JP2010058348A - 画像形成装置 - Google Patents

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健悟 椿
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直樹 岡崎
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達郎 渡辺
Yukihiro Asano
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Abstract

【課題】ライン型記録ヘッドから搬送ベルト上に空吐出を行う場合に搬送ベルトの清掃が十分でなく、搬送ベルトに対して大きな負荷変動を生じる。
【解決手段】用紙Pを搬送する搬送ベルト43と、用紙Pに対して液滴を吐出する記録ヘッド51と、記録ヘッド51から搬送ベルト43上に画像形成に寄与しない液滴を吐出させる制御をする空吐出制御手段を含む主制御部501と、搬送ベルト43上に吐出された液滴を清掃するクリーニング装置10とを備え、クリーニング装置10は搬送ベルト43のベルト移動方向と直交する方向に移動可能なクリーニング部材68を有し、搬送ベルト43上に吐出された複数の液滴がベルト移動方向に対して斜めに傾いたライン状に配列される空吐出画像DLが形成されるタイミングで記録ヘッド51の各ノズルから液滴を吐出させる制御をする。
【選択図】図8

Description

本発明は画像形成装置に関し、特に液滴を吐出する記録ヘッドを備える画像形成装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、これらの複合機等の画像形成装置として、例えばインク液滴を吐出する記録ヘッドを用いた液体吐出記録方式の画像形成装置としてインクジェット記録装置などが知られている。この液体吐出記録方式の画像形成装置は、記録ヘッドからインク滴を、搬送される用紙(紙に限定するものではなく、OHPなどを含み、インク滴、その他の液体などが付着可能なものの意味であり、被記録媒体あるいは記録媒体、記録紙、記録用紙などとも称される。)に対して吐出して、画像形成(記録、印字、印写、印刷も同義語で使用する。)を行なうものであり、記録ヘッドが主走査方向に移動しながら液滴を吐出して画像を形成するシリアル型画像形成装置と、記録ヘッドが移動しない状態で液滴を吐出して画像を形成するライン型ヘッドを用いるライン型画像形成装置がある。
なお、本願において、液体吐出方式の「画像形成装置」は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に液体を吐出して画像形成を行う装置を意味し、また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与すること(単に液滴を媒体に着弾させること)をも意味する。また、「インク」とは、インクと称されるものに限らず、記録液、定着処理液、液体などと称されるものなど、画像形成を行うことができるすべての液体の総称として用い、例えば、DNA試料、レジスト、パターン材料なども含まれる。
このような画像形成装置(以下、単に「インクジェット記録装置」ともいう。)においては、記録ヘッドは、インクをノズルから用紙に吐出させて記録を行なう関係上、ノズルからの溶媒の蒸発に起因するインク粘度の上昇や、インクの固化、塵埃の付着、さらには気泡の混入などにより吐出不良の状態となり、記録不良を起こすという問題を抱えている。
そのため、記録ヘッドからのインク滴吐出状態を良好に維持するため、印刷動作中に、画像形成に寄与しない液滴を吐出する、いわゆる空吐出動作を行うようにしている。
シリアル型画像形成装置にあっては、記録ヘッドを移動させながら記録を行うことから、空吐出を行なう位置を、用紙を搬送する搬送手段による用紙搬送経路外の領域に設定し、記録ヘッドの往復動作の一過程として搬送経路外で空吐出を行なうことができるため、印刷動作の中断時間は僅かであり、印刷速度が低下する問題は殆どない。
これに対して、記録ヘッドを移動させない状態(固定した状態)で画像形成を行うライン型画像形成装置にあっては、用紙搬送経路外に空吐出位置を設定した場合、印刷動作を中断させて記録ヘッドを搬送経路外の空吐出位置に移動させる必要があるため、相当の時間のロスが発生し、連続印刷及び高速印刷が実現されないという問題がある。
そこで、特許文献1には、連続印刷及び高速印刷に伴う印刷物の生産性を落とさないままで用紙上以外の領域で強制的に行なった空吐出インクをクリーニングする目的で、用紙搬送中の搬送ベルト上の所定の撥水性を有する吐出領域に吐出したインクに対して、クリーニングブレードを押し当て、そのまま吐出領域の隣に設置したメッシュ部を介してメッシュ部の裏側に設置した吸収体に掻き取ったインクを吸収させる構成が開示されている。
特開2004-114406号公報
特許文献2には、搬送ベルト上のインクの除去を確実に行なえるとともに、生産性を向上できることを目的として、表面の全体に撥液処理が施され、さらに複数個のディンプルや溝のような凹部を設けた搬送ベルトのほぼ同一の場所に対して、記録ヘッドの回復動作(予備吐出)を行うことによって、ベルト上の液滴を合体凝集させ、これを搬送ユニット下部のベルト転向位置でインク受けに自然落下させる構成が開示されている。
特許第3835468号号公報
特許文献3には、フラッシング領域が形成された搬送ベルトと、フラッシング領域を検出するためのフラッシング領域検出部と、インクジェットヘッドを制御する各インクジェットヘッド制御部とを備え、各インクジェットヘッド制御部は、フラッシング領域検出部の検出結果に基づいて、ノズル列単位でフラッシングを順次開始し、このとき、他のノズル列において用紙に印刷を施すためのインクの吐出を可能とする構成が開示されている。
特開2005−153379号公報
特許文献4には、用紙を搬送する搬送手段に付着した液滴を除去するため、用紙の略全幅にわたって接触するインク除去手段を有し、記録動作中、搬送手段の用紙が存在しない位置に、画像記録目的以外の空吐出を行う構成が開示されている。
特開平5−147219号公報
特許文献5には、搬送ベルト上の一部の領域に非インク吸収材部を設け、その領域に空吐出を行い、クリーニング部材でクリーニングする構成が開示されている。
特開2004−299218号公報
しかしながら、特許文献1に記載の構成にあっては、インク保持手段に吸収しきれずにメッシュ領域に残ったインクが搬送ベルトの駆動ローラその他の支持部材に転写し、いずれはベルト裏側に再転写して汚れるだけではなく、ローラその他の支持部材に転写したインクに紙粉や埃が付着、堆積することによって搬送ベルトに接触するローラ表面等が凸凹になり、搬送ベルトの速度が不安定になったり、振動が発生して用紙の送りが不安定になるおそれがある。
特許文献2に記載の構成にあっては、搬送ベルト表面において紙粉や埃が付着したところにインクが吐出されれば、インクと混ざりあい、粘度が高くなって搬送ユニット下部のインク受けに自然落下せずに搬送ベルト上に残ってしまうおそれがある。
さらに、用紙を搬送する搬送手段として搬送ベルトを使用するライン型画像形成装置において、記録ヘッドの移動を伴うことなく、しかも用紙を汚すことなく空吐出を行うには、搬送ベルト上に空吐出を行うことが好ましいところ、搬送ベルト上に空吐出を行った場合には、用紙裏面が空吐出の液滴で汚れないようにするため、搬送ベルト上に吐出された液滴を清掃する必要がある。
ところが、従来は、記録ヘッドの各ノズルから液滴を同時に吐出しているために、搬送ベルト上に付着した1ライン分の空吐出滴を同時に清掃しなければならないことから、空吐出滴に清掃部材が接触する時間が極めて短く、確実に空吐出滴を清掃除去できないという課題がある。また、清掃部材が搬送ベルトに接触する時間が短いと搬送ベルトに対して大きな負荷変動が生じるという課題もある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、ライン型記録ヘッドから搬送ベルト上に空吐出を行う場合に清掃部材が搬送ベルトに接触できる時間を長くし、確実に搬送ベルト上の空吐出滴を清掃できるようにすることを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、
用紙を搬送する搬送ベルトと、
前記用紙に対して液滴を吐出する複数のノズルが配列されたノズル列がベルト移動方向と直交する方向に配置された記録ヘッドと、
前記記録ヘッドから前記搬送ベルト上に画像形成に寄与しない液滴を吐出させる制御をする空吐出制御手段と、
前記搬送ベルト上に吐出された液滴を清掃する清掃手段と、を備え、
前記清掃手段は、前記搬送ベルトのベルト移動方向と直交する方向に移動可能な清掃部材を有し、
前記空吐出制御手段は、前記搬送ベルト上に吐出された複数の液滴がベルト移動方向に対して斜めに傾いたライン状に配列されるタイミングで前記記録ヘッドの各ノズルから前記液滴を吐出させる制御をする
構成とした。
ここで、前記空吐出制御手段は、前記記録ヘッドの液滴を吐出させるノズルを1又は複数ノズル毎に順次切替える構成とできる。この場合、前記空吐出制御手段は、前記記録ヘッドの一端部側のノズルから他端部側のノズルまで順次液滴を吐出させる第1空吐出動作と、前記記録ヘッドの他端部側のノズルから一端部側のノズルまで順次液滴を吐出させる第2空吐出動作とを、空吐出動作毎に交互に行う構成とできる。
また、前記清掃手段は、前記搬送ベルト上に吐出された液滴の配列方向と直交する方向が前記清掃部材の長手方向になる状態で前記清掃部材を移動させる構成とできる。
本発明に係る画像形成装置は、
用紙を搬送する搬送ベルトと、
前記用紙に対して液滴を吐出する複数のノズルが配列されたノズル列がベルト移動方向と直交する方向に配置された記録ヘッドと、
前記記録ヘッドから前記搬送ベルト上に画像形成に寄与しない液滴を吐出させる制御をする空吐出制御手段と、
前記搬送ベルト上に吐出された液滴を清掃する清掃手段と、を備え、
前記清掃手段は、前記搬送ベルトのベルト移動方向と直交する方向に移動可能な清掃部材を有し、
前記搬送ベルトの搬送面には、前記記録ヘッドから吐出された液滴が着弾する撥水領域が、ベルト移動方向に対して斜めに帯状に形成され、前記搬送ベルトの搬送面は、前記撥水領域以外の領域の摩擦係数が前記撥水領域の摩擦係数よりも高く形成され、
前記空吐出制御手段は、前記搬送ベルトの撥水領域に対して前記記録ヘッドの各ノズルから前記液滴を吐出させる制御をする
構成とした。
ここで、前記搬送ベルトの搬送面には互いに交差する方向に第1、第2の前記撥水領域が形成されている構成とできる。
本発明に係る画像形成装置は、
用紙を搬送する搬送ベルトと、
前記用紙に対して液滴を吐出する複数のノズルが配列されたノズル列がベルト移動方向と直交する方向に配置された記録ヘッドと、
前記記録ヘッドから前記搬送ベルト上に画像形成に寄与しない液滴を吐出させる制御をする空吐出制御手段と、
前記搬送ベルト上に吐出された液滴を清掃する清掃手段と、を備え、
前記清掃手段は、ベルト移動方向と直交する方向に配列された複数の清掃部材を有し、前記複数の清掃部材はベルト移動方向に傾斜して配設されている
構成とした。
ここで、前記空吐出制御手段は、前記搬送ベルト上に吐出された複数の液滴がベルト移動方向に対して斜めに傾いたライン状に配列され、かつ、ベルト搬送方向と直交する方向に複数列配列されるタイミングで前記記録ヘッドの各ノズルから前記液滴を吐出させる制御をする構成とできる。
また、前記複数の清掃部材は、ベルト移動方向と直交する方向に移動可能に配置されている構成とできる。
本発明に係る画像形成装置は、
用紙を搬送する搬送ベルトと、
前記用紙に対して液滴を吐出する複数のノズルが配列されたノズル列がベルト移動方向と直交する方向に配置された記録ヘッドと、
前記記録ヘッドから前記搬送ベルト上に画像形成に寄与しない液滴を吐出させる制御をする空吐出制御手段と、
前記搬送ベルト上に吐出された液滴を清掃する清掃手段と、を備え、
前記清掃手段は、ベルト移動方向と直交する方向に配列された複数の清掃部材を有し、前記複数の清掃部材はベルト移動方向に傾斜して配設され、
前記搬送ベルトの搬送面には、前記記録ヘッドから吐出された液滴が着弾する撥水領域が形成され、
前記空吐出制御手段は、前記搬送ベルト上に吐出された複数の液滴がベルト移動方向に対して斜めに傾いたライン状に配列され、かつ、ベルト搬送方向と直交する方向に複数列配列されるタイミングで、前記記録ヘッドの各ノズルから前記撥水領域に対して前記液滴を吐出させる制御をする
構成とした。
ここで、前記搬送ベルトの搬送面には、複数の撥水領域がベルト移動方向に対して斜めに帯状に形成されて、ベルト移動方向と直交する方向に配列されている構成とできる。
また、前記撥水領域は、ベルト移動方向と直交する方向に形成された一本の帯状の領域である構成とできる。
本発明に係る画像形成装置は、
用紙を搬送する搬送ベルトと、
前記用紙に対して液滴を吐出する複数のノズルが配列されたノズル列がベルト移動方向と直交する方向に配置された記録ヘッドと、
