JP2010050348A - 薄膜トランジスタ、アクティブマトリックス回路並びに表示装置 - Google Patents

薄膜トランジスタ、アクティブマトリックス回路並びに表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】フィードスルー電圧ΔVがTFT基板全面において一定である薄膜トランジスタ、該薄膜トランジスタから構成されるアクティブマトリックス回路を用いることにより画素ごとの表示特性のバラツキに影響を及ぼすことの無い画像表示装置を提供する。
【解決手段】ソース電極1003は、長手をy方向に延設される少なくとも1つの矩形で、ゲート電極1002の上の目標位置に配置される領域S2からなり、ドレイン電極1004は、ゲート電極1002の上をx方向に横断し、該ゲート電極1002両端からのはみ出し部分それぞれの長さが△d以上である矩形の領域D1と、領域D1からy方向に延設され領域S2と長手方向同士を並行に隣接してチャネル部を形成する矩形で、該矩形の長手方向の一端部が最も近いゲート電極1002の端部位置よりも△d以上内側となるゲート電極1002の上の目標位置に配置される領域D2と、からなる。
【選択図】図6

Description

本発明は、ゲート電極に対するソース電極及びドレイン電極の形状に特徴を有する薄膜トランジスタ、さらには該薄膜トランジスタから構成される表示画素の表示状態を制御するためのアクティブマトリックス回路を備えた、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、電子ペーパー、フレキシブル表示装置、電子本、可搬型表示装置などの画像表示装置に関するものである。
液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、電子ペーパーなどの画像表示装置では、アクティブマトリックス回路のアクティブ素子として、電界効果トランジスタ(FET:Field Effect Transistor)である薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)を使用したものが知られている。
ここで特許文献1には、フィードスルー電圧ΔVを小さくすることにより、アクティブマトリックス回路に配置された薄膜トランジスタの特性にバラツキが生じ、それにより各画素においてフィードスルー電圧△Vに変動が生じてもそれが階調表示に影響を与えることを抑制することができる画像表示装置が開示されている。
特開平10−78592号公報
しかしながら、このような画像形成装置においても、画素ごとの表示特性のバラツキが問題となる程度までTFT基板内でフィードスルー電圧ΔVがばらつくことがあった。この問題はとくにフィルム基板とした場合に顕著であった。
本発明は、以上の従来技術における問題に鑑みてなされたものであり、ゲート電極形成とソース/ドレイン電極形成時の基板寸法がμm単位で異なっても、フィードスルー電圧ΔVがTFT基板全面において一定である薄膜トランジスタを提供することを目的とし、さらには該薄膜トランジスタから構成されるアクティブマトリックス回路を用いることにより、画素ごとの表示特性のバラツキに影響を及ぼすことの無い画像表示装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために提供する本発明は、以下の通りである。
〔1〕 基板上に、帯状に設けられるゲート電極と、該ゲート電極に対して絶縁膜を介して設けられるソース電極及びドレイン電極と、を有し、ソース電極とドレイン電極との間のチャネル部に半導体層を有する薄膜トランジスタにおいて、ゲート電極の幅方向をx方向、長手方向をy方向とし、ゲート電極とソース電極の間で許容されるx方向の位置ずれを±△dとしたとき、前記ソース電極は、長手をy方向に延設される少なくとも1つの矩形で、ゲート電極の上または下の目標位置に配置される領域S2からなり、前記ドレイン電極は、ゲート電極の上または下をx方向に横断し、該ゲート電極両端からのはみ出し部分それぞれの長さが△d以上である矩形の領域D1と、領域D1からy方向に延設されソース電極の領域S2と長手方向同士を並行に隣接してチャネル部を形成する矩形で、該矩形の長手方向の一端部が最も近いゲート電極の端部位置よりも△d以上内側となるゲート電極の上または下の目標位置に配置される領域D2と、からなる薄膜トランジスタ。
〔2〕 前記ゲート電極と同じ階層に設けられ、y方向を長手とする帯状の第1の補助容量形成用電極と、前記ソース電極及びドレイン電極と同じ階層に設けられ、前記第1の補助容量形成用電極の上または下をx方向に横断し、該第1の補助容量形成用電極両端からのはみ出し部分それぞれの長さが△d以上である矩形の第2の補助容量形成用電極と、を有する前記〔1〕に記載の薄膜トランジスタ。
〔3〕 前記ソース電極における領域S2を構成する2つの矩形領域が、前記ドレイン電極における領域D2を構成する1つの矩形領域を挟んで配置され、あるいは前記ドレイン電極における領域D2を構成する2つの矩形領域が、前記ソース電極における領域S2を構成する1つの矩形領域を挟んで配置される前記〔1〕または〔2〕に記載の薄膜トランジスタ。
〔4〕 基板上に、帯状に設けられるゲート電極と、該ゲート電極に対して絶縁膜を介して設けられるソース電極及びドレイン電極と、を有し、ソース電極とドレイン電極との間のチャネル部に半導体層を有し、ゲート電極の幅方向をx方向、長手方向をy方向とし、ゲート電極とソース電極の間で許容されるx方向の位置ずれを±△dとしたとき、前記ソース電極は、長手をy方向に延設される少なくとも1つの矩形で、ゲート電極の上または下の目標位置に配置される領域S2からなり、前記ドレイン電極は、ゲート電極の上または下をx方向に横断し、該ゲート電極両端からのはみ出し部分それぞれの長さが△d以上である矩形の領域D1と、領域D1からy方向に延設されソース電極の領域S2と長手方向同士を並行に隣接してチャネル部を形成する矩形で、該矩形の長手方向の一端部が最も近いゲート電極の端部位置よりも△d以上内側となるゲート電極の上または下の目標位置に配置される領域D2と、からなる薄膜トランジスタから構成されるアクティブマトリックス回路。
〔5〕 前記薄膜トランジスタは、前記ゲート電極と同じ階層に設けられ、y方向を長手とする帯状の第1の補助容量形成用電極と、前記ソース電極及びドレイン電極と同じ階層に設けられ、前記第1の補助容量形成用電極の上または下をx方向に横断し、該第1の補助容量形成用電極両端からのはみ出し部分それぞれの長さが△d以上である矩形の第2の補助容量形成用電極と、を有する前記〔4〕に記載のアクティブマトリックス回路。
