JP2010067427A - 灯具ユニット - Google Patents

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徹明 稲葉
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Abstract

【課題】自車および他車を含む車両の運転者および歩行者の安全性をより一層向上させる。
【解決手段】灯具ユニット10は、赤外光用発光素子12aと、可視光用発光素子14aと、第1反射面22aを有し、赤外光用発光素子12aがその第1焦点近傍に配置され、赤外光用発光素子12aからの光を第1反射面22aで反射するとともに可視光用発光素子14aからの光を透過する第1リフレクタ22と、第2反射面24aを有し、可視光用発光素子14aがその第1焦点近傍に配置され、可視光用発光素子14aからの光を第2反射面24aで反射する第2リフレクタ24と、を備える。第1リフレクタ22と第2リフレクタ24とは、第2焦点の位置が略同一で、かつ、第1反射面22aと反対側の面と、第2反射面24aとが対向するように配置され、赤外光用発光素子12aと、可視光用発光素子14aと、第2焦点とが略同一直線上に配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、灯具ユニットに関し、特に赤外光を照射可能な灯具ユニットに関する。
従来、例えば夜間走行時に、車両前方に存在する歩行者等にグレアを与えることなく、運転者に対して車両前方の歩行者や障害物等の存在を知らしめるために、車両前方に赤外光を照射する技術が提案されている(特許文献1参照)。
赤外光を照射する光源には、赤外光だけでなく人が視認可能な赤色光が含まれている場合がある。車両において赤色光は、例えばテールランプやブレーキランプ等の灯光色として用いられており、前照灯に赤色光が含まれていると、歩行者や他車両の運転者が車両の前後方向を誤認するおそれがあるため、安全上好ましくない。
これに対し、特許文献1に開示された車両用前照灯では、赤外光用LED(Light Emitting Diode)と白色光用LEDとを隣接して設け、これらのLEDから照射された光をリフレクタで反射させて車両前方に照射している。この構成では、赤外光用LEDおよび白色光用LEDが隣接して設けられているため、これらのLEDから照射されリフレクタで反射された光の大部分が重ね合わせられる。その結果、車両前方に照射される光の大部分が白色光と赤色光との混色光となり、歩行者等が赤外光用LEDに含まれる赤色光を視認する可能性を低減できる。
特開2004−273180号公報
しかしながら、特許文献1に開示された構成では、赤外光用LEDおよび白色光用LEDから照射された光をリフレクタの同一面で反射させているため、これらのLEDから照射された光の軌跡にずれが生じてしまう。そのため、歩行者等が車両の前後方向を誤認するおそれを防ぎ、これにより自車および他車を含む車両の運転者および歩行者の安全性をより一層向上させる上で、さらなる改良の余地がある。
本発明は、発明者によるこうした認識に基づいてなされたものであり、その目的は、自車および他車を含む車両の運転者および歩行者の安全性をより一層向上させることができる技術の提供にある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様は灯具ユニットであり、この灯具ユニットは、赤外光用発光素子と、可視光用発光素子と、略楕円面状の第1反射面を有し、赤外光用発光素子および可視光用発光素子のうちの一方の発光素子がその第1焦点近傍に配置され、当該一方の発光素子からの光を第1反射面で反射するとともに他方の発光素子からの光を透過する第1リフレクタと、略楕円面状の第2反射面を有し、他方の発光素子がその第1焦点近傍に配置され、当該他方の発光素子からの光を第2反射面で反射する第2リフレクタと、を備え、第1リフレクタと第2リフレクタとは、その第2焦点の位置が略同一で、かつ、第1反射面と反対側の面と、第2反射面とが対向するように配置され、赤外光用発光素子と、可視光用発光素子と、第2焦点とが略同一直線上に配置されたことを特徴とする。
この態様によれば、自車および他車を含む車両の運転者および歩行者の安全性をより一層向上させることができる。
上記態様において、第2焦点と赤外光用発光素子および可視光用発光素子とを含む平面内における、第1反射面の端部と、第2反射面の端部と、第2焦点とが同一直線上に配置されていてもよい。これによれば、灯具ユニットの大型化を抑えることができる。
