JP2010050146A - 固体撮像素子、撮像装置、及び撮像方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】メカニカルシャッタを用いることなく高速且つ滑らかな動画撮像と像ずれのない高品質の静止画撮像とを両立させることが可能な固体撮像素子を提供する。
【解決手段】光電変換部3を含む画素部100をアレイ状に多数配列した固体撮像素子であって、多数の画素部100の各々は、光電変換部3で発生した電荷を全ての画素部100で同じタイミングで蓄積するフローティングゲート(FG)18を含み且つFG18に蓄積された電荷に応じた信号を読み出すことが可能な第一の読み出し部200を有し、多数の画素部100の少なくとも一部は、前記電荷に応じた信号を画素部100のライン毎に異なるタイミングで読み出す第二の読み出し部300を有する。
【選択図】図2
【解決手段】光電変換部3を含む画素部100をアレイ状に多数配列した固体撮像素子であって、多数の画素部100の各々は、光電変換部3で発生した電荷を全ての画素部100で同じタイミングで蓄積するフローティングゲート(FG)18を含み且つFG18に蓄積された電荷に応じた信号を読み出すことが可能な第一の読み出し部200を有し、多数の画素部100の少なくとも一部は、前記電荷に応じた信号を画素部100のライン毎に異なるタイミングで読み出す第二の読み出し部300を有する。
【選択図】図2
Description
本発明は、光電変換部を含む画素部をアレイ状に多数配列した固体撮像素子に関する。
CMOS型の固体撮像素子は、低消費電力及び小型化が可能なことから、携帯電話機への搭載をきっかけに普及が進んでいる。しかし、一般的なCMOS型の固体撮像素子を搭載するデジタルカメラ等の撮像装置では、固体撮像素子の露光期間がライン毎に異なる方式(ローリングシャッタ方式)を採用しているため、高速で変化する被写体を静止画撮像した場合、ライン毎の露光期間の開始タイミングの差に起因して撮影画像の歪み、いわゆる像流れが発生する(特許文献1参照)。
この像流れを防止するには、固体撮像素子を機械的に遮光する手段であるメカニカルシャッタを併用することが有効である。しかし、メカニカルシャッタを用いると、シャッタースピードをあまり早くすることができない上に、撮像装置の小型化及び低コスト化が困難となる。
メカニカルシャッタを用いずに像流れを防止する方法として、露光期間中に光電変換部で発生した1フレーム分の電荷を各画素部内に設けられた容量(メモリ)に同時に蓄積し、この容量内の電荷を電圧信号に変換して該電圧信号を外部に順次読み出す方法が提案されている(特許文献2参照)。
又、露光期間中に光電変換部で発生した1フレーム分の電荷を各画素部内に設けられたフローティングゲートに同時に蓄積し、ここに蓄積された電荷に応じた信号を外部に順次読み出す方法も提案されている(特許文献3参照)。
特許文献2の構成では、容量成分(C)に電荷を同時に蓄積するものの、その電荷に応じた信号の読み出しは全ての画素(光電変換部)で同時にはできず、信号をライン毎に順次読み出すことになる。この場合、先に読み出される画素と後に読み出される画素では、例えば暗電流の影響が異なり、これを補正しようとすると1画面分のフレームメモリが必要になり、コスト増となる。
これに対し、特許文献3の構成によれば、電荷が不揮発メモリに蓄積されるのでフレームメモリが不要となるが、動画撮像時に不揮発メモリに電荷を毎回記録し、読み出し及び消去を繰り返すと、消去時間がかかるのでその分、フレームレートを上げることが難しくなる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、メカニカルシャッタを用いることなくフレームレートを向上させた滑らかな動画撮像と像ずれのない高品質の静止画撮像とを両立させることが可能な固体撮像素子、これを備えた撮像装置、及びこれを用いた撮像方法を提供することを目的とする。
本発明の固体撮像素子は、光電変換部を含む画素部をアレイ状に多数配列した固体撮像素子であって、多数の前記画素部の各々は、前記光電変換部で発生した電荷を全ての前記画素部で同じタイミングで蓄積する蓄積部を含み、前記蓄積部に蓄積された電荷に応じた信号を読み出すことが可能な第一の読み出し部を有し、多数の前記画素部の少なくとも一部は、前記蓄積部を含まず且つ前記電荷に応じた信号を単数又は複数の前記画素部毎に異なるタイミングで読み出す第二の読み出し部を有する。
この構成により、例えば静止画撮像時には、全ての画素部で露光期間を同一とし、露光期間中に各光電変換部で発生した電荷を蓄積部に一旦蓄積した後、蓄積部に蓄積された電荷に応じた信号を第一の読み出し部を介して順次読み出すグローバルシャッタ駆動が可能となり、動画撮像時には、例えばライン毎に露光期間をずらし、露光期間が終わったラインから順に、光電変換部で発生した電荷に応じた信号を第二の読み出し部を介して読み出すローリングシャッタ駆動が可能となる。このため、グローバルシャッタ駆動による高品質の静止画撮像と、ローリングシャッタ駆動による滑らかな動画撮像とをメカニカルシャッタを用いずに両立させることができる。
本発明の固体撮像素子は、前記第一の読み出し部が、不揮発性メモリ構造である。又、前記不揮発性メモリ構造が、前記蓄積部であるフローティングゲートを有するMOSトランジスタ構造である。
