JP2010055940A - ワイヤハーネスのコネクタホルダ並びにワイヤハーネスの製造方法 - Google Patents

ワイヤハーネスのコネクタホルダ並びにワイヤハーネスの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010055940A
JP2010055940A JP2008219696A JP2008219696A JP2010055940A JP 2010055940 A JP2010055940 A JP 2010055940A JP 2008219696 A JP2008219696 A JP 2008219696A JP 2008219696 A JP2008219696 A JP 2008219696A JP 2010055940 A JP2010055940 A JP 2010055940A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal
housing
connector
electric wire
wire side
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008219696A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Omori
康雄 大森
Hiroki Hirai
宏樹 平井
Tetsuji Tanaka
徹児 田中
Tatsuo Tamagawa
達男 玉川
Toshio Shimizu
敏男 清水
Takayuki Suzuki
貴之 鈴木
Motohiro Yokoi
基宏 横井
Kenji Okamura
憲知 岡村
Kenji Tsuji
健司 辻
Toshifumi Ichio
敏文 一尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd, AutoNetworks Technologies Ltd, Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2008219696A priority Critical patent/JP2010055940A/ja
Publication of JP2010055940A publication Critical patent/JP2010055940A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】端子収容室44を区画する外壁41の一部を変位可能に形成して、電線側端子20をコネクタハウジング40に係止する片持ち状の端子係止片45を有するジョイントコネクタJCを備えたワイヤハーネス100を製造するに当たり、特別な工程を加えることなく、電線側端子20の挿入不良を検出すること。
【解決手段】ジョイントコネクタJCのコネクタハウジング40を収容するハウジング収容凹部221と、ハウジング収容凹部221に収容されたコネクタハウジング40の端子係止片45に対向する部位に形成され、端子20が端子収容室44に挿入される過程での端子係止片45の変形を許容する空間を区画するとともに、端子20の挿入不良によって当該端子収容室44の外側に変形したままの端子係止片45と係合して当該コネクタハウジング40のハウジング収容凹部221からの抜き取りを規制する係止片係合部222とを備えている。
【選択図】図10

Description

本発明はワイヤハーネスのコネクタホルダ並びにワイヤハーネスの製造方法に関し、特に、自動車等の車両に設けられ、複数の電線を含むとともにその特定の電線同士を短絡させる短絡回路を含むワイヤハーネスに好適なコネクタホルダ並びにワイヤハーネスの製造方法に関する。
一般にワイヤハーネスを製造する過程では、電線の端部に端子を接続し、この電線側の端子(この明細書において「電線側端子」ともいう)をコネクタハウジングに挿入して、所定の電気回路を形成するコネクタを構成する。コネクタハウジングは、電線側端子を収容するための端子収容室を区画する樹脂製の成型品である。端子の抜け落ちを防止するため、コネクタハウジングと電線側端子とは、いわゆるハウジングランス方式で係止される構成が一般的である。このハウジングランス方式では、コネクタハウジングに形成された片持ち状の端子係止片を当該コネクタハウジングの端子収容室に臨ませ、電線側端子の挿入過程で端子係止片を弾性的に変形させて端子の凹部内に当該端子係止片の自由端(係止片)を係止させるようにしている。この端子係止片と電線側端子とが挿入不良を来している場合には、電線側端子がコネクタハウジングから抜け出てしまうおそれがあるので、これを厳格に検査する必要がある。そこで、特許文献1に示すように、コネクタハウジング内に導入される検査片を備えた検査装置が提案されてきた。
