JP2010051935A - 活性炭フィルタ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸着濃縮装置に供給される排気中に含まれる揮発性有機化合物の濃度を安定化できる技術を提供すること。
【解決手段】揮発性有機化合物が発生する所定ゾーン111から排出された排気が通過するフィルタ装置本体510を有し、フィルタ装置本体510は、所定ゾーン111から排出された排気中に含まれる揮発性化合物のうちの一部を吸着して保持すると共に、該排気中に含まれる揮発性化合物の濃度が低い場合には、吸着されて保持された揮発性化合物の一部を放出する機能を有する活性炭カートリッジ530を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、活性炭フィルタ装置に関する。
従来、車体の塗装を行う塗装設備では、塗装の際に塗装ゾーンから排出される排気中に含まれる揮発性有機化合物(以下、VOCともいう)を処理するVOC処理システムが採用されている。例えば、特許文献1には、塗装ゾーンのようなVOCが発生する所定ゾーンから排出されたVOCを含む排気を回収し、内燃機関の燃焼用空気として利用する手法が提案されている。
特開2007−177779号公報
特許文献1で提案された手法では、排気中に含まれるVOCは、ゼオライト等を含んで構成される吸着濃縮装置により吸着されて濃縮される。これにより、排気中に含まれるVOCは除去されて、排気は清浄化される。また、吸着濃縮装置で吸着されて濃縮されたVOCは、再生装置で脱着されて内燃機関の燃焼用空気として用いられる。
しかしながら、この手法では、排気中に含まれるVOC濃度が高い場合には、吸着濃縮装置が排気中のVOCを十分に除去できず、排気を清浄化できないという問題があった。
また、排気中に含まれるVOC濃度が低い場合には、吸着濃縮装置で吸着されるVOCの量が減少するため、内燃機関に供給する燃焼用空気が不足してしまうという問題があった。
本発明は以上のような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、吸着濃縮装置に供給される排気中に含まれる揮発性有機化合物の濃度を安定化できる技術を提供することにある。
本発明者らは、VOCが発生する所定ゾーンから排出される排気を、活性炭フィルタ装置を介して吸着濃縮装置に供給することにより、上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明の活性炭フィルタ装置は、揮発性有機化合物が発生する所定ゾーンから排出された排気が通過するフィルタ装置本体を有し、前記フィルタ装置本体は、前記所定ゾーンから排出された排気中に含まれる揮発性化合物のうちの一部を吸着して保持すると共に、該排気中に含まれる揮発性化合物の濃度が低い場合には、吸着されて保持された揮発性化合物の一部を放出する機能を有する活性炭カートリッジを備える。
この発明によれば、排気中に含まれる揮発性有機化合物(以下、VOC)のうちの一部は、活性炭カートリッジに吸着されて保持される。よって、高濃度のVOCを含む排気が排出された場合でも、活性炭フィルタ装置がVOCの一部を吸着して保持するので、吸着濃縮装置に供給される排気中に含まれるVOCの濃度を低減できる。
また、活性炭フィルタ装置に導入される排気中に含まれるVOCの濃度が低い場合には、活性炭カートリッジに吸着されて保持されたVOCの一部が放出されて吸着濃縮装置に供給される。よって、活性炭フィルタ装置に導入される排気中に含まれるVOCの濃度が低い場合でも、吸着濃縮装置に供給される排気中に含まれるVOCの濃度を所定の範囲に維持できる。
このように、この発明によれば、吸着濃縮装置に供給される排気中に含まれるVOCの濃度を安定化できる。
また、前記フィルタ装置本体は、前記所定ゾーンから排出された排気の流路に配置される筐体と、前記筐体の内部に、高さ方向に所定間隔をあけて多段に積層配置された複数の活性炭カートリッジと、隣り合う2つの前記活性炭カートリッジの間にそれぞれ配置され前記排気の流れ方向に向けて下方に傾斜した複数の仕切り板と、を備えることが好ましい。
この発明によれば、複数の活性炭カートリッジを高さ方向に所定間隔をあけて多段に積層配置し、隣り合う2つの活性炭カートリッジの間にそれぞれ仕切り板を設けた。
