JP2010060503A - 光学式油検知器 - Google Patents

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秀彦 清原
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Abstract

【課題】光ファイバ外周面に藻類が付着した場合でも、長期に亘り正常な検知特性を維持することができる光学式油検知器を提案する。
【解決手段】本発明の光学式油検知器は、光ファイバに入射される投光部からの検知光を用いて油を検知する光学式油検知器であって、検知光は藻類の抗成長性を有する波長の光であるという構成を採用する。
【選択図】図5

Description

本発明は、検知光を用いて油を検知する光学式油検知器に関する。
従来から、光ファイバに入射される投光部からの検知光を用いて水中の油の有無を検知する光学式油検知器が知られている。
ここで、特許文献1には、水面近傍で浮遊するフロートと、フロートに設けられた光ファイバと、光ファイバの一端に検知光を入射させる投光部と、光ファイバの他端から出射された検知光を電気信号に変換する受光部と、を備える光学式油検知器が開示されている。
まず、通常の使用状態では光ファイバは水中に没入しており、水の屈折率は光ファイバの外周部における屈折率よりも小さいため、検知光は光ファイバ内をその外周面で反射しながら通過している。
一方、光ファイバの外周面に油が付着すると、上記油の屈折率は光ファイバの外周部における屈折率よりも大きいため、光ファイバ内を反射しながら通過している検知光が油が付着した箇所において屈折し、少なくとも一部の検知光が上記外周面から光ファイバの外部に漏洩する。検知光が漏洩すると光ファイバの上記他端から出射する検知光の光量が減少するため、光学式油検知器は、検知光の光量減少を捉えることで水中の油の有無を検知する。
特許第4008910号公報(第9頁、第1図)
ところが、特許文献1に開示されている検知器は水中で使用されるため、一定期間使用すると光ファイバの外周面に藻類が付着していた。しかし、藻類はその周辺に水を保持しているため、光ファイバの外周面に藻類が付着しても微細に観察すると光ファイバの外周面にはほぼ水が接触していた。したがって、藻類が光ファイバの外周面に付着しても検知光は僅かに漏洩するのみであり、このような漏洩を光学式油検知器が捉えることは困難であった。
さらに、光ファイバの外周面に付着した藻類は、油が光ファイバの外周面へ付着することを妨げてしまうため、藻類が光ファイバの外周面に付着することで光学式油検知器が水中の油の有無を検知できなくなるという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、光ファイバ外周面に藻類が付着した場合でも、長期に亘り正常な検知特性を維持することができる光学式油検知器を提案することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明の光学式油検知器は、光ファイバに入射される投光部からの検知光を用いて油を検知する光学式油検知器であって、検知光は藻類の抗成長性を有する波長の光であるという構成を採用する。
このような構成を採用する本発明の光学式油検知器では、光ファイバの外周面に水中を漂う藻類が付着すると、光ファイバは通常の使用状態でも検知光が外周面から微量ながら漏洩しているため、上記藻類にはその抗成長性を有する波長の光が照射され、結果として光ファイバの外周面における藻類の成長を抑制することができる。
また、本発明の光学式油検知器は、検知光は紫外光であるという構成を採用する。
このような構成を採用する本発明の光学式油検知器では、光ファイバの外周面に付着した藻類にその抗成長性を有する紫外光が照射されるため、光ファイバの外周面における藻類の成長を抑制することができる。
また、本発明の光学式油検知器は、紫外光の波長が200nmから280nmであるという構成を採用する。
このような構成を採用する本発明の光学式油検知器では、波長が200nmから280nmである紫外光は生体を破壊する性質を有するため、光ファイバの外周面に付着した藻類を死滅させ、光ファイバの外周面における藻類の成長を抑制することができる。
また、本発明の光学式油検知器は、紫外光の波長が280nmから400nmであるという構成を採用する。
このような構成を採用する本発明の光学式油検知器では、波長が280nmから400nmである紫外光は藻類の抗成長性を有するため、光ファイバの外周面における藻類の成長を抑制することができる。
