JP2010066028A - 印加力推定装置及び方法 - Google Patents
印加力推定装置及び方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010066028A JP2010066028A JP2008230353A JP2008230353A JP2010066028A JP 2010066028 A JP2010066028 A JP 2010066028A JP 2008230353 A JP2008230353 A JP 2008230353A JP 2008230353 A JP2008230353 A JP 2008230353A JP 2010066028 A JP2010066028 A JP 2010066028A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- force
- ball
- deformation amount
- rigidity
- estimating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)
Abstract
【解決手段】ボール別及びボールを蹴る物体の形状別に、ボールの変形量Xとボールの剛性及び粘性との関係を求め、DB28に格納しておく。ボールを蹴ったときの連続画像をカメラ21で撮像する。画像処理部23は、撮影された画像から、ボールの変形量と位置を求め、制御部29に供給する。制御部29は、変形量と位置から、変形の速度とボールの加速度を求める。制御部29は、ボールと、足の接触面の形状を求め、対応する情報をDB28から読み出す。制御部29は、DB28から読み出した係数により、剛性による力、粘性による力、慣性による力を求め、これらの合成を印加された力として出力する。
【選択図】図9
Description
N(x)=4・(√rb)/[3・π・{((1−ρb 2)/(π・Eb(X))+(1−ρh 2)/π・Eh)}] ...(2)
Eb(X)=2・Kb・R0(X)/(π・rb 2) ...(3)
...(4)
ここで、Mはボールの質量、Vb1はインパクト時のボールの初速度であり、tfとXはそれぞれボールと足の接触時間及びボール変形量である。この推定モデルは、ボールが足部内側の平面部と接触することを前提として構築されている。しかし、足部の先端や甲などの曲面部によるボールインパクト時の変形の形状と変化量は、平面部の場合とは異なる。このため、その差の程度によって印加力の推定精度が劣化する。
同様の問題は、サッカーボールを足で蹴る力を推定する場合に限定されず、バレーボールを打つときやレシーブするときにボールや手に加わる力や反力を推定する場合、バット、ラケット、クラブ等の道具でボールを打つ場合に、ボールや道具に加わる力や反力を推定する場合等にも同様に発生する。
また、本発明は、物体の形状によらず、印加された力を正確に推定できるようにすることを目的とする。
第1の物体に第2の物体が印加した力を推定する推定装置であって、
前記第2の物体の形状別に、前記第1の物体の変形量と前記第1の物体の剛性との関係を示す剛性情報を記憶する記憶手段と、
前記第2の物体と前記第1の物体との間に力が作用したときの前記第1の物体の画像を入力する画像入力手段と、
前記画像入力手段により入力された画像に基づいて、前記第1の物体の変形量と加速度とを計測する計測手段と、
前記第2の物体の形状を特定し、特定した形状に対応する剛性情報と前記計測手段により計測された変形量とに基づいて、剛性による力を推測し、前記第1の物体の質量と加速度とに基づいて前記第1の物体の慣性力を求めることにより、前記第2の物体が前記第1の物体に印加した力を推定する推定手段と、
を備える。
ここで、関数g(X,V,α)は、次の例のように、対象とする物体の機械的な物理特性に応じて決定される関数K、B、Mの組み合わせである。
g(X,V,α)=K(X)・X+M・α
g(X,V,α)=K(X)・X+B(X,V)・V+M(X)・α
g(X,V,α)=K(X,V)+B(X,V)・V+M(X,V)・α
関数K、B、Mの形は、多項式関数をはじめとして、指数関数、対数関数、積分関数であり、またそれらの組み合わせとなる。
F(t)=K(X(t))・X(t)+M・α(t) ...(5)
ここで、tは時間、F(t)は時間で変化する印加力、X(t)は変形量、K(X(t))は変形量X(t)で変化する第1の物体の剛性、Mは第1の物体の質量、α(t)は、時間で変化する第1の物体の加速度である。
F(t)=K(X(t))・X(t)+B(X(t))・V(t)+M・α(t)...(6)
ここで、tは時間、F(t)は時間で変化する印加力、K(X(t))は変形量Xで変化する第1の物体の剛性、B(X(t))は変形量Xで変化する第1の物体の粘性、Mは第1の物体の質量、α(t)は、時間で変化する第1の物体の加速度である。
第1の物体に第2の物体が印加した力を推定する推定方法であって、
前記第2の物体の形状別に、前記第1の物体の変形量と前記第1の物体の剛性との関係を示す剛性情報を予め記憶し、
前記第2の物体と前記第1の物体との間に力が作用したときの前記第1の物体の画像を入力し、