ここで、所定ゾーンから排出されて活性炭フィルタ装置に導入された排気は、先ず、高さ方向に隣り合う2つの活性炭カートリッジの間にそれぞれ形成された複数の隙間に進入する。これら複数の隙間には、それぞれ流れ方向に向けて下方に傾斜した仕切り板が配置されているので、これらの隙間に進入した排気は、仕切り板に導かれてこの仕切り板の下方に配置された活性炭カートリッジの上面側から導入され、この活性炭カートリッジの底面側から排出される。これにより、活性炭フィルタ装置を通過する排気と活性炭カートリッジとの接触面積を広くできるので、活性炭カートリッジによるVOCの吸着効率を向上できる。
また、VOCは、空気よりも比重が大きい。
そこで、本発明では、仕切り板を、排気の流れ方向に向けて下方に傾斜させた。これにより、排気は、仕切り板に導かれて、この仕切り板の下方に配置された活性炭カートリッジの上面から底面に向けて通過する。よって、空気よりも比重の大きいVOCを活性炭カートリッジに効果的に吸着して保持できる。
また、前記筐体は、前記流路の幅方向中央部に、該排気の導入方向に対して略垂直に配置される第1本体部と、前記第1本体部の幅方向の両端部から下流側に延び、且つ、該第1本体部に略垂直に配置される一対の第2本体部と、前記一対の第2本体部それぞれの先端部から外方に延び、且つ、該一対の第2本体部それぞれに略垂直に配置される一対の第3本体部と、を備えることが好ましい。
この発明によれば、筐体を、第1本体部と、第2本体部と、第3本体部とを含んで構成した。これにより、活性炭フィルタ装置に導入された排気は、排気の導入方向に対して略垂直に配置される第1本体部及び第3本体部から進入すると共に、第1本体部及び第3本体部に略垂直に配置される第2本体部からも進入する。よって、活性炭フィルタ装置に導入された排気が多方向から進入するので、排気が活性炭フィルタ装置を通過する速度を低下でき、VOCの吸着効率を向上できる。
また、前記フィルタ装置本体が所定間隔をあけて複数配置されていることが好ましい。
この発明によれば、フィルタ装置本体を複数配置した。これにより、活性炭フィルタ装置によるVOCの保持容量を増加できるので、吸着濃縮装置に供給する排気中に含まれるVOC濃度をより安定化できる。
また、前記複数の活性炭カートリッジは、前記筐体に着脱自在に構成されていることが好ましい。
この発明によれば、複数の活性炭カートリッジそれぞれを筐体に着脱自在に構成した。よって、複数の活性炭カートリッジのうち交換を要する活性炭カートリッジのみを交換できるので、活性炭フィルタ装置のメンテナンスを容易に行える。
また、前記複数の活性炭カートリッジの底面部には、前記排気の流通量を調節する調節機構が設けられていることが好ましい。
この発明によれば、活性炭カートリッジの底面部に、排気の流通量を調節する調節機構を設けた。これにより、調節機構を調整することで、活性炭カートリッジに吸着して保持されたVOCの放出量を調整できる。よって、吸着濃縮装置に供給する排気中に含まれるVOCの濃度をより安定化できる。
本発明の活性炭フィルタ装置によれば、吸着濃縮装置に供給される排気中に含まれるVOCの濃度を安定化できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の活性炭フィルタ装置500を備えた塗装設備100の構成を示す図である。
塗装設備100は、被塗装物としての自動車の車体の塗装を行う設備であり、被塗装物に対して塗装を施す塗装システム110と、この塗装システム110から排出された排気中に含まれるVOCを除去するVOC除去システム120と、このVOC除去システム120によってVOCが除去された排気を塗装システム110内に導いてリサイクルするリサイクルシステム130と、を備える。
塗装システム110は、被塗装物の搬送方向に沿って配置された所定ゾーンとしての複数の塗装ゾーン111と、これら複数の塗装ゾーン111に、空気を空調して供給する空気供給装置112と、空調された空気が流通する空気供給路113と、複数の塗装ゾーン111で塗装が施された被塗装物を乾燥する乾燥炉114と、を備える。
空気供給装置112は、複数の塗装ゾーン111の上方に配置され、リサイクルシステム130から供給される空気を、空気供給路113を通じて複数の塗装ゾーン111それぞれに供給する。
