JP2010065801A - 開閉装置および当該開閉装置を搭載した携帯情報端末 - Google Patents

開閉装置および当該開閉装置を搭載した携帯情報端末 Download PDF

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Abstract

【課題】ヒンジにより開閉可能に連結された(携帯情報端末の)筐体が採れる形態の自由度をより高め、ユーザーの使い勝手の向上を図る。
【解決手段】操作部5を有する第1の筐体1と、メインディスプレイ4を有する第2の筐体2とを開閉可能に連結するヒンジであって、第1の筐体1を開閉方向に回動可能に支持する第1シャフトと、第2の筐体2を開閉方向に回動可能に支持する第2シャフトとを平行に備え、該第2シャフトが、当該第2シャフトと直交する第3シャフトを介して第2の筐体2を当該第3シャフトを中心に回転可能に支持する。
【選択図】図3

Description

本発明は、開閉装置に関し、更に詳しくは携帯電話、PDA、電子辞書等の携帯情報端末筐体の開閉に用いられるヒンジの技術分野に関する。
従来から、例えば携帯電話機やPDAなどの携帯情報端末においては、操作性向上や表示できる情報量の確保と携帯時のコンパクト性との両立を図るべく、「ヒンジ」を用いた開閉構造を採用するものが多い。
ヒンジを用いた開閉構造には種々のものが存在しており、例えば、平行に配列された2軸ヒンジによって、携帯情報端末の複数の筐体(例えば、操作部を有する第1の筐体と表示部を有する第2の筐体)を0°〜360°に渡って自由に開閉することが可能なもの(以下単に「360°開閉構造」という。)も存在する(特許文献1、特許文献2参照)。
特開2008−144962号公報(特に図7) 特開2008−121795号公報(特に図16)
確かに、上記特許文献1、2に記載される360°開閉構造によって、携帯情報端末が採れる形態の自由度が高まり、使用目的に応じた形態を採り易くなっている。例えば、テレビ受像機能(所謂「ワンセグ」や「フルセグ」)付き携帯電話機の場合であれば、360°開く(開成する)ことによって手に持ち易いコンパクトな形態にてディスプレイ(表示部)をモニタすることが可能となる。
しかしながら、特許文献1、2に記載されているような360°開閉構造の場合、360°開成して第2の筐体に備わる液晶画面等で構成されたディスプレイを手前面に位置させた場合、その反対面(奥面、底面)には第1の筐体に備わるキーボード等の操作部が露出することとなるため、誤操作の可能性が高い。
また近年の携帯情報端末においては、第2の筐体の両面に表示部を備える場合がある。具体的には、携帯情報端末を開く(開成する)ことにより露出する面(以下「第1面」という。)に備わる主たる表示部(メインディスプレイ)と、この第1面の裏面(即ち、携帯情報端末を閉じた状態で既に露出している面:以下「第2面」という。)に備わる従たる表示部(サブディスプレイ)である。近年でのサブディスプレイの表示内容は、例えば、時刻表示、電池残量表示、電波受信状況表示、着信の有無表示等の簡易的な表示に留まるものが多いが、将来的には目的に応じてメインディスプレイと同等以上の表示機能を有したディスプレイが採用される可能性も否定できない。また表示部以外にも、現時点では想定し切れない機能や装備がこの第2面側に備わる可能性もある。
しかしながらここでも、特許文献1、2に記載されているような360°開閉構造の場合、360°開いた状態では不可避的にこの第2面が隠れてしまうため、当該第2面に備わる表示部や機能を使用することができない(若しくは使用し難い)といった問題が発生する。
そこで本発明は、このような問題点を解決するべくなされたものであって、ヒンジにより開閉可能に連結された(携帯情報端末の)筐体が採れる形態の自由度をより高め、ユーザーの使い勝手の向上を図ることをその目的としている。
本発明は、操作部を有する第1の筐体と、表示部を有する第2の筐体とを開閉可能に連結する開閉装置であって、前記第1の筐体を回動可能に支持する第1軸と、前記第2の筐体を回動可能に支持する第2軸とを平行に備え、該第2軸が、当該第2軸と直交する第3軸を介して前記第2の筐体を当該第3軸を中心に回転可能に支持することにより上記課題を解決しようとするものである。
このような構成を採用したことによって、第1軸および第2軸により第1、第2の筐体を360°に渡って開閉可能とすると同時に、必要に応じて、第2の筐体を第3軸を中心に回転させることによって、第1、第2の筐体の採れる態様(即ち、当該第1、第2の筐体からなる携帯情報端末の態様)により広いバリエーションを持たすことが可能となっている。
また、前記第1軸、第2軸および第3軸に、当該第1軸、第2軸および第3軸の回転を制御する回転位置保持機構を備えた構成とすることによって、連結される第1の筐体と第2の筐体との開閉位置(開閉角度)、および、第3軸を中心とした第2の筐体の回転位置(回転角度)を所望の位置(角度)に保持することが可能となり、意図せぬ開閉動作、回転動作の発生を防止し、操作性の向上を含め、ユーザーの使い勝手を向上させることが可能となる。
また、前記回転位置保持機構を、カム部材と、当該カム部材に追従するカムフォロア部材とを備えた構成とし、前記第1軸、第2軸および第3軸の回転角度を所定の角度に保持可能とすれば、簡易且つ低コストで回転位置保持機構を構成できると共に、第1の筐体と第2の筐体とを毎回所定の位置(角度)に保持することが可能となる。更に、使用するカムプロファイルを変更することで保持力の調整や保持する角度を自由に変更・調整することが可能である。
また、前記第1軸および前記第2軸にそれぞれ専用の前記カム部材が備わっており、それぞれのカムプロファイルを異ならせることで、第1軸に備わるカムと第2軸に備わるカムの動作を振り分けることが可能となる。
また、前記第1軸、第2軸および第3軸をいずれも中空部材で構成することによって、当該中空部分に第1の筐体と第2の筐体とを繋ぐ接続ケーブル類を挿通することが可能となり、ケーブル類の保護を実現しつつ、同時に、開閉装置(ヒンジ)の軽量化を実現することが可能となる。更に、別途配線スペースを用意する必要がないため、第1の筐体および第2の筐体を含めた(携帯情報端末)全体として省スペースを実現できる。
また更に、前記第2軸の回転角度に応じて前記第3軸の回転を規制する第3軸回転規制手段が備わっている。これにより、不用意に第3軸を回転させて(即ち第2の筐体を回転させて)しまい、第2の筐体の角部で第1の筐体を傷つけてしまうこと(またはその逆も含む)を未然に防止することが可能となっている。更に、第1の筐体と第2の筐体との接触等によって開閉装置(ヒンジ)に無理な力が作用し、例えば軸が湾曲してしまう等の不具合を未然に防止することも可能である。
この第3軸回転規制手段は、具体的には、例えば、前記第2軸および前記第3軸のそれぞれの一端に半径方向外側に広がるように形成された所定形状のフランジ部同士の当接によって前記第3軸の回転規制が行われる。即ち、第2軸が所定の回転角度の範囲内にあるときに第3軸を回転させようとすると、当該第3軸に形成されたフランジが第2軸に形成されたフランジに当接し、第3軸を回転させることが不可能となっている。なおこのことは同時に、第3軸が所定の回転角度の範囲内にあるときに第2軸を回転させようとすると、当該第2軸に形成されたフランジが第3軸に形成されたフランジに当接し、第2軸を回転させることが不可能となっていることを意味する。このように非常に簡易な構成で確実な回転規制を実現できるため、第3軸回転規制手段を備えることで開閉装置(ヒンジ)のコンパクト性を犠牲にすることはない。
また、前記第1軸と前記第2軸とをギヤにて連結する構成とすれば、第2軸の回転が規制されている状態において、当該ギヤを介して間接的に第1軸の回転も規制させることが可能となる。
また本発明は、見方を換えると、操作部を有する第1の筐体の一端と、表示部を有する第2の筐体の一端とがヒンジにて360°に渡って開閉可能に連結された携帯情報端末であって、前記ヒンジが、前記第1の筐体を回動可能に支持する第1軸と、前記第2の筐体を回動可能に支持する第2軸とを平行に備え、該第2軸が、当該第2軸と直交する第3軸を介して前記第2の筐体を当該第3軸を中心に回転可能に支持する3軸ヒンジであることを特徴とする携帯情報端末として捕らえることも可能である。
このとき、前記第1の筐体および前記第2の筐体の開閉角度を、少なくとも0°位置、90°位置、160°位置および360°位置にて保持可能な開閉位置保持機構(ヒンジにおける回転位置保持機構)を備えることで、例えば当該携帯情報端末が携帯電話である場合に、通話時や撮影時、携帯時等の使用頻度の高い位置にて開閉位置を保持できるので、携帯情報端末の使い勝手が向上する。
