JP2010063503A - イレ用発泡組成物、およびトイレ用発泡剤ならびにトイレ用発泡剤充填スプレー - Google Patents
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Abstract
【課題】便器内の留水上に泡の層を形成して排泄時における臭気の拡散を阻止すると共に、泡の層により排泄物の落下時の水のはねかえりをも防止することのできるトイレ用発泡組成物、およびトイレ用発泡剤ならびにトイレ用発泡剤充填スプレーの提供。
【解決手段】トイレの便器の溜水内に投入して使用され、使用時における水はね抑制効果および消臭効果の少なくとも何れかを発揮するトイレ用発泡剤に使用されるトイレ用発泡組成物であって、増粘安定剤成分と、発泡剤成分と、乾燥卵白を含有し、そして界面活性剤を含有しないトイレ用発泡組成物とする。
【選択図】なし
【解決手段】トイレの便器の溜水内に投入して使用され、使用時における水はね抑制効果および消臭効果の少なくとも何れかを発揮するトイレ用発泡剤に使用されるトイレ用発泡組成物であって、増粘安定剤成分と、発泡剤成分と、乾燥卵白を含有し、そして界面活性剤を含有しないトイレ用発泡組成物とする。
【選択図】なし
Description
本発明はトイレの便器の溜水内に投入して使用され、使用時における水はね抑制効果、便の便器に対する付着防止効果、および消臭効果の少なくとも何れかを発現するトイレ用発泡組成物、およびトイレ用発泡剤ならびにトイレ用発泡剤充填スプレーに関する。
従来のトイレの消臭は、室内上部に設置された換気扇や、芳香剤、活性炭などの吸着剤、洋式水洗便器に換気口やオゾン発生装置等を設置したものがあった。しかしながら、換気扇や吸着剤を用いる方法では、何れも臭気が発生した後にこれを排出乃至は吸着させるものであり、少なからずトイレ内に臭気が充満するのを避けることができないものとなっていた。また便器に換気口やオゾン発生装置等を設置した場合には、使用の直後に排泄物からの臭気を除去することはできるものの、便器の交換が必要になる他、旅行先で使用するなど携帯するのは実質的に不可能である。
また、水洗トイレの使用に際しては、排泄物の落下による水のはね返りの問題もある。すなわち、洋式トイレの便器形状は、便器への便の付着防止や臭気抑制等の目的で、排便された便が直接便器内の溜水中に落下するように作られていることから、排泄した便が水面に落下するときの勢いにより水はねが起こり、はねた水が用便者にあたり不快感を与えるということがある。
そこでこの様な問題、即ち排便時の臭気の問題、および水のはね返りの問題の何れかを解決するべく、従来では、以下に示すような便器内に投入して使用される発泡剤が提供されている。
即ち、特許文献1(特開平6−105893号公報)では、水洗式トイレ便器内の排泄物から拡散する悪臭・不快臭を泡の中に封じ込めることにより、清潔感を損なうことなく快適にトイレを利用できる方法を提案している。具体的には、二酸化炭素を発生する炭酸塩、およびそのガスの発生を促進させる有機酸または無機酸、界面活性剤等の混合物を和洋水洗トイレ中に投入し発泡させることにより、排泄物の不快臭を泡の中に封じ込める発泡式消臭剤が提案されている。
また、特許文献2(特開平7−278598号公報)では、トイレの便器に投入して使用されるトイレ用防臭洗浄剤に関し、トイレ用防臭剤に1〜80重量部の発泡剤と、1〜80重量部の界面活性剤と、1〜80重量部の泡安定剤と、1〜80重量部の芳香剤若しくは消臭剤とを含有させることが提案されている。
そして特許文献3(特開2001−241085号公報)では、洋式トイレでの排便時の水はね(おつり)を抑制するために、洋式トイレの便器内の溜水面に投入し、水の動きを抑制する洋式トイレの水はね防止製品が提案されている。具体的には、携帯可能な形態からなり、洋式トイレの便器内の溜水面に投入し、便の落下時の水はね抑制効果を発揮せしめる洋式トイレの水はね防止製品であって、該製品は界面活性能を有する物質を含有する発泡組成物からなり、かつ、該発泡組成物は溜水面にビンガム降伏値が100dyn/cm2以上となる泡相を形成させてなる洋式トイレの水はね防止製品が提案されている。
特開平6−105893号公報
特開平7−278598号公報
特開2001−241085号公報
上記の通り、従来から便器内に泡の層を形成し、落下した排泄物による水の跳ね返りや、トイレ、特に便器内の消臭を企図する方法は提案されている。
しかしながら、それぞれの製品によって形成される泡の層は、十分な層の厚さを確保できなかったり、比較的短時間で泡の層が消滅したり、あるいは泡を形成している組成物が便器内に付着してしまい、却って便器内を汚してしまう恐れもあった。
そこで本発明は、便器内の留水上に泡の層を形成して排泄時における臭気の拡散を阻止すると共に、泡の層により排泄物の落下時の水のはねかえりをも防止することのできるトイレ用発泡組成物、およびトイレ用発泡剤ならびにトイレ用発泡剤充填スプレーを提供することを第1の課題とする。
