JP2010055345A - 成型品に含まれる化学物質の情報収集方法及びこれに用いる装置 - Google Patents

成型品に含まれる化学物質の情報収集方法及びこれに用いる装置 Download PDF

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Abstract

【課題】第三者である調査者により、サプライチェーン上にある複数の製造者に亘って順次加工される最終成型品に含まれる化学物質の履歴調査をするための情報収集方法及びこれに用いる装置の提供を目的とする。
【解決手段】情報収集方法は、化学物質を製造する第1製造者及び履歴調査の対象たる最終成型品を製造する最終製造者の一対を特定する末端製造者特定ステップと、成型品の納入者及びこれを収受して加工する加工者の一対毎にこれを特定する中間製造者特定ステップと、順次加工される成型品に含まれる化学物質について製造者の一対を辿って情報を得るステップと、からなる。ここにおいて使用される装置は、成型品の納入者からこれを収受して加工する加工者に引き継がれる調査媒体(29)と、調査媒体(29)を引き継ぐ毎に、加工者における製造者情報を送信する送信手段(49)と、を含む。
【選択図】図6

Description

本発明は、成型品に含まれる化学物質の履歴調査のための情報収集方法及びこれに用いる装置に関し、特に、サプライチェーン上にある複数の製造者に亘って順次加工される最終成型品に含まれる化学物質の履歴調査を製造者以外の第三者である調査者により行うための情報収集方法及びこれに用いる装置に関する。
例えば、ある製造者が原材料を仕入れて加工・調合して成型品を製造し、その成型品を別の製造者が原材料として仕入れて加工・調合し、さらに別の製造者がこれを仕入れて成型品を加工・調合し、出荷する。このように、成型品は、サプライチェーンと呼ばれる製造者の連鎖によって川上から川下へと流れていく。
ところで、欧州連合において施行された「化学物質の登録、評価、認可及び制限(REACH:Registration,Evaluation,Authorization and Restriction of Chemicals)に係る、欧州議会及び理事会規則」(以下REACH規則と称する)では、化学物質を含む一定の基準に該当する成型品の生産者又は輸入者にその化学物質の登録を義務づけている。これにおいて欧州域外から欧州域内に成型品を輸入する場合、かかる登録は欧州域内への輸入者又は欧州域外の製造者の欧州域内代理人によらなければならない。そこで、この輸入者等は、欧州に輸入される最終成型品に使用されている化学物質を特定し、その化学物質の用途及び量などの情報を収集しなければならない。つまり、これらの者は、化学物質に関連するサプライチェーンによって供される成型品について、その川下から川上に遡りながら、各製造者がどのような加工・調合を行っているかを調査することとなる。
かかる調査の過程において、サプライチェーンの全体像をこれを構成する特定の企業が知ってしまうことは、自らと取引関係のない多数の企業の販売あるいは製品流通の経路を知ってしまうことである。故に、多くの場合、これは秘密にされ、輸入者等が上記したような必要な情報を得ることは困難である。
そこで、特許文献1では、サプライチェーンを構成しない第三者である調査者が秘密を確保しながら輸入者等に必要な情報を収集する方法が開示されている。調査者が運営するサーバ上には、サプライチェーンを構成する製造者が自らの使用する原材料、その使用量、用途及び生産される成型品などのデータを送信してデータベースを構築する。調査者は、このデータベースにより、サプライチェーンの川上から川下へと化学物質の成分組成の情報を収集するとともに、サプライチェーンの川下から川上に遡って化学物質の用途及び量の情報を得て、輸入者等に必要な情報を提供するのである。
特開2006−72404号公報
