JP2010062435A - ダイシング方法及びダイシング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ダイシング装置の稼働率を落すことなく効率的にダイシングすることが可能なダイシング方法及びダイシング装置を提供する。
【解決手段】第1のスピンドル22と第2のスピンドル23の二つの加工手段と、第1のワークテーブル24と第2のワークテーブル25とを備えている。第1のワークテーブル24上に載置されたワークの加工予定ラインに合わせてアライメントを行う。その結果、該ワーク上に形成された複数の加工予定ラインが予め設定された角度以上に平行状態よりも傾斜していた場合は、第1のスピンドル22のみで該ワークの加工を行い、第2のスピンドル23が第2のワークテーブル23に移動し、第2のワークテーブル上のワークを加工する。また該ワーク上に形成された複数の加工予定ラインが平行状態ならば、第1のスピンドル22と第2のスピンドル23とで、第1のワークテーブル24上のワークを同時に加工する。
【選択図】図5

Description

本発明は、半導体装置や電子部品が形成されたウェーハ等のワークを個々のチップに分割するダイシング方法及びダイシング装置に関するものである。
半導体装置や電子部品が形成されたウェーハ等のワークに対して切断や溝入れ加工を施すダイシング装置は、少なくともスピンドルによって高速に回転されるブレードと称する薄型砥石による加工手段と、ワークを保持するワークテーブルと、ワークテーブルとブレードとの相対的位置を変化させるX、Y、Z、θの各移動軸とが設けられている。ワークを加工する際には、冷却や潤滑用の切削液が、回転するブレード、またはワークとブレードとが接触する加工点へノズルより供給され、各移動軸の動作によって切断や溝入れ加工がワークに施される。
図1にダイシング装置の従来例を示す。ダイシング装置1は、加工手段として互いに対向配置され、先端にブレード2とホイールカバー(不図示)が取付けられた高周波モータ内蔵型のスピンドル3、3と、ワークWを吸着保持するワークテーブル4と、ワークWを撮像する顕微鏡やCCDカメラ等からなる撮像手段5とを有する加工部6を備えている。この他にダイシング装置1は、加工部6で加工された加工済みのワークWをスピン洗浄する洗浄部7と、フレームFにマウントされたワークWを多数枚収納したカセットを載置するロードポート8と、ワークWを搬送する搬送手段9と、各部の動作を制御するコントローラ10等とから構成されている。
加工部6の構造は、図2に示すように、Xベース11に設けられたXガイド12、12でガイドされ、リニアモータ13によって図のX−Xで示すX方向に駆動されるXテーブル14があり、Xテーブル14にはθ方向に回転する回転テーブル15を介してワークテーブル16が設けられている。
一方、Yベース17の側面には、Yガイド18、18でガイドされ、図示しないステッピングモータとボールスクリューによって図のY−Yで示すY方向に駆動されるYテーブル19、19が設けられている。各Yテーブル19には夫々図示しない駆動手段によって図のZ−Zで示すZ方向に駆動されるZテーブル20が設けられ、Zテーブル20には先端にブレード2が取付けられた高周波モータ内蔵型のスピンドル3が固定されている。加工部6の構造は以上のようになっているので、ブレード2はY方向にインデックス送りされると共にZ方向に切込み送りされ、ワークテーブル4はX方向に切削送りされる。
スピンドル3は、どちらも1,000rpm〜80,000rpmで高速回転され、近傍にはワークWを切削液内に浸漬させるための切削液を供給する不図示の供給ノズルが設けられている。
ブレード2は、ダイヤモンド砥粒やCBN砥粒をニッケルで電着した電着ブレードや、金属粉末を混入した樹脂で結合したメタルレジンボンドのブレード等が用いられる。ブレード2の寸法は、加工内容によって種々選択されるが、通常の半導体ウェーハをワークとしてダイシングする場合は、直径50mm、厚さ30μm前後のものが用いられる。
