JP2010058718A - サンバイザ装置 - Google Patents

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Shiro Ozawa
史郎 小澤
Ryutaro Hirose
竜太郎 廣瀬
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Abstract

【課題】鏡面角度の設定自由度を高め、使い勝手を向上させることを、サンバイザ本体の厚みを抑えながら達成可能なサンバイザ装置を提供すること。
【解決手段】サンバイザ本体4の背面に凹設された本体凹部43に、第1回動機構70により回動可能に上下可動体61を収容し、第1回動機構70は、互いに離間して配置された第1回動軸71および第2回動軸72と、第1回動軸71と第2回動軸72との一方の回動軸を回動中心としたときに、もう一方の回動軸をフリー状態とする第1ガイド溝71gおよび第2ガイド溝72gと、を備えていることを特徴とするサンバイザ装置とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両に設けられ、裏面にバニティミラーと呼ばれる鏡が設けられたサンバイザ装置に関するものである。
従来、いわゆるバニティミラーと称される鏡を備えたサンバイザ装置が知られている。このサンバイザ装置は、車両のフロントガラスの上部のルーフに設置され、板状のサンバイザ本体が、水平軸を中心として車両上下方向に回動可能であるとともに、垂直軸を中心として略水平方向に回動可能に取り付けられている。そして、サンバイザ本体の背面に、鏡が設けられている。
この鏡を使用する際には、サンバイザ本体を、水平軸を中心に車両下方に回動させ、サンバイザ本体の背面を、車両後方に向けた状態とし、鏡に乗員の顔などを映すことができる。
近年、車両のデザイン上、フロントガラスの上端部は、左右両側に比べ、中央部が車両前方へ突出するような湾曲形状に形成されている。そこで、サンバイザ装置は、水平軸が、車両左右方向に対して斜めを向いて取り付けられている。このため、サンバイザ本体を水平軸を中心に回動させた場合に、サンバイザ本体の背面が、車両中心軸方向を向き、乗員に正対せず、鏡に顔を映す場合に、乗員は、顔の位置を、鏡に正対する位置に移動させる必要があった。
そこで、このようにサンバイザ本体が、車両左右方向に斜めを向いた状態でも、鏡面が乗員に正対するように、鏡の鏡面を、サンバイザ本体の背面に対して斜めに取り付けたものが、例えば、特許文献1などにより知られている。
実開平4−133915号公報
しかしながら、上述の特許文献1に記載のサンバイザ装置では、鏡面を、サンバイザ本体の背面に斜めに取り付けるのにあたり、サンバイザ本体の背面に凹設したミラー取付凹部の傾斜面あるいは、この背面に突設したミラーフレームの傾斜面に鏡を取り付けるようにしている。
このため、前者のものは、サンバイザ本体に、ミラー取付凹部を収容できる厚さが必要で、サンバイザ本体の厚さが厚くなる。後者の場合には、サンバイザ本体の背面に、ミラーフレームが突設される。このように、いずれのものも、サンバイザ装置の厚さ方向寸法が大きくなり、サンバイザ本体を、車両上方に回動させて格納した際に、ルーフから下方に大きく突出する。
したがって、従来技術のものは、サンバイザ本体をルーフに沿わせる格納状態としたときに、ルーフから突出量が多くなり、乗員の視界の妨げになる。
さらに、従来技術では、サンバイザ本体の背面に対する鏡面の向きが一定である。このため、使用者の体格によっては、サンバイザ本体を回動させたときに、鏡面が使用者の顔に正対しない場合があった。すなわち、水平軸が斜めを向いた構造では、サンバイザ本体を車両上下方向へ回動したときに、サンバイザ本体の回動角度に応じて、鏡面の向きが変化する。このため、サンバイザ本体に対する鏡面の傾斜角度を、サンバイザ本体を、ある回動角度まで回動させたときに、ある高さの乗員の顔に正対するように設定していても、乗員の体格により顔の高さが設定された高さと異なっていると、鏡面に顔が正対しない。そこで、このような場合には、姿勢を変化させて顔の位置を動かす必要があり、使い勝手の改善が求められていた。
加えて、一般に、鏡面を乗員の顔に正対させたときのサンバイザ本体の向きと、車両斜め上前方からの日射を遮るときのサンバイザ本体の向きとは異なっており、サンバイザ本体を、日射を遮るサンバイザとして使用しているときには、鏡に顔を映すことが難しい。したがって、サンバイザ本体により日射を遮りながら、鏡に顔を映すことが難しく、使い勝手の改善が望まれていた。
例えば、女性などが化粧直しをする場合に、車両前方からの日射が邪魔になる場合があり、日射を遮ることと、鏡を使用することの両立が求められていた。
本発明は、上述の従来の問題点に着目して成されたもので、鏡面角度の設定自由度を高め、使い勝手を向上させることを、サンバイザ本体の厚みを抑えながら達成可能なサンバイザ装置を提供することを目的としている。
前記目的を達成するため本発明は、サンバイザ本体の背面に凹設された第1凹部に、鏡を備えた第1回動機構により回動可能に第1可動体を収容し、第1回動機構は、第1可動体から延設され、互いに離間して配置された第1回動軸および第2回動軸と、第1回動軸と第2回動軸との一方の回動軸を回動中心としたときに、もう一方の回動軸をフリー状態とする第1連結解除部と、を備えていることを特徴とするサンバイザ装置である。
本発明のサンバイザ装置では、サンバイザ本体の第1凹部に収容された第1可動体を、車両上下方向または車両左右方向に回動させ、鏡面の向きを、車両上下方向または車両左右方向に変えることができる。
第1可動体を回動させる場合、第1連結解除部により、第1回動軸と第2回動軸とのいずれか一方の回動軸をフリー状態とし、もう一方を中心に回動させる。すなわち、第1回動軸と第2回動軸とのいずれかを、選択的に回動中心として回動させることができる。
このとき、例えば、第2回動軸をフリー状態として第1回動軸を中心に回動させる場合は、第1回動軸からの外径方向の距離が短い側の端部を、第1凹部の奥側に移動させ、一方、第1回動軸からの外径方向の距離が長い側の端部を、第1凹部から突出する方向に回動させる。
したがって、第1可動体において、外径方向の距離が短い側の端部が、第1凹部の奥方向へ変位する量は、可動体を中央の1軸で回動させるものと比較すると、同じ回動角度では、変位量が小さくなり、一方、同じ変位量であれば、回動量を大きくできる。
