JP2010063253A - ロータ - Google Patents

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知香 園原
Yasuhiro Endo
康浩 遠藤
Afu Arakawa
亜富 荒川
Masao Okumura
正雄 奥村
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【課題】ロータにおいて、ロータコアを複数の構成要素を連結することにより構成する場合において、ロータコアの構成要素の連結強度の向上を図れ、かつ、ロータコアを十分に冷却できる構造を、コストの大幅な上昇を招くことなく実現することである。
【解決手段】ロータは、ロータコア26と、複数の連結部材32とを備える。ロータコア26は、らせん状に隣接するように配置した複数の断面円弧形の薄板状のロータ片34を含む。各連結部材32は、内部に冷媒流路を有し、互いに隣接する複数ずつのロータ片34を連結する。
【選択図】図6

Description

本発明は、ロータコアを構成する複数の分割コア要素と、互いに隣接する2個ずつの分割コア要素を連結する複数の連結部材と、を備えるロータに関する。
従来から、特許文献1に記載されたようなリングコア構造が知られている。リングコア構造は、ロータコアであり、第1分割コアプレートを12個用いて円環状に形成した第1層と、第2分割コアプレートを12個用いて円環状に形成した複数の第2層と、第3分割コアプレートを12個用いて円環状に形成した複数の第3層とからなる。各分割コアプレートは扇状であり、第1分割コアプレートは連結孔を成形し、第2分割コアプレートは、第1分割コアプレートの連結孔に嵌る連結部を成形している。第3分割コアプレートは、第2分割コアプレートの連結部と同じ形状で、この連結部に嵌る連結部を成形している。また、第1・第2・第3分割コアプレートを積層した層間に接着剤を用いている。
また、特許文献2には、外周側部分をその周方向に亘って複数の分割体に分割し、隣接する分割体同士、及び、分割体と内周側部分とをそれぞれ接着剤にて接続するロータと、分割体と内周側部分の双方が係合可能なフックを備え、かかるフック同士を係合させながら分割体と内周側部分とを嵌め合わせるロータが記載されている。
また、特許文献3には、複数の電磁鋼板をロータシャフトの回転軸の方向に積層した構造であるロータコアと、ロータコアに挿入される磁石と、エンドプレートとを含むロータが記載されている。エンドプレートは、ロータシャフトの回転軸方向におけるロータコアの一方の端面に配置され、エンドプレートの内周端部は、ロータシャフトの鍔部によってかしめられ、エンドプレートは固定されるとされている。
特開2006−223022号公報 特開2006−217741号公報 特開2007−89295号公報
特許文献1に記載されたようなリングコア構造の場合、第1分割コアプレート、第2分割コアプレート及び第3分割コアプレートの層間に接着剤を用いているので、複数の層間に接着剤を塗布する、長時間を要する工程が必要になる。なお、このようなリングコア構造で、接着剤を省略し、連結孔に連結部を嵌めることのみにより複数のコアプレートを連結することも考えられるが、この場合には、特に、高回転化や大トルクに対応するためにリングコアの直径を大きくする場合に、嵌め合い部の強度が不足して、リングコアの回転に伴う遠心力に耐えられず、強度を十分に確保できない可能性がある。
また、従来から、このようなリングコア構造と同様に、ロータコアを軸方向、かつ、周方向に分離した複数の円弧状の分割コア要素を、各分割コア要素の少なくとも一部に設けたかしめ部を用いて連結することも考えられている。ただし、この場合も、高回転化や大トルクに対応するためにロータコアの直径を大きくする場合に、かしめ部の強度が不足して、ロータコアの回転に伴う遠心力に耐えられず、強度を十分に確保できない可能性がある。
また、特許文献2に記載されたロータの場合には、分割体と内周側部分の双方が係合可能なフックを備え、かかるフック同士を係合させながら分割体と内周側部分とを嵌め合わせているが、外力が加わった場合に、フック同士が外れることをより有効に防止する面からは改良の余地がある。
このため、ロータコアを複数の構成要素を連結することにより構成する場合において、接着剤を用いることなく、ロータコアの複数の構成要素の連結強度の向上を図ることが望まれている。特許文献3に記載されたロータは、ロータでないロータシャフトの鍔部により、ロータコアの一方の端面に配置したエンドプレートをかしめており、ロータにより、ロータコアの複数の構成要素の連結強度の向上を図るという、課題を解決する手段は開示されていない。しかも、ロータシャフトに鍔部を形成する作業は、大型の加工装置を必要とするため、ロータの製造コストが上昇する可能性がある。
また、従来から、上記のように、ロータコアを複数の構成要素を連結することにより構成する場合において、ロータコアを十分に冷却するために、複数の構成要素に冷媒を流すことが考えられている。ただし、複数の構成要素に冷媒を流すために、冷媒を流すためだけの別の流路構成部材を新たに設ける場合には、コストが大幅に上昇する可能性がある。
本発明の目的は、ロータにおいて、ロータコアを複数の構成要素を連結することにより構成する場合において、ロータコアの構成要素の連結強度の向上を図れ、かつ、ロータコアを十分に冷却できる構造を、コストの大幅な上昇を招くことなく実現することである。