上記したように、サプライチェーンの全体像は秘密にされているから、例えば、そのサプライチェーンにある中間製造者であっても、自らがサプライチェーン上に存在することを認識していない、すなわち、欧州に輸出される成型品に自らの製品が使用されていることを認識していないこともある。よって、特許文献1の方法では、調査者が前もって何らかの方法によって成型品のサプライチェーンを明らかにしておいて、サプライチェーン上に存在する全ての中間製造者にデータの送信の協力を伝えておかなければならない。ところが、サプライチェーンを構成しない第三者である調査者が成型品の情報を得る前にあって、サプライチェーンにある中間製造者を調査することは困難である。更に、汎用化学物質にあっては、サプライチェーンが途中から枝分かれすることもあって、サプライチェーンの全体像を調査することはより困難である。
本発明はかかる状況に鑑みてなされたものであり、第三者である調査者により、サプライチェーン上にある複数の製造者に亘って順次加工される最終成型品に含まれる化学物質の履歴調査をするための情報収集方法及びこれに用いる装置の提供を目的とする。
本発明による情報収集方法は、複数の製造者に亘って順次加工される成型品に含まれる化学物質の履歴調査のための情報収集方法であって、前記化学物質を製造する第1製造者及び前記履歴調査の対象たる最終成型品を製造する最終製造者の一対を特定する末端製造者特定ステップと、前記成型品の納入者及びこれを収受して加工する加工者の一対毎にこれを特定する中間製造者特定ステップと、順次加工される前記成型品に含まれる化学物質について前記製造者の前記一対を辿って情報を得るステップと、からなることを特徴とする。これによれば、サプライチェーンを構成しない第三者である調査者が第1製造者の製造する化学物質に関連するサプライチェーンの最終製造者を特定して、成型品の納入者及びこれを収受して加工する加工者の一対毎にこれを辿りながら最終製造者の必要とする当該化学物質に関する情報を得ることが出来る。
上記した方法において、前記末端製造者特定ステップは、前記成型品の納入者からこれを収受して加工する加工者に調査媒体を引き継ぐ引継ステップを含むことを特徴としてもよい。化学物質が加工・調合されてその形を変化させても、化学物質とともにサプライチェーンを移動する調査媒体は変化しない。情報収集を製造者に代わって行う調査者は、第1製造者の製造する化学物質とともに納入者及び加工者(中間製造者)の間で調査媒体を引き継がせ最終製造者を特定し、当該化学物質に関連するサプライチェーンの第1製造者及び最終製造者の一対を特定できる。
更に、上記した方法において、前記中間製造者特定ステップは、前記調査媒体を引き継ぐ毎に、前記加工者における製造者情報を収集する収集ステップを含むことを特徴としてもよい。また前記収集ステップは、前記納入者における製造者情報を収集するステップを更に含むことを特徴としてもよい。情報収集を製造者に代わって行う調査者は、互いに取引関係のない中間製造者同士を認識させあうことなく、成型品の納入者及びこれを収受して加工する加工者の一対の情報を順次得ることが出来る。
また、上記方法において、前記製造者情報は、前記納入者の納入する前記成型品の成型品情報を含むことを特徴としてもよい。サプライチェーンが途中から枝分かれしても成型品情報から成型品の納入者及びこれを収受して加工する加工者の一対の情報を順次得ることが出来る。
以上の方法において、前記調査媒体は記録媒体を収容する収容容器であって、前記収集ステップは前記製造者情報を記録された前記記録媒体を回収するステップを含むことを特徴としてもよい。この方法において、前記調査媒体を引き継ぐ前に、前記納入者の前記製造者情報及び/又は前記成型品情報を前記記録媒体に記録するステップを有することを特徴としてもよい。大がかりな装置によることなく必要な情報を得ることが出来る。
本発明による装置は、複数の製造者に亘って順次加工される成型品に含まれる化学物質の履歴調査のための情報収集の装置であって、前記成型品の納入者からこれを収受して加工する加工者に引き継がれる調査媒体と、前記調査媒体を引き継ぐ毎に、前記加工者における製造者情報を送信する送信手段と、を含むことを特徴とする。ここで、前記製造者情報は、前記納入者における製造者情報を含むことを特徴としてもよい。これによれば、化学物質が加工・調合されてその形を変化させても、化学物質とともにサプライチェーンを移動する調査媒体は変化しない。情報収集を製造者に代わって行う調査者は、互いに取引関係のない中間製造者同士を認識させあうことなく、成型品の納入者及びこれを収受して加工する加工者の一対毎にこれを辿りながら最終製造者の必要とする当該化学物質に関する情報を得ることが出来る。
