JP2010060745A - ディスプレイ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 プロジェクタからの画像光をスクリーンに照射するタイプのディスプレイ装置において、スペックルノイズを生じないようにする。
【解決手段】 複数のスクリーン12、16のうちの一部のスクリーン16を固定にし、他のスクリーン12を可動にし、そのスクリーン12を、振動発生手段、例えばスピーカ4、4、・・・により例えば垂直方向(上下方向に)振動(単振動)させる。
振動は、振幅が例えば0.05〜0.3mm、周波数が例えば20〜45Hzが好適である。
スピーカ4、4、・・・はオーディオ信号の音波をも発生するようにすると良い。
【選択図】 図1
【解決手段】 複数のスクリーン12、16のうちの一部のスクリーン16を固定にし、他のスクリーン12を可動にし、そのスクリーン12を、振動発生手段、例えばスピーカ4、4、・・・により例えば垂直方向(上下方向に)振動(単振動)させる。
振動は、振幅が例えば0.05〜0.3mm、周波数が例えば20〜45Hzが好適である。
スピーカ4、4、・・・はオーディオ信号の音波をも発生するようにすると良い。
【選択図】 図1
Description
本発明は、スペックルノイズ及びシンチレーションを生じないようにしたプロジェクタからの画像光をスクリーンに照射するタイプのディスプレイ装置に関する。
プロジェクション型ディスプレイ装置は、一般に、スクリーンを略垂直方向に配置し、そのスクリーンの正面側又は裏面側に、そのスクリーンに対して光軸を例えば斜め下向きに或いは斜め上向きに画像光を照射するようにプロジェクタを配置し、そのプロジェクタからの画像光をそのスクリーンに照射してスクリーンの正面側又は裏面側から画像を視認するようにしたものである(特許文献1)。
そして、そのようなディスプレイ装置の進歩は著しく、種々の技術が開発されている。
そして、そのようなディスプレイ装置の進歩は著しく、種々の技術が開発されている。
特に、最近注目されているのは、ディスプレイ光源としてレーザー、例えば半導体レーザーを用いる技術である(非特許文献1)。
というのは、この技術によれば、光線の単色性が高く、広い色域が得られる、集光性に優れ、高い解像度が得られ得る、寿命が従来のもの、即ち各種ランプ、例えばUHP等のランプよりも寿命が長い、エタンデューが小さいこと、偏光性を活用して光の利用効率を改善することができる、という各種利点が得られるからである。
というのは、この技術によれば、光線の単色性が高く、広い色域が得られる、集光性に優れ、高い解像度が得られ得る、寿命が従来のもの、即ち各種ランプ、例えばUHP等のランプよりも寿命が長い、エタンデューが小さいこと、偏光性を活用して光の利用効率を改善することができる、という各種利点が得られるからである。
ところで、上述したようにディスプレイ光源としてレーザーを用いたプロジェクション型ディスプレイ装置には、レーザー光のコヒーレント性により、スペックルノイズが生じるという問題があった(上記非特許文献1参照)。
即ち、従来の例えばUHPランプを用いたプロジェクション型ディスプレイ装置には、スクリーン上でシンチレーションと称される不自然なぎらぎらが生じ、視認性が害されるという問題があったが、ディスプレイ光源としてレーザーを用いたプロジェクション型ディスプレイ装置にもスペックルノイズにより視認性が著しく阻害されるのである。
即ち、従来の例えばUHPランプを用いたプロジェクション型ディスプレイ装置には、スクリーン上でシンチレーションと称される不自然なぎらぎらが生じ、視認性が害されるという問題があったが、ディスプレイ光源としてレーザーを用いたプロジェクション型ディスプレイ装置にもスペックルノイズにより視認性が著しく阻害されるのである。
というのは、レーザーを用いたプロジェクション型ディスプレイ装置においては、スクリーンで拡散されたレーザー光がコヒーレント性を有するが故に、スクリーン近傍にてランダムな位相関係で重なり合い、その結果、不規則な粒状の干渉パターンが生じる。これが画像ノイズとなり、スクリーン上の画像の良好な視認の大きな妨げとなるのである。
従って、プロジェクタの光源としてレーザー光源を用いたことによる上述した多くの利点があるにも拘わらず、実用化が極めて難しかった。
従って、プロジェクタの光源としてレーザー光源を用いたことによる上述した多くの利点があるにも拘わらず、実用化が極めて難しかった。
そこで、そのスペックルノイズを低減する技術の開発が各メーカーにより盛んに行われている。
そして、従来開発されたスペックルノイズ低減技術の主流の技術は、重ねた二つのスクリーンのうちの一方のスクリーンを例えばステップモータ等のモータを用いて緩やかに揺動させることにより、スペックルを時間的に変化させ、目の残像を利用した積分効果によりスペックルを見えにくくするという揺動スクリーン方式の技術である。
そして、従来開発されたスペックルノイズ低減技術の主流の技術は、重ねた二つのスクリーンのうちの一方のスクリーンを例えばステップモータ等のモータを用いて緩やかに揺動させることにより、スペックルを時間的に変化させ、目の残像を利用した積分効果によりスペックルを見えにくくするという揺動スクリーン方式の技術である。
図17はそのような従来技術に係るスクリーンの斜視図である。aは固定スクリーン、bはその固定スクリーンaに稍離間して重ねて平面方向に移動可能に配置された揺動スクリーン、c、c、c、cは上記揺動スクリーンbの4つの隅角部に対応して設けられた揺動モータで、各々の主軸は揺動スクリーンbの4つの隅角部にそれを一定の半径の円を描いて回転(回転数例えば1〜5rps程度)するようにする部材を介して固定されている。
上記揺動モータc、c、c、cは一斉に互いに同期して回転するので、揺動スクリーンbは図17の矢印dに示すように揺動する。従って、スペックルを時間的に変化させ、目の残像を利用した積分効果によりスペックルを見えにくくすることができる。
上記揺動モータc、c、c、cは一斉に互いに同期して回転するので、揺動スクリーンbは図17の矢印dに示すように揺動する。従って、スペックルを時間的に変化させ、目の残像を利用した積分効果によりスペックルを見えにくくすることができる。
このようなスペックルノイズ低減技術によれば、二つのスクリーンによるスペックルノイズパターンが重畳し、時間積分によるスペックル効果の低減を図ることができるという効果を得ることができる。
尚、スクリーン方式のスペックルノイズ低減技術の別の従来例として、一方のスクリーンに対して別のスクリーンをスクリーンの法線方向に駆動する技術(特許文献2)もある。
尚、スクリーン方式のスペックルノイズ低減技術の別の従来例として、一方のスクリーンに対して別のスクリーンをスクリーンの法線方向に駆動する技術(特許文献2)もある。
このような技術によっても、二つのスクリーンによるスペックルノイズパターンが重畳し、時間積分によるスペックル効果の若干の低減を図ることができるという効果を得ることができると一応は言える。
特開2008−020485号公報
特開2005−107150号公報
レーザー開発2008年4月P178〜182「赤色半導体レーザとプロジェクター」
ところで、上述した従来のスペックルノイズ低減技術を駆使したディスプレイ装置のうち、先ず、非特許文献1の技術、或いは図16に示す従来の技術によれば、モーターを用いてスクリーンを駆動するので、ディスプレイ装置の機構が大がかりになり、ディスプレイ装置の大型化を招き、更に、スクリーンの駆動に要する動力が相当に大きくなるという問題があった。
特に、ディスプレイ装置は画面の大きさ(対角長)が数十インチから数百インチ、更には数千インチへと大きくなる傾向にあり、大型化する程、用いるモータの馬力を大きくする必要があり、大型化、高性能化が困難になるという問題になる。
特に、ディスプレイ装置は画面の大きさ(対角長)が数十インチから数百インチ、更には数千インチへと大きくなる傾向にあり、大型化する程、用いるモータの馬力を大きくする必要があり、大型化、高性能化が困難になるという問題になる。
次に、特許文献2の技術によれば、二重に配置されたスクリーン間の相対的位置関係を単に法線方向に変動させているに過ぎないので、時間積分によるスペックル効果の低減は少なく、そのため、スペックルノイズによるぎらつきが生じることを避けることができないのが実状である。
本発明は、このような課題を解決すべく為されたもので、第1の目的は、スクリーンを多重に設けたディスプレイ装置において、装置の大型化、複雑化を伴うことなくスペックルノイズの低減を図ることにあり、第2の目的は、複数個のスクリーンからなる円筒状マルチスクリーン部の中心軸上に、全方位投写型光源プロジェクタが配置されたディスプレイ装置、或いは、複数個のスクリーンからなる略球面状マルチスクリーン部の北極と南極を通る一つの中心軸上に全方位投写型光源プロジェクタが配置されたディスプレイ装置において、スペックルノイズの低減を図ることにある。
請求項1に記載のディスプレイ装置は、積層又は略密着させた拡散フィルムからなる複数枚のスクリーンを有し、このスクリーンの一部又は全部に対して、これ等スクリーンが相対的に振動方向、振幅、位相のうちの少なくとも一つが異なり略スクリーンの面方向に振動する振動を、与えるようにしたことを特徴とする。
請求項2に記載のディスプレイ装置は、請求項1に記載のディスプレイ装置において、上記複数枚のうちの1枚のスクリーンの振幅をA、他の一枚のスクリーンの振幅をB(A=Bであってもよい。)、角振動数をω、時間をtとしたとき、上記2枚のスクリーンに対して、上記一枚のスクリーンの変位が略A sinωt 、上記他の1枚のスクリーンの変位が略B cosωt となり、この2枚のスクリーンの振動方向が互いに直交し、かつスクリーン面内方向に単振動する振動を、与えるようにしたことを特徴とする。
請求項2に記載のディスプレイ装置は、請求項1に記載のディスプレイ装置において、上記複数枚のうちの1枚のスクリーンの振幅をA、他の一枚のスクリーンの振幅をB(A=Bであってもよい。)、角振動数をω、時間をtとしたとき、上記2枚のスクリーンに対して、上記一枚のスクリーンの変位が略A sinωt 、上記他の1枚のスクリーンの変位が略B cosωt となり、この2枚のスクリーンの振動方向が互いに直交し、かつスクリーン面内方向に単振動する振動を、与えるようにしたことを特徴とする。
請求項3に記載のディスプレイ装置は、請求項1又は2に記載のディスプレイ装置において、前記複数枚のスクリーンの少なくとも一枚の位置を固定にしたことを特徴とする。
請求項4に記載のディスプレイ装置は、請求項1又は2に記載のディスプレイ装置において、前記スクリーンに与える前記振動の周波数(振動周波数)を、このスクリーン自身の固有振動数乃至それに近い値にしてなることを特徴とする。
請求項5のディスプレイ装置は、請求項3又は4に記載のディスプレイ装置において、前記スクリーンに対してバネを介して振動を与えるバネタイプであって、そのスクリーンに与える前記振動の周波数(振動周波数)fは、振動エレメントをm、バネ定数をk、としたとき、f≒1/[2π(m/k)1/2]で表されることを特徴とする。
請求項4に記載のディスプレイ装置は、請求項1又は2に記載のディスプレイ装置において、前記スクリーンに与える前記振動の周波数(振動周波数)を、このスクリーン自身の固有振動数乃至それに近い値にしてなることを特徴とする。
請求項5のディスプレイ装置は、請求項3又は4に記載のディスプレイ装置において、前記スクリーンに対してバネを介して振動を与えるバネタイプであって、そのスクリーンに与える前記振動の周波数(振動周波数)fは、振動エレメントをm、バネ定数をk、としたとき、f≒1/[2π(m/k)1/2]で表されることを特徴とする。
請求項6に記載のディスプレイ装置は、請求項3又は4に記載のディスプレイ装置において、前記スクリーンに対して振り子のように振動する振動を与える振り子タイプであって、前記スクリーンに与える前記振動の周波数(振動周波数)fは、振動中心から振動エレメント中心までの長さをl、重力加速度をgとしたとき、f≒1/[2π(l/g)1/2]で表されることを特徴とする。
請求項7に記載のディスプレイ装置は、請求項1、2、3、4、5又は6に記載のディスプレイ装置において、前記スクリーンに与える振動の周波数が、人間の目がちらつきを感じない周波数20〜45Hzであることを特徴とする。
