JP2010058461A - 光学部品製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エジェクタピンの先端面をレンズ部等の光学機能面を転写する成形面として利用する光学部品の製造装置において、板状本体の面上に複数のレンズ部を有したマイクロアレイレンズのような光学部品を転写性よく、成形品離型時における変形、反りを抑制しつつ射出成形する。
【解決手段】固定側金型2に向けて進退可能に構成され金型閉止時に第1のキャビティ3と連通することにより光学部品成形用のキャビティ本体Cを形成する第2のキャビティ11を有した可動側金型10と、可動側金型を貫通し且つ一端を第2のキャビティの成形面に開口させた複数のエジェクタピン挿通穴20と、該各エジェクタピン挿通穴内に進退自在に支持されて一端面を一端開口から第2のキャビティ内に突出可能に構成されたエジェクタピン25、30と、複数のエジェクタピンのうちの光学部品の光学機能面に対応する位置にある成形・離型兼用エジェクタピン25の先端部に光学機能面形成部25aを設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、高度な寸法精度が要求されるプラスチックレンズ等の樹脂製光学部品を射出成形用金型を用いて成形する光学部品の製造装置の改良に関し、特に樹脂製光学部品を成形する場合に、レンズ等の光学機能面の表面形状及び微細形状の転写性を向上させると共に、成形品離型時における変形、反りを抑制できるようにした光学部品の製造装置に関する。
従来、高度な寸法精度が要求されるプラスチックレンズ等の樹脂製光学部品を射出成形用金型を用いて成形する光学樹脂レンズの製造装置(射出成形装置)として、特許文献1に開示された先行技術がある。この光学樹脂レンズの製造装置は、開閉可能な上金型と下金型とで形成したキャビティ内に樹脂を充填して、複数個の樹脂レンズを成形するための装置である。この装置においては、キャビティから成形品を離型させる場合に、エジェクタピンによりランナーを押し上げるようにしている。この先行技術では、ランナー部の離型性向上を目的としており、重要な光学機能面及びその周辺の離型性に関しては十分な効果が得られ難い。このため、金型のキャビティに設けた成形面の形状を高精度に転写することが難しかった。
また、特許文献2には、レンズ光学機能面の擦り傷低減の為の先行技術が開示されている。この従来技術は、2本のエジェクタピンを備え、第1エジェクタピンの先端平面にレンズ形成面が形成され、第2エジェクタピンは離型専用である。更に、成形品突き出し時に第1エジェクタピンと第2エジェクタピンを同期して突き出し、その後、第1エジェクタピンを降下させて球面レンズの表面に発生する擦り傷を抑制する旨が記載されている。特許文献2の目的は単品としての球面レンズを形成することにあり、薄肉の板状体の面上に複数のレンズが一体化されているマイクロアレイレンズ等の光学部品には応用し難い技術である。また、成形対象物となる具体的なレンズ形状に関して記載されておらず、主に成形法が記載されているに過ぎない。
特開平08−332643号公報 特開平11−42685号公報
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、エジェクタピンの先端面をレンズ部等の光学機能面を転写する成形面として利用する光学部品の製造装置において、板状本体の面上に複数のレンズ部を有したマイクロアレイレンズのような光学部品を転写性よく、成形品離型時における変形、反りを抑制しつつ射出成形することができる光学部品の製造装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、第1のキャビティを有した固定側金型と、前記固定側金型に向けて進退可能に構成され金型閉止時に該第1のキャビティと連通することにより光学部品成形用のキャビティ本体を形成する第2のキャビティを有した可動側金型と、前記可動側金型を貫通し且つ一端を前記第