JP2010050812A - 無線受信回路、半導体装置、無線受信機及び無線送受信機 - Google Patents

無線受信回路、半導体装置、無線受信機及び無線送受信機 Download PDF

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Abstract

【課題】例えば装置間で無線を使用した送受信を行う場合において最適な空き周波数を見つけることができる無線受信回路を提供する。
【解決手段】受信信号を高周波増幅器21により高周波増幅し、上記高周波増幅した受信信号を中間周波信号に周波数変換し、上記中間周波信号を中間周波増幅器25により中間周波増幅し、上記中間周波増幅した中間周波信号を検波し、上記検波した信号に基づいて信号レベルを検出する無線受信回路において、コントローラ10は、上記検波した信号の信号レベルと、上記高周波増幅器21の増幅率と、上記中間周波増幅器25の増幅率とに基づいて、上記無線受信回路の入力端の受信信号レベルを検出し、上記受信信号レベルを所定のしきい値と比較し、上記受信信号レベルが上記しきい値未満のとき、当該無線周波数において干渉波が無いと判断する。
【選択図】図1

Description

本発明は、所定の無線周波数における干渉波の受信信号レベルを検出することにより干渉波の有無を判断し、それに基づいて送受信のために適した周波数を検出する無線受信回路、当該無線受信回路を含む半導体装置、当該無線受信回路を含む無線受信機、及び当該無線受信機を含む無線送受信機に関する。
無線通信システムを用いて情報の通信を行う場合、使用する周波数によっては、自由空間を飛び交う干渉波によって通信に障害を与える可能性がある。本来、送受信に使用する周波数は所望波のみで使用したいが、実際は、使用できる周波数帯域は限られており、さまざまな人や機器や放送局がこの周波数帯域を使用する。送信機や受信機で使用する部品は、それらの使用する機能が集積された半導体部品を使用して製作できるようになり、安価な機器となって普及しているために使用者が増加し、通信において障害が発生しやすい環境となってきている。混信による通信障害が少ない無線周波数を見つけることは無線を使用した送受信を行う上で重要な意味を持つと考えられる。
例えば、特許文献1においては、放送局毎にチャンネルマップデータとして記憶する放送局データメモリを参照し、受信強度の最も高いチャンネルを選局し受信周波数を決定する受信装置、並びに、ワイアレス送信に使用する送信周波数は放送局の使用していないチャンネルを位置情報から選択する受信装置が開示されている。
また、特許文献2においては、FM放送受信機及び多重信号復調回路ユニットの少なくとも一方との間の信号の送受信の少なくとも一部を、ワイアレスで行うことを特徴とするFM多重放送受信装置が開示されている。
特許第3538907号公報。 特公平07−024384号公報。
例えば放送用受信機では、受信周波数を決める場合は受信強度の高い周波数を選局する機能を持つ装置が多く、その受信機能を使用して、別の送信機と送受信する場合に使用する最適な周波数を決める手段を有していない。仮にFMトランスミッターを使用して受信機と送受信したい場合は、任意の周波数で送受信し可聴することを繰り返して使用する周波数を決定するか、改めて空き周波数を探すために、受信機を使用して受信強度の低い周波数を選び、受信周波数の設定操作と送信機の周波数設定操作を行う必要があるという問題点があった。これらは別の装置であるために、個別に周波数設定の作業が必要である。
仮に、受信機が車などの移動する機材に搭載された場合は、移動によって使用している周波数がローカル放送局と一致したり、移動しない場合でも近くでミニFM局の放送波と一致したりすると混信するので、送受信周波数を変更する必要がある。携帯電話機にもFMトランスミッターを使用し音楽を楽しむ機器が増え、近くで使用する人が同じ周波数を使用していても同様なことが発生するという問題点があった。
これについて以下具体的に説明する。無線送信機は任意の送信周波数を設定できる機能を有し、無線受信機は無線送信機が任意に選択した送信周波数を受信できるように受信周波数を設定できる機能を搭載する。ここで重要なことは送受信に使用する周波数が、送受信を行う環境で外来波(干渉波又は不要波)による影響を受けない周波数でなければならないことである。これを無視すると受信周波数帯域に所望波と干渉波が混在するので受信機は干渉波まで受信してしまい、必要な情報を正確に得ることはできない。
