JP2010056207A - エキスパンド装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】加圧リングに不均一な反りが生じるのを防止することができ、ウェーハシートを均等に引き伸ばすことができるエキスパンド装置を提供する。
【解決手段】固定リング1と、固定リング1の外周側に配設される加圧リング2とを備え、昇降手段4にて加圧リングを降下させることによって、電子部品を接着した伸縮性シートSを固定リング側へ押し付けて、伸縮性シートSを引き伸ばすように構成したエキスパンド装置である。加圧リング2が降下する際に、加圧リング2の降下に連動して加圧リング2に係合して、加圧リング2の水平状態を維持する係合手段16を設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体チップや基板等の電子部品を複数接着した伸縮性のシート材を引き伸ばして、前記電子部品相互間を拡大させるエキスパンド装置に関する。
一般に、伸縮性のシート材から成るウェーハシートに接着された複数の半導体チップを、コレットによってピックアップする際、半導体チップ同士の接触を避けるために、ウェーハシートを引き伸ばすことによって半導体チップ相互間の隙間を拡大させることが行われている。
ウェーハシートを引き伸ばすためのエキスパンド装置として、例えば図5に示すものがある。図5に示すエキスパンド装置は、エキスパンド装置本体100の上部に固定された環状の固定部材200と、固定部材200の外径よりも大きい内径を有する環状の加圧部材300と、加圧部材300を昇降させる昇降機構400等を備えている。
前記昇降機構400は、互いに進退可能に螺合した雄ネジ部(送りネジ)401と雌ネジ部(ナット)402を複数組有する。雄ネジ部401の上端は、加圧部材300の下面にボルトなどで固定されている。一方、雌ネジ部402は、エキスパンド装置本体100の設けた孔に回転可能に挿嵌されている。各雌ネジ部402にはプーリ403が一体に設けられ、各プーリ403にベルト404が架け渡されている。また、ベルト404には、昇降用モータMの軸に設けたプーリ405が圧接している。この昇降用モータMの回転力を、ベルト404を介して各プーリ403及び雌ネジ部402に伝達することによって、雄ネジ部401が昇降するように構成されている(例えば、特許文献1の図11及び図12参照)。
図6に示すように、複数の半導体チップAを接着したウェーハシートSは、その周縁部をリングフレームFに固定されている。このリングフレームFをエキスパンド装置に搬入する場合は、図示しない搬送手段によってリングフレームFを保持し、エキスパンド装置に搬入する。詳しくは、リングフレームFに固定されたウェーハシートSを加圧部材300と固定部材200の間に搬入し、固定部材200の上に載置する。
以下、上記エキスパンド装置によって、ウェーハシートをエキスパンドする動作を説明する。図5の昇降用モータMを回転させることにより、ベルト404を介して各プーリ403及び各雌ネジ部402を回転させて、雄ネジ部401を降下させる。この雄ネジ部401の降下に伴って、図7に示すように、加圧部材300がリングフレームFを押し下げる。これにより、ウェーハシートSが放射状に引き伸ばされ、半導体チップA相互間が拡大される。
また、近年では、図8に示すように、サイズの切り換えを目的として、加圧部材を2つのリング体に分割して、これらのリング体の間にリングフレームFを挟持するものもある(特許文献2)。すなわち、加圧部材は、加圧リング600とベースリング700の2つのリング体から構成される。加圧リング600は、一対の半円弧状の分割体600a、600bとからなる。ベースリング700は昇降板710に取付けられ、加圧リング600はベースリング700にねじ止めされている。昇降板710の4隅には、昇降機構720が設けられており、この昇降機構720が作動することによって、加圧リング600とベースリング700とが一体的に上下動する。
そして、リングフレームFをエキスパンド装置に搬入する場合は、リングフレームFを加圧リング600とベースリング700の間に搬入する。そして、昇降機構720の雄ネジ部を降下させることにより、加圧リング600及びベースリング700がリングフレームFを押し下げる。これにより、ウェーハシートSが放射状に引き伸ばされ、半導体チップA相互間が拡大される。
特開2004−327714号公報 特開2006−310438号公報
