より具体的には各複合機2を復帰させるか否かを、判断する。
複合機制御部14dは、ジョブ実行要否判断部14cの判断結果に基づいて、複合機2にジョブ実行を許可又は禁止することができる。具体的には、複合機制御部14dは、通信部12を介して、スリープ中の複合機2に対して、復帰を指示する信号又はスリープ状態の維持を指示する信号を送信することで、各複合機2を待機状態に移行させたり、スリープ状態を維持させたりすることができる。
履歴情報取得部14eは、各複合機2から通信部12を介して、ジョブの依頼状況又はジョブの実行状況についての情報を受け取り、履歴情報を取得する。
記憶制御部14fは、入力受付部11や通信部12が受け付けたデータや、履歴情報取得部14eの取得した情報等に基づいて、記憶装置13の記憶内容を書き換えることができる。
複合機選出部14gは、ジョブ実行要否判断部14cと同様の判断基準によって、ジョブ実行が許可され得る装置を、複合機2A〜2Cより選出し、ユーザに通知可能である。
(1-4)複合機2の動作
ユーザから画像処理の依頼があったときの複合機2の動作について、図6のフローチャートを参照して説明する。
ユーザから画像処理の依頼があったときの複合機2の動作について、図6のフローチャートを参照して説明する。
図6に示すように、複合機2はユーザのログインを受け付けることができる(ステップS101)。具体的には、カードリーダ21がICカード3からユーザID等を読み取り、入力受付部22がパスワード等の入力を受け付ける。こうしてカードリーダ21及び入力受付部22が受け付けたデータをログインデータと称する。なお、スリープ中であってディスプレイ23が消灯している場合、ユーザの入力受付部22に対する操作や、カードリーダ21へのICカード3の挿入等をトリガーとして、ディスプレイ23等、ログインデータを受け付けたり、ログインデータを管理サーバ10へ送信したりするための機能部が、電力供給調整部27により通電状態とされてもよい。
データ通信部261は、制御装置28の制御の下でログインデータを管理サーバ10に送信する(ステップS102)。管理サーバ10では、後述するようにユーザ認証等が実行される。
複合機2がスリープモードにあるときは(ステップS103でYes)、制御装置28は、ログインデータだけでなく、スリープ中であることを、データ通信部261により管理サーバ10へ通知する(ステップS104)。そして、管理サーバ10から処理実行の許可を受信すれば(ステップS105でYes)、制御装置28は電力供給調整部27を制御して、スリープモードから待機モードへの復帰を行う(ステップS106)。復帰後は、ユーザの指示に応じた処理が実行される(ステップS107)
ステップS17における「処理」は、ユーザの指示を受けて実行されるいわゆる「ジョブ」である。このジョブとしては、複写、データのプリントアウト、データ送信、ファクシミリ送信、読取等が含まれる。
ステップS17における「処理」は、ユーザの指示を受けて実行されるいわゆる「ジョブ」である。このジョブとしては、複写、データのプリントアウト、データ送信、ファクシミリ送信、読取等が含まれる。
複合機2がスリープモードにあり、かつ処理実行が禁止される場合は(ステップS105でNo)、制御装置28は、起動できない旨のメッセージをディスプレイ23に表示させる(ステップS108)。そして、スリープ状態が維持される(ステップS109)。
一方、複合機2が待機モードにあるときは(ステップS103でNo)、管理サーバ10から処理実行の許可を受信すれば(ステップS110でYes)、制御装置28の制御の下、ユーザが指示する処理が行われる(ステップS107)。処理禁止の指示があれば(ステップS110でNo)、制御装置28は、処理を実行できない旨のメッセージをディスプレイ23に表示させる(S111)。このとき、管理サーバ10から推奨される他の複合機があれば、その複合機の名称や所在等をディスプレイ23にして、他の複合機の使用を促してもよい。
また、複合機2は、ユーザから依頼されたジョブの種類、複写ジョブにおける印刷枚数等の情報を、ジョブの実行後又は実行前に、管理サーバ10へ送信する。管理サーバ10では、受信した情報を基に、履歴情報取得部14eが履歴情報13cを取得し、記憶制御部14fがこれを記憶装置13内に格納する。