また、従来提供されている製品によって形成される泡の層は、比較的短時間で消滅してしまうことから、長時間にわたり消臭効果を期待することが出来なかった。このため、災害時など、水を十分に使用できない環境においては、絶えず製品を使用して泡の層を形成しなければ十分な消臭効果が期待できず、実用上の難点になっていた。
そこで本発明では、泡の層の持続性を高め、災害時などにおいても十分に消臭効果を発揮できるトイレ用発泡組成物、およびトイレ用発泡剤ならびにトイレ用発泡剤充填スプレーを提供することを第2の課題とする。
更に、トイレ内における臭気の発生を抑えることは、即ち使用者に衛生的な環境を提供することをも目的とすることから、便器内に発泡剤などの製品が付着してしまっては、却って衛生上の問題が生じることになる。
そこで本発明は、十分な発泡量および発泡層の持続時間を維持しながらも、水洗により除去可能であって、便器に付着することのないトイレ用発泡組成物、およびトイレ用発泡剤ならびにトイレ用発泡剤充填スプレーを提供することを第3の課題とする。
本発明者は上記課題の少なくとも何れを解決するべく鋭意研究を重ねた結果、トイレ用の発泡組成物中に実質的に界面活性剤を添加しないことにより、生成した泡の持続性が高まることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち本発明は、上記課題の少なくとも何れかの課題を解決する為に、トイレの便器の溜水内に投入して使用され、使用時における水はね抑制効果および消臭効果の少なくとも何れかを発揮するトイレ用発泡剤に使用されるトイレ用発泡組成物であって、増粘安定剤成分1〜30重量部と発泡剤成分1〜95重量部(両者の合計100重量部)とを含有し、界面活性剤を含有しないことを特徴とする、トイレ用発泡組成物を提供する。但し望ましくは、増粘安定剤成分5〜20重量部と発泡剤成分50〜95重量部(両者の合計100重量部)である。
即ち、発泡剤成分により泡の層を形成し、生じた泡の層を増粘安定剤成分で保持し、すぐに泡の層が消失してしまうことを阻止するものである。この点、仮に界面活性剤を使用した場合には、発泡剤成分により生じた泡の消失が早く、十分な効果が得られない。
また本発明では、増粘安定剤成分、発泡剤成分の他、更に乾燥卵白を含有しており、増粘安定剤成分1〜25重量部、発泡剤成分1〜95重量部、乾燥卵白1〜10重量部(これらの合計100重量部)からなるトイレ用発泡組成物を提供する。但し特に望ましくは、増粘安定剤成分5〜20重量部、発泡剤成分50〜95重量部、乾燥卵白1〜10重量部(これらの合計100重量部)である
また本発明は、トイレの便器の溜水内に投入して使用され、使用時における水はね抑制効果および消臭効果の少なくとも何れかを発揮するトイレ用発泡剤に使用されるトイレ用発泡組成物であって、 乾燥卵白1〜30重量部と発泡剤成分1〜95重量部(両者の合計100重量部)とを含有し、界面活性剤を含有しないトイレ用発泡組成物を提供する。
かかるトイレ用発泡剤組成物では、増粘剤成分を含有しないことから、便器内の溜水の表層側におけるゲル化が阻止され、排泄物の落下により液面の泡が移動しても、当該排泄物の落下に起因して、或いは移動した泡が迅速に復元することにより、露出した液面が迅速に泡で覆われることになる。これにより、落下物による便器内の溜り水の跳ね返りが阻止されることになる。
また本発明は、トイレの便器の溜り水中に投入して使用され、使用時における水はね抑制効果および消臭効果の少なくとも何れかを発揮するトイレ用発泡剤であって、上記した何れかのトイレ用発泡組成物を、水溶性容器に充填してなるか、又は当該トイレ用発泡組成物をタブレット状もしくは粉末状に成形して成る、トイレ用発泡剤を提供する。このような形態のトイレ用発泡剤とすることにより、携帯性が向上し、外出先での使用も可能になる。即ち、外出先におけるトイレの使用に際しても、使用時における臭気の立ち篭りを阻止し、また便器周辺への跳ね返りを阻止することができる。
また本発明では、トイレの便器の溜水内に投入して使用され、使用時における水はね抑制効果および消臭効果の少なくとも何れかを発揮するトイレ用発泡剤充填スプレーであって、上記した何れかのトイレ用発泡組成物と加圧ガスとを噴射式ボトル内に充填してなるトイレ用発泡剤充填スプレーを提供する。かかるトイレ用発泡剤充填スプレーによれば、使用に際して便器内にスプレーすることにより、当該トイレ用発泡剤を投入することができ、外出先において簡易に使用することが可能になる。さらに、かかるトイレ用発泡剤充填スプレーとした場合には、トイレの便器などに付随させることもできる。即ち、当該便器内の溜り水に向けてトイレ用発泡剤充填をスプレーするように、当該トイレ用発泡剤充填スプレーを設置したトイレを提供することができる。
更に本発明では、前記課題の少なくとも何れかを解決するために、トイレ使用時にて、用便を足すときの便器内の水の跳ね返りおよび飛び散りにあって、便器内の水の水面に粘性の強いゾル状の膜またはゲル状の膜を形成し、用便を足したときの水の跳ね返りおよび飛び散りおよび便の付着および臭いを防止または軽減させることを特徴とする水の跳ね返り防止、飛び散り防止、および防臭を行うトイレ用発泡組成物を提供する。かかるトイレ用発泡組成物は、増粘安定剤、および粉末卵白の内、何れか1つ以上を主成分とする。