前記記録ヘッドから前記搬送ベルト上に画像形成に寄与しない液滴を吐出させる制御をする空吐出制御手段と、を備え、
前記搬送ベルトの搬送面には、前記記録ヘッドから吐出された液滴が着弾する撥水領域が、ベルト移動方向に対して斜めに帯状に形成され、
前記空吐出制御手段は、前記搬送ベルトで前記用紙を搬送するとき、前記用紙で覆われていない前記撥水領域に対して前記画像形成に寄与しない液滴を吐出させる
構成とした。
本発明に係る画像形成装置は、
用紙を搬送する搬送ベルトと、
前記用紙に対して液滴を吐出する複数のノズルが配列されたノズル列がベルト移動方向と直交する方向に配置された記録ヘッドと、
前記記録ヘッドから前記搬送ベルト上に画像形成に寄与しない液滴を吐出させる制御をする空吐出制御手段と、を備え、
前記空吐出制御手段は、前記搬送ベルトで前記用紙を搬送するとき、前記用紙で覆われていない領域に対し、前記搬送ベルト上に吐出された複数の液滴がベルト移動方向に対して斜めに傾いたライン状に配列されるタイミングで前記記録ヘッドの各ノズルから前記液滴を吐出させる制御をする
構成とした。
本発明に係る画像形成装置は、
用紙を搬送する搬送ベルトと、
前記用紙に対して液滴を吐出する複数のノズルが配列されたノズル列がベルト移動方向と直交する方向に配置された記録ヘッドと、
前記記録ヘッドから前記搬送ベルト上に画像形成に寄与しない液滴を吐出させる制御をする空吐出制御手段と、
前記搬送ベルト上に吐出された液滴を清掃する清掃手段と、を備え、
前記空吐出制御手段で制御されて前記搬送ベルト上に吐出された複数の液滴の並び方向及び前記搬送ベルト上の液滴を清掃する前記清掃手段の清掃部材の向きの少なくともいずれかがベルト移動方向に対して斜めに傾いている
構成とした。
ここで、前記搬送ベルト上に吐出された複数の液滴が前記記録ヘッドのノズル列に対応して1本のライン状に配列される構成とできる。
また、前記搬送ベルト上に吐出された複数の液滴が前記記録ヘッドのノズル列の複数のノズル群に対応して複数本のライン状に配列される構成とできる。
本発明に係る画像形成装置によれば、搬送ベルトのベルト移動方向と直交する方向に移動可能な清掃部材を有し、搬送ベルト上に吐出された複数の液滴がベルト移動方向に対して斜めに傾いたライン状に配列されるタイミングで記録ヘッドの各ノズルから液滴を吐出させる制御をする構成としたので、清掃部材が搬送ベルトに接触する時間が比較的長くなり、確実に搬送ベルト上の空吐出滴を清掃でき、しかも搬送ベルトに対する大きな負荷変動が生じることが低減される。
本発明に係る画像形成装置によれば、搬送ベルトのベルト移動方向と直交する方向に移動可能な清掃部材を有し、搬送ベルトの搬送面には、記録ヘッドから吐出された液滴が着弾する撥水領域が、ベルト移動方向に対して斜めに帯状に形成され、搬送ベルトの搬送面は、撥水領域以外の領域の摩擦係数が撥水領域の摩擦係数よりも高く形成され、搬送ベルトの撥水領域に対して記録ヘッドの各ノズルから液滴を吐出させる制御をする構成としたので、清掃部材が搬送ベルトに接触する時間が比較的長くなり、確実に搬送ベルト上の空吐出滴を清掃でき、しかも搬送ベルトに対する大きな負荷変動が生じることが低減される。
本発明に係る画像形成装置によれば、搬送ベルト上に吐出された空吐出滴を清掃するベルト移動方向と直交する方向に配列された複数の清掃部材を有し、複数の清掃部材はベルト移動方向に傾斜して配設されている構成としたので、清掃部材が搬送ベルトに接触する時間が比較的長くなり、確実に搬送ベルト上の空吐出滴を清掃でき、しかも搬送ベルトに対する大きな負荷変動が生じることが低減される。
本発明に係る画像形成装置によれば、搬送ベルト上に吐出された液滴を清掃するベルト移動方向と直交する方向に配列された複数の清掃部材を有し、複数の清掃部材はベルト移動方向に傾斜して配設され、搬送ベルトの搬送面には、記録ヘッドから吐出された液滴が着弾する撥水領域が形成され、搬送ベルト上に吐出された複数の液滴がベルト移動方向に対して斜めに傾いたライン状に配列され、かつ、ベルト搬送方向と直交する方向に複数列配列されるタイミングで記録ヘッドの各ノズルから撥水領域に対して液滴を吐出させる制御をする構成としたので、清掃部材が搬送ベルトに接触する時間が比較的長くなり、確実に搬送ベルト上の空吐出滴を清掃でき、しかも搬送ベルトに対する大きな負荷変動が生じることが低減される。
本発明に係る画像形成装置によれば、搬送ベルトの搬送面には、記録ヘッドから吐出された液滴が着弾する撥水領域が、ベルト移動方向に対して斜めに帯状に形成され、搬送ベルトで用紙を搬送するとき、用紙で覆われていない撥水領域に対して画像形成に寄与しない液滴を吐出させる構成としたので、搬送ベルト上の空吐出滴を清掃する清掃部材が搬送ベルトに接触する時間が比較的長くなり、確実に搬送ベルト上の空吐出滴を清掃でき、しかも搬送ベルトに対する大きな負荷変動が生じることが低減される。
本発明に係る画像形成装置によれば、搬送ベルトで用紙を搬送するとき、用紙で覆われていない領域に対し、搬送ベルト上に吐出された複数の液滴がベルト移動方向に対して斜めに傾いたライン状に配列されるタイミングで記録ヘッドの各ノズルから液滴を吐出させる制御をする構成としたので、搬送ベルト上の空吐出滴を清掃する清掃部材が搬送ベルトに接触する時間が比較的長くなり、確実に搬送ベルト上の空吐出滴を清掃でき、しかも搬送ベルトに対する大きな負荷変動が生じることが低減され、更に、紙間に係わらず空吐出を行うことができて印刷速度の向上を図れる。
本発明に係る画像形成装置によれば、搬送ベルト上に吐出された複数の液滴の並び方向及び搬送ベルト上の液滴を清掃する清掃部材の向きの少なくともいずれかがベルト移動方向に対して斜めに傾いている構成としたので、清掃部材が搬送ベルトに接触する時間が比較的長くなり、確実に搬送ベルト上の空吐出滴を清掃でき、しかも搬送ベルトに対する大きな負荷変動が生じることが低減される。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置ついて図1を参照して説明する。なお、図1は同画像形成装置の全体構成を説明する概略構成図である。
この画像形成装置はライン型画像形成装置であり、用紙Pを積載し給紙する給紙部1と、印刷された用紙Pを排紙積載する排紙部2と、用紙Pを給紙部3から排紙部3まで搬送する搬送ユニット4と、搬送ユニット4によって搬送される用紙Pに液滴を吐出し画像を形成する画像形成ユニット5と、搬送ユニット4の搬送ベルト43上に空吐出された液滴を清掃除去する清掃手段であるクリーニング装置10などとを備えている。
給紙部2は、用紙Pを積載する給紙トレイ21と、給紙トレイ21から用紙Pを一枚ずつ分離して給紙する用紙送りローラ対22と、レジストローラ対23と、用紙Pの搬送を案内するガイド部材などを備えている。
搬送ユニット4は、駆動ローラ(搬送ローラ)41と従動ローラ42との間に掛け回された無端状の搬送ベルト43と、搬送ベルト43を帯電させる帯電ローラ44と、画像形成ユニット5に対向する位置で搬送ベルト43を背面から支持するプラテン部材45などとを有し、搬送ベルト43が周回移動することによって用紙Pを静電吸着して図中左から右方向へ搬送する。なお、搬送ベルト43としては、この実施形態では表面(用紙吸着面)全面が撥水性を有するものを使用している。
画像形成ユニット5は、搬送ベルト43上に吸着保持されて搬送される用紙Pに対して4色分のインク(イエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックK)の液滴を吐出する4個のフルライン型記録ヘッド51Y、51M、51C、51K(以下、色の区別しないときは「記録ヘッド51」という。)と、各記録ヘッド51にインクを供給するインクタンク52などとを有している。4個の記録ヘッド51は、後述する図2にも示すように、液滴をそれぞれ吐出する複数のノズル50nが配列されたノズル列50が用紙搬送方向と直交する方向に配置されたものであり、ノズル列50の長さが用紙Pの紙幅に対応する長さを有するフルライン型ヘッドである。
クリーニング装置10は、画像形成ユニット5よりもベルト移動方向下流側に配置され、搬送ベルト43上に吐出された画像形成に寄与しない液滴(空吐出滴)を清掃除去する。
排紙部3は、搬送ベルト43から分離爪32で分離された用紙Pを積載保持する排紙トレイ31を有している。
また、レジストローラ対23の用紙搬送方向上流側(以下、単に「上流側」という。)には用紙Pの位置及び大きさを読み取る第1用紙検出部11が配置され、画像形成ユニット5の上流側には記録ヘッド51からの滴吐出タイミング決定用の記録位置検出部12が配置され、画像形成ユニット5の下流側には用紙Pの位置を読み取る第2用紙検出部13が配置され、従動ローラ42の上方には用紙Pの紙詰まりや次の用紙Pの供給タイミング決定用の用紙終端検出部14がそれぞれ配置されている。
次に、クリーニング装置10の詳細について図2を参照して説明する。なお、図2は同クリーニング装置の平面説明図である。
クリーニング装置10は、搬送ベルト43の移動方向と直交する方向に、搬送ベルト43の搬送面(表面)と平行に配置されたキャリッジガイド軸61にキャリッジ62が摺動自在に保持されている。このキャリッジ62は、駆動モータ63によって回転される駆動プーリ64Aと従動プーリ64Bとの間に掛け回されたタイミングベルト65が連結されて、用紙搬送方向と直交する方向に往復移動される。
また、キャリッジ62の一部62aには揺動軸66を介してホルダ67が揺動可能に取り付けられ、ホルダ67には清掃部材であるクリーニング部材68が回転可能に保持されている。クリーニング部材68は外周面に吸収部材を巻き付けたローラ部材である。なお、ホルダ67は、ホルダ67の角度を検出するホルダ角度検知手段の検出結果に応じてキャリッジ62に設けられた図示しない駆動部が駆動されて清掃時に所定の角度に姿勢制御される。
また、クリーニング部材68は、搬送ベルト43の表面(搬送面)に対してクリーニング(清掃)に必要な押し付け力が発生するように、ホルダ67とキャリッジ62との連結部においてばね等で付勢されている。またキャリッジ62が往復移動する方向に応じて搬送ベルト43に対して連れ回り(厳密にはこすりながら連れ回り)するように軸受けを介してホルダ67に支持されるが、軸受け部に粘性クラッチを更に設け、ローラ部材であるクリーニング部材68の連れ回り時に負荷が発生するようにするか、逆転或いは連れ回りする方向に増速回転するように駆動部を設ければ、クリーニング性が更に向上する。
また、キャリッジ62の往復移動範囲の両端部には、キャリッジ62の位置を検出するポジションセンサ69a、69bが設けられ、キャリッジ62の往復移動範囲を制限している。なお、キャリッジ62は一方のポジションセンサ69a、69bの位置でクリーニング開始まで待機している。
次に、この画像形成装置における制御部の概要について図3のブロック説明図を参照して説明する。
この制御部は、この画像形成装置全体の制御を司る本発明に係る空吐出制御手段を兼ねるマイクロコンピュータ、画像メモリ、通信インタフェースなどで構成した主制御部(システムコントローラ)501を備えている。主制御部501は、外部の情報処理装置(ホスト側)などから転送される画像データ及び各種コマンド情報に基づいて用紙に画像を形成するために、印刷制御部502に印刷用データを送出する。
印刷制御部502は、主制御部501からの受領する印刷データ信号に基づいて、記録ヘッド51のノズル列50のノズル50nから液滴を吐出させるための圧力発生手段を駆動するためのデータを生成し、このデータの転送及び転送の確定などに必要な各種信号などをヘッドドライバ503に転送するとともに、駆動波形データ格納手段である記憶部、駆動波形のデータをD/A変換するD/A変換器及び電圧増幅器や電流増幅器等で構成される駆動波形生成部、ヘッドドライバ503に与える駆動波形を選択する選択手段を含み、1の駆動パルス(駆動信号)或いは複数の駆動パルス(駆動信号)で構成される駆動波形を生成してヘッドドライバ503に出力して、記録ヘッド51を駆動制御する。
また、主制御部501は、モータドライバ504を介して、搬送ベルト43を周回移動させる用紙送りモータ505、クリーニング装置10のキャリッジ62を移動させる駆動モータ63を駆動制御する。なお、主制御部501は、給紙部2からの用紙Pの給紙を行う給紙モータの駆動制御、帯電ローラ44に対するACバイアスの供給制御なども行うが図示を省略している。
また、主制御部501には、前述した各種検出部11ないし14、その他の各種センサを含むセンサ群506からの検出信号が入力され、また、操作部507との間で各種情報の入出力及び表示情報のやり取りを行う。
なお、画像形成装置の制御部については本実施形態のみで図示し、以下に説明する各実施形態における個々の制御部の図示は省略しているが、上記制御部と同様な構成に構成される制御部の主制御部によって本発明における空吐出制御手段が構成されている。
次に、この画像形成装置における画像形成動作について説明する。