よって、1軸で回動させるものと比較して、第1凹部を浅くでき、装置のサンバイザ本体の厚さ方向寸法を小さくすることができる。また、鏡面角度の設定自由度を向上し、使い勝手を向上させることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本実施の形態のサンバイザ装置は、薄板状に形成されたサンバイザ本体(4)と、前記サンバイザ本体(4)の背面に凹設された第1凹部(43)と、この第1凹部(43)に収容され、第1回動機構(70)を介して車両上下方向と車両左右方向との一方に回動可能に支持された第1可動体(61)と、この第1可動体(61)に設けられ、前記サンバイザ本体(4)の背面に沿う方向に鏡面(63a)を有した鏡(63)と、を備え、前記第1回動機構(70)は、前記第1可動体(61)から前記回動方向に直交する方向に延設され、互いに離間して配置された第1回動軸(71)および第2回動軸(72)と、前記サンバイザ本体(4)の前記第1回動軸(71)と第2回動軸(72)に対応する位置に設けられ、前記第1回動軸(71)と第2回動軸(72)との一方の回動軸を回動中心としたときに、もう一方の回動軸をフリー状態とする第1連結解除部(71g,72g)と、を備えていることを特徴とするサンバイザ装置である。
図1〜図11に基づき、この発明の最良の実施の形態の実施例1のサンバイザ装置A1,A2について説明する。
この実施例1のサンバイザ装置A1,A2は、図7に示すように、車両のフロントガラス1の上部のルーフ2の左右にそれぞれ設けられている。本実施例1では、フロントガラス1の上端部は、車幅方向両端部よりも車幅方向中央部が、車両前方へ突出するように湾曲した形状に形成されている。なお、各図において矢印RSが車両右方向を、矢印UPが車両上方を、FRが車両前方を示している。
これらサンバイザ装置A1,A2は、左右対称であるので、以下、車両左側に設けられたサンバイザ装置A1について説明し、サンバイザ装置A2については、サンバイザ装置A1と同じ構成には、同じ符号を付して説明を省略する。
サンバイザ装置A1は、ステー3とサンバイザ本体4とキャッチャ5とミラー支持体6とを備えている。
ステー3は、図6に拡大して示すように、水平軸31と垂直軸32とにより略L字状に形成されている。
垂直軸32は、ルーフ2の車両前端部に、略車両上方向きに取り付けられ、その基端部33が、ルーフ2に対し、車両上下方向の軸を中心に略水平方向に回動可能に取り付けられている。
水平軸31は、垂直軸32の先端部に連続して一体に形成されており、その先端部に、サンバイザ本体4が取り付けられている。
サンバイザ本体4は、略長方形の薄板状に形成され、このサンバイザ本体4の車両左側のコーナ部がステー3の水平軸31を中心に、車両上下方向に回動可能に取り付けられている。
なお、サンバイザ本体4の車両上下方向への回動中心側の縁部には、キャッチャ5に相対回動可能であるとともに着脱可能な係合穴41が形成されている。本実施例1では、ルーフ2との形状に基づき、キャッチャ5との係合状態では、水平軸31が、先端を車幅方向よりも僅かに車両前方に傾けるように配置されている。
サンバイザ装置A1は、サンバイザ本体4をステー3の垂直軸32および水平軸31を中心に回動させて以下の格納状態と前方日射遮蔽状態と側方日射遮蔽状態とに状態を変更することができる。
すなわち、格納状態は、係合穴41とキャッチャ5との係合状態でサンバイザ本体4の背面42が、ルーフ2に近接するまでサンバイザ本体4を車両上方へ回動させた状態である。前方日射遮蔽状態は、係合穴41とキャッチャ5との係合状態で、サンバイザ本体4を、背面42が車両略下方を向くまで水平軸31を中心に回動させ、フロントガラス1の上部に沿って配置させた状態である。側方日射遮蔽状態は、キャッチャ5を係合穴41から外し、サンバイザ本体4を、背面42が車両中央方向を向くまで垂直軸32を中心に回動させて、図示を省略したサイドウインドウの上部に沿って配置させた状態である。
また、サンバイザ装置A1は、サンバイザ本体4を、背面42が車両後方を向いた直立状態あるいは直立状態から僅かに下向きの状態として、背面42の中央部に設けられた鏡63の鏡面63aに顔などを映すことができる。
サンバイザ装置A1では、サンバイザ本体4を、略直立させた状態で、鏡面63aを、車両上下方向および車両左右方向に回動させることができる。以下、この鏡面63aを回動させる構成を説明するのにあたり、図3および図6に示すように、サンバイザ本体4の背面42を略直立させた状態で説明する。
サンバイザ本体4の背面42には、本体凹部(第1凹部)43が形成されている。この本体凹部43は、図1および図3に示すように、底面43aを上側壁43b、下側壁43c、左側縦壁43d、右側縦壁43eで囲んだ断面略凹状に形成され、かつ、正面から視て略長方形に形成されている。さらに、底面43aと上側壁43bとの間の上側コーナ部43f、および底面43aと下側壁43cとの間の下側コーナ部43gは、それぞれ、後述する第1回動軸71および第2回動軸72を中心とする円弧面状に形成されている。
本体凹部43には、ミラー支持体6が収容されている。
このミラー支持体6は、図1に示すように、上下可動体61、左右可動体62、鏡63を備えている。
上下可動体61は、樹脂により箱状に形成されている。
すなわち、上下可動体61は、図6に示すように、正面視で略長方形に形成され、図1および図3に示すように、可動体凹部(第2凹部)613を底壁61b、左側壁61c、右側壁61d、上側壁61e、下側壁61fで囲んだ断面略凹状に形成されている。そして、底壁61bと上側壁61eおよび下側壁61fとの間の上側コーナ部61mおよび下側コーナ部61nは、本体凹部43の上側コーナ部43fおよび下側コーナ部43gの円弧形状に沿う円弧面状に形成されている。
上下可動体61は、本体凹部43に対し、第1回動機構70により車両上下方向に回動可能に支持されている。
第1回動機構70は、第1回動軸71、第2回動軸72、第1ガイド溝71g(第1連結解除部)、第2ガイド溝72g(第1連結解除部)、第1操作機構73を備えており、上下可動体61は、第1回動軸71と第2回動軸72とを選択的に回動中心として、上下方向に回動可能に設けられている。
第1回動軸71と第2回動軸72とは、それぞれ、車両左右方向に同軸に一対設けられており、かつ、車両上下方向に離間して、上下可動体61の左側壁61cおよび右側壁61dから、車両左右方向に突出されている。
第1回動軸71は、本体凹部43の左側縦壁43dおよび右側縦壁43eに形成された第1ガイド溝71gに支持され、第2回動軸72は、本体凹部43の左側縦壁43dおよび右側縦壁43eに形成された第2ガイド溝72gに支持されている。