特開2002−202338号公報
ところで、上述のようなコネクタの一態様として、ワイヤハーネスには、所定の端子を短絡させるジョイントコネクタが多々用いられる。ジョイントコネクタは、複数の接点を短絡させるものであることから、通常は、特許文献1に記載されたような検査装置では検査されるものではなく、専ら、端子挿入時の感触や、端子挿入後の目視検査によって端子挿入状態の良否が判定されていた。
しかし、作業者の挿入時の感触や目視による検査は、熟練を要し、作業者によってばらつきが生じやすいという問題があった。
他方、ジョイントコネクタの端子挿入良否を判定するための装置を別途設けて、検査することも考えられるが、その場合には、設備費用が増大するとともに、確認作業が繁雑となり、作業性を低下させる問題があった。
本発明は上記不具合に鑑みてなされたものであり、端子収容室を区画する外壁の一部を変位可能に形成して、電線側端子をコネクタハウジングに係止する片持ち状の端子係止片を有するジョイントコネクタを備えたワイヤハーネスを製造するに当たり、特別な工程を加えることなく、電線側端子の挿入不良を検出することのできるワイヤハーネスのコネクタホルダ並びにワイヤハーネスの製造方法を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために本発明は、複数の電線側端子と、これら電線側端子と嵌合することにより該電線側端子同士を短絡させるための導体と、この導体を保持するとともに各電線側端子を収容する端子収容室を区画する外壁を有し、その一部を変位可能に形成することにより、当該端子収容室に挿入される電線側端子に係止する片持ち状の端子係止片を構成したコネクタハウジングとを備えるジョイントコネクタを備えたワイヤハーネスの製造時に、前記ジョイントコネクタを構成する電線側端子を前記コネクタハウジングに挿入する端子挿入工程で用いられるワイヤハーネスのコネクタホルダであって、前記ジョイントコネクタのコネクタハウジングを、当該コネクタハウジングの端子収容室に電線側端子を挿入可能に収容するハウジング収容凹部と、前記ハウジング収容凹部に収容されたコネクタハウジングの端子係止片に対向する部位に形成され、電線側端子が端子収容室に挿入される過程での端子係止片の変形を許容する空間を区画するとともに、前記電線側端子の挿入不良によって当該端子収容室の外側に変形したままの端子係止片と係合して当該コネクタハウジングのハウジング収容凹部からの抜き取りを規制する係止片係合部とを備えていることを特徴とするワイヤハーネスのコネクタホルダである。この態様では、ワイヤハーネスの端子挿入工程において、コネクタホルダにジョイントコネクタのコネクタハウジングを収容し、ワイヤハーネスの構成要素である電線側端子をコネクタホルダに収容されたコネクタハウジングの端子収容室に挿入することができる。この端子挿入工程においては、電線側端子が端子収容室に挿入されるにつれて当該端子収容室に臨む端子係止片を一旦端子収容室の外側に押し出し、電線側端子が端子収容室の最奥部にまで挿入された時点で、押し出された端子係止片が弾性的に元の姿勢に復元して電線側端子の凹部に係止し、この電線側端子をコネクタハウジングに止定する。仮に電線側端子の挿入不良によって、コネクタハウジングの外壁によって形成された端子係止片が端子収容室から押し出されたままの状態になっている場合、端子係止片は、コネクタハウジングの外壁から突出して係止片係合部に係合することになる。この結果、コネクタハウジングをコネクタホルダから抜き取ることができなくなるので、作業者は、コネクタハウジングのコネクタホルダからの抜き取り作業時に、電線側端子の挿入不良を検知することが可能になる。
好ましい態様において、前記ハウジング収容凹部は、当該コネクタハウジングを挿抜するのに必要十分な開口寸法に設定されており、前記係止片係合部は、前記ハウジング収容凹部に形成されたスリットである。この態様では、係止片係合部を簡素な構成で形成することができ、製造コストを低減することができる。また、目視による端子係止片の係止状態を確認することも可能になる。
