JP2008232300A - 等速自在継手のシャフト抜け止め構造、等速自在継手及びその製造方法 - Google Patents

等速自在継手のシャフト抜け止め構造、等速自在継手及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008232300A
JP2008232300A JP2007073490A JP2007073490A JP2008232300A JP 2008232300 A JP2008232300 A JP 2008232300A JP 2007073490 A JP2007073490 A JP 2007073490A JP 2007073490 A JP2007073490 A JP 2007073490A JP 2008232300 A JP2008232300 A JP 2008232300A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
inner ring
velocity universal
universal joint
constant velocity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2007073490A
Other languages
English (en)
Inventor
Teruji Takane
照司 高根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP2007073490A priority Critical patent/JP2008232300A/ja
Priority to PCT/JP2008/053847 priority patent/WO2008114606A1/ja
Publication of JP2008232300A publication Critical patent/JP2008232300A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D1/00Couplings for rigidly connecting two coaxial shafts or other movable machine elements
    • F16D1/10Quick-acting couplings in which the parts are connected by simply bringing them together axially
    • F16D1/108Quick-acting couplings in which the parts are connected by simply bringing them together axially having retaining means rotating with the coupling and acting by interengaging parts, i.e. positive coupling
    • F16D1/116Quick-acting couplings in which the parts are connected by simply bringing them together axially having retaining means rotating with the coupling and acting by interengaging parts, i.e. positive coupling the interengaging parts including a continuous or interrupted circumferential groove in the surface of one of the coupling parts
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D3/00Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
    • F16D3/16Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts
    • F16D3/20Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members
    • F16D3/22Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members the rolling members being balls, rollers, or the like, guided in grooves or sockets in both coupling parts
    • F16D3/223Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members the rolling members being balls, rollers, or the like, guided in grooves or sockets in both coupling parts the rolling members being guided in grooves in both coupling parts