つまり送受信を行う環境で送受信を行う周波数帯域で外来波が無いこと、あるいは受信に影響を与えない受信信号レベルであることを事前に確認し、その無線周波数で送受信を行えばよいことになる。仮にFMトランスミッターを無線送信機として使用し、一般的なFMラジオを無線受信機として音声を送受信する場合で説明すると、まず、FMラジオで受信強度の低い無線周波数を探して受信周波数を選び、次にその受信周波数をFMトランスミッターの送信周波数に設定し、送受信を開始することで実現できる。逆に、FMトランスミッターの周波数を設定後にまず送信を開始し、無線受信機のシーク機能を使用すれば本来のFMラジオ機能で受信周波数を検索できるように思えるが、送信周波数帯域に放送局等の外来波が存在した場合は、FMラジオではそれも含めて受信してしまうので、送受信に最適な周波数を選択したことにならない。FMラジオは放送局の予め決められた周波数を選局しやすいように、エリアマップやシーク機能を使用し、受信強度の高い周波数を探し設定できる仕様のものであり、受信信号強度検出回路(以下、RSSI(Received Signal Strength Indicator)回路という。)からのRSSI信号を検出し、受信強度が十分に高い周波数を受信可能な周波数として探す機能を持つが、逆にその周波数帯域を使用した微弱無線を送受信する場合の受信強度の低い周波数を最適に選択する機能は搭載されていない。
公知の無線受信機においては、アンテナからの信号を高周波増幅し、ミキシングによって得られた中間周波数信号をさらに増幅し、振幅制限を行った後に検波し、復調している。ここで、RSSI検出回路は検波器の出力信号を検出して、決められた値以上の受信状況であるか確認する機能である。無線受信機ではこの結果をもとに受信状況の良否を確認しているが、設定された受信周波数に干渉波があってもそれを受信してしまうので、受信状況がよいと判断する場合がある。特に受信機には受信する無線信号の入力が低い場合でも感度良く受信するようにAGC(Automatic Gain Control)等を使用した増幅回路が有るためにRSSI信号レベルを検出するだけでは、無線受信機が無線信号を受信しているかの判別には使用できるが、無線信号の強さを正確は読み取ることはできない。
受信強度の低い周波数を見つけるには、RSSI信号レベルが決められた値以下の受信状況であるか確認すればよい。しかし、AGC等の増幅器(例えば、中間周波増幅器など)が有るために同様にRSSIの出力だけでは受信状況が悪いことの確認はできるが、無線信号の弱さを正確に読み取れてはいない。使用する無線信号が強い場合は、この手段で少なくともこの周波数を使用した場合の受信信号強度が低いことを確認しているので無線周波数として使用することはできる。しかし微弱無線を使用して送受信するために選ぶ送受信周波数としては不十分な場合が考えられる。
本発明の目的は以上の問題点を解決し、例えば装置間で無線を使用した送受信を行う場合において最適な空き周波数を見つけることができる無線受信回路を提供することにある。
また、本発明の別の目的は、当該無線受信回路を含む半導体装置、当該無線受信回路を含む無線受信機、及び当該無線受信機を含む無線送受信機を提供することにある。
第1の発明に係る無線受信回路は、受信信号を高周波増幅器により高周波増幅し、上記高周波増幅した受信信号を中間周波信号に周波数変換し、上記中間周波信号を中間周波増幅器により中間周波増幅し、上記中間周波増幅した中間周波信号を検波し、上記検波した信号に基づいて信号レベルを検出する無線受信回路において、
上記検波した信号の信号レベルと、上記高周波増幅器の増幅率と、上記中間周波増幅器の増幅率とに基づいて、上記無線受信回路の入力端の受信信号レベルを検出し、上記受信信号レベルを所定のしきい値と比較し、上記受信信号レベルが上記しきい値未満のとき、当該無線周波数において干渉波が無いと判断する制御手段を備えたことを特徴とする。
また、上記無線受信回路において、上記制御手段は、上記無線周波数を走査し、走査する各無線周波数において、受信信号レベルを検出し、上記受信信号レベルが上記しきい値未満のとき、当該無線周波数において干渉波が無いと判断し、当該干渉波が無い空き無線周波数の情報を記憶手段に記憶することを特徴とする。