上記した装置において、前記調査媒体及び前記送信手段は収容容器及びこれに収容された記録媒体であって、前記記録媒体は前記収容容器を引き継ぐ毎に前記製造者情報を記録されて回収されるよう複数収容されていることを特徴としてもよい。収容容器が中間製造者に亘って引き継がれる毎に、記録媒体は製造者情報を記録されて、情報収集を製造者に代わって行う調査者に回収される。つまり、この調査者は、互いに取引関係のない中間製造者同士を認識させあうことなく、成型品の納入者及びこれを収受して加工する加工者の一対の情報を順次得ることが出来る。
上記した装置において、複数の前記記録媒体は、前記収容容器に積層されて上から積層順に取り出し可能に収容されていることを特徴としてもよい。
また、上記した装置において、複数の前記記録媒体は、一連に連結されて前記収容容器に固定されていることを特徴としてもよい。これにより記録媒体が紛失などせず、第1製造者の製造する化学物質に関連するサプライチェーンに沿って確実に移動できる。
上記した装置において、前記記録媒体は、前記収容容器に積層された順番を示す番号を与えられていることを特徴としてもよい。記録媒体の順番を管理することで、サプライチェーンが途中から枝分かれしても成型品の納入者及びこれを収受して加工する加工者の一対の情報を確実に得ることが出来る。
図1を参照しながら、化学物質C1に関する成型品C2〜Cxの連鎖1と、製造者A1〜AXのサプライチェーン2とについて説明する。
第1製造者A1は、化学物質C1を製造し、納入者として中間製造者A2にこれを納入する。一方、中間製造者A2は、これを原材料として収受して、加工者として化学成型品C2を加工し、今度は納入者として中間製造者A3にこれを納入する。中間製造者A3は、これを原材料として収受して、加工者として化学成型品C3を加工する。かかる製造者A1〜AXの連鎖であるサプライチェーン2において、化学物質C1は、化学成型品C2、化学成型品C3…と順に化学成型品の連鎖1を辿りながら加工されて最終成型品Cxに加工されていく。
次に、かかる化学成型品の連鎖1における最終成型品Cxに含まれる化学物質C1の履歴調査の原理について説明する。
再び図1を参照すると、化学物質C1に関する成型品の連鎖1において、情報収集をサプライチェーン2に存在する製造者A1〜AXの少なくとも1に代わって行う調査者Iが第1製造者A1及び最終製造者AXの一対を特定できたとする。一方、この調査者Iは、化学物質C1及び最終成型品Cxとを関連付けたことから、最終成型品Cxにとって、化学物質C1が履歴調査の対象の化学物質であることを知る。ここで、調査者Iが成型品C1〜Cxについての納入者及び加工者の一対を特定するための製造者情報7−1〜7−xを得れば、調査者Iは、各成型品C1〜Cxの納入者及び加工者のこの一対毎に成型品の連鎖1を辿って、化学物質C1の履歴情報を得られるのである。
[実施例1]
本発明による1つの実施例である情報収集装置について図1乃至図3を参照しながら説明する。
特に図2を参照すると、情報収集装置10は、コンピュータプログラム12を記録されたUSBメモリ11であって、例えばFD、CD、DVDの如きプログラムを記録できる他の媒体であってもよい。USBメモリ11(若しくは、これを収容する図示しない収容容器)には、成型品C2〜Cxの各製造者A2〜AXに対して化学物質C1に関する調査への協力を要請するための説明書きや、該調査の手順を説明した説明書きが添えられている。これらの説明書きはUSBメモリ11に電子データとして記録されて、後述する情報入力フォーム50の表示とともに表示されるようになっていてもよい。
USBメモリ11は、成型品C2〜Cxの各製造者A2〜AXにあるコンピュータ14のUSBポートに挿入されると、これに記録されたコンピュータプログラム12が自動的に起動・実行される。コンピュータプログラム12は、コンピュータ14に接続された画像表示装置に以下の情報入力フォーム50を表示させる。