この構成により、不揮発性メモリ構造によって蓄積された電荷が、ノイズ電荷(該電荷に応じた信号の読み出しが終わるまでの間に光電変換部で発生した暗電流や周辺の画素部から流入する電荷)の影響を受けにくくなる。このため、第一の読み出し部を介して信号を読み出して画像データを生成する場合には、暗電流や周辺画素部から流入する不要電荷の混入等に起因するノイズの発生を抑制した高品質の画像データを生成することができる。
本発明の固体撮像素子は、多数の前記画素部の一部のみが前記第二の読み出し部を有する。
この構成により、第二の読み出し部は一部の画素部にだけ設けられているため、第二の読み出し部のみを用いて信号を読み出した場合、得られる画像データの画素データ数は、第一の読み出し部のみを用いて信号を読み出した場合よりも少なくなる。そこで、画素データ数があまり必要とされない動画撮像時には第二の読み出し部から信号を読み出し、画素データ数が必要となる静止画撮像時には第一の読み出し部から信号を読み出す駆動を行うことで、高品質の静止画撮像と滑らかな動画撮像とを両立させることができる。特に、従来のCMOS型固体撮像素子では、動画撮像時のフレームレートを例えば30fps以上にする場合、読み出しのためのクロック周波数が100MHz以上になり、消費電力が増大し、発熱のため実現が困難である。しかし、上記構成によれば、多数の画素部の少なくとも一部が第二の読み出し部を有し動画撮像時には一部の画素部のみから信号を読み出すようにすることができるため、上記高フレームレートを容易に実現することができる。
本発明の撮像装置は、前記固体撮像素子を有する撮像装置であって、動画撮像時には、前記動画撮像のための露光中に前記光電変換部で発生した電荷に応じた信号を前記第二の読み出し部を介して読み出し、静止画撮像時には、前記静止画撮像のための露光中に前記光電変換部で発生した電荷に応じた信号を前記第一の読み出し部を介して読み出す制御を行う制御手段を備える。
この構成により、動画撮像時には滑らかな撮像が可能となり、静止画撮像時には像ずれの抑制された高品質の撮像が可能となる。
本発明の撮像装置は、前記制御手段が、静止画撮像を行うための静止画撮像モードに設定されると前記固体撮像素子により動画撮像を開始し、前記動画撮像中に静止画撮像の指示がなされると前記固体撮像素子により静止画撮像を実施し、前記静止画撮像の終了後に前記動画撮像を再開する制御を行う。
この構成により、例えば動画像を表示するための撮像については滑らかに行うことができる一方、記録用の静止画撮像については、像ずれの抑制された高品質の撮像を行うことができる。このため、利用者は、違和感のない滑らかな動画像を確認しながら画角を決定して高品質の静止画撮像を実施することが可能となり、撮像装置の使い勝手を向上させることができる。
本発明の撮像装置は、前記制御手段が、前記静止画撮像が終了してから次の静止画撮像が実施されるまでの間に前記蓄積部に蓄積された電荷を消去する制御を行う。
この構成により、静止画撮像開始前には蓄積部の電荷が消去されていることになるため、静止画撮像を連続して行うことができる。
本発明の撮像装置は、前記制御手段が、前記動画撮像を再開後に静止画撮像の指示がなされないまま前記静止画撮像モードの終了指示がなされると、前記蓄積部に蓄積した電荷を消去せずに保持したまま前記静止画撮像モードを終了する制御を行う。
この構成により、静止画撮像モード終了後、電荷を保持している期間においてはいつでもその電荷から画像データを生成することができる。例えば、静止画撮像によって得られた画像データを再生し、再生された画像データに対して電子ズーム、トリミング、及び画像認識等の処理を行って所望の画像データを得たい場合、保持されている電荷から画像データを生成し、これに対して処理を行って所望の画像データを得ることができる。このため、圧縮後の画像データに対して処理を行う場合よりも高画質の画像データを生成することが可能となる。又、保持している電荷から処理内容に応じて画像データを作り直すことで、圧縮した後の画像データから新たに画像データを生成する場合に比べて処理負荷を抑えることができる。
本発明の撮像方法は、前記固体撮像素子を用いた撮像方法であって、動画撮像時には、前記動画撮像のための露光中に前記光電変換部で発生した電荷に応じた信号を前記第二の読み出し部を介して読み出し、静止画撮像時には、前記静止画撮像のための露光中に前記光電変換部で発生した電荷に応じた信号を前記第一の読み出し部を介して読み出す制御を行う。
本発明の撮像方法は、静止画撮像を行うための静止画撮像モードに設定されると前記固体撮像素子により動画撮像を開始し、前記動画撮像中に静止画撮像の指示がなされると前記固体撮像素子により静止画撮像を実施し、前記静止画撮像の終了後に前記動画撮像を再開する。
本発明の撮像方法は、前記静止画撮像が終了してから次の静止画撮像が実施されるまでの間に前記蓄積部に蓄積された電荷を消去する。
本発明の撮像方法は、前記動画撮像を再開後に静止画撮像の指示がなされないまま前記静止画撮像モードの終了指示がなされると、前記蓄積部に蓄積した電荷を消去せずに保持したまま前記静止画撮像モードを終了する。