第1ガイド溝71gは、上下可動体61が第2回動軸72を中心に回動する際に、第1回動軸71をフリー状態で車両後方へ回動させるもので、第2回動軸72を中心とする円弧に沿った長溝状に形成され、先端部は、サンバイザ本体4の背面42に開口されている。なお、前述した上下可動体61の下側コーナ部61n、およびこれに対面する本体凹部43の下側コーナ部43gも、第2回動軸72を中心とする円弧に沿って形成されている。
一方、第2ガイド溝72gは、上下可動体61が第1回動軸71を中心に回動する際に、第2回動軸72をフリー状態で車両後方へ回動させるもので、第1ガイド溝71gと上下方向対称に、第1回動軸71を中心とする円弧に沿った長溝状に形成され、先端部は、サンバイザ本体4の背面42に開口されている。なお、前述の上下可動体61の上側コーナ部61m、およびこれに対面する本体凹部43の上側コーナ部43fも、第1回動軸71を中心とする円弧に沿って形成されている。
したがって、上下可動体61は、図4に示すように、第2回動軸72を中心として、車両下方に回動することができ、このとき、第1回動軸71は、サンバイザ本体4とフリー状態となり、第1ガイド溝71gに沿って相対移動する。
また、図示は省略するが、上記とは逆に、第1回動軸71を中心として、車両上方に回動することができ、このとき、第2回動軸72は、サンバイザ本体4とフリー状態となり、第2ガイド溝72gに沿って相対移動する。
なお、上下可動体61は、図3に示す格納状態では、底壁61bと底面43aとが当接状態にあることから、格納状態から上下可動体61を、第1回動軸71を中心に回動する場合には、反時計回り方向に制限される。一方、格納状態から上下可動体61を、第2回動軸72を中心に回動する場合には、時計回り方向に制限される。
また、第1ガイド溝71gは、図10に示すように、開口端部に、溝幅を拡げるように傾斜し、第1回動軸71が第1ガイド溝71gに進入するのを導く挿入ガイド部71sが形成されている。また、第2ガイド溝72gにも、同様に第2回動軸72の進入を導く挿入ガイド部72sが形成されている。
さらに、図3に示すように、上下可動体61の上下縁部には、本体凹部43の上側壁43bおよび下側壁43cから離れる方向に傾斜した上側テーパ部61qおよび下側テーパ部61rが形成されている。
したがって、上下可動体61を、図3に示す格納状態から、図4に示すように、第2回動軸72を中心に車両下方に回動させた場合に、下側テーパ部61rにより、下側壁61fが本体凹部43の下側壁43cと干渉するのを防止して、上下可動体61の回動を円滑に行うことを可能とする。
同様に、上下可動体61を、第1回動軸71を中心に車両上方に回動させた場合、上側テーパ部61qにより、上側壁61eが本体凹部43の上側壁43bと干渉するのを防止して、上下可動体61の回動を円滑に行うことを可能とする。
上述の上下可動体61の上下方向の回動は、第1操作機構73を操作することで行うことができる。
第1操作機構73は、サンバイザ本体4に収容されており、上下に対称に設けられた一対の第1駆動ローラ731、第2駆動ローラ732、駆動伝達ベルト733、操作ローラ734を備えている。
第1駆動ローラ731は、上下可動体61の上側コーナ部61mおよび下側コーナ部61nに当接され、車両左右方向に延在された回転軸731aを中心に回動可能に、サンバイザ本体4に支持されている。また、第1駆動ローラ731の外周部は、ゴムや樹脂などの弾性を有した弾性素材により形成されている。
さらに、第1駆動ローラ731の外周には、図9に示すように、ねじ山731bが形成されている。一方、各コーナ部61m,61nにも、第1駆動ローラ731のねじ山731bに噛み合い可能なねじ山61pが形成されている。
したがって、第1駆動ローラ731を回動させることにより、ねじ山731b,61pが噛み合って相対移動することで上下可動体61が車両上下方向に回動する。
この第1駆動ローラ731の回動は、操作ローラ734を回動操作することで行うことができる。
すなわち、操作ローラ734は、図6に示すように、サンバイザ本体4の背面42側において、ミラー支持体6の上下両側の車両左右方向中間部に、一部を露出させ、図3に示すように車両左右方向に延在された回動軸734aを中心に回動可能にサンバイザ本体4に支持されている。そして、図8に示すように、操作ローラ734の回動を、第2駆動ローラ732に伝達可能に、両者734,732の外周に形成されたねじ山734b,732aが噛み合っている。また、第2駆動ローラ732の回転は、駆動伝達ベルト733を介して、第1駆動ローラ731に伝達可能に連結されている。
したがって、サンバイザ本体4の上下に設けられた操作ローラ734のいずれか一方を回動させると、第1駆動ローラ731が回動されて、上下可動体61が車両上下方向に回動する。すなわち、サンバイザ本体4の上側の操作ローラ734を回動させた場合には、上下可動体61の上側コーナ部61mに接する第1駆動ローラ731が回動され、上下可動体61は、上側コーナ部61mの円弧の中心の第1回動軸71を中心に回動する。
一方、サンバイザ本体4の下側の操作ローラ734を回動させた場合は、上下可動体61の下側コーナ部61nに接する第1駆動ローラ731が回動され、上下可動体61は、第2回動軸72を中心に回動する。
上下可動体61の背面に形成された可動体凹部613には、左右可動体62が収容されている。
可動体凹部613は、底壁61b、左側壁61c、右側壁61d、上側壁61e、下側壁61fに囲まれて、本体凹部43よりも一回り小さな、正面視略四角形状に形成されている。
左右可動体62は、可動体凹部613に収容可能に、図6に示すように、正面視で略長方形に形成されている。そして、左右可動体62は、左側面62a、右側面62b、上側面62c、下側面62d、底面62eに囲まれ、車両後方を向いた背面42に沿う面に鏡63が設けられている。
左右可動体62は、可動体凹部613に対し、第2回動機構80により車両左右方向に回動可能に支持されている。なお、第2回動機構80の構成は、第1回動機構70と同様であるので、簡単に説明する。
第2回動機構80は、図1に示すように、第3回動軸81、第4回動軸82、第1ガイド溝(第2連結解除部)81g、第2ガイド溝(第2連結解除部)82g、第2操作機構83を備えており、左右可動体62は、第3回動軸81と第4回動軸82とを選択的に回動中心として、車両左右方向に回動可能に設けられている。
