JP2010063256A - 走行台車の電源供給システム - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の電源装置で構成された走行台車の電源供給システムであっても簡単な構成で交流電力の供給を受けられるようにする。
【解決手段】トロリー線5若しくは前記トロリー線6から交流電力の供給を受けて走行する搬送台車4がある。搬送台車4は各部を交流電力により駆動する駆動源9と、交流電力を集電する前方集電子7aと後方集電子7bと、集電子7により集電した交流電力を前記駆動源9へ供給する電力供給配線13と、いずれか一方の前記集電子7からの交流電力を駆動源9に供給させる電磁開閉器8とを備えている。電磁開閉器8は、後方集電子7bが集電しているときには、後方集電子7bの交流電力を前記駆動源9に供給させるとともに、前方集電子7aからの交流電源の供給を遮断する。そして、後方集電子7bが無給電区間Xを通過しているときには、電磁開閉器8は、前方集電子7aから集電した交流電力を前記駆動源9に供給させる。
【選択図】 図2
【解決手段】トロリー線5若しくは前記トロリー線6から交流電力の供給を受けて走行する搬送台車4がある。搬送台車4は各部を交流電力により駆動する駆動源9と、交流電力を集電する前方集電子7aと後方集電子7bと、集電子7により集電した交流電力を前記駆動源9へ供給する電力供給配線13と、いずれか一方の前記集電子7からの交流電力を駆動源9に供給させる電磁開閉器8とを備えている。電磁開閉器8は、後方集電子7bが集電しているときには、後方集電子7bの交流電力を前記駆動源9に供給させるとともに、前方集電子7aからの交流電源の供給を遮断する。そして、後方集電子7bが無給電区間Xを通過しているときには、電磁開閉器8は、前方集電子7aから集電した交流電力を前記駆動源9に供給させる。
【選択図】 図2
Description
この発明は、交流電源から電力の供給を受けて軌道上を走行する走行台車の電源供給システムに関する。
工場内において、荷物を搬送するために走行レールなどの軌道上を走行する無人の搬送台車が使用されている(例えば、特許文献1参照。)。このような搬送台車は走行レールに沿って配設されたトロリー線から交流電力の供給を受けることにより走行している。
近年、工場の規模の大型化や製造形態の多様化などにより図7に示すように走行レール30を複数の建物A、Bの間に渡って設置し、搬送台車31によって建物A、Bの間で荷物を搬送することが増えている。
このような場合において、建物A、Bはそれぞれ独立した電源装置32、33を有しており、建物A内の機械は建物Aの電源装置32から供給された交流電力PAで駆動し、建物B内の機械は建物Bの電源装置33から供給された交流電力PBによって駆動している。
しかしながら、搬送台車31は電源供給システム全体で建物Aの電源装置32の交流電力PAのみがトロリー線34を介して供給されるようになっている。したがって、搬送台車31が建物B内を走行している場合であっても、建物Aの電源装置32から供給された交流電力PAによって走行している。そのために、搬送台車31に交流電力Pを供給するための配線35を建物Aの電源装置32から建物B内へ配設しているのが現状である。
近年、工場の規模の大型化や製造形態の多様化などにより図7に示すように走行レール30を複数の建物A、Bの間に渡って設置し、搬送台車31によって建物A、Bの間で荷物を搬送することが増えている。
このような場合において、建物A、Bはそれぞれ独立した電源装置32、33を有しており、建物A内の機械は建物Aの電源装置32から供給された交流電力PAで駆動し、建物B内の機械は建物Bの電源装置33から供給された交流電力PBによって駆動している。
しかしながら、搬送台車31は電源供給システム全体で建物Aの電源装置32の交流電力PAのみがトロリー線34を介して供給されるようになっている。したがって、搬送台車31が建物B内を走行している場合であっても、建物Aの電源装置32から供給された交流電力PAによって走行している。そのために、搬送台車31に交流電力Pを供給するための配線35を建物Aの電源装置32から建物B内へ配設しているのが現状である。
これは、搬送台車31に交流電力Pを供給するための1つのトロリー線34に建物Aの電源装置32からの交流電力PAを供給するための配線と、建物Bの電源装置33からの交流電力PBを供給するための配線とを繋ぐことができないためである。
