JP2010057274A - リラクタンスモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】ロータコアにシャフトを圧入する際のロータコアおよびシャフトへの負荷を軽減させることができるリラクタンスモータを提供すること。
【解決手段】リラクタンスモータ1は、ロータコア3は、複数のコア板31が積層されて構成され、各コア板31は、シャフト2を圧入するための貫通孔32が形成され、貫通孔32は、その内周面に周方向に沿って複数の凸部33と複数の凹部34とが交互に並設されている。また、各凸部33の厚さは、先端に向けて薄くなっているのが好ましい。さらに、各凸部33の幅は、先端に向けて狭くなっているのが好ましい。
【選択図】 図2

Description

本発明は、リラクタンスモータに関する。
リラクタンスモータは、リラクタンストルクを利用して駆動するモータである。このようなモータの一種として、ロータに永久磁石を用いないシンクロナスリラクタンスモータが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1にかかるリラクタンスモータは、回転可能に設けられたロータと、このロータに回転磁界を作用させるステータとで構成されている。
ロータは、複数の珪素鋼板を積層して構成されたロータコアがシャフトに固定されて構成されている。その各珪素鋼板には、ロータコアの周方向での複数箇所で、シャフト側に凸湾曲する一定幅の帯状をなす複数のスリットが互いに略平行となるように設けられている。
このような複数のスリットにより、ロータコアには、その周方向に、磁気抵抗の高い部分と低い部分とを交互に形成されて、複数の突極が形成される。このような複数の突極を有するロータコアに回転磁界を作用させることで、リラクタンストルクを発生させて、ロータコアを回転させる。
また、ロータコアの各珪素鋼板には、シャフトの外周と同形状および同寸法の貫通孔が形成されている。シャフトにロータコアを固定する際には、複数の珪素鋼板を互いの貫通孔が一致するように積層し、その状態で、各貫通孔にシャフトを圧入する。
しかしながら、特許文献1にかかるモータでは、上記の貫通孔の内周とシャフトの外周とが全周に亘って密着するので、上記の圧入時に要する力が大きく、シャフトやロータコアに過大な負荷がかかり、シャフトを損傷したり、ロータコアが変形したりするという問題があった。
また、冶具を用いて、積層した複数の珪素鋼板の貫通孔の位置決めを行い、上記の圧入時の負荷を軽減することも可能であるが、冶具のコストおよびメンテナンスを要してしまう。
特開2001−211618号公報
本発明の目的は、ロータコアにシャフトを圧入する際のロータコアおよびシャフトへの負荷を軽減させることができるリラクタンスモータを提供することにある。
本発明にかかるリラクタンスモータは、軸線まわりに回転可能に設けられたシャフトと、該シャフトに固定されたロータコアとを備えるロータと、
前記ロータコアの周囲にもうけられ、前記ロータコアに回転磁界を作用させることにより、前記ロータを回転させるステータとを有するリラクタンスモータであって、
前記ロータコアは、複数のコア板が積層されて構成され、
前記各コア板は、前記シャフトを圧入するための貫通孔が形成され、
前記貫通孔は、その内周面に周方向に沿って複数の凸部と複数の凹部とが交互に並設されていることを特徴とする。
また、本発明にかかるリラクタンスモータは、前記各凸部の厚さは、先端に向けて薄くなっているのが好ましい。
さらに、本発明にかかるリラクタンスモータは、前記各凸部の幅は、先端に向けて狭くなっているのが好ましい。
また、本発明にかかるリラクタンスモータは、前記各コア板は、互いに隣接する2つの前記コア板同士を積層したときに、互いの前記貫通孔を一致させるように案内する複数の傾斜面を備える案内手段を有するのが好ましい。
さらに、本発明にかかるリラクタンスモータは、前記各コア板は、平面視にて、周方向での複数箇所のそれぞれに、互いに略平行でかつそれぞれ前記シャフト側が凸となるように湾曲または屈曲して設けられた帯状をなす複数の磁気障壁部を有し、前記各案内面は、互いに周方向で隣り合う2つの前記箇所の間に対応して設けられているのが好ましい。
