JP2010067926A - 固体撮像装置とその製造方法並びに電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】半導体基板に設けられた受光部への集光を高めることができる固体撮像装置と製造方法及びカメラを提供する。
【解決手段】半導体基板10の複数の画素が集積された受光面において画素ごとにフォトダイオード(11)が形成され、フォトダイオードを被覆して半導体基板上に絶縁膜(20〜28,31〜33)が形成されている。また、フォトダイオードの上方部分において、底部が半導体基板から離間した位置となるように凹部(H1,H2)が形成され、凹部に途中の深さまでで埋め込まれ、凹部の開口側の表面が曲面となるようにカラーフィルタ29が形成されている。また、カラーフィルタの上層において凹部に埋め込まれて光透過性の埋め込み層34が形成され、埋め込み層の上層にオンチップレンズ35が形成されている構成とする。
【選択図】図1
【解決手段】半導体基板10の複数の画素が集積された受光面において画素ごとにフォトダイオード(11)が形成され、フォトダイオードを被覆して半導体基板上に絶縁膜(20〜28,31〜33)が形成されている。また、フォトダイオードの上方部分において、底部が半導体基板から離間した位置となるように凹部(H1,H2)が形成され、凹部に途中の深さまでで埋め込まれ、凹部の開口側の表面が曲面となるようにカラーフィルタ29が形成されている。また、カラーフィルタの上層において凹部に埋め込まれて光透過性の埋め込み層34が形成され、埋め込み層の上層にオンチップレンズ35が形成されている構成とする。
【選択図】図1
Description
本発明は固体撮像装置とその製造方法並びに電子機器に関し、特に、受光面にフォトダイオードを有する画素がマトリクス状に並べられてなる固体撮像装置と、当該固体撮像装置その製造方法並びに当該固体撮像装置を備えた電子機器に関する。
例えば、CMOSセンサあるいはCCD素子などの固体撮像装置では、半導体基板の表面に形成されたフォトダイオード(光電変換部)に光を入射させ、そのフォトダイオードで発生した信号電荷によって映像信号を得る構成となっている。
CMOSセンサでは、例えば、受光面において二次元マトリクス状に並べられた画素ごとにフォトダイオードが設けられている。受光時に各フォトダイオードに発生及び蓄積される信号電荷はCMOS回路の駆動でフローティングディフュージョンに転送される。信号電荷は信号電圧に変換して読み取られる構成となっている。
また、CCD素子では、例えば、CMOSセンサと同様に受光面において二次元マトリクス状に並べられた画素ごとにフォトダイオードが設けられている。受光時に各フォトダイオードに発生及び蓄積される信号電荷はCCD垂直転送路及び水平転送路により転送され、読み取られる構成となっている。
CCD型やCMOS型の固体撮像素子において、光の集光効率の向上を図るべく、画素の受光部上に光導波路及びオンチップレンズを設け、オンチップレンズ及び光導波路を透過した入射光の焦点を受光部近傍に導く技術が提案されている。
図12は、従来例に係る固体撮像装置の画素部の模式断面図である。
例えば、半導体基板110に、フォトダイオードからなる受光部111を有する画素がマトリクス状に集積して設けられている。
上記の半導体基板110上に、例えば、第1絶縁膜120、第2絶縁膜121、第3絶縁膜122、第4絶縁膜123、第5絶縁膜124、第6絶縁膜125、第7絶縁膜126、第8絶縁膜127が積層されている。
第1絶縁膜120、第3絶縁膜122、第5絶縁膜124及び第7絶縁膜126は、例えば酸化シリコンからなる。
第2絶縁膜121及び第8絶縁膜127は、例えば窒化シリコンからなる。
第4絶縁膜123及び第6絶縁膜125は、例えば窒化シリコンまたは炭化シリコンからなる。
例えば、半導体基板110に、フォトダイオードからなる受光部111を有する画素がマトリクス状に集積して設けられている。
上記の半導体基板110上に、例えば、第1絶縁膜120、第2絶縁膜121、第3絶縁膜122、第4絶縁膜123、第5絶縁膜124、第6絶縁膜125、第7絶縁膜126、第8絶縁膜127が積層されている。
第1絶縁膜120、第3絶縁膜122、第5絶縁膜124及び第7絶縁膜126は、例えば酸化シリコンからなる。
第2絶縁膜121及び第8絶縁膜127は、例えば窒化シリコンからなる。
第4絶縁膜123及び第6絶縁膜125は、例えば窒化シリコンまたは炭化シリコンからなる。
第1絶縁膜120は、例えば、半導体基板110の表面を平坦化し、保護する機能を有する膜として形成されている。
第2絶縁膜121は、例えば、半導体基板110の表面を保護し、半導体基板110への透湿性を制御する機能を有する耐吸湿性膜として形成されている。
第2絶縁膜121は、例えば、半導体基板110の表面を保護し、半導体基板110への透湿性を制御する機能を有する耐吸湿性膜として形成されている。
上記の第1絶縁膜120〜第8絶縁膜127に埋め込まれて、銅配線(140,142,144)とコンタクト部(141,143)を有する配線が形成されている。
例えば、銅配線(140,142,144)は、ダマシン法により上記の各絶縁膜に形成された溝に形成された層であり、銅配線(140,142,144)の底面及び側面には不図示のバリアメタル膜が形成されている。
また、第4絶縁膜123、第6絶縁膜125及び第8絶縁膜127などは、銅配線(140,142,144)から銅が拡散するのを防止する機能を有する膜として形成されている。
上記の配線は、受光部111への光の入射を妨げないように受光部111を除く領域において上記絶縁膜中に埋め込まれて形成された構成となっている。
例えば、銅配線(140,142,144)は、ダマシン法により上記の各絶縁膜に形成された溝に形成された層であり、銅配線(140,142,144)の底面及び側面には不図示のバリアメタル膜が形成されている。
また、第4絶縁膜123、第6絶縁膜125及び第8絶縁膜127などは、銅配線(140,142,144)から銅が拡散するのを防止する機能を有する膜として形成されている。