前記増粘安定剤とは、水に溶解または分散して粘性を生じる高分子物質のことであり、使用目的によって区別されている。粘性目的で使用する場合には増粘剤として特定され、水への溶解・分散を促し、粘性を高めて成分を安定させる目的として使用する場合には安定剤として特定される。更に液体をゼリー状に固める目的として使う場合にはゲル化剤または凝固剤として特定され、水の蒸発を防止して保湿を高める目的として使う場合には保湿剤として特定され、付着性・結着性を高める目的として使う場合には結着剤などとして特定されている。かかる増粘安定剤は、その殆どが天然由来のものであるから、環境に対する悪影響を軽減し、人体にも安全である。
また本発明において、上記したトイレ用発泡組成物の主成分などを粉末状または固形状として使用するときは、化学反応によって発泡する物質、例えば、炭酸塩と有機酸などを発泡剤として使用し、前記主成分などを攪拌して、前記ゾル状の膜または前記ゲル状の膜を形成するように形成する事もできる。
さらに上記したトイレ用発泡組成物の主成分などをゾル状またはゲル状で使用するときは、高圧ガスなどによる噴出または噴射式ボトルまたはボトル缶を使用して、前記主成分などを攪拌して、噴出または噴射するように構成する事もできる。
上述のように、本発明にかかるトイレ用発泡組成物、およびトイレ用発泡剤ならびにトイレ用発泡剤充填スプレーを使用する事により、粘性と弾力性のある膜がクッション代わりとなって、トイレ使用時における便器内の水の跳ね返り、および飛び散りを防止できる上、便の付着やこびり付きなども軽減でき、更に粘性と弾力性のある膜が防壁となって臭いを封じ込め、トイレ使用時における羞恥心と不快感を無くし、トイレ内を清潔に保つことができる。また、香料などを添加乃至は配合すれば、防臭の効果を増大することができる。
以下、本発明の実施の形態を具体的に説明するが、本発明は多くの異なる形態による実施が可能であり、以下に示す実施形態の記載にのみ限定されるものではない。
本発明にかかるトイレ用発泡組成物は、有効成分としての増粘安定剤成分と発泡剤成分の合計100重量部中、増粘安定剤成分を1〜30重量部配合する。
かかる増粘安定剤は、水に溶解又は分散して粘稠性を生じるポリマーであり、増粘剤やゲル化剤として作用できる成分である。かかる増粘安定剤としては、例えばペクチン、グアーガム(グァーガム)、キサンタンガム、タマリンドガム、カラギーナン等の天然成分由来のものや、プロピレングリコール、カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC)、カルボキシメチルセルロースナトリウム塩(CMCNa)などの合成樹脂を使用することができる。この中でも、カルボキシメチルセルロースナトリウム塩(CMCNa)が好ましく、その他、CMCNaとカリミョウバンとの組み合わせ、CMCNaと乳酸チタンとの組み合わせ又はCMCNaと塩基性酢酸アルミニウムとの組み合わせからなるものが好ましい。更に、グアーガムとCMCとの組み合わせも好ましい。
なお、本発明の課題を解決できる範囲内において、必要に応じて、他の補助成分を配合することもできる。かかる補助成分としては、他の公知の増粘剤、ゲル化剤、粘結剤等を、増粘安定剤に対して、50重量部以下で使用することもできる。公知の増粘剤、ゲル化剤、粘結剤等としては、カラギナン、ペクチン、アルギニン・カルボマー、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコール、キサンタンガム、グアガム、アラビアガム、シクロデキストリン、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカリウム塩、カルボキシメチルセルロースアンモニウム塩、酢酸セルロース、セルロースアセテートブチレート、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルエチルセルロース、微結晶性セルロース、ポリアクリルアミド、ポリアクリルアミドのアミノ化物、ポリアクリルヒドラジド、アクリルアミド・アクリル酸金属塩共重合体、ポリアクリルアミド・ポリアクリル酸エステル化合物の共重合体、ポリビニルアルコール、アクリルゴム、デンプン、シリコーン等を挙げることができる。
更に、本発明のトイレ用発泡組成物で使用できる増粘安定剤としては、生分解性ポリマーを使用することもできる。かかる生分解性ポリマーとしては、ポリ-3-ヒドロキシ酪酸(PHB)、ポリグルタミン酸(PGA)、ポリ乳酸、ポリカプロラクタムやポリコハク酸ブチレンなどの脂肪族ポリエステル、でんぷん,セルロース,キチン・キトサン,ケナフ,天然ゴム等を使用することができる。また、増粘安定剤に代えて、ヒアルロン酸を使用することもできる。即ち、ヒアルロン酸を増粘安定剤(ゲル化剤)として使用することもできる。