また、本発明にかかるリラクタンスモータは、前記各凸部が、前記傾斜面を有するのが好ましい。
本発明にかかるリラクタンスモータによれば、シャフトを圧入するために各コア板に形成された貫通孔がその内周面に周方向に沿って複数の凸部と複数の凹部とが交互に並設されているため、シャフトの外周面と貫通孔の内周面との接触面積が小さく、また、各凸部が厚さ方向に変形しやすい。そのため、コア板の貫通孔にシャフトを圧入する際に、その圧入に要する力を小さくし、シャフトおよびコア板(ロータコア)にかかる負荷を軽減することができる。また、各凸部が厚さ方向に変形し易いので、複数のコア板を積層した状態において、互いの貫通孔の位置が若干ずれていても、コア板の貫通孔にシャフトを圧入することができる。したがって、冶具を用いなくても、コア板の貫通孔にシャフトを圧入することができる。
また、本発明のリラクタンスモータは、各凸部の厚さを先端に向けて薄くすることで、各凸部を厚さ方向により変形しやすくなる。その結果、シャフトおよびコア板(ロータコア)にかかる負荷をより軽減することができる。
さらに、本発明にかかるリラクタンスモータは、各凸部の幅を先端に向けて狭くすることで、各凸部に必要な機械的強度を維持しながら、シャフトの外周面と貫通孔の内周面との接触面積を小さくすることができる。その結果、シャフトおよびコア板(ロータコア)にかかる負荷をより軽減することができる。
また、本発明にかかるリラクタンスモータは、互いに隣接する2つのコア板同士を積層したときに、互いの貫通孔を一致させるように案内する複数の傾斜面を備える案内手段を各コア板に設けることで、複数のコア板を積層した状態において、互いの貫通孔の位置がずれるのを防止することができる。その結果、シャフトおよびコア板(ロータコア)にかかる負荷をより軽減することができる。
さらに、本発明にかかるリラクタンスモータは、各コア板が、平面視にて、周方向での複数箇所のそれぞれに、互いに略平行でかつそれぞれシャフト側が凸となるように湾曲または屈曲して設けられた帯状をなす複数の磁気障壁部を有する場合、各案内面を互いに周方向で隣り合う2つの前記箇所の間に対応して設けることで、ロータコア内の磁束に悪影響を与えることなく、複数のコア板を積層した状態において、互いの貫通孔の位置がずれるのを防止することができる。
また、本発明にかかるリラクタンスモータは、各凸部に案内手段の傾斜面を設けることによっても、ロータコア内の磁束に悪影響を与えることなく、複数のコア板を積層した状態において、互いの貫通孔の位置がずれるのを防止することができる。また、この場合、各コア板の構成が簡単となり、各コア板の製造が容易となる。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態を説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態にかかるリラクタンスモータの概略構成を示す斜視図、図2は、図1に示すリラクタンスモータに備えられたロータコアのコア板を模式的に示す平面図、図3は、図2のA−A線断面図、図4は、図1に示すリラクタンスモータの作用を説明するための平面図、図5は、図2に示す複数のコア板のそれぞれの貫通孔に対するシャフトの圧入を説明するための図である。
図1に示すリラクタンスモータ1は、回転子に永久磁石を用いないシンクロナスリラクタンスモータである。図1に示すように、リラクタンスモータ1は、シャフト2およびロータコア3を備えるロータ(回転子)4と、ステータコア5および複数の巻線6を備えるステータ(固定子)7とを有している。
このようなリラクタンスモータ1は、複数の巻線6への通電によりステータ7に生じた回転磁界をロータコア3に作用させることにより、シャフト2を回転中心軸としてロータ4を回転させる。
以下、リラクタンスモータ1を構成する各部を順次説明する。
ロータ4のシャフト2は、図示しない1対の軸受により支持されていて、軸線まわりに回転可能となっている。
このようなシャフト2の軸線方向での途中部分には、ロータコア3が固定されている。
ロータコア3は、図1に示すように、板状をなす複数のコア板31が積層されて構成されている。このような複数のコア板31は、互いに積層した状態で圧着カシメなどにより固着されていてもよい。