〔6〕 前記ソース電極における領域S2を構成する2つの矩形領域が、前記ドレイン電極における領域D2を構成する1つの矩形領域を挟んで配置され、あるいは前記ドレイン電極における領域D2を構成する2つの矩形領域が、前記ソース電極における領域S2を構成する1つの矩形領域を挟んで配置される前記〔4〕または〔5〕に記載のアクティブマトリックス回路。
〔7〕 前記〔4〕〜〔6〕のいずれかに記載のアクティブマトリックス回路を有する表示装置。
本発明の効果として、請求項1,4の発明によれば、基板(TFT基板、とくにフィルム基板)の伸縮などにより、ゲート電極とドレイン電極の相対的な位置が基板の面内において同一でない場合においても、アライメントずれによって生じるゲート電極とドレイン電極の重なり面積の増加分と減少分が同じであるため(すなわちゲート電極の階層とドレイン電極の階層とのずれに対して、ゲート電極とドレイン電極の重なり面積が一定であるため)、薄膜トランジスタにおけるゲート−ドレイン間容量成分Cgdの変化に起因するフィールドスルー電圧ΔVのバラツキを無くすことが可能になる。また、薄膜トランジスタのレイアウト上の効率も向上する。
請求項2,5の発明によれば、請求項1,4記載の発明の特徴に加えて、基板の伸縮などにより第1の補助容量形成用電極と第2の補助容量形成用電極の相対的な位置が基板の面内において同一でない場合においても、アライメントずれによって生じる第1の補助容量形成用電極と第2の補助容量形成用電極の重なり面積の増加分と減少分が同じであるため(すなわち第1の補助容量形成用電極の階層と第2の補助容量形成用電極の階層とのずれに対して、第1の補助容量形成用電極と第2の補助容量形成用電極の重なり面積が一定であるため)、薄膜トランジスタにおけるゲート−ドレイン間容量成分Cgdおよび補助容量成分Cstの変化に起因するフィールドスルー電圧ΔVのバラツキを無くすことが可能になる。
請求項3,6の発明によれば、前記ソース電極における領域S2を構成する2つの矩形領域が、前記ドレイン電極における領域D2を構成する1つの矩形領域を挟んで配置され、あるいは前記ドレイン電極における領域D2を構成する2つの矩形領域が、前記ソース電極における領域S2を構成する1つの矩形領域を挟んで配置されることにより、実効的なチャネルの幅を長く設けることができ、薄膜トランジスタのON電流を大きくすることができる。
請求項7の発明によれば、フィールドスルー電圧ΔVのバラツキのない薄膜トランジスタから構成されるアクティブマトリックス回路を用いるので、表示特性を面内で均一にすることができる。
まず、薄膜トランジスタ(TFT)を使用した画像表示装置の構成について、画素構成部材として、移動材としての電気泳動材である着色粒子を用いた電子ペーパーを例に挙げて説明する。
図1は、アクティブマトリックス回路を構成する本発明に係る薄膜トランジスタ(TFT)の電気的な等価回路の構成図である。図中縦方向に延びる信号ラインを選択線1,2,・・・,m−1,m,m+1,・・・,Mとし、図中横方向に延びる信号ラインを信号線1,2,・・・,n−1,n,n+1,・・・,Nとする。以下、選択線としてm,信号線としてnを用いる画素を(m,n)とし、(m,n)の表示画素を例に挙げて表示画素の構成について説明する。
アースに接続されている透明電極1006と、これに対向して配置される画素電極1005との間には、画素構成部材である移動材としての電気泳動材である着色粒子1014が配置されている。本例では、所定極性に帯電した着色粒子1014を移動させることで、表示面側の各表示画素の色や濃度(明るさ)などを調整して、画像を表示する。また、画素電極1005には、アクティブ素子としての電界効果トランジスタ(FET:Field Effect Transistor)である薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)1001のドレイン端子が接続されている。このTFT1001は、そのソース端子に信号線nが接続されており、そのゲート端子に選択線mが接続されている。
このようなアクティブマトリックス回路においては、各表示画素の電極1005,1006間に発生させる電界の向きを信号線1,2,・・・,n−1,n,n+1,・・・,Nに印加する駆動電圧の正負により決定する。また、どの画素について駆動電圧の印加を可能とするかは、どの選択線1,2,・・・,m−1,m,m+1,・・・,Mにアクティブ状態選択電圧を送るかによって制御する。すなわち、例えば(m,n)の表示画素において、選択線mにアクティブ状態選択電圧を印加すると、そのアクティブ状態選択電圧がTFT1001のゲート端子1002に印加され、TFT1001がON状態(アクティブ状態)になる。これにより、信号線nを通じてTFT1001のソース端子1003に印加される駆動電圧が、ドレイン端子1004に接続された画素電極1005に印加される。一方、選択線mに非アクティブ状態選択電圧を印加すると、その非アクティブ状態選択電圧がTFT1001のゲート端子1002に印加され、TFT1001がOFF状態(非アクティブ状態)になる。これにより、信号線nから駆動電圧がTFT1001のソース端子1003に印加されても、ドレイン端子1004に接続された画素電極1005には駆動電圧が印加されない。
図2は、TFT1001の基本的な断面構造を示す説明図である。
TFT1001の構造は、基板1201の上にゲート電極1002と補助容量形成用電極1010とを形成し、これらの電極1002,1010の上にゲート絶縁膜1012を形成する。そして、このゲート絶縁膜1012の上にソース電極1003及びドレイン電極1004を形成し、これらの電極1003,1004間に活性層(半導体層ともいう)1013を形成する。ソース電極1003、ドレイン電極1004、活性層1013は、保護膜1015に覆われている。保護膜1015にはスルーホール1016が形成されていて、このスルーホール1016を通じてドレイン電極1004と画素電極1005との電気的な導通路をとる。また、アースに接続されている透明電極1006と、これに対向して配置される画素電極1005との間には、表示素子1014が配置されている。