特に、前記開閉位置保持機構における0°位置および160°位置にて発生する保持力を、90°位置および360°位置にて発生する保持力よりも大とすることで、通話時の形態、および、携帯時の形態の保持力を強く発揮でき、通話時に意図せずに筐体が閉じてしまったり(または開いてしまったり)、携帯時に意図せずに筐体が開いてしまい誤動作を誘発する等の不具合を防止することが可能となっている。
なお、本件特許請求の範囲および明細書における「操作部」とは、ボタン、スイッチ、キーボードやジョイスティック、スクロール装置などを含むことは勿論であるが、それ以外にも、表示画面にタッチすることで操作や選択が可能な所謂タッチパネルをも含み得る概念である。
また、本件特許請求の範囲および明細書における「表示部」とは、単に画像などを表示するだけでなく、表示画面をタッチすることで操作や選択が可能な所謂タッチパネルをも含み得る概念である。
また、本件特許請求の範囲および明細書における「携帯情報端末」とは、携帯電話、PDA、電子辞書などを初めとして、ノートパソコン、タブレットPC、ゲーム機器、携帯オーディオ装置、ICレコーダー、デジタルカメラ、デジタルビデオなど、情報を取り込んだ状態で人間が携帯するその他の端末を広く含み得る概念である。
また、本件特許請求の範囲および明細書における「軸の回転」とは、軸自体の回転は勿論のこと、軸に対する(他の部材の)相対的な回転を含み得る概念である。即ち、軸自体はある特定の部材に固定されており回転しないものの、他の特定部材が当該軸を中心として回転する場合も、当該他の特定部材に対する「軸の回転」である。
また、本件特許請求の範囲および明細書における「軸と直交する」とは、オフセット0での直交を意味することは勿論であるが、2つの軸がオフセットされた状態であっても当該オフセットを0とすれば直交する状態を含み得る概念である。
また、本面特許請求の範囲および明細書における角度の単位「°」は、厳密にその角度のみを意味するのではなく、その前後の角度も含みうる概念である。即ち、「90°」というときには、「略90°」を含み得る概念である。
本発明を適用することにより、開閉装置(ヒンジ)により連結された携帯情報端末が採れる形態の自由度が高まり、ユーザーの使い勝手が向上する。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施形態の一例について詳細に説明する。なお、ここでは携帯情報端末の一例として携帯電話機を例に説明するが、これに限定される趣旨ではない。
<携帯電話機の構成>
最初に、図1および図2を参照しつつ携帯電話機MP全体の構成について説明する。ここで図1は、本発明にかかる3軸ヒンジ(開閉装置)10が組み込まれた携帯電話機MP(180°開成状態)の全体斜視図である。図2は、3軸ヒンジ10が組み込まれた携帯電話機MP(180°開成状態)の部分的な分解斜視図である。
図1に示すとおり、本発明の実施形態の一例である携帯電話機(携帯情報端末)MPは、180°開成した状態において、前面に操作ボタン(操作部)5を有する略矩形の第1の筐体1と、前面にメインディスプレイ(表示部)4を有する略矩形の第2の筐体2が、3軸ヒンジ10にて開閉可能に連結されている。また第2の筐体2の裏面には、時刻表示、電池残量表示や電波状態表示等を表示可能なサブディスプレイ7が搭載されている(図11(A)を併せて参照)。
3軸ヒンジ10の詳細な構造は後述するが、この3軸ヒンジ10にて第1の筐体1および第2の筐体2を連結したことによって、第1の筐体1に対して第2の筐体2を略X軸周りに360°開閉させることが可能となっている。また、第1の筐体1に対して第2の筐体2をZ軸周りに360°回転(左右にそれぞれ180°ずつ回転)させることが可能となっている。
図2に示す通り、第2の筐体2は、メインディスプレイ4が備わるメインパネル2Aとサブディスプレイ7が備わるサブパネル2Bとが貼合されて構成されている。サブパネル2Bの下端近傍には、ボルト(図示していない)により3軸ヒンジ(の第3軸取付ブラケット14)が取り付けられる取付部2Cが形成されている。また、第1の筐体1の上面略中央には、ボルト(図示していない)により3軸ヒンジ10(の第1軸取付ブラケット13)が取り付けられる取付部1Aが形成されている。更に、3軸ヒンジ10の前後左右は複数の3軸ヒンジカバー6A〜6Gにて覆われるため、携帯電話機MPに組み込まれた状態においては、3軸ヒンジ10の外部への露出は略皆無である。
<3軸ヒンジの構成>
次に図3乃至図5を参照しつつ、3軸ヒンジ10の構成を説明する。ここで図3は、約160°開成状態の携帯電話機の斜視図である。図4は、携帯電話機が約160°開成した状態での3軸ヒンジ10の構成図である。図5は、3軸ヒンジ10の分解斜視図である。
3軸ヒンジ10は、操作ボタン(操作部)5を有する第1の筐体1と、メインディスプレイ(表示部)4を有する第2の筐体2とを開閉可能に連結するヒンジである。また、3軸ヒンジ10には、メインフレーム11を中心として、第1の筐体1に連結されて当該第1の筐体1を(自身を中心に)回動可能に支持する第1シャフト(第1軸)18と、第2の筐体2に連結されて当該第2の筐体2を(自身を中心に)回動可能に支持する第2シャフト(第2軸)17とを平行に備えている。また、この第2シャフト17は、当該第2シャフト17と直交する第3シャフト(第3軸)19を介して第2の筐体2を当該第3シャフト19を中心に回転可能に支持する態様で連結される。なおこれら第1シャフト18、第2シャフト17および第3シャフト19はいずれも中空構造とされている。
メインフレーム11は、2枚の支持板(第1支持板11A、第2支持板11B)が、連結板11Cにて連結される態様で構成されている。その結果、上面視(図5において上面視)すると略「コの字」形を成している。第1支持板11Aには2つの真円の貫通孔11D、11Eと、当該2つの貫通孔11D、11Eの間に2つの小さな真円の小貫通孔11F、11Gが形成されている。一方、第2支持板11Bには、第1支持板11Aに形成されている貫通孔11D、11Eと略平行となる高さ位置に、2つの貫通孔11H、11Iが形成されている。この貫通孔11H、11Iは、略小判形を成している。
第1支持板11Aに形成される貫通孔11Dと第2支持板11Bに形成される貫通孔11Hの間には、第2軸ギヤ付ローラ24、第2軸カムフォロア部材26、第2軸カム部材28、第2軸コイルスプリング30が順に積層された状態で配置される。これら第2軸ギヤ付ローラ24、第2軸カムフォロア部材26、第2軸カム部材28、第2軸コイルスプリング30は、第2シャフト17によって軸支されている。第2シャフト17には、先端側から約半分程度の長さに渡ってカット面17Aが形成されている。即ち、第2シャフト17の先端側の断面形状は、真円ではなく略小判形となっている。この第2シャフト17の先端側の断面形状は、第2支持板11Bに形成された貫通孔11Hの形状と一致して嵌合しているため、この第2シャフト17はメインフレーム11に対して相対回転することはない。また、第2軸カム部材28に形成されている貫通孔28Dの形状も第2シャフト17の先端側の断面形状に対応した略小判形とされており(図6参照)、当該第2軸カム部材28も第2シャフト17に対して相対回転することはない。その他の、第2軸ギヤ付ローラ24、第2軸カムフォロア部材26、第2軸コイルスプリング30は、第2シャフト17に対して自由に相対回転することが可能である。なお、第2軸カムフォロア部材26、第2軸カム部材28および第2軸コイルスプリング30は全て第2軸円筒カバー32に覆われた状態で軸支されている。なお、この第2軸円筒カバー32は図5においてのみ示しており、他の図面においては理解容易のため図示を省略している。また、第2軸ギヤ付きローラ24の一部は、第1支持板11Aに形成された貫通孔11Dを介してメインフレーム11の外側に突出しており、当該突出部分に形成された突起部24Aが、第2軸取付ブラケット12に形成された貫通孔12Aの内周面に更に形成された凹部12Bに嵌合している。第2シャフト17は、この第2軸取付ブラケット12に形成された貫通孔12Aを介してメインフレーム11に嵌合している。また、第2軸カムフォロア部材26に形成されている凹溝26Cは、第2軸ギヤ付ローラ24に形成された凸条部(図面上現れていない)に嵌合しており、第2軸ギヤ付ローラ24が回転すると同期して回転する構成となっている。その結果、第2軸取付ブラケット12が、第2シャフト17の軸周りに回転すると、当該回転に伴って第2軸ギヤ付ローラ24および第2軸カムフォロア部材26が同期して回転する構造となっている。なお、第2軸取付ブラケット12には、ボルト20によって補強板15が取り付けられている。この取り付けは、第2軸取付ブラケットに形成された貫通孔12Dを介して行われる。