電源装置32、33はいずれも交流電力PA、PBを発生しており、走行台車31は交流電力の供給を受けることによって走行する。しかし、電源装置32、33から発生される交流電力PA,PBが同じ位相であれば電源装置32、33は互いに接続可能であるが、なんらかの原因により電源装置32、33から発生された交流電力PA、PBに位相のずれが生じてしまうと、うなりが生じたり、ショートが起こってしまい電源装置32、33や搬送台車31の故障の原因となってしまう虞があるためである。
特開平2-151207号公報
電源装置32、33はいずれも交流電力PA、PBを発生しており、走行台車31は交流電力の供給を受けることによって走行する。しかし、電源装置32、33から発生される交流電力PA,PBが同じ位相であれば電源装置32、33は互いに接続可能であるが、なんらかの原因により電源装置32、33から発生された交流電力PA、PBに位相のずれが生じてしまうと、うなりが生じたり、ショートが起こってしまい電源装置32、33や搬送台車31の故障の原因となってしまう虞があるためである。
しかしながら、搬送台車31を建物Aと建物Bとに渡って走行させようとすると、建物Aの電源装置32からの交流電力PAを建物Bまで送らなければならない。そのためには、建物Aと建物Bの間に交流電力PAを送るための配線35を通すための通路を地中に設けたり、電柱などを使用して空中を通したりしなければならず、費用がかかるという問題がある。
また、工場の勤務形態によっては建物Aの機械の駆動を停止し、建物Bだけの機械を駆動したい場合もある。その時には、搬送台車31は建物B内だけを走行させることになるが、搬送台車31を停止させないために、建物Aの電源装置32を切ることができないという問題もある。
本件発明は上記課題に省みてなされたもので、複数の電源装置で構成された走行台車の電源供給システムであっても簡単な構成で搬送台車が交流電力の供給を受けられるようにすることを目的とする。
また、工場の勤務形態によっては建物Aの機械の駆動を停止し、建物Bだけの機械を駆動したい場合もある。その時には、搬送台車31は建物B内だけを走行させることになるが、搬送台車31を停止させないために、建物Aの電源装置32を切ることができないという問題もある。
本件発明は上記課題に省みてなされたもので、複数の電源装置で構成された走行台車の電源供給システムであっても簡単な構成で搬送台車が交流電力の供給を受けられるようにすることを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1の発明では、第1のトロリー線に交流電力を供給する第1の交流電源装置と、第2のトロリー線に交流電力を供給する第2の交流電源装置と、前記第1のトロリー線又は第2のトロリー線のいずれか一方から交流電力の供給を受け走行レール上を走行する走行台車と、前記走行レールは、第1のトロリー線が走行レールに沿って配設される第1の給電区間と、第2のトロリー線が走行レールに沿って配設される第2の給電区間と、第1の給電区間と第2の給電区間の間に存在し、トロリー線が配設されていない無給電区間と、を備え、前記走行台車は、走行台車を交流電力により駆動する駆動源と、前記第1のトロリー線又は前記第2のトロリー線から交流電力を集電する2つの集電子と、前記集電子により集電した交流電力を前記駆動源へ供給する電力供給配線と、前記電力供給配線に設けられ、2つの集電子のうち1つ集電子からの交流電力を前記駆動源に供給させる電力切替手段と、を備え、前記電力切替手段は、一方の集電子から集電しているときには、一方の集電子の交流電力を前記駆動源に供給させるとともに、他方の前記集電子による交流電力の駆動源への供給を遮断し、前記一方の集電子が無給電区間を通過しているときには、他方の集電子の交流電力を前記駆動源に供給させることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、電力切替手段は、一方の集電子から集電しているときには、一方の集電子の交流電力を駆動源に供給させるとともに、他方の集電子による交流電力の駆動源への供給を遮断している。そして、一方の集電子が交流電力を集電できない無給電区間を通過しているときには、他方の集電子の交流電力を駆動源に供給させている。これにより、確実に1つの集電子のみからの交流電力が駆動源に供給される。