塗装ゾーン111は、空気供給路113を通じて空気供給装置112から供給された空気を拡散させて速度を下げ、圧力を高める静圧室111Aと、この静圧室111Aの下面を一旦塞ぎ、空気を下向きの流れにして下方へ吐出させる上部整流板111Bと、この上部整流板111Bの下方に位置する塗装室111Cと、この塗装室111C内に配置され、被塗装物を塗装する塗装ロボット111Dと、この塗装室111Cの下方に配置される排気供給路115と、を備える。
塗装ゾーン111では、被塗装物に対して、塗装ロボット111Dにより塗装が施される。これにより、塗装ゾーン111内の空気には、塗装の際に発生したVOCや塗料ミストや塗料かす等が含まれることとなる。
空気供給装置112から塗装ゾーン111に供給された空気は、排気ファン(図示せず)によって排気供給路115から排出される。
VOC除去システム120は、排気供給路115から排出された排気が通過するフィルタ装置400と、このフィルタ装置400の下流に設けられフィルタ装置400を通過した排気が通過する活性炭フィルタ装置500と、この活性炭フィルタ装置500の下流に設けられ活性炭フィルタ装置500を通過した排気中に含まれるVOCを吸着して濃縮する吸着濃縮装置200と、この吸着濃縮装置200で吸着されて濃縮されたVOCを燃焼除去する蓄熱燃焼装置300と、を備える。
フィルタ装置400は、塗装システム110から排出された排気の流路上に配置されており、複数の塗装ゾーン111及び乾燥炉114から排出された排気中に含まれる塗料ミストや塗装かす等を除去する。
活性炭フィルタ装置500は、塗装システム110から排出された排気中に含まれるVOCの一部を吸着したり、この吸着したVOCの一部を放出したりして、活性炭フィルタ装置500の下流側に設けられた吸着濃縮装置200に供給される排気中のVOC濃度を調整する。この活性炭フィルタ装置500の詳細については、後述する。
吸着濃縮装置200は、円筒状であり、VOC吸着剤としてのゼオライトを含んで構成される。活性炭フィルタ装置500を通過した排気は、この吸着濃縮装置200を通過することで、VOCが吸着されて除去される。
吸着濃縮装置200を通過してVOCが除去された排気は、リサイクルシステム130により塗装システム110に供給される。また、この排気の一部は、上述のフィルタ装置400にも供給される。
蓄熱燃焼装置300は、吸着濃縮装置200で吸着されて濃縮されたVOCを燃焼除去する。蓄熱燃焼装置300には、吸着濃縮装置200に吸着されて濃縮されたVOCが、高温ガスによって脱着されて供給される。吸着濃縮装置200に吸着されたVOCの脱着には、VOCの燃焼除去の際に発生する高温ガスの一部が配管310を介して供給されて利用される。また、この高温ガスの一部は、リサイクルシステム130により塗装システム110に供給される。
リサイクルシステム130は、吸着濃縮装置200を通過した排気を塗装システム110に供給する排気供給管710と、蓄熱燃焼装置300でのVOCの燃焼除去の際に発生する高温ガスの一部を塗装システム110に供給する高温ガス供給管720と、塗装システム110に外気を供給可能な外気供給手段810と、を備える。
排気供給管710及び高温ガス供給管720には、それぞれ、これらの管内を流通する排気及び高温ガスを管外に放出可能なダンパ装置600が設けられている。
以上の塗装設備100によれば、塗装システム110から排出された排気は、VOC除去システム120により塗料ミストや塗料かすやVOCが除去された後に、リサイクルシステム130によって再度塗装システム110に供給される。
次に、活性炭フィルタ装置500について説明する。
図2は、活性炭フィルタ装置500の構成を示す平面図である。図3は、図2のX−X線断面図である。
活性炭フィルタ装置500は、上述したように、この活性炭フィルタ装置500の下流側に設けられた吸着濃縮装置200に供給される排気中のVOC濃度を調整する。
活性炭フィルタ装置500は、フィルタ装置400の下流側に設けられており、フィルタ装置400を通過した排気の流路590に配置された2つのフィルタ装置本体510を備える。2つのフィルタ装置本体510は、流路590の上流側及び下流側に、互いに所定間隔をあけて配置されている。
フィルタ装置本体510は、筐体520と、この筐体520の内部に配置される複数の活性炭カートリッジ530と、この筐体520の内部に配置される複数の仕切り板540と、を備える。
