JP2010057121A - 光伝送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】受信感度が高く、かつ、ドライバ増幅器を狭帯域化できる符号化伝送方式の光伝送装置を提供する。
【解決手段】トレリス符号化によって入力値から符号(変調符号)を出力するトレリス符号化部12を備える光伝送装置であって、例えば、トレリス符号化部12は、現在からm個前までの符号の値を反映した2^m個の状態の中の一つの状態を記憶し、一の状態において一の入力値を取得した場合に、当該状態において当該入力値に対応付けられている符号を出力し、かつ、当該符号に対応付けられていない他の状態を現在の状態として記憶することよって、前回の入力値から出力した前回の符号と異なる符号を今回の入力値から出力するようにしている。
【選択図】図1

Description

本発明は、光伝送装置に関する。特に、トレリス符号を用いる光伝送装置に関する。
近年、ディジタル光伝送システムの大容量化により、1シンボルに割り当てられる光量が少なくなっている。光量の減少によって、所望の信号品質を確保するための高受信感度の送受信機が要求されている。結果、送受信機の構成は複雑化し、大容量化によって得たコストメリットを相殺している。
ところで、コスト面から言えば、データ伝送における同一符号の連続も、送信機のコスト要因の1つである。同一符号の連続は、データ列に低い周波数成分を含むため、データをキャリア光に乗せるための光変調器とそれを駆動するドライバ増幅器(高速な電気の増幅器)は数メガヘルツから変調周波数の数十ギガヘルツまでという広範な帯域幅において低歪で高出力の増幅器が要求されるからである。同一符号が連続する例として、例えば、光伝送の標準技術であるOTN伝送では、同一符号が60シンボル以上連続する場合がある。なお、G.709にて採用されているリードソロモン符号RS(255,239)のFECの利用も同一符合の連続を除去する効果はない。
一方、同一符号の連続を抑制(制限)する方策も考案されている。例えば、SDH伝送システムにおいては、スクランブラ等を用いて同一符号の連続を抑制する方法が考案されている。また、イーサネット(登録商標)の場合は、8B/10Bエンコーディングによって同一符号の連続が5ビット以下に抑制されるが、64B/66Bでは66ビット連続する場合がある。
また、無線技術においては、オフセットPSKまたはスタッガードPSK(π/4シフトQPSK等)と呼ばれる変調方式によって、同一符号が連続しないようにして電力増幅器の電力効率の改善が講じられているものの、受信感度の改善に至っていない。
また、無線伝送においては、受信感度の改善策の1つとしてトレリス符号化伝送が研究され、既に衛星放送などの分野で実用化されている。トレリス符号化伝送は、受信感度の改善、換言すれば符号化利得の増大を優先課題として研究されているため、同一符号が多数連続する場合がある。即ち、現時点で、ドライバ増幅器への上述の要求条件を緩和させる効果はない。なお、トレリス符号化伝送は、OFDM伝送とともに用いられることもある。
特開2001−268039号公報 J.G.PROAKIS著(坂庭好一訳)「ディジタルコミュニケーション」科学技術出版1999年P.223-227 BSデジタル放送、[online]、[平成20年9月1日検索]、インターネット<URL:http://www.nhk.or.jp/strl/open98/happyo/kl/index.html> E.Biglieri他、Introduction to Trellis-Coded Modulation with Applications, Macmillian Publishing Company,1991. Charan Langton、Trellis Coded Modulation、[online]、[平成20年9月1日検索]、インターネット<URL:http://www.complextoreal.com/chapters/tcw.pdf>