本発明の別の態様は、複数の電線と、そのうちの特定の電線同士を短絡させるためのジョイントコネクタとを備えたワイヤハーネスの製造方法であって、前記ジョイントコネクタとして、複数の電線側端子と、これら電線側端子と嵌合することにより該電線側端子同士を短絡させるための導体と、この導体を保持するとともに各電線側端子を収容する端子収容室を区画する外壁を有し、その一部を変位可能に形成することにより、当該端子収容室に挿入される電線側端子に係止する片持ち状の端子係止片を構成したコネクタハウジングとを備えるジョイントコネクタを用意する工程と、上述した各態様における本発明のコネクタホルダを用意する工程と、前記コネクタホルダのハウジング収容凹部に、前記ジョイントコネクタのコネクタハウジングを、当該コネクタハウジングの端子収容室に電線側端子を挿入可能に収容するハウジング収容工程と、収容されたコネクタハウジングに前記各電線側端子を挿入してこのコネクタハウジングに保持される導体と嵌合させる端子挿入工程と、端子挿入工程を終了した後、コネクタハウジングをコネクタホルダから引き抜く方向に力を加えることにより、当該コネクタハウジングに形成された端子係止片と前記コネクタホルダに設けられた係止片係合部との係合状態を確認する嵌合状態確認工程とを備えていることを特徴とするワイヤハーネスの製造方法である。この態様では、通常の端子挿入工程と同様に、電線側端子をコネクタホルダに保持されたコネクタハウジングの端子収容室に挿入することにより、電線側端子をコネクタハウジングに挿入することができる。この端子挿入工程で、仮に電線側端子の挿入不良が生じている場合には、電線側端子によって端子収容室から押し出された端子係止片がコネクタホルダの係止片係合部に係合している。従って、嵌合状態確認工程において、コネクタハウジングをコネクタホルダから引っ張った際、コネクタハウジングをコネクタホルダから抜き取ることができなくなるので、作業者は、コネクタハウジングのコネクタホルダからの抜き取り作業時に、電線側端子の挿入不良を検知することが可能になる。他方、電線側端子が正常に挿入されている場合には、そのままコネクタハウジングを抜き取って、外装工程等、次工程に移行することができるので、結果として、何ら新たな工程を付加することなく、電線側端子の挿入工程の直後に当該電線側端子の挿入状態を検査することが可能になる。
以上説明したように、本発明は、端子挿入工程で電線側端子の挿入不良が生じている場合には、電線側端子によって端子収容室から押し出された端子係止片がコネクタホルダの係止片係合部に係合しているので、コネクタハウジングのコネクタホルダからの抜き取り作業時に、作業者は、電線側端子の挿入不良を検知することが可能になる一方、電線側端子が正常に挿入されている場合には、そのままコネクタハウジングを抜き取って、外装工程等、次工程に移行することができるので、何ら新たな工程を付加することなく、電線側端子の挿入工程の直後に当該電線側端子の挿入状態を検査することが可能になる結果、端子収容室を区画する外壁の一部を変位可能に形成して、電線側端子をコネクタハウジングに係止する片持ち状の端子係止片を有するジョイントコネクタを備えたワイヤハーネスを製造するに当たり、特別な工程を加えることなく、電線側端子の挿入不良を検出することができるという顕著な効果を奏する。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施の形態について説明する。
図1〜図3は、この実施形態に係るワイヤハーネス100を示す。このワイヤハーネス100では、複数の電線1が束ねられてなる幹線56に、ジョイントコネクタJCがテープ58で巻きつけられている。
図3に示すように、ジョイントコネクタJCは、ワイヤハーネス100の一部(図示の例では4本)の電線10の端末に接続された複数の電線側端子20と、各電線側端子20同士を電気的に導通する導体としてのジョイント端子30と、両端子20、30を内部に収容する樹脂製のコネクタハウジング40とを備えている。
電線側端子20を有する電線10は、絶縁被覆12と、この絶縁被覆12の端末に皮剥加工を施して端末がむき出しにされた導体14とを備えたいわゆる被覆電線である。
この実施の形態に係る電線側端子20は、雌型の電気接続部22と電線圧着部24とを前後に有する導電材料部品である。電気接続部22は、中空角筒状の本体と、この本体内で撓み可能に設けられる一対の接触ばね片26とを有する。この電気接続部22の底壁からは、コネクタハウジング40に係止されるための被係止片28が外向きに突出しており、この被係止片28が凹部22aを形成している。電線圧着部24は、ワイヤハーネス100の電線10の絶縁被覆12の端末に圧着されるインシュレーションバレル部24aと、絶縁被覆12の端末から突出する導体14に圧着されるワイヤバレル部24bとを一体に有しており、これらバレル部24a、24bが対応する電線10の端末部分14、12を抱き込む姿勢で圧着されることにより、当該導体14と電線側端子20とが電気的に接続されている。
この実施の形態に係るジョイント端子30は、単一の導電性金属板により構成される。具体的には、コネクタハウジング40の極数に対応する複数の電気接続部32と、各電気接続部32を接続する短絡部34とを一体に有する。各電気接続部32は、各電線側端子20の雌型の電気接続部22に嵌入可能な雄型(タブ)であり、これらの電気接続部32がその幅方向と平行な方向に配列されている。組付時において、各電気接続部32は、電線側端子20の電気接続部22に嵌入し、両接触ばね片26に接合して電気的に接続される。短絡部34は、電気接続部32の配列方向に延び、この短絡部34に各電気接続部32の基端がつながっている。従って、各電気接続部32と電気的に接続された電線側端子20は、電気接続部32から短絡部34を介して電気的に短絡されることになる。