第3回動軸81と第4回動軸82とは、それぞれ、車両上下方向に同軸に一対設けられており、図1、図3に示すように、車両左右方向に離間して、左右可動体62の上側面62cおよび下側面62dから、車両上下方向に突出されている。
第3回動軸81は、上下可動体61の上側壁61eおよび下側壁61fに形成された第3ガイド溝81gに支持され、第4回動軸82は、上側壁61eおよび下側壁61fに形成された第4ガイド溝82gに支持されている。
第3ガイド溝81gは、左右可動体62が第4回動軸82を中心に回動する際に、第3回動軸81をフリー状態で車両後方へ回動させるもので、第4回動軸82を中心とする円弧に沿った長溝状に形成され、先端部は、上下可動体61の背面に開口されている。なお、左右可動体62の左側コーナ部62m、およびこれに対面する可動体凹部613の左側コーナ部61sも、第4回動軸82を中心とする円弧に沿って形成されている。
一方、第4ガイド溝82gは、左右可動体62が第3回動軸81を中心に回動する際に、第4回動軸82をフリー状態で車両後方へ回動させるもので、第3ガイド溝81gとは左右方向対称に、第3回動軸81を中心とする円弧に沿った長溝状に形成され、先端部は、上下可動体61の背面に開口されている。なお、左右可動体62の右側コーナ部62n、およびこれに対面する可動体凹部613の右側コーナ部61tも、第3回動軸81を中心とする円弧に沿って形成されている。
したがって、左右可動体62は、図2に示すように、第3回動軸81を中心として、車両右方向に回動することができ、このとき、第4回動軸82は、上下可動体61とフリー状態となり、第4ガイド溝82gに沿って相対移動する。
また、左右可動体62は、上記とは逆に、第4回動軸82を中心として、車両左方向に回動することができ、このとき、第3回動軸81は、上下可動体61とフリー状態となり、第3ガイド溝81gに沿って相対移動する。
なお、左右可動体62は、図1に示す格納状態では、底面62eと底壁61bとが当接状態にあることから、第3回動軸81を中心に回動する場合には、上方から視て時計回り方向に制限され、第4回動軸82を中心に回動する場合には、上方から視て反時計回り方向に制限される。
また、第3ガイド溝81gおよび第4ガイド溝82gにあっても、図10に示す挿入ガイド部71sと同様に、開口端部の溝幅を拡げるように傾斜した挿入ガイド部81s,82sが設けられている。
さらに、図1に示すように、左右可動体62の左右縁部には、可動体凹部613の左側縦壁43dおよび右側縦壁43eから離れる方向に傾斜した左側テーパ部62qおよび右側テーパ部62rが形成されている。
したがって、左右可動体62を、図1に示すように可動体凹部613に格納した状態から、図2に示すように、第3回動軸81を中心に車両右方向に回動させた場合に、左側テーパ部62qにより、左側面62aが可動体凹部613の左側壁と干渉するのを防止して、左右可動体62の回動を円滑に行うことを可能とする。
上述の左右可動体62の車両左右方向の回動は、第2操作機構83を操作することで行うことができる。
第2操作機構83は、第1操作機構73と同様に、図1に示すように、上下可動体61の左側壁61cおよび右側壁61dに収容されており、左右対称に設けられた一対の第1駆動ローラ831、第2駆動ローラ832、駆動伝達ベルト833、操作ローラ834を備えている。
第1駆動ローラ831は、左右可動体62の各コーナ部62m,62nに当接され、車両上下方向に延在された回転軸831aを中心に回動可能に、上下可動体61に支持されている。また、第1駆動ローラ831の外周部が、弾性素材に形成され、外周に形成されたねじ山831bが、各コーナ部62m,62nに形成されたねじ山62pと噛み合わされている(図9参照)。
また、第1操作機構73と同様に、第1駆動ローラ831は、操作ローラ834の回動操作が、第2駆動ローラ832および駆動伝達ベルト833を介して伝達されて回動する。
なお、操作ローラ834は、図6に示すように、サンバイザ本体4の背面42側において、上下可動体61の左右両側の車両上下方向中間部に、一部を露出させ、図1に示すように、車両上下方向に延在された回動軸834aを中心に回動可能に上下可動体61に支持されている。
したがって、上下可動体61の左右に設けられた操作ローラ834のいずれか一方を回動させると、第1駆動ローラ831が回動されて、左右可動体62が車両左右方向に回動する。すなわち、上下可動体61の左側の操作ローラ834を回動させた場合には、左右可動体62の左側コーナ部62mに接する第1駆動ローラ831が回動され、左右可動体62は、左側コーナ部62mの円弧の中心の第3回動軸81を中心に、鏡63の鏡面63aが車両左方向を向くように回動する。
一方、上下可動体61の右側の操作ローラ834を回動させた場合は、左右可動体62の右側コーナ部62nに接する第1駆動ローラ831が回動され、左右可動体62は、第4回動軸82を中心に、鏡63の鏡面63aが車両右方向を向くように回動する。
次に、実施例1の作用を説明する。
本実施例1では、鏡63を使用するときには、サンバイザ本体4を、背面42を車両上方に向けた格納状態から、水平軸31を中心に車両下方へ回動させて、サンバイザ本体4の背面42を車両後方へ向かせるとともに、鏡63の鏡面63aを、車両後方へ向けて使用する。
このとき、鏡63の鏡面63aが使用者の顔に正対していない場合は、必要に応じ、鏡63をサンバイザ本体4に対して、車両上下方向および左右方向に回動させて、使用者の顔に正対させることができる。
この場合の動作を、場合分けして説明する。
(上下方向回動時)
鏡63の鏡面63aを、車両上下方向に回動させる場合について説明する。
図11の(a)に示すように、鏡面63aを、サンバイザ本体4に対して上向きに回動させる場合は、ミラー支持体6の中央上側に配置された操作ローラ734を、図5の矢印Y1で示すように、上向きに回転させる。この操作ローラ734の下向き回転は、第2駆動ローラ732および駆動伝達ベルト733を介し第1駆動ローラ731に伝達される。この第1駆動ローラ731が回転することで、ねじ山731b,61pで噛み合う上下可動体61の上側コーナ部61mが回動され、上下可動体61が、第1回動軸71を中心に、図5に示すように上向きに回動し、鏡面63aが上向きとなる。
なお、第1駆動ローラ731の外周は弾性素材により形成されているため、噛み合いによる音が生じることが無い。さらに、第1駆動ローラ731の弾性反力により、回動中心となる第1回動軸71が、第1ガイド溝71gの最も奥の位置に押し付けられ、上下可動体61の安定した回動が成される。
