JP2010064222A - スプライン嵌合装置及びスプライン嵌合方法 - Google Patents

スプライン嵌合装置及びスプライン嵌合方法 Download PDF

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Abstract

【課題】位相整合時のスプライン軸を有する部材とスプライン穴を有する部材の相互接近する方向への相対的移動量が微小な場合についても自動化可能なスプライン嵌合装置及び方法を提供すること。
【解決手段】スプライン嵌合装置は、押圧手段、回転付与手段、検出手段、挿入手段を備える。押圧手段が、シャフト2を等速自在継手の内側継手部材4に、スプライン部2bと軸孔4bの軸線を合致させた状態で押圧する。この状態のまま、回転付与手段が、シャフト2をその軸線を中心として回転させる。検出手段が内側継手部材4の回転の開始を検出すると、挿入手段がスプライン部2bを軸孔4bに圧入する。
【選択図】図5

Description

本発明は、例えば、自動車用等速自在継手とシャフトの連結に使用されるスプライン嵌合装置及び方法に関する。
産業機械や自動車の動力伝達機構の連結部において、回転トルク伝達のためにスプライン嵌合が使用されていることが多い。例えば、自動車の動力伝達機構では、等速自在継手とシャフトとがスプライン嵌合により連結されている。
スプライン嵌合は、外周面にスプライン歯が形成されたスプライン軸が、内周面にスプライン歯が形成されたスプライン孔に挿入され、スプライン軸のスプライン歯とスプライン穴のスプライン歯が噛合することにより成される。なお、スプライン軸をスプライン孔に挿入する際には、互いのスプライン歯同士が当接しない(位相が整合した)状態にしなければならない。
一方、近年、組立工程における自動化の進展に対応して、スプライン嵌合も自動で行なう装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
この種のスプライン嵌合を自動で行なう装置において、スプライン嵌合は次のように行なっている。スプライン軸を有する部材(以下、雄部材と記す)とスプライン穴を有する部材(以下、雌部材と記す)を、スプライン軸とスプライン穴の軸線を合致させて互いに押圧した状態にする。次に、この状態で、雄部材と雌部材のいずれか一方を回転させる(他方の部材は拘束してある)。スプライン軸とスプライン穴の位相が整合した時に、雄部材と雌部材は軸線方向で相互接近する方向に移動する。この移動量を検出し、その後スプライン軸をスプライン穴に圧入する動作を行なう。つまり、スプライン軸とスプライン穴の位相の整合を、雄部材と雌部材の相互接近する方向への相対的な移動量を検出することにより行なっている。
特開2004−276135号公報
ところで、スプライン嵌合は、雄部材と雌部材を摺動可能に連結するのに使用される場合と、雄部材と雌部材を固定するのに使用される場合がある。スプライン嵌合が雄部材と雌部材を固定するのに使用される場合には、スプライン軸のスプライン穴への挿入は圧入となる。この場合、スプライン嵌合による結合力を強化する方法の一つとして圧入代を大きくすることが挙げられる。
しかし、圧入代を大きくした場合には、スプライン軸とスプライン穴の位相整合時の雄部材と雌部材の相互接近する方向への相対的移動量が微小になる。このような場合には、雄部材と雌部材の相対的移動量の検出が難しく、スプライン軸とスプライン穴の位相整合を雄部材と雌部材の相対的移動量により検出することは難しい。
本発明は、上記事情に鑑み、位相整合時の雄部材と雌部材の相互接近する方向への相対的移動量が微小な場合についても自動化可能なスプライン嵌合装置及び方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、請求項1の発明は、スプライン軸を有する雄部材とスプライン穴を有する雌部材を、前記スプライン軸とスプライン穴の軸線を合致させた状態で互いに押圧させる押圧手段と、該押圧手段により押圧された状態で前記雄部材と雌部材の少なくとも一方を回転させ両部材間に相対回転を生じさせる回転付与手段と、該回転付与手段による前記相対回転の停止を検出する検出手段と、該検出手段の検出結果に基づいて前記スプライン軸を前記スプライン穴に挿入する挿入手段とを備えたものである。
