JP2010060056A - 作業機械における油圧制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】昇降動する作業部の有する位置エネルギーをアキュムレータに回収して再利用するにあたり、ロスの少ない状態で回収、再利用できるようにする。
【解決手段】作業部4を昇降せしめる一対の第一、第二ブームシリンダ8、9のうち、第一ブームシリンダ8のヘッド側油室8aの圧油を油タンクに流すアンロード弁41を設け、作業部4の下降時にアンロード弁41を開くことで、第二ブームシリンダ9のヘッド側油室9aの圧力で作業部4の重量を保持する構成にすると共に、前記ヘッド側油室8a、9aとアキュムレータ44とを連結するアキュムレータ油路45を設け、該アキュムレータ油路45を経由して、作業部4の下降時に第二ブームシリンダ9のヘッド側油室9aからの排出油をアキュムレータ44に蓄圧する一方、作業部4の上昇時にアキュムレータ44の蓄圧油を両方のヘッド側油室8a、9aに供給する構成にした。
【選択図】図2

Description

本発明は、昇降自在な作業部を備えた作業機械において、作業部の有する位置エネルギーを回収、再利用することができる作業機械における油圧制御システムの技術分野に属するものである。
一般に、油圧ショベルやクレーン等の作業機械は、昇降自在な作業部を備えると共に、該作業部の昇降は、油圧ポンプから圧油供給される油圧シリンダの伸縮作動に基づいて行うように構成されているが、このものにおいて、従来、作業部の下降時に油圧シリンダのヘッド側油室から油タンクに排出される油は、作業部の自重による急激な落下を防止するため、油圧シリンダの油供給排出制御を行うコントロールバルブに設けられた絞りによってメータアウト制御されるように構成されている。つまり、地面より上方に位置している作業部は位置エネルギーを有しているが、該位置エネルギーは、前記コントロールバルブの絞りを通過するときに熱エネルギーに変換され、さらに該熱エネルギーはオイルクーラーによって大気中に放出されることになって、無駄なエネルギー損失となる。
そこで、作業部の有する位置エネルギーを回収、再利用するために、従来設けられている油圧シリンダに加えてアシストシリンダを設け、作業部の下降時に、アシストシリンダのヘッド側油室から排出される油をアキュムレータに蓄圧すると共に、作業部の上昇時に、アキュムレータに蓄圧された圧油をアシストシリンダのヘッド側油室に供給するようにした技術が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
しかるに、前記特許文献1のものは、作業部の下降時に、アシストシリンダからの排出油はアキュムレータに蓄圧されるものの、作業部を昇降するために従来から設けられている油圧シリンダからの排出油は、コントロールバルブを経由して油タンクに排出されるようになっており、作業機の有する位置エネルギーのうちの一部しか回収されていないことになる。しかも、作業部の上昇時にアキュムレータに充分に蓄圧されていない場合には、油圧ポンプからコントロールバルブを介して油圧シリンダに供給される圧油の一部が、アシストシリンダに供給されると共にアキュムレータ蓄圧用に用いられるように構成されているため、作業部の上昇速度が遅くなって、作業効率が低下するという問題がある。
これに対し、アシストシリンダを設けることなく、作業部の下降時に油圧シリンダから排出された油をアキュムレータに蓄圧すると共に、作業部の上昇時に該アキュムレータに蓄圧された圧油を油圧シリンダに供給するように構成すれば、作業機の有する位置エネルギーを確実に回収できることになるが、この場合、アキュムレータの蓄圧油の圧力は、油圧シリンダが作業部の重量を保持する保持圧よりは高圧にならないため、高負荷作業時に用いる圧油の圧力としては不足する場合がある。そこでアキュムレータの蓄圧油を、エンジン動力で駆動する専用のポンプで高圧にして、油圧シリンダに供給する技術が提唱されている(例えば、特許文献2参照。)。
特許第2582310号公報 特開2008−14468号公報
しかるに、特許文献2のものでは、アキュムレータの蓄圧油を高圧にするための専用のポンプや、該ポンプにエンジン動力を伝達するための動力伝達機器(ギア装置等)が必要になって、コストアップの要因となるうえ、動力伝達機器におけるトルク低下や、ポンプ自体の慣性質量などによる空転トルク等のエネルギー損失、或いはアキュムレータからポンプや制御弁を経由して油圧シリンダに至るまでの経路中の圧損やリーク等の損失があって、アキュムレータに回収したエネルギーの再利用にロスを生じてしまうという問題があり、ここに本発明が解決しようとする課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、昇降自在な作業部と、該作業部を昇降せしめる一対の第一、第二油圧シリンダと、アキュムレータとを備えてなる作業機械の油圧制御システムにおいて、該油圧制御システムに、第一油圧シリンダのヘッド側油室の圧油を油タンクに流す開閉自在なアンロード油路を設け、作業部の上昇時および昇降停止時にはアンロード油路を閉じて第一および第二油圧シリンダのヘッド側油室の圧力で作業部の重量を保持する一方、作業部の下降時にアンロード油路を開いて第二油圧シリンダのヘッド側油室の圧力で作業部の重量を保持する構成にすると共に、第一、第二油圧シリンダのヘッド側油室とアキュムレータとを連結するアキュムレータ油路と、該アキュムレータ油路の開閉および油の流れ方向を制御するアキュムレータ油路制御弁とを設け、前記アキュムレータ油路を経由して、作業部の下降時に第二油圧シリンダのヘッド側油室からの排出油をアキュムレータに蓄圧する一方、作業部の上昇時に該アキュムレータの蓄圧油を第一および第二油圧シリンダのヘッド側油室に供給する構成にしたことを特徴とする作業機械における油圧制御システムである。
請求項2の発明は、油圧制御システムに、第一、第二油圧シリンダのヘッド側油室同士を連通するヘッド側連通油路と、該ヘッド側連通油路を開閉するヘッド側連通油路開閉弁とを設けると共に、該ヘッド側連通油路開閉弁は、アンロード油路が閉じている状態ではヘッド側連通油路を開く一方、アンロード油路が開いている状態ではヘッド側連通油路を閉じるように制御されることを特徴とする請求項1に記載の作業機械における油圧制御システムである。
請求項3の発明は、アキュムレータ油路制御弁は、ポペット弁を用いて構成されるシリンダ側チェック弁およびアキュムレータ側チェック弁であると共に、シリンダ側チェック弁は、アキュムレータから第一、第二油圧シリンダのヘッド側油室方向への油の流れは許容するが逆方向の流れは阻止する逆止状態と、双方向の流れを許容する開状態とに切換え自在に構成され、また、アキュムレータ側チェック弁は、第一、第二油圧シリンダのヘッド側油室からアキュムレータ方向への油の流れは許容するが逆方向の流れは阻止する逆止状態と、双方向の流れを許容する開状態とに切換え自在に構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の作業機械における油圧制御システムである。
