JP2010051107A - 電源装置 - Google Patents

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Noriyuki Shinozuka
典之 篠塚
Claudio Y Inaba
ユウジ イナバ クラウジオ
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Abstract

【課題】安価で簡易な回路構成で、精度良く短絡保護できる電源装置を提供すること。
【解決手段】電源装置1は、1次コイルT1および2次コイルT2を有するトランスTと、1次コイルT1に接続されたSWトランジスタ3と、PWM制御によりSWトランジスタ3を駆動するPWM制御回路7と、2次コイルT2に接続された整流回路4と、SWトランジスタ3に接続されたシャント抵抗5と、を備える。電源装置1は、さらに、シャント抵抗5に接続されたカップリングコンデンサ62a,62bと、これらカップリングコンデンサ62a,62bに接続された比較器65と、を備え、PWM制御回路7は、比較器65の出力に基づいてSWトランジスタ3の駆動を停止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電源装置に関する。詳しくは、短絡保護機能を有するフライバック式の電源装置に関する。
フライバック式の電源装置は、スイッチング素子をオンにすることでトランスの1次コイルに通電し、コアにエネルギーを蓄えた後、スイッチング素子をオフにすることでこのコアに蓄えられたエネルギーを2次コイルから放出し、さらに、整流ダイオードおよび出力平滑コンデンサからなる整流回路を介して直流電圧を出力する。
このような電源装置において負荷に短絡が発生した場合、電源装置を構成する回路に過電流が流れてしまい破損するおそれがある。そこで、例えば特許文献1には、スイッチング素子に電流検出用抵抗を接続し、この電流検出用抵抗を流れる電流に基づいてスイッチング素子の動作を制御することで電源装置を保護する方法が提案されている。
より具体的には、この保護方法では、トランスの2次側にスイッチング素子のPWM制御集積回路に直流電圧を供給するための補助電源用コイルを設け、この直流電圧を分圧することにより、2次側電流の基準電圧を設定する。さらに、電流検出用抵抗における電圧降下が、上述の基準電圧よりも大きい場合には、1次側電圧を低下させるようにスイッチング素子の動作を制御することにより、2次側電圧および電流を連続して減少させる。これにより、2次側の短絡による過電流から、2次側に接続された電子機器や電源装置の焼損を防止できる。このように、従来では、フィードバック巻線や3次巻線を設け、2次側の出力をフィードバックしてスイッチング素子のPWM制御が行われる。
特開平5−130773号公報
ところで、フライバック式の電源装置において、入力電流は入力電圧に対し反比例の特性がある。すなわち、入力電圧が高くなると入力電流は小さくなり、入力電圧が低くなると入力電流は大きくなる。このため、入力電圧が変わると、電流検出用抵抗を流れる検出電流の比較値も変わるため、電源装置の短絡保護を精度良く行うことが困難である。
そこで、入力電圧および入力電流の双方を検出する電力監視回路を用いることにより、精度の高い保護回路を構成することが考えられる。しかしながら、この場合、電力監視回路は回路構成が複雑であり、電源装置が高価になるおそれがある。
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、安価で簡易な回路構成で、精度良く短絡保護できる電源装置を提供することを目的とする。
本発明の電源装置は、1次コイル(例えば、後述の1次コイルT1)および2次コイル(例えば、後述の2次コイルT2)を有するトランス(例えば、後述のトランスT)と、前記1次コイルに接続されたスイッチング素子(例えば、後述のSWトランジスタ3)と、PWM制御により前記スイッチング素子を駆動する制御装置(例えば、後述のPWM制御回路7)と、前記2次コイルに接続された整流回路(例えば、後述の整流回路4)と、前記スイッチング素子に接続された電流検出抵抗(例えば、後述のシャント抵抗5)と、を備えるフライバック式の電源装置(例えば、後述の電源装置1)であって、前記電流検出抵抗に接続されたカップリングコンデンサ(例えば、後述のカップリングコンデンサ62a,62b)と、当該カップリングコンデンサに接続された比較器(例えば、後述の比較器65)と、を備え、前記制御装置は、前記比較器の出力に基づいて前記スイッチング素子の駆動を停止することを特徴とする。