上記の配線は、受光部111への光の入射を妨げないように受光部111を除く領域において上記絶縁膜中に埋め込まれて形成された構成となっている。
上記の第8絶縁膜127上に、酸化シリコンの第9絶縁膜131及び第10絶縁膜132が形成されている。
受光部111の上方部分において、上記の第10絶縁膜132の表面から第1絶縁膜120に至る深さで、即ち、底部が半導体基板110から離間した位置となるように、凹部Hが形成されている。
凹部Hの内壁を被覆して、耐吸湿性膜である窒化シリコンの第11絶縁膜136が形成されている。
凹部H内を埋め込んで、光透過性の樹脂からなる埋め込み層134が形成されている。
受光部111の上方部分において、上記の第10絶縁膜132の表面から第1絶縁膜120に至る深さで、即ち、底部が半導体基板110から離間した位置となるように、凹部Hが形成されている。
凹部Hの内壁を被覆して、耐吸湿性膜である窒化シリコンの第11絶縁膜136が形成されている。
凹部H内を埋め込んで、光透過性の樹脂からなる埋め込み層134が形成されている。
埋め込み層134の上層に、赤(R)、緑(G)及び青(B)の各色のカラーフィルタ139が画素ごとに区分されて設けられている。カラーフィルタ139は、例えば1μm程度の厚さを有する。
カラーフィルタ139の上層にオンチップレンズ135が形成されている。
カラーフィルタ139の上層にオンチップレンズ135が形成されている。
さらに、図示は省略しているが、また最上層の銅配線144より上層において、ワイヤボンディングなどに用いられるパッド電極及びそれに接続する配線が形成されている構成となっていてもよい。
特許文献1〜5には、形状や構成要素などにおいて種々の特徴を有する光導波路が設けられた固体撮像装置が開示されている。
特開2000−150845号公報
特開2005−294749号公報
特開2004−221532号公報
特開2003−324189号公報
特開2006−86320号公報
しかしながら、半導体基板に設けられた受光部への集光に関し、オンチップレンズにより光導波路に導かれた光が光導波路の下端から受光部に達するまでの間に、光が周辺に拡散してしまう場合がある。
これは、受光部へ到達する光の量が画素ごとにばらつく原因となり、半導体基板に設けられた受光部への集光を高めることが求められている。
これは、受光部へ到達する光の量が画素ごとにばらつく原因となり、半導体基板に設けられた受光部への集光を高めることが求められている。
解決しようとする問題点は、半導体基板に設けられた受光部への集光を高めることが困難であることである。
本発明の固体撮像装置は、半導体基板と、前記半導体基板の複数の画素が集積された受光面において前記画素ごとに形成されたフォトダイオードと、前記フォトダイオードを被覆して前記半導体基板上に形成された絶縁膜と、前記フォトダイオードの上方部分において、底部が前記半導体基板から離間した位置となるように形成された凹部と、前記凹部に途中の深さまでで埋め込まれ、前記凹部の開口側の表面が曲面となるように形成されたカラーフィルタと、前記カラーフィルタの上層において前記凹部に埋め込まれて形成された光透過性の埋め込み層と、前記埋め込み層の上層に形成されたオンチップレンズとを有する。
上記の本発明の固体撮像装置は、半導体基板の複数の画素が集積された受光面において画素ごとにフォトダイオードが形成され、フォトダイオードを被覆して半導体基板上に絶縁膜が形成されている。また、フォトダイオードの上方部分において、底部が半導体基板から離間した位置となるように凹部が形成され、凹部に途中の深さまでで埋め込まれ、凹部の開口側の表面が曲面となるようにカラーフィルタが形成されている。また、カラーフィルタの上層において凹部に埋め込まれて光透過性の埋め込み層が形成され、埋め込み層の上層にオンチップレンズが形成されている。
また、本発明の固体撮像装置の製造方法は、半導体基板の複数の画素が集積された受光面において前記画素ごとにフォトダイオードを形成する工程と、前記フォトダイオードを被覆して前記半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、前記フォトダイオードの上方部分において、底部が前記半導体基板から離間した位置となるように凹部を形成する工程と、前記凹部に途中の深さまでで埋め込んで、前記凹部の開口側の表面が曲面となるようにカラーフィルタを形成する工程と、前記カラーフィルタの上層において前記凹部に埋め込んで光透過性の埋め込み層を形成する工程と、前記埋め込み層の上層にオンチップレンズを形成する工程とを有する。
上記の本発明の固体撮像装置の製造方法は、半導体基板の複数の画素が集積された受光面において画素ごとにフォトダイオードを形成し、フォトダイオードを被覆して半導体基板上に絶縁膜を形成し、フォトダイオードの上方部分において、底部が半導体基板から離間した位置となるように凹部を形成する。次に、凹部に途中の深さまでで埋め込んで、凹部の開口側の表面が曲面となるようにカラーフィルタを形成し、カラーフィルタの上層において凹部に埋め込んで光透過性の埋め込み層を形成する。次に、埋め込み層の上層にオンチップレンズを形成する。
また、本発明の電子機器は、固体撮像装置と、前記固体撮像装置の撮像部に入射光を導く光学系と、前記固体撮像装置の出力信号を処理する信号処理回路とを有し、前記固体撮像装置は、半導体基板と、前記半導体基板の複数の画素が集積された受光面において前記画素ごとに形成されたフォトダイオードと、前記フォトダイオードを被覆して前記半導体基板上に形成された絶縁膜と、前記フォトダイオードの上方部分において、底部が前記半導体基板から離間した位置となるように形成された凹部と、前記凹部に途中の深さまでで埋め込まれ、前記凹部の開口側の表面が曲面となるように形成されたカラーフィルタと、前記カラーフィルタの上層において前記凹部に埋め込まれて形成された光透過性の埋め込み層と、前記埋め込み層の上層に形成されたオンチップレンズとを有する。
上記の本発明の電子機器は、固体撮像装置と、固体撮像装置の撮像部に入射光を導く光学系と、固体撮像装置の出力信号を処理する信号処理回路とを有する。ここで、上記の電子機器を構成する固体撮像装置は、上記の本発明の固体撮像装置である。