同様に、第1支持板11Aに形成される貫通孔11Eと第2支持板11Bに形成される貫通孔11Iの間には、第1軸ギヤ付ローラ25、第1軸カムフォロア部材27、第1軸カム部材29、第1軸コイルスプリング31が順に積層された状態で配置される。これら第1軸ギヤ付ローラ25、第1軸カムフォロア部材27、第1軸カム部材29、第1軸コイルスプリング31は、第1シャフト18によって軸支されている。第1シャフト18には、先端側から約半分程度の長さに渡ってカット面18Aが形成されている。即ち、第1シャフト18の先端側の断面形状は、真円ではなく略小判形となっている。この第1シャフト18の先端側の断面形状は、第2支持板11Bに形成された貫通孔11Iの形状と一致して嵌合しているため、この第1シャフト18はメインフレーム11に対して相対回転することはない。また、第1軸カム部材29に形成されている貫通孔29Dの形状も第1シャフト18の先端側の断面形状に対応した略小判形とされており(図6参照)、当該第1軸カム部材29も第1シャフト18に対して相対回転することはない。その他の、第1軸ギヤ付ローラ25、第1軸カムフォロア部材27、第1軸コイルスプリング31は、第1シャフト18に対して自由に相対回転することが可能である。なお、第1軸カムフォロア部材27、第1軸カム部材29および第1軸コイルスプリング31は全て第1軸円筒カバー33に覆われた状態で軸支されている。なお、この第1軸円筒カバー33は図5においてのみ示しており、他の図面においては理解容易のため図示を省略している。また、第1軸ギヤ付きローラ25の一部は、第1支持板11Aに形成された貫通孔11Eを介してメインフレーム11の外側に突出しており、当該突出部分に形成された突起部25Aが、第1軸取付ブラケット13に形成された貫通孔13Aの内周面に更に形成された凹部13Bに嵌合している。第1シャフト18は、この第1軸取付ブラケット13に形成された貫通孔13Aを介してメインフレーム11に嵌合している。また、第1軸カムフォロア部材27に形成されている凹溝27Cは、第1軸ギヤ付ローラ25に形成された凸条部(図面上現れていない)に嵌合しており、第1軸ギヤ付ローラ25が回転すると同期して回転する構成となっている。その結果、第1軸取付ブラケット13が、第1シャフト18の軸周りに回転すると、当該回転に伴って第1軸ギヤ付ローラ25および第1軸カムフォロア部材27が同期して回転する構造となっている。
また、第1支持板11Aに形成された小貫通孔11Fには第2ピニオンギヤ22が、および、小貫通孔11Gには第1ピニオンギヤ23がそれぞれ回転可能に嵌合している。またこれら2つのピニオンギヤ22、23は、ピニオンギヤ押え部材16に形成された貫通孔16A、16Bに嵌合して回転可能に支持されている。なおこのピニオンギヤ押え部材16はボルト21によって、メインフレーム11を構成する連結板11Cに固定されている。
第2軸取付ブラケット12の上面には、第3シャフト(第3軸)19を挿通するための貫通孔12Cが形成されている。この貫通孔12Cを挿通した第3シャフト19に対して、第3軸カム部材34および第3軸コイルスプリング35が挿通された上で、第3軸取付ブラケット14に設けられた貫通孔14Aに嵌合している。なお、第3軸カム部材34および第3軸コイルスプリング35は第3軸円筒カバー36によって覆われている。また、第3シャフト19の先端側は約半分程度の長さにわたってカット面19Aが形成されており、断面が略小判形とされている。また、第3軸カム部材34に形成された貫通孔34Aおよび第3軸取付ブラケット14に形成された貫通孔14Aはいずれも、第3シャフト19断面の略小判形と同じ形状とされている。よって、第3シャフト19が回転すると、第3軸カム部材34および第3軸取付ブラケット14も同期して回転する構成とされている。
なお、第1シャフト18、第2シャフト17および第3シャフト19の一端には、それぞれ、半径方向外側に広がるフランジ部17B、18B、19Bが形成されている。このうち、第2シャフト17に形成されたフランジ部17Bと第3シャフト19に形成されたフランジ部19Bの形状は単純な円形ではなく一部がカットされた特殊な形状とされており、第3軸取付ブラケット14の回転(即ち第3シャフト(第3軸)19の回転)を規制する回転規制手段を構成する(この点の詳細は後述する。)。
<カム機構の構成>
次に、図6を参照しつつ、第1シャフト18および第2シャフト17に挿通されているカム部材28、29およびカムフォロア部材26、27(カム機構)について詳細に説明する。図6は、カム部材28、29およびカムフォロア部材26、27の拡大図である。
第1軸カム部材29はリング形状とされており、その略中心に略小判形の貫通孔29Dが形成されている。その上面(図6において上面)はフラットに形成されているが、下面(図6において下面)には3つの凹部29A、29B、29Cが形成されている。この下面の凹形状がカムのプロファイルとなっている。一方で、第1軸カムフォロア部材27もリング形状とされているが、その略中心に形成される貫通孔27Dは略真円である。また第1軸カムフォロア部材27の上面(図6において上面)には2つの凸部27A、27Bが形成されている。また第1軸カムフォロア部材27下面には、凹溝27Cが形成されている。この凹溝27Cの形状は、前述した第1軸ギヤ付ローラ25に形成された凸条部(図面上現れていない)の形状に対応しており、互いに嵌合することで第1軸ギヤ付ローラ25と共に回転可能とされている。2つの凸部27A、27Bは、第1軸カム部材29に形成された凹部29A、29B、29Cに嵌合することが可能とされている。より具体的には、凸部27Aが凹部29Aに嵌合している時には凸部27Bが凹部29Bに嵌合する。また第1軸カム部材29と第1軸カムフォロア部材27との回転位置(回転角度)が変化し、凸部27Aが凹部29Bに嵌合する場合には、凸部27Bは凹部29Cに嵌合する構成とされている。即ち、この第1軸カム部材29と第1軸カムフォロア部材27とで、2段階の回転位置(回転角度)にてクリック感と共に所定の回転位置(回転角度)を保持することが可能とされている。なお、2つの凸部27A、27Bのなす角度がαである。また、第1軸カム部材29と第1軸カムフォロア部材27とは第1軸コイルスプリング31(図5参照)によって常時一定以上の圧力で押し付けられた状態となっている。
同様に、第2軸カム部材28はリング形状とされており、その略中心に略小判形の貫通孔28Dが形成されている。その上面(図6において上面)はフラットに形成されているが、下面(図6において下面)には3つの凹部28A、28B、28Cが形成されている。この下面の凹形状がカムのプロファイルとなっている。一方で、第2軸カムフォロア部材26もリング形状とされているが、その略中心に形成される貫通孔26Dは略真円である。また第2軸カムフォロア部材26の上面(図6において上面)には2つの凸部26A、26Bが形成されている。また第2軸カムフォロア部材26下面には、凹溝26Cが形成されている。この凹溝26Cの形状は、前述した第2軸ギヤ付ローラ24に形成された凸条部(図面上現れていない)の形状に対応しており、互いに嵌合することで第2軸ギヤ付ローラ24と共に回転可能とされている。2つの凸部26A、26Bは、第2軸カム部材28に形成された凹部28A、28B、28Cに嵌合することが可能とされている。より具体的には、凸部26Aが凹部28Aに嵌合している時には凸部26Bが凹部28Bに嵌合する。また第2軸カム部材28と第2軸カムフォロア部材26との回転位置(回転角度)が変化し、凸部26Aが凹部28Bに嵌合する場合には、凸部26Bは凹部28Cに嵌合する構成とされている。即ち、この第2軸カム部材28と第2軸カムフォロア部材26とで、2段階の回転位置(回転角度)にてクリック感と共に所定の回転位置(回転角度)を保持することが可能とされている。なお、2つの凸部26A、26Bのなす角度がβである。また、第2軸カム部材28と第2軸カムフォロア部材26とは第2軸コイルスプリング30(図5参照)によって常時一定以上の圧力で押し付けられた状態となっている。
即ち、上記2組のカム部材29、28およびカムフォロア部材27、26の回転位置(回転角度)の組み合わせによって、結果的に第1の筐体1および第2の筐体2の開閉位置(開閉角度)を保持することが可能な回転位置保持機構(開閉位置保持機構)を構成している。
<第3軸回転規制手段の構成>
次に図10乃至図13を参照しつつ、第3シャフト19の回転が規制される第3軸回転規制手段について説明する。ここで図10(A)は、第3軸回転規制手段の構成図、同図(B)は、第3シャフト19のフランジ部19B形成側から見た端面図、同図(C)は、第2シャフト17のフランジ部17B形成側から見た端面図である。図11(A)は、携帯電話機が閉じた状態(開成状態0°)を示した図であり、同図(B)は、このときの回転規制手段の状態図である。図12(A)は、携帯電話機が90°に開成した状態を示した図であり、同図(B)は、このときの回転規制手段の状態図である。図13(A)は、携帯電話機が90°に開成し且つ第3軸が90°(270°)回転した状態を示した図であり、同図(B)は、このときの回転規制手段の状態図である。