本発明に係るロータは、ロータコアを構成する複数の分割コア要素と、少なくとも互いに隣接する2個ずつの分割コア要素を連結する複数の連結部材と、を備え、各連結部材は、内部に冷媒流路を有することを特徴とするロータである。なお、複数の分割コア要素は、軸方向に複数積層されるものでも、周方向にずれた位置に複数配置されるものでも、いずれも含まれる。
上記のロータによれば、ロータコアを複数の構成要素である分割コア要素を連結することにより構成する場合において、複数の連結部材により少なくとも2個ずつの分割コア要素を連結するため、ロータコアの構成要素の連結強度の向上を図れる。しかも、連結部材は、内部に冷媒流路を有するため、連結部材と別に新たな冷媒流路構成部材を設けることなく、または少なくして、ロータコアを十分に冷却できる構造を実現できる。このため、ロータコアの構成要素の連結強度の向上を図れ、かつ、ロータコアを十分に冷却できる構造を、コストの大幅な上昇を招くことなく実現できる。
また、本発明に係るロータにおいて、好ましくは、複数の分割コア要素は、複数の薄板状のロータ片であって、複数のロータ片を軸方向に重ね合わせることによりロータ片組を構成し、各連結部材は、ロータ片組を構成する複数のロータ片を連結する。
また、本発明に係るロータにおいて、好ましくは、複数の分割コア要素は、複数の断面円弧形の薄板状のロータ片であって、それぞれ周方向同位置で複数のロータ片を軸方向に重ね合わせることにより周方向にずれて配置された複数のロータ片組を構成し、各連結部材は、周方向同位置に設けられる複数のロータ片を連結するとともに、周方向に隣接する2個ずつのロータ片組を連結し、複数の分割コア要素は、らせん状に連結されている。
また、本発明に係るロータにおいて、好ましくは、各分割コア要素は、厚さ方向の孔部を含み、各連結部材の両端部は、周方向に隣り合う2個ずつのロータ片組の孔部に挿通することにより、2個ずつのロータ片組を連結する。
また、本発明に係るロータにおいて、好ましくは、連結部材は、中空のU字形状部分を含む。
また、本発明に係るロータにおいて、好ましくは、連結部材は、U字形状部分の両端部に、直角に曲げ形成するように設けられた一対の係止腕部を含む。
また、本発明に係るロータにおいて、好ましくは、連結部材は、互いに平行な一対の脚部と、一対の脚部の一端部同士を連結し、一対の脚部に対し直交する方向に伸びる弾性連結部とを含み、冷媒流路は、一対の脚部と弾性連結部とを含む部分の内部に設けられている。
上記のロータによれば、ロータコアの少なくとも片側にエンドプレートを配置しない場合で、ロータコアの周方向複数個所に形成した孔部に永久磁石を軸方向に挿通する場合でも、少なくとも一部の永久磁石の孔部内からの抜け出しを、連結部材の弾性連結部により、より有効に防止できる。また、複数の分割コア要素をらせん状に連結する場合には、らせん方向の端部と、この端部と軸方向に対向するロータコアの他の部分との間に段差が形成されるが、弾性連結部が段差に応じて弾性変形する、すなわち、弾性連結部が分割コア要素の側面に対し傾斜することにより、段差両側に位置する永久磁石及び分割コア要素に十分な軸方向の押圧力を付与しやすくなる。
また、本発明に係るロータにおいて、好ましくは、少なくとも軸方向片側に設けられたエンドプレートを備え、複数のロータ片の少なくとも一部のロータ片は、ロータ片をらせん状に連結した状態で互いに径方向に関して異なる位置に設けられる外径側連結用孔部と内径側連結用孔部とを含み、エンドプレートは、外径側連結用孔部に挿通した連結部材の端部内側と通じるように、内部に設けられて径方向に伸びるエンドプレート側径方向冷媒流路を含み、連結部材の両側部分は、周方向に隣り合う2個のロータ片組の片側のロータ片組の外径側連結用孔部と、他側のロータ片組の内径側連結用孔部とに挿通し、径方向に対し傾斜するように、隣り合う2個のロータ片組同士を連結している。
上記のロータによれば、ロータの回転に伴って、エンドプレート側径方向冷媒流路を流れる冷媒に作用する遠心力に基づいて、連結部材の内部に一定の方向に冷媒を自動的に流すことができる。このため、冷媒を一方向に流すための冷媒ポンプ等の冷媒加圧部を設けることなく、冷媒を冷媒流路に沿って一方向に流すことができる。
本発明に係るロータによれば、ロータコアを複数の構成要素を連結することにより構成する場合において、ロータコアの構成要素の連結強度の向上を図れ、かつ、ロータコアを十分に冷却できる構造を、コストの大幅な上昇を招くことなく実現できる。
[第1の発明の実施の形態]
以下、本発明の実施形態を、図面を用いて説明する。図1は、本発明の第1の実施形態のロータを備える回転電機である電動機を示す略断面図である。図2は、図1からロータ及びロータ軸のみを取り出して示す略断面図である。図3は、(a)が図2のロータを構成するロータコアを取り出して一部を省略して示す図であり、(b)が(a)を下方から上方に見た図である。図4は、図3のロータコアを構成する1個の分割コア要素であるロータ片を示す図である。図5は、本実施の形態において、帯状鋼板からロータ片を打ち抜き成形する工程を示す図である。図6は、本実施の形態において、複数のロータ片同士をらせん状に連結する場合の一部を、エンドプレートを省略して示す図である。図7は、エンドプレートを設けた状態で示す、図6のA−A略断面図である。図8は、(a)が本実施の形態のロータを構成する連結部材を、複数のロータ片とエンドプレートとに挿通する前の状態で示す図であり、(b)が(a)の連結部材により、複数のロータ片を連結した状態を示す断面図である。
