JP2010059494A - 成膜装置、成膜方法、並びにこの成膜方法を成膜装置に実施させるプログラム及びこれを記憶するコンピュータ可読記憶媒体 - Google Patents

成膜装置、成膜方法、並びにこの成膜方法を成膜装置に実施させるプログラム及びこれを記憶するコンピュータ可読記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】基板の温度の昇降を効率化することが可能な成膜装置、成膜方法を提供する。
【解決手段】開示される成膜装置は、基板を放射加熱する加熱部7と、成膜装置の容器内に回転可能に設けたサセプタ2と、サセプタ2の一の面に設けた基板載置領域24と、一の面に第1反応ガスを供給する第1反応ガス供給部31と、第1反応ガス供給部31と離間し、一の面に第2反応ガスを供給する第2反応ガス供給部32と、第1反応ガスが供給される第1処理領域P1と第2反応ガスが供給される第2処理領域P2との間に位置する分離領域Dと、容器の中央に位置し、一の面に沿って第1分離ガスを吐出する吐出孔を有する中央領域Cと、排気口62とを備える。分離領域Dは、第2分離ガスを供給する分離ガス供給部41と、第2分離ガスが回転方向に対し両方向に流れる狭隘な空間をサセプタ2上に形成する天井面とを含む。
【選択図】図2

Description

本発明は、互いに反応する少なくとも2種類の反応ガスを順番に基板の表面に供給しかつこの供給サイクルを多数回実行することにより反応生成物の層を多数積層して薄膜を形成する成膜装置、成膜方法、並びにこの成膜方法を成膜装置に実施させるプログラム及びこれを記憶するコンピュータ可読記憶媒体に関する。
半導体製造プロセスにおける成膜技術として、いわゆる原子層堆積(ALD)または分子層堆積(MLD)が知られている。このような成膜技術においては、真空下で第1の反応ガスが半導体ウエハ(以下、ウエハ)の表面に吸着し、次いで、そのウエハの表面に第2の反応ガスが吸着して、そのウエハの表面上での第1および第2の反応ガスの反応を通して一又は2以上の原子層または分子層が形成される。そして、そのようなガスの交互吸着と反応が複数回繰り返されてウエハ上に膜が堆積される。この技術は、ガスの交互供給の回数によって膜厚を高い精度で制御できる点、堆積膜がウエハ上で優れた均一性を有する点で有利である。したがって、この堆積方法は、半導体デバイスの更なる微細化に対処することができる成膜技術として有望と考えられている。
このような成膜方法を実施する成膜装置として、真空容器と、複数枚の基板を回転方向に沿って保持するサセプタとを有する成膜装置が提案されている(特許文献1)。特許文献1は、複数のウエハを支持し水平回転することができるウエハ支持部材(サセプタ)と、ウエハ支持部材の回転方向に沿って等角度間隔で配置されるとともにウエハ支持部材の半径方向に延び、ウエハ支持部材に対向する第1および第2のガス出口ノズルと、第1および第2のガス吐出ノズルの間に配置されるパージノズルとを有する処理チャンバを開示している。また、真空排気装置が、ウエハ支持部材の外端と処理チャンバとの間のある部位に接続されている。このように構成された処理チャンバによれば、パージガスノズルがガスカーテンを形成し、第1の反応ガスと第2の反応ガスが混合するのを妨げている。
特開2001−254181号公報
ところで、上述のような回転可能なサセプタを用いるMLD(ALD)装置は、所謂コールドウォール型のチャンバを有しており、サセプタを加熱することにより、サセプタ上に載置されるウエハが加熱される。このようなサセプタは、カーボンやSiCといった材料で作製される。これは、これらの材料が、比較的安価であり、比較的純度が高く、加工が容易であるためである。また、SiC(又は表面がSiCコートされたカーボン)は、出ガスも少ないといった利点も有している。
これらの材料で作製されたサセプタは、比較的大きい熱容量を有することができるため、一旦加熱されると冷めにくく温度を安定に維持することができるものの、所定の温度に加熱するまでに長い時間と大きな電力を要する。また、冷却すべきときにも長い時間を要し、チャンバ内での処理が終了したウエハをチャンバから取り出す際に、ウエハを取り出し可能な程度まで冷やす場合には、冷却時間がかかり、スループットが低下する一因となっている。
本発明は、このような事情に照らしてなされ、その目的は、基板の温度の昇降を効率化することが可能な成膜装置、成膜方法、並びにこの成膜方法を成膜装置に実施させるプログラム及びこれを記憶するコンピュータ可読記憶媒体を提供することを目的とする。
上記の目的を実現するため、本発明の第1の態様は、容器内にて、互いに反応する少なくとも2種類の反応ガスを順番に基板に供給するサイクルを実行して反応生成物の層を当該基板上に生成することにより膜を堆積する成膜装置を提供する。この成膜装置は、基板を放射加熱するよう構成される加熱部と、成膜装置の容器内に回転可能に設けられるサセプタと、サセプタの一の面に設けられ、基板が載置される基板載置領域と、一の面に第1の反応ガスを供給するよう構成される第1の反応ガス供給部と、サセプタの回転方向に沿って第1の反応ガス供給部から離れた、一の面に第2の反応ガスを供給するよう構成される第2の反応ガス供給部と、回転方向に沿って、第1の反応ガスが供給される第1の処理領域と第2の反応ガスが供給される第2の処理領域との間に位置し、第1の処理領域と第2の処理領域とを分離する分離領域と、第1の処理領域と第2の処理領域とを分離するために、容器のほぼ中央に位置し、一の面に沿って第1の分離ガスを吐出する吐出孔を有する中央領域と、容器内を排気するために容器に設けられた排気口と、を備えている。分離領域は、第2の分離ガスを供給する分離ガス供給部と、第2の分離ガスが回転方向に対し分離領域から処理領域側へ流れることができる狭隘な空間を、回転テーブルの一の面に対して形成する天井面と、を含む。
本発明の第2の態様は、第1の態様の成膜装置であって、基板載置領域が加熱部からの放射を透過することができる成膜装置を提供する。
本発明の第3の態様は、第1又は第2の態様の成膜装置であって、サセプタにおいて、一の面における基板載置領域を除く領域と、一の面と反対の面における基板載置領域に面しない領域との一方または双方が粗面化されている成膜装置を提供する。
本発明の第4の態様は、第3の態様の成膜装置であって、粗面化がサンドブラストによりなされる成膜装置を提供する。
本発明の第5の態様は、第1から第4のいずれかの態様の成膜装置であって、基板載置領域に載置される基板の温度を測定する放射温度計を更に備える成膜装置を提供する。
本発明の第6の態様は、第1から第5のいずれかの態様の成膜装置であって、基板載置領域が一の面に形成された凹部であり、当該凹部に載置されるウエハの表面と当該凹部の周囲の表面との間の高さの差が5mm以下である成膜装置を提供する。
本発明の第7の態様は、容器内にて、互いに反応する少なくとも2種類の反応ガスを順番に基板に供給するサイクルを実行して反応生成物の層を当該基板上に生成することにより膜を堆積する成膜方法を提供する。この成膜方法は、成膜装置の容器内に回転可能に設けられ、一の面に基板載置領域を有するサセプタに基板を載置するステップと、基板が載置されたサセプタを回転するステップと、基板を放射加熱するステップと、第1の反応ガス供給部から一の面に第1の反応ガスを供給するステップと、サセプタの回転方向に沿って第1の反応ガス供給部から離れた第2の反応ガス供給部から一の面に第2の反応ガスを供給するステップと、第1の反応ガス供給部から第1の反応ガスが供給される第1の処理領域と第2の反応ガス供給部から第1の反応ガスが供給される第2の処理領域との間に位置する分離領域に設けられた分離ガス供給部から、第1の分離ガスを供給し、分離領域の天井面と回転テーブルとの間に形成される狭隘な空間において回転方向に対し分離領域から処理領域側に前記第1の分離ガスを流すステップと、容器の中央部に位置する中央部領域に形成される吐出孔から第2の分離ガスを供給するステップと、容器内を排気するステップと、を備える。ただし、上記のステップは必ずしも記載の順に行わなければならないというものではない。例えば、第1の反応ガスを供給するステップが第2の反応ガスを供給するステップの後でも良いし、これら2つのステップを同時に開始しても良い。また、基板を加熱するステップとサセプタを回転するステップも、どちらかを始めに開始して良いし、同時に開始しても良い。
本発明の第8の態様は、第7の態様の成膜方法であって、基板載置領域が加熱部からの放射を透過することができる成膜方法を提供する。