上述のように、上下可動体61が第1回動軸71を中心に回動し、このとき、第2回動軸72は、第2ガイド溝72gに沿って移動し、回動量が大きくなった場合には、第2回動軸72は、第2ガイド溝72gの外部に移動する。
上下可動体61が、車両上方に回動した場合に、その回動中心となる第1回動軸71よりも上方の部分は、本体凹部43の奥側(車両前方)に相対回動し、第1回動軸71よりも下方の部分は、本体凹部43の手前側(車両後方)に相対回動する。
本実施例1では、回動中心となる第1回動軸71が、上下可動体61の車両上下方向の中央位置よりも上方に配置されている。このため、上下可動体61が、例えば、車両上下方向の中央位置を中心に回動した場合と比較して、上下可動体61の第1回動軸71よりも上方の部分が、本体凹部43の底面43aに向けて変位する量が小さく抑えられる。
さらに、上下可動体61の上側コーナ部61mおよびこれに接する本体凹部43の上側コーナ部43fが、第1回動軸71を中心とする円弧状に形成され、かつ、第1回動軸71が、その円弧状部分と車両前後方向に重なって配置されている。このため、上下可動体61が第1回動軸71を中心に回動した場合に、上側コーナ部61mは、上側コーナ部43fに沿って回動し、本体凹部43の奥側に変位しない。
このように、上下可動体61が回動した際に、第1回動軸71よりも上方の部分は、車両前方へ変位しないため、本体凹部43の深さを浅くでき、サンバイザ本体4の厚さ方向寸法を小さくできる。
また、上述のように上下可動体61が、車両上下方向中央部よりも上方の第1回動軸71を中心に回動するため、第1回動軸71よりも下方部分では、車両後方への変位量が大きくなる。本実施例1では、第2ガイド溝72gに開口端を設けたため、第2回動軸72は、第2ガイド溝72gの外部まで移動可能である。よって、上下可動体61の第1回動軸71よりも下方部分は、本体凹部43の外部まで回動し、大きな回動量を得ることができ、鏡63の鏡面63aの傾斜角度を、上向きに大きく傾斜させることが可能である。
このように、鏡63の鏡面63aを大きく上方へ傾斜させることができるため、サンバイザ本体4を、車両前方からの日射を遮る前方日射遮断状態としていても、鏡面63aを車両後方に向けて、乗員の顔を映して使用することが可能となる。
鏡63を上方に向けた状態から、元の格納位置に戻す場合には、操作ローラ731を図5の矢印Y1の逆方向の上方へ回動させる。この回動に伴い、第1駆動ローラ731が上記とは逆に回転されることで、上下可動体61は、第1回動軸71を中心に、図5において反時計回り方向に回動する。また、第2回動軸72が第2ガイド溝72gの外部に離脱していた場合、第2回動軸72は、第2ガイド溝72gの開口端から、第2ガイド溝72gに戻る。
このとき、第2ガイド溝72gには、挿入ガイド部72sを設け開口幅を拡げているため、第2回動軸72は、第2ガイド溝72g内にスムーズに挿入される。
一方、鏡63の鏡面63aを、図11(b)に示すように、車両下方に傾斜させる場合には、上述したのとは逆に、ミラー支持体6の下側に設けられた操作ローラ734を、図4の矢印Y2で示すように、下向きに回転させる。これに連動して第1駆動ローラ731が回転し、上下可動体61は、第2回動軸72を中心に、下向きに回動する。
したがって、鏡63の鏡面63aが、下向きに傾斜する。この場合も、上述の上向きの場合と同様に、大きく傾斜させることが可能であり、使用者の背が低い場合でも、鏡63に顔を映すことができる。
(左右方向回動時)
鏡63の鏡面63aを車両左右方向に回動させる場合について説明する。
例えば、図7に示すように、ステー3の水平軸31が車幅方向に対して、傾斜している場合、助手席側のサンバイザ装置A1では、サンバイザ本体4を車両下方に回動させたときに、背面42が、車両中央に寄るように車両右方向に傾斜する。
このような場合、鏡63の鏡面63aを、その後方の乗員に正対させるには、例えば、鏡63を、図11(c)に示すように、サンバイザ本体4に対して車両左方向に回動させる必要がある。
この場合、図2に示すように、上下可動体61の左側に配置された操作ローラ834を、矢印Y3で示すように、車両左方向に回転させる。この操作ローラ834の回転が、第1駆動ローラ831に伝達され、左右可動体62の左側コーナ部62mのねじ山62pと噛み合うことで、左右可動体62が、第3回動軸81を中心に、車両左方向に回動する。
したがって、鏡面63aは、車両左方向に傾斜する(図9参照)。
このように左右可動体62が、第3回動軸81を中心に回動した場合、第4回動軸82は、フリー状態となり、第4ガイド溝82gに沿って移動する。また、回動量が大きくなった場合には、第4回動軸82は、図示のように、第4ガイド溝82gから離脱し、その外方まで移動する。
このような左右可動体62の回動時には、回動中心となる第3回動軸81よりも左側の部分は、可動体凹部613の奥側(車両前方)に相対回動し、第3回動軸81よりも右側の部分は、可動体凹部613の手前側(車両後方)に相対回動する。
本実施例1では、回動中心となる第3回動軸81が、左右可動体62の左右方向の中央位置よりも左側に配置されている。このため、左右可動体62の左右方向の中央位置を中心に回動した場合と比較して、上下可動体62の第3回動軸81よりも左側の部分が、可動体凹部613の底壁61bに向けて変位する量が小さく抑えられる。
さらに、左右可動体62の左側コーナ部62mおよびこれに接する可動体凹部613の左側コーナ部61sが、第3回動軸81を中心とする円弧状に形成され、かつ、第3回動軸81が、その円弧状部分と車両前後方向に重なって配置されている。このため、左右可動体62が第3回動軸81を中心に回動した場合に、左側コーナ部62mは、左側コーナ部61sに沿って回動し、可動体凹部613の奥側に変位しない。
このように、左右可動体62が回動した際に、第3回動軸81よりも左側の部分は、車両前方へ変位しないため、可動体凹部613の深さを浅くでき、サンバイザ本体4の厚さ方向寸法を小さくできる。
また、上述のように第4ガイド溝82gに開口端を設け、第4回動軸82が離脱できるようにした。このため、左右可動体62が、左側の第3回動軸81を中心に回動した場合に、左右可動体62の第1回動軸71よりも右側部分の回動量を大きく確保し、鏡63の鏡面63aを、車両左方向へ大きく傾斜させることができる。
次に、鏡面63aを、車両左方向に傾けた状態から、元の格納位置に戻す場合には、左側の操作ローラ834を図2の矢印Y3の逆方向へ回動させる。この回動に伴い、第1駆動ローラ831が上記とは逆に回転され、左右可動体62は、第3回動軸81を中心に、図2において反時計回り方向に回動し、格納位置に戻すことができる。また、第4回動軸82が第4ガイド溝82gの外部に出ていた場合、第4回動軸82は、第4ガイド溝82gの開口端から、第4ガイド溝82gに戻る。
