JP2010053084A - 重合性含フッ素化合物、それを用いた反射防止膜、反射防止フィルム、画像表示装置および含フッ素アルコール - Google Patents
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Abstract
Description
1. 下記一般式(I)で表されることを特徴とする重合性含フッ素化合物。
2. 前記一般式(I)または(II)におけるQのうち少なくとも1つが−COC(R0)=CH2、アリル基、エポキシアルキレン基、−(CH2)xSi(W)3、−(CH2)yNCOまたは−(CH2)zCN(ここで、R0は水素原子、ハロゲン原子または置換基を有してよいアルキル基を表す。Wはアルコキシ基または水酸基を表す。x、yおよびzはそれぞれ1以上の整数を表す。3個のWは互いに同一でも異なってもよい。)であることを特徴とする上記1に記載の重合性含フッ素化合物。
3. 前記一般式(I)において、前記Qが−COC(R)=CH2(ここで、Rは水素原子、フッ素原子、メチル基またはトリフルオロメチル基を表す。)であることを特徴とする上記1に記載の重合性含フッ素化合物。
4. 前記一般式(I)において、前記aが3〜6の整数であることを特徴とする上記1〜3のいずれかに記載の重合性含フッ素化合物。
5. 前記一般式(I)において、全てのAが単結合であることを特徴とする上記1〜4のいずれかに記載の重合性含フッ素化合物。
6. 前記一般式(I)において、前記Rf1が酸素原子を含んでもよい炭素数3以上のペルフルオロアルキル基であり、前記Rf2がフッ素原子であることを特徴とする上記1〜5のいずれか1項に記載の重合性含フッ素化合物。
7. 前記一般式(I)において、前記Rfが実質的に炭素原子とフッ素原子、または炭素原子とフッ素原子と酸素原子のみから構成される3価から6価の有機基であることを特徴とする上記1〜6のいずれか1項に記載の重合性含フッ素化合物。
8. 下記一般式(III)で表されることを特徴とする重合性含フッ素化合物。
9. 上記1〜8のいずれかに記載の重合性含フッ素化合物を少なくとも1種含有する硬化性樹脂組成物を硬化した低屈折率層を有することを特徴とする反射防止膜。
10. 上記1〜8のいずれかに記載の重合性含フッ素化合物および無機酸化物微粒子を含有する硬化性樹脂組成物を硬化した低屈折率層を有することを特徴とする反射防止膜。
11. 前記無機酸化物微粒子が中空シリカ微粒子であることを特徴とする上記10に記載の反射防止膜。
12. 透明支持体上に上記9〜11のいずれかに記載の反射防止膜が設けられたことを特徴とする反射防止フィルム。
13. 上記12に記載の反射防止フィルムを備えたことを特徴とする画像表示装置。
14. 下記一般式(IV)で表されることを特徴とする含フッ素アルコール。
15. 下記一般式(VI)で表されることを特徴とする含フッ素アルコール。
また、本発明の多価の含フッ素アルコールは上記材料の合成中間体として利用することができる。
本発明の重合性含フッ素化合物は、下記一般式(I)で表される。
Rfの具体例を以下に示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
Rf1が酸素原子を含んでもよい炭素数3以上のペルフルオロアルキル基であり、Rf2がフッ素原子であることが好ましい。
一般式(I)におけるa個存在する( )でくくられたユニットのうち少なくとも1つのユニットにおけるRf1とRf2の炭素数の合計は3以上である。a個全てのユニットにおいてRf1とRf2の炭素数の合計は3以上であることが好ましい。
一般式(I)および一般式(II)中、Qは重合性基または水素原子を表す。ただし、一般式(I)および一般式(II)におけるQのうち少なくとも1つは重合性基を表す。Qは好ましくは重合性基を表す。Qで表される重合性基は、ラジカル、カチオン、または縮合重合性の基であることが好ましく、−COC(R0)=CH2、アリル基、エポキシアルキレン基(好ましくはエポキシメチレン基)、−(CH2)XSi(W)3、−(CH2)yNCOまたは−(CH2)zCNであることがより好ましい。ここで、R0は水素原子、ハロゲン原子、または置換基を有してよいアルキル基を表し、Wはアルコキシ基または水酸基を表し、x、yおよびzはそれぞれ1以上の整数を表し、3個のWは互いに同一でも異なってもよい。x、yおよびzはそれぞれ、1〜5が好ましく、1〜3がより好ましい。R0におけるアルキル基の置換基としてはどのような置換基でも構わないが、好ましくはハロゲン原子である。R0は好ましくは水素原子、フッ素原子、メチル基またはトリフルオロメチル基である。Qが−COC(R)=CH2(ここで、Rは水素原子、フッ素原子、メチル基またはトリフルオロメチル基を表す。)であることがさらに好ましい。
一分子中に存在する複数のRf2はそれぞれ同一でも異なってもよいが、同一である場合が好ましい。
一分子中に存在する複数のQはそれぞれ同一でも異なってもよいが、同一である場合が好ましい。
一分子中に存在する複数のAはそれぞれ同一でも異なってもよい。
重合性含フッ素化合物(含フッ素多官能モノマー)は、種々の重合方法により、含フッ素重合体とすることができる。重合に際しては、単独重合、または共重合してもよく、さらには、架橋剤として用いてもよい。