複数の活性炭カートリッジ530は、筐体520の内部に、それぞれ、高さ方向に所定間隔をあけて多段に積層配置されて収容される。より具体的には、複数の活性炭カートリッジ530は、それぞれ、略直方体形状を有しており、筐体520の幅方向に複数列配置されると共に、筐体520の高さ方向にも複数段配置されている。
複数の仕切り板540は、高さ方向に隣り合う2つの活性炭カートリッジ530の間に形成される隙間にそれぞれ配置される。これら複数の仕切り板540は、排気の流れ方向に向けて下方に傾斜している。
ここで、排気の流れ方向とは、排気が筐体520を通過する場合の排気の通過方向を示す。
筐体520は、第1本体部521と、一対の第2本体部522と、一対の第3本体部523と、を備える。
第1本体部521は、フィルタ装置400を通過した排気の流路590の幅方向中央部に、排気の導入方向(図2中a方向)に対して略垂直に配置されている。
一対の第2本体部522は、第1本体部521の幅方向の両端部から流路590の下流側に延び、且つ、この第1本体部521に略垂直に配置されている。
一対の第3本体部523は、一対の第2本体部522それぞれの先端部から外方に延び、且つ、一対の第2本体部522それぞれに略垂直に配置されている。
このように、流路590には、2つの筐体520(フィルタ装置本体510)が上流側に向けて凸字状に配置されている。
これにより、活性炭フィルタ装置500は、流路590の全域を覆っている。
図4(a)は、活性炭カートリッジ530の平面図であり、図4(b)は、活性炭カートリッジ530の底面図である。図5は、底面部に調節機構531が設けられた活性炭カートリッジ530の底面図である。
活性炭カートリッジ530は、底面部及び側面部が網状部材から構成されるカートリッジ本体534に活性炭535が充填されて形成されている。このカートリッジ本体534には取手536が設けられている。
また、図5に示すように、複数の活性炭カートリッジ530のうちの所定の活性炭カートリッジ530の底面部には、この活性炭カートリッジ530を通過する排気の流通量を調節する調節機構531が設けられている。
調節機構531は、略同形の2枚の板状部材532,533から構成されており、この2枚の板状部材532,533で活性炭カートリッジ530の底面部を覆っている。2枚の板状部材532,533のうちの一方の板状部材532は、他方の板状部材533側にスライド可能に構成されており、この一方の板状部材532をスライドされることにより活性炭カートリッジ530の底面部の開放される面積を調整可能となっている。
複数の活性炭カートリッジ530は、筐体520に着脱自在に構成されている。具体的には、第1本体部521及び一対の第3本体部523に収容配置される複数の活性炭カートリッジ530は、上流側から筐体520に取り付け及び取り外しが可能に構成されている(図3の2点鎖線部分参照)。また、一対の第2本体部522に収容配置される複数の活性炭カートリッジ530は、外側(流路590の側壁側)から筐体520に取り付け及び取り外しが可能に構成されている。
次に、活性炭フィルタ装置500における排気の流れについて説明する。
フィルタ装置400を通過した排気が活性炭フィルタ装置500に導入されると、導入部410から導入された排気は、先ず、上流側に配置されたフィルタ装置本体510に到達する。そして、筐体520の内部の高さ方向に隣り合う2つの活性炭カートリッジ530の間にそれぞれ形成された複数の隙間に進入する。これら複数の隙間には、それぞれ流れ方向に向けて下方に傾斜した仕切り板540が配置されているので、これらの隙間に進入した排気は、仕切り板540に導かれてこの仕切り板540の下方に配置された活性炭カートリッジ530の上面側から導入され、この活性炭カートリッジ530の底面側から排出される。
これにより、排気中に含まれるVOCのうちの一部は、活性炭カートリッジに吸着されて一時的に保持される。また、活性炭フィルタ装置500に導入される排気中に含まれるVOCの濃度が低い場合には、活性炭カートリッジ530に吸着されて保持されたVOCの一部は排気中に放出される。
また、これら複数の活性炭カートリッジ530により、吸着濃縮装置200で使用されるゼオライトのVOC吸着能を妨げる物質が除去される。
複数の活性炭カートリッジ530のうち所定の活性炭カートリッジ530の底面部には、調節機構531が設けられている。