(1-5)管理サーバ10の動作
複合機2からログインデータを受信した管理サーバ10の動作について、図7を参照して説明する。
複合機2からログインデータを受信した管理サーバ10の動作について、図7を参照して説明する。
図7に示すように、ユーザ認証部14aは、複合機2から送信されたログインデータに基づいて、ユーザ認証を行う(ステップS201)。
ユーザ認証部14aがユーザ認証に成功、すなわちログインデータが認証データ13aと一致すれば(ステップS202でYes)、ユーザ認証部14aにおいては、処理実行は可能と判断される。
そして、スリープ検出部14bが、ログインデータを送信してきた複合機2、つまりユーザから処理の依頼を受けた複合機2(以下、依頼先装置と称する)が、スリープ中かどうかを判断する(ステップS203)。具体的には、依頼先装置からスリープ中であるとの通知(ステップS104)があればスリープ中であると判断し、通知がなければ(又は待機中であるとの通知を受ければ)、待機モードであると判断する。
依頼先装置が待機中であれば(ステップS203でNo)、複合機制御部14dは、処理の実行を許可する信号を、依頼先装置に送信する(ステップS207)。その結果、依頼先装置は、ユーザの依頼するジョブを実行する(図6のステップS107)。
一方、依頼先装置がスリープ中であれば(ステップS203でYes)、ジョブ実行要否判断部14cが、この複合機を復帰させるか否かを判断する(ステップS204〜S206)。
具体的には、ジョブ実行要否判断部14cは、記憶装置13の機器情報13bを参照して、現時点で依頼先装置が使用不可期間にあるかどうかを判定する(ステップS204)。
現在の時刻が依頼先装置の使用不可期間に該当しなければ(ステップS204でNo)、ジョブ実行要否判断部14cは処理実行を許可するように複合機制御部14dに指示し、複合機制御部14dは依頼先装置に処理実行を許可する(ステップS207)。その結果、依頼先装置は、スリープ状態から待機状態へ復帰して、ユーザの依頼するジョブを実行する(図6のステップS106及びS107)。
現在の時刻が依頼先装置の使用不可期間に該当すれば(ステップS204でYes)、ジョブ実行要否判断部14cは記憶装置13の履歴情報13cを参照する(ステップS205)。
履歴情報13cにおいて、ログインしたユーザが過去に複写ジョブを依頼した頻度が所定値未満であれば(ステップS205でNo)、複合機制御部14dは依頼先装置に処理の実行を許可する(ステップS207)。その結果、複合機2は、スリープ状態から待機状態へ復帰して、ユーザの依頼するジョブを実行する(図6のステップS106及びS107)。
履歴情報13cにおいて、ログインしたユーザの複写ジョブの依頼頻度が所定値以上であれば(ステップS205でYes)、ジョブ実行要否判断部14cは、記憶装置13の機器情報13bにおける消費電力に基づいて、依頼先装置に処理を実行させるか否かを判断する(ステップS206)。
本実施形態では、「依頼頻度」として「依頼回数」が、依頼先装置にジョブを実施させるかどうかの判断基準となる。つまり、履歴情報取得部14eは、複合機2から送られてくる情報に基づいて、複写ジョブの依頼回数をユーザ毎に「複写ジョブの依頼頻度」として取得する。この数値は、履歴情報13cとして、記憶装置13内に格納される。
ステップS205における「所定値」は、履歴の収集の対象期間等に応じて適宜設定されるものであり、具体的に限定されるものではない。「所定値」としては、例えば、数十回、数百回等の数値を設定可能である。また、「所定値」としては、定数だけでなく、読取等ジョブの依頼回数等の変数が設定されていてもよい。
ステップS206において、依頼先装置の消費電力が上限値以下であれば、ジョブ実行要否判断部14cは、依頼先装置に処理の実行を許可すべきと判断し(ステップS206でYes)、複合機制御部14dが、複合機2に処理を実行の指示信号を送信する(S207)。この信号を受けた複合機2は、スリープ状態から待機状態へ復帰して、ユーザの依頼するジョブを実行する(図6のステップS106及びS107)。