また、ダイシング装置1の各部の動作を制御するコントローラ10は、CPU、メモリ、入出力回路部、各種制御回路部、等からなり、ダイシング装置1の架台内部に組込まれている。このようなダイシング装置としては例えば、特許文献1に記載されるダイシング装置が提案されている。
なお、加工手段としては従来のブレード式のダイシング装置に替えて、レーザー光源から出射されたレーザー光をウェーハ内部に集光し、多光子吸収による改質領域をウェーハ内部に連続して形成することによりウェーハを割断するダイシング装置も用いられている(例えば、特許文献2参照。)。
このようなダイシング装置1では、加工の前段階としてワークWを撮像手段5で撮像し、ブレード2とワークWの加工予定ラインとの位置を合わせるアライメント動作が行われ、図3に示すように2つのブレードで加工予定ラインKに沿って1つのワークWを加工していく。
しかし、ダイシング装置1ではワークWを載置するワークテーブル4が1台設けられているだけなので、ワークWを加工している間は新たな他のワークWをワークテーブル4上に載置して撮像手段5にてアライメントをすることができず、撮像手段5や洗浄部7は待機状態となりダイシング装置全体の稼働率も低下していた。
このような問題を解決するものとして、特許文献3には、ブレード、及びワークテーブルを夫々2台設けたダイシング装置が示されている。このダイシング装置によれば、一方のワークテーブルに載置されたワークを撮像手段でアライメントを行い加工が行われる。一方のワークテーブルで加工が行われている際には他方のワークテーブル上のワークのアライメントが行われ、一方のワークテーブル上のワークの加工終了後ただちに他方のワークテーブル上のワークの加工が行われる。加工が終了したワークは洗浄部で洗浄される。空いた一方のワークテーブルには新たなワークが載置され、他方のワークテーブル上のワークが加工されている間にアライメントが行われる。このように、2つのワークテーブルで交互にワークを加工することによりダイシング装置の稼働率を向上させている。
特開2002−280328号公報 特開2002−192367号公報 特許3765265号
しかし、特許文献1から3に記載されるようなダイシング装置では、図4に示すワークW1のように湾曲しているなどの理由で加工予定ラインが平行状態に並ばず互いに傾斜しているような場合には、2本の加工予定ラインを同時に加工すると一方または両方の加工予定ラインが加工手段の加工位置から外れてしまい正しく加工が行われなくなる。
本発明は、このような問題に対して成されたものであり、ワークの加工予定ラインが平行状態に形成されていない場合であってもダイシング装置の稼働率を落すことなく効率的にダイシングすることが可能なダイシング方法及びダイシング装置を提供することを目的としている。
本発明は前記目的を達成するために、ワークを載置する第1のワークテーブル及び第2のワークテーブルと、前記ワークを撮像する1つ以上の撮像手段と、前記ワークの加工を行う第1の加工手段及び第2の加工手段とを備え、前記第1のワークテーブルまたは第2のワークテーブルと前記第1の加工手段または第2の加工手段とを制御手段により制御される移動手段により相対的に移動させて前記ワークの加工を行うダイシング装置において、前記第1のワークテーブルに載置された前記ワークを前記撮像手段で撮像した結果、該ワーク上に形成された複数の加工予定ラインの中の前記第1の加工手段と前記第2の加工手段が同時に加工する別々の加工予定ラインが、前記制御手段に予め設定された角度以上に平行状態よりも傾斜していた場合、前記第1の加工手段を該ワークの加工予定ラインに合わせてアライメントを行い複数の加工予定ラインが互いに傾斜した該ワークの加工を行うとともに、前記第2の加工手段を前記第2のワークテーブル側に移動させ該第2のワークテーブルに載置されたワークの加工を行うことを特徴としている。