したがって、走行台車に備えられた簡単な構成により、2つの交流電源装置から交流電力が供給されるシステムとすることができる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の発明であって、前記電力切替手段は、前記一方の集電子からの交流電力により作動することを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、電力切替手段は一方の集電子からの交流電力により作動するため、一方の集電子が交流電力を集電できなくなると、電力切替手段は作動をしなくなる。電力切替手段の切替えを、交流電力による作動中は、一方の集電子からの交流電力を駆動源に供給し、作動しなくなると、他方の集電子からの交流電力を駆動源に供給するように構成しておけば、一方の集電子が交流電源を集電できなくなると、電力切替手段は、確実に他方の集電子に切替えることができる。
この発明によれば、走行台車に備えられた簡単な構成により、2つの電源装置からの交流電力の供給が可能なシステムとすることができる。
以下本件発明の実施形態について、図1〜図6を用いて説明する。図1に示すように、工場敷地内には建物Aと建物Bがある。建物Aと建物Bにはそれぞれ個別の電源装置1、電源装置2が備えられており、電源装置1から供給される交流電力PAにより建物A内にある様々な機械が駆動しており、電源装置2から供給される交流電力PBにより建物Bの様々な機械が駆動している。
建物Aと建物Bの間には走行レール3が敷かれており、走行レール3によって形成された軌道上を走行台車としての搬送台車4が走行している。搬送台車4には、電源装置1からの交流電力PAがトロリー線5を介して又は、電源装置2から交流電力PBがトロリー線6を介して供給されている。
ここで、トロリー線5が本件発明の第1のトロリー線に相当し、電源装置1が本件発明の第1の交流電源装置に相当する。また、トロリー線6が本件発明の第2のトロリー線に相当し、電源装置2が本件発明の第2の電源装置に相当する。
搬送台車4は建物A内の走行レール3の近傍に備えられたステーション(図示せず)にて荷物Wを受け取り、決められた搬送指示に基づいて走行レール3上を走行し、建物Bの走行レール3近傍に備えられたステーション(図示せず)へと荷物を搬送している。
また、走行レール3は図1に示すように、分岐点Yを備えており、この分岐の状態を変更することにより搬送台車4を建物B内のみで走行させるようにすることも可能となっている。
建物Aと建物Bの間には走行レール3が敷かれており、走行レール3によって形成された軌道上を走行台車としての搬送台車4が走行している。搬送台車4には、電源装置1からの交流電力PAがトロリー線5を介して又は、電源装置2から交流電力PBがトロリー線6を介して供給されている。
ここで、トロリー線5が本件発明の第1のトロリー線に相当し、電源装置1が本件発明の第1の交流電源装置に相当する。また、トロリー線6が本件発明の第2のトロリー線に相当し、電源装置2が本件発明の第2の電源装置に相当する。
搬送台車4は建物A内の走行レール3の近傍に備えられたステーション(図示せず)にて荷物Wを受け取り、決められた搬送指示に基づいて走行レール3上を走行し、建物Bの走行レール3近傍に備えられたステーション(図示せず)へと荷物を搬送している。
また、走行レール3は図1に示すように、分岐点Yを備えており、この分岐の状態を変更することにより搬送台車4を建物B内のみで走行させるようにすることも可能となっている。
搬送台車4に交流電力Pを供給するトロリー線5、6は走行レール3の側面に固定され、走行レール3に沿って配設されている。トロリー線5、6は電源装置1又は電源装置2から発生される三相の交流電力P(R相、S相、T相)を供給するために、3本の線から構成されている。
また、図1に示すように建物Aと建物Bの間のある一定の長さの区間では、トロリー線5、6が配設されていない無給電区間Xが、2箇所設けられている。無給電区間Xでは、集電子7は交流電力Pを集電することができない。
このように、無給電区間Xを設けることにより、1つの走行レールにおいて、トロリー線5、6が切離され、切離された地点よりも建物A側の区間ではトロリー線5に電源装置1からの交流電力PAが供給され、建物B側の区間ではトロリー線6にて電源装置2から交流電力PBが供給されている。無給電区間Xが設けられることにより、電源装置1からのトロリー線5と電源装置2からのトロリー線6とがそれぞれ独立させた電源供給システムとして構成されている。