請求項7に記載のディスプレイ装置は、請求項1、2、3、4、5又は6に記載のディスプレイ装置において、前記スクリーンに与える振動の周波数が、人間の目がちらつきを感じない周波数20〜45Hzであることを特徴とする。
請求項8に記載のディスプレイ装置は、請求項1、2、3、4、5、6又は7に記載のディスプレイ装置において、前記スクリーンに与える前記振動が、略一方向のみの単振動であることを特徴とする。
請求項9に記載のディスプレイ装置は、請求項8に記載のディスプレイ装置において、前記スクリーンが曲面(円筒面の一部若しくは全部、又は、曲がる方向が一方向のみの一次元自由任意曲面)であり、前記振動方向が、曲がっていない一方向であることを特徴とする。
請求項9に記載のディスプレイ装置は、請求項8に記載のディスプレイ装置において、前記スクリーンが曲面(円筒面の一部若しくは全部、又は、曲がる方向が一方向のみの一次元自由任意曲面)であり、前記振動方向が、曲がっていない一方向であることを特徴とする。
請求項10に記載のディスプレイ装置は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は9に記載のディスプレイ装置において、前記スクリーンに与える前記振動の振幅が、ピクセルサイズ(ドットピッチ)程度か或いはそれ以下であることを特徴とする。
請求項11に記載のディスプレイ装置は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10に記載のディスプレイ装置において、前記スクリーンに前記振動を連続的に与えるための起振力(連続振動維持力)が、スピーカ等によって発生した音波により与えられるようにしたことを特徴とする。
請求項11に記載のディスプレイ装置は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10に記載のディスプレイ装置において、前記スクリーンに前記振動を連続的に与えるための起振力(連続振動維持力)が、スピーカ等によって発生した音波により与えられるようにしたことを特徴とする。
請求項12に記載のディスプレイ装置は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10に記載のディスプレイ装置において、前記スクリーンに前記振動を連続的に与えるための起振力(連続振動維持力)が、振動発生手段によって直接そのスクリーンに伝えられるようにしたことを特徴とするディスプレイ装置。
請求項13に記載のディスプレイ装置は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10に記載のディスプレイ装置において、前記スクリーンに前記振動を連続的に与えるための起振力(連続振動維持力)が、電磁力によりそのスクリーンに伝えられるようにしたことを特徴とする。
請求項13に記載のディスプレイ装置は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10に記載のディスプレイ装置において、前記スクリーンに前記振動を連続的に与えるための起振力(連続振動維持力)が、電磁力によりそのスクリーンに伝えられるようにしたことを特徴とする。
請求項14に記載のディスプレイ装置は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10に記載のディスプレイ装置において、前記スクリーンに前記振動を連続的に与えるための起振力(連続振動維持力)が、ピエゾ素子(圧電素子)によりそのスクリーンに伝えられるようにしたことを特徴とする。
請求項15に記載のディスプレイ装置は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10に記載のディスプレイ装置において、前記スクリーンに前記振動を連続的に与えるための起振力(連続振動維持力)が、その振動を与えるスクリーンに固定された振動モータによりそのスクリーンに伝えられるようにしたことを特徴とする。
請求項15に記載のディスプレイ装置は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10に記載のディスプレイ装置において、前記スクリーンに前記振動を連続的に与えるための起振力(連続振動維持力)が、その振動を与えるスクリーンに固定された振動モータによりそのスクリーンに伝えられるようにしたことを特徴とする。
請求項16に記載のディスプレイ装置は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14又は15に記載のディスプレイ装置において、前記スクリーンが、光の偏光状態を保持するようにされたことを特徴とする。
請求項17に記載のディスプレイ装置は、請求項16に記載のディスプレイ装置において、一つのスクリーンに右目用画像と左目用画像が前記スクリーンに照射されて立体画像が生じるようにされたことを特徴とする。
請求項17に記載のディスプレイ装置は、請求項16に記載のディスプレイ装置において、一つのスクリーンに右目用画像と左目用画像が前記スクリーンに照射されて立体画像が生じるようにされたことを特徴とする。
請求項18に記載のディスプレイ装置は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16又は17に記載のディスプレイ装置において、光源としてビームステアリングスキャン方式のレーザー光源を用いてなることを特徴とする。
請求項19に記載のディスプレイ装置は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、1617又は18に記載のディスプレイ装置を構成するスクリーンを、複数個スクリーン面内方向に配置してマルチスクリーン構成にしたことを特徴とする。
請求項19に記載のディスプレイ装置は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、1617又は18に記載のディスプレイ装置を構成するスクリーンを、複数個スクリーン面内方向に配置してマルチスクリーン構成にしたことを特徴とする。
請求項20に記載のディスプレイ装置は、請求項19に記載のディスプレイ装置において、個々のスクリーンに振動を与える各振動発生手段が、振動を与えるスクリーンの正面又は背面から視た占有エリアから食み出さないように形成されたことを特徴とする。
請求項21に記載のディスプレイ装置は、請求項19又は20に記載のディスプレイ装置において、前記複数個のスクリーン各々は平板状であり、その複数個のスクリーンにより構成されたマルチスクリーン全体としての画面が、曲面(円筒面の一部若しくは全部、又は、曲がる方向が一方向のみの一次元自由任意曲面)であることを特徴とする。
請求項21に記載のディスプレイ装置は、請求項19又は20に記載のディスプレイ装置において、前記複数個のスクリーン各々は平板状であり、その複数個のスクリーンにより構成されたマルチスクリーン全体としての画面が、曲面(円筒面の一部若しくは全部、又は、曲がる方向が一方向のみの一次元自由任意曲面)であることを特徴とする。
請求項22に記載のディスプレイ装置は、複数個のスクリーンからなる円筒状マルチスクリーンが複数個一つの中心軸を中心にして多重に配置されて多重マルチスクリーン部が構成され、上記多重マルチスクリーン部の中心軸上に、この多重マルチスクリーン部に映像光を照射する全方位投写型光源プロジェクタが配置されたディスプレイ装置において、少なくとも一部の略球状マルチスクリーンが他の略球状マルチスクリーンに対して、上記中心軸を中心として相対的に回転させるようにしたことを特徴とする。
請求項23に記載のディスプレイ装置は、複数個のスクリーンからなる略球面状マルチスクリーンを複数個その北極と南極を通る一つの中心軸を中心にして多重に配置されて多重マルチスクリーン部が構成され、この多重マルチスクリーン部の上記中心軸上に、この多重マルチスクリーン部に映像光を照射する全方位投写型光源プロジェクタが配置されたディスプレイ装置において、少なくとも一部の略球面状マルチスクリーンが他の略球面状マルチスクリーンに対して、上記中心軸を中心として相対的に回転させるようにしたことを特徴とする。
請求項24に記載のディスプレイ装置は、請求項22又は23に記載のディスプレイ装置において、前記多重マルチスクリーン部の一部の前記マルチスクリーンが固定され、他のマルチスクリーンが回転するようにされたことを特徴とする。
請求項25に記載のディスプレイ装置は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23又は24に記載のディスプレイ装置において、前記スクリーンが、拡散角度領域と透明角度領域とを有することを特徴とする。
請求項25に記載のディスプレイ装置は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23又は24に記載のディスプレイ装置において、前記スクリーンが、拡散角度領域と透明角度領域とを有することを特徴とする。
請求項1に記載のディスプレイ装置によれば、積層又は略密着させた拡散フィルムからなる複数枚のスクリーンの一部又は全部に対してこれ等スクリーンが相対的に振動方向、振幅、位相のうちの少なくとも一つが異なり略スクリーンの面方向における振動を与えるようにしたので、それにより各スクリーンに対するスペックルノイズパターンの時間積分によるスペックル効果の低減を図ることができる。
そして、単に、複数のスクリーンを相対的に振動方向、振幅、位相のうちの少なくとも一つが異なり略スクリーンの面方向における振動を与えるに過ぎない手段によりスペックル効果の低減を図ることができるので、大型で重いモーター等を使用することは必ずしも必要では無く、装置の大型化、複雑化を伴うことなくスペックルノイズの低減を図ることができる。
そして、単に、複数のスクリーンを相対的に振動方向、振幅、位相のうちの少なくとも一つが異なり略スクリーンの面方向における振動を与えるに過ぎない手段によりスペックル効果の低減を図ることができるので、大型で重いモーター等を使用することは必ずしも必要では無く、装置の大型化、複雑化を伴うことなくスペックルノイズの低減を図ることができる。
請求項2に記載のデスプレイ装置によれば、請求項1に記載のディスプレイ装置において、1枚のスクリーンを略A sinωt 、他の1枚のスクリーンを略B cosωt で(但し、A、Bは振幅、ωは角振動数、tは時間)、この2枚のスクリーンの振動方向が互いに直交し、かつスクリーン面内方向に単振動する振動(例えば1枚のスクリーンを略A sinωt でスクリーンの縦方向に単振動させ、他の1枚のスクリーンを略B cosωt でスクリーン横方向に単振動させる)を、与えるようにしたので、ωが人間がちらつきを感じる小さな振動数になっても、この2枚のスクリーンの相対的運動は、A≠Bの場合楕円運動であり、A=Bの場合円運動となる。
依って、どんなにωが小さくなっても、相対的運動ベクトルの大きさは0にならず、方向が変化するだけである。特にA=Bの円運動の場合には相対的運動ベクトルの大きさは変化せず、方向のみが変化するだけである。よって、相対的に静止することがないので非常に小さなωであっても、スペックルノイズの低減を図ることができる。特に大型スクリーンに振動を与える場合の効果は大きい。
依って、どんなにωが小さくなっても、相対的運動ベクトルの大きさは0にならず、方向が変化するだけである。特にA=Bの円運動の場合には相対的運動ベクトルの大きさは変化せず、方向のみが変化するだけである。よって、相対的に静止することがないので非常に小さなωであっても、スペックルノイズの低減を図ることができる。特に大型スクリーンに振動を与える場合の効果は大きい。
請求項3に記載のディスプレイ装置によれば、請求項1、2に記載のディスプレイ装置において、互いに積層又は略密着させた複数のスクリーンのうちの一部を固定にしたので、全スクリーン毎に振動を与える必要が無く、より装置の小型化、簡単化、軽量化を図ることができる。
請求項4に記載のディスプレイ装置によれば、スクリーンに与える前記振動の周波数(振動周波数)を、この複数枚のスクリーン自身の固有振動数乃至それに近い値にしたので、振動を与えるスクリーンの重量が重くても小さい振動力で共振させることができる。従って、極めて微弱な力でそのスクリーンを振動をさせることができる。
請求項4に記載のディスプレイ装置によれば、スクリーンに与える前記振動の周波数(振動周波数)を、この複数枚のスクリーン自身の固有振動数乃至それに近い値にしたので、振動を与えるスクリーンの重量が重くても小さい振動力で共振させることができる。従って、極めて微弱な力でそのスクリーンを振動をさせることができる。
