JP2010054904A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】トナーの使用量を増加させずに像担持体(感光体)の非画像領域上にトナーパターンを形成して長期に渡って高品質な画像の形成を可能とする画像形成装置技術を提供すること。
【解決手段】画像形成手段でクリーニングされた回収トナーを像担持体(感光体)上に供給する供給手段を備え、前記像担持体上の非画像領域に所定量の回収トナーを供給し、上記画像形成手段の像担持体の表面を適宜研磨する。従って、トナーの使用量を増やさず、高品質な画像を長期に渡って安定して形成することを可能にする。
【選択図】図4

Description

本発明は、電子写真複写装置やプリンタ等の画像形成装置に係わり、詳細には、感光体ドラム等の像担持体上に形成されたトナー像を用紙等の転写材に転写するタイプの画像形成装置の画像安定化技術に関するものである。
電子写真タイプの画像形成装置を軽印刷分野等で使用される用途が近年ますます増えており、これら画像形成装置に対する高画質、高安定性の要求はますます厳しいものになっている。
そして、長期に渡って高品質な画像を安定して提供するための技術として以下のものがある。
特許文献1に記載の内容は、像担持体表面の幅方向の白紙領域、又は低濃度領域に蓄積した潜像形成妨害物質に起因する「画像にじみ」や「画像ぼけ」等の画質問題の解決策に関するものである。
像担持体の進行方向と直交する幅方向の各分割領域における画像密度を算出して、白紙領域、又は低濃度領域に対応する像担持体上の分割領域を判別する。そして、判別された分割領域に対して強制的にトナーを供給するためにトナーバンドを形成する。具体的には像担持体の進行方向における画像領域と画像領域との間の非画像領域にトナーバンドを形成している。
トナーバンドの形態で供給されたトナーはクリーニングブレードの当接部に滞留する。この滞留トナーの研磨作用により、像担持体表面に蓄積された潜像形成妨害物質を除去し、画像のにじみやぼけの発生を防止している。
特許文献2に記載の内容は、1成分現像装置で低印字率の画像を連続印刷した場合に生じる画質問題の解決策に関するものである。具体的には、所定期間の印刷において印字率が所定数値以下である感光体の軸方向エリアに対して黒ベタパターンを形成して、現像ローラ上に長期に渡り付着しているトナーを一掃させて現像スリーブ上にフレッシュなトナーを担持させるものである。
特許3835503号公報 特開2002−328496号公報
上記の技術は、画像形成装置によって長期に渡って高い品質の画像を安定的に出力することを可能にする。また、副次的ではあるが像担持体(感光体)の長寿命化にも貢献している。ところが、画像形成部内のトナーの使用量を増大させるために、ランニングコストのアップの一因にもなっている。
本発明の目的は、画像形成部内のトナーの使用量を増加させずに像担持体(感光体)の非画像領域上に研磨性を有するトナーを供給して長期に渡って高品質な画像の形成を可能とする画像形成装置技術を提供することにある。
前記目的は、下記記載した発明により達成される。
1.像担持体上にトナー像を形成した後に前記像担持体上のトナー像を転写体に転写する画像形成部と、前記像担持体上に残余するトナーをクリーニングするクリーニング手段と、前記画像形成部に独立して配置され、且つ前記クリーニング手段でクリーニングされた回収トナーを前記像担持体上に供給する回収トナー供給部と、前記回収トナーを前記像担持体上の非画像領域に供給させるよう、前記画像形成部、及び前記回収トナー供給部を制御する制御部と、を有することを特徴とする画像形成装置。
2.前記制御部は、前記像担持体の回動方向と直交する方向において前記像担持体上を複数に分割する各分割領域に対応して前記回収トナーの供給量を制御することを特徴とする1に記載の画像形成装置。
3.前記制御部は、各分割領域における平均画素密度に基づき各分割領域への前記回収トナーの供給量を制御することを特徴とする2に記載の画像形成装置。
4.前記制御部は、前記各分割領域に対応して、異なった濃度、あるいは大きさのトナーパターンを前記像担持体上に形成することを特徴とする2又は3に記載の画像形成装置。
5.前記転写体が用紙であることを特徴とする1乃至4の何れか1に記載の画像形成装置。
6.前記転写体が中間転写体であることを特徴とする1乃至4の何れか1に記載の画像形成装置。
7.トナー像が転写される中間転写体と、像担持体上にトナー像を形成した後に前記像担持体上のトナー像を前記中間転写体に転写する画像形成部と、前記像担持体上、又は前記中間転写体上に残余するトナーをクリーニングするクリーニング手段と、前記画像形成部と独立して配置され、且つ前記クリーニング手段でクリーニングされた回収トナーを前記中間転写体に供給する回収トナー供給部と、前記中間転写体、前記画像形成部、及び前記回収トナー供給部を制御する制御部と、を有し
前記制御部は、前記回収トナーを前記中間転写体に供給させ、更に前記中間転写体に供給された前記回収トナーを前記像担持体における非画像領域に転写させるよう、前記中間転写体、前記画像形成部、及び前記回収トナー供給部を制御することを特徴とする画像形成装置。
8.前記制御部は、前記像担持体の回動方向と直交する方向において前記像担持体上を複数に分割する各分割領域に対応して前記回収トナーの供給量を制御することを特徴とする7に記載の画像形成装置。
9.前記制御部は、前記各分割領域に対応して、異なった濃度、あるいは大きさのトナーパターンを前記像担持体上に形成することを特徴とする7又は8に記載の画像形成装置。
10.前記制御部は、所定期間の間に処理される印刷ジョブの情報に基づき各分割領域に対応した前記回収トナーの供給量を決定することを特徴とする2又は8に記載の画像形成装置。
11.前記印刷ジョブの情報が、前記各分割領域に形成された画像の印字率に関する情報であることを特徴とする10に記載の画像形成装置。