以上から、受信感度が高く、かつ、ドライバ増幅器を狭帯域化できる符号化伝送方式が存在しないという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、受信感度が高く、かつ、ドライバ増幅器を狭帯域化できる符号化伝送方式を提供することを目的とする。
上記問題を解決するために、本発明の一態様による光伝送装置は、トレリス符号化によって入力値から符号を出力するトレリス符号化部を備え、トレリス符号化部は、同一の符号を連続して出力しないことを特徴とする。
上記光伝送装置は、トレリス符号化部から出力された符号を用いて搬送波を変調する光変調部を更に備え、トレリス符号化部は、2^n値の入力値から2^(n+1)値の符号を出力し、光変調部は、2^(n+1)値の符号を用いて搬送波を位相変調してもよい。
上記光伝送装置は、トレリス符号化部から出力された符号を用いて搬送波を変調する光変調部を更に備え、トレリス符号化部は、2^n値の入力値から2^(n+1)値の符号を出力し、光変調部は、2^(n+1)値の符号を用いて搬送波を直交振幅変調してもよい。
上記光伝送装置のトレリス符号化部は、現在からm個前までの符号の値を反映した2^m個の状態の中の一つの状態を記憶し、一の状態において一の入力値を取得した場合に、当該状態において当該入力値に対応付けられている符号を出力し、かつ、当該符号に対応付けられていない他の状態を現在の状態として記憶することよって、前回の入力値から出力した前回の符号と異なる符号を今回の入力値から出力するようにしてもよい。換言すれば、現在のシンボルからmシンボル前の値までを反映した2のm乗個の状態の中の一つの状態を記憶し、一の状態において一の入力値を取得した場合に、当該状態において当該入力値に対応付けられている符号を出力し、かつ、当該符号に対応付けられていない他の状態を現在の状態として記憶することよって、同一の符号を連続して出力しないようにしてもよい。
上記問題を解決するために、本発明の他の一態様による光伝送装置は、任意の値であるnビットの入力値からn+1ビットの符号を出力するトレリス符号化部と、トレリス符号化部から出力されたn+1ビットの符号を用いて搬送波を位相変調する光変調部とを備え、トレリス符号化部は、前回の入力値から出力した前回の符号と異なる符号を、今回の入力値から出力し、光変調部は、前回の入力値に係る搬送波の位相と、今回の入力値に係る搬送波の位相とを360/(2^(n+1))度以上変化させることを特徴とする。
上記問題を解決するために、本発明の他の一態様による光伝送装置は、任意の値であるnビットの入力値からn+1ビットの符号を出力するトレリス符号化部と、トレリス符号化部から出力されたn+1ビットの符号を用いて搬送波を直交振幅変調する光変調部とを備え、トレリス符号化部は、前回の入力値から出力した前回の符号と異なる符号を、今回の入力値から出力し、光変調部は、今回の入力値に係る搬送波の位相または振幅の少なくとも一方を、前回の入力値に係る搬送波の位相または振幅と異なるようにすることを特徴とする。
上記光伝送装置のトレリス符号化部は、現在からm個前までの符号の値を反映した2^m個の状態の中の一つの状態を記憶し、一の状態において一の入力値を取得した場合に、当該状態において当該入力値に対応付けられている符号を出力し、かつ、当該符号に対応付けられていない他の状態を現在の状態として記憶することよって、前回の入力値から出力した前回の符号と異なる符号を今回の入力値から出力するようにしてもよい。
上記光伝送装置は、前記光変調部の前段又は後段に信号をRZ(Return−to−Zero)化するRZ化部を更に備えてもよい。
本発明によれば、光変復調部に入力される変調符号の値が連続しないため、換言すれば、光変調器に入力される信号が連続するシンボルで同一とならないため、変調器ドライバとして狭帯域な電気の増幅器を使用できるようになる。よって、低価格の増幅器を提供できるようになる。また、トレリス符号化伝送をベースとしているため、受信感度をある程度、高いレベルに維持することができるようになる。更に、一般的に狭帯域な電気の増幅器は、広帯域の増幅器に比べて効率がよいため、消費電力の低減と電源回路の簡素化とを図ることができるようになる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る光伝送装置の一例である送信装置1を説明するための図である。なお、A^Bは、AのB乗を示す。
