JP2008121893A - 油圧システムのためのエネルギー回収及び再利用技術 - Google Patents

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Abstract

【課題】 機械コンポーネントに平行に接続されたシリンダに作用する超過負荷により発生した油圧エネルギーを回収するためのいくつかのモードを提供する方法に関する。
【解決手段】 1つのモードにおいて、両シリンダ内の第1チャンバーからの流体がアキュムレータに送られ、同時に他の流体がこれらのシリンダの第2チャンバーに方向付けられる。異なるモードにおいて、流体が1つのシリンダのみの第1チャンバーからアキュムレータに送られ、他のシリンダの第1チャンバーからの流体が両シリンダの第2チャンバーに流入する。更に他のモードは両シリンダの第1チャンバーから両シリンダの第2チャンバーに流体を送る工程からなる。更に他のモードにおいて、両シリンダの第1チャンバーからの流体は戻り導管に流入し、同時に両シリンダの第2チャンバーは供給導管からの流体を受ける。回収されたエネルギーを再使用するいくつかのモードが記載されている。
【選択図】 図1

Description

関連出願の相互参照
本出願は2006年11月14日に出願された米国仮特許出願第60/865,710号及び2007年4月23日に出願された米国仮特許出願第60/913,457号の利益を請求する。
連邦政府委託研究開発に関する申立て
該当なし
本発明は機械上のコンポーネントを動かす油圧アクチュエータに対する流量を制御する油圧システムに関し、特に、油圧アクチュエータからのエネルギーを回収し且つその後油圧アクチュエータを駆動するために回収エネルギーを利用することに関する。
建設農業機材は異なる機械素子を動作させるために油圧システムを採用している。例えば、掘削機は一端でトラクタに枢軸的に結合され且つ他端で土壌や他の材料をすくい取るためのバケットを有する普通の建設機械である。シリンダアセンブリはブームを昇降させるために使用され、シリンダ内に2つのチャンバーを形成するピストンを有するシリンダを含んでいる。ピストンに接続されたロッドは典型的にはブームに取付けられ、シリンダは掘削機の本体に取付けられる。ブームはロッドをシリンダ内から伸ばし且つ内に後退させることにより昇降させる。
他の機械類は機械素子を動かすために異なる型の油圧アクチュエータを使用している。ここで使用される用語「油圧アクチュエータ」は一般的にシリンダピストン構成、例えば、作動液を機械動作に変換する回転モータのような装置を総称的に示す。
シリンダアセンブリの駆動伸張及び後退中に、ポンプからの加圧流体は通常バルブアセンブリにより一方のシリンダチャンバーに加えられ、他方のシリンダチャンバーから排出される全ての流体はバルブアセンブリを通じてシステムタンクに導く戻り導管に流入する。ある条件下で、機械に作用する外部負荷又は他の力はポンプからの充分な流体圧力無しでのシリンダアセンブリの伸張又は後退を可能にする。これはしばしば超過(オーバーラン)負荷と称される。例えば、掘削機において、バケットが重量材料で満たされると、ブームは重力のみで下降する。この外力は流体をバルブアセンブリを通じてブームの油圧シリンダの一方のチャンバーからタンクに排出する。同時に、流量はバルブアセンブリを通じてポンプから伸張している他方のシリンダチャンバーに引き出されるが、到来する流体はピストンを駆動しないので、このブームの動きを生ずるための充分な圧力に維持する必要がない。この状況で、流体は比較的高い圧力でシリンダから排出され、圧力がバルブアセンブリを通じて計量されると正常に失われるエネルギーを含んでいる。
機械の効率と経済的な動作を最適化するため、バルブアセンブリ内の流体を放出する代わりに、排出流体のエネルギーを回収することが望ましい。ある従来の油圧システムではアキュムレータに排出流体を送り、流体は後で機械駆動に使用するために圧力下で蓄積される。しかしながら、有効エネルギー回収及び再利用に対する課題は蓄積された作動液がアクチュエータを駆動するための適切な圧力と体積でなければならないことである。排出流体の圧力と体積とアキュムレータのこれらのパラメータ間の関係は瞬時に変化し且つ流体が蓄積可能かどうかを決定する。例えば、もしシリンダアセンブリに作用する外力がアキュムレータ内の圧力レベル以上の排出流体を加圧するのに不十分であると、流体は蓄積できない。
別の時点で、アキュムレータ内の流体を利用したい場合、アキュムレータの圧力と体積及び流体アクチュエータを駆動するために要求される流量間の瞬時の関係がアキュムレータ流体を使用できるかどうかを決定する。例えば、もし油圧アクチュエータの負荷がアキュムレータより高い圧力を要求すると、回収流体を採用できない。もし油圧アクチュエータがアキュムレータに蓄積されるより大きな流体容量を要求するほど動く必要があれば、有効動作の達成が困難になる。他の制限要因は油圧アクチュエータがアキュムレータからの流体を消費するにつれて、アキュムレータ圧力が減少し、アクチュエータを駆動するための残量流体の能力を減ずる。
したがって、油圧システム内のエネルギーを回収し且つ再利用するための有効技術提供するニーズが存在する。
第1シリンダ、第2シリンダ、供給導管、戻り導管、及びアキュムレータを含む油圧システムのためのエネルギー再生方法が提供される。第1及び第2シリンダは機械上のコンポーネントを動作するために平行に機能的に接続され、各々が第1及び第2チャンバーを有する。
エネルギー回収方法は複数のエネルギー回収モードから成り、種々のモードが所定の機械で使用される。デュアルシリンダエネルギー回収モードは流体を第1及び第2油圧シリンダの1チャンバーからアキュムレータに送る工程と、流体を第1及び第2油圧シリンダの第2チャンバーに方向付ける工程からなる。スプリットシリンダエネルギー回収モードにおいて、流体は第2油圧シリンダの第1チャンバーからアキュムレータに送られ、流体を第1油圧シリンダの第1チャンバーから第1及び第2油圧シリンダの少なくとも1つの第2チャンバーに送られる。
この方法の好ましい実施において、デュアルシリンダエネルギー回収モードで流体を第2チャンバーに方向付ける工程は流体を供給導管又は戻り導管から第1及び第2油圧シリンダの第2チャンバーに送ることにより達成される。この実施例において、スプリットシリンダエネルギー回収モードは流体を供給導管から第1及び第2油圧シリンダの少なくとも1つの第2チャンバーに送る工程を含む。
本方法の好ましい実施例も少なくとも一つの追加エネルギー回収モードを有する。この追加エネルギー回収モードは流体を第1及び第2油圧シリンダの第1チャンバーから第1及び第2油圧シリンダの第2チャンバーに方向付ける工程を含んでも良い。
本発明の他の態様は供給導管、戻り導管、及び2つの油圧シリンダの第1及び第2チャンバーのような油圧システムの異なる箇所での圧力を検出することに基いて使用するためどちらかのエネルギー回収モードを決定する工程を含む。
アキュムレータに蓄積される流体を再使用するいくつかの異なるモードが提供され、蓄積された流体がシリンダチャンバーの異なるチャンバーに方向付けられる。
本発明は掘削機での使用に関連して記載されているが、他の型の油圧動作型装置にも実施可能である。