本発明によれば、まず第1のワークテーブル上にワークを載置し、撮像手段でワークを撮像して第1の加工手段及び第2の加工手段と加工予定ラインとのアライメントを行う。アライメント後、第1の加工手段及び第2の加工手段と第1のワークテーブルとを相対的に移動させてワークの加工が行われる。第1のワークテーブルに載置されたワークの加工が開始されると、第2のワークテーブルにワークが載置され、撮像手段によりアライメントが開始される。第1のワークテーブル上のワークの加工が終了すると続けて第2のワークテーブル上のワークが加工される。
このとき、第1のワークテーブルに載置されたワークを撮像手段で撮像した結果、ワーク上に形成された複数の加工予定ラインの中の第1の加工手段と第2の加工手段が同時に加工する別々の加工予定ラインが平行状態よりも制御手段に予め設定された角度以上に互いに傾斜していた場合、第1の加工手段と第2の加工手段とのうち第1の加工手段のみをワークの加工予定ラインに合わせてアライメントを行い複数の加工予定ラインが互いに傾斜したワークの加工を行う。第2の加工手段は第2のワークテーブル側に移動させ第2のワークテーブルに載置されたワークの加工を行う。
これにより、加工予定ラインが傾斜したワークであっても加工手段の加工位置から外れることなく正しく加工され、加工手段を待機状態とすることが無いためダイシング装置の稼働率を落すことなく効率的にダイシングすることが可能となる。
以上説明したように、本発明のダイシング方法及びダイシング装置によれば、第1の加工手段及び第2の加工手段を加工予定ラインの状況に合わせて使い分けることにより、ワークの加工予定ラインが平行状態に形成されていない場合であってもダイシング装置の稼働率を落すことなく効率的にダイシングすることが可能となる。
以下、添付図面に従って本発明に係るダイシング方法及びダイシング装置の好ましい実施の形態について詳説する。まず初めに、本発明に係わるダイシング方法が実施されるダイシング装置の構成について説明する。図5はダイシング装置の全体斜視図である。
図5に示した実施の形態のダイシング装置21は、互いに対向配置され先端にブレード2とホイールカバー(不図示)が取付けられた高周波モータ内蔵型の第1の加工手段としてのスピンドル22、第2の加工手段としてのスピンドル23と、ワークWを吸着保持する第1のワークテーブル24と、第2のワークテーブル25と、ワークWを撮像する顕微鏡やCCDカメラ等からなる撮像手段26とを有する加工部27を備えている。この他にダイシング装置21は、加工部27で加工された加工済みのワークWをスピン洗浄する洗浄部7と、フレームFにマウントされたワークWを多数枚収納したカセットを載置するロードポート8と、ワークWを搬送する搬送手段9と、各部の動作の制御や加工に使用するデータの記憶及び処理を行う制御手段としてのコントローラ28等とから構成されている。
ブレード2は薄い円盤状の砥石であり、ダイヤモンド砥粒やCBN砥粒をニッケルで電着した電着ブレードや、金属粉末を混入した樹脂で結合したメタルレジンボンドのブレード等が用いられる。ブレード2の寸法は、加工内容によって種々選択されるが、通常の半導体ウェーハをワークとしてダイシングする場合は、直径50mm、厚さ30μm前後のものが用いられる。
図6は、ダイシング装置21の加工部27の主要部を示した斜視図である。同図に示すように加工部27の第1のワークテーブル24及び第2のワークテーブル25の下方には、2台の第1のワークテーブル24及び第2のワークテーブル25を十分に囲むように箱状のオイルパン29が水平に配置されている。このオイルパン29の左側面には、2本で一対のガイドレール(ガイド機構)30、30が図の矢印X方向に沿って配設されており、これらのガイドレール30、30の間には、駆動機構を構成するボールねじ31がガイドレール30、30と平行に、かつオイルパン29の左側面に沿って配設されている。