さらに、上記無線受信回路において、上記記憶手段は、位置情報に対応する複数の放送チャンネルの無線周波数を含む放送チャンネルテーブルを格納し、上記制御手段は、GPS装置からの位置情報、もしくはユーザにより入力されたときの入力装置からの位置情報に基づいて、上記放送チャンネルテーブルを参照して、当該位置情報に対応する複数の放送チャンネルの無線周波数を読み出し、上記読み出した複数の放送チャンネルの無線周波数を除いて上記無線周波数を走査することにより、干渉波が無い空き無線周波数の情報を記憶手段に記憶することを特徴とする。
第2の発明に係る半導体装置は、上記無線受信回路を含むことを特徴とする。
第3の発明に係る無線受信機は、上記無線受信回路を含むことを特徴とする。
第4の発明に係る無線送受信機は、上記無線受信機と、
上記記憶手段に記憶した干渉波が無い空き無線周波数の情報を相手局に送信する無線送信手段を備えた無線送信機とを備えたことを特徴とする。
上記無線送受信機において、上記制御手段は、相手局からの干渉波が無い空き無線周波数の情報を受信し、上記受信した無線周波数の情報に基づいて当該無線受信回路の受信する無線周波数を設定し又は当該情報を出力することを特徴とする。
本発明によれば、上記無線受信回路の入力端の受信信号レベルを正確に検出することができ、使用する無線周波数帯域の受信機能を有する装置において送受信に適した少なくとも1つの無線周波数を検出し、その周波数情報を送受信する装置の周波数設定に使用することができ、干渉波が無い安定した無線送受信を行うことができる。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各実施形態において、同様の構成要素については同一の符号を付している。
第1の実施形態.
図1は本発明の第1の実施形態に係る無線送受信機100の構成を示すブロック図である。以下、図1を参照して当該無線送受信機100について説明する。
図1において、アンテナ20により受信された無線受信信号は高周波増幅器21により増幅率G1で高周波増幅された後、混合器22に入力される。混合器22は入力される無線受信信号と、局部発振器23からの局部発振信号とを混合し、混合後の信号を中間周波数成分(以下、中間周波信号という。)のみを帯域通過ろ波する帯域通過フィルタ(BPF)24及び増幅率G2を有する中間周波増幅器25を介して振幅制限器26に出力する。局部発振器23は入力される局部発振周波数情報SCに基づいて自身の局部発振周波数を設定する。振幅制限器26は入力される中間周波信号を所定の振幅に制限した後、検波器27に出力する。検波器27は入力された中間周波信号を検波した後、復調器28及びRSSI検出器29に出力する。復調器28は入力される検波信号を復調して信号処理回路30に出力する。信号処理回路30は入力される復調信号に対して所定の信号処理を実行することにより例えば低周波信号を検出して低周波増幅器35を介してスピーカ36に出力する。また、信号処理回路30は例えば受信無線周波数の設定情報のデータを復調してそのデータをコントローラ10に出力する。
RSSI検出回路29は検波器27により検波された信号の信号レベルをRSSI信号レベルとして検出して、RSSI信号をコントローラ10に出力するとともに、インターフェース回路12,52を介して外部装置50のコントローラ51に出力する。また、GPS装置40は公知のGPS(Global Positioning System)システムを用いてアンテナ41を用いて受信したGPS信号に基づいて当該無線送受信機100の位置を測定してその位置情報PIをインターフェース回路12,52を介してコントローラ51に出力する。高周波増幅器21の増幅率G1の情報はコントローラ10に入力されるとともに、インターフェース回路12,52を介して外部装置50のコントローラ51に出力される。また、中間周波増幅器25の増幅率G2の情報はコントローラ10に入力されるとともに、インターフェース回路12,52を介して外部装置50のコントローラ51に出力される。
コントローラ10は無線送受信機100の動作の制御を行う制御手段であり、コントローラ10には周波数メモリ11と、液晶ディスプレイ(LCD)13と、キーボード14と無線送信回路33とが接続される。詳細後述するように、外部装置50のコントローラ51が無線送受信機100の動作を制御する場合はコントローラ10とその周辺回路を省略してもよい。