図3〜図5に示すように、コネクタハウジング40は、箱型に形成された外壁41を有する樹脂成型品であり、電線側端子20を収容する圧着端子保持部42と、ジョイント端子30を収容するジョイント端子保持部43とを連続させた平面視T字形(図2参照)の外郭を呈している。なお、以下の説明では、ジョイント端子保持部43の方を仮にコネクタハウジング40の前方とする。
圧着端子保持部42は、コネクタハウジング40の後端壁に開口し、平面で見て並列に並ぶ複数(図示の例では4極)の端子収容室44を区画しており、この端子収容室44の各開口44aから電線側端子20を挿入することにより、先端の内奥側まで電線側端子20を導入することができるようになっている。圧着端子保持部42の外壁(従って、コネクタハウジング40の外壁41)を構成する底板部には、端子係止片としてのランス45が端子収容室44毎に形成されている。各ランス45は、端子収容室44の前後方向中間部分から前端部分に突出する片持ち状の弾性部位である。本実施形態においては、圧着端子保持部42の外壁でランス45が形成されることにより、ランス45の背面が外部に露出している。すなわち、ランス45自身がコネクタハウジング40の外壁41の一部で構成されている。このため本実施形態では、ランス45をコネクタハウジング40の内部構造物として設ける場合に比べて、コネクタハウジング40の厚みが短縮されている。
ランス45の自由端部分には、端子収容室44に挿入された電線側端子20の被係止片28(凹部22a)に係止する係止部45aが一体形成されている。この係止部45aは、ランス45が自由状態にあるときには、端子収容室44内に臨んで、電線側端子20の被係止片28(凹部22a)に係止する係止ポジションに位置し、端子収容室44に導入された電線側端子20に押し込まれてランス45が撓むと、端子収容室44から退避して電線側端子20の内奥側への移動を許容する退避ポジションに位置するように設定されている。ここで、本実施形態では、ランス45自身がコネクタハウジング40の外壁41の一部で構成されていることから、係止部45aが退避ポジションに変位するようにランス45が撓んでいる場合、ランス45自身がコネクタハウジング40の底板部から突出することになる。すなわち、挿入過程ではランス45が突出し、完全挿入で被係止片28がランス45を通過してランス45が係止ポジションに復帰する。
圧着端子保持部42の天壁後端部分には、当該圧着端子保持部42の幅方向(端子収容室44の配列方向)に延びて外側に突出するテーピングリブ46が形成されている。このテーピングリブ46は、コネクタハウジング40をワイヤハーネス100の幹線にテープ止めする際、当該コネクタハウジング40の後端側のテーピング位置を位置決めするためのリブである。
ジョイント端子保持部43は、圧着端子保持部42の前方に連続し、ジョイント端子30を保持する部位である。具体的には、ジョイント端子30よりも一回り大きく、幅方向のみ、圧着端子保持部42よりも幅方向両側に突出した外形を有している。この寸法設定により、ジョイント端子保持部43は、短絡部34を保持する強度を十分に確保できるように構成されている。ジョイント端子保持部43の前端壁には、ジョイント端子挿入口43aが形成されている。ジョイント端子30は、端子収容室44と連通するジョイント端子挿入口43aから、各電気接続部32を後方に向けた姿勢でその短絡部34をジョイント端子保持部43内に圧入されている。
次に、本実施形態に係るワイヤハーネス100の製造方法について説明する。
上述のようなワイヤハーネス100は、電線側端子20を初めとする端子を備えた端子付電線を製造する工程、製造された端子付電線を図板に布線する布線工程、布線された電線側端子を対応するコネクタに挿入する端子挿入工程、端子挿入後の配線状態を検査する導通検査工程、導通検査工程に合格したワイヤハーネス100の電線をテープ巻きしたり、外装品を装着したりする外装工程を含んでいる。本実施形態では、この外装工程で、ワイヤハーネスの幹線56の外周面にジョイントコネクタJCを配置し、テープ58により、ジョイントコネクタJCをワイヤハーネスの幹線56の外周面に固定するジョイントコネクタ固定工程が含まれている。
図6および図7に示すように、本実施形態に係るジョイントコネクタJCに端子を挿入する端子挿入工程(短絡工程)では、図示のようなコネクタ保持装置210を有する図板200が採用される。なお、本実施形態において、ジョイント端子30は、コネクタハウジング40に予め圧入されており、電線側端子20の挿入工程が、当該ジョイントコネクタJCにおける短絡工程を兼ねている。