また、本発明の光学式油検知器は、投光部から投光される検知光の波長とは異なる波長の第2検知光を光ファイバに入射させる第2投光部と、投光部及び第2投光部からの投光を選択的に切り替える切替部と、を有するという構成を採用する。
このような構成を採用する本発明の光学式油検知器では、第2投光部が光ファイバに第2検知光を入射させている間は第2検知光を用いて水中の油の有無を検知し、投光部が光ファイバに検知光を入射させている間は光ファイバの外周面における藻類の成長を抑制することができる。
また、本発明の光学式油検知器は、第2検知光は可視光であるという構成を採用する。
このような構成を採用する本発明の光学式油検知器では、第2投光部が光ファイバに可視光を入射させている間は可視光を用いて水中の油の有無を検知することができる。
また、本発明の光学式油検知器は、光ファイバはフロートに設けられるという構成を採用する。
光ファイバの水に触れる部分と空気に触れる部分の比率が変化すると、水と空気の屈折率は異なることから、光ファイバからの光漏洩量も変化する。したがって、上記比率が変化すると光学式油検知器の誤動作を引き起こす虞がある。
本発明の光学式油検知器では、フロートは水面近傍を浮遊するため、光ファイバは水面から略一定の位置に保持される。結果として、光ファイバからの光漏洩量が略一定となるため、検知器の誤動作を防止することができる。
本発明によれば、以下の効果を得ることができる。
本発明によれば、光ファイバの外周面における藻類の成長を抑制することができるため、藻類の付着によって光学式油検知器が水中の油の有無を検知できなくなるという問題を回避することができる。したがって、本発明によれば、長期に亘り光学式油検知器の正常な検知特性を維持することができるという効果がある。
(第1実施形態)
本実施形態の光学式油検知器1の全体構成を、図1に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態における光学式油検知器1の全体構成を示す概略図であり、(a)は、光学式油検知器1の平面図、(b)は、光学式油検知器1及び排水ピットPの側面図である。
光学式油検知器1は、排水ピットPに貯留された水に混入した油の有無を検知する検知器である。光学式油検知器1は、排水ピットPに貯留された水の水面近傍で浮遊するフロート2と、排水ピットPの近傍に設置された監視器3と、長尺の棒状部材でありフロート2を排水ピットPの側壁に連結させるロッド4と、フロート2と監視器3とを電気的に接続するケーブル5とを備えている。
フロート2は、水中の油の有無を検知する検知部30(図5参照)を有している。なお、詳細は後述する。
監視器3は、フロート2から出力される油検知に関する信号を入力し、警報信号等を発生する機器である。なお、監視器3は、データ収集等を行うためにコンピュータに接続されてもよい。
ロッド4は、その両端部においてロッドの延在方向に直交し水平面に沿った方向に延びる軸回りに回転自在に、フロート2及び排水ピットPの側壁に設けられた側壁用ブラケット41にそれぞれ接続されている。
ケーブル5は、フロート2に着脱自在に接続され、フロート2に電力を供給するとともにフロート2から出力される油検知信号を監視器3に送信するためのケーブルである。なお、ケーブル5は、ロッド4に沿いつつ敷設されている。
次に、本実施形態のフロート2の構成を、図2ないし図4に基づいて説明する。
図2は、本発明の第1の実施形態におけるフロート2の構成を示す斜視図、図3は、フロート2の断面図、図4は、図3のA−A線視断面図である。
フロート2は、防水状態で密閉された内部空間を有する樹脂製のケーシング10と、ケーシング10内の中央部に設けられた基板20と、ケーシング10に設けられ水中の油の有無を検知する検知部30とを備えている。
ケーシング10は、下方に向かうに従い細くなる有底の略円筒状を呈し下端は略球状曲面となっている胴部11と、胴部11の上部開口を防水状態で覆う蓋部12と、蓋部12に設けられ後述するコネクタ類を覆うカバー13と、胴部11の側面に設けられた第1ガイド部14と、胴部11の底部に設けられた第2ガイド部15と、胴部11内部の下端部にボルトにより固定されるバラスト16とを有している。なお、ケーシング10は、水中において水面近傍に浮遊できるだけの浮力を有している。
蓋部12は、略円盤状を呈し、弾性体からなる防水用の図示しないOリングを胴部11との間に挟んだ状態で、胴部11にボルト止めされている。また、蓋部12は、厚さ方向で貫通する第1孔部12A及び第2孔部12B(図5参照)を有し、それらの孔部は、大径部と、大径部の上方に位置し大径部より小径の小径部とを有する2段形状となっている。なお、前述したケーブル5は、蓋部12の上面中央部に形成されたケーブルクランプ12Cによって着脱自在に接続され、後述する基板20に電気的に接続されている。