また、このボールねじ31を回転駆動するサーボモータ32がオイルパン29の奥行き方向奥側に配置されている。更に、ガイドレール30、30で案内され、サーボモータ32によるボールねじ31の回転でX方向に駆動されるXテーブル33が縦方向に配置されている。なお、本発明の駆動機構はボールねじ31を用いた駆動機構の他に、リニアモータを用いた駆動機構であってもよい。
Xテーブル33には、図7に示すようにボールねじ31と螺合するボールナット34と、ガイドレール30、30に摺動自在に係合するスライダ35、35とが設けられるとともにZ方向(図5参照)を軸にθ回転するθテーブル(θ回転軸)36が搭載され、このθテーブル36に第1のワークテーブル24が取り付けられている。θテーブル36の回転軸は、第1のワークテーブル24が水平面上でθ方向に回転するように、Xテーブル33に取り付けられたL字型の固定治具37にその底面が固定されている。
また、Xテーブル33のX方向の移動に伴い伸縮動作されてガイドレール30、30、及びボールねじ31を覆う一対の蛇腹(蛇腹部材)38、38がオイルパン29の左側面に配置されている。一方の蛇腹38は、一端がオイルパン29の奥行き方向手前側に固定され、他端がXテーブル33の奥行き方向手前側縁部に固定されている。他方の蛇腹38は、一端がオイルパン29の奥行き方向手奥側に固定され、他端がXテーブル33の奥行き方向奥側縁部に固定されている。なお、図6では、他方の蛇腹38を省略している。
一方で、図6の如くオイルパン29の右側面にも同様に、2本で一対のガイドレール(ガイド機構)39、39が図6の矢印X方向に沿って配設され、これらのガイドレール39、39の間にも、駆動機構を構成するボールねじ40がガイドレール39、39と平行に、かつオイルパン29の右側面に沿って配設されている。
また、このボールねじ40を回転駆動するサーボモータ41がオイルパン29の奥行き方向奥側に配置されている。更に、ガイドレール39、39で案内され、サーボモータ41によるボールねじ40の回転でX方向に駆動されるXテーブル42が配置されている。
Xテーブル42には、ボールねじ40と螺合するボールナット(不図示)と、ガイドレール39、39に摺動自在に係合するスライダ(不図示)とが設けられるとともにZ方向(図5参照)を軸にθ回転するθテーブル(θ回転軸)43が搭載され、このθテーブル43に第2のワークテーブル25が取り付けられている。θテーブル43の回転軸は、第2のワークテーブル25が水平面上でθ方向に回転するようにXテーブル42に取り付けられた不図示のL字型の固定治具にその底面が固定されている。
また、Xテーブル42のX方向の移動に伴い伸縮動作されてガイドレール39、39、及びボールねじ40を覆う一対の蛇腹(蛇腹部材)44、44がオイルパン29の右側面に配置されている。一方の蛇腹44は、一端がオイルパン29の奥行き方向手前側に固定され、他端がXテーブル42の奥行き方向手前側縁部に固定されている。他方の蛇腹44は、一端がオイルパン29の奥行き方向手奥側に固定され、他端がXテーブル42の奥行き方向奥側縁部に固定されている。なお、図6では、他方の蛇腹44を省略している。
また、加工部27には、図8に示すように、門型形状のガイドベース45が立設されている。ガイドベース45の図8上側面には、図の矢印Y方向に向けて水平にスピンドルYガイド46が取り付けられ、スピンドルYガイド46にガイドされ、図示しない駆動機構によってY方向にインデックス送りされる移動手段としてのスピンドルYテーブル47、47が2台設けられている。各々のスピンドルYテーブル47には、図示しないガイドレールと駆動機構によって図の矢印Z方向に切込み送りされる移動手段としてのスピンドルZテーブル48が設けられ、各々のスピンドルZテーブル48には、ホルダ49を介してスピンドル22、23がそれぞれ取り付けられている。
スピンドル22、23は互いに対向するように配置され、スピンドル22、23にはそれぞれ先端に回転ブレード2が取り付けられている。このような機構により、2枚の回転ブレード2、2は各々独立してZ方向の切込み送りとY方向のインデックス送りとがされる。また、スピンドルYテーブル47、47、及びスピンドルZテーブル48の駆動機構は、リニアモータが用いられてもよいし、サーボモータとリードスクリューが用いられてもよい。