まず図1を参照すると、掘削機10はクローラー(無限軌道車)上に支持された運転席11と上下運動のため運転席に取付けられたブームアセンブリ12から構成される。ブームアセンブリ12はブーム13、アーム14、及び各々に枢軸的に取付けられたバケット15に細分される。運転席11に結合されたブーム13は運転席とブーム間に平行に機械的に接続された一対の油圧シリンダアセンブリ16及び17により駆動されると上下に枢動できる。典型的な掘削機において、これらのアセンブリ16及び17のシリンダは運転席11に取付けられ、ピストンロッドがブーム13に取付けられると、ブームに作用する重力がピストンロッドをシリンダ内に後退させる傾向になる。それでも、シリンダアセンブリの接続は重力がピストンロッドをシリンダから伸長させるようになっており、記載されるべき多くのエネルギー回収技術をこの構成にも使用できる。ブーム13の遠端部で支持されたアーム14は前方及び後方に旋回でき、バケット15はアームの先端に枢軸的に結合される。他の対のシリンダアセンブリ18及び19は独立してアーム14及びバケット15を動作する。バケット15は他のワークヘッドと交換できる。
図2を参照すると、掘削機10上のシリンダアセンブリ16、17、18及び19は第1ポンプ22とタンク23からなる作動液源21を有する第1油圧システム20の一部である。第1ポンプ22はタンク23から流体を引き出し、逆止バルブを通して流体を掘削機上の全ての油圧機能部に加圧流体を供給する供給導管25に強制的に圧送する。ブーム13の昇降のための機能部のような油圧機能部を駆動するために使用された後、流体はバネ負荷タンクチェックバルブ24により流体が加圧される戻り導管26を介してタンク23に還流する。油圧システム10は掘削機10上のいくつかの油圧機能部を駆動するが、本発明のエネルギー回収再利用技術の説明を簡単にするためブーム機能部30に着目する。
ブーム機能部30は各々がシリンダとロッド付のピストンを有するブームシリンダアセンブリ16及び17に出入りする流量を制御することによりブーム13を昇降させる。第1ブームシリンダアセンブリ16はシリンダ内部をロッドチャンバー33とピストンの反対側のヘッドチャンバー34に分割する滑動的に受けられる第1ピストン27を有する第1ブームシリンダ31を有する。第2ブームシリンダアセンブリ17はシリンダ内部を他のロッドチャンバー36とピストンの反対側のヘッドチャンバー38に分割する滑動的に受けられる第2ピストン29を有する第2ブームシリンダ32を有する。ロッド及びヘッドチャンバーの体積は付随のピストンがシリンダ内で滑動するにつれて変化する。図1の例示の掘削機10において、各ブームシリンダ31又は32は運転席11に取付けられ、各ピストン27又は29はそれぞれピストンロッド35又は37によりブーム13に取付けられる。
ロッドチャンバー33及び36は油圧的に直接共に接続される。双方向EHPシリンダ分離制御バルブ39はヘッドチャンバー34及び38と直接接続し、好ましくは各ヘッドチャンバーに直接接続される。シリンダ分離制御バルブ39を閉じるとヘッドチャンバーを互いに分離し、シリンダ分離制御バルブを開くと2つのヘッドチャンバー間に直接経路を提供する。ここで「制御バルブ」は手動作又は電気動作されるバルブを意味するものとして定義される。ここで使用される用語「直接接続」は関連するコンポーネントが導管の固有の限度を超えた流量を制限又は制御する、バルブ、オリフィス、又は他の装置のような、介在素子を使用することなく導管により共に接続されることを意味する。ここで使用されるように、油圧コンポーネントが2つの他の素子を「直接接続する」との記載は油圧コンポーネントが制御バルブアセンブリを通じて又は流体が他の油圧機能部に出入りする供給又は戻り導管を通じて流れることなくこれらの2つの他の素子間に流すため流体用の経路を設けることを意味する。制御バルブが油圧システムの2個のコンポーネント又は素子間の「直接経路」を提供するとの記載は経路が他の制御バルブを含まないことを意味する。
制御バルブアセンブリ40はブームシリンダアセンブリ16及び17を供給及び戻り導管25及び26に結合し、その間の流量を制御する。制御バルブアセンブリ40が加圧流体をブームシリンダ31及び32内のヘッドチャンバー34及び38に供給し、ロッドチャンバー33及び36から流体を排出すると、各ピストンロッド35及び37はそのシリンダから伸張され、ブーム13を上昇させる。同様に、加圧作動液を供給導管25からロッドチャンバー33及び36に供給し且つ流体をヘッドチャンバー34及び38から排出するとピストンロッド35及び37をブームシリンダ31及び32に後退させ、ブーム13を降下させる。一般的に駆動伸張及び駆動後退と称される時に、シリンダ分離制御バルブ39は開口し、2つのブームシリンダアセンブリ16及び17を協働して動作させる。
制御バルブアセンブリ40はホイートストンブリッジ構成に接続された4つの電気油圧比例(EHP)制御バルブ41、42、43及び44からなる。代案として、ソレノイド動作型スプールバルブが4個のEHP制御バルブ41−44の代わりに使用できる。好ましくは、各EHP制御バルブ41−44は必要であればキャビテーション防止バルブを内蔵する米国特許第6,745,992号に記載されたバルブのようなパイロット動作型双方向制御バルブである。第1EHP制御バルブ41は作動液の流量を供給導管25から第1アクチュエータ導管47により第1シリンダ31のヘッドチャンバー34とシリンダ分離制御バルブ39間のノード51に接続された第1ワークポート46に向ける。第2ブームシリンダ32のヘッドチャンバー38がシリンダ分離制御バルブ39により第1アクチュエータ導管47及び第1シリンダ31のヘッドチャンバー34に接続され、第1ワークポート46をヘッドチャンバー38と2つのヘッドチャンバーから互いに分離する。第2EHP制御バルブ42は第1ワークポート46と戻り導管26間の流量を管理する。第3EHP制御バルブ43は供給導管25と第2アクチュエータ導管49により第2ワークポート48に接続されたシリンダロッドチャンバー33と36間に流れる流体経路を制御する。第4EHP 制御バルブ44はロッドチャンバー33及び36と戻り導管26間に接続される。
シリンダ分離制御バルブ39と同様に4個のEHP制御バルブ41−44はシステム制御装置50からの電気信号により独立してソレノイド動作される。シリンダ分離制御バルブ39と共に第1と第4EHP制御バルブ41と44を開くことにより、加圧流体がヘッドチャンバー34と38に加えられ、流体がロッドチャンバー33と36から排出されピストンロッド35と37を伸張させブーム13を上昇させる。同様に、シリンダ分離制御バルブ39と同様に第2及び第3EHP制御バルブ42及び43を開くと加圧流体をロッドチャンバー33と36に送り、ピストンロッド35と37を後退させるため流体をヘッドチャンバー34と38から排出し、ブーム13を下降させる。
システム制御装置50は人によるオペレータが掘削機上の油圧アクチュエータの所望の動作を指定するいくつかのジョイスティック52からの制御信号を受信するマイクロコンピュータに基く装置である。システム制御装置50は供給導管圧力センサー54と戻り導管圧力センサー55からの信号を受信する。分離した圧力センサー56と57はシリンダヘッドチャンバー34及び38のために設けられ、他の圧力センサー58はブームシリンダアセンブリ16及び17のロッドチャンバー33及び36内の圧力を計測する。電気配線を簡単にするため、圧力測定が第2アクチュエータ導管49での圧力損失により影響されることを了解の下で、ロッドチャンバー圧力センサー58は好ましくは第2ワークポート48の近傍に配置される。シリンダチャンバーのための圧力センサー56、57及び58はブーム13に作用する力Fの量を示す信号を発生する。システム制御装置50は供給導管25内の圧力を制限するため可変容量型第1ポンプ22を動作させることにより圧力測定値に応答し、掘削機上の異なる油圧アクチュエータの圧力要求を満足させる。
