JP2010067779A - 高周波機器、コンバータおよびアンテナ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】外来ノイズを確実に抑制することができ、かつ高い効率で製造することができる、高周波機器、コンバータおよびアンテナ装置を提供する。
【解決手段】シャーシ5は、導電性を有し、かつ、シャーシ内側部IPと、シャーシ内側部IPを囲むシャーシ外側部OPとを有する。基板7は、シャーシ内側部IP上に設けられ、かつ高周波回路を有する。板金部材6aは、シャーシ外側部OP上に設けられている。フレーム8は、導電性を有し、かつ基板7を覆い、かつシャーシ外側部OPとの間に板金部材6aを挟み込んでいる。板金部材6aは、シャーシ外側部OPとフレーム8との間に挟まれることによって弾性変形している。
【選択図】図4
【解決手段】シャーシ5は、導電性を有し、かつ、シャーシ内側部IPと、シャーシ内側部IPを囲むシャーシ外側部OPとを有する。基板7は、シャーシ内側部IP上に設けられ、かつ高周波回路を有する。板金部材6aは、シャーシ外側部OP上に設けられている。フレーム8は、導電性を有し、かつ基板7を覆い、かつシャーシ外側部OPとの間に板金部材6aを挟み込んでいる。板金部材6aは、シャーシ外側部OPとフレーム8との間に挟まれることによって弾性変形している。
【選択図】図4
Description
本発明は、高周波機器、コンバータおよびアンテナ装置に関するものである。
衛星放送または衛星通信を受信するためにアンテナ装置が用いられる。アンテナ装置は、アンテナ部と、コンバータ(LNB:Low Noise Block)とを有する。アンテナ部は、たとえばパラボラ形状を有し、コンバータに電波を集める機能を有する。このコンバータは、衛星放送または衛星通信の電波の周波数を変換する高周波回路を有する基板を含む。またコンバータは、高周波回路が外来ノイズによる障害を受けないようにするために、基板を外界から電磁的にシールドする構造を有する。
特許文献1が開示するコンバータは、回路基板と、シャーシと、RFカバーと、金属メッシュとを有する。この公報によれば、RFカバーの周囲とシャーシとの間に金属メッシュが挟み込まれることで、電気的に完全にシールが行なわれる。
実開平5−88076号公報
上記特許文献1の技術において、外来ノイズを確実に抑制するためには、金属メッシュの位置を精度よく位置決めする必要がある。しかし金属メッシュは容易に塑性変形するため、所望の位置に精確に取り付けるためには、たとえば両面テープを用いて金属メッシュを固定するなどの作業が必要であった。このため、このコンバータは、製造効率が悪いという問題があった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、外来ノイズを確実に抑制することができ、かつ高い効率で製造することができる、高周波機器、コンバータおよびアンテナ装置を提供することである。
本発明の一の局面にしたがう高周波機器は、シャーシと、基板と、板金部材と、フレームとを有する。シャーシは、導電性を有し、かつ、シャーシ内側部と、シャーシ内側部を囲むシャーシ外側部とを有する。基板は、シャーシ内側部上に設けられ、かつ高周波回路を有する。板金部材は、シャーシ外側部上に設けられている。フレームは、導電性を有し、かつ基板を覆い、かつシャーシ外側部との間に板金部材を挟み込んでいる。板金部材は、シャーシ外側部とフレームとの間に挟まれることによって弾性変形している。
本発明の一の局面にしたがう高周波機器によれば、板金部材は、シャーシ外側部とフレームとの間に挟まれることによって弾性変形しているため、弾性によってシャーシ外側部とフレームとの双方に確実に接触することができる。これによりシャーシとフレームとが確実に電気的に接続されるので、確実に外来ノイズを抑制することができる。また板金部材は、その板厚および形状が適宜調整されることによって、その位置決めに支障が生じない程度の剛性を有することができる。よって板金部材の位置決めを単純に板金部材を配置するだけで行なうことができるので、板金部材を用いた高周波機器の製造効率を高めることができる。