請求項5に記載のディスプレイ装置によれば、スクリーンがバネを介して振動を受けるバネタイプであって、スクリーンに与える振動の周波数fを1/[2π(m/k)1/2]又はそれに近似した値にしたので、スクリーンを共振乃至略共振させることができる。
なぜならば、1/[2π(m/k)1/2]はバネタイプのスクリーンの共振周波数であるからである(尚、m:振動エレメント、k:バネ定数)。
故に、振動を与えるスクリーンの重量が重くても共振により小さな力で振動をさせることができる。
なぜならば、1/[2π(m/k)1/2]はバネタイプのスクリーンの共振周波数であるからである(尚、m:振動エレメント、k:バネ定数)。
故に、振動を与えるスクリーンの重量が重くても共振により小さな力で振動をさせることができる。
請求項6に記載のディスプレイ装置によれば、スクリーンが振り子にように駆動された振動する振り子タイプであって、スクリーンに与える振動の周波数fを1/[2π(l/g)1/2]又はそれに近似した値にしたので、スクリーンを共振乃至略共振させることができる。
なぜならば、1/[2π(l/g)1/2]は振り子タイプのスクリーンの共振周波数であるからである(尚、l:振動中心から振動エレメント中心までの距離、k:重力加速度)。
故に、振動を与えるスクリーンの重量が重くても共振により小さな力で振動をさせることができる。
なぜならば、1/[2π(l/g)1/2]は振り子タイプのスクリーンの共振周波数であるからである(尚、l:振動中心から振動エレメント中心までの距離、k:重力加速度)。
故に、振動を与えるスクリーンの重量が重くても共振により小さな力で振動をさせることができる。
請求項7に記載のディスプレイ装置によれば、スクリーンに与える振動の周波数が人間の目にちらつきを感じさせない周波数、20Hz〜45Hzなので、スペックルノイズパターンの時間積分によるスペックル効果の低減を極めて有効に図ることができる。
尚、一方向、例えば上下方向に単振動させる場合、動く方向が上から下へ、或いは下から上に切り換わるときに振動スクリーンが停止する時間が一時的に生じ、その時間内はスペックルノイズ防止効果が得られないとは理論的に言える。しかし、20Hz〜45Hzの周波数で振動する場合、その振動スクリーンの方向が切り換わるときの停止時間は人の視覚能力の面からは無視できる程度の短さである。従って、スペックルノイズは視認されず、スペックル効果の低減効果が実質的に損なわれる虞は全くない。
また、音波が外部に漏れない装置でスクリーンを振動させる場合、及び、音波によらない振動装置でスクリーンを振動させる場合、人間がちらつきを感じない周波数20Hz以上でスクリーンを振動させると全く問題は生じない。
尚、一方向、例えば上下方向に単振動させる場合、動く方向が上から下へ、或いは下から上に切り換わるときに振動スクリーンが停止する時間が一時的に生じ、その時間内はスペックルノイズ防止効果が得られないとは理論的に言える。しかし、20Hz〜45Hzの周波数で振動する場合、その振動スクリーンの方向が切り換わるときの停止時間は人の視覚能力の面からは無視できる程度の短さである。従って、スペックルノイズは視認されず、スペックル効果の低減効果が実質的に損なわれる虞は全くない。
また、音波が外部に漏れない装置でスクリーンを振動させる場合、及び、音波によらない振動装置でスクリーンを振動させる場合、人間がちらつきを感じない周波数20Hz以上でスクリーンを振動させると全く問題は生じない。
請求項8に記載のディスプレイ装置によれば、スクリーンに与える振動が略一方向の単振動なので、振動発生手段として回転力を得るモーターを用いる必要が無く、簡単な振動発生手段を用いることができ、延いては、装置の大型化、複雑化を伴うことなくスペックルノイズの低減を図ることができる。
請求項9に記載のディスプレイ装置によれば、本発明を、スクリーンを、曲面(円筒面の一部若しくは全部、又は、曲がる方向が一方向のみの一次元自由任意曲面)にしたタイプの大画面のものに適用することができる。
従って、巨大な画面のディスプレイ装置において、スペックルノイズ低減を図ることができる。
また、前記振動方向を曲がっていない一方向に一致させるので、曲面の画面のスクリーンに対してスペックルノイズ低減用の振動を簡単に与えることができる。
請求項9に記載のディスプレイ装置によれば、本発明を、スクリーンを、曲面(円筒面の一部若しくは全部、又は、曲がる方向が一方向のみの一次元自由任意曲面)にしたタイプの大画面のものに適用することができる。
従って、巨大な画面のディスプレイ装置において、スペックルノイズ低減を図ることができる。
また、前記振動方向を曲がっていない一方向に一致させるので、曲面の画面のスクリーンに対してスペックルノイズ低減用の振動を簡単に与えることができる。
請求項10に記載のディスプレイ装置によれば、スクリーンに与える振動の振幅を、ピクセルサイズ(ビットピッチ)以下にするので、複数のスクリーンをスクリーン面内方向に並べて、大画面スクリーンを構成する場合、継ぎ目をピクセルピッチ(ドットピッチ)以下にできるため、継ぎ目を目立たなく構成して、スペックル効果の低減を図ることができる。
請求項11に記載のディスプレイ装置によれば、スピーカ等が発生する音波によりスクリーンを振動させる起振力を得るので、スピーカ等の起振力を発生する手段をスクリーンに直接接触させることなく、スクリーンに振動を与えることができる。
従って、スクリーンの重量がスピーカ等に加わらないようにすることができる。
請求項11に記載のディスプレイ装置によれば、スピーカ等が発生する音波によりスクリーンを振動させる起振力を得るので、スピーカ等の起振力を発生する手段をスクリーンに直接接触させることなく、スクリーンに振動を与えることができる。
従って、スクリーンの重量がスピーカ等に加わらないようにすることができる。
請求項12に記載のディスプレイ装置によれば、スピーカ等の起振力を発生する手段をスクリーンに直接接触させることによりスクリーンに与えるので、スクリーンとスピーカ等との間に部品を介在させる必要が無く、ディスプレイ装置の構成を簡単にできる。
請求項13に記載のディスプレイ装置によれば、電磁力によりスクリーンを振動させるので、スピーカ等の他、電磁リニアアクチュエータ等を用いてスペックル効果の低減を図ることができる。
請求項13に記載のディスプレイ装置によれば、電磁力によりスクリーンを振動させるので、スピーカ等の他、電磁リニアアクチュエータ等を用いてスペックル効果の低減を図ることができる。
請求項14に記載のディスプレイ装置によれば、ピエゾ素子によりスクリーンを振動させるので、ピエゾ素子を用いてスペックル効果の低減を図ることができる。
請求項15に記載のディスプレイ装置によれば、スクリーンに固定された振動モータにより振動をスクリーンに対して与えるので、振動モータを用いてスペックル効果の低減を図ることができる。
請求項15に記載のディスプレイ装置によれば、スクリーンに固定された振動モータにより振動をスクリーンに対して与えるので、振動モータを用いてスペックル効果の低減を図ることができる。
請求項16に記載のディスプレイ装置によれば、スクリーンが光の偏光状態を保つので、偏光された光による複数の画像光をスクリーンに照射することができ、延いては、立体表示が可能となる。
請求項17に記載のディスプレイ装置によれば、請求項15に記載のディスプレイ装置において、右目用画像と左目用画像をスクリーンに表示するので、右目用画像用(円)偏光子を有する眼鏡と左目用画像用(円)偏光子を有する眼鏡からなる立体眼鏡により立体画像を視認することが可能となる。
請求項17に記載のディスプレイ装置によれば、請求項15に記載のディスプレイ装置において、右目用画像と左目用画像をスクリーンに表示するので、右目用画像用(円)偏光子を有する眼鏡と左目用画像用(円)偏光子を有する眼鏡からなる立体眼鏡により立体画像を視認することが可能となる。
請求項18に記載のディスプレイ装置によれば、プロジェクタの光源がビームステアリングスキャン方式のレーザー光源なので、スクリーンに画像を表示させる光はレーザービームである。
従って、普通の光を用いた場合のようにスクリーンに光をレンズ等の集光手段によりフォーカスして照射する必要はないので、ピント合わせをする必要はなく、所謂、ピンぼけというトラブルが生じる余地はない。特に曲面スクリーンへの表示にピンボケが発生しない長所がある。
従って、普通の光を用いた場合のようにスクリーンに光をレンズ等の集光手段によりフォーカスして照射する必要はないので、ピント合わせをする必要はなく、所謂、ピンぼけというトラブルが生じる余地はない。特に曲面スクリーンへの表示にピンボケが発生しない長所がある。
請求項19に記載のディスプレイ装置によれば、マルチスクリーンタイプにしたので、極めて大きな画面を得ることができ、巨大画面スクリーンのディスプレイ装置を提供できる。
請求項20に記載のディスプレイ装置によれば、請求項19の記載のディスプレイ装置において、個々のスクリーンに振動を与える振動発生手段が、そのスクリーンの正面又は背面から視た占有エリアから食み出さないように形成されているので、各スクリーンを間隔を設けること無く、即ち完全なフレームレスで敷き詰めることができる。
請求項20に記載のディスプレイ装置によれば、請求項19の記載のディスプレイ装置において、個々のスクリーンに振動を与える振動発生手段が、そのスクリーンの正面又は背面から視た占有エリアから食み出さないように形成されているので、各スクリーンを間隔を設けること無く、即ち完全なフレームレスで敷き詰めることができる。
請求項21に記載のディスプレイ装置によれば、マルチスクリーン全体としては曲面であっても、そのマルチスクリーンを構成する個々のスクリーンは平板状なので、個々のスクリーンを曲面に形成する必要はなく、マルチスクリーン全体としては曲面のディスプレイ装置の各スクリーンは平板状に形成できるので、製造コストを徒に高めることなくマルチスクリーン全体としては曲面のディスプレイ装置を得ることができる。
請求項22に記載のディスプレイ装置によれば、円筒状マルチスクリーンに画像を表示するタイプのディスプレイ装置に本発明を適用して円筒状のマルチスクリーンを回転させるという簡単な手段によりスペックル効果の低減を図ることができる。
請求項22に記載のディスプレイ装置によれば、円筒状マルチスクリーンに画像を表示するタイプのディスプレイ装置に本発明を適用して円筒状のマルチスクリーンを回転させるという簡単な手段によりスペックル効果の低減を図ることができる。
請求項23に記載のディスプレイ装置によれば、略球面状のマルチスクリーンに画像を表示させるタイプのディスプレイ装置に本発明を適用して、その球面の北極と南極を結ぶ中心軸を中心として略球面状のマルチスクリーンを回転させるという簡単な手段によりスペックル効果の低減を図ることができる。
請求項24に記載のディスプレイ装置によれば、請求項21、22のディスプレイ装置において、一部の円筒状マルチスクリーン又は略球面状マルチスクリーンのみを回転させることによって全部のマルチスクリーンを回転させる必要が無く、より装置の小型化、簡単化、軽量化を図ることができる。
請求項24に記載のディスプレイ装置によれば、請求項21、22のディスプレイ装置において、一部の円筒状マルチスクリーン又は略球面状マルチスクリーンのみを回転させることによって全部のマルチスクリーンを回転させる必要が無く、より装置の小型化、簡単化、軽量化を図ることができる。
請求項25に記載のディスプレイ装置によれば、スクリーンが拡散角度領域と透明角度領域と透明角度を有するので、プロジェクタからの画像光はスクリーンの拡散角度領域にて観客が視認できるように拡散し、照明用光源等による光、即ち、外光は透明角度領域にて透過させて観客から逸れた方向に進ませるようにすることができ、外光が観客に見えてしまうことを回避することができる。
依って、明所でも高コントラスト表示が可能となる。
依って、明所でも高コントラスト表示が可能となる。
本発明の第1のものは、基本的に、平板状或いはそれに近いスクリーン或いはマルチスクリーンを多重にし、多重のスクリーン或いはマルチスクリーンに相対的に例えば一方向の振動(単振動)を与えることにより、或いは振動方向、振幅、位相が異なる振動を与えることにより、スペックルノイズの低減を図るものであり、第2のものは、基本的に円筒状或いは球面状のマルチスクリーンを多重にし、マルチスクリーンを相対的に一回転方向に回転させることによりスペックル効果の低減を図るものである。