本発明の固体撮像装置は、カラーフィルタの厚さ分オンチップレンズを半導体基板に近づけることができ、さらに光導波路内のカラーフィルタの表面が曲面となっていて第2のオンチップレンズとして機能し、半導体基板に設けられた受光部への集光を高めることができる。
本発明の固体撮像装置の製造方法は、カラーフィルタの厚さ分オンチップレンズを半導体基板に近づけて形成することができ、さらに光導波路内のカラーフィルタの表面を曲面として第2のオンチップレンズとして機能させることができ、半導体基板に設けられた受光部への集光を高めることができる固体撮像装置を製造することができる。
本発明の電子機器は、電子機器に含まれる固体撮像装置において半導体基板に設けられた受光部への集光を高めることができる。
以下に、本発明に係る固体撮像装置と当該固体撮像装置を備えた電子機器の実施の形態について、図面を参照して説明する。
第1実施形態
図1は本実施形態に係る固体撮像装置の断面図である。
例えば、半導体基板10に、フォトダイオードからなる受光部11を有する画素がマトリクス状に集積して設けられている。
上記の半導体基板10上に、例えば、第1絶縁膜20(n=1.4〜1.5)、第2絶縁膜21(n=1.9〜2.1)、第3絶縁膜22(n=1.4〜1.5)、第4絶縁膜23(n=1.8〜2.5)、第5絶縁膜24(n=1.4〜1.5)、第6絶縁膜25(n=1.8〜2.5)、第7絶縁膜26(n=1.4〜1.5)及び第8絶縁膜27(n=1.9〜2.1)が積層されている。ここで、nは屈折率である。
第1絶縁膜20、第3絶縁膜22、第5絶縁膜24及び第7絶縁膜26は、例えば酸化シリコンからなる。
第2絶縁膜21、第4絶縁膜23、第6絶縁膜25及び第8絶縁膜27は、例えば窒化シリコンからなる。
図1は本実施形態に係る固体撮像装置の断面図である。
例えば、半導体基板10に、フォトダイオードからなる受光部11を有する画素がマトリクス状に集積して設けられている。
上記の半導体基板10上に、例えば、第1絶縁膜20(n=1.4〜1.5)、第2絶縁膜21(n=1.9〜2.1)、第3絶縁膜22(n=1.4〜1.5)、第4絶縁膜23(n=1.8〜2.5)、第5絶縁膜24(n=1.4〜1.5)、第6絶縁膜25(n=1.8〜2.5)、第7絶縁膜26(n=1.4〜1.5)及び第8絶縁膜27(n=1.9〜2.1)が積層されている。ここで、nは屈折率である。
第1絶縁膜20、第3絶縁膜22、第5絶縁膜24及び第7絶縁膜26は、例えば酸化シリコンからなる。
第2絶縁膜21、第4絶縁膜23、第6絶縁膜25及び第8絶縁膜27は、例えば窒化シリコンからなる。
第1絶縁膜20は、例えば、半導体基板10の表面を平坦化し、保護する機能を有する膜として形成されている。
第2絶縁膜21は、例えば、半導体基板10の表面を保護し、半導体基板10への透湿性を制御する機能を有する耐吸湿性膜として形成されている。
第2絶縁膜21は、例えば、半導体基板10の表面を保護し、半導体基板10への透湿性を制御する機能を有する耐吸湿性膜として形成されている。
上記の第1絶縁膜20〜第8絶縁膜27に埋め込まれて、銅配線(40,42,44)とコンタクト部(41,43)を有する配線が形成されている。
例えば、銅配線(40,42,44)は、ダマシン法により上記の各絶縁膜に形成された溝に形成された層であり、銅配線(40,42,44)の底面及び側面には不図示のバリアメタル膜が形成されている。
また、第4絶縁膜23、第6絶縁膜25及び第8絶縁膜27などは、銅配線(40,42,44)から銅が拡散するのを防止する機能を有する膜として形成されている。
上記の配線は、受光部11への光の入射を妨げないように受光部11を除く領域において上記絶縁膜中に埋め込まれて形成された構成となっている。
例えば、銅配線(40,42,44)は、ダマシン法により上記の各絶縁膜に形成された溝に形成された層であり、銅配線(40,42,44)の底面及び側面には不図示のバリアメタル膜が形成されている。
また、第4絶縁膜23、第6絶縁膜25及び第8絶縁膜27などは、銅配線(40,42,44)から銅が拡散するのを防止する機能を有する膜として形成されている。
上記の配線は、受光部11への光の入射を妨げないように受光部11を除く領域において上記絶縁膜中に埋め込まれて形成された構成となっている。
例えば、受光部11の上方部分において、上記の第8絶縁膜27の表面から第1絶縁膜20に至る深さで、即ち、底部が半導体基板10から離間した位置となるように、第1凹部H1が形成されている。
第1凹部H1の内壁を被覆して、例えば、第8絶縁膜27の上層に全面に、耐吸湿性膜である窒化シリコンの第9絶縁膜28が形成されている。
第1凹部H1の内壁を被覆して、例えば、第8絶縁膜27の上層に全面に、耐吸湿性膜である窒化シリコンの第9絶縁膜28が形成されている。
さらに、例えば、第1凹部H1を除く領域において、第9絶縁膜28の上に、酸化シリコンの第10絶縁膜31及び第11絶縁膜32が形成されている。
例えば、上記の第10絶縁膜31と第11絶縁膜32を貫通して第1凹部H1に連通するように、第2凹部H2が形成されている。
例えば、上記の第10絶縁膜31と第11絶縁膜32を貫通して第1凹部H1に連通するように、第2凹部H2が形成されている。
また、上記の第1凹部H1において、第1凹部H1に途中の深さまでで埋め込まれて、赤(R)、緑(G)及び青(B)の各色から画素ごとに選択されたカラーフィルタ29が形成されている。
カラーフィルタ29は、第1凹部H1の開口側の表面29sが曲面となるように形成されている。本実施形態においては、カラーフィルタ29が第1凹部H1の開口側に凸状の形状となっている。
カラーフィルタ29は、第1凹部H1の開口側の表面29sが曲面となるように形成されている。本実施形態においては、カラーフィルタ29が第1凹部H1の開口側に凸状の形状となっている。
カラーフィルタ29の上層において、例えば、連通する第1凹部H1と第2凹部H2の内壁を被覆して、第11絶縁膜32の上層に全面に、耐吸湿性膜である窒化シリコンの第12絶縁膜33が形成されている。
例えば、第12絶縁膜33は、第1凹部H1と第2凹部H2の内壁を被覆するが、カラーフィルタ29の表面は被覆しないように形成されている。