本発明の第9の態様は、第7又は第8の態様の成膜方法であって、サセプタにおいて、一の面における基板載置領域を除く領域と、一の面と反対の面における基板載置領域に面しない領域との一方または双方が粗面化されている成膜方法を提供する。
本発明の第10の態様は、第9の態様の成膜方法であって、粗面化がサンドブラストによりなされる成膜方法を提供する。
本発明の第11の態様は、第7から第10のいずれかの態様の成膜方法は、基板載置領域に載置される基板の温度を放射温度計により測定する工程を更に含む成膜方法を提供する。
本発明の第12の態様は、第7から第11のいずれかの態様の成膜方法であって、基板載置領域が一の面に形成された凹部であり、当該凹部に載置されるウエハの表面と当該凹部の周囲の表面との間の高さの差が5mm以下である成膜方法を提供する。
本発明の第13の態様は、第1から第6のいずれかの態様の成膜装置に、第7から第12のいずれかの態様の成膜方法を実施させるプログラムを提供する。
本発明の第14の態様は、第1から第6のいずれかの態様の成膜装置に、第7から第12のいずれかの態様の成膜方法を実施させるプログラムを格納するコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
本発明の実施形態によれば、基板の温度の昇降を効率化することが可能な成膜装置、成膜方法、並びにこの成膜方法を成膜装置に実施させるプログラム及びこれを記憶するコンピュータ可読記憶媒体が提供される。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明による実施形態を説明する。添付図面中、同一または対応する部材または部品については、同一または対応する参照符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態による成膜装置の断面図である。図示のとおり、この成膜装置は、扁平な円筒形状を有する真空容器1と、この真空容器1内に配置され回転可能なサセプタ2とを含む。真空容器1は、容器本体12と、容器本体12から取り外し可能な天井板11とを有している。天井板11は、真空容器1内を真空排気できるように、たとえばOリングなどのシール部材13を介して容器本体12上に配置される一方で、真空容器12から取り外すべきときには、駆動機構(図示せず)により持ち上げられる。
また、容器本体12の底部14には、中央付近で環状に2段状に隆起する隆起部14aと、扁平な円筒形状を有するカバー部材71とが設けられている。隆起部14aと、カバー部材71と、これらの上方に所定の間隔をおいて配置されるサセプタ2とで囲まれる空間は、ヒータ格納部として利用され、図示のとおりヒータ7が格納されている。ヒータ7は、例えば、石英管の中に電熱線が封入された環状ヒータエレメントで構成してよい。電熱線は、Fe−Cr−Al合金、Ni−Cr合金、並びにモリブデン、タングステンおよびタンタルなどの金属で作製することができる。また、電熱線は石英管中に真空封入されて良く、また、ヘリウム(He)、アルゴン(Ar)などの不活性ガスやNガスの雰囲気中に封入されても良い。さらに、電熱線が石英管中に挿入され、石英管内がヘリウム(He)、アルゴン(Ar)などの不活性ガスやNガスでパージされるようにしても良い。
図示の例では、ヒータ7は、ほぼ同心円状に配列される8本の環状ヒータエレメントから構成されている。また、環状ヒータエレメントは、容器本体12の底部14に形成された貫通孔(図示せず)を通して配置された電流導入端子(図示せず)を介して電源装置に電気的に接続されている。また、この場合、電流導入端子が環状ヒータエレメントを支持する支持部として機能することも可能である。そして、最外側の環状ヒータエレメントと最外側から2番目の環状エレメントとが互いに直列または並列に接続されてアウターヒータが構成されている。また、最外側から3番目の環状ヒータエレメントから第6番目の環状ヒータエレメントは、互いに直列または並列に接続されてセンターヒータが構成されている。さらに、最内側の環状ヒータエレメントとその外側の環状ヒータエレメントとが互いに直列または並列に接続されてインナーヒータが構成されている。アウターヒータ、センターヒータ、およびアウターヒータは、別個の電源装置から電力を供給して良く、また、共通の電源装置から電力を供給しても良い。
ヒータ7の上方に配置されるサセプタ2は、本実施形態においては約20mmの厚さを有する石英板で作製され、約980mmの直径を有する円板形状に形成されている。また、サセプタ2は、中央に円形の開口部を有しており、開口部の周りで円筒形状のコア部21により上下から挟まれて保持されている。このコア部21は、鉛直方向に伸びる回転軸22の上端に固定されている。回転軸22は容器本体12の底面部14を貫通し、その下端が、当該回転軸22を鉛直軸回りに(本例では時計回りに)回転させる駆動部23に取り付けられている。この構成により、サセプタ2はその中心を軸に回転することができる。なお、駆動部23は、有底の筒状のケース体20内に収納されている。ケース体20はその上面に設けられたフランジ部分20aを介して真空容器1の底面部14の下面に気密に取り付けられており、これにより、ケース体20の内部雰囲気が外部雰囲気から隔離されている。
図2および3に示すように、サセプタ2の上面に、それぞれウエハWを収容する複数(図示の例では5つ)の円形凹部24が形成されている。ただし、図3では1枚のウエハWのみを示している。凹部24は、サセプタ2に等間隔で配置されている。
本実施形態におけるサセプタ2においては、凹部24の底は透明であり、図2に示すとおり、凹部24を通して、サセプタ2の下方に配置されるヒータ7を見ることができる。これにより、ヒータ7から放射される光や熱(赤外線等)は、サセプタ2における凹部24の下の部分を透過してウエハに照射される。このため、ウエハWは、主としてヒータ7からの放射光により加熱される。一方、サセプタ2の凹部24以外の部分は粗面化されて不透明になっている。この部分は、例えば、サンドブラスト処理、砥石等を用いる機械的研削、または所定のエッチング液を用いたエッチングにより粗面化することができる。これにより、ヒータ7からの放射光は、不透明部分で吸収、散乱、反射され、天板11と後述する凸状部4とが過剰に加熱されることが防止される。なお、凹部24以外の粗面化される面は、サセプタ2の凹部24のある面と同一の面であってもよく、凹部24のある面と反対の面であってもよく、両面であっても構わない。ただし、凹部24のある面には反応ガスが吸着して薄膜が堆積する場合があるため、その面を粗面化すると、堆積した薄膜が剥離してパーティクルが発生しやすくなる可能性がある。このため、凹部24のある面と逆の面が粗面化されると好ましい。また、他の実施形態では、凹部24以外の部分も透明であってもよい。
なお、ウエハが載置される凹部24の裏面は、典型的には平坦でよいが、ヒータ7からの放射に対する透明性を損なわない範囲で凹凸があってもよい。たとえば、凹部24の裏面を加工して複数の凸レンズ(又はマイクロレンズ)を形成してよい。これにより、ヒータ7からの放射光を分散させ、凹部24に載置されるウエハを均一に加熱することが可能となる。
さらに、凹部24の底の透明度に分布を設けてもよい。ヒータ7からの放射光の透過度が例えば凹部24の中央で高く周縁部で低くなるように、例えば、凹部24の底の研磨度を変化させることができる。
図4(a)は、第1の反応ガスノズル31から第2の反応ガスノズル32まで延びる円弧に沿った投影断面図である。図4(a)に示すように、凹部24は、ウエハWの直径よりも僅かに大きい、たとえば、4mm大きい直径と、ウエハWの厚さに等しい深さとを有している。したがって、ウエハWが凹部24に載置されたとき、ウエハWの表面は、サセプタ2の凹部24を除く領域の表面と同じ高さにある。仮に、ウエハWとその領域との間に比較的大きい段差があると、その段差によりガスの流れに乱れが生じ、ウエハW上での膜厚均一性が影響を受ける。このため、2つの表面が同じ高さにある。「同じ高さ」は、ここでは高さの差が約5mm以下であることを意味するが、その差は、加工精度が許す範囲でできるだけゼロに近くすべきである。また、凹部24の底には、3つの貫通孔(図示せず)が形成されており、これらを通して3つの昇降ピン(図8参照)が昇降する。昇降ピンは、ウエハWの裏面を支え、ウエハWを昇降させる。
凹部24は、ウエハを位置決めしてウエハWがサセプタ2の回転により生じる遠心力により飛び出すのを防止するウエハWの収容領域である。しかし、ウエハWの収容領域は、凹部24に限定されることなく、サセプタ2上に所定の角度間隔で配置されウエハWの端部を保持するガイド部材によって実行することもできる。たとえば、ウエハWの収容領域は、静電チャックによって実行してもよい。