送信装置1は、図1(a)に示すように、レーザ部11、トレリス符号化部12、ドライバ(ドライバ増幅器)13および光変調部(光変調器)14を有する。レーザ部11はキャリア光(搬送波)を出力する。トレリス符号化部12は、トレリス符号化によってデータ(入力値)から符号(変調符号)を出力する。ドライバ13は、トレリス符号化部12から出力された符号をキャリア光に重畳させるために光変調部14を駆動する。光変調部14は、ドライバ13の制御によって、符号によってキャリア光を変調する。変調されたキャリア光は、光ファイバ9に送出され、必要に応じて光増幅器3等により中継されて受信装置2に伝送される。なお、光変調部14は後述する光復調部24(後述)の機能を有し、光復調部24は光変調部14の機能を有していてもよい。
トレリス符号化部12は、nビットのデータ信号からn+1ビットを出力する。つまり、トレリス符号化部12は、2^n値のデータ(入力値)から2^(n+1)値の符号を出力する。例えば、トレリス符号化部12は、2ビット(4値)のデータを入力した場合、現在のシンボル(符号)から2シンボル前の値までの値を反映した4状態を記憶し、それをもとに3ビット(8値)の符号を出力する。
また、トレリス符号化部12は、データ(入力値)がどのようなものであっても、同一の符号を連続して出力しない。具体的には、トレリス符号化部12は、データ(入力値)と符号とを対応付けた複数の状態、および、現在の状態を記憶し、ある状態においてある入力値を取得した場合、当該状態において当該入力値に対応付けられている符号を出力し、かつ、当該符号に対応付けられていない他の状態を現在の状態として記憶することによって、同一の符号を連続して出力しないようにしている。
光変調部14は、データ(入力値)が2^n値の場合、トレリス符号化部12によって2^(n+1)値の符号が出力されるため、2^(n+1)値の多値変調を行う。変調を行う際にドライバ13の復号には、主としてビタビアルゴリズムを用いる。変調・復調は、教科書に記載されているため詳述しないが、光変調方式としては8値の場合には8相位相変調、16値の場合には16QAM変調などが用いられる。つまり、変復調に関しては、公知の技術を用いることができる。
なお、送信装置1は、図1(b)に示すように、光変調部14の前段または後段にRZ(Return-to-Zero)パルス化のための光変調部15を有していてもよい。長距離伝送特性への影響を低減させるためである。即ち、位相変調においては、シンボル(入力値)とシンボル間で位相の変化があるため、シンボルの変わり目に、長距離伝送の障害となる瞬時周波数の変化(チャープ)が生じる。特に、本発明の如く変調器ドライバ増幅器を狭帯域化した場合には、シンボル間の切り替わり時間が長くなるため、チャープが生じている時間が相対的に多くなる。RZパルス化することによってシンボルの変わり目の電界強度が小さくなり、チャープによる長距離伝送特性への影響を低減させることができる。
受信装置2は、図1(a)に示すように、受光部(受光器)21、トレリス復号部22、ドライバ(ドライバ増幅器)23および光復調部(光復調器)24を有する。受光部21は、送信装置1から送出された変調されたキャリア光を電気のデータ信号に戻す。ドライバ23は、受光部21からから出力されたデータ信号を復調するために光復調部24を駆動する。光復調部24は、ドライバ23の制御によって、データ信号を復調する。トレリス復号部22は、トレリス復号化によって符号からデータ(出力値)を出力する。