第1油圧システム20はブーム機能部30のためのエネルギー回収と再利用を可能にする装置を形成するいくつかの追加バルブと他のコンポーネントを含む。具体的には、アキュムレータ60がブームシリンダアセンブリ16及び17から回収された流体を蓄積するために設けられる。追加の圧力センサー59はアキュムレータ60のポート61に配置され、アキュムレータ内の圧力を示すシステム制御装置50に対する信号を発生する。アキュムレータ60は双方向EHP回収制御バルブ62により第2ブームシリンダアセンブリ17のヘッドチャンバー38に結合され、第1ブームシリンダアセンブリ16のヘッドチャンバー34から分離される。電気油圧アキュムレータ注入再利用制御バルブ66は供給導管25とアキュムレータ60のポート61間の直接経路を提供する。電気油圧ポンプ戻り制御バルブ68はアキュムレータ60のポートを第1ポンプ22の流入部に直接に接続し、リリーフ制御バルブ70は第ノード64を第2シリンダヘッドチャンバー38でタンク戻り導管26に直接的に接続する。ノード64はシリンダ分離制御バルブ39により第1シリンダ31のヘッドチャンバー34から分離される。EHPワークポートシャント制御バルブ65は第1及び第2ワークポート46及び48間の直接経路を提供し、好ましくは、各ワークポートに直接的に接続される。全てのこれらの追加制御バルブ39、62、65、66、68及び70はシステム制御装置50からの信号により動作される。
これらのバルブの種々の組合せを選択的に動作させることにより、流体はブームシリンダアセンブリ16及び17及び第1ポンプ22及びタンク23及びアキュムレータ60に出入りするように送られる。ブーム13の重力による降下中に、ブームシリンダアセンブリから排出される流体は圧力下でアキュムレータ内に蓄積でき、その後、第1ポンプからの流体の代わりに使用され、ポンプを駆動するために要求されるエネルギーを蓄積する。種々のバルブの組合せの動作から起因する異なるエネルギー回収モードは後述される。
本発明の回収システムは機械上の油圧機能部が使用されていない場合又は動作中の油圧機能部が比較的少量のポンプ流体のみを要求する場合に第1ポンプ22から直接流体をアキュムレータ60に注入できる。そのようなときに、アキュムレータ注入再利用制御バルブ66は開口し、供給導管25をアキュムレータ60のポート61に直接接続する。圧力センサー54及び59は供給導管の圧力がアキュムレータ60内の既存圧力以上である場合を示し、注入が生じる。
蓄積されたエネルギーを再利用する他のモードではポンプ戻り制御バルブ68を開き、蓄積された加圧流体をアキュムレータ60から第1ポンプ22の流入部に転送する。これは特にポンプの流入部が高圧力流入能力を有する場合に有益である、このエネルギー回収はアキュムレータ圧力がシリンダアセンブリ16及び17の負荷圧力以下でシリンダアセンブリを直接駆動するために使用できなくても第1ポンプ22を駆動しているエンジンのトルクを除去する。この場合、第1ポンプのみがアキュムレータ60とシリンダアセンブリの負荷圧力間の圧力差を得るためエンジンからのトルクを使用しなければならない。
さらに図2を参照すると、第1油圧システム20もクローラーに対して掘削機運転席11とブームアセンブリ12を双方向に回転させる旋回機能部80を含む。可変定量型第2ポンプ82は第2供給導管83を介して加圧流体を旋回機能部80に供給する。制御バルブアセンブリ40と同様な制御バルブアセンブリ84は第2ポンプ82からモーター86へ且つモーターからタンク23に流れる作動液流量を制御する。モーター86は2つのポートを有し、バルブアセンブリ84は第2ポンプ82を一方のポートに選択的に接続し、他方のポートをタンクに接続し、流体がモーターを還流する方向と運転席11がクローラー9の周囲を旋回する方向を決定する。
モーター86の2つのポートは圧力動作型バルブ90によりアキュムレータ60の流出部61に結合された流出部を有するシャトルバルブ88の流入部に接続される。圧力動作型バルブ90はシャトルバルブ88の流出部の圧力が運転席11の回転が停止するときに生じる所定レベルを超えると開く。そのとき、加圧流体はバルブアセンブリ84を介してタンク23に送る代わりにアキュムレータ60に送られる。したがって、そうした時期にモータ86から排出された流体のエネルギーはアキュムレータ60に蓄積される。
蓄積された流体は前述のようにブーム機能部30により利用でき又は旋回機能モータ86を駆動するために利用できる。後者の動作を達成するために、双方向電気油圧供給制御バルブ92は流体をアキュムレータ60からバルブアセンブリ84の流入部に送るために開く。このアキュムレータ流体は第2ポンプ82からの流体の代わりにまたはその捕捉として使用される。
第1及び第2ブームシリンダアセンブリ16及び17を共に結合することにより、これらのシリンダの負荷は生産システムで等分にされるが、制御自由度は失われる。より大きい効率は機械油圧システムの圧力補償損失を最小にするため2つのブームシリンダアセンブリ16及び17のヘッドチャンバー34及び38を分離することにより達成される。
図3はより大きい自由度を達成する変形第2油圧システム96を示す。この第2油圧システム96は図2の第1油圧システム20と類似し、同一コンポーネントは同一参照番号で指定される。その差は前述のシステム20の供給制御バルブ92が第2ポンプからの第2供給導管83と第2ブームシリンダ32のヘッドチャンバー38間の直接経路を提供する双方向電気油圧供給バルブ98により置換されたことである。好ましくは、供給制御バルブ98は第2供給導管とヘッドチャンバー38間に直接接続される。これによりブームが制御バルブアセンブリ40の制御下で第1ブームシリンダアセンブリ16を駆動するため第1ポンプ22からの流体を使用して上昇させ、供給制御バルブ98が第2ポンプ82から第2ブームシリンダアセンブリ17への流体の流入を制御するのを可能にする。
例1
第1ポンプ22が流体を機械の他の油圧機能部に供給し、これらの機能部の最大要求を満足させるため300バー圧力で作動していると仮定している。さらに、更に他の油圧機能部が最大流量要求を満足させるために200バー圧力で作動している第2ポンプ82に接続されることを仮定する。更に250バー圧力がブーム13の負荷を上昇させるために要求されることを仮定している。
従来のシステムで、第1ポンプ22は300バーに留まり、余分の50バーが圧力補償損失として“消耗”される。この従来のシステムにおいて、第2ポンプ82の圧力は250バーに上昇し、その他の油圧機能部はこれらの機能部で要求されるより大きい圧力のため圧力補償損失を発生する。