印刷すべき画像データが情報処理装置から主制御部501内の通信インタフェースを介して入力され、内部の画像メモリに格納される。主制御部501は、図示しない用紙送り駆動部により用紙送りローラ対22を駆動し、給紙トレイ21上の最上の用紙Pを分離してレジストローラ対23に向けて給紙するとともに、所定のタイミングで搬送ベルト43の帯電及び周回移動を開始する。
そして、主制御部501は、用紙検出部11による用紙検出信号を受け取ると、所定のタイミングの後、レジストローラ対22を駆動し、用紙Pを搬送ベルト43上に送り出す。なお、第2用紙検出部13はクリーニング装置10の始動タイミング検出手段も兼ねており、用紙Pの後端部が検知されると、所定のタイミングの後、クリーニング装置10の動作が開始するように構成されている。また、記録位置検出部12のセンサが第2用紙検出部11の役割を担うこともできる。さらに、搬送ローラ41又は従動ローラ42の回転を検出するロータリーエンコーダを設け、記録位置検出部12のセンサが用紙Pの先端を検知してからクリーニング装置10の始動タイミングを設定することもできる。
その後、主制御部501は、用紙Pの先端部が記録位置検出部12のセンサ部に到達したことが検出されると、各記録ヘッド51から所定のタイミングによって搬送された用紙Pに対して画像データに応じて液滴を吐出させて画像を形成する。すなわち、図示しない画像メモリに蓄えられた画像データは印刷制御部502に転送されて色ごとのドットのデータに変換され、このドットデータに応じてヘッドドライバ503を介して記録ヘッド51が駆動されることで、ノズル50nから所要の液滴が吐出される。
なお、記録ヘッド51は、記録位置検出部12からの検出結果をもとに用紙Pの搬送速度に同期して滴吐出タイミングが制御され、用紙Pの搬送を停止させることなく用紙P上に画像を形成できる。
そして、画像が形成された用紙Pは引き続き搬送ベルト43によって搬送され、排紙部3の排紙トレイ31上に排出される。
次に、制御部による空吐出制御について図4に示すフロー図及び図5ないし図10の説明図を参照して説明する。
印字中又は待機中において、特定のノズルの使用頻度が低くなり、ある時間以上インクが吐出されない状態が続くと、ノズル近傍のインク溶媒が蒸発してインク粘度が高くなる現象が発生し、このような状態になると記録ヘッド51から吐出する液滴の吐出不良(噴射曲がりや吐出不能)が生じることから、画像形成に寄与しない液滴(空吐出滴)を吐出させて劣化インク(粘度が上昇したノズル近傍のインク)を排出する空吐出動作を行う。
この空吐出動作は、予め定められた非稼働ノズルの経過時間或いは記録回数経過した後に実施される。
そこで、主制御部501は、図4に示すように、所定時間又は所定回数に達するまで記録動作が連続的に行われて、空吐出実行がエントリイされたときには、次に搬送される用紙Pの先端を第1用紙検出部11によって検知しておき、現在搬送中(画像形成中)の用紙Pの後端が記録位置検出部12の検知位置を通過した後に、記録ヘッド51から空吐出滴を搬送ベルト31に吐出させる。
つまり、現在搬送中の用紙Pの後端と次に搬送される用紙Pの先端との搬送間隔を利用し、記録ヘッド51との対向位置に用紙Pの相互の隙間(紙間)が位置したときに、その紙間の搬送ベルト43に向けて記録ヘッド51から空吐出滴を吐出させる。これにより未使用による乾燥したインクや粘性が変化した不良インクが記録ヘッド51のノズル50nから除去される。
この場合、記録ヘッド51Yから空吐出を行なった後、紙間位置が各記録ヘッド51M、51C、51Kとの対向位置に順次移動したときに、その紙間における搬送ベルト43に向けて各ヘッド18M、18C、18Kからプリントに寄与しないインクを吐出して、各色の各記録ヘッド51M、51C、51Kから同様に空吐出を行なって、4つの記録ヘッド51による空吐出滴に着弾位置がほぼ同一の箇所になるように、打滴場所に、他の記録ヘッド18M、18C、18Kからのインクが吐出されるように、4つの記録ヘッド5
なお、空吐出動作時における各記録ヘッド51の滴吐出タイミングのずらし方は通常印字時の各記録ヘッド51の滴吐出タイミングのずらし方と全く同様である。異なるのは、空吐出動作時には記録位置検出部11による用紙P後端の検出信号を基準にしているのに対して、通常印字時は用紙P先端の検出信号を基準にしていることである。
ここで、本実施形態では、記録ヘッド51のノズル列50を構成する複数のノズル50nからの滴吐出タイミングを順次切替えることによって、搬送ベルト43上に空吐出された空吐出滴が、ベルト移動方向に対して斜めに(傾斜して)ライン状に配列されるようにしている。
まず、図5を参照して空吐出のタイミング制御の一例について説明する。図5に示すように、記録ヘッド51のノズル列50のベルト移動方向と直交する方向の一端部側のノズル50n1から吐出を開始して、順次ノズル50n2、……他端部側のノズル50nm(m個のノズル50nとする。)へと1ノズル毎に滴吐出タイミングを順次ずらしながら吐出させる。これにより、搬送ベルト43上に空吐出された空吐出滴D1〜Dmはベルト移動方向に対して角度θ1の傾きを持つライン状に配列される(以下、空吐出滴がライン状に配列された画像を「空吐出画像DL」ともいう。)。なお、図5などでは判り易くするために記録ヘッド51は1色分のみを示しているが、実際は他の3色分の記録ヘッド51からも同様着弾位置に着弾される制御される。
次に、図6を参照して空吐出のタイミング制御の他の例について説明する。図6に示すように、記録ヘッド51のノズル列50のベルト移動方向と直交する方向の他端部側のノズル50nmから吐出を開始して、順次ノズル50m−1、……一端部側のノズル50n1(m個のノズル50nとする。)へと1ノズル毎に滴吐出タイミングを順次ずらしながら吐出させる。これにより、搬送ベルト43上に空吐出された空吐出滴Dm〜D1が、図5の例とはベルト移動方向に対して逆方向に、角度θ1の傾きを持つライン状に配列される空吐出画像DLが得られる。なお、図5などでは判り易くするために記録ヘッド51は1色分のみを示しているが、実際は他の3色分の記録ヘッド51からも同様着弾位置に着弾される制御される。
次に、図7を参照して空吐出のタイミング制御の更に他の例について説明する。図7に示すように、記録ヘッド51のノズル列50のベルト移動方向と直交する方向の一端部側のノズル50n1、50n2から吐出を開始して、順次ノズル50n3、……他端部側のノズル50nm(m個のノズル50nとする。)へと2つのノズル毎に滴吐出タイミングを順次ずらしながら吐出させる。これにより、搬送ベルト43上に空吐出された空吐出滴D1〜Dmがベルト移動方向に対して角度θ2の傾きを持つライン状に配列された空吐出画像DLが得られる。
このように、ライン状に空吐出滴を配置する場合、複数個のノズル毎(ノズル群毎)に滴吐出タイミングを切替えることによって、空吐出に要する所要時間を短縮することができるとともに、図5及び図6よりθ1<θ2とすることができて、空吐出に使用する搬送ベルト43の領域がベルト移動方向で狭くなる。空吐出に使用する搬送ベルト43の領域がベルト移動方向で狭くなることで、後続の用紙P2の先端Psを先行の用紙P1の後端Peに近づけることも可能となり、その分、単位時間における印刷枚数が増えて、印刷効率が向上する。
なお、ヘッドが有するノズル数が奇数であった場合、最後に吐出するノズル群の数は奇数となるが、空吐出の動作及びそのタイミングには何ら問題はない。また、ここでは、2個のノズルごとに同じ空吐出タイミングで空吐出を行っているが、3個以上とすることもできる。
次に、搬送ベルト43上に付着した液滴をクリーニング装置10によって清掃除去するクリーニング動作が行われる。このクリーニング動作について図8ないし図12を参照して説明する。なお、図8ないし図12では先行の用紙P1の図示は省略する。
まず、前述したように、空吐出動作時には、図8に示すようにキャリッジ62がポジションセンサ69aで検知されているときは記録ヘッド51のノズル50n1側から液滴が空吐出される(図5の方向:このときを「第1の空吐出動作」という。)る。図12に示すようにキャリッジ62がポジションセンサ69bで検知されているときは記録ヘッド51のノズル50nm側から液滴が空吐出される(図6の方向:このときを「第2の空吐出動作」という。)。
そこで、前述したように、用紙Pの後端が記録位置検出部12の検知位置を通過した後に第1の空吐出動作が開始されると、所定のタイミングの後、主制御部501によりクリーニング開始命令が下されると、図8に示すように、キャリッジ駆動モータ63が同図で反時計方向に回転を開始し、キャリッジ62が矢示方向に移動を開始し、搬送ベルト43上に付着している空吐出滴Dをクリーニング部材68によって除去して清掃する。
クリーニング動作を開始してから、クリーニング部材68が搬送ベルト43の幅方向(ベルト移動方向と直交する方向)の中央付近まで移動した状態を図9に示している(なお、クリーニング部材68によって拭き取られた空吐出滴Dを破線で図示(滴De)している。)。更に、キャリッジ62が矢示方向(図で下方向)移動して行き、搬送ベルト43表面のクリーニングが完了した時点の状態を図10に示している。その後、キャリッジ62は、他方のポジションセンサ69bで検知されるまで移動を続け、図11に示すように、検知された時点で停止し待機状態となる。
なお、クリーニング動作中は、前述したように、クリーニング部材68はその長手方向が常にほぼ90°になるように図示しない姿勢制御手段よって姿勢制御される。
次に、第2の空吐出動作による空吐出滴の清掃について図12を参照して説明する。
まず、キャリッジ68がポジションセンサ69bで検知された位置で待機しているとき、クリーニング部材68はその長手方向が前述した方向とは逆方向に常にほぼ90°になるように図示しない姿勢制御手段よって姿勢制御された状態で、前述したと同様にして搬送ベルト43上に吐出された空吐出滴Dをクリーニング部材68によって清掃する。
次に、クリーニング装置10のクリーニング部材の他の例について図13及び図14を参照して説明する。なお、図13はクリーニング部材の側面説明図、図14は同じくクリーニング時の説明図である。
この例は、ブレード方式としたものであり、クリーニング部材68は、厚さ0.1〜0.2mm程度のPETシートなどの可撓性を有するブレード68Aの上面に、フェルトやスポンジなどの吸収部材68Bを設けて、ベース部材68Cと押え部材68Dとでブレード68Aと吸収部材68Bを挟んで構成している。
ここで、図13に示すように、ブレード68Aの先端と吸収部材68Bの先端との間にわずかな段差を設けたが、空吐出による液滴量がそれほど多くない場合には段差はほぼブレード68Aの先端に対して吸収部材68Bの先端が同一面か、0.5mm程度吸収部材68Bが後退させることが好ましいことが実験の結果確認された。
また、図14に示すように、ブレード68Aの搬送ベルト43に対する押付け角(取付け角)βは、鋭角、即ち吸収部材68Bよりもブレード68Aの先端部が先に空吐出滴Dに接触するように、ホルダ67に取付けられている。このような角度でブレード68Aを押し付ければ、空吐出滴Dがブレード68Aの先端部で広がってしまう前に、吸収部材68Bに効果的に吸収されることが確認された。具体的は、ブレード68Aの押し付け角を、30〜45°程度に調整すると、空吐出滴Dの効果的な掻き取り/吸収が可能である。
なお、クリーニング部材68で空吐出滴Dのクリーニングを繰り返してゆくと、クリーニング部材68は、いずれは液滴を吸収しきれなくなり、クリーニングが満足に実行できなくなる。
そこで、この場合には、例えばキャリッジ62にクリーニング部材68の重さを検知するセンサを設け、キャリッジ62が装置本体の電源投入時や、印刷ジョブ完了時の待機状態にあるときに、クリーニング部材68の重さが所定の値に達したことが検出されたときに、主制御部501から操作部507に対してクリーニング部材68の交換をユーザに促す表示を行うようにする。
このように、この第1実施形態では、搬送ベルトのベルト移動方向と直交する方向に移動可能な清掃部材を有し、搬送ベルト上に吐出された複数の液滴がベルト移動方向に対して斜めに傾いたライン状に配列されるタイミングで記録ヘッドの各ノズルから液滴を吐出させる制御をする構成としているので、清掃部材が搬送ベルトに接触する時間が比較的長くなり、確実に搬送ベルト上の空吐出滴を清掃でき、しかも搬送ベルトに対する大きな負荷変動が生じることが低減される。
また、上記実施形態において、搬送ベルト43が用紙を搬送する速度及び記録ヘッド51から空吐出を行うノズルを切り替える速度に対して、清掃部材(クリーニング部材68)の移動速度を同期させることによって、用紙の搬送速度が変わっても、搬送ベルト上に空吐出された液滴をもれなく確実にクリーニングすることができる。
また、記録ヘッド51から空吐出を行うノズルを切り替える速度を一定とすれば、清掃部材の移動速度も一定速度とすることができる。