2のキャビティの成形面に開口させた複数のエジェクタピン挿通穴と、該各エジェクタピン挿通穴内に進退自在に支持されて一端面を前記一端開口から前記第2のキャビティ内に突出可能に構成されたエジェクタピンと、前記各エジェクタピンを一括して進退させるエジェクタピン進退機構と、を備え、複数の前記エジェクタピンのうちの前記光学部品の光学機能面に対応する位置にある成形・離型兼用エジェクタピンの先端部に光学機能面形成部を設けたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1において、金型閉止時に形成される前記キャビティ本体内に溶融樹脂を射出中、或いは射出終了後に、前記成形・離型兼用エジェクタピンの先端部を該キャビティ本体内に突出し、所定時間経過後に該突出位置から退避させるように構成したことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1、又は2において、前記成形・離型兼用エジェクタピンの突出量を調整可能に構成したことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1、2、又は3において、前記キャビティ本体に対して、前記エジェクタピン挿通穴と成形・離型兼用エジェクタピンとの隙間より、正圧、或いは負圧を供給する正圧・負圧供給手段を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、成形・離型兼用エジェクタピンの先端に設けた成形面を利用して光学有効面を転写するようにしているので、レンズ面及びレンズ表面の微細形状を確実に転写でき、且つ、離型性向上により、反り、変形を抑制した薄肉板状の光学部品を作製できる。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る光学部品製造装置について詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る射出成形用金型(光学部品製造装置)の構成を示す縦断面図であり、図2は可動側金型のキャビティの平面図であり、図3(a)及び(b)は成形・離型兼用エジェクタピンと離型専用エジェクタピンの先端部の構成を説明する図であり、図4(a)及び(b)は成形・離型兼用エジェクタピンによる成形方法の一例を示す断面図であり、図5(a)及び(b)は成形・離型兼用エジェクタピンによる他の成形方法の一例を示す断面図である。
図1に示すように、光学樹脂レンズの製造装置(光学部品製造装置)1としての射出成形用金型は、下面に第1のキャビティ3を有した固定側金型2と、固定側金型2に向けて進退可能に構成され金型閉止時に第1のキャビティ3と連通することにより光学部品成形用のキャビティ本体Cを形成する第2のキャビティ11を上面に有した可動側金型10と、固定側金型2に貫通形成されて第1のキャビティ3内に溶融樹脂を供給するスプルブッシュ61と、可動側金型10を貫通し且つ一端を第2のキャビティ11の成形面11aに開口させた複数のエジェクタピン挿通穴20と、各エジェクタピン挿通穴20内に進退自在に支持されて一端面を一端開口20aから第2のキャビティ11内に突出可能に構成された二種類のエジェクタピン25、30と、各エジェクタピン25、30を一括して進退させるエジェクタピン進退機構40と、正圧・負圧供給手段70と、を備えている。
固定側金型2に対する可動側金型10の移動方向は本例のように垂直方向であってもよいし、水平方向であってもよい。可動側金型10は、金型取付け板15により支持されて図示しない駆動機構によって昇降する。
本発明の光学部品製造装置1は、薄肉の板状体の面上にレンズ部(光学機能面)を複数箇所配置した構成を有したマイクロレンズアレイを製造する手段である。
第1のキャビティ3の成形面3aは、図4、図5等に示した成形品としてのマイクロレンズアレイ50の板状体51の平坦な裏面を転写する面であり、鏡面状、或いは凹状となっている。