例えば、第12絶縁膜33は、第1凹部H1と第2凹部H2の内壁を被覆するが、カラーフィルタ29の表面は被覆しないように形成されている。
例えば、カラーフィルタの上層において連通する第1凹部H1と第2凹部H2を埋め込んで、光透過性の樹脂からなる埋め込み層34が形成されている。
また、埋め込み層34の上層に、オンチップレンズ35が直接形成されている。
上記のカラーフィルタ29、第12絶縁膜33及び埋め込み層34は光導波路を構成するものである。これらを構成する材料としては、窒化シリコン(n=1.9〜2.1)、シロキサン(n=1.6〜1.8)、窒化チタン(n=2.5〜2.6)、ITO(酸化インジウムスズ)(n=2.1〜2.2)、酸窒化シリコン(n=1.4〜2.0)などを適宜組み合わせて用いることができる。特に、光入射側から基板側に向かって屈折率が高い材料から低い材料となるように構成することが好ましい。
例えば、酸化シリコンである第1絶縁膜20、耐吸湿性膜である窒化シリコンである第9絶縁膜28、カラーフィルタ29、光透過性樹脂である埋め込み層34の組み合わせである。
受光部から順に屈折率の高い膜を積層することにより、入射光が上記の積層体により反射される割合を小さくし、入射光を効率よく受光部に導くことができる。
また、埋め込み層34の上層に、オンチップレンズ35が直接形成されている。
上記のカラーフィルタ29、第12絶縁膜33及び埋め込み層34は光導波路を構成するものである。これらを構成する材料としては、窒化シリコン(n=1.9〜2.1)、シロキサン(n=1.6〜1.8)、窒化チタン(n=2.5〜2.6)、ITO(酸化インジウムスズ)(n=2.1〜2.2)、酸窒化シリコン(n=1.4〜2.0)などを適宜組み合わせて用いることができる。特に、光入射側から基板側に向かって屈折率が高い材料から低い材料となるように構成することが好ましい。
例えば、酸化シリコンである第1絶縁膜20、耐吸湿性膜である窒化シリコンである第9絶縁膜28、カラーフィルタ29、光透過性樹脂である埋め込み層34の組み合わせである。
受光部から順に屈折率の高い膜を積層することにより、入射光が上記の積層体により反射される割合を小さくし、入射光を効率よく受光部に導くことができる。
上記の本実施形態の固体撮像装置は、光導波路となる凹部内にカラーフィルタ29が埋め込まれて形成されており、これに伴って埋め込み層34の上層にオンチップレンズ35が設けられている。これにより、従来例に係る構造の固体撮像装置と比べて、カラーフィルタの厚さ分、例えば1μm程度、オンチップレンズを半導体基板に近づけることができる。
さらに、光導波路内のカラーフィルタの表面が曲面となっており、本実施形態においては第1凹部H1の開口側に凸状の形状となっており、第2のオンチップレンズとして機能できる。
上記のようにして、半導体基板に設けられた受光部への集光を高めることができる。
特に、カラーフィルタ29の表面29sは、オンチップレンズ35より受光部11に近いので、受光部への集光効率をさらに高めることができる。
さらに、光導波路内のカラーフィルタの表面が曲面となっており、本実施形態においては第1凹部H1の開口側に凸状の形状となっており、第2のオンチップレンズとして機能できる。
上記のようにして、半導体基板に設けられた受光部への集光を高めることができる。
特に、カラーフィルタ29の表面29sは、オンチップレンズ35より受光部11に近いので、受光部への集光効率をさらに高めることができる。
また、従来例に係る構成の固体撮像装置において、カラーフィルタを通過しても光導波路に導かれなかった場合、光は隣接画素に入射して固体撮像装置の撮像特性の混色を発生させていた。
本実施形態の固体撮像装置においては、カラーフィルタ29が光導波路となる凹部内に埋め込まれ、受光部11に近づけられており、カラーフィルタを通過後には隣接画素に入射しにくくなり、混色を低減することができる。
本実施形態の固体撮像装置においては、カラーフィルタ29が光導波路となる凹部内に埋め込まれ、受光部11に近づけられており、カラーフィルタを通過後には隣接画素に入射しにくくなり、混色を低減することができる。
また、従来例に係る構成の固体撮像装置では、カラーフィルタが光導波路となる埋め込み層上に形成されており、カラーフィルタの剥がれが発生することがあった。
本実施形態の固体撮像装置においては、カラーフィルタと下地である第9絶縁膜28との接触面積の増加により密着性が高まり、カラーフィルタの剥がれを抑制できる。
本実施形態の固体撮像装置においては、カラーフィルタと下地である第9絶縁膜28との接触面積の増加により密着性が高まり、カラーフィルタの剥がれを抑制できる。
また、本実施形態の固体撮像装置においては、カラーフィルタを埋め込む凹部の形状を画素ごとに制御することもでき、例えば、凹部の形状をカラーフィルタの色ごとに設計することができ、固体撮像装置の撮像特性である感度及び分光の調整を容易に行える。
例えば、赤(R)画素の感度を下げるように調整することができる。
例えば、赤(R)画素の感度を下げるように調整することができる。
次に、本実施形態に係る固体撮像装置の製造方法について説明する。
図2(a)〜図6(b)は、本実施形態に係る固体撮像装置の製造方法の製造工程を示す断面図である。
図2(a)〜図6(b)は、本実施形態に係る固体撮像装置の製造方法の製造工程を示す断面図である。
まず、図2(a)に示すように、例えば、半導体基板10の複数の画素が集積された受光面に画素ごとにフォトダイオードからなる受光部11を形成する。
次に、例えば、CVD(Chemical Vapor Deposition)法などにより半導体基板10上に、第1絶縁膜20、第2絶縁膜21、第3絶縁膜22、第4絶縁膜23、第5絶縁膜24、第6絶縁膜25、第7絶縁膜26及び第8絶縁膜27を積層させる。
また、上記の第1絶縁膜20〜第8絶縁膜27を積層させる工程において、第1絶縁膜20〜第8絶縁膜27に埋め込まれるように、銅配線(40,42,44)とコンタクト部(41,43)を有する配線を形成する。