上記の一の局面にしたがう高周波機器において好ましくは、板金部材は、シャーシ外側部側およびフレーム側の一方側が突起しかつ他方側が窪んだ部分を有する。
これにより板金部材は、シャーシ外側部とフレームとの間に挟まれた際に、容易に弾性変形することができる。
上記の一の局面にしたがう高周波機器においてさらに好ましくは、上記部分は半円状の形状を有する。
これにより上記部分は点接触が可能となるので、接触が安定化される。
上記の一の局面にしたがう高周波機器において好ましくは、板金部材は、フレームの外側および内側の少なくともいずれかにリブを有する。
上記の一の局面にしたがう高周波機器において好ましくは、板金部材は、フレームの外側および内側の少なくともいずれかにリブを有する。
これにより、板金部材のねじれ強度が大きくなるので、板金部材が組み込まれる際の作業性が向上する。またフレームと板金部材との相対位置を安定化することができる。またリブが外来ノイズをさらに遮断することができる。
上記の一の局面にしたがう高周波機器において好ましくは、板金部材は第1および第2の部分を有する。第1の部分は、シャーシ外側部に対して第1の角度をなしている。第2の部分は、シャーシ外側部に対して第1の角度と異なる第2の角度をなし、かつ複数の第1の部分のうち互いに隣り合う1対の第1の部分の間からシャーシ外側部の方に突出することで、シャーシ外側部と接触している。
これにより板金部材は、シャーシ外側部とフレームとの間に挟まれた際に、容易に弾性変形することができる。
本発明の他の局面にしたがう高周波機器は、シャーシと、板金部材と、基板と、フレームとを有する。シャーシは、導電性を有し、かつ、シャーシ内側部と、シャーシ内側部を囲むシャーシ外側部とを有する。板金部材は、シャーシ内側部上に設けられた板金内側部と、板金内側部から張出した板金外側部とを有する。基板は、板金内側部上に設けられ、かつ高周波回路を有する。フレームは、導電性を有し、かつ基板を覆い、かつシャーシ外側部に向かって板金外側部の少なくとも一部を押し付けている。板金部材は、板金外側部の少なくとも一部がフレームに押されることによって弾性変形している。
本発明の他の局面にしたがう高周波機器によれば、板金部材は、板金外側部の少なくとも一部がフレームに押されることによって弾性変形しているため、弾性によってフレームに確実に接触することができる。また板金内側部がシャーシ内側部上に設けられているので、板金部材とシャーシとが互いに確実に接触することができる。これによりシャーシとフレームとが確実に電気的に接続されるので、確実に外来ノイズを抑制することができる。また板金部材は、その板厚および形状が適宜調整されることによって、その位置決めに支障が生じない程度の剛性を有することができる。よって板金部材の位置決めを単純に板金部材を配置するだけで行なうことができるので、板金部材を用いた高周波機器の製造効率を高めることができる。
上記の他の局面にしたがう高周波機器において好ましくは、板金外側部は、第1および第2の部分を含む。第1の部分は、フレームの端面に対して第1の角度をなしている。第2の部分は、フレームの端面に対して第1の角度と異なる第2の角度をなし、かつ複数の第1の部分のうち互いに隣り合う1対の第1の部分の間からフレームの端面の方に突出することで、フレームの端面と接触している。
これにより第2の部分が容易に弾性変形することができるので、シャーシとフレームとがより確実に電気的に接続される。
本発明のコンバータは、上記の高周波機器と、入力部と、出力部とを有する。入力部は、衛星放送および衛星通信の少なくともいずれかに用いられる周波数を有する第1の信号を高周波回路へ入力するためのものである。高周波回路は、第1の信号をチューナーで受信できる第2の信号に変換するように構成されている。出力部は、第2の信号を高周波機器から出力するためのものである。
本発明のコンバータによれば、第2の信号への外来ノイズの影響を抑制することができ、かつコンバータの製造効率を高めることができる。
本発明のアンテナ装置は、上記のコンバータと、アンテナ部とを有する。アンテナ部は、上記の周波数を有する電波を入力部に収束させるためのものである。
本発明のアンテナ装置によれば、上記の電波が変換されることで第2の信号への外来ノイズの影響を抑制することができ、かつアンテナ装置の製造効率を高めることができる。