具体的には、有機過酸化物として過酸化ベンゾイル、過酸化ハロゲンベンゾイル、過酸化ラウロイル、過酸化アセチル、過酸化ジブチル、クメンヒドロぺルオキシド、ブチルヒドロぺルオキシド、無機過酸化物として、過酸化水素、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム等、有機アゾ化合物として2−アゾ−ビス−イソブチロニトリル、2−アゾ−ビス−プロピオニトリル、2−アゾ−ビス−シクロヘキサンジニトリル等、ジアゾ化合物としてジアゾアミノベンゼン、p−ニトロベンゼンジアゾニウムなどを挙げることができる。
このような光ラジカル重合開始剤の例としては、アセトフェノン類、ベンゾイン類、ベンゾフェノン類、ホスフィンオキシド類、ケタール類、アントラキノン類、チオキサントン類、アゾ化合物、過酸化物類、2,3−ジアルキルジオン化合物類、ジスルフィド化合物類、フルオロアミン化合物類や芳香族スルホニウム類などがある。アセトフェノン類の例には、2,2−ジエトキシアセトフェノン、p−ジメチルアセトフェノン、1−ヒドロキシジメチルフェニルケトン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−4−メチルチオ−2−モルフォリノプロピオフェノンおよび2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノンが含まれる。ベンゾイン類の例には、ベンゾインベンゼンスルホン酸エステル、ベンゾイントルエンスルホン酸エステル、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテルおよびベンゾインイソプロピルエーテルが含まれる。ベンゾフェノン類の例には、ベンゾフェノン、2,4−ジクロロベンゾフェノン、4,4−ジクロロベンゾフェノンおよびp−クロロベンゾフェノンが含まれる。ホスフィンオキシド類の例には、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキシドが含まれる。これらの光ラジカル重合開始剤と併用して増感色素も用いることができる。
例えば、シリカ、中空シリカ等の無機酸化物微粒子、シリコーン系あるいはフッ素系の防汚剤、もしくは、滑り剤などを添加することができる。これらを添加する場合には、硬化性樹脂組成物の全固形分に対して0〜99質量%の範囲であることが好ましく、0〜70質量%の範囲であることがより好ましく、0〜50質量%の範囲であることが特に好ましい。
該無機微粒子を含有させた前記硬化性樹脂組成物を用いて、反射防止フィルムにおける低屈折率層を形成する場合、無機微粒子の塗設量は、1mg/m2〜100mg/m2が好ましく、より好ましくは5mg/m2〜80mg/m2、更に好ましくは10mg/m2〜60mg/m2である。無機微粒子の量が少なすぎると耐擦傷性の改良効果が減り、多すぎると、例えば、反射防止フィルムの低屈折率層表面に微細な凹凸ができ、黒の締まりなどの外観や積分反射率が悪化する。該無機微粒子は、低屈折率層に含有させることから、低屈折率であることが望ましい。
シリカ微粒子の粒径が小さすぎると、耐擦傷性の改良効果が少なくなり、大きすぎると低屈折率層表面に微細な凹凸ができ、黒の締まりといった外観、積分反射率が悪化する。
シリカ微粒子は、結晶質でも、アモルファスのいずれでもよく、また単分散粒子でも、所定の粒径を満たすならば凝集粒子でも構わない。形状は、球形が最も好ましいが、不定形であっても問題無い。ここで、無機微粒子の平均粒径はコールターカウンターにより測定される。
数式(I)
x=(4πa3/3)/(4πb3/3)×100
空隙率xは、好ましくは10〜60%、さらに好ましくは20〜60%、最も好ましくは30〜60%である。中空のシリカ粒子をより低屈折率に、より空隙率を大きくしようとすると、外殻の厚みが薄くなり、粒子の強度としては弱くなるため、耐擦傷性の観点から1.17以上の粒子が好ましい。
なお、これら中空シリカ粒子の屈折率はアッベ屈折率計(アタゴ(株)製)にて測定できる。
小サイズ粒径のシリカ微粒子の平均粒径は、低屈折率層が100nmの場合、1nm以上20nm以下が好ましく、5nm以上15nm以下が更に好ましく、10nm以上15nm以下が特に好ましい。このようなシリカ微粒子を用いると、原料コストおよび保持剤効果の点で好ましい。
より好ましくはフェノール類、キノン類、ニトロ化合物、ニトロソ化合物、アミン類、スルフィド類のうち少なくとも1つに属する化合物である。中でも、屈折率、ラジカル捕捉能の観点から、フェノール類を用いることが好ましい。
本発明における含フッ素重合体は、後述する高屈折率層、中屈折率層、またはその他の各種基材上に本発明の重合性含フッ素化合物を含む硬化性樹脂組成物を塗布したのち、硬化して形成することができる。
本発明の反射防止膜は、本発明の重合性含フッ素化合物を含有する硬化性樹脂組成物を硬化してなる低屈折率層を有する。
本発明の反射防止膜は、単層構造でもよいし多層構造でもよい。すなわち、反射防止膜が単層構造である場合は、低屈折率層のみからなる。反射防止膜が多層構造である場合は、例えば、低屈折率層と高屈折率層の少なくとも2層以上を有する。反射防止膜は多層構造であることが好ましく、前記低屈折率層と高屈折率層との二層構造、または前記低屈折率層および前記高屈折率層の他に中屈折率層を有する三層構造が好ましい。
前記低屈折率層は、後述するように高屈折率層の上層に配置されることが好ましい。また、低屈折率層の上面が反射防止膜の表面となることが好ましい。