本発明によれば、メカニカルシャッタを用いることなく滑らかな動画撮像と像ずれのない高品質の静止画撮像とを両立させることが可能な固体撮像素子、これを備えた撮像装置、及びこれを用いた撮像方法を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態を説明するための撮像装置の概略構成を示す模式図である。
図1に示す撮像装置は、同一平面上の行方向とこれに直交する列方向にアレイ状(ここでは正方格子状)に配列された多数の画素部100を備える。
図1に示す撮像装置は、同一平面上の行方向とこれに直交する列方向にアレイ状(ここでは正方格子状)に配列された多数の画素部100を備える。
図2は、図1に示す画素部の概略構成を示す模式図である。図3は、図2に示した画素部100の等価回路を示した図である。
画素部100の半導体基板(例えばp型シリコン基板)1内には、pn接合フォトダイオード(PD)等の光電変換部3が形成されている。又、半導体基板1には、光電変換部3で発生した電荷に応じた電圧信号(以下、撮像信号ともいう)を外部に読み出すことが可能な第一の読み出し部200と、第一の読み出し部200とは異なる構成の第二の読み出し部300とが形成されている。
画素部100の半導体基板(例えばp型シリコン基板)1内には、pn接合フォトダイオード(PD)等の光電変換部3が形成されている。又、半導体基板1には、光電変換部3で発生した電荷に応じた電圧信号(以下、撮像信号ともいう)を外部に読み出すことが可能な第一の読み出し部200と、第一の読み出し部200とは異なる構成の第二の読み出し部300とが形成されている。
第一の読み出し部200は、書き込みトランジスタ(以下、WTという)16と、読み出しトランジスタ(以下、RTという)17とを備える。WT16とRT17とは、光電変換部3の左隣に少し離間して設けられた素子分離領域5によって分離されている。
WT16は、光電変換部3と、光電変換部3の左に離間して設けられたドレイン領域8と、光電変換部3とドレイン領域8との間の半導体基板1上方に設けられたゲート電極12とを備える。WT16は、光電変換部3をソース領域とするMOSトランジスタ構造となっている。ドレイン領域8には一定電圧を供給可能な電源が接続されている。
RT17は、素子分離領域5の左隣に設けられたソース領域6と、ソース領域6の左隣に少し離間して設けられたドレイン領域7と、ソース領域6とドレイン領域7との間の半導体基板1上方に設けられたゲート電極11とを備えたMOSトランジスタ構造となっている。ソース領域6は接地されている。
光電変換部3とドレイン領域7との間の半導体基板1上方には絶縁膜2を介して電気的に浮遊した電極であるフローティングゲート(以下、FGという)18が設けられている。FG18上には絶縁膜9が形成され、この上にゲート電極11,12が設けられている。尚、FG18は、WT16とRT17とで共通の一枚構成に限らず、WT16とRT17とでそれぞれ分離して設け、分離した2つの浮遊ゲートを配線によって電気的に接続した構成としても良い。
第一の読み出し部200では、まず、WT16のドレイン領域8に所定の電圧を印加した状態でゲート電極12に例えば7V〜15Vの書き込みコントロール電圧(WCG)を印加して、光電変換部3で発生する電荷をFG18に注入した後、RT17のドレイン領域7に例えば3.3Vのドレイン電圧を印加した状態で、連続的又は階段状に増加する読み出しコントロール電圧(RCG)をRT17のゲート電極11に印加し、RT17のチャネル領域が導通したときのRCGの値(=RT17の閾値電圧)を検出することで、この検出したRCGの値を、FG18に蓄積された電荷に応じた撮像信号として外部に読み出すことが可能になっている。
尚、WT16とRT17を有する第一の読み出し部200の構成は、特許文献3にも詳細が記載されているので、これを参照されたい。
第二の読み出し部300は、光電変換部3の右隣に少し離間して設けられたフローティングディフュージョン(FD)4と、光電変換部3とFD4との間の半導体基板1上方に絶縁膜2を介して設けられた転送電極10と、FD4の電位をリセットするためのリセットトランジスタ13と、FD4に蓄積された電荷を電圧信号に変換して出力する出力トランジスタ14と、出力トランジスタ14から出力される電圧信号を信号出力線に出力するための選択トランジスタ15とを備える。
トランジスタ13,14,15は、FD4に蓄積された電荷をその電荷量に応じた電圧信号に変換して出力するための出力回路であり、図2に示したような3トランジスタ構成に限らず、4トランジスタ構成等のCMOSセンサで用いられている一般的な構成を採用することができる。
第二の読み出し部300では、転送電極10に電圧READを印加することで光電変換部3に蓄積されていた電荷をFD4に転送した後、FD4に蓄積された電荷を出力トランジスタ14で電圧信号に変換して選択トランジスタ15から出力させることで、光電変換部3に蓄積された電荷に応じた撮像信号を読み出すことが可能となっている。
図1に戻り、撮像装置は、第一の読み出し部200を制御する第一読み出し制御部70と、第二の読み出し部300を制御する第二読み出し制御部80と、RT17の閾値電圧を検出する読み出し回路20と、画素部100のリセットトランジスタ13のリセット動作によるリセットノイズを除去するための相関二重サンプリング処理及びアナログの撮像信号をデジタル信号に変換するAD変換処理を行うCDS/AD21と、トランジスタ30と、シフトレジスタ(SR)50と、シフトレジスタの出力に接続された出力バッファ60と、第一読み出し制御部70、第二読み出し制御部80、読み出し回路20、CDS/AD21、シフトレジスタ50、及び出力バッファ60等、撮像装置内の各部を統括制御する制御部90とを備える。