第1ガイド部14及び第2ガイド部15は、後述するファイバセンサ31を案内するための凹部と、ケーシング10の外周に巻き付けられたファイバセンサ31よりも外側に突出する突部とを有している。また、第2ガイド部15は、ロッド4を回転自在に保持する貫通孔15A(図4参照)を有する。
バラスト16は、図3に示すように、フロート2を水に浮かべた場合の喫水線WLが蓋部12と胴部11との接合部よりもわずかに下方に位置するような重さに調整されている。
基板20は、蓋部12の下面に固定された基板支持部に対してボルト止めされており、図4に示すように上下方向で延在してケーシング10内に収容されている。また、基板20は、後述する投光素子32に電力を供給する電源回路や受光素子33の出力を増幅する増幅回路等を有しており、それらの素子と電気的に接続されている。
次に、本実施形態の検知部30の構成を、図3及び図5に基づいて説明する。
図5は、本発明の第1の実施形態における検知部30の構成を示す概略図である。
図5に示すように、検知部30は、ケーシング10の外周面に設けられるファイバセンサ(光ファイバ)31と、ファイバセンサ31の一端から検知光を入射させる投光素子(投光部)32と、ファイバセンサ31の他端から出射された検知光を受光する受光素子33とを有している。
また、ファイバセンサ31の両端部は、投光側コネクタ34及び受光側コネクタ35を介して蓋部12の第1孔部12A及び第2孔部12Bにそれぞれ着脱自在に接続されている。
ファイバセンサ31は、プラスチックから形成された単一芯線の光ファイバケーブルであり、図3に示すように、第1ガイド部14及び第2ガイド部15に案内されてケーシング10の外周に縦方向に略一周して設置されている。
また、ファイバセンサ31は、所定の検知範囲Sに亘って被膜が剥かれて芯線(光ファイバ芯線)31Aが露出している。この検知範囲Sは、喫水線WLを挟んで上下の範囲を含んでいるが、混濁してある程度の厚みをもつ油を検出し、また、油が浮上してきた場合にも迅速に検出するために、喫水線WLの下方がより長くなるように構成されている。
投光素子32は、波長が360nm〜370nmの紫外光を投光する発光ダイオード(LED)である。この波長の光はいわゆるUV−Aと称される紫外光であり、生体に対する強力な破壊効果はないものの、生体に対する変性又は弱い破壊効果を持ち、藻類の成長を抑制する効果を有する。また、投光素子32は、第1カラー部材32Aを介して、その投光面が上方に対向して蓋部12における第1孔部12Aの下面側に設置されている。
第1カラー部材32Aは、合成樹脂などの電気的絶縁部材からなる。
受光素子33は、投光素子32が投光する紫外光を受光し電気信号に変換するフォトダイオード(PD)である。また、受光素子33は、第2カラー部材33Aを介して、その受光面が上方に対向して蓋部12における第2孔部12Bの下面側に設置されている。
第2カラー部材33Aは、合成樹脂などの電気的絶縁部材からなる。
投光側コネクタ34は、雄コネクタ34Aと雌コネクタ34Bとを有している。
雄コネクタ34Aは、外周面にネジ部が形成された略円筒状を呈しており、内径はファイバセンサ31の芯線31Aが挿入できる大きさで形成されている。また、雄コネクタ34Aは、蓋部12における第1孔部12Aの上面側に上方に突出して設置されている。
雌コネクタ34Bは、雄コネクタ34Aに螺合できるネジ部が内周面に形成された略円筒状を呈しており、ファイバセンサ31の一端部311に接続されている。
なお、ファイバセンサ31の一端部311は、その被服が剥かれ芯線31Aが露出しており、投光用コネクタ34による接続時には、一端部311の芯線31Aは雄コネクタ34Aの内部に挿入される。
受光側コネクタ35は、雄コネクタ35Aと雌コネクタ35Bとを有し、雄コネクタ35Aは、蓋部12の第2孔部12Bに設置され、雌コネクタ35Bは、ファイバセンサ31の他端部312に接続されている。なお、受光側コネクタ35のその他の構成は、前述した投光用コネクタ34と同様であるためその説明を省略する。
続いて、本実施形態の光学式油検知器1の動作を説明する。
まず、排水ピットP内への光学式油検知器1におけるフロート2の設置について説明し、次に、光学式油検知器1による排水ピットP内の水に混入した油の検知方法について説明する。最後に、ファイバセンサ31における芯線31Aの外周面に藻類が付着した場合の藻類の成長を抑制する過程について説明する。