12.前記印刷ジョブの情報が、転写材の種類及びサイズに関する情報であることを特徴とする10に記載の画像形成装置。
13.前記画像形成部は互いに異なる色のトナー像に対応して複数の前記画像形成部により構成されるとともに、前記回収トナー供給部が、複数の前記画像形成部に対して前記中間転写体の回動方向における上流側で且つ前記中間転写体上の残余トナーをクリーニングするクリーニング手段の下流側に配設されていることを特徴とする7乃至12の何れか1に記載の画像形成装置。
本発明に係る画像形成装置は、画像形成手段と独立した供給手段を用い、クリーニングされた回収トナーを像担持体(感光体)上に供給し、上記画像形成手段の像担持体の表面を適宜研磨する。それによってトナーの使用量を大きく増やすことなく、高品質な画像を長期に渡って維持することができる。
以下、本発明の実施の形態を説明する。なお、本発明の実施の形態に関する記載は請求項の技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。また、以下の、本発明の実施の形態における断定的な説明は、ベストモードを示すものであって、本発明の用語の意義や技術的範囲を限定するものではない。
図1は、本発明の画像形成装置の実施の形態としてのカラー用の画像形成装置を示す概略構成図である。
この画像形成装置100のプリンタ部101は、タンデム構成のフルカラーの画像形成装置と称せられるものである。複数組の画像形成部10Y、10M、10C、10Kと、中間転写体のユニットとして無端ベルト状中間転写体ユニット7と、給紙搬送手段21及び定着器24とから成る。画像形成装置の本体部101の上部には、スキャナ部103が配置されている。
図2は、各画像形成部10Y、10M、10C、10Kの拡大図であり、各画像形成部10Y、10M、10C、10Kについて以下に説明する。
イエロー色の画像を形成する10Yは、ドラム状の感光体1Y、該感光体1Yの周囲に配置された帯電手段2Y、像露光手段3Y、現像器4Y、ローラ状の一次転写手段5Y、クリーニング手段6Yを有する。マゼンタ色の画像を形成する10Mは、ドラム状の感光体1M、該感光体1Mの周囲に配置された帯電手段2M、像露光手段3M、現像器4M、一次転写手段としての一次転写手段5M、クリーニング手段6Mを有する。シアン色の画像を形成する10Cは、ドラム状の感光体1C、該感光体1Cの周囲に配置された帯電手段2C、像露光手段3C、現像器4C、一次転写手段としての一次転写手段5C、クリーニング手段6Cを有する。黒色画像を形成する10Kは、ドラム状の感光体1K、該感光体1Kの周囲に配置された帯電手段2K、像露光手段3K、現像器4K、一次転写手段としての一次転写手段5K、クリーニング手段6Kを有する。
各画像形成部10Y、10M、10C、10Kの各感光体1Y、1M、1C、1Kの周辺の電子写真プロセス各部の実施形態について、図2に従って更に詳しく説明する。
画像形成装置100のシステムスピードは300mm/secであり、各感光体1Y、1M、1C、1Kが直径60mmのOPCであり、各帯電手段2Y、2M、2C、2Kによって負極性に帯電される。
各帯電手段2Y、2M、2C、2Kは、グリッドの電位を切り替えることにより感光体の電位を任意の帯電電位に制御可能であるスコロトロンタイプのコロナ放電極であり、帯電電源2Y1、2M1、2C1、2K1に接続している。
現像器4Y、4M、4C、4Kは2成分現像装置であり、トナーとキャリアからなる2成分現像剤が装填されている。そして、トナーは、キャリアとの相互摩擦により負極性に帯電される。
各現像器4Y、4M、4C、4Kは、現像剤担持体4Y1、4M1、4C1、4K1と、攪拌手段4Y4、4M4、4C4、4K4と、トナー濃度検出手段4Y5、4M5、4C5、4K5と、現像容器4Y6、4M6、4C6、4K6と構成される。
各攪拌手段4Y4、4M4、4C4、4K4は、2本の回転軸とスクリューとで構成される。そして、攪拌手段の回転によって、図示していないトナー補給部から補給されたトナーが既に現像器内に収容された現像剤に均等に混合される共に、トナーとキャリアとの相互摩擦が促されトナー帯電量の向上が促進される。
トナー濃度検出手段4Y5、4M5、4C5、4K5は、各攪拌手段4Y4、4M4、4C4、4K4のひとつに対向するように現像容器4Y5、4M5、4C5、4K5の底部に配設されている。トナー濃度検出手段4Y5、4M5、4C5、4K5は、各現像器に収容される現像剤のトナー濃度を検出している。後述の制御によって、トナー濃度検出手段4Y5、4M5、4C5、4K5で検出されたトナー濃度が基準値以下のなると、前述のトナー補給手段が作動される。従って、各現像器内の現像剤は常に基準値付近のトナー濃度に維持されている。
各現像剤担持体4Y1、4M1、4C1、4K1上には適量に規制された2成分現像剤の層が形成されている。各現像剤担持体4Y1、4M1、4C1、4K1の回転により、適量の現像剤が感光体1Y、1M、1C、1Kと対向する現像領域へ搬送される。
各現像剤担持体4Y1、4M1、4C1、4K1は、現像バイアス電源4Y2、4M2、4C2、4K2に接続されている。現像バイアス電源4Y2、4M2、4C2、4K2は、DC電圧にAC電圧が重畳されたバイアス電圧を出力している。バイアス電圧のDC成分、AC成分を適宜に変更することにより、カブリ、画像濃度等の現像特性を調整可能にしている。
一次転写手段5Y、5M、CM、5Kは、半導電性のスポンジ(登録商標)が被覆された一次転写ローラで構成され、一次転写ローラの抵抗値は1×10Ωである。一次転写手段5Y、5M、CM、5Kは、一次転写電源5Y1、5M1、5C1、5K1に接続され、バイアス電圧が印加される。このバイアス電圧の印加により各感光体1Y、1M、1C、1K上の画像は中間転写体に転写される。一次転写電源5Y1、5M1、5C1、5K1は、主に出力電流を制御する定電流方式である。