ここで、スプラインにはセレーションも含む(以下、同じ)。また、挿入には圧入も含む(以下、同じ)。
請求項1の発明によれば、スプライン軸とスプライン穴の位相が整合した場合に、スプライン軸とスプライン穴のスプライン歯の対向端部が周方向に係合し、相対回転が停止する。このため、スプライン軸とスプライン穴の位相整合を回転付与手段による相対回転の停止により検出することができる。これにより位相整合時の雄部材と雌部材の相互接近する方向への相対的移動量が微小な場合についてもスプライン嵌合を自動化することが可能になる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記回転付与手段により前記雄部材と雌部材の一方のみを回転させ、一方の部材の回転開始時に他方の部材が停止しているものである。
請求項2の発明によれば、雄部材と雌部材の一方のみを回転させるので、装置の構造を簡略化し、製造コストを削減できる。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、他方の部材が拘束されておらず、前記検出手段が他方の部材における回転の開始を検出するものである。
請求項3の発明によれば、スプライン軸とスプライン穴の位相整合を他方の部材における回転の開始により検出するので、検出手段を安価な光センサなどにすることでき、装置の製造コスト削減が可能になる。また、他部材が拘束されていないので、スプライン軸とスプライン穴の位相整合時に両部材や回転付与手段にかかる負担が少ないので、両部材や回転付与手段の損傷を抑制することができる。
請求項4の発明は、請求項2の発明において、他方の部材が拘束されており、前記検出手段が一方の部材における回転の停止を検出するものである。
請求項4の発明によれば、スプライン軸とスプライン穴の位相整合を一方の部材における回転の停止により検出する。スプライン軸とスプライン穴と位相整合する場合以外で一方の部材における回転が停止することはほとんど起こらないので、スプライン軸とスプライン穴の位相整合の検出精度を向上させることができる。
請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記検出手段が、一方の部材における回転の停止に起因して回転付与手段に生じる圧力の上昇を検出する圧力検出センサであるものである。
請求項5の発明によれば、一方の部材における回転の停止を正確に検出できる。
請求項6の発明は、請求項1〜5の何れか一の発明において、前記スプライン軸とスプライン穴が軸線方向で相互接近する方向へ相対的に移動する量を検出する第2の検出手段を更に備えたものである。
請求項6の発明によれば、スプライン軸とスプライン穴の位相整合をより正確に検出できる。
請求項7の発明は、請求項1〜6の何れか一の発明において、前記雌部材を等速自在継手の内側継手部材とし、前記雄部材を該内側継手部材に連結させるべきシャフトとしたものである。
請求項7の発明によれば、等速自在継手とシャフトのスプライン嵌合装置において、請求項1〜6の何れか一の発明の作用効果が享受できる。
請求項8の発明は、請求項1〜7の何れか一の発明において、前記スプライン軸とスプライン穴におけるスプライン歯の対向側端部の少なくとも一方を、先細りとしたものである。
請求項8の発明によれば、雄部材と雌部材について相対回転が生じなくなるまでの時間が短くなり、挿入するまでの時間を短縮できる。スプライン軸とスプライン穴のスプライン歯の対向端部が周方向に係合し易くなるので、検出手段により検出する相対回転の停止状態になり易くなる。これにより、押圧手段による押圧力を小さくすることができる(詳細は[発明を実施するための最良の形態]参照)。
前記課題を解決するため、請求項9の発明は、スプライン軸を有する雄部材とスプライン穴を有する雌部材を、前記スプライン軸とスプライン穴の軸線を合致させた状態で互いに押圧させた状態で、前記雄部材と雌部材の少なくとも一方を回転させ両部材間に相対回転を生じさせる回転付与工程と、前記相対回転の状態が終了したことを検出する検出工程と、該検出工程の検出結果に基づいて前記スプライン軸を前記スプライン穴に挿入する挿入工程とを備えたものである。