ここで、トロリー線5が配設されている建物A側の区間が、本件発明における第1の給電区間に相当し、トロリー線6が配設されている建物B側の区間が、本件発明における第2の給電区間に相当する。
また、図1に示すように建物Aと建物Bの間のある一定の長さの区間では、トロリー線5、6が配設されていない無給電区間Xが、2箇所設けられている。無給電区間Xでは、集電子7は交流電力Pを集電することができない。
このように、無給電区間Xを設けることにより、1つの走行レールにおいて、トロリー線5、6が切離され、切離された地点よりも建物A側の区間ではトロリー線5に電源装置1からの交流電力PAが供給され、建物B側の区間ではトロリー線6にて電源装置2から交流電力PBが供給されている。無給電区間Xが設けられることにより、電源装置1からのトロリー線5と電源装置2からのトロリー線6とがそれぞれ独立させた電源供給システムとして構成されている。
ここで、トロリー線5が配設されている建物A側の区間が、本件発明における第1の給電区間に相当し、トロリー線6が配設されている建物B側の区間が、本件発明における第2の給電区間に相当する。
次に、図2を用いて搬送台車4について説明する。
搬送台車4にはトロリー線5、6に摺接し、トロリー線5、6からの交流電力Pを集電する集電子7が備えられている。集電子7は搬送台車4の前方の集電子7a(以下前方集電子7aという)と後方の集電子7b(以下後方集電子7bという)として2箇所に設けられている。前方集電子7aと後方集電子7bは無給電区間Xよりも広い間隔をおいて設けられている。
そして、図2に示すように、集電子7は3本のトロリー線5、6に対応しており、それぞれのトロリー線5、6から交流電力P(R相、S相、T相)を集電している。
前方集電子7aと後方集電子7bは電力供給配線13を介してそれぞれ電力切替手段としての電磁開閉器8へと繋がっている。
搬送台車4にはトロリー線5、6に摺接し、トロリー線5、6からの交流電力Pを集電する集電子7が備えられている。集電子7は搬送台車4の前方の集電子7a(以下前方集電子7aという)と後方の集電子7b(以下後方集電子7bという)として2箇所に設けられている。前方集電子7aと後方集電子7bは無給電区間Xよりも広い間隔をおいて設けられている。
そして、図2に示すように、集電子7は3本のトロリー線5、6に対応しており、それぞれのトロリー線5、6から交流電力P(R相、S相、T相)を集電している。
前方集電子7aと後方集電子7bは電力供給配線13を介してそれぞれ電力切替手段としての電磁開閉器8へと繋がっている。
電磁開閉器8は、開閉器制御部12の一部であるの電磁石のコイルに交流電力Pを供給し、電磁石を励磁することによって接点10を開路若しくは閉路させるものである。この接点10を2つ並べて用い一方の接点(例えば接点10a)が開(非通電)のときには他方の接点(例えば接点10b)が閉(通電)となるように構成した可逆式の電磁開閉器8として用いている。電磁開閉器8によって前方集電子7aからの交流電力P又は後方集電子7bの交流電力Pのいずれか一方のみが駆動源9へ供給される。
電磁開閉器8を作動させるための交流電力Pの供給は、後方集電子7bから分岐した配線11により開閉器制御部12へ交流電力Pが供給されることで行われている。そして、電磁開閉器8に交流電力Pが供給されている状態(以下オン状態という)では後方集電子の交流電力Pが駆動源9に供給されるように後方集電子7b側の接点10bが閉となり、前方集電子7aの交流電力Pを遮断するように、前方集電子7a側接点10aが開となる。逆に、電磁開閉器8に交流電力Pが供給されていない状態(以下オフ状態という)では前方集電子7aの交流電力Pが駆動源9に供給されるように、後方集電子7b側の接点10bが開となり、前方集電子7a側の接点10aが閉となる。
したがって、後方集電子7bに交流電力Pが供給されている時には、電磁開閉器8がオン状態となるため、後方集電子7bの交流電力Pが常に駆動源9に供給されるようになっている。
駆動源9は、集電子7を介して供給された交流電力Pを走行するための駆動モータや荷物の受け渡しを行う荷役モータやこのモータの回転を制御するためのコントローラなど搬送台車4を動かすために必要な各部に供給している。