入力した画像に基づいて、前記第1の物体の変形量と加速度とを判定し、
前記第2の物体の形状を特定し、
特定した形状に対応する剛性情報と判定された変形量とに基づいて、前記第1の物体の剛性と変形量に対応する力を推定し、
前記第1の物体の質量と判定した加速度とに基づいて前記第1の物体の慣性力を推定し、
推定した剛性と変形量に対応する力とを推定した慣性力とに基づいて、前記第2の物体と前記第1の物体との間に作用した力を推定する、
ことを特徴とする。
第2の物体の形状別に、前記第2の物体と第1の物体との間に力が作用したときの前記第1の物体の変形量と前記第1の物体の剛性の関係を示す剛性情報を予め記憶し、
前記第2の物体と前記第1の物体との間に力が作用したときの前記第1の物体の画像を入力し、
入力した画像に基づいて、前記第1の物体の変形量と加速度とを判定し、
前記第2の物体の形状を特定し、
特定した形状に対応する剛性情報と判定された変形量とに基づいて、前記第1の物体の剛性と変形量に対応する力を推定し、
前記第1の物体の質量と判定した加速度とに基づいて前記第1の物体の慣性力を推定し、
推定した剛性と変形量に対応する力と推定した慣性力とに基づいて、前記第2の物体と前記第1の物体との間に作用した力を推定する、
処理を実行させる。
以下、本発明の実施形態に係る印加力推定方法について、サッカーボールを蹴ったときに、該サッカーボールに印加された力を推定する方法を例に説明する。
ここで、Xはボールの変形量、Vはボールの変形の速度(=dX/dt)、K(X)は変形量Xに応じて変化するボールの剛性、B(X)は変形量Xに応じて変化するボールの粘性、Mはボールの質量、αはインパクト中のボールの運動加速度を示す。
...(8)
ただし、aiは重み係数であり、i = 0,1,2,…,nである。iは正の整数からなる数列に限らず、負を含めた整数の数列でもよい。さらには、負を含めた実数からなる数列としても良い。
...(9)
ただし、bi(i=0,1,2,…,m)は重み係数である。m=nでもよい。
F(t)=K(X)・X(t) ...(10)
1.ボール特性の取得
上述のように、本実施形態においては、(7)を用いて印加力を推定するためには、ボールの機械特性(剛性Kと粘性B)を事前に求めておく必要がある。そこで、以下、ボールの機械特性を求める手法について説明する。
この圧縮装置100は、ステージ101と、ステージ101の一端に配置され、ボール11を支持する支持板102と、一自由度のスライダ(リニアテーブル)103と、スライダ103を制御するコンピュータ104とから構成される。スライダ103の先端には力センサ105が設置されており、スライダ103がボール11に印加している力を計測する。力センサ105には、異なった形状の押圧部材106が装着される。本実施形態においては、インステップキックとインサイドキックとを想定して、平板状押圧部材106aと、半円柱状押圧部材(直径:φ=10mm)106bと、先端が面取りされた円錐状押圧部材106cとが交換可能に装着される。
力センサ105の側面とボール11の表面には、図2(b)に示すように、所定サイズのマーカ121,122が貼付されている。高速カメラ111は、図2(b)に示すように、マーカ121,122を含む画像を撮影可能な画角に設定されている。高速カメラ111の撮像画像は、撮影タイミングを特定する情報と共にコンピュータ104に供給される。
次に、図2に示す圧縮装置100を用いて、ボール11の剛性Kを求める手順を、図6の手順図を用いて説明する。
まず、試合用に規定されている内圧(例えば、60kPa)に調整された計測対象のボール11を用意する。
続いて、平板状の支持板102と力センサ105に装着した平板状押圧部材106aとの間にボール11を配置し、支持板102とボール11、ボール11と平板状押圧部材106aとがそれぞれ、接触した状態に調整する。
続いて、スライダ103をゆっくりとした一定速度(例えば、1.0mm/s)で移動させ、背面を支持板102で押さえた状態で、ボール11の中心線上を所定の最大押し込み量まで圧縮する。この間、ボール11の変形量をエンコーダ107で測定し、そのときに力センサ105が検出している力F2を、一定のサンプリング周期、例えば、1kHzで計測し、コンピュータ104内のメモリに記録する。また、高速カメラ111でも撮像し、コンピュータ104に供給する(ステップS102)。
続いて、スライダ103をゆっくりとした一定速度(例えば、1.0mm/s)で移動させ、背面を支持板102で押さえた状態で、ボール11の中心線上を所定の最大押し込み量まで圧縮する。この間、ボール11の変形量をエンコーダ107で測定し、そのときに力センサ105が検出している力F3を、一定のサンプリング周期、例えば、1kHzで計測し、コンピュータ104内のメモリに記録する。また、高速カメラ111でも撮像し、コンピュータ104に供給する(ステップS103)。
図3は、ボール11を圧縮した際に計測した変形量Xと印加力Fの時間波形の一例を示す。図3において、実線と破線と一点破線は、それぞれ、力センサ105の先端に取り付けた押圧部材106を平板状押圧部材106a、半円柱状押圧部材106b、円錐状押圧部材106cとしたときの結果である。
