JP2010055958A - イオン発生装置 - Google Patents

イオン発生装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010055958A
JP2010055958A JP2008220327A JP2008220327A JP2010055958A JP 2010055958 A JP2010055958 A JP 2010055958A JP 2008220327 A JP2008220327 A JP 2008220327A JP 2008220327 A JP2008220327 A JP 2008220327A JP 2010055958 A JP2010055958 A JP 2010055958A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ion
ion generator
generators
ions
generated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008220327A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4431625B2 (ja
Inventor
Hiroshi Nishida
弘 西田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2008220327A priority Critical patent/JP4431625B2/ja
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to EP12185095.2A priority patent/EP2537536B1/en
Priority to KR1020117006853A priority patent/KR101286808B1/ko
Priority to MYPI2011005093A priority patent/MY164591A/en
Priority to MYPI2011000893A priority patent/MY157580A/en
Priority to PCT/JP2009/055141 priority patent/WO2010023980A1/ja
Priority to US13/061,099 priority patent/US9005529B2/en
Priority to EP09809635A priority patent/EP2338527A4/en
Priority to EP12185086.1A priority patent/EP2537535B1/en
Priority to KR1020127024218A priority patent/KR101310038B1/ko
Priority to SG2012011623A priority patent/SG178801A1/en
Priority to CN2009201775083U priority patent/CN201663347U/zh
Publication of JP2010055958A publication Critical patent/JP2010055958A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4431625B2 publication Critical patent/JP4431625B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Abstract

【課題】放出された空間に分布するイオンの量を殆ど低減させることなく稼動寿命を延長したイオン発生装置を提供する。
【解決手段】タイマ33が1秒を計時する都度、CPU30が、出力インタフェース34、34を介してイオン発生器駆動回路38、38の制御入力PC1及びPC2のオン/オフを交互に反転させる。イオン発生器駆動回路38、38の夫々は、イオン発生器5、5の接地入力G1及びG2の夫々と、直流電源E1の陰極との接続を1秒毎に交互に接/断する。
【選択図】図4