まず、フロート2を排水ピットP内に設置する。
排水ピットP内には、図1に示すように、水位WL1まで水が貯留されている。ロッド4及びケーブル5と接続されたフロート2を排水ピットP内の水に浮かべると、フロート2は、ケーシング10の浮力及びバラスト16の重みにより、水面近傍に直立して浮遊する。
ここで、排水ピットP内に貯留された水が水位WL2となるまで減少した場合、フロート2はこの水位の変化に追従してピットP内を上下方向で移動(下降)する。また、フロート2は、ロッド4及び側壁用ブラケット41によってピットPの側壁に連結されているので、ロッド4の可動範囲内を移動し、フロート2と監視器3との間に接続されるケーブル5に負荷をかけることがない。
また、図3に示すように、フロート2を水に浮かべた場合の喫水線WLは、常時蓋部12と胴部11との接合部よりもわずかに下方に位置する。そして、ファイバセンサ31の検知範囲Sにおける芯線31Aは、そのほとんど部分において水中に没入している。
次に、光学式油検知器1が排水ピットP内の水に混入した油を検知する。
フロート2の投光素子32は、基板20から電力の供給を受け、紫外光をファイバセンサ31の一端部311より入射している。この紫外光は、ファイバセンサ31内を反射しながら通過し、他端部312より出射される。受光素子33は、受光した紫外光を電気信号に変換し、その信号を基板20に出力している。基板20は、受光素子33から入力された電気信号を増幅し、ケーブル5を介して監視器3へ出力している。
ここで、排水ピットP内の水に油が混入し、その油がファイバセンサ31の検知範囲Sにおける芯線31Aの外周面に付着する。上記油の屈折率は芯線31Aの外周部における屈折率よりも大きいため、芯線31A内を反射しながら通過している紫外光が芯線31Aの上記外周面において屈折し、少なくとも一部の紫外光が上記外周面から外部に漏洩する。紫外光が漏洩すると、ファイバセンサ31の受光素子33側の端部より出射する紫外光の光量が減少するため、受光素子33が基板20に出力する電気信号の量も減少する。結果として、基板20から監視器3へ出力される電気信号の量が減少するため、監視器3は、この電気信号の減少を捉え油検知の警報信号等を発生する。
最後に、ファイバセンサ31における芯線31Aの外周面に藻類が付着した場合の藻類の成長を抑制する過程を説明する。
排水ピットPに貯留される水の中には微少な藻類が自由に漂っている。そして、それら藻類がファイバセンサ31の検知範囲Sにおける芯線31Aの外周面に付着する。この状態のままでは、時間が経つにつれて付着した藻類が徐々に成長し、光学式油検知器1の正常な検知を阻害するのであるが、本実施形態では通常の使用状態でも微量の紫外光が芯線31Aの外周面から漏洩しているので、上記藻類には紫外光が照射される。
この紫外光は、藻類の抗成長性を有するため、結果として検知範囲Sにおける芯線31Aの外周面では、藻類の成長を抑制することができる。
したがって、本実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
本実施形態では、ファイバセンサ31の検知範囲Sにおける芯線31Aの外周面での藻類の成長を抑制することができるため、藻類の付着によって光学式油検知器1が水中の油の有無を検知できなくなるという問題を回避することができる。したがって、本実施形態では、長期に亘り光学式油検知器1の正常な検知特性を維持することができるという効果がある。
(第2実施形態)
本実施形態の光学式油検知器1における検知部30の構成を、図6に基づいて説明する。なお、本実施形態の基板20及び検知部30以外の構成は第1の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。また、図6において、図5に示す第1の実施形態における検知部30の構成要素と同一の要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
まず、本実施形態の検知部30の構成を、図6に基づいて説明する。
図6は、本発明の第2の実施形態における検知部30の構成を示す概略図である。
図6に示すように、検知部30は第1の実施形態で説明した構成要素以外の要素として、相反する側面からそれぞれ入射した光を屈折させて上面から出射する集光器36と、集光器36の一側面から検知光(第2検知光)を入射させる第2投光素子(第2投光部)37とを有している。