請求項9の発明によれば、スプライン軸とスプライン穴の位相が整合した場合に、スプライン軸とスプライン穴のスプライン歯の対向端部が周方向に係合し、相対回転が停止する。このため、スプライン軸とスプライン穴の位相整合を、相対回転の状態が終了したことにより検出することができる。これにより位相整合時の雄部材と雌部材の相互接近する方向への相対的移動量が微小な場合についてもスプライン嵌合を自動化することが可能になる。
本発明によれば、位相整合時の雄部材と雌部材の相互接近する方向への相対的移動量が微小な場合についてもスプライン嵌合を自動化することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るスプライン嵌合装置がスプライン嵌合を行なう対象である等速自在継手1とシャフト2を例示したものである。この等速自在継手1は、外側継手部材3、内側継手部材4、ボール5、保持器6を主要な構成要素とするものである。
外側継手部材3は、一端に開口するカップ状のマウス部を有し、他端に軸状のステム部を有する。内側継手部材4は、外側継手部材3のマウス部の径方向内方に配置され、内周面にスプライン歯4aが形成された軸孔4bを備える。ボール5は、外側継手部材3のマウス部内面のトラック溝と内側継手部材4の外面のトラック溝との協働で形成されるボールトラックに配され、外側継手部材3と内側継手部材4との間でトルクを伝達する。保持器6は、外側継手部材3のマウス部内面と内側継手部材4の外面との間に配置されると共にボール5を収容するためのポケットを有する。
シャフト2は外周面にスプライン歯2aが形成されたスプライン部2bを有する。白矢印で示すように、シャフト2のスプライン部2bは、内側継手部材4の軸孔4bに、圧入されるべきものである。圧入後は、スプライン部2bと軸孔4bは、スプライン嵌合によりトルク伝達可能に連結される。即ち、本実施形態では、シャフト2が雄部材、内側継手部材4が雌部材、シャフト2のスプライン部2bがスプライン軸、内側継手部材4の軸孔4bがスプライン穴である。
図2は、本発明の第1実施形態に係るスプライン嵌合装置の構成を模式的に示したものである。このスプライン嵌合装置は、押圧手段7、回転付与手段8、検出手段9、挿入手段10及び制御手段11を主要な構成要素とする。制御手段11は、押圧手段7、回転付与手段8、検出手段9、挿入手段10をそれぞれ制御し自動でスプライン嵌合を行なわせる機能を有する。
次に、各手段7〜10の機能を、スプライン嵌合装置の主要な動作に即して説明する。初期状態において、内側継手部材4は軸孔4bの軸線を中心として回転自在に支持されており、停止した状態である。押圧手段7は、図3の白矢印で示すように、シャフト2のスプライン部2bと内側継手部材4の軸孔4bの軸線を合致させた状態でシャフト2を内側継手部材4に接近させていく。そして、押圧手段7は、図4に示すように、スプライン部2bと軸孔4bのスプライン歯2a,4aの対向端部が当接した状態になると、白矢印で示すように、スプライン部2bと軸孔4bの軸線を合致させた状態のままシャフト2を内側継手部材4に押圧する。
この状態のまま、回転付与手段8が、図5の黒矢印で示すように、シャフト2をその軸線を中心として回転させ、シャフト2と内側継手部材4との間に相対回転を生じさせる。
スプライン部2bと軸孔4bの位相が整合すると、スプライン部2bと軸孔4bのスプライン歯2a,4aの対向端部が周方向に係合する。この結果、内側継手部材4がその軸線を中心として回転し始める(シャフト2と内側継手部材4の相対回転は停止)。この内側継手部材4の回転の開始を検出手段9が検出する。
検出手段9が内側継手部材4の回転の開始を検出すると、挿入手段10がシャフト2のスプライン部2bを内側継手部材4の軸孔4bに圧入し始める。
以上のように、第1実施形態に係るスプライン嵌合装置では、スプライン部2bと軸孔4bの位相整合を内側継手部材4の回転の開始(シャフト2と内側継手部材4の相対回転の停止)により確実に検出することができる。これにより位相整合時のシャフト2と内側継手部材4の相互接近する方向への相対的移動量が微小な場合についても自動でスプライン嵌合することが可能である。
次に、本発明の第2実施形態に係るスプライン嵌合装置を主要な動作に即して説明する。第1実施形態と第2実施形態とは、スプライン嵌合装置の構成及び各手段7〜11の機能は同様であるが、各手段7〜10の動作の対象であるシャフト2と内側継手部材4が逆の関係となっている。