トレリス復号部2は、連続して受信したMシンボル(M>m)からトレリスの遷移状態を考慮しFanoアルゴリズムやViterbiアルゴリズムを用いて復号する。これらのアルゴリズムは、たとえば図3のトレリスに従う場合、ある時刻に0、2、4、6を受信したとするとそれはS1もしくはS3の状態から送信されたものであり、その前のシンボルはS2もしくはS4の状態から送信されているはずであるため1、3、5、7のいずれかで有る必要があり、そのようになっていない場合はエラーが発生したとして訂正の候補となる。このようにトレリスに従って遷移するシンボルの系列を最も矛盾少なく再現できるデータ列を正しいデータ列であると判断する。受信する各シンボルは1シンボルあたりnビット、すなわち2^n値であり、復号されるのはトレリス符号化前の1シンボルあたり(n−1)ビットである。
続いて、トレリス符号化部12によるトレリス符号化を、従来のトレリス符号化によるトレリス符号化部と対比して説明する。なお、2ビット(4値)のデータ(入力値)を入力した場合(8値を8相位相変調する場合)を例に説明する。図5は、従来の2ビット、4状態のトレリス符号の遷移図(トレリス図)である。図2は、8値を8相位相変換した場合の信号点配置図(Constellation diagram)である。図5において、S1〜S4は、従来のトレリス符号化部の遷移し得る状態(遷移状態)である。例えば、従来のトレリス符号化部は、現在の状態が状態S1の場合、出力した符号に応じて状態S1または状態S3へと遷移する。具体的には、従来のトレリス符号化部は、現在の状態が状態S1の場合に、符号0、4を出力したときは状態S1のまま遷移せず、符号2、6を出力したときは状態S3へと遷移する。同様に、従来のトレリス符号化部は、現在の状態が状態S2の場合に、符号1、3を出力したときは状態S1へと遷移し、符号5、7を出力したときは状態S3へと遷移する。現在の状態が状態S3、S4の場合も同様である。
図6は、図5に示す遷移図による符号化の動作例である。図6に示す従来の符号化は、2ビットの入力a1,a2(a1:上位ビット、a2:下位ビット)に対して、3ビットの出力y1,y2,y3(y1:最上位ビット、y2:2番目のビット、y3:最下位ビット)を得るものであって、R1、R2の2ビットにより、符号化部が取り得る4つの状態を記憶するものである。なお、図6中のTは1シンボルの遅延を表す。図6に示す従来の符号化では、現在の状態が状態S1(R1=0,R2=0)または状態S3(R1=1,R2=0)の場合、最下位に値0である1ビットを付加し、現在の状態が状態S2(R1=0,R2=1)または状態S4(R1=1,R2=1)の場合、最下位に値1である1ビットを付加するように動作する。つまり、出力の最下位ビットy3の値は、R2の値となる。
具体的には、ある時刻T1における状態が状態S1の場合に、入力値(0,0)を入力したときは、最下位にビット(0)を付加して符号0(0,0,0)を出力し、次の時刻T2における状態は状態S1となる。
また、入力値(1,0)を入力したときは、最下位にビット(0)を付加して符号4(1,0,0)を出力し、次の時刻T2おける状態は状態S1となる。
また、入力値(0,1)を入力したときは、最下位にビット(0)を付加して符号2(0,1,0)を出力し、次の時刻T2おける状態は状態S2となる。
また、入力値(1,1)を入力したときは、最下位にビット(0)を付加して符号6(1,1,0)を出力し、次の時刻T2おける状態は状態S2となる。
つまり、トレリス符号化部が、時刻T1における状態S1にて出力し得る符号は0(0,0,0)、2(0,1,0)、4(1,0,0)、6(1,1,0)の何れかであるが、続く時刻T2における状態が状態S1、S3であるときは、再度、0(0,0,0)、2(0,1,0)、4(1,0,0)、6(1,1,0)を出力し得るため、同一符号が連続出力される場合がある。具体的には、時刻T1における状態S1にて、入力値(0,0)を入力したときは、状態S1のままであるから、時刻T2にて、入力値(0,0)を入力したときは、符号0を連続して出力する。また、入力値(1,0)を入力したときも、状態S1のままであるから、次回も、入力値(1,0)を入力したときは、符号4を連続して出力する。時刻T1の状態が状態S2〜S4の場合も同様である。以上のように、従来のトレリス符号化部では、同一符号が連続出力される場合がある。これは状態数が8状態以上に増えた場合でも同じである。