本実施形態では、例えばシフトレジスタ50、出力バッファ60、及び制御部90を除く部分を1チップ化し、1チップ化された部分を固体撮像素子と呼ぶが、固体撮像素子には少なくとも多数の画素部100が含まれていれば良い。
読み出し回路20は、列方向に並ぶ複数の画素部100で構成される各列に対応して設けられており、対応する列の各画素部100のドレイン領域7と第一読み出し制御部70とに接続されている。
読み出し回路20は、例えば、RT17のドレイン領域7にドレイン電圧を印加すると共に、RT17のゲート電極11に第一読み出し制御部70を介して読み出しコントロール電圧RCGを印加し、その結果得られるゲート電極11の電位に対するドレイン領域7の電流値からRT17の閾値電圧Vthを検出する。
また、他の例として、読み出し回路20は、図1(b)に示すように、読み出し制御部20aと、センスアンプ20bと、プリチャージ回路20cと、ランプアップ回路20dと、トランジスタ20e,20fとを備えた構成となっている。
読み出し制御部20aは、画素部100から信号を読み出す際、トランジスタ20fをオンしてプリチャージ回路20cから画素部100のドレイン領域7にドレイン電圧を供給する(プリチャージ)。次に、トランジスタ20eをオンして画素部100のドレイン領域7とセンスアンプ20bを導通させる。
センスアンプ20bは、画素部100のドレイン領域7の電圧を監視し、この電圧が変化したことを検出し、ランプアップ回路20dにその旨を通知する。例えば、プリチャージ回路20cによってプリチャージされたドレイン電圧が降下したことを検出しセンスアンプ出力を反転させる。
ランプアップ回路20dは、N−bitカウンタを内蔵しており、第一読み出し制御部70を介して画素部100のゲート電極11に漸増または漸減するランプ波形電圧(RCG)を供給すると共に、ランプ波形電圧の値に対応するカウント値(N個の1、0の組み合わせ)を出力する。
ゲート電極11の電圧がRT17の閾値電圧を越えるとRT17が導通し、このとき、プリチャージされていたドレイン領域7の電位が降下する。これがセンスアンプ20bによって検出されて反転信号が出力される。ランプアップ回路20dは、この反転信号を受けた時点におけるランプ波形電圧の値に対応するカウント値を保持(ラッチ)する。これにより、デジタル値(1,0の組み合わせ)として閾値電圧の変化(撮像信号)を読み出すことができる。
水平シフトレジスタ50により1つの水平選択トランジスタ30が選択されると、その水平選択トランジスタ30に接続されたランプアップ回路20dで保持されているカウンタ値が信号線40に出力され、これが撮像信号として出力バッファ60から出力される。
第一読み出し制御部70は、各画素部100のWT16のゲート電極12に書き込みコントロール電圧WCGを同時に印加して、各光電変換部3で発生して蓄積された電荷をFG18に同じタイミングで蓄積させる蓄積制御と、読み出し回路20から供給される読み出しコントロール電圧RGCのRT17のゲート電極11への印加をライン毎に独立して行うRGC印加制御と、各画素部100のFG18内に蓄積された電荷を一括消去する電荷消去制御とを行う。WCGは、図示しないチャージポンプ回路によって電源電圧から昇圧して発生させることができる。
電荷の消去の方法としては、例えば、ゲート電極12及びゲート電極11に負の電圧を印加すると共に、半導体基板1に正の電圧を印加することで、FG18内の電荷を半導体基板1内に引き抜く方法がある。
第二読み出し制御部80は、光電変換部3内の電荷をFD4に転送するための電圧READをゲート電極10に印加する制御と、リセットトランジスタ13を制御するための電圧RSTをリセットトランジスタ13のゲートに印加する制御と、選択トランジスタ15を制御するための電圧SELECTを選択トランジスタ15のゲートに印加する制御とを行う。
CDS/AD21は、画素部100の各列に対応して設けられており、対応する列の各画素部100の選択トランジスタ15の出力と接続されている。
トランジスタ30は、読み出し回路20の出力にその入力が接続された状態と、CDS/AD21の出力にその入力が接続された状態とを切り替え可能となっており、読み出し回路20動作時には読み出し回路20の出力にその入力が接続され、CDS/AD21動作時にはCDS/AD21の出力にその入力が接続されるように制御部90によって制御される。
制御部90は、撮像装置が静止画撮像モードに設定されると固体撮像素子により動画撮像を開始し、その動画撮像中に静止画撮像の指示が利用者によりなされると、固体撮像素子により静止画撮像を実施するように各部を制御する。尚、ここで言う動画撮像とは、例えば1/30秒や1/60秒等の微小時間毎に固体撮像素子から撮像信号を出力させ続ける撮像のことを言う。
制御部90は、動画撮像のための露光期間中に光電変換部3で発生した電荷に応じた撮像信号を第二の読み出し部300を介して読み出し、静止画撮像のための露光期間中に光電変換部3で発生した電荷に応じた撮像信号を第一の読み出し部200を介して読み出すように各部を制御する。
