JP2010063212A - 2次元通信システムおよびそれにおける電力供給方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】最大限の電力を供給可能な2次元通信システムを提供する。
【解決手段】給電ユニット10は、送信電極4から位相を“0”に設定した伝送波wv4からなる電力を2次元通信シート30へ送信しながら、位相を変化させた伝送波wv5からなる電力を送信電極5から2次元通信シート30へ送信して端末装置20の位置において電力の強度が最大になる伝送波wv5の位相を取得する。その後、給電ユニット10は、同じ動作を送信電極1〜3,6〜8から送信される複数の伝送波についても実行し、電力の強度が最大になる複数の位相を取得する。そして、給電ユニット10は、その取得した位相を用いて電力を2次元通信シート30を介して端末装置20へ送信する。
【選択図】図1

Description

この発明は、電力の送受信が可能な2次元通信システムおよびそれにおける電力供給方法に関するものである。
2次元通信システムは、従来の有線におけるケーブルまたは無線における空間と言った媒体に代えて、面状のシートを媒体とすることで通信接続を実現するものであり、屋内のケーブルによる配線を廃止しつつ、無線よりも広帯域および高セキュリティーの通信接続を提供しようとするものである(特許文献1)。
特開2006−270165号公報
しかし、従来の2次元通信システムにおいて、2次元通信シート上の特定の領域に電磁波を収束させるには、シート辺で反射した電磁波が相互に重なり合うことにより干渉が生じ、電磁波が2次元通信シート内で一様に分布しないため、必要に応じて電力を供給することが困難であった。
そこで、この発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、最大限の電力を供給可能な2次元通信システムを提供することである。
また、この発明の別の目的は、最大限の電力を供給可能な2次元通信システムにおける電力供給方法を提供することである。
この発明によれば、2次元通信システムは、2次元通信媒体と、端末装置と、複数の送信電極と、給電ユニットとを備える。端末装置は、2次元通信媒体上の任意の位置に配置される。複数の送信電極は、2次元通信媒体の周辺部に配置される。給電ユニットは、端末装置へ電力を供給する。そして、給電ユニットは、複数の送信電極のうちの1個の送信電極のみを用いて位相を固定して伝送波を送信しながら複数の送信電極から選択された第1の送信電極を用いて2次元通信媒体を介して位相を変えながら第1の伝送波からなる電力を端末装置へ供給したときに端末装置の位置において電力の強度が最大になる第1の伝送波の第1の位相を端末装置から取得し、電力が最大になる位相が既に取得された少なくとも1つの伝送波の位相を電力が最大になる位相に固定して少なくとも1つの伝送波を送信しながら第1の送信電極と異なる第2の送信電極を用いて2次元通信媒体を介して位相を変えながら第2の伝送波からなる電力を端末装置へ供給したときに端末装置の位置において少なくとも1つの伝送波および第2の伝送波からなる電力の強度が最大になる第2の伝送波の第2の位相を端末装置から取得し、第2の伝送波の位相を取得した第2の位相に固定する処理を複数の送信電極の全てについて実行することによって、複数の送信電極を用いて複数の伝送波からなる電力を端末装置へ送信したときに端末装置の位置において複数の伝送波からなる電力の強度が最大になる複数の伝送波の複数の位相を決定する位相決定処理を実行し、位相決定処理によって決定された複数の位相を有する複数の伝送波からなる供給電力を複数の送信電極を用いて2次元通信媒体へ送信する。また、端末装置は、第1および第2の位相を検出して給電ユニットへ送信するとともに、給電ユニットからの供給電力を2次元通信媒体を介して受電する。
好ましくは、端末装置は、3次元空間または2次元通信媒体を介した通信によって第1および第2の位相を給電ユニットへ送信する。
好ましくは、2次元通信媒体は、略四角形の平面形状を有し、複数の送信電極は、2次元通信媒体の1つの辺に沿って配置される。
好ましくは、給電ユニットは、第1および第2の送信電極を複数の送信電極からランダムまたは所定の順番で選択する。
また、この発明によれば、電力供給方法は、2次元通信媒体上の任意の位置に配置された端末装置へ2次元通信媒体の周辺部に配置された複数の送信電極を用いて電力を供給する電力供給方法であって、給電ユニットが、複数の送信電極のうちの1個の送信電極のみを用いて位相を固定して伝送波を送信しながら複数の送信電極から選択した第1の送信電極を用いて2次元通信媒体を介して位相を変えながら第1の伝送波からなる電力を端末装置へ供給したときに端末装置の位置において電力の強度が最大になる第1の伝送波の第1の位相を端末装置から取得する第1のステップと、給電ユニットが、電力が最大になる位相が既に取得された少なくとも1つの伝送波の位相を電力が最大になる位相に固定して少なくとも1つの伝送波を送信しながら第1の送信電極と異なる第2の送信電極を用いて2次元通信媒体を介して位相を変えながら第2の伝送波からなる電力を端末装置へ供給したときに端末装置の位置において少なくとも1つの伝送波および第2の伝送波からなる電力の強度が最大になる第2の伝送波の第2の位相を端末装置から取得する第2のステップと、複数の送信電極について第2のステップを繰返し実行し、複数の送信電極を用いて送信する複数の伝送波について電力が最大になる複数の位相を決定する第3のステップと、第3のステップにおいて決定された複数の位相を有する複数の伝送波からなる供給電力を複数の送信電極を用いて給電ユニットから2次元通信媒体へ送信する第4のステップと、端末装置が2次元通信媒体から供給電力を受電する第5のステップとを備える。