再び図1を参照すると、容器本体12の底部14には、底部14の上面(真空容器1の底面)に対して所定の角度で傾斜して延びる貫通孔14bと、貫通孔14bの下に貫通孔14bとほぼ同一の角度で傾斜して取り付けられた導入ポート14cとが設けられている。この角度は、導入ポート14cからサセプタ2の凹部24に載置されたウエハWの裏面を見ることができるように調整されている。導入ポート14c、貫通孔14b、およびサセプタ2を通して、放射温度計80によりウエハWの温度が測定される。
図2および3を参照すると、サセプタ2の上方に第1の反応ガスノズル31、第2の反応ガスノズル32、および分離ガスノズル41,42が配置されている。これらのノズル31,32,41,42は、所定の角度間隔で配置されるとともに半径方向に延在している。この構成により、凹部24は、ノズル31,32,41,および42の下を通過することができる。なお、図示の例では、第2の反応ガスノズル32、分離ガスノズル41、第1の反応ガスノズル31、および分離ガスノズル42がこの順に時計回りに配置されている。これらのガスノズル31,32,41,42は、容器本体12の周壁部を貫通し、端部(ガス導入ポート31a,32a,41a,42a)を容器本体12の外周壁に取り付けることにより、支持されている。ガスノズル31,32,41,42は、図示の例では、容器1の周壁部から容器1内へ導入されているが、環状の突出部5(後述)から導入しても良い。この場合、突出部5の外周面と天板11の外表面とに開口するL字型の導管を設け、容器1内でL字型の導管の一方の開口にガスノズル31(32,41,42)を接続し、容器1の外部でL字型の導管の他方の開口にガス導入ポート31a(32a、41a、42a)を接続することができる。
図示していないが、反応ガスノズル31は、第1の反応ガスであるビスターシャルブチルアモノシラン(BTBAS)のガス供給源に接続され、反応ガスノズル32は、第2の反応ガスであるオゾン(O)のガス供給源に接続されている。
反応ガスノズル31、32には、下方側に反応ガスを吐出するための吐出孔33がノズルの長さ方向に間隔を置いて配列されている。本実施形態においては、吐出孔33は、約0.5mmの口径を有し、反応ガスノズル31、32の長さ方向に沿って約10mmの間隔で配列されている。反応ガスノズル31、32は夫々第1の反応ガス供給手段及び第2の反応ガス供給部である。また、反応ガスノズル31の下方領域はBTBASガスをウエハに吸着させるための第1の処理領域P1であり、反応ガスノズル32の下方領域はOガスをウエハに吸着させるための第2の処理領域P2である。
一方、分離ガスノズル41,42は、チッ素ガス(N)のガス供給源(図示せず)に接続されている。分離ガスノズル41、42は、下方側に分離ガスを吐出するための吐出孔40を有している。吐出孔40は、長さ方向に所定の間隔で配置されている。本実施形態においては、吐出孔40は、約0.5mmの口径を有し、分離ガスノズル41、42の長さ方向に沿って約10mmの間隔で配列されている。
分離ガスノズル41、42は、第1の処理領域P1と第2の処理領域P2とを分離するよう構成される分離領域Dに設けられている。各分離領域Dにおいては、真空容器1の天板11に、図2〜図4に示すように、凸状部4が設けられている。凸状部4は、扇形の上面形状を有しており、その頂部は容器1の中心に位置し、円弧は容器本体12の内周壁の近傍に沿って位置している。また、凸状部4は、凸状部4が二分割されるように半径方向に伸びる溝部43を有している。溝部43には分離ガスノズル41(42)が収容されている。分離ガスノズル41(42)の中心軸と扇形の凸状部4の一方の辺との間の距離は、分離ガスノズル41(42)の中心軸と扇形の凸状部4の他方の辺との間の距離とほぼ等しい。なお、溝部43は、本実施形態では、凸状部4を二等分するように形成されるが、他の実施形態においては、例えば、凸状部4におけるサセプタ2の回転方向上流側が広くなるように、溝図43を形成しても良い。
上記の構成によれば、図4(a)に示すように、分離ガスノズル41(42)の両側には平坦な低い天井面44(第1の天井面)があり、低い天井面44の両側方には高い天井面45(第2の天井面)がある。凸状部4(天井面44)は、第1および第2の反応ガスが凸状部4とサセプタ2との間に侵入するのを阻止して混合するのを阻止するための狭隘な空間である分離空間を形成する。
図4(b)を参照すると、サセプタ2の回転方向に沿って反応ガスノズル32から凸状部4に向かって流れるOガスが当該空間へ侵入するのが阻止され、またサセプタ2の回転方向と反対方向に沿って反応ガスノズル31から凸状部4に向かって流れるBTBASガスが当該空間へ侵入するのが阻止される。「ガスが侵入するのが阻止する」とは、分離ガスノズル41から吐出した分離ガスであるNガスが第1の天井面44とサセプタ2の表面との間に拡散して、この例では当該第1の天井面44に隣接する第2の天井面45の下方側の空間に吹き出し、これにより第2の天井面45の下方側空間からのガスが侵入できなくなることを意味する。そして「ガスが侵入できなくなる」とは、第2の天井面45の下方側空間から凸状部4の下方側空間に全く入り込むことができない場合のみを意味するのではなく、反応ガスの一部が侵入しても、その反応ガスが分離ガスノズル41に向かって更に進むことができず、よって、混ざり合うことができないことも意味する。すなわち、このような作用が得られる限り、分離領域Dは、第1の処理領域P1と第2の処理領域P2とを分離することとなる。また、ウエハに吸着したガスについては当然に分離領域D内を通過することができる。したがって、ガスの侵入阻止は、気相中のガスを意味している。
図1、2、及び3を参照すると、天板11の下面には、内周縁がコア部21の外周面に面するように配置された環状の突出部5が設けられている。突出部5は、コア部21よりも外側の領域においてサセプタ2と対向している。また、突出部5は、凸状部4と一体に形成され、凸状部4の下面と突出部5の下面とは一の平面を形成している。すなわち、突出部5の下面のサセプタ2からの高さは、凸状部4の下面(天井面44)と高さと等しい。この高さは、以降、高さhと記す。なお、突出部5と凸状部4は、必ずしも一体でなくても良く、別体であっても良い。また、図2及び3は、凸状部4を容器1内に残したまま天板11を取り外した容器1の内部構成を示している。
本実施形態においては、分離領域Dは、凸状部4となるべき扇形プレートに溝部43を形成して、分離ガスノズル41(42)を溝部43に配置することにより形成される。しかし、2つの扇形プレートが分離ガスノズル41(42)の両側に配置されるように、これら2つの扇形プレートを天板11の下面にネジで取り付けるようにしても良い。
本実施形態において、直径約300mmを有するウエハWが容器1内で処理されることとなる場合、凸状部4は、サセプタ2の回転中心から140mm離れた内側の円弧li(図3)に沿った例えば140mmの周方向長さと、サセプタ2の凹部24の最外部に対応する外側の円弧lo(図3)に沿った例えば502mmの周方向長さとを有する。また、外側の円弧loに沿った、凸状部4の一側壁から溝部43の直近の側壁までの周方向長さは、約246mmである。
また、凸状部4の下面、即ち、天井面44の、サセプタ2の表面から測った高さh(図4(a))は、例えば約0.5mmから約10mmであって良く、約4mmであると好適である。また、サセプタ2の回転数は例えは1rpm〜500rpmに設定されている。分離領域Dの分離機能を確保するためには、処理容器1内の圧力やサセプタ2の回転数などに応じて、凸状部4の大きさや凸状部4の下面(第1の天井面44)とサセプタ2の表面との高さhを例えば実験などを通して設定してよい。なお分離ガスとしては、本実施形態ではNガスだが、分離ガスが酸化シリコンの成膜に影響を与えない限りにおいて、HeやArガスなどの不活性ガスや水素ガスなどであってもよい。
図5は、図3のA−A線に沿った断面図の半分を示し、ここには凸状部4と、凸状部4と一体に形成された突出部5が図示されている。図5を参照すると、凸状部4は、その外縁においてL字状に屈曲する屈曲部46を有している。凸状部4は天板11に取り付けられ天板11とともに容器本体12から分離され得るため、屈曲部46とサセプタ2との間および屈曲部46と容器本体12との間に僅かな隙間があるが、屈曲部46は、サセプタ2と容器本体12との間の空間を概ね埋めており、反応ガスノズル31aからの第1の反応ガス(BTBAS)と反応ガスノズル32aからの第2の反応ガス(オゾン)とがこの隙間を通して混合するのを防止する。屈曲部46と容器本体12との間の隙間、および屈曲部46とサセプタ2との間に僅かな隙間は、上述のサセプタ2から凸状部4の天井面44までの高さhとほぼ同一の寸法とされている。図示の例において、屈曲部46のサセプタ2の外周面に面する側壁が、分離領域Dの内周壁を構成している。
