JP2010061857A - シート状コネクタの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】BGA型半導体装置の電極に圧縮接続する際の荷重が充分に小さいシート状コネクタを高い生産性で製造できるシート状コネクタの製造方法を提供する。
【解決手段】本発明のシート状コネクタの製造方法は、絶縁体からなる絶縁シートと、一方向に引き揃えられていると共に互いに離間している複数の金属線とを交互に積み重ねて、シート状コネクタ製造用積層体を得る工程と、該シート状コネクタ製造用積層体を、金属線の長さ方向に対して垂直にシート状に切断して、シート状絶縁体の厚さ方向に複数の金属線が貫通したシート状コネクタ製造用成形体を得る工程と、該シート状コネクタ製造用成形体の少なくとも一方の面に、炭酸ガスレーザを照射する工程と、該シート状コネクタ製造用成形体10aの炭酸ガスレーザを照射した面の所定の領域に、波長が可視光領域にあるレーザを照射する工程とを有する。
【選択図】図10

Description

本発明は、例えば半導体装置と検査装置とを電気的に接続するためのシート状コネクタを製造する方法に関する。
半導体装置の多ピン化や小型化を実現するためのパッケージの一つとして、半導体素子を収納するパッケージの裏面に半田ボールを外部電極として設けたBGA(Ball Grid Array)パッケージが知られている。
このBGA型パッケージの半導体装置(以下、BGA型半導体装置という。)の内部回路を検査する際には、シート状コネクタを介して、検査装置と圧縮接続される。その際に用いられるシート状コネクタは、シート状絶縁体の厚さ方向に複数の金属線が貫通し、複数の金属線がシート状絶縁体の表面から突出しているものである(例えば、特許文献1参照)。この突出した金属線が、圧縮接続の際にBGA型半導体装置の半田ボールに当接することにより、シート状コネクタと半導体装置とを電気的に接続することができる。
シート状コネクタは、例えば、特許文献2に記載の製造方法により製造される。
すなわち、まず、絶縁体からなる絶縁シートと、一方向に引き揃えられていると共に互いに離間している複数の金属線とを交互に積み重ねて、シート状コネクタ製造用積層体を得る。
次いで、シート状コネクタ製造用積層体を、金属線の長さ方向に対して垂直にシート状に切断して、シート状絶縁体の厚さ方向に複数の金属線が貫通したシート状コネクタ製造用成形体を得る。
次いで、シート状コネクタ製造用成形体の少なくとも片面に炭酸ガスレーザを照射し、表面近傍の絶縁体を融解し、除去して、金属線を突出させる。
次いで、突出させた一部の金属線に、YAG(イットリウム−アルミニウム−ガーネット)レーザを照射し、金属線を融解させることにより金属線の高さを調節して、シート状コネクタを得る。
この製造方法によれば、BGA型半導体装置の電極側の面の凹凸に対応するように、シート状コネクタの金属線の高さを調節できるため、得られたシート状コネクタをBGA型半導体装置の電極に圧縮接続する際の圧縮荷重を小さくできる。
特開平9−161870号公報 特開平2008−140574号公報
しかしながら、BGA型半導体装置とシート状コネクタとの圧縮接続においては、圧縮荷重ができるだけ小さいことが要求されており、特許文献2に記載の製造方法により製造されたシート状コネクタによってもその要求を必ずしも充分に満たしているとはいえなかった。さらに、YAGレーザの照射では、金属線の融解速度が遅いため、シート状コネクタの生産性が低いという問題を有していた。
そこで、本発明は、BGA型半導体装置の電極に圧縮接続する際の荷重が充分に小さいシート状コネクタを高い生産性で製造できるシート状コネクタの製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、以下の態様を有する。
[1] 絶縁体からなる絶縁シートと、一方向に引き揃えられていると共に互いに離間している複数の金属線とを交互に積み重ねて、シート状コネクタ製造用積層体を得る工程と、
該シート状コネクタ製造用積層体を、金属線の長さ方向に対して垂直にシート状に切断して、シート状絶縁体の厚さ方向に複数の金属線が貫通したシート状コネクタ製造用成形体を得る工程と、
該シート状コネクタ製造用成形体の少なくとも一方の面に、炭酸ガスレーザを照射する工程と、