請求項1の発明とすることにより、作業部の下降時に、アンロード油路を開いて第一油圧シリンダのヘッド側油室の圧油を油タンクに流すことで、作業部の重量は第二油圧シリンダのヘッド側油室の圧力で保持されると共に、該第二油圧シリンダのヘッド側油室からの排出油がアキュムレータに蓄圧されることになるが、この場合、第二油圧シリンダのヘッド側油室の圧力、つまり作業部の重量を保持する保持圧は、第一および第二の両方の油圧シリンダで作業部の重量を保持する場合の保持圧に対して倍増するから、作業部の有する位置エネルギーを、高負荷作業にも対応できる高圧の圧油にしてアキュムレータに回収することができ、そして、該アキュムレータに回収された高圧の圧油が、作業部の上昇時に第一、第二油圧シリンダのヘッド側油室への供給圧油として再利用されることになる。この結果、エンジン動力で駆動するポンプを用いてアキュムレータの蓄圧油を増圧する場合のように、エンジンからポンプへの動力伝達経路におけるトルク低下やポンプ自体の慣性質量などによる空転トルクの損失を生じることなく、高負荷作業にも対応できる高圧の圧油を回収、再利用できることになるが、さらにこのものにおいて、第一、第二油圧シリンダのヘッド側油室とアキュムレータとは、アキュムレータ油路を経由して直接的に油の給排を行なう構成になっているから、エネルギーの回収、再利用を可及的に損失の少ない状態で行うことができると共に、シンプルなシステムであって、コストの抑制にも大きく貢献できる。
請求項2の発明とすることにより、アンロード油路が閉じている状態、つまり、第一および第二油圧シリンダのヘッド側油室で作業部の重量を保持している状態では、第一および第二油圧シリンダのヘッド側油室同士が連通状態になって、第一および第二油圧シリンダでバランス良く作業部を支持できる一方、アンロード油路が開いている状態、つまり、第二油圧シリンダのヘッド側油室で作業部の重量を保持している状態では、該第二油圧シリンダのヘッド側油室と第一油圧シリンダのヘッド側油室とを遮断することができる。
請求項3の発明とすることにより、作業部の昇降停止時には、シリンダ側チェック弁、アキュムレータ側チェック弁を共に逆止状態にすることによって、第一、第二油圧シリンダのヘッド側油室からアキュムレータへの油の流出、およびアキュムレータから第一、第二油圧シリンダへの油の流出を共に阻止することができ、また、作業部の下降時には、シリンダ側チェック弁を開状態にアキュムレータ側チェック弁を逆止状態にすることによって、第二油圧シリンダのヘッド側油室からの排出油をアキュムレータに流すことができる一方、アキュムレータから第二油圧シリンダのヘッド側油室への逆流を阻止することができ、さらに、作業部の上昇時には、アキュムレータ側チェック弁を開状態にシリンダ側チェック弁を逆止状態にすることによって、アキュムレータの蓄圧油を第一、第二油圧シリンダのヘッド側油室に供給することができる一方、第一、第二油圧シリンダのヘッド側油室からアキュムレータへの逆流を阻止することができる。而して、上記シリンダ側チェック弁およびアキュムレータ側チェック弁によって、アキュムレータ油路の開閉および油の流れを容易且つ確実に制御することができ、さらに、これらシリンダ側チェック弁およびアキュムレータ側チェック弁はポペット弁を用いて構成されているから、リーク量を最小に抑えることができると共に、スプール弁と比べると安価であって、コスト低減にも寄与できる。
次に、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図1において、1は作業機械の一例である油圧ショベルであって、該油圧ショベル1は、クローラ式の下部走行体2、該下部走行体2の上方に旋回自在に支持される上部旋回体3、該上部旋回体3のフロントに装着される作業部4等の各部から構成され、さらに該作業部4は、基端部が上部旋回体3に上下揺動自在に支持されるブーム5、該ブーム5の先端部に前後揺動自在に支持されるアーム6、該アーム6の先端部に取付けられるバケット7等から構成されている。
さらに、8、9は前記ブーム5を上下揺動せしめるための左右一対の第一、第二ブームシリンダ(本発明の第一、第二油圧シリンダに相当する)であって、これら第一、第二ブームシリンダ8、9は、ヘッド側油室8a、9aの圧力によって作業部4の重量を保持すると共に、該ヘッド側油室8a、9aへの圧油供給およびロッド側油室8b、9bからの油排出により伸長してブーム5を上昇せしめ、また、ロッド側油室8b、9bへの圧油供給およびヘッド側油室8a、9aからの油排出により縮小してブーム5を下降せしめるように構成されている。そして、該ブーム5の昇降に伴って作業部4全体が昇降すると共に、ブーム5の上昇に伴い作業部4の有する位置エネルギーが増加するが、該位置エネルギーは、後述する油圧制御システムによって回収されて再利用されるようになっている。尚、前記第一ブームシリンダ8は、一対のブームシリンダ8、9のうちの何れか一方のブームシリンダ8、第二ブームシリンダ9は他方のブームシリンダ9であって、図1では、左側を第一ブームシリンダ8とし、右側を第二ブームシリンダ9としているが、左右逆であっても勿論良い。
次いで、前記油圧制御システムについて、図2の油圧回路図に基づいて説明するが、該図2において、8、9は前記第一、第二ブームシリンダ、10はエンジン(図示せず)により駆動される可変容量型のメインポンプ、11はパイロット油圧源となるパイロットポンプ、12は油タンクである。尚、前記メインポンプ10は、第一、第二ブームシリンダ8、9だけでなく、油圧ショベル1に設けられる他の複数の油圧アクチュエータ(図2には図示しないが、例えば、走行モータ、旋回モータ、アームシリンダ、バケットシリンダ等)の油圧供給源になるポンプである。
一方、17は前記メインポンプ10の吐出油が供給される圧油供給油路であって、該圧油供給油路17には、前記第一、第二ブームシリンダ8、9に対する油給排制御を行うブームシリンダ用コントロールバルブ18が接続されている。また、圧油供給油路17には、前記ブームシリンダ用コントロールバルブ18だけでなく、メインポンプ10を油圧供給源にする他の複数の油圧アクチュエータ用のコントロールバルブ(例えば、走行モータ用コントロールバルブ、旋回モータ用コントロールバルブ、アームシリンダ用コントロールバルブ、バケットシリンダ用コントロールバルブ等)も接続されるが、図2においては省略する。
前記ブームシリンダ用コントロールバルブ18は、上昇側、下降側パイロットポート18a、18bを備えたスプール弁で構成されており、両パイロットポート18a、18bにパイロット圧が入力されていない状態では、第一、第二ブームシリンダ8、9に対する油給排を行なわない中立位置Nに位置しているが、上昇側パイロットポート18aにパイロット圧が入力されることにより、メインポンプ10の圧油を第一、第二ブームシリンダ8、9のヘッド側油室8a、9aに供給する一方、ロッド側油室8b、9bから排出された油を油タンク12に流す上昇側位置Xに切換わり、また、下降側パイロットポート18bにパイロット圧が入力されることにより、メインポンプ10の圧油を第一、第二ブームシリンダ8、9のロッド側油室8b、9bに供給する下降側位置Yに切換るように構成されている。