Description

本発明は、複数のイオン発生器を有するイオン発生装置に関する。
近年、居住空間内に正(プラス)及び/又は負(マイナス)のイオンを放出することにより、居住空間内の空気を清浄化する技術が盛んに用いられている。例えば、空気清浄機では、内部の通風路の途中に正及び負のイオンを発生させるイオン発生器を配設し、発生させたイオンを通風路の空気と共に外部の空間へ放出するようにしている。
空気と共に外部へ放出されたイオンは、居住空間において浮遊粒子を不活性化させ、浮遊細菌を死滅させるため、居住空間全体の空気が清浄化される。
一般的なイオン発生器は、針電極と対向電極との間又は放電電極と誘電電極との間に高圧交流の駆動電圧を印加することにより、コロナ放電を発生させて正及び負のイオンを発生させる。発生したイオンは、無色無臭であるため、実際にイオンが発生しているか否かを確認することは容易ではない。
これに対し、特許文献1では、イオンの発生の有無を検出する技術が開示されている。また、特許文献2では、イオンの発生量を検出してイオンの発生量を最適に制御する技術が開示されている。
特開2007−114177号公報 特開2008−059795号公報
しかしながら、イオン発生器の稼動が長期にわたることで、コロナ放電に伴うスパッタ蒸発によって放電電極が損耗した場合、又は化学物質、塵埃等の異物が放電電極に累積的に付着した場合、イオンの発生量が減少してイオン発生器が製品寿命に達するという問題がある。安定したイオンの発生を確保するには、イオン発生器の定期メンテナンス及び寿命管理が必要とされており、これをメンテナンスフリーとすることが望まれる。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、複数のイオン発生器を夫々間欠的に駆動させることにより、放出された空間に分布するイオンの量を殆ど低減させることなく稼動寿命を延長したイオン発生装置を提供することにある。
本発明に係るイオン発生装置は、イオンを発生させる複数のイオン発生器の夫々を駆動する駆動回路を備えたイオン発生装置において、前記駆動回路は、前記各イオン発生器の夫々を周期的に互いに異なる位相で駆動するように構成してあることを特徴とする。
本発明にあっては、駆動回路が、複数のイオン発生器の夫々を、周期的に互いに異なる位相で駆動する。
これにより、各イオン発生器は、互いに他のイオン発生器が発生させたイオンの影響を受けること(以下、干渉という)が抑止されると共に、通電される割合が減少して稼動寿命が延長される。
本発明に係るイオン発生装置は、前記複数のイオン発生器の少なくとも1つは、他のイオン発生器から離隔させてあることを特徴とする。
本発明にあっては、少なくとも1つのイオン発生器を、他のイオン発生器から離隔する。
これにより、複数のイオン発生器を互いに異なる位相で駆動させる場合、少なくとも最も高頻度で駆動されるイオン発生器を他から離隔することにより、イオン発生器同士が干渉してイオンの発生量が減少する割合が低下する。
本発明に係るイオン発生装置は、前記複数のイオン発生器が発生させたイオンを外部へ吹き出す送風ファンを備えることを特徴とする。
本発明にあっては、送風ファンが、複数のイオン発生器が発生させたイオンを外部に吹き出す。
これにより、発生したイオンがイオン発生器の近傍に滞留してイオンの発生量が減少することを抑止すると共に、イオン発生器同士の干渉を更に抑止し、加えて、発生したイオンを効率よく外部へ導く。
本発明に係るイオン発生装置は、前記イオン発生器を2つ備え、前記駆動回路は、夫々のイオン発生器を交互に駆動するように構成してあることを特徴とする。
本発明にあっては、駆動回路が、2つのイオン発生器を交互に駆動する。
これにより、2つのイオン発生器が発生させるイオンの量を最大にする周期で夫々のイオン発生器を交互に駆動させたときは、2つのイオン発生器を連続して駆動させたときと比較して、イオンの発生量に大差がなく、且つ、夫々のイオン発生器を用いたイオン発生装置の稼動寿命が倍増する。
本発明によれば、複数のイオン発生器の夫々を周期的に互いに異なる位相で駆動させる。これにより、各イオン発生器は、互いに他のイオン発生器が発生させたイオンの影響を受けることが抑止されると共に、通電される割合が減少してイオン発生装置としての稼動寿命が延長される。従って、放出された空間に分布するイオンの量を殆ど減少させることなく稼動寿命を延長することができる。
以下、本発明に係るイオン発生装置を空気清浄機に適用した実施の形態について説明する。図1は本発明に係る空気清浄機の構成を示す縦断側面図、図2は要部の構成を示す正面図、図3は要部の構成を示す側面図である。
図1に示した空気清浄機は、後壁1aに吸込口11を有し、天壁1bに放出口12を有するハウジング1と、該ハウジング1内の下部に配されている送風機2と、吸込口11の内側に配され、送風機2が吸込口11から吸込む空気を通過させ、該空気中の異物を除去して清浄空気にするフィルタ3と、送風機2及び放出口12の間に配され、前記清浄空気を前記放出口12へ導風する導風路としてのダクト4と、送風機2が送風する清浄空気中にプラスイオン及びマイナスイオンを発生させるイオン発生器5とを備え、イオン発生器5が発生させるプラスイオン及びマイナスイオンを、送風機2が送風する清浄空気とともに放出口12から外部へ放出するように構成されている。