以上説明したように本発明の高周波機器、コンバータまたはアンテナ装置によれば、外来ノイズの影響を抑制することができ、かつ製造効率を高めることができる。
以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における衛星放送受信用のアンテナ装置を用いた衛星放送受信システムの構成を概略的に示す説明図である。図1を参照して、本実施の形態における衛星放送受信システムは、アンテナ装置80と、IFケーブル83と、チューナー84と、テレビジョン受像機85とを有している。アンテナ装置80は、アンテナ部81と、コンバータ82a(LNB)とを有する。アンテナ部81は、衛星放送からの電波を反射することでコンバータ82aの入力部に収束させるものである。IFケーブル83は、コンバータ82aの出力部とチューナー84とを電気的に接続している。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における衛星放送受信用のアンテナ装置を用いた衛星放送受信システムの構成を概略的に示す説明図である。図1を参照して、本実施の形態における衛星放送受信システムは、アンテナ装置80と、IFケーブル83と、チューナー84と、テレビジョン受像機85とを有している。アンテナ装置80は、アンテナ部81と、コンバータ82a(LNB)とを有する。アンテナ部81は、衛星放送からの電波を反射することでコンバータ82aの入力部に収束させるものである。IFケーブル83は、コンバータ82aの出力部とチューナー84とを電気的に接続している。
衛星放送からの電波は、アンテナ部81で収束されて、衛星放送周波数を有する第1の信号として、コンバータ82aの入力部に入力される。コンバータ82aは、この第1の信号をチューナー84で受信できる第2の信号に変換して出力部から出力する。IFケーブル83は、この第2の信号をチューナー84に伝達する。チューナー84はテレビジョン受像機85に接続されており、視聴者はテレビジョン受像機85によって衛星放送の内容を視聴することができる。
図2は、本発明の実施の形態1における衛星放送受信用のコンバータの機能ブロックを示す図である。図2を参照して、本実施の形態のコンバータは、入力部71と、低ノイズアンプ72と、バンドパスフィルタ(BPF:Band Pass Filter)73と、ミキサ(Mixer)74と、局部発信回路75と、IFアンプ76と、制御回路77と、出力部78とを有する。入力部71は、導波管と、中心導体とを有している。出力部78は、同軸ケーブルが接続されるためのコネクタである。
図3は、本発明の実施の形態1におけるコンバータの構成を概略的に示す分解斜視図である。図4は、図3の線IV−IV線に沿った概略断面図である。図5は、本発明の実施の形態1におけるコンバータの構成を概略的に示す平面図である。図6は、図5の線VI−VIに沿った概略断面図である。図7は、図6の破線部VIIの概略拡大図である。
主に図3〜図7を参照して、本実施の形態のコンバータ82aは、シャーシ5と、基板7と、板金部材6aと、フレーム8と、入力部71とを有する。シャーシ5は、たとえば金属からなり、導電性を有する。またシャーシ5は、図4に示すように、シャーシ内側部IPと、シャーシ内側部IPを囲むシャーシ外側部OPとを有する。基板7は、シャーシ内側部IP上に設けられている。また基板7は、図3に示す高周波回路を有する。フレーム8は、たとえば金属からなり、導電性を有する。またフレーム8は、基板7を覆っている。
板金部材6aは、シャーシ外側部OP上に設けられ、シャーシ外側部OPとフレーム8との間に挟まれている。また板金部材6aは、シャーシ外側部OP側が突起し、かつフレーム8側が窪んだ半球状の形状を有する半球部分HMを含む。これにより半球部分HMは、ネジなど(図示せず)による締付けによって、図7の矢印に示すように、シャーシ外側部OPに押し付けられている。半球部分HMは、シャーシ外側部OP側が突起し、かつフレーム8側が窪んだ半球状の形状を有するので、シャーシ外側部OP側に押し付けられることで弾性変形している。この弾性変形によって、半球部分HMはシャーシ外側部OPに点接触している。