また、上記態様において、第1リフレクタと第2リフレクタとが相似形状であってもよい。これによっても、灯具ユニットの大型化を抑えることができる。
また、上記態様において、赤外光用発光素子と可視光用発光素子とが異なる基板に搭載されていてもよい。これによれば、赤外光用発光素子および可視光用発光素子の発光効率の低下を抑えることができる。
本発明によれば、自車および他車を含む車両の運転者および歩行者の安全性をより一層向上させることができる。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る灯具ユニットを備えた車両用灯具の概略垂直断面図である。以下、図1を参照して、本実施形態に係る灯具ユニットを備えた車両用灯具の構成について説明する。
図1に示すように、車両用灯具1は、灯具ボディ2と、灯具ボディ2の前端開口部に取り付けられた透光カバー4とで形成された灯室3内に、灯具ユニット10が収容された構成である。また、灯室3内には灯具ユニット10を支持するブラケット50が収容されており、灯具ユニット10は、ブラケット50に固定されている。
灯具ユニット10は、いわゆるパラボラ型灯具ユニットであり、赤外光用光源モジュール12と、可視光用光源モジュール14と、赤外光用光源モジュール12から照射された光を反射する第1リフレクタ22と、可視光用光源モジュール14から照射された光を反射する第2リフレクタ24とを備えている。また、灯具ユニット10は、第1リフレクタ22および第2リフレクタ24によって反射された光を車両前方へ出射させるための第3リフレクタ30と、赤外光用光源モジュール12および14から照射された光のうち、第3リフレクタ30で反射されずに直接車両前方に向かう光を遮断するためのシェード40を備えている。
赤外光用光源モジュール12は、例えば、発光ダイオード(LED)等からなる赤外光用発光素子12aと、赤外光用発光素子12aへ電力を伝達する図示しない電極が形成され、赤外光用発光素子12aを支持する基板12bとを有する。赤外光用発光素子12aは、赤外光として、例えば波長が770nm〜1μm程度の近赤外光を発光する素子であり、さらに例えば840nm近傍に波長ピークを有する光を発光する素子である。なお、赤外光用発光素子12aが発光する光には、近赤外光の発光に伴って生じる、波長が630nm程度以上の赤色光が含まれている。基板12bは、例えばセラミックなどで形成された熱伝導性絶縁基板である。赤外光用光源モジュール12は、歩行者等にグレアを与えることなく、運転者に対して車両前方の歩行者や障害物等の存在を知らしめるためや、道路上のレーンマークを認識して車両の走行位置を把握するため等に用いられる。
可視光用光源モジュール14は、例えば、発光ダイオード(LED)等からなる可視光用発光素子14aと、可視光用発光素子14aへ電力を伝達する図示しない電極が形成され、可視光用発光素子14aを支持する基板14bとを有する。可視光用発光素子14aは、赤色光と異なる波長の可視光を発光する素子であり、例えば白色光を発光する素子である。可視光用発光素子14aは、白色光を発光するものだけでなく、例えば赤色の補色であるシアン色の光を発光するものであってもよい。これによれば、より適切に赤色光の視認性を低減できる。基板14bは、例えばセラミックなどで形成された熱伝導性絶縁基板である。
本実施形態に係る灯具ユニット10では、赤外光用発光素子12aと可視光用発光素子14aとは、それぞれが異なる基板、基板12bと基板14bとに搭載されている。そのため、赤外光用発光素子12aおよび可視光用発光素子14aから発生した熱が他方の発光素子側に伝わりにくく、各発光素子の発光効率の低下を抑えることができる。
第1リフレクタ22は、略楕円面状の第1反射面22aが内側に形成された反射部材である。第1反射面22aは、赤外光用発光素子12aおよび可視光用発光素子14aの中心点を含む垂直面に沿った断面形状が略楕円状となっている。第1リフレクタ22は、その一端がブラケット50の後述する光源搭載部52に固定されている。
第2リフレクタ24は、略楕円面状の第2反射面24aが内側に形成された反射部材である。第2反射面24aは、赤外光用発光素子12aおよび可視光用発光素子14aの中心点を含む垂直面に沿った断面形状が略楕円状となっている。第2リフレクタ24は、その一端がブラケット50の後述する光源搭載部52に固定されている。
第3リフレクタ30は、略放物面状の第3反射面30aが内側に形成された反射部材である。第3反射面30aは、赤外光用発光素子12aおよび可視光用発光素子14aの中心点を含む垂直面に沿った断面形状が略放物線状となっている。第3リフレクタ30は、その一端がブラケット50の後述する光源搭載部52に固定されている。第3リフレクタ30の他端、すなわち光源搭載部52と反対側であって車両前方側の端部には、ローレット部32が設けられている。