特に図3を参照すると、情報入力フォーム50は、表題51、成型品(又は化学物質)の名称を記入する成形品名欄53a、該成型品を納入した納入者の名称を記入する納入者情報入力欄53b、情報収集装置10の使用手順を説明した説明書き54、該成型品を収受して加工する加工者の名称等を記入する加工者情報入力欄55などからなる。また、注意書き56には手順等について不明な事項を調査者Iに問い合わせできるよう、調査者Iの連絡先が記載されている。さらに、1つの成型品の納入を受けて複数の成型品を加工する中間製造者などにあっては、調査者Iに連絡して情報収集装置10を複数の他の成型品について追加すべきことを記しておく。
次に、本実施例における情報収集の方法について図1乃至図3を参照しつつ、詳細に説明する。
図1に図2を併せ参照すると、まず、化学物質C1に関する履歴調査をサプライチェーン2に存在する製造者A1〜AXに代わって行う調査者Iは、情報収集装置10としてのUSBメモリ11を化学物質C1を製造する第1製造者A1に提供する。なお、この時点では調査者Iにおいて、サプライチェーン2及び成型品の連鎖1は不明であり、履歴調査の対象である化学物質C1及びその製造者である第1製造者A1のみが明らかになっている。情報収集装置10としてのUSBメモリ11を引き受けた第1製造者A1は、公衆ネットワーク15に接続されたコンピュータ14aのUSBポートにこれを挿入する。これにより、USBメモリ11に記録されたプログラム12が起動・実行される。
図3を更に併せて参照すると、プログラム12により、情報入力フォーム50がコンピュータ14aの画像表示装置に表示される。ここで、第1製造者A1はサプライチェーン2において最も川上の製造者であるから成型品の納入を受けていない。故に、納入を受けた納入者の情報を記載する納入者情報入力欄53bには「納入者なし」の旨の納入者情報を入力する。同様に、成型品名欄53aは「成型品なし」の旨の成型品情報を入力する。次に、加工者情報入力欄55には、第1製造者Aの名称及び連絡先を加工者情報として入力する。これらの情報を図示しないキーボードなどから入力後、送信ボタン57をこれも図示しないポインタなどにより画像表示装置上で押下すると、プログラム12はコンピュータ14aから情報入力フォーム50に入力された成型品情報、納入者情報及び加工者情報からなる製造者情報7−1(図1参照)を公衆回線15を介して調査者Iの管理するサーバ16に送付する。
続いて、第1製造者A1は、情報収集装置10を自らの製造する化学物質C1を原材料として収受する中間製造者A2に引き継ぐ。情報収集装置10としてのUSBメモリ11を引き受けた中間製造者A2は、公衆ネットワーク15に接続されたコンピュータ14bにこれを接続する。ここでもプログラム12により、上記したと同様の情報入力フォーム50がコンピュータ14bの画像表示装置に表示される。
ここで、中間製造者A2は、成形品名欄53aに第1製造者A1から収受した中間製造者A2にとっての原材料である化学物質C1の名称を成型品情報として、納入者情報入力欄53bに第1製造者A1の名称を納入者情報として入力する。次に、加工者情報入力欄55に中間製造者A2の名称及び連絡先を加工者情報として入力する。これらを入力後、上記したと同様に、送信ボタン57を画面上で押下すると、プログラム12はコンピュータ14bから情報入力フォーム50に入力された成型品情報、納入者情報及び加工者情報からなる製造者情報7−2(図1参照)を公衆回線15を介してサーバ16に送付する。
続いて、中間製造者A2は、情報収集装置10を自らの加工した成型品C2とともにこれを原材料として収受する中間製造者A3に引き継ぐ。ここでも中間製造者A2と同様に、成型品情報、納入者情報及び加工者情報からなる製造者情報7−3(図1参照)を公衆回線15を介してサーバ16に送付する。
このように、調査者Iは、各製造者A1〜AX毎に順次、製造者情報7−1〜7−xを調査者Iのサーバ16へ送信させて行く。
なお、成型品情報、納入者情報及び加工者情報をまとめて製造者情報としてサーバ16に収集することで、例えばある中間製造者Mにおいて製造者情報の送信が行われなかったとしても、サプライチェーンの次の中間製造者の記載した製造者情報7−4の納入者名から中間製造者Mを特定し得る。一方で、例えば、加工者情報のみを入力させて、サーバ16への送信順から納入者及び加工者の一対を特定することもできる。