このとき、第4ガイド溝82gには、挿入ガイド部82sを設け開口幅を拡げているため、第4回動軸82は、第4ガイド溝82g内にスムーズに挿入される。
一方、鏡面63aを、図11(d)に示すように、車両右方向に向ける場合には、上述したのとは逆に、上下可動体61の右側に設けられた操作ローラ834を、右方向に回転させる。これに連動して第1駆動ローラ831が回転し、左右可動体62は、第4回動軸82を中心に、車両右方向へ回動する。
(上下左右の組み合わせ回動時)
上述した上下可動体61の車両上下方向の回動と、左右可動体62の車両左右方向の回動とを組み合わせることで、鏡63の鏡面63aの向きを、図11(e)に示すように右上方向に傾けたり、図11(f)に示すように右下方向に傾けたり、図11(g)に示すように、左上方向に傾けたり、図11(h)に示すように左下方向に傾けたりすることができる。
以上説明したように、本実施例1では、以下に列挙する効果を奏する。
a)サンバイザ本体4の本体凹部43に収容した第1可動体としての上下可動体61は、軸直交方向に間隔を空けて配置した第1回動軸71と第2回動軸72とを備えた第1回動機構70により回動するようにした。
そして、第1可動体61を回動させる際には、第1回動軸71と第2回動軸72との一方を回動中心とした場合に、もう一方は、フリー状態として、円弧状の各ガイド溝71g,72gに沿って移動可能とした。
したがって、第1可動体61を、中央の1軸で回動させるものと比較すると、本体凹部43の奥方向への変位量を小さくでき、サンバイザ本体4の厚さ方向寸法を小さくすることができる。
加えて、1軸で回動させるものと比較して、第1可動体61の回動角度を大きくすることが可能であり、鏡63の傾き角度を大きくして、使い勝手を向上させることができる。
よって、第1可動体61は、本外凹部43の外方まで回動させて大きな回動量を確保することができ、鏡63の設定角度の自由度を向上させることができる。
b)本実施例1では、上下可動体61の可動体凹部613に収容した左右可動体62も、軸直交方向に間隔を空けて配置した第3回動軸81と第4回動軸82とを備えた第2回動機構80により回動するようにした。
そして、左右可動体62を回動させる際には、第3回動軸81と第4回動軸82との一方を回動中心とした場合に、もう一方は、フリー状態として、円弧状の各ガイド溝81g,82gに沿って移動可能とした。
したがって、左右可動体62を、中央の1軸で回動させるものと比較すると、可動体凹部613の奥方向への変位量を小さくでき、上下可動体4およびサンバイザ本体4の厚さ方向寸法を小さくすることができる。
加えて、1軸で回動させるものと比較して、左右可動体62の回動角度を大きくすることが可能であり、鏡63の傾き角度を大きくして、使い勝手を向上させることができる。
しかも、上記a)のように上下可動体61は、上下方向への回動角度を大きくすることができるのに加え、左右可動体62の左右方向への回動角度も大きくすることができることから、鏡63の設定角度の自由度を、いっそう向上させることができる。よって、例えば、サンバイザ本体4を遮蔽に使用しながら、鏡63を使用するなど使い勝手をいっそう向上させることが可能となる。
c)第1連結解除部および第2連結解除部として、各回動軸71,72,81,82のうちで、挿入されていない側のものを中心とする円弧状の各ガイド溝71g,72g,81g,82gを形成した。これにより、各回動軸71,81,72,82は、回動中心として作用する際には、各ガイド溝71g,81g,72g,82gの端部に配置され、回動中心として作用しない場合には、各ガイド溝71g,81g,72g,82gに沿って移動するようにした。
したがって、連結解除部として、例えば、爪状やアーム状の各回動軸71,72,81,82を掴んだり離したりするようなキャッチ機構を用いて連結状態と連結解除状態とに切り換えるものと比較して、構造を簡略化できる。
よって、部品点数を減らして、低コスト化、重量軽減、組付手間の削減を図ることができる。
d)各ガイド溝71g,72g,81g,82gは、開口端を有し、これを移動する各回動軸71,72,81,82は、各ガイド溝71g,72g,81g,82gの外方まで移動可能とした。
したがって、各可動体61,62の回動角度を、いっそう大きく設定可能であり、鏡63の傾き角度を大きくして使い勝手の向上を図ることができる。
e)上下可動体61の上側コーナ部61mおよび下側コーナ部61n、左右可動体62の左側コーナ部62mおよび右側コーナ部62nを、それぞれ、近い側の各回動軸71,72,81,82を中心とする円弧状に形成した。
したがって、各可動体61,62が回動した際に、その回動中心との距離を一定に保ち、各可動体61,62における各凹部43,613の奥側への変位量を小さく抑えることができる。これにより、各凹部43,613の深さを浅くし、サンバイザ本体4の厚み方向の寸法を小さく抑えることができる。
f)実施例1では、各回動軸71,72,81,82を、上記e)に記載した円弧状の各コーナ部61m,61n,62m,62nとサンバイザ本体4の厚さ方向であって、背面42に直交する方向に重なるように配置した。
このため、各可動体61,62において、回動軸71,72,81,82よりも外側に配置された部分は、回動時に、この円弧に沿って移動し、各凹部43,613の奥方向に変位しない。
したがって、各凹部43,613の深さ寸法をいっそう小さくでき、これによりサンバイザ本体4の厚さ方向寸法を小さく抑えることができる。
g)各可動体61,62の回動は、第1操作機構73および第2操作機構83の、各操作ローラ734,834を回転操作することで行うようにした。
このため、使用者は、鏡63を傾ける際に、鏡63に触れずに操作が可能であり、鏡63の鏡面63aが汚れるのを防止できる。
h)各操作機構73は、各可動体61,62の回動方向と、各操作ローラ734,834の回転方向とを一致させているため、違和感の無い操作を行うことができ、操作性に優れる。
i)各可動体61,62に接する第1駆動ローラ731,831は、外周部を弾性体で形成しているため、各駆動ローラ731,831の回転時に、異音の発生を抑えることができる。