そして、本発明にかかるトイレ用発泡組成物において、発泡剤成分は、有効成分としての増粘安定剤成分と発泡剤成分の合計100重量部中、1〜95重量部、望ましくは50〜95重量部配合される。
かかる発泡成分とは、水分の存在下で加熱及び/又は混合することにより、泡を生じさせる成分であるり、水分の存在下で気体を生じさせるものであれば、成分は特に問わないが、例えば有機酸と炭酸塩の組み合わせを使用することができる。これらの有機酸と炭酸塩は、それぞれ化学当量分だけ使用される。
本明細書において炭酸塩とは炭酸の塩を意味し、炭酸塩には正塩MI2CO3、炭酸水素塩(酸性塩)MIHCO3、炭酸水酸化物塩(塩基性塩)mMI2CO3・nMIOHの3種がある。また炭酸塩は酸により分解し二酸化炭素を放出する。炭酸塩の例としては、炭酸アンモニウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸水酸化マグネシウム、炭酸水素アンモニウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウム、炭酸マグネシウム、炭酸水素カリウム、炭酸アンモニウムなどがあげられるが、特には、炭酸水素ナトリウム及び炭酸ナトリウムの組み合わせが、炭酸ガス発生量がより多くなり好ましい。
本発明で用いられる炭酸塩の配合量は、発泡剤成分の総量を基準として、30〜100%が好ましい。炭酸塩の配合量が、30%より少ないと炭酸ガス発生量が十分でない場合がある。また炭酸塩として炭酸水素ナトリウム及び炭酸ナトリウムを組み合わせて用いる場合、発泡剤成分の総量を基準として、炭酸水素ナトリウム20〜60%及び炭酸ナトリウム10〜40%とすることが特に好ましい。また、発泡剤成分における炭酸塩は、使用時において水(便器内の溜り水)中に溶解する濃度が高いほど、本発明にかかるトイレ用発泡組成物によって形成されたゲル状層または膜、および泡の層の浮力が増し、泡が溜り水に分散し、溜り水中に分散しにくいものとなる。よって本発明におけるトイレ用発泡組成物に使用される発泡剤成分における炭酸塩の使用量は、配合される発泡剤成分100重量部あたり、1〜60重量部、望ましくは40〜60重量部であることが望ましい。
また本明細書において有機酸とは酸性を示す有機化合物を意味し、これはカルボン酸RCOOH、スルホン酸RSO3H、スルフィン酸RSO2Hなど酸性の官能基を持つ。有機酸の例としては、酢酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、コハク酸、アジピン酸、マロン酸、ピロリドンカルボン酸、リン酸、アミノ酸、アスコルビン酸、フマル酸、グルタル酸、安息香酸、サリチル酸、グリコール酸、乳酸、グリセリン酸、ピルビン酸等が挙げられるが、特にコハク酸とクエン酸の組み合わせ、およびコハク酸と酒石酸の組み合わせが、炭酸ガス発生量がより多くなり好ましい。
本発明で用いられる有機酸の配合量は、発泡剤成分の総量を基準として、40〜100質量%(以下、単に%と略す)が好ましい。有機酸の配合量が、40%より少ないと炭酸ガス発生量が十分でない場合がある。また有機酸としてコハク酸とクエン酸を組み合わせて用いる場合、それを配合する発泡剤成分の総量を基準として、コハク酸20〜50%及びクエン酸20〜50%とすることが特に好ましい。また、有機酸としてコハク酸と酒石酸を組み合わせ組み合わせて用いる場合、それを配合する発泡剤成分の総量を基準として、コハク酸20〜50%及び酒石酸20〜50%とすることが特に好ましい。
また本発明では、増粘安定剤成分、発泡剤成分の他に、好ましくは、更に乾燥卵白を配合する。この場合における各成分の配合量は、増粘安定剤成分、発泡剤成分、および乾燥卵白からなる有効成分100重量部あたり、増粘安定剤成分1〜25重量部、発泡剤成分1〜95重量部、乾燥卵白0.1〜10重量部である。
かかる乾燥卵白とは、卵白、特に望ましくは鶏卵卵白を乾燥させて、これを粉末状にしたものである。粉末状であれば、他の成分との攪拌時における均一性を保つことができる。また、卵白は乾燥していれば良く、粉末時における粒径は特に問わない。かかる乾燥卵白を粉末状にしたもの(以下、「卵白粉末」という)は、食品加工の素材として広く利用されいる。その機能性において熱凝固性は最も期待されるものである。卵白粉末は、一般的に脱糖処理といわれている、液卵白に含まれるグルコースをバクテリア、酵母、グルコースオキシダーゼを用いて除去した後、乾燥粉末化し、一般的にヒートルームといわれている殺菌庫にて、サルモネラ菌の死滅など十分な殺菌を行って形成されている。本発明においては、このような市販されている卵白粉末を用いることができる。なお、本発明においては、この乾燥卵白に代えて、乳清タンパク質、卵黄、全卵、カゼインタンパク質、小麦蛋白、血漿蛋白など各種の蛋白分解物を使用することができる。