本実施例において、各製造者において入力された製造者情報は、調査者Iに送信された後にUSBメモリ11に残っていないため、調査者Iは、互いに取引関係のない製造者A1〜AX同士を認識させあうことなく、化学物質C1に関連するサプライチェーン2を構成する製造者A1〜AXを知り得る。
以上のように、サプライチェーン2を移動する化学物質C1が加工・調合されてその形を変化させても、化学物質C1とともにサプライチェーン2を移動する調査媒体としてのUSBメモリ11自体は変化しない。よって、履歴調査を製造者A1〜AXに代わって行う調査者Iは、第1製造者A1の製造する化学物質C1に関するサプライチェーン2の最終製造者AXを第1製造者A1との一対として特定することができる。一方、各製造者A1〜AXにおいて調査者Iへ送信される製造者情報により、化学物質C1に関する1の成型品の納入者及び加工者の一対が特定される。これにより、調査者Iは、最終製造者AXの必要とする化学物質C1に関する情報を前記した成型品の納入者及び加工者の一対毎にサプライチェーン2を辿りながら得られるのである。
[実施例2]
本発明による他の1つの実施例である情報収集装置について図1及び図3乃至図5を参照して説明する。
特に図4に示すように、情報収集装置20は、調査媒体としての収容容器29と、これに収容されて送信手段としての記録媒体25を複数積層した積層体26とを含む。なお、以下において、収容容器29の厚さ方向上側を図に示すように+U方向と定義する。
収容容器29は、略直方体の金属製の缶体21であって、上面、すなわち+U方向の一面のみを開放口24としている。開放口24には、これを閉塞自在な蓋体22が蝶番23により缶体21に取り付けられている。蓋体22の外側を向いた面bには、成型品C2〜Cxの各製造者A2〜AXに対して化学物質C1(図1参照)に関する調査への協力を要請するための説明書きや、該調査の手順を説明した説明書きを含む以下のような協力要請書30が添えられている。
図5に示すように、協力要請書30には、情報収集装置20の装置名称31及びこの装置番号32、実施例1において述べた注意書き56のような、説明書き33及び調査者Iの連絡先34が記載されている。なお、装置番号32は、同様の情報収集装置20を互いに混同しないよう、化学物質C1と対応づけて与えられる。また、蓋体22の内側の面cにも上記した説明書き33の続きなどが与えられ得る。
積層体26は、薄板状のフロッピーディスク(登録商標;以下FDと称する)25を積層してなり、収容容器29内に+U方向に積層して収容されて開放口24から1枚づつ取り出し可能である。FD25は、例えば、カードのような紙葉、読み書き可能なCD及びDVDの如きであっても良い。FD25には、送信ボタン57を含まない以外は図3と同様な情報入力フォーム50等が記録されている。
次に、本実施例における情報収集の方法について図1、図3及び図4を参照しつつ、詳細に説明する。
図1に図4を併せ参照すると、まず、化学物質C1に関する履歴調査をサプライチェーン2に存在する製造者A1〜AXに代わって行う調査者Iは、情報収集装置20を化学物質C1を製造する第1製造者A1に提供する。情報収集装置20を引き受けた第1製造者A1は、蓋体22を開放して積層されたFD25のうち一番上にあるFD25−1を取り出す。FD25−1をコンピュータ14aの所定のFDスロットに挿入し、情報入力フォーム50(図3参照)をコンピュータ14aの表示画面に表示させる。
情報入力フォーム50の入力は実施例1とほぼ同様であるので詳述しない。成型品名欄53aに成型品情報、納入者情報入力欄53bに納入者情報、加工者情報入力欄55に加工者情報を入力したら、この製造者情報7−1をFD25−1に記録する。FD25−1は、その後、調査者Iに郵送等で回収される。製造者A2〜Axにおいては成型品情報を含んだ製造者情報7−2〜7−xを記録したFD25−2〜FD25−xが調査者Iに回収される。調査者IはFD25を送信手段として製造者情報7−1〜7−xを得ている。
なお、FD25−1〜25−nには、製造者情報を記録した製造者のサプライチェーン2上での順番を調査者Iのみに特定可能となるように、例えば暗号化した番号などを記録しておいても良い。例えば、製造者情報として加工者情報だけしか入力されなかった場合にあっても、かかる番号から製造者A1〜AXにサプライチェーン2の連鎖の順番を知られることなく、納入者及び加工者の一対を特定できる。