上述のように、従来のトレリス符号化部によって2ビット(4値)のデータ(入力値)が3ビット(8値)の符号にマッピングされるため、従来のトレリス符号化部の後段の光変調部は、例えば、図2に示すように、位相差が45度ずつ異なる8値の符号を用いてキャリア光を位相変調する。つまり、従来のトレリス符号化部の後段の光変調部は、従来のトレリス符号化部が2^n値のデータ(入力値)から2^(n+1)値の符号を出力したときは、2^(n+1)値の符号を用いて搬送波を位相変調または直交振幅変調する。但し、位相変調をする場合において、従来のトレリス符号化部から同一符号が連続して出力された場合には、連続するデータ(入力値)、つまり、前回のデータ(入力値)と今回のデータ(入力値)に係る搬送波の位相は変化せず、直交振幅変調をする場合においても、連続するデータ(入力値)の位相および振幅は変化しない。
一方、本発明に係るトレリス符号化12では、同一符号が連続出力されることはない。図3は、本発明に係る2ビット、4状態のトレリス符号の遷移図(トレリス図)である。図3において、S1〜S4は、トレリス符号化部12の遷移し得る状態である。例えば、トレリス符号化部12は、現在の状態が状態S1の場合に、符号0、4を出力したときは状態S2へと遷移し、符号2、6を出力したときは状態S4へと遷移する。同様に、トレリス符号化部12は、現在の状態が状態S2の場合に、符号1、3を出力したときは状態S1へと遷移し、符号5、7を出力したときは状態S3へと遷移する。現在の状態が状態S3、S4の場合も同様である。なお、トレリス符号化部12は、従来のトレリス符号化部と同様、現在の状態が状態S1または状態S3の場合、最下位に値0である1ビットを付加し、現在の状態が状態S2または状態S4の場合、最下位に値1である1ビットを付加するものとする。
トレリス符号化部12のある時刻T1における状態が状態S1の場合に、入力値(0,0)を入力したときは、最下位にビット(0)を付加して符号0(0,0,0)を出力し、次の時刻T2における状態は状態S2となる。
また、入力値(1,0)を入力したときは、最下位にビット(0)を付加して符号4(1,0,0)を出力し、次の時刻T2おける状態は状態S2となる。
また、入力値(0,1)を入力したときは、最下位にビット(0)を付加して符号2(0,1,0)を出力し、次の時刻T2おける状態は状態S4となる。
また、入力値(1,1)を入力したときは、最下位にビット(0)を付加して符号6(1,1,0)を出力し、次の時刻T2おける状態は状態S4となる。
つまり、トレリス符号化部12が、時刻T1における状態S1にて出力し得る符号は0(0,0,0)、2(0,1,0)、4(1,0,0)、6(1,1,0)の何れかであるが、続く時刻T2における状態は状態S2、S4となって、状態S2、S4にて出力し得る符号は1(0,0,1)、3(0,1,1)、5(1,0,1)、7(1,1,1)の何れかであるため、トレリス符号化部12は、同一符号を連続して出力することはない。時刻T1の状態が状態S2〜S4の場合も同様である。
上述のように、トレリス符号化部12によって2ビット(4値)のデータ(入力値)が3ビット(8値)の符号にマッピングされるため、トレリス符号化部12の後段の光変調部14は、従来のトレリス符号化部の後段の光変調部と同様、例えば、図2に示すように、位相差が45度ずつ異なる8値の符号を用いてキャリア光を位相変調する。つまり、光変調部14は、トレリス符号化部12が2^n値のデータ(入力値)から2^(n+1)値の符号を出力したときは、2^(n+1)値の符号を用いて搬送波を位相変調または直交振幅変調する。また、位相変調をする場合において、トレリス符号化部12から同一符号が連続して出力されないため、連続するデータ(入力値)に係る搬送波の位相は360/(2^(n+1))度以上変化し、直交振幅変調をする場合においても、連続するデータ(入力値)に係る搬送波の位相または振幅の少なくとも一方が変化する。