従って、上述したように、数式(11)が成立する。
F(t)=K(X)・X(t) ...(11)
次に、数式(9)に示す粘性Bを求める方法を図7の手順図を参照しつつ説明する。
まず、力センサ105上に、平板状押圧部材106aを装着する。続いて、平板状の支持板102と力センサ105に装着した平板状押圧部材106aとの間にボール11を配置し、支持板102とボール11、ボール11と平板状押圧部材106aとがそれぞれ、接触した状態に調整する。
記録する(ステップS202)。
画像処理部23は、画像メモリ22に格納された各画像について、画像中のボールと足を判別し、撮影された画像中のボールの位置、ボールの変形の量X、ボールに接している部分の形状などを判別する。
表示部25は、カメラ21で取得した画像や制御部29の処理結果を表示する。
例えば、DB28は、図10に例示するように、ボール別に重量Mを記憶し、さらに、ボールを蹴る部分の形状が平板状の場合と、半円柱状の場合(複数の径について)と、円錐状の場合(複数の径について)と、上述の工程で予め求められた重み係数aiとbiとを格納する。
制御部29は、画像処理部23から供給されたデータに基づいて、ボールを蹴った部分の形状が平板状、半円柱状、円錐状のいずれであるかを判別する。
さらに、制御部29は、ボールの種類とボールを蹴った部分の形状とに応じて、重量Mと重み係数aiとbiをDB28から読み出す。
また、制御部29は、求めた力Fの履歴を、例えば、表示部25に表示する。
まず、ユーザは、図11に例示するように、ボール11とキッカーの足(シューズ)13に複数のマーカ15を貼付する。
次に、ボール11とその近傍が撮影されるようにカメラ21をセットする。また、操作部27より、ボールのIDを入力する。
次に、カメラ21を起動し、撮影を開始する。カメラ21は、一定時間周期でボール11とその近傍を撮影する。
画像メモリ22には、ボールを蹴る場面の連写画像が順次格納される。
例えば、撮影された連続する画像が図12(a)と(b)に示す画像であるとすれば、画像処理部23は、時刻tの画像中のボールの重心位置と各マーカ15の位置を特定し、続いて、時刻t+1の画像中のボールの重心位置を特定して、また、各マーカの位置を特定し、これらを制御部29に通知する。
制御部29は、画像処理部23から供給された複数のマーカ15の位置から、ボールの位置及び変形量Xを求める。さらに、制御部29は、ボールの種類と画像処理部23から通知されたボールを蹴った部分の形状とに応じて、重量Mと重み係数aiとbiをDB28から読み出す。
例えば、撮影された連続する画像が図12(a)と(b)に示す画像であるとすれば、制御部29は、まず、各画像中のマーカ15の位置関係より、ボール11の変形量Xを求める。さらに、画像の撮像周期と変化量Xの変化分から、変形の速度Vを求める。さらに、時刻...,t−1,t,t+1,...でのボール11の重心位置から、ボール11の加速度α(t)を求める。
制御部29は、求めた力Fの履歴を、例えば、表示部25に表示する。
本実施形態の有効性を判断するため、従来手法との力推定精度の比較検証実験を行った。なお、従来手法Iで用いるボールのパラメータは、半径を0.1095[m]、ポアソン比を0.5と設定した。また、本実験でボールと衝突する力センサ先端部の素材はアルミであることから、ボールを変形させる衝突物の弾性係数とポアソン比はそれぞれ72[GPa],0.33とした。
また、測定した変位X−印加力Fの関係(破線)と、本実施の形態の数式(7)に従って推定した圧縮力(実線)を示している。各条件において実線と破線がほぼ重なっていることから、ボールを圧縮する物体形状が異なる場合でも、印加された力を精度良く推定できることが確認できた。
次に、任意速度で移動するボールに対する印加力の推定精度検証を目的として、自由落下運動をするボールと水平な床面との衝突力を本実施形態の手法と従来手法で推定計測した。なお、本実施形態の手法では平板での圧縮実験で推定した剛性を設定し、計測対象としたボールの粘性は小さいことから粘性項は省略した。また、衝突前からボールが運動していることから、従来手法IIついては数式(4)を数式(12)に置き換えた。
・・・(12)
ここで、V1, V2 はボールが床面に衝突する直前の速度と床面から離れた直後のボールの速度である。
図19(a)に、キック力推定実験環境の概要図を示す。高速カメラで足部とボールに貼り付けた直径8[mm]のマーカをサンプリング4[kHz]で撮影し、インパクト時のボール変形と運動を算出した。被験者は、標準パネルボールを指定したキックの仕方(インステップキック、インサイドキック、トゥーキック)で、助走なしで前方へ蹴るように指示をした。各キックの仕方における試行回数は5回とした。
X=√{(Xf−Xb)2+(yf−yb)2} ...(13)
ここで、(xf,yf),(xb,yb) は、それぞれ足部とボールに取り付けたマーカ15の位置座標である。
例えば、上記実施の形態では、機械特性が既知のサッカーボールを機械特性が未知の足で蹴る力を推定する場合を主に説明した。この発明はこれに限定されず、図21に示すように、バット31でボール32を打つ場合に、バット31とボール32との間に働く力を推定する方法と装置にも適用可能である。