例えば、銅配線(40,42,44)を含む配線は、以下のようなダマシン法などにより形成することができる。
ダマシン法においては、例えば、上記の絶縁膜を構成する1つの絶縁膜において配線を形成する領域に配線用の溝を形成し、シード層となるバリアメタル膜を形成する。次に、電解メッキにより銅を堆積し、溝の外部に堆積した導電材料をCMP(Chemical Mechanical Polishing)処理で除去する。
ここまでの工程は、全画素について同時に行う。
例えば、銅配線(40,42,44)を含む配線は、以下のようなダマシン法などにより形成することができる。
ダマシン法においては、例えば、上記の絶縁膜を構成する1つの絶縁膜において配線を形成する領域に配線用の溝を形成し、シード層となるバリアメタル膜を形成する。次に、電解メッキにより銅を堆積し、溝の外部に堆積した導電材料をCMP(Chemical Mechanical Polishing)処理で除去する。
ここまでの工程は、全画素について同時に行う。
以下、第1凹部H1の形成工程及びカラーフィルタの形成工程は、カラーフィルタの色ごとに行う。
例えば、赤(R)画素について説明する。
図2(b)に示すように、例えば、受光部11の上方部分において、上記の第8絶縁膜27の表面から第1絶縁膜20に至る深さで、即ち、底部が半導体基板10から離間した位置となるように、第1凹部H1を形成する。
第1凹部H1を形成するには、例えば、フォトリソグラフィ工程により第1凹部H1のパターンで開口するレジスト膜を形成し、RIE(反応性イオンエッチング)などのエッチングを行って形成する。
上記のエッチングでは、酸化シリコン膜及び窒化シリコン膜などの組成によりエッチング選択比が異なるので、条件を変更しながら、下層側へエッチングを順次進めていく。
例えば、赤(R)画素について説明する。
図2(b)に示すように、例えば、受光部11の上方部分において、上記の第8絶縁膜27の表面から第1絶縁膜20に至る深さで、即ち、底部が半導体基板10から離間した位置となるように、第1凹部H1を形成する。
第1凹部H1を形成するには、例えば、フォトリソグラフィ工程により第1凹部H1のパターンで開口するレジスト膜を形成し、RIE(反応性イオンエッチング)などのエッチングを行って形成する。
上記のエッチングでは、酸化シリコン膜及び窒化シリコン膜などの組成によりエッチング選択比が異なるので、条件を変更しながら、下層側へエッチングを順次進めていく。
次に、図3(a)に示すように、例えば、第1凹部H1の内壁を被覆して、例えば、第8絶縁膜27の上層に、全面に窒化シリコンの第9絶縁膜28を形成する。
次に、図3(b)に示すように、例えばスピン塗布により、第1凹部H1に途中の深さまでで埋め込んで、赤(R)のカラーフィルタ29を形成する。
ここで、カラーフィルタとなる材料は、分光特性を付与するための顔料または色素を含有する樹脂材料からなる。主として樹脂材料からなるので、窒化シリコンなどより高屈折率であるため、光を導波する特性を有し、さらにカラーフィルタとして機能する膜となる。
ここで、樹脂材料の粘度及び第9絶縁膜28との濡れ性を調整することで、第1凹部H1が完全に埋められず、空隙Vが発生するようにできる。即ち、第1凹部H1に途中の深さまでで埋め込まれたカラーフィルタ29と、カラーフィルタ29に対して空隙Vで空間的に分離されたカラーフィルタ残部29rを形成する。
上記の粘度及び濡れ性の調整により、第1凹部H1の開口側の表面29sが曲面となるように形成することができる。本実施形態においては、第1凹部H1の開口側に凸状の形状となるようにカラーフィルタ29を形成する。
ここで、カラーフィルタとなる材料は、分光特性を付与するための顔料または色素を含有する樹脂材料からなる。主として樹脂材料からなるので、窒化シリコンなどより高屈折率であるため、光を導波する特性を有し、さらにカラーフィルタとして機能する膜となる。
ここで、樹脂材料の粘度及び第9絶縁膜28との濡れ性を調整することで、第1凹部H1が完全に埋められず、空隙Vが発生するようにできる。即ち、第1凹部H1に途中の深さまでで埋め込まれたカラーフィルタ29と、カラーフィルタ29に対して空隙Vで空間的に分離されたカラーフィルタ残部29rを形成する。
上記の粘度及び濡れ性の調整により、第1凹部H1の開口側の表面29sが曲面となるように形成することができる。本実施形態においては、第1凹部H1の開口側に凸状の形状となるようにカラーフィルタ29を形成する。
次に、図4(a)に示すように、例えば、RIEなどのエッチング処理により、カラーフィルタ残部29rを除去する。
カラーフィルタ残部29rは第1凹部H1内に若干入り込んで形成されているので、例えばオーバーエッチングを行って完全に除去する。
カラーフィルタ残部29rは第1凹部H1内に若干入り込んで形成されているので、例えばオーバーエッチングを行って完全に除去する。
次に、図4(b)に示すように、例えば、CVD法により全面に酸化シリコンを堆積させ、CMP処理を行うことで第1凹部H1の外部の酸化シリコンを除去し、平坦化膜30を形成する。
上記の図2(b)から図4(b)までの工程を赤(R)画素において行ったら、緑(G)画素、及び青(B)画素において順に行う。
上記の図2(b)から図4(b)までの工程を赤(R)画素において行ったら、緑(G)画素、及び青(B)画素において順に行う。
以降の工程は、全画素について行う。
図5(a)に示すように、例えば、第9絶縁膜28及び平坦化膜30の上層に、CVD法などにより、酸化シリコンの第10絶縁膜31及び第11絶縁膜32を形成する。
図5(a)に示すように、例えば、第9絶縁膜28及び平坦化膜30の上層に、CVD法などにより、酸化シリコンの第10絶縁膜31及び第11絶縁膜32を形成する。
以降の工程は、全画素について行う。
図5(b)に示すように、例えば、第1凹部H1に連通するように、カラーフィルタ29の表面29sが露出するようにして、第2凹部H2を形成する。
第2凹部H2を形成するには、例えば、フォトリソグラフィ工程により第11絶縁膜32上に第2凹部H2のパターンで開口するレジスト膜を形成し、RIEなどのエッチングにより第11絶縁膜32、第10絶縁膜31及び平坦化膜30をエッチング加工して形成する。