そこで、第1のものについての最良の実施形態について述べると、多重にしたスクリーン又はマルチスクリーンの一部を固定にし、他に振動を与えるようにすると良い。
そこで、第1のものについての最良の実施形態について述べると、多重にしたスクリーン又はマルチスクリーンの一部を固定にし、他に振動を与えるようにすると良い。
そして、与える振動の振動周波数は、振動を受けるスクリーン又はマルチスクリーンへの振動の与えやすさという点からは、そのスクリーン又はマルチスクリーン固有振動数と同一乃至それに近い値にすると良いといえる。というのは、共振により振動をさせることができ、スクリーン又はマルチスクリーンに対して極めて小さな力で振動させることができるからである。
その共振周波数は、バネタイプと振り子タイプで異なり、請求項5はバネタイプのものについて、請求項6は振り子タイプのものについて示している。
その共振周波数は、バネタイプと振り子タイプで異なり、請求項5はバネタイプのものについて、請求項6は振り子タイプのものについて示している。
そして、振動の付与は、スピーカ等を用い、音波によりスクリーンを振動させる手段が非常に好ましい。というのは、ディスプレイ装置には音声の発生を伴うのが普通であり、音声発生のためにスピーカを用いられ、そのスピーカをスペックルノイズ低減用振動の発生手段としても用いることができからである。
具体的には、普通の音声回路の出力信号と、スペックルノイズ低減用振動付与用の信号とを合成したものをスピーカに与えると、そのスピーカからは音声用の音波と、スペックルノイズ低減用振動用の音波とが発生する。
従って、スペックルノイズ低減用振動専用の振動発生手段を用いる必要がない。
具体的には、普通の音声回路の出力信号と、スペックルノイズ低減用振動付与用の信号とを合成したものをスピーカに与えると、そのスピーカからは音声用の音波と、スペックルノイズ低減用振動用の音波とが発生する。
従って、スペックルノイズ低減用振動専用の振動発生手段を用いる必要がない。
また、振動周波数は、人間の目の特性の面からは、ちらつきを感じない周波数、具体的には20〜45Hz程度が好ましいといえる。というのは、20Hz以上にしないとスペックルノイズ低減効果が弱く、45Hz以下にしないと、可聴音波帯域(50〜18000Hz)の下限の周波数50Hzとオーバーラップするおそれがあり、スピーカにより音声を発生する場合、音声中に振動用信号による音声が雑音として混入する可能性があるからである。
振動の方向は、一方向にのみ曲がった曲面のスクリーン又はマルチスクリーンの場合は、曲がっていない方向、具体的には上記一方向と直交する方向にすることが好ましい。
振動の方向は、一方向にのみ曲がった曲面のスクリーン又はマルチスクリーンの場合は、曲がっていない方向、具体的には上記一方向と直交する方向にすることが好ましい。
しかし、スピーカ等の振動発生手段を直接スクリーンに接触させ、音波を解することなく直接スクリーンに対して振動を与えるようにしても良い。
尚、振動発生手段としては、スピーカが好適であるが、それ以外の電磁力を利用した手段、ピエゾ素子(圧電素子)も好適である。
尚、振動発生手段としては、スピーカが好適であるが、それ以外の電磁力を利用した手段、ピエゾ素子(圧電素子)も好適である。
また、スクリーンとして、光の偏光状態を保持できるものを用いれば、立体画像の表示が可能になる。
具体的には、右目用画像と左目用画像を例えば二つのプロジェクタにより一つのスクリーン或いはマルチスクリーンへ照射し、各観客が右目用画像用(円)偏光子を有する眼鏡と左目用画像用(円)偏光子を有する眼鏡からなる立体眼鏡をかけてスクリーンを視ることにより立体画像を視認することができる。
具体的には、右目用画像と左目用画像を例えば二つのプロジェクタにより一つのスクリーン或いはマルチスクリーンへ照射し、各観客が右目用画像用(円)偏光子を有する眼鏡と左目用画像用(円)偏光子を有する眼鏡からなる立体眼鏡をかけてスクリーンを視ることにより立体画像を視認することができる。
また、スクリーンとして、拡散角度領域と透明角度領域と透明角度を有するものを用いると、スクリーンの斜め下側プロジェクタからの画像光をスクリーンの拡散角度領域にて観客が視認できるように拡散させ、野外の場合の太陽光、室内における照明用光源等による光、即ち、外光は透明角度領域にて透過させて観客から逸れた方向に進ませるようにすることができる。
従って、野外の場合の太陽或いは月、室内における照明用光源等による外光が観客に見えて画像の視認性が害されてしまうことを回避することができる。依って、明所でも高コントラスト表示が可能となる。
従って、野外の場合の太陽或いは月、室内における照明用光源等による外光が観客に見えて画像の視認性が害されてしまうことを回避することができる。依って、明所でも高コントラスト表示が可能となる。
プロジェクタ用光源として、レーザー光源が種々の点で好ましいが、特に、ビームステアリングスキャン方式を用いると、スクリーンに光をレンズ等の集光手段によりフォーカスして照射する必要はない。
従って、ピント合わせをする必要はなく、所謂、ピンぼけというトラブルが生じる余地はなく、好ましい。特に曲面スクリーンへの表示にピンボケが発生しない長所がある。
従って、ピント合わせをする必要はなく、所謂、ピンぼけというトラブルが生じる余地はなく、好ましい。特に曲面スクリーンへの表示にピンボケが発生しない長所がある。
本発明は、一画面を構成するスクリーンが1枚のみのものに適用できるのみならず、一画面を敷き詰められた複数枚のスクリーンにより構成されたマルチスクリーンタイプのものにも適用できるが、マルチスクリーンタイプのものに適用した場合、スクリーンを振動させる振動付与手段は、各スクリーンが大きい場合は、各スクリーン毎に設けることが好ましい。
そして、各スクリーン毎に振動付与手段を設けた場合、その各振動付与手段はスクリーンの背後に、正面から視てスクリーンのエリアから食み出さないように設けることが好ましい。というのは、各スクリーンを間に隙間無く敷き詰めることができるからであり、マルチスクリーンにより切れ目のない良好な一巨大画面を形成することができるのである。
そして、各スクリーン毎に振動付与手段を設けた場合、その各振動付与手段はスクリーンの背後に、正面から視てスクリーンのエリアから食み出さないように設けることが好ましい。というのは、各スクリーンを間に隙間無く敷き詰めることができるからであり、マルチスクリーンにより切れ目のない良好な一巨大画面を形成することができるのである。
マルチスクリーンにより曲面、球面を形成する場合、そのマルチスクリーンを構成する個々のスクリーンとして曲面、球面状のものを用いることができるが、個々のスクリーンとして平板状のものを用いつつ、マルチスクリーン全体として曲面、球面が形成されるようにすると、製造コストを徒に高めることなくマルチスクリーン全体としては曲面のディスプレイ装置の製造コストの低減を図ることができる。
本発明の第2のものは、前述のように、基本的に円筒状或いは球面状(1軸回転対称自由曲面状)のマルチスクリーンを多重にし、マルチスクリーンを相対的に一回転方向に回転させることによりスペックル効果の低減を図るものであるが、多重に形成された複数のマルチスクリーンの一部を固定にし、他のマルチスクリーンのみを回転するようにすると、全部のマルチスクリーンを回転させる必要が無く、より装置の小型化、簡単化、軽量化を図ることができる。
以下、本発明の詳細を図示実施例に基づいて説明する。
図1(A)〜(C)は本発明の第1の実施例(:実施例1)を示すものであり、(A)は要部の斜視図、(B)は要部の側面図、(C)はバネタイプの共振の説明図である。
この第1の実施例は、本発明をシングルスクリーンバネタイプのディスプレイ装置に適用したものである。
図1(A)〜(C)は本発明の第1の実施例(:実施例1)を示すものであり、(A)は要部の斜視図、(B)は要部の側面図、(C)はバネタイプの共振の説明図である。
この第1の実施例は、本発明をシングルスクリーンバネタイプのディスプレイ装置に適用したものである。
2は筐体、4、4、・・・は筐体2の表面に上向きで配置されたスピーカである。
本スピーカ4、4、・・・はオーディオ用の音波(50〜18000Hz)と、スペックルノイズ低減用振動用の音波(20〜40Hz、例えば40Hz)とを発生する。
6は断面コ状の板バネで、例えばアクリル、ステンレス等からなり、垂直の向きにて平行に位置されている一対の支持部8、8と、その一対の支持部8、8の上端間に形成されたバネ本体部10とからなり、このバネ本体部10が上記スピーカ4、4、・・・上方に稍離間して位置する。
本スピーカ4、4、・・・はオーディオ用の音波(50〜18000Hz)と、スペックルノイズ低減用振動用の音波(20〜40Hz、例えば40Hz)とを発生する。
6は断面コ状の板バネで、例えばアクリル、ステンレス等からなり、垂直の向きにて平行に位置されている一対の支持部8、8と、その一対の支持部8、8の上端間に形成されたバネ本体部10とからなり、このバネ本体部10が上記スピーカ4、4、・・・上方に稍離間して位置する。
従って、スピーカ4、4,・・・から発生したスペックルノイズ低減用振動用の音波(20〜45Hz、例えば40Hz)によってバネ本体部10が振動する。この振動は、単振動であり、その向きは、スピーカの発生する音波の向きである垂直方向である。この振動方向はスクリーン面内方向の単振動であり効率的にスペックルノイズ低減効果を得ることができる。
12は垂直に向けられた拡散フィルムからなる振動スクリーンで、その下端がバネ本体部10の幅方向における略中央部に固定されている。14は上側従動板バネで、例えばアクリル、ステンレス等からなり、その両側端は図示しない上側板バネ保持部により保持され、その下面の幅方向における中央部には上記振動スクリーン12の上端が固定されている。
12は垂直に向けられた拡散フィルムからなる振動スクリーンで、その下端がバネ本体部10の幅方向における略中央部に固定されている。14は上側従動板バネで、例えばアクリル、ステンレス等からなり、その両側端は図示しない上側板バネ保持部により保持され、その下面の幅方向における中央部には上記振動スクリーン12の上端が固定されている。
16は上記振動スクリーン12の後側に配置された拡散フィルムからなる固定スクリーンであり、図示しない位置固定手段により筐体に対する位置が固定されている。
尚、図1においてプロジェクタは図示しないが、好適なのはレーザー光源であり、特に、ビームステアリングスキャン方式のレーザー光源によれば、フォーカスが必要ではなく、ピンぼけという問題の発生する余地はないので、好ましいといえる。
尚、図1においてプロジェクタは図示しないが、好適なのはレーザー光源であり、特に、ビームステアリングスキャン方式のレーザー光源によれば、フォーカスが必要ではなく、ピンぼけという問題の発生する余地はないので、好ましいといえる。
この振動スクリーン12の振動を図1(C)を参照して説明する。
本実施例は、動作中、スピーカ4、4、・・・が常に一定の周波数(例えば40Hz)のスペックルノイズ低減用の振動発生用の信号を受けるので、それによりその周波数の音波を発生し続ける。そして、その音波により上記バネ本体部10が振動し、それに下端が固定された振動スクリーン12がそのバネ本体部10によって振動する。その際に、その振動に伴って上記上側従動板バネ14も振動する。
本実施例は、動作中、スピーカ4、4、・・・が常に一定の周波数(例えば40Hz)のスペックルノイズ低減用の振動発生用の信号を受けるので、それによりその周波数の音波を発生し続ける。そして、その音波により上記バネ本体部10が振動し、それに下端が固定された振動スクリーン12がそのバネ本体部10によって振動する。その際に、その振動に伴って上記上側従動板バネ14も振動する。
その振動による変位を、時間tによる関数S(t)とすると、そのS(t)は次式(1)で表される。
S(t)=Asinωt ・・・(1)
尚、Aは定数、ωは角振動数(角周波数)である。ちなみに、その振動の周期Tは次式(2)で表される。
T=2π/ω ・・・(2)
S(t)=Asinωt ・・・(1)
尚、Aは定数、ωは角振動数(角周波数)である。ちなみに、その振動の周期Tは次式(2)で表される。
T=2π/ω ・・・(2)
上記式(1)を時間tで微分して速度v(t)を求めると、その速度v(t)は次式(3)で表される。
v(t)=dS(t)/dt=Aωcosωt ・・・(3)