ここで、本発明で用いる基板1201は、ガラスでもフィルム基板でも構わない。フィルム基板では、ポリイミド(PI)基板、ポリエーテルサルホン(PES)基板、ポリエチレンテレフタレート(PET)基板、ポリエチレンナフタレート(PEN)基板等を用いることができる。
また、本発明で用いるゲート絶縁膜1012の材料としては、ポリビニルフェノール、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリイミド膜、などがあげられる。また、層間絶縁膜材料1015としては、クレゾールノボラックエポキシ樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、フェノール樹脂、アクリル樹脂、ポリビニル樹脂などの絶縁性樹脂および、上記樹脂と絶縁性フィラーから構成される絶縁ペーストなどがあげられる。
本発明で用いる活性層1013の材料としては、テトラセン、ペンタセン、ルブレンなどのアセン系結晶性材料、ポリアルキルチオフェンなどの配向性材料、フルオレン・チオフェン共重合体やその誘導体からなる液晶性材料、トリアリールアミン骨格を持つ高分子材料などの有機半導体、アモルファスシリコン、ポリシリコン、InGZOなどの無機半導体が上げられる。
本発明で用いるゲート電極1002、ドレイン電極(および/または第2の補助容量形成用電極)1004、ソース電極1003、画素電極1005、第1の補助容量形成用電極1010の材料としては、真空蒸着法やスパッタリング法で作成するAu膜、Al膜、Cr膜、タンタル膜やスクリーン印刷法で形成される銀膜、インクジェット法やディスペンサーを用いて形成される銀、金、Ag-Pd合金、Ni、Coなどのナノメタル膜などがあげられる。
このようなTFT1001においては、図3に示すように、ゲート電極1002とドレイン電極1004とが互いに対向した部分(上から見て重なり合った部分)においてCgd[μF]のゲート−ドレイン間容量成分が存在する。この容量成分については、図1において符号ゲート−ドレイン間容量Cgd1102で示してある。また、画素に印加された電圧を保持する目的で、TFT1001のドレイン端子1004とゲート絶縁膜を挟んで対向する位置に第1の補助容量形成用電極1010を設け、図3に示したように、補助容量成分Cstを設ける事が一般的に行なわれている。これを補助容量成分Cst1103として図1に図示してある。なお、ドレイン電極1004が第1の補助容量形成用電極1010とゲート絶縁膜1012を挟んで対向する部分、もしくはドレイン電極1004と電気的に接続した電極であり第1の補助容量形成用電極1010とゲート絶縁膜1012を挟んで対向する部分、を第2の補助容量形成用電極と定義とする。
図1において、TFT1001は、ゲート−ドレイン間容量成分Cgd1102が存在するため、ゲート電圧が変化した瞬間にドレイン電圧が瞬間的に変動するいわゆるフィードスルーと呼ばれる現象が発生する。このフィードスルーによって生じるフィードスルー電圧ΔVは、表示素子そのものの高周波容量成分が補助容量成分に比べて極めて小さい場合、ゲート−ドレイン間容量成分Cgd1102と、補助容量成分Cst1103と、ゲート端子1002に印加されるゲート電圧Vgによって決まる。詳しくは、次式(1)となる。
ΔV=Vg×Cgd/(Cgd+Cst) ・・・(1)
ところで、従来のガラス基板を用いた液晶TFTにおいては、ガラス基板の熱膨張係数や湿度膨張係数が非常に小さいため、ゲート−ドレイン間容量成分Cgdの値はマトリックス状に配置されたどのトランジスタにおいてもほぼ一定であるため、フィードスルー電圧ΔVが画素ごとの表示特性のバラツキに影響を及ぼすことは少なかった。
しかしながら、電子ペーパーの様にフィルム基板を用いる場合、フィルムの熱膨張係数や湿度膨張係数や熱履歴による寸法の変化がガラス基板に比べてはるかに大きいため、ゲート電極形成時とソース/ドレイン電極形成時の温湿度の違いやフィルム基板の非可逆的な熱収縮などにより、図2におけるゲート電極1002とドレイン電極1004のアライメントが基板の位置により異なる場合が生じる。一例をあげると、代表的なフィルム基板であるポリエチレンテレフタレート(PET)の場合、熱膨張係数は60×10-6/Kである。例えば、ゲート電極形成時の基板温度よりソース/ドレイン電極形成時の基板温度が1℃高いとするとフィルム基板の寸法が100mmあたり6μm長くなることになる。従って、例えば、基板寸法を100mmとした場合、ゲート電極1002とソース電極1003/ドレイン電極1004の相対的な位置が、基板面内で最大6μmずれることになる。
図3,図4に、ゲート電極とソース/ドレイン電極の相対的な位置が異なる場合の断面図を示す。図3ではゲート電極1002と第1の補助容量形成用電極1010が、ソース電極1003/ドレイン電極1004に対して目標位置にある場合を示し、図4では、図3に比べて、ゲート電極1002と第1の補助容量形成用電極1010がX方向にずれている場合を示している。これにより、図4のゲート電極1002とドレイン電極1004の重なり面積が図3の場合よりも減少するため、ゲート−ドレイン間容量成分Cgdの値は図3の場合より図4の場合の方が小さくなる。一方で、この例では、ドレイン電極1004(もしくはドレイン電極1004と電気的に接続された第2の補助容量形成用電極)と第1の補助容量形成用電極1010の重なり面積は変わらないため、補助容量成分Cstの値は変わらない。従って、前述の関係式(1)から、図4の場合より図3の場合の方がフィードスルー電圧ΔVは大きくなることになる。そして基板1201がフィルムのとき、基板1201内で図3の状態と図4の状態が混在することになる。この結果、フィードスルー電圧ΔVが面内で異なるため、表示装置としてみた場合に表示特性の面内均一性が損なわれるという問題が生じる。
また、上記の課題は、ゲート電極1002とドレイン電極1004の相対的な位置が基板1201の面内でバラツク場合のことを述べたが、基板1201の伸縮などにより、前述のドレイン電極1004(もしくはドレイン電極1004と電気的に接続された第2の補助容量形成用電極)と第1の補助容量形成用電極1010の重なり面積が面内でバラツク場合も生じる。この場合も、フィードスルー電圧ΔVが面内で異なることとなるため、表示特性の面内均一性が損なわれるという問題が生じる。
このような従来のTFTの構成の平面図の一例を図5に示す。ここでは、ゲート電極1002,第1の補助容量形成用電極1010,ソース電極1003,ドレイン電極1004の透視図として示している。図から判るように、ゲート電極1002とドレイン電極1004のアライメントがx方向でずれた場合、ゲート電極1002とドレイン電極1004の重なる部分であるゲート−ドレイン間容量成分Cgdの値が変化することが明らかである。