図5(b)に示すように、例えば、第1凹部H1に連通するように、カラーフィルタ29の表面29sが露出するようにして、第2凹部H2を形成する。
第2凹部H2を形成するには、例えば、フォトリソグラフィ工程により第11絶縁膜32上に第2凹部H2のパターンで開口するレジスト膜を形成し、RIEなどのエッチングにより第11絶縁膜32、第10絶縁膜31及び平坦化膜30をエッチング加工して形成する。
上記において、第9絶縁膜28の内壁面と第2凹部H2の内壁面がなめらかに繋がるような設計とすることが好ましい。
カラーフィルタ29の表面29sでのエッチング停止を容易にするため、カラーフィルタ29の表面にストッパを形成しておいてもよい。
上記のように、平坦化膜30は、例えば全部が除去されるようにするが、一部が残ってもよい。
カラーフィルタ29の表面29sでのエッチング停止を容易にするため、カラーフィルタ29の表面にストッパを形成しておいてもよい。
上記のように、平坦化膜30は、例えば全部が除去されるようにするが、一部が残ってもよい。
次に、図6(a)に示すように、例えば、第2凹部H2の内壁及びカラーフィルタ29の表面29sを被覆して、例えば、第11絶縁膜32の上層に、全面に窒化シリコンの第12絶縁膜33を形成する。
次に、図6(b)に示すように、例えば、異方性エッチング処理などにより、カラーフィルタ29の表面29sを被覆する部分の第12絶縁膜33を除去する。
以降の工程としては、例えば、カラーフィルタの上層において連数する第1凹部H1と第2凹部H2を埋め込んで、光透過性の樹脂からなる埋め込み層34を形成する。埋め込み層34は、例えば、光透過性の樹脂をスピン塗布などで供給して形成することができる。
次に、埋め込み層34の上層に、オンチップレンズ35を形成する。例えば、オンチップレンズ35は、レンズとなる樹脂材料をスピン塗布などで供給し、レンズ形状となるようにエッチング加工することで形成できる。
以上で、図1に示す構成の固体撮像装置を製造することができる。
次に、埋め込み層34の上層に、オンチップレンズ35を形成する。例えば、オンチップレンズ35は、レンズとなる樹脂材料をスピン塗布などで供給し、レンズ形状となるようにエッチング加工することで形成できる。
以上で、図1に示す構成の固体撮像装置を製造することができる。
上記の本実施形態の固体撮像装置の製造方法は、カラーフィルタの厚さ分オンチップレンズを半導体基板に近づけて形成することができ、さらに光導波路内のカラーフィルタの表面を曲面として第2のオンチップレンズとして機能させることができ、半導体基板に設けられた受光部への集光を高めることができる固体撮像装置を製造することができる。
また、本実施形態の固体撮像装置の製造方法は、混色を低減した固体撮像装置を製造できる。
また、カラーフィルタの剥がれを抑制できる固体撮像装置を製造できる。
さらに、撮像特性である感度及び分光の調整を容易に行える固体撮像装置を製造できる。
また、カラーフィルタの剥がれを抑制できる固体撮像装置を製造できる。
さらに、撮像特性である感度及び分光の調整を容易に行える固体撮像装置を製造できる。
第2実施形態
図7は本実施形態に係る固体撮像装置の断面図である。
実質的に第1実施形態の固体撮像装置と同様であるが、カラーフィルタ29が第1凹部H1の開口側に凹状の形状となっていることが異なる。
図7は本実施形態に係る固体撮像装置の断面図である。
実質的に第1実施形態の固体撮像装置と同様であるが、カラーフィルタ29が第1凹部H1の開口側に凹状の形状となっていることが異なる。
図8は本実施形態に係る固体撮像装置の製造方法の製造工程を示す断面図である。
上記の形状のカラーフィルタについても、図8に示すように、例えばスピン塗布により、第1凹部H1に途中の深さまでで埋め込んで形成できる。
ここで、カラーフィルタとなる樹脂材料の粘度及び第9絶縁膜28との濡れ性を調整することで、第1凹部H1の開口側に凹状の形状となるようにカラーフィルタ29を形成する。
上記の形状のカラーフィルタについても、図8に示すように、例えばスピン塗布により、第1凹部H1に途中の深さまでで埋め込んで形成できる。
ここで、カラーフィルタとなる樹脂材料の粘度及び第9絶縁膜28との濡れ性を調整することで、第1凹部H1の開口側に凹状の形状となるようにカラーフィルタ29を形成する。
上記の本実施形態の固体撮像装置は、第1実施形態と同様に、半導体基板に設けられた受光部への集光を高めることができる。
また、上記の本実施形態の固体撮像装置の製造方法は、半導体基板に設けられた受光部への集光を高めた固体撮像装置を製造することができる。
第3実施形態
図9は本実施形態に係る固体撮像装置の断面図である。
実質的に第1実施形態の固体撮像装置と同様であるが、第1実施形態における連通する第1凹部H1と第2凹部H2に対して、1つの凹部Hとして示しているが、第1実施形態と同様に、連通する第1凹部H1と第2凹部H2からなる構成であっても良い。
また、第1実施形態における第9絶縁膜28と第12絶縁膜33に対して、凹部Hの内壁を被覆する内壁被覆絶縁膜36として示しているが、第1実施形態と同様に、第9絶縁膜28と第12絶縁膜33からなる構成であってもよい。
図9は本実施形態に係る固体撮像装置の断面図である。
実質的に第1実施形態の固体撮像装置と同様であるが、第1実施形態における連通する第1凹部H1と第2凹部H2に対して、1つの凹部Hとして示しているが、第1実施形態と同様に、連通する第1凹部H1と第2凹部H2からなる構成であっても良い。
また、第1実施形態における第9絶縁膜28と第12絶縁膜33に対して、凹部Hの内壁を被覆する内壁被覆絶縁膜36として示しているが、第1実施形態と同様に、第9絶縁膜28と第12絶縁膜33からなる構成であってもよい。
本実施形態の固体撮像装置においては、凹部Hの底面から所定の高さの部分に底部埋め込み層37が形成され、その上層にカラーフィルタ38が形成されていることが異なる。
底部埋め込み層37の厚さは設計により適宜選択可能である。
カラーフィルタ38は、第1実施形態と同様に、凹部Hに途中の深さまでで埋め込まれており、凹部Hの開口側の表面38sが曲面となるように形成されている。本実施形態においては、カラーフィルタ38が凹部Hの開口側に凸状の形状となっている。