初期状態において、シャフト2はスプライン部2bの軸線を中心として回転自在に支持されており、停止した状態である。押圧手段7は、シャフト2のスプライン部2bと内側継手部材4の軸孔4bの軸線を合致させた状態で内側継手部材4をシャフト2に接近させていく。そして、押圧手段7は、スプライン部2bと軸孔4bのスプライン歯2a,4aの対向端部が当接した状態になると、スプライン部2bと軸孔4bの軸線を合致させた状態のまま内側継手部材4をシャフト2に押圧する。
この状態のまま、回転付与手段8が、内側継手部材4をその軸線を中心として回転させ、シャフト2と内側継手部材4との間に相対回転を生じさせる。
スプライン部2bと軸孔4bの位相が整合すると、スプライン部2bと軸孔4bのスプライン歯2a,4aの対向端部が周方向に係合する。この結果、シャフト2がその軸線を中心として回転し始める(シャフト2と内側継手部材4の相対回転は停止)。このシャフト2の回転の開始を検出手段9が検出する。
検出手段9がシャフト2の回転の開始を検出すると、挿入手段10が内側継手部材4の軸孔4bをシャフト2のスプライン部2bに圧入し始める。
以上のように、第2実施形態に係るスプライン嵌合装置では、スプライン部2bと軸孔4bの位相整合をシャフト2の回転の開始(シャフト2と内側継手部材4の相対回転の停止)により確実に検出することができる。これによりシャフト2と内側継手部材4の相互接近する方向への相対的移動量が微小な場合についても自動でスプライン嵌合することが可能である。
次に、本発明の第3実施形態に係るスプライン嵌合装置を主要な動作に即して説明する。第1実施形態と第3実施形態とは、スプライン嵌合装置の構成及び制御手段11の機能は同様であるが、最初に内側継手部材4を拘束しておき、検出手段9がシャフト2の回転の停止を検出する点で大きく異なる。
初期状態において、内側継手部材4は回転しないように拘束されている。押圧手段7は、シャフト2のスプライン部2bと内側継手部材4の軸孔4bの軸線を合致させた状態でシャフト2を内側継手部材4に接近させていく。そして、押圧手段7は、スプライン部2bと軸孔4bのスプライン歯2a,4aの対向端部が当接した状態になると、スプライン部2bと軸孔4bの軸線を合致させた状態のままシャフト2を内側継手部材4に押圧する。
この状態のまま、回転付与手段8が、シャフト2をその軸線を中心として回転させ、シャフト2と内側継手部材4との間に相対回転を生じさせる。
スプライン部2bと軸孔4bの位相が整合すると、スプライン部2bと軸孔4bのスプライン歯2a,4aの対向端部が周方向に係合する。この結果、シャフト2が回転を停止する(シャフト2と内側継手部材4の相対回転は停止)。このシャフト2の回転の停止を検出手段9が検出する。
検出手段9がシャフト2の回転の停止を検出すると、挿入手段10がシャフト2のスプライン部2bを内側継手部材4の軸孔4bに圧入し始める。
以上のように、第3実施形態に係るスプライン嵌合装置では、スプライン部2bと軸孔4bの位相整合をシャフト2の回転の停止(シャフト2と内側継手部材4の相対回転の停止)により確実に検出することができる。これにより位相整合時のシャフト2と内側継手部材4の相互接近する方向への相対的移動量が微小な場合についても自動でスプライン嵌合することが可能である。
次に、本発明の第4実施形態に係るスプライン嵌合装置を主要な動作に即して説明する。第3実施形態と第4実施形態とは、スプライン嵌合装置の構成及び各手段7〜11の機能は同様であるが、各手段7〜10の動作の対象であるシャフト2と内側継手部材4が逆の関係となっている。
初期状態において、シャフト2は回転しないように拘束されている。押圧手段7は、シャフト2のスプライン部2bと内側継手部材4の軸孔4bの軸線を合致させた状態で内側継手部材4をシャフト2に接近させていく。そして、押圧手段7は、スプライン部2bと軸孔4bのスプライン歯2a,4aの対向端部が当接した状態になると、スプライン部2bと軸孔4bの軸線を合致させた状態のまま内側継手部材4をシャフト2に押圧する。
この状態のまま、回転付与手段8が、内側継手部材4をその軸線を中心として回転させ、シャフト2と内側継手部材4との間に相対回転を生じさせる。