図3に示すB−B線に沿った断面図である図1を再び参照すると、容器本体12は、サセプタ2の外周面に対向する容器本体12の内周部に凹み部を有している。これ以降、この凹み部を排気領域6と称する。排気領域6の下方には、排気口61(他の排気口62については図3参照)が設けられ、これらには他の排気口62に対しても使用され得る排気管63を介して真空ポンプ64が接続されている。また、排気管63には圧力調整器65が設けられている。複数の圧力調整器65を、対応する排気口61,62に対して設けてもよい。
図3を再び参照すると、排気口61は、上方から見て、第1の反応ガスノズル31と、第1の反応ガスノズル31に対してサセプタ2の時計回転方向の下流に位置する凸状部4との間に配置されている。この構成により、排気口61は、実質的に、第1の反応ガスノズル31からのBTBASガスを専ら排気することができる。一方、排気口62は、上方から見て、第2の反応ガスノズル32と、第2の反応ガスノズル32に対してサセプタ2の時計回転方向の下流に位置する凸状部4との間に配置されている。この構成により、排気口62は、実質的に、第2の反応ガスノズル32からのOガスを専ら排気することができる。したがって、このように構成される排気口61、62は、分離領域DがBTBASガスとOガスとが混合するのを防止するのを補助することができる。
本実施形態では、2つの排気口が容器本体12に設けられているが、他の実施形態では、3つの排気口が設けられてもよい。例えば、第2の反応ガスノズル32と、第2の反応ガスノズル32に対してサセプタ2の時計回転方向の上流に位置する分離領域Dとの間に追加の排気口を設けてもよい。また、更に追加の排気口を容器本体12の底部14に設けてもよい。図示の例では、排気口61、62はサセプタ2よりも低い位置に設けることで真空容器1の内周壁とサセプタ2の周縁との間の隙間から排気するようにしているが、容器本体12の側壁に設けてもよい。また、排気口61,62を容器本体12の側壁に設ける場合、排気口61,62はサセプタ2よりも高く位置して良い。この場合、ガスはサセプタ2の表面に沿って流れ、サセプタ2の表面より高く位置する排気口61,62へ流れ込む。したがって、容器1内のパーティクルが吹き上げられないという点で、排気口が例えば天板11に設けられた場合に比べて、有利である。
図1、図2及び図6に示すように、サセプタ2と容器本体12の底部14との間の空間には、加熱部としてのヒータ7が設けられ、これにより、サセプタ2上のウエハWがサセプタ2を介してプロセスレシピで決められた温度に加熱される。また、カバー部材71が、サセプタ2の下方においてサセプタ2の外周の近くに、ヒータ7を取り囲むように設けられ、ヒータ7が置かれている空間が、ヒータ7の外側の領域から区画されている。カバー部材71は上端にフランジ部71aを有し、フランジ部71aは、カバー部材71内にガスが流入することを防止するため、サセプタ2の下面とフランジ部との間に僅かな間隙が維持されるように配置される。
再び図1を参照すると、底部14は、環状のヒータユニット7の内側に隆起部14aを有している。隆起部14aの上面は、サセプタ2と隆起部14aとの間および隆起部14aとコア部21とに接近しており、隆起部14aの上面とサセプタ2との間、および隆起部14aの上面とコア部21の裏面との間に僅かな隙間を残している。また、底部14は、回転軸22が通り抜ける中心孔を有している。この中心孔の内径は、回転軸22の直径よりも僅かに大きく、フランジ部20aを介してケース体20と連通する隙間を残している。パージガス供給管72がフランジ部20aの上部に接続されている。また、ヒータ7が収容される領域をパージするため、複数のパージガス供給管73が所定の角度間隔でヒータ7の下方の領域に接続されている。
このような構成により、回転軸22と底部14の中心孔との間の隙間、コア部21と底部14の隆起部14aとの間の隙間、および底部14の隆起部14aとサセプタ2の裏面との間の隙間を通して、パージガス供給管72からヒータユニット空間へNパージガスが流れる。また、パージガス供給管73からヒータ7の下の空間へNパージガスが流れる。そして、これらのNパージガスは、カバー部材71のフランジ部71aとサセプタ2の裏面との間の隙間を通して排気口61へ流れ込む。Nパージガスのこのような流れは、図7に矢印で示してある。Nパージガスは、第1(第2)の反応ガスがサセプタ2の下方の空間を回流して第2(第1)の反応ガスと混合するのを防止する分離ガスとして働く。
図7を参照すると、容器1の天板11の中心部には分離ガス供給管51が接続され、これにより、天板11とコア部21との間の空間52に分離ガスであるNガスが供給される。この空間52に供給された分離ガスは、突出部5とサセプタ2との狭い隙間50を通して、サセプタ2の表面に沿って流れ、排気領域6に到達する。この空間53と隙間50は分離ガスが満たされているので、サセプタ2の中心部を介して反応ガス(BTBAS、O)が混合することがない。即ち、本実施形態の成膜装置は、第1の処理領域P1と第2の処理領域P2とを分離するためにサセプタ2の回転中心部と容器1とにより画成され、分離ガスをサセプタ2の上面に向けて吐出する吐出口を有するように構成される中心部領域Cが設けられている。なお、図示の例では、吐出口は突出部5とサセプタ2との狭い隙間50に相当する。
また、容器本体12の側壁には、図2、図3及び図8に示すように、搬送口15が形成されている。ウエハWは、搬送口15を通して外部の搬送アーム10により真空容器1の中へ又は外へと搬送される。この搬送口15にはゲートバルブ(図示せず)が設けられ、これにより搬送口15が開閉される。サセプタ2の凹部24が搬送口15に整列し、ゲートバルブが開くと、ウエハWは、搬送アーム10により真空容器1内へ搬送され、搬送アーム10から凹部24に置かれる。ウエハWを搬送アーム10から凹部24へ降ろすため、また、凹部24から持ち上げるために、昇降ピン16(図8)が設けられており、昇降ピンは昇降機構(図示せず)によって、サセプタ2の凹部24に形成された貫通孔を通して昇降される。
また、この実施形態による成膜装置には、装置全体の動作のコントロールを行うための制御部100が設けられている。この制御部100は、例えばコンピュータで構成されるプロセスコントローラ100aと、ユーザインタフェース部100bと、メモリ装置100cとを有する。ユーザインタフェース部100bは、成膜装置の動作状況を表示するディスプレイや、成膜装置の操作者がプロセスレシピを選択したり、プロセス管理者がプロセスレシピのパラメータを変更したりするためのキーボードやタッチパネル(図示せず)などを有する。また、制御部100は、放射温度計80と、ヒータ7へ電力を供給する電源装置(図示せず)とに接続され、プロセスレシピに基づいてヒータ7への電力供給の開始および停止を制御するとともに、放射温度計80により測定されたウエハWの温度に基づいて電源装置からヒータ7へ供給される電力を制御し、これにより、ウエハWの温度を制御する。
メモリ装置100cは、プロセスコントローラ100aに種々のプロセスを実施させる制御プログラム、プロセスレシピ、および各種プロセスにおけるパラメータなどを記憶している。また、これらのプログラムは、例えば後述する動作を行わせるためのステップ群を有している。これらの制御プログラムやプロセスレシピは、ユーザインタフェース部100bからの指示に従って、プロセスコントローラ100aにより読み出されて実行される。また、これらのプログラムは、コンピュータ可読記憶媒体100dに格納され、これらに対応した入出力装置(図示せず)を通してメモリ装置100cにインストールしてよい。コンピュータ可読記憶媒体100dは、ハードディスク、CD、CD−R/RW、DVD−R/RW、フレキシブルディスク、半導体メモリなどであってよい。また、プログラムは通信回線を通してメモリ装置100cへダウンロードしてもよい。