発明者らは、この知見を基に、ゲート電極形成とソース/ドレイン電極形成時の基板寸法がμm単位で異なっても、フィードスルー電圧ΔVがTFT基板全面において一定でとなる薄膜トランジスタを実現すべく、鋭意検討を行い、本発明を成すに至った。以下に、本発明に係る薄膜トランジスタ、アクティブマトリックス回路並びに表示装置の一実施の形態における要部構成について説明する。
本発明の第一の構成例を、図6〜図9に示す。ここでは、ゲート電極1002、ソース電極1003、ドレイン電極1004の設計上の配置関係、すなわち目標位置としての配置関係を示している。
すなわち、本発明に係る薄膜トランジスタ(薄膜トランジスタ1001)は、基板(基板1201)上に、帯状に設けられるゲート電極(ゲート電極1002)と、該ゲート電極に対して絶縁膜(ゲート絶縁膜1012)を介して設けられるソース電極(ソース電極1003)及びドレイン電極(ドレイン電極1004)と、を有し、ソース電極とドレイン電極との間のチャネル部に半導体層(半導体層1013)を有する薄膜トランジスタにおいて、ゲート電極の幅方向をx方向、長手方向をy方向とし、ゲート電極とソース電極の間で許容されるx方向の位置ずれを±△dとしたとき、前記ソース電極は、ゲート電極の上または下をx方向に横断する帯状の領域S1(ゲート配線ともいう)と、領域S1から長手をy方向として延設される少なくとも1つの矩形で、該矩形の長手方向の端部すべてがゲート電極の端部位置よりも△d以上内側となるゲート電極の上または下の目標位置に配置される領域S2と、からなり、前記ドレイン電極は、ゲート電極の上または下をx方向に横断し、該ゲート電極両端からのはみ出し部分それぞれの長さ(長さt)が△d以上である矩形の領域D1と、領域D1からy方向に延設されソース電極の領域S2と長手方向同士を並行に隣接してチャネル部を形成する矩形で、該矩形の長手方向の一端部が最も近いゲート電極の端部位置よりも△d以上内側となるゲート電極の上または下の目標位置に配置される領域D2と、からなるものである。また、領域D2は、w+2△d以上の幅をもつ。ここで、△dは、1μm〜100μmである。
なお、本発明でいう「矩形」とは、対向する辺の長さが同じ長方形をいい、角(コーナー)が直角のもの(通常の矩形)、角が丸いもの(角丸矩形)、角が面取りされたもの(面取り矩形)のいずれの形状でもよい。
あるいは本発明の第一の構成は、基板(基板1201)上に、ゲート電極(ゲート電極1002)とそれに接続されたゲート配線と、絶縁膜を介してソース電極(領域S2)とそれに接続されたソース配線(領域S1)と、ドレイン電極(領域D1,D2)を有し、ソース電極(領域S2)とドレイン電極(領域D2)との間のチャネル部に半導体層を有する薄膜トランジスタにおいて、ゲート電極幅wの中心線A−A’に直交する方向にx軸を取り、該x軸の中心線A−A’との交点をx=0、ゲート電極(ゲート電極1002)とソース電極(領域S2)間で許容されるx方向の位置ずれを±Δdとしたとき、x=w/2からw/2+Δdの領域におけるゲート・ドレイン電極間の重なり領域と、x=−w/2から−w/2+Δdの領域におけるゲート・ドレイン電極間の重なり領域が合同であり、且つx=w/2からw/2−Δdの領域におけるゲート・ドレイン電極間の重なり領域がx=−w/2から−w/2−Δdの領域におけるゲート・ドレイン電極間の重なり領域と合同であり、且つ薄膜トランジスタのソース電極1003・ドレイン電極1004間に電流が流れる方向の全部または主たる部分がx軸方向と概ね並行であることを特徴としたゲート、ソース、ドレイン電極形状を有する薄膜トランジスタ(薄膜トランジスタ1001)である。
なお、本発明でいう「合同」とは、同じ形状で同じ面積のことをいう。また、「主たる部分」とは、チャネル部分のうち、x軸方向と概ね並行に電流が流れる領域が50%以上のことをいい、「概ね並行」とは、x軸方向に対して±30°以内に収まる方向のことをいう。
図6では、ソース電極1003の1つの領域S2と、ドレイン電極1004の1つの領域D2と、が、ゲート電極1002の電極幅wの中心線A−A’を挟んで、長手方向同士が平行に向かい合って配置されている。また、領域D2の図中右側の端部はゲート電極1002の図中右側の端部よりも△d以上ゲート電極1002の内側となっている。領域S2の図中左側の端部はゲート電極1002の図中左側の端部よりも△dだけゲート電極1002の内側となっている。
図7では、ソース電極1003の2つの領域S2が、ドレイン電極1004の1つの領域D2を挟んで、お互いの長手方向同士を平行にして隣接して配置されている。このとき、ソース電極1003における領域S2及びドレイン電極1004における領域D2がゲート電極1002の電極幅wの中心線A−A’に対して線対称となる目標位置に配置されている。また、図中右側の一方の領域S2の図中右側の端部はゲート電極1002の図中右側の端部よりも△dだけゲート電極1002の内側となっており、図中左側の他方の領域S2の図中左側の端部はゲート電極1002の図中左側の端部よりも△dだけゲート電極1002の内側となっている。その結果、領域D2の端部はゲート電極1002の両端部よりも△d以上ゲート電極1002の内側となっている。
図8では、ドレイン電極1004の2つの領域D2が、ソース電極1003の1つの領域S2を挟んで、お互いの長手方向同士を平行にして隣接して配置されている。このとき、ソース電極1003における領域S2及びドレイン電極1004における領域D2がゲート電極1002の電極幅wの中心線A−A’に対して線対称となる目標位置に配置されている。また、領域D2のゲート電極1002上にある端部(例えば、図中右側)は、ゲート電極1002の端部(例えば、図中右側)よりも△d以上ゲート電極1002の内側となっている。なお、領域D2ではゲート電極1002よりもはみ出た部分があるがその部分のはみ出し長さは領域D1のはみ出し長さtと同じであり、△d以上である。
図9では、ドレイン電極1004の2つの領域D2が、ソース電極1003の1つの領域S2を挟んで、お互いの長手方向同士を平行にして隣接して配置されている。このとき、ソース電極1003における領域S2及びドレイン電極1004における領域D2がゲート電極1002の電極幅wの中心線A−A’に対して線対称となる目標位置に配置されている。また、図中右側の一方の領域D2の図中右側の端部はゲート電極1002の図中右側の端部よりも△d以上ゲート電極1002の内側となっており、図中左側の他方の領域D2の図中左側の端部はゲート電極1002の図中左側の端部よりも△d以上ゲート電極1002の内側となっている。