低屈折率層の屈折率は、1.20以上1.47以下であることが好ましく、より好ましくは1.25以上1.41以下であり、さらに好ましくは1.25以上1.39以下である。屈折率は、アッベ屈折率計を用いる測定や、層表面からの光の反射率からの見積もりにより求めることができる。
低屈折率層の厚さは、50〜400nmであることが好ましく、50〜200nmであることがより好ましい。低屈折率層のヘイズは、3%以下であることが好ましく、2%以下であることがさらに好ましく、1%以下であることが最も好ましい。具体的な低屈折率層の強度は、1kg荷重の鉛筆硬度試験でH以上であることが好ましく、2H以上であることがさらに好ましく、3H以上であることが最も好ましい。
本発明の反射防止膜において、低屈折率層と組み合わせて用いられる高屈折率層および中屈折率層は、それぞれ低屈折率層より高い屈折率を有する層である。また、中屈折率層は、低屈折率層よりも屈折率が高く、高屈折率層よりも屈折率が低い層である。
この際用いられる有機材料としては、熱可塑性樹脂組成物(例、ポリスチレン、ポリスチレン共重合体、ポリカーボネート、ポリスチレン以外の芳香環、複素環、脂環式環状基を有するポリマー、またはフッ素以外のハロゲン基を有するポリマー);熱硬化性樹脂組成物(例、メラミン樹脂、フェノール樹脂、またはエポキシ樹脂などを硬化剤とする樹脂組成物);ウレタン樹脂形成性組成物(例、脂環式または芳香族イソシアネートとポリオールとを含有する樹脂組成物);およびラジカル重合性組成物(上記ポリマーまたはモノマーに二重結合を導入することにより、ラジカル硬化を可能にした変性樹脂組成物または変性プレポリマーを含む組成物)などを挙げることができる。高屈折率層または中屈折率層に用いる有機材料は、高い皮膜形成性を有する材料が好ましい。
有機材料と無機材料を併用する場合は、一般に無機材料によって高い屈折率を確保できるため、有機材料単独で用いる場合よりも低屈折率の有機材料を用いることができる。このような有機材料としては、ペンタエリスリトールヘキサアクリレートなどのアクリル系モノマーとビニル系モノマーとの共重合体、ポリエステル、アルキド樹脂、繊維素系重合体、ウレタン樹脂、および、これらの樹脂を硬化させる各種の硬化剤または硬化性官能基を有する化合物を含有する組成物等が挙げられる。これらの有機材料は、透明性があり、無機材料を安定に分散させることができる。硬化性官能基を有する化合物の具体例としては、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等のポリオールポリ(メタ)アクリレート類、ポリイソシナネートとヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等の水酸基含有(メタ)アクリレートの反応によって得られるウレタン(メタ)アクリレート等を挙げることができる。
式(5) Ra m(Rb)n SiZ4−m−n
ここで、Raはアルキル基、アルケニル基、またはアリール基を表し、Rbはハロゲン、エポキシ、アミノ、メルカプト、メタクリロイルまたはシアノで置換された、アルキル基、アルケニル基、またはアリール基を表し、Zは、アルコキシ基、アルコキシアルコキシ基、ハロゲン原子、アシルオキシ基から選ばれた加水分解可能な基を表し、m+nが1または2である条件下で、mおよびnはそれぞれ0、1または2である。
無機化合物としては、アルミニウム、チタニウム、ジルコニウム、アンチモンなどの金属元素の酸化物を挙げることができる。無機系微粒子は、粉末または粉末が水等の溶媒に分散されたコロイド状分散体として、市販されている。これらを使用する場合は、前記有機材料または有機ケイ素化合物中に混合分散して使用することが好ましい。
より具体的には、チタンテトラエトキシド、チタンテトラ−i−プロポキシド、チタンテトラ−n−プロポキシド、チタンテトラ−n−ブトキシド、チタンテトラ−sec −ブトキシド、チタンテトラ−tert−ブトキシド、アルミニウムトリエトキシド、アルミニウムトリ−i−プロポキシド、アルミニウムトリブトキシド、アンチモントリエトキシド、アンチモントリブトキシド、ジルコニウムテトラエトキシド、ジルコニウムテトラ−i−プロポキシド、ジルコニウムテトラ−n−プロポキシド、ジルコニウムテトラ−n−ブトキシド、ジルコニウムテトラ−sec−ブトキシドおよびジルコニウムテトラ−tert−ブトキシドなどの金属アルコレート化合物;ジイソプロポキシチタニウムビス(アセチルアセトネート)、ジブトキシチタニウムビス(アセチルアセトネート)、ジエトキシチタニウムビス(アセチルアセトネート)、ビス(アセチルアセトンジルコニウム)、アルミニウムアセチルアセトネート、アルミニウムジ−n−ブトキシドモノエチルアセトアセテート、アルミニウムジ−i−プロポキシドモノメチルアセトアセテートおよびトリ−n−ブトキシドジルコニウムモノエチルアセトアセテートなどのキレート化合物;さらには炭素ジルコニルアンモニウムあるいはジルコニウムを主成分とする無機ポリマーなどを挙げることができる。
また、高屈折率層および中屈折率層には分散溶媒または溶剤を使用することができる。分散溶媒または溶剤としては、シクロヘキサノンやメチルエチルケトン、メチルイソブチルケトントルエン、トルエン、酢酸エチル、DMF、2−プロパノール、n−ブタノールなどを挙げることができる。
さらに、高屈折率層および中屈折率層には、従来の反射防止膜に通常添加される添加剤を適宜使用することができる。