図3に示されるシステムにおいて、第1ポンプ22は300バーでの動作を継続し、第2ポンプ82は200バーでの、したがって、250バーの組合せ平均圧力での動作を継続する。これらのポンプの各々は流体をブームシリンダアセンブリ16及び17に供給し、第1ポンプは制御バルブアセンブリ40を介して、第2ポンプは供給制御バルブ98を介して供給する。結果として、各シリンダアセンブリは異なる圧力量、従って、異なる圧力で動作する。それにもかかわらず、ブーム13に作用する正味の力は従来システムと同様である。
例2
全てのポンプ出力流量をすでに消費した第1ポンプに接続された他の油圧機能部があることを仮定する。もしブーム13の上昇が命令されると、第2ポンプ82は全てのパワーを供給制御バルブ98と第2シリンダアセンブリ17を通じてブームに供給し、第1シリンダ31のヘッドチャンバー34の流体が第2EHP制御バルブ42内のキャビテーション防止チェックバルブを介して戻り導管26から排出される。
例1及び例2の機能性は図4に示されるソレノイド動作型スプールバルブを使用する第3油圧システム100により得られる。油圧システム100は前述のシステムと同一のコンポーネントは同一参照番号で特定されるブーム機能部102を含んでいる。第1及び第2シリンダ31及び32のヘッドチャンバー34及び38は双方向電気油圧シリンダ分離制御バルブ39により油圧的に結合されている。電気油圧シャント制御バルブ65は第1シリンダ31のロッド及びヘッドチャンバーのポート間に接続される。
第3油圧システム100は流体をタンク23から引き出す第1及び第2ポンプ22及び82により形成された作動液源21を有し、ブーム機能部102、旋回機能部80及び図示されていない機械上の他の機能部を動作させる。第1ポンプ22の出力部はブーム機能部の制御バルブアセンブリを構成する3位置4方向ソレノイド動作型第1スプールバルブ104の流入部に接続された第1供給導管25を供給する。第1スプールバルブ104の流出部はタンク23に導く戻り導管26に接続される。第1スプールバルブ104は2つのワークポートを有する、即ち、一方のワークポート48は2個の油圧シリンダのロッドチャンバー33及び36に直接接続され、他方のワークポート46は第1油圧シリンダ31のヘッドチャンバー34に直接接続される。第1リリーフバルブ106は第1ワークポート46及び戻り導管26間に接続される。
第2ポンプ82の流出部は供給制御バルブを形成する3位置4方向ソレノイド動作型第2スプールバルブ108に接続される第2供給導管83を供給する。第2スプールバルブ108の流出部は戻り導管26に接続される。第2スプールバルブ108は一方が油圧シリンダのロッドチャンバー33及び36に直接接続され、他方のワークポートは第2油圧シリンダ32のヘッドチャンバー38に直接接続された一対のワークポートを有する。第2リリーフバルブ110はヘッドチャンバー38と戻り導管26間に結合される。2個のスプールバルブ104及び108は図3の第2油圧システム96で機能する制御バルブ41−44及び98とほぼ同じ方法で流体を2つのポンプ22及び82の各々から2つの第1及び第2シリンダ31及び32に供給するため独立して動作する。
第3油圧システム100も双方向電気油圧バルブ114により第2シリンダ32のヘッドチャンバー38に接続されたアキュムレータ112を有する。このアキュムレータ112は、図2及び図3の油圧システム内のアキュムレータに関して記載されたものとほぼ同様に、第1及び第2油圧シリンダ31及び32に対してエネルギーを蓄積し再利用するために使用できる。
エネルギー回収
ブーム機能部はいくつかのモードで動作し、あるモードではエネルギーは超過負荷から回収される。超過負荷状態はブームアセンブリ12の負荷と重さがピストンロッド35及び37をブームシリンダ31及び32に後退させる傾向にある力に影響を及ぼす場合に例示の掘削機10に生じ、ロッドチャンバー33及び36に圧力をかけることなく流体をヘッドチャンバー34及び38から強制的に排出する。その時点で、排出流体をタンク23に送る代わりに、流体は流体を圧力下で蓄積するアキュムレータ60内に向けられる。本発明のエネルギー回収再使用技術は掘削機ブーム13を降下させるように異なるエネルギー回収モードのいくつかで油圧回路を動作させる工程を含む。特有なエネルギー回収モードの選択はブームシリンダ31及び32のヘッド及びロッドチャンバー内の圧力とアキュムレータ60内の既存圧力に基いている。圧力関係は後述するように各特有なエネルギー回収モードのために記載された適切な方向に流体が流れるようにしなければならない。アキュムレータ圧力は圧力センサー59により示され、ヘッドチャンバー34及び38内の圧力はセンサー56及び57によりそれぞれ計測され、ロッドチャンバー33及び36内の圧力はセンサー58により計測される。
エネルギー回収モードのいくつかは図3の第2油圧システム96の簡略概略図である図5−図9に示される。これらの記載において、主流体経路は幅広実線で示され、特定の動作条件に依存して生じる部分的又は選択流路は太破線で示される。細い実線は流体が図示されたモードで流れない経路を示す。変換を示すこの流れは後述される図10−図15に示されるエネルギー再利用モードのために利用される。
ブームアセンブリ12の初期位置は比較的高く、比較的大きい位置エネルギー量を有すると仮定する。結果として、ブームは図5のデュアルシリンダエネルギー回収モードで示されるアキュムレータ60を注入するためヘッドチャンバー34及び38に充分な圧力を発生させる各シリンダアセンブリ16及び17に作用する力に影響を及ばす。ここで、アキュムレータの圧力は以下の不等式で与えられるしきい値以下である。
Figure 2008121893
ここで、P59はセンサー59から出力されたアキュムレータの圧力であり、P56はセンサー56から出力された第1シリンダアセンブリ16のヘッドチャンバー34の圧力であり、P57はセンサー57の圧力から第2シリンダアセンブリ17のヘッドチャンバー38の圧力であり、P58はセンサー58から出力されたブームシリンダアセンブリ16及び17のロッドチャンバー33及び36内の圧力である(図3を参照)。Rはヘッドチャンバー34及び38とロッドチャンバー33及び36の面積比率である。シリンダ比率は下記方程式で与えられる。
Figure 2008121893
ここで、rはヘッドチャンバー34及び38の半径であり、rRODはピストンロッド35及び37の半径であり、Rは油圧回路のために選択された選択シリンダアセンブリ16及び17の定数である。項(P56+P57)/2P58/Rはデュアルシリンダエネルギー回収モード差分圧力と称される。さらに、上記不等式は摩擦及び他の要因による損失を含めるように変換できる。
デュアルシリンダエネルギー回収モード121において、ヘッドチャンバー34及び38から排出される流体は開口シリンダ分離制御バルブ39により混合され、開口回収制御バルブ62を流れてアキュムレータ60に注入する。回収制御バルブ62はブームの速度を比例制御するために調節される。ブームの降下につれて伸長するロッドチャンバー33及び36を満たすために要求される流体は制御バルブアセンブリ40と通じて引き出される。具体的には、機械の他の機能部からの流体は戻り導管26からキャビテーション防止チェックバルブを介して第4EHP制御バルブ44に引き出される。重力がブームを降下中に、戻り導管26から引き出される流体は高圧である必要はない。もしこのキャビテーション防止流量が不十分であると、第3EHP制御バルブ43は流体を第1ポンプ22からロッドチャンバー33及び36に供給するために開口できる。ブーム13の降下により2つのシリンダアセンブリ16及び17に作用する力がアキュムレータ60を注入し続けるために2つのヘッドチャンバーに充分な圧力を発生しない位置に到達する。アキュムレータの圧力が以下の不等式により与えられるしきい値以下であると、図6に示されるスプリットシリンダエネルギー回収モード122へのエネルギー回収変化はアキュムレータを注入するための一方のシリンダヘッドチャンバー内の圧力を増強する。