ハウジング1は平面視矩形をなす底壁1cと、該底壁1cの二辺に連なる前壁1d、後壁1a及び底壁1cの他の二辺に連なる側壁と、天壁1bとを有する略直方体をなす。後壁1aにはその長手方向が上下となり、長方形をなす吸込口11が設けられ、天壁1bにはその長手方向が両側壁側となり、長方形をなす放出口12が設けられている。
送風機2は、円筒形状をなし、回転軸が前後となるように配される羽根車21及び該羽根車21を回転自在に収容してあるケーシング22を有する遠心形であり、羽根車21を駆動するモータ6が、ケーシング22の前側部に取り付けられている。
羽根車21は、外縁に対し回転中心側が回転方向へ変位する複数の羽根21aを有する多翼羽根車、換言すると円筒形状をなすシロッコファンであり、一端に軸受板を有し、該軸受板の中心に開設されている軸孔にモータ6の出力軸が取り付けられ、他端の開口から中心部の空洞へ吸込んだ空気を外周部の羽根21a間から放出するように構成されている。
ケーシング22は、羽根車21の回転により発生する気流を羽根車21の回転方向へ誘導し、気流の速度を増すための円弧形誘導壁22aと、該円弧形誘導壁22aの一部から円弧形誘導壁22aの接線方向の一方へ上向きに開放された吹出口22bとを有する。吹出口22bは円弧形誘導壁22aの一部から円弧形誘導壁22aの接線方向の一方へ突出する角筒形状をなしている。また、ケーシング22は、深皿形をなし、円弧形誘導壁22a及び吹出口22b用の開放部を有するケーシング本体2aと、羽根車21の前記開口と対応する箇所が開放され、ケーシング本体2aの開放側を閉塞する蓋板2bとを備え、該蓋板2bがケーシング本体2aに複数本の雄螺子により取り付けられている。
このように構成されたケーシング22の円弧形誘導壁22aには、イオン発生器5に対応する貫通孔及び貫通孔と離隔する取付孔が開設されており、該取付孔に捩込まれる雄螺子によりイオン発生器5が取り付けられている。
ダクト4は、その下端が吹出口22bに連なり、その上端が開放されている角筒形をなし、ケーシング本体2a及び蓋板2bと一体に成形されている。また、ダクト4は、吹出口22bの一側から円弧形誘導面22aの接線方向の一方に沿って配された一側壁4aと、吹出口22bの他側から前記一側壁との離隔距離が漸次長くなる他側壁4bと、一側壁4a及び他側壁4bに連なり、鉛直方向に配された後壁4c及び吹出口22bから後壁4cとの離隔距離が漸次短くなる前壁4dとを有し、吹出口22bから吹出された清浄空気を、一側壁4a、後壁4c及び前壁4dに沿って層流に誘導するように構成されている。また、前壁4dにはイオン発生器5に対応する貫通孔及び貫通孔と離隔する取付孔が開設されており、該取付孔に捩込まれる雄螺子によりイオン発生器5が取り付けられている。
以上のように構成された空気清浄機は、吸込口11が壁側となるように居住室内の壁の近くに据えられる。送風機2の駆動により、羽根車21が回転し、室内の空気が吸込口11からハウジング1内へ吸込まれ、吸込口11及び放出口12間に風の通風路が発生し、吸込まれた空気中の塵埃等の異物はフィルタ3により除去されて清浄空気となる。
フィルタ3を通過した清浄空気は、送風機2のケーシング22内に吸込まれる。この際、ケーシング22内に吸込まれた清浄空気は、羽根車21周りの円弧形誘導壁22aにより層流となり、この層流部が円弧形誘導壁22aに沿って吹出口22bへ誘導され、該吹出口22bからダクト4内へ送風される。送風機2におけるケーシング22の円弧形誘導壁22aにはイオン発生器5を配してあるため、該イオン発生器5が円弧形誘導壁22aに沿って流通する清浄空気中にイオンを発生させる。
ダクト4は、一側壁4a、後壁4c及び前壁4dに沿って清浄空気を層流に誘導するように構成されており、この層流に誘導する前壁4dにイオン発生器5を配してあるため、送風機2のケーシング22内において発生したプラスイオン及びマイナスイオンに加えて、更に、ダクト4に配してあるイオン発生器5がプラスイオン及びマイナスイオンの量を増加させるようにしてある。
図4は、空気清浄機の制御系の概略構成を示すブロック図である。制御系の中枢となるのはCPU30であり、CPU30は、プログラム等の情報を記憶するROM31、一時的に発生した情報を記憶するRAM32、及び時間を計時するためのタイマ33と互いにバス接続されている。CPU30は、ROM31に予め格納されている制御プログラムに従って入出力、演算等の処理を実行する。
CPU30には、更に、空気清浄機の運転、停止等の操作を受け付けるための操作部35と、操作の内容、運転状態等の情報を表示するLCDからなる表示部36と、送風機2のモータ6を駆動するための送風機駆動回路37とがバス接続されている。