特許文献2に記載のエキスパンド装置において、リングフレームFを搬入する場合は、図示しない搬送手段によってリングフレームFを保持し、図9の左から右へ移送してエキスパンド装置に搬入する。図9において、一点鎖線Lによって囲まれる領域は、リングフレームFを搬入・搬出する際のリングフレームFの通過領域Zである。また、同図において、符号P1〜P4は、前記加圧リング600をベースリング700に固定したねじ部の位置を示す。つまり、符号P1〜P4は、平面視した状態で、ねじ部の配設位置を示している。
すなわち、これら4つのねじ部(P1〜P4)は、搬入・搬出されるリングフレームFと干渉しないように、前記通過領域Zの外側に配設している。
また、図9において、ハッチング部にて示すのが、加圧部材(加圧リング)600がリングフレームFを押圧する際にリングフレームFと接触する押圧面610,620である。このため、前記したようなねじ部の配置では、前記押圧面610,620の周囲に均等に配設することができない。このような場合、エキスパンドする際に加圧リング600には均一に荷重が負荷されず、加圧リング600のリングフレーム搬入側に不均一な反りが生じ、押圧面610,620に均一な押圧力を作用させることができない。従って、ウェーハシートSを均等に引き伸ばすことができず、半導体チップA相互間を等間隔に拡大できなかったり、半導体チップAが斜めになったりする。
ウェーハシートSを均等に引き伸ばすことができない場合、半導体チップの座標位置がずれるおそれがある。ところで、上記ウェーハシートを引き伸ばした状態で、コレットによって半導体チップをピックアップする際、コレットは、半導体チップの座標位置のデータに基づいて、所定の半導体チップをピックアップし、リードフレーム等にボンディングを行う。すなわち、ウェーハシート上の各半導体チップAは、エキスパンド装置に搬送される前に、座標位置が管理されている。従って、半導体チップAの座標位置がずれると、ピックアップの際の位置決めに時間を要するという問題がある。
そこで、本発明は上記課題に鑑みて、加圧リングに不均一な反りが生じるのを防止することができ、ウェーハシートを均等に引き伸ばすことができるエキスパンド装置を提供する。
本発明のエキスパンド装置は、固定リングと、固定リングの外周側に配設される加圧リングとを備え、昇降手段にて加圧リングを降下させることによって、電子部品を接着した伸縮性シートを固定リング側へ押し付けて、この伸縮性シートを引き伸ばすように構成したエキスパンド装置において、前記加圧リングが降下する際に、加圧リングの降下に連動して加圧リングに係合して、加圧リングの水平状態を維持する係合手段を設けたものである。
本発明のエキスパンド装置によれば、加圧リングの降下に連動して加圧リングに係合する係合手段を設けたことにより、加圧リングの下降中及び下降後において、加圧リングに不均一な反りが生じるのを防止することができ、水平状態を維持することができる。これにより、加圧リングは、伸縮性シートに対して周方向に均一に力を付与することができる。
前記昇降手段は、ベースリングと、このベースリングに連結された加圧リングとを昇降させる昇降機構とを備えることができる。
前記係合手段は、ベースリングに設けられるラチェット部材を備え、このラチェット部材は、加圧リングの降下に伴って揺動して加圧リングに係合し、加圧リングの上昇に伴って揺動して加圧リングの係合が解除されるものとすることができる。すなわち、加圧リングを上下動させることによって、自動的に係合及び解除を行うことができる。
前記加圧リングに、前記係合手段のラチェット部材が係合する座ぐり部を設けることができる。これにより、係合手段が座ぐり部に係合した場合において、係合手段が加圧リングの上面から突出するのを防止することができる。この場合、前記座ぐり部の底面は、外径から内径に向かって上昇するテーパ面とすることができる。これにより、座ぐり部のテーパ面がラチェット部材の揺動をガイドすることができる。
加圧リングが少なくとも2つの分割体からなり、各分割体がベースリングに連結されるため、加圧リングのサイズの調節ができる。ところで、加圧リングにおいて、リングフレームが搬入・搬出される通過領域には加圧リングとベースリングとの連結部材を配設することができない。このため、分割体の一方の周方向端部が自由状態とされ、リングフレームの下降時に上方に反りが生じやすい。そこで、本発明では、特に加圧リングに反りが発生しやすい部位を水平状態に維持する係合手段にて係合することができる。
本発明では、加圧リングは、伸縮性シートに対して周方向に均一に力を付与することができるため、ウェーハシートを均等に引き伸ばすことができる。これにより、電子部品相互間を等間隔に拡大でき、電子部品を水平状態とすることができる。また、電子部品の座標位置ずれを防止でき、電子部品のピックアップの際の位置決めを迅速に行うことができる。