即ち、本発明においては、トイレの便器の溜水内に投入して使用され、使用時における水はね抑制効果および消臭効果の少なくとも何れかを発揮するトイレ用発泡剤に使用されるトイレ用発泡組成物であって、増粘安定剤成分1〜25重量部、発泡剤成分1〜95重量部、および乳清タンパク質、卵黄、全卵、卵白、カゼインタンパク質、小麦蛋白、および血漿蛋白から選択される1又は2以上の蛋白分解物を乾燥させてなる乾燥淡白分解物成分1〜10重量部(これらの合計100重量部)からなり、界面活性剤を含有しないことを特徴とする、トイレ用発泡組成物を提供する。
また、卵白の主成分であるタンパク質は、オボアルブミン、コンアルブミン、オボムコイド、オボムチン、オボグロブリン等であり、この内のオボムチンは保湿性と粘性を有し、ヒアルロン酸と近似した性質を有する。そして、このヒアルロン酸は、本発明において増粘安定剤成分としても使用することができる。即ち、本発明にかかるトイレ用発泡組成物では、乾燥卵白と、当該乾燥卵白に含まれるオボムチンに近似した特質を有するヒアルロン酸と、更に発泡剤成分を配合して形成することもできる。
上記本発明にかかるトイレ用発泡組成物を、水溶性容器に充填するか、又は当該トイレ用発泡組成物をタブレット状に成型することにより、携帯可能なトイレ用発泡剤を形成することができる。即ち製造したトイレ用発泡組成物を、乾式圧縮造粒機により各々顆粒状、粉末状、フレーク状、又は碎石状に圧縮成形することができる。特に、顆粒状、粉末状、フレーク状に形成した場合には、これを水溶性容器に充填することができる。水溶性容器としては、ゼラチンなどで形成したカプセルの他、水溶性の布帛を用いて形成した袋体を使用することができる。特に、水溶性容器内に充填する場合、一般的な便器における溜り水の量は約2リットルで、水面の面積は約300〜400cm2であることから、1回の使用量としてトイレ用発泡組成物20〜30gとなる量に調整することが望ましい。この場合の配合成分量は、増粘剤、乾燥卵白、炭酸塩および有機酸の合計量100重量部あたり、増粘剤9.8重量部、乾燥卵白3.9重量部、炭酸塩47.1重量部、有機酸39.2重量部を配合している。
また、上記本発明にかかるトイレ用発泡組成物は、顆粒状、粉末状、フレーク状、又は碎石状にして提供する他、常法によりスプレー式のものとして提供することができる。かかるスプレー状で提供する場合には、耐圧容器であるボトル内に、本発明にかかるトイレ用発泡組成物と、各種の液化プロパンガス等の加圧媒体を充填して使用することができる。
本発明に係るトイレ用発泡組成物(即ち、トイレ用発泡剤。以下同じ)を便器内の溜り水に入れると、水面では増粘剤成分によるゾルまたはゲル化と、発泡剤成分による発泡が同時に発生・進行する。このとき、増粘剤成分と乾燥卵白は、水面に浮上または浮いて溶解し、ゾルまたはゲル化が発生・進行する。そして、発泡剤成分は、形成されていくゾルまたはゲル状の膜の中で発泡し、増粘剤成分と乾燥卵白を攪拌していく。発泡によって攪拌された増粘剤成分と乾燥卵白は泡立ちながら膨張していき、そして水面に、無数の泡で構成されたゾルまたはゲル状の膜を形成する。その間、約数秒である。
形成された泡の層からなる膜は、粘性と弾力性に秀でており、物理的な衝撃をその特性で吸収し、水の跳ね飛びおよび便の付着を防止する。また、粘性と弾力性のある膜が、便器における溜り水部分において、恰も密閉容器の蓋のような役目を果たし、臭いのもとである便を泡の膜の下に閉じ込め、臭いそのものを封じ込めてトイレ内に籠もる臭いを絶つことができる。
また、形成した膜は、二次的なものによって攪拌されることにより、さらに泡立ちながら膨張していき層の厚さを増していくと言う特性を有している。二次的な攪拌としては、例えば排泄物による衝撃があり、よってこのような作用は、小便をしたとき、衝撃によって泡の膜が軟弱になるのではなく、逆に、衝撃によってどんどん強硬になっていき、防止効果が増大すると言う特徴に繋がる。
また、形成された泡の膜は、時間と共に軟化、分散、溶解していく。このような作用は、パイプ詰まりの原因、要因には極めてなりにくいものと言える。
更に、防止剤および防臭剤としての効果は、使用する成分や使用する量、防止剤兼防臭剤の形状、攪拌の仕方、便器内の水の量、水の表面積などによって異なるため一概には言えないが、この実施例では、約10分から15分位である。その後、30分位でその殆どが水に溶解する。また、粉末状のトイレ用発泡組成物と一緒に、固形状にしたトイレ用発泡組成物を便器内の溜り水に投入することで、発泡時間および泡の層の存在時間の延長が可能になり、膜自体もさらに強化することができる。トイレ用発泡組成物を固形状にした場合には、粉末状のトイレ用発泡組成物に比して溶けていくスピードが遅いので、粉末状のトイレ用発泡組成物で即効性の膜を形成し、固形状のトイレ用発泡組成物で、形成された膜を持続させながら膜自体を強化すると言う時間差を利用した二段階式手法である。
また、固形状のトイレ用発泡組成物によって形成される膜は、溜り水中に沈んでゆっくり発泡することで泡の持続性を維持し、更に水底から発泡して浮上する成分(増粘剤成分)は、十分に水を含むことで泡立ちが増す事になる。すなわち、十分に水を含みながら泡だっていくので、粉末状で形成した膜に比べ、粘性と弾力性に優れ、防止剤および防臭剤としての効果も大幅に延び、形成された膜は30分以上持続することになる。