この場合、バット31又はボール32の機械的特性を形状(サイズ)別に予め求めておき、バット31とボール32とが接触しているときの連続写真を取得し、ボール又はバットのうち、機械特性が既知の物の変形量と位置を求めることにより、数式(7)により、力Fとその反力を求めることができる。
例えば、図23(a)はエアバッグ(乗員保護補助装置)51に人体(例えば頭部)52が衝入したときに、人体に働く力Fを求める例を示す。
この場合、エアバッグの配置位置によって、エアバッグ自身のサイズ・形状と、衝突する人体のサイズと形状が異なってくる。例えば、フロントエアバッグ51ならば、図23(b)に概略的に示す、例えば、半円状の接触形状となり、サイド(カーテン)エアバッグ51ならば、図23(c)に概略的に示す平板状の接触形状となる。
この際、エアバッグ51の剛性K及び粘性Bは、図23(d)に示すように、エアバッグ51の膨張度(大きさ)の関数となる。従って、エアバッグ51の膨張度(サイズ)毎に変形量Xと剛性K及び粘性Bを取得する。
この場合、例えば、図25に示すように、衝突する機械特性が未知の物体71と72との間に機械特性(剛性Kと粘性B)が既知の物体73を装着する。なお、物体73は、物体71,72よりも十分に柔らかいものとする。
各物体73については、接触する物体の形状別に、機械特性(剛性Kと粘性B)が予め求められている。
機械特性が未知の物体71と72との接触時に、連続撮影を行い、機械特性が既知の物体73の変形量を求めることにより、物体71と72との間に働いている力を求めることが可能である。
同様に、例えば、図26(b)に示すように、機械特性が既知の物体81を指先82に装着し、他の物体83を掴んだり、操る際に、物体81の変形量を撮影して求めることにより、指先82や物体81に加わる力を推定することができる。
また、画像処理部23と制御部29とで処理を分担したが、全ての処理を制御部29で行うようにしてもよい。
ここで、関数g(X,V,α)は、次の例のように、対象とする物体の機械的な物理特性に応じて決定される関数K、B、Mの組み合わせである。
g(X,V,α)=K(X)・X+Mα
g(X,V,α)=K(X)・X+B(X,V)・V+M(X)・α
g(X,V,α)=K(X,V)+B(X,V)・V+M(X,V)・α
関数K、B、Mの形は、多項式関数をはじめとして、指数関数、対数関数、積分関数であり、またそれらの組み合わせとなる。
13 足
15 マーカ
20 印加力推定装置
21 カメラ
22 画像メモリ
23 画像処理部
24 メモリ
25 表示部
26 データ入力部
27 操作部
28 DB(データベース)
29 制御部
100 圧縮装置
101 ステージ
102 支持板
103 スライダ
105 力センサ
106(106a〜106c) 押圧部材
111 高速カメラ
121,122 マーカ
Claims (9)
- 第1の物体に第2の物体が印加した力を推定する推定装置であって、
前記第2の物体の形状別に、前記第1の物体の変形量と前記第1の物体の剛性との関係を示す剛性情報を記憶する記憶手段と、
前記第2の物体と前記第1の物体との間に力が作用したときの前記第1の物体の画像を入力する画像入力手段と、
前記画像入力手段により入力された画像に基づいて、前記第1の物体の変形量と加速度とを計測する計測手段と、
前記第2の物体の形状を特定し、特定した形状に対応する剛性情報と前記計測手段により計測された変形量とに基づいて、剛性による力を推測し、前記第1の物体の質量と加速度とに基づいて前記第1の物体の慣性力を求めることにより、前記第2の物体が前記第1の物体に印加した力を推定する推定手段と、
を備える印加力推定装置。 - 前記推定手段は、変形量Xと変形の速度Vと第1の物体の加速度αを変数として有する所定の関数F=g(X,V,α)により、印加力Fを推定する、ことを特徴とする請求項1に記載の印加力推定装置。
関数g(X,V,α)は、次の例のように、対象とする物体の機械的な物理特性に応じて決定される関数K、B、Mの組み合わせである。
g(X,V,α)=K(X)・X+M・α
g(X,V,α)=K(X)・X+B(X,V)・V+M(X)・α
g(X,V,α)=K(X、V)+B(X,V)・V+M(X,V)・α
関数K、B、Mの形は、多項式関数をはじめとして、指数関数、対数関数、積分関数であり、またそれらの組み合わせとなる。 - 前記推定手段は、数式(1)に基づいて、印加力を推定する、ことを特徴とする請求項1に記載の印加力推定装置。
F(t)=K(X(t))・X(t)+M・α(t) ...(1)
ここで、tは時間、F(t)は時間で変化する印加力、X(t)は変形量、K(X(t))は、X(t)で変化する第1の物体の剛性、Mは第1の物体の質量、α(t)は、時間で変化する第1の物体の加速度である。 - 前記画像入力手段は、異なるタイミングで取得された前記第1の物体の複数の画像を入力し、
前記推定手段は、前記複数の画像から、前記第1の物体の加速度を求める、
ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の印加力推定装置。 - 前記記憶手段は、前記第2の物体の形状別に、前記第1の物体の変形量と該第1の物体の粘性との関係を示す粘性情報を記憶し、