次に、本実施形態の成膜装置の動作について説明する。第一に、凹部24が搬送口15に整列するようにサセプタ2を回転して、ゲートバルブ(図示せず)を開く。第二に、搬送アーム10により搬送口15を介してウエハWを容器1へ搬送する。ウエハWは、昇降ピン16により受け取られ、搬送アーム10が容器1から引き抜かれた後に、昇降機構(図示せず)により駆動される昇降ピン16によって凹部24へと下げられる。上記一連の動作が5回繰り返されて、5枚のウエハWがサセプタ2に搭載される。続いて、真空ポンプ64により真空容器1内が予め設定した圧力に真空引きされる。サセプタ2が上から見て時計回りに回転し始める。次に、ヒータ7への電力供給を開始し、サセプタ2の凹部24に載置されるウエハWをサセプタ2の裏面から加熱する。ウエハWの温度が所定の設定温度で安定したことが放射温度計80により確認された後、第1の反応ガス(BTBAS)が第1の反応ガスノズル31を通して第1の処理領域へ供給され、第2の反応ガス(O)が第2の反応ガスノズル32を通して第2の処理領域P2へ供給される。加えて、分離ガス(N)が供給される。
ウエハWが第1の反応ガスノズル31の下方の第1の処理領域P1を通過するときに、ウエハWの表面にBTBAS分子が吸着し、第2の反応ガスノズル32の下方の第2の処理領域P2と通過するときに、ウエハWの表面にO分子が吸着され、OによりBTBAS分子が酸化される。したがって、ウエハWがサセプタ2の回転により、領域P1、P2の両方を一回通過すると、ウエハWの表面に酸化シリコンの一分子層が形成される。次いで、ウエハWが領域P1、P2を交互に複数回通過し、所定の膜厚を有する酸化シリコン膜がウエハWの表面に堆積される。所定の膜厚を有する酸化シリコン膜が堆積された後、BTBASガスとオゾンガスを停止し、サセプタ2の回転を停止する。そして、ウエハWは搬入動作と逆の動作により順次搬送アーム10により容器1から搬出される。
また、上記の成膜動作中、分離ガス供給管51からも分離ガスであるNガスが供給され、これにより中心部領域Cから、即ち、突出部5とサセプタ2との間の隙間50からサセプタ2の表面に沿ってN2ガスが吐出される。この実施形態では、第2の天井面45の下の空間であって反応ガスノズル31(32)が配置されている空間においては、中心部領域C、および第1の天井面44とサセプタ2との間の狭隘な空間よりも圧力が低い。これは、天井面45の下の空間に隣接して排気領域6が設けられ、その空間は排気領域6を通して直接に排気されるからである。また、狭隘な空間が、反応ガスノズル31(32)が配置されている空間、または第1(第2)の処理領域P1(P2)と狭隘な空間との間の圧力差が高さhによって維持され得るように形成されているためでもある。
次に、ガスノズル31,32,41,42から容器1内へ供給されたガスのフローパターンを図9を参照しながら説明する。図9は、フローパターンを模式的に示す図である。図示のとおり、第2の反応ガスノズル32から吐出されたOガスの一部は、サセプタ2の表面(およびウエハWの表面)に当たって、その表面に沿ってサセプタ2の回転方向と逆の方向に流れる。次いで、このOガスは、サセプタ2の回転方向の上流側から流れてきたNガスに押し戻され、サセプタ2の周縁(真空容器1の内周壁)の方へ向きを変える。そして、このOガスは、排気領域6に流れ込み、排気口62を通して容器1から排気される。
第2の反応ガスノズル32から吐出されたOガスの他の部分は、サセプタ2の表面(およびウエハWの表面)に当たって、その表面に沿ってサセプタ2の回転方向と同じ方向に流れる。この部分のOガスは、主に、中心部領域Cから流れるNガスと排気口62を通した吸引力によって、排気領域6に向かって流れる。一方、この部分のOガスの少量部分が、第2の反応ガスノズル32に対しサセプタ2の回転方向の下流側に位置する分離領域Dに向かって流れ、天井面44とサセプタ2との間の隙間に入る可能性がある。しかし、その隙間の高さhが意図した成膜条件下で当該隙間への流入を阻止する程度の高さに設定されているため、Oガスはその隙間に入るのが阻止される。喩え、少量のOガスがその隙間に流れ込んだとしても、そのOガスは、分離領域Dの奥まで流れることができない。隙間に流れ込んだ少量のOガスは、分離ガスノズル41から吐出された分離ガスによって押し戻される。したがって、図9に示すように、サセプタ2の上面を回転方向に沿って流れる実質的にすべてのOガスが、排気領域6へ流れ排気口62によって排気される。
同様に、第1の反応ガスノズル31から吐出され、サセプタ2の回転方向と反対の方向にサセプタ2の表面に沿って流れる一部のBTBASガスは、第1の反応ガスノズル31に対し回転方向上流側に位置する凸状部4の天井面44とサセプタ2との間の隙間に流れ込むことが防止される。喩え少量のBTBASガスが流れ込んだとしても、分離ガスノズル41から吐出されるNガスによって押し戻される。押し戻されたBTBASガスは、分離ガスノズル41からのNガスと中心部領域Cから吐出されているNガスと共に、サセプタ2の外周縁と容器1の内周壁とに向かって流れ、排気領域6を介して排気口61を通して排気される。
第1の反応ガスノズル31から下方側に吐出され、サセプタ2の回転方向と同じ方向にサセプタ2の表面(及びウエハWの表面)に沿って流れる他の部分のBTBASガスは、第1の反応ガスノズル31に対し回転方向下流側に位置する凸状部4の天井面44とサセプタ2との間に流れ込むことができない。喩え少量のBTBASガスが流れ込んだとしても、分離ガスノズル42から吐出されるNガスによって押し戻される。押し戻されたBTBASガスは、分離領域Dの分離ガスノズル42からのNガスと中心部領域Cから吐出されているNガスと共に、排気領域6に向かって流れ、排気口61により排気される。
上述のように、分離領域Dは、BTBASガスやOガスが分離領域Dへ流れ込むのを防止するか、分離領域Dへ流れ込むBTBASガスやOガスの量を十分に低減するか、または、BTBASガスやOガスを押し戻すことができる。ウエハWに吸着したBTBAS分子とO分子は、分離領域Dを通り抜け、膜の堆積に寄与する。
また、図7及び図9に示すように、中心部領域Cからは分離ガスがサセプタ2の上面に沿って外周縁に向けて吐出されているので、第1の処理領域P1のBTBASガス(第2の処理領域P2のOガス)は、中心部領域Cへ流入することができない。喩え、第1の処理領域P1の少量のBTBAS(第2処理領域P2のOガス)が中心部領域Cへ流入したとしても、そのBTBASガス(Oガス)はNガスにより押し戻され、第1の処理領域P1のBTBASガス(第2の処理領域P2のOガス)が、中心部領域Cを通って第2の処理領域P2(第1の処理領域P1)に流入することが阻止される。
また、第1の処理領域P1のBTBASガス(第2の処理領域P2のOガス)は、サセプタ2と容器本体12の内周壁との間の空間を通して第2の処理領域P2(第1の処理領域P1)に流入することも阻止される。これは、屈曲部46が凸状部4から下向きに形成され、屈曲部46とサセプタ2との隙間、および屈曲部46と容器本体12の内周壁との間の隙間が、凸状部4の天井面44のサセプタ2からの高さhと同じくらい小さいため、2つの処理領域の間の連通を実質的に回避しているからである。したがって、BTBASガスは、排気口61から排気され、Oガスは排気口62から排気されて、これら2つの反応ガスが混合することはない。また、サセプタ2の下方の空間は、パージガス供給管72,73から供給されるNガスによりパージされている。したがって、BTBASガスは、サセプタ2の下方を通してプロセス領域P2へと流れ込むことはできない。
ウエハWが直径300mmを有する場合、この実施形態による成膜装置における好適なプロセスパラメータを以下に掲げる。
・サセプタ2の回転速度: 1〜500回転毎分(rpm)
・真空容器1の圧力: 1067Pa(8Torr)
・ウエハ温度: 約350℃
・BTBASガスの流量: 約100sccm(標準立方センチメートル毎分)
・Oガスの流量: 約10000sccm
・分離ガス41,42からのNガスの流量: 約20000sccm
・ガス供給管51からのNガスの流量: 約5000sccm
・サセプタ2の回転数: 600回(膜厚に依存する)
この実施形態による成膜装置によれば、成膜装置が、BTBASガスが供給される第1の処理領域と、Oガスが供給される第2の処理領域との間に、低い天井面44を含む分離領域Dを有しているため、BTBASガス(Oガス)が第2の処理領域P2(第1の処理領域P1)へ流れ込むのが防止され、Oガス(BTBASガス)と混合されるのが防止される。したがって、ウエハWが載置されたサセプタ2を回転させて、ウエハWを第1の処理領域P1、分離領域D、第2の処理領域P2、および分離領域Dを通過させることにより、MLD(ALD)モードでの酸化シリコン膜の成膜が確実に実施される。また、BTBASガス(Oガス)が第2の処理領域P2(第1の処理領域P1)へ流れ込みOガス(BTBASガス)と混合するのを更に確実に防止するため、分離領域Dは、Nガスを吐出する分離ガスノズル41,42を更に含む。さらに、この実施形態による成膜装置の真空容器1は、Nガスが吐出される吐出孔を有する中心部領域Cを有しているため、中心部領域Cを通ってBTBASガス(Oガス)が第2の処理領域P2(第1の処理領域P1)へ流れ込みOガス(BTBASガス)と混合されるのを防止することができる。さらにまた、BTBASガスとOガスが混合されないため、サセプタ2への酸化シリコンの堆積が殆ど生じず、よって、パーティクルの問題を低減することができる。