[実施例3]
本発明による他の1つの実施例である情報収集装置について図6及び図7を参照して説明する。
図6を参照して、情報収集装置40は、送信手段としての複数の葉書41(41−1、41−2、…、41−n)を折り目43で連結してなる連結体49と、これを収容する調査媒体としての収容容器29とを含む。なお、以下において、収容容器29の厚さ方向上側を図に示すように+U方向と定義する。
収容容器29は実施例2と同様であるため詳細は省略する。収容容器29の缶体21内部の底面aには、連結体49の一端に設けられた固定部42が貼り付けられて、収容容器29からの連結体49の脱落が防止されている。
連結体49の折り目43は、1枚の葉書41毎に交互に山折りと谷折りとを繰り返し折り返されて、アコーディオン状に葉書41が積層されている。折り目43には葉書41−1〜41−nを1枚ずつ切り離し易いようにミシン目加工が施されている。積層された葉書41−1〜41−nの各々には、上側を向いた面(+U方向を向いた面)に後述する記録面Rが与えられる。つまり、一番上の葉書41−1の記録面Rが開放口24から露出して、葉書41は積層順に上から切り離されて使用され得る。
図7に示すように、葉書41の記録面Rには実施例1及び2と同様に、表題61、番号62、納入者記録欄63、説明書き64、加工者記録欄65及び注意書き66が記載されている。なお、葉書41−1〜41−nの1〜nの順番を特定する番号62がその右上部に記載されている。この番号62は、暗号化されており、記入者(製造者A1〜AX)にサプライチェーン2内での連鎖の順番を知られないようになっている。
次に、本実施例における情報収集方法について図1、図5乃至図7を参照しつつ詳細に説明する。
図1を参照して、まず調査者Iは、情報収集の対象となる化学物質C1を指定して情報収集装置40を第1製造者A1に提供する。
図6及び図7を併せて参照して、第1製造者A1は、収容容器29の蓋体22を開ける。第1製造者A1は葉書41−1の納入者記録欄63に納入者情報となる第1製造者A1の名称及び成型品情報となる化学物質C1の名称を記録して蓋体22を閉じる。そして情報収集装置40は化学物質1を収受して加工する加工者である中間製造者A2に引き継がれる。
情報収集装置40を引き継いだ中間製造者A2は、まず情報収集装置40の蓋体22の面bに貼り付けられている協力要請書30(図5参照)によって、情報収集装置40を引き継いだ趣旨を理解する。次に、蓋体22を開けると、葉書41−1の記録面Rが露出し、この記録面Rの納入者記録欄63には、第1製造者A1の名称と化学物質C1の名称が記録されている。中間製造者A2は、説明書き64などによって、情報収集装置40の使用手順を理解し、葉書41−1の加工者記録欄65に自らの名称及び住所等の連絡先を加工者情報として記録する。これにより葉書41−1には成型品情報、納入者情報及び加工者情報からなる製造者情報7−2が記録される。記録の終了した葉書41−1は折り目43のミシン目に沿って連結体49から切り離され、調査者Iに送付、回収される。つまり、葉書41−1の記載内容が調査者Iに送信されるのである。
さらに、中間製造者A2は、次の葉書41−2の納入者記録欄63に第1製造者A1と同様に成型品情報及び納入者情報を記録する。そのまま蓋体22を閉じて、情報収集装置40を成型品C2を原材料として収受する中間製造者A3に引き継がせる。以下同様に、情報収集装置40は最終製造者AXに到達するまで順次引き継がれる。これに伴い、調査者Iは製造者情報7−1〜7−xを順次、回収できる。
本実施例において、例えば、中間製造者A2の成型品情報及び納入者情報は、葉書41−2に記載され、中間製造者A2と直接の取引関係にない中間製造者A4に知れないよう、中間製造者A3の手により、葉書41−2は調査者Iに回収される。ここで成型品情報及び納入者情報を葉書41に記録して情報収集装置40が引き継がれていくが、葉書41に既に記録されている情報は、直接取引関係にある加工者からの情報であって、相互に対する秘密情報には該当しない。また、次の加工者に情報収集装置40とともに当該葉書41は調査者Iに回収されるから、かかる情報内容は直接取引のない加工者(製造者)に知れることはない。つまり、調査者Iは、互いに取引関係のない中間製造者同士を認識させあうことなく、化学物質C1に関連するサプライチェーン2を構成する中間製造者を知り得る。