本発明のコンバータ82aによれば、板金部材6aは、シャーシ外側部OPとフレーム8との間に挟まれることによって弾性変形しているため、弾性によってシャーシ外側部OPとフレーム8との双方に確実に接触することができる。これによりシャーシ5とフレーム8とが確実に電気的に接続されるので、確実に外来ノイズを抑制することができる。よってチューナー84(図1)に送られるコンバータ82aの受信信号の品質を高めることができる。すなわちアンテナ部81によって集められた電波による信号を、高い品質の受信信号としてチューナー84へ送ることができる。
また板金部材6aは、その板厚および形状が適宜調整されることによって、その位置決めに支障が生じない程度の剛性を有することができる。よって板金部材6aの位置決めを単純に板金部材6aを配置するだけで行なうことができるので、板金部材6aを用いたコンバータ82aの製造効率を高めることができる。よってコンバータ82aを有するアンテナ装置80(図1)の製造効率を高めることができる。
また半球部分HMがシャーシ外側部OP側に突起しているので、シャーシ外側部OPの面積を大きくしておくことで、安定的に半球部分HMが弾性変形される。
なお本実施の形態においては上記のように半球部分HMがシャーシ外側部OP側に突起しているが、本発明はこれに限定されるものではなくて、半球部分HMはフレーム8側に突起していてもよい。
(実施の形態2)
図8は、本発明の実施の形態2におけるコンバータの構成を概略的に示す分解斜視図である。図9は、図8の線IX−IX線に沿った概略断面図である。図10は、本発明の実施の形態2におけるコンバータの構成を概略的に示す平面図である。図11は、図10の線XI−XIに沿った概略断面図である。図12は、図11の破線部XIIの概略拡大図である。
図8は、本発明の実施の形態2におけるコンバータの構成を概略的に示す分解斜視図である。図9は、図8の線IX−IX線に沿った概略断面図である。図10は、本発明の実施の形態2におけるコンバータの構成を概略的に示す平面図である。図11は、図10の線XI−XIに沿った概略断面図である。図12は、図11の破線部XIIの概略拡大図である。
主に図8〜図12を参照して、本実施の形態のコンバータ82bは、実施の形態1の板金部材6aの代わりに、板金部材6bを有する。板金部材6bは、フレーム8の外側(図12における右側)にリブRoを有する。
なお、上記以外の構成については、上述した実施の形態1の構成とほぼ同じであるため、同一または対応する要素について同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
本実施の形態によれば、リブRoによって板金部材6bのねじれ強度が大きくなるので、板金部材6bが組み込まれる際の作業性が向上する。またリブRoがガイドとして機能することで、フレーム8と板金部材6bとの相対位置を安定化することができる。またリブRoが外来ノイズをさらに遮断することができる。
(実施の形態3)
図13は、本発明の実施の形態3におけるコンバータの構成を概略的に示す分解斜視図である。図14は、図13の線XIV−XIV線に沿った概略断面図である。図15は、本発明の実施の形態3におけるコンバータの構成を概略的に示す平面図である。図16は、図15の線XVI−XVIに沿った概略断面図である。図17は、図16の破線部XVIIの概略拡大図である。
図13は、本発明の実施の形態3におけるコンバータの構成を概略的に示す分解斜視図である。図14は、図13の線XIV−XIV線に沿った概略断面図である。図15は、本発明の実施の形態3におけるコンバータの構成を概略的に示す平面図である。図16は、図15の線XVI−XVIに沿った概略断面図である。図17は、図16の破線部XVIIの概略拡大図である。
主に図13〜図17を参照して、本実施の形態のコンバータ82cは、実施の形態2の板金部材6b(図12)の代わりに、板金部材6cを有する。板金部材6cは、フレーム8の内側(図17における左側)にリブRiを有する。
なお、上記以外の構成については、上述した実施の形態2の構成とほぼ同じであるため、同一または対応する要素について同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