好ましくは、第1のステップにおいて、端末装置は、3次元空間または2次元通信媒体を介した通信によって第1の位相を給電ユニットへ送信し、給電ユニットは、3次元空間または2次元通信媒体を介した通信によって第1の位相を端末装置から受信する。また、第2のステップにおいて、端末装置は、3次元空間または2次元通信媒体を介した通信によって第2の位相を給電ユニットへ送信し、給電ユニットは、3次元空間または2次元通信媒体を介した通信によって第2の位相を端末装置から受信する。
好ましくは、給電ユニットは、第1のステップにおいて、第1の送信電極を複数の送信電極から任意に選択する。また、給電ユニットは、第2のステップにおいて、第2の送信電極を複数の送信電極からランダムまたは所定の順番で選択する。
この発明においては、1つの送信電極から送信される伝送波の位相を端末装置の位置において電力の強度が最大になるように決定するとともに、既に決定した位相を固定して伝送波を各送信電極から送信しながら次の送信電極から送信される伝送波の位相を端末装置の位置において電力の強度が最大になるように決定する処理を繰返し行ない、端末装置の位置において電力の強度が最大になるように複数の送信電極から送信される伝送波の位相を決定する。そして、その決定した位相を有する伝送波によって電力を給電ユニットから端末装置へ送信する。
したがって、最大限の電力を端末装置へ供給できる。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
図1は、この発明の実施の形態による2次元通信システムの概略図である。図1を参照して、この発明の実施の形態による2次元通信システム100は、送信電極1〜8と、給電ユニット10と、配線11〜18と、端末装置20と、2次元通信シート30とを備える。
送信電極1〜8は、2次元通信シート30の1つの辺に沿って2次元通信シート30上に配置される。また、送信電極1〜8は、それぞれ、配線11〜18によって給電ユニット10に接続される。そして、送信電極1〜8は、それぞれ、配線11〜18を介して給電ユニット10から伝送波wv1〜wv8を受け、その受けた伝送波wv1〜wv8を2次元通信シート30へ送信する。この場合、伝送波wv1〜wv8は、それぞれ、wv1=I0sin(ωt+φ1),wv2=I0sin(ωt+φ2),wv3=I0sin(ωt+φ3),wv4=I0sin(ωt+φ4),wv5=I0sin(ωt+φ5),wv6=I0sin(ωt+φ6),wv7=I0sin(ωt+φ7),wv8=I0sin(ωt+φ8)からなる。そして、角周波数ωは、2.4GHz帯の周波数fを有する。
給電ユニット10は、伝送波wv1〜wv8からなる電力を送信電極1〜8から2次元通信シート30を介して端末装置20へ供給するときに端末装置20の位置において電力の強度が最大になる伝送波wv1〜wv8の位相φ1_opt〜φ8_optを後述する方法によって決定する。そして、給電ユニット10は、その決定した位相φ1_opt〜φ8_optを有する伝送波wv1〜wv8からなる電力を送信電極1〜8を用いて2次元通信シート30を介して端末装置20へ供給する。
配線11〜18は、それぞれ、送信電極1〜8を給電ユニット10に接続する。端末装置20は、2次元通信シート30上の任意の位置に配置される。そして、端末装置20は、位相φ1_opt〜φ8_optが決定されるとき、位相φ1〜φ8を変えながら給電ユニット10から送信された伝送波wv1〜wv8に基づいて、電力が最大になる位相φ1_opt〜φ8_optを検出し、その検出した位相φ1_opt〜φ8_optを赤外線通信によって給電ユニット10へ送信する。その後、端末装置20は、位相φ1_opt〜φ8_optを有する伝送波wv1_opt〜wv8_optからなる電力を2次元通信シート30を介して給電ユニット10から受電し、その受電した電力を蓄積する。
2次元通信シート30は、略四角形の平面形状を有する。そして、2次元通信シート30は、送信電極1〜8から送信された伝送波wv1〜wv8を伝搬させる。
図2は、図1に示す2次元通信シート30の斜視図である。また、図3は、図2に示す線III−III間における2次元通信シート30の断面図である。
図2および図3を参照して、2次元通信シート30は、誘電体部31と、導体部32,33とを含む。誘電体部31は、たとえば、厚みがほぼ一定であるプラスチックまたは発泡材からなり、シート状の形状を有する。
導体部32は、たとえば、金属からなり、誘電体部31の一方の一主面にメッシュ状に形成される。この場合、メッシュ状の導体部32によって囲まれる開口部32Aは、正方形の形状を有し、複数の開口部32Aは、2次元通信シート30の外界における電磁波長よりも短い間隔で配置されている。