この発明によれば、電流検出抵抗に発生したパルス電圧は、カップリングコンデンサを介して比較器に入力される。また、スイッチング素子をPWM制御する制御装置は、比較器の出力に基づいてスイッチング素子の駆動を停止する。ここで、カップリングコンデンサにより交流信号に変換されたパルス電圧の順方向成分電圧値は、負荷における消費電力に略比例する傾向がある。したがって、負荷において短絡が発生し消費電力が急激に増加したか否かを、比較器により判断することが可能となる。このため、負荷において短絡が発生した場合であっても、これを検出し、スイッチング素子の駆動を停止することで、電源装置を保護することができる。また、この発明によれば、電流検出抵抗と、カップリングコンデンサと、比較器とを設けるだけで良いので、安価で簡易な回路構成により、電源装置を保護する回路を構成することができる。
この場合、前記比較器は、前記電流検出抵抗で検出した電圧を前記カップリングコンデンサで変換した交流信号の順方向成分電圧値と、所定の規定値と、を比較することが好ましい。
この発明によれば、比較器は、電流検出抵抗で検出した電圧をカップリングコンデンサで変換した交流信号の順方向成分電圧値と、所定の規定値とを比較し、制御装置は、この比較器の出力に基づいてスイッチング素子の駆動を停止する。上述のように、カップリングコンデンサにより交流信号に変換されたパルス電圧の順方向成分電圧値は、負荷の消費電力に略比例する傾向がある。したがって、例えば、上述の交流信号の順方向成分電圧値が所定の規定値よりも大きい場合に、スイッチング素子の駆動を停止することにより、負荷において短絡が発生し消費電力が急激に増加した場合であっても、電源装置を保護することができる。
この場合、前記カップリングコンデンサで変換した交流信号の順方向成分電圧値の最大値を保持するピークホールド回路(例えば、後述のピークホールド回路64)をさらに備え、前記比較器は、前記ピークホールド回路により保持された順方向成分電圧の最大値と、所定の規定値(例えば、後述の規定値Vth)と、を比較することが好ましい。
この発明によれば、カップリングコンデンサで変換した交流信号は、ピークホールド回路によりその順方向成分電圧の最大値が保持された後、比較器に入力される。このように、短絡が発生したか否かを判断する基準となる順方向成分電圧値の最大値を保持することにより、負荷で短絡が発生したか否かをより確実に判断することができる。
本発明の電源装置は、1次コイル(例えば、後述の1次コイルT1)および2次コイル(例えば、後述の2次コイルT2)を有するトランス(例えば、後述のトランスT)と、前記1次コイルに接続されたスイッチング素子(例えば、後述のSWトランジスタ3)と、PWM制御により前記スイッチング素子を駆動する制御装置(例えば、後述のPWM制御回路7)と、前記2次コイルに接続された整流回路(例えば、後述の整流回路4)と、前記スイッチング素子に接続された電流検出抵抗(例えば、後述のシャント抵抗5)と、を備えるフライバック式の電源装置(例えば、後述の電源装置1A)であって、前記電流検出抵抗で検出した電圧の平均値を算出するとともに、前記電流検出抵抗で検出した電圧の最大値から前記算出した平均値を減算することにより、減算電圧値を算出する減算電圧値算出手段(例えば、後述の平均値算出部66Aおよび減算値算出部67A)と、前記減算電圧値算出手段により算出された減算電圧値と、所定の規定値と、を比較する比較手段(例えば、後述のピーク値比較部68A)と、を備え、前記制御装置は、前記比較手段により前記規定値よりも前記減算電圧値が大きいと判定された場合には、前記スイッチング素子の駆動を停止することを特徴とする。
この発明によれば、減算電圧値算出手段により、電流検出抵抗に発生したパルス電圧から平均値を減算することで減算電圧値が算出される。さらに、比較手段により、算出された減算電圧値と所定の規定値とが比較され、減算電圧値が規定値よりも大きいと判定された場合には、スイッチング素子の駆動が停止される。ここで、減算電圧値算出手段により算出された減算電圧値は、上述のようにカップリングコンデンサにより交流信号に変換されたパルス電圧の順方向成分電圧値の最大値と略等しい。したがって、負荷において短絡が発生し消費電力が急激に増加したか否かを、比較手段により判断することが可能となる。このため、負荷において短絡が発生した場合であっても、これを検出し、スイッチング素子の駆動を停止することで、電源装置を保護することができる。