各一次転写手段5Y、5M、CM、5Kの下流側に、各感光体クリーニング手段6Y、6M、6C、6Kが配設され、一次転写手段によって無端ベルト状中間転写体70へ転写できず各感光体1Y、1M、1C、1K上に残された残余トナーが清掃される。残余トナーは、エッジが常に当接するようにクリーニングケーシングに支持固定されるクリーニングブレード6Y1、6M1、6C1、6K1によって感光体上から掻き取られる。掻き取られたトナーは、搬送スクリュー6Y1、6M2、6C3、6K4に降下する。そして、搬送スクリュー6Y1、6M2、6C3、6K4の回転により画像形成装置本体の奥側へ搬送された後に、図示していない搬送機構を経て収容容器に収容される。
図1に戻り、中間転写体ユニットについて以下説明する。
無端ベルト状中間転写体ユニット7は、垂直方向に縦列配置されている画像形成部10Y、10M、10C、10Kの各感光体1Y、1M、1C、1Kの図示左側方に配置されている。無端ベルト状中間転写体ユニット7は、ローラ71、72、73、74、76、77に張架され、回動可能に支持された半導電性の無端ベルト状中間転写体70と、一次転写手段5Y、5M、5C、5K及び二次転写手段5Aと、画像濃度検出手段8と、中間転写クリーニング手段6Aとから成る。
画像形成部10Y、10M、10C、10Kより形成された各色の画像は、一次転写手段5Y、5M、5C、5Kにより、回動する無端ベルト状中間転写体70上に逐次転写されて、合成されたカラー画像が形成される。
一次転写手段5Kは、画像形成処理中、感光体1Kに常時圧接している。他の一次転写手段5Y、5M、5Cはカラー画像形成時にのみ、それぞれ対応する感光体1Y、1M、1Cに圧接する。
感光体の回動方向における画像領域が一次転写部を通過する時は、感光体上のトナー像を中間転写体に転写させるように定常のバイアス電圧が印加される。
給紙カセット20内に収容された記録媒体として用紙等の記録材Pは、給紙手段21により給紙され、複数の中間ローラ22A、22B、22C、22D、レジストローラ23を経て、二次転写手段5Aに搬送される。そして、記録材P上にカラー画像が一括転写される。
二次転写手段5Aは、半導電性のソリッドゴムが芯金にコーティングされた二次転写ローラである。二次転写ローラとバックアップローラ74のローラ対によって無端ベルト状中間転写体70と記録材Pを挟持している。バックアプローラ74も、二次転写ローラと同様に芯金に半導電性のソリッドゴムがコーティングされている。
二次転写電源は、二次転写ローラの芯金と接続されており、二次転写手段5Aにバイアス電圧を印加している。主に出力電流を制御する定電流方式の電源である。一方のバックアップローラ74の芯金は接地されている。
バイアス電圧の出力により無端ベルト状中間転写体70上のカラー画像は記録材Pに転写される。記録材Pは、転写後にバックアップローラ74の曲率によって無端ベルト状中間転写体70から分離される。そして、定着部24で定着処理した後に、排紙ローラ25によって排紙トレイ26上に排出される。
無端ベルト状中間転写体70に残された残余トナーは、中間転写クリーニング手段6Aにより無端ベルト状中間転写体70から除去される。
筐体9は、画像形成部10Y、10M、10C、10Kと、回収トナー供給部10Sと、無端ベルト状中間転写体ユニット7とから成り、装置本体Aから筐体9を支持レール82L、82Rを介して引き出し可能である。
筐体9の引き出し操作により、画像形成部10Y、10M、10C、10Kと、回収トナー供給部10Sと、無端ベルト状中間転写体ユニット7は、一体となって本体Aから引き出される。
上記の帯電、露光、現像、転写(一次転写、二次転写)のサイクルを繰り返し、記録材Pにカラー像が形成される。そして、カラー画像が形成された記録材Pは、定着器24により定着処理され、排紙ローラ25に挟持されて機外の排紙トレイ26上に載置される。
無端ベルト状中間転写体70の回動面における中間転写クリーニング手段6Aと画像形成部10Yの間に、本発明に係わる回収トナー供給部10Sを配設する。
図3は回収トナー供給部10Sの拡大図である。図3に示すように、画像形成部10Y、10M、10C、10Kと同一の構成であり、トナー補給部にはクリーニング6Y、6M、6C、6Kでクリーニングされた回収トナーがリサイクルされ収容される。回収トナーを現像剤としてリサイクル使用している点が構成上の違いである。
回収トナー供給部10Sは、ドラム状の感光体1S、該感光体1Sの周囲に配置された帯電手段2S、像露光手段3S、現像器4S、ローラ状の一次転写手段5S、クリーニング手段6Sを有する。
感光体1Sは、直径60mmのOPCであり、帯電手段2Sによって負極性に帯電される。帯電手段2Sはスコロトロンタイプのコロナ放電極であり、帯電電源2Sに接続する。
現像器4Sは2成分現像装置であり、トナーとキャリアからなる2成分現像剤が装填されている。トナーは、キャリアとの相互摩擦により負極性に帯電される。
現像器4Sは、現像剤担持体4S1と、攪拌手段4S4と、トナー濃度検出手段4S5、トナー補給手段4S7、現像容器4S6と構成される。
トナー補給手段4S7は、のクリーニング6Y、6M、6C、6Kでクリーニングされた回収トナーを収容するトナー収容室と、回収トナーを現像容器4S6内に補給する補給スクリューと有する。回収トナーは、後述で説明する空気流搬送機構によってフレキシブルなパイプで搬送される。回収トナーは、エアー流に伴って入口bより流れ込み、トナー収容室に溜まる。エアー流は、出口cより排出される。
制御部102の駆動信号で補給スクリューが作動すると、トナー収容部の回収トナーが補給口dより現像容器4S6内に補給される。
各攪拌手段4S4は、2本の回転軸とスクリューとで構成され、トナー補給手段4S7より補給された回収トナーをキャリアと混合させて所望の帯電量に高めている。