集光器36は、相反するそれぞれの側面に光を入射する入射孔36Aと、それぞれの入射孔36Aから入射された光を屈折させて上面から出射する出射孔36Bとを有している。また、集光器36は、出射孔36Bが上方に対向して蓋部12における第1孔部12Aの下面側に設置されている。
第2投光素子37は、波長が650nm〜700nmの可視光を投光する発光ダイオード(LED)である。また、第2投光素子37は、その投光面が集光器36の一方の入射孔36Aに対向して、集光器36の側面に第2取付ブラケット37Aを用いて設置されている。
投光素子32は、その投光面が集光器36の他方の入射孔36Aに対向して、集光器36の側面に第1取付ブラケット32Bを用いて設置されている。
受光素子33は、第2投光素子37が投光する可視光を受光し電気信号に変換するフォトダイオード(PD)である。
次に、本実施形態の基板20の構成を説明する。
基板(切替部)20は、第1の実施形態で説明した電源回路及び増幅回路等に加え、投光素子32及び第2投光素子37からの投光を選択的に切り替える切替回路を有している。この切替回路は、半導体素子等によって予め定められた切替動作を行うものであっても、プログラム等の変更によって切替動作を変更できるものであってもよい。
続いて、本実施形態の光学式油検知器1の動作を説明する。なお、本実施形態の検知部30による検知動作以外は第1の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
まず、基板20における切替回路の動作を説明する。
基板20の切替回路は、投光素子32及び第2投光素子37への電力の供給を選択的に切り替えることで、上記投光素子からの投光を選択的に切り替えている。そして、通常は第2投光素子37から可視光を投光することにより水中の油の有無を検出し、所定の期間毎に投光素子32から紫外光を一定時間投光することによりファイバセンサ31の検知範囲Sにおける芯線31Aの外周面に付着した藻類の成長を抑制する。
なお、各投光素子からの投光時間は、例えば藻類の付着のし易さ又は成長のスピード等を考慮して適宜変更できる。
次に、第2投光素子37から投光された可視光が集光器36から出射される動作を説明する。
基板20が、第2投光素子37に電力を供給すると、第2投光素子37は集光器36の入射孔36Aに可視光を入射させる。入射孔36Aに入射された可視光は、集光器36内部で屈折し、出射孔36Bからファイバセンサ31の一端部311より入射される。受光素子33は、ファイバセンサ31の他端部312から出射された可視光を受光した後、電気信号に変換し、その信号を基板20に出力する。基板20は、受光素子33から入力された電気信号を増幅し、ケーブル5を介して監視器3へ出力している。なお、油がファイバセンサ31の検知範囲Sにおける芯線31Aの外面部に付着した場合の動作は、第1の実施形態と同様であるためその説明を省略する。
さらに、投光素子32から投光された紫外光が集光器36から出射される動作を説明する。
基板20が、投光素子32に電力を供給すると、投光素子32は集光器36の入射孔36Aに紫外光を入射させる。入射孔36Aに入射された紫外光は、集光器36内部で屈折し、出射孔36Bからファイバセンサ31の一端部311より入射される。そして、通常の使用状態でも微量の紫外光が検知範囲Sの芯線31Aの外周面から漏洩している。そのため、基板20が投光素子32に電力を供給する間は、芯線31Aの外周面に付着した藻類の成長を抑制することができる。
したがって、第2の実施形態によれば第1の実施形態によって得られる効果に加え、以下の効果を得ることができる。
本実施形態で使用する紫外光は、ファイバセンサ31の劣化を早める性質を有する。もっとも、本実施形態では、投光素子32から投光される紫外光と第2投光素子37から投光される可視光とを切り替えて使用しているため、紫外光を常時投光している場合に比べファイバセンサ31の寿命を延ばすことができるという効果がある。
なお、前述した実施の形態において示した動作手順、あるいは各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲においてプロセス条件や設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、前述の実施形態においては、投光素子32が投光する紫外光の波長は、360nm〜370nmであるが、本発明はかかる波長に限定されるものではなく、280nmから400nmまでの波長を用いてもよく、これらの波長を用いた場合でも藻類の成長を抑制する効果を得ることができる。