導体部33は、たとえば、金属からなり、誘電体部31の他方の一主面(導体部32が形成された面と反対面)の全面に形成される。
2次元通信シート30の面内方向にx軸およびy軸を取り、2次元通信シート30に垂直な方向(図3において、2次元通信シート30から上向きの方向)にz軸を取った座標系を定義する。
そして、空中の誘電率および透磁率をそれぞれε、μとし、2次元通信シート30内の誘電率および透磁率をそれぞれε、μとすると、2次元通信シート30を+xの方向へ伝搬する電磁波のモードは、マックスウエルの方程式を解くことによって、次式により与えられる。
Figure 2010063212
なお、式(1)において、z方向の電界のみを記す。また、式(1)において、hは、2次元通信シート30の厚さであり、σは、2次元通信シート30の最上層のシートインピーダンスであり、ωは、角周波数であり、Vは、誘電体部31の上下面間の電圧振幅であり、特に、x=t=0での電圧値に一致する。そして、式(1)においては、2次元通信シート30の厚さhは、誘電体部31中の波長よりも十分小さいことを仮定し、近似計算を行なっている。
また、式(1)中のシートインピーダンスσは、次式によって定義される。
Figure 2010063212
これは、最上層の単位長線分を横切って流れる電流i[A/m]と、最上層に沿った電界Eとの比であり、実部Rは、シート抵抗に相当する。
そして、2次元通信シート30は、式(1)によって表された電界Eからなるエバネッセント波をしみ出させる。
図4は、図1に示す給電ユニット10の構成を示す概略ブロック図である。図4を参照して、給電ユニット10は、スイッチSW1〜SW8と、高周波発振器101と、制御回路102と、通信モジュール103とを含む。
スイッチSW1〜SW8は、それぞれ、送信電極1〜8に対応して設けられる。そして、スイッチSW1〜SW8は、それぞれ、配線11〜18と高周波発振器101との間に接続される。
スイッチSW1〜SW8は、制御回路102からオン信号ONまたはオフ信号OFFを受ける。そして、スイッチSW1〜SW8は、制御回路102からオン信号ONを受けると、それぞれ、配線11〜18と高周波発振器101とを接続し、制御回路102からオフ信号OFFを受けると、それぞれ、配線11〜18と高周波発振器101との接続を切断する。
高周波発振器101は、位相調整器1011〜1018と、発振器1019とを含む。位相調整器1011〜1018は、それぞれ、送信電極1〜8に対応して設けられる。そして、位相調整器1011〜1018は、それぞれ、スイッチSW1〜SW8に接続される。
位相調整器1011〜1018は、それぞれ、発振信号OSC1〜OSC8を制御回路102から受けると、発振器1019から分配された伝送波wv1〜wv8の位相φ1〜φ8を0度から360度に順次変えながら調整し、その位相調整した伝送波wv1〜wv8をそれぞれスイッチSW1〜SW8および配線11〜18を介して送信電極1〜8へ出力する。
また、位相調整器1011〜1018は、それぞれ、位相φ1_opt〜φ8_optを制御回路102から受けると、発振器1019から分配された伝送波wv1〜wv8の位相を位相φ1_opt〜φ8_optに調整し、その位相調整した伝送波wv1〜wv8をそれぞれスイッチSW1〜SW8および配線11〜18を介して送信電極1〜8へ出力する。
発振器1019は、伝送波wvを制御回路102から発振信号OSC0を受けると、伝送波wvを発振し、その発振した伝送波wvを位相調整器1011〜1018へ出力する。
制御回路102は、位相φ1_opt〜φ8_optを決定するとき、位相φ1_opt〜φ8_optを決定することを示す位相決定信号PHDを生成し、その生成した位相決定信号PHDを通信モジュール103を介して端末装置20へ送信する。
また、制御回路102は、位相φ1_opt〜φ8_optを決定するとき、スイッチSW4,SW5,SW3,SW6,SW2,SW7,SW1,SW8の順でオン信号をスイッチSW1〜SW8へ出力する。また、制御回路102は、位相調整器1014,1015,1013,1016,1012,1017,1011,1018の順で発振信号OSC4,OSC5,OSC3,OSC6,OSC2,OSC7,OSC1,OSC8をそれぞれ位相調整器1014,1015,1013,1016,1012,1017,1011,1018へ出力する。
そして、制御回路102は、通信モジュール103から位相φ1_opt〜φ8_optの全てを受けると、その受けた位相φ1_opt〜φ8_optをそれぞれ位相調整器1011〜1018へ出力する。
通信モジュール103は、位相決定信号PHDを制御回路102から受けると、その受けた位相決定信号PHDを赤外線通信によって端末装置20へ送信する。また、通信モジュール103は、赤外線通信によって端末装置20から位相φ1_opt〜φ8_optを受け、その受けた位相φ1_opt〜φ8_optを制御回路102へ出力する。
図5は、図1に示す端末装置20の構成を示す概略ブロック図である。図5を参照して、端末装置20は、コネクタ21と、端子22,23と、整流回路24と、位相検出回路25と、電力蓄積器26と、通信モジュール27と、制御回路28と、スイッチSWとを含む。