現像容器4S6の底部に配設されるトナー濃度検出手段4S5によって回収トナーとキャリアから現像剤のトナー濃度が検出される。そして、制御部102が実行するトナー濃度自動制御システムによって、現像器4S内の現像剤のトナー濃度は常に基準値付近に維持される。
現像剤担持体4S1は現像バイアス電源4S2に接続され、現像バイアス電源4S2によってDC電圧にAC電圧が重畳されたバイアス電圧が現像剤担持体4S1に印加される。
回収トナー供給部の一次転写手段5Sは、半導電性のスポンジが被覆された一次転写ローラで構成される。一次転写ローラの抵抗値は1×10Ωである。一次転写手段5Sは、一次転写電源5S1が接続され、一次転写電源5S1よりバイアス電圧が印加される。このバイアス電圧の印加により感光体1S上に形成された回収トナーからなるパッチ画像は中間転写体に転写される。一次転写電源5S1は、主に出力電流を制御する定電流方式の電源である。
以上の説明に示すように、回収トナー供給部10Sは、画像形成部10Y、10M、10C、10Kで回収された回収トナーでパッチ画像を中間転写体上に形成するものである。
また、一次転写手段5Sの下流側に感光体1S上の残余トナーをクリーニングするクリーニング手段6Sを有する。クリーニングブレード6S1によって感光体1S上から除去された回収トナーは、搬送スクリュー6S2によって画像形成装置本体の奥側へ搬送され、後述のダクト6D1に搬入される。
図4は各クリーニング手段6Y、6M、6C、6K及び中間転写クリーニング手段6Aでクリーニングされた回収トナーを回収トナー供給部のトナー補給手段4S7へ搬送する搬送機構を示す概要図である。各色の回収トナーは、各クリーニング手段の搬送スクリュー6Y2、6M2、6C2、6K2によって、画像形成装置100の本体パネルの奥側に搬送され、更に搬送パイプ6Y2、6M2、6C2、6K2内にある搬送スクリューによって矢印の方向(右方向)に搬送される。各搬送パイプの右端部側に開口6Y4、6M4、6C4、6K4からダクト6D1に搬入される。そして、各感光体1Y、1M、1C、1Kから除去された回収トナーは、ダクト651内を降下し収容室6D2へ収容される。
収容室6D2から回収トナー供給部10Sのトナー補給手段4S7に回収トナーを搬送するトナー搬送機構は、特開2006−119500公報に記載の空気流搬送方式である。
エアーポンプ6D3、6D4によって各フレキシブルなパイプ内に矢印のような空気流が形成され、図示のような空気流の循環系を構成している。回収トナーは空気流に乗って収容部6D2からエアーポンプ6D3を経由して回収トナー供給部のトナー補給手段4S7に搬送される。
収容部6D2内の回収トナー量が過剰になると、過剰分の回収トナーは廃棄容器6Dに降下して収納される。そして、最終的には廃棄容器6Dと一体に廃棄される。
図5は、発明に係わる画像形成装置100の制御関係を示すブロック図である。
プリンタ部101、制御部102、スキャナ部103、画像処理部104、操作表示部105、パッチパターン作成部106、記憶部107、送受信部108、プリントコントローラ部109、画像密度算出部110等により構成される。各部はバス111により接続されている。
制御部102は、CPU、ROM、RAM等により構成される。制御部102のCPUは、操作表示部105の操作により、ROMに記憶されているシステムプログラムや各種処理プログラムを読み出してRAMに展開し、展開されたプログラムに従って画像形成装置100各部の動作を集中制御する。
操作表示部105は、LCD(Liquid Crystal Display)により構成され、制御部102から入力される表示信号の指示に従って表示画面上に各種操作ボタンや装置の状態表示、各機能の動作状況等の表示を行う。
LCDの表示画面上は、透明電極を格子状に配置して構成された感圧式(抵抗膜圧式)のタッチパネルに覆われており、手指やタッチペン等で押下された力点のXY座標を電圧値で検出し、検出された位置信号を操作信号として制御部102に出力する。
また、操作表示部105は、数字ボタン、スタートボタン等の各種操作ボタンを備え、ボタン操作による操作信号を制御部102に出力する。
スキャナ部103は、原稿を載置するコンタクトガラスの下部にスキャナを備えて構成され、原稿の画像を読み取る。スキャナは、光源、CCD(Chage Coupled Device)、結像光学系、A/D変換器等により構成される。光源からの照明光は原稿を走査し、原稿面からの反射光はCCDに結像する。CCDによって光電変換されて、そして、原稿の画像はR、G、B信号として読み取られる。読み取られた画像は、A/D変換器でアナログ信号からデジタル信号に変換されて画像処理部104に出力される。ここで、画像は、図形や写真等のイメージデータに限らず、プリントコントローラ部によって文字や記号等のテキストデータがイメージデータに変換されたものも含む。
画像処理部104は、スキャナ部103から入力したR、G、Bの画像データをプリンタ部101で処理可能なY、M、C、K色の画像データに変換させる。更に、プリンタ部101の出力特性に合わせてγ補正処理を行い、あるいは誤拡散方法等の2値化処理を行い、Y、M、C、K色の印刷データを生成する。そして、印刷データをプリンタ101に出力する。
一方、ネットワーク上のパソコンから印刷ジョブは送受信部108で受信される。受信された印刷ジョブはプリントコントローラ部109へ転送られる。印刷ジョブは、印刷処理に関する情報と印刷データ(ファイル)で構成されている。プリントコントローラ部109は、印刷ジョブの内容に基づき、Y、M、C、K色の画像データであるところの印刷データを生成し、プリンタ部101へ出力する。
