JP6816579B2 - 電子機器及び表示パネルの移動方法 - Google Patents

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本発明は、電子機器及び表示パネルの移動方法に関する。
例えば車両に搭載される電子機器として、表示パネルを有するものがある。このような電子機器は、表示パネルにナビゲーション画面などを表示する。このような電子機器は、筐体の前面に表示パネルが配置されており、この表示パネルの姿勢を変化可能な構造となっている場合がある。この表示パネルの姿勢としては、正立姿勢と逆チルト姿勢と順チルト姿勢とが挙げられる。正立姿勢とは、表示パネルの表面が筐体の前面に沿った方向となる姿勢である。逆チルト姿勢とは、表示パネルの上側の端部が下側の端部よりも前方に突出することで、表示パネルが前方に傾斜した姿勢である。順チルト姿勢とは、表示パネルの下側の端部が上側の端部よりも前方に突出することで、表示パネルが後方に傾斜した姿勢である。
車載用の電子機器は、乗員の目線より上に取付けられる場合や、電子機器を傾斜させて取付けられる場合がある。このような場合は、表示パネルの表示面を見やすい姿勢とし、あるいは太陽光の反射を避けるため、表示パネルの前面が下を向くように傾斜する、すなわち、上述の逆チルト姿勢とすることが要望される。特許文献1には、筐体に設けられたスライド部材を後退させて、表示パネルを逆チルト姿勢(前傾姿勢)とする電子機器が記載されている。特許文献1の電子機器は、表示パネルの下側の端部を後退させて筐体内へ進入させることにより、表示パネルを逆チルト姿勢にしている。
特開2015−12123号公報
近年、表示パネルのサイズを大きくすることが求められてきている。しかし、特許文献1のような構造で逆チルト姿勢を実現している場合、筐体に対し表示パネルを大きくして、例えば筐体下端部よりも下側に表示パネルが張り出した構造となると、逆チルトをさせようとしても表示パネル下端を筐体内へ進入させることができなくなり、逆チルト姿勢の実現が困難となる。従って、サイズの大きな表示パネルを適切に逆チルトさせ、逆チルト姿勢の際に、表示パネルの下側の端部を筐体内に進入することを抑制する技術が求められている。
本発明は、上記課題を鑑み、サイズの大きな表示パネルを適切に逆チルトさせ、逆チルト姿勢の際に、表示パネルの下側の端部が筐体内に進入することを抑制する電子機器及び表示パネルの移動方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様にかかる電子機器は、筐体と、前記筐体の前面に設けられ、前記筐体側の表面である背面の上側に設けられた上接続部と、前記上接続部よりも前記背面の下側に設けられた下接続部とを備える表示パネルと、前記筐体内に設けられて前記筐体から前記表示パネルへの方向である前進方向に移動可能であり、スライド溝部が設けられているスライド部と、前記筐体に固定された状態で設けられ、アームガイド溝部が設けられているアームガイド部と、一方の端部が前記表示パネルの下接続部に回転可能に接続され、他方の端部が前記アームガイド溝部内に移動可能に配置され、前記一方の端部と前記他方の端部との間のアーム支点部が前記スライド部に回転可能に接続されているアーム部と、前記表示パネルの上接続部が移動可能に配置されるガイド溝部が設けられる第1ガイド部材と、一方の端部が前記第1ガイド部材に固定した状態で取り付けられ、他方の端部が前記スライド溝部内に移動可能に配置される第2ガイド部材と、前記第1ガイド部材又は前記第2ガイド部材のいずれかに設けられ、前記筐体に対して回転可能に接続されるガイド支点部とを備えるガイド部とを有する。
本発明によれば、サイズの大きな表示パネルを適切に逆チルトさせ、逆チルト姿勢の際に、表示パネルの下側の端部を筐体内に進入することを抑制することができる。
図1は、本実施形態に係る電子機器が搭載された車両を示す模式図である。 図2は、本実施形態に係る電子機器の模式図である。 図3は、本実施形態に係るアームガイド部とアーム部とを示す模式図である。 図4は、本実施形態に係る表示パネルの逆チルト姿勢を示す模式図である。 図5は、本実施形態に係る表示パネルの中間正立姿勢を示す模式図である。 図6は、本実施形態に係る表示パネルの順チルト姿勢を示す模式図である。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態により本発明が限定されるものではない。
図1は、本実施形態に係る電子機器が搭載された車両を示す模式図である。図1に示すように、本実施形態に係る電子機器10は、車両100内に搭載される。電子機器10は、筐体12と表示パネル16とを有する。筐体12は、内部に電子機器10を駆動するための駆動装置などが収納されており、車両100の内部に収納される。筐体12は、車両100に対して固定されており、車両100に対して移動しない。表示パネル16は、画像を表示するパネルであり、運転者席に露出している。電子機器10は、例えば、AV一体型のカーナビゲーション装置などである。
(電子機器の構造)
図2は、本実施形態に係る電子機器の模式図である。図2は、表示パネル16が正立姿勢である場合の図である。図2に示すように、電子機器10は、筐体12と、サブパネル14と、表示パネル16と、スライド部18と、スライド駆動部19と、アームガイド部20と、アーム部22と、ガイド部24とを有する。電子機器10は、スライド駆動部19によりスライド部18を移動させることで、表示パネル16の姿勢を変化させる。
