JP2010049907A - 電池の製造方法 - Google Patents

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利充 平井
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Abstract

【課題】充電や放電の性能を良くする電池の製造方法を提供する。
【解決手段】電池の製造方法にかかわり、正極電解質膜と中間電解質膜と負極電解質膜とがこの順に同一面上に配置された電池の製造方法であって、正極電解質膜の材料液と負極電解質膜の材料液とを塗布する正負電解質塗布工程と、塗布された正極電解質膜の材料液と負極電解質膜の材料液とを固化する正負電解質固化工程と、中間電解質膜を配置する中間電解質配置工程と、正負電解質塗布工程の前に行われ、中間電解質膜を配置する予定の場所に中間膜配置予定場所を設定し、中間膜配置予定場所に正極電解質膜の材料液及び負極電解質膜の材料液が進入し難くする処理を行う中間膜確保工程と、を有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、電池の製造方法等にかかわり、特に、同一面上に複数の電解質膜が配置された電池に関するものである。
携帯用電子機器や電気自動車は電気を供給する2次電池を備えている。この電池を小型かつ高出力にする構造と製造方法が特許文献1に開示されている。それによると、電池は直線状の充放電反応部が絶縁体上に複数配置されたバイポーラ電池となっている。この充放電反応部は直線状に形成した電極、正極活物質部、固体電解質部、負極活物質部、電極の膜がこの順序で配置されている(以下、電極を集電体、活物質部を電解質膜、固体電解質部を中間電解質膜と称す)。
充放電反応部の製造にはインクジェット法が用いられている。各膜の材料を含むインクを用意し、各インクを絶縁体に吐出して塗布する。そして、塗布したインクを乾燥した後、重合等の過程を経て各膜を形成していた。
特開2005−174617号公報
各インクを絶縁体に吐出して塗布する。このとき各インクは液状体であり、塗布された後も流動する可能性が高い。そして、正極電解質膜のインクと中間電解質膜のインクとの境界は変動し易くなっている。同様に、負極電解質膜のインクと中間電解質膜のインクとの境界は変動し易くなっている。従って、正極電解質膜のインクと負極電解質膜のインクとに挟まれた中間電解質膜のインクは幅が狭い場所と広い場所とが生じる可能性がある。このため、中間電解質膜を形成する場所を確実に確保すること等の方法により充電や放電の性能を良くする電池の製造方法が望まれていた。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例にかかる電池の製造方法は、正極電解質膜と中間電解質膜と負極電解質膜とがこの順に同一面上に配置された電池の製造方法であって、前記正極電解質膜の材料液と前記負極電解質膜の材料液とを塗布する正負電解質塗布工程と、塗布された前記正極電解質膜の材料液と前記負極電解質膜の材料液とを固化する正負電解質固化工程と、前記中間電解質膜を配置する中間電解質配置工程と、前記正負電解質塗布工程の前に行われ、前記中間電解質膜を配置する予定の場所である中間膜配置予定場所を設定し、前記中間膜配置予定場所に前記正極電解質膜の材料液及び前記負極電解質膜の材料液が進入し難くする処理を行う中間膜確保工程と、を有することを特徴とする。
この電池の製造方法によれば、電池は正極電解質膜と中間電解質膜と負極電解質膜とを備えている。そして、各電解質膜間にイオン化した物質が移動することにより電池は充電及び放電する。正負電解質塗布工程の前に中間膜確保工程が行われ、中間膜確保工程では中間膜配置予定場所が設定される。そして、中間膜配置予定場所に正極電解質膜の材料液及び前記負極電解質膜の材料液が進入し難くする処理が行われる。従って、正負電解質塗布工程及び正負電解質固化工程とにおいて正極電解質膜と負極電解質膜とを形成するとき、中間電解質膜を形成する場所を確実に確保することができる。
[適用例2]
上記適用例にかかる電池の製造方法において、前記中間膜確保工程では、前記正極電解質膜の材料液と前記負極電解質膜の材料液とに対して撥液性を有する撥液面を前記中間膜配置予定場所に形成することを特徴とする。
この電池の製造方法によれば、中間膜配置予定場所に撥液面が形成される。従って、正極電解質膜の材料液及び負極電解質膜の材料液が中間膜配置予定場所に進入し難くすることができる。
[適用例3]