電磁開閉器8を作動させるための交流電力Pの供給は、後方集電子7bから分岐した配線11により開閉器制御部12へ交流電力Pが供給されることで行われている。そして、電磁開閉器8に交流電力Pが供給されている状態(以下オン状態という)では後方集電子の交流電力Pが駆動源9に供給されるように後方集電子7b側の接点10bが閉となり、前方集電子7aの交流電力Pを遮断するように、前方集電子7a側接点10aが開となる。逆に、電磁開閉器8に交流電力Pが供給されていない状態(以下オフ状態という)では前方集電子7aの交流電力Pが駆動源9に供給されるように、後方集電子7b側の接点10bが開となり、前方集電子7a側の接点10aが閉となる。
したがって、後方集電子7bに交流電力Pが供給されている時には、電磁開閉器8がオン状態となるため、後方集電子7bの交流電力Pが常に駆動源9に供給されるようになっている。
駆動源9は、集電子7を介して供給された交流電力Pを走行するための駆動モータや荷物の受け渡しを行う荷役モータやこのモータの回転を制御するためのコントローラなど搬送台車4を動かすために必要な各部に供給している。
次に、本実施形態の作用について説明する。
建物A側を走行している搬送台車4の状態を示したものを図2を用いて説明する。搬送台車4は前方集電子7a、後方集電子7bがともにトロリー線5に摺接した状態で走行している。この場合には、後方集電子7bに交流電力PAが供給されているため、電磁開閉器8がオン状態となっている。電磁開閉器8は後方集電子7b側の接点10bが閉となって、前方集電子7a側接点10aが開となっている。したがって、前方集電子7aの交流電力PAは電磁開閉器8によって遮断されているため、後方集電子7bのみの交流電力PAが駆動源9に供給され、搬送台車4は走行している。
建物A側を走行している搬送台車4の状態を示したものを図2を用いて説明する。搬送台車4は前方集電子7a、後方集電子7bがともにトロリー線5に摺接した状態で走行している。この場合には、後方集電子7bに交流電力PAが供給されているため、電磁開閉器8がオン状態となっている。電磁開閉器8は後方集電子7b側の接点10bが閉となって、前方集電子7a側接点10aが開となっている。したがって、前方集電子7aの交流電力PAは電磁開閉器8によって遮断されているため、後方集電子7bのみの交流電力PAが駆動源9に供給され、搬送台車4は走行している。
次に搬送台車4が無給電区間Xを通過する時について説明する。搬送台車4が走行していると、図3に示すように、先に前方集電子7aがトロリー線5、6の存在しない無給電区間Xに達する。無給電区間Xでは前方集電子7aは集電をすることができない。
しかしながら、後方集電子7bはトロリー線5と摺接しており、後方集電子7bトロリー線5から集電をしている。したがって、電磁開閉器8がオン状態となっているため、後方集電子7bの交流電力PAが駆動源9に供給されている。これにより、前方集電子7aが無給電区間Xに達したとしても、後方集電子7bによって集電される交流電力PAによって搬送台車4は走行している。
その後、搬送台車4が走行を続けると、前方集電子7aは図4に示すように無給電区間Xを越えて、建物Bの電源装置2から交流電力PBの供給を受けるトロリー線6と摺接する区間に入る。この時点で、前方集電子7aはトロリー線6から集電を行うようになる。一方、後方集電子7bはトロリー線5と摺接しており、後方集電子7bからの交流電力Pによって、搬送台車4は走行をしている。したがって、前方集電子7aが電源装置2のPBの供給を受けているが、搬送台車4は後方集電子7bから電源装置1の交流電力PAによって走行している。
しかしながら、後方集電子7bはトロリー線5と摺接しており、後方集電子7bトロリー線5から集電をしている。したがって、電磁開閉器8がオン状態となっているため、後方集電子7bの交流電力PAが駆動源9に供給されている。これにより、前方集電子7aが無給電区間Xに達したとしても、後方集電子7bによって集電される交流電力PAによって搬送台車4は走行している。
その後、搬送台車4が走行を続けると、前方集電子7aは図4に示すように無給電区間Xを越えて、建物Bの電源装置2から交流電力PBの供給を受けるトロリー線6と摺接する区間に入る。この時点で、前方集電子7aはトロリー線6から集電を行うようになる。一方、後方集電子7bはトロリー線5と摺接しており、後方集電子7bからの交流電力Pによって、搬送台車4は走行をしている。したがって、前方集電子7aが電源装置2のPBの供給を受けているが、搬送台車4は後方集電子7bから電源装置1の交流電力PAによって走行している。
次に、図5に示すように、後方集電子7bが無給電区間Xに達した時について説明する。