シェード40は、第1リフレクタ22および第2リフレクタ24の他端側、すなわち第1リフレクタ22および第2リフレクタ24の光源搭載部52と反対側の端部側に配設されている。
ブラケット50は、赤外光用光源モジュール12および可視光用光源モジュール14が載置される光源搭載部52と、光源搭載部52が固定される取付部54とを備える。光源搭載部52および取付部54は、例えば熱伝導性の高い金属材料で形成されている。
光源搭載部52は、赤外光用光源モジュール12および可視光用光源モジュール14が載置される載置面52aを有する。赤外光用光源モジュール12および可視光用光源モジュール14は、載置面52aに対して位置決めされた後、例えばUV接着法を用いて載置面52aに接着固定される。すなわち、基板12bおよび基板14bの底面に塗布したUV(紫外線)硬化型接着剤に紫外線を照射して接着剤を硬化させることで、赤外光用光源モジュール12および可視光用光源モジュール14が載置面52aに固定される。光源搭載部52は、載置面52aが車両前方側を向くように配置され、載置面52aと反対側の面が取付部54の車両前方側の面に固定されている。赤外光用光源モジュール12と可視光用光源モジュール14とは、その間に空気層が形成されるように配置されている。
取付部54は、所定の辺縁部に図示しない螺孔を有する。取付部54の螺孔が灯具ボディ2を貫通して前方に延出するエイミングスクリュー60とレベリングシャフト62とに螺合することで、ブラケット50が灯具ボディ2に取り付けられている。レベリングシャフト62はレベリングアクチュエータ64に接続されている。車両用灯具1は、エイミングスクリュー60、レベリングシャフト62およびレベリングアクチュエータ64によって、灯具ユニット10の光軸を水平方向あるいは垂直方向に調整できるように構成されている。
また、取付部54には、その車両後方側の表面に複数の放熱フィン56が設けられている。赤外光用光源モジュール12および可視光用光源モジュール14で発生した熱は、光源搭載部52から取付部54に伝達され、放熱フィン56において効率的に拡散される。
以下、本実施形態に係る灯具ユニット10の構成について、図2を参照して、さらに詳細に説明する。図2は、灯具ユニット10の構成を説明するための概略垂直断面図である。図2において、ブラケット50は、その一部を抜き出した状態を示している。
第1リフレクタ22は、第1反射面22aの第1焦点近傍に赤外光用発光素子12aが配置されるように設けられている。そして、第1リフレクタ22は、赤外光用光源モジュール12から照射される、近赤外光と赤色光とを含む光(以下、赤外光IRと呼ぶ場合がある)を第1反射面22aで反射するとともに、可視光用発光素子14aから照射される白色光等の可視光Vを透過する。第1リフレクタ22は、例えば透明樹脂材料で形成され、その内側の面に、赤外光IRを反射し可視光Vを透過する塗料が蒸着されて第1反射面22aが形成されている。
第2リフレクタ24は、第2反射面24aの第1焦点近傍に可視光用発光素子14aが配置されるように設けられている。そして、第2リフレクタ24は、可視光用発光素子14aから照射される可視光Vを第2反射面24aで反射する。第2リフレクタ24の内側の面には、可視光Vを反射する塗料が蒸着されて第2反射面24aが形成されている。
第1リフレクタ22と第2リフレクタ24とは、互いの第2焦点の位置が略同一であり(図中のA:以下、第2焦点Aと呼ぶ場合がある)、かつ第1反射面22aと反対側の面と、第2反射面24aとが対向するように配置されている。また、赤外光用発光素子12aと、可視光用発光素子14aと、第2焦点Aとが略同一直線上に配置されている。
第3リフレクタ30は、第3反射面30aの焦点が赤外光用発光素子12aおよび可視光用発光素子14aの第2焦点Aの位置と略同一となるように配置されている。シェード40は、その一端が赤外光用発光素子12aおよび可視光用発光素子14aの第2焦点A近傍に位置するように配置されている。
このような構成において、赤外光用発光素子12aから照射された赤外光IRは、第1リフレクタ22の第1反射面22aにて反射され、第2焦点Aを通って第3リフレクタ30の第3反射面30aで反射されて、車両前方に照射される。また、可視光用発光素子14aから照射された可視光Vは、第2リフレクタ24の第2反射面24aにて反射され、第1リフレクタ22を透過して、第2焦点Aを通って第3リフレクタ30の第3反射面30aで反射されて、車両前方に照射される。本実施形態の灯具ユニット10では、第1リフレクタ22と第2リフレクタ24とで第2焦点が共通しているため、第1リフレクタ22よりも第2焦点側において、赤外光用発光素子12aから照射された赤外光IRの軌跡と可視光用発光素子14aから照射された可視光Vの軌跡とを略完全に重ね合わせることができる。
