JP2010060800A - 画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光が走査部により正常に走査されない状態にあるときに、保持部を設けることなく、光源部から出射される光を直接的に遮断することができる画像表示装置を提供すること。
【解決手段】画像信号Sに応じた光を出射する光源部20と、光源部20から出射された光を反射ミラー42b,44bで走査する光走査素子42a,44aと、光走査素子42a,44aの反射ミラー42b,44bを駆動して光源部20から出射された光を有効走査範囲で走査する制御部10とを設ける。そして、制御部10による反射ミラー42b,44bの駆動が停止されたときに反射ミラー42b,44bで反射する光が有効走査範囲外となるように光走査素子42a,44aの角度位置を設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像表示装置に関し、特に、光源部から出射した光を走査して画像を表示する画像表示装置に関する。
従来より、画像信号に応じた光を出射する光源部と、この光源部から出射された光を反射ミラーで走査する光走査素子と、この光走査素子の反射ミラーを駆動して光源部から出射された光を有効走査範囲で走査する制御部とを備えた光走査型の画像表示装置が知られている。
この光走査型の画像表示装置では、光源部から出射された光で画像を表示することになるため、出射する光の強度としてある程度の大きな強度を必要とする。そのため、例えば、故障等により走査が停止すると、光源部からの光が一カ所に集中してしまい、安全性の面で課題がある。
そこで、下記の特許文献1では、光走査が正常に行われないときには、光源部からの光の出射を停止する技術が提案されている。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、光走査が正常に行われない状態にあることを確認し、光の出射を停止するまでには、制御回路を介する処理経路を経る必要がある。すなわち、光の出射停止は、光源部に対して直接的に行うのではなく、制御回路を介して間接的に行われる。このように光の出射停止が間接的に行われると、制御回路自体の支障によって不具合な事態の発生の回避が不十分となる虞がある。
そこで、特許文献2に記載の技術では、光源部からの光を走査する光走査素子を第1の力F1で駆動する走査駆動部と、第2の力F2で光走査素子を所定位置で停止させて保持する保持部と、保持部により保持されている光走査素子からのレーザ光を遮光する遮光部と、を有し、第1の力F1が第2の力F2より大きい場合に、光走査素子が保持部により保持されている状態を解除して光走査素子を駆動され、第2の力F2が第1の力F1よりも大きい場合に、光走査素子を所定位置で停止させて保持されるようにしている。
従って、光が走査部により正常に走査されない状態にあるときに、光源部から出射される光を直接的に遮断することができる画像表示装置を得ることができる。
特開昭57−60309号公報 特開2006−85189号公報
しかし、特許文献2に記載の技術では、光走査素子に第2の力F2をかける保持部を設ける必要があり、コストアップや装置の大型化の問題が生じてしまう。
そこで、本発明は、光が走査部により正常に走査されない状態にあるときに、保持部を設けることなく、光源部から出射される光を直接的に遮断することができる画像表示装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、画像信号に応じた光を出射する光源部と、前記光源部から出射された光を反射ミラーで走査する光走査素子と、前記光走査素子の反射ミラーを駆動して前記光源部から出射された光を有効走査範囲で走査する制御部とを備えた画像表示装置において、前記制御部による前記反射ミラーの駆動が停止されたときに当該反射ミラーで反射する光が有効走査範囲外となるように前記光走査素子の角度位置が設定されたものである。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記光走査素子の角度位置を変更する角度変更機構を備え、前記角度変更機構による角度位置の変更前後のいずれのときにも、前記制御部による前記反射ミラーの駆動が停止されたときに当該反射ミラーで反射する光が有効走査範囲外となるように前記光走査素子の角度位置が設定されたものである。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記制御部は、所定のタイミングで前記角度変更機構を駆動して、前記光走査素子の角度位置を変更するものである。