前記昇降手段は、ベースリングと、このベースリングに係合手段を介して係合一体化された加圧リングとを昇降させる昇降機構とを備えたものとすると、加圧リングの昇降に連動して確実に係合手段を作動させることができる。
前記係合手段は、ベースリングに設けられるラチェット部材を備えたものとすると、簡単な構成で係合手段を設けることができる。
前記加圧リングに、前記係合手段のラチェット部材が係合する座ぐり部を設けて、外径から内径に向かって上昇するテーパ面とすると、座ぐり部のテーパ面がラチェット部材の揺動をガイドすることができて、係合手段をスムーズに加圧リングに係合することができる。また、係合手段が座ぐり部に係合した場合において、係合手段が加圧リングの上面から突出するのを防止すると、装置のコンパクト化や、故障を防止することができる。
特に、加圧リングに反りが発生しやすい部位を係合手段のラチェット部材にて係合すると、一層伸縮性シートに対して周方向に均一に力を付与することができ、伸縮性シートを一層均等に引き伸ばすことができる。
以下本発明の実施の形態を図1〜図4に基づいて説明する。
図1に本発明のエキスパンド装置の要部断面図を示し、この装置は、昇降手段にて加圧リングを降下させることによって、電子部品を接着した伸縮性シートを固定リング側へ押し付けて、この伸縮性シートを引き伸ばすものである。
このようなエキスパンド装置は、図1に示すように、回転ベース3と、この回転ベース3に固定された固定リング1と、この固定リング1に対して昇降可能に構成された加圧リング2と、加圧リング2を昇降可能とする昇降手段4とを備える。
回転ベース3は、図示しない周知のX方向駆動機構およびY方向駆動機構を備え、さらに、θ方向駆動機構を備えている。回転ベース3は、断面L字状のリング体であり、水平部8と、水平部8の外周縁から延びる鉛直部9とからなり、鉛直部9の先端部には、押圧ブロック10が固定されている。回転ベース3上に、電子部品を接着した伸縮性シートSを載置する固定リング1を備えている。本実施形態では、伸縮性シートSは、前工程でダイシング装置のダイサによって半導体ウェーハを切断分離した多数の半導体チップAが接着されているウェーハシートであり、ウェーハシートは、その周縁部をリングフレーム5に固定されている(図4参照)。
固定リング1は、回転ベース3に固定される第1水平部20と、第1水平部20の内径側に配設される円筒状の大径部6と、大径部6の先端縁に設けられる第2水平部21と、第2水平部21の内径側に配設される小径部7とを備えている。小径部7の外径は、リングフレーム5の内径よりも小さくなるようにしている。
加圧リング2は、固定リング1の外周側に配設され、降下することによって、リングフレーム5を固定リング側へ押し付けて、伸縮性シートSを引き伸ばすものである。この加圧リング2は2つの分割体からなり(図4参照)、半円弧状の本体部11を備える。本体部11は、その内径側に下方に開口する周方向溝13が形成されるとともに、一方の周方向端部の外径側に下方開口状の切欠部22が形成され、この切欠部22にブロック体12が嵌合している。ブロック体12には、図2に示すように、その外面側に切欠き(座ぐり)14が設けられている。また、切欠き14の切欠き底面27は、外径から内径に向かって上昇するテーパ面となっており、このテーパ面は水平方向に対して約2°傾斜している。切欠き底面27の外端縁には、さらに面取り28がなされている。
昇降手段4は、図3に示すように、加圧リング2の下方に配置されるベースリング15と、このベースリング15に係合一体化された加圧リング2とを昇降させる4つの昇降機構18とを備えている。前記ベースリング15と加圧リング2の内径は、前記固定リング1の小径部7の外径よりも大きく、かつ、リングフレーム5の内径よりも大きく設定されている。ベースリング15には、加圧リング2が降下する際に、加圧リング2の降下に連動して加圧リング2に係合する係合手段16を設けている。これにより、係合手段16が座ぐり部14に係合して、加圧リング2の水平状態を維持することができる。本実施形態では、図2や図3に示すように、ベースリング15にラチェット部材17を設けており、このラチェット部材17と座ぐり部14とで係合手段16を構成している。すなわち、このラチェット部材17は、枢支部23と、枢支部23から延びるL字状のフック部24とからなる。フック部24は、枢支部23から延びる平板状本体25と、この本体25の先端部から直角に曲がる係合部26とからなる。そして、ベースリング15に、切欠部29を設け、この切欠部29にラチェット部材17の枢支部23が嵌合され、枢支部23に挿通されるピン30をベースリング15に固定することによって、ラチェット部材17が枢支部23を中心に矢印A、Bのように揺動する。また、ラチェット部材17は、図示省略の弾発部材にて常時矢印Aの方向に付勢されている。そして、加圧リング2の下降に伴って、ラチェット部材17が押圧ブロック10に押圧されることにより、弾発部材の弾性力に抗して矢印Bの方向に揺動して加圧リング2の座ぐり部14に係合する。一方、加圧リング2の上昇に伴って、弾発部材の弾性力にてラチェット部材17が矢印Aの方向に揺動して加圧リング2の係合が解除される。