図2に示すように、サブパネル14は、筐体12の方向X1側(前面側)に設けられた部材である。サブパネル14は、筐体12に対し位置が固定されており、筐体12に対し移動しない。方向X1は、筐体12のサブパネル14とは反対側の表面15からサブパネル14側(筐体12の前面側)に向かう方向、すなわち筐体12から表示パネル16に向かう方向であり、前進方向ということもできる。また、方向X2は、方向X1と反対方向、すなわちサブパネル14から表面15に向かう方向(表示パネル16から筐体12に向かう方向)であり、後退方向ということもできる。以下、方向X1及び方向X2に沿った方向を、適宜、方向Xとする。また、方向Yは、方向Xに直交する方向である。方向Zは、方向X及び方向Yに直交する方向である。方向Zは、電子機器10が車両100に取付けられた際には、鉛直方向となる。また、方向Zのうちの一方向である方向Z1は、後述するサブパネル14の下端部14A2から上端部14A1へ向かう方向である。方向Z1は、電子機器10が車両100に取付けられた際には、鉛直方向の下側(地表側)から鉛直方向の上側に向かう方向である。また、方向Zのうちの他方の方向である方向Z2は、方向Z1と反対方向であり、サブパネル14の上端部14A1から下端部14A2へ向かう方向である。
図2に示すように、サブパネル14は、筐体12の方向X1側に配置されており、筐体12の前面であるということができる。サブパネル14は、表面部14Aと、側面部14Bとを有する。表面部14Aは、筐体12の方向X1側に位置する板状部材である。表面部14Aは、表面が、方向X1に直交する方向、すなわち方向Y及び方向Zに沿って延在している。以下、表面部14Aの方向Z1側の端部を、上端部14A1とし、方向Z2側の端部を、下端部14A2とする。なお、表面部14Aには、方向X1側の表面から方向X2側の表面までを貫通する開口が設けられており、スライド部18などが、この開口を介して筐体12の外部に露出可能となっている。
側面部14Bは、表面部14Aの方向Yに沿った両側の端部(側端部)に1つずつ設けられている。側面部14Bは、表面部14Aの側端部から、方向X1に向かって突出している。説明の便宜上、図2では側面部14Bを点線で示している。
図2に示すように、表示パネル16は、サブパネル14の方向X1側、すなわち筐体12の前面に設けられている。表示パネル16は、正立姿勢において、表面がサブパネル14の表面部14Aに沿った方向に位置している。表示パネル16は、方向X1側の表面が、画像を表示する表示面16Aである。また、以下、表示パネル16の表示面16Aとは反対側の表面を、背面16Bとし、表示パネル16の上側の端部を、上端部16Cとし、表示パネル16の下側の端部を、下端部16Dとする。すなわち、背面16Bは、表示パネル16の方向X2側の表面であり、言い換えれば表示パネル16の筐体12(サブパネル14)側の表面である。また、上端部16Cは、正立姿勢において、表示パネル16の方向Z1側の端部である。下端部16Dは、上端部16Cと反対側の端部であり、正立姿勢において、表示パネル16の方向Z2側の端部である。表示パネル16は、正立姿勢において、下端部16Dが、サブパネル14の下端部14A2よりも方向Z2側に位置している。すなわち、表示パネル16は、表面(表示面16A)の面積が、サブパネル14の表面部14Aの面積より大きい。
また、表示パネル16には、上接続部30と下接続部32とが設けられている。上接続部30は、表示パネル16の背面16Bに固定された状態で設けられている。すなわち、上接続部30は、表示パネル16に対して位置が移動しない。より詳しくは、上接続部30は、表示パネル16の背面16Bにおいて、上端部16C側(背面16Bの中心よりも上端部16C側)に設けられている。また、上接続部30は、方向Yに沿って延在する突起状のローラー部材であり、方向Yに沿って2つ設けられている。ただし、上接続部30は、後述するガイド部24のガイド溝部60内に移動可能に配置される形状であれば、その形状は任意である。
下接続部32は、表示パネル16の背面16Bに固定された状態で設けられている。すなわち、下接続部32は、表示パネル16に対して位置が移動しない。より詳しくは、下接続部32は、表示パネル16の背面16Bにおいて、背面16Bの下端部16D側(背面16Bの中心よりも下端部16D側)に設けられている。すなわち、下接続部32は、上接続部30よりも背面16Bの下端部16D側(下側)に設けられている。また、下接続部32は、方向Yに沿って延在する突起状の部材であり、方向Yに沿って2つ設けられている。ただし、下接続部32は、後述するアーム部22の一方の端部44(図3参照)に回転可能に接続される形状であれば、その形状は任意である。
図2に示すように、スライド部18は、筐体12内に設けられており、方向Xに沿って延在している。スライド部18は、方向X1及び方向X2に沿って移動(摺動)可能な構造となっている。スライド部18は、方向Yに沿って2つ設けられている。この2つのスライド部18は、連結しており、方向X1及び方向X2に沿って移動(摺動)するスライドユニット18Sを構成している。スライド部18は、図示しないサブパネル14の開口を介して、筐体12内から方向X1側に露出可能となっている。
また、スライド部18は、スライド溝部36が形成されている。スライド溝部36は、方向Xに向けて延在する溝である。さらに詳しくは、スライド溝部36は、第1スライド溝部36Aと、第2スライド溝部36Bと、第3スライド溝部36Cとを有している。第1スライド溝部36Aは、スライド溝部36の方向X1側の溝である。第1スライド溝部36Aは、方向X1側の底面36A1から方向X2側に向かうに従って、方向Z1側に傾斜して延在している。第2スライド溝部36Bは、第1スライド溝部36Aに連続した溝であり、第1スライド溝部36Aよりも方向X2側に位置している。第2スライド溝部36Bは、方向X2に向かうに従って、方向Z2側に傾斜して延在している。第2スライド溝部36Bが延在する長さは、第1スライド溝部36Aの延在する長さよりも長い。また、第2スライド溝部36Bの最も方向X2側の箇所は、第1スライド溝部36Aの最も方向X1側の箇所(底面36A1の箇所)と、方向Zにおいて同じ位置となっている。また、第3スライド溝部36Cは、第2スライド溝部36Bに連続した溝であり、第2スライド溝部36Bよりも方向X2側に位置している。第3スライド溝部36Cは、方向X2に向かって、端面36C1まで延在している。第3スライド溝部36Cは、方向Xに沿って延在しており、方向Zに向かって傾斜していない。