パッチパターン作成部は、本発明に係わる回収トナー供給部10Sで形成されるトナーパターン(後述ではパッチ画像と称す)に関する画像パターンを生成している。また、無端ベルト状中間転写体に形成される各色画像の位置合わせを行うためのレジスト画像パターン、あるいは各感光体1Y、1M、1C、1Kに生成される画像の付着密度を制御するためのパッチ画像のパターンについても、パッチパターン作成部で生成される。
記憶部107は、HDD等の電源を切ってもデータが消失しない、データ書き換え可能な不揮発性メモリー部と、データの消失する画像処理用等に使用されるDRAM部とで構成される。
画像処理部104及びプリントコントローラ部109で生成されたY、M、C、K色の印刷データは記憶部107のDRAM部にあるビットマップメモリ上に展開される。
所定のタイミングになると、ビットマップメモリ上に記憶された各色の印刷データが順次読み出され、各色の画像信号(ビデオ信号)としてプリンタ部101へ出力される。
図6は、プリンタ部101の各色の画像形成部10Y、10M、10C、10K、及び回収トナー供給部10Sの各部に関する制御ブロック図である。各制御ブロックは、バスを介して制御部102と接続されている。破線部内の制御ブロックは、画像形成部10Y、10M、10C、10K、及び回収トナー供給部10Sの各々に対して存在し、全ての制御ブロックがバスを介して接続されていること示す。
各帯電電源2Y1、2M1、2C1、2K1、2S1は各感光体1Y、1M、1C、1K、1Sの帯電電位を制御している。実施形態では、制御部102の指示に基づき帯電手段2Y、2M、2C、2K、2Sにはスコロトロン電位が出力され、各感光体1Y、1M、1C、1K、1Sはスコロトロン電位によって定まる表面電位に帯電される。
各像露光手段3Y、3M、3C、3K、3Sは、レーザー光を感光体に回動方向と直交する主走査方向に走査する光走査露光手段である。前述のビデオ信号に従ってレーザー素子の点灯出力が変調されて、副走査方向に回動する感光体1Y、1M、1C、1K、1S上には走査状にレーザー照射像(潜像)が形成される。
現像バイアス電源4Y2、4M2、4C2、4K2、4S2は、制御部102の指示に基づき出力電圧を適宜に変更可能である。
トナー濃度制御手段4Y8、4M8、4C8、4K8、4S8は、各現像部のトナー濃度センサー4Y5、4M5、4C5、4K5、4S5によって検出されたトナー濃度が所望値より低下すると、各現像部のトナー補給手段4Y7、4M7、4C7、4K7、4S7を作動させる。制御部102がトナー濃度制御手段を兼ねてもよい。
一次転写電源5Y1、5M1、5C1、5K1、5S1は、制御部102の指示に基づき一次転写手段に印加するバイアス電圧を変更可能である。
通常時は、各感光体1Y、1M、1C、1Kの画像領域上のトナー像を無端ベルト状中間転写体70に転写させるバイアス電流Iを出力する。そして、画像領域外が第1転写部を通過する際には、各感光体上に形成されたパッチ画像(トナーパターン)を無端ベルト状中間転写体70に転写しないバイアス電流Iを出力する。一方、一次転写電源5S1は常にバイアス電流Iを出力する。
つぎに各感光体上の非画像領域に対して研磨粒子である前述の回収トナーを供給する、本発明に係わる実施の形態について説明する。
回収トナー供給部の感光体1S上の各感光体1Y、1M、1C、1Kに対応するパッチ画像Py、Pm、Pc、Pkが形成される。
一次転写電源5S1は、制御部102の指示信号に従ってバイアス電流Iを出力する。その結果、感光体1S上のパッチ画像Py、Pm、Pc、Pkは無端ベルト状中間転写体70に転写される。
一次転写電源5Y1は、制御部102の指示信号に従って、パッチ画像Pyが一次転写手段5Yを通過する際にバイアス電流をIから、無端ベルト状中間転写体70上のパッチ画像Pyを感光体1Yに転写させる電流Iに切り替える。
同様に、一次転写電源5M1は、制御部102の指示信号に従って、パッチ画像Pmが一次転写手段5Mを通過する際にバイアス電流をIから、無端ベルト状中間転写体70上のパッチ画像Pmを感光体1Mに転写させる電流Iに切り替える。
そして、一次転写電源5C1、5K1も、制御部102の指示信号に従って、パッチ画像Pc、Pkが一次転写手段5M、5Kを通過する際にバイアス電流をIから、無端ベルト状中間転写体70上のパッチ画像Pc、Pkを感光体1C、1Kに転写させる電流Iに切り替える。
前述のバイアス電流Iとバイアス電流Iは、電流の向き(極性)が異なるが、絶対値が同一である。
上述のように、制御部102は、一次転写電源5Y1、5M1、5C1、5K1、5S1の出力電圧を制御して、回収トナー供給部10Sで無端ベルト状中間転写体70上に形成された複数のパッチ画像を画像形成部の各感光体に選択的に転写させる。このことにより、所定量の回収トナーを研磨粒子として各感光体の非画像領域に供給させること可能にしている。
図9は、上述で説明したバイアス電流(I,I,I)切替のタイミングチャートを示す。ここでは、パッチ画像は、無端ベルト状中間転写体70の回動方向における画像領域と画像領域の間にある非画像領域上に毎回形成される。図9は、無端ベルト状中間転写体70が一次転写手段5Y、5M、5C、5Kを通過する時に、一次転写手段5Y、5M、5C、5K及び5Sに印加されるバイアス電流(I,I,I)を示すタイミングチャートである。そして、各一次転写手段5Y、5M、5C、5K、5Sに印加されるバイアス電流の切替タイミングを示す。
図9の5S、5Y、5M、5C、5Kの出力における“+”はIに、“0”はIに、“−”はIに対応する。
“Page1”は1枚目の画像であり、“Page2”は2枚目の画像である。“Page1”と“Page2”の間の非画像領域上にパッチ画像Py、Pm、Pc、Pkが形成されている。図9の最下部に、“Page1”画像、“Page2”画像及びパッチ画像が形成された無端ベルト状中間転写体70を示す。
図8は、上述のようにパッチ画像Py、Pm、Pc、Pkが選択転写される過程示す概念図である。