後方集電子7bが無給電区間Xに達すると、後方集電子7bから交流電力Pの集電がされなくなる。電磁開閉器8には後方集電子7bから交流電力Pが供給されるように配線されているため、後方集電子7bからの交流電力Pの集電ができなくなると同時に電磁開閉器8はオフ状態となる。これにより、電磁開閉器8は後方集電子7bの接点10bを開とし、前方集電子7aの配線の接点10aを閉とする。そして、前方集電子7aはトロリー線6と摺接しているので、トロリー線6から供給を受けている前方集電子7aの交流電力PBが駆動源9に供給されるようになる。したがって、搬送台車4に供給される交流電力Pは電源装置1から供給される交流電力PAから電源装置2から供給される交流電力PBに切替わる。
したがって、後方集電子7bが無給電区間Xにある間は前方集電子7aからの交流電力PBにより、搬送台車4は走行している。
図6に示すように、後方集電子7bが無給電区間を越えた時について説明する。
後方集電子7bが無給電区間Xを越えると、後方集電子7bはトロリー線6と摺接するようになり、交流電力PBの供給を受けるようになる。すると、後方集電子7bから交流電力PBにより電磁開閉器がオン状態となる。電磁開閉器8は後方集電子7bの配線の接点10bを閉とし、前方集電子7aの接点10aを開とする。これにより、後方集電子7bの交流電力PBが駆動源9に供給されて、搬送台車4が走行する。
そして、建物B内を搬送台車4が走行しているときには、後方集電子7bの交流電力PBが駆動源9に供給されて、搬送台車は電源装置2の交流電力PBによって走行する。
後方集電子7bが無給電区間Xに達すると、後方集電子7bから交流電力Pの集電がされなくなる。電磁開閉器8には後方集電子7bから交流電力Pが供給されるように配線されているため、後方集電子7bからの交流電力Pの集電ができなくなると同時に電磁開閉器8はオフ状態となる。これにより、電磁開閉器8は後方集電子7bの接点10bを開とし、前方集電子7aの配線の接点10aを閉とする。そして、前方集電子7aはトロリー線6と摺接しているので、トロリー線6から供給を受けている前方集電子7aの交流電力PBが駆動源9に供給されるようになる。したがって、搬送台車4に供給される交流電力Pは電源装置1から供給される交流電力PAから電源装置2から供給される交流電力PBに切替わる。
したがって、後方集電子7bが無給電区間Xにある間は前方集電子7aからの交流電力PBにより、搬送台車4は走行している。
図6に示すように、後方集電子7bが無給電区間を越えた時について説明する。
後方集電子7bが無給電区間Xを越えると、後方集電子7bはトロリー線6と摺接するようになり、交流電力PBの供給を受けるようになる。すると、後方集電子7bから交流電力PBにより電磁開閉器がオン状態となる。電磁開閉器8は後方集電子7bの配線の接点10bを閉とし、前方集電子7aの接点10aを開とする。これにより、後方集電子7bの交流電力PBが駆動源9に供給されて、搬送台車4が走行する。
そして、建物B内を搬送台車4が走行しているときには、後方集電子7bの交流電力PBが駆動源9に供給されて、搬送台車は電源装置2の交流電力PBによって走行する。
この実施形態では、以下のような効果を有する。
(1)前方集電子7aと後方集電子7bを備え、後方集電子7bの集電ができなくなったときに、前方集電子7aの交流電力Pの供給を受けるよう電磁開閉器8を切替えるようにしたので、2つの電源装置の交流電力Pの供給をすることが可能となる。したがって、1つの電源装置で2つの建物A、Bの間を搬送台車を走行させようとするときに必要となる、建物間に配線を通すための費用が不要となる。
(2)搬送台車4への交流電力Pの供給が2つの電源装置から可能なため、建物Bだけで、搬送台車4を走行させたい時には、電源装置2のみから搬送台車4へ交流電力PBを供給することができる。したがって、建物Aの電源装置1を停止させることができ、上記勤務形態に対応することができる。
(3)後方集電子7bの集電ができなくなったことにより、電磁開閉器8にて前方集電子7aの交流電力Pへと切替わるため、常にどちらか一方の集電子7のみからの交流電力Pの供給となり、ショートなど故障の原因となることがない。また、搬送台車4の駆動源9への交流電力Pの供給がなくなることがない。