また、本実施形態による成膜装置は、石英製のサセプタ2を含み、サセプタ2の基板載置部である凹部24の底が透明であるため、サセプタ2の下方に配置されるヒータ7からの放射光がほぼ直接に凹部24に載置されるウエハWに照射され、これにより、ウエハWが加熱される。例えばSiCなどで作製されるサセプタにおいては、サセプタ全体を加熱し、その熱(熱伝導、輻射熱)でサセプタ上のウエハを加熱するようにしていたため、サセプタ全体が加熱されるまでに長い時間と、大きな電力を必要としていた。また、そのようなサセプタでは、一旦、加熱されると温度を安定し易い代わりに、温度を下げるべきときにも長い時間を要していた。しかし、本実施形態による成膜装置においては、ウエハWがヒータ7からの放射光によりほぼ直接的に加熱されるため、短時間でウエハWを加熱することができるし、放射光の照射を止めてウエハWから熱が放散させることにより短時間で冷ますことができる。したがって、昇降温に要する時間が短縮され、成膜装置の実稼働時間を長くすることができるとともに、製造スループットを向上することができる。しかも、ウエハ加熱のための電力を低減できるので、製造コストの点で有利である。
また、サセプタ2の凹部24の底が透明であるため、放射温度計80を用いてウエハWの裏からウエハWの温度を測定することができる。SiCなどで作製されるサセプタが使用される場合は、通常、サセプタの裏面近傍に配置された熱電対によってサセプタを介して間接的にウエハWの温度を測定していたが、本実施形態によれば、プロセス中のウエハ温度を直接的にモニタすることができる。さらに、放射温度計80によりウエハWの温度をモニタしつつ、所定の温度制御方式に基づいて温度を制御することにより、ウエハWを所定の温度に安定して維持することが可能となる。
なお、天板11に貫通孔と導入ポートを設けて、放射温度計によってウエハWの上面からウエハ温度を測定することも可能である。ただし、ウエハW上面に堆積される膜(上記の説明では酸化シリコン膜)およびその膜厚によって放射率が変化するため、放射率の補償が必要となる。
なお、本実施形態による成膜装置においては、サセプタ2は5つの凹部24を有し、対応する5つの凹部24に載置された5枚のウエハWを一回のランで処理することができるが、5つの凹部24のうちの一つに1枚のウエハWを載置しても良いし、サセプタ2に凹部24を一つのみ形成しても良い。
本発明の実施形態による成膜装置で使用される反応ガスは、DCS[ジクロロシラン]HCD[ヘキサクロロジシラン]、TMA[トリメチルアルミニウム]、3DMAS[トリスジメチルアミノシラン]、TEMAZ[テトラキスエチルメチルアミノジルコニウム]、TEMHF[テトラアキスエチルメチルアミノハフニウム]、Sr(THD)2[ストロンチウムビステトラメチルヘプタンジオナト]、Ti(MPD)(THD)[チタニウムメチルペンタンジオナトビステトラメチルヘプタンジオナト]、モノアミノシランなどであってよい。
サセプタ2の外周縁に近いほど大きい遠心力が働くため、例えば、BTBASガスは、サセプタ2の外周縁に近い部分において、大きい速度で分離領域Dへ向かう。したがって、サセプタ2の外周縁に近い部分では天井面44とサセプタ2との間の隙間にBTBASガスが流入する可能性が高い。そこで、凸状部4の幅(回転方向に沿った長さ)を外周縁に向うほど広くすれば、BTBASガスがその隙間に入りにくくすることができる。この観点からは、本実施形態において上述したように、凸状部4が扇形の上面形状を有すると好ましい。
以下に、凸状部4(又は天井面44)のサイズを再び例示する。図10(a)及び10(b)を参照すると、分離ガスノズル41(42)の両側に狭隘な空間を形成する天井面44は、ウエハ中心WOが通る経路に対応する円弧の長さLとしてウエハWの直径の約1/10〜約1/1の長さであって良く、約1/6以上であると好ましい。具体的には、ウエハWが300mmの直径を有している場合、この長さLは、約50mm以上が好ましい。この長さLが短い場合、天井面44とサセプタ2との間の狭隘な空間の高さhは、反応ガスが狭隘な空間へ流れ込むのを効果的に防止するため、低くしなければならない。しかし、長さLが短くなり過ぎて、高さhが極端に低くなると、サセプタ2が天井面44に衝突し、パーティクルが発生してウエハの汚染が生じたり、ウエハが破損したりする可能性がある。したがって、サセプタ2の天井面44に衝突するのを避けるため、サセプタ2の振動を抑える、又はサセプタ2を安定して回転させるための方策が必要となる。一方、長さLを短くしたまま狭隘な空間の高さhを比較的大きく維持する場合には、天井面44とサセプタ2との間の狭隘な空間に反応ガスが流れ込むのを防止するため、サセプタ2の回転速度を低くしなければならず、製造スループットの点でむしろ不利になる。これらの考察から、ウエハ中心WOの経路に対応する円弧に沿った、天井面44の長さLは、約50mm以上が好ましい。しかし、凸状部4又は天井面44のサイズは、上記のサイズに限定されることなく、使用されるプロセスパラメータやウエハサイズに従って調整して良い。また、狭隘な空間が、分離領域Dから処理領域P1(P2)への分離ガスの流れが形成される程度の高さを有している限りにおいて、上述の説明から明らかなように、狭隘な空間の高さhもまた、使用されるプロセスパラメータやウエハサイズに加えて、たとえば天井面44の面積に応じて調整して良い。
また、上記の実施形態においては、凸状部4に設けられた溝部43に分離ガスノズル41(42)が配置され、分離ガスノズル41(42)の両側に低い天井面44が配置されている。しかし、他の実施形態においては、分離ガスノズル41の代わりに、図11に示すように凸状部4の内部においてサセプタ2の直径方向に伸びる流路47を形成し、この流路47の長さ方向に沿って複数のガス吐出孔40を形成し、これらのガス吐出孔40から分離ガス(Nガス)を吐出するようにしてもよい。
分離領域Dの天井面44は平坦面に限られるものではなく、図12(a)に示すように凹面状に湾曲してよいし、図12(b)に示すように凸面形状にしてもよく、また図12(c)に示すように波型状に構成してもよい。
また、凸状部4は中空であって良く、中空内に分離ガスを導入するように構成しても良い。この場合、複数のガス吐出孔33を、図13(a)、13(b)、13(c)に示すように配列してもよい。
図13(a)を参照すると、複数のガス吐出孔33は、それぞれ傾斜したスリットの形状を有している。これらの傾斜スリット(複数のガス吐出孔33)は、サセプタ2の半径方向に沿って隣接するスリットと部分的にオーバーラップしている。図13(b)では、複数のガス吐出孔33は、それぞれ円形である。これらの円形の孔(複数のガス吐出孔33)は、全体としてサセプタ2の半径方向に沿って伸びる曲がりくねった線に沿って配置されている。図13(c)では、複数のガス吐出孔33は、それぞれ円弧状のスリットの形状を有している。これらの円弧状スリット(複数のガス吐出孔33)は、サセプタ2の半径方向に所定の間隔で配置されている。
また、本実施形態では凸状部4はほぼ扇形の上面形状を有するが、他の実施形態では、図14(a)に示す長方形、又は正方形の上面形状を有して良い。また、凸状部4は、図14(b)に示すように、上面は全体として扇形であり、凹状に湾曲した側面4Scを有していても良い。加えて、凸状部4は、図14(c)に示すように、上面は全体として扇形であり、凸状に湾曲した側面4Svを有していても良い。さらにまた、図14(d)に示すとおり、凸状部4の回転テーブル2(図1)の回転方向dの上流側の部分が凹状の側面4Scを有し、凸状部4の回転テーブル2(図1)の回転方向dの下流側の部分が平面状の側面4Sfを有していても構わない。なお、図14(a)から図14(d)において、点線は凸状部4に形成された溝部43(図4A,4B)を示している。これらの場合、溝部43に収容される分離ガスノズル41(42)(図2)は容器1の中央部、例えば突出部5(図1)から伸びる。