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明において、前記制御部は、前記光源部の異常又は前記光走査素子の異常を検出したとき、前記反射ミラーの駆動を停止するものである。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の発明において、前記光走査素子による光の走査方向と略直交する方向に前記光源部からの光を走査する第2光走査素子を備え、前記制御部は、前記光走査素子及び前記第2光走査素子の反射ミラーを駆動して、前記光源部から出射された光を有効走査範囲で走査することにより前記光源部からの光を2次元的に走査して画像を表示するものであり、前記制御部による前記第2光走査素子の反射ミラーの駆動が停止されたときに当該反射ミラーで反射する光が有効走査範囲外となるように前記第2光走査素子の角度位置が設定されたものである。
また、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記光走査素子又は第2光走査素子は、共振型光走査素子であり、前記制御部は、前記共振型光走査素子の反射ミラーを共振状態で駆動して、前記光源部から出射された光を有効走査範囲で走査する制御を行うものであり、前記光走査素子の角度位置は、前記共振型光走査素子の反射ミラーの駆動停止時に加えて前記反射ミラーの駆動が非共振状態のときにも当該反射ミラーで反射した光が有効走査範囲外となる角度位置に設定されるものである。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の発明において、前記走査した光をユーザの少なくとも一方の眼の網膜に投射する投射光学系を備えたものである。
本発明によれば、光が走査部により正常に走査されない状態にあるときに、保持部を設けることなく、光源部から出射される光を直接的に遮断することができる。
以下に、本発明の画像表示装置について好適な実施形態について説明する。ここでは、画像表示装置の一例として網膜走査ディスプレイについて説明するが、プロジェクタなどの光走査型の画像表示装置にも適用することができる。この網膜走査ディスプレイは、走査した画像光をユーザの少なくとも一方の眼の網膜に投射してユーザに画像を視認させる画像表示装置である。
以下、本実施形態における網膜走査ディスプレイ1について図面を参照して説明する。図1は本実施形態における網膜走査型ディスプレイの構成を示す説明図、図2は本実施形態における網膜走査型ディスプレイの光走査部による光の走査態様を説明するための図、図3及び図4は本実施形態における網膜走査型ディスプレイの垂直光走査部による光走査態様を説明するための図、図5は本実施形態における網膜走査型ディスプレイの遮断材を示す図、図6は本実施形態における網膜走査型ディスプレイの別の遮断材を示す図、図7は本実施形態における網膜走査型ディスプレイの垂直光走査部の角度変更機構を示す図、図8は本実施形態における網膜走査型ディスプレイの垂直光走査部の角度変更機構を説明するための図、図9は本実施形態における網膜走査型ディスプレイの垂直光走査部による光の走査態様を説明するための図、図10は本実施形態における網膜走査型ディスプレイの垂直光走査部の別の角度変更機構を示す図である。
図1に示すように、網膜走査ディスプレイ1には、制御部10、光源部20、光ファイバ30、光走査部40、投射光学系50が設けられている。そして、光源部20から出射された画像光を光走査部40で走査し、投射光学系50を介して走査した画像光をユーザの少なくとも一方の眼60の網膜に投射してユーザに画像を視認させる。
制御部10には、外部からの画像信号Sが入力され、それに基づいて映像を合成するための要素となる各信号を発生する画像信号供給回路11と、Rレーザドライバ15,Gレーザドライバ16,Bレーザドライバ17とが設けられる。画像信号供給回路11は、画像信号13r,13g,13b、水平駆動信号18、垂直駆動信号19などを出力して、光源部20や光走査部40を制御している。また、画像信号供給回路11から出力される赤(R),緑(G),青(B)の各画像信号13r,13g,13bに基づいてRレーザドライバ15,Gレーザドライバ16,Bレーザドライバ17により光源部20のレーザを駆動する。