固定側金型2には、キャビティC内に成形機ノズル60から溶融樹脂を注入するためのスプルブッシュ61が設けられている。スプルブッシュ61と対向する可動側金型10には、先端部がZ字形状のZピン65が貫通配置されている。このZピン65は、基端部をエジェクタプレート41により固定的に支持されており、可動側金型10に設けた挿通孔21に挿通されているため、エジェクタプレート41の昇降動作に伴って昇降する。また、Zピン65は、Z字状の先端部にアンダーカットと呼ばれるテーパーが設けられており、溶融樹脂をそこに流し込んで冷却固化させ、金型開き時にそのテーパー角の抵抗により、成形品を可動側金型10に保持させる役割を担っている。
第2のキャビティ11の成形面11aは、マイクロレンズアレイ50の表面を転写する面であり、凹状、或いは鏡面状となっている。
可動側金型10に形成した第2のキャビティ11の成形面11aは、凹状、或いは鏡面状の平面となっている。
第1のキャビティ3は、横断面形状がH形、その他、キャビティレイアウトにより多種多様な形状を有したランナー成形部12と、ランナー成形部12の両側方に連通して形成された薄肉板状の光学部品成形部13と、から構成されている。
本発明では、マイクロレンズアレイ50の表面側に設けたレンズ部(光学機能面)52については、成形・離型兼用エジェクタピン25の先端面に設けた成形面である光学機能面形成部25aによって成形する。
図2に示すように第2のキャビティ11の成形面11aには、エジェクタピン挿通穴20が複数個開口しており、内側に位置する二列(6個)のエジェクタピン挿通穴20内には成形・離型兼用エジェクタピン(第1のエジェクタピン)25が進退自在に支持され、外周縁に沿って配置された8個のエジェクタピン挿通穴20内には離型専用エジェクタピン30が進退自在に支持されている。
複数のエジェクタピン25、30のうち、マイクロレンズアレイのレンズ部52(光学部品の光学機能面)に対応する位置にある成形・離型兼用エジェクタピン(第1のエジェクタピン)25の先端面には光学機能面形成部25aが形成されている。成形・離型兼用エジェクタピンは、レンズ部成形機能と、成形品突き出し機能の2つの機能を併有している。
離型専用エジェクタピン30は、成形品を突き出して離型させる機能を有している。
両エジェクタピン25、30による突き出しによって、ランナー成形部12と薄肉板状の光学部品成形部13内で成形を受けた一体構造の成形品が離型される。
成形・離型兼用エジェクタピン25は、成形品としてのマイクロレンズアレイ50の光学部品仕様(マイクロレンズの個数や配列の仕方)により、マイクロレンズのコア領域(レンズの光学有効領域)に相当する可動側金型の領域に適宜配置される為、成形・離型兼用エジェクタピン25の数、太さは、各光学部品仕様により異なる。
各エジェクタピン25、30を一括して進退させるエジェクタピン進退機構40は、各エジェクタピン25、30の基端部を固定して昇降するエジェクタプレート41と、エジェクタプレート41を昇降させる図示しない駆動機構と、を備えている。可動側金型10の背面と金型取付け板15との間にはエジェクタプレート41の可動スペースとしての空間16が形成され、この空間内に露出する各エジェクタピン25、30の胴部にはコイルバネ(弾性部材)17が巻き回され、各エジェクタピン25、30を突出方向(上方)へ弾性付勢している。
エジェクタピン25、30の胴部とエジェクタピン挿通穴20の内壁との間に、Oリング18等のシール性を確保できる材料、部品を使用し、密閉性を高め、正圧・負圧供給手段70によってエジェクタピンとエジェクタピン挿通穴20との隙間からのみエアの吹き出し、キャビティ本体内空気の真空引きができる構造とした。
なお、薄肉板状の光学部品形状に対応して、各キャビティにはレンズ形成と離型の目的とした成形・離型兼用エジェクタピン25が6本、成形品の縁に一定間隔で配置された第2エジェクタピン30が8本設けられ、H形若しくはキャビティレイアウトにより多種多様な形状のランナーを金型部より離型するために、可動側金型103内にもエジェクタピン30を1本以上常設させる。