マイクロホン31に入力される音声は低周波増幅器32を介して無線送信回路33に入力され、無線送信回路33は入力される音声信号又はコントローラ10からのデータ(例えば受信無線周波数の設定情報など)を所定の変調方式で変調しかつ電力増幅してアンテナ34を介して相手局に送信する。図1において、構成要素21乃至30により無線受信回路37(図2参照)を構成する。なお、無線送受信機100を無線受信機のみで構成する場合は、無線送信回路33とその周辺回路を省略してもよい。また、無線送受信機100は例えばLSIなどの半導体装置で構成され、無線受信回路37のみを半導体装置で構成してもよい。
外部装置50は、外部装置全体を制御するコントローラ51と、インターフェース回路12と接続してインターフェースをとるインターフェース回路52と、空き無線周波数などの情報を表示出力する液晶ディスプレイ(LCD)53と、設定無線周波数などの情報を入力するためのキーボード54などとを備えて構成される。コントローラ51は、例えばユーザによるキーボード55を用いた受信無線周波数の入力に基づいて所定の受信無線周波数に対応する局部発振周波数情報SCを発生してインターフェース回路51,52を介して局部発振器23に出力することにより、上記受信無線周波数を設定する。また、コントローラ51は上記受信無線周波数を走査してもよく、GPS装置40から位置情報PIに基づいて当該位置における放送チャンネルの周波数範囲(例えば、周波数メモリ53に予めテーブル形式で格納しておく。)で受信無線周波数を走査してもよい。
コントローラ51は上記受信無線周波数を走査したときに、各受信無線周波数において、RSSI信号と、増幅率G1,G2に基づいて、例えば予め実験又はシミュレーションなどで測定した対応関係(若しくは理論的な対応関係)を利用して無線受信回路の入力端の受信信号レベル(アンテナ20により受信される無線信号の受信電界強度)を式又はテーブルを参照して計算し、当該受信信号レベルが所定のしきい値未満であるとき当該無線周波数において干渉波が無いと判断し、それを空き周波数として認定して周波数メモリ53に格納する。なお、上記対応関係の式の一例は以下の通りである。
[数1]
RSSI=a×G1×G2×Vin (1)
ここで、aは所定の定数(実験又はシミュレーションにより決定される)であり、Vinは無線受信回路の入力端の電圧レベルである。
すなわち、周波数メモリ53は、位置情報に対応する複数の放送チャンネルの無線周波数を含む放送チャンネルテーブルを格納し、コントローラ51は、GPS装置40からの位置情報、もしくはユーザにより入力されたときのキーボード55からの位置情報に基づいて、上記放送チャンネルテーブルを参照して、当該位置情報に対応する複数の放送チャンネルの無線周波数を読み出し、当該複数の無線周波数を走査することにより、干渉波が無い空き無線周波数の情報を周波数メモリ53に記憶する。そして、コントローラ51は、相手局からの干渉波が無い空き無線周波数の情報に基づいて自動的に選択した受信無線周波数の設定情報、もしくはユーザにより選択された受信無線周波数の設定情報をインターフェース51,52及びコントローラ10を介して無線送信回路33に伝送し、無線送信回路33は当該設定情報のデータを相手局の無線送受信機に送信する。これに応答して、相手局の無線送受信機100はそのデータを受信し、上記受信した無線周波数の情報に基づいて当該無線受信回路37の受信する無線周波数を設定し又は当該情報を例えば液晶ディスプレイ(LCD)13などに表示出力する。
なお、コントローラ51とその周辺回路の処理をコントローラ10とその周辺回路により実行してもよく、もしくは、コントローラ10又は51を省略してもよい。
第2の実施形態.
図2は図1の無線送受信機100を対向させた、第2の実施形態に係る無線通信システムの構成を示すブロック図である。図2において、図1の無線送受信機100とそれぞれ同様に構成された100A,100Bを互いに対向させ、無線通信を行う。互いに最初の無線通信周波数(開始周波数)は周波数メモリ11に格納しておき、例えば無線送受信機100Aがマスターとして動作し、無線送受信機100Bがスレーブとして動作する。無線送受信機100Aのマスターによる起動で上記開始周波数で無線通信を開始し、その後、第1の実施形態に開示の空き周波数の検出方法で干渉波が無い空き周波数を用いて使用周波数を順次更新することが可能である。受信周波数の設定情報は第1の実施形態のごとく、無線通信で送信してもよいし、図2のケーブル61(オプション)を介して接続された有線送受信回路60を用いてデータ通信を行って伝送してもよい。
実施形態の利用例及び作用効果.