本発明に係るトイレ用発泡組成物、およびトイレ用発泡剤には、生分解性の吸水素材(生分解性ポリマー)を成分のひとつとして使用することもできる。
なお、上記記載の実施の形態は、一実施例であり、これがすべてではない。本発明は、使用者や環境、安全性などを考慮した製品を提案する。
なお、上記記載の実施の形態は、一実施例であり、これがすべてではない。本発明は、使用者や環境、安全性などを考慮した製品を提案する。
以下、本発明にかかるトイレ用発泡組成物の効果を明確にするために行った実施例の結果を示す。
〔実施例1〕
〔実施例1〕
先ず、以下の組成により発泡組成物1〜3を作成し、それぞれの発泡組成物2gを、100mlの水中に投入し、約20秒間攪拌した。そして攪拌直後の泡層の厚さ、発泡組成物を投入してから1分経過後、および5分経過後の泡層の厚さを測定した。その結果を表1に示す。なお、水を入れた容器として直径70mmの有底円筒状容器を使用した。
〔発泡組成物1〕の成分
(A)増粘剤成分として、グアーガム1g、ならびに(B)発泡剤成分として、炭酸水素ナトリウム3g、およびクエン酸3gを混合し、乾燥させて粉末状に形成した。
(A)増粘剤成分として、グアーガム1g、ならびに(B)発泡剤成分として、炭酸水素ナトリウム3g、およびクエン酸3gを混合し、乾燥させて粉末状に形成した。
〔発泡組成物2〕の成分
(A)増粘剤成分として、グアーガム1g、(B)発泡剤成分として、炭酸水素ナトリウム3g、およびクエン酸3g、ならびに(C)乾燥卵白0.5gを混合し、乾燥させて粉末状に形成した。
(A)増粘剤成分として、グアーガム1g、(B)発泡剤成分として、炭酸水素ナトリウム3g、およびクエン酸3g、ならびに(C)乾燥卵白0.5gを混合し、乾燥させて粉末状に形成した。
〔発泡組成物3〕の成分
(A)増粘剤成分として、グアーガム1g、、(B)発泡剤成分として、炭酸水素ナトリウム7.5g、およびクエン酸7.5g、(C)乾燥卵白0.5g、ならびに(D)界面活性剤1gを混合し、乾燥させて粉末状に形成した。
(A)増粘剤成分として、グアーガム1g、、(B)発泡剤成分として、炭酸水素ナトリウム7.5g、およびクエン酸7.5g、(C)乾燥卵白0.5g、ならびに(D)界面活性剤1gを混合し、乾燥させて粉末状に形成した。
〔実施例1の考察〕
この実施例の結果から、(A)増粘剤成分と(B)発泡剤成分との混合物に、更に(C)乾燥卵白を配合することで、攪拌により形成される泡の層が厚くなることがわかった。またこれに更に(D)界面活性剤を配合することにより、生じた泡の層が、約5分後には薄くなってしまい、還元すれば界面活性剤を配合しないことにより、泡の層を厚く維持できることが明らかになった。
この実施例の結果から、(A)増粘剤成分と(B)発泡剤成分との混合物に、更に(C)乾燥卵白を配合することで、攪拌により形成される泡の層が厚くなることがわかった。またこれに更に(D)界面活性剤を配合することにより、生じた泡の層が、約5分後には薄くなってしまい、還元すれば界面活性剤を配合しないことにより、泡の層を厚く維持できることが明らかになった。
〔実施例2〕
この実施例では、使用する成分を代えて発泡組成物4〜9を作成した。そして、作成したそれぞれの発泡組成物2gを、100mlの水中に投入し、20秒間攪拌し、その結果を評価した。各発泡剤組成物の組成と、その評価結果を以下に示す。なお以下の評価において、二次的な攪拌とは、泡層が形成された後に、棒を用いて攪拌を行った状態であり、穴が開くとは、形成された泡の層の中央部に存在する泡を移動させ、水面が露出し、ちょうど泡層に穴があいたような状態になることを意味する。
この実施例では、使用する成分を代えて発泡組成物4〜9を作成した。そして、作成したそれぞれの発泡組成物2gを、100mlの水中に投入し、20秒間攪拌し、その結果を評価した。各発泡剤組成物の組成と、その評価結果を以下に示す。なお以下の評価において、二次的な攪拌とは、泡層が形成された後に、棒を用いて攪拌を行った状態であり、穴が開くとは、形成された泡の層の中央部に存在する泡を移動させ、水面が露出し、ちょうど泡層に穴があいたような状態になることを意味する。
〔発泡組成物4〕の作成及び評価
(A)増粘剤成分として、グアーガム1g、(B)発泡剤成分として、炭酸水素ナトリウム3g、およびクエン酸3gを混合し粉末状に形成し、その2gを100mlの水中に投入・攪拌した。
(A)増粘剤成分として、グアーガム1g、(B)発泡剤成分として、炭酸水素ナトリウム3g、およびクエン酸3gを混合し粉末状に形成し、その2gを100mlの水中に投入・攪拌した。
その結果、発生した気泡(泡)の大きさにばらつきがあり、ゲル状の塊が多かった。また膜(即ち、泡の層で形成される膜。以下同じ)が硬いことから、二次的な攪拌に弱く、開いた穴(露出した水面)が塞がり難かった。なお、この発泡組成物4の製造に関連し、上記グアーガムをカルボキシメチルセルロースやキサンタンガムに変更した場合には、泡の発生量も劣り、使用に耐えうるものではなかった。