各コア板31は、例えば電磁鋼板のような軟磁性材料で構成され、図2に示すように、平面視において、外形が円形をなしている。そして、各コア板31の中心部には、前述したシャフト2が挿通される貫通孔32が形成されている。この貫通孔32には、前述したシャフト2が圧入され固着・固定されている。図2では、説明の便宜上、2つのコア板31を図示している。
この貫通孔32は、その内周面に周方向に沿って6つの凸部33と6つの凹部34とが交互に並設されている。このような貫通孔32は、例えばプレス加工、レーザ加工などの加工によって形成されている。
複数の凸部33は、貫通孔32の内周面に沿って等間隔に並設され、互いに同一形状および同一寸法で形成されている。そして、各凸部33は、コア板31の中心軸側に向けて突出しており、その先端は、シャフト2の外周面に沿った湾曲面をなしている。
また、各凸部33は、その厚さ方向での一方の面(図3にて下面)がコア板31の板面に一致しているが、他方の面(図3にて上面)は先端側が上記一方の面側となるように傾斜するように形成されている。したがって、各凸部33の厚さは、先端に向けて薄くなっている。そのため、各凸部33は、その厚さ方向に変形(弾性変形)しやすくなっている。
さらに、各凸部33の幅は、先端に向けて狭くなっている。そのため、各凸部33に必要な機械的強度を維持しながら、シャフト2の外周面と貫通孔32の内周面との接触面積をより小さくすることができる。
また、複数の凹部34は、貫通孔32の内周面に沿って等間隔に並設され、互いに同一形状および同一寸法で形成されている。そして、各凹部34は、U字状に形成されている。そのため、各凸部33がその厚さ方向に変形したときに、貫通孔32の周囲に生じる応力を低減することができる。
また、各コア板31の貫通孔32の周囲には、周方向に等間隔を隔てた4箇所のそれぞれに2つの磁気障壁部31a、31bが組をなして設けられている。また、各コア板31の貫通孔32の周囲には、周方向に間隔を隔てて4つのガイド35が設けられている。なお、各組における磁気障壁部の数は、本明細書では説明の便宜上2つの場合を例に説明するが、これに限定されるものではなく、3つ以上とすることができる。
この各組の2つの磁気障壁部31a、31bは、ロータコア3の中心軸側から外周側へ磁束を通りにくくする。一方、ロータコア3の周方向において2つの磁気障壁部31a、31bが設けられていない4つの部分は、それぞれ、ロータコア3の中心軸側から外周側へ磁束が通りやすく、突極部を構成する。なお、以下の説明では、ロータコア3の中心軸側から外周側へ磁束の通りやすい方向をd軸、磁束の通りにくい方向をq軸とする(図4参照)。
本実施形態では、各組の2つの磁気障壁部31a、31bは、それぞれ、コア板31を貫通する孔(スリット)で構成されている。そのため、コア板31を容易に製造することができる。このような2つの磁気障壁部31a、31bは、それぞれ、例えばプレス加工、レーザ加工などの加工によって形成されている。
なお、各磁気障壁部31a、31b内は、空隙であってもよいし、エポキシ樹脂、アクリル樹脂等の樹脂材料や、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金等の非磁性金属等の非磁性材料が充填されていてもよい。また、各磁気障壁部31a、31bは、コア板31を貫通しない溝で構成することもできる。
磁気障壁部31aおよび磁気障壁部31bは、それぞれ、シャフト2側が凸となるように湾曲(または屈曲)して設けられた帯状をなしている。また、磁気障壁部31aと磁気障壁部31bとが互いに略平行となるように設けられている。
また、磁気障壁部31aおよび磁気障壁部31bは、それぞれ、コア板31の外周面にまで達していない。
そのため、磁気障壁部31aとコア板31の外周面との間には、コア板31の磁気障壁部31aに対して内周側の部分と外周側の部分とを連結する連結部を構成するブリッジ部31cが設けられている。このようなブリッジ部31cが設けられていることにより、コア板31の磁気障壁部31aに対して内周側の部分と外周側の部分とが一体化され、コア板31およびロータコア3に必要な機械的強度を確保することができる。