本実施の形態によっても、実施の形態2と同様の効果が得られる。
(実施の形態4)
図18は、本発明の実施の形態4におけるコンバータの構成を概略的に示す分解斜視図である。図19は、図18の線XIX−XIX線に沿った概略断面図である。図20は、本発明の実施の形態4におけるコンバータの構成を概略的に示す平面図である。図21は、図20の線XXI−XXIに沿った概略断面図である。図22は、図21の破線部XXIIの概略拡大図である。
(実施の形態4)
図18は、本発明の実施の形態4におけるコンバータの構成を概略的に示す分解斜視図である。図19は、図18の線XIX−XIX線に沿った概略断面図である。図20は、本発明の実施の形態4におけるコンバータの構成を概略的に示す平面図である。図21は、図20の線XXI−XXIに沿った概略断面図である。図22は、図21の破線部XXIIの概略拡大図である。
主に図18〜図22を参照して、本実施の形態のコンバータ82dは、実施の形態2の板金部材6b(図12)の代わりに、板金部材6dを有する。板金部材6dは、フレーム8の外側および内側(図22における右側および左側)のそれぞれにリブRoおよびRiを有する。
なお、上記以外の構成については、上述した実施の形態2の構成とほぼ同じであるため、同一または対応する要素について同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
本実施の形態によっても、実施の形態2と同様の効果が得られる。
(実施の形態5)
図23は、本発明の実施の形態5におけるコンバータの構成を概略的に示す分解斜視図である。図24は、図23の線XXIV−XXIV線に沿った概略断面図である。図25は、本発明の実施の形態5におけるコンバータの構成を概略的に示す平面図である。図26は、図25の線XXVI−XXVIに沿った概略断面図である。図27は、図26の破線部XXVIIの概略拡大図である。
(実施の形態5)
図23は、本発明の実施の形態5におけるコンバータの構成を概略的に示す分解斜視図である。図24は、図23の線XXIV−XXIV線に沿った概略断面図である。図25は、本発明の実施の形態5におけるコンバータの構成を概略的に示す平面図である。図26は、図25の線XXVI−XXVIに沿った概略断面図である。図27は、図26の破線部XXVIIの概略拡大図である。
主に図23〜図27を参照して、本実施の形態のコンバータ82eは、実施の形態1の板金部材6aの代わりに、板金部材6eを有する。板金部材6eは、第1の部分S1と、第2の部分S2とを有する。第1の部分S1は、シャーシ外側部OPに対して水平の角度をなしている。第2の部分S2は、シャーシ外側部OPに対して傾斜した角度をなし、かつ複数の第1の部分S1のうち互いに隣り合う1対の第1の部分S1の間からシャーシ外側部OPの方に突出することで、シャーシ外側部OPと接触している。
なお、上記以外の構成については、上述した実施の形態1の構成とほぼ同じであるため、同一または対応する要素について同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
本実施の形態によれば、板金部材6eの第2の部分S2がばね性をもってシャーシ外側部OPと接触するので、板金部材6eによってシャーシ外側部OPとフレーム8とを確実に電気的に接続することができる。すなわちシャーシ5とフレーム8とが確実に電気的に接続されるので、確実に外来ノイズを抑制することができる。よってチューナー84(図1)に送られるコンバータ82eの受信信号の品質を高めることができる。すなわちアンテナ部81によって集められた電波による信号を、高い品質の受信信号としてチューナー84へ送ることができる。
また板金部材6eは、その板厚および形状が適宜調整されることによって、その位置決めに支障が生じない程度の剛性を有することができる。よって板金部材6eの位置決めを単純に板金部材6eを配置するだけで行なうことができるので、板金部材6eを用いたコンバータ82eの製造効率を高めることができる。よってコンバータ82eを有するアンテナ装置80の製造効率を高めることができる。
(実施の形態6)