該シート状コネクタ製造用成形体の炭酸ガスレーザを照射した面の所定の領域に、波長が可視光領域にあるレーザを照射する工程とを有することを特徴とするシート状コネクタの製造方法。
[2] 絶縁体からなる絶縁シートと、一方向に引き揃えられていると共に互いに離間している複数の金属線とを交互に積み重ねて、シート状コネクタ製造用積層体を得る工程と、
該シート状コネクタ製造用積層体を、金属線の長さ方向に対して垂直にシート状に切断して、シート状絶縁体の厚さ方向に複数の金属線が貫通したシート状コネクタ製造用成形体を得る工程と、
該シート状コネクタ製造用成形体の少なくとも一方の面の所定の領域に、波長が可視光領域にあるレーザを照射する工程と、
該シート状コネクタ製造用成形体の波長が可視光領域にあるレーザを照射した面に、炭酸ガスレーザを照射する工程とを有することを特徴とするシート状コネクタの製造方法。
[3] 波長が可視光領域にあるレーザが、波長532nmのグリーンレーザであることを特徴とする[1]または[2]に記載のシート状コネクタの製造方法。
本発明のシート状コネクタの製造方法によれば、BGA型半導体装置の電極に圧縮接続する際の荷重が充分に小さいシート状コネクタを高い生産性で製造できる。
本発明のシート状コネクタの製造方法の一実施形態例について説明する。
図1および図2に、本実施形態例のシート状コネクタの製造方法により製造されるシート状コネクタを示す。このシート状コネクタ10は、シート状絶縁体11と、シート状絶縁体11の厚さ方向に貫通した複数の金属線12とを有し、複数の金属線12がシート状絶縁体11の片面から突出したものである。
また、複数の金属線12は、BGA型半導体装置の電極側の面の凹部に対応する金属線12aと、BGA型半導体装置の電極側の面の凹部以外の部分(以下、凸部という。)に対応して金属線 12aより高さが低い金属線12bとからなる。
(シート状コネクタの製造方法)
本発明のシート状コネクタの製造方法の一実施形態例について説明する。
本実施形態例のシート状コネクタの製造方法は、シート状コネクタ製造用積層体(以下、積層体と略す。)を得る第1の工程と、前記積層体からシート状コネクタ製造用成形体(以下、成形体と略す。)を得る第2の工程と、前記成形体の金属線を突出させる第3の工程と、金属線の高さを調整する第4の工程とを有する方法である。
[第1の工程]
第1の工程では、絶縁体からなる絶縁シートと、一方向に引き揃えられていると共に互いに離間している複数の金属線12とを交互に積み重ねて、積層体を得る。
第1の工程の一例を以下に示す。
まず、図3に示すように、絶縁シート41の片面上に、一方向に引き揃えられ、かつ、0.1mmの間隔で互いに離間した複数の金属線12,12・・・を積み重ねる。
次いで、図4に示すように、積み重ねた金属線12,12・・・の上に別の絶縁シート41を載せ、これらを圧縮し、必要に応じて、加熱処理する。その後、必要に応じて、所定のサイズに裁断して、金属線含有シート42を得る。
次いで、図5に示すように、金属線含有シート42の上面に、複数の金属線12,12・・・を一方向に引き揃えると共に0.1mmの間隔で離間するように配置して、積層ユニット43を得る。
この積層ユニット43を複数作製し、図6に示すように、それらの複数の積層ユニット43を、金属線12,12・・・を有する面と有さない面とが接するように貼り合せ、最上段の積層ユニット43の金属線12,12・・・の上に金属線含有シート42を貼り合せる。その後、必要に応じて、真空脱泡し、加熱し、積層ユニット43,43同士、および、最上段の積層ユニット43と金属線含有シート42を接着し、硬化させて、積層体44を得る。
絶縁シート41を構成する絶縁体としては、例えば、シリコーンゴムまたはシリコーン樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂等のエラストマ性の熱硬化性樹脂、合成ゴムまたはポリエチレン樹脂、ABS樹脂、軟質塩化ビニル樹脂等のエラストマ性の熱可塑性樹脂などが挙げられる。これらの中でも、耐環境特性、耐熱性、耐寒性の点から、シリコーンゴムが好ましい。
絶縁シート41は、絶縁性が高いことが必要であり、その体積抵抗率1012Ω・cm以上であることが好ましい。