ここで、前記第一、第二ブームシリンダ8、9のヘッド側油室8a、9aとブームシリンダ用コントロールバルブ18とは、第一、第二ブームシリンダ8、9のヘッド側油室8a、9aにそれぞれ接続される第一、第二ヘッド側油路19、20、これら第一、第二ヘッド側油路19、20を介して第一、第二ブームシリンダ8、9のヘッド側油室8a、9a同士を連通するヘッド側連通油路21、該ヘッド側連通油路21とブームシリンダ用コントロールバルブ18とを接続するヘッド側メイン油路22を介して連結されている。また、第一、第二ブームシリンダ8、9のロッド側油室8b、9bとブームシリンダ用コントロールバルブ18とは、ロッド側油室8b、9b同士を連通するロッド側連通油路23、および該ロッド側連通油路23とブームシリンダ用コントロールバルブ18とを接続するロッド側メイン油路24を介して連結されている。而して、これらの油路を介して、第一、第二ブームシリンダ8、9とブームシリンダ用コントロールバルブ18とのあいだの油の給排が行なわれるようになっている。
一方、25、26は上昇側、下降側電磁比例減圧弁であって、これら各電磁比例減圧弁25、26は、後述する制御装置27からの制御信号に基づいて、前記ブームシリンダ用コントロールバルブ18の上昇側パイロットポート18a、下降側パイロットポート18bにそれぞれパイロット圧を出力するべく作動する。これら上昇側、下降側電磁比例減圧弁25、26から出力されるパイロット圧は、制御装置27から出力される信号値に応じて増減するように制御されると共に、該パイロット圧の増減に対応してスプールの移動ストロークが増減することでブームシリンダ用コントロールバルブ18の開口面積が増減制御されるようになっており、これによって、ブームシリンダ用コントロールバルブ18から第一、第二ブームシリンダ8、9への給排流量の増減制御がなされるように構成されている。
一方、前記第一、第二ヘッド側油路19、20は、前述したように、第一、第二ブームシリンダ8、9のヘッド側油室8a、9aに接続される油路であるが、該第一、第二ヘッド側油路19、20には、ヘッド側油室8a、9aへの油供給は許容するがヘッド側油室8a、9aからの油排出は阻止する第一、第二チェック弁31、32と、ヘッド側油室8a、9aからの排出流量を制御する第一、第二流量制御弁33、34とが並列状に配されている。而して、第一、第二ブームシリンダ8、9のヘッド側油室8a、9aへの油供給は第一、第二チェック弁31、32を経由して行なわれる一方、ヘッド側油室8a、9aからの油排出は、第一、第二流量制御弁33、34を経由して行なわれるようになっている。
前記第一、第二流量制御弁33、34は、パイロットポート33a、34aを備えたスプール弁であって、パイロットポート33a、34aにパイロット圧が入力されていない状態では、第一、第二ヘッド側油路19、20を閉じる閉位置Nに位置しているが、パイロットポート33a、34aにパイロット圧が入力されることにより、第一、第二ヘッド側油路19、20を開く開位置Xに切換わるように構成されている。
また、35、36は第一、第二電磁比例減圧弁であって、これら各電磁比例減圧弁35、36は、制御装置27からの制御信号に基づいて、前記第一、第二流量制御弁33、34のパイロットポート33a、34aにパイロット圧を出力するべく作動する。そして、これら第一、第二電磁比例減圧弁35、36から出力されるパイロット圧の増減に対応して、第一、第二流量制御弁33、34の開口面積が増減制御されるようになっている。
さらに、37、38は前記第一、第二ヘッド側油路19、20にそれぞれ接続される第一、第二リリーフ弁であって、該第一、第二リリーフ弁37、38によって、第一、第二ブームシリンダ8、9のヘッド側リリーフ圧が設定されるように構成されている。
一方、前記ヘッド側連通油路21は、前述したように、第一、第二ヘッド側油路19、20を介して第一、第二ブームシリンダ8、9のヘッド側油室8a、9a同士を連通する油路であるが、該ヘッド側連通油路21には、制御装置27からの制御信号に基づいてヘッド側連通油路21を開閉するヘッド側連通油路開閉弁39が配設されている。而して、第一、第二ブームシリンダ8、9のヘッド側油室8a、9a同士は、ヘッド側連通油路開閉弁39がヘッド側連通油路21を開く開位置Xに位置している状態では、第一、第二ヘッド側油路19、20を介して連通する状態になっているが、ヘッド側連通油路開閉弁39がヘッド側連通油路21を閉じる閉位置Nに位置することにより、遮断された状態になるように構成されている。尚、ロッド側連通油路23には前記ヘッド側連通油路開閉弁39のような開閉弁は配されておらず、第一、第二ブームシリンダ8、9のロッド側油室8b、9b同士は常時連通状態になっている。
さらに、40は前記第一ヘッド側油路19から油タンク12に至る第一ヘッド側排出油路であって、該第一ヘッド側排出油路40には、アンロード弁41が配されている。
前記アンロード弁41は、ポペット弁42と、制御装置27から出力される制御信号に基づいてOFF位置NからON位置Xに切換わるアンロード弁用電磁切換弁43とを用いて構成されている。そして、該アンロード弁41は、アンロード弁用電磁切換弁43がOFF位置Nに位置しているときには、第一ヘッド側油路19から油タンク12への油の流れを阻止する、つまり第一ヘッド側排出油路40を閉じる閉状態に保持されるが、アンロード弁用電磁切換弁43がON位置Xに切換わることにより、第一ヘッド側油路19から油タンク12への油の流れを許容する、つまり、第一ヘッド側排出油路40を開く開状態になる。而して、上記アンロード弁用電磁切換弁43をON位置Xに位置せしめてアンロード弁41を開状態にすることにより、第一ブームシリンダ8のヘッド側油室8aの圧油を、第一流量制御弁33および第一ヘッド側排出油路40を経由して油タンク12に流すことができるようになっている。
ここで、前述したように、アンロード弁41が開状態のときには、第一ブームシリンダ8のヘッド側油室8aの圧油を、第一流量制御弁33および第一ヘッド側排出油路40を経由して油タンク12に流すことができるが、この場合、第一流量制御弁33の開口面積を最大にすることによって、第一ブームシリンダ8のヘッド側油室8aの圧油を、略アンロード状態で油タンク12に流すことができるようになっている。尚、本実施の形態において、前記第一ヘッド側油路19、第一流量制御弁33、第一ヘッド側排出油路40、およびアンロード弁41は、本発明の開閉自在なアンロード油路を構成するが、本発明のアンロード油路が開いている状態とは、第一流量制御弁33の開口面積が最大で、且つ、アンロード弁41が開状態のときであって、それ以外の場合には、アンロード油路が閉じている状態とする。
さらに、14は前記第一ヘッド側油路19とロッド側連通油路23とを連結する再生油路であって、該再生油路14には、第一ヘッド側油路19からロッド側連通油路23への油の流れは許容するが逆方向の流れは阻止するチェック弁15と、再生油路14を開閉する再生弁16とが配されている。