第3軸回転規制手段は、第3シャフト19の一端に形成された異形のフランジ部19Bと、第2軸取付ブラケット12に固定された補強板15と、第2シャフト17の一端に形成された異形のフランジ部17Bとで構成されている。
第3シャフト19に形成された異形のフランジ部19Bには、第3シャフトの軸心Oから半径r1で形成される円弧面19Cと、同じく軸心Oから半径r2で形成される円弧面19Dとこの2つの円弧面19C、19Dを繋ぐ平行な2つのフラット面19Fが形成されている。なお図10における符号W1は、2つのフラット面19F間の距離(幅)である。また、異型のフランジ部19Bにおける最小の直径がこのW1である。
第2シャフト17に形成された異形のフランジ部17Bには、第2シャフトの軸心Oから半径r3で形成される円弧面17Cと同じく軸心Oから半径r4で形成される円弧面17Dとこの2つの円弧面17C、17Dを繋ぐ2つのフラット面17Fが形成されている。
また、第2シャフト17の端面17Gと補強板15の端面15Aとの距離はW2とされている。また、補強板15の端面15Aと当該補強板15と対向する第2軸取付ブラケット12の端面との距離はW3である。なお、W1はW2と殆ど同じ(W1が僅かに小さい)に構成されている。
図11(A)にて示しているように、携帯電話機MPが閉じた状態(開成状態0°)において3軸ヒンジ10は同図(B)に示した状態となっている。なお、同図(B)では、第3軸回転規制手段の説明のため、同図(A)とは異なる角度(視点)を基準として示している。
ここでフランジ部17B、19Bに着目すると、携帯電話機MPが閉じた状態において、第2シャフト17のフランジ部17Bにおけるフラット面17Fは、第3シャフト19側以外の方向に位置している。その結果、第3シャフト19に形成されたフランジ部19Bの2つのフラット面19Fには、補強板15の端面15Aと第2シャフト17に形成されたフランジ部17Bの端面17Gがそれぞれ略当接する状態となり、フランジ部19Bはいずれの方向にも回転することができない。即ち、第3シャフト19の回転が規制さている状態である。このような規制手段の存在によって、不用意に第3シャフト19を回転させて(即ち第2の筐体2を回転させて)しまい、第2の筐体2の角部で第1の筐体1を傷つけてしまうこと(またはその逆も含む)を未然に防止することが可能となっている。更に、第1の筐体1と第2の筐体2との接触等によって3軸ヒンジ10自体に無理な力が作用し、例えば第3シャフト19が湾曲してしまう等の不具合を未然に防止することも可能である。なお、上記で説明した規制状態は、第1の筐体1と第2の筐体2とを360°開成した状態においても同様である。
次に、図12(A)に示しているように、携帯電話機MPが90°開いた状態(開成した状態)においては、第3シャフト19に形成されたフランジ部19Bと第2シャフト17に形成されたフランジ部17Bは図12(B)のような位置関係にある。具体的には、第2シャフト17のフランジ部17Bにおけるフラット面17Fが、第3シャフト19側に位置している。その結果、開成状態0°の時点で第3シャフト19に形成されたフランジ部19Bのフラット面19Fに対向していた第2シャフト17のフランジ部17Bの端面17Gが対向していない状態となっている。即ち、第2シャフト17に形成されたフランジ部17Bの端面17Gによる規制が解かれ、図12(B)に示すR1方向へ最大180°の回転が可能となる。しかし、補強板15は変わらず存在しており、当該補強板15の端面15Aによる規制は解かれていないため、R2方向への回転は不可能となっている。上記規制の解除に従い第2の筐体2を略90°回転させると図13のような状態となる。またこのときの3軸ヒンジ10の状態が同図(B)である。なお、同図(B)では、第3軸回転規制手段の説明のため、同図(A)とは異なる角度(視点)を基準として示している。
一方で、第3シャフト19が回転すると第3シャフト19のフランジ部19Bの存在によって、今度は第2シャフト17の回転が規制されることとなる。即ち、第3シャフト19が回転してフランジ部19Bの円弧面19Dが第2シャフト17側に位置している場合には、回転角度によっては第2シャフト17に形成されるフランジ部17Bが邪魔となって自由な回転が規制される。即ち、円弧面17Dを経由した2つのフラット面17Fの間でしか、第2シャフト17に形成されたフランジ部17Bは回転することができない。例えば、この実施例においては、第3シャフト19が回転している状態(180°回転した状態を除く)においては、第1の筐体1と第2の筐体2との開閉角度が、90°〜270°までの間でのみ開閉可能であり、90°以下への開閉動作および270°を超えた開閉動作を行うことはできない構成となっている。
このような規制手段の存在によって、第3シャフト19を回転させた状態のままで(即ち第2の筐体2を回転させた状態のままで:但し180°回転させた状態を除く)不用意に第1の筐体1と第2の筐体2との開閉動作を行ってしまい、第2の筐体2の角部で第1の筐体1を傷つけてしまうこと(またはその逆も含む)を未然に防止することが可能となっている。更に、第1の筐体1と第2の筐体2との接触等によって3軸ヒンジ10自体に無理な力が作用し、例えば第3シャフト19が湾曲してしまう等の不具合を未然に防止することも可能である。
<3軸ヒンジの作用および当該作用に伴う携帯電話機MPの形態について>
続いて、図14乃至図21を参照しつつ、3軸ヒンジ10と携帯電話機の動きを説明する。ここで図14(A)は、携帯電話機が閉じている状態(開成状態0°)を示した図であり、同図(B)は、このときの3軸ヒンジの状態図である。図15(A)は、携帯電話機が90°に開成した状態を示した図であり、同(B)は、このときの3軸ヒンジの状態図である。図16(A)は、携帯電話機が160°に開成した状態を示した図であり、同図(B)は、このときの3軸ヒンジの状態図である。図17(A)は、携帯電話機が360°に開成した状態を示した図であり、同図(B)は、このときの3軸ヒンジの状態図である。図18は、3軸ヒンジに接続ケーブル類を挿通させた状態を示した図である。図19(A)〜(C)いずれも3軸ヒンジ搭載により可能となった開成状態を示した図である。図20は、3軸ヒンジ搭載により可能となる0°開成状態(閉じ状態)のパターン図である。図21は、3軸ヒンジ搭載により可能となる360°開成状態のパターン図である。
携帯電話機MPは、第1の筐体1と第2の筐体2とを3軸ヒンジ10により連結しているため、従来にない様々な形態を採ることが可能となっている。
図14(A)のように第1の筐体1と第2の筐体2とを閉じた状態(開成状態0°)においては、第3シャフト19の回転は規制されているため、第2の筐体2を回転させることはできない。また、この状態では、第1軸カムフォロア部材27の凸部27Aが第1軸カム部材29の凹部29Aに嵌合し、且つ、第1軸カムフォロア部材27の凸部27Bが第1軸カム部材29の凹部29Bに嵌合している。即ち、当該嵌合によって第1シャフト18に対する第1軸取付ブラケット13の回転を規制し、当該第1軸取付ブラケット13に連結される第1の筐体1の回転角度を保持している。一方このとき、第2軸カムフォロア部材26の凸部26Aは第2軸カム部材28の3つの凹部28A、28B、28Cのいずれにも嵌合していない。また、第2軸カムフォロア部材26の凸部26Bも第2軸カム部材28の3つの凹部28A、28B、28Cのいずれにも嵌合していない。即ち、第2軸カムフォロア部材26と第2軸カム部材28による第2シャフト17に対する第2軸取付ブラケット12の直接的な回転制御は行われていない。しかしながら、第2軸取付ブラケット12は、第2軸ギヤ付ローラ24、第2ピニオンギヤ22、第1ピニオンギヤ23を介して、回転が規制(制御)されている第1軸ギヤ付ローラ25とリンクされているため、間接的に回転が規制(制御)されている(所謂フリーストップ状態)。
次に、図15(A)のように第1の筐体1と第2の筐体2とが90°に開いた状態(開成状態90°)においては、第3シャフト19の回転は規制されていないため、第2の筐体2を回転させることが可能となっている。また、この状態では、第2軸カムフォロア部材26の凸部26Aが第2軸カム部材28の凹部28Aに嵌合し、且つ、第2軸カムフォロア部材26の凸部26Bが第2軸カム部材28の凹部28Bに嵌合している。即ち、当該嵌合によって第2シャフト17に対する第2軸取付ブラケット12の回転を規制し、当該第2軸取付ブラケット12に(第3シャフト19を介して)連結される第2の筐体2の回転角度を保持している。一方このとき、第1軸カムフォロア部材27の凸部27Aは第1軸カム部材29の3つの凹部29A、29B、29Cのいずれにも嵌合していない。また、第1軸カムフォロア部材27の凸部27Bも第1軸カム部材29の3つの凹部29A、29B、29Cのいずれにも嵌合していない。即ち、第1軸カムフォロア部材27と第1軸カム部材29による第1シャフト18に対する第1軸取付ブラケット13の直接的な回転制御は行われていない。しかしながら、第1軸取付ブラケット13は、第1軸ギヤ付ローラ25、第1ピニオンギヤ23、第2ピニオンギヤ22を介して、回転が規制(制御)されている第2軸ギヤ付ローラ24とリンクされているため、間接的に回転が規制(制御)されている(所謂フリーストップ状態)。