本発明の電源装置によれば、負荷において短絡が発生した場合であっても、これを検出し、スイッチング素子の駆動を停止することで、電源装置を保護することができる。また、この発明によれば、電流検出抵抗と、カップリングコンデンサと、比較器とを設けるだけで良いので、安価で簡易な回路構成により、電源装置を保護する回路を構成することができる。
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態の電源装置1の回路構成を示す図である。
電源装置1は、トランスTと、スイッチングトランジスタ(以下、「SWトランジスタ」という)3と、整流回路4と、PWM制御によりSWトランジスタ3を駆動するPWM制御回路7とを備えた、絶縁型フライバック式の電源装置である。
トランスTは、1次コイルT1と2次コイルT2とを含んで構成される。
1次コイルT1の一端側は、SWトランジスタ3に接続され、他端側は、図示しない入力電源に接続される。トランスTの2次コイルT2は、整流回路4を介して負荷に接続される。
SWトランジスタ3は、スイッチング動作により入力電圧Eiを所定の周期のパルス電圧に変換し、これを1次コイルT1に入力する。
整流回路4は、整流ダイオード41と平滑コンデンサ42とを含んで構成され、2次コイルT2から出力された出力電圧Voを整流および平滑し、直流に変換する。
PWM制御回路7は、PWM制御によりSWトランジスタ3のスイッチング動作を制御する。
ここで、SWトランジスタ3のスイッチング動作におけるオン/オフ周期をTとし、この周期Tの間にSWトランジスタ3をオンにする期間をtとすると、1次コイルT1の入力電圧Eiのデューティ比は、Don=t/Tとなる。また、この電源装置1において、入力電圧Eiに対する出力電圧Voの比、すなわち入出力変換比Mは、下記式(1)で表される。
M=Vo/Ei=Don/(1−Don) (1)
この他、電源装置1は、その回路を保護するために、SWトランジスタ3に接続されたシャント抵抗5と、このシャント抵抗5に接続された短絡保護装置6と、をさらに備える。
シャント抵抗5は、その一端側がSWトランジスタ3に接続され、その他端側が接地され、SWトランジスタ3を流れる電流を検出する。
短絡保護装置6は、シャント抵抗5に発生するパルス電圧に基づいて、SWトランジスタ3のスイッチング制御の停止を指令する停止指令信号をPWM制御回路7に出力する。後に詳述するように、この短絡保護装置6は、2次コイルT2に接続された図示しない負荷において短絡が発生した場合に、PWM制御回路7に停止指令信号を出力する。PWM制御回路7は、この停止指令信号を検出すると、SWトランジスタ3のスイッチング制御を停止し、電源装置1が破損するのを防止する。
より具体的には、短絡保護装置6は、2つのカップリングコンデンサ62a,62bと、増幅器63と、ピークホールド回路64と、比較器65とを含んで構成される。これら増幅器63、ピークホールド回路64、および比較器65は、カップリングコンデンサ62a,62bを介してシャント抵抗5に接続されている(ACカップリング)。すなわち、シャント抵抗5で発生したパルス電圧は、カップリングコンデンサ62a,62bにより交流信号に変換された後、増幅器63、ピークホールド回路64、および比較器65に入力される。
増幅器63は、カップリングコンデンサ62a,62bを介して入力された交流信号を増幅し、ピークホールド回路64に入力する。
ピークホールド回路64は、ダイオード641と、抵抗642と、コンデンサ643とを含んで構成される。このピークホールド回路64は、増幅器63およびカップリングコンデンサ62a,62bを介して入力された交流信号の順方向成分電圧値の最大値を所定の期間にわたって保持し、この最大値を保持した交流信号を比較器65に入力する。
比較器65は、ピークホールド回路64を介して入力された交流信号の順方向成分電圧値の最大値と、所定の規定値Vthとを比較し、順方向成分電圧値の最大値が規定値Vthよりも大きい場合には、PWM制御回路7に停止指令信号を出力する。