また、上記実施形態で説明したように、クリーニング部材68を搬送ベルト43の幅方向の一端部から他端部まで連続して移動するようにすることで、搬送ベルトの幅方向全てを1回で清掃できるとともに、クリーニング部材68を搬送ベルト43の外側に待機させることができ、用紙搬送時にはクリーニング部材68に用紙が引っ掛かることがなくなる。
また、クリーニング部材68の搬送ベルト43のベルト移動方向と直交する方向への移動を、往復ではなく、クリーニング動作ごとに、片道動作とすることで、クリーニング部材68の移動時間を短縮できる。
また、記録ヘッド51の空吐出を実行するノズル数を複数個単位で行うことで、空吐出の所要時間を短縮できると共に、後続の用紙先端部を、先行の用紙の後端部に近づけることも可能となり、その分、単位時間における印字枚数が増えて、印字効率が向上する。
また、クリーニング部材68の長手方向を、空吐出によって生ずる液滴の配列方向に対して、直交する方向に配設することで、クリーニング部材68が空吐出滴に対して取りこぼすことなく、より有効に除去することができる。
また、クリーニング部材68の長手方向を、空吐出によって生ずる空吐出滴配列方向に対して、直交する方向に配設させるための機構を、クリーニング部材68を備えるキャリッジ(清掃部材保持手段)62側に設けることで、例えばクリーニング部材68を回転機構を有するローラにした場合、回転させる機構(手段)と、直交する方向に配設させるための機構(手段)を分離でき、機構が簡単になる。
また、クリーニング部材68をキャリッジ62に対して着脱可能に装着することで、清掃部材を小型化でき、クリーニング部材68の交換も容易になる。
また、クリーニング部材68が吸収した液滴量を検知して、検知した液滴量が所定の値に達したとき、検知信号を出力する検知手段を設けることで、ユーザがキャリッジに収納されているクリーニング部材68の交換時期を容易に知ることが可能となり、新品への交換も容易にできる。
次に、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置について図15及び図16を参照して説明する。なお、図15は同画像形成装置の全体構成を示す側面概略説明図、図16は同じく要部平面説明図である。
この画像形成装置は、装置本体101と、用紙Pを積載し給紙する給紙トレイ102と、印刷された用紙Pを排紙積載する排紙トレイ103と、用紙Pを給紙トレイ102から排紙トレイ103まで搬送する搬送ユニット104と、搬送ユニット104によって搬送される用紙Pに液滴を吐出し印字する記録ヘッドユニット(ヘッドモジュール)151を含む画像形成ユニット105と、印刷終了後又は所要のタイミングで画像形成ユニット105の各記録ヘッドの維持回復を行う維持回復機構である維持回復装置107と、画像形成ユニット105のヘッドモジュール151にインクを供給するインクタンクユニット108と、インクタンクユニット108にインクを供給するメインタンクユニット109と、搬送ユニット104の搬送ベルト143に空吐出された空吐出滴を清掃除去する清掃手段としてのクリーニング装置110とを備えている。
装置本体101は、図示しない前後側板及びステーなどで構成されており、給紙トレイ102上に積載されている用紙Pは、分離ローラ121及び給紙ローラ122によって1枚ずつ搬送ユニット104に給紙される。
搬送ユニット104は、搬送駆動ローラ141Aと搬送従動ローラ141Bと、これらのローラ141A、141B間に掛け回された無端状の搬送ベルト143とを備えている。この搬送ベルト143の表面には複数の図示しない穴が形成されており、搬送ベルト143の下部には用紙Pを吸引する吸引ファン144が配置されている。また、搬送駆動ローラ141A、搬送従動ローラ141B上部には、それぞれ搬送ガイドローラ142A、142Bが図示しないガイドに保持されて、自重にて搬送ベルト143に当接している。
搬送ベルト143は、搬送駆動ローラ141Aが図示しないモータにより回転されることで周回移動し、用紙Pは搬送ベルト143上に吸引ファン144により吸い付けられ、搬送ベルト143の周回移動によって搬送される。なお、搬送従動ローラ141B、搬送ガイドローラ142、142Bは搬送ベルト143に従動して回転する。
搬送ユニット104の上部には用紙Pに印字する液滴を吐出する複数のヘッドモジュール151で構成される画像形成ユニット105が矢示A方向(及び逆方向)に移動可能に配置されている。この画像形成ユニット105は、維持回復動作時(クリーニング時)には維持回復装置107上方まで移動され、画像形成時には図15の位置に戻される。
画像形成ユニット105は、図17及び図18に示すように、液滴を吐出する複数のノズル150nを配列したノズル列150A、150Bが形成されたノズル面150Cを有する複数のヘッド150を一列に配列し、各ヘッド150にインクを供給する分岐部材154とともに一体化したヘッドモジュール151A、151B、151C、151Dが、用紙搬送方向に沿って並べてラインベース部材152に取付けられて配置されている。
ここでは、ヘッドモジュール151A、151Bの2つのノズル列の一方でイエロー(Y)の液滴を、他方でマゼンタ(M)の液滴を吐出し、また、ヘッドモジュール151C、151Dの2つのノズル列の一方でシアン(C)の液滴を、他方でブラック(K)の液滴を吐出する。つまり、この画像形成ユニット105は、同じ色の液滴を吐出する2つのヘッドモジュール151が用紙搬送方向に並べて配置され、2つのヘッドモジュール151で用紙幅相当の1列分のノズル列が構成されている構成としている。
この画像形成ユニット105の上流側にはインクタンクユニット108のインクタンク181(図示の都合上1つのインクタンクのみ符号を付している。)が配置され、供給チューブ182を介して各ヘッドモジュールユニット151に供給され、インクタンク181とヘッドモジュール151との水頭差によりヘッドモジュール151の各ヘッド150に対する負圧が形成される。このインクタンクユニット108は画像形成ユニット105とともに矢示A方向に移動可能に配置されている。なお、インクタンク181からヘッドモジュール151に対する供給チューブ182は分かり易くするためヘッドモジュール151の上方から接続して状態で図示しているが、1ヘッドモジュール51の長手方向(用紙搬送方向と直交する方向)の端部に接続される。
さらに、インクタンク181の上流側にはメインタンクユニット109が配置され、メインタンク191から供給チューブ192を介してインクがインクタンク181に供給される。
搬送ユニット104の下流側には用紙Pを排紙トレイ103に排紙する搬送ガイド部117が設けられている。搬送ガイド部117にて案内されて搬送される用紙Pは排紙トレイ103に排紙される。排紙トレイ3は、用紙Pの幅方向を規制する対のサイドフェンス131と用紙Pの先端を規制するエンドフェンス132を備えている。
維持回復装置107は、画像形成ユニット105の各ヘッドモジュール151に対応して、4列分の維持回復手段171A〜171Dが配置され、1つの維持回復手段171はヘッドモジュール151の各ヘッド150に対応するキャップ部材172及び図示しないがワイパ部材などで構成されている。なお、各維持回復手段171のキャップ部材172は各列毎に独立して上下動させることができる構成としている。さらに、維持回復手段171の下方には、キャップ部材172でヘッドモジュール151の各ヘッド150のノズル面をキャッピングした状態でノズルからインクを吸引するための吸引ポンプ173A〜173Dが配置されている。
また、この画像形成装置においては、印刷終了後、液滴を吐出するヘッドモジュール151の各ヘッド150のノズル面を維持回復手段171でキャッピングした状態でノズルからインクを吸引する場合、あるいは、ヘッドモジュール151の各ヘッド150のノズル面に付着したインクをワイピング部材で清掃する場合は、図15にも示すように、印刷停止後、搬送ユニット104及び後述する清掃手段であるクリーニング装置110全体が搬送従動ローラ141B側を支点に矢印B方向に回動し、画像形成ユニット105との間の空間を画像形成時よりも大きくすることで、画像形成ユニット105の移動スペースを確保するようにしている。このとき、維持回復装置107上部に配置されている搬送ガイド部117も支点118にて矢印C方向上方に回動され、維持回復装置107の上方が開放される。
そして、搬送ユニット104と搬送ガイド部117がそれぞれ解放(解除)された後に、画像形成ユニット105が用紙通紙方向(矢示A方向)に移動し、維持回復装置107上方で停止され、維持回復手段171が上昇して各ヘッドモジュール151のクリーニング動作(維持回復動作)に移行する。
次に、この画像形成装置における搬送ベルト143及びクリーニング装置110について図19ないし図22を参照して説明する。なお、図19は搬送ベルトと画像形成ユニット及びクリーニング装置の配置関係を説明する説明図、図20は搬送ベルト143を図19の点Y1、Y3で切断して展開した状態で示す説明図、図21は画像形成ユニット側から見た展開した状態の要部説明図、図22はクリーニング装置側から見た平面説明図である。
ここでは、図15及び図19に示すように、搬送ベルト143に対して画像形成ユニット105を上方側に、クリーニング装置110を下方側に配置している。ただし、クリーニング装置110は前記第1実施形態と同様に画像形成ユニット105と同じ側に配置することもできる。
搬送ベルト143の表面(搬送面)には、空吐出滴を受ける撥水性を有する第1、第2撥水領域(以下「空吐出領域」ともいう。)145A、145Bがベルト移動方向に対して斜めに(角度θで)帯状に形成され、第1、第2空吐出領域145A、145B以外の搬送面の摩擦係数は第1、第2空吐出領域145A、145Bの摩擦係数よりも高く形成されている。ここで、第1、第2空吐出領域145A、145Bはベルト移動方向に対して逆方向に傾いて、異なる箇所に形成されているが、図23に示すように、同じ箇所で交差するように形成することもできる。
また、第1、第2空吐出領域145A、145Bのベルト搬送方向に対する傾斜角度θは、前記第1実施形態で説明したように、空吐出動作を1ノズル毎に切り替えて行うか、複数のノズル毎(ノズル群毎)に切り替えて行うかによって変わる角度である。
そして、画像形成ユニット105の用紙搬送方向上流側に、用紙Pの先後端を検知する用紙検知センサ111がベルト幅方向の中央部に配置され、また、ベルト幅方向の一端部側に空吐出領域145Aの先端を検知する空吐出領域先端検知センサ112Aが配置され、ベルト幅方向の他端部側に空吐出領域145Bの先端を検知する空吐出領域先端検知センサ112bが配置されている。
空吐出動作を行うときには、空吐出領域先端検知センサ112A、112Bによって撥水性の空吐出領域145A、145Bを検知して、空吐出領域145A、145B上に用紙Pが載らないように給紙トレイ102からの給紙タイミングを制御するようにしている。
クリーニング装置110は、前記第1実施形態のクリーニング装置10と同様な構成である。つまり、搬送ベルト143の移動方向と直交する方向に、搬送ベルト143の搬送面(表面)と平行に配置されたキャリッジガイド軸161にキャリッジ162が摺動自在に保持されている。このキャリッジ162は、図示しない駆動モータによって回転される駆動プーリ164Aと従動プーリ164Bとの間に掛け回されたタイミングベルト165が連結されて、ベルト移動方向と直交する方向(ベルト幅方向)に、実線図示の位置と破線図示の位置との間で往復移動される。
また、キャリッジ162には揺動軸166を介して清掃部材であるクリーニング部材168が回転可能に保持されている。クリーニング部材168は、前記第1実施形態と同様に、外周面に吸収部材を巻き付けたローラ部材やブレード部材で構成される。また、クリーング部材168はキャリッジ162に設けられた図示しない駆動部が駆動されて清掃時に所定の角度に姿勢制御される。なお、その他の構成は、詳細な図示を省略するが、前記第1実施形態のクリーニング装置10と同様である。
また、クリーニング装置110の下部には、図示しないが、クリーニング部材168で除去されたインクが、クリーニング装置110の下部に垂れても問題ないように、インクの廃液を収容する廃液受け部材(手段)を有している。ここで、クリーニング部材168及び廃液受け部材は取り外し可能として交換できるようにしてもよい。また、クリーニング部材168は、前記第1実施形態と同様に、ベルト幅方向のいずれか一方側で待機するので、このときにクリーニング部材168に付着したインクの廃液を図示しない回収手段により回収するようにすることもできる。さらに、クリーニング部材168を搬送ベルト143の表面に対して接触及び退避可能に配置することもできる。
このように構成した第2実施形態においては、空吐出動作を行うとき、空吐出領域先端検知センサ112A、112Bによって撥水性の空吐出領域145A、145Bを検知して、所要のタイミングで、前記第1実施形態と同様に、画像形成ユニット105のヘッドモジュール(記録ヘッドユニット)151の各ヘッド150のノズル150nから液滴を吐出するノズルを順次切り替えながら斜めに形成された空吐出領域145A、145Bに向けて空吐出を行う。つまり、この第2実施形態でも、搬送ベルト143上に空吐出された空吐出滴はベルト移動方向に対して角度θの傾きを持つライン状に配列されるようにしている(空吐出領域145A、145Bが斜めに形成されているので、当然に空吐出滴もベルト搬送方向に対して斜めに傾いてライン状に配列される。)。