図1に示すように、本実施の形態のロータ10を備える電動機12は、ケーシング14に固定された固定子であるステータ16と、ステータ16と所定の空隙を空けて径方向に対向配置され、ステータ16に対し回転可能なロータ10とを備える。図1は、ステータ16とロータ10とが径方向に対向するように配置された、ラジアル型の電動機12の例を示している。
ステータ16は、複数の磁性鋼板を積層することにより構成するステータコア18と、複数相、例えば3相のステータコイル20とを備える。ステータコイル20は、ステータコア18の周方向複数個所に形成されたティース22に巻回している。
ロータ10は、ステータ16の内側に配置しており、図2に示すように、ロータ軸24の軸方向中間部外径側に設けられたロータコア26と、ロータコア26の軸方向両側にロータコア26を挟むように設けられ、ロータ軸24に固定された一対のエンドプレート28,30と、複数の連結部材32とを備える。ロータコア26は、複数の分割コア要素であるロータ片34と、周方向複数個所に設けた永久磁石35とを含む。
すなわち、図3に示すように、複数のロータ片34をらせん状に隣接するように配置し、図6から図8に示す複数の連結部材32により複数のロータ片34の、互いに隣接する複数ずつのロータ片34を連結することにより、ロータコア26を構成している。図4に示すように、各ロータ片34は、磁性鋼板等の磁性金属により造った、断面円弧形の薄板状である。例えば、図5に示すように、複数のロータ片34は、帯状の電磁鋼板等の磁性鋼板36を用いて、複数個所を打ち抜き成形することにより造っている。帯状の磁性鋼板36は、ロータ片34の打ち抜き成形前の状態で、ロータ片34の内周側端部の周方向4個所位置となる部分に円形の内径側孔部38を、厚さ方向に貫通するように形成しており、内径側孔部38をロータ片34または帯状の磁性鋼板36の搬送用として利用可能としている。磁性鋼板36は、図示しない加工装置において、例えば、図5に矢印で示す方向に搬送する。このような搬送時において、例えば加工装置を構成する図示しない軸部を内径側孔部38に挿通し、図5の矢印方向に軸部を移動させる。また、後述するように、本実施の形態では、搬送用として利用する4個の内径側孔部38のうち、最も外側(周方向両端側)に位置する2個の内径側孔部38を、連結部材32の挿通用として使用している。
また、図4に示すように、各ロータ片34は、径方向中間部から外径寄り部分の周方向2個所位置となる部分に、それぞれ2個ずつ、合計4個の断面略矩形の外径側孔部40を設けている。すなわち、ロータ片34の周方向2個所位置に、それぞれ外径側となる側に開いた略V字形となるように2個ずつの外径側孔部40を形成している。外径側孔部40は、永久磁石35(図2、図3)を挿通するために使用する。また、各ロータ片34の、内周側端部の周方向4個所位置に、上記の内径側孔部38を厚さ方向に貫通するように設けている。
図3に示すように、複数のロータ片34は、周方向に隣接するようにらせん状に配置する。例えば、図7に示すように、各ロータ片34の周方向片側面42を、厚さ方向側面44に対し傾斜した仮想平面上に位置させる。この場合には、各ロータ片34の、ロータコア26の軸方向一端側(図7の上端側)となる厚さ方向側面44と、周方向片側面42とのなす角度αが、90度よりも小さい角度となる。これに対して、各ロータ片34の厚さ方向側面44と、周方向他側面(図7の右側面)とのなす角度は90度としている。したがって、複数のロータ片34を周方向に隣接させると、ロータコア26の周方向片側から他側に向かうにしたがって、ロータ片34の厚さ方向側面44がロータコア26の軸方向(図7の上下方向)に徐々にずれるようになる。また、ロータ片34は、周方向同位置で複数個が軸方向に積層される、すなわち重ね合わされることにより、周方向にずれた複数個所位置に配置されたロータ片組46を構成している。
そして、図3に示すように、複数のロータ片34をらせん状に隣接するように配置した状態で、周方向同位置に位置する複数の外径側孔部40にそれぞれ軸方向に挿通させるように、複数の永久磁石35を設けている。また、この状態で、図6に示すように、周方向同位置に配置した2個ずつのロータ片組46において、各ロータ片34の4個の内径側孔部38のうち、周方向に隣接する2個ずつのロータ片34同士で最も近い外側に位置する1個ずつの内径側孔部38に、軸方向に積層した複数のロータ片34に挿通させるように、連結部材32の両側部分を挿通している。
図8(b)に示すように、各連結部材32は、内部がほぼ全長にわたって中空状であり、中空のU字形状部分48と、U字形状部分48の両端部に、略直角に曲げ形成するように設けられた一対の係止腕部50とを含む。各連結部材32は、内部に冷却油等の冷媒を流す冷媒流路52を有し、冷媒流路52の両端を、U字形状部分48の両端部であって、ロータコア26の径方向内側に向く外周面に、それぞれ冷媒入口54及び冷媒出口56として開口させている。各係止腕部50の端面には冷媒流路52は開口させていない。各連結部材32は、樹脂や、非磁性材である金属等により造っている。