処理領域P1,P2及び分離領域Dは、他の実施形態においては図15に示すように配置されても良い。図15を参照すると、第2の反応ガス(例えば、Oガス)を供給する第2の反応ガスノズル32が、搬送口15よりもサセプタ2の回転方向上流側であって、搬送口15と分離ガス供給ノズル42との間に設置されている。このような配置であっても、各ノズル及び中心部領域Cから吐出されるガスは、概ね、同図において矢印で示すように流れて、両反応ガスの混合が防止される。したがって、このような配置であっても、適切なMLD(ALD)モードの堆積を実現することができる。
また、既に述べたように、2枚の扇形プレートが分離ガスノズル41(42)の両側に位置されるように、天板11の下面にネジで取り付けることにより、分離領域Dを構成してよい。図16は、このような構成示す平面図である。この場合、凸状部4と分離ガスノズル41(42)との間の距離や、凸状部4のサイズは、分離領域Dの分離作用を効率よく発揮するため、分離ガスや反応ガスの吐出レートを考慮して決定して良い。
上述の実施の形態では、第1の処理領域P1及び第2の処理領域P2は、分離領域Dの天井面44よりも高い天井面45を有する領域にある。しかし、第1の処理領域P1及び第2の処理領域P2の少なくとも一方は、反応ガス供給ノズル31(32)の両側でサセプタ2に対向し、天井面45よりも低い他の天井面を有してもよい。当該天井面とサセプタ2との間の隙間にガスが流れ込むのを防止するためである。この天井面は、天井面45よりも低く、分離領域Dの天井面44と同じくらい低くてもよい。図17は、そのような構成の一例を示している。図示のとおり、扇状の凸状部30は、Oガスが供給される第2の処理領域P2に配置され、反応ガスノズル32が凸状部30に形成された溝部(図示せず)に配置されている。言い換えると、この第2の処理領域P2は、ガスノズルが反応ガスを供給するために使用されるが、分離領域Dと同様に構成されている。なお、凸状部30は、図13(a)から図13(c)に一例を示す中空の凸状部と同様に構成されても良い。
また、分離ガスノズル41(42)の両側に狭隘な空間を形成するために低い天井面(第1の天井面)44が設けられる限りにおいて、他の実施形態では、上述の天井面、つまり、天井面45より低く、分離領域Dの天井面44と同じくらい低い天井面が、反応ガスノズル31,32の両方に設けられ、天井面44に到達するまで延びていても良い。換言すると、図18に示すとおり、凸状部4の代わりに、他の凸状部400が天板11の下面に取り付けられていて良い。凸状部400は、ほぼ円盤状の形状を有し、サセプタ2の上面のほぼ全体と対向し、ガスノズル31,32,41,42がそれぞれ収容され半径方向に延びる4つのスロット400aを有し、かつ、凸状部400の下に、サセプタ2にする狭隘な空間を残している。その狭隘な空間の高さは、上述の高さhと同程度であって良い。凸状部400を使用すると、反応ガスノズル31(32)から吐出された反応ガスは、凸状部400の下で(又は狭隘な空間において)反応ガスノズル31(32)の両側に拡散し、分離ガスノズル41(42)から吐出された分離ガスは、凸状部400の下で(又は狭隘な空間において)分離ガスノズル41(42)の両側に拡散する。この反応ガスと分離ガスは狭隘な空間において合流し、排気口61(62)を通して排気される。この場合であっても、反応ガスノズル31から吐出された反応ガスは、反応ガスノズル32から吐出された反応ガスと混合することはなく、適切なALD(又はMLD)モードの堆積を実現できる。
なお、凸状部400を、図13(a)から図13(c)のいずれかに示す中空の凸状部4を組み合わせることにより構成し、ガスノズル31,32,33,34およびスリット400aを用いずに、反応ガスおよび分離ガスを、対応する中空凸状部4の吐出孔33からそれぞれガスを吐出するようにしても良い。
上記の実施形態では、サセプタ2を回転する回転軸22は、容器1の中央部に位置している。また、コア部21と天板11との間の空間52は、反応ガスが中央部を通して混合するのを防止するため、分離ガスでパージされている。しかし、容器1は、他の実施形態において図19のように構成されても良い。図19を参照すると、容器本体12の底部14は、中央開口を有し、ここには収容ケース80が気密に取り付けられている。また、天板11は、中央凹部80aを有している。支柱81が収容ケース80の底面に載置され、支柱81の状端部は中央凹部80aの底面にまで到達している。支柱81は、第1の反応ガスノズル31から吐出される第1の反応ガス(BTBAS)と第2の反応ガスノズル32から吐出される第2の反応ガス(O)とが容器1の中央部を通して互いに混合するのを防止する。
また、回転スリーブ82が、支柱81を同軸状に囲むように設けられている。回転スリーブ82は、支柱81の外面に取り付けられた軸受け86,88と、収容ケース80の内側面に取り付けられた軸受け87とにより支持されている。さらに、回転スリーブ82は、その外面にギヤ部85が取り付けられている。また、環状のサセプタ2の内周面が回転スリーブ82の外面に取り付けられている。駆動部83が収容ケース80に収容されており、駆動部83から延びるシャフトにギヤ84が取り付けられている。ギヤ84はギヤ部85と噛み合う。このような構成により、回転スリーブ82ひいてはサセプタ2が駆動部83により回転される。すなわち、図19の成膜装置には、中心部領域に容器1の内上面と容器1の底面との間に設けた支柱81と、支柱81を内部に位置させるように設けられた回転スリーブ82とが含まれており、回転スリーブ82はサセプタ2の回転軸として機能する。
パージガス供給管74が収容ケース80の底に接続され、収容ケース80へパージガス(Nガス)が供給される。これにより、反応ガスが収容ケース80内へ流れ込むのを防止するために、収容ケース80の内部空間を容器1の内部空間よりも高い圧力に維持することができる。したがって、収容ケース80内での成膜が起こらず、メンテナンスの頻度を低減できる。また、パージガス供給管75が、容器1の上外面から凹部80aの内壁まで至る導管75aにそれぞれ接続され、回転スリーブ82の上端部に向けてパージガスが供給される。このパージガスのため、BTBASガスとOガスは、凹部80aの内壁と回転スリーブ82の外面との間の空間を通して混合することができない。図19には、2つのパージガス供給管75と導管75aが図示されているが、供給管75と導管75aの数は、BTBASガスとOガスとの混合が凹部80aの内壁と回転スリーブ82の外面との間の空間近傍において確実に防止されるように決定されて良い。
図19に示す容器1では、凹部80aの側面と回転スリーブ82の上端部との間の空間は、分離ガスを吐出する吐出孔に相当し、そしてこの分離ガス吐出孔、回転スリーブ82及び支柱81により、真空容器1の中心部に位置する中心部領域が構成される。
また、図19の容器1においても、サセプタ2は、先に説明したように、石英製であり、基板載置部としての凹部24の底部を通して凹部24に載置されるウエハWをヒータ7により加熱することができる。さらに、凹部24の底部以外の部分では表面(裏面)を例えばサンドブラストにより粗面化すれば、天板11や凸状部4がヒータ7により直接加熱されることがない。また、ヒータ7は、図19の容器1においても、例えば環状ヒータエレメントから構成され、ヒータエレメントからの放射によってウエハWを加熱することができる。さらに、導入ポート14c、貫通孔14b、およびサセプタ2を通して、放射温度計80によりウエハWの温度が測定され、測定結果に基づいてウエハWの温度が制御される。したがって、先に説明した、本発明の実施形態による成膜装置を同様の効果が奏される。
本発明の実施形態においては、2種類の反応ガスを用いることに限られず、3種類以上の反応ガスを順番に基板上に供給する場合にも適用することができる。その場合には、例えば第1の反応ガスノズル、分離ガスノズル、第2の反応ガスノズル、分離ガスノズル、第3の反応ガスノズル及び分離ガスノズルの順番で真空容器1の周方向に各ガスノズルを配置し、各分離ガスノズルを含む分離領域を既述の実施の形態のように構成すればよい。