本発明の第一の構成により、フィルム基板(基板1201)の伸縮などにより、ゲート電極とソース・ドレイン電極の相対的な位置がTFT基板(基板1201)の面内において同一でない場合においても、前述のゲート−ドレイン間容量成分Cgdの値がTFT基板の面内において一定であるため、ゲート−ドレイン間容量成分Cgdのバラツキに起因するフィールドスルー電圧ΔVのバラツキを無くす事が可能になり、表示装置に適用したときに表示特性を面内で均一にすることができる。
つぎに、本発明の第二の構成例を、図10〜図13に示す。ここでは、ゲート電極1002、ソース電極1003、ドレイン電極1004、第1の補助容量形成用電極1010、第2の補助容量形成用電極D3の設計上の配置関係、すなわち目標位置としての配置関係を示している。
すなわち、本発明に係る薄膜トランジスタ(薄膜トランジスタ1001)は、前記第一の構成に加えて、前記ゲート電極(ゲート電極1002)と同じ階層に設けられ、y方向を長手とする帯状の第1の補助容量形成用電極(第1のの補助容量形成用電極1010)と、前記ソース電極(ソース電極1003)及びドレイン電極(ドレイン電極1004)と同じ階層に設けられ、前記第1の補助容量形成用電極の上または下をx方向に横断し、該第1の補助容量形成用電極両端からのはみ出し部分それぞれの長さ(長さt’)が△d以上である矩形の第2の補助容量形成用電極(第2の補助容量形成用電極D3)と、を有する。
なお、第2の補助容量形成用電極D3とは、ドレイン電極1004に含まれる領域もしくは、ドレイン電極1004に電気的に接続される電極を示し、具体的には図2において絶縁膜1012を挟んで第1の補助容量形成用電極1010と対向する電極と同義であり、より具体的にはドレイン電極1004の、第1の補助容量形成用電極1010と対向する部分を指す。
あるいは本発明の第二の構成は、基板(基板1201)上に、ゲート電極とそれに接続されたゲート配線あるいはゲート電極を兼ねたゲート配線(ゲート電極1002)と、第1の補助容量形成用電極とそれに接続された補助容量形成用配線あるいは第1の補助容量形成用電極を兼ねた補助容量形成用配線(第1の補助容量形成用電極1010)と、絶縁膜を介してソース電極とそれに接続されたソース配線(ソース電極1003)と、ドレイン電極とそれに接続された第2の補助容量形成用電極あるいはドレイン電極(ドレイン電極1004)に含まれる第2の補助容量形成用電極(第2の補助容量形成用電極D3)と、を有し、ソース電極とドレイン電極との間のチャネル部に半導体層(半導体層1013)を有する薄膜トランジスタにおいて、ゲート電極幅wの中心線A―A’に直交する方向にx軸を取り、該x軸の中心線A―A’との交点をx=0、ゲート電極とソース電極間で許容されるx方向の位置ずれを±Δdとしたとき、x=w/2からw/2+Δdの領域におけるゲート・ドレイン電極間の重なり領域と、x=−w/2から−w/2+Δdの領域におけるゲート・ドレイン電極間の重なり領域が合同であり、且つx=w/2からw/2−Δdの領域におけるゲート・ドレイン電極間の重なり領域がx=−w/2から−w/2−Δdの領域におけるゲート・ドレイン電極間の重なり領域と合同であり、且つトランジスタのソース・ドレイン間に電流が流れる方向の全部または主たる部分がx軸方向と概ね並行であることを特徴とし、尚且つ第1の補助容量形成用電極幅w’の中心線B―B’と直交する方向にx’軸を取り、該x’軸の中心線B―B’との交点をx’=0としたとき、x’=w’/2からw’/2+Δdの領域とx’=−w’/2から−w’/2+Δdの領域が合同であり、且つx’=w’/2からw’/2−Δdの領域とx’=−w’/2から−w’/2−Δdの領域が合同な第2の補助容量形成用電極形状を有する薄膜トランジスタである。
ここで、図10〜図13に示す構成は、それぞれ図6〜図9の構成に、第1の補助容量形成用電極1010と第2の補助容量形成用電極D3とを加えたものである。
第二の構成により、第一の構成で実現したゲート−ドレイン間容量成分Cgdの値がTFT基板(基板1201)の面内において一定であることに加えて、第1の補助容量形成用電極1010と第2の補助容量形成用電極D3との相対位置が、フィルム基板の伸縮などにより変動した場合においても、前述の補助容量成分Cstの値が一定であるため、ゲート−ドレイン間容量成分Cgdおよび補助容量成分Cstのバラツキに起因するフィールドスルー電圧ΔVのバラツキを無くすことが可能になり、表示装置に適用したときに表示特性を面内で均一にすることができる。
なお、図7〜図9および図11〜図13では、ソース電極1003における領域S2及びドレイン電極1004における領域D2がゲート電極1002の電極幅wの中心線A−A’もしくは中心線A−A’に対して平行な軸に対して線対称となる目標位置に配置されている。すなわち、図7〜図9および図11〜図13の構成は、トランジスタのチャネル部分(換言すると、ソース電極とドレイン電極が短い距離を挟んで対向している部分)において、ソース電極(領域S2)がドレイン電極(領域D2)を囲んで形成されているか、もしくはドレイン電極(領域D2)がソース電極(領域S2)を囲んで形成されている。
具体的には、図7,図11では、ソース電極1003における領域S2を構成する2つの矩形領域(2つの領域S2)が、ドレイン電極1004における領域D2を構成する1つの矩形領域(1つの領域D2)を挟んで配置されている。また、図8,図9,図12,図13では、ドレイン電極1004における領域D2を構成する2つの矩形領域(2つの領域D2)が、ソース電極1003における領域S2を構成する1つの矩形領域(1つの領域S2)を挟んで配置されている。
このことにより、実効的なチャネルの巾が図6や図10の構成に比べて長く設けることができるため、薄膜トランジスタ1001のON電流を大きくすることが出来るという特徴を有する。
ところで、ゲート電極とソース・ドレイン電極のアライメントがずれた場合においてもゲート−ドレイン間容量成分Cgdが変化しないトランジスタの構成は、従来技術1(特開2007−266252号公報)の図3(a)にも提案されている。その構成図を図15に示す。また、図15におけるゲート電極1002、ソース電極1003、ドレイン電極1004、第1の補助容量形成用電極1010の配置関係を図16に示す。図16においては、本発明の構成と対比させるために、図15の主要部分を90度時計回りに回転させている。