(4)電磁開閉器8は後方集電子7bからの交流電力Pの供給により作動するようにしているため、後方集電子7bから交流電力Pの集電ができなくなると、電磁開閉器8への交流電力Pの供給がなくなり、接点10を切替えるようにしているので、簡単な構成で確実に集電子7の切替をすることができる。
(1)前方集電子7aと後方集電子7bを備え、後方集電子7bの集電ができなくなったときに、前方集電子7aの交流電力Pの供給を受けるよう電磁開閉器8を切替えるようにしたので、2つの電源装置の交流電力Pの供給をすることが可能となる。したがって、1つの電源装置で2つの建物A、Bの間を搬送台車を走行させようとするときに必要となる、建物間に配線を通すための費用が不要となる。
(2)搬送台車4への交流電力Pの供給が2つの電源装置から可能なため、建物Bだけで、搬送台車4を走行させたい時には、電源装置2のみから搬送台車4へ交流電力PBを供給することができる。したがって、建物Aの電源装置1を停止させることができ、上記勤務形態に対応することができる。
(3)後方集電子7bの集電ができなくなったことにより、電磁開閉器8にて前方集電子7aの交流電力Pへと切替わるため、常にどちらか一方の集電子7のみからの交流電力Pの供給となり、ショートなど故障の原因となることがない。また、搬送台車4の駆動源9への交流電力Pの供給がなくなることがない。
(4)電磁開閉器8は後方集電子7bからの交流電力Pの供給により作動するようにしているため、後方集電子7bから交流電力Pの集電ができなくなると、電磁開閉器8への交流電力Pの供給がなくなり、接点10を切替えるようにしているので、簡単な構成で確実に集電子7の切替をすることができる。
なお、本実施形態は上記の内容に限定されるものではなく、以下のように変更してもよい。
本実施形態では、前方集電子7aと後方集電子7bの交流電力Pの切替えにおいて、電磁開閉器8は後方集電子7bからの交流電力Pの供給により作動するようにしている。このため、後方集電子7bから交流電力Pの集電ができなるなると、電磁開閉器8への交流電力Pの供給がなくなり、接点10が切替わるようにしている。これに対して、後方集電子7bの電圧を検出する電圧検出部を設け、電圧検出部の電圧が低下したら、後方集電子7bが集電をすることができなくなったとして、電圧検出部は信号を出し、その信号により電磁開閉器8を切替えるようしてもよい。
本実施形態では後方集電子7bから電磁開閉器8の交流電力Pを受け、後方集電子7bの交流電力Pが途切れたら電磁開閉器8を切替えるるようにしていたが、前方集電子7aから電磁開閉器8の交流電力を受けるようにしてもよい。この場合には、前方集電子7aの交流電力Pが途切れたら、後方集電子7bに交流電力Pの供給が切替わるようにすればよい。
本実施形態では、前方集電子7aと後方集電子7bの交流電力Pの切替えにおいて、電磁開閉器8は後方集電子7bからの交流電力Pの供給により作動するようにしている。このため、後方集電子7bから交流電力Pの集電ができなるなると、電磁開閉器8への交流電力Pの供給がなくなり、接点10が切替わるようにしている。これに対して、後方集電子7bの電圧を検出する電圧検出部を設け、電圧検出部の電圧が低下したら、後方集電子7bが集電をすることができなくなったとして、電圧検出部は信号を出し、その信号により電磁開閉器8を切替えるようしてもよい。
本実施形態では後方集電子7bから電磁開閉器8の交流電力Pを受け、後方集電子7bの交流電力Pが途切れたら電磁開閉器8を切替えるるようにしていたが、前方集電子7aから電磁開閉器8の交流電力を受けるようにしてもよい。この場合には、前方集電子7aの交流電力Pが途切れたら、後方集電子7bに交流電力Pの供給が切替わるようにすればよい。
1、2 電源装置
3 走行レール
5、6 トロリー線
7a 前方集電子(集電子)
7b 後方集電子(集電子)
8 電磁開閉器
9 駆動源
13 電力供給配線
3 走行レール
5、6 トロリー線
7a 前方集電子(集電子)
7b 後方集電子(集電子)
8 電磁開閉器
9 駆動源
13 電力供給配線
Claims (2)
- 第1のトロリー線に交流電力を供給する第1の交流電源装置と、
第2のトロリー線に交流電力を供給する第2の交流電源装置と、
前記第1のトロリー線又は第2のトロリー線のいずれか一方から交流電力の供給を受け走行レール上を走行する走行台車と、
前記走行レールは、
第1のトロリー線が走行レールに沿って配設される第1の給電区間と、
第2のトロリー線が走行レールに沿って配設される第2の給電区間と、
第1の給電区間と第2の給電区間の間に存在し、トロリー線が配設されていない無給電区間と、を備え、