CPU30にバス接続された出力インタフェース34、34の出力側の夫々は、イオン発生器駆動回路38、38の制御入力PC1及びPC2に接続されている。各イオン発生器駆動回路38、38の出力の一端の夫々は、陽極がイオン発生器5、5の電源入力V1及びV2に接続されている直流電源E1の陰極に接続されており、他端は、イオン発生器5、5の接地入力G1及びG2に接続されている。
上述した構成において、タイマ33が所定時間を計時する都度、CPU30が、出力インタフェース34、34を介して、イオン発生器駆動回路38、38の制御入力PC1及びPC2のオン/オフを交互に反転させる。これにより、イオン発生器駆動回路38、38の夫々が、イオン発生器5、5の接地入力G1及びG2の夫々と、直流電源E1の陰極との接続を交互に接/断する。
図5は、イオン発生器5、5を駆動させるCPU30の処理手順を示すフローチャートである。以下の処理は、随時実行され、処理が終了する都度、再び実行されるようにしてある。
尚、FLG1の内容は、RAM32に記憶されるものとする。
CPU30は、タイマ33に1秒の計時を開始させる(ステップS11)。その後、CPU30は、タイマ33が計時を終了したか否かを判定する(ステップS12)。計時を終了していないと判定した場合(ステップS12:NO)、CPU30は、タイマ33が計時を終了するまで待機する。計時を終了したと判定した場合(ステップS12:YES)、CPU30は、FLG1がセットされているか否かを判定する(ステップS13)。
FLG1がセットされていると判定した場合(ステップS13:YES)、CPU30は、FLG1をクリアする(ステップS14)。その後、CPU30は、一の出力インタフェース34の出力をオフさせてイオン発生器駆動回路38の制御入力PC1をオフさせる(ステップS15)と共に、他の出力インタフェース34の出力をオンさせてイオン発生器駆動回路38の制御入力PC2をオンさせ(ステップS16)、処理を終了する。
ステップS13でFLG1がセットされていないと判定した場合(ステップS13:NO)、CPU30は、FLG1をセットする(ステップS17)。その後、CPU30は、一の出力インタフェース34の出力をオンさせてイオン発生器駆動回路38の制御入力PC1をオンさせる(ステップS18)と共に、他の出力インタフェース34の出力をオフさせてイオン発生器駆動回路38の制御入力PC2をオフさせ(ステップS19)、処理を終了する。
図6は、出力インタフェース34、34の夫々から制御入力PC1、PC2へ入力される駆動信号のタイミングチャートである。夫々の駆動信号は、デューティ50%で交互に1秒オン/1秒オフを繰り返す。これにより、イオン発生器駆動回路38、38の夫々は、イオン発生器5、5への電源供給を1秒おきに交互に接/断する。従ってイオン発生器5、5が1秒おきに交互に駆動される。
図7は、イオン発生器5及びイオン発生器駆動回路38の接続例を示す回路図である。イオン発生器5は、電源入力V1(又はV2)及び接地入力G1(又はG2)の間に印加された直流電圧を昇圧する第1の昇圧回路5aと、第1の昇圧回路5aが昇圧した電圧を更に昇圧する第2の昇圧回路5bと、第2の昇圧回路5bが昇圧した電圧を印加されてイオンを発生させるイオン発生素子I11とを備える。
第1の昇圧回路5aは、電源入力V1(又はV2)にアノードが接続されたダイオードD11及び抵抗R11、R12からなる直列回路と、該直列回路の抵抗R12側に一端が接続された起動抵抗R13と、抵抗R12及び抵抗R13の接続点に一次巻線T11aの一端が接続された昇圧トランスT11とを備える。
起動抵抗R13の他端は、アノードを接地電位に接続されたダイオードD12のカソードと、エミッタ接地のNPNトランジスタQ11のベースと、昇圧トランスT11の二次巻線T11cの一端とに接続されると共に、制限抵抗R14を介して昇圧トランスT11のベース巻線T11bの一端に接続されている。
一次巻線T11aの他端は、NPNトランジスタQ11のコレクタに、ベース巻線T11bの他端は、接地電位に夫々接続されている。二次巻線T11cの他端は、ダイオードD13のアノードに接続され、ダイオードD13のカソードは、他端が接地電位に接続された充電用コンデンサC11及び第2の昇圧回路5bに接続されている。
第2の昇圧回路5bは、二端子サイリスタS11を介して第1の昇圧回路5aに一次巻線T12aの一端が接続された昇圧トランスT12を備える。一次巻線T12aの他端は接地電位に接続され、二次巻線T12bは、両端がイオン発生素子I11に接続されている。
イオン発生素子I11は、カソード及びアノードが夫々昇圧トランスT12の二次巻線T12bの一端に接続されたダイオードD14及びダイオードD15と、ダイオードD14のアノード及びダイオードD15のカソードに夫々接続されたマイナス側針電極N11及びプラス側針電極N12と、二次巻線T12bの他端に接続された対向電極P11とを備える。
イオン発生器駆動回路38は、接地入力G1(又はG2)及び直流電源E1の陰極に夫々コレクタ及びエミッタが接続されたNPNトランジスタQ12と、該NPNトランジスタQ12のベース及びエミッタ間に接続された抵抗R16と、前記NPNトランジスタQ12のベース及び制御入力PC1(又はPC2)の間に接続された抵抗R15とを備える。