Figure 2008121893
この不等式の右辺はスプリットシリンダエネルギー回収モード差分圧力と称される。上記不等式は摩擦と他の要因による損失を含むように変更可能であることに留意すべきである。回収制御バルブ62が開口しアキュムレータ30を注入し続けると、第2EHP制御バルブ42はシリンダ分離制御バルブ39が閉鎖するにつれて徐々に開く。この動作により、加圧流体は第2EHP制御バルブ42と第4EHP制御バルブ44内のキャビテーション防止バルブを介して第1ブームアセンブリ31のヘッドチャンバー34から両ブームアセンブリのロッドチャンバー33及び36に送られる。シリンダ分離制御バルブ39を閉じることにより、2つのブームシリンダ31及び32が互いに分離し、2つのヘッドチャンバー34及び38を初期均等圧力状態からこれらのチャンバーが異なる圧力を有し異なる力を及ぼす状態に移行する。スプリットシリンダエネルギー回収モード122において、ブームからの力は第2シリンダアセンブリ17のみにより支持され、第2シリンダ32のヘッドチャンバー38の圧力はブームの力が図5に示されるデュアルシリンダエネルギー回収モード121でのシリンダアセンブリ16及び17により支持された場合に較べてアキュムレータを注入するためのより高い圧力を有する。
第2シリンダ32のヘッドチャンバー38はアキュムレータ60の注入を続行するために充分に高い圧力を発生する。ヘッドチャンバー38からの流体は回収制御バルブ62を介してアキュムレータ60に向けられる。このスプリットシリンダエネルギー回収モード122中に、回収制御バルブ62と第2EHP制御バルブ42はブーム13が降下を続行する速度を制御するために調節される。
スプリットシリンダエネルギー回収モード122において、もしヘッドチャンバー流体量がロッドチャンバー33及び36を満たすために不十分であると、第3EHP制御バルブ43は開口し、第1ポンプ22から補完流体を供給することができる。補完流体はシリンダアセンブリ16及び17を駆動するために使用されず伸張するロッドチャンバーを満たすためのみに使用されるような特有の圧力である必要はない。他方では、第1シリンダ31のヘッドチャンバー34が、大直径のピストンロッドで生ずるように、ロッドチャンバー33及び36を満たすために必要とされるより多くの流体を含む場合、過剰流体は第2EHP制御バルブ42を選択的に開くことにより戻り導管26に送ることが可能である。
各ヘッドチャンバー34及び38からの流量はスプリットシリンダエネルギー回収モード122で別々に制御されるので、ブーム13の各側面の力はねじり作用を不均一に発生させる可能性がある。この状態を回避するため、図7に示される疑似スプリットシリンダエネルギー回収モード123が採用できる。このモードはアキュムレータの圧力が以下の方程式により与えられるしきい値以下になるとデュアルシリンダエネルギー回収モード(図5)から直接選択できる。
Figure 2008121893
この不等式の右辺は疑似スプリットシリンダエネルギー回収差分圧力と称される。上記不等式は摩擦及び他の要因による損失を含むように変更できることに留意すべきである。
このモードにおいて、シリンダ分離制御バルブ39は2つのヘッドチャンバー34及び38間の圧力を連通させるために開かれたままである。EHPワークポートシャント制御バルブ65は第1ブームシリンダ31のヘッドチャンバー34からロッドチャンバー33及び36へ加圧流体を送るために開口する。
典型的な掘削機において、ブームシリンダアセンブリ16及び17は大直径ピストンロッド35及び37を有するので、ピストンの移動につれて、各ロッドチャンバー33及び36の容積は例えば各ヘッドチャンバーの容積の変化量の半分に変化する。つまり、疑似スプリットシリンダエネルギーモード123において、第1シリンダヘッドチャンバー34から排出する流量は拡張するロッドチャンバー33及び36を満たすために充分である。従って、流体は開口したシリンダ分離制御バルブ39に流れないが、もし1つ又は2つの体積関係が存在しなければ、ロッドチャンバー33及び36を満たすために必要な追加の流体は第2シリンダヘッドチャンバー38からシリンダ分離制御バルブを介して流れる。それにもかかわらず、第2シリンダ32のヘッドチャンバー38の流体の(全部でない)ほとんどがアキュムレータ60に流れる。
スプリットシリンダエネルギー回収モード122又は123の動作がアキュムレータを注入するため第2シリンダ32のヘッドチャンバー38から得られる充分な圧力がすでにない時点に達するが、以下の方程式で与えられるようにゼロ以上になると、
Figure 2008121893
ブーム動作は図8に示されるクロスチャンバーエネルギー回収モード124に変化する。この不等式の左辺はクロスチャンバーエネルギー回収モード差分圧力と称される。上記不等式を摩擦及び他の要因による損失を含むように変更できることを留意すべきである。クロスチャンバーエネルギー回収モード124において、回収制御バルブ62は典型的にはアキュムレータ60内の比較的高い圧力を保存するために閉じられる。それにもかかわらず、第2ブームシリンダ32のヘッドチャンバー38内に充分な残留圧力があり、圧力センサー57及び59(図3)により示されるようにアキュムレータを注入し続け、回収制御バルブ62はこのモードで部分的に開く。どちらの場合でも、シリンダ分離制御バルブ39はワークポートシャント制御バルブ65と共に開くので、両ヘッドチャンバー34及び38からのいくらかの流体が送られ、伸張するロッドチャンバー33及び36を満たす。ヘッドチャンバーから排出する流体の総量はロッドチャンバーを満たすのに必要以上であるので、第2EHP制御バルブ42が開き、過剰流体を戻り導管26に且つタンク23に送る。
エネルギー回収モード121、122、123及び124が上記の手順に従う必要がないことを留意すべきである。エネルギー回収モード121、122、123及び124の1つは各モードが所定の時点で提供する回収効率利益に基いて選択されるべきである。従って、どのエネルギー回収モードも他のエネルギー回収モードに何れかに変移し、適切な選択はここに提供された方程式に基いてシステム制御装置50により実施される。
クロスチャンバーエネルギー回収モード124において、アキュムレータは最高蓄積能力に到達する。更に、シリンダ分離制御バルブ39が開くにつれて、2つのヘッドチャンバー34及び38内の圧力が再び均等化し始める。好ましい実施例ではワークポートシャント制御バルブ65を内蔵しているが、このバルブはスプリットシリンダエネルギー回収モード123が使用されないとコスト削減対策として除去される。その場合、ワークポートシャント制御バルブが開く時点で、制御バルブアセンブリ40は第2及び第4EHP制御バルブ42及び44を開くことにより動作し、分離バルブ39の開口と共に2つのワークポート46及び48間のバルブ対の一方を介して流体を運ぶ。