絶縁シート41の硬度(JIS K6253 タイプA)は、シート状コネクタ10を柔軟にするために、20〜60であることが好ましく、耐久性を考慮すると、30〜60がより好ましい。
金属線12としては、BGA型半導体装置の検査、接続に適した導通抵抗を有するようになることから、体積抵抗率が10−1Ω・cm以下の材質からなることが好ましい。具体的には、純金線、金合金線、金メッキ真鍮線等の金メッキ線、銅合金線が挙げられ、中でも耐環境特性を考慮すると、純金線、金合金線、金メッキ線が好ましく、純金線あるいは金メッキ真鍮線がより好ましい。
また、金属線12としては、ニッケル−チタン合金等の形状記憶合金も好ましい。金属線12が形状記憶合金であれば、BGA型半導体装置等が一回圧縮接続された後に元の形状に復元するため、二回目以降の接続でも一回目と同様に接続できる。
金属線12の直径は、形状記憶合金以外の金属からなる場合には、20〜90μmの範囲が好ましく、30〜50μmの範囲がより好ましい。金属線12が形状記憶合金からなる場合には、15〜40μmであることが好ましい。金属線12の直径が前記下限以上であれば、充分な配線密度にでき、前記上限以下であれば、金属線12の硬度が適度に低くなるため、圧縮接続時の圧縮荷重をより小さくできる。
金属線12,12同士の間隔は、10〜125μmにすることが好ましく、金属線12,12間の絶縁性確保、金属線12の配列精度などの点からは、50〜100μmにすることがより好ましい。金属線12,12同士の間隔を10μm以上にすれば、BGA型半導体装置の1つの電極に接続する金属線12の数が充分な数になり、安定した電気的な接続が得られやすい。また、金属線12,12同士の間隔を125μm以下にすれば、圧縮接続の際に位置合わせの精度を高くできる。
[第2の工程]
第2の工程では、図7に示すように、第1の工程で得た積層体44を、金属線12の長さ方向に対して垂直にシート状にカッター等を用いて切断する。これにより、図8に示すような、シート状絶縁体11の厚さ方向に複数の金属線12,12・・・が貫通した成形体10aを得る。
その際、積層体44を切断する厚さは0.3〜2.0mmであることが好ましい。積層体44の切断厚さが0.3mm以上であれば、容易に切断できる。ただし、切断厚さを2.0mm以上にすると、得られるシート状コネクタ10のインピーダンスが大きくなり、高周波特性が低下する傾向にある。
[第3の工程]
第3の工程では、図9に示すように、第2の工程で得た成形体10aの片面の全面に炭酸ガスレーザ(波長10600nm)を照射する。
ここで、炭酸ガスレーザは、絶縁体11aを融解させることができるが、金属線12を融解させることができない。したがって、成形体10aの片面に炭酸ガスレーザを照射することにより、絶縁体11aのみを融解させて除去でき、その結果、融解しない金属線12を突出させることができる。また、絶縁体11aの表層に凹凸を設けることができる。
炭酸ガスレーザは成形体10aの片面の全面に一度に照射できないため、通常、炭酸ガスレーザを成形体10aの片面に連続的に掃引する方法が採られる。炭酸ガスレーザの掃引は、例えば、ガルバノミラースキャナやポリゴンミラーを使用して、一次元的または二次元的に行えばよい。
[第4の工程]
第4の工程では、図10に示すように、成形体10aの炭酸ガスレーザを照射した面の所定の領域に波長が可視光領域にあるレーザ(以下、可視光レーザという。)を所定のパターンで照射する。
金属は可視光領域の波長の吸収率が高いため、可視光レーザを照射することにより、容易に融解する。したがって、成形体10aに可視光レーザを照射することにより、金属線12を短くして金属線12の高さを調整することができる。なお、可視光レーザは絶縁体11aの表面にまで達するため、絶縁体11aも同時に融解させる。
本実施形態における可視光レーザを照射する所定の領域は、BGA型半導体装置の凸部に対応する領域である。
金属線12の高さ調整では、BGA型半導体装置の凸部に対応する金属線12の融解長さLを、BGA型半導体装置の凹部の深さ以上にすることが好ましい。
例えば、BGA型半導体装置の凹部の深さが25μmである場合には、融解長さLを30〜50μmにすることが好ましい。このような範囲で、BGA型半導体装置の凸部に対応する金属線12を融解すれば、融解しない金属線12との長さの差が凹部の深さと略同等になるため、得られるシート状コネクタ10をBGA型半導体装置と圧縮接続する際の圧縮荷重をより小さくできる。