前記再生弁16は、パイロットポート16aを備えたスプール弁であって、パイロットポート16aにパイロット圧が入力されていない状態では、再生油路14を閉じる閉位置Nに位置しているが、パイロットポート16aにパイロット圧が入力されることにより、再生油路14を開く開位置Xに切換わように構成されている。そして、該再生油路14が開くことによって、第一ブームシリンダ8のヘッド側油室8aの圧力が第一、第二ブームシリンダ8のロッド側油室8b、9bよりも高圧のあいだは、第一ブームシリンダ8のヘッド側油室8aからの排出油の一部を、第一、第二ブームシリンダ8、9のロッド側油室8a、9aに再生油として供給できるようになっている。
また、30は再生弁用電磁比例減圧弁であって、該再生弁用電磁比例減圧弁30は、制御装置27からの制御信号に基づいて、前記再生弁16のパイロットポート16aにパイロット圧を出力するべく作動する。そして、該再生弁用電磁比例減圧弁30から出力されるパイロット圧の増減に対応して、再生弁16の開口面積が増減制御されるようになっている。
一方、44はアキュムレータ、45は該アキュムレータ44と前記第一、第二ブームシリンダ8、9のヘッド側油室8a、9aとを連結するアキュムレータ油路であって、該アキュムレータ油路45は、第一ブームシリンダ8のヘッド側油室8aに対しては、ヘッド側連通油路21および第一ヘッド側油路19を介して連結され、また、第二ブームシリンダ9のヘッド側油室9aに対しては、第二ヘッド側油路20を介して連結されている。さらに、上記アキュムレータ油路45には、後述するシリンダ側チェック弁46およびアキュムレータ側チェック弁49が配されている。尚、これらシリンダ側チェック弁46およびアキュムレータ側チェック弁49は、本発明のアキュムレータ油路制御弁を構成する。また、本実施の形態において、アキュムレータ44は、油圧エネルギー蓄積用として最適なブラダ型のものが用いられているが、これに限定されることなく、例えばピストン型のものであっても良い。
前記シリンダ側チェック弁46は、ポペット弁47と、制御装置27から出力される制御信号に基づいてOFF位置NからON位置Xに切換わるシリンダ側チェック弁用電磁切換弁48とを用いて構成されている。そして、該シリンダ側チェック弁46は、シリンダ側チェック弁用電磁切換弁48がOFF位置Nに位置している状態では、アキュムレータ44から第一、第二ブームシリンダ8、9のヘッド側油室8a、9a方向への油の流れは許容するが逆方向の流れは阻止する逆止状態に保持されるが、シリンダ側チェック弁用電磁切換弁48がON位置Xに切換わることにより、双方向の流れを許容する開状態に切換わる。
また、前記アキュムレータ側チェック弁49は、ポペット弁50と、制御装置27から出力される制御信号に基づいてOFF位置NからON位置Xに切換わるアキュムレータ側チェック弁用電磁切換弁51とを用いて構成されている。そして、該アキュムレータ側チェック弁49は、アキュムレータ側チェック弁用電磁切換弁51がOFF位置Nに位置している状態では、第一、第二ブームシリンダ8、9のヘッド側油室8a、9aからアキュムレータ44方向への油の流れは許容するが逆方向の流れは阻止する逆止状態に保持されるが、アキュムレータ側チェック弁用電磁切換弁51がON位置Xに切換わることにより、双方向の流れを許容する開状態に切換わる。
而して、前記シリンダ側チェック弁46およびアキュムレータ側チェック弁49が共に逆止状態に保持されている場合には、第一、第二ブームシリンダ8、9のヘッド側油室8a、9aからアキュムレータ44方向への油の流れ、およびアキュムレータ44から第一、第二ブームシリンダ8、9のヘッド側油室8a、9a方向への油の流れは共に阻止される。一方、シリンダ側チェック弁46が開状態でアキュムレータ側チェック弁49が逆止状態の場合には、第一、第二ブームシリンダ8、9のヘッド側油室8a、9aからアキュムレータ44方向への油の流れは許容されるが逆方向の流れは阻止される。また、アキュムレータ側チェック弁49が開状態でシリンダ側チェック弁46が逆止状態の場合には、アキュムレータ44から第一、第二ブームシリンダ8、9のヘッド側油室8a、9a方向への油の流れは許容されるが逆方向の流れは阻止される。而して、上記シリンダ側チェック弁46およびアキュムレータ側チェック弁49によって、アキュムレータ油路45の開閉および油の流れ方向を制御できるようになっている。
ここで、アキュムレータ油路45は、前述したように、第一ブームシリンダ8のヘッド側油室8aに対しては、ヘッド側連通油路21および第一ヘッド側油路19を介して連結されていると共に、ヘッド側連通油路21にはヘッド側連通油路開閉弁39が配設されている。そして、後述するように、作業部4の下降時には、ヘッド側連通油路開閉弁39はヘッド側連通油路21を閉じる閉位置Nに位置するように制御され、而して、前述したシリンダ側チェック弁46およびアキュムレータ側チェック弁49によって、アキュムレータ44と第一、第二ブームシリンダ8、9のヘッド側油室8a、9aとの間の流れが許容された状態になっても、作業部4の下降時には、アキュムレータ44と第一ブームシリンダ8のヘッド側油室8aとは、ヘッド側連通油路開閉弁39によって遮断された状態になっている。
さらに、図2において、52は第二メインポンプであって、該第二メインポンプ52は、前記メインポンプ10と共に、第一、第二ブームシリンダ8、9や他の油圧アクチュエータの油圧供給源になる可変容量型のポンプであるが、該第二メインポンプ52の吐出油が供給される第二圧油供給油路53には、第一、第二ブームシリンダ8、9に対する油供給制御を行なうブームシリンダ用第二コントロールバルブ54が接続されている。
前記ブームシリンダ用第二コントロールバルブ54は、上昇側パイロットポート54aを備えたスプール弁で構成されており、該上昇側パイロットポート54aにパイロット圧が入力されていない状態では、第一、第二ブームシリンダ8、9に対する油供給を行なわない中立位置Nに位置しているが、上昇側パイロットポート54aにパイロット圧が入力されることにより、第二メインポンプ52の圧油を、前記ヘッド側メイン油路22、ヘッド側連通油路21、第一、第二ヘッド側油路19、20を介して、第一、第二ブームシリンダ8、9のヘッド側油室8a、9aに供給する上昇側位置Xに切換るように構成されている。
また、55は上昇側第二電磁比例減圧弁であって、該上昇側第二電磁比例減圧弁55は、制御装置27からの制御信号に基づいて、前記ブームシリンダ用第二コントロールバルブ54の上昇側パイロットポート54aにパイロット圧を出力するべく作動する。該上昇側第二電磁比例減圧弁55から出力されるパイロット圧は、制御装置27から出力される信号値に応じて増減するように制御されると共に、該パイロット圧の増減に対応してスプールの移動ストロークが増減することでブームシリンダ用第二コントロールバルブ54の開口面積が増減制御されるようになっており、これによって、ブームシリンダ用第二コントロールバルブ54から第一、第二ブームシリンダ8、9のヘッド側油室8a、9aへの供給流量の増減制御がなされるように構成されている。