本発明には、図16の構成との違いが2つある。
第1の違いは、本発明の構成においては、トランジスタのソース・ドレイン間を流れる電流がゲート電極幅wの中心線A−A’と並行となっているのに対し、従来技術の図16の場合は、トランジスタのソース・ドレイン間を流れる電流がゲート電極幅wの中心線A−A’と直交している点である。
この違いにより、従来例ではトランジスタのチャネル幅はゲート電極幅wよりも大きく取れないのに対して、本発明ではトランジスタのチャネル幅はゲート電極幅wに依存しないため、ゲート電極幅による制約を受けず、トランジスタのチャネル幅を大きく取ることができ、トランジスタのON電流を大きくすることが出来る。更に、図16の構成においては、ソース電極1003とドレイン電極1004の間隔が広い。トランジスタに流れる電流はソース電極1003とドレイン電極1004の距離に逆比例することが知られている。従って、図16の構成では本発明に比べて大きな電流をとることが出来ない。
第2の違いは、図16では第1の補助容量形成用電極1010と第2の補助容量形成用電極D3(もしくはドレイン電極1004)の位置関係がずれた場合、補助容量成分Cstの値が一定でないことにある。従って、フィルム基板の伸縮などに起因して、フィールドスルー電圧ΔVの値が面内で変動するため、表示装置に適用したときに表示特性の面内均一性に問題が生じてしまう。
また、ゲート電極とソース・ドレイン電極のアライメントがずれた場合においてもゲート−ドレイン間容量成分Cgdが変化しないトランジスタの別の構成として、従来技術2(特許第3030751号公報)に提案されている。その構成図を図17に示す。また、図17におけるゲート電極1002、ソース電極1003、ドレイン電極1004、第1の補助容量形成用電極1010の配置関係を図18に示す。図18においては、本発明の構成と対比させるために、図17の主要部分を90度時計回りに回転させている。
この構成と本発明の大きな違いは、本発明においてはゲート配線(マトリクス駆動させるための選択線)が個別トランジスタのゲート電極1002を兼用しているのに対し、特許第3030751号公報においては、図18から明らかな様に、個別トランジスタのゲート電極がゲート配線から枝状に分岐している点が上げられる。このことから、第1の補助容量形成用電極1010をドレイン配線と並行した位置で形成する場合、枝状に延びたゲート電極と交差することを避けるために、第1の補助容量形成用電極1010をゲート配線からかなり離れた位置に設ける必要がある。この結果、補助容量を有するトランジスタ構成の場合、トランジスタのユニットセルサイズ(一画素のサイズ)を小さくすることが出来ないという欠点を有する。さらに、前出の特開2007−266252号公報記載の発明と同じく、トランジスタの電流の流れる方向がゲート配線の電極幅wの中心線と直交している点がある。この本発明との違いにより、特許第3030751号公報記載の構成ではトランジスタのチャネル幅を大きく取れないため、トランジスタの電流が小さいという欠点を有する。
さらに、図18においてゲート電極の幅wより大きく半導体層1013が形成されると、図19に示すように近接するソース電極1003とドレイン電極1004の直下にゲート電極が存在しない領域が生じるため、本発明に比べてトランジスタのOFF電流が大きくなるという欠点を有する。この欠点は、特開2007−266252号公報記載の構成でも図20に示すように同様である。
これに対して、本発明においては、図21に示すように、ゲート電極1002の電極幅wより半導体層1013が大きく形成された場合においても、ゲート電極幅wの内部領域以外にはソース電極1003(領域S2)とドレイン電極1004(領域D2)が近接する部分が無いため、OFF電流が大きくなるという欠点は無い。
つまり、本発明の構成要件のひとつである「領域S2と長手方向同士を並行に隣接してチャネル部を形成する・・・領域D2」(あるいは「トランジスタのソース・ドレイン間に電流が流れる方向の全部または主たる部分がx軸方向と概ね並行であること」)により、ゲート電極幅wに制限を受けることが無く、トランジスタのチャネル長を長く取ることが出来る(トランジスタのON電流を大きくすることが出来る)とともに、従来技術と異なり、半導体層1013のチャネル領域(ソース電極1003(領域S2)とドレイン電極1004(領域D2)が短い距離を挟んで対峙し、ソース電極1003(領域S2)とドレイン電極1004(領域D2)の間に半導体層1013が設けられた領域)には必ずゲート電極1002が前記領域の下部もしくは上部に存在するため、リーク電流を防ぐことが出来、OFF電流を小さくすることが可能になる。
以下、本発明の実施例を説明する。
実施例は、これまでに説明した本発明に係る薄膜トランジスタ1001のトラジスタ構造の内、図6〜図13の構造を有するトランジスタを実施例とした。すなわち、実施例1は図6の構造、実施例2は図7の構造、実施例3は図8の構造、実施例4は図9の構造、実施例5は図10の構造、実施例6は図11の構造、実施例7は図12の構造、実施例8は図13の構造とした。また、比較例として、これまでに説明したトラジスタ構造の内、図5、図14、図16の構造をもつトランジスタを比較例とした。すなわち、比較例1は図5の構造、比較例2は図14の構造、比較例3は図16の構造とした。なお、図14の構造は、図5において第1の補助容量形成用電極1010がないものである。
また、実施例と比較例を同一条件で比較するために、マトリックス状に配置されたトランジスタアレイのセルサイズ(各画素に対応するトランジスタの占有面積)を縦横150μmとした。また、トランジスタ、表示素子の作成時方法は実施例、比較例ともに以下に示すように同一の方法で作成した。
(薄膜トランジスタ、表示素子の作成方法)
基板としては厚さ100μmのPETフィルム(ポリエチレンテレフタレートフィルム)を用いた。
まず基板1201上に厚さ100nmのAl膜を真空蒸着法により成膜して、フォトリソグラフィおよびエッチングを行い、ゲート電極1002、及び実施例5〜8、比較例1,3では第1の補助容量形成用電極1010を形成した。このとき、ゲート電極1002の幅wは30μm、第1の補助容量形成用電極1010の幅w’は20μmとした。