次に、図16(A)のように第1の筐体1と第2の筐体2とが160°に開いた状態(開成状態160°)においては、第3シャフト19の回転は規制されていないため、第2の筐体2を回転させることが可能となっている。また、この状態では、第1軸カムフォロア部材27の凸部27Aが第1軸カム部材29の凹部29Bに嵌合し、且つ、第1軸カムフォロア部材27の凸部27Bが第1軸カム部材29の凹部29Cに嵌合している。即ち、当該嵌合によって第1シャフト18に対する第1軸取付ブラケット13の回転を規制し、当該第1軸取付ブラケット13に連結される第1の筐体1の回転角度を保持している。一方このとき、第2軸カムフォロア部材26の凸部26Aは第2軸カム部材28の3つの凹部28A、28B、28Cのいずれにも嵌合していない。また、第2軸カムフォロア部材26の凸部26Bも第2軸カム部材28の3つの凹部28A、28B、28Cのいずれにも嵌合していない。即ち、第2軸カムフォロア部材26と第2軸カム部材28による第2シャフト17に対する第2軸取付ブラケット12の直接的な回転制御は行われていない。しかしながら、第2軸取付ブラケット12は、第2軸ギヤ付ローラ24、第2ピニオンギヤ22、第1ピニオンギヤ23を介して、回転が規制(制御)されている第1軸ギヤ付ローラ25とリンクされているため、間接的に回転が規制(制御)されている(所謂フリーストップ状態)。
次に、図17(A)のように第1の筐体1と第2の筐体2とが360°に開いた状態(開成状態360°)においては、第3シャフト19の回転は規制されていないため、第2の筐体2を回転させることが可能となっている。また、この状態では、第2軸カムフォロア部材26の凸部26Aが第2軸カム部材28の凹部28Bに嵌合し、且つ、第2軸カムフォロア部材26の凸部26Bが第2軸カム部材28の凹部28Cに嵌合している。即ち、当該嵌合によって第2シャフト17に対する第2軸取付ブラケット12の回転を規制し、当該第2軸取付ブラケット12に(第3シャフト19を介して)連結される第2の筐体2の回転角度を保持している。一方このとき、第1軸カムフォロア部材27の凸部27Aは第1軸カム部材29の3つの凹部29A、29B、29Cのいずれにも嵌合していない。また、第1軸カムフォロア部材27の凸部27Bも第1軸カム部材29の3つの凹部29A、29B、29Cのいずれにも嵌合していない。即ち、第1軸カムフォロア部材27と第1軸カム部材29による第1シャフト18に対する第1軸取付ブラケット13の直接的な回転制御は行われていない。しかしながら、第1軸取付ブラケット13は、第1軸ギヤ付ローラ25、第1ピニオンギヤ23、第2ピニオンギヤ22を介して、回転が規制(制御)されている第2軸ギヤ付ローラ24とリンクされているため、間接的に回転が規制(制御)されている(所謂フリーストップ状態)。
なお上記では、0°、90°、160°、360°位置にて開き位置(回転角度)が保持される例として示しているが、カムのプロファイルを適宜変更することで(即ち、カムやカムフォロアの凸凹を適宜変更することで)保持される位置(角度)は自由に変更可能である。また、コイルスプリング30、31のスプリングレートを変更することで、保持力の程度を変更することも可能である。
また、図18にて模式的に示しているように、3軸ヒンジ10を構成している3つのシャフト17、18、19はいずれも中空構造とされているため、図示したように、接続ケーブル類40を挿通させることが可能となっている。即ち、接続ケーブル類40の保護を実現しつつ、同時に、3軸ヒンジ10の軽量化を実現することが可能となっている。更に、別途ケーブル類の配線スペースを用意する必要がないため、第1の筐体1および第2の筐体2を含めた携帯電話機MP全体として省スペースを実現することが可能となっている。
また本発明に係る3軸ヒンジ10を採用したことによって、図19(A)のように、開成状態90°の状態で、サブディスプレイ7が手前側になるような態様を採ったり、図19(B)および(C)のように、第1の筐体1に対してメインディスプレイ4を左右いずれの側に配置する等の態様を採ることが可能となっている。
更に、図20(A)乃至(C)に示しているように、閉じ位置(開成状態0°)において、サブディスプレイ7を露出させたり(B)、メインディスプレイ4を露出させる(C)ことも可能である。
また、図21(A)乃至(C)に示しているように、360°開成状態において、サブディスプレイ7を露出させたり(B)、メインディスプレイ4を露出させる(C)ことも可能である。
即ち、携帯電話機MPのユーザーの目的に応じて様々な態様を自由に採ることが可能であり、ユーザーの使い勝手が向上している。
<第2実施例>
以下、図22乃至図28を参照しつつ、本発明の第2の実施例について説明する。なお、前述した実施例と同一または類似する部分に関しては数字下2桁が同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
図22は、3軸ヒンジのカム機構の他の実施例を示した第1の斜視図である。図23は、3軸ヒンジのカム機構の他の実施例を示した第2の斜視図である。図24は、開成状態0°時のカム機構の状態図である。図25は、開成状態約50°時のカム機構の状態図である。図26は、開成状態約90°時のカム機構の状態図である。図27は、開成状態約120°時のカム機構の状態図である。図28は、開成状態約160°時のカム機構の状態図である。
本発明に係る3軸ヒンジ110には、回動動作を一定の回動順序で行うための回転制御機構が備えられている。
回転制御機構は、第1シャフト118と第2シャフト117に作用するカム機構と、第1シャフト118と第2シャフト117の回転角度を規制する回転規制手段とで構成され、例えば、第1シャフト118と第2シャフト117との間に設けられている。カム機構は、例えば、第1シャフト118と第2シャフト117とにそれぞれ離間対向させて取り付けた第1軸カム部材171および第2軸カム部材173と、当該第1軸カム部材171および第2軸カム部材173にそれぞれ接して摺動可能にそれぞれの回転を制御する第1軸カムフォロア部材172および第2軸カムフォロア部材174と、これらの第1軸カムフォロア部材172と第2軸カムフォロア部材174との間に弾設したコイルスプリング151とで構成されている。そして、このカム機構によって、第1シャフト118の軸回りに創出される回転トルクを第1回転トルクといい、第2シャフト117の軸回りに創出される回転トルクを第2回転トルクという。
第1軸カム部材171および第2軸カム部材173は、いずれも略円筒状に形成されている。第1軸カム部材171の内形は、第1シャフト118の外周に嵌合された状態で取り付けられる略小判形に形成されており、第1シャフト118と共にメインフレーム111に対して回動するようになっている。また、第2軸カム部材173の内形は、第2シャフト117の外周に嵌合された状態で取り付けられる略小判形に形成されており、第2シャフト117と共にメインフレーム111に対して回動するようになっている。これら第1軸カム部材171および第2軸カム部材173の間に第1軸カムフォロア部材172、第2軸カムフォロア部材174およびコイルスプリング151が設けられている。
第1軸カムフォロア部材172および第2軸カムフォロア部材174は、略同じ断面略コの字状に形成されており、コの字の内側が対向するように配置されている。第1軸カムフォロア部材172および第2軸カムフォロア部材174の底部の内面の略中央部には、コイルスプリング151内に突出する突部172A、174Aがそれぞれ設けられている。なお、コイルスプリング151以外に他の弾性手段を用いるようにしてもよい。コイルスプリング151は、突部172A、174Aと両端部172B、174Bとで第1軸カムフォロア部材172および第2軸カムフォロア部材174に受けた状態でカムフォロア部材172、174間に収容され、第1軸カムフォロア部材172および第2軸カムフォロア部材174を第1軸カム部材171および第2軸カム部材173に付勢するものである。第1軸カムフォロア部材172および第2軸カムフォロア部材174の底部の外側の略中央部には、断面略三角形状の第1軸カム凸部177および第2軸カム凸部179がそれぞれ設けられており、これら第1軸カム凸部177および第2軸カム凸部179が第1軸カム部材171および第2軸カム部材173の外周に接触するようになっている。