コネクタ21は、2次元通信シート30上に2次元通信シート30に接して配置される。そして、コネクタ21は、2次元通信シート30から伝送波を受信し、その受信した伝送波をスイッチSWへ出力する。
スイッチSWは、コネクタ21と、端子22,23との間に接続される。そして、スイッチSWは、制御回路28から切換信号EX1を受けると、端子22に接続され、制御回路28から切換信号EX2を受けると、端子23に接続される。
整流回路24は、端子23に接続される。そして、整流回路24は、端子23から伝送波を受け、その受けた伝送波を整流して電力を取り出し、その取り出した電力を電力蓄積器26へ出力する。
位相検出回路25は、端子22に接続される。そして、位相検出回路25は、端子22から受けた複数の伝送波wv1に基づいて、振幅が最大になる位相φ1_optを検出し、その検出した位相φ1_optを通信モジュール27へ出力する。位相検出回路25は、伝送波wv2〜wv8についても、位相φ2_opt〜φ8_optを検出し、その検出した位相φ2_opt〜φ8_optを通信モジュール27へ出力する。
電力蓄積器26は、整流回路24から受けた電力を蓄積する。
通信モジュール27は、赤外線通信によって位相決定信号PHDを給電ユニット10から受信し、その受信した位相決定信号PHDを制御回路28へ出力する。また、通信モジュール27は、位相検出回路25から位相φ1_opt〜φ8_optを受けると、その受けた位相φ1_opt〜φ8_optを赤外線通信によって給電ユニット10へ送信する。また、通信モジュール27は、位相検出回路25から位相φ1_opt〜φ8_optの全てを受けると、位相の決定を停止する停止信号STPを生成して制御回路28へ出力する。
制御回路28は、位相決定信号PHDを通信モジュール27から受けると、切換信号EX1を生成してスイッチSWへ出力し、停止信号STPを通信モジュール27から受けると、切換信号EX2を生成してスイッチSWへ出力する。
図6は、2次元通信の概念図である。図6を参照して、図1に示す送信電極1〜8および端末装置20が2次元通信シート30上に配置される。この場合、送信電極1〜8および端末装置20のコネクタ21が2次元通信シート30の開口部32Aに接する。
給電ユニット10の高周波発振器101は、送信すべき伝送波を生成して送信電極1〜8へ出力する。送信電極1〜8は、高周波発振器101から受けた伝送波に応じて、内蔵した電極(図示せず)のスカラーポテンシャルおよび/またはベクトルポテンシャルを変化させる。ここで、スカラーポテンシャルの変化は、電位の変化に対応し、ベクトルポテンシャルの変化は、電流分布の変化、電束密度の変化および変位電流の分布の変化に対応する。
送信電極1〜8に内蔵された電極のスカラーポテンシャルおよび/またはベクトルポテンシャルが変化すると、2次元通信シート30の誘電体部31に電磁波が発生し、その発生した電磁波は、2次元通信シート30の誘電体部31中を伝搬する(図6の矢印参照)。
そして、端末装置20が配置された位置まで伝搬した電磁波は、導体部32の開口部32Aからエバネッセント波EWVをしみ出させる。そうすると、端末装置20のコネクタ21は、その内蔵した電極(図示せず)によってエバネッセント波EWVを検知し、送信電極1〜8から送信された伝送波を受信する。
このように、2次元通信は、2次元通信シート30の誘電体部31中を伝送する電磁波を用いて行なわれる。
図7は、位相の決定方法を説明するための概念図である。位相φ1_opt〜φ8_optを決定するとき、給電ユニット10の制御回路102は、位相決定信号PHDを生成して通信モジュール103へ出力し、通信モジュール103は、位相決定信号PHDを赤外線通信によって端末装置20へ送信する。
また、給電ユニット10の制御回路102は、オン信号ONをスイッチSW4へ出力するとともに、発振信号OSC0を生成して発振器1019へ出力するとともに、発振信号OSC4を生成して位相調整器1014へ出力する。
そうすると、端末装置20の通信モジュール27は、赤外線通信によって位相決定信号PHDを給電ユニット10から受信し、その受信した位相決定信号PHDを制御回路28へ出力する。そして、端末装置20の制御回路28は、位相決定信号PHDに応じて、切換信号EX1を生成してスイッチSWへ出力する。スイッチSWは、切換信号EX1に応じて、端子22へ接続される。
一方、給電ユニット10において、スイッチSW4は、制御回路102からのオン信号ONに応じて位相調整器1014を配線14に接続する。また、発振器1019は、制御回路102からの発振信号OSC0に応じて、位相=0の伝送波wv=I0sin(ωt)を発振し、その発振した伝送波wv=I0sin(ωt)を位相調整器1011〜1018へ出力する。そして、位相調整器1014は、制御回路102からの発振信号OSC4に応じて、発振器1019から分配された伝送波wv4=I0sin(ωt)の位相を位相φ4=0に調整し、その位相調整した伝送波wv4=I0sin(ωt)を配線14を介して送信電極4へ出力する。そして、送信電極4は、伝送波wv4=I0sin(ωt)を受け、その受けた伝送波wv4=I0sin(ωt)を2次元通信シート30へ送信する。