ステップS206において、「消費電力」としては、最大消費電力及び待機時消費電力の少なくとも一方が参照されればよい。ただし、読取等ジョブの依頼頻度が高い(複写ジョブの依頼頻度が低い)ユーザに対しては複合機を復帰させるので、消費電力を低減するために、特に最大消費電力が参照されることが好ましい。
ステップS206の「上限値」は、目的とする消費電力の低減量に応じて、適宜設定すればよい。つまり、消費電力を大きく低減したい場合には、上限値を小さく設定すればよい。また、「上限値」は、ステップS206で「消費電力」として参照される値に応じて、複数設定されてもよい。例えば、最大消費電力及び待機時消費電力の両方が参照される場合には、この両方についてそれぞれ上限値が設定され得る。この場合、ジョブ実行要否判断部14cは、最大消費電力及び待機時消費電力の両方又は一方が対応する所定値未満であることを条件に、ステップS206で“Yes”と判断するようになっていればよい。
一方、ユーザ認証に成功しなかった場合(ステップS202でNo)、ユーザ認証部14aでは処理実行不可と判断されるので、複合機制御部14dは、処理の禁止を表す信号を依頼先装置に送信する(ステップS208)。また、依頼先装置がスリープ中かつ使用不可期間中であって、複写ジョブの依頼頻度が所定値以上であるのに、依頼先装置の消費電力が上限値より大きい場合(ステップS203〜S205でYes→S206でNo)にも、ジョブ実行要否判断部14cにて復帰不可と判断されるので、複合機制御部14dは処理の禁止を表す信号を依頼先装置に送信する(ステップS208)。
本実施形態の管理サーバ10によると、次のような効果が得られる。
複写ジョブの依頼回数の多いユーザは、次に依頼するジョブも複写である可能性が高く、複写ジョブの依頼回数が少ないユーザは、次に依頼するジョブは複写でなく読取等ジョブである可能性が高い。また、一般的に複写ジョブは消費電力が大きく、読取等ジョブは消費電力が小さい。
そこで、管理サーバ10が図7で説明した処理を行うことによって、小さな電力で足りるジョブ(読取等ジョブ)が依頼されると予測されるときには、消費電力の大きい複合機であっても復帰させ、大きな電力を要するジョブ(複写ジョブ)が依頼されると予測されるときには、消費電力の小さい複合機に限って復帰させることができる。
その結果、消費電力を低減すると共に、スリープからの復帰を完全に禁止するよりも、ユーザにとっての利便性を高めることができる。つまり、消費電力の低減とユーザの利便性という、相反する2つの目的を両立させることができる。
なお、ステップS206で“No”となって依頼先装置を復帰しない場合、複合機選出部14gは、履歴情報13c及び機器情報13bに基づいて、複合機2A〜2Cから、消費電力がステップS206の「上限値」以下である複合機を選出して、その複合機の名称及び設置位置等の情報を、依頼先装置に送信することができる。この情報は、上述したようにディスプレイ23に表示されるので、ユーザは、使用可能な複合機を知ることができる。
[実施例]
より具体的に実施例を挙げて説明する。図7のフローにおいて、ステップS205の「所定値」が“20回”であって、ステップS206の「上限値」が“1.0kW”であるとする。
より具体的に実施例を挙げて説明する。図7のフローにおいて、ステップS205の「所定値」が“20回”であって、ステップS206の「上限値」が“1.0kW”であるとする。
(1-5-i)この場合に、ユーザXが複合機2Aを依頼先装置として、13時にログインデータを正しく入力したとする。また、複合機2Aはスリープ中であるとする。
このとき、ステップS202〜S204の判断は“Yes”となる。さらに、ステップS205及びステップS206の判断も“Yes”となるので、複合機2Aは待機状態に復帰すると共に、ユーザXの依頼するジョブを実行する。このときの依頼ジョブが複写ジョブであっても読み取り等ジョブであっても、複合機2Aはジョブを実行可能である。
(1-5-ii)同様の場合において、複合機2Cを依頼先装置として、19時にユーザXがログインデータを正しく入力したとする。また、複合機2Cはスリープ中であるとする。
このとき、ステップS202〜S205の判断は“Yes”となり、ステップS206の判断は“No”となるので、複合機2Cはスリープ状態を維持する。