一方、前記制御装置27は、マイクロコンピュータ等を用いて構成されるものであって、図3のブロック図に示すごとく、入力側に、ブーム用操作レバーの操作方向および操作量を検出するブーム操作検出手段56、アキュムレータ44の圧力を検出するアキュムレータ圧力センサ57、第二ブームシリンダ9のヘッド側油室9aの圧力を検出する第二ヘッド側圧力センサ58等が接続され、また、出力側に、前述の上昇側電磁比例減圧弁25、下降側電磁比例減圧弁26、再生弁用磁比例減圧弁30、第一電磁比例減圧弁35、第二電磁比例減圧弁36、ヘッド側連通油路開閉弁39、アンロード弁用電磁切換弁43、シリンダ側チェック弁用電磁切換弁48、アキュムレータ側チェック弁用電磁切換弁51、上昇側第二電磁比例減圧弁55等が接続されると共に、後述する両持ち制御、片持ち制御判断部59およびアキュムレータ使用判断部60を備えている。
前記制御装置27の行なう制御のうち、まず、両持ち制御、片持ち制御判断部59における制御について説明すると、制御装置27は、ブーム操作検出手段56から入力されるブーム用操作レバーの操作信号に基づき、ブーム用操作レバーが下降側、上昇側の何れにも操作されていない場合、或いは上昇側に操作された場合、つまり、作業部4の昇降停止時および上昇時には、作業部4の重量を第一および第二ブームシリンダ8、9のヘッド側油室8a、9aの圧力で保持する両持ち制御を行なうと判断し、また、ブーム用操作レバーが下降側に操作された場合、つまり、作業部4の下降時には、作業部4の重量を第二ブームシリンダ9のヘッド側油室9aの圧力で保持する片持ち制御を行なうと判断する。
そして、両持ち制御を行なうと判断された場合、制御装置27は、アンロード弁用電磁切換弁43に対してOFF位置Nに位置するように制御信号を出力して、アンロード弁41を閉状態にする(アンロード油路を閉じる)。これにより、第一ブームシリンダ8のヘッド側油室8aの油が、第一ヘッド側排出油路40を経由して油タンク12に流れることが阻止される。さらに制御装置27は、ヘッド側連通油路開閉弁39に対して開位置Xに位置するように制御信号を出力する。これにより、第一、第二ブームシリンダ8、9のヘッド側油室8a、9a同士は、第一、第二ヘッド側油路19、20を介して連通状態になる。この状態では、第一および第二の両方のブームシリンダ8、9が作業部4の重量保持を担うことになり、而して、第一および第二の両方のブームシリンダ8、9のヘッド側油室8a、9aの圧力で作業部4の重量を保持する両持ち制御が実行される。
一方、片持ち制御を行なうと判断された場合、制御装置27は、ヘッド側連通油路開閉弁39に対して閉位置Nに位置するように制御信号を出力する。これにより、第一、第二ブームシリンダ8、9のヘッド側油室8a、9a同士は遮断された状態になる。さらに制御装置27は、第一電磁比例減圧弁35に対して最大パイロット圧出力の制御信号を出力して第一流量制御弁33の開口面積を最大にすると共に、アンロード弁用電磁切換弁43に対してON位置Xに位置するように制御信号を出力してアンロード弁41を開状態にする(アンロード油路を開く)。これにより、第一ブームシリンダ8のヘッド側油室8aの油は、第一ヘッド側油路19および第一ヘッド側排出油路40を経由して油タンク12に流れることになって、第一ブームシリンダ8のヘッド側油室8aの圧力は略タンク圧まで低下する。この状態では、第一ブームシリンダ8による作業部4の重量保持はなされず、第二ブームシリンダ9のみが作業部4の重量保持を担うことになり、而して、第一、第二ブームシリンダ8、9のうち片方の第二ブームシリンダ9のヘッド側油室9aの圧力で作業部4の重量を保持する片持ち制御が実行される。そして、該片持ち制御にすることにより、第二ブームシリンダ9のヘッド側油室9aの圧力は、前記両持ち制御時における第一、第二ブームシリンダ8、9のヘッド側油室8a、9aの圧力に対して約二倍に昇圧する。
また、前記アキュムレータ使用判断部60は、ブーム用操作レバーが上昇側に操作された場合に、アキュムレータ圧力センサ57から入力されるアキュムレータ44の圧力Paと、第二ヘッド側圧力センサ58から入力される第二ブームシリンダ9のヘッド側油室9aの圧力Pb2とに基づいて、アキュムレータ44の圧油を使用するか否かの判断を行なう。つまり、アキュムレータ44の圧力Paが第二ブームシリンダ9のヘッド側油室9aの圧力Pb2よりも高圧(Pa>Pb2)の場合には、アキュムレータ44の圧油を使用すると判断し、また、アキュムレータ44の圧力Paが第二ブームシリンダ9のヘッド側油室9aの圧力Pb2以下(Pa≦Pb2)の場合には、アキュムレータ44の圧油を使用しないと判断する。尚、この判断に基づいて制御装置27が行なう制御については、後述する。
次に、ブーム用操作レバーの操作に基づく制御装置27の制御について説明する。
まず、ブーム用操作レバーがブーム下降側、上昇側の何れにも操作されていない場合、つまり、作業部4の昇降停止時には、制御装置27は、上昇側電磁比例減圧弁25、下降側電磁比例減圧弁26、上昇側第二電磁比例減圧弁55、再生弁用電磁比例減圧弁30、第一電磁比例減圧弁35、第二電磁比例減圧弁36に対してパイロット圧出力の制御信号を出力せず、これによりブームシリンダ用コントロールバルブ18、ブームシリンダ用第二コントロールバルブ54は何れも中立位置Nに位置し、また、再生弁16、第一、第二流量制御弁33、34は何れも閉位置Nに位置している。
さらに、作業部4の昇降停止時には、シリンダ側チェック弁用電磁切換弁48、アキュムレータ側チェック弁用電磁切換弁51は何れもOFF位置Nに位置するように制御され、これによりシリンダ側チェック弁46およびアキュムレータ側チェック弁49は逆止状態に保持される。そして、該シリンダ側チェック弁46およびアキュムレータ側チェック弁49が逆止状態に保持されることによって、第一、第二ブームシリンダ8、9のヘッド側油室8a、9aからアキュムレータ44への油の流れ、およびアキュムレータ44から第一、第二ブームシリンダのヘッド側油室8a、9aへの油の流れは、共に阻止されるようになっている。
さらに、作業部4の昇降停止時には、前述したように、両持ち制御が実行されるようになっているため、ヘッド側連通油路開閉弁39は開位置Xに位置し、また、アンロード弁41は閉状態になるように制御される。
一方、ブーム用操作レバーがブーム下降側に操作された場合、つまり、作業部4の下降時には、前述したように、片持ち制御が実行されるため、ヘッド側連通油路開閉弁39は閉位置Nに位置し、また、第一流量制御弁33の開口面積は最大になり、さらに、アンロード弁41は開状態になるように制御される。これにより、第一ブームシリンダ8のヘッド側油室8aからの排出油は、第一ヘッド側排出油路40を経由して油タンク12に流れると共に、作業部4の重量は、第二ブームシリンダ9のヘッド側油室9aの圧力で保持される状態になる。