成形時には、両金型2、10を閉じた状態で、図1に示した如き退避位置にあるエジェクタプレート41を上昇(前進)させて両エジェクタピン25、30の先端部をキャビティ本体C内の溶融樹脂に突き出す。この時、コイルバネ17が圧縮される。エジェクタプレート41が下降(後退)する時は、圧縮されたコイルバネ17の復元力によりエジェクタプレート41は後退する。この動作は、金型のキャビティC内で溶融樹脂が冷却固化した後で、金型がある一定量開いてから行われるインターロック機構によって実現される。
本発明では、光学部品製造装置1を搭載する成形機の制御プログラムにより、両金型が閉じている状態でも、エジェクタプレート41の駆動機構を駆動させるようにした。それにより、溶融樹脂がキャビティ本体C内に充填された時、成形・離型兼用エジェクタピン25を微量に突き出すことができ、成形・離型兼用エジェクタピンの先端に設けた光学機能面形成部25aによりレンズ面やレンズ表面に加工されるべき微細形状を確実に転写できる。この突き出し状態を維持したままキャビティ本体内の樹脂は冷却固化され、その後、金型が開いて光学部品が取り出される。
また、溶融樹脂がキャビティ本体C内に充填された状態で、成形・離型兼用エジェクタピン25を突き出すことなく、溶融樹脂が冷却固化した後で、成形品を取り出す成形方法も可能である。この2つの成形方法は光学部品製造装置1が搭載される成形機の制御プログラムの変更により切り替えることができる。
この制御プログラムについて更に説明すると、仮に、射出成形時に離型兼用エジェクタピン25を突き出す量をキャビティ本体Cの厚さ寸法以上となるように誤って入力した場合、成形・離型兼用エジェクタピン25の先端部が対向する第1のキャビティ3の成形面3aと接触或いは衝突する恐れがある。これに対して本発明に係る制御プログラムでは、キャビティ本体Cの厚さ寸法との関係で、成形・離型兼用エジェクタピン25が突き出す量を入力できる範囲に制限を設けているため、誤った値が入力されても、入力エラーとなり表示部にその旨の表示をする。
本プログラムにより許容される入力範囲(成形・離型兼用エジェクタピンが転写時に突き出せる量)は、成形毎の突き出しバラツキと、成形された成形品の強度等から、キャビティ本体の厚み−0.1mmを成形・離型兼用エジェクタピンを転写時に突き出せる最大量とした。
図6(a)及び(b)は成形・離型兼用エジェクタピンをキャビティ本体内の溶融樹脂に対して突き出さないで成形を行った場合の成形品の要部形状を示す断面図であり、(c)及び(d)は成形・離型兼用エジェクタピンをキャビティ本体内の溶融樹脂に対して突き出して成形を行った場合の成形品の要部形状を示す断面図である。
このように同じ成形・離型兼用エジェクタピン25を用いた場合であっても突き出しの有無、突き出し量の大小によって得られる成形品の要部形状(光学機能面の形状)が異なってくる。
また、成形しようとする光学部品の仕様、形状により、成形・離型兼用エジェクタピンの本数や、その径は異なる。本件では、板状部51の面上に、φ0.3mm、高さ150μmのレンズ部52が6つ配置されたマイクロレンズアレイ50にて説明する。
図2に示した例に係る光学部品仕様では、マイクロレンズが6個、即ち成形・離型兼用エジェクタピン25が6本設置され、成形品の外縁部は成形品大きさから最適本数を求めた結果第2エジェクタピン30が8本設置される。成形・離型兼用エジェクタピン25の径はレンズ部52の直径により異なるが、レンズ部52の直径φ0.3mmに対し、成形・離型兼用エジェクタピンの直径を0.3mmにした場合、成形・離型兼用エジェクタピン自体の強度不足となり、成形・離型兼用エジェクタピンの破損、変形、コア部とのかじりが発生することから、レンズ部52の直径が微小な場合でも、成形・離型兼用エジェクタピン25は最低φ2mm以上の太さを必要とする。直径がφ2mm以上のレンズ部の場合は、レンズ部直径に対し、レンズ全表面を使用することも考慮して、レンズ直径+最低0.2mmのエジェクタピン径にすることが好ましい。離型専用エジェクタピン30に関しては、φ2mm以上であれば、強度十分である為、離型時に不具合は発生しない。