同様に、磁気障壁部31bとコア板31の外周面との間には、コア板31の磁気障壁部31bに対して内周側の部分と外周側の部分とを連結する連結部を構成するブリッジ部31dが設けられている。このようなブリッジ部31dが設けられていることにより、コア板31の磁気障壁部31bに対して内周側の部分と外周側の部分とが一体化され、コア板31およびロータコア3に必要な機械的強度を確保することができる。
また、コア板31の外周近傍には、互いに隣り合う磁気障壁部31aと磁気障壁部31bとの間に臨むように1対の磁気障壁部31eが設けられている。
このような1対の末広状磁気障壁部31eは、それぞれ、ロータコア3内に磁束を導くことができる。そのため、1対のブリッジ部31cおよび1対のブリッジ部31dのそれぞれの幅を大きくして、ロータコア3の機械的強度を高めることができる。
特に、1対の磁気障壁部31eはそれぞれコア板31の外周側に開放している。そのため、1対の磁気障壁部31eはそれぞれスロット51からの磁束が磁気障壁部31e内に極めて入りづらくなる。その結果、スロット51からの磁束は磁気障壁部31eの側面側に曲げられ、ロータコア3内に入りやすくなり、d軸鎖交磁束数を増加させることができる。その結果、ロータコアにおけるd軸インダクタンスとq軸インダクタンスとの差を大きくして、ロータコア3の回転トルクを向上させることができる。
前述したような磁気障壁部31aおよび磁気障壁部31bが設けられた4つの箇所のうちの互いに隣り合う2つの箇所の間には、ガイド35が設けられている。このように配置された4つのガイド35は、ロータコア3内の磁束に悪影響を与えることがない。
このような各ガイド35は、コア板31を厚さ方向に貫通する略U字状の孔を形成し、当該孔の内側に残った片を厚さ方向に折り曲げるようにして形成されている。このような各ガイド35は、例えばプレス加工、レーザ加工などの加工によって形成されている。
各ガイド35は、図3に示すように、互いに隣接する2つのコア板31同士を積層したときに、互いの貫通孔32を一致させるように案内する1対の傾斜面35a、35bを備え、案内手段を構成する。そのため、複数のコア板31を積層した状態において、互いの貫通孔32の位置がずれるのを防止することができる。
ステータ7は、前述したロータコア3の外周を囲むように設けられたステータコア5と、このステータコア5に取り付けられた複数の巻線6とを有している。
ステータコア5は、略円環状をなし、その内周部には、ロータコア3に向けて突出する6つのスロット51が設けられている。より具体的には、ステータコア5には、シャフト2を介して互いに対向する3対のスロット51が設けられている。ここで、各対のスロット51をU相、V相、W相とする(図3参照)。また、図示しないが、ステータコア5は、複数のステータコア板を積層して構成されている。
6つのスロット51は、周方向に等間隔を隔てて配置され、各スロット51は、ロータコア3の外周面に対し微小間隔を隔てて対向している。
このような各スロット51の外周には、巻線6が巻回されている。各巻線6は、図示しない3相交流電源に電気的に接続されている。そして、3相交流電源から各巻線6へ通電することにより、ステータコア5の内側に回転磁界を発生させる。
ここで、上述したように構成されたリラクタンスモータ1の作用を説明する。
巻線に接続された3相交流電源の作動により、ステータコア5の内側に回転磁界が発生する。このような回転磁界と、ロータコア3の有する突極性とにより、ロータコア3は回転する。
例えば、図4(a)に示すように、U相に対応する1対の巻線6に通電しているとき、ロータコア3は、突極部がU相に引き付けられるので、d軸がU相側を向くような回転位置となる。
そして、U相に対応する1対の巻線6からV相に対応する1対の巻線6に通電を切り替える。その際、U相に対応する1対の巻線6からV相に対応する1対の巻線6への通電の切り替えを、U相への通電時間とV相への通電時間とが重複するように行うことで、U相とV相との間に延びる磁束を生じさせる。
また、V相に対応する1対の巻線6に通電することで、図4(b)に示すように、ロータコア3は、突極部がV相に引き付けられるので、d軸がV相側を向くように回転する。