このような連結部材32は、図6に示すように、周方向に隣接した2組ずつのロータ片組46を構成する複数ずつのロータ片34を連結する。このために、まず、図8(a)に示すように、連結部材32(図8(b))を構成するU字形状部分48の両側部分を、係止腕部50(図8(b))を形成しない直線状に形成する。次いで、図7、図8(b)に示すように、複数のロータ片34によりらせん状に配置したものの両側に一対のエンドプレート28,30を配置した状態で、エンドプレート28,30の周方向複数個所に形成した孔部と、周方向に隣接する2個ずつのロータ片組46の、互いに最も近い内径側孔部38とに、連結部材32のU字形状部分48の両側部分である、直線状部分を挿通させ、一対のエンドプレート28,30の片側のエンドプレート30の外側面から突出したU字形状部分48の端部を、互いに直線状に向かい合うように略直角に曲げ形成して、一対の係止腕部50を構成している。この状態で、周方向に隣接する2個ずつのロータ片組46は、それぞれ1個ずつの連結部材32により、周方向に隣接した状態で連結される。また、各ロータ片組46を構成する周方向同位置に設けられる複数のロータ片34は、一対のエンドプレート28,30とともに、U字形状部分48の中間部と係止腕部50とにより両側から挟持され、各連結部材32により、互いに隣接した状態で連結される。この結果、複数のロータ片34は、らせん状に連結される。
また、図2に示すように、一対のエンドプレート28,30の片側のエンドプレート28の内径寄り部分の周方向複数個所に、径方向に伸びる第1流路要素58と第2流路要素60とを周方向に関して交互に設けている。第1流路要素58は、連結部材32の冷媒入口54(図8(a)(b))に通じさせ、第2流路要素60は、連結部材32の冷媒出口56(図8(a)(b))に通じさせている。また、各流路要素58,60の内径側端部は、片側のエンドプレート28の内周面に開口させている。
このように構成するロータ10は、図2に示すように、ロータ軸24の外径側に固定する。また、図1に示すように、ケーシング14にロータ軸24を、回転可能に支持する。また、ロータ軸24に固定したロータ10と、ロータ10に対向させるステータ16と、ケーシング14とにより構成する電動機12と、冷却油等の冷媒を流す冷媒循環路62と冷媒循環路62に設けた冷媒ポンプ64と、熱交換部66とにより、電動機冷却システム68を構成している。
また、図2に示すように、ロータ軸24の内部に入口流路70を形成している。入口流路70は、ロータ軸24の中心部において、軸方向に伸びる軸方向部分72と、軸方向部分72の奥端部の周方向複数個所から径方向に伸びるように連結された複数の径方向部分74とを有する。軸方向部分72の一端は、ロータ軸24の一端面(図1、図2の右端面)に開口させている。また、複数の径方向部分74の外径側端部は、片側のエンドプレート28に設けた第1流路要素58の内径側端部に接続している。
これに対して、ロータ軸24の内部で、入口流路70と反対側に出口流路76を形成している。出口流路76は、ロータ軸24の中心部において、軸方向に伸びる第2軸方向部分78と、第2軸方向部分78の奥端部の周方向複数個所から径方向に伸びるように連結された複数の第2径方向部分80とを有する。第2軸方向部分78の一端は、ロータ軸24の他端面(図1、図2の左端面)に開口させている。また、複数の第2径方向部分80の外径側端部は、片側のエンドプレート28に設けた第2流路要素60の内径側端部に接続している。
熱交換部66は、例えば、オイルパンや、外気と冷媒とを熱交換させる熱交換器等である。冷媒ポンプ64から吐出された冷媒は、冷媒循環路62を流れ、ロータ軸24に設けた入口流路70の一端に供給されるようにしている。例えば、冷媒循環路62を構成する管の端部外周部と入口流路70の内周部との間にゴムリングやシールリング等の、互いに摺接可能な摺接部を設ける。入口流路70を流れた冷媒は、第1流路要素58を介して、複数の連結部材32に送られた後、各連結部材32の冷媒流路52を流れる。冷媒流路52を流れた冷媒は、第2流路要素60を介して、出口流路76を流れた後、冷媒循環路62に送られるようにしている。例えば、冷媒循環路62を構成する管の端部外周部と出口流路76の内周部との間にゴムリングやシールリング等の、互いに摺接可能な摺接部を設ける。また、冷媒循環路62に送られた冷媒は、熱交換部66で冷却された後、冷媒ポンプ64に戻されるようにしている。
このように構成する本実施の形態のロータ10によれば、ロータコア26を複数の構成要素であるロータ片34を連結することにより構成する場合において、複数の連結部材32により複数ずつのロータ片34を連結している。このため、ロータコア26の構成要素の連結強度の向上を図れる。しかも、連結部材32は、内部に冷媒流路52を有するため、連結部材32と別に新たな冷媒流路構成部材を設けることなく、ロータコア26を十分に冷却できる構造を実現できる。このため、ロータコア26の構成要素の連結強度の向上を図れ、かつ、ロータコア26を十分に冷却できる構造を、コストの大幅な上昇を招くことなく実現できる。
なお、本実施の形態において、一対のエンドプレート28,30のうち、少なくとも連結部材32のU字形状部分48の中間部側である、他側のエンドプレート30、すなわち、第1流路要素58と第2流路要素とを設けていないエンドプレート30を省略することもできる。また、本実施の形態では、各ロータ片34において、永久磁石35挿通用の4個の外径側孔部40を設けるとともに、連結部材32挿通用の4個の内径側孔部38を設けた場合について説明したが、本実施の形態は、このような構成に限定するものではない。例えば、各ロータ片34において、永久磁石35挿通用の外径側孔部40を2個設けるとともに、連結部材32挿通用の内径側孔部38を2個設けて、例えば、図4に示したロータ片34を、周方向(図4の左右方向)中央部で2分割したような構成とすることもできる。