光源部20は、Rレーザ21,Gレーザ22,Bレーザ23を有しており、画像信号に応じた光を出射する。レーザ21〜23は、Rレーザドライバ15,Gレーザドライバ16,Bレーザドライバ17から出力される駆動信号により画像信号13r,13g,13bに応じて強度変調されたレーザ光を出射する。さらに、各レーザ21〜23より出射されたレーザ光を平行光にコリメートするように設けられたコリメート光学系24と、それぞれコリメートされたレーザ光を合波するダイクロイックミラー25と、合波されたレーザ光を光ファイバ30に導く結合光学系26とが設けられている。ここで、このように光源部20で生成され光ファイバ30に入射されるレーザ光は、画像形成に用いられる光であり、以下、このレーザ光を「画像光」と呼ぶ。
光源部20から光ファイバ30に導かれた画像光は光走査部40に入射される。この光走査部40には、光ファイバ30から出射された画像光をコリメートするコリメート光学系41、このコリメートされた画像光を水平方向に走査する水平走査部42と、この水平方向に走査された画像光を後述の垂直走査部44に導くリレー光学系43と、リレー光学系43を介して入射された画像光を水平方向と略垂直に交差する垂直方向に走査する垂直走査部44とを有している。そして、このように光走査部40で走査された画像光は、リレー光学系を有する投射光学系50を介してユーザの眼60の瞳孔61に入射する。
ここで、水平走査部42は、表示すべき画像の1走査線ごとに、画像光を水平方向に水平走査する光学系である。そして、この水平走査部42には、ガルバノミラーなどの反射ミラー42bを有する光走査素子42aと、この光走査素子42aを駆動する水平駆動回路42cとを備えている。
また、垂直走査部44は、表示すべき画像の1フレームごとに、画像光を最初の水平走査線から最後の水平走査線に向かって垂直に垂直走査する光学系である。そして、この垂直走査部44には、ガルバノミラーなどの反射ミラー44bを有する光走査素子44aと、この光走査素子44aを駆動する垂直駆動回路44cとを備えている。
図2には、水平走査部42及び垂直走査部44の光走査素子42a,44aによる最大走査可能範囲W(水平走査可能範囲Xa及び垂直走査可能範囲Yaにより形成される範囲)と有効走査範囲Z(水平有効走査範囲X1及び垂直有効走査範囲Y1により形成される範囲)との関係が示されている。ここで、「最大走査可能範囲」とは、水平走査部42の光走査素子42a及び垂直走査部44の光走査素子44aにより画像光を走査できる最大の範囲を意味する。
水平駆動回路42cは、制御部10から出力される水平駆動信号18を増幅して、光走査素子42aに印加し、光走査素子42aの反射ミラー42bを駆動する。光走査素子42aは共振型光走査素子とし、制御部10から出力される水平駆動信号18は正弦波状の信号としており、水平駆動回路42cは反射ミラー42bを共振状態で駆動して、光源部20から出射された画像光を水平有効走査範囲で走査する。
垂直駆動回路44cは、制御部10から出力される垂直駆動信号19を増幅して、光走査素子44aに印加し、光走査素子44aの反射ミラー44bを駆動する。制御部10から出力される垂直駆動信号19は鋸歯状の信号としており、垂直駆動回路44cは反射ミラー44bを非共振状態で駆動して、水平走査部42で水平方向に走査された画像光を垂直有効走査範囲で走査する。
そして、光走査素子42a及び光走査素子44aの最大走査可能範囲Wのうち、有効走査範囲Zに光走査素子42a及び光走査素子44aの走査位置があるタイミングで光源部20から画像信号Sに応じて強度変調された画像光が出射される。
これにより、光走査素子42a及び光走査素子44aによって画像光が有効走査範囲Zで走査され、1フレーム分の画像光が有効走査範囲Z内で走査される。この走査が1フレームの画像ごとに繰り返される。なお、図2には、光源部20から画像光が常時出射されたと仮定したときに光走査素子42a及び光走査素子44aによって走査される画像光の軌跡γが仮想的に示されている。ただし、光走査素子42aによる水平走査方向Xの走査数は、1フレームあたり数百又は千程度あり、図2では画像光の軌跡γを簡略して記載している。
本実施形態における網膜走査ディスプレイ1では、制御部10によって垂直走査部44における光走査素子44aの反射ミラー44bの駆動が停止されたときに当該反射ミラー44bで反射する光が有効走査範囲Z外となるように光走査素子44aの角度位置が設定されている。
すなわち、図3に示すように、光走査素子44aの反射ミラー44bの角度位置がその駆動が停止された0°の角度位置にあるとき、このときに反射ミラー44bに入射して反射ミラー44bで反射する光が垂直有効走査範囲Y1とならないように光走査素子44aの角度位置を設定するようにしている。