第1軸カム部材171の外周には、第1軸カムフォロア部材172に設けられた第1軸カム凸部177と係合する第1軸カム凹部176が例えば2つ設けられている。これら第1軸カム凹部176の一方の第1軸カム凹部176(第1Aカム凹部181ということがある。)は、回転角度が0°のときに第1軸カム凸部177と係合する位置に形成されている。なお、本発明における回転角度(開閉角度)とは、第1の筐体1に対する第2の筐体2の角度で、例えば、第1の筐体1の長手方向に延びる直線と第2の筐体2の長手方向に延びる直線とが成す角度で、これら直線が平行の場合を0°とした角度である。第1Aカム凹部181は、回転角度が0°のときより例えば−10°のときに第1軸カム凸部177と完全に係合するように形成することが好ましい。このように形成すると、回転角度が0°のときには、第1軸カム凸部177が第1Aカム凹部181と完全に係合しておらず係合途中で、第1軸カム凸部177が第1Aカム凹部181の傾斜面(第1傾斜面181A)の途中に位置されている状態となる。また、第1Aカム凹部181の第1傾斜面181Aは、例えば、回転角度が19°(略19°を含む。以下同じ。)から第1軸カム凸部177と係合し始めるように緩やかに形成されている。
また、他方の第1軸カム凹部176(第1Bカム凹部182ということがある。)は、回転角度が例えば、76°のときに第1軸カム凸部177と係合する位置に形成されている。なお、第1Bカム凹部182は、回転角度が76°に限定されず任意に設定することができ、例えば、第1軸カム凸部177と係合する回転角度が76°未満でも76°を超えても、勿論90°でも90°を超えるように形成してもよい。また、第1軸カム部材171の外周に第1軸カム凹部176を2つ設けたが、これに限定されず、3つ以上設けるようにしてもよい。
また、第2軸カム部材173の外周には、第2軸カムフォロア部材174に設けられた第2軸カム凸部179と係合する第2軸カム凹部178が例えば3つ設けられている。これら第2軸カム凹部178の1つ目の第2軸カム凹部178(第2Aカム凹部183ということがある。)は、回転角度が0°のときには第2軸カム凸部179と係合する位置に形成されている。2つ目の第2軸カム凹部178(第2Bカム凹部184ということがある。)は、開成方向に回転させたときにメインフレーム111に対して第2シャフト117が回転するときの第2Aカム凹部183より回転方向前方に、例えば、84°離れた位置に形成されている。3つ目の第2軸カム凹部178(第2Cカム凹部185ということがある。)は、開成方向に回転させたときにメインフレーム111に対して第2シャフト117が回転するときの第2Aカム凹部183より回転方向前方に、例えば、104°離れた位置に形成されている。第2Cカム凹部185は、例えば、第1の筐体1に対する第2の筐体2の回転角度範囲が0〜180°に規制されている場合、第2Aカム凹部183より回転方向前方に104°より例えば114°のときに第2軸カム凸部179と完全に係合するように形成することが好ましい。なお、第2Bカム凹部184および第2Cカム凹部185の位置は、特に限定されず他の位置に設けるようにしてもよい。また、第2軸カム部材173の外周に第2軸カム凹部178を3つ設けたが、これに限定されず、2つでも4つ以上設けるようにしてもよい。
第1Aカム凹部181の第1傾斜面181Aと第2Aカム凹部183の第1傾斜面183A(第2Bカム凹部184側の傾斜面)とは、例えば、閉成状態から第1の筐体1に対して第2の筐体2が開成方向に回転するように力を作用させたとき、第1の筐体1(第1シャフト118)とメインフレーム111との間に創出される第1回転トルクが第2の筐体2(第2シャフト117)とメインフレーム111との間に創出される第2回転トルクより小さくなるように形成され、例えば、第1Aカム凹部181の第1傾斜面181Aの方が第2Aカム凹部183の第1傾斜面183Aより傾斜角度が緩やかに形成されている。これにより、第1シャフト118を軸にメインフレーム111と共に第2の筐体2が第1の筐体1に対して開成方向に回転するようになっている。この回転は、回転角度が76°、即ち、第1軸カム凸部177が第1Bカム凹部182に係合したときに停止するようになっている。この状態が中間状態である。
第1Bカム凹部182の第1傾斜面182A(第1Aカム凹部181とは離れた側の傾斜面)と第2Aカム凹部183の第1傾斜面183Aとは、例えば、中間状態から第1の筐体1に対して第2の筐体2をさらに開成方向に回転するように力を作用させたとき、第1回転トルクが第2回転トルクより大きくなるように形成されている。また、第1Bカム凹部182の第1傾斜面182Aと第2Bカム凹部184の第1傾斜面184A(第2Aカム凹部183とは離れた側の傾斜面)とは、例えば、第1軸カム凸部177が第1Bカム凹部182に係合すると共に第2軸カム凸部179が第2Bカム凹部184に係合した状態(第1開成状態ということがある。)から第1の筐体1に対して第2の筐体2をさらに開成方向に回転するように力を作用させたとき、第1回転トルクが第2回転トルクより大きくなるように形成されている。これにより、第2シャフト117を軸に第2の筐体2が第1の筐体1に対して開成方向にさらに回転するようになっている。これらの回転は、回転角度が160°で第2軸カム凸部179と第2Bカム凹部184とが係合して一旦回転が停止して第1開成状態となり、さらに、回転して回転角度が180°、即ち、第2軸カム凸部179が第2Cカム凹部185に係合すると共に第1軸カム凸部177が第1Bカム凹部182に係合した状態(第2開成状態ということがある。)で停止して第2開成状態となるようになっている。
また、第1Bカム凹部182の第2傾斜面182B(第1Aカム凹部181側の傾斜面)と第2Cカム凹部185の第2傾斜面185B(第2Bカム凹部184側の傾斜面)とは、例えば、第1の筐体1に対して第2の筐体2が回転角度180°で開いた第2開成状態から第1の筐体1に対して第2の筐体2を閉成方向に回転するように力を作用させたとき、第1回転トルクが第2回転トルクより大きくなるように形成され、例えば、第2Cカム凹部185の第2傾斜面185Bが第1Bカム凹部182の第2傾斜面182Bより傾斜角度が緩やかに形成されている。また、第1Bカム凹部182の第2傾斜面182Bと第2Bカム凹部184の第2傾斜面184B(第2Aカム凹部183側の傾斜面)とは、第1開成状態から第1の筐体1に対して第2の筐体2がさらに閉成方向に回転するように力を作用させたとき、第1回転トルクが第2回転トルクより大きくなるように形成され、例えば、第2Bカム凹部184の第2傾斜面184Bが第1Bカム凹部182の第2傾斜面182Bより傾斜角度が緩やかに形成されている。第2シャフト117を軸に第2の筐体2が第1の筐体1に対して開成方向に回転するようになっている。これにより、第2シャフト117を軸に第2の筐体2が第1の筐体1に対して閉成方向に回転するようになっている。これらの回転は、回転角度が160°で第2軸カム凸部179と第2Bカム凹部184とが係合して一旦回転が停止し、さらに、回転して回転角度が76°、即ち、第2軸カム凸部179が第2Aカム凹部183に係合した中間状態で停止するようになっている。
また、第1Bカム凹部182の第2傾斜面182Bと第2Aカム凹部183の第2傾斜面183B(第2Bカム凹部184とは離れた側の傾斜面)とは、中間状態から第1の筐体1に対して第2の筐体2が閉成方向に回転するように力を作用させたとき、第1トルクが第2トルクより大きくなるように形成されている。この場合には、第2シャフト117を軸に第2の筐体2が第1の筐体1に対して閉成方向に回転しようとするが、このように第2シャフト117を軸に第2の筐体2が回転するのを規制する回転規制手段が設けられている。これにより、第1シャフト118を軸にメインフレーム111と共に第2の筐体2が第1の筐体1に対して閉成方向に回転する。この回転は、回転角度が0°、即ち、第1の筐体1と第2の筐体2とが互いに密着した閉成状態で停止するようになっている。なお、第2の筐体2の第1の筐体1に対する閉成動作時の中間開閉角度から第1の筐体1に対して第2の筐体2を閉成方向に回転するように力を作用させたとき、第1回転トルクが第2回転トルクより小さくなるように、第1Bカム凹部182の第2傾斜面182Bと第2Aカム凹部183の第2傾斜面183Bとを形成するようにしてもよく、この場合、回転規制手段を不要にすることもできる。
<第2実施例の作用>
次に、3軸ヒンジ110の作用を説明する。
携帯電話機MPが使用されていない状態では、通常、第1の筐体1および第2の筐体2が互いに重なり合った2つ折りの閉成状態である。このとき、コイルスプリング151の弾力によって第1軸カムフォロア部材172および第2軸カムフォロア部材174がそれぞれ第1軸カム部材171および第2軸カム部材173に押圧されている状態で、第1軸カム凸部177と第1Aカム凹部181とが係合していると共に第2軸カム凸部179と第2Aカム凹部183とが係合しているので、第1の筐体1および第2の筐体2は互いにほぼ完全に重なり合った閉成状態に保持されている。