このように、給電ユニット10は、位相φ1_opt〜φ8_optの決定が開始されると、送信電極1〜8のうち、ほぼ中央に配置された送信電極4をオンし、そのオンした送信電極4から位相φ4が零である伝送波wv4=I0sin(ωt)を2次元通信シート30へ送信する。
ここで、最初に選択した送信電極4から位相φ4が零である伝送波wv4=I0sin(ωt)を送信するのは、次の理由による。
1個の伝送波wv4=I0sin(ωt)を2次元通信シート30へ送信した場合、その1個の伝送波wv4=I0sin(ωt)は、2次元通信シート30内を伝搬し、2次元通信シート30の周辺部で反射される。そして、伝送波wv4=I0sin(ωt)と伝送波wv4=I0sin(ωt)の反射波との間で干渉が生じる。
しかし、この干渉は、伝送波wv4=I0sin(ωt)の位相φ4を0度〜360度のいずれの値に設定しても必ず生じる。
したがって、伝送波wv4=I0sin(ωt)の位相φ4を零に設定することにしたものである。
なお、伝送波wv4=I0sin(ωt)の位相φ4は、零以外の値に設定されてもよく、0度〜360度の範囲の任意の値であってもよい。
給電ユニット10の制御回路102は、伝送波wv4=I0sin(ωt)を送信電極4から2次元通信シート30へ送信した状態を保持したまま、オン信号ONをスイッチSW5へ出力するとともに、発振信号OSC5を位相調整器1015へ出力する。
そうすると、スイッチSW5は、制御回路102からのオン信号ONに応じて位相調整器1015を配線15に接続する。また、位相調整器1015は、制御回路102からの発振信号OSC5に応じて、発振器1019から分配された伝送波wv5の位相φ5を0度〜360度の範囲で変えながら伝送波wv5=I0sin(ωt+φ5)を位相調整し、その位相調整した伝送波wv5=I0sin(ωt+φ5)を配線15を介して送信電極5へ出力する。そして、送信電極5は、伝送波wv5=I0sin(ωt+φ5)を2次元通信シート30へ送信する(図7の(a)参照)。
このように、給電ユニット10は、位相φ4を零に固定した伝送波wv4=I0sin(ωt)を送信電極4から2次元通信シート30へ送信しながら、位相φ5を0度から360度に変えた伝送波wv5=I0sin(ωt+φ5)を送信電極5から2次元通信シート30へ送信する。
そして、端末装置20のコネクタ21は、2次元通信シート30から伝送波wv4,wv5の合成波を受信し、その受信した合成波をスイッチSWおよび端子22を介して位相検出回路25へ出力する。
位相検出回路25は、コネクタ21から受けた合成波に基づいて、合成波の振幅が最大になるときの伝送波wv5=I0sin(ωt+φ5)の位相φ5_optを検出する。この合成波は、伝送波wv5=I0sin(ωt+φ5)の位相φ5が順次変化したときの伝送波wv5と伝送波wv4との合成波からなるので、合成波の振幅は、伝送波wv5=I0sin(ωt+φ5)の位相φ5によって順次変化している。そして、伝送波wv4,wv5の振幅は、両方ともI0である。
したがって、位相検出回路25は、振幅が2×I0である合成波の部分を振幅I0を有する2つの波wv4,wv5に分離し、その分離した波wv5の位相を位相φ5_optとして検出する。
そうすると、位相検出回路25は、その検出した位相φ5_optを通信モジュール27へ出力し、通信モジュール27は、赤外線通信によって位相φ5_optを給電ユニット10へ送信する。
給電ユニット10の通信モジュール103は、赤外線通信によって位相φ5_optを端末装置20から受信し、その受信した位相φ5_optを制御回路102へ出力する。
給電ユニット10の制御回路102は、位相φ5_optを通信モジュール103から受け、その受けた位相φ5_optを位相調整器1015へ出力する。
そして、位相調整器1015は、制御回路102からの位相φ5_optに基づいて、発振器1019から分配された伝送波wv5の位相φ5を位相φ5_optに調整し、その調整した伝送波wv5_opt=I0sin(ωt+φ5_opt)を配線15を介して送信電極5へ出力する。
送信電極5は、位相調整器1015からの伝送波wv5_opt=I0sin(ωt+φ5_opt)を2次元通信シート30へ送信する。
その後、給電ユニット10の制御回路102は、スイッチSW4,SW5をオンにしたまま、オン信号ONを生成してスイッチSW3へ出力するとともに、発振信号OSC3を生成して位相調整器1013へ出力する。
そして、給電ユニット10のスイッチSW3は、制御回路102からのオン信号ONに応じて位相調整器1013を配線13に接続する。また、位相調整器1013は、制御回路102からの発振信号OSC3に応じて、発振器1019から分配された伝送波wv3の位相φ3を0度〜360度の範囲で変えながら調整し、その調整した伝送波wv3=I0sin(ωt+φ3)を配線13を介して送信電極3へ出力する。そして、送信電極3は、伝送波wv3=I0sin(ωt+φ3)を2次元通信シート30へ送信する(図7の(b)参照)。