ガイドベース45の図8下側面には図の矢印Y方向に向けて水平に配置された撮像手段Yガイド50と、撮像手段Yガイド50にガイドされ、図示しない駆動機構によってY方向に移動される撮像手段Yテーブル51、及び撮像手段Yテーブル51に設けられた図示しないガイドレールと駆動機構によって図の矢印Z方向に送られる撮像手段Zテーブル52が設けられている。撮像手段Zテーブル52には、ワークWの上面を観察する撮像手段26が取り付けられている。なお、撮像手段26は、ガイドベース45に限らず、ガイドベース45と平行に設けられた別のガイドベースの撮像手段Yガイドに設置されていてもよい。
撮像手段26には図示しないCCDカメラが組み込まれており、CCDカメラで撮像したワークWの画像を図5のコントローラ28内に設けられた画像処理装置でパターンマッチング処理をして、ワークWのアライメントが行われるようになっている。これら各部の駆動手段の制御、アライメント動作の制御、加工部27の制御、搬送手段9の制御等は全てコントローラ28によって行われるようになっている。
次に、このように構成されたダイシング装置21による実施される本発明に係わるダイシング方法について説明する。
本発明のダイシング方法では、まず、ダイシング装置21のロードポート8に載置されたカセットに複数枚収納されているダイシングテープを介してフレームに貼着されたワークWが、搬送手段9によって1枚ずつカセットから引き出され第1のワークテーブル24に吸着される(図9に示すステップS1)。
その後、図10に示すように、第1のワークテーブル24が撮像手段Yガイド50の下方に移動するとともに、撮像手段26が撮像手段Yテーブル51によってワークの真上に搬送される。ここで撮像手段Zテーブル52によって撮像手段26の焦点が合わされる。次いで、ワークWの上面に形成されている加工予定ラインが撮像手段26に組み込まれたCCDカメラで撮像され、既知のパターンマッチング手法を用いてアライメントが行われる(図9に示すステップS2)。
アライメントされたワークWは、図11に示すように第1のワークテーブル24によってスピンドル22、23下方へ搬送されてダイシング加工される。ここでは、2枚の回転ブレード2、2が夫々必要な切り込み送りがされ、第1のワークテーブル24のX方向研削送りによって2本の加工領域(加工予定ライン)が同時に加工される。次に、回転ブレード2、2がY方向に必要ピッチ分インデックス送りされて次の加工予定ラインに位置付けられ、第1のワークテーブル24のX方向研削送りによってこの2本のラインも加工される。この動作が繰り返されてワークWの1方向の全ての加工予定ラインが加工される。1方向の全ラインが加工されると、θテーブル36の回転によりワークWは90度回転され、先程の加工予定ラインと直行する加工予定ラインが加工される(図9に示すステップS3)。
最初のワークWが第1のワークテーブル24上で加工されている間に、図11に示すように、第2のワークテーブル25上に載置された次のワークWが撮像手段Yガイド50の下に移動され、撮像手段26が撮像手段Yテーブル51によって第2のワークテーブル25上のワークWの真上に搬送される(図9に示すステップS4)。
ここでも同様にして、撮像手段Zテーブル52によって撮像手段26の焦点が合わせられ、第2のワークテーブル25上のワークWの上面に形成されている加工予定ラインが撮像手段26に組み込まれているCCDカメラで撮像されてアライメントが行われる(図9に示すステップS5)。
第1のワークテーブル24上のワークWは加工が終了すると搬送手段9によって第1のワークテーブル24上から洗浄部7へ搬送されて洗浄と乾燥が行われる。乾燥後再びロードポート8に載置されたカセットに収納される(図9に示すステップS6)。