次に、ゲート絶縁膜1012として、シアノエチルプルラン絶縁膜(信越化学株式会社製の商品名「シアノレジンCR−S」)をスピンコートし、ホットプレートを用い100℃で30分乾燥させて形成した。膜厚は200nmとした。
次に、ゲート絶縁膜1012の上に厚さ50nmのAu膜を、シャドウマスクを用いて真空蒸着法により成膜して、ソース電極1003およびドレイン電極1004(実施例5〜8、比較例1,3では第2補助容量形成用電極D3を含むドレイン電極1004)を形成した。尚、ソース電極1003(領域S2)とドレイン電極1004(領域D2)の距離であるチャネル長Lは比較例3を除いて5μmとした。また比較例3ではレイアウト上、チャネル長Lを短く取ることが出来なかったため、チャネル長Lを40μmとした。
続いて、半導体材料としてペンタセンを用いて真空蒸着法によりマスク蒸着して半導体層1013を形成した。
次に、保護膜1015として、パリレンを蒸気蒸着法によって形成した。膜厚は1μmとした。
次に、フォトリソグラフィとエッチングを用いてスルーホール1016を形成し、最後に、画素電極1005として、真空蒸着法を用いてITO(透明導電膜)を形成し、さらにフォトリソグラフィとエッチングを用い、画素電極をピクセル毎に分割した。
このようにして作成したTFTの上に、電気泳動表示素子1014を、ウレタン樹脂を用いて貼り合わせた。電気泳動素子1014は、マイクロカプセル中の炭化水素溶媒Isoperに、プラスに帯電したカーボン黒粒子、マイナスに帯電した酸化チタン白粒子を分散させており、TFTと対向する面と反対面に透明電極1006を形成した透明PET基板が設けられている。
上記の工程で作成した、表示素子のサンプルを白表示状態から黒表示状態に変化させた場合の応答速度、ゲート電極1002とドレイン電極1004のアライメントのずれに対する応答速度の変化、および第1の補助容量形成用電極1010と第2の補助容量形成用電極D3(ドレイン電極1004における)のアライメントのずれに対する応答速度の変化を調べた。また、ゲート−ドレイン間容量成分Cgd及び補助容量成分Cstを測定した。尚、表示素子の駆動方法としては、アクティブマトリックス駆動を想定して、走査周期10Hz、選択時間を50μs,選択線(ゲート配線)の印加電圧を±30V,データ線(ソース配線)の印加電圧を±10Vとした。
また、応答速度とは、白の定常状態の白反射率をA、黒の定常状態の白反射をBとしたとき、Aの状態からB+(A−B)×0.2の反射率になるまでの時間と定義する。
このようにして測定した結果を表1に示す。尚、表中で「アライメントがx方向で−10μmずれた場合」とは、ゲート電極1002を基準としたドレイン電極1004のずれ、もしくは第1の補助容量形成用電極1010を基準とした第2の補助容量形成用電極D3(ドレイン電極1004における)のずれを示しており、一例をあげると図3の状態をアライメントずれが無い状態とすると、図4の場合はxのマイナス方向にずれた場合と定義する。また、図3の状態を基準として図4とは逆方向にずれた場合をxのプラス方向にずれた場合とする。
Figure 2010050348
表1から判るように、実施例1〜8においては、アライメントがマイナス方向、プラス方向にずれた場合でも応答時間に変化は生じなかった。
また、実施例1〜4に対して、実施例5〜8の方が応答速度が速い。これは、実施例5〜8は補助容量を有するためである。実施例1と実施例2〜4を比較すると実施例2〜4の方が応答速度が速い。これは実施例2〜4の方が実施例1に比べてチャネル巾が広く、トランジスタ電流を多く取ることが出来るからである。同じことが、実施例5と実施例6〜8の間でも言える。
比較例1〜3においては実施例と異なり、アライメントがマイナス方向、プラス方向にずれた場合に応答時間に変化が生じた。このことから、表示の面内均一性が損なわれているといえる。また、比較例3においては、アライメントずれによる応答速度の変化は大きくないが、トランジスタのチャネル長が非常に長く、一方でチャネル巾が狭いため、実施例に比べてトランジスタ電流が非常に少なく、応答速度が非常に遅いという欠点を有する。
なお、これまで本発明を図面に示した実施形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
例えば、以上の説明においては、TFT基板としてフィルム基板を用い、フィルム基板の伸縮により、ゲート電極形成とソース/ドレイン電極形成時の基板寸法が異なる場合についての本発明の有効性について述べた。しかしながら、近年、従来までの真空蒸着やフォトリソグラフィを使わずに、オフセット印刷やスクリーン印刷を用いて、TFTを形成することが盛んに研究されている。これらの印刷技術を用いた手法において、例えばスクリーン印刷においては、スクリーン版製作時の寸法ばらつきや、印刷使用時の経時変化により、版の寸法がμm単位レベルで変動してしまうことが多い。このような場合においても本発明が有効であることはこれまでの説明で明らかである。従って、本発明は、プラスチック基板を用いたTFTのみに有効なわけではなく、ガラス基板を用いた場合にもおいても、印刷技術を用いたTFTの製作に有効となる。
尚、上述したように、アクティブマトリックスのTFTにおいては補助容量成分Cstを設ける事が一般的に行なわれている。一方で、補助容量成分Cstを設けない場合でも表示素子の特性によって表示を行う事は可能となる。この場合は、フィードスルー電圧ΔVは、表示素子そのものの高周波容量成分(仮にC1とする)と、ゲート−ドレイン間容量成分Cgd1102と、ゲート電極1002に印加されるゲート電圧Vgによって決まる。従って、ゲート−ドレイン間容量成分Cgdの値がTFT全面において一定でない場合には、補助容量成分Cstを持つ場合と同じく、画素ごとの表示特性のバラツキに影響を及ぼす事になる。本発明によれば、補助容量成分を有するTFTに限らず、補助容量成分が無いTFTにおいても、画素ごとの表示特性のバラツキに影響を及ぼすことの無い画像表示装置を提供することができる。