以上、本発明による代表的実施例及びこれに基づく変形例を説明してきたが、本発明は必ずしもこれらに限定されるものではなく、当業者であれば、添付した特許請求の範囲を逸脱することなく、種々の代替実施例及び改変例を見出すであろう。
本発明による情報収集方法を表わす図である。 本発明による情報収集装置に関する図である。 本発明による情報収集装置に関する図である。 本発明による情報収集装置の斜視図である。 本発明による情報収集装置に関する図である。 本発明による情報収集装置の斜視図である。 本発明による情報収集装置の要部の図である。
符号の説明
2 サプライチェーン
7−1〜7−x 製造者情報
10,20,40 情報収集装置
25 FD
29 収容容器
41 葉書
A1 第1製造者
A2〜AX−1 中間製造者
AX 最終製造者
C1 化学物質
C2〜Cx−1 成型品
Cx 最終成型品

Claims (14)

  1. 複数の製造者に亘って順次加工される成型品に含まれる化学物質の履歴調査のための情報収集方法であって、
    前記化学物質を製造する第1製造者及び前記履歴調査の対象たる最終成型品を製造する最終製造者の一対を特定する末端製造者特定ステップと、
    前記成型品の納入者及びこれを収受して加工する加工者の一対毎にこれを特定する中間製造者特定ステップと、
    順次加工される前記成型品に含まれる化学物質について前記製造者の前記一対を辿って情報を得るステップと、からなることを特徴とする情報収集方法。
  2. 前記末端製造者特定ステップは、前記成型品の納入者からこれを収受して加工する加工者に調査媒体を引き継ぐ引継ステップを含むことを特徴とする請求項1記載の情報収集方法。
  3. 前記中間製造者特定ステップは、前記調査媒体を引き継ぐ毎に、前記加工者における製造者情報を収集する収集ステップを含むことを特徴とする請求項2記載の情報収集方法。
  4. 前記収集ステップは、前記納入者における製造者情報を収集するステップを更に含むことを特徴とする請求項3記載の情報収集方法。
  5. 前記製造者情報は、前記納入者の納入する前記成型品の成型品情報を含むことを特徴とする請求項3又は4に記載の情報収集方法。
  6. 前記調査媒体は記録媒体を収容する収容容器であって、前記収集ステップは前記製造者情報を記録された前記記録媒体を回収するステップを含むことを特徴とする請求項3乃至5のうちの1つに記載の情報収集方法。
  7. 前記調査媒体を引き継ぐ前に、前記納入者の前記製造者情報及び/又は前記成型品情報を前記記録媒体に記録するステップを有することを特徴とする請求項6記載の情報収集方法。
  8. 複数の製造者に亘って順次加工される成型品に含まれる化学物質の履歴調査のための情報収集の装置であって、
    前記成型品の納入者からこれを収受して加工する加工者に引き継がれる調査媒体と、
    前記調査媒体を引き継ぐ毎に、前記加工者における製造者情報を送信する送信手段と、を含むことを特徴とする装置。
  9. 前記製造者情報は、前記納入者における製造者情報を含むことを特徴とする請求項8記載の装置。
  10. 前記製造者情報は、前記納入者の製造する前記成型品の成型品情報を含むことを特徴とする請求項8又は9に記載の装置。
  11. 前記調査媒体及び前記送信手段は収容容器及びこれに収容された記録媒体であって、前記記録媒体は前記収容容器を引き継ぐ毎に前記製造者情報を記録されて回収されるよう複数収容されていることを特徴とする請求項8乃至10のうちの1つに記載の装置。
  12. 複数の前記記録媒体は、前記収容容器に積層されて上から積層順に取り出し可能に収容されていることを特徴とする請求項11記載の装置。
  13. 複数の前記記録媒体は、一連に連結されて前記収容容器に固定されていることを特徴とする請求項12記載の装置。
  14. 前記記録媒体は、前記収容容器に積層された順番を示す番号を与えられていることを特徴とする請求項13記載の装置。
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