前記走行台車は、
走行台車を交流電力により駆動する駆動源と、
前記第1のトロリー線又は前記第2のトロリー線から交流電力を集電する2つの集電子と、
前記集電子により集電した交流電力を前記駆動源へ供給する電力供給配線と、
前記電力供給配線に設けられ、2つの集電子のうち1つ集電子からの交流電力を前記駆動源に供給させる電力切替手段と、を備え、
前記電力切替手段は、
一方の集電子から集電しているときには、一方の集電子の交流電力を前記駆動源に供給させるとともに、他方の前記集電子による交流電力の駆動源への供給を遮断し、
前記一方の集電子が無給電区間を通過しているときには、他方の集電子の交流電力を前記駆動源に供給させることを特徴とする走行台車の電源供給システム。 - 前記電力切替手段は、前記一方の集電子からの交流電力により作動することを特徴とする請求項1記載の走行台車の電源供給システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008225501A JP2010063256A (ja) | 2008-09-03 | 2008-09-03 | 走行台車の電源供給システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008225501A JP2010063256A (ja) | 2008-09-03 | 2008-09-03 | 走行台車の電源供給システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010063256A true JP2010063256A (ja) | 2010-03-18 |
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ID=42189446
Family Applications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP2010063256A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018535744A (ja) * | 2015-11-11 | 2018-12-06 | バイオネス インコーポレイテッド | 体重支持システムの支持軌道および電力レール切替えのための装置および方法 |
US11324651B2 (en) | 2013-01-20 | 2022-05-10 | Bioness Inc. | Methods and apparatus for body weight support system |
US11464696B2 (en) | 2016-09-09 | 2022-10-11 | Bioness Inc. | Methods and apparatus for body weight support system |
US11779795B2 (en) | 2017-02-14 | 2023-10-10 | Bioness Inc. | Methods and apparatus for body weight support system |
US12042461B2 (en) | 2013-01-20 | 2024-07-23 | Bioness Inc. | Methods and apparatus for body weight support system |
-
2008
- 2008-09-03 JP JP2008225501A patent/JP2010063256A/ja active Pending
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US11400004B2 (en) | 2013-01-20 | 2022-08-02 | Bioness Inc. | Methods and apparatus for body weight support system |
US11406549B2 (en) | 2013-01-20 | 2022-08-09 | Bioness Inc. | Methods and apparatus for body weight support system |
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