光走査素子44aが故障して反射ミラー44bが0°の角度位置から動かなったとき、垂直駆動回路44cが故障して光走査素子44aへ駆動信号を供給できなくなったとき、反射ミラー44bで反射する光が垂直有効走査範囲Y1外となる。
そのため、網膜走査ディスプレイ1がユーザに画像を視認させているときに、垂直走査部44の光走査素子44aや垂直駆動回路44cが上述のように故障した場合、光走査部40による画像光の走査の軌跡γは図4に示すようになる。
従って、図5に示すように、最大走査範囲のうち有効走査範囲Z以外の走査範囲(以下、「無効走査範囲」とする。)で走査された光を遮断する遮断材45を配置することによって、垂直走査部44が故障した場合に、ユーザの眼に向けて画像光が出射されず、安全性を向上させることができる。
なお、遮断材45は、無効走査範囲全体に設けるのではなく、図6に示すように、光走査素子44aの反射ミラー44bの角度位置が0°の角度位置付近のときに光を反射する範囲に設定するようにしてもよい。
また、遮断材45の位置は、例えば、垂直走査部44と投射光学系50との間に設けることができる。また、垂直走査部44と水平走査部42との間に設けるようにしてもよい。
ここで、垂直走査部44には、図1に示すように、光走査素子44aの角度位置を変更する角度変更機構44dを備えている。
そして、この角度変更機構44dによる角度位置の変更前後のいずれのときにも、制御部10による反射ミラー44bの駆動が停止されたときにこの反射ミラー44bで反射する光が有効走査範囲Z外となるように光走査素子44aの角度位置が設定される。
この角度変更機構44dは、図7に示すように、光走査素子44aを保持する保持部44d1と、光走査素子44aの反射ミラー44bの中心Oを通り、かつこの反射ミラー44bと垂直に交差する軸Wを中心に保持部44d1を回転させる回転軸44d2と、この回転軸44d2を回転駆動する駆動部44d3とで構成する。
そして、制御部10は、所定のタイミング(例えば、網膜走査ディスプレイ1の起動時や光源部20からの画像光の出射がないときなど)で駆動部44d3に駆動信号を出力し、図8(a)に示す状態から、図8(b)に示す状態になるように光走査素子44aを回転させる。このとき、光走査素子44aは、反射ミラー44bの中心Oを通り、かつこの反射ミラー44bと垂直に交差する軸Wを中心として180°回転し、光走査素子44aの角度位置を変更する。
これにより、反射ミラー44bの右部44b1と左部44b2とが反転(図8参照)することになり、反射ミラー44bの角度位置を0°〜+α°までの範囲で画像光を走査する状態(図3参照)と、反射ミラー44bの角度位置を0°〜−α°までの範囲で画像光を走査する状態(図9参照)とを交互に切換えることができる。なお、光走査素子44aは、反射ミラー44bを支持する梁部44eの回転軸線Aを中心として対称となっており、さらに光走査素子44aは反射ミラー44bの中心Oを通り回転軸線Aに直交する線Bを中心として対称となっている。
従って、反射ミラー44bの+側への回転と−側への回転とをバランスよく行うことができ、光走査素子44aの特性劣化を抑制することができる。すなわち、反射ミラー44bの+側への回転ばかりであると、+側にオフセットが生じてしまう虞があり、反射ミラー44bを−側へも回転させることによって、このオフセットをキャンセルする
しかも、図8に示すように、反射ミラー44bは同一平面上に維持しつつも中心Oで180°回転させるため、反射ミラー44bの−側へ回転するときでも、この反射ミラー44bに入射して反射する光が垂直有効走査範囲Y1とならず、同様に安全性の向上を図ることができる。
なお、上述においては、回転軸44d2を制御部10で制御される駆動部44d3で回転させることとしたが、図10に示すように、回転軸44d2を回転させるための回転ハンドル44d3’を網膜走査ディスプレイ1の筐体70に露出させて配置するようにしてもよい。
また、網膜走査ディスプレイ1では、光源部20や光走査部40の異常を検出する機能を有しており、この異常を検出したときには、光走査部40における光走査素子44aの駆動を停止するようにしている。
ここで、光源部20の各レーザ21〜23には、出射するレーザ光を検出する光検出部(図示せず)を内蔵しており、レーザ光の出射動作をしているときにこの光検出部でレーザ光を検出できないときやレーザ光の強度が強いとき、制御部10に異常通知信号を出力する。