以上述べた成膜装置を用いた基板処理装置について図20に示しておく。図20中、101は例えば25枚のウエハを収納するフープと呼ばれる密閉型の搬送容器、102は搬送アーム103が配置された大気搬送室、104、105は大気雰囲気と真空雰囲気との間で雰囲気が切り替え可能なロードロック室(予備真空室)、106は、2基の搬送アーム107が配置された真空搬送室、108、109は本発明の成膜装置である。搬送容器101は図示しない載置台を備えた搬入搬出ポートに外部から搬送され、大気搬送室102に接続された後、図示しない開閉機構により蓋が開けられて搬送アーム103により当該搬送容器101内からウエハが取り出される。次いでロードロック室104(105)内に搬入され当該室内を大気雰囲気から真空雰囲気に切り替え、その後搬送アーム107によりウエハが取り出されて成膜装置108、109の一方に搬入され、既述の成膜処理がされる。このように例えば5枚処理用の本発明の成膜装置を複数個例えば2個備えることにより、いわゆるALD(MLD)を高いスループットで実施することができる。
また、上述の成膜装置および基板処理装置において、ウエハを加熱するヒータ7は、抵抗発熱体の代わりに、加熱ランプで構成されてもよい。また、ヒータ7は、サセプタ2の下方に設ける代わりにサセプタ2の上方に設けてもよいし、上下両方に設けてもよい。ヒータ7をサセプタ2の上方に設ける場合には、図21に示すとおり、凸状部4と天板11との間にヒータ7用の隙間を設け、この隙間を通して、天板11の下面に沿って環状のヒータ7を配置して良い。この場合であっても、サセプタ2の回転によって、サセプタ2の基板載置領域に載置されるウエハWを加熱することが可能である。また、この場合、凸状部4を例えば石英で形成しても良い。さらに、ヒータ7が反応ガスに晒されるのを防止するため、ヒータ7の下方に、例えば石英で形成されるほぼ円形状のパネルを配置すると好ましい。さらにまた、この場合、天板11を貫通するガス管を設けて、当該パネルと天板11の下面とで画成される領域にパージガスを供給しても良い。
本発明の実施の形態に係る成膜装置の断面図である。 図1の成膜装置の斜視図である。 図1の成膜装置の平面図である。 図4(a)及び4(b)は、図1に示す成膜装置の容器内の分離領域と処理領域を示す展開断面図である。 図1の成膜装置の部分断面図である。 図1の成膜装置の斜視図であり、特に反応ガス供給部を示している。 図1の成膜装置の部分断面図である。 図1の成膜装置の破断断面図である。 図1の成膜装置の容器に供給されるガスのフローパターンを示す図である。 図10(a)は、図1の成膜装置の天井面(凸状部)のサイズを説明する部分平面図であり、図10(b)は、図1の成膜装置の天井面(凸状部)のサイズを説明する部分断面図である。 図1の成膜装置の凸状部の変形例を示す部分断面図である。 (a)から(c)は、図1の成膜装置の凸状部の変形例を示す図である。 (a)から(c)は、図1の成膜装置の吐出孔の配置の変形例を示す図である。 (a)から(d)は、図1の成膜装置の凸状部の他の変形例である。 ガス供給ノズルの他の構成の平面図である。 図1の成膜装置の凸状部の変形例の平面図である。 図1の成膜装置の凸状部の他の変形例の斜視図である。 図1の成膜装置の凸状部の他の変形例の平面図である。 本発明の他の実施形態による成膜装置の断面図である。 図1又は18の成膜装置が組み込まれた基板処理装置の概略図である。 図1若しくは図18の成膜装置又は図20の基板処理装置におけるヒータの変形例を示す図である。
符号の説明
1 容器
2 サセプタ
4、30、400 凸状部
5 突出部
6 排気領域
7 ヒータ
11 天板
12 容器本体
14 底部
14a 隆起部
14b 貫通孔
14c 導入ポート
15 搬送口
21 コア部
22 回転軸
31 第1の反応ガスノズル
32 第2の反応ガスノズル
41,42 分離ガスノズル
51 分離ガス供給管
72,73 パージガス供給管
80 放射温度計
W ウエハ
P1 第1の処理領域
P2 第2の処理領域
C 中心領域

Claims (14)

  1. 容器内にて、互いに反応する少なくとも2種類の反応ガスを順番に基板に供給するサイクルを実行して反応生成物の層を当該基板上に生成することにより膜を堆積する成膜装置であって、
    前記基板を放射加熱するよう構成される加熱部と、
    前記成膜装置の容器内に回転可能に設けられるサセプタと、
    前記サセプタの一の面に設けられ、前記基板が載置される基板載置領域と、
    前記一の面に第1の反応ガスを供給するよう構成される第1の反応ガス供給部と、
    前記サセプタの回転方向に沿って前記第1の反応ガス供給部から離れた、前記一の面に第2の反応ガスを供給するよう構成される第2の反応ガス供給部と、
    前記回転方向に沿って、前記第1の反応ガスが供給される第1の処理領域と前記第2の反応ガスが供給される第2の処理領域との間に位置し、前記第1の処理領域と前記第2の処理領域とを分離する分離領域と、
    前記第1の処理領域と前記第2の処理領域とを分離するために、前記容器のほぼ中央に位置し、前記一の面に沿って第1の分離ガスを吐出する吐出孔を有する中央領域と、
    前記容器内を排気するために前記容器に設けられた排気口と、
    を備え、
    前記分離領域が、第2の分離ガスを供給する分離ガス供給部と、前記第2の分離ガスが前記回転方向に対し前記分離領域から前記処理領域側へ流れることができる狭隘な空間を、前記回転テーブルの前記一の面に対して形成する天井面と、を含む成膜装置。
  2. 前記基板載置領域が前記加熱部からの放射を透過することができる、請求項1に記載の成膜装置。
  3. 前記サセプタにおいて、前記一の面における前記基板載置領域を除く領域と、前記一の面と反対の面における前記基板載置領域に面しない領域との一方または双方が粗面化されている、請求項1又は2に記載の成膜装置。
  4. 前記粗面化がサンドブラストによりなされる、請求項3に記載の成膜装置。
  5. 前記基板載置領域に載置される前記基板の温度を測定する放射温度計を更に備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の成膜装置。
  6. 前記基板載置領域が前記一の面に形成された凹部であり、当該凹部に載置されるウエハの表面と当該凹部の周囲の表面との間の高さの差が5mm以下である、請求項1から5のいずれか一項に記載の成膜装置。
  7. 容器内にて、互いに反応する少なくとも2種類の反応ガスを順番に基板に供給するサイクルを実行して反応生成物の層を当該基板上に生成することにより膜を堆積する成膜方法であって、
    前記成膜装置の容器内に回転可能に設けられ、一の面に基板載置領域を有するサセプタに前記基板を載置するステップと、
    前記基板が載置されたサセプタを回転するステップと、
    前記基板を放射加熱するステップと、
    前記第1の反応ガス供給部から前記一の面に第1の反応ガスを供給するステップと、
    前記サセプタの回転方向に沿って前記第1の反応ガス供給部から離れた第2の反応ガス供給部から前記一の面に第2の反応ガスを供給するステップと、
    前記第1の反応ガス供給部から前記第1の反応ガスが供給される第1の処理領域と前記第2の反応ガス供給部から前記第1の反応ガスが供給される第2の処理領域との間に位置する分離領域に設けられた分離ガス供給部から、第1の分離ガスを供給し、前記分離領域の天井面と前記回転テーブルとの間に形成される狭隘な空間において前記回転方向に対し前記分離領域から前記処理領域側に前記第1の分離ガスを流すステップと、
    前記容器の中央部に位置する中央部領域に形成される吐出孔から第2の分離ガスを供給するステップと、
    前記容器内を排気するステップと、
    を備える成膜方法。
  8. 前記基板載置領域が前記加熱部からの放射を透過することができる、請求項7に記載の成膜方法。
  9. 前記サセプタにおいて、前記一の面における前記基板載置領域を除く領域と、前記一の面と反対の面における前記基板載置領域に面しない領域との一方または双方が粗面化されている、請求項7又は8に記載の成膜方法。
  10. 前記粗面化がサンドブラストによりなされる、請求項9に記載の成膜方法。
  11. 前記基板載置領域に載置される基板の温度を放射温度計により測定する工程を更に含む、請求項7から10のいずれか一項に記載の成膜方法。
  12. 前記基板載置領域が前記一の面に形成された凹部であり、当該凹部に載置されるウエハの表面と当該凹部の周囲の表面との間の高さの差が5mm以下である、請求項7から11のいずれか一項に記載の成膜方法。
  13. 請求項1から6のいずれか一項に記載の成膜装置に請求項7から12のいずれか一項に記載の成膜方法を実施させるプログラム。
  14. 請求項1から6のいずれか一項に記載の成膜装置に請求項7から12のいずれか一項に記載の成膜方法を実施させるプログラムを格納するコンピュータ可読記憶媒体。
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