底面部に調節機構531が設けられている活性炭カートリッジ530では、2枚の板状部材532,533で底面部が覆われた状態では、排気は、この底面部が覆われた活性炭カートリッジ530を通過しないので、この活性炭カートリッジ530に吸着して保持されたVOCは、排気中には放出されない。
一方、2枚の板状部材532,533のうちの一方の板状部材532をスライドさせて、底面部の一部が開放された状態では、排気は、底面部の開放された部分を通過できるので、この活性炭カートリッジに吸着して保持されたVOCの一部は、放出される。
このように、底面部に調節機構531が設けられた活性炭カートリッジ530では、2枚の板状部材532,533を開閉させて底面部の開放された部分の面積を調整することで、この活性炭カートリッジ530に吸着されて保持されたVOCの放出量を調整できる。
フィルタ装置本体510に到達した排気は、筐体520を構成する第1本体部521及び一対の第3本体部523からは、導入された排気の流れ方向(図2中a方向)に沿って進入して活性炭カートリッジ530を通過する。
一方、一対の第2本体部522からは、排気は、導入された排気の流れ方向に略直交する方向(図2中b方向)に向かって進入して活性炭カートリッジ530を通過する。
上流側に配置されたフィルタ装置本体510を通過した排気は、次に、下流側に配置されたフィルタ装置本体510に到達する。下流側に配置されたフィルタ装置本体510においては、排気は、上流側に配置されたフィルタ装置本体510を通過する場合と同様の態様で、この下流側に配置されたフィルタ装置本体510を通過する。
下流側に配置されたフィルタ装置本体510を通過した排気は、次に、吸着濃縮装置200に供給される。
以上の活性炭フィルタ装置500によれば、以下の効果を奏する。
複数の活性炭カートリッジ530を高さ方向に所定間隔をあけて多段に積層配置し、隣り合う2つの活性炭カートリッジ530の間にそれぞれ仕切り板540を設けた。
これにより、フィルタ装置400から排出されて活性炭フィルタ装置500に導入された排気は、仕切り板540に導かれてこの仕切り板540の下方に配置された活性炭カートリッジ530の上面側から導入され、この活性炭カートリッジ530の底面側から排出される。よって、排気中に含まれるVOCのうちの一部は、活性炭カートリッジ530に吸着されて保持されるので、高濃度のVOCを含む排気が排出された場合でも、吸着濃縮装置200に供給される排気中に含まれるVOCの濃度を低減できる。
また、活性炭フィルタ装置500に導入される排気中に含まれるVOCの濃度が低い場合には、活性炭カートリッジ530に吸着されて一時的に保持されたVOCの一部が放出されて吸着濃縮装置200に供給される。よって、活性炭フィルタ装置500に導入される排気中に含まれるVOCの濃度が低い場合でも、吸着濃縮装置200に供給される排気中に含まれるVOCの濃度を所定の範囲に維持できる。
このように、この発明によれば、吸着濃縮装置200に供給される排気中に含まれるVOCの濃度を安定化できる。
また、活性炭フィルタ装置500を通過する排気と活性炭カートリッジ530との接触面積を広くできるので、活性炭カートリッジ530によるVOCの吸着効率を向上できる。
また、仕切り板540を、排気の流れ方向に向けて下方に傾斜させた。これにより、排気は、仕切り板540に導かれて、この仕切り板540の下方に配置された活性炭カートリッジ530の上面から底面に向けて通過する。よって、空気よりも比重の大きいVOCを活性炭カートリッジ530に効果的に吸着して保持できる。
また、筐体520を、第1本体部521と、第2本体部522と、第3本体部523とを含んで構成した。これにより、活性炭フィルタ装置500に導入された排気は、排気の流れ方向に対して略垂直に配置される第1本体部521及び第3本体部523から進入すると共に、第1本体部521及び第3本体部523に略垂直に配置される第2本体部522からも進入する。よって、活性炭フィルタ装置500に導入された排気が多方向から進入するので、排気が活性炭フィルタ装置500を通過する速度を低下でき、VOCの吸着効率を向上できる。
また、フィルタ装置本体510を、排気の流れ方向に2つ配置した。これにより、活性炭フィルタ装置500によるVOCの保持容量を増加できるので、吸着濃縮装置200に供給する排気中に含まれるVOC濃度をより安定化できる。
また、複数の活性炭カートリッジ530それぞれを筐体520に着脱自在に構成した。これにより、複数の活性炭カートリッジ530のうち交換を要する活性炭カートリッジ530のみを交換できるので、活性炭フィルタ装置500のメンテナンスを容易に行える。