また、金属線12の高さの調整では、BGA型半導体装置の凸部に対応する金属線12の融解長さLを、凹部の深さの2倍以下にすることがより好ましい。このような範囲で、BGA型半導体装置の凸部に対応する金属線12を融解すれば、BGA型半導体装置とシート状コネクタ10とを圧縮接続する際に、金属線12を大きく屈曲させる必要がないため、大きな荷重をかけなくてもよい。
可視光レーザの中でも、波長532nmのグリーンレーザが好ましい。グリーンレーザは、YAGレーザの波長(波長1064nm)を半分にする(周波数を2倍にする)ことで容易に得ることができる。
以上の第1〜第4の工程を経ることにより、シート状コネクタ10が得られる。
シート状コネクタ10では、BGA型半導体装置の凹部に対応する金属線12aは高さが低くなるように調整されている。そのため、シート状コネクタ10とBGA型半導体装置とを圧縮接続させた際の圧縮荷重を小さくできる。
しかも、金属線12にグリーンレーザを照射して金属線12の高さを調整する上記製造方法では、金属線12の融解速度が速いため、高い生産性でシート状コネクタ10を得ることができる。
なお、本発明は、上記実施形態例に限定されない。例えば、上記実施形態例では、第3の工程にて、成形体10aの片面の表面近傍の絶縁体11aを除去したが、成形体10aの両面の表面近傍の絶縁体11aを除去して、両面にて金属線12を突出させてもよい。
また、BGA型半導体装置の凸部に対応する金属線12のみを融解させるのではなく、全部の金属線12を融解させてもよい。ただし、その場合には、BGA型半導体装置の凹部に対応する金属線12aの高さを高くし、BGA型半導体装置の凸部に対応する金属線12bの高さを低くする。
また、炭酸ガスレーザを成形体10aの片面の全面に照射させなくてもよく、成形体10aの片面の、BGA型半導体装置の凹部に対応する部分のみに照射してもよい。
また、本発明のシート状コネクタの製造方法では、第4の工程の後に第3の工程を行っても構わない。すなわち、第2の工程の後に、成形体の少なくとも一方の面の所定の領域に、可視光レーザを照射する工程と、成形体の可視光レーザを照射した面に、炭酸ガスレーザを照射する工程とを有してもよい。
この場合でも、可視光レーザを照射する領域は、例えば、BGA型半導体装置の凸部に対応する部分である。また、可視光レーザおよび炭酸ガスレーザの照射方法は上記実施形態例と同様であってもよいが、炭酸ガスレーザを、成形体の片面の、BGA型半導体装置の凹部に対応する部分のみに照射しても構わない。
また、本発明のシート状コネクタが適用されるものはBGA型半導体装置に限らず、他の表面実装型半導体装置、検査装置などが挙げられる。
(実施例1)
厚さが1.0mmのシート状コネクタを以下の手順に従って作製した。
まず、厚さが50μmで熱収縮率が0.5%のポリエステルフィルムの表面をサンドブラストして、その表面の粗さ(Ra)を0.8とし、さらに、その表面を界面活性剤で処理した。
また、硬化後の硬度(JIS K6253 タイプA)が30の絶縁性シリコーンゴムとなるシリコーンゴムコンパウンド・KE−153U とKE−761VB[ともに信越化学工業社製、商品名]とを質量比率70:30で混合した混合物100質量部に対して、付加加硫系加硫剤・C−19A [信越化学工業社製、商品名]0.5質量部、付加加硫系加硫剤・C−19B[信越化学工業社製、商品名]2.5質量部、およびシランカップリング剤・KBM−403[信越化学工業社製、商品名]1.0質量部とを配合し、混練して絶縁性シリコーンゴム組成物を得た。
その絶縁性シリコーンゴム組成物を、上記ポリエステルフィルムの界面活性剤処理面に供給して、厚さ0.1mmの絶縁シートを得た。この絶縁性シリコーンゴム組成物をポリエステルフィルムに供給する工程は複数回繰り返して、複数枚の絶縁シートを得た。
次いで、直径40μmの黄銅線にニッケル−金合金を0.4μmの厚さにメッキした体積抵抗率10−3Ω・cmの金メッキ線を、図3に示すように、上記のようにして得た絶縁シート41の片面上に積み重ねた。その際、金メッキ線12は一方向に引き揃えられ、かつ、100μmの間隔で互いに離間するようにした。