このような構成は従来の反射防止膜における高屈折率層や中屈折率層に関する構成が適宜適用される。
中屈折率層の厚さは、5nm〜10μmであることが好ましく、10nm〜1μmであることがさらに好ましく、30nm〜0.5μmであることが最も好ましい。中屈折率層の強度は、1kg荷重の鉛筆硬度で1H以上であることが好ましく、2H以上であることがさらに好ましく、3H以上であることが最も好ましい。
本発明の反射防止膜は、各種基材などに前記高屈折率層や前記中屈折率層の形成用組成物を塗工し、光照射などにより硬化させて、前記高屈折率層などを形成した後、該高屈折率層または該中屈折率層上に前記低屈折率層用の硬化性樹脂組成物を塗工し、更に光照射や加熱を行って硬化させることにより形成することができる。
なお、本発明の反射防止膜は、下記の反射防止フィルムおよび表示装置に用いることが好ましく、その他、ケースカバー、光学用レンズ、眼鏡用レンズ、ウインドウシールド、ライトカバーやヘルメットシールドにも利用できる。
本発明の反射防止フィルムは、透明支持体上に本発明の反射防止膜が設けられたものである。
本発明の反射防止フィルムの一実施態様として好適な反射防止フィルムの基本的な構成を図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の反射防止フィルムの一実施態様の断面を示す模式図である。
図1に示す反射防止フィルム1は、透明支持体2上に、高屈折率層8および低屈折率層5がこの順序で形成された反射防止膜6を有する。
このような構成では、特開昭59−50401号公報に記載されているように、高屈折率層8が下記数式(II)、低屈折率層5が下記数式(III)をそれぞれ満足すると、優れた反射防止性能を有する反射防止フィルムを得られるため好ましい。
高屈折率層の屈折率n1は、一般に透明支持体より少なくとも0.05高く、そして、低屈折率層の屈折率n2は、一般に高屈折率層の屈折率より少なくとも0.1低くかつ透明支持体より少なくとも0.05低い。更に、高屈折率層の屈折率n1は、一般に1.57〜2.40の範囲にある。
このような構成では、特開昭59−50401号公報に記載されているように、中屈折率層7が下記数式(IV)、高屈折率層8が下記数式(V)、低屈折率層5が下記数式(VI)をそれぞれ満足することが好ましい。
また、数式(II)〜(VI)中のλは可視光線の波長であり、380〜680nmの範囲の値である。ここで記載した高屈折率、中屈折率、低屈折率とは層相互の相対的な屈折率の高低をいう。例えば中屈折率層は高屈折率層に添加する高屈折率無機微粒子の含率を変えるなどの方法で作製される。
アクリル系ポリマーは、多官能アクリレートモノマー(例、ポリオールアクリレート、ポリエステルアクリレート、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート)の重合反応により合成することが好ましい。ウレタン系ポリマーの例には、メラミンポリウレタンが含まれる。シリコン系ポリマーとしては、シラン化合物(例、テトラアルコキシシラン、アルキルトリアルコキシシラン)と反応性基(例、エポキシ、メタクリル)を有するシランカップリング剤との共加水分解物が好ましく用いられる。二種類以上のポリマーを組み合わせて用いてもよい。シリカ系化合物としては、コロイダルシリカが好ましく用いられる。ハードコート層の強度は、1kg荷重の鉛筆硬度で、H以上である好ましく、2H以上であることがさらに好ましく、3H以上であることが最も好ましい。透明支持体の上には、ハードコート層に加えて、接着層、シールド層、滑り層や帯電防止層を設けてもよい。シールド層は、電磁波や赤外線を遮蔽するために設けられる。
本発明において好ましく用いることができる透明支持体としては、ガラス板、プレスチックフィルムなどがあるが、プラスチックフィルムがより好ましい。プラスチックフィルムの材料の例には、セルロースアシレート(例、トリアセチルセルロース、ジアセチルセルロース、プロピオニルセルロース、ブチリルセルロース、アセチルプロピオニルセルロース、ニトロセルロース)、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリエステル(例、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリ−1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタレート、ポリエチレン−1,2−ジフェノキシエタン−4,4’−ジカルボキシレート、ポリブチレンテレフタレート)、ポリスチレン(例、シンジオタクチックポリスチレン)、ポリオレフィン(例、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリメチルペンテン)、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリアリレート、ポリエーテルイミド、ポリメチルメタクリレートおよびポリエーテルケトンが含まれる。セルロースアシレート、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレートおよびポリエチレンナフタレートが好ましく、トリアセチルセルロースがさらに好ましい。