また、複数の活性炭カートリッジ530のうちの所定の活性炭カートリッジ530の底面部に、排気の流通量を調節する調節機構531を設けた。これにより、調節機構531を調整することで、活性炭カートリッジ530に吸着して保持されたVOCの放出量を調整できる。よって、吸着濃縮装置200に供給する排気中に含まれるVOCの濃度をより安定化できる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、本実施形態では、流路590にフィルタ装置本体510を2つ配置したが、これに限らず、フィルタ装置本体510を1つのみ配置してもよく、また、3つ以上のフィルタ装置本体510を配置してもよい。
また、本実施形態では、活性炭カートリッジ530を、筐体520の幅方向に複数列配置したが、これに限らない。即ち、活性炭カートリッジの幅方向の長さを、筐体の幅方向の長さと略同一に構成して、この活性炭カートリッジを筐体の高さ方向に多段に積層配置してもよい。
また、本実施形態では、本発明の活性炭カートリッジ530を、自動車の車体に塗装を施す塗装設備に適用したが、これに限らない。即ち、本発明の活性炭カートリッジ530を、冷蔵庫や洗濯機等の家電に塗装を施す塗装設備に適用してもよく、また、紙等の媒体にインクを転写する印刷設備に適用してもよい。
本発明の活性炭フィルタ装置を備えた塗装設備の構成を示す図である。 活性炭フィルタ装置の構成を示す平面図である。 図2のX−X線断面図である。 図4(a)は、活性炭カートリッジの平面図であり、図4(b)は、底面図である。 底面部に調節機構が設けられた活性炭カートリッジの底面図である。
符号の説明
100 塗装設備
110 塗装システム
111 塗装ゾーン(所定ゾーン)
120 VOC除去システム
130 リサイクルシステム
200 吸着濃縮装置
300 蓄熱燃焼装置
400 フィルタ装置
500 活性炭フィルタ装置
510 フィルタ装置本体
520 筐体
521 第1本体部
522 第2本体部
523 第3本体部
530 活性炭カートリッジ
531 調節機構
540 仕切り板
590 流路

Claims (6)

  1. 揮発性有機化合物が発生する所定ゾーンから排出された排気が通過するフィルタ装置本体を有し、
    前記フィルタ装置本体は、
    前記所定ゾーンから排出された排気中に含まれる揮発性化合物のうちの一部を吸着して保持すると共に、該排気中に含まれる揮発性化合物の濃度が低い場合には、吸着されて保持された揮発性化合物の一部を放出する機能を有する活性炭カートリッジを備えることを特徴とする活性炭フィルタ装置。
  2. 前記フィルタ装置本体は、前記所定ゾーンから排出された排気の流路に配置される筐体を更に備え、
    前記活性炭カートリッジは、前記筐体の内部に、高さ方向に所定間隔をあけて多段に積層配置されており、
    隣り合う2つの前記活性炭カートリッジの間には、前記排気の流れ方向に向けて下方に傾斜した複数の仕切り板がそれぞれ配置されることを特徴とする請求項1記載の活性炭フィルタ装置。
  3. 複数の前記活性炭カートリッジの底面部には、前記排気の流通量を調節する調節機構が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の活性炭フィルタ装置。
  4. 前記筐体は、前記流路の幅方向中央部に、前記排気の導入方向に対して略垂直に配置される第1本体部と、
    前記第1本体部の幅方向の両端部から下流側に延び、且つ、該第1本体部に略垂直に配置される一対の第2本体部と、
    前記一対の第2本体部それぞれの先端部から外方に延び、且つ、該一対の第2本体部それぞれに略垂直に配置される一対の第3本体部と、を備えることを特徴とする請求項2記載の活性炭フィルタ装置。
  5. 前記フィルタ装置本体が所定間隔をあけて複数配置されていることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の活性炭フィルタ装置。
  6. 複数の前記活性炭カートリッジは、前記筐体に着脱自在に構成されていることを特徴とする請求項2記載の活性炭フィルタ装置。
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