    • F16D3/226Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members the rolling members being balls, rollers, or the like, guided in grooves or sockets in both coupling parts the rolling members being guided in grooves in both coupling parts the groove centre-lines in each coupling part lying on a cylinder co-axial with the respective coupling part
    • F16D3/227Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members the rolling members being balls, rollers, or the like, guided in grooves or sockets in both coupling parts the rolling members being guided in grooves in both coupling parts the groove centre-lines in each coupling part lying on a cylinder co-axial with the respective coupling part the joints being telescopic
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D2250/00Manufacturing; Assembly

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Forging (AREA)
  • Automatic Assembly (AREA)
  • Pivots And Pivotal Connections (AREA)
  • Snaps, Bayonet Connections, Set Pins, And Snap Rings (AREA)

Abstract

【課題】組み付け作業の手間が少なく、また、部品点数が少なくて安価な等速自在継手のシャフト抜け止め構造を提供すること。
【解決手段】等速自在継手は、外輪1と、この外輪1のカップ部11内に配置された内輪2と、外輪1と内輪2との間に介在されたボール3と、外輪1と内輪2との間に介在されてボール3を保持するケージ4を備える。カップ部11の内周面のトラック溝11aと、内輪2の外周面のトラック溝2aとで形成される複数のボールトラック内に、ボール3が夫々収容されている。内輪2の貫通孔21にシャフト5を嵌合させ、シャフト5の先端の突出部を径方向外側に塑性変形させて形成した変形部53により、内輪2からの抜け止めを行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車や各種産業機械等の動力伝達装置に使用される等速自在継手のシャフト抜け止め構造に関するものである。
例えば、自動車のエンジンからの回転動力を車輪に伝達する動力伝達装置では、ドライブシャフトの一端が等速自在継手を介してディファレンシャルに連結され、他端が等速自在継手を介して車輪に連結される。動力伝達装置に使用される等速自在継手としては、一端面に開口を有すると共に内周面に軸線方向の複数のトラック溝を有する外輪と、外輪の内側に配置され、外輪のトラック溝と同数の軸線方向のトラック溝を外周面に有する内輪と、外輪のトラック溝と内輪のトラック溝との間に介在して回転トルクを伝達するボールと、外輪と内輪との間に介在してボールを保持するケージとで構成されたものがある。内輪には軸線に沿って貫通孔が形成され、この貫通孔にシャフトの一端部分を挿入し、スプライン結合によって内輪とシャフトを連結している。このシャフトは他端側が外輪の開口から外部に延出しており、この内輪に連結されたシャフトと、外輪の他端面に固定されたシャフトとの間で、両シャフトが作動角をなした状態でも回転トルクを等速に伝達するように構成されている。
従来、等速自在継手の内輪からのシャフトの抜け止めを行うシャフト抜け止め構造としては、シャフトの外周面に周方向に延びる環状溝を設け、この環状溝にC字状のサークリップを装着するものがある(例えば、特許文献1参照)。
このシャフト抜け止め構造は、図7に示すように、シャフト200の端部のスプライン201に環状溝202を設け、この環状溝202にサークリップ203を嵌合させる。シャフト200が挿入される内輪(図示せず)には、その内周面に上記環状溝202に対向する環状溝が設けられる。サークリップ203をやや縮径状態にして環状溝202に装着し、この状態でシャフト200を内輪の貫通孔に挿入する。シャフト200の挿入に伴い、サークリップ203の外周側が内輪の環状溝に達すると、サークリップ203が拡径してその外周部が内輪の環状溝に嵌合される。この内輪の環状溝と、シャフト200の環状溝202とにサークリップ203が係合することにより、内輪からのシャフト200の抜け止めをしている。
