JP2010060465A - 物体検出装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】物体検出ECU1は、レーダセンサ2を介して、所定時間ΔT2毎に、物体の相対位置及び相対速度をそれぞれ検出する位置検出部13及び速度検出部14と、検出された相対位置を、第1線形フィルタを介して補正し、補正された相対位置である補正位置を求める位置補正部17と、求められた補正位置に基づき、第2線形フィルタを介して、補正された相対速度である補正速度を求める速度補正部18と、を備え、第1線形フィルタが、前回の前記補正速度に基づき、今回の前記補正位置を求めるフィルタであり、第2線形フィルタが、前回の前記補正速度に基づき、今回の前記補正速度を求めるフィルタであり、位置補正部17及び速度補正部18が、補正速度の初期値として、速度検出部14によって検出された相対速度を設定する。
【選択図】図1
Description
ただし、変調度aは、単位時間当たりの周波数の変化量である周波数変調度の絶対値であって、三角波で上下に変調する周波数差Fm、及び、その周波数差だけ掃引するのに要する時間Tmを用いて、次の(2)式で与えられる。
一方、物体が、レーダに対して相対的に移動している場合には、上記(1)式で示す距離による周波数ズレに加えて、ドップラー効果によって周波数シフトFvが生じ、周波数シフトFvは次の(3)式で与えられる。
ただし、Vd:相対速度、Fc:送信波の中心周波数である。従って、三角波で周波数変調された送信波と受信波とを混合することによって、(1)式、(3)式で表される距離と速度とによるビート波を生じる。
Fu=Fr−Fv (4)
一方、三角波の下り勾配のとき(図2の時間T0〜時間T1の期間)のビート周波数Fdは、(5)式で与えられる。
Fd=Fr+Fv (5)
R=(Fd+Fu)/4/a×c (6)
Vd=(Fd−Fu)/4/Fc×c (7)
そこで、位置検出部13及び速度検出部14は、三角波による周波数変調の上り勾配と下り勾配との、それぞれのビート波の周波数Fu、Fdを検出することによって、それぞれ、(6)式及び(7)式を用いて、相対距離R及び相対速度Vを求めることができる。
Px=R×sinθ (8)
Py=R×cosθ (9)
同様にして、速度検出部14によって次の(10)式及び(11)式を用いて、対向車両VR2の相対速度のX成分Vx及びY成分Vyが求められる。
Vx=Vd×sinθ (10)
Vy=Vd×cosθ (11)
Qx(n)=(1−C1)×Px
+C1×(Qx(n−1)+Ux(n−1)×ΔT2) (12)
Qy(n)=(1−C2)×Py
+C2×(Qy(n−1)+Uy(n−1)×ΔT2) (13)
ここで、Ux、Uyは、それぞれ、速度補正部18によって、後述する(14)式及び(15)式によって規定される第2線形フィルタを用いて求められる補正速度のX成分及びY成分である。nは、検出回数である。C1、C2は、予め設定された定数であって、ここでは、例えば、0.75である。
Ux(n)=(1−C3)×(Qx(n)−Qx(n−1))/ΔT2
+C3×Ux(n−1) (14)
Uy(n)=(1−C4)×(Qy(n)−Qy(n−1))/ΔT2
+C4×Uy(n−1) (15)
ここで、nは、検出回数である。C3、C4は、予め設定された定数であって、ここでは、例えば、0.25である。
(A)本実施形態においては、物体検出ECU1が、機能的に、送信指示部11、受信信号取得部12、位置検出部13、速度検出部14、第1線形フィルタ記憶部15、第2線形フィルタ記憶部16、位置補正部17、速度補正部18等を備える場合について説明したが、送信指示部11、受信信号取得部12、位置検出部13、速度検出部14、第1線形フィルタ記憶部15、第2線形フィルタ記憶部16、位置補正部17、及び、速度補正部18の内、少なくとも1つの機能部が、電気回路等のハードウェアによって構成されている形態でも良い。
Qr(n)=(1−C5)×R
+C5×(Qr(n−1)+Ur(n−1)×ΔT2) (16)
Qθ(n)=(1−C6)×θ
+C6×(Qθ(n−1)+Uθ(n−1)×ΔT2) (17)
Ur(n)=(1−C7)×(Qr(n)−Qr(n−1))/ΔT2
+C7×Ur(n−1) (18)
Uθ(n)=(1−C8)×(Qθ(n)−Qθ(n−1))/ΔT2
+C8×Uθ(n−1) (19)