このように、給電ユニット10は、位相φ4を零に固定した伝送波wv4=I0sin(ωt)および位相φ5をφ5_optに固定した伝送波wv5_opt=I0sin(ωt+φ5_opt)をそれぞれ送信電極4,5から2次元通信シート30へ送信しながら、位相φ3を0度から360度に変えた伝送波wv3=I0sin(ωt+φ3)を送信電極3から2次元通信シート30へ送信する。
そして、端末装置20のコネクタ21は、2次元通信シート30から伝送波wv4,wv5,wv3の合成波を受信し、その受信した合成波をスイッチSWおよび端子22を介して位相検出回路25へ出力する。
位相検出回路25は、コネクタ21から受けた合成波に基づいて、合成波の振幅が最大になるときの伝送波wv3=I0sin(ωt+φ3)の位相φ3_optを、位相φ5_optを検出したときの方法と同じ方法によって検出する。
そして、位相検出回路25は、その検出した位相φ3_optを通信モジュール27へ出力し、通信モジュール27は、赤外線通信によって位相φ3_optを給電ユニット10へ送信する。
給電ユニット10の通信モジュール103は、赤外線通信によって位相φ3_optを端末装置20から受信し、その受信した位相φ3_optを制御回路102へ出力する。
給電ユニット10の制御回路102は、位相φ3_optを通信モジュール103から受け、その受けた位相φ3_optを位相調整器1013へ出力する。
そして、位相調整器1013は、制御回路102からの位相φ3_optに基づいて、発振器1019から分配された伝送波wv3の位相φ3を位相φ3_optに調整し、その調整した伝送波wv3_opt=I0sin(ωt+φ3_opt)を配線13を介して送信電極3へ出力する。
送信電極3は、位相調整器1013からの伝送波wv3_opt=I0sin(ωt+φ3_opt)を2次元通信シート30へ送信する。
その後、給電ユニット10は、上述した方法によって、送信電極6、送信電極2、送信電極7、送信電極1および送信電極8を順次選択し、その選択した送信電極6、送信電極2、送信電極7、送信電極1および送信電極8から位相φ6、位相φ2、位相φ7、位相φ1、および位相φ8を0度から360度へ変えながら伝送波wv6,wv2,wv7,wv1,wv8を2次元通信シート30へ順次送信し、端末装置20において、電力(振幅)が最大となる位相φ6_opt,φ2_opt,φ7_opt,φ1_opt,φ8_optを決定する。
このように、この発明の実施の形態においては、2次元通信シート30の1辺に沿って配置された8個の送信電極1〜8のうち、ほぼ中央部に配置された送信電極4の一方側に配置された送信電極1〜3と、送信電極4の他方側に配置された送信電極5〜8とから交互に1個ずつの送信電極を送信電極4から外側へ向かう順番で順次選択し、その選択した送信電極から伝送波を2次元通信シート30へ順次送信し、位相φ1_opt〜φ8_optを決定する。
そして、位相φ1_opt〜φ8_optの全てが決定されると、端末装置20の通信モジュール27は、停止信号STPを生成して制御回路28へ出力し、制御回路28は、停止信号STPに応じて切換信号EX2を生成してスイッチSWへ出力する。そして、スイッチSWは、切換信号EX2に応じて、端子23に接続される。
一方、給電ユニット10において、位相調整器1011〜1018は、それぞれ、位相発振器1019から分配された伝送波wv1〜wv8の位相φ1〜φ8を位相φ1_opt〜φ8_optに調整し、その調整した伝送波wv1_opt〜wv8_optをそれぞれ配線11〜18を介して送信電極1〜8へ出力する。そして、送信電極1〜8は、それぞれ、伝送波wv1_opt〜wv8_optを2次元通信シート30へ送信する。
そうすると、端末装置20のコネクタ21は、伝送波wv1_opt〜wv8_optの合成波を受信し、その受信した合成波をスイッチSWおよび端子23を介して整流回路24へ出力する。そして、端末装置20の整流回路24は、合成波を整流して電力を取り出し、その取り出した電力を電力蓄積器26へ出力する。その後、電力蓄積器26は、整流回路24から受けた電力を蓄積する。
これによって、端末装置20は、最大の電力を給電ユニット10から受電して蓄積する。
図8は、この発明の実施の形態における伝送波の位相の決定方法を説明するためのフローチャートである。図8を参照して、一連の動作が開始されると、給電ユニット10は、送信電極4をオンし(ステップS1)、送信電極4から送信される伝送波wv4の位相φ4を“0”に固定する(ステップS2)。そして、給電ユニット10は、位相φ4を“0”に固定した伝送波wv4=I0sin(ωt)を2次元通信シート30へ送信する。
その後、給電ユニット10は、他の送信電極を所定の順番でオンし(ステップS3)、位相を変化させて、上述した方法によって、端末装置20での強度が最大になる位相を検出する(ステップS4)。
そして、給電ユニット10は、強度が最大になる位相を検出したか否かを判定する(ステップS5)。
ステップS5において、強度が最大になる位相が検出されなかったと判定されたとき、一連の動作は、ステップS4へ戻り、ステップS5において、強度が最大になる位相を検出したと判定されるまで、上述したステップS4,S5が繰返し実行される。
そして、ステップS5において、強度が最大になる位相が検出されたと判定されると、給電ユニット10は、最後の送信電極をオンしたか否かをさらに判定する(ステップS6)。