上記式(3)を更に時間tで微分して加速度α(t)を求めると、その加速度α(t)は次式(4)で表される。
α(t)=dv(t)/dt=d2S(t)/dt2=−Aω2S(t) ・・・(4)
v(t)=dS(t)/dt=Aωcosωt ・・・(3)
上記式(3)を更に時間tで微分して加速度α(t)を求めると、その加速度α(t)は次式(4)で表される。
α(t)=dv(t)/dt=d2S(t)/dt2=−Aω2S(t) ・・・(4)
上記式(4)に振動スクリーン12側の質量mを乗算して復元力(起振力)F(t)を求めると、その復元力F(t)は次式(5)で表される。
F(t)=mα(t)=−mω2S(t) ・・・(5)
この式(5)から、復元力(起振力)Fが変位Sに比例することが明らかである。
従って、次式(6)が成立する。尚、mω2 をkとする。
F=−kS=−mω2S(t) ・・・(6)
F(t)=mα(t)=−mω2S(t) ・・・(5)
この式(5)から、復元力(起振力)Fが変位Sに比例することが明らかである。
従って、次式(6)が成立する。尚、mω2 をkとする。
F=−kS=−mω2S(t) ・・・(6)
従って、k=mω2であることから、ω=√(k/m)となる。
そして、以上のことから、振動の周期Tを求めると、その周期Tは次式(7)2π/ωで表される。
T=2π/ω=2π√(m/k)となる。
この周期Tの逆数fがこの板バネタイプの振動スクリーン12の共振周波数であり、この共振周波数fと同じ周波数或いはそれに近似した周波数の振動をスピーカ4、4、・・・により与えると、そこから発生する音波と振動スクリーン12とが共振し、音波の力がどんなに弱くても(極端に言えば0でない限り)振動スクリーン12を振動させることができ、振動スクリーン12の質量(重量)は小さい方が共振周波数が大きくなり、ちらつきを感じにくくなるため、より好ましいといえる。
そして、以上のことから、振動の周期Tを求めると、その周期Tは次式(7)2π/ωで表される。
T=2π/ω=2π√(m/k)となる。
この周期Tの逆数fがこの板バネタイプの振動スクリーン12の共振周波数であり、この共振周波数fと同じ周波数或いはそれに近似した周波数の振動をスピーカ4、4、・・・により与えると、そこから発生する音波と振動スクリーン12とが共振し、音波の力がどんなに弱くても(極端に言えば0でない限り)振動スクリーン12を振動させることができ、振動スクリーン12の質量(重量)は小さい方が共振周波数が大きくなり、ちらつきを感じにくくなるため、より好ましいといえる。
尚、振動スクリーン12にスピーカ4、4、・・・に与える振動の周波数として、駆動力が少なくて済むようにするという視点からは、共振周波数乃至それに近い周波数が好ましいといえるが、与える振動により視認性が害されないという視点からは、人間の目にちらつきを感じさせない周波数であることが好ましい。
また、スピーカからの音声に振動成分がオーバーラップせず、振動成分によるノイズが生じないようにするという点では45Hz以下であることが好ましい。
以上のことから、振動周波数は20〜45Hzが好ましいといえる。
従って、スクリーン12側の共振周波数をその20〜45Hz内に納まるように設計し、その周波数の音声信号をスピーカ4、4、・・・にスペックルノイズ低減用振動をさせるものとして、与えればよい。勿論、このような振動は人間の可聴周波数範囲よりも下方なのであるので、音声的にも観客に一切影響しない。
また、スピーカからの音声に振動成分がオーバーラップせず、振動成分によるノイズが生じないようにするという点では45Hz以下であることが好ましい。
以上のことから、振動周波数は20〜45Hzが好ましいといえる。
従って、スクリーン12側の共振周波数をその20〜45Hz内に納まるように設計し、その周波数の音声信号をスピーカ4、4、・・・にスペックルノイズ低減用振動をさせるものとして、与えればよい。勿論、このような振動は人間の可聴周波数範囲よりも下方なのであるので、音声的にも観客に一切影響しない。
また、20〜45Hz程度の周波数の振動だと、従来の1〜5Hz程度で揺動する場合に比較して充分に高い周波数の振動なので、振動が単振動であるために停止時間が生じてもスペックルパターンは見えず、良好な視認性が阻害されるというおそれはない。
即ち、本実施例においては、単振動であるので、前述の如く、理論上、上昇から下降に、下降から上昇に移動方向が逆転する際に停止時間が生じる。そして、理論上、当然のことながら、その停止時間中は、スペックルノイズ低減効果は得られないと言える。
しかし、振動周波数は20〜45Hzは視覚的にはかなり高い周波数であり、停止時間はスペックルノイズが視認できない極めて短い時間なので、停止時間が生じてもそれにより視認性が害されるおそれは全くない。
即ち、本実施例においては、単振動であるので、前述の如く、理論上、上昇から下降に、下降から上昇に移動方向が逆転する際に停止時間が生じる。そして、理論上、当然のことながら、その停止時間中は、スペックルノイズ低減効果は得られないと言える。
しかし、振動周波数は20〜45Hzは視覚的にはかなり高い周波数であり、停止時間はスペックルノイズが視認できない極めて短い時間なので、停止時間が生じてもそれにより視認性が害されるおそれは全くない。
図2(A)〜(D)はバネタイプのディスプレイ装置の各別の変形例を示すものである。
図2(A)に示す変形例は振動スクリーン12の4つの隅角部を各々バネ15a、15b、15c、15dにて保持したものである。
具体的には、筐体上部16aの下面にバネ15a、15bの一端が固定され、それらバネ15a、15bの他端がスクリーン12上辺の両端に固定されている。
図2(A)に示す変形例は振動スクリーン12の4つの隅角部を各々バネ15a、15b、15c、15dにて保持したものである。
具体的には、筐体上部16aの下面にバネ15a、15bの一端が固定され、それらバネ15a、15bの他端がスクリーン12上辺の両端に固定されている。
振動スクリーン12の下辺の両端と筐体下部16bとの間に上記バネ15c、15dが設けられ、筐体下部16b上であって振動スクリーン12中央部の下側に当たる部分には振動発生手段である例えばスピーカ4が上向きに配置されている。尚、12aは振動スクリーン12の下部に設けられた音波受け片で、スピーカ4から発生した音波を有効に受けてスクリーン12を確実に振動するようにするためのものである。尚、スピーカ4以外の振動発生手段、例えばピエゾ素子等)を用い、その振動発生手段を直接振動スクリーン12に接触させて音波を介さずに振動を伝える場合には、音波受け片12aは不要である。
図2(B)は上の部分が斜視図、下の部分が側面図である。
この図2(B)に示す変形例においては、振動スクリーン12の上辺の両端部は筐体上部16aの下面に固定された断面コ字状に曲折した曲折バネ18a、18bの他端に固定されている。そして、振動スクリーン12の下辺両端部には後方を向いた風圧受け片20a、20bが形成されている。
22a、22bはL字状の音波伝達片で、一片にてスピーカ4a、4bからの音波を受けてその音波により回動し、他片にて上記風圧圧受け片20a、20bに下側から風圧を与えて振動スクリーン12を上下方向に振動させるようにされている。
この図2(B)に示す変形例においては、振動スクリーン12の上辺の両端部は筐体上部16aの下面に固定された断面コ字状に曲折した曲折バネ18a、18bの他端に固定されている。そして、振動スクリーン12の下辺両端部には後方を向いた風圧受け片20a、20bが形成されている。
22a、22bはL字状の音波伝達片で、一片にてスピーカ4a、4bからの音波を受けてその音波により回動し、他片にて上記風圧圧受け片20a、20bに下側から風圧を与えて振動スクリーン12を上下方向に振動させるようにされている。
図2(C)に示す変形例は、筐体上部16aに上部が固定された断面コ字状バネ18の下部先端に振動スクリーン12の上端を、筐体下部16bに下部が固定された断面コ字状バネ24の上部片先端に振動スクリーン12の下端を固定し、例えば、断面コ字状バネ24の上部の上方にスピーカ4を下向きに配置したものである。
スピーカ4がスペックルノイズ軽減用の音波を発生すると、その音波を断面コ字状バネ24の上部が受けて上下方向に振動し、スクリーン12を上下方向に振動させる。
スピーカ4がスペックルノイズ軽減用の音波を発生すると、その音波を断面コ字状バネ24の上部が受けて上下方向に振動し、スクリーン12を上下方向に振動させる。
図2(D)は図2(C)に示す変形例のスピーカ4に代えて振動発生手段として用いるモータによる回転振動発生手段40を示す斜視図である。
42はモータの回転軸、44は回転軸先端部で、先端部を半円柱状に切り欠くことにより生じた残部からなる。46は回転中心部である。
42はモータの回転軸、44は回転軸先端部で、先端部を半円柱状に切り欠くことにより生じた残部からなる。46は回転中心部である。
上記回転振動発生手段40は、例えば、回転軸先端部44が図2(C)に示す上記断面コ字状バネ24の上部に上側から接するように設置する。そして、モータが回転すると、回転軸先端部44がコ字状バネ24の上部に接しているときはFが大で、スクリーン12が下降せしめられる。そして、切欠部がコ字状バネ24の上部に接する状態になると、Fが小となり、スクリーン12は上昇せしめられる。Fの大小は、モーターの回転速度の変化による半円筒型の重りの遠心力(F=mrω2)の変化によっても得られる。
このような動作がモータが1回転する毎に繰り返され、その回転数が振動周波数となる。
このような動作がモータが1回転する毎に繰り返され、その回転数が振動周波数となる。
図3(A)〜(D)はバネタイプのディスプレイ装置の振動発生手段の各別の例50a〜50dを示すものである。
図3(A)に示す例50aはスピーカ52を用いたもので、このスピーカ52は上向きに設けられており、その上にスピーカ52の音波を受けて振動する円盤状の板バネ54が位置せしめられている。56は板バネ54上に設けられた振動伝達手段である。
図3(A)に示す例50aはスピーカ52を用いたもので、このスピーカ52は上向きに設けられており、その上にスピーカ52の音波を受けて振動する円盤状の板バネ54が位置せしめられている。56は板バネ54上に設けられた振動伝達手段である。
図3(B)に示す例50bはピエゾ素子58を用いて振動を得るようにしたものである。
図3(C)に示す例50cは電磁リニアアクチュエータ60を用いて振動を得るようにしたものである。
図3(D)に示す例50dはモータ62により上下方向の振動を得るようにしたものである。64は半円柱状の重りである。
この図3(A)〜(D)に示す例50a〜50dは総てバネタイプであり、一方向の振動、即ち、単振動を発生する。
図3(C)に示す例50cは電磁リニアアクチュエータ60を用いて振動を得るようにしたものである。
図3(D)に示す例50dはモータ62により上下方向の振動を得るようにしたものである。64は半円柱状の重りである。
この図3(A)〜(D)に示す例50a〜50dは総てバネタイプであり、一方向の振動、即ち、単振動を発生する。
図4は本発明の第2の実施例(:実施例2)であるフレームレスマルチスクリーンを一つのスクリーンとして用いたタイプを示す斜視図である。
12mは複数枚のスクリーンを縦横にフレームレスに配設することに形成された可動マルチスクリーン、16mはその前方に重ねて配置された固定マルチスクリーンで、複数枚のスクリーンを縦横にフレームレスに配設することに形成されている。尚、図4においては、可動マルチスクリーン12m、振動マルチスクリーン16mを構成する個々のスクリーンの図示は省略する。
12mは複数枚のスクリーンを縦横にフレームレスに配設することに形成された可動マルチスクリーン、16mはその前方に重ねて配置された固定マルチスクリーンで、複数枚のスクリーンを縦横にフレームレスに配設することに形成されている。尚、図4においては、可動マルチスクリーン12m、振動マルチスクリーン16mを構成する個々のスクリーンの図示は省略する。
66、66は可動マルチスクリーン12mの両側縁に後方に延びるように配設されたスクリーン保持片で、音波を受ける音波受けバネ66a、66aを有する。
4、4は上記音波受けバネ66a、66aの下側に上向きに配置されたスピーカで、スペックルノイズ低減用音波を発生する。
68は天井ミラーで、上記可動マルチスクリーン12mの上辺から後方へ延びるように配置されており、下面が反射面である。
4、4は上記音波受けバネ66a、66aの下側に上向きに配置されたスピーカで、スペックルノイズ低減用音波を発生する。