コネクタ保持装置210は、図板200に対し、一対のナット211(図板200の上面側のみ図示)で下端部が固定されたねじ付のピラー212と、このピラー212の上端に固定されたベース214と、このベース214と一体に成型されたコネクタホルダ220とを有している。
コネクタホルダ220は、頂部に開口する有底のハウジング収容凹部221を有している。ハウジング収容凹部221は、内部にジョイントコネクタJCを当該ジョイント端子保持部43から導入することにより、圧着端子保持部42の開口44aを上向きに開放した姿勢で保持することができる諸元に設定されている。より詳細には、ハウジング収容凹部221の幅方向の内寸Wiおよび厚さ方向の内寸Tiは、何れもジョイント端子保持部43が摺接しながら挿抜するのに必要十分な寸法に設定されている。また、ハウジング収容凹部221の深さは、図7〜図10に示すように、導入されたジョイント端子保持部43が底部に当接した場合に、テーピングリブ46のみを僅かに余した状態でランス45が内部に導入されるように設定されている。この際、圧着端子保持部42に形成されたランス45の変位動作を許容するために、ハウジング収容凹部221に導入されたジョイントコネクタJCのランス45が対向する、当該ハウジング収容凹部221の側壁には、図7〜図10に示すようにスリット222が形成されている。
ワイヤハーネス100を製造する過程では、別工程で製造された端子付電線1、10を図板200上に配索するが、その配索工程までは、周知の工程と同様であるので説明を省略する。
本実施形態に係るワイヤハーネスの端子挿入工程では、まず、図8に示すように、コネクタハウジング40をその前端部(ジョイント端子保持部43)からコネクタホルダ220に装着する。
次いで、図9に示すように、コネクタホルダ220に保持されたコネクタハウジング40の対応する開口44aから電線10の端末に圧着された電線側端子20を挿入することにより、当該電線側端子20を端子収容室44に導入する。この導入過程において電線側端子20は、端子収容室44内で係止ポジションにある係止部45aを当該ランス45の付勢力に抗して退避ポジションに移動させる。このとき、ランス45は、コネクタハウジング40の外壁41の外側へ変形することになるが、この変形は、コネクタホルダ220に形成されたスリット222によって許容される。電線側端子20が被係止片28を通過する所定の位置まで挿入されると、ランス45の弾性復帰力により、電線側端子20の凹部22aに係止部45aが入り込み、係止部45aが電線側端子20の被係止片28に係止する。この結果、ランス45は、元の姿勢に弾性復帰することにより、ランス45の背面がコネクタハウジング40の底部を構成する外壁41と面一になる。また、係止部45aが被係止片28に係止するストローク位置では、電線側端子20とジョイント端子30の電気接続部32とが図9に示すように嵌合し、両端子20、30が電気的に接続される。これにより、各電線側端子20はジョイント端子30を媒介として互いに短絡する。
ところで、端子収容室44に挿入された電線側端子20が、途中で止まってしまった場合、図10に示すように、ランス45は、電線側端子20によってスリット222内に押し込まれたままの状態になっている。この結果、端子挿入工程を終了した作業者がコネクタハウジング40をコネクタホルダ220から抜き取ろうとしても、ランス45がスリット222に係合してコネクタハウジング40を取り出すことができなくなる。この結果、作業者は、電線側端子20の挿入不良を検出することができ、再度、各電線側端子20の挿入状態を確認することによって、端子挿入工程終了直後に当該端子挿入不良を確実に検出することが可能になる。換言すれば、端子挿入工程終了後のコネクタハウジング40のコネクタホルダ220からの抜き取り作業が、コネクタハウジング40に形成されたランス45とコネクタホルダ200に設けられたスリット222との係合状態を確認する嵌合状態確認工程を構成することになるのである。
他方、全ての電線側端子20が図9に示したように、正規に挿入されている場合には、ランス45が外壁41と面一に弾性復帰している結果、コネクタハウジング40をスムーズにコネクタホルダ220から抜き取ることができる。従って、特別な工程を付加することなく、端子挿入不良を検出することが可能になる。
端子挿入工程が終了した後は、周知の外装工程等、残余の後工程が施される。