図28は、本発明の実施の形態6におけるコンバータの構成を概略的に示す分解斜視図である。図29は、図28の線XXIX−XXIX線に沿った概略断面図である。図30は、本発明の実施の形態6におけるコンバータの構成を概略的に示す平面図である。図31は、図30の線XXXI−XXXIに沿った概略断面図である。図32は、図31の破線部XXXIIの概略拡大図である。
図28は、本発明の実施の形態6におけるコンバータの構成を概略的に示す分解斜視図である。図29は、図28の線XXIX−XXIX線に沿った概略断面図である。図30は、本発明の実施の形態6におけるコンバータの構成を概略的に示す平面図である。図31は、図30の線XXXI−XXXIに沿った概略断面図である。図32は、図31の破線部XXXIIの概略拡大図である。
主に図28〜図32を参照して、本実施の形態のコンバータ82fは、実施の形態1の板金部材6aの代わりに、板金部材6fを有する。板金部材6fは、シャーシ内側部IP上に設けられた板金内側部CPと、板金内側部CPから張出した板金外側部PPとを有する。板金内側部CP上に基板7が設けられている。基板7は、板金内側部CPに面する面(図32における下面)に接地面(GND面)を有する。板金外側部PPは、第1の部分F1および第2の部分F2を含む。
第1の部分F1は、フレーム8の端面に対して水平な角度をなしている。第2の部分F2は、フレーム8の端面に対して傾斜した角度をなし、かつ複数の第1の部分F1のうち互いに隣り合う1対の第1の部分F1の間からフレーム8の端面の方に突出することで、フレーム8の端面と接触している。すなわち第2の部分F2は、フレーム8によってシャーシ外側部OPに向かって押し付けられている。第2の部分F2は、第1の部分F1からフレーム8の端面の方に突出しているので、フレーム8によってより容易に弾性変形することができる。よってシャーシ5とフレーム8とがより確実に電気的に接続される。
本実施の形態のコンバータ62fによれば、板金部材6fは、第2の部分F2がフレーム8に押されることによって弾性変形しているため、弾性によってフレーム8に確実に接触することができる。また板金内側部CPがシャーシ内側部IP上に設けられているので、板金部材6fとシャーシ5とが互いに確実に接触することができる。これによりシャーシ5とフレーム8とが確実に電気的に接続されるので、確実に外来ノイズを抑制することができる。よってチューナー84(図1)に送られるコンバータ82fの受信信号の品質を高めることができる。すなわちアンテナ部81によって集められた電波による信号を、高い品質の受信信号としてチューナー84へ送ることができる。
また板金部材6fは、その板厚および形状が適宜調整されることによって、その位置決めに支障が生じない程度の剛性を有することができる。よって板金部材6fの位置決めを単純に板金部材6fを配置するだけで行なうことができるので、板金部材6fを用いたコンバータ62fの製造効率を高めることができる。よってコンバータ82fを有するアンテナ装置80(図1)の製造効率を高めることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、高周波機器、コンバータおよびアンテナ装置に特に有利に適用され得る。
CP 板金内側部、HM 半球部分、IP シャーシ内側部、OP シャーシ外側部、PP 板金外側部、Ri,Ro リブ、5 シャーシ、6a〜6f 板金部材、7 基板、8 フレーム、71 入力部、72 低ノイズアンプ、73 バンドパスフィルタ、74 ミキサ、75 局部発信回路、76 IFアンプ、77 制御回路、78 出力部、80 アンテナ装置、81 アンテナ部、82a〜82f コンバータ、83 IFケーブル、84 チューナー、85 テレビジョン受像機。
Claims (9)
- 導電性を有し、かつ、シャーシ内側部と、前記シャーシ内側部を囲むシャーシ外側部とを有するシャーシと、
前記シャーシ内側部上に設けられ、かつ高周波回路を有する基板と、
前記シャーシ外側部上に設けられた板金部材と、
導電性を有し、かつ前記基板を覆い、かつ前記シャーシ外側部との間に前記板金部材を挟み込むフレームとを備え、
前記板金部材は、前記シャーシ外側部と前記フレームとの間に挟まれることによって弾性変形している、高周波機器。 - 前記板金部材は、前記シャーシ外側部側および前記フレーム側の一方側が突起しかつ他方側が窪んだ部分を有する、請求項1に記載の高周波機器。