(1-5-iii)同様の場合において、複合機2Cを依頼先装置として、19時にユーザYがログインデータを正しく入力したとする。また、複合機2Cはスリープ中であるとする。
このとき、ステップS202〜S204の判断は“Yes”となり、ステップS205の判断は“No”となるので、複合機2Cは待機状態に復帰し、ユーザYから依頼されたジョブを実行する。
〔2〕第2実施形態
第1実施形態における依頼の「回数」は、「依頼頻度」の一例に過ぎない。「依頼頻度」としては、他に「割合」を採用することができる。
第1実施形態における依頼の「回数」は、「依頼頻度」の一例に過ぎない。「依頼頻度」としては、他に「割合」を採用することができる。
本実施形態では、管理サーバ10において、履歴情報取得部14eが、複合機2から送られてくる情報に基づいて、全ジョブの依頼数中に占める複写ジョブの依頼数の割合を、ユーザ毎に「複写ジョブの依頼頻度」として取得する。この数値は、履歴情報13cとして、記憶装置13内に格納される。「割合」は、「確率」と言い換えてもよい。
そして、本実施形態では、図7のステップS205において、「複写ジョブの依頼頻度」として、この「割合」が、依頼先装置にジョブを実施させるかどうかの判断基準となる。すなわち、複写ジョブの依頼割合が所定値以上であれば、ステップS205で“Yes”と判断される。後の処理については、第1実施形態において述べた通りである。
本実施形態において、ステップS205の「所定値」としては、“50%”以上の数値が好ましく用いられ、他に60%以上、70%以上等の種々の数値が設定され得る。
なお、本実施形態においてステップS205の「所定値」が“50%”と設定されている場合は、第1実施形態で、ステップS205の「所定値」が複写ジョブ以外のジョブの依頼回数、すなわち読取等ジョブの依頼回数である場合と、結果的に同様の判断がなされることになる。
複写ジョブの依頼割合の高いユーザは、次に依頼するジョブも複写である可能性が高い。本実施形態によると、小さな電力で足りるジョブ(読取等ジョブ)が依頼されると予測されるときには、消費電力の大きい複合機であっても復帰させ、大きな電力を要するジョブ(複写ジョブ)が依頼されると予測されるときには、消費電力の小さい複合機に限って復帰させることができる。
その結果、消費電力の低減とユーザの利便性という、相反する2つの目的を両立させることができる。
[実施例]
図8に、本実施形態の履歴情報13cの一例を示す。図8では、複写ジョブの割合及び読取等ジョブの割合が履歴情報13cに含まれている。ただし、本実施形態では複写ジョブの依頼頻度に基づいて依頼先装置の復帰の要否が判断されるので、読取等ジョブの割合は必須ではない。
図8に、本実施形態の履歴情報13cの一例を示す。図8では、複写ジョブの割合及び読取等ジョブの割合が履歴情報13cに含まれている。ただし、本実施形態では複写ジョブの依頼頻度に基づいて依頼先装置の復帰の要否が判断されるので、読取等ジョブの割合は必須ではない。
また、図7のフローにおいて、ステップS205の「所定値」が“50%”であって、ステップS206の「上限値」が“1.0kW”であるとする。
この場合、上記(1-5-i)〜(1-5-iii)欄前段の条件下において、複合機2A及び2Cについての制御は、それぞれ、各欄後段と同様に進行する。
〔3〕第3実施形態
第1及び第2実施形態では、依頼先装置にジョブを実施させるかどうかの判断基準となる「依頼頻度」として、複写ジョブの依頼頻度が採用されているが、他のジョブの依頼頻度を判断基準としてもよい。
第1及び第2実施形態では、依頼先装置にジョブを実施させるかどうかの判断基準となる「依頼頻度」として、複写ジョブの依頼頻度が採用されているが、他のジョブの依頼頻度を判断基準としてもよい。
本実施形態では、管理サーバ10において、履歴情報取得部14eが、複合機2から送られてくる情報に基づいて、読取等ジョブの依頼頻度を算出する。この依頼頻度は、履歴情報13cとして、記憶装置13内に格納される。
そして、管理サーバ10では、図7の処理に代えて、図9の処理が実行される。
図9のフローは、ステップS205に代えて、「読取等ジョブの依頼頻度」が所定値以上であるかどうか判断するステップS205’が実行され、ステップS205とは逆に、ステップS205’で“Yes”であればステップS207へ、“No”であればステップS206へと処理が進められる以外は、図7のフローと同様である。ステップS205’における「依頼頻度」及び「所定値」等についての詳細な説明は、第1実施形態におけるステップS205の説明と重複するため、省略する。
管理サーバ10が以上のように処理が進めることで、第1実施形態と同様に、本実施形態によると、小さな電力で足りるジョブ(読取等ジョブ)が依頼されると予測されるときには、消費電力の大きい複合機であっても復帰させ、大きな電力を要するジョブ(複写ジョブ)が依頼されると予測されるときには、消費電力の小さい複合機に限って復帰させることができる。
第1〜第3実施形態の説明から明らかなように、消費電力が互いに異なる2つのジョブのうち、いずれかの依頼頻度が分かれば、そのジョブにかかる消費電力に合わせて、複合機の復帰の要否を判断することができる。ここで、「ジョブ」とは複数のジョブを含む「ジョブグループ」と表現してもよい。読取等ジョブは、ジョブグループの一例である。
[実施例]
読取等ジョブの依頼頻度として、ユーザX〜Yからの依頼割合が図8に示す通りであり、ステップS205の「所定値」が“50%”であって、ステップS206の「上限値」が“1.0kW”であるとする。
読取等ジョブの依頼頻度として、ユーザX〜Yからの依頼割合が図8に示す通りであり、ステップS205の「所定値」が“50%”であって、ステップS206の「上限値」が“1.0kW”であるとする。
(3-i)この場合に、上記(1-5-i)欄前段の条件下では、ステップS202〜S204の判断は“Yes”となる。さらに、ステップS205’の判断は“No”、ステップS206の判断は“Yes”となるので、複合機2Aは待機状態に復帰すると共に、ユーザXの依頼するジョブを実行する。
(3-ii)同様の場合において、上記(1-5-ii)欄前段の条件下では、ステップS202〜S204の判断は“Yes”となり、ステップS205’の判断は“No”、ステップS206の判断は“No”となるので、複合機2Cはスリープ状態を維持する。
(3-iii)同様の場合において、上記(1-5-iii)前段の条件下では、ステップS202〜S204の判断は“Yes”となり、ステップS205’の判断は“Yes”となるので、複合機2Cは待機状態に復帰し、ユーザYから依頼されたジョブを実行する。
なお、図10に示すように、読取等ジョブの依頼頻度は「回数」で表されてもよい。この場合、ステップS205’の「所定値」を例えば“20回”とすれば、上記(3-i)〜(3-iii)欄と同条件で同様の結果が得られる。
〔4〕第4実施形態
ジョブの実行の要否の判断基準となる「履歴情報」として、第1〜第3実施形態では、ジョブの依頼頻度が採用されるが、これ以外にも、個々のユーザによる複合機2の使用状況が分かる情報を、履歴情報として採用可能である。
ジョブの実行の要否の判断基準となる「履歴情報」として、第1〜第3実施形態では、ジョブの依頼頻度が採用されるが、これ以外にも、個々のユーザによる複合機2の使用状況が分かる情報を、履歴情報として採用可能である。
例えば、本実施形態では、過去の依頼にかかる「処理枚数」、特に複写ジョブにかかる「印刷枚数」が、履歴情報として採用される。
すなわち、管理サーバ10において、履歴情報取得部14eが、複合機2から送られてくる情報に基づいて、過去の複写ジョブにおける印刷枚数を取得する。この印刷枚数は、履歴情報13cとして、記憶装置13内に格納される。
「過去の複写ジョブ」とは、複合機が設置されてから直近のジョブまでの期間における複写ジョブが対象になっていてもよいし、例えば現在から遡って1週間、1ヶ月、1年等、一定の期間における複写ジョブが対象になっていてもよい。
ここで「印刷枚数」とは、累積印刷枚数又は平均印刷枚数のいずれであってもよい。
累積印刷枚数は、過去の複写ジョブにおける印刷枚数の総和である。
平均印刷枚数は、この累積印刷枚数を、累積対象となった複写ジョブ数で除した値である。
管理サーバ10では、図7の処理に代えて、図11の処理が実行される。