底部埋め込み層37の厚さは設計により適宜選択可能である。
カラーフィルタ38は、第1実施形態と同様に、凹部Hに途中の深さまでで埋め込まれており、凹部Hの開口側の表面38sが曲面となるように形成されている。本実施形態においては、カラーフィルタ38が凹部Hの開口側に凸状の形状となっている。
上記の本実施形態の固体撮像装置は、第1実施形態と同様に、半導体基板に設けられた受光部への集光を高めることができる。
特に、オンチップレンズなどの光学系の設計によって、カラーフィルタを光導波路となる凹部の中央部分に形成することが好ましい場合に適用される。
特に、オンチップレンズなどの光学系の設計によって、カラーフィルタを光導波路となる凹部の中央部分に形成することが好ましい場合に適用される。
また、上記の本実施形態の固体撮像装置の製造方法は、半導体基板に設けられた受光部への集光を高めた固体撮像装置を製造することができる。
第4実施形態
図10は本実施形態に係る固体撮像装置の断面図である。
実質的に第3実施形態の固体撮像装置と同様であるが、カラーフィルタ38が凹部Hの開口側に凹状の形状となっていることが異なる。
図10は本実施形態に係る固体撮像装置の断面図である。
実質的に第3実施形態の固体撮像装置と同様であるが、カラーフィルタ38が凹部Hの開口側に凹状の形状となっていることが異なる。
上記の本実施形態の固体撮像装置は、第1実施形態と同様に、半導体基板に設けられた受光部への集光を高めることができる。
特に、オンチップレンズなどの光学系の設計によって、カラーフィルタを光導波路となる凹部の中央部分に形成することが好ましい場合に適用される。
特に、オンチップレンズなどの光学系の設計によって、カラーフィルタを光導波路となる凹部の中央部分に形成することが好ましい場合に適用される。
また、上記の本実施形態の固体撮像装置の製造方法は、半導体基板に設けられた受光部への集光を高めた固体撮像装置を製造することができる。
第5実施形態
図11は、本実施形態に係る電子機器であるカメラの概略構成図である。本実施形態に係るカメラは、静止画撮影又は動画撮影可能なビデオカメラの例である。
本実施形態に係るカメラは、イメージセンサ(固体撮像装置)50と、光学系51と、信号処理回路53などを有する。
本実施形態において、上記のイメージセンサ50として、上記の第1実施形態に係る固体撮像装置が組み込まれている。
図11は、本実施形態に係る電子機器であるカメラの概略構成図である。本実施形態に係るカメラは、静止画撮影又は動画撮影可能なビデオカメラの例である。
本実施形態に係るカメラは、イメージセンサ(固体撮像装置)50と、光学系51と、信号処理回路53などを有する。
本実施形態において、上記のイメージセンサ50として、上記の第1実施形態に係る固体撮像装置が組み込まれている。
光学系51は、被写体からの像光(入射光)をイメージセンサ50の撮像面上に結像させる。これによりイメージセンサ50内に一定期間当該信号電荷が蓄積される。蓄積された信号電荷は出力信号Voutとして取り出される。
シャッタ装置は、イメージセンサ50への光照射期間および遮光期間を制御する。
シャッタ装置は、イメージセンサ50への光照射期間および遮光期間を制御する。
画像処理部は、イメージセンサ50の転送動作およびシャッタ装置のシャッタ動作を制御する駆動信号を供給する。画像処理部から供給される駆動信号(タイミング信号)により、イメージセンサ50の信号転送を行なう。信号処理回路53は、イメージセンサ50の出力信号Voutに対して種々の信号処理を施して映像信号として出力する。信号処理が行われた映像信号は、メモリなどの記憶媒体に記憶され、あるいはモニタに出力される。
上記の本実施形態に係る電子機器によれば、電子機器を構成する固体撮像装置において、半導体基板に設けられた受光部への集光を高めることができる。
上記の実施形態では、可視光の光量に応じた信号電荷を物理量として検知する単位画素が行列状に配置されてなるイメージセンサ50に適用した場合を例に挙げて説明した。しかしながら、本発明はイメージセンサ50への適用に限られるものではなく、画素アレイ部の画素列ごとにカラム回路を配置してなるカラム方式の固体撮像装置全般に対して適用可能である。
また、本発明は、可視光の入射光量の分布を検知して画像として撮像する固体撮像装置への適用に限らず、赤外線やX線、あるいは粒子等の入射量の分布を画像として撮像する固体撮像装置に適用できる。また、広義の意味として、圧力や静電容量など、他の物理量の分布を検知して画像として撮像する指紋検出センサ等の固体撮像装置(物理量分布検知装置)全般に対して適用可能である。
さらに、本発明は、画素アレイ部の各単位画素を行単位で順に走査して各単位画素から画素信号を読み出す固体撮像装置に限らず、画素単位で任意の画素を選択して、当該選択画素から画素単位で信号を読み出すX−Yアドレス型の固体撮像装置に対しても適用可能である。
なお、固体撮像装置はワンチップとして形成された形態であってもよいし、撮像部と、信号処理部または光学系とがまとめてパッケージングされた撮像機能を有するモジュール状の形態であってもよい。
また、本発明は、固体撮像装置への適用に限られるものではなく、撮像装置にも適用可能である。ここで、撮像装置とは、デジタルスチルカメラやビデオカメラ等のカメラシステムや、携帯電話機などの撮像機能を有する電子機器のことを言う。なお、電子機器に搭載される上記モジュール状の形態、即ちカメラモジュールを撮像装置とする場合もある。
ビデオカメラやデジタルスチルカメラ、さらには携帯電話機等のモバイル機器向けカメラモジュールなどの撮像装置において、その固体撮像装置として先述した実施形態に係るイメージセンサを用いることができる。これにより、当該イメージセンサでは、簡単な構成で、良質な画像を得ることができる。
本発明は上記の説明に限定されない。
例えば、実施形態においてはCMOSセンサとCCD素子のいずれにも適用できる。
また、絶縁膜の層構成や絶縁膜中に埋め込まれている配線の構成などは、特に限定はなく、種々の構成が適用できる。