ステップS6において、最後の送信電極がオンされていないと判定されたとき、給電ユニット10は、ステップS4において検出した位相を固定する(ステップS7)。
その後、一連の操作は、ステップS3へ戻り、ステップS6において、最後の送信電極がオンされたと判定されるまで、上述したステップS3〜ステップS7が繰返し実行される。
そして、ステップS6において、最後の送信電極がオンされたと判定されたとき、一連の動作が終了する。
このように、送信電極4から位相φ4を“0”に固定した伝送波wv4=I0sin(ωt)を2次元通信シート30へ送信した状態で、位相φ5を0度から360度へ順次変化させた伝送波wv5=I0sin(ωt+φ5)を送信電極5から2次元通信シート30へ送信し、端末装置20の位置において伝送波wv4=I0sin(ωt)と伝送波wv5=I0sin(ωt+φ5)との合成波の振幅(電力の強度)が最大になる伝送波wv5の位相φ5_optを検出し、さらに、伝送波wv4=I0sin(ωt)および伝送波wv5=I0sin(ωt+φ5_opt)をそれぞれ送信電極4,5から2次元通信シート30へ送信した状態で、位相φ3を0度から360度へ順次変化させた伝送波wv3=I0sin(ωt+φ3)を送信電極3から2次元通信シート30へ送信し、端末装置20の位置において伝送波wv4=I0sin(ωt),wv5=I0sin(ωt+φ5),wv3=I0sin(ωt+φ3)の合成波の振幅(電力の強度)が最大になる伝送波wv3の位相φ3_optを検出する。そして、それ以降、同じ方法によって、残りの送信電極1,2,6〜8からそれぞれ伝送波wv1,wv2,wv6〜wv8が送信されたときの合成波の振幅が最大になる伝送波wv1,wv2,wv6〜wv8の位相φ1_opt,φ2_opt,φ6_opt〜φ8_optを検出する。
したがって、位相φ1_opt〜φ8_optを有する伝送波wv1_opt〜wv8_optをそれぞれ送信電極1〜8から送信することによって、最大の電力を端末装置20へ送信できる。
なお、上記においては、2次元通信システム100は、8個の送信電極1〜8を備えると説明したが、この発明の実施の形態においては、これに限らず、2次元通信システム100は、一般的には、複数の送信電極を備えていればよい。
また、上記においては、給電ユニット10は、送信電極4、送信電極5、送信電極3、送信電極6、送信電極2、送信電極7、送信電極1、および送信電極8の順番に1個の送信電極を選択すると説明したが、この発明の実施の形態においては、これに限らず、給電ユニット10は、上記の順番以外の順番で送信電極1〜8から1個の送信電極を選択してもよく、複数の送信電極1〜8からランダムに1個の送信電極を選択してもよい。
更に、上記においては、端末装置20は、電力が最大になるときの伝送波の位相を赤外線通信によって給電ユニット10へ送信すると説明したが、この発明の実施の形態においては、これに限らず、端末装置20は、電力が最大になるときの伝送波の位相を無線通信によって給電ユニット10へ送信してもよく、一般的には、電力が最大になるときの伝送波の位相を3次元空間を介した通信によって給電ユニット10へ送信すればよい。また、端末装置20は、電力が最大になるときの伝送波の位相を2次元通信シート20を介して給電ユニット10へ送信してもよい。この場合、端末装置20の通信モジュール27は、電力が最大になるときの伝送波の位相を示す伝送波を生成し、その生成した伝送波をコネクタ21へ出力し、給電ユニット10の制御回路102は、送信電極1〜8と別に設けられたコネクタを用いて、電力が最大になるときの伝送波の位相を示す伝送波を2次元通信シート30から受信する。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、最大限の電力を供給可能な2次元通信システムに適用される。また、この発明は、最大限の電力を供給可能な2次元通信システムにおける電力供給方法に適用される。
この発明の実施の形態による2次元通信システムの概略図である。 図1に示す2次元通信シートの斜視図である。 図2に示す線III−III間における2次元通信シートの断面図である。 図1に示す給電ユニットの構成を示す概略ブロック図である。 図1に示す端末装置の構成を示す概略ブロック図である。 2次元通信の概念図である。 位相の決定方法を説明するための概念図である。 この発明の実施の形態における伝送波の位相の決定方法を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1〜8 送信電極、10 給電ユニット、11〜18 配線、20 端末装置、21 コネクタ、22,23 端子、24 整流回路、25 位相検出回路、26 電力蓄積器、27,103 通信モジュール、28,102 制御回路、30 2次元通信シート、31 誘電体部、32,33 導体部、32A 開口部、100 2次元通信システム、101 高周波発振器、1011〜1018 位相調整器、1019 発振器。

Claims (7)

  1. 2次元通信媒体と、
    前記2次元通信媒体上の任意の位置に配置された端末装置と、
    前記2次元通信媒体の周辺部に配置された複数の送信電極と、