68は天井ミラーで、上記可動マルチスクリーン12mの上辺から後方へ延びるように配置されており、下面が反射面である。
70rは大角度入射型リアプロジェクタで、光源としてレーザー光源を用いている。このプロジェクタ70rは可動マルチスクリーン12mの下部中央の稍後方に位置されており、画像光を上記天井ミラー68に上向きに投射すると、その画像光が天井ミラー68にて可動マルチスクリーン12mの裏面に反射される。
その結果、正面から視認できる画像がスクリーン12m、16mによって表示される状態になる。
その結果、正面から視認できる画像がスクリーン12m、16mによって表示される状態になる。
そして、上記スピーカ4、4はスペックルノイズ低減用音波を発生する20〜45Hz、周波数、例えば40Hz、振幅、例えば0.1〜0.3mm程度の低周波信号をうけてスペックルノイズ低減用音波を発生する。
尚、このスピーカ4、4は画像に伴うオーディオ信号も合わせて発生するようにしても良いことはいうまでもない。
尚、このスピーカ4、4は画像に伴うオーディオ信号も合わせて発生するようにしても良いことはいうまでもない。
図5は図4に示すディスプレイ装置の一つの変形例を示す斜視図である。本ディスプレイ装置は、図4に示すディスプレイ装置とは、基本的に、板バネとして多重構造板バネ72、72を用いた点で異なっているが、それ以外には大きな相違点が無いので、相違点についてのみ説明する。
74は図示しない筐体に固定された柱で、上記多重構造板バネ72、72を構成するバネ片72a、72a、・・・の一方の片は上記柱74、74に固定され、他方の片は振動マルチスクリーン12mに固定されたスクリーン保持片66、66に固定されている。
尚、76、76は振動発生手段(図面には一方の振動発生手段76のみ現れる。)であり、必ずしもスピーカである必要はなく、スピーカ以外の振動発生手段を用いても良い。
74は図示しない筐体に固定された柱で、上記多重構造板バネ72、72を構成するバネ片72a、72a、・・・の一方の片は上記柱74、74に固定され、他方の片は振動マルチスクリーン12mに固定されたスクリーン保持片66、66に固定されている。
尚、76、76は振動発生手段(図面には一方の振動発生手段76のみ現れる。)であり、必ずしもスピーカである必要はなく、スピーカ以外の振動発生手段を用いても良い。
図6(A)〜(C)は単振動をスクリーン(ここではマルチスクリーン含む)に与えるのに用いることのできるバネの各別の例78a〜78cを示す斜視図である。図6(A)、(B)に示すもの78a、78bは、共に一枚の板材を複雑に曲折して形成した板バネであり、図6(C)に示すものは、一本の線材を部分的にコイルスプリング状に曲折して形成したトーションバネ78cである。
図7は図4に示すディスプレイ装置の別の変形例を示す縦断面図である。
本変形例は、バネ手段としてトーションバネ78c(図6参照)を用いたものであり、図4に示すディスプレイ装置とは、バネとしてトーションバネ78cを用ている点以外にスピーカ4の向きが異なる点を有するが、それ以外の点では共通し、共通点については既に説明済みなので、説明は省略する。
スピーカ4、4(図面には一方のスピーカ4のみ現れる。)は筐体に固定された柱74、74(図面には一方のスピーカ74のみ現れる。)に固定され、向きは前方を向くようにされている。
本変形例は、バネ手段としてトーションバネ78c(図6参照)を用いたものであり、図4に示すディスプレイ装置とは、バネとしてトーションバネ78cを用ている点以外にスピーカ4の向きが異なる点を有するが、それ以外の点では共通し、共通点については既に説明済みなので、説明は省略する。
スピーカ4、4(図面には一方のスピーカ4のみ現れる。)は筐体に固定された柱74、74(図面には一方のスピーカ74のみ現れる。)に固定され、向きは前方を向くようにされている。
80、80は板バネ(一方の板バネ80のみ図面に現れる。)で、下端が筐体下部に、上端がスクリーン保持片66の下端に固定されており、その向きは垂直である。そして、その位置はスピーカ4、4の前方であり、スピーカ4、4が発生した音波を受けると、その板バネ80、80はその音波によって前後方向に振動する。
上記トーションバネ78はその一部が上記柱74、74に固定され、他部がスクリーン保持片66に固定されており、板バネ80、80の振動により前後して板バネ80、80上端の位置が上下すると、それに応じて上記マルチスクリーン12mが上下するようにされている。
上記トーションバネ78はその一部が上記柱74、74に固定され、他部がスクリーン保持片66に固定されており、板バネ80、80の振動により前後して板バネ80、80上端の位置が上下すると、それに応じて上記マルチスクリーン12mが上下するようにされている。
図8は本発明を凹曲面スクリーンタイプのディスプレイ装置に適用した第3の実施例(:実施例3)を示す斜視図である。
90m、90sは共に正面から視て凹曲した反射型曲面スクリーンであり、稍離間して重ねて配置され、後方のスクリーン90sは固定され、前方のスクリーン90mは一方向(上下方向)に振動起振する振動発生手段92、92、・・・により下端にて支持されており、その振動発生手段92、92、・・・により一定の周波数(例えば40Hz)で振動せしめられスペックルノイズ低減を図られる。
この振動発生手段92、92、・・・は一方向(上下方向)に20〜45Hz程度の起振する機能があればどのような手段でも良いこと前述の通りである。
90m、90sは共に正面から視て凹曲した反射型曲面スクリーンであり、稍離間して重ねて配置され、後方のスクリーン90sは固定され、前方のスクリーン90mは一方向(上下方向)に振動起振する振動発生手段92、92、・・・により下端にて支持されており、その振動発生手段92、92、・・・により一定の周波数(例えば40Hz)で振動せしめられスペックルノイズ低減を図られる。
この振動発生手段92、92、・・・は一方向(上下方向)に20〜45Hz程度の起振する機能があればどのような手段でも良いこと前述の通りである。
70fは画像光を発生するフロント型プロジェクタで、レーザー光源、特に、ビームステアリングスキャン方式のレーザー光源を光源として用いている。ビームステアリングスキャン方式のレーザー光源を用いるのは、フォーカスが必要ではなく、ピンぼけという問題の発生する余地はない等の多くの利点があるからである。
図9は本発明をフレームレス凹曲面マルチスクリーンタイプのディスプレイ装置に適用した第4の実施例(:実施例4)を示す斜視図である。
本実施例は、振動凹曲マルチスクリーン12mを構成するスクリーン12、12、・・・各々にスペックルノイズ低減用振動を発生する振動発生手段100を設けるようにしたものであり、16mは固定凹曲マルチスクリーンで、それを構成する多数のスクリーン(16)は図面に現れない。70fはフロント型映像プロジェクタである。
このディスプレイ装置は、個々のスクリーン毎に振動発生手段100を設けた点で、マルチスクリーン12mに対して一つのスペックルノイズ低減用振動を発生する振動発生手段を設けるようにした図4、図5に示すディスプレイ装置とは大きく異なる。
本実施例は、振動凹曲マルチスクリーン12mを構成するスクリーン12、12、・・・各々にスペックルノイズ低減用振動を発生する振動発生手段100を設けるようにしたものであり、16mは固定凹曲マルチスクリーンで、それを構成する多数のスクリーン(16)は図面に現れない。70fはフロント型映像プロジェクタである。
このディスプレイ装置は、個々のスクリーン毎に振動発生手段100を設けた点で、マルチスクリーン12mに対して一つのスペックルノイズ低減用振動を発生する振動発生手段を設けるようにした図4、図5に示すディスプレイ装置とは大きく異なる。
各振動発生手段100、100、・・・は互いに同期して作動するようにしても良いし、互いに独立して作動するようにしても良い。
本実施例は、各スクリーン12、12、・・・が相当に大きく、それによって構成されるマルチスクリーン12mが巨大である場合に好適である。
本実施例は、各スクリーン12、12、・・・が相当に大きく、それによって構成されるマルチスクリーン12mが巨大である場合に好適である。
また、各スクリーン12、12、・・・毎に設けられる振動発生手段は、そのスクリーンの正面又は背面から視た占有エリアから食み出さないように設けるようにすることが好ましい。
なぜならば、マルチスクリーン12mをより完全なフレームレス(マルチスクリーン12mを構成する各隣接スクリーン12・12間の間隙がないこと)に形成できるからである。
尚、個々のスクリーン12、12、・・・が凹曲面形状を有しているという態様でも本実施例を実施できるが、図10に示すように、個々のスクリーン12、12、・・・は平板状であるが、マルチスクリーン12m全体としては凹曲面形状を有するという態様でも本発明を実施することができる。
なぜならば、マルチスクリーン12mをより完全なフレームレス(マルチスクリーン12mを構成する各隣接スクリーン12・12間の間隙がないこと)に形成できるからである。
尚、個々のスクリーン12、12、・・・が凹曲面形状を有しているという態様でも本実施例を実施できるが、図10に示すように、個々のスクリーン12、12、・・・は平板状であるが、マルチスクリーン12m全体としては凹曲面形状を有するという態様でも本発明を実施することができる。
図11は本発明を立体画像表示ディスプレイ装置に適用した第5の実施例(:実施例5)を示す斜視図である。
120は偏光状態保持振動マルチスクリーンで、本例では凹曲している。160は偏光状態保持固定マルチスクリーンで、本例では凹曲しており、マルチスクリーン120に適宜離間して重ねられている。勿論、マルチスクリーン120、160は平板状であっても良い。
120は偏光状態保持振動マルチスクリーンで、本例では凹曲している。160は偏光状態保持固定マルチスクリーンで、本例では凹曲しており、マルチスクリーン120に適宜離間して重ねられている。勿論、マルチスクリーン120、160は平板状であっても良い。
700Rは右目用画像リアプロジェクタ、200Rはその右円偏光子、700Lは左目用画像リアプロジェクタ、200Lはその左円偏光子であり、プロジェクタ700R、700Lにより右目用画像光及び左目用画像光をマルチスクリーン160、120に照射する。
人は、左円偏光子210L及び右円偏光子からなる立体画像視認用眼鏡210をかけてマルチスクリーン120を視ることにより立体画像を視認することができる。
そして、上記マルチスクリーン120は振動発生手段92、92、・・・により上下方向に振動せしめられてスペックルノイズ低減を図る。
人は、左円偏光子210L及び右円偏光子からなる立体画像視認用眼鏡210をかけてマルチスクリーン120を視ることにより立体画像を視認することができる。
そして、上記マルチスクリーン120は振動発生手段92、92、・・・により上下方向に振動せしめられてスペックルノイズ低減を図る。
図12は本発明の第6の実施例(:実施例6)である、重ねて配置された2枚のスクリーンを互いに直交する方向に単振動するようにしたディスプレイ装置を示す斜視図である。
130は一面が開口した略箱状の例えばステンレスからなる筐体で、左右両側辺131、131の底面からの高さと上下両側辺132、132の底面からの高さとが互いに異ならしめらており、本例では、上側辺132が、左右両側辺131、131より高く、下側辺132が、左右両側辺131、131より低くされている。これにより上下振動スクリーン134と、左右振動スクリーン133が、振動時にぶつかり合うことがない。
130は一面が開口した略箱状の例えばステンレスからなる筐体で、左右両側辺131、131の底面からの高さと上下両側辺132、132の底面からの高さとが互いに異ならしめらており、本例では、上側辺132が、左右両側辺131、131より高く、下側辺132が、左右両側辺131、131より低くされている。これにより上下振動スクリーン134と、左右振動スクリーン133が、振動時にぶつかり合うことがない。
そして、左右両側辺131、131の先端上に一方のスクリーン133が、上下両側辺132、132の先端上に他方のスクリーン134がそれぞれ固定されている。
135、135は左側辺131の上下両部分に形成された一対のスリットで、その一対のスリット135・135間の部分137が弾性を帯びてバネとして機能するようにされている。
そして、そのバネとして機能する部分に対向してスピーカ41が配置されている。
