JP2010054635A - 反射防止フィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ポリエステルフィルム1の一方の面にハードコート層2及び低屈折率層3を設け、他方の面に色素等を含有する吸収層4を設けて形成された反射防止フィルムに関する。吸収層4の最大吸収波長λmaxが550(nm)≦λmax≦650(nm)の式で表される範囲内にある。ポリエステルフィルム1の屈折率(n1)<ハードコート層2の屈折率(n2)の場合には、ハードコート層2の光学膜厚(n2d2)が下記(1)式で表される範囲内にある。n1>n2の場合には、ハードコート層2の光学膜厚(n2d2)が下記(2)式で表される範囲内にある。
(1)n2d2=(490+300×m)±50(nm)
(2)n2d2=(640+300×m)±50(nm)
(ただし、d2(nm)はハードコート層2の物理膜厚、n2d2<4000(nm)、mは正の整数である。)
【選択図】図1
Description
(1)n2d2=(490+300×m)±50(nm)
(2)n2d2=(640+300×m)±50(nm)
(ただし、d2(nm)はハードコート層2の物理膜厚、n2d2<4000(nm)、mは正の整数である。)
請求項2に係る発明は、請求項1において、ハードコート層2の屈折率(n2)が1.50〜1.90であることを特徴とするものである。
(1)n2d2=(490+300×m)±50(nm)
(2)n2d2=(640+300×m)±50(nm)
(ただし、d2(nm)はハードコート層2の物理膜厚、n2d2<4000(nm)、mは正の整数である。特にm=1〜5であることが好ましい。)
ポリエステルフィルム1の屈折率(n1)とハードコート層2の屈折率(n2)とが異なる場合、ポリエステルフィルム1/ハードコート層2の界面の反射光とハードコート層2/低屈折率層3の界面の反射光との間で多重干渉が発生し、光の波長に対して反射率が三角関数的に変化する。このとき、ハードコート層2の光学膜厚(n2d2)によっても反射スペクトルが変化し、反射率が極小となる波長が変化する。一方、吸収層4単体の反射率は、その吸収極大波長において最小となる。ポリエステルフィルム1、ハードコート層2、低屈折率層3の3層で構成される反射防止層の反射率が極小値となる波長を、吸収層4の吸収波長と一致させたとき、全体の最小反射率が最も小さくなる。ハードコート層2の光学膜厚(n2d2)が上記(1)又は(2)式で表される範囲内にあるとき、吸収波長と上記反射防止層の極小反射率の取る波長とが一致する結果、最小反射率が低減される。
PETフィルム「A1549」の表面に、酸化チタン粒子「760T」を50質量%分散させたハードコート材料をコーティングし、光学膜厚1090nmのハードコート層2を得た。その上にシリコーンレジン(A)マトリックスに対しトータル量の40体積%の「CS−60IPA」を分散させた低屈折率コーティング剤を、物理膜厚約100nmとなるようにワイヤーバーコーターでコーティングした。この後、120℃、15分の条件で硬化させて低屈折率層3を設けることによって、図3のような反射防止フィルムを製造した。
PETフィルム「A1549」の裏面に吸収層4を設けた以外は、比較例1と同様にして、図1に示すような反射防止フィルムを製造した。
ハードコート層2中の酸化チタン粒子「760T」の配合量を10質量%、光学膜厚を940nmとした以外は、比較例1と同様にして、図3に示すような反射防止フィルムを製造した。
PETフィルム「A1549」の裏面に吸収層4を設けた以外は、比較例2と同様にして、図1に示すような反射防止フィルムを製造した。
実施例1にて製造した反射防止フィルムの低屈折率層3の上に防汚材料(ダイキン工業(株)製防汚材料「オプツールDSX」)を物理膜厚約15nmとなるようにワイヤーバーコーターでコーティングした。この後、120℃、15分の条件で硬化させて防汚層5を設けることによって、図2のような反射防止フィルムを製造した。
ハードコート層2の光学膜厚を940nmとした以外は、比較例1と同様にして、図3に示すような反射防止フィルムを製造した。
PETフィルム「A1549」の裏面に吸収層4を設けた以外は、比較例3と同様にして、図1に示すような反射防止フィルムを製造した。
ハードコート層2中の酸化チタン粒子「760T」の配合量を10質量%、光学膜厚を1090nmとした以外は、比較例1と同様にして、図3に示すような反射防止フィルムを製造した。
PETフィルム「A1549」の裏面に吸収層4を設けた以外は、比較例5と同様にして、図1に示すような反射防止フィルムを製造した。
5:1〜3回で容易に拭取れるもの。
4:10回未満で拭取れるもの。
3:10回以上で拭取れるが回数を要するもの。
2:拭取りが非常に困難であるもの。
1:拭取り不可能であるもの。
2 ハードコート層
3 低屈折率層
4 吸収層
5 防汚層
Claims (8)
- ポリエステルフィルムの一方の面にハードコート層及び低屈折率層をこの順に設け、ポリエステルフィルムの他方の面に色素と顔料のいずれか一方又は両方を含有する吸収層を設けて形成された反射防止フィルムであって、吸収層の最大吸収波長λmaxが550(nm)≦λmax≦650(nm)の式で表される範囲内にあると共に、ポリエステルフィルムの屈折率(n1)よりもハードコート層の屈折率(n2)が大きい場合には、ハードコート層の光学膜厚(n2d2)が下記(1)式で表される範囲内にあり、ポリエステルフィルムの屈折率(n1)よりもハードコート層の屈折率(n2)が小さい場合には、ハードコート層の光学膜厚(n2d2)が下記(2)式で表される範囲内にあることを特徴とする反射防止フィルム。
(1)n2d2=(490+300×m)±50(nm)
(2)n2d2=(640+300×m)±50(nm)
(ただし、d2(nm)はハードコート層の物理膜厚、n2d2<4000(nm)、mは正の整数である。) - ハードコート層の屈折率(n2)が1.50〜1.90であることを特徴とする請求項1に記載の反射防止フィルム。
- チタン、アルミニウム、セリウム、イットリウム、ジルコニウム、ニオブ、アンチモンから選ばれる少なくとも一つの酸化物が高屈折率粒子としてハードコート層に含有されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の反射防止フィルム。
- ハードコート層が帯電防止性を有していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の反射防止フィルム。
- インジウム、亜鉛、錫、アンチモンから選ばれる少なくとも一つの酸化物が導電性ナノ粒子としてハードコート層に含有されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の反射防止フィルム。
- ハードコート層のシート抵抗が1015Ω/□以下であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の反射防止フィルム。
- 低屈折率層の屈折率(n3)が1.30〜1.45であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の反射防止フィルム。
- 低屈折率層の表面に防汚層が設けられていることを特徴とする請求項7に記載の反射防止フィルム。
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