図2に示すように、スライド駆動部19は、筐体12内に設けられている。スライド駆動部19は、スライド部18を駆動して、スライド部18を方向X1及び方向X2に沿って移動させる。なお、図2のスライド部18の形状は、模式的に示したものであり、形状は図2に示すものに限られない。
図3は、本実施形態に係るアームガイド部とアーム部とを示す模式図である。図3は、説明の便宜上、ガイド部24を除いた図としている。図3に示すように、アームガイド部20は、スライド部18よりも方向Yに沿った内側(筐体12の中心側)に設けられている。アームガイド部20は、筐体12内に設けられており、筐体12に対し固定された状態で、筐体12内に設けられている。すなわち、アームガイド部20は、筐体12に対して位置及び姿勢が移動しない。アームガイド部20は、方向Yに沿って2つ設けられている。
また、図3に示すように、アームガイド部20は、アームガイド溝部40が形成されている。アームガイド溝部40は、方向Xに向けて延在する溝である。さらに詳しくは、アームガイド溝部40は、第1アームガイド溝部40Aと、第2アームガイド溝部40Bと、第3アームガイド溝部40Cとを有している。第1アームガイド溝部40Aは、アームガイド溝部40の方向X2側の溝である。第1アームガイド溝部40Aは、方向X2側の底面40A1から方向X1側に向かうに従って、方向Z2側に傾斜して延在している。第2アームガイド溝部40Bは、第1アームガイド溝部40Aに連続した溝であり、第1アームガイド溝部40Aよりも方向X1側に位置している。第2アームガイド溝部40Bは、方向X1に向かうに従って、方向Z1側に傾斜して延在している。第3アームガイド溝部40Cは、第2アームガイド溝部40Bに連続した溝であり、第2アームガイド溝部40Bよりも方向X1側に位置している。第3アームガイド溝部40Cは、方向X1に沿って延在しており、方向X1に向かうに従って、方向Z1側の面が、方向Z1側に傾斜している。第3アームガイド溝部40Cは、アームガイド部20の方向X1側の端部まで達している。すなわち、アームガイド部20は、方向X1側の端部が、第3アームガイド溝部40Cにより二又に分割されている。なお、第3アームガイド溝部40Cの方向Z1側の面が方向Z1側に傾斜することで、アームガイド溝部40は、方向X1側が広がった呼び込み形状となっている。従って、後述するアーム部22の突起部46Aが、方向X1側からアームガイド溝部40内に戻る際に、この戻りを適切にガイドすることができる。
図3に示すように、アーム部22は、一方の端部44から他方の端部46まで延在する部材である。アーム部22は、方向Yに沿って2つ設けられており、この2つが図示しない連結部材で互いに連結されていてもよい。
図3に示すように、アーム部22は、一方の端部44が、表示パネル16の下接続部32に回転可能に接続されている。すなわち、表示パネル16は、下接続部32を中心として、方向Yを回転軸方向として回転可能になっている。
また、図3に示すように、アーム部22は、他方の端部46が、アームガイド溝部40に沿って移動可能に、アームガイド溝部40内に配置されている。具体的には、アーム部22は、他方の端部46に突起部46Aが設けられている。アーム部22は、この突起部46Aがアームガイド溝部40に挿通されることで、アームガイド溝部40内に配置されている。そして、この突起部46Aは、アーム部22の移動に伴い、アームガイド溝部40に沿って移動する。
また、図3に示すように、アーム部22は、アーム支点部48を有する。アーム支点部48は、アーム部22の一方の端部44と他方の端部46との間に設けられている。アーム支点部48は、スライド部18の方向X1側の端部18Aに、回転可能に接続されている。アーム部22は、アーム支点部48を中心として、方向Yを回転軸方向として回転可能になっている。また、アーム部22には、図示しない付勢部(ねじりコイルばね)が配置されており、アーム部22は、この付勢部により、方向Yを回転軸とする回転方向、ここでは時計回り方向に付勢されている。これにより、アーム部22の突起部46Aは、アームガイド溝部40内においては、アームガイド溝部40の方向Z1側の面に沿って移動する。
図2に示すように、ガイド部24は、第1ガイド部材50と、第2ガイド部材52と、ガイド支点部54とを有する。ガイド部24は、方向Yに沿って2つ設けられており、この2つが図示しない連結部材で互いに連結されていてもよい。第1ガイド部材50は、筐体12と表示パネル16との間に設けられており、さらに言えば、サブパネル14の側面部14Bに設けられている。第1ガイド部材50は、一方の端部56から他方の端部58まで延在しており、正立姿勢においては方向Zに沿って延在している。一方の端部56は、方向Z1側の端部で、他方の端部58は、方向Z2側の端部である。また、以下、第1ガイド部材50の側方の端部のうちの一方を、前方側端部59Aとし、側方の端部のうちの他方を、後方側端部59Bとする。すなわち、前方側端部59Aは、第1ガイド部材50の方向X1側の端部であり、後方側端部59Bは、第1ガイド部材50の方向X2側の端部である。
また、第1ガイド部材50には、ガイド溝部60が形成されている。ガイド溝部60は、一方の端部56から他方の端部58までの間を延在する溝である。このガイド溝部60内には、表示パネル16の上接続部30が配置されている。表示パネル16の上接続部30は、ガイド溝部60に沿って移動可能に、ガイド溝部60内に配置されている。具体的には、表示パネル16の上接続部30は、突起がガイド溝部60に挿通されることで、ガイド溝部60内に配置されている。そして、表示パネル16の上接続部30は、表示パネル16の移動に伴い、ガイド溝部60に沿って移動する。