このように、この第2実施形態では、搬送ベルトのベルト移動方向と直交する方向に移動可能な清掃部材を有し、搬送ベルトの搬送面には、記録ヘッドから吐出された液滴が着弾する撥水領域が、ベルト移動方向に対して斜めに帯状に形成され、搬送ベルトの撥水領域に対して記録ヘッドの各ノズルから液滴を吐出させる制御をする構成としたので、清掃部材が搬送ベルトに接触する時間が比較的長くなり、確実に搬送ベルト上の空吐出滴を清掃でき、しかも搬送ベルトに対する大きな負荷変動が生じることが低減される。
そして、搬送ベルトの搬送面には、記録ヘッドから吐出された液滴が着弾する撥水領域が形成され、搬送ベルトの搬送面は、撥水領域以外の領域の摩擦係数が撥水領域の摩擦係数よりも高く形成されているので、搬送ベルトに対して空吐出を行う場合でも、空吐出された液滴の除去を行い易くなるとともに、撥水領域以外の領域では全面を撥水領域とした場合に比べて搬送ベルトと用紙との吸着性が向上する。
次に、本発明の第3実施形態に係る画像形成装置の第1例について図24ないし図26を参照して説明する。なお、図24は同画像形成装置の全体構成を示す側面概略説明図、図25は同じく要部平面説明図、図26は同画像形成装置のクリーニング装置の説明に供する側面概略説明図である。
この画像形成装置は、前記第2実施形態で説明した画像形成装置と同様であり、清掃手段としてのクリーニング装置110に代えてクリーニング装置210を備えている点が異なる。
このクリーニング装置210は、ベルト移動方向と直交する方向に配列された清掃部材である複数のクリーニング部材268を有し、各クリーニング部材268はベルト移動方向に対して斜めに傾斜して配設されている。また、各クリーニング部材268は、支軸269に固定されて、搬送ベルト143に接触する接触位置(図26の実線図示の位置)と搬送ベルト143から退避した退避位置(図26の破線図示の位置)との矢示D方向に回動可能とされ、図示しない駆動手段によって支軸269が回動されることで複数のクリーニング部材268が同時に搬送ベルト143に対して接離する。
なお、クリーニング部材268は、前記第1実施形態で説明したように、前記第1実施形態と同様に、外周面に吸収部材を巻き付けたローラ部材やブレード部材で構成される。
また、クリーニング装置210は、クリーニング部材268の下部に、クリーニング部材268で除去されたインクの廃液が、クリーニング部材268の下方に垂れた場合に、廃液を受ける廃液受け部材270を有している。これらのクリーニング部材268及び廃液受け部材270は取り外し可能に装着され、クリーニング部材268及び廃液受け部材270を交換可能としている。
このように構成した第3実施形態においては、給紙トレイ102上から1枚ずつ搬送ユニット104の搬送ベルト143上に給紙された用紙Pは、画像形成ユニット105の用紙搬送方向上流側に配置された用紙センサ111によって検出され、この検出信号に基づいて所定のタイミングで記録ヘッドユニット151から用紙P上に液滴を吐出して画像を形成する。
そして、1枚ごと或いは複数枚毎など、前記第1実施形態でも説明した空吐出タイミングになったときに、用紙センサ111によって用紙Pの後端が検出され、次の用紙Pの先端が用紙センサ111によって検出される前に、記録ヘッドユニット151から搬送ベルト143上に空吐出滴を吐出する空吐出動作を行う。
次に、この画像形成装置における空吐出画像と清掃部材との関係の一例について図27を参照して説明する。なお、図27は搬送ベルトを搬送ローラ141Aの部分で展開した状態で空吐出画像とクリーニング部材との関係を示している。
この例では、搬送ベルト143上に、ベルト移動方向に対して斜めに傾いた複数の液滴で構成される複数の空吐出画像DLがベルト移動方向と直交する方向に配列されるように記録ヘッドユニット151の各ヘッド150からの空吐出動作を制御している。つまり、記録ヘッドユニット151を構成している複数(この例では10個)のヘッド150について、前記第1実施形態と同様に、各ノズル列150A(又は150B)の一端部のノズルから他端部のノズルまで順次滴吐出タイミングを切替えながら空吐出を行っている。これにより、各ヘッド150に対応してベルト移動方向に対して斜めに傾斜した空吐出画像DLが形成され、各ヘッド150に対応する各空吐出画像DLはベルト移動方向に直交する方向に並ぶことになる。
そして、搬送ベルト143上に形成された空吐出画像DLは、それぞれ対応するクリーニング部材268が搬送ベルト143上に接触することで、それぞれ清掃除去される。
次に、空吐出画像と清掃部材との関係の他の例について図28を参照して説明する。なお、図28は搬送ベルトを搬送ローラ141Aの部分で展開した状態で空吐出画像とクリーニング部材との関係を示している。
この例では、搬送ベルト143上に、記録ヘッドユニット151の各ヘッド150から同時に空吐出を行ってベルト移動方向と直交する方向に配置される1本のライン状の空吐出画像を形成している。
そして、搬送ベルト143上に形成された1つの空吐出画像DLは、各クリーニング部材268が搬送ベルト143上に接触することで、分割清掃されて除去される。
このように、複数のクリーニング部材268をベルト移動方向と直交する方向に並べて配置し、個々のクリーニング部材268の長手方向がベルト移動方向に対して斜めに傾いて配置されていることにより、クリーニング部材268が搬送ベルト143に接触する時間が長くなる。
つまり、例えば図29に示す比較例のようにベルト移動方向に直交する方向に長手方向を合わせて複数のクリーニング部材1268を配置し、ベルト移動方向と直交する方向に配置される1本のライン状の空吐出画像DLを形成する空吐出を行った場合、液滴を除去するために搬送ベルト143にクリーニング部材1268が接触する時間が極端に短くなり、空吐出滴を確実に除去することができない場合がある。これに対して、複数のクリーニング部材268をベルト移動方向に対して傾斜させて配置することで、空吐出画像に対してクリーニング部材268が傾斜して配置されることになり、空吐出滴を除去するためにクリーニグ部材268を搬送ベルト143に接触する時間が比較例よりも相対的に長くなり、より確実に液滴を除去することができる。
また、空吐出画像をベルト移動方向と直交する方向に分割して形成することにより、前記第1、第2実施形態のように1ラインの空吐出画像を形成する場合に比べて、空吐出画像の形成に要するベルト移動方向における領域が短くなり、かつ、空吐出画像の清掃除去に要する時間が短くなる。
つまり、複数のクリーニング部材268をベルト移動方向と直行する方向に配列した構成であっても、図30に示すように、空吐出された液滴で構成される空吐出画像DLがベルト搬送方向に対して傾斜した角度をもつ1直線の画像である場合、空吐出画像DLを除去するためにクリーニング部材268が搬送ベルト143表面に接触する時間が長くなり、用紙間の長さが長くなる、つまり、印刷速度が遅くなってしまうことになる。これに対して、図27に示す例のように、傾斜配置されたクリーニング部材268に対して、傾斜した角度をなすよう吐出されて分割された空吐出画像DLをクリーニング部材268にて清掃除去する場合、クリーニング部材268が搬送ベルト143に接触する時間が極力短く、確実に清掃除去することができ、さらに、空吐出画像の形成に必要な紙間の長さも極力短くすることができるため、印刷速度を速くすることができる。
次に、本発明の第3実施形態に係る画像形成装置の第2例について図31ないし図33を参照して説明する。なお、図31は同画像形成装置の全体構成を示す側面概略説明図、図32は同じく要部平面説明図、図33は同画像形成装置のクリーニング装置の説明に供する側面概略説明図である。
この画像形成装置は、上記第3実施形態の第1例で説明した画像形成装置の画像形成ユニット105に代えて、第1実施形態の画像形成ユニット5と同様に用紙の全幅に相当するノズル列を有する4個の記録ヘッド251で構成した画像形成ユニット205を備えている。これに伴い維持回復装置207も記録ヘッド251の長さに相当する長さを有するキャップ部材272を含む維持回復手段271を備えている。
次に、この画像形成装置における空吐出画像と清掃部材との関係の一例について図34を参照して説明する。なお、図34は搬送ベルトを搬送ローラ141Aの部分で展開した状態で空吐出画像とクリーニング部材との関係を示している。
この例では、搬送ベルト143上に、ベルト移動方向に対して斜めに傾いた複数の液滴で構成される複数の空吐出画像DLがベルト移動方向と直交する方向に配列されるように記録ヘッド251の各ノズルを複数のノズル群に分割して空吐出動作を制御している。
つまり、記録ヘッド251のノズル列を用紙搬送方向(ベルト移動方向)と直交する方向に複数(この例では10個)の領域a〜jに分割して、各領域a〜jに属するノズル群の一端部側のノズルから他端部側のノズルまで順次滴吐出を行うノズルを切替えて(滴吐出タイミングを切替えて)空吐出を行う。これにより、記録ヘッド251の分割された各ノズル群に対応してベルト移動方向に対して斜めに傾斜した空吐出画像DLが形成され、各ノズル群(各領域a〜j)に対応する各空吐出画像DLはベルト移動方向に直交する方向に並ぶことになる。
そして、搬送ベルト143上に形成された空吐出画像DLは、それぞれ対応するクリーニング部材268が搬送ベルト143上に接触することで、それぞれ清掃除去される。
次に、この空吐出画像と清掃部材との関係の他の例について図35を参照して説明する。なお、図35は搬送ベルトを搬送ローラ141Aの部分で展開した状態で空吐出画像とクリーニング部材との関係を示している。
この例では、搬送ベルト143上に、記録ヘッド251の各ノズルから同時に空吐出を行ってベルト移動方向と直交する方向に配置される1本のライン状の空吐出画像DLを形成している。
そして、搬送ベルト143上に形成された1つの空吐出画像DLは、各クリーニング部材268が搬送ベルト143上に接触することで、分割清掃されて除去される。
このように、複数のクリーニング部材268をベルト移動方向と直交する方向に並べて配置し、個々のクリーニング部材268の長手方向がベルト移動方向に対して斜めに傾いて配置されていることにより、クリーニング部材268が搬送ベルト143に接触する時間が長くなる。
つまり、例えば図36に示す比較例のようにベルト移動方向に直交する方向に長手方向を合わせて複数のクリーニング部材1268を配置し、ベルト移動方向と直交する方向に配置される1本のライン状の空吐出画像DLを形成する空吐出を行った場合、液滴を除去するために搬送ベルト143にクリーニング部材1268が接触する時間が極端に短くなり、空吐出滴を確実に除去することができない場合がある。これに対して、複数のクリーニング部材268をベルト移動方向に対して傾斜させて配置することで、空吐出画像に対してクリーニング部材268が傾斜して配置されることになり、空吐出滴を除去するためにクリーニグ部材268を搬送ベルト143に接触する時間が比較例よりも相対的に長くなり、より確実に液滴を除去することができる。
また、空吐出画像をベルト移動方向と直交する方向に分割して形成することにより、前記第1、第2実施形態のように1ラインの空吐出画像を形成する場合に比べて、空吐出画像の形成に要するベルト移動方向における領域が短くなり、かつ、空吐出画像の清掃除去に要する時間が短くなる。
つまり、複数のクリーニング部材268をベルト移動方向と直行する方向に配列した構成であっても、図37に示すように、空吐出された液滴で構成される空吐出画像DLがベルト搬送方向に対して傾斜した角度をもつ1直線の画像である場合、空吐出画像DLを除去するためにクリーニング部材268が搬送ベルト143表面に接触する時間が長くなり、用紙間の長さが長くなる、つまり、印刷速度が遅くなってしまうことになる。これに対して、図34に示す例のように、傾斜配置されたクリーニング部材268に対して、傾斜した角度をなすよう吐出されて分割された空吐出画像DLをクリーニング部材268にて清掃除去する場合、クリーニング部材268が搬送ベルト143に接触する時間が極力短く、確実に清掃除去することができ、さらに、空吐出画像の形成に必要な紙間の長さも極力短くすることができるため、印刷速度を速くすることができる。
次に、本発明の第3実施形態に係る画像形成装置の第3例について図38及び図39を参照して説明する。なお、図38は同画像形成装置のクリーニング装置の説明に供する側面概略説明図、図39は同画像形成装置における空吐出画像と清掃部材との関係を示す平面説明図である。ただし、図39は搬送ベルトを搬送ローラ141Aの部分で展開した状態で空吐出画像とクリーニング部材との関係を示している。