このように本実施形態では、通常の端子挿入工程と同様に、電線側端子20をコネクタホルダ200に保持されたコネクタハウジング40の端子収容室44に挿入することにより、電線側端子をコネクタハウジング40に挿入することができる。この端子挿入工程で、仮に電線側端子20の挿入不良が生じている場合には、電線側端子20によって端子収容室44から押し出されたランス45がコネクタホルダ200のスリット222に係合している。従って、嵌合状態確認工程において、コネクタハウジング40をコネクタホルダ200から引っ張った際、コネクタハウジング40をコネクタホルダ200から抜き取ることができなくなるので、作業者は、コネクタハウジング40のコネクタホルダ200からの抜き取り作業時に、電線側端子20の挿入不良を検知することが可能になる。他方、電線側端子20が正常に挿入されている場合には、そのままコネクタハウジング40を抜き取って、外装工程等、次工程に移行することができるので、結果として、何ら新たな工程を付加することなく、端子挿入工程の直後に当該電線側端子20の挿入状態を検査することが可能になる。
以上、要するに、本実施形態は、端子収容室44を区画するコネクタハウジング40の外壁41の一部を変位可能に形成して、当該端子収容室44に挿入される電線側端子20に係止する片持ち状のランス45を構成したジョイントコネクタJCを備えたワイヤハーネス100の製造時に、当該ワイヤハーネス100を構成する電線側端子20をコネクタハウジング40に挿入する端子挿入工程で用いられるワイヤハーネス100のコネクタホルダ200であって、ジョイントコネクタJCのコネクタハウジング40を、当該コネクタハウジング40の端子収容室44に電線側端子20を挿入可能に収容するハウジング収容凹部221と、ハウジング収容凹部221に収容されたコネクタハウジング40のランス45に対向する部位に形成され、電線側端子20が端子収容室44に挿入される過程でのランス45の変形を許容する空間を区画するとともに、電線側端子20の挿入不良によって当該端子収容室44の外側に変形したままのランス45と係合して当該コネクタハウジング40のハウジング収容凹部221からの抜き取りを規制する係止片係合部としてのスリット222とを備えている。
このため本実施形態では、ワイヤハーネス100の端子挿入工程において、コネクタホルダ200にジョイントコネクタJCのコネクタハウジング40を収容し、ワイヤハーネス100の構成要素である電線側端子20をコネクタホルダ200に収容されたコネクタハウジング40の端子収容室44に挿入することができる。この端子挿入工程においては、電線側端子20が端子収容室44に挿入されるにつれて当該端子収容室44に臨むランス45を一旦端子収容室44の外側に押し出し、電線側端子20が端子収容室44の最奥部にまで挿入された時点で、押し出されたランス45が弾性的に元の姿勢に復元して電線側端子20の凹部22aに係止し、電線側端子20をコネクタハウジング40に止定する。仮に図10に示したように、電線側端子20の挿入不良によって、コネクタハウジング40の外壁41によって形成されたランス45が端子収容室44から押し出されたままの状態になっている場合、ランス45は、コネクタハウジング40の外壁41から突出してスリット222に係合することになる。この結果、コネクタハウジング40をコネクタホルダ200から抜き取ることができなくなるので、作業者は、コネクタハウジング40のコネクタホルダ200からの抜き取り作業時に、電線側端子20の挿入不良を検知することが可能になる。
特に本実施形態では、ハウジング収容凹部221は、当該コネクタハウジング40を挿抜するのに必要十分な開口寸法Wi、Tiに設定されており、係止片係合部は、ハウジング収容凹部221に形成されたスリット222である。
このため本実施形態では、スリット222を簡素な構成で形成することができ、製造コストを低減することができる。
このように本実施形態では、端子収容室44を区画する外壁41の一部を変位可能に形成して、電線側端子20をコネクタハウジング40に係止する片持ち状のランス45を有するジョイントコネクタJCを備えたワイヤハーネス100を製造するに当たり、特別な工程を加えることなく、電線側端子20の挿入不良を検出することができるという顕著な効果を奏する。
上述した実施形態は、本発明の好ましい具体例を例示したものに過ぎず、本発明は上述した実施形態に限定されない。
例えば、係止片係合部は、スリット222に限らず、有底の凹部であってもよい。但し、スリット222を採用している場合には、外部からランス45の係合状態を目視することも可能になる。
また、コネクタホルダ220は、何れの電線側端子20を挿入すべきか指示する端子指示装置に併設されるものであってもよい。
その他、本発明の特許請求の範囲内で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