また、垂直走査部44には光走査素子44aの揺動状態を検出する揺動状態検出部(図示せず)を備えている。そして、垂直走査部44は光走査素子44aの揺動状態が異常(例えば、反射ミラー44bが角度+α°まで動かないなど)のとき、制御部10に異常通知信号を出力する。なお、光走査素子44aの揺動状態の検出は、例えば、別途ビーム光源を設け、この光源からの光を光走査素子44aに反射させ、この反射光をビームディテクタで検出することによって実現できる(例えば、特開2008−89930号公報参照。)。
制御部10は、レーザ21〜23や垂直走査部44から異常通知信号を入力したとき、水平駆動信号18や垂直駆動信号19の出力を停止して、垂直走査部44における光走査素子44aの駆動を停止する。これにより、画像光の走査を有効走査範囲Z外とする(図4参照。)ことができ、さらに安全性を向上させることができる。特に、有効走査範囲Zの走査位置で光走査素子44aが動作しなくなる故障などの場合に有効となる。
また、垂直走査部44のみならず、さらに水平走査部42もこの垂直走査部44と同様の構成にしてよい。図11及び図12は本実施形態における網膜走査型ディスプレイの光走査部による他の光走査態様を説明するための図である。
すなわち、光走査素子42aの角度位置を、この光走査素子42aの反射ミラー42bの駆動停止時にこの反射ミラー42bで反射した光が有効走査範囲Z外となる角度位置に設定する。より具体的には、図11に示すように、光走査素子42aの反射ミラー42bの角度位置がその駆動が停止された0°の角度位置にあるとき、このときに反射ミラー42bに入射して反射ミラー42bで反射する光が水平有効走査範囲X1とならないように光走査素子42aの角度位置を設定するようにしている。
従って、光走査素子42aが故障して反射ミラー42bが0°の角度位置から動かなったとき、水平駆動回路42cが故障して光走査素子42aへ駆動信号を供給できなくなったとき、反射ミラー42bで反射する光が水平有効走査範囲X1外となる。
そのため、網膜走査ディスプレイ1がユーザに画像を視認させているときに、水平走査部42の光走査素子42aや水平駆動回路42cが上述のように故障した場合、光走査部40による画像光の走査の軌跡γは図12に示すようになる。
従って、最大走査範囲のうち無効走査範囲で走査された光を遮断する遮断材45を配置(例えば、図5参照。)することによって、水平走査部42が故障した場合に、ユーザの眼に向けて画像光が出射されず、安全性を向上させることができる。なお、遮断材45は、無効走査範囲全体に設けるのではなく、光走査素子42aの反射ミラー42b及び光走査素子44aの反射ミラー44bの角度位置がそれぞれ0°の角度位置付近のときに光を反射する範囲に設定するようにしてもよい。
また、光走査素子42aの反射ミラー42bの駆動が非共振状態のときにも反射ミラー42bで反射した光が有効走査範囲Z外となる角度位置に設定するようにしてもよい。
このようにすることで、光走査素子42aの反射ミラー42bは動くが共振しないといった故障が発生したときでも、反射ミラー42bで反射した光が有効走査範囲Z外となり、安全性を向上させることができる。
また、水平走査部42に光走査素子42aの揺動状態を検出する揺動状態検出部(図示せず)を備え、水平走査部42は光走査素子42aの揺動状態が異常(例えば、反射ミラー42bが角度+γ°まで動かないなど)のとき、制御部10に異常通知信号を出力するようにしてもよい。制御部10は、水平走査部42から異常通知信号を入力したとき、水平駆動信号18の出力を停止して、水平走査部42における光走査素子42aの駆動を停止する。これにより、画像光の走査を有効走査範囲Z外とする(図12参照。)ことができ、さらに安全性を向上させることができる。特に、有効走査範囲Zの走査位置で光走査素子42aが動作しなくなる故障などの場合に有効となる。
以上、本発明の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
例えば、上述においては、垂直走査部44における反射ミラー44bが停止している状態で反射した光が有効走査範囲Z外となるように光走査素子44aの角度を設定し、加えて、水平走査部42における反射ミラー42bが停止している状態で反射した光が有効走査範囲Z外となるように光走査素子42aの角度を設定するようにしたが、水平走査部42の水平走査部42における反射ミラー42bで反射した光が有効走査範囲Zとなるように光走査素子42aの角度を設定し、垂直走査部44における反射ミラー44bが停止している状態で反射した光が有効走査範囲Z内となるように設定してもよい。