この画像形成装置のクリーニング装置210は、ベルト移動方向と直交する方向に配列され、長手方向がベルト移動方向に対して斜めに傾斜して配置された複数のクリーニング部材268を、1つのキャリッジ262に収納して配置している。キャリッジ262は、図示しない装置本体1の側板間に設置されているスライド軸(ガイド軸)261にベルト移動方向と直交する方向に移動可能に保持され、図示しないキャリッジ移動機構(前述した第1、第2実施形態で説明したようなキャリッジ移動機構と同様な構成)でベルト移動方向と直交する方向に移動される。
ここで、クリーニング装置210は、記録ヘッドユニット151の複数のヘッド150からベルト移動方向と直交する方向にヘッド毎に分割されて吐出された空吐出画像DLに対して、2つのヘッド150毎に1つのクリーニング部材268が対応するように配置している。この場合、1つのクリーニング部材268の長手方向の長さを1つの空吐出画像DLとこれに隣り合う空吐出画像の一部に係る長さに設定すればよい。
そこで、前記第1、第2例で説明したように、搬送ベルト143上に、ベルト移動方向に対して斜めに傾いた複数の液滴で構成される複数の空吐出画像DLがベルト移動方向と直交する方向に配列されるように記録ヘッドユニット151の各ヘッド150からの空吐出動作を制御する。
そして、搬送ベルト143の移動量に合わせて、クリーニング装置210のクリーニング部材268を搬送ベルト143に接触させた状態で、キャリッジ262を図39の矢示E方向に搬送ベルト143と同速度で移動させることで、空吐出画像DLを清掃除去することができる。
このように、複数のクリーニング部材をベルト移動方向と直交する方向に搬送ベルトの移動量に合わせて移動させて空吐出画像DL(液滴)を清掃除去することできるので、クリーニング部材の個数を減らすことができ、クリーニング装置の小型化を図れる。
次に、本発明の第3実施形態に係る画像形成装置の第4例について図40を参照して説明する。なお、図40は同画像形成装置における空吐出画像と清掃部材との関係を示す平面説明図である。ただし、図40は搬送ベルトを搬送ローラ141Aの部分で展開した状態で空吐出画像とクリーニング部材との関係を示している。
この画像形成装置のクリーニング装置210は、上記第3例のキャリッジ262を、クリーニング部材268毎に複数の複数(ここでは5個)のキャリッジ262a〜262eに分割して、各キャリッジ262a〜262eは一体的にベルト移動方向と直交する方向に移動されるようにしている。
このように、複数のクリーニング部材を個別的にキャリッジにすることで、クリーニング部材とキャリッジを一体にすることができ、小型化、かつ、交換性の向上を図れる。
なお、これらの第3例及び第4例は、前記第1例の画像形成装置に適用した例で説明しているが、第2例の画像形成装置にも同様に適用することができる。また、1つの記録ヘッドに対して1つのクリーニング部材が対応し、全体が移動される構成とすることもできる。
このように、この第3実施形態では、搬送ベルト上に吐出された空吐出滴を清掃するベルト移動方向と直交する方向に配列された複数の清掃部材を有し、複数の清掃部材はベルト移動方向に傾斜して配設されている構成としたので、清掃部材が搬送ベルトに接触する時間が比較的長くなり、確実に搬送ベルト上の空吐出滴を清掃でき、しかも搬送ベルトに対する大きな負荷変動が生じることが低減される。
次に、本発明の第4実施形態に係る画像形成装置の第1例について図41及び図42を参照して説明する。なお、図41は同画像形成装置の概略構成図、図42は同じく要部平面説明図である。
この画像形成装置では、駆動ローラ341Aと従動ローラ342との間に掛け回された搬送ベルト343によって用紙を搬送しながら記録ヘッド351から液滴を吐出して画像を形成する。なお、搬送ベルト343は、前記各実施形態で説明したと同様に静電吸着やエアー吸引によって用紙を吸着する。記録ヘッド351は、前述した各実施形態で説明したと同様に、複数のヘッド150を並べた記録ヘッドユニット151や1本のフルライン型ヘッドで構成される記録ヘッド251などと同様に構成されている。また、カラー印刷を行う場合には複数の記録ヘッド351がベルト移動方向に沿って配列されることも前述した各実施形態と同様であるので、これらの点の説明は省略する。
また、前記第3実施形態で説明したと同様なクリーニング装置210を搬送ベルト343の上方に配置している。つまり、クリーニング装置210は、ベルト移動方向と直交する方向に配列された清掃部材である複数のクリーニング部材268を有し、各クリーニング部材268はベルト移動方向に対して斜めに傾斜して配設され、詳細な図示は省略するが、搬送ベルト343に対して接触する接触位置と搬送ベルト343から退避した退避位置との間で回動可能とされ、複数のクリーニング部材268が同時に搬送ベルト143に対して接離する。なお、クリーニング装置210は、空吐出画像DLをもれなくクリーニング(清掃)するために、各クリーニング部材268がクリーニング領域の端部において重なって配置されている。
そして、搬送ベルト343の搬送面(表面)には、記録ヘッド351から吐出された液滴が着弾する撥水領域(空吐出領域)345が形成されている。ここでは、空吐出領域345は搬送ベルト343のベルト移動方向と直交する方向(幅方向)に帯状に形成された領域であり、前記第2実施形態と同様に、空吐出領域345以外の搬送面の摩擦係数は空吐出領域345の摩擦係数よりも高く形成されている。なお、撥水領域345は搬送ベルト343とは別部材でもベルト上に撥水処理層を形成したものでもよく、フッ素系或いはシリコン系の材料で形成されていることが好ましい。
次に、この実施形態における空吐出動作及び清掃動作について説明する。
ここでは、前記第3実施形態で説明したと同様に、搬送ベルト343上の空吐出領域345に対して、ベルト移動方向に対して斜めに傾いてライン状に配列される複数の液滴で構成される複数の空吐出画像DLが、ベルト移動方向と直交する方向に配列されるように記録ヘッド351からの空吐出動作を制御している。
このように、複数のクリーニング部材268をベルト移動方向と直交する方向に並べて配置し、個々のクリーニング部材268の長手方向がベルト移動方向に対して斜めに傾いて配置されていることにより、クリーニング部材268が搬送ベルト343に接触する時間が長くなる。また、搬送ベルト343上に空吐出滴を受ける撥水領域(空吐出領域)345を設けているので、搬送ベルト343に対して空吐出を行う場合でも、空吐出された液滴の除去を行い易くなるとともに、撥水領域以外の領域では全面を撥水領域とした場合に比べて搬送ベルトと用紙との吸着性が向上する。
また、クリーニング部材268が複数に分割されていることで、クリーニング部材268が一体形成されている場合に比べて、空吐出領域345に対して均一に当接させることが容易となる。
また、複数のクリーニング部材268がそれぞれ、搬送ベルト343のベルト移動方向に対して斜めに角度をもって配置されていることにより、クリーニング部材268の大きさを小さくすることができる。
次に、本発明の第4実施形態に係る画像形成装置の第2例について図43を参照して説明する。なお、図43は同画像形成装置の要部平面説明図である。
ここでは、上記第1例において、搬送ベルト343の搬送面に形成する撥水領域(空吐出領域)345を分割して、ベルト移動方向に対して斜めに傾斜して、ベルト移動方向と直交する方向に配列された複数(この例では5箇所)の空吐出領域345Cを設けている。言い換えれば、搬送ベルト343上に空吐出液を受ける撥水領域を島状に配置形成している。
このように、空吐出画像DLを形成する領域だけを空吐出領域(撥水領域)とすることで、用紙を撥水領域に比べて摩擦係数が高い搬送ベルト343により広い面積で接触させることができ、用紙搬送力を損なうことなく、用紙を搬送することができる。
次に、本発明の第4実施形態に係る画像形成装置の第3例について図44及び図45を参照して説明する。なお、図44は同画像形成装置の要部平面説明図、図45は1つの撥水領域部分の拡大説明図である。
ここでは、上記第2例のクリーニング装置210に代えてクリーニング装置310を備えている。このクリーニング装置310は、それぞれの撥水領域345Cに対応する複数のクリーニング部材368の長さを短くして、クリーニング部材368をベルト移動方向と直交する方向(矢示F方向)に移動可能に配設している。なお、複数のクリーニング部材368は、前述した第3実施形態の第3例又は第4例と同様に、キャリッジ362に取付けられている。
これにより、複数のクリーニング部材368を搬送ベルト343の搬送速度(移動速度)に合わせた速度でベルト移動方向と直交する方向に移動させることにより、複数の空吐出画像DLをクリーニングすることができ、クリーニング部材368のそれぞれの大きさを第1、第2例のクリーニング部材268よりも小さくすることができ、装置の小型化を図れる。
ここで、図45に示すように、1つの空吐出領域345C、空吐出画像DL、クリーニング部材368の関係は、クリーニング部材368の幅W1は、空吐出画像DLの形成幅W2(ここでは二列のノズル列から空吐出される例で示している。)よりも大きく、撥水領域(空吐出領域)345Cの幅W3よりも小さいことが好ましい。これにより、空吐出画像DLをもれなくクリーニングすることができ、さらに搬送ベルト343表面を汚すこともなくなる。なお、図45では記録ヘッド351が2列のノズル列を有し、2列のノズル列から同時に空吐出が行われて2本の空吐出画像DLが撥水領域345Cに形成された例を示している。
次に、本発明の第4実施形態に係る画像形成装置の第4例について図46及び図47を参照して説明する。なお、図46は図45と同様な1つの撥水領域部分の拡大説明図、図47は図46の正面説明図である。
ここでは、空吐出領域345nのクリーニング最終端側に、空吐出領域345n及び搬送ベルト343を貫通する穴347を設け、この穴347の下方に廃液溜め部348を配設している。なお、クリーニング部材368はキャリッジ362に取付けられて前述したようにベルト移動方向と直交する方向の矢示方向に移動される。
これにより、クリーニング部材368で集められたインクの廃液が穴347を介して搬送ベルト3の下にある廃液溜め部348に収容される。この場合、搬送ベルト343の下部は、大気圧に対して負圧になっていることが好ましく、これにより、確実にインクの廃液を廃液溜め部348に集めることができる。
なお、上記各例において、図48に示すように、クリーニング装置210(又は310)は、クリーニング部材268(又は368)を搬送ベルト343の搬送面に常に当接させると、搬送ベルト343を汚し、用紙の搬送を妨げるので、空吐出領域345(345n)のみ当接させるように、搬送ベルト343の周回周期に同期して、搬送ベルト343に対して全体又はクリーニング部材268(又は368)を矢示方向に上下動させるようにしている。
また、クリーニング装置210(又は310)は、図49に示すように、搬送ベルト343の用紙を搬送する側と反対側(記録ヘッド351が配置される側と反対側)に配置することで、用紙搬送の妨げになることを防止できる。
このように、この実施形態では、搬送ベルト上に吐出された液滴を清掃するベルト移動方向と直交する方向に配列された複数の清掃部材を有し、複数の清掃部材はベルト移動方向に傾斜して配設され、搬送ベルトの搬送面には、記録ヘッドから吐出された液滴が着弾する撥水領域が形成され、搬送ベルト上に吐出された複数の液滴がベルト移動方向に対して斜めに傾いたライン状に配列され、かつ、ベルト搬送方向と直交する方向に複数列配列されるタイミングで記録ヘッドの各ノズルから撥水領域に対して液滴を吐出させる制御をする構成としたので、清掃部材が搬送ベルトに接触する時間が比較的長くなり、確実に搬送ベルト上の空吐出滴を清掃でき、しかも搬送ベルトに対する大きな負荷変動が生じることが低減される。
次に、本発明の第5実施形態に係る画像形成装置について図50ないし図52を参照して説明する。なお、図50は同画像形成装置の全体構成を示す側面概略説明図、図51は同じく要部平面説明図、図52は同画像形成装置のクリーニング装置の説明に供する側面概略説明図である。
この画像形成装置は、前記第2実施形態と同様な構成であり、クリーニング装置410もクリーニング装置110と同様な構成であるので、その説明を省略する。
ここで、クリーニング部材168の異なる例について図53及び図54を参照して説明する。
図53に示すクリーニング部材168は、前記第1実施形態で説明したと同様な構成で、かきとり板168Aと吸収部材168Bをベース168C及び押さえ部材168Dとの間に挟んで保持した構成としている。このようなクリーニング部材168を搬送ベルト343に押し当てることで、空吐出された液滴Dをかきとり板168Aでかきとり、吸収部材168Bで吸収保持する。なお、かきとり板168Aの材質としては、フィルム、ステンレスの板、ゴム板などが挙げられ、吸収部材168Bの材質としては、フェルト、スポンジ、発砲ゴムなどが挙げられる。