135、135は左側辺131の上下両部分に形成された一対のスリットで、その一対のスリット135・135間の部分137が弾性を帯びてバネとして機能するようにされている。
そして、そのバネとして機能する部分に対向してスピーカ41が配置されている。
136、136は上側辺132の左右両部分に形成された一対のスリットで、その一対のスリット136・136間の部分138が弾性を帯びてバネとして機能するようにされている。
そして、そのバネとして機能する部分138に対向してスピーカ42が配置されている。
上記スピーカ41及び42にはスペックルノイズ低減用振動をさせるための電気信号を互いに独立して与え、スピーカ41により一方のスクリーン133を左右方向に振動させ、スピーカ42により他方のスクリーン134を上下方向に振動させる。
即ち、スクリーン133と134を互いに直交する方向に単振動させるのである。
そして、そのバネとして機能する部分138に対向してスピーカ42が配置されている。
上記スピーカ41及び42にはスペックルノイズ低減用振動をさせるための電気信号を互いに独立して与え、スピーカ41により一方のスクリーン133を左右方向に振動させ、スピーカ42により他方のスクリーン134を上下方向に振動させる。
即ち、スクリーン133と134を互いに直交する方向に単振動させるのである。
そして、上記スクリーン134を略A sinωt 、他の1枚のスクリーン133を略B cosωt で変位するようにするのである。尚、Aはスクリーン134の振動の振幅、Bは133の振動の振幅、ωは角振動数(角周波数)、tは時間である。
このようなディスプレイ装置によれば、ω(角振動数)が人間がちらつきを感じる小さな振動数になっても、この2枚のスクリーンの相対的運動は、A≠Bの場合楕円運動であり、A=Bの場合円運動となる。依って、どんなにωが小さくなっても、相対的運動ベクトルの大きさは0にならず、方向が変化するだけである。特にA=Bの円運動の場合には相対的運動ベクトルの大きさは変化せず、方向のみが変化するだけである。よって、相対的に静止することがないので非常に小さなωであっても、スペックルノイズの低減を図ることができる。特に大型スクリーンに振動を与える場合の効果は大きい。
このようなディスプレイ装置によれば、ω(角振動数)が人間がちらつきを感じる小さな振動数になっても、この2枚のスクリーンの相対的運動は、A≠Bの場合楕円運動であり、A=Bの場合円運動となる。依って、どんなにωが小さくなっても、相対的運動ベクトルの大きさは0にならず、方向が変化するだけである。特にA=Bの円運動の場合には相対的運動ベクトルの大きさは変化せず、方向のみが変化するだけである。よって、相対的に静止することがないので非常に小さなωであっても、スペックルノイズの低減を図ることができる。特に大型スクリーンに振動を与える場合の効果は大きい。
図13(A)、(B)は本発明の第7の実施例(:実施例7)である振り子タイプのディスプレイ装置を示すもので、(A)は概略構成説明図、(B)は原理説明図である。本発明はバネタイプのディスプレイ装置のみならず、振り子タイプのディスプレイ装置にも適用できるのである。
先ず、図13(A)を参照して振り子タイプのディスプレイ装置の基本的構成を固定スクリーンを捨象して説明する。
170は振動スクリーンで、上辺の両端が図示しない筐体天井に吊り手段172u、172u、172u、172uにより面と略直角の方向への振り子状移動可能に吊下されており、下辺の両端が図示しない筐体床部に一端が固定された保持手段172d、172d、172d、172dの他端と固定されている。
先ず、図13(A)を参照して振り子タイプのディスプレイ装置の基本的構成を固定スクリーンを捨象して説明する。
170は振動スクリーンで、上辺の両端が図示しない筐体天井に吊り手段172u、172u、172u、172uにより面と略直角の方向への振り子状移動可能に吊下されており、下辺の両端が図示しない筐体床部に一端が固定された保持手段172d、172d、172d、172dの他端と固定されている。
174は振動スクリーン170をスクリーン面内方向に移動させて振り子状の振動を与える振動発生手段で、例えばモータを用いた図2(D)に示すような手段を用いることができるが、振動スクリーン170をスクリーン面内方向に振動させることができれば他の手段を用いても良い。
次に、図13(B)を参照して原理説明をする。
復元力(起振力)をF、スクリーンの下端の変位量(垂下して変位していないときの下端の位置からの変位量)をS、振り子移動するスクリーンの質量をm、スクリーンの垂直に対する角度をθ、lをスクリーンの上下方向における長さ(縦長)、時間をt、加速度をg、角速度をωとすると、復元力(起振力)Fは次式(7)で表される。
F=mgsinθ=−mgS(t)/l=−mω2S(t) ・・・(7)
従って、ω=√(g/l)
次に、図13(B)を参照して原理説明をする。
復元力(起振力)をF、スクリーンの下端の変位量(垂下して変位していないときの下端の位置からの変位量)をS、振り子移動するスクリーンの質量をm、スクリーンの垂直に対する角度をθ、lをスクリーンの上下方向における長さ(縦長)、時間をt、加速度をg、角速度をωとすると、復元力(起振力)Fは次式(7)で表される。
F=mgsinθ=−mgS(t)/l=−mω2S(t) ・・・(7)
従って、ω=√(g/l)
依って、振動の周期Tは次式(8)で表される。
T=2π/ω=2π√(l/g) ・・・(8)
この周期Tの逆数fがこの振り子タイプのスクリーン170の固有振動数であり、これと等しい、或いは近似した周波数の振動を振動発生手段174により与えると、共振させることができ、極めて微弱な力の振動でスクリーン170を振り子状にスクリーン面内方向に振動させることができる。
T=2π/ω=2π√(l/g) ・・・(8)
この周期Tの逆数fがこの振り子タイプのスクリーン170の固有振動数であり、これと等しい、或いは近似した周波数の振動を振動発生手段174により与えると、共振させることができ、極めて微弱な力の振動でスクリーン170を振り子状にスクリーン面内方向に振動させることができる。
図14は本発明を円筒状マルチスクリーンに全方位投写型プロジェクタから画像光を照射するディスプレイ装置に適用した第8の実施例(:実施例8)を示す斜視図である。
260は円筒状の固定マルチスクリーン、220はこの固定マルチスクリーン260の外側に離間して配置された回転マルチスクリーンであり、図示しない回転手段により自身の中心軸を中心として一回転方向、例えば左回転方向に回転せしめられ、それによりスペックルノイズ低減が図られる。
上記回転の回転速度v(=rω)は例えば0.5〜2cm/sec程度が好適である。尚、rは円筒状の回転スクリーン220の半径、ωは角速度である。
260は円筒状の固定マルチスクリーン、220はこの固定マルチスクリーン260の外側に離間して配置された回転マルチスクリーンであり、図示しない回転手段により自身の中心軸を中心として一回転方向、例えば左回転方向に回転せしめられ、それによりスペックルノイズ低減が図られる。
上記回転の回転速度v(=rω)は例えば0.5〜2cm/sec程度が好適である。尚、rは円筒状の回転スクリーン220の半径、ωは角速度である。
300は上記マルチスクリーン220、260の中心軸上に位置せしめられた全方位投写型プロジェクタであり、レーザー光源を光源としている。この全方位投写型プロジェクタ300はマルチスクリーン220、260の内側の面に全方位画像光を投射する。
このようなディスプレイ装置によれば、回転マルチスクリーン220が固定マルチスクリーン260に対して例えば0.5〜2cm/sec程度で回転するので、スペックルノイズを有効に低減できる。
このようなディスプレイ装置によれば、回転マルチスクリーン220が固定マルチスクリーン260に対して例えば0.5〜2cm/sec程度で回転するので、スペックルノイズを有効に低減できる。
図15は本発明を略球状マルチスクリーンに全方位投写型プロジェクタから画像光を照射するディスプレイ装置に適用した第9の実施例(:実施例9)を示す斜視図である。
360は略球状の固定マルチスクリーン、320はこの固定マルチスクリーン360の外側に離間して配置された略球状の回転マルチスクリーンであり、共に、北極部分(上側部分)及南極部分(下側部分)が切り欠かれている。そして、回転マルチスクリーン320は図示しない回転手段により、南極と北極を結ぶ中心軸を中心として一回転方向、例えば左回転方向に回転せしめられ、それによりスペックルノイズ低減が図られる。
上記回転の回転速度v(=rω)は例えば0.5〜2cm/sec程度が好適である。尚、rは円筒状の回転スクリーン320の半径、ωは角速度である。
360は略球状の固定マルチスクリーン、320はこの固定マルチスクリーン360の外側に離間して配置された略球状の回転マルチスクリーンであり、共に、北極部分(上側部分)及南極部分(下側部分)が切り欠かれている。そして、回転マルチスクリーン320は図示しない回転手段により、南極と北極を結ぶ中心軸を中心として一回転方向、例えば左回転方向に回転せしめられ、それによりスペックルノイズ低減が図られる。
上記回転の回転速度v(=rω)は例えば0.5〜2cm/sec程度が好適である。尚、rは円筒状の回転スクリーン320の半径、ωは角速度である。
300は上記マルチスクリーン320の北極と南極を結ぶ中心軸上に位置せしめられた全方位投写型プロジェクタであり、レーザー光源を光源としている。この全方位投写型プロジェクタ300はマルチスクリーン320、360の内側の面に全方位画像光を投射する。
380はマルチスクリーン320、360の内側にて全方位画像を視られるように設けた台であり、人はこの台380上にて画像を視る。
このようなディスプレイ装置によれば、回転マルチスクリーン320が固定マルチスクリーン360に対して例えば0.5〜2cm/sec程度で回転するので、スペックルノイズを有効に低減できる。
380はマルチスクリーン320、360の内側にて全方位画像を視られるように設けた台であり、人はこの台380上にて画像を視る。
このようなディスプレイ装置によれば、回転マルチスクリーン320が固定マルチスクリーン360に対して例えば0.5〜2cm/sec程度で回転するので、スペックルノイズを有効に低減できる。
図16は本発明の野外光或いは室内照明によるノイズ成分が観客の目に入るのを防止することができる第10の実施例(:実施例10)を示す断面図である。
図16において、400はその実施例の固定スクリーン或いはそれに重ねて配置される振動スクリーンで、例えば拡散シートからなる拡散層404と、この拡散層404の裏面に積層された光透過層406と、この光透過層406の裏面に積層された屈折率調整膜416と、この屈折率調整膜416の裏面に積層された光吸収膜418からなる。
図16において、400はその実施例の固定スクリーン或いはそれに重ねて配置される振動スクリーンで、例えば拡散シートからなる拡散層404と、この拡散層404の裏面に積層された光透過層406と、この光透過層406の裏面に積層された屈折率調整膜416と、この屈折率調整膜416の裏面に積層された光吸収膜418からなる。
上記光透過層406の裏面は、下に行く程後側に寄るように緩やかに傾斜した拡散角度領域414と、その拡散角度領域414の下端から下側に行く程前側に寄るように急激に傾斜した透明角度領域420とが上から下に沿って交互に配置されている。
そして、各拡散角度領域414、414、・・・には、後述するプロジェクタ(422)からの斜め下側からの画像光を前方へ有効に反射するための反射膜が形成されている。
そして、各拡散角度領域414、414、・・・には、後述するプロジェクタ(422)からの斜め下側からの画像光を前方へ有効に反射するための反射膜が形成されている。
上記屈折率調整膜416は、光透過層406と同程度の屈折率を有し、その互いに接する部分では光の反射が生ぜず、光が透過するようにするために形成されたものであり、上記光吸収膜418は屈折率調整膜416を吸収するために形成されたものである。
422はフロント型画像プロジェクタで、スクリーン400に斜め下側から画像光を照射するように配置されており、このプロジェクタ422からの画像光はスクリーン400の各拡散角度領域414、414、・・・にて反射膜により観客の存在する正面側(Eは観客の目)に拡散するようにされている。
422はフロント型画像プロジェクタで、スクリーン400に斜め下側から画像光を照射するように配置されており、このプロジェクタ422からの画像光はスクリーン400の各拡散角度領域414、414、・・・にて反射膜により観客の存在する正面側(Eは観客の目)に拡散するようにされている。
一方、例えば太陽S等の野外光(或いは室内の照明光)は、斜め上から上記各透明角度領域420、420、・・・を通じて屈折率調整膜416内に入り、観客の居る正面側には進まない。
従って、本実施例によれば、野外光(或いは室内の照明光)等によるノイズ成分が観客の目Eが入るおそれをなくすことができる。
従って、本実施例によれば、野外光(或いは室内の照明光)等によるノイズ成分が観客の目Eが入るおそれをなくすことができる。
本発明は、スペックルノイズを生じないようにしたプロジェクタからの画像光をスクリーンに照射するタイプのディスプレイ装置に産業上の利用可能性がある。
4、4a、4b、41、42・・・スピーカ(振動発生手段の一例)、
6・・・板バネ、12・・・振動スクリーン、12m・・・振動マルチスクリーン、
15a〜15d・・・バネ、16・・・固定スクリーン、
16m・・・固定マルチスクリーン、40、50a〜50d・・・振動発生手段、
58・・・ピエゾ素子(振動発生手段の一種)、
70、70r、70f・・・プロジェクタ、76・・・振動発生手段、
78a〜78c、80・・・バネ、90m・・・振動マルチスクリーン、
90s・・・固定マルチスクリーン、92、100・・・振動発生手段、
120・・・偏光状態保持振動マルチスクリーン、
133、134・・・互いに直交する方向に単振動するスクリーン、
160・・・偏光状態保持固定マルチスクリーン、
170・・・振り子タイプの振動スクリーン、172u・・・吊り手段、
174・・・振動発生手段、210・・・立体画像視認用眼鏡、
220・・・回転マルチスクリーン、260・・・固定マルチスクリーン、
300・・・全方位投写型プロジェクタ、
320・・・略球状の回転マルチスクリーン、
360・・・略球状の固定マルチスクリーン、400・・・スクリーン、
404・・・スクリーン、404・・・拡散層、406・・・光透過層、
414・・・拡散角度領域、420・・・透明角度領域、
422・・・プロジェクタ。
6・・・板バネ、12・・・振動スクリーン、12m・・・振動マルチスクリーン、
15a〜15d・・・バネ、16・・・固定スクリーン、
16m・・・固定マルチスクリーン、40、50a〜50d・・・振動発生手段、
58・・・ピエゾ素子(振動発生手段の一種)、
70、70r、70f・・・プロジェクタ、76・・・振動発生手段、
78a〜78c、80・・・バネ、90m・・・振動マルチスクリーン、
90s・・・固定マルチスクリーン、92、100・・・振動発生手段、
120・・・偏光状態保持振動マルチスクリーン、
133、134・・・互いに直交する方向に単振動するスクリーン、
160・・・偏光状態保持固定マルチスクリーン、
170・・・振り子タイプの振動スクリーン、172u・・・吊り手段、
174・・・振動発生手段、210・・・立体画像視認用眼鏡、
220・・・回転マルチスクリーン、260・・・固定マルチスクリーン、
300・・・全方位投写型プロジェクタ、
320・・・略球状の回転マルチスクリーン、
360・・・略球状の固定マルチスクリーン、400・・・スクリーン、
404・・・スクリーン、404・・・拡散層、406・・・光透過層、
414・・・拡散角度領域、420・・・透明角度領域、
422・・・プロジェクタ。
Claims (25)
- 積層又は略密着させた拡散フィルムからなる複数枚のスクリーンを有し、
上記スクリーンの一部又は全部に対して、これ等スクリーンが相対的に振動方向、振幅、位相のうちの少なくとも一つが異なり略スクリーンの面方向に振動する振動を、与えるようにした
ことを特徴とするディスプレイ装置。 - 請求項1に記載のディスプレイ装置において、
上記複数枚のうちの1枚のスクリーンの振幅をA、他の一枚のスクリーンの振幅をB(A=Bであってもよい。)、角振動数をω、時間をtとしたとき、
上記2枚のスクリーンに対して、上記一枚のスクリーンの変位が略A sinωt 、上記他の1枚のスクリーンの変位が略B cosωt となり、この2枚のスクリーンの振動方向が互いに直交し、かつスクリーン面内方向に単振動する振動を、与えるようにした
ことを特徴とするディスプレイ装置。 - 請求項1又は2に記載のディスプレイ装置において、
前記複数枚のスクリーンの少なくとも一枚の位置を固定した
ことを特徴とするディスプレイ装置。 - 請求項1、2又は3に記載のディスプレイ装置において、
前記スクリーンに与える前記振動の周波数(振動周波数)を、このスクリーン自身の固有振動数乃至それに近い値にしてなる
ことを特徴とするディスプレイ装置。 - 請求項4に記載のディスプレイ装置において、
前記スクリーンに対してバネを介して振動を与えるバネタイプであって、
スクリーンに与える前記振動の周波数(振動周波数)fは、
振動エレメントをm、バネ定数をk、としたとき、
f≒1/[2π(m/k)1/2]
で表される
ことを特徴とするディスプレイ装置。 - 請求項4に記載のディスプレイ装置において、
前記スクリーンに対して振り子のように振動する振動を与える振り子タイプであって、
前記スクリーンに与える前記振動の周波数(振動周波数)fは、
振動中心から振動エレメント中心までの長さをl、重力加速度をgとしたとき、
f≒1/[2π(l/g)1/2]
で表される
ことを特徴とするディスプレイ装置。 - 請求項1、2、3、4、5又は6に記載のディスプレイ装置において、
前記スクリーンに与える振動の周波数が、人間の目がちらつきを感じなく、かつ音波でスクリーンを振動させる場合、聞こえ難い周波数20〜45Hzであるか、又は音波が外部に漏れない装置でスクリーンを振動させる場合、或いは、音波によらない振動装置でスクリーンを振動させる場合、人間がちらつきを感じない周波数20Hz以上でスクリーンを振動させる
ことを特徴とするディスプレイ装置。 - 請求項1、2、3、4、5、6又は7に記載のディスプレイ装置において、
前記スクリーンに与える前記振動が、略一方向のみの単振動である
ことを特徴とするディスプレイ装置。 - 請求項7に記載のディスプレイ装置において、
前記スクリーンが曲面(円筒面の一部若しくは全部、又は、曲がる方向が一方向のみの一次元自由任意曲面)であり、
前記振動方向が、曲がっていない一方向である
ことを特徴とするディスプレイ装置。 - 請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は9に記載のディスプレイ装置において、
前記スクリーンに与える前記振動の振幅が、ピクセルサイズ(ドットピッチ)程度か或いはそれ以下である
ことを特徴とするディスプレイ装置。 - 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10に記載のディスプレイ装置において、
前記スクリーンに前記振動を連続的に与えるための起振力(連続振動維持力)が、スピーカによって発生した音波により与えられるようにした
ことを特徴とするディスプレイ装置。 - 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10に記載のディスプレイ装置において、
前記スクリーンに前記振動を連続的に与えるための起振力(連続振動維持力)が、振動発生手段によって直接そのスクリーンに伝えられるようにした
ことを特徴とするディスプレイ装置。 - 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10又は12に記載のディスプレイ装置において、
前記スクリーンに前記振動を連続的に与えるための起振力(連続振動維持力)が、電磁力によりそのスクリーンに伝えられるようにした
ことを特徴とするディスプレイ装置。 - 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10に記載のディスプレイ装置において、
前記スクリーンに前記振動を連続的に与えるための起振力(連続振動維持力)が、ピエゾ素子(圧電素子)によりそのスクリーンに伝えられるようにした
ことを特徴とするディスプレイ装置。 - 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10に記載のディスプレイ装置において、
前記スクリーンに前記振動を連続的に与えるための起振力(連続振動維持力)が、その振動を与えるスクリーンに固定された振動モータによりそのスクリーンに伝えられるようにした
ことを特徴とするディスプレイ装置。 - 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14又は15に記載のディスプレイ装置において、
前記スクリーンが、光の偏光状態を保持するようにされた
ことを特徴とするディスプレイ装置。 - 請求項16に記載のディスプレイ装置において、
互いに異なる(回転)方向に偏光された右目用画像と左目用画像が前記スクリーンに照射されて立体画像が生じるようにされた
ことを特徴とするディスプレイ装置。 - 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16又は17に記載のディスプレイ装置において、
光源としてビームステアリングスキャン方式のレーザー光源を用いてなる
ことを特徴とするディスプレイ装置。 - 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17又は18に記載のディスプレイ装置を構成するスクリーンを、複数個スクリーン面内方向に配置してマルチスクリーン構成にした
ことを特徴とするディスプレイ装置。 - 請求項19に記載のディスプレイ装置において、
個々のスクリーンに振動を与える各振動発生手段が、振動を与えるスクリーンの正面又は背面から視た占有エリアから食み出さないように形成された
ことを特徴とするディスプレイ装置。 - 請求項19又は20に記載のディスプレイ装置において、
前記複数個のスクリーン各々は平板状であり、
その複数個のスクリーンにより構成されたマルチスクリーン全体としての画面が、曲面(円筒面の一部若しくは全部、又は、曲がる方向が一方向のみの一次元自由任意曲面)である
ことを特徴とするディスプレイ装置。 - 複数個のスクリーンからなる円筒状マルチスクリーンが複数個一つの中心軸を中心にして多重に配置されて多重マルチスクリーン部が構成され、
上記多重マルチスクリーン部の中心軸上に、この多重マルチスクリーン部に映像光を照射する全方位投写型光源プロジェクタが配置されたディスプレイ装置において、
少なくとも一部の円筒状マルチスクリーンが他の円筒状マルチスクリーンに対して、上記中心軸を中心として相対的に回転させるようにした
ことを特徴とするディスプレイ装置。 - 複数個のスクリーンからなる略球面状(1軸回転対称自由曲面状)マルチスクリーンを複数個その北極と南極を通る一つの中心軸を中心にして多重に配置されて多重マルチスクリーン部が構成され、
上記多重マルチスクリーン部の上記中心軸上に、この多重マルチスクリーン部に映像光を照射する全方位投写型光源プロジェクタが配置されたディスプレイ装置において、
少なくとも一部の略球面状(1軸回転対称自由曲面状)マルチスクリーンが他の略球面状(1軸回転対称自由曲面状)マルチスクリーンに対して、上記中心軸を中心として相対的に回転させるようにした
ことを特徴とするディスプレイ装置。 - 請求項22又は23に記載のディスプレイ装置において、
前記多重マルチスクリーン部の一部の前記マルチスクリーンが固定され、
他のマルチスクリーンが回転するようにされた
ことを特徴とするディスプレイ装置。 - 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、18、19、20、21、22、23又は24に記載のディスプレイ装置において、
前記スクリーンが、拡散角度領域と透明角度領域とを有する
ことを特徴とするディスプレイ装置。
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JP2008225294A JP2010060745A (ja) | 2008-09-02 | 2008-09-02 | ディスプレイ装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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