図4は、本実施形態の撮像装置の静止画撮像モード時の動作の概略を示した図である。
図4に示すように、制御部90は、利用者の操作によって撮像装置が静止画撮像モードに設定されると、まず、固体撮像素子により動画撮像を開始する。尚、この動画撮像によって撮像装置内部で生成される画像データはモニタ表示用や撮像条件設定用に用いられ、外部出力可能な記録媒体には記録されない。動画撮像中にシャッターボタンが全押しされてシャッタートリガが立ち上がる(静止画撮像の指示がなされる)と、制御部90は固体撮像素子により静止画撮像を実施する。そして、静止画撮像が終了して静止画撮像終了フラグが第一読み出し制御部70から入力されると、制御部90は動画撮像を再開する。
図4に示すように、制御部90は、利用者の操作によって撮像装置が静止画撮像モードに設定されると、まず、固体撮像素子により動画撮像を開始する。尚、この動画撮像によって撮像装置内部で生成される画像データはモニタ表示用や撮像条件設定用に用いられ、外部出力可能な記録媒体には記録されない。動画撮像中にシャッターボタンが全押しされてシャッタートリガが立ち上がる(静止画撮像の指示がなされる)と、制御部90は固体撮像素子により静止画撮像を実施する。そして、静止画撮像が終了して静止画撮像終了フラグが第一読み出し制御部70から入力されると、制御部90は動画撮像を再開する。
図5は、本実施形態の撮像装置の動画撮像時の動作を示したタイミングチャートである。
静止画撮像モードに設定されて動画撮像を開始すると、制御部90は、1ライン目の各画素部100の露光開始前までは、1ライン目の各画素部100の第二の読み出し部300に供給する電圧READ及び電圧RSTをハイレベルにして光電変換部3で発生する電荷をFD4に転送し、FD4からリセットトランジスタ13のドレインへとこの電荷を排出する。これにより、電子シャッタ機能を実現する。
静止画撮像モードに設定されて動画撮像を開始すると、制御部90は、1ライン目の各画素部100の露光開始前までは、1ライン目の各画素部100の第二の読み出し部300に供給する電圧READ及び電圧RSTをハイレベルにして光電変換部3で発生する電荷をFD4に転送し、FD4からリセットトランジスタ13のドレインへとこの電荷を排出する。これにより、電子シャッタ機能を実現する。
1ライン目の各画素部100の露光期間の開始タイミングになると、制御部90は、1ライン目の各画素部100の第二の読み出し部300に供給する電圧READ及び電圧RSTをローレベルにして電子シャッタを開いた状態とし、1ライン目の各画素部100の光電変換部3に電荷を蓄積させる。
露光期間の終了前になると、制御部90は、1ライン目の各画素部100の第二の読み出し部300に供給する電圧SELECTをハイレベルにして、1ライン目の各画素部100の第二の読み出し部300から撮像信号を出力可能な状態にする。
電圧SELECTをハイレベルにすると同時に、制御部90は、1ライン目の各画素部100に供給する電圧RSTをハイレベルにし、FD4の電位をリセットする。次に、制御部90は、電圧RSTをローレベルに戻してリセット動作を終了させる。このリセット動作により、FD4にはリセットノイズが蓄積された状態となる。
このリセットノイズは、出力トランジスタ14によって電圧信号に変換されて選択トランジスタ15から出力され、CDS/AD21に入力される。図中のSignal OutputがCDS/AD21に入力される撮像信号を示しており、リセット動作完了後、撮像信号のレベルはFD4の電位に応じて“VRST”のレベルにまで上昇して安定する。制御部90は、リセット動作の終了後、撮像信号のレベルが安定した時点でCDS/AD21にサンプルホールド信号(S&H1)を供給し、“VRST”のレベルの撮像信号をサンプリングして保持させる。
1ライン目の各画素部100の露光期間の終了タイミングになると、制御部90は、1ライン目の各画素部100に供給する電圧READをハイレベルにし、該露光期間に1ライン目の各画素部100の光電変換部3で発生した電荷をFD4に転送する。
次に、制御部90は、1ライン目の各画素部100に供給する電圧READをローレベルに戻して電荷の転送を完了する。電荷の転送が完了すると、CDS/AD21に入力される撮像信号のレベルは“VRST”からFD4の電位に応じて“Vsig”のレベルまで下降して安定する。制御部90は、撮像信号のレベルが安定した時点でCDS/AD21にサンプルホールド信号(S&H2)を供給し、“Vsig”のレベルの撮像信号をサンプリングして保持させる。
CDS/AD21では、保持した“VRST”から“Vsig”が減算されてリセットノイズが除去され、リセットノイズ除去後の撮像信号がデジタル信号に変換され、シフトレジスタ50の制御により出力バッファ60から後段の信号処理回路へと順次出力される。
制御部90は、2ライン目以降についても上述したシーケンス(但し、露光開始タイミングをライン毎にずらす)を繰り返し行う。このように、本実施形態の撮像装置の動画撮像時の動作は、一般的なCMOSセンサをローリングシャッタ方式で駆動したときと同様である。
動画撮像中にシャッタートリガが立ち上がると、制御部90は静止画撮像を実施する。そして、第一読み出し制御部70から静止画撮像終了フラグが出力されると、制御部90は動画撮像を再開する。