図54に示すクリーニング部材168は、上述した材質の吸収部材で形成したローラ168Eを支持部材168Fにて回転自在に支持した構成としている。
次に、搬送ベルト143について図55ないし図57を参照して説明する。なお、図55は搬送ベルトの側面説明図、図56は搬送ベルトの拡大断面説明図、図57は搬送ベルトの展開図である。
搬送ベルト143の搬送面にはベルト移動方向に対して斜めに空吐出される液滴を受ける第1、第2撥水領域(空吐出領域)145A、145Bが形成されている。第1撥水領域145Aは、搬送ベルト143のベルト移動方向下流・奥側から上流・手前側に向かって形成されており(図55の領域Y2の範囲)、第2撥水領域145Bは逆に搬送ベルト143のベルト移動方向下流・手前側から上流・奥側に向かって形成されている(図55の領域Y4の範囲)。
このような構成にすることで、クリーニング部材168を、搬送ベルト143の移動に同期して、空吐出領域145A、145B上の往路と復路に沿って行き来させることができ、比較的長くクリーニング部材168を搬送ベルト143に押し当てて、空吐出領域145A、145Bに吐出された液滴Dを清掃除去することができ、空吐出された液滴を効率的に確実に掻き取ることができる。
また、空吐出領域145A、145Bが撥水性を有することで、搬送ベルト143の断面は図56に示すように、搬送ベルト143の空吐出領域145以外の領域の表面143aに対して空吐出領域145の表面は平坦になっており、撥水性を有することで、空吐出領域145に空吐出された液滴は掻き取り易くなっている。
次に、この実施形態における搬送ベルトの空吐出領域の検出について図58及び図59を参照して説明する。なお、図58は空吐出領域先端検知先センサの配置説明に供する平面説明図、図59は空吐出領域先端部分の拡大平面説明図である。
画像形成ユニット105と給紙ローラ122との間には、用紙の先端及び後端を検出する用紙先端後端検知センサ111と、空吐出領域145の先端を検出する空吐出領域先端検知センサ112とが設置されている。
用紙先端後端検知センサ111は反射型フォトセンサで構成され、用紙Pの通過時のセンサ出力のエッジを検出することで用紙Pの先端、後端を検出する。例えば、用紙なしから用紙ありになった場合が用紙先端であり、用紙ありからなしになった場合が用紙後端である。
また、空吐出領域先端検知センサ112は透過型フォトセンサで構成され、搬送ベルト143の空吐出領域145の先端の一部に設けられた検知用の穴114(図59(a)の例)、あるいは、検知用の切り欠き部115(図59(b)の例)を検知する。空吐出領域145は、その幅、角度、往路・復路位置関係は固定されているので、空吐出領域の先端を検知するだけで、空吐出領域145を検出することができる。この場合、1つの空吐出領域先端検知センサ112によって第1空吐出領域145Aの先端を検知する。また、第2空吐出領域145Bの先端検は、予め第1空吐出領域145Aとの間隔が定まっているので、第1空吐出領域145Aの先端検知からの時間、あるいは、搬送ベルト143の移動距離をロータリエンコーダで検出して行うことができる。または、前記第2実施形態のように2つの空吐出領域先端検知センサ112A、112Bを設けるようにしてもよい。
また、給紙トレイ102の図示しないサイドフェンスの位置から用紙Pの幅を検出することができる。
この実施形態では、前述した第2実施形態などと同様に、撥水性を有する位置が固定された空吐出領域145に対して空吐出を行うことになる。この場合、図60に示すように、空吐出領域145を避けるように用紙Pを搬送すれば、空吐出領域145全体に液滴を空吐出してクリーニングすることができるが、用紙間隔が広くなり、印刷時間が長くなる(印刷速度が低下する。)。
そこで、この実施形態では、空吐出領域のうち用紙が載置されていない領域を空吐出可能領域として空吐出を行う空吐出制御を行うようにしている。この空吐出制御は前述した第1実施形態における主制御部が用紙先端後端検知センサ111及び空吐出領域先端検知センサ112の各検知信号に基づいて空吐出可能領域を判定して行う。
まず、空吐出制御の第1例について図61を参照して説明する。なお、図68(a)は搬送ベルトを展開して1.5周分の長さで示す平面説明図、(b)はベルト幅方向における空吐出を行う領域の説明図である。また、空吐出領域145A2は空吐出領域145A1と同じ領域であるが、説明上、1、5周目部分を区別して表記している。また、ベルト移動方向は用紙搬送方向と同じである。
この例は、空吐出領域145と用紙Pの先端から算出される空吐出可能領域に対して空吐出を行っている。つまり、空吐出領域先端と用紙先端を検知すると、これらの検知結果に基づいて空吐出可能領域を算出する。
ここでは、図61(a)に示すように、空吐出領域145Bの先端を検知してから用紙P3の先端Psを検知するまでの空吐出領域145Bの領域145Baと、空吐出領域145A2の先端を検知してから用紙P4の先端Psを検知するまでの空吐出領域145A2aを吐出可能領域として、図61(b)に示すようにこれらを組み合わせて1ライン分の長さの空吐出領域を確保している。
この場合、前記第1実施形態で説明したように、空吐出を行うノズルを順次切り替えることによってベルト搬送方向に対して斜めに傾斜した空吐出領域に沿って空吐出を行う。
なお、このように空吐出は用紙Pが載っているので空吐出領域145の部分的な領域に対してのみ行うが、クリーニング装置410によるクリーニングは用紙排出後に実施されるので空吐出領域全域に対して行われる。
このように、用紙で覆われていない空吐出領域の部分領域に対して空吐出を行うことで、空吐出領域を避けるように用紙を搬送するよりも用紙間隔が狭くなり、印刷時間を短くすることができる。
次に、空吐出制御の第2例について図62を参照して説明する。なお、図62も図61と同様な平面説明図である。
この例は、空吐出領域145と用紙Pの先端及び後端から算出される空吐出可能領域に対して空吐出を行っている。つまり、空吐出領域145の先端と用紙Pの先端、後端を検知すると、これらの検知結果に基づいて空吐出可能領域を算出する。
ここでは、図62(a)に示すように、用紙P1の後端P1eを検知した以降の空吐出領域145A1の領域145A1aと、空吐出領域145Bの先端を検知してから用紙P3の先端Psを検知するまでの空吐出領域145Bの領域145Baと、空吐出領域145A2の先端を検知してから用紙P4の先端Psを検知するまでの空吐出領域145A2の領域145A2aを吐出可能領域として、図62(b)に示すようにこれらを組み合わせて1ライン分の長さの空吐出領域を確保している。
この第2例は、用紙先端のみを検出する第1例よりもより多くの空吐出可能領域を確保することができる。
次に、空吐出制御の第3例について図63を参照して説明する。なお、図63も図61と同様な平面説明図である。
この例は、空吐出領域145と用紙Pの先端及び後端と用紙幅から算出される空吐出可能領域に対して空吐出を行っている。つまり、空吐出領域145と用紙Pの先端、後端を検知し、用紙後端から空吐出領域端面、空吐出領域端面から用紙先端、及び空吐出領域端面から用紙幅方向の端の間を空吐出領域として算出する。
ここでは、図63(a)に示すよう、空吐出領域145A1の先端から用紙P1のベルト幅方向一端までの領域145A1bと、用紙P1の後端Pe以降の空吐出領域145Aの領域145Aaと、空吐出領域145Bの先端から用紙P3のベルト幅方向他端までの領域145Bcと、用紙P3のベルト幅方向一端から空吐出領域145Bの後端までの領域145Bbと、空吐出領域145A2の先端から用紙P4のベルト幅方向一端までの領域145A2bと、用紙P4の後端Peから用紙P5の先端P5sまでの空吐出領域145A2の領域145A2aと、空吐出領域145A2の用紙P5のベルト幅方向他端から後端までの領域145A2cを吐出可能領域として、図63(b)に示すようにこれらを組み合わせて1ライン分の長さの空吐出領域を確保している。
この第3例は、第2例に比べてより多くの空吐出可能領域を確保することができ、その結果紙間をより狭くすることができる。
次に、用紙の搬送制御の異なる例について図64及び図65を参照して説明する。
図64に示す例は、用紙を連続して搬送するとき、同じ用紙間隔で用紙Pを搬送し、前述したように、用紙Pで覆われていない空吐出領域145A、145Bの部分領域に空吐出を行うようにしている。
図65に示す例は、必要なところ空吐出領域が来るように給紙間隔を制御した例である。つまり、均一間隔で用紙をした場合、空吐出領域の全域にわたって均一空吐出が実施されるが、印刷する画像によっては空吐出が必要な部分と比較的不要な部分が発生する。
そこで、記録ヘッド151の各ノズルから吐出した液滴数をカウントする吐出カウントする吐出量計測手段(カウント部)と、給紙タイミングを制御する前述した主制御部とを備え、カウント部からの情報に基づいて吐出量の少ないノズルの位置を判別し、この吐出量の少ないノズルの位置に対応して空吐出可能領域ができるように給紙タイミングを変更制御し、空吐出領域の空吐出に使用する部分に用紙が載らないように制御する。図65の例では、文字領域PWとベタ領域(滴吐出量が多い領域)PBとが用紙P上に形成される場合、文字領域PWに対応するノズルはベタ領域PBに対応するノズルよりも相対的に吐出量が少なく、粘度が上昇し易いので、文字領域PWに対応するノズルから空吐出を行うことができる空吐出領域が相対的に多く確保されるように用紙Pの給紙タイミング(紙間)を制御している。
このように、この第5実施形態では、搬送ベルトで用紙を搬送するとき、用紙で覆われていない領域に対し、搬送ベルト上に吐出された複数の液滴がベルト移動方向に対して斜めに傾いたライン状に配列されるタイミングで記録ヘッドの各ノズルから液滴を吐出させる制御をする構成としたので、搬送ベルト上の空吐出滴を清掃する清掃部材が搬送ベルトに接触する時間が比較的長くなり、確実に搬送ベルト上の空吐出滴を清掃でき、しかも搬送ベルトに対する大きな負荷変動が生じることが低減され、更に、紙間に係わらず空吐出を行うことができて印刷速度の向上を図れる。
また、この第5実施形態では、搬送ベルト上にベルト移動方向に対して斜めに傾斜した撥水性の空吐出領域を設けた例で説明しているが、特別に空吐出領域を設けない場合にも同様に適用でき、このような場合でも用紙で覆われていない搬送ベルトの搬送面を検出して空吐出を行って傾斜したライン状の空吐出画像を形成する場合にも同様に適用することができる。
そして、以上の各実施形態で説明したように、搬送ベルト上に吐出された複数の液滴の並び方向及び搬送ベルト上の液滴を清掃する清掃部材の向きの少なくともいずれかがベルト移動方向に対して斜めに傾いている構成とすることで、清掃部材が搬送ベルトに接触する時間が比較的長くなり、確実に搬送ベルト上の空吐出滴を清掃でき、しかも搬送ベルトに対する大きな負荷変動が生じることが低減される。
なお、上記第1ないし第5実施形態はそれぞれの一部を組み合わせることもできる。
本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の全体構成を説明する概略構成図である。 同画像形成装置のクリーニング装置の平面説明図である。 同画像形成装置における制御部の概要を示すブロック説明図である。 同制御部による空吐出制御の説明に供するフロー図である。 同じく空吐出のタイミング制御の一例の説明に供する平面説明図である。 同じく空吐出のタイミング制御の他の例の説明に供する平面説明図である。 同じく空吐出のタイミング制御の更に他の例の説明に供する平面説明図である。 同じくクリーニング動作の説明に供する平面説明図である。 同じくクリーニング動作の説明に供する平面説明図である。 同じくクリーニング動作の説明に供する平面説明図である。 同じくクリーニング動作の説明に供する平面説明図である。 同じくクリーニング動作の説明に供する平面説明図である。 同画像形成装置のクリーニング装置のクリーニング部材の他の例を示す側面説明図である。 同じくクリーニング時の説明図である。 本発明の第2実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示す側面概略説明図である。 同じく要部平面説明図である。 同画像形成装置の画像形成ユニットの記録ヘッドユニットの説明に供する正面説明図である。 同記録ヘッドユニットのヘッドの説明に供する説明図である。 同画像形成装置における搬送ベルトと画像形成ユニット及びクリーニング装置の配置関係を説明する説明図である。 同搬送ベルトを展開した状態で示す説明図である。 同搬送ベルトを画像形成ユニット側から見た状態の要部説明図 同じく同搬送ベルトをクリーニング装置側から見た説明図である。 同搬送ベルトの他の例を展開した状態で示す説明図である。 本発明の第3実施形態に係る画像形成装置の第1例の全体構成を示す側面概略説明図である。 同じく要部平面説明図である。 同画像形成装置のクリーニング装置の説明に供する側面概略説明図である。 同画像形成装置における空吐出画像とクリーニング部材の関係の一例を示す説明図である。 