アライメントが終了した第2のワークテーブル25上のワークWは、第1のワークテーブル上のワークWの加工が終了した後に第1のワークテーブル上のワークWと同様に加工が行われる(図9に示すステップS7)。
以降、このステップを繰り返すことによりロードポート8に載置されたカセットに収納されているワークWが全て加工されていく。
このとき、図4に示すワークW1のように湾曲することで複数の加工予定ラインKが平行状態よりも傾斜したものを撮像手段26で撮像し、コントローラ28に予め記憶されている平行状態に対しての許容される互いの傾斜角度のデータ以上に加工予定ラインKが互いに傾斜していた場合、図12に示すようにスピンドル22とスピンドル23とのうちスピンドル22のみをワークW1の加工予定ラインに合わせてアライメントを行う(図13に示すステップS8)。
アライメント後は複数の加工予定ラインが互いに傾斜したワークW1の加工をスピンドル22のみで行いスピンドル23を第2のワークテーブル25側に移動させる(図13に示すステップS9)。
ワークW1が第1のワークテーブル24上で加工されている間に、図12に示すように、第2のワークテーブル25上に載置された次のワークWが撮像手段Yガイド50の下に移動され、撮像手段26が撮像手段Yテーブル51によって第2のワークテーブル25上のワークWの真上に搬送される(図13に示すステップS10)。
第2のワークテーブル25上のワークWは同様に撮像手段26の焦点が合わせられ、加工予定ラインのアライメントが行われる(図13に示すステップS11)。
アライメント後は第2のワークテーブル25上のワークWの加工をスピンドル23のみで行う(図13に示すステップS12)。
第1のワークテーブル24上のワークW1は加工が終了すると搬送手段9によって第1のワークテーブル24上から洗浄部7へ搬送されて洗浄と乾燥が行われる。乾燥後再びロードポート8に載置されたカセットに収納される(図13に示すステップS13)。
ワークW1が搬送された第1のワークテーブル24には新たなワークWが搬送されて吸着されるともに、第2のワークテーブル25上のワークWの加工が終了したスピンドル23が第1のワークテーブル24側に移動される(図13に示すステップS14)。
第1のワークテーブル24に載置された新たなワークWは加工予定ラインが撮像手段26により撮像され、スピンドル22、23のブレード2、2とワークW上の加工予定ラインとアライメントされる(図13に示すステップS15)。
アライメントが終了した第1のワークテーブル24上のワークWは、スピンドル22、23のブレード2、2により同時に加工が行われていく(図13に示すステップS16)。
これにより、加工予定ラインが傾斜したワークW1であってもスピンドル22の加工位置から外れることなく正しく加工され、スピンドル23を待機状態とすることが無いためダイシング装置21の稼働率を落すことなく効率的にダイシングすることが可能となる。
以上説明したように、本発明のダイシング方法及びダイシング装置によれば、第1の加工手段及び第2の加工手段を加工予定ラインの状況に合わせて使い分けることにより、ワークの加工予定ラインが平行状態に形成されていない場合であってもダイシング装置の稼働率を落すことなく効率的にダイシングすることが可能となる。
なお、本実施の形態では切断手段として対向する先端にブレード2がそれぞれ取り付けられた対向するスピンドル22、23を用いているが、本発明はこれに限らずレーザー等の既知の切断手段が用いられたダイシング装置であれば好適に実施可能である。
また、本実施の形態では撮像手段26は一つのみ取り付けられているが、複数の撮像手段26が撮像手段Yガイド50に取り付けられていても好適に実施可能である。
更に、本実施の形態では第1のワークテーブル24上のワークWが図4に示すワークW1のように湾曲することで複数の加工予定ラインKが平行状態よりも傾斜している場合について説明しているが、第2のワークテーブル25上に載置されたワークWがワークW1のように湾曲し加工予定ラインKが平行状態よりも傾斜している場合でも同様のダイシング方法及びダイシング方法により実施可能である。