加えて、各駆動ローラ731,831は、各可動体61,62に圧接されている。したがって、各可動体61,62の各ガイド溝71g,72g,81g,82gと各回動軸71,72,81,82とを、圧接させることができ、各回動軸71,72,81,82との間の遊びを無くして、各回動軸71,72,81,82を中心とした回動を円滑に行うことができる。
j)第1駆動ローラ731,831の表面にねじ山731b,831bを形成する一方、これが当接する各コーナ部61m,61n,62m,62nにも、ねじ山61p、62pを形成した。
したがって、第1駆動ローラ731,831の回転時には、摩擦のみで回転させるものと比較して、各可動体61,62の回動が円滑になされる。
k)第1ガイド溝71g,81gおよび第2ガイド溝72g,82gに、それぞれ、回動中心側に開口幅を拡げる挿入ガイド部71s,72s,81s,82sを形成した。したがって、各回動軸71,72,81,82が、各ガイド溝71g,72g,81g,82gの外部に離脱している場合に、各ガイド溝71g,72g,81g,82gにスムーズに挿入され、各可動体61,62の作動性に優れる。
(他の実施例)
以下に、他の実施例について説明するが、これら他の実施例は、実施例1の変形例であるため、その相違点についてのみ説明し、実施例1あるいは他の実施例と共通する構成については共通する符号を付けることで説明を省略する。
図12〜図14に基づいて実施例2のサンバイザ装置について説明する。
実施例2は、鏡63の傾け方が実施例1と異なるもので、上下可動体261および左右可動体262の縁部に設けた係止部に、指を引っかけて各可動体261,262を回動させるようにしたものである。
すなわち、実施例2では、実施例1の第1操作機構73および第2操作機構83を廃止し、実施例1で示した第1駆動ローラ731,831と同様の駆動ローラ201,202を設けている。
また、上下可動体261の上下両端縁部において、左右方向の中央部には、係止部203,204が形成されているとともに、サンバイザ本体4には、この係止部203,204の外側位置に、凹部205,206が形成されている。
また、左右可動体262の左右両端縁部において、車両上下方向の中央部には、係止部207,208が形成されているとともに、上下可動体261において、この係止部207,208の外側位置に凹部209,210が形成されている。
したがって、上下可動体261を下方に回動させる際には、上下可動体261の上側の係止部203に指先を引っかけて手前に引っ張ると、上下可動体261が、第1回動軸71を中心に下方に回動する。一方、上下可動体261を上方に回動させる際には、上下可動体261の下側の係止部204に指先を引っかけて手前に引っ張ると、上下可動体261が、第2回動軸72を中心に上方に回動する。
また、上下可動体261には、駆動ローラ201,201が圧接されていることで、上下可動体261が回動する際に、両回動軸71,72の回動中心となるのものが、各ガイド溝71g,72gに対して移動するのが規制される。また、上下可動体261が回動したときに、駆動ローラ201,202は、圧接状態を保ちながら回動し、上述の両回動軸71,72の回動中心となる側の軸が、各ガイド溝71g,72gに対して移動するのを規制する状態が保たれる。
左右可動体262を車両左方向に回動させる場合には、左右可動体262の左側の係止部207に指先を引っかけて手前に引っ張ると、左右可動体262が、第3回動軸81を中心に車両左方向に回動する。一方、左右可動体262を車両右方向に回動させる際には、左右可動体262の右側の係止部208に指先を引っかけて手前に引っ張ると、左右可動体262は、第4回動軸82を中心に車両右方向に回動する。
この場合も、駆動ローラ202,202が圧接されていることで、各回動軸81,82が各ガイド溝81g,82gに安定配置されて、円滑な回動が行われる。
また、実施例1と同様に、上下可動体261と左右可動体262との動きを組み合わせることで、鏡面63aの向きを、任意に設定できる。
以上説明したように、実施例2にサンバイザ装置にあっても、実施例1と同様に、上記a)〜f)およびk)に記載した効果を得ることができる。
また、各駆動ローラ201,202を、各可動体61,62に圧接させた。したがって、各可動体61,62の各ガイド溝71g,72g,81g,82gと各回動軸71,72,81,82とを、圧接させることができ、各回動軸71,72,81,82との間の遊びを無くして、各回動軸71,72,81,82を中心とした回動を円滑に行うことができる。
また、各駆動ローラ201,202の表面には、実施例1と同様にねじ山731b,831bを形成する一方、これが当接する各コーナ部61m,61n,62m,62nにも、ねじ山61p、62pを形成した。
したがって、各可動体61,62の回動時には、駆動ローラ201,202が回転され、ねじ山731b,831b、61p,62pが形成されていないものと比較して、各可動体261,262の回動負荷が軽減され、各可動体261,262の回動が円滑になされる。
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態および実施例1,2を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態および各実施例1,2に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、実施例1,2では、第1可動体としての上下可動体61と第2可動体としての左右可動体62とを設けたものを示したが、第1可動体のみの構成としてもよい。この場合、第1可動体は、その回動方向は、実施例1,2で示した上下方向に限られず、左右方向に回動するようにしてもよい。
また、サンバイザ本体に形成された第1凹部に収容されて回動する第1可動体を備えていれば、第2可動体は、上述のように設けない構成としてもよいし、あるいは、第2可動体に相当する可動体を設けたとしても、その回動させる構造は、実施例1,2で示した第2回動機構80とは異なる構造、例えば、1軸を中心に回動する構造としてもよい。
また、実施例1,2では、両連結解除部として、円弧状の長溝の各ガイド溝71g,72g,81g,82gで形成したが、これに限定されず、例えば、回動軸に係合する係合部材を設け、可動体の回動操作に連動して、この係合部材の係合が外れる構造など、他の構造を用いてもよい。
また、実施例1,2では、各回動軸71,72,81,82を各可動体61,62に設け、各ガイド溝71g,72g,81g,82gを、各凹部43,613側に形成した例を示したが、逆に形成してもよい。すなわち、凹部側に第1回動軸および第2回動軸を立設し、可動体側に各ガイド溝を形成してもよい。