図11のフローは、ステップS205に代えて、「印刷枚数」が所定値以上であるかどうか判断するステップS205''が実行される。そして、ステップS205''で“Yes”であればステップS206へ、“No”であればステップS207へと処理が進められる。
平均印刷枚数の多いユーザは、1回の複写に要する電力が大きいので、管理サーバ10が消費電力の小さい複合機に限って復帰させることで、消費電力の低減が期待される。
また、累積印刷枚数の多いユーザは、複写ジョブの依頼頻度が高い、又は1回の複写に要する電力が大きいものと予測される。管理サーバ10が消費電力の小さい複合機に限って復帰させることで、消費電力の低減が期待される。
[実施例]
読取等ジョブの依頼頻度として、ステップS205''において、「印刷枚数」が「平均印刷枚数」あって、「所定値」が“10”であり、ステップS206の「上限値」が“1.0kW”であるとする。ユーザX及びYの平均印刷枚数は図12に示す通りである。
読取等ジョブの依頼頻度として、ステップS205''において、「印刷枚数」が「平均印刷枚数」あって、「所定値」が“10”であり、ステップS206の「上限値」が“1.0kW”であるとする。ユーザX及びYの平均印刷枚数は図12に示す通りである。
この場合、上記(1-5-i)〜(1-5-iii)欄前段の条件下において、複合機2A及び2Cについての制御は、それぞれ、各欄後段と同様に進行する。
また、ステップS205''において、「印刷枚数」が「累積印刷枚数」あって、「所定値」が“200”であり、ステップS206の「上限値」が“1.0kW”であり、ユーザX及びYの平均印刷枚数は図12に示す通りである場合、上記(1-5-i)〜(1-5-iii)欄前段の条件下において、複合機2A及び2Cについての制御は、それぞれ各欄後段と同様に進行する。
〔5〕第5実施形態
ジョブ実行を許可するかどうかは、依頼先装置の消費電力ではなく、依頼先装置のジョブの実行速度によって判断されてもよい。
ジョブ実行を許可するかどうかは、依頼先装置の消費電力ではなく、依頼先装置のジョブの実行速度によって判断されてもよい。
すなわち、ジョブ実行要否判断部14cは、依頼先装置の消費電力に代えて、依頼先装置の複写速度に基づいて、ジョブの実行を許可するかどうか判断するようになっていてもよい。
この技術を、第4実施形態に適用すると、図11のフローにおけるステップS206に代えて、図13に示すように、依頼先装置の複写速度(印刷速度)が下限値以上かどうかを判断するステップS206’が実行される。
このように処理が進められることで、使用不可期間においては、少枚数の処理、又は多枚数の処理であってもすばやく終わるものに限って、印刷が実行されることになる。すなわち、複写にかかる時間が短く抑えられるので、騒音を低減することができる。
ここで、ステップS206'の「印刷枚数」は、平均印刷枚数及び累積印刷枚数のいずれであってもよい。
なお、「平均印刷枚数」は、1回のジョブ当たりの処理枚数の一例に過ぎず、他に、「平均読取枚数」又は「平均送信枚数」等に置き換え可能である。この場合、ステップS206’の「複写速度」は、「読取速度」及び「送信速度」に、それぞれ置き換えられる。
また、「累積印刷枚数」も同様に、累積処理枚数の一例に過ぎないので、「累積読取枚数」又は「累積送信枚数」等に置き換え可能である。この場合も、ステップS206’の「複写速度」は、「読取速度」及び「送信速度」に、それぞれ置き換えられる。
〔6〕第6実施形態
第1〜第5実施形態では、依頼先装置がスリープ中であって、かつ使用不可期間中である場合にのみ(ステップS203及びS204でYes)、履歴情報13cに基づいたジョブの実行要否の判断(ステップS205等(S205、S205’、又はS205'')〜S206等(S206又はS206’))がなされる。すなわち、これらの実施形態においては、依頼先装置が待機中である場合には、ユーザ認証(ステップS201及びS202)のみで、ジョブ実行の要否が判断される。
第1〜第5実施形態では、依頼先装置がスリープ中であって、かつ使用不可期間中である場合にのみ(ステップS203及びS204でYes)、履歴情報13cに基づいたジョブの実行要否の判断(ステップS205等(S205、S205’、又はS205'')〜S206等(S206又はS206’))がなされる。すなわち、これらの実施形態においては、依頼先装置が待機中である場合には、ユーザ認証(ステップS201及びS202)のみで、ジョブ実行の要否が判断される。