表面処理の例には、薬品処理、機械的処理、コロナ放電処理、火焔処理、紫外線照射処理、高周波処理、グロー放電処理、活性プラズマ処理、レーザー処理、混酸処理およびオゾン酸化処理が含まれる。グロー放電処理、紫外線照射処理、コロナ放電処理および火焔処理が好ましく、グロー放電処理と紫外線処理がさらに好ましい。
反射防止膜の各層は、ディップコート法、エアーナイフコート法、カーテンコート法、ローラーコート法、ワイヤーバーコート法、グラビアコート法やエクストルージョンコート法(米国特許第2,681,294号明細書記載)により、透明支持体上に直接または他の層を介して塗布することにより形成することができる。二層以上を同時に塗布してもよい。同時塗布の方法については、米国特許第2,761,791号、同第2,941,898号、同第3,508,947号、同第3,526,528号の各明細書および原崎勇次著、「コーティング工学」、253頁、朝倉書店(1973)に記載がある。本願の反射防止膜は、各層の塗布組成物を塗布後、乾燥し、電離放射線または熱により硬化させることが好ましい。電離放射線を用いることが好ましく、紫外線を用いて硬化する場合には、超高圧水銀灯、高圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボンアーク、キセノンアーク、メタルハライドランプ等の光線から発する紫外線等が利用できる。
本発明の画像表示装置は、本発明の反射防止フィルムを備える。
前記画像表示装置としては、液晶表示装置(LCD)、プラズマディスプレイパネル(PDP)、エレクトロルミネッセンスディスプレイ(ELD)や陰極管表示装置(CRT)等が挙げられる。本発明の画像表示装置においては、反射防止フィルムの透明支持体側を画像表示装置の画像表示面に接着して形成されることが好ましい。
(化合物例M5の合成)
以下のスキームにしたがって、本発明の含フッ素アルコール5および重合性含フッ素化合物M5を合成した。
t−ブトキシカリウム(253g)のt−ブタノール(1000ml)溶液にトリメチロールエタン(30g)を加え、さらに2−ブロモペンタン酸(203g)を滴下した。反応液を還流温度で6時間攪拌し、室温まで冷却後、36質量%塩酸水(200ml)およびメタノール(500ml)を加え、不溶物を濾別した。濾液を減圧にて濃縮後、メタノール(1L)および濃硫酸(20ml)を加え、還流温度で5時間攪拌した。減圧にてメタノール(約800ml)を留去後、反応液を酢酸エチル(1.5L)/炭酸水素ナトリウム(100g)/水(1.5L)にゆっくり注いだ。有機層を食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウム上で乾燥した。減圧にて濃縮後、カラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=1/5)で精製することにより化合物3(44g、収率38%)を得た。
原料供給口、フッ素供給口、へリウムガス供給口およびドライアイスで冷却した還流装置を経由してフッ素トラップに接続されている排気口を備えた1000mlテフロン(登録商標)製容器に、クロロフルオロカーボン溶媒(750ml)を入れて、内温30℃にてヘリウムガスを流速100ml/minで30分間吹き込んだ。引き続き20%F2/N2ガスを100ml/minで30分間吹き込んだ後、フッ素流量を200ml/minとし、化合物3(15g)とヘキサフルオロベンゼン(4.35ml)の混合溶液を1.1ml/hで添加した。フッ素流量を100ml/minに下げ、ヘキサフルオロベンゼン(1.3ml)を0.6ml/hで添加し、さらに20%F2/N2ガスを100ml/minで15分間流した。反応器をヘリウムガスで置換した後、メタノール(100ml)を加え、1時間攪拌後、減圧にて溶媒を留去した。濃縮残渣をエーテル/炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、エーテル層を硫酸マグネシウム上で乾燥した。エーテルを留去した後、残渣を2mmHgで蒸留精製することにより、化合物4(10.4g、30%)を得た。
リチウムアルミニウムヒドリド(1.75g)をジエチルエーテル(100ml)に分散し、10℃以下の温度で化合物4(4.8g)をジエチルエーテル(30ml)に溶かして滴下した。反応液を室温にて6時間攪拌し、酢酸エチル(100ml)をゆっくり滴下した。この溶液を、希塩酸水/氷/酢酸エチルにゆっくり注ぎ、不溶物を濾別した。有機層を水および食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥後減圧にて濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=1/2)で精製することにより化合物5(4.2g、95%)を粘稠な油状物として得た。
化合物5(4.0g)および炭酸カリウム(3.4g)のアセトニトリル(50ml)溶液に、10℃以下の温度でアクリル酸クロリド(1.1ml)を滴下した。反応液を室温にて5時間攪拌後、炭酸カリウム(3.4g)およびアクリル酸クロリド(1.1ml)を添加し、さらに20時間攪拌した。反応液を酢酸エチル(200ml)/希塩酸水(200ml)に注ぎ、分液した。有機層を炭酸水素ナトリウム水溶液および食塩水で洗浄後、カラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=1/4)で精製することにより粘稠な油状物として化合物M5(2.8g、61%)を得た。化合物M5のNMR測定の結果は下記のとおりであった。