さらに、ブーム下降側に操作された場合、制御装置27は、第二電磁比例減圧弁36に対し、第二流量制御弁34のパイロットポート34aに、ブーム用操作レバーの操作量に対応したパイロット圧を出力するように制御信号を出力する。これにより、第二流量制御弁34は、第二ヘッド側油路20を開く開位置Xに切換わる。而して、第二ブームシリンダ9のヘッド側油室9aから排出された圧油が、開位置Xの第二流量制御弁34を経由してアキュムレータ油路45に供給されるが、その流量は、第二流量制御弁34の開口面積により制御される。尚、前述したように、作業部4の下降時には片持ち制御が実行されていて、作業部4の重量を第二ブームシリンダ9のヘッド側油室9aで保持しているため、該第二ブームシリンダ9のヘッド側油室9aからの排出油の圧力は両持ち制御の場合と比して約二倍の高圧になり、該高圧の油がアキュムレータ油路45に供給される。
さらに、ブーム下降側に操作された場合、制御装置27は、シリンダ側チェック弁用電磁切換弁48に対し、ON位置Xに切換わるように制御信号を出力する。これにより、シリンダ側チェック弁46が開状態になって、第二ブームシリンダ9のヘッド側油室9aからアキュムレータ44への油の流れが許容され、而して、第二ブームシリンダ9のヘッド側油室9aからの排出油が、アキュムレータ油路45を経由してアキュムレータ44に蓄圧されるようになっている。尚、このとき、アキュムレータ側チェック弁用電磁切換弁51はOFF位置Nに位置するように制御され、而して、アキュムレータ側チェック弁49は、第二ブームシリンダ9のヘッド側油室9aからアキュムレータ44への油の流れは許容するが逆方向の流れは阻止する逆止状態に保持されており、これにより、アキュムレータ44から第二ブームシリンダ9のヘッド側油室9aへ油が逆流してしまうことを防止できるようになっている。
さらに、ブーム下降側に操作された場合、制御装置27は、再生弁用電磁比例減圧弁30に対し、再生弁16のパイロットポート16aにパイロット圧を出力するように制御信号を出力する。これにより、再生弁16が開位置Xに切換わり、而して、第一ブームシリンダ8のヘッド側油室8aからの排出油の一部が、上記開位置Xの再生弁16を経由して第一、第二ブームシリンダ8、9のロッド側油室8b、9bに供給されるようになっている。
さらに、ブーム下降側に操作された場合、制御装置27は、第二ブームシリンダ9のヘッド側油室9aの圧力Pb2とアキュムレータ44の圧力Paとの差圧ΔP(ΔP=Pb2−Pa)を求め、該差圧ΔPが予め設定される所定圧よりも小さい場合には、下降側電磁比例減圧弁26に対し、ブームシリンダ用コントロールバルブ18の下降側パイロットポート18bに、ブーム用操作レバーの操作量に対応したパイロット圧を出力するように制御信号を出力する。これによりブームシリンダ用コントロールバルブ18が下降側位置Yに切換わり、而して、メインポンプ10の吐出油が、上記下降側位置Yのブームシリンダ用コントロールバルブ18を経由して第一、第二ブームシリンダ8、9のロッド側油室8b、9bに供給される。つまり、第二ブームシリンダ9のヘッド側油室9aの圧力Pb2とアキュムレータ44の圧力Paとの差圧ΔPが小さくなると、ヘッド側油室9aからの排出速度が低下してしまうため、メインポンプ10の吐出油をロッド側油室8a、9bに供給して該ロッド側油室8a、9bの圧力を上昇させ、これによってブーム用操作レバーの操作量に対応したブーム下降速度を確保できるようになっている。
而して、作業部4の下降時には、作業部4の重量を第二ブームシリンダ9のヘッド側油室9aの圧力で保持する片持ち制御が実行されると共に、該第二ブームシリンダ9のヘッド側油室9aからの排出油がアキュムレータ油路45を経由してアキュムレータ44に蓄圧されることになるが、この場合、第二ブームシリンダ9のヘッド側油室9aの圧力は、両持ち制御の場合と比して約二倍の高圧になっており、而して、アキュムレータ44には、例えば掘削作業や持上げ旋回等の高負荷作業にも対応できる高圧の圧油が蓄圧されることになる。
次に、ブーム用操作レバーがブーム上昇側に操作された場合、つまり作業部4の上昇時における制御について説明すると、作業部4の上昇時には、前述したように、両持ち制御が実行されるようになっているため、ヘッド側連通油路開閉弁39は開位置Xに位置し、また、アンロード弁41は閉状態になるように制御される。さらに、ブーム上昇側に操作された場合には、前述したように、アキュムレータ使用判断部60においてアキュムレータ44の圧油を使用するか否かの判断が行なわれるが、該判断によって制御が異なるため、まず、アキュムレータ44の圧油を使用すると判断された場合について説明する。
つまり、ブーム上昇側に操作され、且つ、アキュムレータ44の圧油を使用すると判断された場合、制御装置27は、上昇側電磁比例減圧弁25に対し、ブームシリンダ用コントロールバルブ18の上降側パイロットポート18aに、ブーム用操作レバーの操作量に対応したパイロット圧を出力するように制御信号を出力する。これによりブームシリンダ用コントロールバルブ18が上昇側位置Xに切換わり、而して、該上昇側位置Xのブームシリンダ用コントロールバルブ18を経由して、メインポンプ10の吐出油が第一、第二ブームシリンダ8、9のヘッド側油室8a、9aに供給されると共に、ロッド側油室8b、9bからの排出油が油タンク12に排出される。
さらにこのとき、制御装置27は、第一、第二電磁比例減圧弁35、36に対してパイロット圧出力の制御信号を出力せず、これにより、第一、第二流量制御弁33、34は閉位置Nに位置するように制御される。また、前述したように、ヘッド側連通油路開閉弁39は開位置Xに位置し、また、アンロード弁41は閉状態になっている。而して、前記上昇側位置Xのブームシリンダ用コントロールバルブ18を経由して第一、第二ブームシリンダ8、9のヘッド側油室8a、9aに供給される圧油は、第一ヘッド側排出油路40を経由して油タンク12に流れることなく、ヘッド側メイン油路22、ヘッド側連通油路21、および第一、第二ヘッド側油路19、20の第一、第二チェック弁31、32を経由して、第一、第二ブームシリンダ8、9のヘッド側油室8a、9aに至るようになっている。
さらに、ブーム上昇側に操作され、且つ、アキュムレータ44の圧油を使用すると判断された場合、制御装置27は、上昇側第二電磁比例減圧弁55に対してパイロット圧出力の制御信号を出力せず、これにより、ブームシリンダ用第二コントロールバルブ54は中立位置Nに位置する。而して、第二メインポンプ52の吐出油は、第一、第二ブームシリンダ8、9のヘッド側油室8a、9bに供給されないようになっている。
さらに、ブーム上昇側に操作され、且つ、アキュムレータ44の圧油を使用すると判断された場合、制御装置27は、アキュムレータ側チェック弁用電磁切換弁51に対し、ON位置Xに切換わるように制御信号を出力する。これにより、アキュムレータ側チェック弁49が開状態になって、アキュムレータ44から第一、第二ブームシリンダ8、9のヘッド側油室8a、9aへの油の流れが許容され、而して、アキュムレータ44の蓄圧油が、アキュムレータ油路45を経由して第一、第二ブームシリンダ8、9のヘッド側油室8a、9aに供給されるようになっている。尚、このとき、シリンダ側チェック弁用電磁切換弁48はOFF位置Nに位置するように制御され、而して、シリンダ側チェック弁46は、アキュムレータ44から第一、第二ブームシリンダ8、9のヘッド側油室8a、9aへの油の流れは許容するが逆方向の流れは阻止する逆止状態に保持されており、これにより、第一、第二ブームシリンダ8、9のヘッド側油室8a、9aからアキュムレータ44へ油が逆流してしまったり、或いは、メインポンプ10の吐出油がアキュムレータ44に供給されてしまうことを防止できるようになっている。