しかし、本発明はこれらの実施形態に限定されず、依頼先装置が待機中であっても、履歴情報13cに基づいてジョブ実行の要否の判断がなされてもよい。
例えば、本実施形態では、図14に示すように、第5実施形態のフロー(図13)において、ステップS203〜S204が省略される。すなわち、ジョブ実行要否判断部14cは、依頼先装置がスリープ中か待機中かにかかわらず、ステップS205''及びS206’によりジョブ実行の要否判断を行う。
また、この他に、ジョブ実行要否判断部14cが、ステップS203又はS204のいずれか一方のみを実行した上で、ステップS205等及びS206等を実行するようになっていてもよい。すなわち、依頼先装置がスリープ中であるか、特定の期間中であれば、ジョブ実行の許可に待機中よりも厳しい制限を課すようになっていてもよい。
なお、本実施形態では、第5実施形態を変形したものとして説明したが、第1〜第4実施形態のいずれにも適用可能である。
〔7〕その他の実施形態
(a)複合機2は、画像処理装置の一例であり、印刷、読取、送信等のジョブは、「処理」の一例である。よって、複合機2に代えて、複写機、ファクシミリ装置、プリンタ、データ転送装置等を用いることができる。
(a)複合機2は、画像処理装置の一例であり、印刷、読取、送信等のジョブは、「処理」の一例である。よって、複合機2に代えて、複写機、ファクシミリ装置、プリンタ、データ転送装置等を用いることができる。
例えば、1つの画像処理システム1内に、複数種類の画像処理装置が含まれていてもよい。すなわち、1つの管理サーバ10は、複数種類の画像処理装置の動作を管理することができる。
(b)複合機2において、電力供給調整部27及び制御装置28は、複合機2内の各部への電力供給を、別々にオン/オフできるようになっていてもよい。
(c)管理サーバ10は、管理システムの一例に過ぎず、具体的な構成は適宜変更可能である。
例えば、第1〜第6実施形態では、ユーザ認証部14a及びジョブ実行要否判断部14cが、1つの装置である管理サーバ10内に組み込まれているものとした。しかし、これらの機能部は、別々の装置に組み込まれていてもよい。
例えば、ユーザ認証部14aは、各複合機(画像処理装置)2に組み込まれていてもよい。
(d)ジョブ実行要否判断部14c及び複合機選出部14gは、ユーザの履歴情報13cに対して第1所定値、第2所定値・・・の複数の「所定値」を有し、各所定値に応じて、複合機の動作許可に異なる制限を課すようになっていてもよい。
例えば、第6実施形態において、ユーザの平均印刷枚数が第1所定値以上かつ第2所定値未満(第2所定値>第1所定値)である場合のステップS206'の下限値よりも、平均印刷枚数が第2所定値以上である場合の同ステップにおける下限値の方が、高く設定されていてもよい。
(d)ICカード3は、USBメモリ等、他の記憶媒体に置き換え可能である。
(e)制御装置14の機能部のうち全部又は一部は、ハードウェアによって構成されてもよいし、ソフトウェアによって構成されてもよい。ソフトウェアによって構成される場合、制御装置14は、CPU(Central Processing Unit)、並びに、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及びHDD(Hard disk drive)等の記憶媒体を備える。CPUは、ROM等の記憶媒体内のプログラムを読み出して実行することで、各機能部の機能を実現する。RAMはCPUの作業領域として機能する。
制御装置28についても同様である。
(f)異なる実施形態として記載した技術を、互いに組み合わせて得られる技術も、本発明の実施の形態に含まれる。
(g)なお、いずれの実施形態についても、特に言及しなかった構成については、第1実施形態の構成が適用可能であるか、従来公知の技術を好適に用いることができる。
1 画像処理システム
2 複合機
10 管理サーバ
13b 機器情報
13c 履歴情報
2 複合機
10 管理サーバ
13b 機器情報
13c 履歴情報
Claims (9)