昇降機構18は、互いに進退可能に螺合した雄ネジ部(送りネジ)と雌ネジ部(ナット)を複数組有する。雄ネジ部の上端は、ベースリング15の下面にボルトなどで固定されている。一方、雌ネジ部は、エキスパンド装置本体(図示省略)の設けた孔に回転可能に挿嵌されている。すなわち、図8に示した従来の昇降機構と同様の構成としている。
図4において、一点鎖線Lによって囲まれる領域は、リングフレーム5を搬入・搬出する際のリングフレーム5の通過領域Zである。また、同図において、符号P1〜P4は、加圧リング2をベースリング15に固定したねじ部の位置を示す。つまり、符号P1〜P4は、平面視した状態で、ねじ部の配設位置を示している。これら4つのねじ部(P1〜P4)は、搬入・搬出されるリングフレーム5と干渉しないように、前記通過領域Zの外側に配設されている。図4において、ハッチング部にて示すのが、加圧リング2がリングフレーム5を押圧する際にリングフレーム5と接触する押圧面30、31である。
次に、図1に示したエキスパンド装置によって、ウェーハシートをエキスパンドする方法について説明する。まず、複数の半導体チップAを接着したウェーハシートSは、その周縁部をリングフレーム5に固定されている。このリングフレーム5をエキスパンド装置に搬入する場合は、図示しない搬送手段によってリングフレーム5を保持し、移送してエキスパンド装置に搬入する。すなわち、図1(a)に示すように、リングフレーム5に固定されたウェーハシートSを加圧リング2とベースリング15との間に搬入する。
次に、図示省略の昇降用モータを回転させることにより、ベルトを介して各プーリ及び各雌ネジ部を回転させて、ベースリング15を降下させる。この雄ネジ部の降下に伴って、図1に示すように、加圧リング2とベースリング15とが一体的に下降して、加圧リング2がリングフレーム5を押し下げる。このとき、図1(b)に示すように、押圧ブロック10がラチェット部材17を押圧して、枢支部23を中心に矢印B(図2参照)の方向に揺動する。このように、加圧リング2の下降に伴って、図1(b)のように、枢支部23を中心としてラチェット部材17が揺動して、図1(c)のようにラチェット部材17の係合部26が加圧リング2の座ぐり部14に係合する。この係合状態では、ラチェット部材17のフック部24の外面31が押圧ブロック10の内面32と接触した状態となる。
そして、図1(c)に示すように、ラチェット部材17の係合部26が座ぐり部14に係合した状態で、図1(d)(e)のように、加圧リング2とベースリング15は下降し、最終的に図1(f)に示すように、加圧リング2がリングフレーム5を押し下げる。なお、これにより、ウェーハシートSが放射状に引き伸ばされ、半導体チップA相互間が拡大される。加圧リング2とベースリング15との下降の際には、フック部24の外面31が押圧ブロック10の内面32に対して摺動することになる。
その後、ベルトを介して各プーリ及び各雌ネジ部を回転させて、雄ネジ部を上昇させる。この雄ネジ部の上昇に伴って、加圧リング2とベースリング15とが一体的に上昇する。このとき、図1(b)のように、フック部24が押圧ブロック10よりもある位置を越えたとき、弾発部材によってラチェット部材17は枢支部23を中心に矢印A(図2参照)の方向に揺動する。このように、加圧リング2の上昇に伴って、枢支部23を中心としてラチェット部材17が揺動して、ラチェット部材17の係合部26が加圧リング2の座ぐり部14から離脱し、図1(a)に示す初期状態となる。
本発明では、加圧リング2の降下に連動して加圧リング2に係合する係合手段16を設けたことにより、加圧リング2の下降中及び下降後において、加圧リング2に不均一な反りが生じるのを防止することができ、水平状態を維持することができる。これにより、加圧リング2は、ウェーハシートSに対して周方向に均一に力を付与することができるため、ウェーハシートSを均等に引き伸ばすことができる。従って、電子部品相互間を等間隔に拡大でき、電子部品を水平状態とすることができる。また、電子部品の座標位置ずれを防止でき、電子部品のピックアップの際の位置決めを迅速に行うことができる。