図6は、本実施形態の撮像装置の静止画撮像時の動作を示したタイミングチャートである。
静止画撮像モード時に行われる動画撮像中に、静止画撮像のための撮像条件の設定指示(シャッターボタンの半押し)がなされると、制御部90は、固体撮像素子から出力されてくる撮像信号に基づいてAE,AFを行い撮像条件の設定を行う。
静止画撮像モード時に行われる動画撮像中に、静止画撮像のための撮像条件の設定指示(シャッターボタンの半押し)がなされると、制御部90は、固体撮像素子から出力されてくる撮像信号に基づいてAE,AFを行い撮像条件の設定を行う。
次に、シャッターボタンが全押しされてシャッタートリガが立ち上がると、制御部90は、上記設定した撮像条件で静止画撮像を開始する。
具体的に、制御部90は、上記設定した撮像条件に基づく露光期間の開始前までは、各画素部100の第二の読み出し部300に供給する電圧READ及び電圧RSTをハイレベルにして光電変換部3で発生する電荷をFD4に転送し、FD4からリセットトランジスタ13のドレインへとこの電荷を排出する。これにより、電子シャッタ機能を実現する。尚、電子シャッタ機能は、光電変換部3で発生した電荷を半導体基板1に掃き捨てることで実現しても良い。
シャッタートリガが立ち上がって露光期間の開始タイミングになると、制御部90は、各画素部100の第二の読み出し部300に供給する電圧READ及び電圧RSTをローレベルにして電子シャッタを開いた状態とし、各画素部100に供給するWCGをハイレベルにする。そして、露光期間の終了タイミングになると、制御部90は、各画素部100に供給するWCGをローレベルに戻す。このような動作により、露光期間中に各画素部100の光電変換部3で発生した電荷が各画素部100のFG18に蓄積される。
露光期間の終了後、制御部90は、各画素部100のドレイン領域7にドレイン電圧を印加して、ドレイン領域7をプリチャージする。図6に示す“Drain(Sig)”は、RT17のドレイン領域7の電位変化を示したものである。
次に、制御部90は、1ライン目の各画素部100にRCGの供給を開始する。RCGの供給開始後、1ライン目の各画素部100のRT17のチャネル領域が導通すると、図6に示したようにドレイン領域7の電位が下降する。読み出し回路20では、この電位が下降したときのRCGの値に対応するカウンタ値が保持される。そして、シフトレジスタ50の制御により、保持されたカウンタ値が、1ライン目の各画素部100から得られた撮像信号として順次出力される。制御部90は、2ライン目以降についてもRCGの供給を順次行って、各ラインから撮像信号を順次出力させる。
全ての画素部100からの撮像信号が出力バッファ60から出力されて静止画撮像が終了すると、制御部90は、次の静止画撮像に備えて、各画素部100のFG18に蓄積されている電荷を一括消去する。この電荷の一括消去が完了すると、第一読み出し制御部70により静止画撮像終了フラグが出力され、このフラグを受けた制御部90は動画撮像を再開する。
尚、ここまでの説明では、静止画撮像時と動画撮像時のそれぞれでの撮像信号の読み出し処理を、1ライン毎にタイミングをずらして行うものとしたが、多数の画素部100の各々毎にタイミングをずらして撮像信号の読み出しを行ったり、複数ライン毎にタイミングをずらして撮像信号の読み出しを行ったりするようにしても良い。複数ライン毎にタイミングをずらして撮像信号を読み出す場合には、その複数ラインの各画素部100から独立して撮像信号が読み出せるように、読み出し回路20、CDS/AD21を設けておけば良い。
以上のように、本実施形態の固体撮像素子によれば、静止画撮像時には、全ての画素部100で露光期間を同一とし、露光期間中に各光電変換部3で発生した電荷をFG18に一旦蓄積した後、FG18に蓄積された電荷に応じた撮像信号を順次読み出すグローバルシャッタ駆動が可能となる。また、動画撮像時には、ライン毎に露光期間をずらし、露光期間が終わったラインから順に光電変換部3で発生した電荷に応じた撮像信号を読み出すローリングシャッタ駆動が可能となる。このため、メカニカルシャッタを用いることなく、グローバルシャッタ駆動による像ずれのない高品質の静止画撮像と、ローリングシャッタ駆動による滑らかな動画撮像とを両立させることができる。
又、本実施形態の撮像装置は、静止画撮像モード時に行われる動画撮像時にはローリングシャッタ駆動による滑らかな動画撮像を行い、静止画撮像時にはグローバルシャッタ駆動による像ずれのない高品質な静止画撮像を行う。このため、違和感のない滑らかな動画像をモニタで確認しながら画角を決定して高品質の静止画撮像を実施することが可能となり、使い勝手を向上させることができる。
尚、以上の説明では、静止画撮像時に、全ての画素部100から撮像信号の読み出しを完了した時点でFG18内の電荷を一括消去するようにした。しかし、FG18内の電荷を消去するタイミングはこれに限らず、静止画撮像が終了してから次の静止画撮像が実施されるまでの間であれば良い。例えば、静止画撮像を行う直前(図6のWCGを立ち上げる直前)であっても良い。この場合、第一読み出し制御部70は、例えば全ての画素部100からの撮像信号が固体撮像素子外部に出力された時点で静止画撮像終了フラグを出力すれば良い。