上述した構成において、制御入力PC1(又はPC2)に図6に示す駆動信号が与えられた場合、NPNトランジスタQ12がオンして、電源入力V1(又はV2)及び接地入力G1(又はG2)の間に直流電源E1のDC12Vが印加される。この場合、ダイオードD11、抵抗R11、R12及び起動抵抗R13を介して流入したベース電流により、NPNトランジスタQ11のコレクタ電流が流れ始め、昇圧トランスT11の一次巻線T11aの両端に電圧が発生する。これにより、ベース巻線T11bの両端に、一次巻線T11a及びベース巻線T11bの巻数比に応じた電圧が発生する。
一方、昇圧トランスT11のベース巻線T11bは、一次巻線T11aと同極性であるため、ベース巻線T11bの両端に発生した電圧は、NPNトランジスタQ1のコレクタ電流の増加を加速させて一次巻線の両端の電圧を増加させるように作用する。このとき、二次巻線T11cの極性は、ダイオードD13が導通しない方向の電圧が発生するように設定されているため、二次巻線には電流が流れない。
その後、NPNトランジスタQ11のコレクタ電流が増加する割合が減少した場合、一次巻線T11aの両端の電圧は低下し始め、ベース巻線T11bの両端の電圧も低下してベース電流及びコレクタ電流が減少するため、一次巻線T11aの両端の電圧は更に加速度的に低下する。このとき、二次巻線T11cの両端には、ダイオードD13が導通する方向に電圧が発生して充電用コンデンサC11を充電する。
充電用コンデンサC11の充電が進行して端子電圧が二端子サイリスタS11のブレークオーバー電圧(本実施の形態では105V)に達した場合、二端子サイリスタS11は、ツエナーダイオードのように導通し始める。導通する電流がブレークオーバー電流(例えば1mA)に達した場合、二端子サイリスタS11は略短絡状態となり、充電用コンデンサC11に充電された電荷が、昇圧トランスT12の一次巻線T12aを通じて接地電位に放電する。
このとき、二次巻線T12bには、昇圧されたインパルス状の高電圧が発生する。これにより、昇圧トランスT12の二次巻線T12bからダイオードD14及びD15を介して高電圧を印加されたイオン発生素子I11が、マイナス側針電極N11及びプラス側針電極N12と、対向電極P11との間で夫々マイナスイオン及びプラスイオンを発生させる。
図8は、1個のイオン発生器5を常時オン(駆動)させた場合及び交互にオン/オフさせた場合のイオン濃度及びイオンバランスと、常時オンさせた場合のイオン濃度に対するオン/オフさせた場合のイオン濃度の比とについて、室内での測定例を示す図表であり、図9は、図8のイオン濃度の比の平均値をプロットしたグラフである。図8において、イオン濃度は、単位容積当たりのプラスイオン数(個/cm3 )及びマイナスイオン数(個/cm3 )であり、イオンバランスは、プラスイオンのイオン濃度に対するマイナスイオンのイオン濃度の比で示してある。また、図9において、横軸はオン/オフ時間(秒)であり、縦軸はイオン濃度の比(%)を示す。
図8及び図9の測定例では、イオン発生器5をオン/オフさせるデューティを50%に保ってオン時間及びオフ時間を0.5秒から5秒の間で変化させた場合、常時オンさせた場合に対して、イオン濃度の比は平均値で85.7%から75.0%まで低下している。このうち、0.5秒及び1秒オン/オフさせた場合のイオン濃度の比は85.7%であり、14.3%の低下に抑えられることが示される。換言すれば、1秒から2秒周期で間欠的に駆動させた場合、常時駆動させた場合と比較してイオン濃度に大差が生じないことが示される。
図10は、2個のイオン発生器5を常時オンさせた場合及び交互にオン/オフさせた場合のイオン濃度及びイオンバランスと、2個常時オンさせた場合のイオン濃度に対するオン/オフさせた場合のイオン濃度の比とについて、室内での測定例を示す図表であり、図11は、図10のイオン濃度の比の平均値をプロットしたグラフである。図10には、また、1個のイオン発生器5を常時オンさせた場合のイオン濃度、イオンバランス及びイオン濃度の比について、側定例を併記してある。図10でのイオン濃度及びイオンバランスの単位は、図8の場合と同様である。また、図11において、横軸はオン/オフ時間(秒)であり、縦軸はイオン濃度の比(%)を示す。
図10及び図11の測定例では、イオン発生器5をオン/オフさせるデューティを50%に保ってオン時間及びオフ時間を0.5秒から5秒の間で変化させた場合、2個常時オンさせた場合と比較して、イオン濃度の比は平均値で92.2%から90.5%まで低下している。このうち、1秒オン/オフさせた場合のイオン濃度の比は平均92.2%であり、7.8%の低下に抑えられることが示される。一方、1個のイオン発生器5を常時オンさせた場合のイオン濃度の比は89.4%であり、2個をオン/オフさせることによって、1個を常時オンさせるより高いイオン濃度が得られることが示される。