而して、作業部4の上昇時に、アキュムレータ44の圧油を使用すると判断された場合には、メインポンプ10の吐出油が上昇側位置Xのブームシリンダ用コントロールバルブ18を経由して第一、第二ブームシリンダ8、9のヘッド側油室8a、9aに供給されると共に、アキュムレータ44の蓄圧油が、アキュムレータ油路45を経由して第一、第二ブームシリンダ8、9のヘッド側油室8a、9aに供給される。これにより、アキュムレータ44の蓄圧油がメインポンプ10の吐出油と合流して第一、第二ブームシリンダ8、9のヘッド側油室8a、9aに供給されることになり、而して、作業部4の下降時にアキュムレータ44に回収された位置エネルギーを、作業部4の上昇時に再利用できるようになっている。
次いで、ブーム上昇側に操作され、且つ、アキュムレータ44の圧油を使用しないと判断された場合について説明するが、この場合、上昇側電磁比例減圧弁25、第一、第二電磁比例減圧弁35、36については、前述したアキュムレータ44の圧油を使用すると判断された場合と同じ制御が実行される。つまり、上昇側電磁比例減圧弁25からブームシリンダ用コントロールバルブ18の上昇側パイロットポート18aにパイロット圧が出力され、これによりブームシリンダ用コントロールバルブ18が上昇側位置Xに切換わって、メインポンプ10の吐出油が第一、第二ブームシリンダ8、9のヘッド側油室8a、9aに供給されると共に、ロッド側油室8b、9bからの排出油が油タンク12に排出される。
さらに、ブーム上昇側に操作され、且つ、アキュムレータ44の圧油を使用しないと判断された場合、制御装置27は、上昇側第二電磁比例減圧弁55に対し、ブームシリンダ用第二コントロールバルブ54の上昇側パイロットポート54aに、ブーム用操作レバーの操作量に対応したパイロット圧を出力するように制御信号を出力する。これにより、ブームシリンダ用第二コントロールバルブ54が上昇側位置Xに切換わって、第二メインポンプ52の吐出油が第一、第二ブームシリンダ8、9のヘッド側油室8a、9aに供給される。
さらに、ブーム上昇側に操作され、且つ、アキュムレータ44の圧油を使用しないと判断された場合、制御装置27は、シリンダ側チェック弁用電磁切換弁48およびアキュムレータ側チェック弁用電磁切換弁51を、OFF位置Nに位置するように制御する。これによりシリンダ側チェック弁46およびアキュムレータ側チェック弁49は逆止状態に保持され、而して、第一、第二ブームシリンダ8、9のヘッド側油室8a、9aからアキュムレータ44への油の流れ、およびアキュムレータ44から第一、第二ブームシリンダのヘッド側油室8a、9aへの油の流れは、共に阻止される。
而して、作業部4の上昇時に、アキュムレータ44の圧油を使用しないと判断された場合には、メインポンプ10の吐出油が上昇側位置Xのブームシリンダ用コントロールバルブ18を経由して第一、第二ブームシリンダ8、9のヘッド側油室8a、9aに供給されると共に、第二メインポンプ52の吐出油が、上昇側位置Xのブームシリンダ用第二コントロールバルブ54を経由して第一、第二ブームシリンダ8、9のヘッド側油室8a、9aに供給される。つまり、アキュムレータ44の圧油を使用しない場合には、メインポンプ10の吐出油と第二メインポンプ52の吐出油とが合流して第一、第二ブームシリンダ8、9のヘッド側油室8a、9aに供給されるようになっている。
叙述の如く構成された本形態において、油圧ショベル1の作業部4は、該作業部4を構成するブーム5の昇降に伴って昇降すると共に、該ブーム5の昇降は、一対の第一、第二ブームシリンダ8、9の伸縮作動に基づいて行なわれることになるが、油圧ショベル1の油圧制御システムには、前記一対の第一、第二ブームシリンダ8、9のうち一方の第一ブームシリンダ8のヘッド側油室8aの圧油を油タンク12に流す開閉自在なアンロード油路(第一ヘッド側油路19、第一流量制御弁33、第一ヘッド側排出油路40、およびアンロード弁41によって構成される)が設けられており、そして、作業部4の上昇時および昇降停止時には上記アンロード油路を閉じて、第一および第二のブームシリンダ8、9のヘッド側油室8a、9aの圧力で作業部4の重量を保持する一方、作業部4の下降時にはアンロード油路を開いて(第一流量制御弁33の開口面積を最大にし、且つ、アンロード弁41を開状態にする)第一ブームシリンダ8のヘッド側油室8aの圧油を油タンク12に流すことで、第二ブームシリンダ9のヘッド側油室9aの圧力で作業部4の重量を保持することになる。さらに、第一、第二ブームシリンダ8、9のヘッド側油室8a、9aは、アキュムレータ油路45を介してアキュムレータ44に連結されると共に、該アキュムレータ油路45には、アキュムレータ油路45の開閉および油の流れ方向を制御するシリンダ側チェック弁46およびアキュムレータ側チェック弁49が配されており、そして、上記アキュムレータ油路45を経由して、作業部4の下降時には第二ブームシリンダ9のヘッド側油室9aからの排出油がアキュムレータ44に蓄圧される一方、作業部4の上昇時には該アキュムレータ44の蓄圧油が第一および第二油圧シリンダ8、9のヘッド側油室8a、9aに供給されることになる。
而して、作業部4の下降時に、該作業部4の重量は第二ブームシリンダ9のヘッド側油室9aの圧力で保持されると共に、該第二ブームシリンダ9のヘッド側油室9aからの排出油がアキュムレータ44に蓄圧されることになるが、この場合、第二ブームシリンダ9のヘッド側油室9aの圧力、つまり作業部4の重量を保持する保持圧は、第一および第二の両方のブームシリンダ8、9で作業部4の重量を保持する場合の保持圧に対して倍増するから、作業部4の有する位置エネルギーを、高負荷作業にも対応できる高圧の圧油にしてアキュムレータ44に回収できることになり、そして、該アキュムレータ44に回収された高圧の圧油が、作業部4の上昇時に第一、第二ブームシリンダ8、9のヘッド側油室8a、9aへの供給圧油として再利用されることになる。この結果、エンジン動力で駆動するポンプを用いてアキュムレータの蓄圧油を増圧する場合のように、エンジンからポンプへの動力伝達経路におけるトルク低下やポンプ自体の慣性質量などによる空転トルクの損失を生じることなく、高負荷作業にも対応できる高圧の圧油を回収、再利用できることになるが、さらにこのものにおいて、第一、第二ブームシリンダ8、9のヘッド側油室8a、9aとアキュムレータ44とは、アキュムレータ油路45を経由して直接的に油の給排を行なう構成になっているから、エネルギーの回収、再利用を可及的に損失の少ない状態で行うことができると共に、シンプルなシステムであって、コストの抑制にも大きく貢献できる。