図8の(a)は、回収トナー供給部の第1転写手段によって感光体1Sから無端ベルト状中間転写体70上にパッチ画像Py、Pm、Pc、Pkが転写された直後の状態を示す。
図8の(b)は、図8の(a)の無端ベルト状中間転写体70が回動されての一次転写手段5Yの位置を通過した直後であり、一次転写手段5Yによってパッチ画像Pyのみが選択的に感光体1Y上に転写されている。図8の(c)は、図8の(b)の無端ベルト状中間転写体70が更に回動されての一次転写手段5Mの位置を通過した直後であり、一次転写手段5Mによってパッチ画像Pyのみが選択的に感光体1M上に転写されている。
一次転写手段5C、5Kの位置を通過した後の状態は図示されていないが、パッチ画像Pcは感光体1Cに、パッチ画像Pkは感光体1Kに順次選択的に転写される。
次に、「縦筋状の濃度ムラ」の画質問題の解決策に適用される「パッチ画像のパターン作成」の実施形態について、以下に説明する。
図6に示す画像密度算出部110は、画像処理部104から転送された各色印刷データを演算して、各感光体1Y、1M、1C、1K上の複数の分割領域に印刷される画像の平均画像密度を算出する。そして、各分割領域の平均画像密度に関するデータを印刷ジョブ毎に出力する。
制御部102は、各印刷ジョブの履歴情報として各分割領域の平均画像密度に関するデータを記憶部107に記憶する。
図7は、上記の分割領域の概念を示す。分割領域は、感光体の回動方向と直交する幅方向において各感光体1Y、1M、1C、1Kを複数に分割する領域である。各分割領域は40mm幅であり、各感光体1Y、1M、1C、1K上の画像書込な幅方向を8つに均等分割している。ここでは、各分割領域の幅は等しくなっているが、必ずしも等しくする必要はない。また、一般に分割数を多くするほど平均画像密度の分布が高精細にできるが、分平均画素密度算出処理の負荷が増大する。従って、実用的な観点から適宜決定される。
平均画素密度の算出について、以下の既知の方法が適用できる。
その1;各色印刷データが2値である場合、分割領域毎に印字オンの画素(ドット)をカウントし全オン画素数Nを得る、そして、各分割領域の全画素数Noで除して分割領域毎の平均画像密度N/Noを算出する方法が適用される。この平均画像密度は、一般に平均印字率と称される。
その2;各色印刷データが多値である場合には以下のような手順で算出する。
(1)分割領域内の画素jの書込強度ijとするとき、このijを所定期間の間に回動する分割領域内の全画素(j=1、2、・・・J)に渡って加算した積分値Iを算出する。
(2)既知である、全画素に対して書込強度ijを最大にしたときの積分値Ioで上記のIを除して、分割領域毎の平均画像密度I/Ioを算出する。
図6に示すパッチパターン作成部106は、制御部102の指示に基づき、記憶部107に記憶された印刷ジョブの平均画像密度に関するデータを参照し、の感光体1Y、1M、1C、1Kの各分割領域の平均画像密度率を取得する。そして、次の手順に従って、パッチ画像のパターンを生成し、制御部102に転送する。
手順1:各色印刷データについて各分割領域の平均画像密度を参照し最大値を得る。得られた最大値を基準値とする。
手順2:手順1で得られた基準値から各領域の平均画像密度を減算し基準値と各分割領域の平均画像密度との差分を取得する。
手順3:手順2で取得された上記の差分を画像形成装置100の記憶部107に予め登録されている変換テーブルを参照して、分割領域毎のパッチ画像のパターン情報(階調面積率)で構成されるパッチ画像のパターンを取得する。図10は、上述の変換テーブルをグラフ化したものである。横軸は基準値と各分割領域の平均画像密度との差分であり、縦軸はパッチ画像のパターンの階調面積率である。
手順4:各分割領域と当該領域毎のパッチの濃度(階調面積率)で構成されるパッチ画像のパターンを制御部102に転送する。
制御部102は、パッチパターン作成部106から転送されたパッチ画像のパターンを記憶部107に印刷ジョブと対応付けて一旦記憶させる。
しかる後にプリンタ部101は、制御部102より印刷ジョブの印刷指令を受信すると、記憶部107より印刷ジョブの印刷データと印刷ジョブに対応するパッチ画像のパターンを読出す。そして、画像形成部10Y、10M、10C、10Kで感光体1Y、1M、1C、1Kのそれぞれの画像領域にY画像、M画像、C画像、K画像を形成する。
次に、印刷ジョブに対応するパッチ画像のパターンを読出し、回収トナー供給部10Sで感光体1S上に各感光体1Y、1M、1C、1Kに対応するパッチ画像Py、Pm、Pc、Pkを形成する。
前述及び図8で説明したように、パッチ画像Py、Pm、Pc、Pkは、無端ベルト状中間転写体70に転写された後に、感光体1Yの非画像領域上にパッチ画像Pyが再転写される。同様に感光体1Mの非画像領域にパッチ画像Pmが再転写され、感光体1Cの非画像領域上にパッチ画像Pcが再転写され、感光体1Kの非画像領域上にパッチ画像Pkが再転写される。
また、パッチパターン作成部106は、次に示す手順に従ってパッチ画像のパターンを生成する方式も同様に有効である。
手順1:各分割領域が取り得る最大値、すなわち100%を基準値とする。
手順2:手順1で得られた基準値、つまり100%から各分割領域の平均画像密度を減算し、基準値と各分割領域の平均画像密度との差を取得する。
手順3:手順2で取得された上記の差を画像形成装置100の記憶部107に予め登録されている変換テーブルと参照して、各分割領域の差に応じた各分割領域のパッチの濃度を順次得る。
更に、パッチパターン作成部106は、次に示す手順に従ってパッチ画像のパターンを生成する方式も上記の2例と同様に有効である。
手順1:各分割領域の平均画像密度を加算して平均した加重平均値を求め、この加重平均値を基準値として採用する。
手順2:手順1で得られた加重平均値から各分割領域の平均画像密度を減算し、基準値と各分割領域の平均画像密度との差を取得する。