以上のように、本実施の形態によれば、イオン発生器駆動回路が、2つのイオン発生器の夫々を、周期的に互いに異なる位相で駆動する。
これにより、イオン発生器同士が干渉することが抑止されると共に、通電される割合が減少してイオン発生装置としての稼動寿命が延長される。従って、放出された空間に分布するイオンの量を殆ど減少させることなく稼動寿命を延長してイオン発生装置としての長寿命化を図ることができる。
また、1つのイオン発生器を他のイオン発生器から離隔してある。
従って、イオン発生器同士が干渉してイオンの発生量が減少する割合を低下させることができる。
更にまた、送風機の羽根車が、2つのイオン発生器が発生させたイオンを外部に吹き出す。
従って、イオン発生器同士の干渉を更に抑止することができると共に、発生したイオンを効率よく外部へ導くことができる。
更にまた、イオン発生器駆動回路が、2つのイオン発生器を、イオンの量が最大となる2秒周期で交互に1秒ずつ駆動する。
従って、2つのイオン発生器を連続して駆動させたときと比較して、イオンの発生量を殆ど低下させることがなく、且つ、夫々のイオン発生器を用いたイオン発生装置の稼動寿命を倍増させることができる。
尚、本実施の形態にあっては、イオン発生器をデューティ50%で1秒オン/1秒オフの繰り返しにより駆動させているが、これに限定されるものではなく、例えば50%より小さいデューティにして、更に稼動寿命を延ばすようにしてもよく、2秒とは異なる周期で駆動させるようにしてもよい。
本発明の実施の形態に係る空気清浄機の構成を示す縦断側面図である。 要部の構成を示す正面図である。 要部の構成を示す側面図である。 空気清浄機の制御系の概略構成を示すブロック図である。 イオン発生器を駆動させるCPUの処理手順を示すフローチャートである。 出力インタフェースの夫々から制御入力へ入力される駆動信号のタイミングチャートである。 イオン発生器及びイオン発生器駆動回路の接続例を示す回路図である。 1個のイオン発生器を常時オン(駆動)させた場合及び交互にオン/オフさせた場合のイオン濃度及びイオンバランスと、常時オンさせた場合のイオン濃度に対するオン/オフさせた場合のイオン濃度の比とについて、室内での測定例を示す図表である。 図8のイオン濃度の比の平均値をプロットしたグラフである。 2個のイオン発生器を常時オンさせた場合及び交互にオン/オフさせた場合のイオン濃度及びイオンバランスと、2個常時オンさせた場合のイオン濃度に対するオン/オフさせた場合のイオン濃度の比とについて、室内での測定例を示す図表である。 図10のイオン濃度の比の平均値をプロットしたグラフである。
符号の説明
2 送風機
4 ダクト
5 イオン発生器
6 モータ
12 放出口
21 羽根車(送風ファン)
22 ケーシング
30 CPU
31 ROM
32 RAM
33 タイマ
37 送風機駆動回路
38 イオン発生器駆動回路(駆動回路)
本発明に係るイオン発生装置は、プラス及びマイナスのイオンを発生させる2つのイオン発生器を互いに離隔させてあり、該2つのイオン発生器の夫々を駆動する駆動回路を備えイオン発生装置において、前記2つのイオン発生器が発生させたプラス及びマイナスのイオンを外部へ吹き出す送風ファンを備え、前記駆動回路は、前記各イオン発生器の夫々を周期的に交互に駆動するように構成してあることを特徴とする。
本発明にあっては、駆動回路が、プラス及びマイナスのイオンを発生させる2つのイオン発生器の夫々を、周期的に交互に駆動し、発生させたプラス及びマイナスのイオンを送風ファンが外部に吹き出す
これにより、各イオン発生器は、互いに他のイオン発生器が発生させたイオンの影響を受けること(以下、干渉という)が抑止されると共に、通電される割合が減少して稼動寿命が倍増するまた、発生したプラス及びマイナスのイオンが効率よく外部に導かれる
本発明に係るイオン発生装置は、前記2つのイオン発生器を交互に駆動した場合、前記イオン発生器の1つを連続的に駆動した場合よりも、外部でのプラス及びマイナスのイオン濃度が高くなるようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、2つのイオン発生器を交互に駆動させることにより、1つのイオン発生器を連続して駆動させたときよりも外部の空間で検出されるイオン濃度が高まる
本発明によれば、複数のイオン発生器の夫々を周期的に交互に駆動し、発生させたイオンを外部に吹き出す。これにより、各イオン発生器は、互いに他のイオン発生器が発生させたイオンの影響を受けることが抑止されると共に、通電される割合が減少してイオン発生装置としての稼動寿命が倍増する。従って、放出された空間に分布するイオンの量を殆ど減少させることなく稼動寿命を延長することができる。
本発明に係るイオン発生器は、前記2つのイオン発生器の夫々1秒〜10秒の周期で交互に、且つ等しいデューティで駆動するように構成してあることを特徴とする。
本発明にあっては、2つのイオン発生器をオン/オフさせるデューティを50%とし、オン時間及びオフ時間を0.5秒から5秒の間で変化させる