前記昇降手段は、ベースリング15と、このベースリング15に係合手段16を介して係合一体化された加圧リング2とを昇降させる昇降機構18とを備えているので、加圧リング2の昇降に連動して確実に係合手段16を作動させることができる。
前記係合手段16は、ベースリング15に設けられるラチェット部材17を備え、このラチェット部材17は、加圧リング2の昇降に伴って揺動して加圧リング2に係合し、加圧リング2の上昇に伴って揺動して加圧リング2の係合が解除されるものとすると、簡単な構成で係合手段16を設けることができる。
前記加圧リング2に、前記係合手段16のラチェット部材17が係合する座ぐり部14を設けているので、係合手段16が座ぐり部14に係合しても係合手段16が加圧リング2の上面から突出するのを防止することができ、装置のコンパクト化や、故障を防止することができる。また、座ぐり部14を、外径から内径に向かって上昇するテーパ面としているので、座ぐり部14のテーパ面がラチェット部材17の揺動をガイドすることができて、係合手段16をスムーズに加圧リング2に係合することができる。
加圧リング2が少なくとも2つの分割体からなり、各分割体がベースリング15に連結され、各分割体の端部に前記係合手段16を設けると、特に、加圧リング2に反りが発生しやすい部位を係合手段16のラチェット部材17にて係合することができる。これにより、一層ウェーハシートSに対して周方向に均一に力を付与することができ、ウェーハシートSを一層均等に引き伸ばすことができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、例えば、係合手段16の数及び配置位置は、加圧リング2の水平状態を維持できる範囲で任意に設定することができる。また、係合手段16は、加圧リング2の上下動に連動して、係合及び解除するものであれば、別の駆動手段にて駆動させてもよい。また、座ぐり部14を省略して係合手段16が加圧リング2の上面から突出するようにしてもよい。係合手段16は、加圧リング2とベースリング15とに係合するものであれば、ラチェット部材17に限らず他の機構であってもよい。
本発明の実施形態のエキスパンド装置の使用状態を示す断面図である。 本発明の実施形態のエキスパンドの要部拡大断面図である。 本発明の実施形態のエキスパンド装置の要部簡略斜視図である。 本発明の実施形態のエキスパンド装置にリングフレームを搬入・搬出する様子を示す平面図である。 従来のエキスパンド装置の断面図である。 従来のエキスパンド装置に搬入・搬出するリングフレームの平面図である。 従来のエキスパンド装置によってウェーハシートをエキスパンドした状態を示す断面図である。 従来の他のエキスパンド装置の要部分解斜視図である。 従来の他のエキスパンド装置にリングフレームを搬入・搬出する様子を示す平面図である。
符号の説明
1 固定リング
2 加圧リング
4 昇降手段
14 座ぐり部
15 ベースリング
16 係合手段
17 ラチェット部材
18 昇降機構
S 伸縮性シート

Claims (6)

  1. 固定リングと、固定リングの外周側に配設される加圧リングとを備え、
    昇降手段にて加圧リングを降下させることによって、電子部品を接着した伸縮性シートを固定リング側へ押し付けて、この伸縮性シートを引き伸ばすように構成したエキスパンド装置において、
    前記加圧リングが降下する際に、加圧リングの降下に連動して加圧リングに係合して、加圧リングの水平状態を維持する係合手段を設けたことを特徴とするエキスパンド装置。
  2. 前記昇降手段は、ベースリングと、このベースリングに連結された加圧リングとを昇降させる昇降機構とを備えたことを特徴とする請求項1のエキスパンド装置。
  3. 前記係合手段は、ベースリングに設けられるラチェット部材を備え、このラチェット部材は、加圧リングの降下に伴って揺動して加圧リングに係合し、加圧リングの上昇に伴って揺動して加圧リングの係合が解除されることを特徴とする請求項2のエキスパンド装置。
  4. 前記加圧リングに、前記係合手段のラチェット部材が係合する座ぐり部を設けたことを特徴とする請求項3のエキスパンド装置。
  5. 前記座ぐり部の底面は、外径から内径に向かって上昇するテーパ面を設けたことを特徴とする請求項4のエキスパンド装置。
  6. 加圧リングが少なくとも2つの分割体からなり、各分割体がベースリングに連結され、各分割体の周方向端部に前記係合手段のラチェット部材を設けたことを特徴とする請求項3〜請求項5のいずれか1項のエキスパンド装置。
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