本実施形態における網膜走査型ディスプレイの構成を示す説明図である。 本実施形態における網膜走査型ディスプレイの光走査部による光の走査態様を説明するための図である。 本実施形態における網膜走査型ディスプレイの垂直光走査部による光走査態様を説明するための図である。 本実施形態における網膜走査型ディスプレイの垂直光走査部による光走査態様を説明するための図である。 本実施形態における網膜走査型ディスプレイの遮断材を示す図である。 本実施形態における網膜走査型ディスプレイの別の遮断材を示す図である。 本実施形態における網膜走査型ディスプレイの垂直光走査部の角度変更機構を示す図である。 本実施形態における網膜走査型ディスプレイの垂直光走査部の角度変更機構を説明するための図である。 本実施形態における網膜走査型ディスプレイの垂直光走査部による光の走査態様を説明するための図である。 本実施形態における網膜走査型ディスプレイの垂直光走査部の別の角度変更機構を示す図である。 本実施形態における網膜走査型ディスプレイの光走査部による他の光走査態様を説明するための図である。 本実施形態における網膜走査型ディスプレイの光走査部による他の光走査態様を説明するための図である。
符号の説明
1 網膜走査ディスプレイ
10 制御部
20 光源部
30 光ファイバ
40 光走査部
50 投射光学系
42 水平走査部
42a 水平走査部の光走査素子
42b 水平走査部の光走査素子の反射ミラー
42c 水平走査部の水平駆動回路
44 垂直走査部
44a 水平走査部の光走査素子
44b 水平走査部の光走査素子の反射ミラー
44c 水平走査部の垂直駆動回路
44d 水平走査部の角度変更機構

Claims (7)

  1. 画像信号に応じた光を出射する光源部と、前記光源部から出射された光を反射ミラーで走査する光走査素子と、前記光走査素子の反射ミラーを駆動して前記光源部から出射された光を有効走査範囲で走査する制御部とを備えた画像表示装置において、
    前記制御部による前記反射ミラーの駆動が停止されたときに当該反射ミラーで反射する光が有効走査範囲外となるように前記光走査素子の角度位置が設定されたことを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記光走査素子の角度位置を変更する角度変更機構を備え、
    前記角度変更機構による角度位置の変更前後のいずれのときにも、前記制御部による前記反射ミラーの駆動が停止されたときに当該反射ミラーで反射する光が有効走査範囲外となるように前記光走査素子の角度位置が設定されたことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記制御部は、所定のタイミングで前記角度変更機構を駆動して、前記光走査素子の角度位置を変更することを特徴とする請求項2に記載の画像表示装置。
  4. 前記制御部は、前記光源部の異常又は前記光走査素子の異常を検出したとき、前記反射ミラーの駆動を停止することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  5. 前記光走査素子による光の走査方向と略直交する方向に前記光源部からの光を走査する第2光走査素子を備え、
    前記制御部は、前記光走査素子及び前記第2光走査素子の反射ミラーを駆動して、前記光源部から出射された光を有効走査範囲で走査することにより前記光源部からの光を2次元的に走査して画像を表示するものであり、
    前記制御部による前記第2光走査素子の反射ミラーの駆動が停止されたときに当該反射ミラーで反射する光が有効走査範囲外となるように前記第2光走査素子の角度位置が設定された
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  6. 前記光走査素子又は第2光走査素子は、共振型光走査素子であり、
    前記制御部は、前記共振型光走査素子の反射ミラーを共振状態で駆動して、前記光源部から出射された光を有効走査範囲で走査する制御を行うものであり、
    前記光走査素子の角度位置は、前記共振型光走査素子の反射ミラーの駆動停止時に加えて前記反射ミラーの駆動が非共振状態のときにも当該反射ミラーで反射した光が有効走査範囲外となる角度位置に設定されることを特徴とする請求項5に記載の画像表示装置。
  7. 前記走査した光をユーザの少なくとも一方の眼の網膜に投射する投射光学系を備えたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像表示装置。
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