さらに詳しくは、ガイド溝部60は、第1ガイド溝部60Aと、第2ガイド溝部60Bと、第3ガイド溝部60Cとを有している。第1ガイド溝部60Aは、ガイド溝部60の一方の端部56側(方向Z1側)の溝である。第1ガイド溝部60Aは、一方の端部56側の底面60A1から他方の端部58側(方向Z2側)に向かうに従って、後方側端部59B側(方向X2側)に傾斜して延在している。すなわち、第1ガイド溝部60Aは、正立姿勢において、方向Z2に向かうに従って方向X2側に傾斜している。第2ガイド溝部60Bは、第1ガイド溝部60Aに連続した溝であり、第1ガイド溝部60Aよりも他方の端部58側に位置している。第2ガイド溝部60Bは、他方の端部58側に向かって延在しており、第1ガイド部材50の延在方向(一方の端部56から他方の端部58までを結ぶ直線方向)に沿って延在している。すなわち、第2ガイド溝部60Bは、正立姿勢において、方向Zに沿っており、方向X側に傾斜していない。また、第3ガイド溝部60Cは、第2ガイド溝部60Bに連続した溝であり、第2ガイド溝部60Bよりも他方の端部58側に位置している。第3ガイド溝部60Cは、他方の端部58側に向かって、端面60C1まで延在している。第3ガイド溝部60Cは、他方の端部58側に向かうに従って、前方側端部59A側(方向X1側)に傾斜して延在している。すなわち、第3ガイド溝部60Cは、第1ガイド溝部60Aと反対側に傾斜しており、正立姿勢において、方向Z2に向かうに従って方向X1側に傾斜している。
第2ガイド部材52は、一方の端部62から他方の端部64まで延在しており、正立姿勢においては方向Xに沿って延在している。一方の端部62は、方向X1側の端部で、他方の端部64は、方向X2側の端部である。第2ガイド部材52は、一方の端部62が、筐体12と表示パネル16との間に位置しており、他方の端部64が、筐体12の内部に位置している。第2ガイド部材52は、一方の端部62が、第1ガイド部材50の他方の端部58に対して固定された状態で接続されている。すなわち、第2ガイド部材52は、第1ガイド部材50に固定された状態で接続されることで、第1ガイド部材50と一体で構成されており、第1ガイド部材50に対して移動しない。また、第2ガイド部材52は、他方の端部64が、筐体12内において、スライド溝部36内に移動可能に配置されている。具体的には、第2ガイド部材52は、他方の端部64に突起部64Aを有しており、この突起部64Aがスライド溝部36内に挿通されることで、スライド溝部36内に配置される。第2ガイド部材52の他方の端部64は、スライド部18の移動によって、スライド溝部36に沿って方向Zにおける位置が移動する。なお、第2ガイド部材52と第1ガイド部材50とは、互いに一体の1つの部材で構成されてもよい。
また、ガイド支点部54は、第2ガイド部材52の一方の端部62と他方の端部64との間に設けられている。ガイド支点部54は、筐体12内に位置しており、筐体12に対して回転可能に接続されている。ガイド支点部54は、回転可能であるが、筐体12に対して位置が固定されており、位置が変化しない。なお、ガイド支点部54は、第2ガイド部材52に設けられることに限られず、第1ガイド部材50に設けられてもよい。すなわち、ガイド支点部54は、第1ガイド部材50又は第2ガイド部材52に設けられ、第1ガイド部材50の一方の端部56と第2ガイド部材52の他方の端部64との間に設けられていればよい。
ガイド部24は、このようにガイド支点部54が筐体12に回転可能に接続されることで、ガイド支点部54を中心として、方向Yを回転軸方向として回転可能になっている。
(電子機器の動作)
次に、電子機器10の動作、すなわち表示パネル16の移動動作について説明する。電子機器10は、スライド駆動部19によってスライド部18を方向X1及び方向X2に移動させることにより、表示パネル16の姿勢を、正立姿勢、逆チルト姿勢、順チルト姿勢のいずれかに切り替える。スライド駆動部19は、例えば電子機器10への操作者の操作を検出した場合に、この姿勢の切替を実行する。正立姿勢は、表示パネル16の表面(表示面16A及び背面16B)が、サブパネル14の表面部14Aの表面(筐体の前面)に沿った姿勢であり、言い換えれば、表示パネル16の表面が方向Zに平行となる姿勢である。逆チルト姿勢は、表示パネル16の上端部16Cが下端部16Dよりも方向X1側に突出した姿勢であり、表示パネル16が前傾する姿勢である。順チルト姿勢は、表示パネル16の下端部16Dが上端部16Cよりも方向X1側に突出した姿勢であり、表示パネル16が後傾する姿勢である。
図2及び図3は、表示パネル16が正立姿勢の状態を示している。図2に示すように、表示パネル16が正立姿勢である場合、スライド部18の位置は、初期位置となっている。初期位置は、予め定められた位置であり、表示パネル16を正立姿勢とするスライド部18の位置である。スライド部18が初期位置にある場合、アーム部22は、図3に示すように、他方の端部46が、アームガイド溝部40内に配置されている。さらに言えば、アーム部22の他方の端部46(突起部46A)は、第1アームガイド溝部40Aに位置しており、底面40A1に接触している。すなわち、アーム部22の他方の端部46(突起部46A)は、アームガイド溝部40の最も方向X2側に位置している。アーム部22は、この状態で、正立姿勢を実現するための所定の姿勢となる。
そして、図2に示すように、スライド部18が初期位置にある場合、ガイド部24は、第2ガイド部材52の他方の端部64(突起部64A)が、第1スライド溝部36Aに位置しており、底面36A1に接触している。すなわち、ガイド部24は、第2ガイド部材52の他方の端部64が、スライド溝部36の最も方向X1側に位置している。ガイド部24は、この状態で、第1ガイド部材50が一方の端部56から他方の端部58まで方向Zに沿って延在する姿勢となる。