また、各連結部材32の両端部に設けた一対の係止腕部50は、U字形状部分48の端部を、互いに直線状に向かい合うように略直角に曲げ形成して構成しているが、本実施の形態は、このような構成に限定するものではない。例えば、一対の係止腕部は、それぞれの端面が互いに逆方向、すなわち離れる方向に向くように設けるものでもよい。また、一対の係止腕部は、互いに同一直線上に配置するものに限定せず、互いに平行に配置することもできる。例えば、本実施の形態で、一対のエンドプレート28,30を省略した場合で、互いに平行に設けた一対の係止腕部の径方向内側端部を、ロータ軸24内部の入口流路70の径方向部分74と、出口流路76の第2径方向部分80とに、それぞれ直接に接続することもできる。
[第2の発明の実施の形態]
図9は、本発明の第2の実施形態のロータを備える回転電機である電動機を示す略断面図である。図10は、本実施の形態のロータを構成する1個の連結部材の、一対の係止腕部形成前の状態を示す斜視図である。図11は、図9のロータを構成するロータコアを取り出して一部を示す図である。
本実施の形態の場合も、上記の第1の実施の形態と同様に、らせん状に隣接するように配置した複数のロータ片34を連結部材32aにより連結している。本実施の形態では、上記の図1に示した第1の実施の形態で設けていた一対のエンドプレート28,30のうち、第1流路要素58と第2流路要素60とを設けていない他側のエンドプレート30(図1参照)を省略している。
また、本実施の形態では、連結部材32aを構成する途中の部材を、図10に示すように構成している。すなわち、連結部材32aは、互いに平行な一対の脚部82と、一対の脚部82の一端部同士を連結し、一対の脚部82に対し直交する方向に伸びる略U字形の弾性連結部84とを含む。また、連結部材32aの、一対の脚部82と弾性連結部84とを含む部分の内部に、冷媒流路52を設けている。また、一対の脚部82の他端寄り部分の、ロータコア26の径方向内側に向く外周面に、それぞれ冷媒入口54及び冷媒出口56を設けている。
図11に示すように、複数のロータ片34を、連結部材32aにより連結する場合、複数のロータ片34をらせん状に隣接するように配置した状態で、それぞれ周方向同位置に軸方向に重ね合わされることにより構成し、互いに隣接する2個ずつのロータ片組46の、各内径側孔部38のうち、2個ずつのロータ片組46同士で最も近い位置に設けられる2個の内径側孔部38に、連結部材32aを構成する一対の脚部82(図9、図11)を挿通している。また、弾性連結部84は、複数ずつのロータ片34の片面と、2個ずつの永久磁石35の片面とに押し付けている。そしてこの状態で、エンドプレート28の外側面(図9の右側面)から突出した一対の脚部82の端部を、互いに直線状に向かい合うように、図10に矢印で示す方向に、略直角に曲げ形成して、一対の係止腕部50(図9)を構成する。この状態で、周方向に隣接する2個ずつのロータ片組46は、それぞれ1個ずつの連結部材32aにより、周方向に隣接した状態で連結され、各ロータ片組46を構成する周方向同位置に設けられる複数のロータ片34は、エンドプレート28とともに、弾性連結部84と係止腕部50とにより両側から挟持され、各連結部材32aにより、互いに隣接した状態で連結される。この結果、複数のロータ片34は、らせん状に連結される。
このような本実施の形態のロータ10によれば、本実施の形態のように、ロータコア26の片側にエンドプレートを配置しない場合で、ロータコア26の周方向複数個所に形成した外径側孔部40に永久磁石35を軸方向に挿通する場合でも、少なくとも一部の永久磁石35の外径側孔部40内からの抜け出しを、連結部材32aの弾性連結部84により、より有効に防止できる。また、複数のロータ片34をらせん状に連結する場合には、らせん方向の端部と、この端部と軸方向に対向するロータコア26の他の部分との間に段差86(図11)が形成されるが、弾性連結部84が段差86に応じて弾性変形する、すなわち、弾性連結部84がロータ片34の側面に対し、撓んで傾斜することにより、段差86の両側に位置する永久磁石35及びロータ片34に十分な軸方向の押圧力を付与しやすくなる。このため、ロータコア26の片側(図9の左側)にエンドプレートを設ける必要がなくなる。その他の構成及び作用については、上記の第1の実施の形態と同様であるため、同等部分には同一符号を付して重複する図示及び説明を省略する。
なお、本実施の形態の構成で、ロータコア26の他側(図9の右側)に設けていたエンドプレート28を省略し、連結部材32aの、ロータコア26の他側面から突出した一対の脚部82の端部を、弾性連結部84と同方向に曲げ変形させ、一対の脚部82の端部同士を連結するように構成することにより、弾性連結部84と同様の形状に構成することもできる。この場合、連結部材32aの全体形状は略U字形となる。そして、ロータコア26の両側の弾性連結部84により、ロータコア26を軸方向に抑え付けるとともに、少なくとも一部の永久磁石35の外径側孔部40内からの抜け出しを防止できる。この場合、例えば、連結部材32aの内径側端部に、連結部材32aの内部をロータ軸24の内部の流路に通じさせるための管等の、流路形成部材を接続することもできる。このように、中空の連結部材により、ロータコアの抑え付けと、磁石の飛散防止との機能を持たせて、連結部材と別に新たな冷媒流路構成部材を設けることなく、または少なくして、ロータコアを十分に冷却できるとともに、エンドプレートを不要とすることもできる。
[第3の発明の実施の形態]