送受信に適した無線周波数の検索は、キーボード55又は14を用いたユーザによるマニュアル操作で検索させてもよいが、送受信を行っていないときにコントローラ51又は10により自動的に検索し、常に最新の周波数情報を取り込むように構成してもよい。ここで、自動的にで検索を行う場合は、送受信に使用している周波数の設定値と比較し、現在の周波数設定が最適で無い場合はその情報を液晶ディスプレイ54又は13に表示し、あるいは周波数設定の変更に使用することができる。別の方法として、送受信に使用している周波数を送受信していないときに、その周波数の受信強度を検出し、送受信に影響を与えるレベルの干渉波が無いことを確認し、問題がある場合は、その情報を液晶ディスプレイ54又は13に表示あるいは周波数設定の変更に利用することもできる。このような機能を用いて常に最適な送受信周波数を選択することができる。
次いで、送受信周波数選択でさらに有効な機能を説明する。送受信周波数の選択時に装置の受信機能を用いて干渉波が無いか検索を行っている。しかし、選択した周波数を使用し、送受信を行っている際に干渉波が発生すると必要な情報を受信できなくなる。例えば、送受信を車内で行いながら移動し、そのために今まで受信していなかった放送局の電波を受信してしまう場合、送受信周波数を選局したときは送信を停止していた送信機が送信を始めた場合、送受信周波数を選局した場所が、もともと電波の入りが悪く受信強度が低い場所であって、そこから移動することによって干渉波を受信してしまう場合などが考えられる。
この干渉波の大半は放送局などの施設から送信されているので、あらかじめ位置情報があればエリアマップなどから送受信周波数選択時にその周波数を選択しない機能を持たせ、干渉波を受信する可能性のある周波数を使用しないようにできる。
送受信を行う装置に入力する位置情報については、キーボード55又は14を用いてマニュアル操作で設定してもよいが、送受信を行う装置にGPS装置40等の位置情報を取得する機能を持たせて最新の位置情報を取得できる機能を持たせてもよい。この場合は別の放送局のエリアに移動した際に、最適な受信周波数選択を行えば、自動で送受信に影響を与えない周波数を更新する機能をもたせることが可能となる。逆に、送受信する機能をカーナビゲーションシステムやGPS機能付き携帯機器などに持たせる場合は、カーナビゲーションシステムやGPS機能付き携帯機器から最新の位置情報を取得すれば同じような結果を得ることができる。
本発明において重要なことは送受信を行う装置の受信機能で受信強度の低い周波数を検索させ、最適な送受信周波数を選局させるときに、位置情報から予見できる放送局などが使用する周波数を選局しない機能を持たせることである。図1の無線送受信機100において、使用する無線周波数帯域で予測できる干渉波の情報と、受信信号の信号強度が低い情報をコントローラ51又は10が認識し、最適な周波数を選択する処理を行えば実現できる。
これらの機能はすべて持ち合わせる必要はなく、送受信を行う情報の重要度や使用目的に合わせて選択すればよい。例えば送受信を行う装置が全く移動しない場合は、キーボード55又は14を用いてユーザによりマニュアル操作で位置情報を入力することで目的の効果を発揮でき、GPS装置40から位置情報を取得する機能を持たせなくとも実現できる。目的の装置の価格も考慮し、選択するのが望ましいということである。すなわち、位置情報に対応する複数の放送チャンネルの無線周波数を含む放送チャンネルテーブルを周波数メモリ11又は53に予め格納し、コントローラ10又は51は、GPS装置40からの位置情報、もしくはユーザにより入力されたときのキーボード14又は55などの入力装置からの位置情報に基づいて、上記放送チャンネルテーブルを参照して、当該位置情報に対応する複数の放送チャンネルの無線周波数を読み出し、上記読み出した複数の放送チャンネルの無線周波数を干渉波周波数として除いて上記無線周波数を走査することにより、干渉波が無い空き無線周波数の情報を周波数メモリ11又は53に記憶することを特徴としている。これにより、無線周波数の走査を効率的に実行することができる。