最終的に、ブーム13は重力自身による力が不十分で掘削機の有効動作のために十分に速くブーム降下を継続できない低位置に達する。ポンプからの圧力はブームを更に降下させるために必要である。この時点で、動作は図9に示される駆動エネルギーモード125に変移する。第3EHP制御バルブ43が開き、第1ポンプ22から両ブームシリンダ31及び32のロッドチャンバー33及び36へ加圧流体を加える。この加圧流体はピストンをピストンロッドを更に後退させるために前進させ、ブーム13を下方向に駆動する。この時点でヘッドチャンバー34及び38から排出する流体は開口したシリンダ分離制御バルブ39と第2EHP制御バルブ42により戻り導管26内に搬送される。第2及び第3EHP制御バルブ42及び43はブームの速度を制御するために調節される。
掘削機10のブーム13とアーム14の位置はブームがシリンダアセンブリ16及び17に従って回収可能なエネルギー量に作用する力の量に影響を与える。力の量はセンサー56、57及び58により計測されたシリンダチャンバー圧力に相当する。従って、アキュムレータ圧力センサー59と共にこれらのセンサーからの信号はシステム制御装置50がエネルギー回収モードの何れかが実施可能であるか且つどのエネルギー回収モードが最も多くのエネルギーを回収できるかを決定するのを可能にする。
エネルギー再利用
ピストンロッドをブームシリンダ31から伸長させ且つブーム13を下方向に作用する負荷力Fに抗して上昇させる時点になると、流体は第1ポンプ22からの加圧流体を使用する代わりに又はを追加してアキュムレータ60から再利用できる。図10に示される第1エネルギー再利用モード131において、アキュムレータ60に蓄積された流体は開口回収制御バルブ62及びシリンダ分離制御バルブ39を介してシリンダヘッドチャンバー34及び38に供給される。ロッドチャンバー33及び36から排出される流体は開口した第4EHP制御バルブ44を介して戻り導管26に流入する。
アキュムレータ60はしばしばシリンダアセンブリ16及び17を駆動するために十分な圧力レベルに注入されないことを理解すべきである。さらに、アキュムレータに蓄積された流量もヘッドチャンバー34及び38を満たすために充分でない。このような例において、回収制御バルブ62が開じられ、同時に、シリンダ分離制御バルブ39も閉じられた図11に記載された第2エネルギー再利用モード132が実施される。これによりアキュムレータ60からの流体を第2シリンダ32のヘッドチャンバー38のみに向ける。回収制御バルブ62は典型的にはアキュムレータからの流量の計測損失を解消するために完全に開口している。第1シリンダ31のヘッドチャンバー34は第1EHP制御バルブ41を介して第1ポンプ22からの加圧流体を受ける。このようにして、第1シリンダ31はポンプ流体により駆動され、第2シリンダ32はアキュムレータからの流体により駆動される。第1EHP制御バルブ41と回収制御バルブ62はブーム上昇速度を制御するために調節される。調整中に、2つのロッドチャンバー33及び36から排出する流体は開口した第4EHP制御バルブ44を介して戻り導管26に還流される。
第2ポンプ82は第2供給バルブ99により第1ブームシリンダ31のためのヘッドチャンバー34のポートに接続され、どちらの場合でも、第2ポンプからの加圧流体はヘッドチャンバーに供給され、第1ポンプ22からの流体を増大させることができる。この動作を達成するため、第2供給バルブ99は第1ブームシリンダ31のためのヘッドチャンバー34に対する流量を計測し、同時に、第1EHP制御バルブ41が流量を計測するために使用される。
最終的に、アキュムレータ60からの流体は激減され、もはや第2シリンダ32を駆動するために使用できない。その時点で、油圧システム動作は図12に示される第3エネルギー再利用モード133に入り、第2ポンプ82からの流体がアキュムレータ60からの流体に対する補填の代わりに又はとして使用される。この動作は流体を第2ポンプ82から第2シリンダ32のヘッドチャンバー38に向けるために供給制御バルブ98を開くことにより達成される。第1シリンダ31のヘッドチャンバー34は制御バルブアセンブリ40を介して第1ポンプ22からの流体を受けるのを継続し、ロッドチャンバー33及び36から排出される流体も制御バルブアセンブリを介して戻り導管26に供給される。第3エネルギー再利用モード133において、第1EHP制御バルブ41と供給制御バルブ98はブーム13の上昇速度を制御するために調節される。
図13は第1及び第2ポンプ22及び82の出力部がシリンダ分離制御バルブ39により結合され且つヘッドチャンバー34及び38に流入される第4エネルギー再利用モード134を示している。第4エネルギー再利用モード134において、第1ポンプ22からの流体は第1EHP制御バルブ41によりヘッドチャンバー34及び38に送られ、同時に、供給制御バルブ98は流体を第2ポンプ82からこれらの同チャンバーに送る。いくらかの流体は内部圧力レベルに依存してアキュムレータ60から流れる。ロッドチャンバー33及び36から排出する流体は開口する第4EHP制御バルブ44を介して戻り導管26に流れ込む。
図14は第1ポンプのみからの流体が油圧シリンダアセンブリ16及び17のヘッドチャンバー34及び38を駆動する第5エネルギー再利用モード135を示している。第2ポンプ82はこのモードにおいてブーム機能部30に供給しない。第1EHP制御バルブ41は第1ポンプ22からヘッドチャンバー34及び38への流量及びブーム上昇速度を制御する。第4EHP制御バルブ44はロッドチャンバー33及び36から戻り導管26への流量を制御する。
第1−第5エネルギー再利用モード131−135において、ブーム13に作用する力はブームを下降させる傾向にある。掘削機10の他の動作状態において、外力はブーム13を上昇させる傾向にある。例えば、図1を参照して、ブームアセンブリ12が掘削機運転席11から最遠到達点にいっぱいに伸ばされ、アームシリンダアセンブリ18が地面を掘るためにバケットを運転席方向に引き込むために駆動されていると仮定する。この掘削動作に対する抵抗は、加圧流体をポンプ22又は28からブームシリンダアセンブリ16及び17に加えることなく、ブームを上昇させる上方向力を作用させる。
この上方向力をブーム13に作用中に、ブームシリンダアセンブリ16及び17のための油圧システムの一部は図15のように構成できる。この第6再利用モード136において、ブーム13に作用する力は流体をロッドチャンバー33及び36から制御バルブアセンブリ40の第2ワークポート48へ強制的に送るシリンダ31及び32からのピストンロッドを更に伸張させる。第4EHP制御バルブ44はブームを所望の速度に制御する程度に開き、排出流体を戻り導管26に送り込む。しかしながら、伸張するヘッドチャンバー34及び38は第2EHP制御バルブ42内のキャビテーション防止バルブを開口させる第1ワークポート46で低圧力を発生させ、加圧流体を戻りノードから第1ワークポート46に送る。この流体は現在開口しているシリンダ分離制御バルブ39を介して第1ワークポート46からヘッドチャンバー34及び38に流し続ける。ヘッドチャンバー34及び38の合成容量は2つのロッドチャンバー33及び36より大きいので、ヘッドチャンバーを満たすために追加の流体が要求される。この追加流体は戻り導管26から制御バルブアセンブリ40に引き込まれ、又はもし不十分な圧力が圧力センサー55に示されるようにその導管内に存在しなければ、第1EHP制御バルブ41が開口して第1ポンプ22から流体を供給する。第1ポンプからの流体はシリンダを駆動していないので特定の圧力で送る必要なく、単に、伸張するチャンバーを満たすのみである。