Claims (4)

  1. イオンを発生させる複数のイオン発生器の夫々を駆動する駆動回路を備えたイオン発生装置において、
    前記駆動回路は、前記各イオン発生器の夫々を周期的に互いに異なる位相で駆動するように構成してあることを特徴とするイオン発生装置。
  2. 前記複数のイオン発生器の少なくとも1つは、他のイオン発生器から離隔させてあることを特徴とする請求項1に記載のイオン発生装置。
  3. 前記複数のイオン発生器が発生させたイオンを外部へ吹き出す送風ファンを備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のイオン発生装置。
  4. 前記イオン発生器を2つ備え、
    前記駆動回路は、夫々のイオン発生器を交互に駆動するように構成してあること
    を特徴とする請求項1から3までの何れか1項に記載のイオン発生装置。
JP2008220327A 2008-08-28 2008-08-28 イオン発生装置 Active JP4431625B2 (ja)

Priority Applications (12)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008220327A JP4431625B2 (ja) 2008-08-28 2008-08-28 イオン発生装置
EP12185086.1A EP2537535B1 (en) 2008-08-28 2009-03-17 Ion generating device and air cleaning device
MYPI2011005093A MY164591A (en) 2008-08-28 2009-03-17 Ion generating apparatus
MYPI2011000893A MY157580A (en) 2008-08-28 2009-03-17 Ion generating apparatus and air purifying apparatus
PCT/JP2009/055141 WO2010023980A1 (ja) 2008-08-28 2009-03-17 イオン発生装置及び空気清浄装置
US13/061,099 US9005529B2 (en) 2008-08-28 2009-03-17 Ion generating apparatus and air purifying apparatus
EP12185095.2A EP2537536B1 (en) 2008-08-28 2009-03-17 Ion generating device and air cleaning device
KR1020117006853A KR101286808B1 (ko) 2008-08-28 2009-03-17 이온 발생 장치 및 공기 청정 장치
KR1020127024218A KR101310038B1 (ko) 2008-08-28 2009-03-17 이온 발생 장치 및 공기 청정 장치
SG2012011623A SG178801A1 (en) 2008-08-28 2009-03-17 Ion generating apparatus and air purifying apparatus
EP09809635A EP2338527A4 (en) 2008-08-28 2009-03-17 ION GENERATION DEVICE AND AIR CLEANING DEVICE
CN2009201775083U CN201663347U (zh) 2008-08-28 2009-08-28 离子发生装置以及空气净化装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008220327A JP4431625B2 (ja) 2008-08-28 2008-08-28 イオン発生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010055958A true JP2010055958A (ja) 2010-03-11
JP4431625B2 JP4431625B2 (ja) 2010-03-17