無線回線を使用して送受信する装置は別々の装置である。無線を使用してその間で情報をやり取りする場合は、それぞれの装置を送受信する周波数に合わせる必要がある。したがって送受信する周波数を決めて送信機の周波数設定、受信機の周波数設定を個別に行う操作となる。しかし、送受信する周波数は同一であるので、片側の装置からなんらかの方法で周波数情報を伝達し、その周波数情報を得た他方の装置がその周波数を選局する機能を持たせれば、周波数設定は容易になる。伝達する方法は送受信する装置が近くにある場合は、図2のケーブル61を用いて有線通信で行うこともできる。無線回線を使用して周波数情報を伝達するには事前にスタートアップ時の送受信の開始周波数を決めておけば、その周波数で送受信することで周波数情報を伝達することができる。この場合の周波数設定は、当然事前に受信強度を確認し、送受信に悪影響を与えない周波数を選択する必要がある。
送受信することができれば、無線送信回路33から周波数情報を送ることができるので、送受信する周波数を変更する場合は、無線送信回路33の周波数設定の変更を行う。送信機は実際の送信周波数変更を行う前に周波数情報を送信し所定の時間が経過してから実際の周波数変更を行う構造とする。無線受信回路37はその周波数情報を取得し、周波数を変更する機能を持たせれば実現できる。周波数設定を自動で変更する際の周波数情報を誤った情報で受信してしまうと、送受信に使用する周波数が異なってしまい、情報伝達ができなくなる。しかし周波数変更の情報は何回か繰り返し送受信し、その周波数情報を確認する制御を加えると送受信時の不具合を軽減することができる。あるいは、周波数変更を行った後に決められた情報を送受信する制御を加え受信機がその信号を受信できない場合は、周波数が異なったために情報伝達が行えなくなったことを使用者へ知らせる制御を加えてもよい。例えば表示やアラーム音などを使用すれば可能となる。このように一方向の送受信しか行えない装置間で周波数変更を自動で行う場合は、誤った周波数変更を行った際の処理を加えることが望ましい。
図2に示すようにトランシーバ形式で構成し、送受信した情報に問題がないか確認する構造を持せ、その後、所定の時間で実際の送信周波数を変更する方法もある。この場合は送受信がそれぞれの装置で可能なので、どちら側からでも周波数変更が可能となる。さらに先ほど記載した周波数変更後に決められた情報を送受信し、その情報を確認する制御を加えてもよい。この場合の処理は、周波数変更後に正常動作を確認した後に送受信したい必要な情報の通信を開始するということで重要な意味を持つ。あるいは周波数変更を行った後に正常動作が行えなかった場合は周波数を再度変更する制御を加える開始情報として役に立つ。例えば、前回通信できた周波数へ戻す、あるいはスタートアップ時の開始周波数へ戻すなどの制御を加えることによって、送受信可能な状態を常に維持することができる。その一例が図2に図示した第2の実施形態に係る無線通信システムである。このように各局をトランシーバ形式で構成することにより、安定性の高い送受信が可能となる。
無線回線を介して送受信を行う周波数帯域はさまざまな人や機器によって使用されており、この周波数帯域を効率よく使用するには、それらに使用されていない送受信に適した周波数を見つける手段は、送受信を行う場所で空いている周波数帯域を予め知ることができるので重要な意味を持つ。これらの機能を組み合わせて使用することで、例えば送受信を行っていないときに常に最適な周波数を探し、最適な送受信周波数への変更を自動で行うことにより、常に安定した情報の送受信が可能となるように装置間の送受信に使用する周波数を保つことや、重要な情報を安定した環境で周波数を変えながら情報伝達することで盗聴されくい、安定した情報伝達を行うなどの応用した用途にも使用できる。
以上の実施形態において、これらの機能は、すべて搭載する必要はなく、情報伝達する内容の重要度や使用目的にあわせて使用することができる。また、装置や機器のように表現しているが、半導体デバイスや無線モジュールなどにこれらの機能を搭載し使用することも可能である。さらに、受信機に受信強度の低い周波数を検索する機能と、その周波数を設定する機能を搭載すれば、受信機の受信周波数帯域を利用した微弱無線の機器と送受信にも使用することができる。