そのため、第3リフレクタ30の第3反射面30aで反射されて車両前方に照射される光は、ほぼ赤外光IRと可視光Vとが混合された混色光Mのみとなる。よって、歩行者等が赤色光を視認する可能性をより一層低減することができる。そのため、歩行者等が車両の前後方向を誤認するおそれを防ぎ、これにより自車および他車を含む車両の運転者および歩行者の安全性をより一層向上させることができる。なお、第2反射面24aにて反射された可視光Vは、第1リフレクタ22に入射する際、および第1リフレクタ22から出射する際に屈折するが、この屈折は、赤外光IRの軌跡と可視光Vの軌跡とを重ね合わせる上で、無視できる程度のものである。
赤外光用発光素子12aから照射される赤外光IRに含まれる赤色光の視認性を低減するためには、少なくとも、第1反射面22aで反射された赤外光IRで形成される照射領域が、第2反射面24aで反射された可視光Vで形成される照射領域に含まれていればよい。本実施形態では、第1反射面22aの端部22bと、第2反射面24aの端部24bと、第2焦点Aとが、赤外光用発光素子12aおよび可視光用発光素子14aとを含む平面内において同一直線上に配置されている。言い換えれば、第1リフレクタ22と第2リフレクタ24とは相似形状である。すなわち、本実施形態では、第2反射面24aで反射された可視光Vの照射領域が第1反射面22aで反射された赤外光IRの照射領域を含むことができる最小の大きさとなるように、第2反射面24aが構成されているため、灯具ユニット10の大型化を抑えることができる。
可視光用発光素子14aは、赤外光用発光素子12aから照射された赤外光IRに含まれる赤色光の視認性を低減するために用いられるが、それと同時に、ポジションランプやクリアランスランプと呼ばれる、自車両の存在等を歩行者や対向車の運転者等に知らしめるための灯具として用いることができる。また、可視光用発光素子14aは、その光量に応じてハイビーム用光源として用いることもできる。もしくは、可視光用発光素子14aは、赤外光用発光素子12aの点灯時には赤外光IRに含まれる赤色光の視認性を低減するために用い、赤外光用発光素子12aの非点灯時にはロービーム形成用光源やデイタイムランニングランプ等を含む様々な光源として用いるようにしてもよい。
このように、可視光用発光素子14aを他の光源と兼用することで、車両用灯具1の小型化が可能となる。また、可視光用発光素子14aが他の光源と兼用された場合は、赤色光視認性低減可能な本実施形態の灯具ユニット10における光源としての赤外光用発光素子12aおよび可視光用発光素子14aと、当該他の光源とで放熱フィン56を共通化できるため、車両用灯具1のさらなる小型化が可能となる。
さらに、灯室3内における、第3リフレクタ30の上方であって第2リフレクタ24の車両前方側には、灯具ユニット10から照射された光が通過しないため、当該領域にハイビーム用光源やロービーム用光源等を含む他の光源や、意匠用のリフレクタ等を配置することも可能である。
以上説明した構成による作用効果を総括すると、本実施形態に係る灯具ユニット10は、第1反射面22aを有する第1リフレクタ22と、第2反射面24aを有する第2リフレクタ24とを備える。そして、第1リフレクタ22は、赤外光用発光素子12aが第1焦点近傍に配置され、赤外光IRを第1反射面22aで反射するとともに可視光Vを透過するように構成されている。また、第2リフレクタ24は、可視光用発光素子14aが第1焦点近傍に配置され、可視光Vを第2反射面24aで反射するように構成されている。また、第1リフレクタ22および第2リフレクタ24は、第2焦点の位置が略同一で、かつ、第1反射面22aと反対側の面と、第2反射面24aとが対向するように配置され、赤外光用発光素子12aと、可視光用発光素子14aと、第2焦点Aとが略同一直線上に配置されている。そのため、灯具ユニット10から車両前方に照射される光は、ほぼ赤外光IRと可視光Vとが混合された混色光Mのみとなり、歩行者等が赤色光を視認する可能性をより一層低減することができる。その結果、歩行者等が車両の前後方向を誤認するおそれを防ぎ、自車および他車を含む車両の運転者および歩行者の安全性をより一層向上させることができる。