また、オンチップレンズの形状などの本実施形態に示されたもの以外を適用することも可能である。
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
例えば、実施形態においてはCMOSセンサとCCD素子のいずれにも適用できる。
また、絶縁膜の層構成や絶縁膜中に埋め込まれている配線の構成などは、特に限定はなく、種々の構成が適用できる。
また、オンチップレンズの形状などの本実施形態に示されたもの以外を適用することも可能である。
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
10…半導体基板、20…第1絶縁膜、21…第2絶縁膜、22…第3絶縁膜、23…第4絶縁膜、24…第5絶縁膜、25…第6絶縁膜、26…第7絶縁膜、27…第8絶縁膜、28…第9絶縁膜、29…カラーフィルタ、29s…表面、29r…カラーフィルタ残部、30…平坦化膜、31…第10絶縁膜、32…第11絶縁膜、33…第12絶縁膜、34…埋め込み層、35…オンチップレンズ、36…内壁被覆絶縁膜、37…底部埋め込み層、38…カラーフィルタ、38s…表面、40,42,44…銅配線、41,43…コンタクト部、50…イメージセンサ、51…光学系、53…信号処理回路、H1…第1凹部、H2…第2凹部、H…凹部、V…ボイド
Claims (9)
- 半導体基板と、
前記半導体基板の複数の画素が集積された受光面において前記画素ごとに形成されたフォトダイオードと、
前記フォトダイオードを被覆して前記半導体基板上に形成された絶縁膜と、
前記フォトダイオードの上方部分において、底部が前記半導体基板から離間した位置となるように形成された凹部と、
前記凹部に途中の深さまでで埋め込まれ、前記凹部の開口側の表面が曲面となるように形成されたカラーフィルタと、
前記カラーフィルタの上層において前記凹部に埋め込まれて形成された光透過性の埋め込み層と、
前記埋め込み層の上層に形成されたオンチップレンズと
を有する固体撮像装置。 - 前記カラーフィルタが前記凹部の開口側に凸状の形状である
請求項1に記載の固体撮像装置。 - 前記カラーフィルタが前記凹部の開口側に凹状の形状である
請求項1に記載の固体撮像装置。 - 前記絶縁膜中に埋め込まれて配線が形成されている
請求項1〜3のいずれかに記載の固体撮像装置。 - 半導体基板の複数の画素が集積された受光面において前記画素ごとにフォトダイオードを形成する工程と、
前記フォトダイオードを被覆して前記半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、
前記フォトダイオードの上方部分において、底部が前記半導体基板から離間した位置となるように凹部を形成する工程と、
前記凹部に途中の深さまでで埋め込んで、前記凹部の開口側の表面が曲面となるようにカラーフィルタを形成する工程と、
前記カラーフィルタの上層において前記凹部に埋め込んで光透過性の埋め込み層を形成する工程と、
前記埋め込み層の上層にオンチップレンズを形成する工程と
を有する固体撮像装置の製造方法。 - 前記カラーフィルタを形成する工程において、前記カラーフィルタが前記凹部の開口側に凸状の形状となるように形成する
請求項5に記載の固体撮像装置の製造方法。 - 前記カラーフィルタを形成する工程において、前記カラーフィルタが前記凹部の開口側に凹状の形状となるように形成する
請求項5に記載の固体撮像装置の製造方法。 - 前記絶縁膜を形成する工程が、前記絶縁膜中に埋め込まれるように配線を形成する工程を含む
請求項5〜7のいずれかに記載の固体撮像装置の製造方法。 - 固体撮像装置と、
前記固体撮像装置の撮像部に入射光を導く光学系と、
前記固体撮像装置の出力信号を処理する信号処理回路と
を有し、
前記固体撮像装置は、
半導体基板と、
前記半導体基板の複数の画素が集積された受光面において前記画素ごとに形成されたフォトダイオードと、
前記フォトダイオードを被覆して前記半導体基板上に形成された絶縁膜と、
前記フォトダイオードの上方部分において、底部が前記半導体基板から離間した位置となるように形成された凹部と、
前記凹部に途中の深さまでで埋め込まれ、前記凹部の開口側の表面が曲面となるように形成されたカラーフィルタと、
前記カラーフィルタの上層において前記凹部に埋め込まれて形成された光透過性の埋め込み層と、
前記埋め込み層の上層に形成されたオンチップレンズと
を有する電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008235508A JP2010067926A (ja) | 2008-09-12 | 2008-09-12 | 固体撮像装置とその製造方法並びに電子機器 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008235508A JP2010067926A (ja) | 2008-09-12 | 2008-09-12 | 固体撮像装置とその製造方法並びに電子機器 |
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JP2008235508A Abandoned JP2010067926A (ja) | 2008-09-12 | 2008-09-12 | 固体撮像装置とその製造方法並びに電子機器 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015092521A (ja) * | 2013-11-08 | 2015-05-14 | ルネサスエレクトロニクス株式会社 | 半導体装置およびその製造方法 |
JP2017011037A (ja) * | 2015-06-18 | 2017-01-12 | キヤノン株式会社 | 固体撮像装置及びその製造方法ならびにカメラ |
-
2008
- 2008-09-12 JP JP2008235508A patent/JP2010067926A/ja not_active Abandoned
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