正圧・負圧供給手段70は、可動側金型10の内部に形成した通気配管71を介して各エジェクタピン挿通穴20と接続されており、通気配管71を介してキャビティ本体C内に正圧と負圧を選択的に供給するように構成されている。
次に本発明の光学部品製造装置による溶融樹脂射出工程における正圧・負圧供給手段70の動作について、図7、図8に基づいて説明する。図7は射出時の状態を示す断面図であり、図8は離型時の状態を示す断面図である。
まず、溶融樹脂が成形機ノズル60から金型スプルブッシュ部61及びランナー部12を通過してキャビティ本体C内に充填される。その樹脂が充填される直前まで、正圧・負圧供給手段70から負圧を供給してキャビティ本体内の空気を通気配管より排気する(図7参照)。排気は、成形・離型兼用エジェクタピン25とエジェクタピン挿通穴20の内壁との間には必ずかじり防止の為の隙間を設ける為、その隙間を経由して通気配管を通じて行う。排気は、実際には、真空ポンプ、コンバム等の付帯装置にて行う。
キャビティ本体C内への溶融樹脂の充填後、樹脂をそれぞれの光学部品形状に成形し、冷却固化させる。
その後、金型を開放し、成形・離型兼用エジェクタピン25と離型専用エジェクタピン30を同期して突出させることにより成形品を成形面11aから離型させる。
この成形品離型時に、正圧・負圧供給手段70に設けた電磁弁等の切替え手段を切替え制御して、通気配管71より正圧(圧縮空気)をキャビティ本体C内へ向けて供給し、圧縮空気を吹き出す。成形品を離型する際に、圧縮空気を吹き出すことで、離型性を向上させる事が可能となり、取り出し時の成形品の変形、反りを低減することができる。この離型時に吹き出す圧縮空気の圧力は種々の実験により、0.1Mpa〜0.8Mpaの範囲が好ましく、0.2Mpa〜0.6Mpaの範囲がより好ましいことが明かである。
なお、本例では、負圧供給による排気と、圧縮空気の供給時に共通の通気配管71を使用したが、別々の配管を設けてもよい。
本件光学部品製造装置は、光学部品に使用されるPMMA(アクリル樹脂)、COP(シクロオレフィンポリマー)、COC(シクロオレフィンコポリマー)、PC(ポリカーボネート)等一般的に光学部品に使用される樹脂すべてに対して適用できる光学部品製造装置である。
本件、光学部品製造装置を用いることにより、レンズ形状、及び、レンズ表面に加工された微細形状の転写性が向上された光学部品となり、且つ、成形品の反り、変形が低減された光学部品が製造できる。
なお、図9(a)及び(b)はマイクロレンズアレイを成形する際に成形・離型兼用エジェクタピン25を突き出さないことによって成形されるレンズ部の形状と、突き出すことによって形成されるレンズ部の形状を示している。
レンズ部の配置、レイアウトが同じマイクロレンズアレイを製造する場合であっても、成形・離型兼用エジェクタピン25を突き出さない場合には図9(a)に示したようにレンズ部に外周の溝部53が浅くなり、突き出す場合には(b)に示すように溝部53が深くなる。レンズ部52の曲率は同じであるが、溝部の深さを変えることによるメリットは次のような点にある。
即ち、(a)のように溝部53の深さが浅い場合における光入射面からレンズ焦点までの距離と、(b)のように深い場合の距離とが異なってくるが、従来の金型では(a)のように溝部を浅く構成した後で焦光点を調整するには溝部深さを再加工する必要があったが、本発明では成形時に焦点までの距離を成形・離型兼用エジェクタピン25の突出量の調整のみにより調整できることとなる。つまり、成形・離型兼用エジェクタピン25の突出長を種々調整可能に構成することにより製造されるレンズの焦光点を調整できることとなる。
次に、成形・離型兼用エジェクタピン25の先端面を微量突き出すことにより溶融樹脂にレンズ形状を転写することにより、通常の射出成形法によるよりも転写性を向上させて更に微細なパターンを溶融樹脂に転写させることができる。