また、本実施形態の灯具ユニット10では、第2焦点Aと赤外光用発光素子12aおよび可視光用発光素子14aとを含む平面内における、第1反射面22aの端部22bと、第2反射面24aの端部24bと、第2焦点Aとが同一直線上に配置されている。そのため、灯具ユニット10の大型化を抑えることができる。また、灯具ユニット10では、第1リフレクタ22と第2リフレクタ24とが相似形状となっている。
さらに、本実施形態の灯具ユニット10では、赤外光用発光素子12aと可視光用発光素子14aとが、異なる基板12b、14bに搭載されている。そのため、一方の発光素子で発生した熱が他方の発光素子に伝わりにくい。したがって、赤外光用発光素子12aおよび可視光用発光素子14aの発光効率の低下を抑えることができる。また、既存の発光素子を用いることができるため、本実施形態の構成を実現する上でのコスト上昇を抑えることができる。
(実施形態2)
実施形態2に係る灯具ユニットは、プロジェクタ型の灯具ユニットである点が実施形態1と異なる。以下、本実施形態について説明する。なお、車両用灯具のその他の構成は実施形態1と同一であり、実施形態1と同一の構成については同一の符号を付し、その説明は省略する。
図3は、実施形態2に係る灯具ユニットの構成を説明するための概略垂直断面図である。図3において、ブラケット50は、その一部を抜き出した状態を示している。
本実施形態の灯具ユニット200は、いわゆる反射型のプロジェクタ型灯具ユニットであり、赤外光用光源モジュール12と、可視光用光源モジュール14と、赤外光用光源モジュール12から照射された光を反射する第1リフレクタ22と、可視光用光源モジュール14から照射された光を反射する第2リフレクタ24とを備えている。また、灯具ユニット200は、投影レンズ70を備えている。
赤外光用光源モジュール12は、赤外光用発光素子12aと、基板12bとを有する。可視光用光源モジュール14は、可視光用発光素子14aと、基板14bとを有する。本実施形態に係る灯具ユニット200においても、赤外光用発光素子12aと可視光用発光素子14aとが異なる基板12b、14bに搭載されているため、赤外光用発光素子12aおよび可視光用発光素子14aから発生した熱が他方の発光素子側に伝わりにくく、各発光素子の発光効率の低下を抑えることができる。
赤外光用光源モジュール12および可視光用光源モジュール14は、赤外光用発光素子12aおよび可視光用発光素子14aの照射軸が略前後方向に延びる灯具ユニット200の光軸方向(図3中左方向)と略垂直となる略鉛直上方に向けられた状態で、ブラケット50の光源搭載部52に載置されている。また、赤外光用光源モジュール12および可視光用光源モジュール14は、灯具ユニット200の光軸方向に平行に並ぶように配置されている。なお、赤外光用発光素子12aおよび可視光用発光素子14aの照射軸は、ブラケット50の形状等に応じて調整可能である。
第1リフレクタ22は、略楕円面状の第1反射面22aを有し、その第1焦点近傍に赤外光用発光素子12aが配置されるように設けられている。また、第1リフレクタ22は、近赤外光と赤色光とを含む赤外光IRを第1反射面22aで反射するとともに、可視光Vを透過する。第2リフレクタ24は、略楕円面状の第2反射面24aを有し、その第1焦点近傍に可視光用発光素子14aが配置されるように設けられている。また、第2リフレクタ24は、可視光Vを第2反射面24aで反射する。
第1リフレクタ22と第2リフレクタ24とは、互いの第2焦点の位置が略同一であり(図中のA:以下、第2焦点Aと呼ぶ場合がある)、かつ第1反射面22aと反対側の面と、第2反射面24aとが対向するように配置されている。また、赤外光用発光素子12aと、可視光用発光素子14aと、第2焦点Aとが略同一直線上に配置されている。
投影レンズ70は、第1リフレクタ22および第2リフレクタ24の反射面にて反射した光を灯具前方に投影する、前方側表面が凸面で後方側表面が平面の平凸非球面レンズであって、車両前後方向に延びる光軸上に配置されている。投影レンズ70は、その後方焦点が第2焦点Aと略一致するように配置され、その後側焦点を含む後側焦点面上の像を、灯具前方に配置された鉛直仮想スクリーン上に反転像として投影するように構成されている。また、投影レンズ70は、図示しない固定具によって光源搭載部52等に固定されている。
ブラケット50は、光源搭載部52と取付部54とを備える。取付部54は、その車両前方側の表面から突出して光軸方向に延在する突出部53を有し、光源搭載部52は、突出部53の突出方向に沿った面に固定されている。取付部54の車両後方側の表面には、図示しない複数の放熱フィンが設けられている。
このような構成において、赤外光用発光素子12aから照射された赤外光IRは、第1リフレクタ22の第1反射面22aにて反射され、第2焦点Aを通って投影レンズ70に入射する。また、可視光用発光素子14aから照射された可視光Vは、第2リフレクタ24の第2反射面24aにて反射され、第1リフレクタ22を透過して、第2焦点Aを通って投影レンズ70に入射する。投影レンズ70に入射した光は、投影レンズ70で集光されて略平行な光として前方に照射される。本実施形態の灯具ユニット200においても、第1リフレクタ22と第2リフレクタ24とで第2焦点が共通しているため、第1リフレクタ22よりも第2焦点側において、赤外光IRの軌跡と可視光Vの軌跡とを略完全に重ね合わせて、混色光Mとすることができる。
また、本実施形態においても、第1反射面22aの端部22bと、第2反射面24aの端部24bと、第2焦点Aとが、赤外光用発光素子12aおよび可視光用発光素子14aとを含む平面内において同一直線上に配置されている。言い換えれば、第1リフレクタ22と第2リフレクタ24とが相似形状となっている。そのため、灯具ユニット10全体の大型化を抑えることができる。
さらに、可視光用発光素子14aは、ポジションランプやクリアランスランプ等の灯具やハイビーム用光源に兼用できる。もしくは、可視光用発光素子14aは、赤外光用発光素子12aの点灯時には赤外光IRの赤色光視認性低減のために用い、赤外光用発光素子12aの非点灯時にはロービーム形成用光源やデイタイムランニングランプ等を含む様々な光源として用いるようにしてもよい。これにより、車両用灯具1の小型化が可能となる。
以上説明した構成による作用効果を総括すると、本実施形態に係る灯具ユニット200によっても実施形態1と同様の効果を得ることができる。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施形態も本発明の範囲に含まれるものである。
例えば、赤外光用光源モジュール12および可視光用光源モジュール14の配置が逆であってもよい。この場合、第1リフレクタ22が赤外光IRを透過する部材からなるとともに第1反射面22aが可視光Vを反射して赤外光IRを透過するものとなり、第2反射面24aが赤外光IRを反射するものとなる。
実施形態1に係る灯具ユニットを備えた車両用灯具の概略垂直断面図である。 灯具ユニットの構成を説明するための概略垂直断面図である。 実施形態2に係る灯具ユニットの構成を説明するための概略垂直断面図である。
符号の説明
1 車両用灯具、 10、200 灯具ユニット、 12 赤外光用光源モジュール、 12a 赤外光用発光素子、 12b、14b 基板、 14 可視光用光源モジュール、 14a 可視光用発光素子、 22 第1リフレクタ、 22a 第1反射面、 22b、24b 端部、 24 第2リフレクタ、 24a 第2反射面、 30 第3リフレクタ、 30a 第3反射面、 40 シェード、 50 ブラケット、 52 光源搭載部、 54 取付部、 56 放熱フィン、 70 投影レンズ、 A 第2焦点、 IR 赤外光、 M 混色光、 V 可視光。

Claims (4)

  1. 赤外光用発光素子と、
    可視光用発光素子と、
    略楕円面状の第1反射面を有し、前記赤外光用発光素子および前記可視光用発光素子のうちの一方の発光素子がその第1焦点近傍に配置され、当該一方の発光素子からの光を前記第1反射面で反射するとともに他方の発光素子からの光を透過する第1リフレクタと、
    略楕円面状の第2反射面を有し、前記他方の発光素子がその第1焦点近傍に配置され、当該他方の発光素子からの光を前記第2反射面で反射する第2リフレクタと、を備え、
    前記第1リフレクタと前記第2リフレクタとは、その第2焦点の位置が略同一で、かつ、前記第1反射面と反対側の面と、前記第2反射面とが対向するように配置され、
    前記赤外光用発光素子と、前記可視光用発光素子と、前記第2焦点とが略同一直線上に配置されたことを特徴とする灯具ユニット。
  2. 前記第2焦点と前記赤外光用発光素子および前記可視光用発光素子とを含む平面内における、前記第1反射面の端部と、前記第2反射面の端部と、前記第2焦点とが同一直線上に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の灯具ユニット。
  3. 前記第1リフレクタと前記第2リフレクタとが相似形状であることを特徴とする請求項1または2に記載の灯具ユニット。
  4. 前記赤外光用発光素子と前記可視光用発光素子とが異なる基板に搭載されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の灯具ユニット。
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