油圧システムはシリンダ分離制御バルブ39を含むように叙述されたが、上述のようにアキュムレータ内のエネルギーの回収及び再利用に関する本発明の利点はこのバルブを用いなくても達成することもできる。ここで、第1シリンダアセンブリ16のヘッドチャンバー34と第2シリンダアセンブリ17のヘッドチャンバー38はシリンダ分離制御バルブ39に結合されずに流体で連通するように共に結合される。回収動作中において、過大圧力がアキュムレータに加えられる場合に、このように構成された回路は図5、図7、図8及び図9に関連して上述されたように動作し、上述のように図5、図7、図8及び図9のモードを介して動作する。再利用中において、図2を参照すると、流体はポート61を介してアキュムレータ60から供給導管25に対して開く注入再利用制御バルブ66に流れる。第1ポンプ22はこの再利用モードにおいて追加の流体を供給導管25に与える。2つのシリンダ16及び17が示されているが、シリンダ分離バルブ39が除去される場合、単一のシリンダが使用できる。1つ又は2つのシリンダが使用されるかどうかに関係なく、単一の圧力センサー56又は57が使用できる。
上記説明は主として本発明の好ましい実施例に向けられた。本発明の範囲内で種々の変形例が注目されるが、当業者が本発明の実施例の開示から明らかである追加の変形例を実現するであろうことが予期される。
図1は本発明による油圧システムを内蔵する掘削機を示す斜視図である。 図2は掘削機のブームを昇降させるアクチュエータを動作させるための油圧システムの部分を示す概略図である。 図3はブーム用の油圧システムの代案部を示す概略図である。 図4はブーム用の油圧システムの他の代案部を示す概略図である。 図5は異なるエネルギー回収モードにおける図3の油圧システムの代案部を示す簡略概略図である。 図6は異なるエネルギー回収モードにおける図3の油圧システムの代案部を示す簡略概略図である。 図7は異なるエネルギー回収モードにおける図3の油圧システムの代案部を示す簡略概略図である。 図8は異なるエネルギー回収モードにおける図3の油圧システムの代案部を示す簡略概略図である。 図9は異なるエネルギー回収モードにおける図3の油圧システムの代案部を示す簡略概略図である。 図10は種々の回収エネルギー再利用モードにおける図3の油圧システムの代案部の簡略概略図である。 図11は種々の回収エネルギー再利用モードにおける図3の油圧システムの代案部の簡略概略図である。 図12は種々の回収エネルギー再利用モードにおける図3の油圧システムの代案部の簡略概略図である。 図13は種々の回収エネルギー再利用モードにおける図3の油圧システムの代案部の簡略概略図である。 図14は種々の回収エネルギー再利用モードにおける図3の油圧システムの代案部の簡略概略図である。 図15は種々の回収エネルギー再利用モードにおける図3の油圧システムの代案部の簡略概略図である。
符号の説明
10 掘削機
11 運転席
12 ブームアセンブリ
13 ブーム
14 アーム
15 バケット
16、17、18、19 油圧シリンダアセンブリ
20 油圧システム
21 作動液源
22 ポンプ
23 タンク
25 供給導管
26 戻り導管
29 ピストン
30 機能部
31、32 ブームシリンダ
33、36 ロッドチャンバー
34、38 ヘッドチャンバー
35、37 ピストンロッド
39 EHPシリンダ分離制御バルブ
40 制御バルブアセンブリ
41、42、43、44 電気油圧比例(EHP)制御バルブ
46 ワークポート
49 アクチュエータ導管
50 システム制御装置
52 ジョイスティック
54、55、56、57、58、59 圧力センサー
60 アキュムレータ

Claims (26)

  1. 供給導管と、戻り導管と、アキュムレータと、機械上のコンポーネントを動作させるため平行に機械的に接続され、各々が第1及び第2チャンバーを有する第1油圧シリンダ及び第2油圧シリンダとを含む油圧システムのためのエネルギー回収方法において、
    流体を前記第2油圧シリンダの前記第1チャンバーからアキュムレータに送る工程と、流体を前記第1油圧シリンダの前記第1チャンバーから前記第1及び第2油圧シリンダの前記第2チャンバーに送る工程からなるスプリットシリンダエネルギー回収モードと;
    その後、前記第1油圧シリンダと前記第2油圧シリンダの少なくとも一つを駆動するため前記アキュムレータ内の流体を再使用する工程と;
    を具備することを特徴とするエネルギー回収方法。
  2. 前記スプリットシリンダエネルギー回収モードは流体を前記供給導管から前記第1及び第2油圧シリンダの前記第2チャンバーに送る工程を更に具備することを特徴とする請求項1記載のエネルギー回収方法。
  3. 前記スプリットシリンダエネルギー回収モードが前記第1及び第2油圧シリンダの前記第1チャンバー間で流体を連通させる経路を選択的に設ける工程を更に具備することを特徴とする請求項1記載のエネルギー回収方法。
  4. 前記第1及び第2油圧シリンダの前記第1チャンバーから前記第1及び第2油圧シリンダの前記第2チャンバーに流体を送る工程を具備し、前記第2チャンバーを満たすために要求される量以上の過剰流体量が前記アキュムレータと前記戻り導管の一方に送られることを特徴とする請求項1記載のエネルギー回収方法。
  5. 前記スプリットシリンダエネルギー回収モードからクロスチャンバー回収モードへの変更は前記第2油圧シリンダの前記第1チャンバーからの流体が前記アキュムレータを注入するためにもはや充分なエネルギーを与えず且つクロスチャンバーエネルギー回収モード差分圧力がゼロ以上である場合に生じることを特徴とする請求項4記載のエネルギー回収方法。
  6. 前記第1及び第2油圧シリンダの前記第1チャンバーから前記アキュムレータに流体を送る工程と、流体を前記第1及び第2油圧シリンダの前記第2チャンバーへ方向付ける工程からなるデュアルシリンダエネルギー回収モードを更に具備することを特徴とする請求項1記載のエネルギー回収方法。
  7. 流体を前記デュアルシリンダエネルギー回収モード内の前記第2チャンバーに方向付けする工程が流体を前記供給導管と前記戻り導管の一方から前記第1及び第2油圧シリンダの前記第2チャンバーに方向付ける工程を具備することを特徴とする請求項5記載のエネルギー回収方法。
  8. 前記デュアルシリンダエネルギー回収モードから前記スプリットシリンダエネルギー回収モード、疑似スプリットエネルギー回収モード、及びクロスチャンバーエネルギー回収モードの少なくとも1つへの変化はスプリットシリンダエネルギー回収モード差分圧力、疑似スプリットエネルギー回収モード差分圧力、及びクロスチャンバーエネルギー回収モード差分圧力の相当する圧力以下のアキュムレータの圧力に応答して生じることを特徴とする請求項5記載のエネルギー回収方法。
  9. 前記アキュムレータの圧力は前記スプリットシリンダエネルギー回収モード差分圧力、前記疑似スプリットエネルギー回収モード差分圧力、及び前記クロスチャンバーエネルギー回収モード差分圧力の少なくとも2つの圧力以下であり、前記変化は回収のための最大効率モードを提供する前記スプリットシリンダエネルギー回収モード、前記疑似スプリットエネルギー回収モード及び前記クロスチャンバーエネルギー回収モードの1つに生ずることを特徴とする請求項8記載のエネルギー回収方法。