次いで、図4に示すように、金メッキ線12の上に別の絶縁シート41を載せ、0.6MPaで8分間圧縮して厚さ70μmに成形し、さらに120℃で15分間加熱硬化した。その後、所定のサイズに裁断し、ポリエステルフィルムを剥離して、金属線含有シート42を得た。
次いで、図5に示すように、金属線含有シート42の一方の面に、接着剤としてゴム硬度(JIS K6253 タイプA)が50である液状シリコーンゴムKE−1935A/B[信越化学工業社製、商品名]をスクリーン印刷法で30μmの厚さに塗布した。
次いで、接着剤の上に、金メッキ線12を一方向に引き揃えると共に100μmの間隔で離間するように配置して、積層ユニット43を得た。
さらに、この積層ユニット43を複数作製し、それらの複数の積層ユニット43を、金メッキ線12を有する面と有さない面とが接するように貼り合せ、最上段の積層ユニット43の上に金属線含有シート42を貼り合せ、真空脱泡した。その後、120℃で10分間加熱して、これらを接着、硬化させて、図6に示すような、金メッキ線12の配線密度が100本/mmの積層体44を得た。この積層体44では、1本の金メッキ線12に対して40gの接着強度を有していた。
この積層体44を、図7に示すように、金メッキ線12の長さ方向に対して垂直に、厚さが1.0mmになるようにシート状に切断した。次いで、200℃で2時間加熱処理して、液状シリコーンゴムの低分子量物質を除去して、図8に示す成形体10aを得た。
次いで、図9に示すように、成形体10aの片面に炭酸ガスレーザ(出力1W)を速度0.5m/秒で移動させながら照射した。この炭酸ガスレーザの照射によりシリコーンゴム11のみを融解して、金メッキ線12の高さが未調整のシート状コネクタを得た。その際、シリコーンゴム除去深さは、高さ調整前後の金メッキ線12a,12bの高低差より大きくした。
次いで、図10に示すように、成形体10aの炭酸ガスレーザを照射した面に、さらにグリーンレーザ(出力10W)を速度1m/秒で移動させながら照射した。このグリーンレーザの照射により、シリコーンゴム11と金メッキ線12とを同時に融解させた。その際、シート状コネクタ10に接続するBGA型半導体装置の凸部に対応する部分に選択的に照射して、金メッキ線12を、BGA型半導体装置の凹部の深さと同じ長さだけ融解した。
以上のようにして、シート状絶縁体11の厚さ方向に貫通した金属線12a,12bを有するシート状コネクタ10を得た。
[評価]
・圧縮荷重の測定
半田ボールが備えられていない直径400μm、深さ24μm、間隔1mmの複数の凹部を有し、凹部内に電極が設けられた擬似BGA型半導体装置を作製した。
次いで、図11に示すように、擬似BGA型半導体装置51の上に実施例で得たシート状コネクタ10を載せ、そのシート状コネクタ10の上に平板52を載せた。その際、擬似BGA型半導体装置51の凹部51aに、高さ未調整の金メッキ線12aが入り込むようにシート状コネクタ10を配置した。
次いで、平板52の上面を、鋼球53を介してロードセル54で圧縮し、厚さ方向に0.5mm/分の速度で圧縮した際の圧縮荷重を測定した。その際の圧縮量に対する単位面積当たりの圧縮荷重を図12に示す。
・導通抵抗値の測定
また、シート状コネクタの導通抵抗値を以下のようにして測定した。
図13に示すように、シート状コネクタ10を、電極61aを有する回路基板61と擬似BGA型半導体装置51で挟み込んだ。その際、擬似BGA型半導体装置51の凹部51aに、高さ未調整の金メッキ線12aが入り込むようにシート状コネクタ10を配置した。
また、微小抵抗測定器62[ヒューレット・パッカード社製、ミリオームメーターHP4338]を、回路基板61の電極61aと擬似BGA半導体装置の電極51bに接続した。
そして、次いで、回路基板61の上面を、鋼球53を介してロードセル54で圧縮し、厚さ方向に0.5mm/分の速度で圧縮した際の導通抵抗値を測定した。その際の圧縮量に対する導通抵抗値を図14に示す。
(実施例2)
上記実施例1において、直径40μmの黄銅線にニッケル−金合金を0.4μmの厚さにメッキした体積抵抗率10−3Ω・cmの金メッキ線の代わりに、直径30μmのニッケル−チタン合金を0.4μmの厚さにメッキした体積抵抗率10−3Ω・cmの金メッキ線を用いたこと以外は実施例1と同様にして、シート状コネクタを得た。