図12は、本発明の第3の実施形態のロータを構成するロータコアを取り出して一部を示す図である。本実施の形態では、各ロータ片34aは、上記の図9から図11に示した第2の実施の形態のロータを構成する1個のロータ片34を、周方向中央部で2分割したような形状としている。すなわち、各ロータ片34aの外径側に、2個のV字形に配置された、永久磁石35挿通用の外径側孔部40を設けている。また、各ロータ片34aの内周側端部の周方向両端部に、2個の内径側孔部38を設けている。そして、複数のロータ片34aを互いに隣接するようにらせん状に配置した状態で、それぞれ周方向同位置に軸方向に重ね合わされることにより構成し、互いに隣接する2個ずつのロータ片組46aの、各内径側孔部38のうち、2個ずつのロータ片組46a同士で最も近い位置に設けられる2個の内径側孔部38に、連結部材32aの一対の脚部82(図10参照)を挿通し、弾性連結部84を2個ずつのロータ片34aの片面と、2個ずつの永久磁石35の片面とに押し付けている。
このような本実施の形態のロータによれば、すべての、またはほとんどすべての永久磁石35の片面に連結部材32aの弾性連結部84を押し付けることができ、永久磁石35の外径側孔部40内からの抜け出しを弾性連結部84により、より有効に防止できる。その他の構成及び作用については、上記の第2の実施の形態と同様であるため、同等部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
[第4の発明の実施の形態]
図13は、本発明の第4の実施形態のロータを備える回転電機である電動機を示す略断面図である。図14は、図13のロータを取り出して、一部を省略して図13の左方から右方に見た部分拡大図である。図15は、図13のロータを取り出して、一部を省略して図13の右方から左方に見た部分拡大図である。図16は、本実施の形態において、1個の連結部と片側のエンドプレートを接続した状態を示す斜視図である。
図13に示すように、本実施の形態では、上記の図9から図11に示した第2の実施の形態において、ロータコア26の両側に一対のエンドプレート28,30を設けている。また、第2の実施の形態で、各ロータ片34に設けていた4個の内径側孔部38(図11参照)の代わりに、図14に示すように、各ロータ片34に、1個ずつ合計2個の内径側連結用孔部88と外径側連結用孔部90とを、周方向両端部に設けている。すなわち、各ロータ片34は、複数のロータ片34をらせん状に配置した状態で互いに径方向に関して異なる位置に設けられる、内径側連結用孔部88と外径側連結用孔部90とを含む。各孔部88,90は、各ロータ片34を軸方向に貫通するように設けている。
また、図13、図15に示すように、一対のエンドプレート28,30の片側のエンドプレート28は、内部にそれぞれ設けられる、エンドプレート側径方向冷媒流路である、複数の第1流路要素58aと、複数の第2流路要素60とを含む。各第1流路要素58aの外周側端部は、ロータコア26の一端(図13の右端、図15の表側端)に位置する各ロータ片34の外径側連結用孔部90の開口端とほぼ対向する位置に設けられる。また、各第2流路要素60の外周側端部は、ロータコア26の一端に位置する各ロータ片34の内径側連結用孔部88の開口端とほぼ対向する位置に設けられる。第1流路要素58と、第2流路要素60とは、それぞれ片側のエンドプレート28の径方向に伸びるように設けられ、周方向に関して交互に配置されている。
また、図14、図16に示すように、各連結部材32aの両側部分は、周方向に隣り合う2個のロータ片組46の片側のロータ片組46の外径側連結用孔部90と、他側のロータ片組46の内径側連結用孔部88とに挿通し、径方向に対し傾斜するように、隣り合う2個のロータ片組46同士を連結している。この状態で、各第1流路要素58aは、外径側連結用孔部90に挿通した連結部材32aを構成する片側の脚部82の端部内側と、冷媒入口54(図10参照)を介して通じさせている。また、各第2流路要素60は、内径側連結用孔部88に挿通した連結部材32aを構成する他側の脚部82の端部内側と、冷媒出口56(図10参照)を介して通じさせている。
また、図13に示すように、ロータ軸24において、入口流路70を構成する軸方向部分72と、出口流路76を構成する第2軸方向部分78とは、互いに同軸上に設けている。このような構成により、入口流路70を構成する径方向部分74と、エンドプレート28の第1流路要素58aとを合わせた部分の全長L1は、出口流路76を構成する第2径方向部分80と、エンドプレート28の第2流路要素60とを合わせた部分の全長L2よりも大きくなる。また、本実施の形態のロータ10により構成する電動機12を含む電動機冷却システム68には、冷媒ポンプ64(図1、図9参照)は設けていない。このような本実施の形態では、各連結部材32aの弾性連結部84は、周方向に対して傾斜する方向に配置される。
このような本実施の形態によれば、冷媒ポンプ64等の冷媒加圧部を設けていない場合でも、ロータ10の回転に伴って、第1流路要素58aを流れる冷媒に作用する遠心力に基づいて、各連結部材32aの内部に、冷媒を一定の方向、すなわち、冷媒入口54(図10参照)から冷媒出口56(図10参照)に向けて自動的に流すことができる。このため、冷媒を一方向に流すための冷媒ポンプ64等の冷媒加圧部を設けることなく、各連結部材32aの冷媒流路52に沿って一方向に冷媒を流すことができる。その他の構成及び作用については、上記の図9から図11に示した第2の実施の形態と同様であるため、同等部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
なお、本実施の形態で、一対のエンドプレート28,30のうち、第1流路要素58a及び第2流路要素60を設けていない他側のエンドプレート30を省略することもできる。