このような通電の切り替えをU相、V相、W相で順次行って、回転磁界を発生させることで、ロータコア3を回転させる。
ここで、ロータコア3の各コア板31の貫通孔32へのシャフト2の圧入について説明する。なお、説明の便宜上、図5では、2つのコア板31のみを図示し、また、以下の説明では、2つのコア板31をシャフト2に固定する場合を例に説明する。
(1)まず、図5(a)に示すように、2つのコア板31を積層する。
このとき、一方のコア板31のガイド35と他方のコア板31のガイド35との協働により、一方のコア板31の貫通孔32と他方のコア板31の貫通孔32とが一致するように案内される。
(2)次に、図5(b)に示すように、2つのコア板31が積層された状態で、一方のコア板31側から2つのコア板31のそれぞれの貫通孔32にシャフト2を順次圧入する。
このとき、各コア板31に形成された貫通孔32がその内周面に周方向に沿って複数の凸部33と複数の凹部34とが交互に並設されているため、シャフト2の外周面と貫通孔32の内周面との接触面積が小さく、また、各凸部33が厚さ方向に変形しやすい。そのため、コア板31の貫通孔32にシャフト2を圧入する際に、その圧入に要する力を小さくし、シャフト2およびコア板31(ロータコア3)にかかる負荷を軽減することができる。また、各凸部33が厚さ方向に変形し易いので、複数のコア板31を積層した状態において、互いの貫通孔32の位置が若干ずれていても、コア板31の貫通孔32にシャフト2を圧入することができる。したがって、冶具を用いなくても、コア板31の貫通孔32にシャフト2を圧入することができる。
特に、各凸部33の厚さが先端に向けて薄くなっているので、各凸部33が厚さ方向により変形しやすくなっている。その結果、シャフト2およびコア板31(ロータコア3)にかかる負荷をより軽減することができる。
また、各凸部33の幅が先端に向けて狭くなっているので、各凸部33に必要な機械的強度を維持しながら、シャフト2の外周面と貫通孔32の内周面との接触面積が小さくなっている。その結果、シャフト2およびコア板31(ロータコア3)にかかる負荷をより軽減することができる。
また、前述したように、各凸部33の他方の面(図3にて上面)は先端側が一方の面(図3にて下面)側となるように傾斜しているので、その傾斜面は、シャフト2が貫通孔32に圧入される際に、シャフト2が貫通孔32内に案内される。そのため、積層された複数のコア板31の互いの貫通孔32の位置が若干ずれていても、これらの位置関係を修正・補正しながら、コア板31の貫通孔32にシャフト2を圧入することができる。
また、互いに隣接する2つのコア板31同士を積層したときに、互いに貫通項32を一致させるように案内する1対の傾斜面35a、35bを備える複数のガイド35が各コア板31に設けられているので、複数のコア板31を積層した状態において、互いの貫通孔32の位置がずれるのを防止することができる。その結果、シャフト2およびコア板31(ロータコア3)にかかる負荷をより軽減することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明のモータの第2実施形態を説明する。
図6は、本発明の第2実施形態にかかるリラクタンスモータのコア板の断面図である。
以下、第2実施形態について説明するが、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本実施形態のリラクタンスモータは、貫通孔の内周面に形成された凸部の形状が異なるとともに、前述した第1実施形態の複数のガイド35を省略した以外は、前述した第1実施形態と同様である。
本実施形態のリラクタンスモータでは、図6に示すように、貫通孔32の内周面に設けられた各凸部33が1対の傾斜面33a、33bを有している。
具体的には、各凸部33は、その厚さが一定となるように形成され、その厚さ方向での一方の面(図6にて上側の面)を傾斜面33aとし、他方の面(図6にて下側の面)を傾斜面33bとしている。
この1対の傾斜面33a、33bは、互いに隣接する2つのコア板31同士を積層したときに、互いの貫通孔32を一致させるように案内するものであり、案内手段を構成する。