スプライン部2bと軸孔4bの位相が整合すると、スプライン部2bと軸孔4bのスプライン歯2a,4aの対向端部が周方向に係合する。この結果、内側継手部材4が回転を停止する(シャフト2と内側継手部材4の相対回転は停止)。この内側継手部材4の回転の停止を検出手段9が検出する。
検出手段9が内側継手部材4の回転の停止を検出すると、挿入手段10が、内側継手部材4の軸孔4bをシャフト2のスプライン部2bに圧入し始める。
以上のように、第4実施形態に係るスプライン嵌合装置では、スプライン部2bと軸孔4bの位相整合を内側継手部材4の回転の停止(シャフト2と内側継手部材4の相対回転の停止)により確実に検出することができる。これにより位相整合時のシャフト2と内側継手部材4の相互接近する方向への相対的移動量が微小な場合についても自動でスプライン嵌合することが可能である。
第1〜4実施形態で説明した押圧手段7、回転付与手段8、検出手段9及び挿入手段10は、公知技術で構成することが可能である。
例えば、押圧手段7は、シャフト2又は内側継手部材4に押圧力を伝達する伝達部と押圧力を発生する駆動部とを有するものである。駆動部の駆動源は、例えば、エアーシリンダ、油圧シリンダ、電動モータ、ばね等の弾性部材等である。
例えば、回転付与手段8は、シャフト2又は内側継手部材4を把持する把持部と把持部を回転駆動する駆動部とを有するものである。駆動部の駆動源は、例えば、油圧モータ、電動モータ等である。
例えば、検出手段9は、圧力検出センサ、トルクセンサ、回転数検出センサ等である。圧力検出センサは、例えば、回転付与手段8の把持部又は駆動部の駆動軸等のねじれを圧力として検出する。特に第3,4実施形態における検出手段9は、圧力検出センサとするのが望ましい。この場合、シャフト2(第3実施形態)又は内側継手部材4(第4実施形態)の回転停止の際に回転付与手段8の例えば把持部又は駆動部の駆動軸等のねじれが大きくなる。これに起因して把持部又は駆動部の駆動軸等にかかる圧力が上昇することを圧力検出センサが検出する。
例えば、挿入手段10は、シャフト2又は内側継手部材4に挿入力を伝達する伝達部と挿入力を発生する駆動部とを有するものである。駆動部の駆動源は、例えば、エアーシリンダ、油圧シリンダ、電動モータ、ばね等の弾性部材等である。押圧手段7と挿入手段10は、同じ機構を兼用してもよい。
本発明のスプライン嵌合装置は、第1〜4実施形態で説明した検出手段9に加えて、シャフト2のスプライン部2bと内側継手部材4の軸孔4bが位相整合の際に軸線方向で相互接近する方向へ相対的に移動する量を検出する検出手段を備えてもよい。これにより、スプライン部2bと軸孔4bの位相整合の検出精度を向上させることができる。
第1〜4実施形態では、シャフト2のスプライン部2bと内側継手部材4の軸孔4bのスプライン歯2a,4aの形状は特に限定されない。しかし、スプライン部2bと内側継手部材4が相互接近する際に対向する端部の形状が、図6(A)に示すように、対向する側に向かって先細りの形状であることが望ましい。ここで、先細りの形状とは、スプライン部2b又は軸孔4bの周方向のスプライン歯2a,4aにおける幅が、対向する側に移行するに従って、漸次減少する形状である。
このような形状であれば、図6(B)の白矢印で示すように、スプライン部2bと内側継手部材4が相互接近していくと、図6(C)に示すように、スプライン歯2a,4aの対向端部が相手方の先端以外と当接する可能性が高い。また、スプライン歯2a,4aの対向端部が相手方の先端と当接した場合でも、回転付与手段8によりシャフト2と内側継手部材4に相対回転を生じさせれば、容易に図6(C)に示すような相手方の先端以外と当接する状態となる。図6(C)に示すような先細りのスプライン歯2a,4aの対向端部が相手方の先端以外と当接している状態は、スプライン部2bを軸孔4bに挿入することが可能な状態である。図6(C)に示すような先細りのスプライン歯2a,4aの対向端部が相手方の先端以外と当接した状態でも、スプライン歯2a,4aの対向端部が周方向に係合するため、シャフト2と内側継手部材4について相対回転が生じない。
これらにより、シャフト2と内側継手部材4について相対回転が生じなくなるまでの時間が短くなり、且つ、相対回転が生じない状態はスプライン部2bを軸孔4bに挿入可能な状態なので、挿入するまでの時間を短縮できる。また、検出手段9により検出する相対回転の停止状態になり易くなるため、押圧手段による押圧力を小さくすることができる。