また、上記の各実施の形態では、各連結部材32,32aの両端部に一対の係止腕部50を設けた場合について説明したが、各連結部材32aの両側部分を、係止腕部50を設けない単なる直線状部分とすることもできる。この場合、例えば、直線状部分の端部をエンドプレート28に形成した厚さ方向の孔部に圧入等により結合固定する。この場合のエンドプレート28に形成する孔部は、一端がエンドプレート28の外側面に開口しない凹孔とすることもできる。
[第5の発明の実施の形態]
図17は、本発明の第5の実施形態のロータを示す斜視図である。本実施の形態の場合、ロータコア26aを周方向複数個所に配置した複数の分割コア要素であるロータブロック92を、複数の連結部材32により連結することにより構成している。各ロータブロック92は、断面円弧形の厚板状であり、外径側の周方向4個所に永久磁石35を挿通するための外径側孔部を軸方向に設けており、内周側端部の周方向2個所に、連結部材32aを挿通するための内径側孔部を軸方向に設けている。そして、複数のロータブロック92を円形に隣接するように配置し、片側にエンドプレート28を配置した状態で、エンドプレート28の周方向複数個所に形成した孔部(図示せず)と、周方向に隣接する2個ずつのロータブロック92の、互いに最も近い内径側孔部とに、連結部材32のU字形状部分48の両側部分である、直線状部分を挿通させ、エンドプレート28の外側面から突出したU字形状部分48の端部を、互いに直線状に向かい合うように略直角に曲げ形成して、一対の係止腕部50(図8(b)参照)を構成している。この状態で、周方向に隣接する2個ずつのロータブロック92は、それぞれ1個ずつの連結部材32により、周方向に隣接した状態で連結され、複数のロータブロック92は、円形に連結される。
このような本実施の形態の場合には、ロータコア26aを複数の構成要素であるロータブロック92を連結することにより構成する場合において、複数の連結部材32により2個ずつのロータブロック92を連結している。このため、上記の各実施の形態と同様に、ロータコア26aの構成要素の連結強度の向上を図れ、しかも、連結部材32は、内部に冷媒流路52(図8(b)参照)を有する。このため、連結部材32と別に新たな冷媒流路構成部材を設けることなく、ロータコア26aを十分に冷却できる構造を実現できる。したがって、ロータコア26aの構成要素の連結強度の向上を図れ、かつ、ロータコア26aを十分に冷却できる構造を、コストの大幅な上昇を招くことなく実現できる。このような本実施の形態では、各連結部材32により、ロータコア26aを構成する複数の構成要素であるロータブロック92を連結できる。このように周方向複数個所に配置された、ロータコア26aの複数の構成要素同士も、内部に冷媒流路52を有する連結部材32により連結できる。その他の構成及び作用については、上記の図1から図8に示した第1の実施の形態と同様である。
[第6の発明の実施の形態]
図18は、本発明の第6の実施形態のロータにおいて、両側に一対のエンドプレートを結合する前の状態を示す斜視図である。本実施の形態の場合、ロータコア26bを軸方向複数個所に配置した複数の分割コア要素である円板ロータ要素94を、複数の連結部材96により連結することにより構成している。各円板ロータ要素94は、内側にロータ軸24(図1等参照)挿通用の孔部98を設けた円形の薄板状であり、外径側の周方向複数個所に永久磁石35を挿通するための外径側孔部を設けている。また、各円板ロータ要素94の内周側端部の周方向複数個所に、連結部材96を挿通するための内径側孔部を厚さ方向に貫通するように設けている。そして、複数の円板ロータ要素94を軸方向に積層するように配置し、両側に図示しないエンドプレートを配置した状態で、エンドプレートの周方向複数個所に形成した孔部と、軸方向に隣接する2個ずつの円板ロータ要素94の、対向する内径側孔部とに、連結部材96を挿通させている。
連結部材96は、図示のように単なる中空の直線状の部材により構成するもので、内部に冷媒流路100を設け、冷媒流路100の両端を連結部材96の両端に開口させている。エンドプレートと複数の円板ロータ要素94とに連結部材96を挿通した状態で、連結部材96の両端部をそれぞれ径方向に曲げ形成することにより、それぞれ一対の係止腕部を構成する。そして、各係止腕部の両端部をロータ軸24(図1等参照)の内部に設けた入口側の冷媒流路と、出口側の冷媒流路とに通じさせる。入口側の冷媒流路と出口側の冷媒流路とは、それぞれ冷媒循環路62(図1等参照)に接続することで、冷媒循環路62を循環する冷媒が、各連結部材96の内部を流れるようにする。
このような本実施の形態の場合には、各連結部材96により、ロータコア26bを構成する複数の構成要素である円板ロータ要素94を連結できる。このように軸方向複数個所に配置された、ロータコア26bの複数の構成要素同士も、内部に冷媒流路100を有する連結部材96により連結できる。その他の構成及び作用については、上記の図1から図8に示した第1の実施の形態と同様である。