以上詳述したように、本発明によれば、上記無線受信回路の入力端の受信信号レベルを正確に検出することができ、使用する無線周波数帯域の受信機能を有する装置において送受信に適した少なくとも1つの無線周波数を検出し、その周波数情報を送受信する装置の周波数設定に使用することができ、干渉波が無い安定した無線送受信を行うことができる。
本発明の第1の実施形態に係る無線送受信機の構成を示すブロック図である。 図1の無線送受信機を対向させた、第2の実施形態に係る無線通信システムの構成を示すブロック図である。
符号の説明
10…コントローラ、
11…周波数メモリ、
12…インターフェース回路、
13…液晶ディスプレイ(LCD)、
14…キーボード、
20…アンテナ、
21…高周波増幅器、
22…混合器、
23…局部発振器、
24…帯域通過フィルタ(BPF)、
25…中間周波増幅器、
26…振幅制限器、
27…検波器、
28…復調器、
29…RSSI検出回路、
30…信号処理回路、
31…マイクロホン、
32…低周波増幅器、
33…無線送信回路、
34…アンテナ、
35…低周波増幅器、
36…スピーカ、
40…GPS装置、
41…アンテナ、
50…外部装置、
51…コントローラ、
52…インターフェース回路、
53…周波数メモリ、
54…液晶ディスプレイ(LCD)、
55…キーボード、
60…有線送受信回路、
61…ケーブル、
100,100A,100B…送受信機。

Claims (7)

  1. 受信信号を高周波増幅器により高周波増幅し、上記高周波増幅した受信信号を中間周波信号に周波数変換し、上記中間周波信号を中間周波増幅器により中間周波増幅し、上記中間周波増幅した中間周波信号を検波し、上記検波した信号に基づいて信号レベルを検出する無線受信回路において、
    上記検波した信号の信号レベルと、上記高周波増幅器の増幅率と、上記中間周波増幅器の増幅率とに基づいて、上記無線受信回路の入力端の受信信号レベルを検出し、上記受信信号レベルを所定のしきい値と比較し、上記受信信号レベルが上記しきい値未満のとき、当該無線周波数において干渉波が無いと判断する制御手段を備えたことを特徴とする無線受信回路。
  2. 上記制御手段は、上記無線周波数を走査し、走査する各無線周波数において、受信信号レベルを検出し、上記受信信号レベルが上記しきい値未満のとき、当該無線周波数において干渉波が無いと判断し、当該干渉波が無い空き無線周波数の情報を記憶手段に記憶することを特徴とする請求項1記載の無線受信回路。
  3. 上記記憶手段は、位置情報に対応する複数の放送チャンネルの無線周波数を含む放送チャンネルテーブルを格納し、
    上記制御手段は、GPS装置からの位置情報、もしくはユーザにより入力されたときの入力装置からの位置情報に基づいて、上記放送チャンネルテーブルを参照して、当該位置情報に対応する複数の放送チャンネルの無線周波数を読み出し、上記読み出した複数の放送チャンネルの無線周波数を除いて上記無線周波数を走査することにより、干渉波が無い空き無線周波数の情報を記憶手段に記憶することを特徴とする請求項2記載の無線受信回路。
  4. 請求項1乃至3のうちのいずれか1つに記載の無線受信回路を含むことを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項1乃至3のうちのいずれか1つに記載の無線受信回路を含むことを特徴とする無線受信機。
  6. 請求項5記載の無線受信機と、
    上記記憶手段に記憶した干渉波が無い空き無線周波数の情報を相手局に送信する無線送信手段を備えた無線送信機とを備えたことを特徴とする無線送受信機。
  7. 請求項6記載の無線送受信機において、
    上記制御手段は、相手局からの干渉波が無い空き無線周波数の情報を受信し、上記受信した無線周波数の情報に基づいて当該無線受信回路の受信する無線周波数を設定し又は当該情報を出力することを特徴とする無線送受信機。
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