後に詳述するように、比較器65に入力される交流信号の順方向成分電圧値は、負荷における消費電力Wに略比例する傾向がある。したがって、この規定値Vthは、負荷において短絡が発生し、消費電力が急激に増加したことを間接的に判定するための閾値となっている。
以下では、SWトランジスタ3およびシャント抵抗5に発生するパルス電圧の波形を矩形波で近似した場合について、順方向成分の電流値の最大値と、消費電力Wとの関係について説明する。
フライバックコンバータは、その性質上、トランスの1次側エネルギーと2次側エネルギーとが等しくなるように動作するので、負荷における消費電力Wは、下記式(2)に示すように、入力電圧Einと、シャント抵抗5を流れる電流の平均値(以下、「平均電流値」という)Iとの積により示される。
W=Ein・I (2)
また、上記式(1)を変形して、デューティ比Donに関して下記式(3)が導出される。
Don=Vo/(Ei+Don) (3)
一方、SWトランジスタ3をオンにする期間において、シャント抵抗5を流れる電流の平均値(以下、「通電時電流値」という)Ionは、上記式(2)の平均電流値Iを用いて、下記式(4)により示される。
Ion=I/Don (4)
また、カップリングコンデンサ62a,62bによりACカップリングを行うことにより、比較器65には、平均電流値Iを中心とした交流信号が入力される。したがって、この交流信号の順方向成分電流値Ipおよび逆方向成分電流値Imは、それぞれ、下記式(5)および(6)により示される。
Ip=Ion・(1−Don) (5)
Im=Ion・Don (6)
ここで、上記式(5)に示された順方向成分電流値Ipについて、上記式(1)〜(4)を用いると、下記式(7)に示すように、順方向成分電流値Ipと消費電力Wとの比例関係を示す式が導出される。したがって、ACカップリングを介して比較器65に入力された交流信号の順方向成分電流値Ipにより、負荷における消費電力Wを間接的に検出することが可能となる。
Ip=Ion・(1−Don)
=(I/Don)・(1−Don)
=I/(Vo/(Ei−Vo))・(1−Vo/(Ei+Vo))
=W/Vo (7)
図2は、順方向成分電流値Ipおよび逆方向成分電流値Imと、入力電圧Eiとの関係を示す図である。より具体的には、消費電力Wを一定に保ちながら入力電圧Eiを変化させた場合における、順方向成分電流値Ipおよび逆方向成分電流値Imと、入力電圧Eiとの関係を示す図である。
図3は、順方向成分電流値Ipおよび逆方向成分電流値Imと、消費電力Wとの関係を示す図である。また、図2および図3は、それぞれ、上述のようにシャント抵抗に発生するパルス電圧を矩形波で近似した場合において導出された計算式に基づく。
図2に示すように、消費電力Wを一定にすると、逆方向成分電流値Imは入力電圧Eiに応じて増加するのに対して、順方向成分電流値Ipは入力電圧Eiの変化にかかわらず一定である。また、図3に示すように、消費電力Wが増加すると、逆方向成分電流値Imは減少するのに対して、順方向成分電流値Ipは増加する。
図4は、負荷における平均消費電力と、順方向成分電流のピーク値との関係を示す図である。図4において、「▲」印は、理論計算に基づいて算出された値を示し、「×」印は、実測値を示す。ここで、理論計算とは、シャント抵抗に発生するパルス電圧を、矩形波成分とのこぎり波成分との和で近似することにより算出したものを示し、その詳細な計算は省略する。
図4に示すように、パルス電圧を矩形波とのこぎり波の和で近似した場合であっても、上記式(7)と同様に、順方向成分電流のピーク値は負荷における消費電力に略比例する。また、順方向成分電流のピーク値の実測値も、この理論計算の振る舞いと同様に、消費電力に略比例することが確認された。
図5および図6を参照して、実際の測定結果についてより詳細に説明する。
図5は、カップリングコンデンサにより交流信号に変換されたパルス電圧の波形を示す図である。図5に示す4つの波形は、それぞれ、消費電力を一定に保ちながら、入力電圧を6V、12V、18V、24Vに変化させた場合における波形を示す。
図5に示すように、各パルス電圧の順方向成分のピーク値は、入力電圧にかかわらず略一定である。すなわち、順方向成分電圧のピーク値は、消費電力を一定に保つと、入力電圧値にかかわらず略一定であることが確認された。