サークリップ203は、自由状態において、外径をシャフト200の外径よりも大きく形成していると共に、内径をシャフト200の環状溝202の底面径よりも大きく形成している。したがって、シャフト200を内輪に組み付ける際には、上述のようにサークリップ203を内輪の貫通孔に挿入可能なように縮径させると共に、サークリップ203の軸心をシャフトの軸心に合わせる調芯を行なう必要がある。そこで、この抜け止め構造では、調芯のためにシャフト200の環状溝202に弾性部材205を嵌合させている。
実開平1−154316号公報
従来のシャフト抜け止め構造は、内輪にシャフト200を組み付ける際、サークリップ203を縮径した状態で貫通孔に挿入する必要があり、組み付け作業に手間がかかる。また、サークリップ203や弾性部材205が必要であり、部品点数が多く、コスト高となっていた。さらに、シャフト200のスプライン201に環状溝202を設けるため、スプライン201の軸線方向長さを比較的長く形成する必要がある。その結果、内輪及びシャフト200の軸線方向寸法の増大を招き、等速自在継手の大型化を招きやすいという問題がある。
そこで、本発明の課題は、組み付け作業の手間が少なく、また、部品点数が少なくて安価な等速自在継手のシャフト抜け止め構造を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の等速自在継手のシャフト抜け止め構造は、外輪と、この外輪の内側に配置されると共にシャフトが嵌合する貫通孔を有する内輪と、上記外輪と内輪との間に介在されてトルクを伝達するトルク伝達部材とを備えた等速自在継手のシャフト抜け止め構造であって、上記シャフトを塑性変形させて形成した変形部により、上記内輪からのシャフトの抜け止めを行うことを特徴としている。
上記構成によれば、内輪からのシャフトの抜け止めを、シャフトに形成した変形部によって行うので、内輪にシャフトを組み付ける際、従来のようにシャフトの環状溝に装着されたサークリップを縮径状態にして貫通孔に挿入する作業が不要である。したがって内輪へのシャフトの組み付け作業の手間を削減できる。また、サークリップや弾性部材が不要であるので、少ない部品点数によって抜け止め構造を構成でき、コスト削減を図ることができる。
請求項2に記載の等速自在継手のシャフト抜け止め構造は、請求項1に記載の等速自在継手のシャフト抜け止め構造において、上記変形部は、上記シャフトの先端部分を径方向外側へ塑性変形させて形成している。
上記実施形態によれば、内輪の貫通孔にシャフトの先端部分を挿通させた後、このシャフトの先端部分を径方向外側へ塑性変形させることにより、容易に変形部を形成できる。
請求項3に記載の等速自在継手のシャフト抜け止め構造は、請求項2に記載の等速自在継手のシャフト抜け止め構造において、上記変形部は、上記内輪の端面から軸線方向に突出すると共に先端が径方向外側を向いた断面嘴状の突出部に、軸線方向の力を与えて塑性変形させて形成している。
上記実施形態によれば、内輪の貫通孔にシャフトの先端部分を挿通させた後、シャフトに軸線方向の力を与えることにより、突出部を容易に塑性変形させて変形部を形成できる。
請求項4に記載の等速自在継手のシャフト抜け止め構造は、請求項1乃至3のうちのいずれか1項に記載の等速自在継手のシャフト抜け止め構造において、上記内輪とシャフトとはスプラインで結合されており、上記変形部は、上記スプラインの形成領域よりも先端側に形成されている。
上記実施形態によれば、スプラインの軸線方向長さを比較的小さくすることができるので、内輪及びシャフトの軸線方向寸法の増大を防止して、等速自在継手の小型化を図ることができる。
請求項5に記載の等速自在継手のシャフト抜け止め構造は、請求項1乃至4のうちのいずれか1項に記載の等速自在継手のシャフト抜け止め構造において、上記変形部は、上記内輪の端面と貫通孔との間に設けられた傾斜面に先端が接している。
上記実施形態によれば、変形部が内輪の端面から突出する長さを小さくして、等速自在継手の小型化を図ることができる。
請求項6に記載の等速自在継手は、請求項1乃至5のうちのいずれか1項に記載のシャフト抜け止め構造を備え、上記外輪は、内周面に軸線方向の3本のトラック溝が形成され、各トラック溝の両側にそれぞれ軸線方向のローラ案内面を有し、上記内輪は、半径方向に突出した3本の脚軸を有するトリポード部材であり、上記トルク伝達部材は、上記トリポード部材の各脚軸に回転自在に装着された状態で上記トラック溝に挿入されたローラであり、上記ローラがローラ案内面に沿って外輪の軸線方向に移動可能に形成されたことを特徴としている。
上記構成によれば、シャフトの変形部によって内輪からのシャフトの抜け止めを行うことにより、組み付け作業の手間が少なく、部品点数が少なくて安価なトリポード型等速自在継手を構成できる。
請求項7に記載の等速自在継手は、請求項1乃至5のうちのいずれか1項に記載のシャフト抜け止め構造を備え、上記外輪は、内周面に軸線方向に延びる複数のトラック溝を有し、上記内輪は、外周面に軸線方向に延びる複数のトラック溝を有し、上記トルク伝達部材は、対をなす上記外輪のトラック溝と上記内輪のトラック溝とで形成される複数のボールトラックに配置され、上記外輪の内周面と上記内輪の外周面との間に介在するケージによって保持された複数のボールであることを特徴としている。