[1H NMR(CDCl3) δ 4.62〜4.81(m,6H)、5.98(dd、J=10.5,1.2Hz,3H),6.15(dd、J=17.1,10.5Hz,3H),(dd、J=17.1,1.2Hz,3H)]
[19F NMR(CDCl3) δ −63.23(brs,3F),−63.54(d, J=147Hz,3F),−65.90(d,J=147Hz,3F),−80.70(t,J=8.50Hz,9F),−122.9(m,6F),−122.90(m,6F),−126.54(m,6F),−133.39〜−133.48(m,3F)] 上記と同様の方法により前記M1〜M4、M6〜M24の化合物も合成することができる。
(硬化性樹脂組成物の調製)
表1に示す各成分を混合(括弧内は、固形分濃度(質量%)を示す)し、メチルエチルケトンに溶解し、30質量%溶液を調製した後、孔径0.25μmのポリテトラフルオロエチレン製フィルターでろ過して、硬化性樹脂組成物を調製した。
表中のIrg907はチバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製の光重合開始剤イルガキュア907(商品名)を表す。
前述のように調製した、硬化性樹脂組成物をバーコーターを用いてガラス基板上に塗布した。90℃で乾燥した後、紫外線を照射し、さらに、115℃で12分加熱し、その後、室温まで冷却した。紫外線硬化条件は酸素濃度が0.1体積%以下の雰囲気になるように窒素パージしながら240W/cmの空冷メタルハライドランプ(アイグラフィックス(株)製)を用いて、照度600mW/cm2、照射量600mJ/cm2の照射量とした。
このようにして、作製した反射防止膜(試料P−1〜P−9)のユニバーサル硬度、屈折率、および防汚性の評価を行った。結果を表1に示す。比較化合物としては特開2008−106036号公報の実施例で使用した化合物を用いた。
ユニバーサル硬度の評価
(株)フィッシャー・インスツルメンツ社製の微小硬度計(フィッシャースコープH100VP−HUC)を用いて測定した。この際、ダイヤモンド製の四角錘圧子(先端対面角度;136o)を使用し、押し込み深さが1μmを超えない範囲で、適当な試験荷重下での押し込み深さを測定した。ユニバーサル硬度値(HU)は試験荷重をその試験荷重で生じた圧痕の幾何学的形状から計算される表面積で割った値で表される。
アッベ屈折計(アタゴ株式会社製)を用いて測定した。
作製した塗膜の表面に、赤、青、黒の油性マジックで線を書き、室温で24時間放置した後、乾いた布もしくは紙で拭き取ったときの、マジックに対する防汚性のレベルを確認した。判定は次の基準に従った。
全くつかない :○
うっすらと色が残る:△
着色が著しい :×
MEK90質量部に対して、シクロヘキサノン10質量部、部分カプロラクトン変性の多官能アクリレート(DPCA−20、日本化薬(株)製)95質量部、光重合開始剤(イルガキュア184、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製)5質量部、を添加して攪拌した。孔径0.4μmのポリプロピレン製フィルターで濾過してハードコート層用の塗布液(HCL−1)を調製した。
80μmの厚さのトリアセチルセルロースフィルム“TAC−TD80U”{富士フイルム(株)製}をロール形態で巻き出して、直接、上記のハードコート層用塗布液(HCL−1)を、線数180本/in、深度40μmのグラビアパターンを有する直径50mmのマイクログラビアロールとドクターブレードを用いて、グラビアロール回転数30rpm、搬送速度30m/分の条件で塗布し、60℃で150秒乾燥の後、さらに窒素パージ下酸素濃度0.1体積%で160W/cmの「空冷メタルハライドランプ」{アイグラフィックス(株)製}を用いて、放射照度400mW/cm2、照射量70mJ/cm2の紫外線を照射して塗布層を硬化させ、厚さ10.0μmの層を形成し、巻き取った。このようにしてハードコート層(HC−1)を得た。
中空シリカ粒子微粒子ゾル(イソプロピルアルコールシリカゾル、触媒化成工業(株)製CS60−IPA、平均粒子径60nm、シエル厚み10nm、シリカ濃度20質量%、シリカ粒子の屈折率1.31)500質量部に、アクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン20質量部、およびジイソプロポキシアルミニウムエチルアセテート1.5質量部加え混合した後に、イオン交換水9質量部を加えた。60℃で8時間反応させた後に室温まで冷却し、アセチルアセトン1.8質量部を添加し、分散液Aを得た。その後、シリカの含率がほぼ一定になるようにシクロヘキサノンを添加しながら、圧力30Torrで減圧蒸留による溶媒置換を行い、最後に濃度調整により固形分濃度18.2質量%の分散液を得た。得られた分散液のIPA残存量をガスクロマトグラフィーで分析したところ0.5質量%以下であった。
各成分を表2のように混合し、MEKに溶解して固形分濃度6質量%の低屈折率層用塗布液を作製した。
「P−1」: 特開2004−45462号公報に記載の含フッ素共重合体P−3(重量平均分子量約50000)
DPHA: ジペンタエリスリトールペンタアクリレートとジペンタエリスリトールヘキサアクリレートの混合物、日本化薬(株)製