このように各凸部33に案内手段の1対の傾斜面33a、33bを設けることによって、ロータコア3内の磁束に悪影響を与えることなく、複数のコア板31を積層した状態において、互いの貫通孔32の位置がずれるのを防止することができる。また、この場合、各凸部33が案内手段を兼ねるので、各コア板31の構成が簡単となり、各コア板31の製造が容易となる。
以上、本発明のリラクタンスモータについて、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、本発明のリラクタンスモータでは、各部の構成は、同様の機能を発揮する任意の構成のものに置換することができ、また、任意の構成を付加することもできる。
また、ステータのスロットおよびロータの突極の数は、ステータの回転磁界によりロータを回転させることができるものであれば、前述したものに限定されない。
さらに、コア板の積層数や、磁気障壁部の形状、数、配置等は、図1に図示されたものに限定されない。
また、ロータコアは、磁気障壁部をもたないコア板が含まれてもよい。
本発明の第1実施形態にかかるリラクタンスモータの概略構成を示す斜視図である。 図1に示すリラクタンスモータに備えられたロータコアのコア板を模式的に示す平面図である。 図2のA−A線断面図である。 図1に示すリラクタンスモータの作用を説明するための平面図である。 図2に示す複数のコア板のそれぞれの貫通孔に対するシャフトの圧入を説明するための図である。 本発明の第2実施形態にかかるリラクタンスモータのコア板を模式的に示す断面図である。
符号の説明
1 リラクタンスモータ
2 シャフト
3 ロータコア
31 コア板
31a 磁気障壁部
31b 磁気障壁部
31c ブリッジ部
31d ブリッジ部
31e 磁気障壁部
32 貫通孔
33 凸部
33a、33b 傾斜面
34 凹部
35 ガイド
35a、35b 傾斜面
4 ロータ
5 ステータコア
51 スロット
6 巻線
7 ステータ

Claims (6)

  1. 軸線まわりに回転可能に設けられたシャフトと、該シャフトに固定されたロータコアとを備えるロータと、
    前記ロータコアの周囲に設けられ、前記ロータコアに回転磁界を作用させることにより、前記ロータを回転させるステータとを有するリラクタンスモータであって、
    前記ロータコアは、複数のコア板が積層されて構成され、
    前記各コア板は、前記シャフトを圧入するための貫通孔が形成され、
    前記貫通孔は、その内周面に周方向に沿って複数の凸部と複数の凹部とが交互に並設されていることを特徴とするリラクタンスモータ。
  2. 前記各凸部の厚さは、先端に向けて薄くなっている請求項1に記載のリラクタンスモータ。
  3. 前記各凸部の幅は、先端に向けて狭くなっている請求項1または2に記載のリラクタンスモータ。
  4. 前記各コア板は、互いに隣接する2つの前記コア板同士を積層したときに、互いの前記貫通孔を一致させるように案内する傾斜面を備える案内手段を有する請求項1ないし3のいずれかに記載のリラクタンスモータ。
  5. 前記各コア板は、平面視にて、周方向での複数箇所のそれぞれに、互いに略平行でかつそれぞれ前記シャフト側が凸となるように湾曲または屈曲して設けられた帯状をなす複数の磁気障壁部を有し、前記各案内面は、互いに周方向で隣り合う2つの前記箇所の間に対応して設けられている請求項4に記載のリラクタンスモータ。
  6. 前記各凸部が、前記傾斜面を有する請求項4に記載のリラクタンスモータ。
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KR101745963B1 (ko) * 2015-08-28 2017-06-12 주식회사 삼양감속기 동기릴럭턴스 전동기
JP2018042371A (ja) * 2016-09-07 2018-03-15 株式会社ミツバ ブラシレスモータ
WO2022071358A1 (ja) * 2020-09-30 2022-04-07 ダイキン工業株式会社 コア、回転電気機械、及び静止器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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