また、閉成状態のとき、第1軸カム凸部177と第1Aカム凹部181とが係合しているが、その係合が第1軸カム凸部177と第1Aカム凹部181とが完全(略完全を含む。)に嵌合された状態ではなく第1軸カム凸部177の先端部が第1Aカム凹部181の第1傾斜面181Aの途中に位置された状態である。このため、第1の筐体1は第2の筐体2と重なり合うようにコイルスプリング151の弾力によって付勢されるので、第1の筐体1と第2の筐体2とがガタツクことなく閉成状態に保持されている。
この携帯電話機MPを使用する場合には、例えば、第1の筐体1を手で押えた状態で、第2の筐体2が開成方向に回転するように力を作用させる。すると、第1回転トルクが第2回転トルクより小さいので、第1シャフト118を支点にメインフレーム111と共に第2の筐体2が第1の筐体1に対して開成方向に回転する。即ち、第1軸カムフォロア部材172がコイルスプリング151の弾力に抗して第2軸カムフォロア部材174側にメインフレーム111内を移動しつつ第1軸カムフォロア部材172の第1軸カム凸部177が第1Aカム凹部181から離脱して、第1軸カム部材171の周面を摺動する。このとき、第2軸カム凸部179が第2Aカム凹部183に係合していると共に第1軸カム凸部177が第1Aカム凹部181から離脱すると共に、第1軸カムフォロア部材172および第2軸カムフォロア部材174の互いに対向する両端部172B、174Bが当接することによって、第2軸カム凸部179が第2Aカム凹部183から離脱することがないので、第2シャフト117の回転が規制され、第1シャフト118を軸にメインフレーム111と共に第2の筐体2が第1の筐体1に対して開成方向に回転する回転動作のみが確実に行われる。
そして、第1の筐体1に対する第2の筐体2の回転角度が76°になると、コイルスプリング151の弾力によって第1軸カムフォロア部材172が第2軸カムフォロア部材174側から離間する方向に移動して第1軸カム凸部177が第1Bカム凹部182に入り込んで係合し、第1シャフト118を軸に第1の筐体1に対する第2の筐体2の開成動作が停止して中間開成状態となる。このとき、第1軸カム凸部177が第1Bカム凹部182に入り込むので、クリック感が生じて中間開成状態になったことを容易に把握することができる。
中間開成状態からさらに第2の筐体2が開成方向に回転するように力を作用させると、第1軸ブラケット113に対するメインフレーム111の開成方向への回転が規制されているので、今度は第2シャフト117を支点に第2の筐体2が開成方向に回転する。即ち、第2軸カムフォロア部材174がコイルスプリング151の弾力に抗して第1軸カムフォロア部材172側に移動すると共に、第2軸カムフォロア部材174の第2軸カム凸部179が第2Aカム凹部183から離脱して第2軸カム部材173の周面を摺動する。
そして、回転角度が160°になると、コイルスプリング151の弾力によって第2軸カムフォロア部材174が第1軸カムフォロア部材172側から離間する方向に移動して第2軸カム凸部179が第2Bカム凹部184に入り込んで係合し、第2シャフト117を軸に第1の筐体1に対する第2の筐体2の回転が停止して、第1開成状態となる。このとき、第2軸カム凸部179が第2Bカム凹部184に入り込むので、クリック感が生じて第1開成状態になったことを容易に把握することができる。またこのとき、第1軸カム凸部177と第1Bカム凹部182とが係合していると共に第2軸カム凸部179と第2Bカム凹部184とが係合し、この係合状態をコイルスプリング151の弾力が維持するので、第1開成状態が保持される。
さらに、第1開成状態から第2の筐体2が開成方向に回転するように力を作用させると、さらに第2シャフト117を支点に第2の筐体2が開成方向に回転して、回転角度が180°になるとその回転が停止される。このとき、コイルスプリング151の弾力によって第1軸カムフォロア部材172および第2軸カムフォロア部材174がそれぞれ第1軸カム部材171および第2軸カム部材173に押圧されている状態で、第2軸カム凸部179と第2Cカム凹部185とが係合していると共に第1軸カム凸部177と第1Aカム凹部181とが係合しているので、第1の筐体1および第2の筐体2は第2開成状態に保持される。
また、第2開成状態のとき、第2軸カム凸部179と第2Cカム凹部185とが係合しているが、その係合が第2軸カム凸部179と第2Cカム凹部185とが完全(略完全を含む。)に嵌合された状態ではなく第2軸カム凸部179の先端部が第2Cカム凹部185の第2傾斜面185Bの途中に位置された状態である。このため、第2の筐体2は開くようにコイルスプリング151の弾力によって付勢されるので、第1の筐体1と第2の筐体2とが第2開成状態に保持される。
このように、閉成状態の携帯電話機MPを開くときには、まず、第1回転トルクと第2回転トルクとのトルク差により第2の筐体2がメインフレーム111と共に第1シャフト118を支点に回転して、この回転がはじまると第1軸カムフォロア部材172および第2軸カムフォロア部材174の互いに対向する両端部172B、174Bが当接して第2シャフト117が回転規制され、第2の筐体2が第2シャフト117を軸に回転することがないので、中間開成状態までは、第1シャフト118を軸にした回転のみが行われる。次に、中間開成状態からは第1シャフト118を軸とした回転が規制され、第1開成状態や第2開成状態までは第2シャフト117を支点にした回転のみが行われる。従って、0〜76°の回転角度範囲では第1シャフト118を支点にした回転のみが行われ、76〜180°の回転角度範囲では第2シャフト117を支点にした回転のみが行われるので、常に所定の順序の回転動作で開成動作が行われる。
第2の筐体2を第2開成状態から元の位置即ち閉成状態に戻すには、例えば、第1の筐体1を手で押えた状態で、第2の筐体2が閉成方向に回転するように力を作用させる。すると、第1シャフト118と第2シャフト117には共に回転トルクが創出されるが、第1軸カム凸部177が第1Bカム凹部182より離脱する際に必要となる第1回転トルクより、第2軸カム凸部179が第2Cカム凹部185より離脱する際に必要な第2回転トルクのほうが小さいので、つまり第1回転トルクが第2回転トルクより大きいので、第2シャフト117を支点に第2の筐体2が第1の筐体1に対して閉成方向に回転する。この回転は、一旦、回転角度が160°になると、第2軸カム凸部179が第2Cカム凹部185から第2Bカム凹部184に入り込んで係合して停止するが、この際にも上述したトルク差により、引き続き第2シャフト117を軸に第2の筐体2が第1の筐体1に対して閉成方向に回転させることができる。すると、第1軸カムフォロア部材172および第2軸カムフォロア部材174の両端部172B、174Bが当接するために、これらの摺動が規制される結果、第1軸カム凸部177が第1Aカム凹部181から離脱することがないので、第2シャフト117を支点にのみ第2の筐体2が第1の筐体1に対して閉成方向に回転する。
そして、回転角度が76°になると、第2軸カム凸部179が第2Aカム凹部183に入り込んで係合して中間閉成状態となる。このとき、クリック感が生じる。中間閉成状態からさらに第2の筐体2が閉成方向に回転するように力を作用させると、第2シャフト117を支点にメインフレーム111に対する第2軸取付ブラケット112の閉成方向への回転が規制され、第1シャフト118を支点にのみメインフレーム111と共に第2の筐体2が第1の筐体1に対して閉成方向に回転する。そして、回転角度が0°になると、第1軸カム凸部177と第1Aカム凹部181とが係合すると共に第2の筐体2と第1の筐体1とが互いに密着して重なり合った閉成状態となってその回転が停止する。
このように、開成状態の携帯電話機MPを閉じるときには、まず、第1回転トルクと第2回転トルクとのトルク差により第2シャフト117を支点に回転して、この回転がはじまると第1軸カムフォロア部材172および第2軸カムフォロア部材174の両端部172B、174Bが当接してその摺動が規制され、第1シャフト118を支点に回転することがないので、中間閉成状態までは、第2シャフト117を支点にした回転が行われる。第1シャフト118のみを支点に回転して、閉成状態に至る。従って、180〜76°の回転角度範囲では第2シャフト117のみを支点にした回転が行われ、76〜0°の回転角度範囲では第1シャフト118のみを支点にした回転が行われるので、常に所定の順序による回転動作で閉成動作が行われる。