そして、このシート状コネクタを用いて実施例1と同様にして評価した。圧縮量に対する単位面積当たりの圧縮荷重を図15に、圧縮量に対する導通抵抗値を図16に示す。
(比較例)
上記実施例1において、成形体の炭酸ガスレーザを照射した面に、グリーンレーザの代わりにYAGレーザを照射したこと以外は実施例と同様にして、シート状コネクタを得た。
そして、このシート状コネクタを用いて実施例1と同様にして評価した。
図12、図15に示すように、グリーンレーザを照射して金属線の高さを調整した実施例1,2のシート状コネクタでは、圧縮荷重が小さくても所定の圧縮量に達することがわかった。また、図14、図16に示すように、小さい圧縮量でも低い導通抵抗値を示すことがわかった。
これに対して、YAGレーザを照射して金属線の高さを調整した比較例のシート状コネクタでは、金属線の仕様、配線密度が同じであるにもかかわらず、所定の圧縮量にするための圧縮荷重が大きかった。また、所定の導通抵抗値を得るための圧縮量が大きかった。
本発明のシート状コネクタの製造方法で製造されるシート状コネクタを示す上面図である。 本発明のシート状コネクタの製造方法で製造されるシート状コネクタを示す拡大断面図である。 本発明のシート状コネクタの製造方法の一実施形態例での一工程を示す図である。 本発明のシート状コネクタの製造方法の一実施形態例での一工程を示す図である。 本発明のシート状コネクタの製造方法の一実施形態例での一工程を示す図である。 本発明のシート状コネクタの製造方法の一実施形態例での一工程を示す図である。 本発明のシート状コネクタの製造方法の一実施形態例での一工程を示す図である。 本発明のシート状コネクタの製造方法の一実施形態例での一工程を示す図である。 本発明のシート状コネクタの製造方法の一実施形態例での一工程を示す図である。 本発明のシート状コネクタの製造方法の一実施形態例での一工程を示す図である。 圧縮荷重の測定方法を模式的に示す図である。 実施例1および比較例の圧縮荷重の測定結果を示すグラフである。 導通抵抗値の測定方法を模式的に示す図である。 実施例1および比較例の導通抵抗値の測定結果を示すグラフである。 実施例2の圧縮荷重の測定結果を示すグラフである。 実施例2の導通抵抗値の測定結果を示すグラフである。
符号の説明
10 シート状コネクタ
10a 成形体
11 シート状絶縁体(シリコーンゴム)
11a 絶縁体
12,12a,12b 金属線(金メッキ線)
41 絶縁シート
42 金属線含有シート
43 積層ユニット
44 積層体

Claims (3)

  1. 絶縁体からなる絶縁シートと、一方向に引き揃えられていると共に互いに離間している複数の金属線とを交互に積み重ねて、シート状コネクタ製造用積層体を得る工程と、
    該シート状コネクタ製造用積層体を、金属線の長さ方向に対して垂直にシート状に切断して、シート状絶縁体の厚さ方向に複数の金属線が貫通したシート状コネクタ製造用成形体を得る工程と、
    該シート状コネクタ製造用成形体の少なくとも一方の面に、炭酸ガスレーザを照射する工程と、
    該シート状コネクタ製造用成形体の炭酸ガスレーザを照射した面の所定の領域に、波長が可視光領域にあるレーザを照射する工程とを有することを特徴とするシート状コネクタの製造方法。
  2. 絶縁体からなる絶縁シートと、一方向に引き揃えられていると共に互いに離間している複数の金属線とを交互に積み重ねて、シート状コネクタ製造用積層体を得る工程と、
    該シート状コネクタ製造用積層体を、金属線の長さ方向に対して垂直にシート状に切断して、シート状絶縁体の厚さ方向に複数の金属線が貫通したシート状コネクタ製造用成形体を得る工程と、
    該シート状コネクタ製造用成形体の少なくとも一方の面の所定の領域に、波長が可視光領域にあるレーザを照射する工程と、
    該シート状コネクタ製造用成形体の波長が可視光領域にあるレーザを照射した面に、炭酸ガスレーザを照射する工程とを有することを特徴とするシート状コネクタの製造方法。
  3. 波長が可視光領域にあるレーザが、波長532nmのグリーンレーザであることを特徴とする請求項1または2に記載のシート状コネクタの製造方法。
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