手順3:手順2で取得された上記の差を画像形成装置100の記憶部107に予め登録されている変換テーブルと参照して、各分割領域の差に応じた各分割領域のパッチの濃度を順次得る。
上述のようなパッチ画像(トナーパターン)からなる回収トナーの供給により、感光体の幅方向に偏った画像密度の印刷ジョブが実行されても、各感光体のクリーニング手段に対して幅方向に均等、且つ適量であるトナーを供給でき、「縦筋状の濃度ムラ」は解消される。しかも、偏摩耗を均すために用いられるトナーは回収トナーであり、印刷画像以外に消耗するトナーは存在せず、トナー使用量を増加させることない。
上記の実施形態では、各分割領域のパッチの濃度を切り替えて、各分割領域に研磨性粒子(回収トナー)を供給する割合を変更するものであるが、パッチの面積(感光体の回動方向の長さ)を変更するようにしても構わない。
上記の実施形態では、画像領域と画像領域の間に位置する各インターイメージ領域にパッチ画像を形成しているが、複数枚の印刷画像を処理する毎にインターイメージ領域にパッチ画像を形成するようにしてもよい。
以上の実施形態では基準値と各分割領域の平均画像密度との差に基づき各分割領域に供給する研磨性粒子の量を調整しているが、これに限らず各分割領域の平均画像密度の間の差に基づき各分割領域に供給する研磨性粒子の量を調整するようなものであってもよい。
本発明を利用すると、像担持体の回動方向と直交する幅方向における画像濃度分布を有するプリントを多数印刷したとしても、クリーニングブレードのエッジに対して全分割領域に渡って適量の回収トナー(研磨粒子)を常に提供できる。その結果、像担持体(感光体)表面の摩耗に対して全幅領域に渡る均等化・適正化を図ることができ、「縦筋状の濃度ムラ」を長期渡って防止できる。また、像担持体(感光体)の長寿命化も達成できる。
そして、本発明を利用すると、クリーニングブレードのエッジ摩耗も幅方向に渡って均等化されるために、クリーニング性能の安定性、クリーニングブレードの長寿命化も同時に達成できる。
上記の本発明に係わる実施の形態は、カラー画像形成装置であるが、以下に説明する本発明に係わる他の実施の形態は、モノクロ画像形成装置である。
図11は、他の実施の形態の画像形成装置200の概要図である。
感光体201は矢印のように時計方向に回動している。感光体201の周囲には、帯電部202、像書込部203、現像部204、転写部205、クリーニング部206を有する画像形成部210が配設される。像書込部203は、像書込駆動部221によって作動し、感光体上を走査して静電潜像を形成している。
像書込部203と現像部204の間に本発明に係わる回収トナー供給部220を有している。クリーニング部で感光体から除去された回収トナーは、回収トナーの搬送機構221によって、回収トナー供給部220に搬送される。
給紙部208から給送された用紙Pは、所定の距離を隔て順次搬送され、コロナ放電極を有する転写部205、及び定着部207を経て装置外へ排出される。
転写電源232は、コロナ放電電極に印加する高圧を出力している。そして、制御部230は、転写電源232を制御して、コロナ放電極の作動、あるいは非作動を所定のタイミングで行っている。
回収トナー供給部220は、図3の現像器4Sと同一構成であり、詳しい説明は省略する。前述の実施の形態であるカラー画像形成装置の場合のように中間転写体を媒介して感光体201へ回収トナーを供給する構成でなく、回収トナー供給部220から感光体201の非画像領域に回収トナーを供給している。そのために、制御部230は、像書込駆動部231と回収トナー供給部220を制御して、感光体201の非画像領域(感光体201の回動方向における)上にパッチ潜像を形成する。そして、回収トナー供給部でパッチ潜像を現像し感光体201の非画像領域上にパッチ画像Pkを形成する。
非画像領域の通過時に現像部204及び転写部205を非作動状態にしておくことにより、感光体201上のパッチ画像Pkは、全く減ずることなくクリーニング部206に供給される。
先に説明した「パッチ画像(トナーパターン)の作成手順」に準じて「分割領域の平均画素密度の領域間の差分」を算出し、その差分に基づきパッチ画像Pkのパターンを取得する。
また、モノクロ画像形成装置では様々な用紙が感光体に直接接触する構成を有しているために、紙粉が感光体面に蓄積して発生する、「画像ボケ」あるいは「画像にじみ」の問題がある。この問題を未然に防止するために、印刷済みジョブの履歴情報から「用紙種別」及び「用紙の端部位置」に関する情報を抽出して、この情報に基づきパッチ画像(トナーパターン)を作成する。そして、感光体201の非画像領域にパッチ画像Pkを形成するようにしてもよい。この場合には、問題の発生しやすい「用紙」、あるいは「用紙端部の近傍」に対して効果的に研磨粒子である回収トナーをクリーニング部206へ供給できる。従って、「画像ボケ」、「画像にじみ」の発生を未然に防止できる。
上記の2つの実施の形態では、画像領域と画像領域の間に位置する各インターイメージ領域に画像パッチ(トナーパターン)を形成しているが、複数枚の印刷画像を処理する毎にインターイメージ領域に画像パッチ(トナーパターン)を形成するようにしてもよい。
以上の実施形態では基準値と各分割領域の平均画像密度との差に基づき各分割領域に供給する研磨性粒子の量を調整しているが、これに限らず各分割領域の平均画像密度の間の差に基づき各分割領域に供給する研磨性粒子の量を調整するようなものであってもよい。
本発明を利用すると、像担持体の回動方向と直交する方向におけて極度に偏った画像濃度分布のプリントを多数印刷したとしても、クリーニングブレードエッジの全領域に均等、且つ適量の回収トナー(研磨粒子)を常に提供できる。像担持体(感光体)表面の摩耗について、全領域に渡る均等化・適正化が図られ、結果として長期渡って「縦筋状の濃度ムラ」を防止できる。また、像担持体(感光体)の長寿命化も同時に達成できる。