本発明に係るアクティブマトリックス回路を構成する薄膜トランジスタの電気的な等価回路の構成図である。 本発明に係る薄膜トランジスタの基本的な構造を示す断面図である。 図2の構成におけるゲート−ドレイン間容量Cgd及び補助容量成分Cstの説明図である。 図3においてゲート電極がx方向にずれた場合の状態を示す断面図である。 従来の薄膜トランジスタにおけるゲート電極、ソース電極、ドレイン電極、第1の補助容量形成用電極の形状及び配置関係を示す平面図である。 本発明に係る薄膜トランジスタにおけるゲート電極、ソース電極、ドレイン電極の第一の構成例(1)を示す平面図である。 本発明に係る薄膜トランジスタにおけるゲート電極、ソース電極、ドレイン電極の第一の構成例(2)を示す平面図である。 本発明に係る薄膜トランジスタにおけるゲート電極、ソース電極、ドレイン電極の第一の構成例(3)を示す平面図である。 本発明に係る薄膜トランジスタにおけるゲート電極、ソース電極、ドレイン電極の第一の構成例(4)を示す平面図である。 本発明に係る薄膜トランジスタにおけるゲート電極、ソース電極、ドレイン電極、第1の補助容量形成用電極の第二の構成例(1)を示す平面図である。 本発明に係る薄膜トランジスタにおけるゲート電極、ソース電極、ドレイン電極、第1の補助容量形成用電極の第二の構成例(2)を示す平面図である。 本発明に係る薄膜トランジスタにおけるゲート電極、ソース電極、ドレイン電極、第1の補助容量形成用電極の第二の構成例(3)を示す平面図である。 本発明に係る薄膜トランジスタにおけるゲート電極、ソース電極、ドレイン電極、第1の補助容量形成用電極の第二の構成例(4)を示す平面図である。 従来の薄膜トランジスタにおけるゲート電極、ソース電極、ドレイン電極の形状及び配置関係を示す平面図である。 従来技術1の薄膜トランジスタの構成を示す図である。 図15の薄膜トランジスタにおけるゲート電極、ソース電極、ドレイン電極、第1の補助容量形成用電極の構成を示す平面図である。 従来技術2の薄膜トランジスタの構成を示す図である。 図17の薄膜トランジスタにおけるゲート電極、ソース電極、ドレイン電極、第1の補助容量形成用電極の構成を示す平面図である。 図18の薄膜トランジスタにおいて半導体層を形成した状態を示す平面図である。 図16の薄膜トランジスタにおいて半導体層を形成した状態を示す平面図である。 図6の薄膜トランジスタにおいて半導体層を形成した状態を示す平面図である。
符号の説明
1001 薄膜トランジスタ(TFT)
1002 ゲート電極
1003 ソース電極
1004 ドレイン電極
1005 画素電極
1006 透明電極
1010 第1の補助容量形成用電極
1012 絶縁膜
1013 半導体層(活性層)
1014 表示素子
1015 保護膜
1016 スルーホール
1102 ゲート−ドレイン間容量成分Cgd
1103 補助容量成分Cst
1201 基板(TFT基板)
S1,S2,D1,D2 領域
D3 第2の補助容量形成用電極

Claims (7)

  1. 基板上に、帯状に設けられるゲート電極と、該ゲート電極に対して絶縁膜を介して設けられるソース電極及びドレイン電極と、を有し、ソース電極とドレイン電極との間のチャネル部に半導体層を有する薄膜トランジスタにおいて、
    ゲート電極の幅方向をx方向、長手方向をy方向とし、ゲート電極とソース電極の間で許容されるx方向の位置ずれを±△dとしたとき、
    前記ソース電極は、長手をy方向に延設される少なくとも1つの矩形で、ゲート電極の上または下の目標位置に配置される領域S2からなり、
    前記ドレイン電極は、ゲート電極の上または下をx方向に横断し、該ゲート電極両端からのはみ出し部分それぞれの長さが△d以上である矩形の領域D1と、領域D1からy方向に延設されソース電極の領域S2と長手方向同士を並行に隣接してチャネル部を形成する矩形で、該矩形の長手方向の一端部が最も近いゲート電極の端部位置よりも△d以上内側となるゲート電極の上または下の目標位置に配置される領域D2と、からなる薄膜トランジスタ。
  2. 前記ゲート電極と同じ階層に設けられ、y方向を長手とする帯状の第1の補助容量形成用電極と、
    前記ソース電極及びドレイン電極と同じ階層に設けられ、前記第1の補助容量形成用電極の上または下をx方向に横断し、該第1の補助容量形成用電極両端からのはみ出し部分それぞれの長さが△d以上である矩形の第2の補助容量形成用電極と、
    を有する請求項1に記載の薄膜トランジスタ。
  3. 前記ソース電極における領域S2を構成する2つの矩形領域が、前記ドレイン電極における領域D2を構成する1つの矩形領域を挟んで配置され、
    あるいは前記ドレイン電極における領域D2を構成する2つの矩形領域が、前記ソース電極における領域S2を構成する1つの矩形領域を挟んで配置される請求項1または2に記載の薄膜トランジスタ。
  4. 基板上に、帯状に設けられるゲート電極と、該ゲート電極に対して絶縁膜を介して設けられるソース電極及びドレイン電極と、を有し、ソース電極とドレイン電極との間のチャネル部に半導体層を有し、
    ゲート電極の幅方向をx方向、長手方向をy方向とし、ゲート電極とソース電極の間で許容されるx方向の位置ずれを±△dとしたとき、
    前記ソース電極は、長手をy方向に延設される少なくとも1つの矩形で、ゲート電極の上または下の目標位置に配置される領域S2からなり、
    前記ドレイン電極は、ゲート電極の上または下をx方向に横断し、該ゲート電極両端からのはみ出し部分それぞれの長さが△d以上である矩形の領域D1と、領域D1からy方向に延設されソース電極の領域S2と長手方向同士を並行に隣接してチャネル部を形成する矩形で、該矩形の長手方向の一端部が最も近いゲート電極の端部位置よりも△d以上内側となるゲート電極の上または下の目標位置に配置される領域D2と、からなる薄膜トランジスタから構成されるアクティブマトリックス回路。
  5. 前記薄膜トランジスタは、
    前記ゲート電極と同じ階層に設けられ、y方向を長手とする帯状の第1の補助容量形成用電極と、
    前記ソース電極及びドレイン電極と同じ階層に設けられ、前記第1の補助容量形成用電極の上または下をx方向に横断し、該第1の補助容量形成用電極両端からのはみ出し部分それぞれの長さが△d以上である矩形の第2の補助容量形成用電極と、
    を有する請求項4に記載のアクティブマトリックス回路。
  6. 前記ソース電極における領域S2を構成する2つの矩形領域が、前記ドレイン電極における領域D2を構成する1つの矩形領域を挟んで配置され、
    あるいは前記ドレイン電極における領域D2を構成する2つの矩形領域が、前記ソース電極における領域S2を構成する1つの矩形領域を挟んで配置される請求項4または5に記載のアクティブマトリックス回路。
  7. 請求項4〜6のいずれかに記載のアクティブマトリックス回路を有する表示装置。
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