図3に示すトレリス符号化部12は、2状態トレリスと同様の遷移を行うため、符号化利得は1.1dBであり、従来の方式の3dBに比べて利得が低い。しかし、2ビット、8状態のトレリス符号を用いることで、従来の2ビット、4状態のトレリス符号と同等の遷移を行うように構成できるため、3dBの利得を確保することができる。なお、従来のトレリス符号を用いて8状態とした場合の利得は4.7dBである。つまり、符号化利得を若干犠牲にして、同一符号の連続を回避している。また、状態数を2倍にすることで犠牲とした利得を回復することができる。状態数を2倍にするにはデータレジスタを1段増やせばよい。なお、利得の算出方法は非特許文献3(P74)に記載されている。
続いて、光変調部14について簡単に補説する。図4は、光8PSK変調器である光変調部14の構成例である。8PSKであるため、1シンボル(入力値)あたり3ビットで変調する。図4(a)は、光変調部14が1台の光位相変調器14aとして実装される例である。ドライバ13は、光位相変調器14a用のドライバ13aとして実装される。
図4(a)において、同一符号が連続しない場合には(実際、トレリス符号化部12の後段に設置されるため同一符号が連続しない)、1シンボル毎に、少なくとも±360/(2^3)度、つまり、少なくとも±45度の位相変化を生じさせるため、ドライバ13aの低周波側の帯域はボーレートの1/8まであれば足りる。また、ドライバ13aの高周波側の帯域は最大±180度の位相変化があるので、通常の場合と同様にボーレートの1/2となる。
図4(b)および図4(c)は、光変調部14がビット毎の3台の光位相変調器14b、14c、14d、または、3台の光位相変調器14e、14f、14gをとして実装される例である。ドライバ13は、位相変調器14b、14c、14d用の3台のドライバ13b、13c、13d、または、各位相変調器14e、14f、14g用の3台のドライバ13e、13f、13gとして実装される。
図4(b)は、π、π/2、π/4位相変調する位相変調器14b、14c、14dをカスケードしたものである。図4(c)は、マッハツェンダ干渉計の各腕(位相変調器14e、14f)でπの位相変調を行い、Q軸側の位相をπ/2ずらして合波して4相位相変調を行った後、π/4の位相変調を行うことで8PSKを生成する。図3に示すトレリス符号化部12によるトレリス符号化の場合、1シンボル毎に、必ず“D”のビットが反転する。即ち、D用のドライバ13d、13gは、ボーレートの半分の帯域にピークを持つ狭帯域のドライバであればよい。I用、Q用は、通常と同様のドライバを使用する。なお、位相変調器(π)は、多くの場合、強度変調器を反転させて使用している。
つまり、光変調部14が光8PSK変調器の場合、ドライバ13を狭帯域化することができる。なお、光変調部14が16QAMなどの直交振幅変調の場合も、8PSK変調などの位相変調の場合と同様、トレリス符号化12から出力される変調符号が1シンボル毎に変化するため、ドライバ13を狭帯域化することができる。
以上、本発明によれば、光変復調部に入力される変調符号の値が連続しないため、換言すれば、光変調器に入力される信号が連続するシンボルで同一とならないため、変調器ドライバとして狭帯域な電気の増幅器を使用できるようになる。よって、低価格の増幅器を提供できるようになる。また、トレリス符号化伝送をベースとしているため、受信感度をある程度、高いレベルに維持することができるようになる。更に、一般的に狭帯域な電気の増幅器は、広帯域の増幅器に比べて効率がよいため、消費電力の低減と電源回路の簡素化とを図ることができるようになる。
なお、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
本発明の実施形態に係る光伝送装置の一例である送信装置1を説明するための図である。 8値を8相位相変換した場合の信号点配置図である。 本発明に係る2ビット・4状態のトレリス符号の遷移図である。 光8PSK変調をする場合の光変調部14の構成例である。 従来の2ビット、4状態のトレリス符号の遷移図である。 図5に示す遷移図による符号化の動作例である。