本発明の第1の実施形態のロータを備える回転電機である電動機を示す略断面図である。 図1からロータ及びロータ軸のみを取り出して示す略断面図である。 (a)が図2のロータを構成するロータコアを取り出して一部を省略して示す図であり、(b)が(a)を下方から上方に見た図である。 図3のロータコアを構成する1個の分割コア要素であるロータ片を示す図である。 本発明の第1の実施の形態において、帯状鋼板からロータ片を打ち抜き成形する工程を示す図である。 本発明の第1の実施の形態において、複数のロータ片同士をらせん状に連結する場合の一部を、エンドプレートを省略して示す図である。 エンドプレートを設けた状態で示す、図6のA−A略断面図である。 (a)が本発明の第1の実施の形態のロータを構成する連結部材を、複数のロータ片とエンドプレートとに挿通する前の状態で示す図であり、(b)が(a)の連結部材により、複数のロータ片を連結した状態を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態のロータを備える回転電機である電動機を示す略断面図である。 本発明の第2の実施の形態のロータを構成する1個の連結部材の、一対の係止腕部形成前の状態を示す斜視図である。 図9のロータを構成するロータコアを取り出して一部を示す図である。 本発明の第3の実施形態のロータを構成するロータコアを取り出して一部を示す図である。 本発明の第4の実施形態のロータを備える回転電機である電動機を示す略断面図である。 図13のロータを取り出して、一部を省略して図13の左方から右方に見た部分拡大図である。 図13のロータを取り出して、一部を省略して図13の右方から左方に見た部分拡大図である。 本発明の第4の実施の形態において、1個の連結部と片側のエンドプレートを接続した状態を示す斜視図である。 本発明の第5の実施形態のロータを示す斜視図である。 本発明の第6の実施形態のロータにおいて、両側に一対のエンドプレートを結合する前の状態を示す斜視図である。
符号の説明
10 ロータ、12 電動機、14 ケーシング、16 ステータ、18 ステータコア、20 ステータコイル、22 ティース、24 ロータ軸、26,26a,26b ロータコア、28,30 エンドプレート、32,32a 連結部材、34,34a ロータ片、35 永久磁石、36 磁性鋼板、38 内径側孔部、40 外径側孔部、42 周方向片側面、44 厚さ方向側面、46 ロータ片組、48 U字形状部分、50 係止腕部、52 冷媒流路、54 冷媒入口、56 冷媒出口、58,58a 第1流路要素、60 第2流路要素、62 冷媒循環路、64 冷媒ポンプ、66 熱交換部、68 電動機冷却システム、70 入口流路、72 径方向部分、74 軸方向部分、76 出口流路、78 第2軸方向部分、80 第2径方向部分、82 脚部、84 弾性連結部、86 段差、88 内径側連結用孔部、90 外径側連結用孔部、92 ロータブロック、94 円板ロータ要素、96 連結部材、98 孔部、100 冷媒流路。

Claims (8)

  1. ロータコアを構成する複数の分割コア要素と、
    少なくとも互いに隣接する2個ずつの分割コア要素を連結する複数の連結部材と、を備え、
    各連結部材は、内部に冷媒流路を有することを特徴とするロータ。
  2. 請求項1に記載のロータにおいて、
    複数の分割コア要素は、複数の薄板状のロータ片であって、複数のロータ片を軸方向に重ね合わせることによりロータ片組を構成し、
    各連結部材は、ロータ片組を構成する複数のロータ片を連結することを特徴とするロータ。
  3. 請求項1に記載のロータにおいて、
    複数の分割コア要素は、複数の断面円弧形の薄板状のロータ片であって、それぞれ周方向同位置で複数のロータ片を軸方向に重ね合わせることにより周方向にずれて配置された複数のロータ片組を構成し、
    各連結部材は、周方向同位置に設けられる複数のロータ片を連結するとともに、周方向に隣接する2個ずつのロータ片組を連結し、
    複数の分割コア要素は、らせん状に連結されていることを特徴とするロータ。
  4. 請求項3に記載のロータにおいて、
    各分割コア要素は、厚さ方向の孔部を含み、
    各連結部材の両端部は、周方向に隣り合う2個ずつのロータ片組の孔部に挿通することにより、2個ずつのロータ片組を連結することを特徴とするロータ。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1に記載のロータにおいて、
    連結部材は、中空のU字形状部分を含むことを特徴とするロータ。
  6. 請求項5に記載のロータにおいて、
    連結部材は、U字形状部分の両端部に、直角に曲げ形成するように設けられた一対の係止腕部を含むことを特徴とするロータ。
  7. 請求項1から請求項4のいずれか1に記載のロータにおいて、
    連結部材は、互いに平行な一対の脚部と、一対の脚部の一端部同士を連結し、一対の脚部に対し直交する方向に伸びる弾性連結部とを含み、
    冷媒流路は、一対の脚部と弾性連結部とを含む部分の内部に設けられていることを特徴とするロータ。
  8. 請求項3に記載のロータにおいて、
    少なくとも軸方向片側に設けられたエンドプレートを備え、
    複数のロータ片の少なくとも一部のロータ片は、ロータ片をらせん状に連結した状態で互いに径方向に関して異なる位置に設けられる外径側連結用孔部と内径側連結用孔部とを含み、
    エンドプレートは、外径側連結用孔部に挿通した連結部材の端部内側と通じるように、内部に設けられて径方向に伸びるエンドプレート側径方向冷媒流路を含み、
    連結部材の両側部分は、周方向に隣り合う2個のロータ片組の片側のロータ片組の外径側連結用孔部と、他側のロータ片組の内径側連結用孔部とに挿通し、径方向に対し傾斜するように、隣り合う2個のロータ片組同士を連結していることを特徴とするロータ。
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