  10. 前記アキュムレータ内の流体を再使用する工程は流体を前記アキュムレータから前記第1及び第2油圧シリンダの前記第1チャンバーに送る工程からなる第1エネルギー再使用モードと、流体を前記アキュムレータから前記第2油圧シリンダのみの前記第1チャンバーに送る工程と流体を前記供給ラインから前記第1油圧シリンダの前記第1チャンバーに送る工程からなる第2エネルギー再使用モードの少なくとも1つからなることを特徴とする請求項1記載のエネルギー回収方法。
  11. 前記第1エネルギー再使用モードと前記第2エネルギー再使用モードの少なくとも一方が流体を前記戻り導管から前記第1及び第2油圧シリンダの前記第2チャンバーに送る工程を更に具備することを特徴とする請求項10記載のエネルギー回収方法。
  12. 第1ポンプが前記供給ラインに接続され、更に流体が前記供給ラインから前記第1油圧シリンダの前記第1チャンバーに送られ、且つ流体が前記アキュムレータと第2ポンプの少なくとも1つから前記第2油圧シリンダの前記第1チャンバーに送られるモードからなることを特徴とする請求項10記載のエネルギー回収方法。
  13. 供給導管と、戻り導管と、アキュムレータと、機械上のコンポーネントを動作させるため平行に機械的に接続され、各々が第1及び第2チャンバーを有する第1油圧シリンダ及び第2油圧シリンダとを含む油圧システムのためのエネルギー回収方法において、
    流体を前記第1及び第2油圧シリンダの前記第1チャンバーから前記アキュムレータに送る工程と流体を前記第1及び第2油圧シリンダの前記第2チャンバーに送る工程からなるデュアルチャンバーエネルギー回収モードと;
    流体を前記第2油圧シリンダの前記第1チャンバーから前記アキュムレータに送る工程と、流体を前記第1油圧シリンダの前記第1チャンバーから前記第1及び第2油圧シリンダの前記第2チャンバーに送る工程からなるスプリットシリンダエネルギー回収モードと;
    前記第1油圧シリンダと前記第2油圧シリンダの少なくとも1つを駆動するため前記アキュムレータ内の流体を再使用する工程と;
    を具備することを特徴とするエネルギー回収方法。
  14. 前記スプリットシリンダエネルギー回収モードは更に流体を前記供給ラインから前記第1及び第2油圧シリンダの前記第2チャンバーに送る工程を具備することを特徴とする請求項13記載のエネルギー回収方法。
  15. 前記スプリットシリンダエネルギー回収モードは更に流体が前記第1及び第2油圧シリンダの前記第1チャンバー間に流れる経路を提供するためのバルブを開口する工程を具備することを特徴とする請求項13記載のエネルギー回収方法。
  16. 流体を前記デュアルシリンダエネルギー回収モードで前記第2チャンバーに送る工程が流体を前記供給導管と前記戻り導管の一方から前記第1及び第2油圧シリンダの前記第2チャンバーに送る工程を具備することを特徴とする請求項13記載のエネルギー回収方法。
  17. 流体を前記第1及び第2油圧シリンダの前記第1チャンバーから前記第1及び第2油圧シリンダの前記第2チャンバーに送る工程からなるクロスチャンバー回収モードを更に具備し、前記第2チャンバーを満たすために要求される以上の過剰流量が前記アキュムレータと前記送り導管の一方に送られることを特徴とする請求項16記載のエネルギー回収方法。
  18. 前記アキュムレータ内の流体を再使用する工程が流体を前記アキュムレータから前記第1及び第2油圧シリンダの前記第1チャンバーに送る工程からなる第1エネルギー再使用モードと、流体を前記アキュムレータから前記第2油圧チャンバーのみの前記第1チャンバーに送る工程と流体を前記供給ラインから前記第1油圧シリンダの前記第1チャンバーに送る工程からなる第2エネルギー再使用モードの少なくとも一つを具備することを特徴とする請求項13記載のエネルギー回収方法。
  19. 前記第1エネルギー再使用モードと前記第2エネルギー再使用モードの少なくとも一方が更に流体を前記戻り導管から前記第1及び第2油圧シリンダの前記第2チャンバーに送る工程を具備することを特徴とする請求項13記載のエネルギー回収方法。
  20. 第1ポンプが前記供給ラインに接続され、更に流体が前記供給ラインから前記第1油圧シリンダの前記第1チャンバーに送られ且つ流体が前記アキュムレータ及び第2ポンプから前記第2油圧チャンバーの前記第1チャンバーに送られるモードを具備することを特徴とする請求項13記載のエネルギー回収方法。
  21. 供給導管と、戻り導管と、アキュムレータと、機械上のコンポーネントを動作させるため平行に機械的に接続され、各々が第1及び第2チャンバーを有する第1油圧シリンダ及び第2油圧シリンダとを含む油圧システムのためのエネルギー回収方法において、
    流体を前記第2油圧シリンダの前記第1チャンバーからアキュムレータに送る工程と流体を前記第1油圧シリンダの前記第1チャンバーから前記第1及び第2油圧シリンダの少なくとも一方の前記第2チャンバーに送る工程からなるスプリットシリンダエネルギー回収モードと;
    流体を前記第1及び第2油圧シリンダの前記第1チャンバーから前記第1及び第2油圧シリンダの前記第2チャンバーに送る工程からなるクロスチャンバー回収モードと;
    前記第1シリンダと前記第2シリンダの少なくとも一つを駆動するため前記アキュムレータ内の流体を再使用する工程と;
    を具備することを特徴とするエネルギー回収方法。
  22. 前記スプリットシリンダエネルギー回収モードは更に流体を前記供給導管から前記第1及び第2油圧シリンダの前記第2チャンバーに送る工程を具備することを特徴とする請求項21記載のエネルギー回収方法。
  23. 前記スプリットシリンダエネルギー回収モードは更に流体が前記第1及び第2油圧シリンダの前記第1チャンバー間に流れる経路を選択的に提供する工程を具備することを特徴とする請求項21記載のエネルギー回収方法。
  24. 流体を前記第1及び第2油圧シリンダの前記第1チャンバーから前記アキュムレータに方向付けする工程と、流体を前記第1及び第2油圧シリンダの前記第2チャンバーに方向付ける工程とを具備することを特徴とする請求項22記載のエネルギー回収方法。
  25. 前記アキュムレータ内の流体を再使用する工程は流体を前記アキュムレータから前記第1及び第2油圧シリンダの前記第1チャンバーに送る工程からなる第1エネルギー再使用モードと、流体を前記アキュムレータから前記第2油圧シリンダのみの前記第1チャンバーに送る工程と流体を前記供給ラインから前記第1油圧シリンダの前記第1チャンバーに送る工程からなる第2エネルギー再使用モードの少なくとも1つを具備することを特徴とする請求項22記載のエネルギー回収方法。
  26. 第1ポンプが前記供給ラインに接続され、且つ流体が供給ラインから前記第1油圧シリンダの前記第1チャンバーに送られ且つ流体が前記アキュムレータと第2ポンプの少なくとも一方から前記第2油圧シリンダの前記第1チャンバーに送られるモードを更に具備することを特徴とする請求項22記載のエネルギー回収方法。
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