符号の説明
1 送信装置 2 受信装置 3 光増幅器 9 光ファイバ 11 レーザ部 12 トレリス符号化部 13 ドライバ 14 光変調部 15 光変調部(RZ化部) 21 受光部 22 トレリス復号部 23 ドライバ 24 光復調部

Claims (8)

  1. トレリス符号化によって入力値から符号を出力するトレリス符号化部
    を備える光伝送装置であって、
    前記トレリス符号化部は、
    同一の符号を連続して出力しないことを特徴とする光伝送装置。
  2. 前記トレリス符号化部から出力された符号を用いて搬送波を変調する光変調部を更に備え、
    前記トレリス符号化部は、
    2^n値の前記入力値から2^(n+1)値の前記符号を出力し、
    前記光変調部は、
    前記2^(n+1)値の前記符号を用いて搬送波を位相変調することを特徴とする請求項1に記載の光伝送装置。
  3. 前記トレリス符号化部から出力された符号を用いて搬送波を変調する光変調部を更に備え、
    前記トレリス符号化部は、
    2^n値の前記入力値から2^(n+1)値の前記符号を出力し、
    前記光変調部は、
    前記2^(n+1)値の前記符号を用いて搬送波を直交振幅変調することを特徴とする請求項1に記載の光伝送装置。
  4. 前記トレリス符号化部は、現在からm個前までの前記符号の値を反映した2^m個の状態の中の一つの状態を記憶し、一の状態において一の入力値を取得した場合に、当該状態において当該入力値に対応付けられている符号を出力し、かつ、当該符号に対応付けられていない他の状態を現在の状態として記憶することよって、前回の前記入力値から出力した前回の前記符号と異なる前記符号を今回の前記入力値から出力することを特徴とする請求項1に記載の光伝送装置。
  5. 任意の値であるnビットの入力値からn+1ビットの符号を出力するトレリス符号化部と、
    前記トレリス符号化部から出力されたn+1ビットの前記符号を用いて搬送波を位相変調する光変調部と
    を備える光伝送装置であって、
    前記トレリス符号化部は、
    前回の前記入力値から出力した前回の前記符号と異なる符号を、今回の前記入力値から出力し、
    前記光変調部は、
    前回の前記入力値に係る搬送波の位相と、今回の前記入力値に係る搬送波の位相とを360/(2^(n+1))度以上変化させることを特徴とする光伝送装置。
  6. 任意の値であるnビットの入力値からn+1ビットの符号を出力するトレリス符号化部と、
    前記トレリス符号化部から出力されたn+1ビットの前記符号を用いて搬送波を直交振幅変調する光変調部と
    を備える光伝送装置であって、
    前記トレリス符号化部は、
    前回の前記入力値から出力した前回の前記符号と異なる符号を、今回の前記入力値から出力し、
    前記光変調部は、今回の前記入力値に係る搬送波の位相または振幅の少なくとも一方を、前回の前記入力値に係る搬送波の位相または振幅と異なるようにすることを特徴とする光伝送装置。
  7. 前記トレリス符号化部は、現在からm個前までの前記符号の値を反映した2^m個の状態の中の一つの状態を記憶し、一の状態において一の入力値を取得した場合に、当該状態において当該入力値に対応付けられている符号を出力し、かつ、当該符号に対応付けられていない他の状態を現在の状態として記憶することよって、前回の前記入力値から出力した前回の前記符号と異なる前記符号を今回の前記入力値から出力することを特徴とする請求項5または請求項6に記載の光伝送装置。
  8. 前記光変調部の前段又は後段に信号をRZ(Return−to−Zero)化するRZ化部を更に備えることを特徴とする請求項2、請求項3、請求項5または請求項6の何れか1項に記載の光伝送装置。
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