JP6804017B2 - スポーツ打具判定システム及びスポーツ打具判定方法 - Google Patents
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複数本のスポーツ打具について、体の一部にマーカを付けた前記使用者が対象物を打つ動作を複数回観測し、各動作について、前記マーカの位置を取得する位置取得部と、
各スポーツ打具について、前記取得したマーカの位置の標準偏差を算出する標準偏差算出部と、
各スポーツ打具について、スポーツ打具が対象物に接触する前後の所定の時間における前記標準偏差の総和を算出し、前記標準偏差の総和に基づいて、各スポーツ打具の前記使用者に対する適正を判定する適正判定部とを備えるスポーツ打具判定システムが提供される。
複数本のスポーツ打具について、体の一部にマーカを付けた前記使用者が対象物を打つ動作を複数回観測し、各動作について、前記マーカの位置を取得することと、
各スポーツ打具について、前記取得したマーカの位置の標準偏差を算出することと、
各スポーツ打具について、スポーツ打具が対象物に接触する前後の所定の時間における前記標準偏差の総和を算出し、前記標準偏差の総和に基づいて、各スポーツ打具の前記使用者に対する適正を判定することとを含むスポーツ打具判定方法が提供される。
このようにして算出された標準偏差の総和Vgは、一本目のラケット20のプレイヤ10に対する適正を判定するための材料として、記憶部32に記憶される。そして、適正判定部33cは、二本目以降のラケット20についても一本目のラケット20と同様の処理を繰り返す。これにより、二本目以降のラケット20についても、プレイヤ10に対する適正を判定するための材料としての標準偏差の総和Vgが、記憶部32に記憶される。この標準偏差の総和Vgは、サンプリング時刻T1からT2の間におけるプレイヤ10の手首の軌跡のブレ幅或いはバラツキとみなすこともできる。
上記実施形態では、バドミントンラケット20の適正を判定するため、プレイヤ10の利き腕の手首にマーカMを取り付けたが、マーカMを取り付ける位置は手首に限られず、スポーツ打具の種類や分析対象とする動作に応じて、観測のし易さ、ブレの生じ易さ等を考慮し、プレイヤ10の体の適切な部位にマーカMを取り付ければよい。また、マーカMの取り付けは利き腕に限らず、逆の腕も打具を握るスポーツ、例えば、ゴルフ、野球においては、利き腕と逆の腕に取り付けてもよい。
上記実施形態と同様に標準偏差の総和に基づいて判定した各ラケット20の適正と、プレイヤ10の各ラケット20に対する嗜好との相関について検証した。具体的には、実験協力者11名の利き腕の肘にマーカMを取り付け、各実験協力者に、長さ、重量、及び重心位置の少なくとも一つが異なる3本のバドミントンラケットA〜Cを使ってそれぞれ5回ずつスマッシュ動作を行ってもらい、それらのスマッシュ動作をモーションキャプチャカメラ2(OptiTrack社製Flex3)で撮影した。そして、上記実施形態と同様に、サンプリング時刻毎にマーカMのZ位置の標準偏差を算出した。この結果を図4〜14に示す。図4〜14は、各実験協力者のマーカMのZ位置の平均値±標準偏差の時刻歴を示しており、各図において、(a)、(b)、(c)はそれぞれ、ラケットAを使用した場合、ラケットBを使用した場合、ラケットCを使用した場合を示している。そして、各ラケットについて、上記実施形態と同様に、テイクバック動作終了時(各図における1.5秒)からインパクト時(各図における2秒)までのマーカMのZ位置の標準偏差の総和を算出した。この結果を図15に示す。図15においては、実験協力者毎に、標準偏差の総和が最も小さかったラケット、即ち、3本のラケットのうちその実験協力者に対する適正が最も高いと判定されるラケットの標準偏差の総和値の欄にハッチングが施されている。
次に、上記実施形態と同様に標準偏差の総和に基づいて判定した各ラケット20の適正と、実際のプレイへの影響との相関について検証した。具体的には、上記の検証と同じラケットA〜Cを使って、同じ実験協力者11名に、各ラケットにつき18回ずつ的を狙ってスマッシュ動作を行ってもらい、的に命中した回数を測定した。なお、的は、バドミントン競技規則に従い、ネットと同じ高さである1.55mの場所に設置した。各実験協力者の的への命中数をラケット毎にまとめたものが、図30である。図30に示されるように、実験協力者1、実験協力者4、及び実験協力者7については、いずれのラケットを使用した場合でも18回命中しており、命中数に違いは生じなかったが、他の実験協力者については、図15においてハッチングが施されている欄のラケット、即ち、その実験協力者に対する適正が最も高いと判定されたラケットを使用した場合、命中数が最も多くなっていることが確認された。つまり、上記実施形態における適正判定方法によって判定された適正と、的への命中数とは相関が高いことが認められた。
さらに、マーカMをプレイヤ10の体の一部に取り付けた場合と、プレイヤ10が使用するラケット20に取り付けた場合とで、マーカMのZ位置の標準偏差の総和にどのような相違が生じるか検証した。具体的には、長さ、重量、及び重心位置の少なくとも一つが異なる3本のバドミントンラケットA〜Cを用意し、各ラケットを使って1名の実験協力者にスマッシュ動作を行ってもらった。そして、各ラケットについて、上記実施形態と同様にマーカMを実験協力者の手首に取り付けた場合のスマッシュ動作と、マーカMをラケットのグリップの上端部付近に取り付けた場合のスマッシュ動作とをそれぞれ5回ずつ、モーションキャプチャカメラ2(OptiTrack社製Flex3)で撮影した。そして、上記実施形態と同様に、サンプリング時刻毎にマーカMのZ位置の標準偏差を算出した。この結果を図42及び図43に示す。図42は、マーカMを手首に取り付けた場合のマーカMのZ位置の平均値±標準偏差の時刻歴を示しており、図43は、マーカMをグリップの上端部付近に取り付けた場合のマーカMのZ位置の平均値±標準偏差の時刻歴を示している。また、図42及び図43において、(a)、(b)、(c)はそれぞれ、ラケットAを使用した場合、ラケットBを使用した場合、ラケットCを使用した場合を示している。そしてさらに、テイクバック動作終了時(図42、43の各図における1.5秒)からインパクト時(図42、43の各図における2秒)までの標準偏差の総和を上記実施形態と同様に算出した。この結果を図44に示す。
実験協力者3名の利き腕の肘にマーカMを取り付け、各実験協力者に、異なる3本のドライバ(ゴルフクラブ)A〜Cを使ってそれぞれ5回ずつスイング動作を行ってもらい、モーションキャプチャカメラ2(OptiTrack社製Flex3)で撮影した。そして、上記実施形態と同様に、サンプリング時刻毎にマーカMのZ位置の標準偏差を算出した。この結果を図45〜47に示す。図45〜47は、各実験協力者のマーカMのZ位置の平均値±標準偏差の時刻歴を示しており、各図において、(a)、(b)、(c)はそれぞれ、ドライバAを使用した場合、ドライバBを使用した場合、ドライバCを使用した場合を示している。そして、各ドライバについて、上記実施形態と同様に、テイクバック動作終了時(各図における1.6秒)からインパクト時(各図における2秒)までのマーカMのZ位置の標準偏差の総和を算出した。この結果を図48に示す。さらに、同じ実験協力者3名に、異なる3本の6番アイアン(ゴルフクラブ)A〜Cを使って、ドライバA〜Cと同様のスイング動作を行ってもらい、マーカMのZ位置の標準偏差を算出した。この結果を図49〜51に示す。また、マーカMのZ位置の標準偏差の総和を算出した。この結果を図52に示す。図48及び52においては、実験協力者毎に、標準偏差の総和が最も小さかったゴルフクラブ、即ち、その実験協力者に対する適正が最も高いと判定されるゴルフクラブの標準偏差の総和値の欄にハッチングが施されている。そして、各実験協力者に対して上記のバドミントンラケットの場合と同様のアンケート調査を行い、各ゴルフクラブについて評価してもらったところ、適正が最も高いと判定されたゴルフクラブとアンケート調査による評価が最も高かったゴルフクラブとが一致していることが確認された。つまり、ゴルフクラブにおいても、上記実施形態における適正判定方法によって判定された適正と、使用者の嗜好とは相関が非常に高いことが認められた。
実験協力者3名の利き腕の手首にマーカMを取り付け、各実験協力者に、異なる2本のテニスラケットC、Dを使ってそれぞれ5回ずつストローク動作を行ってもらい、モーションキャプチャカメラ2(OptiTrack社製Flex3)で撮影した。そして、上記実施形態と同様に、サンプリング時刻毎にマーカMのZ位置の標準偏差を算出した。この結果を図53〜55に示す。図53〜55は、各実験協力者のマーカMのZ位置の平均値±標準偏差の時刻歴を示しており、各図において、(a)、(b)はそれぞれ、テニスラケットCを使用した場合、テニスラケットDを使用した場合を示している。そして、各テニスラケットについて、インパクト前後の0.2秒間(各図の0.4秒から0.6秒まで)におけるマーカMのZ位置の標準偏差の総和を算出した。この結果、図56に示すように、いずれの実験協力者においても、テニスラケットCの標準偏差の総和がテニスラケットDよりも小さかった。そして、各実験協力者に対して上記のバドミントンラケットの場合と同様のアンケート調査を行い、テニスラケットCとテニスラケットDについて評価してもらったところ、いずれの実験協力者においてもテニスラケットCの方がテニスラケットDよりも評価が高いことが確認された。つまり、適正が高いと判定されたテニスラケットとアンケート調査による評価が高かったテニスラケットとが一致していることが確認された。このことから、テニスラケットにおいても、上記実施形態における適正判定方法によって判定された適正と、使用者の嗜好とは相関が非常に高いことが認められた。
Claims (10)
- スポーツ打具を使用する使用者にとって好適なスポーツ打具を判定するためのスポーツ打具判定システムであって、
複数本のスポーツ打具について、体の一部にマーカを付けた前記使用者が対象物を打つ動作を複数回観測し、各動作について、前記マーカの位置を取得する位置取得部と、
各スポーツ打具について、前記取得したマーカの位置の標準偏差を算出する標準偏差算出部と、
各スポーツ打具について、スポーツ打具が対象物に接触する前後の所定の時間における前記標準偏差の総和を算出し、前記標準偏差の総和に基づいて、各スポーツ打具の前記使用者に対する適正を判定する適正判定部とを備えるスポーツ打具判定システム。 - 前記位置取得部は、前記マーカの、地面からの垂直方向の位置、及び/又はスポーツ打具によって打たれた対象物の移動方向と直交する方向の位置を取得する請求項1又は2に記載のスポーツ打具判定システム。
- 前記マーカは、前記使用者の利き腕の手首又は肘に付けられる請求項1〜3のいずれか一項に記載のスポーツ打具判定システム。
- 前記スポーツ打具は、バドミントンラケット、ゴルフクラブ、又はテニスラケットである請求項1又は2に記載のスポーツ打具判定システム。
- 位置取得部と、標準偏差算出部と、適正判定部とを備えるスポーツ打具判定システムを用いて、スポーツ打具を使用する使用者にとって好適なスポーツ打具を判定するための、スポーツ打具判定方法であって、
複数本のスポーツ打具について、体の一部にマーカを付けた前記使用者が対象物を打つ動作を複数回観測し、各動作について、前記マーカの位置を前記位置取得部により取得することと、
各スポーツ打具について、前記位置取得部により取得したマーカの位置の標準偏差を前記標準偏差算出部により算出することと、
各スポーツ打具について、スポーツ打具が対象物に接触する前後の所定の時間における前記標準偏差の総和を前記適正判定部により算出し、前記標準偏差の総和が所定の閾値未満である場合に、当該スポーツ打具の前記使用者に対する適正が高いと前記適正判定部により判定することとを含むスポーツ打具判定方法。 - 前記マーカの位置は、地面からの垂直方向の位置、及び/又はスポーツ打具によって打たれた対象物の移動方向と直交する方向の位置である請求項6又は7に記載のスポーツ打具判定方法。
- 前記マーカは、前記使用者の利き腕の手首又は肘に付けられる請求項6〜8のいずれか一項に記載のスポーツ打具判定方法。
- 前記スポーツ打具は、バドミントンラケット、ゴルフクラブ、又はテニスラケットである請求項6又は7に記載のスポーツ打具判定方法。
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