前記計測手段は、前記画像入力手段により入力された画像に基づいて、前記第1の物体の変形速度を求め、
前記推定手段は、前記第2の物体の形状を特定し、特定した形状に対応する剛性情報と前記計測手段により計測された変形量とに基づいて、剛性による力を推測し、特定した形状に対応する粘性情報と前記計測手段により計測された変形速度とに基づいて、粘性による力を推測し、前記第1の物体の質量と加速度とに基づいて前記第1の物体の慣性力を求め、求めた力を統合することにより、前記第2の物体が前記第1の物体に印加した力を推定する、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の印加力推定装置。 - 前記推定手段は、数式(2)に基づいて、印加力を推定する、ことを特徴とする請求項1に記載の印加力推定装置。
F(t)=K(X(t))・X(t)+B(X(t))・V(t)+M・α(t) ...(2)
ここで、tは時間、F(t)は時間で変化する印加力、K(X(t))は変形量Xで変化する第1の物体の剛性、B(X(t))は変形量Xで変化する第1の物体の粘性、Mは第1の物体の質量、α(t)は、時間で変化する第1の物体の加速度である。 - 前記画像入力手段は、所定時間間隔で、前記第1の物体を連続撮影するカメラを備え、
前記推定手段は、前記カメラが取得した画像を解析することにより、前記第1の物体の変形量と加速度とを求める、ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の印加力推定装置。 - 第1の物体に第2の物体が印加した力を推定する推定方法であって、
前記第2の物体の形状別に、前記第1の物体の変形量と前記第1の物体の剛性との関係を示す剛性情報を予め記憶し、
前記第2の物体と前記第1の物体との間に力が作用したときの前記第1の物体の画像を入力し、
入力した画像に基づいて、前記第1の物体の変形量と加速度とを判定し、
前記第2の物体の形状を特定し、
特定した形状に対応する剛性情報と判定された変形量とに基づいて、前記第1の物体の剛性と変形量に対応する力を推定し、
前記第1の物体の質量と判定した加速度とに基づいて前記第1の物体の慣性力を推定し、
推定した剛性と変形量に対応する力と推定した慣性力とに基づいて、前記第2の物体と前記第1の物体との間に作用した力を推定する、
印加力推定方法。 - コンピュータに、
第2の物体の形状別に、前記第2の物体と第1の物体との間に力が作用したときの前記第1の物体の変形量と前記第1の物体の剛性の関係を示す剛性情報を予め記憶し、
前記第2の物体と前記第1の物体との間に力が作用したときの前記第1の物体の画像を入力し、
入力した画像に基づいて、前記第1の物体の変形量と加速度とを判定し、
前記第2の物体の形状を特定し、
特定した形状に対応する剛性情報と判定された変形量とに基づいて、前記第1の物体の剛性と変形量に対応する力を推定し、
前記第1の物体の質量と判定した加速度とに基づいて前記第1の物体の慣性力を推定し、
推定した剛性と変形量に対応する力と推定した慣性力とに基づいて、前記第2の物体と前記第1の物体との間に作用した力を推定する、
処理を実行させるコンピュータプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008230353A JP5288375B2 (ja) | 2008-09-08 | 2008-09-08 | 印加力推定装置及び方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008230353A JP5288375B2 (ja) | 2008-09-08 | 2008-09-08 | 印加力推定装置及び方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010066028A true JP2010066028A (ja) | 2010-03-25 |
JP5288375B2 JP5288375B2 (ja) | 2013-09-11 |
Family
ID=42191746
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008230353A Expired - Fee Related JP5288375B2 (ja) | 2008-09-08 | 2008-09-08 | 印加力推定装置及び方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5288375B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015187812A (ja) * | 2014-03-27 | 2015-10-29 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 入力装置および入力プログラム |