〔発泡組成物5〕の作成及び評価
(A)増粘剤成分として、グアーガム1g、(B)発泡剤成分として、炭酸水素ナトリウム4.5g、およびクエン酸4.5g、および(C)粉末卵白0.5gを混合し粉末状に形成し、その2gを100mlの水中に投入・攪拌した。
(A)増粘剤成分として、グアーガム1g、(B)発泡剤成分として、炭酸水素ナトリウム4.5g、およびクエン酸4.5g、および(C)粉末卵白0.5gを混合し粉末状に形成し、その2gを100mlの水中に投入・攪拌した。
その結果、キメの細かい泡が発生し、ゲル状の塊も無かった。また二次的な攪拌にも強く、開いた穴(露出した水面)の塞がりも早かった。なお、この発泡組成物5の製造に関連し、上記グアーガムをカルボキシメチルセルロースやキサンタンガムに変更しても、泡の発生量、穴の塞がり具合とも良好であった。
〔発泡組成物6〕の作成及び評価
(A)増粘剤成分として、グアーガム1g、(B)発泡剤成分として、炭酸水素ナトリウム4.5g、およびクエン酸4.5g、および(C‘)乾燥デンプン0.5gを混合し粉末状に形成し、その2gを100mlの水中に投入・攪拌した。
(A)増粘剤成分として、グアーガム1g、(B)発泡剤成分として、炭酸水素ナトリウム4.5g、およびクエン酸4.5g、および(C‘)乾燥デンプン0.5gを混合し粉末状に形成し、その2gを100mlの水中に投入・攪拌した。
その結果、発生した気泡(泡)の大きさにばらつきがあり、ゲル状の塊が多かった。また二次的な攪拌に対して非常に弱く、開いた穴(露出した水面)が塞がり難かった。これは明確ではないが、乾燥デンプンが増粘剤成分をより固まりやすくしているものと考えられる。
〔発泡組成物7〕の作成及び評価
(B)発泡剤成分として、炭酸水素ナトリウム4.5g、およびクエン酸4.5g、(C)粉末卵白0.5g、および(C‘)乾燥デンプン1gを混合し粉末状に形成し、その2gを100mlの水中に投入・攪拌した。
(B)発泡剤成分として、炭酸水素ナトリウム4.5g、およびクエン酸4.5g、(C)粉末卵白0.5g、および(C‘)乾燥デンプン1gを混合し粉末状に形成し、その2gを100mlの水中に投入・攪拌した。
その結果、キメの細かい泡が発生し、ゲル状の塊も無かった。しかしながら、粘度が低く水のようになってしまい、二次的な攪拌には弱かった。
〔発泡組成物8〕の作成及び評価
(A)増粘剤成分として、グアーガム1g、(B)発泡剤成分として、炭酸水素ナトリウム4.5g、およびクエン酸4.5g、(C)粉末卵白0.5g、および(C‘)乾燥デンプン1gを混合し粉末状に形成し、その2gを100mlの水中に投入・攪拌した。
(A)増粘剤成分として、グアーガム1g、(B)発泡剤成分として、炭酸水素ナトリウム4.5g、およびクエン酸4.5g、(C)粉末卵白0.5g、および(C‘)乾燥デンプン1gを混合し粉末状に形成し、その2gを100mlの水中に投入・攪拌した。
その結果、キメの細かい泡が発生し、ゲル状の塊も無かった。発泡組成物7ほどではないが、粘度が低く、二次的な攪拌には弱かった。このことから、(A)増粘剤成分、(B)発泡剤成分、および(C)粉末卵白からなる組成物に対して、(C‘)乾燥デンプンを配合しても、相乗効果は得られないことが確認された。
〔発泡組成物9〕の作成及び評価
(A)増粘剤成分として、グアーガム1g、(B)発泡剤成分として、炭酸水素ナトリウム7.5g、およびクエン酸7.5g、(C)粉末卵白0.5g、および(D)界面活性剤1gを混合し粉末状に形成し、その2gを100mlの水中に投入・攪拌した。
(A)増粘剤成分として、グアーガム1g、(B)発泡剤成分として、炭酸水素ナトリウム7.5g、およびクエン酸7.5g、(C)粉末卵白0.5g、および(D)界面活性剤1gを混合し粉末状に形成し、その2gを100mlの水中に投入・攪拌した。
その結果、キメの細かい泡が発生し、ゲル状の塊も無かった。しかしながら、この場合でも粘度が低く水のようになってしまい、二次的な攪拌には弱かった。この発泡組成物9に関連し、(D)界面活性剤1gを0.5gに変更して実験を行った結果、やや粘性が失われて膜自体が弱くなるものの、かろうじて使用には耐えられる。
〔実施例2の考察〕
以上の結果から、増粘剤の配合割合を増やせば、発泡した泡で形成される膜に強度が増し、また粉末卵白の配合割合を増やせば発泡した泡で形成される膜の柔軟性が増加する。また泡立ちの良さを向上させるには、粉末卵白の配合割合を増加させるのが望ましい。しかしながら粉末卵白の配合割合を増加させた場合には、生じる泡の層の粘性や強度が無くなり、弱い膜になってしまう。
以上の結果から、増粘剤の配合割合を増やせば、発泡した泡で形成される膜に強度が増し、また粉末卵白の配合割合を増やせば発泡した泡で形成される膜の柔軟性が増加する。また泡立ちの良さを向上させるには、粉末卵白の配合割合を増加させるのが望ましい。しかしながら粉末卵白の配合割合を増加させた場合には、生じる泡の層の粘性や強度が無くなり、弱い膜になってしまう。