    前記端末装置へ電力を供給する給電ユニットとを備え、
    前記給電ユニットは、前記複数の送信電極のうちの1個の送信電極のみを用いて位相を固定して伝送波を送信しながら前記複数の送信電極から選択された第1の送信電極を用いて前記2次元通信媒体を介して位相を変えながら第1の伝送波からなる電力を前記端末装置へ供給したときに前記端末装置の位置において前記電力の強度が最大になる前記第1の伝送波の第1の位相を前記端末装置から取得し、電力が最大になる位相が既に取得された少なくとも1つの伝送波の位相を前記電力が最大になる位相に固定して前記少なくとも1つの伝送波を送信しながら前記第1の送信電極と異なる第2の送信電極を用いて前記2次元通信媒体を介して位相を変えながら第2の伝送波からなる電力を前記端末装置へ供給したときに前記端末装置の位置において前記少なくとも1つの伝送波および前記第2の伝送波からなる電力の強度が最大になる前記第2の伝送波の第2の位相を前記端末装置から取得し、前記第2の伝送波の位相を前記取得した第2の位相に固定する処理を前記複数の送信電極の全てについて実行することによって、前記複数の送信電極を用いて複数の伝送波からなる電力を前記端末装置へ送信したときに前記端末装置の位置において前記複数の伝送波からなる電力の強度が最大になる前記複数の伝送波の複数の位相を決定する位相決定処理を実行し、前記位相決定処理によって決定された前記複数の位相を有する複数の伝送波からなる供給電力を前記複数の送信電極を用いて前記2次元通信媒体へ送信し、
    前記端末装置は、前記第1および第2の位相を検出して前記給電ユニットへ送信するとともに、前記給電ユニットからの前記供給電力を前記2次元通信媒体を介して受電する、2次元通信システム。
  2. 前記端末装置は、3次元空間または前記2次元通信媒体を介した通信によって前記第1および第2の位相を前記給電ユニットへ送信する、請求項1に記載の2次元通信システム。
  3. 前記2次元通信媒体は、略四角形の平面形状を有し、
    前記複数の送信電極は、前記2次元通信媒体の1つの辺に沿って配置される、請求項1または請求項2に記載の2次元通信システム。
  4. 前記給電ユニットは、前記第1および第2の送信電極を前記複数の送信電極からランダムまたは所定の順番で選択する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の2次元通信システム。
  5. 2次元通信媒体上の任意の位置に配置された端末装置へ前記2次元通信媒体の周辺部に配置された複数の送信電極を用いて電力を供給する電力供給方法であって、
    給電ユニットが、前記複数の送信電極のうちの1個の送信電極のみを用いて位相を固定して伝送波を送信しながら前記複数の送信電極から選択した第1の送信電極を用いて前記2次元通信媒体を介して位相を変えながら第1の伝送波からなる電力を前記端末装置へ供給したときに前記端末装置の位置において前記電力の強度が最大になる前記第1の伝送波の第1の位相を前記端末装置から取得する第1のステップと、
    前記給電ユニットが、電力が最大になる位相が既に取得された少なくとも1つの伝送波の位相を前記電力が最大になる位相に固定して前記少なくとも1つの伝送波を送信しながら前記第1の送信電極と異なる第2の送信電極を用いて前記2次元通信媒体を介して位相を変えながら第2の伝送波からなる電力を前記端末装置へ供給したときに前記端末装置の位置において前記少なくとも1つの伝送波および前記第2の伝送波からなる電力の強度が最大になる前記第2の伝送波の第2の位相を前記端末装置から取得する第2のステップと、
    前記複数の送信電極について前記第2のステップを繰返し実行し、前記複数の送信電極を用いて送信する複数の伝送波について前記電力が最大になる複数の位相を決定する第3のステップと、
    前記第3のステップにおいて決定された前記複数の位相を有する複数の伝送波からなる供給電力を前記複数の送信電極を用いて前記給電ユニットから前記2次元通信媒体へ送信する第4のステップと、
    前記端末装置が前記2次元通信媒体から前記供給電力を受電する第5のステップとを備える電力供給方法。
  6. 前記第1のステップにおいて、前記端末装置は、3次元空間または前記2次元通信媒体を介した通信によって前記第1の位相を前記給電ユニットへ送信し、前記給電ユニットは、前記3次元空間または前記2次元通信媒体を介した通信によって前記第1の位相を前記端末装置から受信し、
    前記第2のステップにおいて、前記端末装置は、前記3次元空間または前記2次元通信媒体を介した通信によって前記第2の位相を前記給電ユニットへ送信し、前記給電ユニットは、前記3次元空間または前記2次元通信媒体を介した通信によって前記第2の位相を前記端末装置から受信する、請求項5に記載の電力供給方法。
  7. 前記給電ユニットは、前記第1のステップにおいて、前記第1の送信電極を前記複数の送信電極から任意に選択し、
    前記給電ユニットは、前記第2のステップにおいて、前記第2の送信電極を前記複数の送信電極からランダムまたは所定の順番で選択する、請求項5または請求項6に記載の電力供給方法。
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