上記実施形態では、回転付与手段8は、シャフト2と内側継手部材4の一方のみを回転させ、他方を停止させているが、シャフト2と内側継手部材4の両方を回転付与手段8で回転させてもよい。この場合には、シャフト2と内側継手部材4の回転速度を異ならせ両部材間に相対回転を生じさせ、検出手段9はこの相対回転の停止を検出する。
上記実施形態では、本発明のスプライン嵌合装置の動作の対象を、等速自在継手1の内側継手部材4とシャフト2としているが、特にこれに限定されるものではない。互いに嵌合させるべきスプライン軸とスプライン穴を有する部材の全てが対象である。
その他にも、本発明は上記実施形態に限定されることなく、その技術的思想の範囲内であれば、様々な変形が可能である。
本発明の実施形態に係るスプライン嵌合の対象となる等速自在継手とシャフトを示す図である。 本発明の実施形態に係るスプライン嵌合装置のブロック図である。 本発明の第1実施形態に係るスプライン嵌合装置の動作を説明するための図でシャフトと内側継手部材の要部拡大図である。 本発明の第1実施形態に係るスプライン嵌合装置の動作を説明するための図でシャフトと内側継手部材の要部拡大図である。 本発明の第1実施形態に係るスプライン嵌合装置の動作を説明するための図でシャフトと内側継手部材の要部拡大図である。 本発明の実施形態に係るスプライン嵌合で使用されるスプライン歯の例で(A)がその形状を示す斜視図、(B)がその対向端部が当接する前の状態を示す模式図、(C)がその対向端部が当接した状態を示す模式図である。
符号の説明
1 等速自在継手
2 シャフト(雄部材)
2a スプライン歯
2b スプライン部(スプライン軸)
4 内側継手部材(雌部材)
4a スプライン歯
4b 軸孔(スプライン穴)
7 押圧手段
8 回転付与手段
9 検出手段
10 挿入手段

Claims (9)

  1. スプライン軸を有する雄部材とスプライン穴を有する雌部材を、前記スプライン軸とスプライン穴の軸線を合致させた状態で互いに押圧させる押圧手段と、
    該押圧手段により押圧された状態で前記雄部材と雌部材の少なくとも一方を回転させ両部材間に相対回転を生じさせる回転付与手段と、
    該回転付与手段による前記相対回転の停止を検出する検出手段と、
    該検出手段の検出結果に基づいて前記スプライン軸を前記スプライン穴に挿入する挿入手段とを備えたスプライン嵌合装置。
  2. 前記回転付与手段により前記雄部材と雌部材の一方のみを回転させ、一方の部材の回転開始時に他方の部材が停止している請求項1に記載のスプライン嵌合装置。
  3. 他方の部材が拘束されておらず、前記検出手段が他方の部材における回転の開始を検出する請求項2に記載のスプライン嵌合装置。
  4. 他方の部材が拘束されており、前記検出手段が一方の部材における回転の停止を検出する請求項2に記載のスプライン嵌合装置。
  5. 前記検出手段が、一方の部材における回転の停止に起因して回転付与手段に生じる圧力の上昇を検出する圧力検出センサである請求項4に記載のスプライン嵌合装置。
  6. 前記スプライン軸とスプライン穴が軸線方向で相互接近する方向へ相対的に移動する量を検出する第2の検出手段を更に備えた請求項1〜5の何れか一に記載のスプライン嵌合装置。
  7. 前記雌部材を等速自在継手の内側継手部材とし、前記雄部材を該内側継手部材に連結させるべきシャフトとした請求項1〜6の何れか一に記載のスプライン嵌合装置。
  8. 前記スプライン軸とスプライン穴におけるスプライン歯の対向側端部の少なくとも一方を、先細りとした請求項1〜7の何れか一に記載のスプライン嵌合装置。
  9. スプライン軸を有する雄部材とスプライン穴を有する雌部材を、前記スプライン軸とスプライン穴の軸線を合致させた状態で互いに押圧させた状態で、前記雄部材と雌部材の少なくとも一方を回転させ両部材間に相対回転を生じさせる回転付与工程と、
    前記相対回転の状態が終了したことを検出する検出工程と、
    該検出工程の検出結果に基づいて前記スプライン軸を前記スプライン穴に挿入する挿入工程とを備えたスプライン嵌合方法。
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