また増粘剤の配合割合を増やせば、泡立ちは良くないものの、粘性の強い、弾力性のある膜が形成される。しかしながら、生じた泡に対して、排泄物などの落下物が落下するなどの衝撃が加えられた場合、その落下地点の泡が移動し、液面が露出したままになり、開いた穴の塞がりが悪くなる。
以上から、粉末卵白は増粘剤のゲル化や塊化を防ぎ、適度な粘性を付与する調整剤のような作用を奏しているものと考えられる。
Claims (6)
- トイレの便器の溜水内に投入して使用され、使用時における水はね抑制効果および消臭効果の少なくとも何れかを発揮するトイレ用発泡剤に使用されるトイレ用発泡組成物であって、
増粘安定剤成分と、発泡剤成分と、乾燥卵白とを含有し、そして界面活性剤を含有しないことを特徴とする、トイレ用発泡組成物。 - トイレの便器の溜水内に投入して使用され、使用時における水はね抑制効果および消臭効果の少なくとも何れかを発揮するトイレ用発泡剤に使用されるトイレ用発泡組成物であって、
増粘安定剤成分1〜30重量部と発泡剤成分1〜95重量部(両者の合計100重量部)とを含有し、界面活性剤を含有しないことを特徴とする、トイレ用発泡組成物。 - 更に、乾燥卵白を含有しており、
増粘安定剤成分1〜25重量部、発泡剤成分1〜95重量部、乾燥卵白1〜10重量部(これらの合計100重量部)からなる請求項2に記載のトイレ用発泡組成物。 - トイレの便器の溜水内に投入して使用され、使用時における水はね抑制効果および消臭効果の少なくとも何れかを発揮するトイレ用発泡剤に使用されるトイレ用発泡組成物であって、
乾燥卵白1〜30重量部と発泡剤成分1〜90重量部(両者の合計100重量部)とを含有し、界面活性剤を含有しないことを特徴とする、トイレ用発泡組成物。 - トイレの便器の溜水内に投入して使用され、使用時における水はね抑制効果および消臭効果の少なくとも何れかを発揮するトイレ用発泡剤であって、
請求項1〜4の何れか一項に記載のトイレ用発泡組成物を、水溶性容器に充填してなるか、又は当該トイレ用発泡組成物をタブレット状もしくは粉末状に成形して成る、トイレ用発泡剤。 - トイレの便器の溜水内に投入して使用され、使用時における水はね抑制効果および消臭効果の少なくとも何れかを発揮するトイレ用発泡剤充填スプレーであって、
請求項1〜4の何れか一項に記載のトイレ用発泡組成物と加圧ガスとを噴射式ボトル内に充填してなるトイレ用発泡剤充填スプレー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008230354A JP2010063503A (ja) | 2008-09-08 | 2008-09-08 | イレ用発泡組成物、およびトイレ用発泡剤ならびにトイレ用発泡剤充填スプレー |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008230354A JP2010063503A (ja) | 2008-09-08 | 2008-09-08 | イレ用発泡組成物、およびトイレ用発泡剤ならびにトイレ用発泡剤充填スプレー |
Publications (1)
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Family
ID=42189654
Family Applications (1)
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JP2008230354A Pending JP2010063503A (ja) | 2008-09-08 | 2008-09-08 | イレ用発泡組成物、およびトイレ用発泡剤ならびにトイレ用発泡剤充填スプレー |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2010063503A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014144399A (ja) * | 2013-01-28 | 2014-08-14 | Kanichi Adachi | 排泄物処理剤および該処理剤を用いた排泄物の処理方法 |
JP2015120882A (ja) * | 2014-07-29 | 2015-07-02 | 正太郎 外村 | トイレ排泄時水はね等防止泡 |
WO2021123511A1 (fr) | 2019-12-18 | 2021-06-24 | Cleaneor | Composition moussante permettant de masquer les excréments et d'éviter les éclaboussures et les bruits de chute |
-
2008
- 2008-09-08 JP JP2008230354A patent/JP2010063503A/ja active Pending
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