このように、スライド部18が初期位置にある場合に、アーム部22とガイド部24が上記で説明した姿勢となることで、表示パネル16は、正立姿勢となる。言い換えれば、アーム部22とガイド部24は、スライド部18が初期位置にある場合に表示パネル16を正立姿勢とするように、姿勢が設定されている。なお、表示パネル16は、スライド部18が初期位置にある場合(正立姿勢の場合)に、上接続部30が、第2ガイド溝部60B内に位置している。
次に、逆チルト姿勢における動作について説明する。図4は、本実施形態に係る表示パネルの逆チルト姿勢を示す模式図である。スライド駆動部19は、例えば逆チルト姿勢にする旨の操作者からの操作を検出したら、スライド部18を初期位置から逆チルト位置に移動させる。逆チルト位置とは、初期位置よりも方向X1側の位置であり、表示パネル16を逆チルト姿勢とする位置である。すなわち、スライド駆動部19は、スライド部18を初期位置よりも方向X1側に移動させることで、アーム支点部48を支点としてアーム部22を回転させ、ガイド支点部54を支点としてガイド部24を回転させる。これにより、スライド駆動部19は、表示パネル16を、逆チルト姿勢とする。以下、この動作をより詳細に説明する。
図4に示すように、スライド部18が初期位置から方向X1側に移動すると、アーム部22は、スライド部18に接続されたアーム支点部48を介して方向X1に移動する。そして、アーム部22は、他方の端部46が、アームガイド溝部40に沿って方向X1側に移動する。この他方の端部46は、方向Z2側に傾斜した第1アームガイド溝部40Aに沿って移動するため、方向X1側に移動しつつ、方向Z2側にも移動する。この他方の端部46の方向Z2側への移動により、アーム部22には、モーメント(図4では反時計回りのモーメント)が作用する。アーム部22は、このモーメントによりアーム支点部48を回転中心として回転する(図4では反時計回り)ことで、一方の端部44が方向Z1側に移動する。アーム部22は、一方の端部44が方向Z1側に移動するように回転することで、下接続部32を介して表示パネル16を方向Z1方向に押し上げる。これにより、表示パネル16は、上接続部30が、ガイド溝部60の、一方の端部56側及び後方側端部59B側に接触する。
また、スライド部18が初期位置から方向X1側に移動すると、スライド溝部36がガイド部24に対して方向X1側に移動するため、ガイド部24の他方の端部64(突起部64A)は、相対的に、第1ガイド溝部60A内を方向X2側に移動する(実際には、スライド溝部36の突起部64Aとの接触位置が、方向X1側に移動する)。第1ガイド溝部60Aは、方向X2に向かって方向Z1側に傾斜しているため、ガイド部24の他方の端部64は、方向Z1側に移動する。ガイド部24は、この他方の端部64の方向Z1側への移動により、方向Z1及び方向X2側へのモーメント(図4では時計回りのモーメント)が作用する。ガイド部24は、このモーメントによりガイド支点部54を回転中心として回転する(図4では時計回り)。ガイド部24は、このような回転により、第1ガイド部材50が方向X1側に傾斜し、一方の端部56が方向X1側及び方向Z2に移動する。
このように、スライド部18が初期位置から方向X1側に移動すると、表示パネル16は、アーム部22から受けるZ1方向の押し上げられる力で、上接続部30が、ガイド溝部60の、一方の端部56側及び後方側端部59B側に接触する。これにより、表示パネル16は、上接続部30が、ガイド部24の回転により傾斜したガイド溝部60に沿って移動し、ガイド部24の第2ガイド溝部60B内から、第1ガイド溝部60A内まで移動する。また、表示パネル16は、アーム部22の方向X1への移動に伴い、下接続部32を介して、下端部16Dを含む全体が方向X1側に移動する。これにより、表示パネル16は、全体が方向X1側に移動しつつ、上端部16Cが下端部16Dよりも方向X1側に突出するように、下接続部32を中心として回転する。表示パネル16は、このように回転することにより、逆チルト姿勢となる。電子機器10は、このようにスライド部18を初期位置から逆チルト位置まで移動させることにより、表示パネル16を逆チルト姿勢とする。さらに、この際、表示パネル16は、アーム部22により表示パネル16の下端部16Dも含めた全体を方向X1に移動するため、逆チルト姿勢となった場合でも、下端部16Dが筐体12の内部に進入しない。
次に、中間正立姿勢について説明する。中間正立姿勢は、スライド部18を逆チルト位置から中間正立位置まで移動させた場合における表示パネル16の姿勢である。中間正立姿勢は、上述の正立姿勢と同じ姿勢であるが、表示パネル16の位置が、正立姿勢時の位置よりも方向X1側となっている。
図5は、本実施形態に係る表示パネルの中間正立姿勢を示す模式図である。スライド駆動部19は、例えば順チルト姿勢にする旨の操作者からの操作を検出したら、スライド部18を、中間正立位置を経て順チルト位置に移動させる。順チルト位置は、表示パネル16を順チルト姿勢とする位置であるが、詳細は後述する。中間正立位置は、表示パネル16を中間正立姿勢とする位置であり、逆チルト位置よりも方向X1側の位置である。スライド駆動部19は、スライド部18を逆チルト位置よりも方向X1側に移動させることで、アーム支点部48を支点としてアーム部22を回転させ、ガイド支点部54を支点としてガイド部24を回転させる。さらに詳しくは、スライド駆動部19は、逆チルト姿勢とした場合の反対方向にアーム部22を回転させ、逆チルト姿勢とした場合の反対方向にガイド部24を回転させる。これにより、スライド駆動部19は、表示パネル16を、逆チルト姿勢となった位置よりも方向X1に移動させつつ、正立姿勢に戻す(中間正立姿勢とする)。なお、本実施形態においては、中間正立位置は、逆チルト姿勢から順チルト姿勢とする際に一時的に経る姿勢であり、表示パネル16は、この中間正立姿勢で姿勢が留まるわけでない。ただし、電子機器10は、表示パネル16をこの中間正立姿勢で保持させてもよい。以下、この動作をより詳細に説明する。
図5に示すように、スライド部18が逆チルト位置から方向X1側に移動すると、アーム部22は、他方の端部46が、アームガイド溝部40に沿って方向X1側に移動する。この他方の端部46は、逆チルト位置では第1アームガイド溝部40Aと第2アームガイド溝部40Bに位置しているため、この移動に伴い、第2アームガイド溝部40B内を移動する。そのため、アーム部22は、他方の端部46が、第2アームガイド溝部40Bに沿って方向Z1側に移動する。アーム部22は、この他方の端部46の移動により、逆チルト姿勢となった場合とは反対方向のモーメント(図4では時計回りのモーメント)が作用する。アーム部22は、このモーメントによりアーム支点部48を回転中心として回転することで、一方の端部44が方向Z2側に移動する。アーム部22は、これにより、下接続部32を介して表示パネル16を方向Z2側に押し下げ、上接続部30が、ガイド溝部60の、他方の端部58側及び前方側端部59A側に接触する。また、表示パネル16は、アーム部22の方向X1の移動に伴い、下接続部32を介して全体がさらに方向X1側に移動する。
また、スライド部18が逆チルト位置から方向X1側に移動すると、ガイド部24の他方の端部64は、相対的に、第2ガイド溝部60A内を方向X2側に移動する(実際にはスライド溝部36の突起部64Aとの接触位置が、方向X1側に移動する)。第2ガイド溝部60Bは、方向X2に向かって方向Z2側に傾斜しているため、ガイド部24の他方の端部64は、方向Z2側に移動する。ガイド部24は、この他方の端部64の方向Z2側への移動により、逆チルト姿勢となった場合とは反対方向のモーメント(図4では反時計回りのモーメント)が作用する。ガイド部24は、このモーメントにより、ガイド支点部54を回転中心として、逆チルト姿勢となった場合とは反対方向に回転する(図4では反時計回り)。このような回転により、ガイド部24は、第1ガイド部材50が方向X1側に戻り、一方の端部56が方向X1側及び方向Z2に移動する。
このように、スライド部18が逆チルト位置から方向X1側に移動すると、表示パネル16は、アーム部22から受ける方向Z2に押し下げられる力で、上接続部30が、ガイド溝部60の、他方の端部58側及び前方側端部59A側に接触する。これにより、表示パネル16は、上接続部30が、ガイド部24の回転により姿勢が戻っていくガイド溝部60に沿って移動する。また、表示パネル16は、アーム部22の方向X1への移動に伴い、下接続部32を介して、下端部16Dを含む全体が方向X1側に移動する。これにより、表示パネル16は、全体が方向X1側に移動しつつ、正立姿勢に戻るように、下接続部32を中心として回転する。電子機器10は、このようにスライド部18を逆チルト位置から中間正立位置まで移動させることにより、表示パネル16を中間正立位置とする。
次に、順チルト姿勢について説明する。図6は、本実施形態に係る表示パネルの順チルト姿勢を示す模式図である。スライド駆動部19は、例えば順チルト姿勢にする旨の操作者からの操作を検出したら、スライド部18を、中間正立位置を経て順チルト位置に移動させる。順チルト位置は、表示パネル16を順チルト姿勢とする位置であり、中間正立位置よりも方向X1側の位置である。すなわち、スライド駆動部19は、スライド部18を中間正立位置よりも方向X1側に移動させる。スライド駆動部19は、これにより、表示パネル16の下端部16Dをアーム部22の方向X1への移動に伴い移動させつつ、表示パネル16の上接続部30をガイド溝部60に沿って下側(方向Z2側)に移動させる。これにより、スライド駆動部19は、表示パネル16を順チルト姿勢とする。以下、この動作をより詳細に説明する。
図6に示すように、スライド部18が中間正立位置から方向X1側に移動すると、アーム部22は、その移動に伴い方向X1に移動する。そして、アーム部22の他方の端部46は、アームガイド部20よりも方向X1側に移動する。すなわち、この他方の端部46は、アームガイド溝部40から離間する。従って、他方の端部46は、アームガイド溝部40に沿って方向Zには移動せず、方向X1側にのみ移動する。なお、アーム部22は、アームガイド溝部40から離間した際に、図示しないロック部により、アーム支点部48を中心とした回転を抑制するようにロックされる。これにより、アーム部22は、アーム支点部48を中心とした回転方向への移動が固定(阻止)されつつ、方向X1に移動する。表示パネル16は、アーム部22の移動に伴い、下接続部32を介して、下端部16Dが方向X1に移動する。
また、スライド部18が中間正立位置から方向X1側に移動すると、ガイド部24の他方の端部64は、相対的に、第2スライド溝部36B内を方向X2側に移動して第3スライド溝部36C内に進入する(実際にはスライド溝部36の突起部64Aとの接触位置が、方向X1側に移動する)。ガイド部24は、この他方の端部64が第2スライド溝部36B内を移動している際に、逆チルト姿勢となった場合とは反対方向に回転して、最終的には、初期位置における姿勢、すなわち一方の端部56から他方の端部58まで方向Zに沿って延在する姿勢に戻る。また、第3スライド溝部36Cは方向Xに沿った溝であるため、ガイド部24は、他方の端部64が第3スライド溝部36C内を移動している際には、回転せず、初期位置における姿勢を保ち続ける。
表示パネル16は、上述のように、アーム部22の移動に伴い、下端部16Dが方向X1に移動する。表示パネル16は、アーム部22から受ける方向X1への力で、上接続部30が、ガイド溝部60の、前方側端部59A側に接触する。この際、表示パネル16には、上接続部30が受ける方向X2側の反力により、下接続部32を中心に方向Yを回転軸方向とするモーメント(図6では反時計回りのモーメント)が作用する。従って、表示パネル16は、上接続部30が、ガイド溝部60に沿って方向Z2(ガイド部24の他方の端部58側)に移動する。そのため、表示パネル16は、上端部16Cの方向X1への移動が抑制されつつ方向Z2側に移動し、下端部16Dが方向X1側に突出する。これにより、表示パネル16は、順チルト姿勢となる。
以上の説明は、正立姿勢から、逆チルト姿勢、中間正立姿勢、順チルト姿勢へのこの順での変化を示した。順チルト姿勢から、中間正立姿勢、逆チルト姿勢、正立姿勢へのこの順の変化は、スライド部18を順チルト位置から初期位置まで方向X2に移動させることにより、以上の説明とは逆の動作で実現することが可能である。
以上説明したように、本実施形態に係る電子機器10は、筐体12と、筐体12の前面(サブパネル14の方向X1側)に設けられる表示パネル16と、スライド部18と、スライド駆動部19と、アームガイド部20と、アーム部22と、ガイド部24とを有する。表示パネル16は、背面16Bの上側(本実施形態では上端部16C側)に設けられた上接続部30と、上接続部30よりも背面16Bの下側(本実施形態では下端部16D側)に設けられた下接続部32とを備える。スライド部18は、筐体12内に設けられて、筐体12から表示パネル16への方向である前進方向(方向X1)に移動可能であり、スライド溝部36が設けられている。アームガイド部20は、筐体12に固定された状態で設けられ、アームガイド溝部40が設けられている。アーム部22は、一方の端部44が、表示パネル16の下接続部32に回転可能に接続されている。そして、アーム部22は、他方の端部46が、アームガイド溝部40内に移動可能に配置されている。アーム部22は、一方の端部44と他方の端部46との間のアーム支点部48が、スライド部18に回転可能に接続されている。また、ガイド部24は、第1ガイド部材50と、第2ガイド部材52と、ガイド支点部54とを有する。第1ガイド部材50は、表示パネル16の上接続部30が移動可能に配置されるガイド溝部60が設けられる。第2ガイド部材52は、一方の端部62が、第1ガイド部材50に固定した状態で取り付けられ、他方の端部64が、スライド溝部36内に移動可能に配置される。ガイド支点部54は、第1ガイド部材50又は第2ガイド部材52のいずれかに設けられ、筐体12に対して回転可能に接続される。
この電子機器10は、上記構造を有しているため、スライド部18を前進方向(方向X1)側に移動させることにより、以下の動作が可能となる。すなわち、アーム部22は、他方の端部46がアームガイド溝部40に沿って移動することで、アーム支点部48を中心に回転する。アーム部22は、この回転のモーメントを、下接続部32を介して表示パネル16に伝達する。そして、ガイド部24は、他方の端部64がスライド溝部36内を相対的に移動することで、ガイド支点部54を中心に回転する。表示パネル16は、アーム部22からのモーメントにより、上接続部30が回転したガイド部24のガイド溝部60内を移動しつつ、逆チルト姿勢となるように下接続部32を中心に回転する。また、アーム部22は、逆チルト姿勢とする際に、下接続部32を介して、表示パネル16の下端部16Dを含む全体を、方向X1側に移動させている。従って、この電子機器10は、表示パネル16を逆チルト姿勢とすることが可能となり、表示パネル16を逆チルト姿勢とする際に、表示パネル16の下端部16Dが筐体12内に進入することを抑制する。また、この電子機器10は、表示パネル16を回転させるためのアーム部22とガイド部24を簡素な構成とすることで、筐体12内に回転させるための大型の機器を設ける必要をなくし、筐体12内のスペースを確保することが可能となる。
また、スライド部18は、表示パネル16を正立姿勢とする初期位置から前進方向(方向X1)に移動することにより、アーム支点部48を支点としてアーム部22を回転させ、ガイド支点部54を支点としてガイド部24を回転させて、表示パネル16を逆チルト姿勢とする。この電子機器10は、このような動作で表示パネル16を逆チルト姿勢とすることで、表示パネル16の下端部16Dが筐体12内に進入することを抑制する。
また、アーム部22は、スライド部18が初期位置から前進方向(方向X1)に移動した場合に、アーム支点部48を介して前進方向に移動しつつ、他方の端部46がアームガイド溝部40に沿って下方向側(方向Z2側)に移動することで回転する。ガイド部24は、スライド部18が初期位置から前進方向に移動した場合に、第2ガイド部材52の他方の端部64がスライド溝部36に沿って上方向側(方向Z1側)に移動することで回転する。そして、表示パネル16は、スライド部18が初期位置から前進方向(方向X1)に移動した場合に、アーム部22とガイド部24が上記のように動作することにより、アーム部22の前進方向の移動に伴い下接続部32を介して前進方向に移動しつつ、上接続部30がガイド溝部60に沿って移動するように、下接続部32を中心として回転することで、逆チルト姿勢となる。この電子機器10は、このような動作で表示パネル16を逆チルト姿勢とすることで、表示パネル16の下端部16Dが筐体12内に進入することを抑制する。
また、スライド部18は、表示パネル16が逆チルト姿勢となる位置(逆チルト位置)から前進方向(方向X1)に移動することにより、アーム部22を、アーム支点部48を支点として逆チルト姿勢となった場合の反対方向に回転させつつ前進方向に移動させる。そして、スライド部18は、ガイド部24を、ガイド支点部54を支点として逆チルト姿勢となった場合の反対方向に回転させる。これにより、スライド部18は、表示パネル16を、逆チルト姿勢となった位置よりも前進方向に移動させつつ正立姿勢に戻す(中間正立姿勢にする)。この電子機器10は、このように逆チルト姿勢から中間正立姿勢に変化させることで、その後の順チルト姿勢にスムーズに変化させることが可能となる。
また、スライド部18は、表示パネル16が正立姿勢に戻った位置(中間正立位置)から前進方向(方向X1)に移動することにより、表示パネル16の下端部16Dをアーム部22の前進方向への移動に伴い移動させつつ、表示パネル16の上接続部30をガイド溝部60に沿って下側(方向Z2側)に移動させる。これにより、スライド部18は、表示パネル16を、順チルト姿勢とする。この電子機器10は、このような動作が可能になっているので、適切に順チルト姿勢を実現することを可能とする。
また、本実施形態においては、スライド駆動部19によってスライド部18を駆動することで、表示パネル16を移動させることができる。この表示パネル16の移動方法は、スライド部18を初期位置から前進方向(方向X1)に移動することにより、アーム支点部48を支点としてアーム部22を回転させ、ガイド支点部54を支点としてガイド部24を回転させて、表示パネル16を逆チルト姿勢とする。この表示パネル16の移動方法によると、サイズの大きな表示パネルを適切に逆チルトさせることが可能となり、逆チルト姿勢とする際に、表示パネル16の下端部16Dが筐体12内に進入することを抑制することが可能となる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、これら実施形態の内容により実施形態が限定されるものではない。また、前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、前述した実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
10 電子機器
12 筐体
14 サブパネル
16 表示パネル
16B 背面
16C 上端部
16D 下端部
18 スライド部
20 アームガイド部
22 アーム部
24 ガイド部
30 上接続部
32 下接続部
36 スライド溝部
40 アームガイド溝部
44、56、62 一方の端部
46、58、64 他方の端部
48 アーム支点部
50 第1ガイド部材
52 第2ガイド部材
54 ガイド支点部
60 ガイド溝部

Claims (6)

  1. 筐体と、
    前記筐体の前面に設けられ、前記筐体側の表面である背面の上側に設けられた上接続部と、前記上接続部よりも前記背面の下側に設けられた下接続部とを備える表示パネルと、
    前記筐体内に設けられて前記筐体から前記表示パネルへの方向である前進方向に移動可能であり、スライド溝部が設けられているスライド部と、
    前記筐体に固定された状態で設けられ、アームガイド溝部が設けられているアームガイド部と、
    一方の端部が前記表示パネルの下接続部に回転可能に接続され、他方の端部が前記アームガイド溝部内に移動可能に配置され、前記一方の端部と前記他方の端部との間のアーム支点部が前記スライド部に回転可能に接続されているアーム部と、
    前記表示パネルの上接続部が移動可能に配置されるガイド溝部が設けられる第1ガイド部材と、一方の端部が前記第1ガイド部材に固定した状態で取り付けられ、他方の端部が前記スライド溝部内に移動可能に配置される第2ガイド部材と、前記第1ガイド部材又は前記第2ガイド部材のいずれかに設けられ、前記筐体に対して回転可能に接続されるガイド支点部と、を備えるガイド部と、
    を有する電子機器。
  2. 前記スライド部は、前記表示パネルの背面を前記筐体の前面に沿った正立姿勢とする初期位置から前記前進方向に移動することにより、前記アーム支点部を支点として前記アーム部を回転させ、前記ガイド支点部を支点として前記ガイド部を回転させて、前記表示パネルを、前記上側の端部が前記下側の端部よりも前記前進方向側に突出した逆チルト姿勢とする、請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記アーム部は、前記スライド部が前記初期位置から前記前進方向に移動した場合に、前記アーム支点部を介して前記前進方向に移動しつつ、前記他方の端部が前記アームガイド溝部に沿って下方向側に移動することで回転し、
    前記ガイド部は、前記スライド部が前記初期位置から前記前進方向に移動した場合に、前記第2ガイド部材の他方の端部が前記スライド溝部に沿って上方向側に移動することで回転し、
    前記表示パネルは、前記スライド部が前記初期位置から前記前進方向に移動した場合に、前記アーム部の前記前進方向の移動に伴い前記下接続部を介して前記前進方向に移動しつつ、前記上接続部が前記ガイド溝部に沿って移動するように前記下接続部を中心として回転することで、前記逆チルト姿勢となる、請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記スライド部は、前記表示パネルが逆チルト姿勢となる位置から前記前進方向に移動することにより、前記アーム部を、前記アーム支点部を支点として前記逆チルト姿勢となった場合の反対方向に回転させつつ前記前進方向に移動させ、前記ガイド部を、前記ガイド支点部を支点として前記逆チルト姿勢となった場合の反対方向に回転させて、前記表示パネルを、前記逆チルト姿勢となった位置よりも前記前進方向に移動させつつ前記正立姿勢に戻す、請求項2又は請求項3に記載の電子機器。
  5. 前記スライド部は、前記表示パネルが正立姿勢に戻った位置から前記前進方向に移動することにより、前記表示パネルの下側の端部を前記アーム部の前記前進方向への移動に伴い移動させつつ、前記表示パネルの上接続部を前記ガイド溝部に沿って下側に移動させることで、前記表示パネルを、前記下側の端部が前記上側の端部よりも前記前進方向側に突出した順チルト姿勢とする、請求項4に記載の電子機器。
  6. 請求項1に記載の電子機器が有する表示パネルの移動方法であって、
    前記スライド部を、前記表示パネルの背面を前記筐体の前面に沿った正立姿勢とする初期位置から前記前進方向に移動させることにより、前記アーム支点部を支点として前記アーム部を回転させ、前記ガイド支点部を支点として前記ガイド部を回転させて、前記表示パネルを、前記上側の端部が前記下側の端部よりも前記前進方向側に突出した逆チルト姿勢とする、表示パネルの移動方法。
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