Family

ID=42071647

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008220327A Active JP4431625B2 (ja) 2008-08-28 2008-08-28 イオン発生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4431625B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013093175A (ja) * 2011-10-25 2013-05-16 Sharp Corp イオン発生機
JP2013255744A (ja) * 2012-06-14 2013-12-26 Sharp Corp 掃除装置
JP2018201714A (ja) * 2017-05-31 2018-12-27 小泉成器株式会社 ヘアケア装置
JPWO2019097737A1 (ja) * 2017-11-17 2020-12-17 シャープ株式会社 イオン発生装置および空気調和機

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004329639A (ja) * 2003-05-09 2004-11-25 Daikin Ind Ltd 放電装置及び空気浄化装置
JP2005243288A (ja) * 2004-02-24 2005-09-08 Zexel Valeo Climate Control Corp イオン発生器及びこれを搭載した空気清浄装置
JP2005328904A (ja) * 2004-05-18 2005-12-02 Sharp Corp イオン発生装置およびこれを用いた空気調節装置
JP2006198029A (ja) * 2005-01-18 2006-08-03 Sharp Corp 空気浄化装置
JP2007205712A (ja) * 2000-12-27 2007-08-16 Sharp Corp 貯蔵庫
JP2007222303A (ja) * 2006-02-22 2007-09-06 Mitsubishi Electric Corp 空気浄化装置およびそれを用いた空気浄化方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007205712A (ja) * 2000-12-27 2007-08-16 Sharp Corp 貯蔵庫
JP2004329639A (ja) * 2003-05-09 2004-11-25 Daikin Ind Ltd 放電装置及び空気浄化装置
JP2005243288A (ja) * 2004-02-24 2005-09-08 Zexel Valeo Climate Control Corp イオン発生器及びこれを搭載した空気清浄装置
JP2005328904A (ja) * 2004-05-18 2005-12-02 Sharp Corp イオン発生装置およびこれを用いた空気調節装置
JP2006198029A (ja) * 2005-01-18 2006-08-03 Sharp Corp 空気浄化装置
JP2007222303A (ja) * 2006-02-22 2007-09-06 Mitsubishi Electric Corp 空気浄化装置およびそれを用いた空気浄化方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013093175A (ja) * 2011-10-25 2013-05-16 Sharp Corp イオン発生機
JP2013255744A (ja) * 2012-06-14 2013-12-26 Sharp Corp 掃除装置
JP2018201714A (ja) * 2017-05-31 2018-12-27 小泉成器株式会社 ヘアケア装置
JPWO2019097737A1 (ja) * 2017-11-17 2020-12-17 シャープ株式会社 イオン発生装置および空気調和機
JP7010968B2 (ja) 2017-11-17 2022-02-10 シャープ株式会社 イオン発生装置および空気調和機

Also Published As

Publication number Publication date
JP4431625B2 (ja) 2010-03-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2010023980A1 (ja) イオン発生装置及び空気清浄装置
US7371354B2 (en) Treatment apparatus operable to adjust output based on variations in incoming voltage
US7318856B2 (en) Air treatment apparatus having an electrode extending along an axis which is substantially perpendicular to an air flow path
JP2006057941A (ja) 空気調節装置
JP4431625B2 (ja) イオン発生装置
JP4812885B1 (ja) 空気清浄機
WO2011102026A1 (ja) イオン発生装置及びイオンの有無判定方法
JP2014018326A (ja) 空気調和機
JP2007151998A (ja) 空気清浄機及び空気清浄方法
JP5609934B2 (ja) 加湿機能付き空気清浄機
JP4436877B2 (ja) イオン発生装置
JP2017124363A (ja) 空気清浄機
JP4540424B2 (ja) 空気調節装置
JP5757894B2 (ja) 帯電粒子発生装置
JP2015021629A (ja) 空気調和機
JP6161444B2 (ja) 空気調和機
JP2014092337A (ja) 湿度調整装置
JP6441328B2 (ja) イオン発生装置
JP5724967B2 (ja) 加湿装置
JP2017124362A (ja) 空気清浄機
JP5956317B2 (ja) 荷電粒子発生装置
JP2012112592A (ja) 空気調節装置
JP2016128728A (ja) イオン発生モジュールおよび電気機器

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091221

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121225

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4431625

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121225

Year of fee payment: 3

SG99 Written request for registration of restore

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R316G99

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350