- 画像処理装置の動作を管理する管理システムであって、
ユーザ毎に、上記画像処理装置への処理の依頼履歴を記憶する履歴記憶部と、
上記画像処理装置に処理の実行を許可及び禁止する装置制御部と、
或るユーザからの依頼に基づく処理の実行を上記画像処理装置に許可するか禁止するかを、上記或るユーザからの処理の依頼の履歴によって判断する判断部と、を備える
管理システム。 - 上記画像処理装置はスリープモード及び待機モードを実行可能であり、
上記装置制御部は、処理の実行を許可される画像形成装置をスリープモードから待機モードへ移行させるようになっている
請求項1に記載の管理システム。 - 上記画像処理装置についてユーザに指定された使用不可期間を記憶する期間記憶部をさらに備え、
上記判断部は、上記使用禁止期間内にユーザから処理の依頼があったときに動作するようになっている
請求項1又は2に記載の管理システム。 - 上記画像形成装置は、第1処理及び上記第1処理より消費電力量の小さい第2処理を実行可能であり、
上記履歴記憶部は、上記依頼履歴として、全処理中での上記第1処理の依頼頻度をユーザ毎に記憶可能であり、
上記判断部は、上記第1処理の依頼頻度が所定値より高いユーザからの依頼に対して、消費電力が上限値以下である画像処理装置には処理の実行を許可し、消費電力が上記上限値を超える画像処理装置には処理の実行を禁止するよう判断する
請求項1〜3のいずれか1項に記載の管理システム。 - 上記画像形成装置は、第1処理及び第1処理より消費電力量の小さい第2処理を実行可能であり、
上記履歴記憶部は、上記依頼履歴として、全処理中での上記第1処理の依頼頻度をユーザ毎に記憶可能であり、
上記判断部は、上記第1処理の依頼頻度が所定値より低いユーザからの依頼に対して、処理の実行を許可するよう判断する
請求項1〜4のいずれか1項に記載の管理システム。 - 上記画像形成装置は、画像データを用紙上に印刷する印刷処理、及び原稿から画像データを取得する読取処理を実行可能であり、
上記履歴記憶部は、上記依頼履歴として、全処理中での上記印刷処理の依頼頻度をユーザ毎に記憶可能であり、
上記判断部は、上記印刷処理の依頼頻度が所定値より高いユーザからの依頼に対して、消費電力が上限値以下である画像処理装置には処理の実行を許可し、消費電力が上記上限値を超える画像処理装置には処理の実行を禁止するよう判断する
請求項1〜5のいずれか1項に記載の管理システム。 - 上記画像形成装置は、画像データを用紙上に印刷する印刷処理、及び原稿から画像データを取得する読取処理を実行可能であり、
上記履歴記憶部は、上記依頼履歴として、全処理中での上記印刷処理の依頼頻度をユーザ毎に記憶可能であり、
上記判断部は、上記印刷処理の依頼頻度が所定値より低いユーザからの依頼に対しては、処理の実行を許可するよう判断する
請求項1〜6のいずれか1項に記載の管理システム。 - 上記画像処理装置は、画像データを用紙上に印刷する印刷処理を実行可能であり、
上記履歴記憶部は、上記依頼履歴として、過去の印刷枚数を記憶するようになっており、
上記判断部は、上記印刷枚数が所定値よりも多いユーザからの依頼に対しては、消費電力が上限値以下である画像処理装置には処理の実行を許可し、消費電力が上記上限値を超える画像処理装置には処理の実行を禁止するよう判断する
請求項1〜3のいずれか1項に記載の管理システム。 - 上記画像処理装置は、画像データを用紙上に印刷する印刷処理を実行可能であり、
上記履歴記憶部は、上記依頼履歴として、過去の印刷枚数をユーザ毎に記憶するようになっており、
上記判断部は、上記印刷枚数が所定値よりも多いユーザからの依頼に対して、印刷速度が下限値以上である画像処理装置に処理の実行を許可し、下限値未満である画像処理装置に処理の実行を禁止するよう判断する
請求項1〜3のいずれか1項に記載の管理システム。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2008
- 2008-09-10 JP JP2008232219A patent/JP2010068211A/ja active Pending
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