図6は、順方向成分電圧のピーク値と入力電圧との関係を示す図である。より具体的には、図6は、シャント抵抗を流れる平均電流を、それぞれ10mA、20mA、30mA、40mA、50mA、60mA、70mAに保った場合における、順方向成分電圧値と入力電圧との関係を示す図である。
図6に示すように、順方向成分電圧のピーク値は入力電圧にかかわらず略一定である。また、順方向成分電圧のピーク値は、平均電流を増加すると、入力電圧にかかわらず増加することが確認された。
以上のように、シャント抵抗で発生したパルス電圧を、カップリングコンデンサにより交流信号に変換すると、この交流信号の順方向成分電圧値の最大値は、負荷における消費電力に略比例することが確認された。
本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)シャント抵抗5に発生したパルス電圧は、カップリングコンデンサ62a,62bを介して比較器65に入力される。また、SWトランジスタ3をPWM制御するPWM制御回路7は、比較器65の出力に基づいてSWトランジスタ3の駆動を停止する。上述のように、カップリングコンデンサ62a,62bにより交流信号に変換されたパルス電圧の順方向成分電圧値は、負荷における消費電力に略比例する傾向がある。したがって、負荷において短絡が発生し消費電力が急激に増加したか否かを、比較器65により判断することが可能となる。このため、負荷において短絡が発生した場合であっても、これを検出し、SWトランジスタ3の駆動を停止することで、電源装置1を保護することができる。また、本実施形態によれば、シャント抵抗5と、カップリングコンデンサ62a,62bと、比較器65とを設けるだけで良いので、安価で簡易な回路構成により、電源装置1を保護する回路を構成することができる。
(2)比較器65は、シャント抵抗5で検出したパルス電圧をカップリングコンデンサ62a,62bで変換した交流信号の順方向成分電圧値と、所定の規定値Vthとを比較し、順方向成分電圧値が規定値Vthよりも大きい場合には、PWM制御回路7に停止指令信号を出力し、SWトランジスタ3の駆動を停止する。これにより、負荷において短絡が発生し、消費電力が急激に増加した場合であっても、電源装置を保護することができる。
(3)カップリングコンデンサ62a,62bで変換した交流信号は、ピークホールド回路64によりその順方向成分電圧の最大値が保持された後、比較器65に入力される。このように、短絡が発生したか否かを判断する基準となる順方向成分電圧値の最大値を保持することにより、負荷で短絡が発生したか否かをより確実に判断することができる。
<第2実施形態>
以下、第2実施形態の電源装置1Aについて説明する。
図7は、本実施形態の電源装置1Aの回路構成を示す図である。
本実施形態の電源装置1Aは、短絡保護装置の構成が第1実施形態の電源装置1と異なる。上述の第1実施形態では、短絡保護装置6を、カップリングコンデンサ62a,62b、ピークホールド回路64、および比較器65等の具体的な回路により構成した。本実施形態の電源装置1Aでは、短絡保護装置6Aを演算装置により構成する点が、第1実施形態の電源装置1と異なる。
短絡保護装置6Aは、シャント抵抗5で発生したパルス電圧を入力として、各種の演算を行う機能ブロックを含んで構成される。より具体的には、この短絡保護装置6Aは、平均値算出部66Aと、減算値算出部67Aと、ピーク値比較部68Aと、を含んで構成される。
平均値算出部66Aは、シャント抵抗5で発生したパルス電圧の平均値を算出する。
減算値算出部67Aは、シャント抵抗5で発生したパルス電圧の最大値を抽出し、この最大値から、平均値算出部66Aにより算出された平均値を減算することにより、減算電圧値を算出する。
ピーク値比較部68Aは、減算値算出部67Aにより算出された減算電圧値と所定の規定値Vthとを比較し、ピーク値が規定値Vthよりも大きい場合には、SWトランジスタ3のスイッチング制御の停止を指令する停止指令信号を、PWM制御回路7に出力する。
ここで、減算値算出部67Aにより算出された減算電圧値は、上述の第1実施形態において、カップリングコンデンサ62a,62bにより交流信号に変換されたパルス電圧の順方向成分電圧値の最大値と略等しい。したがって、負荷において短絡が発生し消費電力が急激に増加したか否かを、ピーク値比較部68Aにより判断することが可能となる。