JP2017534135A (ja) * | 2014-11-06 | 2017-11-16 | 北京京東尚科信息技術有限公司Beijing Jingdong Shangke Information Technology Co., Ltd. | モバイル機器のバーチャルボールのシミュレーションおよびコントロールの方法 |
WO2019240330A1 (ko) * | 2018-06-11 | 2019-12-19 | 동국대학교 산학협력단 | 영상 기반 힘 예측 시스템 및 그 방법 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0581232A (ja) * | 1991-09-19 | 1993-04-02 | Fujitsu Ltd | スウイング動作時の運動解析方式 |
JPH09307813A (ja) * | 1996-05-10 | 1997-11-28 | Bridgestone Sports Co Ltd | 高速現象撮影装置 |
JP2001235310A (ja) * | 2000-02-23 | 2001-08-31 | Railway Technical Res Inst | パンタグラフ変位並びに接触力及びトロリ線偏位の測定装置 |
JP2002056391A (ja) * | 2000-08-10 | 2002-02-20 | Naoyuki Murakami | 画像解析機能を持つビデオ機器 |
JP2002126147A (ja) * | 2000-10-23 | 2002-05-08 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | テニス挙動測定方法 |
JP2005326375A (ja) * | 2004-05-17 | 2005-11-24 | Mizuno Corp | 圧力分布解析システムおよび圧力分布解析プログラム並びに捕球用具設計システム |
JP2007315840A (ja) * | 2006-05-24 | 2007-12-06 | Delta Kogyo Co Ltd | 柔軟変形物の機械インピーダンス計測装置及び計測方法 |
-
2008
- 2008-09-08 JP JP2008230353A patent/JP5288375B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0581232A (ja) * | 1991-09-19 | 1993-04-02 | Fujitsu Ltd | スウイング動作時の運動解析方式 |
JPH09307813A (ja) * | 1996-05-10 | 1997-11-28 | Bridgestone Sports Co Ltd | 高速現象撮影装置 |
JP2001235310A (ja) * | 2000-02-23 | 2001-08-31 | Railway Technical Res Inst | パンタグラフ変位並びに接触力及びトロリ線偏位の測定装置 |
JP2002056391A (ja) * | 2000-08-10 | 2002-02-20 | Naoyuki Murakami | 画像解析機能を持つビデオ機器 |
JP2002126147A (ja) * | 2000-10-23 | 2002-05-08 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | テニス挙動測定方法 |
JP2005326375A (ja) * | 2004-05-17 | 2005-11-24 | Mizuno Corp | 圧力分布解析システムおよび圧力分布解析プログラム並びに捕球用具設計システム |
JP2007315840A (ja) * | 2006-05-24 | 2007-12-06 | Delta Kogyo Co Ltd | 柔軟変形物の機械インピーダンス計測装置及び計測方法 |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015187812A (ja) * | 2014-03-27 | 2015-10-29 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 入力装置および入力プログラム |
JP2017534135A (ja) * | 2014-11-06 | 2017-11-16 | 北京京東尚科信息技術有限公司Beijing Jingdong Shangke Information Technology Co., Ltd. | モバイル機器のバーチャルボールのシミュレーションおよびコントロールの方法 |
WO2019240330A1 (ko) * | 2018-06-11 | 2019-12-19 | 동국대학교 산학협력단 | 영상 기반 힘 예측 시스템 및 그 방법 |
KR20190140546A (ko) * | 2018-06-11 | 2019-12-20 | 동국대학교 산학협력단 | 영상 기반 힘 예측 시스템 및 그 방법 |