本発明によれば、成形・離型兼用エジェクタピンの先端に設けた成形面を利用して光学有効面を転写するようにしているので、レンズ面及びレンズ表面の微細形状を確実に転写でき、且つ、離型性向上により反り、変形を抑制した薄肉板状の光学部品を作製できる。
本発明の一実施形態に係る射出成形用金型(光学部品製造装置)の構成を示す縦断面図である。 可動側金型のキャビティの平面図である。 (a)及び(b)は成形・離型兼用エジェクタピンと離型専用エジェクタピンの先端部の構成を説明する図である。 (a)及び(b)は成形・離型兼用エジェクタピンによる成形方法の一例を示す断面図である。 (a)及び(b)は成形・離型兼用エジェクタピンによる他の成形方法の一例を示す断面図である。 (a)及び(b)は成形・離型兼用エジェクタピンをキャビティ本体内の溶融樹脂に対して突き出さないで成形を行った場合の成形品の要部形状を示す断面図であり、(c)及び(d)は成形・離型兼用エジェクタピンをキャビティ本体内の溶融樹脂に対して突き出して成形を行った場合の成形品の要部形状を示す断面図である。 本発明の光学部品製造装置による溶融樹脂射出工程における正圧・負圧供給手段の動作についての説明図である。 本発明の光学部品製造装置による溶融樹脂射出工程における正圧・負圧供給手段の動作についての説明図である。 (a)及び(b)はマイクロレンズアレイを成形する際に成形・離型兼用エジェクタピンを突き出さないことによって成形されるレンズ部の形状と、突き出すことによって形成されるレンズ部の形状を示した図である。
符号の説明
1…光学部品製造装置、2…固定側金型、3…第1のキャビティ、3a…成形面、10…可動側金型、11…第2のキャビティ、11a…成形面、12…ランナー成形部、13…光学部品成形部、16…空間、17…コイルバネ、18…Oリング、20…エジェクタピン挿通穴、20a…一端開口、21…挿通孔、25…成形・離型兼用エジェクタピン、25a…光学機能面形成部、30…離型専用エジェクタピン、40…エジェクタピン進退機構、41…エジェクタプレート、50…マイクロレンズアレイ、51…板状体、52…レンズ部、53…溝部、60…成形機ノズル、61…スプルブッシュ、70…正圧・負圧供給手段、71…通気配管

Claims (4)

  1. 第1のキャビティを有した固定側金型と、前記固定側金型に向けて進退可能に構成され金型閉止時に該第1のキャビティと連通することにより光学部品成形用のキャビティ本体を形成する第2のキャビティを有した可動側金型と、前記可動側金型を貫通し且つ一端を前記第2のキャビティの成形面に開口させた複数のエジェクタピン挿通穴と、該各エジェクタピン挿通穴内に進退自在に支持されて一端面を前記一端開口から前記第2のキャビティ内に突出可能に構成されたエジェクタピンと、前記各エジェクタピンを一括して進退させるエジェクタピン進退機構と、を備え、
    複数の前記エジェクタピンのうちの前記光学部品の光学機能面に対応する位置にある成形・離型兼用エジェクタピンの先端部に光学機能面形成部を設けたことを特徴とする光学部品製造装置。
  2. 請求項1において、金型閉止時に形成される前記キャビティ本体内に溶融樹脂を射出中、或いは射出終了後に、前記成形・離型兼用エジェクタピンの先端部を該キャビティ本体内に突出し、所定時間経過後に該突出位置から退避させるように構成したことを特徴とする光学部品製造装置。
  3. 請求項1、又は2において、前記成形・離型兼用エジェクタピンの突出量を調整可能に構成したことを特徴とする光学部品製造装置。
  4. 請求項1、2、又は3において、前記キャビティ本体に対して、前記エジェクタピン挿通穴と成形・離型兼用エジェクタピンとの隙間より、正圧、或いは負圧を供給する正圧・負圧供給手段を備えたことを特徴とする光学部品製造装置。
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