上記構成によれば、シャフトの変形部によって内輪からのシャフトの抜け止めを行うことにより、組み付け作業の手間が少なく、部品点数が少なくて安価なボール型等速自在継手を構成できる。
請求項8に記載の等速自在継手の製造方法は、外輪と、この外輪の内側に配置されると共にシャフトが嵌合する貫通孔を有する内輪と、上記外輪と内輪との間に介在されてトルクを伝達するトルク伝達部材とを備えた等速自在継手の製造方法であって、上記内輪の貫通孔にシャフトを挿入した後、上記内輪の端面から突出するシャフトの先端部分を塑性変形させることを特徴としている。
上記構成によれば、内輪にシャフトを組み付ける際、従来のようにシャフトの環状溝に装着されたサークリップを縮径状態にして貫通孔に挿入する作業を行うことなく、少ない手間で内輪へシャフトを組み付けて抜け止めを行うことができる。また、サークリップや弾性部材が不要であるので、少ない部品点数によって安価な等速自在継手を製造できる。
等速自在継手のシャフトの抜け止め構造を、シャフトを塑性変形させて形成した変形部によって行うので、内輪へのシャフトの組み付け作業の手間を削減でき、また、従来のサークリップや弾性部材が不要であるから、部品点数を削減してコスト削減を図ることができる。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態の等速自在継手を示す縦断面図である。
この等速自在継手は、トルク伝達部材としてボールを用いた摺動式のボール型等速自在継手である。この等速自在継手は、カップ部11とステム部12とを有する外輪1と、この外輪1のカップ部11内に配置された内輪2と、外輪1と内輪2との間に介在されたトルク伝達部材としてのボール3と、外輪1と内輪2との間に介在されてボール3を保持するケージ4を備える。カップ部11の内周面には、軸線と平行方向に延びる複数(例えば6個)のトラック溝11aが形成されている。内輪2の外周面に、外輪1のカップ部11のトラック溝11aと同じ数のトラック溝2aが、軸線と平行に形成されている。このカップ部11のトラック溝11aと内輪2のトラック溝2aとで形成される複数のボールトラック内に、ボール3が夫々収容されている。
内輪2には、軸線と同軸の貫通孔21が形成されており、この貫通孔21の内周面には雌スプラインが設けられている。この貫通孔21に、外周面に雄スプラインが設けられたシャフト5が嵌合して、シャフト5と内輪2がスプライン結合をしている。シャフト5の先端部分には、内輪2の端面22から突出した部分に、塑性変形によって形成された変形部53が設けられており、この変形部53によって内輪2からのシャフト5の抜け止めをしている。
本実施形態の等速自在継手のシャフト5の抜け止め構造は、以下のようにして形成する。
図2は、組み付け前のシャフト5を示す部分断面図である。シャフト5は、先端近傍の領域に、軸線方向に延びる雄スプライン51が形成されている。この雄スプライン51の形成領域よりも先端側に、組み付け作業において塑性変形が施される突出部52が設けられている。この突出部52は、シャフト5の端面55の全周縁を取り囲み、かつ、端面55において軸線方向に最も突出している。シャフト5の端面55は、縁の突出部52から径方向内側に向かうにつれて緩やかに窪んでおり、軸線方向断面において湾曲した凹状の輪郭を有する。突出部52は、先端が径方向外側を向いた嘴状断面を有し、突出部52の先端は、シャフト5の雄スプライン51の溝の底よりも径方向内側にある。
続いて、図3に示すように、内輪2の貫通孔21にシャフト5の先端部分を挿通させて、内輪2の雌スプラインとシャフト5の雄スプラインとを噛合させる。このとき、シャフト5の突出部52は、雄スプライン51の溝の底よりも径方向内側にあるので、問題なく貫通孔21内を挿通させることができる。この後、図4に示すように、内輪2に嵌合した状態のシャフト5を、金敷6の上面の作業面にシャフト5の突出部52が接するように配置して、シャフト5の他方の端から軸線方向の力Fを与える。これにより、突出部52が塑性変形して径方向外側に屈曲し、突出部52の断面嘴状の先端が、内輪2の端面22と貫通孔21との面取り部23に当接する。こうして、図5に示すように、シャフトの先端部分に変形部53が形成され、この変形部53が内輪2の面取り部23に係止することにより、内輪2からのシャフト5の抜け止めが行われる。
本実施形態によれば、従来のようなシャフト200の環状溝202に装着されたサークリップ203を縮径状態にして貫通孔に挿入する作業が不要であるので、内輪2へのシャフト5の組み付け作業が容易であり、作業の手間を削減できる。また、サークリップ203や弾性部材205が不要であるので、少ない部品点数によって抜け止め構造を構成でき、コスト削減を図ることができる。さらに、変形部53は、スプライン51の形成領域よりも先端側に形成するので、従来のようにスプラインの形成領域に環状溝202を形成するよりも、スプライン51の軸線方向長さを比較的小さくすることができる。したがって、内輪2及びシャフト5の軸線方向寸法の増大を防止して、等速自在継手の小型化を図ることができる。
図6は、本発明の他の実施形態の等速自在継手を示す縦断面図である。この等速自在継手は摺動式のトリポード型等速自在継手であり、カップ部111とステム部112とを有する外方部材101と、この外方部材101のカップ部111内に配置され、半径方向に突出した3本の脚軸121を有する内輪としてのトリポード部材102を備える。トリポード部材102の脚軸121の外周面には、複数の針状ころ122を介して、トルク伝達部材としての円環状のローラ103が回転可能に外嵌されている。このトリポード部材102の3つのローラ103が、外方部材101のカップ部111の内周面に形成された3つのトラック溝113に各々挿入されている。
トリポード部材102には、軸線と同軸の貫通孔121が形成されており、この貫通孔121に、シャフト5が嵌合してスプライン結合をしている。シャフト5の先端部分には、図1の等速自在継手と同様に、塑性変形によって形成された変形部53が設けられており、この変形部53によってトリポード部材102からのシャフト5の抜け止めをしている。
本実施形態においても、従来のようなサークリップ203の操作が不要となり、トリポード部材102へのシャフト5の組み付け作業を容易にして、作業の手間を削減できる。また、サークリップ203や弾性部材205が不要であり、少ない部品点数によって抜け止め構造を構成して、コスト削減を図ることができる。さらに、スプライン51の形成領域よりも先端側に変形部53を形成することにより、スプライン51の軸線方向長さを縮小し、トリポード部材2及びシャフト5の軸線方向寸法を削減して、等速自在継手の小型化を図ることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されることなく、種々の変形が可能である。例えば、摺動式の等速自在継手以外に、固定式の等速自在継手に本発明を適用することも可能である。
本発明の実施形態の等速自在継手を示す縦断面図である。 組み付け前のシャフト5を示す部分断面図である。 内輪の貫通孔にシャフトの先端部分を挿通させた様子を示す部分断面図である。 シャフトの突出部を塑性変形させる様子を示す部分断面図である。 シャフトの先端部分に変形部を形成した様子を示す部分断面図である。 本発明の他の実施形態の等速自在継手を示す縦断面図である。 従来のシャフト抜け止め構造を示す断面図である。
符号の説明
1 外輪
2 内輪
3 ボール
4 ケージ
5 シャフト
21 内輪の貫通孔
53 シャフトの変形部

Claims (8)

  1. 外輪と、この外輪の内側に配置されると共にシャフトが嵌合する貫通孔を有する内輪と、上記外輪と内輪との間に介在されてトルクを伝達するトルク伝達部材とを備えた等速自在継手のシャフト抜け止め構造であって、
    上記シャフトを塑性変形させて形成した変形部により、上記内輪からのシャフトの抜け止めを行うことを特徴とする等速自在継手のシャフト抜け止め構造。
  2. 請求項1に記載の等速自在継手のシャフト抜け止め構造において、
    上記変形部は、上記シャフトの先端部分を径方向外側へ塑性変形させて形成したことを特徴とする等速自在継手のシャフト抜け止め構造。
  3. 請求項2に記載の等速自在継手のシャフト抜け止め構造において、
    上記変形部は、上記内輪の端面から軸線方向に突出すると共に先端が径方向外側を向いた断面嘴状の突出部に、軸線方向の力を与えて塑性変形させて形成したことを特徴とする等速自在継手のシャフト抜け止め構造。
  4. 請求項1乃至3のうちのいずれか1項に記載の等速自在継手のシャフト抜け止め構造において、
    上記内輪とシャフトとはスプラインで結合されており、上記変形部は、上記スプラインの形成領域よりも先端側に形成されていることを特徴とする等速自在継手のシャフト抜け止め構造。
  5. 請求項1乃至4のうちのいずれか1項に記載の等速自在継手のシャフト抜け止め構造において、
    上記変形部は、上記内輪の端面と貫通孔との間に設けられた傾斜面に先端が接していることを特徴とする等速自在継手のシャフト抜け止め構造。
  6. 請求項1乃至5のうちのいずれか1項に記載のシャフト抜け止め構造を備え、
    上記外輪は、内周面に軸線方向の3本のトラック溝が形成され、各トラック溝の両側にそれぞれ軸線方向のローラ案内面を有し、
    上記内輪は、半径方向に突出した3本の脚軸を有するトリポード部材であり、
    上記トルク伝達部材は、上記トリポード部材の各脚軸に回転自在に装着された状態で上記トラック溝に挿入されたローラであり、
    上記ローラがローラ案内面に沿って外輪の軸線方向に移動可能に形成されたことを特徴とする等速自在継手。
  7. 請求項1乃至5のうちのいずれか1項に記載のシャフト抜け止め構造を備え、
    上記外輪は、内周面に軸線方向に延びる複数のトラック溝を有し、
    上記内輪は、外周面に軸線方向に延びる複数のトラック溝を有し、
    上記トルク伝達部材は、対をなす上記外輪のトラック溝と上記内輪のトラック溝とで形成される複数のボールトラックに配置され、上記外輪の内周面と上記内輪の外周面との間に介在するケージによって保持された複数のボールであることを特徴とする等速自在継手。
  8. 外輪と、この外輪の内側に配置されると共にシャフトが嵌合する貫通孔を有する内輪と、上記外輪と内輪との間に介在されてトルクを伝達するトルク伝達部材とを備えた等速自在継手の製造方法であって、
    上記内輪の貫通孔にシャフトを挿入した後、上記内輪の端面から突出するシャフトの先端部分を塑性変形させることを特徴とする等速自在継手の製造方法。
JP2007073490A 2007-03-20 2007-03-20 等速自在継手のシャフト抜け止め構造、等速自在継手及びその製造方法 Withdrawn JP2008232300A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007073490A JP2008232300A (ja) 2007-03-20 2007-03-20 等速自在継手のシャフト抜け止め構造、等速自在継手及びその製造方法
PCT/JP2008/053847 WO2008114606A1 (ja) 2007-03-20 2008-03-04 等速自在継手のシャフト抜け止め構造、等速自在継手及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007073490A JP2008232300A (ja) 2007-03-20 2007-03-20 等速自在継手のシャフト抜け止め構造、等速自在継手及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008232300A true JP2008232300A (ja) 2008-10-02

Family

ID=39765716

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007073490A Withdrawn JP2008232300A (ja) 2007-03-20 2007-03-20 等速自在継手のシャフト抜け止め構造、等速自在継手及びその製造方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2008232300A (ja)
WO (1) WO2008114606A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104863977A (zh) * 2014-02-20 2015-08-26 杨洪香 偏心四球销与同心球笼组合式等速万向节传动轴总成

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3880786B2 (ja) * 2000-04-12 2007-02-14 Ntn株式会社 駆動車輪用軸受装置
JP2006275242A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Ntn Corp 等速自在継手
JP2007024266A (ja) * 2005-07-20 2007-02-01 Ntn Corp トリポード型等速自在継手
JP4692817B2 (ja) * 2005-08-03 2011-06-01 株式会社ジェイテクト 駆動軸の製造方法
JP2007153247A (ja) * 2005-12-08 2007-06-21 Ntn Corp 車輪用軸受装置およびこの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2008114606A1 (ja) 2008-09-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2014136626A1 (ja) プロペラシャフト及びプロペラシャフト用アダプタ部材
JP6057266B2 (ja) プラグイン形等速ジョイントおよびプラグイン形等速ジョイントアセンブリ
JP2013194862A (ja) プロペラシャフト及びこのプロペラシャフトに用いられる等速ジョイント
JP2007170628A (ja) 等速自在継手及びその内方部材
CN102963213B (zh) 车轮支承装置
KR20100093580A (ko) 등속 조인트 부착 방법
JP6320695B2 (ja) 車輪用軸受装置及びその組立方法
JP5167903B2 (ja) 車輪用軸受装置
US8210952B2 (en) Universal joint
JP2018009583A (ja) 動力伝達軸
JP2007333154A (ja) 等速自在継手
JP2008232300A (ja) 等速自在継手のシャフト抜け止め構造、等速自在継手及びその製造方法
JP2007010029A (ja) 等速ジョイントの外輪
JP2008051222A (ja) 二部材の連結構造
JP2009074594A (ja) 摺動型等速自在継手
JP2006266460A (ja) 等速ジョイントのシャフト抜け防止構造
JP2008095843A (ja) サークリップ及び等速ジョイント
JP2007032645A (ja) 摺動式等速自在継手
KR101689839B1 (ko) 휠 베어링 및 이를 사용한 휠 베어링 조립체
JP2012077857A (ja) ダブルオフセット型等速ジョイント
JP2008051221A (ja) 二部材の連結構造
JP2009127637A (ja) 等速自在継手
JP2009079690A (ja) 等速自在継手
JP2017203538A (ja) 摺動式等速自在継手
JP6899663B2 (ja) 摺動式等速自在継手及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20100601