本発明の実施の形態に係るワイヤハーネスを示す斜視図である。 図1の概略平面図である。 図1の概略断面図である。 図1に示すジョイントコネクタの斜視図である。 図1に示すジョイントコネクタの平面図である。 図1に示すワイヤハーネスを製造するための装置の要部を示す斜視図である。 図6に示したコネクタホルダの要部を拡大して示す側面拡大略図である。 図1に示したコネクタハウジングを装着したときのコネクタホルダの使用状態を示す断面略図である。 図8に示したコネクタハウジングに電線側端子が正常に挿入されている状態を示す断面略図である。 図8に示したコネクタハウジングに電線側端子が挿入不良を来している状態を示す断面略図である。
符号の説明
JC ジョイントコネクタ
10 電線
20 電線側端子
30 ジョイント端子
32 電気接続部
34 短絡部
40 コネクタハウジング
41 外壁
42 圧着端子保持部
43 ジョイント端子保持部
44 端子収容室
45 ランス(端子係止片の一例)
46a 係止部
100 ワイヤハーネス
220 コネクタホルダ
221 ハウジング収容凹部
222 スリット(係止片係合部の一例)

Claims (3)

  1. 複数の電線側端子と、これら電線側端子と嵌合することにより該電線側端子同士を短絡させるための導体と、この導体を保持するとともに各電線側端子を収容する端子収容室を区画する外壁を有し、その一部を変位可能に形成することにより、当該端子収容室に挿入される電線側端子に係止する片持ち状の端子係止片を構成したコネクタハウジングとを備えるジョイントコネクタを備えたワイヤハーネスの製造時に、前記ジョイントコネクタを構成する電線側端子を前記コネクタハウジングに挿入する端子挿入工程で用いられるワイヤハーネスのコネクタホルダであって、
    前記ジョイントコネクタのコネクタハウジングを、当該コネクタハウジングの端子収容室に電線側端子を挿入可能に収容するハウジング収容凹部と、
    前記ハウジング収容凹部に収容されたコネクタハウジングの端子係止片に対向する部位に形成され、電線側端子が端子収容室に挿入される過程での端子係止片の変形を許容する空間を区画するとともに、前記電線側端子の挿入不良によって当該端子収容室の外側に変形したままの端子係止片と係合して当該コネクタハウジングのハウジング収容凹部からの抜き取りを規制する係止片係合部と
    を備えていることを特徴とするワイヤハーネスのコネクタホルダ。
  2. 請求項1記載のワイヤハーネスのコネクタホルダにおいて、
    前記ハウジング収容凹部は、当該コネクタハウジングを挿抜するのに必要十分な開口寸法に設定されており、前記係止片係合部は、前記ハウジング収容凹部に形成されたスリットである
    ことを特徴とするワイヤハーネスのコネクタホルダ。
  3. 複数の電線と、そのうちの特定の電線同士を短絡させるためのジョイントコネクタとを備えたワイヤハーネスの製造方法であって、
    前記ジョイントコネクタとして、複数の電線側端子と、これら電線側端子と嵌合することにより該電線側端子同士を短絡させるための導体と、この導体を保持するとともに各電線側端子を収容する端子収容室を区画する外壁を有し、その一部を変位可能に形成することにより、当該端子収容室に挿入される電線側端子に係止する片持ち状の端子係止片を構成したコネクタハウジングとを備えるジョイントコネクタを用意する工程と、
    請求項1または2記載のコネクタホルダを用意する工程と、
    前記コネクタホルダのハウジング収容凹部に、前記ジョイントコネクタのコネクタハウジングを、当該コネクタハウジングの端子収容室に電線側端子を挿入可能に収容するハウジング収容工程と、
    収容されたコネクタハウジングに前記各電線側端子を挿入してこのコネクタハウジングに保持される導体と嵌合させる端子挿入工程と、
    端子挿入工程を終了した後、コネクタハウジングをコネクタホルダから引き抜く方向に力を加えることにより、当該コネクタハウジングに形成された端子係止片と前記コネクタホルダに設けられた係止片係合部との係合状態を確認する嵌合状態確認工程と
    を備えていることを特徴とするワイヤハーネスの製造方法。
JP2008219696A 2008-08-28 2008-08-28 ワイヤハーネスのコネクタホルダ並びにワイヤハーネスの製造方法 Pending JP2010055940A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008219696A JP2010055940A (ja) 2008-08-28 2008-08-28 ワイヤハーネスのコネクタホルダ並びにワイヤハーネスの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008219696A JP2010055940A (ja) 2008-08-28 2008-08-28 ワイヤハーネスのコネクタホルダ並びにワイヤハーネスの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010055940A true JP2010055940A (ja) 2010-03-11