さらに、油圧ショベル1の油圧制御システムには、第一、第二ブームシリンダ8、9のヘッド側油室8a、9a同士を連通するヘッド側連通油路21と、該ヘッド側連通油路21を開閉するヘッド側連通油路開閉弁39とが設けられていると共に、該ヘッド側連通油路開閉弁39は、アンロード油路が閉じている状態ではヘッド側連通油路21を開く一方、アンロード油路が開いている状態ではヘッド側連通油路21を閉じるように制御されることになる。而して、アンロード油路が閉じている、つまり、第一および第二の両方のブームシリンダ8、9のヘッド側油室8a、9aで作業部4の重量を保持している状態では、両ヘッド側油室8a、9a同士が連通状態になって、一対の第一および第二ブームシリンダ8、9でバランス良く作業部4を支持できる一方、アンロード油路が開いている、つまり、第二ブームシリンダ9のヘッド側油室9aで作業部4の重量を保持している状態では、該第二ブームシリンダ9のヘッド側油室9aと第一ブームシリンダ8のヘッド側油室8aとを遮断できることになる。
さらに、前記アキュムレータ油路45の開閉および油の流れ方向の制御は、シリンダ側チェック弁46およびアキュムレータ側チェック弁49により行なわれるが、上記シリンダ側チェック弁46は、アキュムレータ44から第一、第二ブームシリンダ8、9のヘッド側油室8a、9a方向への油の流れは許容するが逆方向の流れは阻止する逆止状態と、双方向の流れを許容する開状態とに切換え自在に構成され、また、アキュムレータ側チェック弁49は、第一、第二ブームシリンダ8、9のヘッド側油室8a、9aからアキュムレータ44方向への油の流れは許容するが逆方向の流れは阻止する逆止状態と、双方向の流れを許容する開状態とに切換え自在に構成されている。
而して、作業部4の昇降停止時には、これらシリンダ側チェック弁46、アキュムレータ側チェック弁49を共に逆止状態にすることによって、第一、第二ブームシリンダ8、9のヘッド側油室8a、9aからアキュムレータ44への油の流出、およびアキュムレータ44から第一、第二ブームシリンダ8、9のヘッド側油室8a、9aへの油の流出を共に阻止することができる。また、作業部4の下降時には、シリンダ側チェック弁46を開状態にアキュムレータ側チェック弁49を逆止状態にすることによって、第二ブームシリンダ9のヘッド側油室9aからの排出油をアキュムレータ44に流すことができる一方、アキュムレータ44から第二ブームシリンダ9のヘッド側油室9aへの逆流を阻止することができる。さらに、作業部4の上昇時には、アキュムレータ側チェック弁49を開状態にシリンダ側チェック弁46を逆止状態にすることによって、アキュムレータ44の蓄圧油を第一、第二ブームシリンダ8、9のヘッド側油室8a、9aに供給することができる一方、第一、第二ブームシリンダ8、9のヘッド側油室8a、9aからアキュムレータ44への逆流を阻止することができる。而して、これらシリンダ側チェック弁46およびアキュムレータ側チェック弁49によって、アキュムレータ油路45の開閉および油の流れを、容易且つ確実に制御することができると共に、これらシリンダ側チェック弁46およびアキュムレータ側チェック弁49は、ポペット弁47、50を用いて構成されるものであるから、リーク量を最小に抑えることができると共に、スプール弁と比べると安価であって、コスト低減に寄与できるという利点もある。
尚、本発明は、上記実施の形態に限定されないことは勿論であって、上記実施の形態では、アキュムレータ使用判断部60においてアキュムレータ44の圧油を使用するか否かを判断するにあたり、アキュムレータ44の圧力Paに基づいて判断する構成になっているが、該アキュムレータ44の圧力Paに基づく判断だけでなく、例えば油圧ショベル1に設けられる各種油圧アクチュエータの負荷圧を検出することで油圧ショベル1の行なう作業内容を判断し、該作業内容に応じて、アキュムレータ44の圧油を使用するか否かの判断を行なう構成にすることもできる。
さらに、本発明は、油圧ショベルだけでなく、作業部を昇降せしめる一対の油圧シリンダが設けられた各種作業機械の油圧制御システムに実施することができる。
油圧ショベルの斜視図である。 油圧制御システムの油圧回路図である。 制御装置の入出力を示すブロック図である。
符号の説明
4 作業部
8 第一ブームシリンダ
8a 第一ブームシリンダヘッド側油室
9 第二ブームシリンダ
9a 第二ブームシリンダヘッド側油室
12 油タンク
21 ヘッド側連通油路
27 制御装置
39 ヘッド側連通油路開閉弁
41 アンロード弁
44 アキュムレータ
45 アキュムレータ油路
46 シリンダ側チェック弁
49 アキュムレータ側チェック弁

Claims (3)

  1. 昇降自在な作業部と、該作業部を昇降せしめる一対の第一、第二油圧シリンダと、アキュムレータとを備えてなる作業機械の油圧制御システムにおいて、該油圧制御システムに、第一油圧シリンダのヘッド側油室の圧油を油タンクに流す開閉自在なアンロード油路を設け、作業部の上昇時および昇降停止時にはアンロード油路を閉じて第一および第二油圧シリンダのヘッド側油室の圧力で作業部の重量を保持する一方、作業部の下降時にアンロード油路を開いて第二油圧シリンダのヘッド側油室の圧力で作業部の重量を保持する構成にすると共に、第一、第二油圧シリンダのヘッド側油室とアキュムレータとを連結するアキュムレータ油路と、該アキュムレータ油路の開閉および油の流れ方向を制御するアキュムレータ油路制御弁とを設け、前記アキュムレータ油路を経由して、作業部の下降時に第二油圧シリンダのヘッド側油室からの排出油をアキュムレータに蓄圧する一方、作業部の上昇時に該アキュムレータの蓄圧油を第一および第二油圧シリンダのヘッド側油室に供給する構成にしたことを特徴とする作業機械における油圧制御システム。
  2. 油圧制御システムに、第一、第二油圧シリンダのヘッド側油室同士を連通するヘッド側連通油路と、該ヘッド側連通油路を開閉するヘッド側連通油路開閉弁とを設けると共に、該ヘッド側連通油路開閉弁は、アンロード油路が閉じている状態ではヘッド側連通油路を開く一方、アンロード油路が開いている状態ではヘッド側連通油路を閉じるように制御されることを特徴とする請求項1に記載の作業機械における油圧制御システム。
  3. アキュムレータ油路制御弁は、ポペット弁を用いて構成されるシリンダ側チェック弁およびアキュムレータ側チェック弁であると共に、シリンダ側チェック弁は、アキュムレータから第一、第二油圧シリンダのヘッド側油室方向への油の流れは許容するが逆方向の流れは阻止する逆止状態と、双方向の流れを許容する開状態とに切換え自在に構成され、また、アキュムレータ側チェック弁は、第一、第二油圧シリンダのヘッド側油室からアキュムレータ方向への油の流れは許容するが逆方向の流れは阻止する逆止状態と、双方向の流れを許容する開状態とに切換え自在に構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の作業機械における油圧制御システム。
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