KR102094360B1 (ko) | 2018-06-11 | 2020-03-30 | 동국대학교 산학협력단 | 영상 기반 힘 예측 시스템 및 그 방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5288375B2 (ja) | 2013-09-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWI448318B (zh) | 虛擬高爾夫模擬裝置及其使用之感測裝置與感測方法 | |
US20200346091A1 (en) | Device for calculating flight information of ball, method of calculating flight information of ball, and computing-device-readable recording medium having the method recorded therein | |
US8550939B2 (en) | Method for evaluating hit feeling | |
JP5288375B2 (ja) | 印加力推定装置及び方法 | |
US9207215B2 (en) | Method for evaluating hit feeling | |
JP7088754B2 (ja) | 評価方法 | |
JP6283776B1 (ja) | 計測システム、計測装置、計測方法および制御プログラム | |
EP3965074A3 (en) | A method, device and computer software for determining a relative performance measure between at least two players in a sport | |
US10441848B1 (en) | System for automatic evaluation of martial arts moves | |
Kiang et al. | Local sensor system for badminton smash analysis | |
RU2736259C1 (ru) | Сенсорное устройство для считывания информации о броске игрока в гольф и способ измерения, использующий систему | |
JP6735178B2 (ja) | 筋活動可聴化装置、筋活動可聴化方法およびプログラム | |
JP2019097779A (ja) | ダーツゲーム装置、ダーツ不正判定方法及びプログラム | |
JP2007167568A (ja) | アイアンソール形状の設計方法とそのためのシステム | |
KR101705840B1 (ko) | 깊이 정보를 이용한 골프 시뮬레이션 시스템 및 방법 | |
KR101078954B1 (ko) | 가상 골프 시뮬레이션 장치와, 이에 이용되는 센싱장치 및 센싱방법 | |
US12002222B2 (en) | Device for calculating flight information of ball, method of calculating flight information of ball, and computing-device-readable recording medium having the method recorded therein | |
TWI777654B (zh) | 踢擊姿勢評估方法 | |
JP6804017B2 (ja) | スポーツ打具判定システム及びスポーツ打具判定方法 | |
CN117716388A (zh) | 用于感测移动的球的影像分析方法及利用其的传感装置 | |
JP6437742B2 (ja) | ゴルフクラブの評価方法及びゴルフクラブの評価装置 | |
KR20230111053A (ko) | 골프 스윙에 관한 정보를 제공하는 방법, 시스템 및 비일시성의 컴퓨터 판독 가능한 기록 매체 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110816 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20110816 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130225 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130305 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130403 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130521 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130528 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5288375 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |