JP2010063830A - 椅子 - Google Patents

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JP2010063830A JP2008235608A JP2008235608A JP2010063830A JP 2010063830 A JP2010063830 A JP 2010063830A JP 2008235608 A JP2008235608 A JP 2008235608A JP 2008235608 A JP2008235608 A JP 2008235608A JP 2010063830 A JP2010063830 A JP 2010063830A
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Takeshi Touchi
武 登内
Takuma Ikeda
拓馬 池田
Naoto Abe
直登 阿部
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Abstract

【課題】座と座受とを正常に組み付けた状態を容易且つ正確に判別することができる椅子を提供する。
【解決手段】本発明に係る椅子100は、座4に設けられた可動レール41と、座受3に設けられこの可動レール41に抜出入可能に支持する静止レール31と、この静止レール31及び可動レール41に関連させて設けられ可動レール41の抜出入を許容する開放状態(P)及び可動レール41の静止レール31からの抜け出しを禁止する係止状態(Q)を選択的に採り得るロック部材7と、可動レール41が正常に静止レール31に挿入された場合に限りロック部材7が開放状態(P)から係止状態(Q)に移行するのを許容するロック部材規制機構Xとを具備してなることを特徴とするものである。
【選択図】図6

Description

本発明は、オフィス等で好適に使用される事務用の回転椅子に関するものである。
従来、座受に対して座を前後動作させることにより、着座者が座の前後位置を任意に調整することができる椅子が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このような椅子の多くは、座受側に設けた静止レールに対して座側に設けた可動レールを正しい位置に組み付けて、その状態から座と座受とが平面視重なり合う位置まで座をスライドさせることによって、座受に座を組み付けるものとなっている。そして座と座受とが平面視重なり合う範囲内で、座受に対して座を前後動させることができるものとなっている。
特開2008−018192号公報
しかしながら、上述したような椅子の中には、座と座受のレール同士が正しく取り付けられていない状態であるにも拘わらず、気が付かないまま座と座受とを平面視重なり合った位置まで動かして使用してしまうといったことも起こると考えられる。そしてこのような正常に座が装着されていない状態で着座者の荷重を受けてしまえば、通常荷重が掛り得ない箇所に荷重が掛ってしまう等、椅子の一部を損傷してしまう可能性が生じたり、座が正常に動作し得ない状態で使用を続けてしまったりといったことも起こり得る。
また他方、座と座受とを正常に組み付けることが出来たか否かを判断するには、通常着座感などでは判別し難く、確実に判断するためには、両レールの箇所を目視したり、座のがたつきなどを入念に調べる作業を行ったりといった余計な手間を必要とするものとなってしまう。
本発明は、このような不具合に着目したものであり、座と座受とを正常に組み付けた状態を容易且つ正確に判別することができる椅子を提供する。
本発明は、このような目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。すなわち、本発明に係る椅子は脚により支持された支持基部上に座受を配置し、その座受上に座を保持させた椅子であって、前記座に設けられた可動レールと、前記座受に設けられこの可動レールを抜出入可能に支持する静止レールと、この静止レール及び可動レールに関連させて設けられ前記可動レールの抜出入を許容する開放状態及び前記可動レールの前記静止レールからの抜け出しを禁止する係止状態を選択的に採り得るロック部材と、前記可動レールが正常に静止レールに挿入された場合に限り前記ロック部材が開放状態から係止状態に移行するのを許容するロック部材規制機構とを具備してなることを特徴とする。
このようなものであれば、座と座受とが正常に組み付けられたか否かをロック部材規制機構によって正確に判別することができるので、正常に組み付けられていない状態で着座してしまうという不具合を有効に回避することができる。加えて、座と座受との組み付けを確かめるための作業をロック部材の動作のみで判断することができるので、座の下方や側方から両レールの箇所を目視したり、座を持ち上げるなどしてがたつきの有無を確かめたりと行った繁雑な作業を行うことを有効に回避して、座が常に正常に組み付けられた状態で使用することができる。
正常な係止状態における具体的な態様としては、ロック部材を、係止状態にある場合に、可動レールが所定の使用範囲内において静止レールに対して前後移動し得るとともに当該所定の範囲を超えた動作が禁止されるように構成しているものを挙げることができる。
そして、前記座が、前記所定の使用範囲内において座を座受に対して複数の位置で係り合って位置決め得る位置決め部材をさらに有しているものとすれば、所要の位置に座を位置付けて快適な着座感を得ることができる
そしてロック部材の動作を示す具体的な構成として、可動レールを、抜出入方向の略全長に亘って形成された水平片と、この水平片に設けられ抜出方向の前進端を該水平片の抜出方向中間に位置させた係止片とを備えたものとし、ロック部材が、開放状態で係止片の通過を許容するとともに係止状態で係止片の前進端に当接して可動レールの抜け出しを禁止する禁止壁を備えたものを挙げることができる。
そして単純な構成で可動レールの抜け出しを禁止するためには、禁止壁をロック部材の前後方向に面する端面に位置付けたものとすることが望ましい。
そして、可動レールの構成を有効に利用したロック部材規制機構の構成として、当該ロック部材規制機構を、水平片に設けた案内部と、開放状態から係止状態となる動作において、案内部に接しながら係止状態への動作を許容し得る前記動作許容部とを有するようにしたものを挙げることができる。
さらに具体的な構成として、動作許容部をロック部材に設けたものとし、当該動作許容部が、開放状態から係止状態となる動作において、水平片に接した場合には当該案内部に付勢されながら係止状態となるとともに、水平片から離間している場合には座受に当接して動作が禁止される挿入端部とすることが望ましい。
そして、通常の使用時にロック部材が誤って動作し難い構成として安定して使用し得るものとするためには、ロック部材を、係止状態にある場合に当該ロック部材の外側端面が座受の外側面と面一となるようにすることが望ましい。
ロック部材を正確に動作し得るものとするためにはロック部材が、開放状態と係止状態との間の動作を、可動レールの動作方向から直交する方向のスライド動作によって前記座受に対して挿抜するものとすることが望ましい。
そして、係止状態から開放状態への動作を簡単に行うためには、ロック部材が係止状態で座受と係り合うことにより位置決めする抜け止め片を有するとともに座受の外側から抜け止め片の係り合いを解除し得るように構成し、係止状態においてロック部材に開放状態へと移行する方向の弾性反発力を蓄積する弾性部をさらに設けたものとして、掛かり合いを解除すれば速やかにロック部材が弾性付勢力により動作し得るものとすることが好ましい。
本発明によれば、座と座受とが正常に組み付けられたか否かをロック部材規制機構によって正確に判別することができるので、正常に組み付けられていない状態で着座してしまうという不具合を有効に回避することができる。加えて、座と座受との組み付けを確かめるための作業をロック部材の動作のみで判断することができる。その結果本発明によれば、座の下方や側方から両レールの箇所を目視したり、座を持ち上げるなどしてがたつきの有無を確かめたりと行った繁雑な作業を行うことを有効に回避して、座が常に正常に組み付けられた状態で使用し得る椅子を提供することができる。
以下、本発明をシンクロチルト式の事務用回転椅子100に適用した場合の一実施形態につき、図面を参照して説明する。
この椅子100は、図1及び図2に示すように、脚1と、この脚1の上部に支持され水平旋回可能な支持基部2と、この支持基部2の上に配された座受3と、この座受3に保持された座4と、前記支持基部2に後傾動作可能に設けられた背支持体5と、この背支持体5に取り付けられた背凭れ6とを具備してなる。
前記脚1は、図1及び図2に示すように、脚ベース11と、脚ベース11の中心部に設けられた脚支柱12とを備えてなる。前記脚ベース11は、中心部に設けたハブから脚羽根を放射状に突出させて設けたもので、前記脚羽根先端にキャスターをそれぞれ設けている。前記脚支柱12は、ガススプリングを主体に構成されたもので、上下方向に弾性的に伸縮し、所望位置でロックすることができるようにした通常のものである。
前記支持基部2は、図1及び図2に示すように、前記脚支柱12の上端部に取り付けられたハウジング21と、このハウジング21に剛結され前記背支持体5を後傾動作可能に支持する主軸22と、前記ハウジング21内に設けられ前記背支持体5の後傾動作に対して反発力を発生させる傾動反力発生機構23とを具備してなる。前記傾動反力発生機構23は、コイルスプリングやガススプリング等を用いた通常のものであるため、説明を省略する。
前記背支持体5は、図1及び図2に示すように、前記支持基部2の主軸22に後傾動作可能に支持された背支桿51と、この背支桿51の上端部に取り付けられた弾性横桿52とを主に具備してなるものである。
前記背凭れ6は、図1及び図2に示すように、背板61を主体に構成されたものである。前記背板61は、背板本体61aとこの背板本体61aの左右両側部に設けた側端取付部61cと、前記背板本体61aの下端部に設けた下端取付部61bとを具備してなるもので、前記側端取付部61cを前記弾性横桿52の両端部に接続するとともに、前記下端取付部61bを前記背支桿51の下部背フレームに取り付けている。
しかして本実施形態に係る椅子100は、座4に設けられた可動レール41と、座受3に設けられこの可動レール41を抜出入可能に支持する静止レール31と、この静止レール31及び可動レール41に関連させて設けられ可動レール41の抜出入を許容する開放状態(P)及び可動レール41の静止レール31からの抜け出しを禁止する係止状態(Q)を選択的に採り得るロック部材7と、可動レール41が正常に静止レール31に挿入された場合に限りロック部材7が開放状態(P)から係止状態(Q)に移行するのを許容するロック部材規制機構Xとを具備してなることを特徴とする。
以下、本実施形態に係る椅子100における座受3、座4及びロック部材7の各部の構成について具体的に説明する。
座受3は、図1及び図2に示すように、前記座4を保持するシェル状のもので、その前端側が前記支持基部2に前後動可能に取り付けられているとともに、その後端側が前記背支持体5の基端部に支持されているものである。なお本実施形態の椅子100は肘掛けを有さないものであるが、この座受3の左右両側縁部近傍部位からそれぞれ上方に向かって延びる肘掛けを備えたものとしても構わない。
座受3は、具体的には図3、図5、図6及び図10に示すように、支持基部2の上方に配され内部を上向きに突出する図示しない多数のリブを構成しているものであり、幅方向中央における後端部には座4を前後方向に位置決めするためのスロット部36と、中央部において段部37と脚露出孔38とを開口させて形成している。スロット部36は、前後方向に3つ等間隔に設けられた開口であり、任意の開口に後述する位置決め部材45の位置決め部451を挿入させることによって、正常に取り付けられた状態にある座4の前後位置を調節するためのものである。段部37は、正常に取り付けられた状態から座4を取り外す際に、着座者に取り外し作業の確認を惹起させるべく前記位置決め部451に接触面37aを接触させてその感触を伝え得るように構成したものである。脚露出孔38は、当該脚露出孔38を介して図示しない脚のガススプリングの上端を露出させてメンテナンス等を容易に行うために形成したものである。
そして座受3の両側にはそれぞれ左右対称に、外側壁32と内側壁33との間に可動レール41を収容し得るレール収容空間3aを形成するとともに当該レール収容空間3aには可動レール41と係り合う静止レール31を間欠的に片側に4箇所に形成している(図10)。さらに、内側壁33のさらに内部を開口させてロック部材7を収容するためのロック部材収容部34を形成している。ロック部材収容部34は、外側壁32に形成した外収容穴32aに連通するように設けた内側壁33の内収容穴33aの内部においてロック部材7を収容しうるように形成したものであり、ロック部材7を段付ボルトdbを用いてスライド動作可能に取り付けるロック部材取付部341と、ロック部材7を完全に収容した係止状態(Q)でロック部材7の端部を当接させるロック部材当接部342と、下方に向けてさらに開口させることによって外方から棒状部材等によりロック部材7の後述する抜け止め孔へとアクセスし得る解除孔343とを有している。
座4は、図2、図3及び図5示すように、上述の通り当該座4に掛かる荷重を均等に支持する構造部材としての役割を担うインナーシェル40と、クッション材46と、張り地47と、インナーシェル40の後端に取り付けられた位置決め部材4545とを有している。クッション材46は、図5に示すように、インナーシェル4041の上方に配置されており、本実施形態では例えばウレタン等によって一体に成形されたものを採用している。しかし当該クッション材46については既存の種々のものを採用することができる。張り地47は、図4に示すように、例えばメッシュ地を適宜成形することにより好適にクッション材46を被覆し、端縁に通した固定ひもで引っ張り固定することによりクッション材46を好適にインナーシェル40に密着させた状態としている。
位置決め部材45は、例えばインナーシェル40と同じ樹脂素材により一体成形されたものであり、インナーシェル40に対して回動可能に取り付けることにより、インナーシェル40を座受3に対して固定した位置決め位置と、インナーシェル40の前後移動を許容し得る退避位置とをとり得るものである。そして位置決め部材45は下方に突出させて設けた位置決め部451と、位置決め部451の位置から後端にかけて樹脂を上方へ傾斜させて延出させた操作部452と、操作部452の下方表面に爪状に形成した張り地固定部453とを有している。
そして図4に示すように、座4が座受3に対して正常に取り付けられた状態では、操作部452を持ち上げながら座4を前後動させることで任意のスロット部36に挿入突部を挿入することにより、座4の位置を前後3段階で調節し得るものとなっている。
そして座4は、インナーシェル40の両側端において、前記レール収容空間3a内で静止レール31と係り合う可動レール41を有している。可動レール41は、抜出入方向の略全長に亘って形成された水平片42と、この水平片42に設けられ抜出方向の前進端を該水平片42の抜出方向中間に位置させた係止片43とを備えたものである。そして本実施形態では、係止片43の前端面を係止面43a43aとして、ロック部材7が係止状態(Q)にある場合にロック部材7の後述する禁止壁7aに当接することにより座受3から座4が抜脱するのを禁止するものとしている。加えて本実施形態では、水平片42における係止片43を垂下させていない部分の下側面を案内部44とし、後に詳述するロック部材7の挿入端部71を内収容穴33aへ案内することにより本発明に係るロック部材規制機構Xを構成するものとしている。
ロック部材7は、図5に示すように、ロック部材7を座受3とは別体に設けられた例えば樹脂により一体成型されたものであり、係止状態(Q)で内収容穴33aに収容される動作許容部たる挿入端部71と、上述したロック部材取付部341において挿通させた段付ボルトdbロック部材7が側方にスライドする動作範囲を設定する長穴である取付孔72と、係止状態(Q)において解除孔343に係り合ってロック部材7が座受3から突出するのを防いでいる爪状の抜け止め片73と、係止状態(Q)において弾性反発力を蓄積した状態でロック部材当接部342に当接する弾性部74とを有している。そして係止状態(Q)において、ロック部材7は外側端面7bが座受3の外側壁32と面一となるように設定されるとともに、係止状態(Q)において後方に向いた立面を禁止壁7aとして可動レール41の係止面43aに当接し得るものとしている。
しかして本実施形態に係る椅子100は、可動レール41が正常に静止レール31に挿入された場合に限りロック部材7が開放状態(P)から係止状態(Q)に移行するのを許容するロック部材規制機構Xをロック部材7の挿入端部71及び可動レール41の案内部44によって実現しているものである。
以下に、座受3に対する座4の配置の違いによるロック部材規制機構Xの態様について、図6乃至図11を用いて説明する。
図6及び図10には、ロック部材7が係止状態(Q)となっている状態を示している。当該係止状態(Q)ではロック部材7の挿入端部71が案内部44に案内されながら内収容穴33aを通過することができ、ロック部材収容部34内に進入した状態となっている。この状態で座4を前方へ移動させると、特に図10に示すように、係止片43の端面である係止面43aが外側端面7bに当接することにより、座4が一定以上前方へ移動することが禁止された状態となっている。そしてこの状態では抜け止め片73が解除孔343に係り合っているとともに弾性部74が弾性反発力を蓄積しながらロック部材当接部342に当接した状態となっている。
図7は、解除孔343に例えば棒状部材を押し込むなどして抜け止め片73と解除孔343との係り合いを解除した開放状態(P)を示している。斯かる状態では、弾性部74が蓄積した弾性反発力によってロック部材7全体が座受3から突出する。詳細には、弾性部74によってロック部材7の先端が指て摘むことができる程度に突出するものとなっており、その後使用者が手指で引っ張ることにより、同図に示すように動作範囲の端までロック部材7が座受3の外収容穴32aから突出した開放となる。そしてこの状態では係止片43は禁止壁7aに当接することなくレール収容空間3a内を自由に摺動することができ、容易に座4を座受3から引き抜くことができるものとなっている。
図8は、開放状態(P)において座4を通常の動作範囲以上に平面視座4と座受3とが重なり合わないまで前方へ引き出した状態を示している。この状態でロック部材7を押し込もうとすると、挿入端部71は水平片42の下側に付勢されながら押し込まれるが、係止片43に当接してしまうために内収容穴33aへ挿入することができず、係止状態(Q)までロック部材7を押し込むことが出来ないものとなっている。
そして図9及び図11に示すように、座4を誤って取り付けた場合など、レール収容空間3a内に可動レール41を挿入することが出来なかったときはロック部材7の挿入端部71は上方から何ら付勢されることもなく、そのまま内側壁33の外向面33bに当接することとなるため、挿入端部71はロック部材収容部34内に押し込むことが出来ず、係止状態(Q)となし得ないものとなっている。
以上のような構成とすることにより、可動レール41が正常に静止レール31に挿入された場合に限りロック部材7が開放状態(P)から係止状態(Q)に移行するのを許容するロック部材規制機構Xによって座4と座受3とが正常に組み付けられたか否かをロック部材規制機構Xによって正確に判別することができるので、正常に組み付けられていない状態で着座してしまうという不具合を有効に回避し得たものとなっている。しかも、座4と座受3との組み付けを確かめるための作業をロック部材7の動作のみで判断することができるので、座4の下方や側方から両レールの箇所を目視したり、座4を持ち上げるなどしてがたつきの有無を確かめたりと行った繁雑な作業を行うことを有効に回避して、座4が常に正常に組み付けられた状態で使用することが可能なものとなっている。
正常な係止状態(Q)において着座者の姿勢や体型に好適に適応させるために本実施形態では、係止状態(Q)にある場合に、可動レール41が所定の使用範囲内において静止レール31に対して前後移動し得るとともに当該所定の範囲を超えた動作が禁止されるようにしている。さらに本実施形態では位置決め部材45によって確実に位置決めされた複数の位置から所要の位置を選択することが可能なものとなっている。そのため、所望の位置に座4を位置付けて快適な着座感を得ることができるものとなっている。
そして本実施形態では、部品点数の増加を有効に回避すべく可動レール41及びロック部材7自体の構成でロック部材規制機構Xを実現するために、可動レール41を、抜出入方向の略全長に亘って形成された水平片42と、この水平片42に設けられ抜出方向の前進端を該水平片42の抜出方向中間に位置させた係止片43とを備えたものとし、ロック部材7が、開放状態(P)で係止片43の通過を許容するとともに係止状態(Q)で係止片43の前進端に当接して可動レール41の抜け出しを禁止する禁止壁7aを備えたものとした。そしてさらに構成を単純なものとすべく、斯かる禁止壁7aをロック部材7の前後方向に面する端面に位置付けたものとした。
特に可動レール41の構成を有効に利用してロック部材7の動作を規制させるために本実施形態では、ロック部材規制機構Xを、水平片42に設けた案内部44と、開放状態(P)から係止状態(Q)となる動作において、案内部44に接しながら係止状態(Q)への動作を許容し得る動作許容部たる挿入端部71とを有するものとした。詳細には、動作許容部はロック部材7自体に設けるとともに、可動レール41に付勢されることによって係止状態(Q)へとし得る態様を採用した。すなわち、案内部44に付勢されない限り内収容穴33aを通ることが出来ず外向面33bに衝突してしまう挿入端部71を採用したものとした。
また、椅子100の使用において、ロック部材7の操作は座4の着脱といった頻度の乏しい作業のみに利用するものであり、通常の使用時に誤ってロック部材7を操作してしまうことを有効に回避しておく必要がある。そのため本実施形態では、ロック部材7が係止状態(Q)にある場合に当該ロック部材7の外側端面7bが座受3の外側面たる外側壁32と面一となるようにして、他のものに引っ掛かったり誤って触れたりし難い構成とした。
可動レール41の挿入や抜脱の動作に対してロック部材7を正確に動作し得るものとするために本実施形態ではロック部材7を、可動レール41の動作方向から直交する方向のスライド動作によって前記座受3に対して挿抜するものとした。
そして必要なときには速やかに開放状態(P)とし得るために本実施形態では、座受3に設けた解除孔343から抜け止め片73の係り合いを解除する構成とするとともに解除の際には弾性部74の弾性によりロック部材7の外側端面7bが外側壁32から速やかに突出するものとすることにより、なんら煩雑な動作をすることなく容易に座4の抜脱を行い得るものとした。
以上、本発明の実施形態について説明したが、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
例えば、上記実施形態ではロック部材を座又は座受とは別体のものとしたが、勿論、ロック部材を座受に一体に設けてものとしてもよい。その場合のロック部材が好適に動作し得るための構成として、ロック部材を、樹脂ヒンジを介して回転可能に設けたものを挙げることができる。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の一実施形態に係る椅子の外観図。 同実施形態に係る椅子の側面図。 同実施形態に係る椅子の構成説明図。 同実施形態に係る椅子の座受部分を示す構成説明図。 同実施形態に係る座の後端部を示す中央側断面図 同実施形態に係る座の側端部を示す正断面図。 図6に係る作用説明図。 同上。 同上。 同実施形態に係る座の側端部を示す模式的な側断面図。 図10に係る作用説明図。
符号の説明
100…椅子
3…座受
31静止レール
343…解除孔
4…座
41…可動レール
42…水平片
43…係止片
44…案内部
45…位置決め部材
7…ロック部材
7a…禁止壁
7b…外側端面
71…動作許容部(挿入端部)
73…抜け止め片
74…弾性部
P…開放状態
Q…係止状態
X…ロック部材規制機構

Claims (10)

  1. 脚により支持された支持基部上に座受を配置し、その座受上に座を保持させた椅子であって、
    前記座に設けられた可動レールと、
    前記座受に設けられこの可動レールを抜出入可能に支持する静止レールと、この静止レール及び可動レールに関連させて設けられ前記可動レールの抜出入を許容する開放状態及び前記可動レールの前記静止レールからの抜け出しを禁止する係止状態を選択的に採り得るロック部材と、
    前記可動レールが正常に静止レールに挿入された場合に限り前記ロック部材が開放状態から係止状態に移行するのを許容するロック部材規制機構とを具備してなることを特徴とする椅子。
  2. 前記ロック部材が、前記係止状態にある場合に前記可動レールが所定の使用範囲内において前記静止レールに対して前後移動し得るとともに当該所定の範囲を超えた動作が禁止されるように構成されている請求項1記載の椅子。
  3. 前記座が、前記所定の使用範囲内において座を座受に対して複数の位置で係り合って位置決め得る位置決め部材をさらに有している請求項2記載の椅子。
  4. 前記可動レールが、抜出入方向の略全長に亘って形成された水平片と、この水平片に設けられ抜出方向の前進端を該水平片の抜出方向中間に位置させた係止片とを備えたものであり、前記ロック部材が、前記開放状態で前記係止片の通過を許容するとともに前記係止状態で前記係止片の前進端に当接して前記可動レールの抜け出しを禁止する禁止壁を備えたものである請求項1、2又は3記載の椅子。
  5. 禁止壁を前記ロック部材の前後方向に面する端面に位置付けている請求項4記載の椅子。
  6. 前記ロック部材規制機構が、前記水平片に設けた案内部と、前記開放状態から前記係止状態となる動作において、前記案内部に接しながら前記ロック部材の前記係止状態への動作を許容し得るものとを有するものである請求項4又は5記載の椅子。
  7. 前記動作許容部を前記ロック部材に設けたものとし、
    当該動作許容部が、前記開放状態から前記係止状態となる動作において、前記水平片に接した場合には当該案内部に付勢されながら前記係止状態となるとともに、前記水平片から離間している場合には前記座受に当接して前記動作が禁止される挿入端部としている請求項6記載の椅子。
  8. 前記ロック部材が、前記係止状態にある場合に当該ロック部材の外側端面が前記座受の外側面と面一となるようにしている請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の椅子。
  9. 前記ロック部材が、前記開放状態と前記係止状態との間の動作を、前記可動レールの動作方向から直交する方向のスライド動作によって前記座受に対して挿抜するものとしている請求項8記載の椅子。
  10. 前記ロック部材が前記係止状態で前記座受と係り合うことにより位置決めする抜け止め片を有するとともに前記座受の外側から前記抜け止め片の係り合いを解除し得るように構成し、
    前記係止状態において前記ロック部材に前記開放状態へと移行する方向の弾性反発力を蓄積する弾性部をさらに設けたものとしている請求項8又は9記載の椅子。
JP2008235608A 2008-09-12 2008-09-12 椅子 Pending JP2010063830A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001186954A (ja) * 1999-12-28 2001-07-10 Okamura Corp 椅 子
JP2008018192A (ja) * 2006-07-14 2008-01-31 Okamura Corp 椅子における座体の前後位置調節装置

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