従来のダイシング装置の外観を示す斜視図。 図8に示したダイシング装置の加工部の構造を示した斜視図。 通常のワークを加工する場合の加工状況を示した平面図。 加工予定ラインが傾斜したワークを加工する場合の加工状況を示した平面図。 本発明に係わるダイシング装置の外観を示す斜視図。 図5に示したダイシング装置の加工部の構造を示した斜視図。 図6に示した加工部の要部構造を示した断面図。 図5に示したダイシング装置の加工部の構造を示した平面図。 通常のワークの加工手順を示したフロー図。 第1のワークテーブル上のワークを撮像している状態を示した平面図。 第1のワークテーブル上のワークを2つの加工手段で加工する状態を示した平面図。 第1のワークテーブル上の湾曲したワークを撮像している状態を示した平面図。 本発明に係わるダイシング方法による加工手順を示したフロー図。
符号の説明
1、21…ダイシング装置,2…ブレード,3…スピンドル,4…ワークテーブル,5、26…撮像手段,6、27…加工部,7…洗浄部,8…ロードポート,9…搬送手段,10、28…コントローラ(制御手段),11…Xベース,12…Xガイド,13…リニアモータ,14…Xテーブル,15…回転テーブル,16…ワークテーブル,17…Yベース,18,46…Yガイド,19、47…Yテーブル,20、48…Zテーブル,22…スピンドル(第1の加工手段),23…スピンドル(第2の加工手段),24…第1のワークテーブル,25…第2のワークテーブル,29…オイルパン,30、39…ガイドレール,31、40…ボールねじ,32、41…サーボモータ,33、42…Xテーブル,34…ボールナット,35…スライダ,36、43…θテーブル,37…固定治具,38、44…蛇腹,45…ガイドベース,49…ホルダ,50…撮像手段Yガイド,51…撮像手段Yテーブル,52…撮像手段Zテーブル、W、W1…ワーク

Claims (2)

  1. ワークを載置する第1のワークテーブル及び第2のワークテーブルと、前記ワークを撮像する1つ以上の撮像手段と、前記ワークの加工を行う第1の加工手段及び第2の加工手段とを備え、前記第1のワークテーブルまたは第2のワークテーブルと前記第1の加工手段または第2の加工手段とを制御手段により制御される移動手段により相対的に移動させて前記ワークの加工を行うダイシング装置において、
    前記第1のワークテーブルに載置された前記ワークを前記撮像手段で撮像した結果、該ワーク上に形成された複数の加工予定ラインの中の前記第1の加工手段と前記第2の加工手段が同時に加工する別々の加工予定ラインが、前記制御手段に予め設定された角度以上に平行状態よりも傾斜していた場合、
    前記第1の加工手段を該ワークの加工予定ラインに合わせてアライメントを行い複数の加工予定ラインが互いに傾斜した該ワークの加工を行うとともに、前記第2の加工手段を前記第2のワークテーブル側に移動させ該第2のワークテーブルに載置されたワークの加工を行うことを特徴とするダイシング方法。
  2. ワークを載置する第1のワークテーブル及び第2のワークテーブルと、
    前記ワークを撮像する1つ以上の撮像手段と、
    前記ワークの加工を行う第1の加工手段及び第2の加工手段と、
    前記第1のワークテーブルまたは第2のワークテーブルと前記第1の加工手段または第2の加工手段とを相対的に移動させる移動手段と、
    前記第1のワークテーブルまたは第2のワークテーブルに載置された前記ワーク上に形成されている複数の加工予定ラインの中の前記第1の加工手段と前記第2の加工手段とにより同時に加工される別々の加工予定ラインが許容される平行状態に対しての傾斜角度のデータと、
    各手段の動作の制御または前記データの記憶または前記データの処理を行う制御手段と、を備えたことを特徴とするダイシング装置。
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