更に、クリーニングブレードエッジの摩耗も全域に渡って均等化できるために、クリーニング性能の安定性、クリーニングブレードの長寿命化が達成できる。
しかも、本発明は、研磨性粒子として回収トナーが再利用されているために、トナーの使用量を全く増やすことなく画像の安定化、像担持体及びクリーニングブレードの長寿命化が達成できる。
本発明に係わるカラー画像形成装置の中央断面図である。 画像形成部の拡大図である。 回収トナー供給部の拡大図である。 画像形成部で回収された回収トナーを回収トナー供給部へ搬送する回収トナー搬送機構を示す構成図である。 本発明の画像形成装置の制御ブロック図である。 本発明の画像形成部と回収トナー供給部の制御ブロック図である。 感光体上の画像領域を幅方向に分割する分割領域の概念成図である。 回収トナー供給部で形成されたパッチ画像が画像形成部の各感光体上に選択転写される形態を示す概念図である。 各一次転写手段に印加されるバイアス出力のタイミングチャートである。 平均画像密度の各分割領域間の差とパッチの階調面積率を対応付けるテーブルを示すグラブである。 本発明に係わる他の画像形成装置の中央断面図である。
符号の説明
1Y、1M、1C、1K 感光体(像担持体)
4Y、4M、4C、4K 現像器
4S 回収トナー供給部の現像器
5Y、5M、5C、5K 一次転写手段
5S 回収トナー供給部の一次転写手段
5A 二次転写手段
6Y、6M、6C、6K クリーニング手段
70 無端ベルト状中間転写体
10Y、10M、10C、10K 画像形成部
10S 回収トナー供給部
102 制御部
106 パッチパターン作成部(トナーパターン作成部)
107 記憶部
110 画像密度算出部

Claims (13)

  1. 像担持体上にトナー像を形成した後に前記像担持体上のトナー像を転写体に転写する画像形成部と、
    前記像担持体上に残余するトナーをクリーニングするクリーニング手段と、
    前記画像形成部に独立して配置され、且つ前記クリーニング手段でクリーニングされた回収トナーを前記像担持体上に供給する回収トナー供給部と、
    前記回収トナーを前記像担持体上の非画像領域に供給させるよう、前記画像形成部、及び前記回収トナー供給部を制御する制御部と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記像担持体の回動方向と直交する方向において前記像担持体上を複数に分割する各分割領域に対応して前記回収トナーの供給量を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、各分割領域における平均画素密度に基づき各分割領域への前記回収トナーの供給量を制御することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記各分割領域に対応して、異なった濃度、あるいは大きさのトナーパターンを前記像担持体上に形成することを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成装置。
  5. 前記転写体が用紙であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記転写体が中間転写体であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像形成装置。
  7. トナー像が転写される中間転写体と、
    像担持体上にトナー像を形成した後に前記像担持体上のトナー像を前記中間転写体に転写する画像形成部と、
    前記像担持体上、又は前記中間転写体上に残余するトナーをクリーニングするクリーニング手段と、
    前記画像形成部と独立して配置され、且つ前記クリーニング手段でクリーニングされた回収トナーを前記中間転写体に供給する回収トナー供給部と、
    前記中間転写体、前記画像形成部、及び前記回収トナー供給部を制御する制御部と、を有し
    前記制御部は、前記回収トナーを前記中間転写体に供給させ、更に前記中間転写体に供給された前記回収トナーを前記像担持体における非画像領域に転写させるよう、前記中間転写体、前記画像形成部、及び前記回収トナー供給部を制御することを特徴とする画像形成装置。
  8. 前記制御部は、前記像担持体の回動方向と直交する方向において前記像担持体上を複数に分割する各分割領域に対応して前記回収トナーの供給量を制御することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記制御部は、前記各分割領域に対応して、異なった濃度、あるいは大きさのトナーパターンを前記像担持体上に形成することを特徴とする請求項7又は8に記載の画像形成装置。
  10. 前記制御部は、所定期間の間に処理される印刷ジョブの情報に基づき各分割領域に対応した前記回収トナーの供給量を決定することを特徴とする請求項2又は8に記載の画像形成装置。
  11. 前記印刷ジョブの情報が、前記各分割領域に形成された画像の印字率に関する情報であることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記印刷ジョブの情報が、転写材の種類及びサイズに関する情報であることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  13. 前記画像形成部は互いに異なる色のトナー像に対応して複数の前記画像形成部により構成されるとともに、前記回収トナー供給部が、複数の前記画像形成部に対して前記中間転写体の回動方向における上流側で且つ前記中間転写体上の残余トナーをクリーニングするクリーニング手段の下流側に配設されていることを特徴とする請求項7乃至12の何れか1項に記載の画像形成装置。
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