本発明の最良の実施の形態である実施例1のサンバイザ装置A1を示す横縦断面図であって、上下可動体61および左右可動体62の格納状態を示している。 実施例1のサンバイザ装置A1の横断面図であって、左右可動体62を車両左方向に回動させた状態を示している。 実施例1のサンバイザ装置A1を示す縦断面図であって、上下可動体61および左右可動体62の格納状態を示している。 実施例1のサンバイザ装置A1を示す縦断面図であって、上下可動体61を車両下方に回動させた状態を示している。 実施例1のサンバイザ装置A1を示す縦断面図であって、上下可動体61を車両上方に回動させた状態を示している。 実施例1のサンバイザ装置A1を示す正面図であって、サンバイザ本体4を起立状態として車両後方から視た状態を示している。 実施例1のサンバイザ装置A1,A2を示す正面図であって、サンバイザ本体4,4を起立状態として車両後方から視た状態を示している。 実施例1のサンバイザ装置A1に用いた第1操作機構73の構造を示す斜視図である。 実施例1のサンバイザ装置A1に用いた第1駆動ローラ731の部分を示す平面図である。 実施例1のサンバイザ装置A1に用いた第1ガイド溝71gを示す拡大図である。 実施例1のサンバイザ装置A1の鏡面63aの傾斜角度を変化させた例を示し、(a)は鏡面63aを車両上方に傾けた状態を示し、(b)は鏡面63aを車両下方に傾けた状態を示し、(c)は鏡面63aを車両左方向に傾けた状態を示し、(d)は鏡面63aを車両右方向に傾けた状態を示し、(e)は鏡面63aを車両右上方向に傾けた状態を示し、(f)は鏡面63aを車両右下方向に傾けた状態を示し、(g)は鏡面63aを車両左上方向に傾けた状態を示し、(h)は鏡面63aを左下方向に傾けた状態を示している。 実施例2のサンバイザ装置を示す正面図であって、起立状態のサンバイザ本体4を車両後方から視た状態を示している。 実施例2のサンバイザ装置を示す縦断面図である。 実施例2のサンバイザ装置を示す横断面図である。
符号の説明
4 サンバイザ本体
31 水平軸
32 垂直軸
42 背面
43 本体凹部(第1凹部)
61 上下可動体(第1可動体)
61m 上側コーナ部
61n 下側コーナ部
62 左右可動体(第2可動体)
62m 左側コーナ部
62n 右側コーナ部
63 鏡
63a 鏡面
70 第1回動機構
71 第1回動軸
71g 第1ガイド溝(第1連結解除部)
72 第2回動軸
72g 第2ガイド溝(第1連結解除部)
73 第1操作機構
80 第2回動機構
81 第3回動軸
81g 第3ガイド溝(第2連結解除部)
82 第4回動軸
82g 第4ガイド溝(第2連結解除部)
83 第2操作機構
613 可動体凹部(第2凹部)
731 第1駆動ローラ
831 第1駆動ローラ
201 駆動ローラ
202 駆動ローラ
261 上下可動体(第1可動体)
262 左右可動体(第2可動体)

Claims (9)

  1. 薄板状に形成されたサンバイザ本体と、
    前記サンバイザ本体の背面に凹設された第1凹部と、
    この第1凹部に収容され、第1回動機構を介して車両上下方向と車両左右方向との一方に回動可能に支持された第1可動体と、
    この第1可動体に支持され、前記サンバイザ本体の背面に沿う方向に鏡面を有した鏡と、
    を備え、
    前記第1回動機構は、前記第1可動体から前記回動方向に直交する方向に延設され、互いに離間して配置された第1回動軸および第2回動軸と、前記サンバイザ本体の前記第1回動軸と第2回動軸に対応する位置に設けられ、前記第1回動軸と第2回動軸との一方の回動軸を回動中心としたときに、もう一方の回動軸をフリー状態とする第1連結解除部と、を備えていることを特徴とするサンバイザ装置。
  2. 前記第1連結解除部は、前記第1回動軸が、前記第2回動軸を中心とする回動時に相対移動可能に略円弧形状に形成された第1ガイド溝と、前記第2回動軸が、前記第1回動軸を中心とする回動時に相対移動可能に略円弧状に形成された第2ガイド溝と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載のサンバイザ装置。
  3. 前記第1可動体の前記第1凹部の角に対応するコーナ部が、曲面状に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のサンバイザ装置。
  4. 前記第1可動体は、この第1可動体の背面に凹設された第2凹部と、
    この第2凹部に、第2回動機構を介して前記第1可動体の回動方向に略直交する方向に回動可能に支持されているとともに、背面に前記鏡を有した第2可動体と、
    を備え、
    前記第2回動機構は、前記第2可動体から前記第1回動軸および第2回動軸に略直交する方向に延設され、互いに離間して配置された第3回動軸および第4回動軸と、前記第2可動体の前記第3回動軸と第4回動軸とに対応する位置に設けられ、前記第3回動軸と第4回動軸との一方の回動軸を回動中心としたときに、もう一方の回動軸をフリー状態とする第2連結解除部と、を備えていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のサンバイザ装置。
  5. 両可動体の少なくとも一方の両端部であって、前記凹部の奥側のコーナ部が、それぞれ、両回動軸のうち距離が近い側の回動軸を中心とする円弧面状に形成されていることを特徴とする請求項4に記載のサンバイザ装置。
  6. 前記円弧面状のコーナ部が、前記距離が近い側の回動軸の前記背面に直交する方向に重なって配置されていることを特徴とする請求項5に記載のサンバイザ装置。
  7. 前記円弧面状のコーナ部に、前記距離が近い側の回動軸と略平行な軸を中心に回動可能に前記凹部側に支持されているとともに外周部が弾性体で形成されたローラが圧接されていることを特徴とする請求項5または請求項6に記載のサンバイザ装置。
  8. 前記ローラの表面と、前記円弧面の表面には、相互に噛み合うねじ山が形成されていることを特徴とする請求項7に記載のサンバイザ装置。
  9. 前記サンバイザ本体の前記背面側に露出して操作用ローラが設けられ、
    前記操作用ローラの回転を、前記ローラに伝達して前記可動体を回動させる操作機構を備えていることを特徴とする請求項8に記載のサンバイザ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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