Irg.127: イルガキュア127、重合開始剤(日本チバガイギー(株)製)
RMS−033: メタクリロキシ変性シリコーン(Gelest(株)製)
ZrO2微粒子含有ハードコート剤(デソライトZ7404[屈折率1.72、固形分濃度:60質量%、酸化ジルコニウム微粒子含量:70質量%(対固形分)、酸化ジルコニウム微粒子の平均粒子径:約20nm、溶剤組成:MIBK/MEK=9/1、JSR(株)製])10.0質量部に、ジペンタエリスリトールペンタアクリレートとジペンタエリスリトールヘキサアクリレートの混合物(DPHA)3.0質量部、光重合開始剤(イルガキュア184、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製)0.1質量部、メチルイソブチルケトン86.9.質量部を添加して攪拌した。十分に攪拌ののち、孔径0.4μmのポリプロピレン製フィルターで濾過して中屈折率層用塗布液Aを調製した。
ZrO2微粒子含有ハードコート剤(デソライトZ7404[屈折率1.72、固形分濃度:60質量%、酸化ジルコニウム微粒子含量:70質量%(対固形分)、酸化ジルコニウム微粒子の平均粒子径:約20nm、溶剤組成:MIBK/MEK=9/1、JSR(株)製])15.0質量部に、メチルイソブチルケトン85.0質量部を添加して攪拌した。孔径0.4μmのポリプロピレン製フィルターで濾過して高屈折率層用塗布液Aを調製した。
ハードコート層(HC−1)の上に、上記低屈折率層用塗布液Ln−1〜Ln−8を用い、低屈折率層膜厚が95nmになるように調節して、マイクログラビア塗工方式で反射防止フィルム試料NO.1〜NO.8を作製した。
ハードコート層(HC−1)の上に、上記中屈折率層用塗布液Aを用いて中屈折率層膜厚が60nmとなるように調節してマイクログラビア塗工方式で中屈折率層を塗布した後、その上に高屈折率層用塗布液Aを用いて高屈折率層膜厚が112nmとなるように調節してマイクログラビア塗工方式で高屈折率層を塗布した後、最後に低屈折率層用塗布液Ln−2を用いて低屈折率層膜厚が90nmとなるように低屈折率層を設け、反射防止フィルム試料NO.9を作成した。低屈折率層の塗工条件は反射防止フィルム試料1〜8と同様とした。
上記の反射防止フィルム試料を用いて以下の評価を行った。
ラビングテスターを用いて、以下の条件でこすりテストを行うことで、耐擦傷性の指標とした。
評価環境条件:25℃、60%RH
こすり材:スチールウール(日本スチールウール(株)製、ゲレードNo.0000)
試料と接触するテスターのこすり先端部(1cm×1cm)に巻いて、バンド固定。
移動距離(片道):13cm、
こすり速度:13cm/秒、
荷重:500g/cm2、
先端部接触面積:1cm×1cm、こすり回数:20往復。
擦り終えた試料の裏側に油性黒インキを塗り、こすり部分の傷を反射光で目視観察し、以下の基準で評価した。評価結果を表3に示した。
A :非常に注意深く見ても、全く傷が見えない。
B :非常に注意深く見ると僅かに弱い傷が見える。
C :弱い傷が見える。
D :中程度の傷が見える。
E :一目見ただけで分かる傷がある。
フィルムをガラス面上に粘着剤で固定し、25℃60RH%の条件下で黒マジック「マッキー極細(商品名:ZEBRA製)」のペン先(細)にて直径5mmの円形を3周書き込み、5秒後に10枚重ねに折り束ねたベンコット(商品名、旭化成(株))でベンコットの束がへこむ程度の荷重で20往復拭き取る。マジック痕が拭き取りで消えなくなるまで前記の書き込みと拭き取りを前記条件で繰り返し、拭き取りできた回数により防汚性を評価した。評価結果を表3に示した。消えなくなるまでの回数は5回以上であることが好ましく、10回以上であることが更に好ましい。
鏡面反射率の測定は、分光光度計“V−550”[日本分光(株)製]にアダプター“ARV−474”を装着して、380〜780nmの波長領域において、入射角5°における出射角−5゜の鏡面反射率を測定し、450〜650nmの平均反射率を算出し、反射防止性を評価した。評価結果を表3に示した。
これに対し、本発明の重合性含フッ素化合物(M1,M5,M15,M17,M20)を用いた塗膜および反射防止フィルムは、フッ素含率が高く、且つ、重合性基を多く含み、低屈折率および低反射率でありながら、優れた硬度、耐擦傷性、および防汚性を兼ね備えていた。また、本発明の化合物の中では、フッ素含率が高いほど反射率の観点で有利であること、および、1分子中に含まれる重合性基の数が多いほど硬度、耐擦傷性の観点で有利であった。
(塗布液の作製)
オルトチタン酸エチル(0.05g)およびアセチルアセトン(0.044g)のエタノール(30ml)溶液を室温にて10分間撹拌した後、水(0.01ml)を加え、さらに室温にて1時間撹拌し、触媒液を調製した。
この溶液に前記重合性含フッ素化合物M18(0.5g)のメチルエチルケトン(25ml)溶液および水(0.75ml)を加え、室温にて4時間撹拌し、一晩静置することにより溶液Aを作成した。
溶液A 150μlを5cm×5cmのガラス板にスピンコート(回転数:2000rpm、回転時間:20s)し、150℃で30分間加熱し、処理基材Aを作成した。
(屈折率の評価)
アッベ屈折計(アタゴ株式会社製)を用いて屈折率を測定したところ、1.41であった。
(防汚性の評価)
実施例3と同様の方法により防汚性を評価したところ、結果は12であった。
(耐擦傷性の評価)