したがって、本発明に係る3軸ヒンジ110および携帯電話機MPは、閉成状態の携帯電話機MPを開く場合には、第1シャフト118のみを支点に第1の筐体1に対して第2の筐体2がメインフレーム111と共に回転して中間開成状態に至り、この中間開成状態からは第2シャフト117のみを支点に第1の筐体1に対して第2の筐体2が回転して第1開成状態や第2開成状態に至り、かつ、これらの開成状態の携帯電話機MPを閉じる場合には、最初第2シャフト117のみを支点に第1の筐体1に対して第2の筐体2が回転して中間閉成状態に至り、この中間閉成状態からは第1シャフト118のみを支点に第1の筐体1に対して第2の筐体2がメインフレーム111と共に回転する所定の順序による回動動作で行われる。以上詳細に説明したように、部品点数が少なくコストダウンを図れる簡略化された構造とした上で、第1の筐体1と第2の筐体2の開閉操作を所定の開閉順序で行うことができることから、シャフト長手方向の厚みを薄く構成することができると共に、操作性の向上も図ることができるものである。また、コイルスプリング151を弾力が異なるものに変えることで、閉成状態、第1開成状態および第2開成状態に保持する保持力の調整を行える。
また、本発明の実施の形態では、閉成状態の携帯電話機MPを開く場合には、第1シャフト118を支点にのみ第1の筐体1に対して第2の筐体2がメインフレーム111と共に回転して中間開成状態に至り、この中間開成状態からは第2シャフト117を支点にのみ第1の筐体1に対して第2の筐体2が回転して第1開成状態や第2開成状態に至り、かつ、開成状態の携帯電話機MPを閉じる場合には、第2シャフト117を支点にのみ第1の筐体1に対して第2の筐体2が回転して中間閉成状態に至り、この中間閉成状態からは第1シャフト118を支点にのみ第1の筐体1に対して第2の筐体2がメインフレーム111と共に回転するような一定の回動順序で回動動作を行うようにしたが、この回動順序に限定されるものではなく、他の回動順序で開閉を行ってもよい。例えば、閉成状態の携帯電話機MPを開く場合には、最初、第2シャフト117を支点にのみ第1の筐体1に対して第2の筐体2が回転して中間開成状態に至り、中間開成状態からは第1シャフト118を支点にのみ第1の筐体1に対して第2の筐体2がメインフレーム111と共に回転して開成状態に至り、かつ、開成状態の携帯電話機MPを閉じる場合には、第1シャフト118を支点にのみ第1の筐体1に対して第2の筐体2がメインフレーム111と共に回転して中間閉成状態に至り、この中間閉成状態からは第2シャフト117を支点にのみ第1の筐体1に対して第2の筐体2が回転するように構成してもよい。
なお、上記第2の実施例においては、第1の筐体1と第2の筐体2との開閉角度について0°〜180までを中心に説明しているが。180°〜360°の間においては略同様の作用を呈する。
本発明にかかる3軸ヒンジが組み込まれた携帯電話機(180°開成状態)の全体斜視図 3軸ヒンジが組み込まれた携帯電話機(180°開成状態)の部分的な分解斜視図 約160°開成状態の携帯電話機の斜視図 携帯電話機が約160°開成した状態での3軸ヒンジの構成図 3軸ヒンジの分解斜視図 カム部材およびカムフォロア部材の拡大図 カム部材およびカムフォロア部材の拡大図 携帯電話機のカメラ撮影時(モニタ鑑賞時)の状態を示した図 図7において、3軸ヒンジカバーおよび第2の筐体のメインディスプレイ面部材を取り外した状態を示した図 図7および図8での3軸ヒンジの状態図 (A)は、第3軸回転規制手段の構成図 (B)は、第3シャフトのフランジ形成側から見た端面図、(C)は、第2シャフトのフランジ形成側から見た端面図 (A)は、携帯電話機が閉じた状態(開成状態0°)を示した図、(B)は、このときの回転規制手段の状態図 (A)は、携帯電話機が90°に開成した状態を示した図、(B)は、このときの回転規制手段の状態図 (A)は、携帯電話機が90°に開成し且つ第3軸が90°(270°)回転した状態を示した図、(B)は、このときの回転規制手段の状態図 (A)は、携帯電話機が閉じている状態(開成状態0°)を示した図、(B)は、このときの3軸ヒンジの状態図 (A)は、携帯電話機が90°に開成した状態を示した図、(B)は、このときの3軸ヒンジの状態図 (A)は、携帯電話機が160°に開成した状態を示した図、(B)は、このときの3軸ヒンジの状態図 (A)は、携帯電話機が360°に開成した状態を示した図、(B)は、このときの3軸ヒンジの状態図 3軸ヒンジに接続ケーブル類を挿通させた状態を示した図 (A)〜(C)いずれも3軸ヒンジ搭載により可能となった開成状態を示した図 3軸ヒンジ搭載により可能となる0°開成状態(閉じ状態)のパターン図 3軸ヒンジ搭載により可能となる360°開成状態のパターン図 3軸ヒンジのカム機構の他の実施例を示した第1の斜視図 3軸ヒンジのカム機構の他の実施例を示した第2の斜視図 開成状態0°時のカム機構の状態図 開成状態約50°時のカム機構の状態図 開成状態約90°時のカム機構の状態図 開成状態約120°時のカム機構の状態図 開成状態約160°時のカム機構の状態図
符号の説明
MP…携帯電話機(携帯情報端末)
1…第1の筐体
2…第2の筐体
4…メインディスプレイ(表示部)
5…操作ボタン(操作部)
10…3軸ヒンジ(開閉装置)
11…メインフレーム
15…補強板
17…第2シャフト
17B…フランジ部
18…第1シャフト
18B…フランジ部
19…第3シャフト
19B…フランジ部
22…第2ピニオンギヤ
23…第1ピニオンギヤ
26…第2軸カムフォロア部材
27…第1軸カムフォロア部材
28…第2軸カム部材
29…第1軸カム部材
30…第2軸コイルスプリング
31…第1軸コイルスプリング
34…第3軸カム部材
40…接続ケーブル類

Claims (11)

  1. 操作部を有する第1の筐体と、表示部を有する第2の筐体とを開閉可能に連結する開閉装置であって、
    前記第1の筐体を開閉方向に回動可能に支持する第1軸と、前記第2の筐体を開閉方向に回動可能に支持する第2軸とを平行に備え、
    該第2軸が、当該第2軸と直交する第3軸を介して前記第2の筐体を当該第3軸を中心に回転可能に支持する
    ことを特徴とする開閉装置。
  2. 請求項1において、
    前記第1軸、第2軸および第3軸には、当該第1軸、第2軸および第3軸の回転を制御する回転位置保持機構が備わっている
    ことを特徴とする開閉装置。
  3. 請求項2において、
    前記回転位置保持機構が、カム部材と、当該カム部材に追従するカムフォロア部材を備え、前記第1軸、第2軸および第3軸の回転角度を所定の角度に保持可能である
    ことを特徴とする開閉装置。
  4. 請求項3において、
    前記第1軸および前記第2軸にそれぞれ専用の前記カム部材が備わっており、それぞれのカムプロファイルが異なる
    ことを特徴とする開閉装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
    前記第1軸、第2軸および第3軸がいずれも中空部材で構成されている
    ことを特徴とする開閉装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかにおいて、
    更に、前記第2軸の回転角度に応じて前記第3軸の回転を規制する第3軸回転規制手段が備わる
    ことを特徴とする開閉装置。
  7. 請求項6において、
    前記第2軸および前記第3軸には、それぞれの一端に半径方向外側に広がる所定形状のフランジ部が形成され、当該フランジ部同士の当接によって前記第3軸の回転規制が行われる
    ことを特徴とする開閉装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれかにおいて、
    前記第1軸と前記第2軸とがギヤにて連結されている
    ことを特徴とする開閉装置。
  9. 操作部を有する第1の筐体の一端と、表示部を有する第2の筐体の一端とがヒンジにて360°に渡って開閉可能に連結された携帯情報端末であって、
    前記ヒンジが、前記第1の筐体を回動可能に支持する第1軸と、前記第2の筐体を回動可能に支持する第2軸とを平行に備え、該第2軸が、当該第2軸と直交する第3軸を介して前記第2の筐体を当該第3軸を中心に回転可能に支持する3軸ヒンジである
    ことを特徴とする携帯情報端末。
  10. 請求項9において、
    前記第1の筐体および前記第2の筐体の開閉角度を、少なくとも0°位置、90°位置、160°位置および360°位置にて保持可能な開閉位置保持機構を備える
    ことを特徴とする携帯情報端末。
  11. 請求項10において、
    前記開閉位置保持機構における0°位置および160°位置にて発生する保持力が、90°位置および360°位置にて発生する保持力よりも大きい
    ことを特徴とする携帯情報端末。
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