同画像形成装置における空吐出画像とクリーニング部材の関係の他の例を示す説明図である。 比較例における空吐出画像とクリーニング部材の関係を示す説明図である。 第1実施形態の空吐出画像を形成した場合の例を説明する説明図である。 本発明の第3実施形態に係る画像形成装置の第2例の全体構成を示す側面概略説明図である。 同じく要部平面説明図である。 同画像形成装置のクリーニング装置の説明に供する側面概略説明図である。 同画像形成装置における空吐出画像とクリーニング部材の関係の一例を示す説明図である。 同画像形成装置における空吐出画像とクリーニング部材の関係の他の例を示す説明図である。 比較例における空吐出画像とクリーニング部材の関係を示す説明図である。 第1実施形態の空吐出画像を形成した場合の例を説明する説明図である。 本発明の第3実施形態に係る画像形成装置の第3例のクリーニング装置の説明に供する側面概略説明図である。 同画像形成装置における空吐出画像とクリーニング部材との関係を示す平面説明図である。 本発明の第3実施形態に係る画像形成装置の第4例における空吐出画像とクリーニング部材との関係を示す平面説明図である。 本発明の第4実施形態に係る画像形成装置の第1例の概略構成図である。 同じく要部平面説明図である。 本発明の第4実施形態に係る画像形成装置の第2例の要部平面説明図である。 本発明の第4実施形態に係る画像形成装置の第3例の要部平面説明図である。 同じく1つの撥水領域部分の拡大説明図である。 本発明の第4実施形態に係る画像形成装置の第4例における1つの撥水領域部分の拡大説明図である。 図46の正面説明図である。 クリーニング装置の配置位置の説明に供する説明図である。 同じくクリーニング装置の配置位置の他の例の説明に供する説明図である。 本発明の第5実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示す側面概略説明図である。 同じく要部平面説明図である。 同画像形成装置のクリーニング装置の説明に供する側面概略説明図である。 同画像形成装置のクリーニング装置のクリーニング部材の一例を示す説明図である。 同じくクリーニング部材の他の例を示す説明図である。 同画像形成装置の搬送ベルトの側面説明図である。 同搬送ベルトの拡大断面説明図である。 同搬送ベルトを展開した状態で示す平面説明図である。 同画像形成装置の空吐出領域先端検知先センサの配置説明に供する平面説明図である。 空吐出領域先端部分の拡大平面説明図である。 比較例の空吐出制御の説明に供する説明図である。 同画像形成装置における空吐出制御の第1例の説明に供する説明図である。 同じく空吐出制御の第2例の説明に供する説明図である。 同じく空吐出制御の第3例の説明に供する説明図である。 用紙の搬送制御の説明に供する説明図である。 用紙の搬送制御の他の例の説明に供する説明図である。
符号の説明
4…搬送ユニット
5…画像形成ユニット
10…クリーニング装置(清掃手段)
41…搬送ベルト
51…記録ヘッド
62…キャリッジ
68…クリーニング部材(清掃部材)
101…装置本体
104…搬送ユニット(搬送部)
105…画像形成ユニット
106…維持回復装置
107…搬送ガイド部
108…インクタンクユニット
109…メインタンクユニット
110…クリーニング装置(清掃手段)
111…用紙センサ
112、112A、112B…空吐出領域先端検知センサ
143…搬送ベルト
145A、145B…空吐出領域(撥水領域)
151…記録ヘッドユニット(ヘッドモジュール)
168…クリーニング部材(清掃部材)
210…クリーニング装置(清掃手段)
262…キャリッジ
268…クリーニング部材(清掃部材)
310…クリーニング装置(清掃手段)
343…搬送ベルト
345、345a〜345e、345n…空吐出領域(撥水領域)
362…キャリッジ
368…クリーニング部材(清掃部材)
410…クリーニング装置(清掃手段)
P…用紙
DL…空吐出画像

Claims (17)

  1. 用紙を搬送する搬送ベルトと、
    前記用紙に対して液滴を吐出する複数のノズルが配列されたノズル列がベルト移動方向と直交する方向に配置された記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドから前記搬送ベルト上に画像形成に寄与しない液滴を吐出させる制御をする空吐出制御手段と、
    前記搬送ベルト上に吐出された液滴を清掃する清掃手段と、を備え、
    前記清掃手段は、前記搬送ベルトのベルト移動方向と直交する方向に移動可能な清掃部材を有し、
    前記空吐出制御手段は、前記搬送ベルト上に吐出された複数の液滴がベルト移動方向に対して斜めに傾いたライン状に配列されるタイミングで前記記録ヘッドの各ノズルから前記液滴を吐出させる制御をする
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、前記空吐出制御手段は、前記記録ヘッドの液滴を吐出させるノズルを1又は複数ノズル毎に順次切替えることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2に記載の画像形成装置において、前記空吐出制御手段は、前記記録ヘッドの一端部側のノズルから他端部側のノズルまで順次液滴を吐出させる第1空吐出動作と、前記記録ヘッドの他端部側のノズルから一端部側のノズルまで順次液滴を吐出させる第2空吐出動作とを、空吐出動作毎に交互に行うことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置において、前記清掃手段は、前記搬送ベルト上に吐出された液滴の配列方向と直交する方向が前記清掃部材の長手方向になる状態で前記清掃部材を移動させることを特徴とする画像形成装置。
  5. 用紙を搬送する搬送ベルトと、
    前記用紙に対して液滴を吐出する複数のノズルが配列されたノズル列がベルト移動方向と直交する方向に配置された記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドから前記搬送ベルト上に画像形成に寄与しない液滴を吐出させる制御をする空吐出制御手段と、
    前記搬送ベルト上に吐出された液滴を清掃する清掃手段と、を備え、
    前記清掃手段は、前記搬送ベルトのベルト移動方向と直交する方向に移動可能な清掃部材を有し、
    前記搬送ベルトの搬送面には、前記記録ヘッドから吐出された液滴が着弾する撥水領域が、ベルト移動方向に対して斜めに帯状に形成され、前記搬送ベルトの搬送面は、前記撥水領域以外の領域の摩擦係数が前記撥水領域の摩擦係数よりも高く形成され、
    前記空吐出制御手段は、前記搬送ベルトの撥水領域に対して前記記録ヘッドの各ノズルから前記液滴を吐出させる制御をする
    ことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項5に記載の画像形成装置において、前記搬送ベルトの搬送面には互いに交差する方向に第1、第2の前記撥水領域が形成されていることを特徴とする画像形成装置。
  7. 用紙を搬送する搬送ベルトと、
    前記用紙に対して液滴を吐出する複数のノズルが配列されたノズル列がベルト移動方向と直交する方向に配置された記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドから前記搬送ベルト上に画像形成に寄与しない液滴を吐出させる制御をする空吐出制御手段と、
    前記搬送ベルト上に吐出された液滴を清掃する清掃手段と、を備え、
    前記清掃手段は、ベルト移動方向と直交する方向に配列された複数の清掃部材を有し、前記複数の清掃部材はベルト移動方向に傾斜して配設されている
    ことを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項7に記載の画像形成装置において、前記空吐出制御手段は、前記搬送ベルト上に吐出された複数の液滴がベルト移動方向に対して斜めに傾いたライン状に配列され、かつ、ベルト搬送方向と直交する方向に複数列配列されるタイミングで前記記録ヘッドの各ノズルから前記液滴を吐出させる制御をすることを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項7又は8に記載の画像形成装置において、前記複数の清掃部材は、ベルト移動方向と直交する方向に移動可能に配置されていることを特徴とする画像形成装置。
  10. 用紙を搬送する搬送ベルトと、
    前記用紙に対して液滴を吐出する複数のノズルが配列されたノズル列がベルト移動方向と直交する方向に配置された記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドから前記搬送ベルト上に画像形成に寄与しない液滴を吐出させる制御をする空吐出制御手段と、
    前記搬送ベルト上に吐出された液滴を清掃する清掃手段と、を備え、
    前記清掃手段は、ベルト移動方向と直交する方向に配列された複数の清掃部材を有し、前記複数の清掃部材はベルト移動方向に傾斜して配設され、
    前記搬送ベルトの搬送面には、前記記録ヘッドから吐出された液滴が着弾する撥水領域が形成され、
    前記空吐出制御手段は、前記搬送ベルト上に吐出された複数の液滴がベルト移動方向に対して斜めに傾いたライン状に配列され、かつ、ベルト搬送方向と直交する方向に複数列配列されるタイミングで、前記記録ヘッドの各ノズルから前記撥水領域に対して前記液滴を吐出させる制御をする
    ことを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項10に記載の画像形成装置において、前記搬送ベルトの搬送面には、複数の撥水領域がベルト移動方向に対して斜めに帯状に形成されて、ベルト移動方向と直交する方向に配列されていることを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項10に記載の画像形成装置において、前記撥水領域は、ベルト移動方向と直交する方向に形成された一本の帯状の領域であることを特徴とする画像形成装置。
  13. 用紙を搬送する搬送ベルトと、
    前記用紙に対して液滴を吐出する複数のノズルが配列されたノズル列がベルト移動方向と直交する方向に配置された記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドから前記搬送ベルト上に画像形成に寄与しない液滴を吐出させる制御をする空吐出制御手段と、を備え、
    前記搬送ベルトの搬送面には、前記記録ヘッドから吐出された液滴が着弾する撥水領域が、ベルト移動方向に対して斜めに帯状に形成され、
    前記空吐出制御手段は、前記搬送ベルトで前記用紙を搬送するとき、前記用紙で覆われていない前記撥水領域に対して前記画像形成に寄与しない液滴を吐出させる
    ことを特徴とする画像形成装置。
  14. 用紙を搬送する搬送ベルトと、
    前記用紙に対して液滴を吐出する複数のノズルが配列されたノズル列がベルト移動方向と直交する方向に配置された記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドから前記搬送ベルト上に画像形成に寄与しない液滴を吐出させる制御をする空吐出制御手段と、を備え、
    前記空吐出制御手段は、前記搬送ベルトで前記用紙を搬送するとき、前記用紙で覆われていない領域に対し、前記搬送ベルト上に吐出された複数の液滴がベルト移動方向に対して斜めに傾いたライン状に配列されるタイミングで前記記録ヘッドの各ノズルから前記液滴を吐出させる制御をする
    ことを特徴とする画像形成装置。
  15. 用紙を搬送する搬送ベルトと、
    前記用紙に対して液滴を吐出する複数のノズルが配列されたノズル列がベルト移動方向と直交する方向に配置された記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドから前記搬送ベルト上に画像形成に寄与しない液滴を吐出させる制御をする空吐出制御手段と、
    前記搬送ベルト上に吐出された液滴を清掃する清掃手段と、を備え、
    前記空吐出制御手段で制御されて前記搬送ベルト上に吐出された複数の液滴の並び方向及び前記搬送ベルト上の液滴を清掃する前記清掃手段の清掃部材の向きの少なくともいずれかがベルト移動方向に対して斜めに傾いている
    ことを特徴とする画像形成装置。
  16. 請求項15に記載の画像形成装置において、前記搬送ベルト上に吐出された複数の液滴が前記記録ヘッドのノズル列に対応して1本のライン状に配列されることを特徴とする画像形成装置。
  17. 請求項15に記載の画像形成装置において、前記搬送ベルト上に吐出された複数の液滴が前記記録ヘッドのノズル列の複数のノズル群に対応して複数本のライン状に配列されることを特徴とする画像形成装置。
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