日本スチールウール社製スチールウール#0000を用いて、200g/cm2の荷重で10往復擦ったあとの表面の様子を目視にて調べたところ、傷は認められなかった。
上記本発明の反射防止フィルム(試料NO.1,2,4および6)をそれぞれ用いて、画像表示装置を作製した。それらの画像表示装置はいずれも外光の反射によるコントラスト低下や像の映り込みを防止しつつ、かつ表面強度に優れるものであった。
2 透明支持体
3 ハードコート層
5 低屈折率層
6 反射防止膜
7 中屈折率層
8 高屈折率層
Claims (15)
- 下記一般式(I)で表されることを特徴とする重合性含フッ素化合物。
[一般式(I)中、Rfは少なくとも炭素原子およびフッ素原子を含み、酸素原子および水素原子のうち少なくとも1種を含んでもよい、鎖状または環状のa価の有機基を表す。Rf1は少なくとも炭素原子およびフッ素原子を含み、酸素原子および水素原子のうち少なくとも1種を含んでもよい、鎖状または環状の1価の有機基を表す。複数存在するRf1は各々同一でも異なっていても良い。Rf2は少なくとも炭素原子およびフッ素原子を含み、酸素原子および水素原子のうち少なくとも1種を含んでもよい、鎖状または環状の1価の有機基またはフッ素原子を表す。複数存在するRf2は各々同一でも異なっていても良い。ただし、一般式(I)におけるa個存在するユニットのうち少なくとも1つのユニットにおけるRf1とRf2の炭素数の合計は3以上である。Aは単結合または上記一般式(II)で表される2価の連結基を表す。複数存在するAは各々同一でも異なっていても良い。一般式(I)および一般式(II)において、Qは重合性基または水素原子を表す。複数存在するQは各々同一でも異なっていても良い。ただし、一般式(I)および一般式(II)におけるQのうち少なくとも1つは重合性基を表す。aは2〜20の整数を表し、b、cはそれぞれ独立に0〜100の整数を表す。] - 前記一般式(I)または(II)におけるQのうち少なくとも1つが−COC(R0)=CH2、アリル基、エポキシアルキレン基、−(CH2)xSi(W)3、−(CH2)yNCOまたは−(CH2)zCN(ここで、R0は水素原子、ハロゲン原子または置換基を有してよいアルキル基を表す。Wはアルコキシ基または水酸基を表す。x、yおよびzはそれぞれ1以上の整数を表す。3個のWは互いに同一でも異なってもよい。)であることを特徴とする請求項1に記載の重合性含フッ素化合物。
- 前記一般式(I)において、前記Qが−COC(R)=CH2(ここで、Rは水素原子、フッ素原子、メチル基またはトリフルオロメチル基を表す。)であることを特徴とする請求項1に記載の重合性含フッ素化合物。
- 前記一般式(I)において、前記aが3〜6の整数であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の重合性含フッ素化合物。
- 前記一般式(I)において、全てのAが単結合であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の重合性含フッ素化合物。
- 前記一般式(I)において、前記Rf1が酸素原子を含んでもよい炭素数3以上のペルフルオロアルキル基であり、前記Rf2がフッ素原子であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の重合性含フッ素化合物。
- 前記一般式(I)において、前記Rfが実質的に炭素原子とフッ素原子、または炭素原子とフッ素原子と酸素原子のみから構成される3価から6価の有機基であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の重合性含フッ素化合物。
- 請求項1〜8のいずれかに記載の重合性含フッ素化合物を少なくとも1種含有する硬化性樹脂組成物を硬化した低屈折率層を有することを特徴とする反射防止膜。
- 請求項1〜8のいずれかに記載の重合性含フッ素化合物および無機酸化物微粒子を含有する硬化性樹脂組成物を硬化した低屈折率層を有することを特徴とする反射防止膜。
- 前記無機酸化物微粒子が中空シリカ微粒子であることを特徴とする請求項10に記載の反射防止膜。
- 透明支持体上に請求項9〜11のいずれかに記載の反射防止膜が設けられたことを特徴とする反射防止フィルム。
- 請求項12に記載の反射防止フィルムを備えたことを特徴とする画像表示装置。
- 下記一般式(IV)で表されることを特徴とする含フッ素アルコール。
[一般式(IV)中、Rfは少なくとも炭素原子およびフッ素原子を含み、酸素原子および水素原子のうち少なくとも1種を含んでもよい、鎖状または環状のa価の有機基を表す。Rf1は少なくとも炭素原子およびフッ素原子を含み、酸素原子および水素原子のうち少なくとも1種を含んでもよい、鎖状または環状の1価の有機基を表す。複数存在するRf1は各々同一でも異なっていてもよい。Rf2は少なくとも炭素原子およびフッ素原子を含み、酸素原子および水素原子のうち少なくとも1種を含んでもよい、鎖状または環状の1価の有機基またはフッ素原子を表す。複数存在するRf2は各々同一でも異なっていてもよい。Aは単結合または上記一般式(V)で表される2価の連結基を表す。複数存在するAは各々同一でも異なっていてもよい。aは2〜20の整数を表し、一般式(V)中、b、cはそれぞれ独立に0〜100の整数を表す。]
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