本実施形態の撮像装置では、動画撮像再開後、静止画撮像の指示がなされずに静止画撮像モードが終了されることもある。そこで、このような場合を想定し、FG18内の電荷の消去は上述したように静止画撮像の直前に行うものとし、動画撮像再開後、静止画撮像の指示がなされずに静止画撮像モードが終了された場合には、各画素部100のFG18内の電荷を消去せずに保持したまま静止画撮像モードを終了させることが好ましい。動画撮像再開後に静止画撮像の指示がない場合は、FG18内の電荷を消去する必要性はない。むしろ、これを消去せずに保持しておくことで、静止画撮像モード終了後、FG18に電荷を保持している期間においてはいつでもその電荷から画像データを生成することができるようになり、下記に示すような利点が得られる。
静止画撮像によって得られた画像データを再生し、再生された画像データに対して電子ズーム、トリミング、及び画像認識等の処理を行って所望の画像データを得たい場合に、FG18に保持されている電荷から画像データを生成し、これに対して処理を行って所望の画像データを得ることができる。このため、圧縮後の画像データに対して処理を行う場合よりも高画質の画像データを生成することが可能となる。又、FG18に保持している電荷から処理内容に応じて画像データを作り直すことで、圧縮した後の画像データから新たに画像データを生成する場合に比べて処理負荷を抑えることもできる。
又、以上の説明では、第一の読み出し部200の構成として、FG18を有する不揮発メモリ構造を採用しているが、この構成はこれに限らない。第一の読み出し部200は、各画素部100の光電変換部3で発生した電荷を全ての画素部100で同じタイミングで蓄積する蓄積部を持ち、この蓄積部に一旦電荷を蓄積してから、該電荷に応じた電圧信号を外部に出力することのできる回路構成であれば何でも良い。例えば、特許文献2に示したような回路構成を採用することもできる。
第一の読み出し部200として、図2に示したような不揮発メモリ構造を採用した場合、FG18に蓄積された電荷が周囲のノイズ電荷(光電変換部3で発生する暗電流や周辺画素部から流れ込む電荷等)の影響を受けにくいという利点がある。このため、静止画撮像時には、暗電流や周辺画素部から流入する不要電荷の混入等に起因するノイズの発生を抑制した高品質の画像データを生成することが可能となる。
本実施形態の固体撮像素子は、全ての画素部100に第一の読み出し部200と第二の読み出し部300を設けているため、動画撮像時も、静止画撮像時と同じ画素データ数の画像データが生成可能である。近年の多画素化を考えて、画素部100の数を例えば1000万としたとき、本実施形態の撮像装置によれば、固体撮像素子から定期的に得られる動画像と記録される静止画像とがそれぞれ1000万画素となる。しかし、例えば携帯電話機等では、100万画素を超える動画像の表示は画質、動きの滑らかさ及び消費電力の観点から必ずしも必要ではない。他方、記録する静止画像は、プリント画質や情報精度の点でより多くの画素数が求められる。このように、動画と静止画に求められる要求仕様に大きな開きが生じている。このため、このような要求仕様に対応した撮像装置が求められる。
そこで、図1に示す多数の画素部100の一部のみに、第一の読み出し部200と第二の読み出し部300を設け、それ以外の画素部100には第一の読み出し部200のみを設けた構成とすることが好ましい。このようにすることで、静止画は最大記録画素数で記録することができると共に、動画表示は必要最小限の画素数のみで行うことができる。したがって、図1に示す構成よりも動画表示を高速且つ低消費電力で行うことができる。
図7は、第一の読み出し部200と第二の読み出し部300を設ける画素部100の配置例を示した図である。
図7に示す配置例は、画素部100を行方向と列方向に正方格子状に多数配置したものとなっている。各画素部100の光電変換部3上方にはカラーフィルタが形成されており、このカラーフィルタの配列はベイヤー配列となっている。図7において“R”を付した画素部100は、光電変換部3上方に赤色の光を透過するフィルタが設けられたものであり、“G”を付した画素部100は、光電変換部3上方に緑色の光を透過するフィルタが設けられたものであり、“B”を付した画素部100は、光電変換部3上方に青色の光を透過するフィルタが設けられたものである。
図7に示す配置例は、画素部100を行方向と列方向に正方格子状に多数配置したものとなっている。各画素部100の光電変換部3上方にはカラーフィルタが形成されており、このカラーフィルタの配列はベイヤー配列となっている。図7において“R”を付した画素部100は、光電変換部3上方に赤色の光を透過するフィルタが設けられたものであり、“G”を付した画素部100は、光電変換部3上方に緑色の光を透過するフィルタが設けられたものであり、“B”を付した画素部100は、光電変換部3上方に青色の光を透過するフィルタが設けられたものである。
図7に示した配置例では、9つの画素部100を1ブロックとして多数の画素部100を複数ブロックに分割し、各ブロックの真ん中にある画素部100(図7で網掛けをした画素部)にのみ、第一の読み出し部200と第二の読み出し部300を設け、それ以外の画素部100には第一の読み出し部200のみ設けるものとしている。このような構成の場合、制御部90は、静止画撮像モード時の動画撮像時には図7中の網掛けをした画素部100のみから、該画素部100に含まれる第二の読み出し部300を介して撮像信号を読み出し、静止画撮像時には、図7に示した全ての画素部100から、該画素部100に含まれる第一の読み出し部200を介して撮像信号を読み出す制御を行う。