ここで、Qr、Qθは、それぞれ、補正位置を示すr座標及びθ座標であり、Ur、Uθは、補正速度のr成分及びθ成分である。また、C5〜C8は、予め設定された定数である。
11 送信指示部(レーダの一部)
12 受信信号取得部(レーダの一部)
13 位置検出部(位置検出手段)
14 速度検出部(速度検出手段)
15 第1線形フィルタ記憶部
16 第2線形フィルタ記憶部
17 位置補正部(位置補正手段)
18 速度補正部(速度補正手段)
2 レーダセンサ(レーダの一部)
21 レーダ信号送信部
211 DAコンバータ
212 送信回路
213 アンテナ
22 レーダ信号受信部
221 ADコンバータ
222 受信回路
223 アンテナ
Claims (12)
- 車両に搭載されたレーダを介して、該車両の周囲に存在する物体の相対位置及び相対速度を検出する物体検出装置であって、
前記レーダを介して、予め設定された所定時間毎に、前記物体の相対位置を検出する位置検出手段と、
前記レーダを介して、ドップラー効果に基づき、前記所定時間毎に前記物体の相対速度を検出する速度検出手段と、
前記位置検出手段によって検出された相対位置を、予め設定された第1線形フィルタを介して補正し、補正された相対位置である補正位置を求める位置補正手段と、
前記位置補正手段によって求められた補正位置に基づき、予め設定された第2線形フィルタを介して、補正された相対速度である補正速度を求める速度補正手段と、を備え、
前記第1線形フィルタは、前回の前記補正速度に基づき、今回の前記補正位置を求めるフィルタであり、
前記第2線形フィルタは、前回の前記補正速度に基づき、今回の前記補正速度を求めるフィルタであり、
前記位置補正手段及び速度補正手段は、前記補正速度の初期値として、前記速度検出手段によって検出された相対速度を設定する、物体検出装置。 - 前記第1線形フィルタは、前記位置検出手段によって検出された今回の相対位置、前記位置補正手段によって求められた前回の補正位置、及び、前記速度補正手段によって求められた前回の補正速度に基づき、今回の補正位置を求めるフィルタである、請求項1に記載の物体検出装置。
- 前記第1線形フィルタは、前記位置補正手段によって求められた前回の補正位置に、前記速度補正手段によって求められた前回の補正速度に前記所定時間を乗じたものを加算して得られる予測位置と、前記位置検出手段によって求められた今回の相対位置と、を予め設定された第1所定比率で按分して、今回の補正位置を求めるフィルタである、請求項2に記載の物体検出装置。
- 前記第1所定比率は、前記所定時間が長い程、小さい値に設定されている、請求項3に記載の物体検出装置。
- 前記第1所定比率は、0.7〜0.8の範囲の値に設定されている、請求項3に記載の物体検出装置。
- 前記第2線形フィルタは、前記位置補正手段によって求められた今回の補正位置、前回の補正位置、及び、前記速度補正手段によって求められた前回の補正速度に基づき、今回の補正速度を求めるフィルタである、請求項1に記載の物体検出装置。
- 前記第2線形フィルタは、前記位置補正手段によって求められた今回の補正位置から、前記位置補正手段によって求められた前回の補正位置を減じた差を、前記所定時間で除して得られる微分速度と、前記速度補正手段によって求められた前回の補正速度と、を予め設定された第2所定比率で按分して、今回の補正速度を求めるフィルタである、請求項6に記載の物体検出装置。
- 前記第2所定比率は、前記所定時間が長い程、大きい値に設定されている、請求項7に記載の物体検出装置。
- 前記第2所定比率は、0.2〜0.3の範囲の値に設定されている、請求項7に記載の物体検出装置。
- 前記相対位置、及び、補正位置は、前記レーダの中心軸の方向を一方の軸とし、前記レーダの中心軸に直交する方向を他方の軸とする直交座標上に位置が規定される、請求項1に記載の物体検出装置。
- 前記相対位置、及び、補正位置は、前記物体までの距離を一方の座標とし、前記レーダの中心軸を基準とする前記レーダと前記物体とを結ぶ線分の回転角を他方の座標とする極座標上に位置が規定される、請求項1に記載の物体検出装置。
- 前記レーダは、FMCW(Frequency Modulation Continuous Wave)方式のレーダである、請求項1に記載の物体検出装置。
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