また、投光素子32が投光する紫外光の波長を200nm〜280nmとしてもよい。これらの波長の紫外光はいわゆるUV−Cと呼ばれる紫外光であり、生体に対する強力な破壊効果を有する。したがって、これらの波長の紫外光を用いることで、検知範囲Sにおける芯線31Aの外周面に付着した藻類を死滅させることができ、藻類の成長をより強力に抑制することができるという効果がある。
また、前述の実施形態においては、投光素子32及び第2投光素子37としてLEDを用いているが、可視光を投光するものとして電球又は蛍光灯ランプ等、紫外光を投光するものとしてUVランプ等を使用してもよい。
また、前述の実施形態においては、プラスチックから形成された単一芯線の光ファイバケーブルを用いているが、このようなプラスチックファイバに代えて、石英から形成される石英ファイバを用いてもよい。石英ファイバは紫外光に対する耐久性が高いため、ファイバセンサ31の交換期間をプラスチックファイバを使用した場合に比べ延長できるという効果がある。
また、プラスチックファイバ及び石英ファイバとして、複数本の芯線からなる光ファイバケーブルを用いてもよい。
また、前述の実施形態においては、光学式油検知器1はフロート2を有しており水面近傍に浮遊する構成となっていたが、フロート2を使用せず検知場所に固定された状態で使用される光学式油検知器であってもよい。固定型の光学式油検知器として、例えば特公昭59−20092号公報等に開示された検知器を使用してもよい。
また、前述の第2の実施形態においては、第2投光素子37が投光する可視光の波長は650nm〜700nmであるが、本発明はかかる波長に限定されるものではなく、400nmから650nmまでの波長を用いてもよい。
また、前述の第2の実施形態においては、投光素子32及び第2投光素子37から投光された光を集光器36を用いて集光し出射していたが、一つの投光素子から2種類の光を投光できる投光素子を用いてもよい。このような投光素子においては、投光する光の選択は基板20から上記投光素子へ入力される制御信号によって行う。なお、上記投光素子を用いた場合は、集光器36は不要であるため、第1の実施形態で用いた構成を使用する。
また、前述の第2の実施形態において使用される集光器36は、いかなる集光・屈折方法を用いてもよい。例えば、プリズム、ミラー及び合波用光カプラ等を使用してもよい。
また、前述の第2の実施形態においては、投光素子32及び第2投光素子37からの投光を基板20からの電力供給により電気的に切り替えているが、例えば遮光シャッター等を用いて機械的に上記投光を切り替えるものであってもよい。この場合は、基板20の切替回路が遮光シャッター等の開閉を制御する。
本発明の第1の実施形態における光学式油検知器1の全体構成を示す概略図である。 本発明の第1の実施形態におけるフロート2の構成を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態におけるフロート2の断面図である。 図3のA−A線視断面図である。 本発明の第1の実施形態における検知部30の構成を示す概略図である。 本発明の第2の実施形態における検知部30の構成を示す概略図である。
符号の説明
1…光学式油検知器、2…フロート、20…基板(切替部)、31…ファイバセンサ(光ファイバ)、32…投光素子(投光部)、33…受光素子(受光部)、37…第2投光素子(第2投光部)

Claims (7)

  1. 光ファイバに入射される投光部からの検知光を用いて油を検知する光学式油検知器であって、
    前記検知光は藻類の抗成長性を有する波長の光であることを特徴とする光学式油検知器。
  2. 前記検知光は紫外光であることを特徴とする請求項1に記載の光学式油検知器。
  3. 前記紫外光の波長は200nmから280nmであることを特徴とする請求項2に記載の光学式油検知器。
  4. 前記紫外光の波長は280nmから400nmであることを特徴とする請求項2に記載の光学式油検知器。
  5. 前記光ファイバに前記波長とは異なる波長の第2検知光を入射させる第2投光部と、
    前記投光部及び前記第2投光部からの投光を選択的に切り替える切替部と、
    を有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の光学式油検知器。
  6. 前記第2検知光は可視光であることを特徴とする請求項5に記載の光学式油検知器。
  7. 前記光ファイバはフロートに設けられることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載の光学式油検知器。
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