図7に示した構成によれば、動画撮像時に固体撮像素子から出力される撮像信号の配列がベイヤー配列に対応した配列になる。このため、静止画撮像時と動画撮像時とで信号処理を大きく変更せずにすむといった利点がある。
なお、以上の説明では、静止画撮像モード時に行う動画撮像時にローリングシャッタ駆動を行うものとしたが、このローリングシャッタ駆動は、動画撮像モード時に行う動画撮像(固体撮像素子から微少時間間隔で連続的に出力されてくる撮像信号から生成した画像データを外部出力可能な記録媒体に記録する撮像)時において実施しても良い。
また、以上の説明では、WT16及びRT17の2つのトランジスタによって、電荷の書き込み及び信号の読み出し機能を実現しているが、この機能は1つのトランジスタによって実現しても良い。この場合は、例えばRT17を省略してWT16のドレイン領域8に読み出し回路20を接続し、第一読み出し制御部70がWT16のゲート電極12にRCGも印加できるような構成とすれば良い。1つのトランジスタにした場合は、FG18を窒化膜にし、ゲート電極12を該窒化膜上に直接形成したMNOS型のトランジスタ構造や、ゲート電極12と該窒化膜の間に酸化膜を更に設けたMONOS型のトランジスタ構造であっても良い。MNOS型の場合は窒化膜と酸化膜からなるゲート酸化膜中のトラップ準位が、MONOS型の場合は窒化膜が、それぞれ電荷を蓄積する蓄積部として機能する。
3 光電変換部
18 フローティングゲート
100 画素部
200 第一の読み出し部
300 第二の読み出し部
18 フローティングゲート
100 画素部
200 第一の読み出し部
300 第二の読み出し部
Claims (12)
- 光電変換部を含む画素部をアレイ状に多数配列した固体撮像素子であって、
多数の前記画素部の各々は、前記光電変換部で発生した電荷を全ての前記画素部で同じタイミングで蓄積する蓄積部を含み、前記蓄積部に蓄積された電荷に応じた信号を読み出すことが可能な第一の読み出し部を有し、
多数の前記画素部の少なくとも一部は、前記蓄積部を含まず且つ前記電荷に応じた信号を単数又は複数の前記画素部毎に異なるタイミングで読み出す第二の読み出し部を有する固体撮像素子。 - 請求項1記載の固体撮像素子であって、
前記第一の読み出し部が不揮発性メモリ構造である固体撮像素子。 - 請求項2記載の固体撮像素子であって、
前記不揮発性メモリ構造が、前記蓄積部であるフローティングゲートを有するMOSトランジスタ構造である固体撮像素子。 - 請求項1〜3のいずれか1項記載の固体撮像素子であって、
多数の前記画素部の一部のみが前記第二の読み出し部を有する固体撮像素子。 - 請求項1〜4のいずれか1項記載の固体撮像素子を有する撮像装置であって、
動画撮像時には、前記動画撮像のための露光中に前記光電変換部で発生した電荷に応じた信号を前記第二の読み出し部を介して読み出し、静止画撮像時には、前記静止画撮像のための露光中に前記光電変換部で発生した電荷に応じた信号を前記第一の読み出し部を介して読み出す制御を行う制御手段を備える撮像装置。 - 請求項5記載の撮像装置であって、
前記制御手段が、静止画撮像を行うための静止画撮像モードに設定されると前記固体撮像素子により動画撮像を開始し、前記動画撮像中に静止画撮像の指示がなされると前記固体撮像素子により静止画撮像を実施し、前記静止画撮像の終了後に前記動画撮像を再開する制御を行う撮像装置。 - 請求項6記載の撮像装置であって、
前記制御手段が、前記静止画撮像が終了してから次の静止画撮像が実施されるまでの間に前記蓄積部に蓄積された電荷を消去する制御を行う撮像装置。 - 請求項7記載の撮像装置であって、
前記制御手段が、前記動画撮像を再開後に静止画撮像の指示がなされないまま前記静止画撮像モードの終了指示がなされると、前記蓄積部に蓄積した電荷を消去せずに保持したまま前記静止画撮像モードを終了する制御を行う撮像装置。 - 請求項1〜4のいずれか1項記載の固体撮像素子を用いた撮像方法であって、
動画撮像時には、前記動画撮像のための露光中に前記光電変換部で発生した電荷に応じた信号を前記第二の読み出し部を介して読み出し、静止画撮像時には、前記静止画撮像のための露光中に前記光電変換部で発生した電荷に応じた信号を前記第一の読み出し部を介して読み出す制御を行う撮像方法。 - 請求項9記載の撮像方法であって、
静止画撮像を行うための静止画撮像モードに設定されると前記固体撮像素子により動画撮像を開始し、前記動画撮像中に静止画撮像の指示がなされると前記固体撮像素子により静止画撮像を実施し、前記静止画撮像の終了後に前記動画撮像を再開する撮像方法。 - 請求項10記載の撮像方法であって、
前記静止画撮像が終了してから次の静止画撮像が実施されるまでの間に前記蓄積部に蓄積された電荷を消去する撮像方法。 - 請求項11記載の撮像方法であって、
前記動画撮像を再開後に静止画撮像の指示がなされないまま前記静止画撮像モードの終了指示がなされると、前記蓄積部に蓄積した電荷を消去せずに保持したまま前記静止画撮像モードを終了する撮像方法。
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