したがって、本実施形態によれば、第1実施形態の電源装置1と同様の効果がある。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
上記実施形態では、シャント抵抗5と増幅器63との間にカップリングコンデンサ62a,62bを設けたが、これに限らない。カップリングコンデンサを設ける位置は、シャント抵抗5と比較器65の間であればどこでもよく、例えば、増幅器63と比較器65との間でも良い。
また、上記実施形態では、ピークホールド回路64を、増幅器63と比較器65との間に設けたが、これに限らない。例えば、比較器65とPWM制御回路7の間に設けても良い。この場合、比較器65の出力信号がパルス状になるものの、この比較器65の出力信号の最大値を保持して、PWM制御回路7に入力することができる。
本発明の第1実施形態に係る電源装置の回路構成を示す図である。 順方向成分電流値および逆方向成分電流値と、入力電圧との関係を示す図である。 順方向成分電流値および逆方向成分電流値と、消費電力との関係を示す図である。 負荷における平均消費電力と、順方向成分電流のピーク値との関係を示す図である。 カップリングコンデンサにより交流信号に変換されたパルス電圧の波形を示す図である。 順方向成分電圧値と入力電圧との関係を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る電源装置の回路構成を示す図である。
符号の説明
1,1A…電源装置
3…SWトランジスタ(スイッチング素子)
4…整流回路
5…シャント抵抗(電流検出抵抗)
6,6A…短絡保護装置
62a,62b…カップリングコンデンサ
64…ピークホールド回路
65…比較器
66A…平均値算出部(減算電圧値算出手段)
67A…減算値算出部(減算電圧値算出手段)
68A…ピーク値比較部(比較手段)
7…PWM制御回路(制御装置)
T…トランス
T1…1次コイル
T2…2次コイル

Claims (4)

  1. 1次コイルおよび2次コイルを有するトランスと、
    前記1次コイルに接続されたスイッチング素子と、
    PWM制御により前記スイッチング素子を駆動する制御装置と、
    前記2次コイルに接続された整流回路と、
    前記スイッチング素子に接続された電流検出抵抗と、を備えるフライバック式の電源装置であって、
    前記電流検出抵抗に接続されたカップリングコンデンサと、
    当該カップリングコンデンサに接続された比較器と、を備え、
    前記制御装置は、前記比較器の出力に基づいて前記スイッチング素子の駆動を停止することを特徴とする電源装置。
  2. 前記比較器は、前記電流検出抵抗で検出した電圧を前記カップリングコンデンサで変換した交流信号の順方向成分電圧値と、所定の規定値と、を比較することを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記カップリングコンデンサで変換した交流信号の順方向成分電圧値の最大値を保持するピークホールド回路をさらに備え、
    前記比較器は、前記ピークホールド回路により保持された順方向成分電圧の最大値と、所定の規定値と、を比較することを特徴とする請求項2に記載の電源装置。
  4. 1次コイルおよび2次コイルを有するトランスと、
    前記1次コイルに接続されたスイッチング素子と、
    PWM制御により前記スイッチング素子を駆動する制御装置と、
    前記2次コイルに接続された整流回路と、
    前記スイッチング素子に接続された電流検出抵抗と、を備えるフライバック式の電源装置であって、
    前記電流検出抵抗で検出した電圧の平均値を算出するとともに、前記電流検出抵抗で検出した電圧の最大値から前記算出した平均値を減算することにより、減算電圧値を算出する減算電圧値算出手段と、
    前記減算電圧値算出手段により算出された減算電圧値と、所定の規定値と、を比較する比較手段と、を備え、
    前記制御装置は、前記比較手段により前記規定値よりも前記減算電圧値が大きいと判定された場合には、前記スイッチング素子の駆動を停止することを特徴とする電源装置。
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