Family

ID=42071632

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008219696A Pending JP2010055940A (ja) 2008-08-28 2008-08-28 ワイヤハーネスのコネクタホルダ並びにワイヤハーネスの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010055940A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010056019A (ja) * 2008-08-29 2010-03-11 Sumitomo Wiring Syst Ltd コネクタの組立治具およびコネクタの組立治具付き組立図板
JP2011181460A (ja) * 2010-03-03 2011-09-15 Sumitomo Wiring Syst Ltd コネクタ組立用治具
WO2012111528A1 (ja) * 2011-02-15 2012-08-23 矢崎総業株式会社 ジョイントコネクタ装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010056019A (ja) * 2008-08-29 2010-03-11 Sumitomo Wiring Syst Ltd コネクタの組立治具およびコネクタの組立治具付き組立図板
JP2011181460A (ja) * 2010-03-03 2011-09-15 Sumitomo Wiring Syst Ltd コネクタ組立用治具
WO2012111528A1 (ja) * 2011-02-15 2012-08-23 矢崎総業株式会社 ジョイントコネクタ装置
JP2012169185A (ja) * 2011-02-15 2012-09-06 Yazaki Corp ジョイントコネクタ装置
CN103370839A (zh) * 2011-02-15 2013-10-23 矢崎总业株式会社 接合连接器单元

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5140407B2 (ja) ジョイントコネクタ
JP5428674B2 (ja) アース接続装置及びこれを含むワイヤハーネス
US8992257B2 (en) Shielded connector
US9147971B2 (en) Electrical connector and squib connection device
JP4920745B2 (ja) コネクタ端子及び該コネクタ端子を備えたコネクタ
US7806720B2 (en) Wire harness and wire harness assembling method
JP5112981B2 (ja) ジョイントコネクタ、およびこのジョイントコネクタを用いた端子同士の接続方法
US9246260B2 (en) Electrical connector
EP1962390B1 (en) A connector and a connector assembly
KR20010103715A (ko) 전기커넥터
WO2016121565A1 (ja) シールドコネクタ
JP2017091761A (ja) コネクタ
JP2010055940A (ja) ワイヤハーネスのコネクタホルダ並びにワイヤハーネスの製造方法
US9065198B2 (en) Connector with foreign substance entrance preventing portion
JP2008204720A (ja) 短絡部材、短絡部材付電線、ジョイントコネクタおよび短絡方法
US20140194013A1 (en) Connector unit
JP2010061846A (ja) ワイヤハーネスのコネクタ保持装置並びにワイヤハーネスの製造方法
JP2020098756A (ja) 回路基板アセンブリ
JP2001110543A (ja) コネクタ及びコネクタの結線方法
JP2006269200A (ja) コネクタ
JP5711625B2 (ja) 端子嵌合確認構造
JP2010073328A (ja) コネクタアッセンブリ、ワイヤハーネス、並びにワイヤハーネスの製造方法
JP3936964B2 (ja) 電気コネクタの端子導通検査装置
JP4089604B2 (ja) コネクタ
JP2006107801A (ja) 電子素子内蔵シールドコネクタ