- 前記部分は半円状の形状を有する、請求項2に記載の高周波機器。
- 前記板金部材は、前記フレームの外側および内側の少なくともいずれかにリブを有する、請求項1〜3のいずれかに記載の高周波機器。
- 前記板金部材は、
前記シャーシ外側部に対して第1の角度をなす複数の第1の部分と、
前記シャーシ外側部に対して第1の角度と異なる第2の角度をなし、かつ前記複数の第1の部分のうち互いに隣り合う1対の第1の部分の間から前記シャーシ外側部の方に突出することで、前記シャーシ外側部と接触する第2の部分とを含む、請求項1に記載の高周波機器。 - 導電性を有し、かつ、シャーシ内側部と、前記シャーシ内側部を囲むシャーシ外側部とを有するシャーシと、
前記シャーシ内側部上に設けられた板金内側部と、前記板金内側部から張出した板金外側部とを有する板金部材と、
前記板金内側部上に設けられ、かつ高周波回路を有する基板と、
導電性を有し、かつ前記基板を覆い、かつ前記シャーシ外側部に向かって前記板金外側部の少なくとも一部を押し付けるフレームとを備え、
前記板金部材は、前記板金外側部の少なくとも一部が前記フレームに押されることによって弾性変形している、高周波機器。 - 前記板金外側部は、
前記フレームの端面に対して第1の角度をなす複数の第1の部分と、
前記フレームの端面に対して第1の角度と異なる第2の角度をなし、かつ前記複数の第1の部分のうち互いに隣り合う1対の第1の部分の間から前記フレームの端面の方に突出することで、前記フレームの端面と接触する第2の部分とを含む、請求項6に記載の高周波機器。 - 請求項1〜7のいずれかに記載の高周波機器と、
衛星放送および衛星通信の少なくともいずれかに用いられる周波数を有する第1の信号を前記高周波回路へ入力するための入力部とを備え、
前記高周波回路は、前記第1の信号をチューナで受信できる第2の信号に変換するように構成され、
前記第2の信号を前記高周波機器から出力するための出力部をさらに備えた、コンバータ。 - 請求項8に記載のコンバータと、
前記周波数を有する電波を前記入力部に収束させるためのアンテナ部とを備えた、アンテナ装置。
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---|---|---|---|
JP2008232431A JP2010067779A (ja) | 2008-09-10 | 2008-09-10 | 高周波機器、コンバータおよびアンテナ装置 |
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JP2008232431A JP2010067779A (ja) | 2008-09-10 | 2008-09-10 | 高周波機器、コンバータおよびアンテナ装置 |
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JP6250133B1 (ja) * | 2016-12-20 | 2017-12-20 | 三菱電機株式会社 | アンテナ装置 |
JP2019110242A (ja) * | 2017-12-19 | 2019-07-04 | アイコム株式会社 | 電子機器の高周波回路のシールド構造 |
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2008
- 2008-09-10 JP JP2008232431A patent/JP2010067779A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
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JP6250133B1 (ja) * | 2016-12-20 | 2017-12-20 | 三菱電機株式会社 | アンテナ装置 |
JP2018101872A (ja) * | 2016-12-20 | 2018-06-28 | 三菱電機株式会社 | アンテナ装置 |
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