上記適用例にかかる電池の製造方法において、前記中間膜確保工程では、前記中間膜配置予定場所の周囲の少なくとも一部に隔壁を形成し、前記隔壁の少なくとも一部に前記撥液面を形成することを特徴とする。
この電池の製造方法によれば、中間膜配置予定場所に隔壁が形成されるので、隔壁により正極電解質膜の材料液と負極電解質膜の材料液とが中間膜配置予定場所に進入し難くすることができる。
[適用例4]
上記適用例にかかる電池の製造方法では、前記中間膜確保工程において前記中間電解質配置工程を行うことを特徴とする。
この電池の製造方法によれば、中間膜配置予定場所に中間電解質膜を配置した後に、正極電解質膜の材料液と負極電解質膜の材料液を塗布している。従って、確実に、中間膜配置予定場所に中間電解質膜を配置することができる。
[適用例5]
上記適用例にかかる電池の製造方法において、前記中間膜配置予定場所では、前記正極電解質膜と前記負極電解質膜との間隔が略一定の間隔になるように前記中間膜配置予定場所を設定することを特徴とする。
この電池の製造方法によれば、正極電解質膜と負極電解質膜との間隔が略一定の間隔に設定される。従って、イオン物質が移動する距離が略一定の距離になる為、場所によらず均等に充電及び放電する電池を製造することができる。
[適用例6]
上記適用例にかかる電池の製造方法において、前記中間電解質膜は平面方向において凹凸に形成することを特徴とする。
この電池の製造方法によれば、中間電解質膜が凹凸に形成されている為、直線状に形成される場合に比べて、正極電解質膜と負極電解質膜とが対向する場所を長くすることができる。その結果、充電及び放電する場所を多くすることができる。
以下、具体化した実施形態について図面に従って説明する。
尚、各図面における各部材は、各図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各部材毎に縮尺を異ならせて図示している。
(第1の実施形態)
本実施形態における電池と特徴的な製造方法を用いてこの電池を製造する場合の例とについて図1〜図10に従って説明する。
(電池)
最初に、電池1について図1を用いて説明する。図1(a)は、電池を示す概略斜視図であり、図1(b)は、図1(a)の電池のA−A’線に沿う模式断面図である。図1(a)及び図1(b)に示すように、電池1は矩形のシート状の上外装2及び下外装3を備え、上外装2と下外装3とが外周において密着して配置されている。電池1の両端には上外装2と下外装3との間から電池基板4が突出して配置されている。電池基板4は基板5を備え、基板5の一端には負極集電体6が配置されている。負極集電体6と逆側の端には正極集電体7が配置されている。負極集電体6は電池1の負極端子であり、正極集電体7は正極端子となっている。負極集電体6と正極集電体7とが配置されている方向をY方向とし、Y方向と直交する方向をX方向とする。そして、電池1の厚み方向をZ方向とする。
上外装2及び下外装3の材料は絶縁性に優れ、引張り強度や耐衝撃性があり破れ難く、さらには熱伝導性の良い材料が好ましい。上外装2及び下外装3の材料には、例えば、金属箔と樹脂フィルムとが積層された高分子金属複合フィルム、アルミラミネートフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系材料等からなるフィルム等を用いることができる。本実施形態では、例えば、アルミラミネートフィルムを採用している。
図1(c)は電池基板を示す平面図である。図1(c)に示すように、電池基板4は基板5上の両端に負極集電体6と正極集電体7とを備えている。負極集電体6と正極集電体7との間には電解質パターン8と中間集電体9とが交互に配置されている。電解質パターン8は正極電解質膜10と中間電解質膜11と負極電解質膜12とがこの順に並べて構成されている。負極集電体6と負極電解質膜12とが隣接して配置され、正極集電体7と正極電解質膜10とが隣接して配置されている。正極電解質膜10及び負極電解質膜12は方形の凹凸が平面上に形成され、互いの凸部と凹部とが噛み合うように配置されている。そして、正極電解質膜10と負極電解質膜12との間に中間電解質膜11が配置されている。この中間電解質膜11は正極電解質膜10と負極電解質膜12との間隔が略一定の間隔に配置されている。本実施形態では、例えば、1個の電池基板4に電解質パターン8が4個配置され、各電解質パターン8の間に中間集電体9が3個配置されている。電解質パターン8と中間集電体9の個数は電池基板4の大きさと性能に合わせて設定すれば良く、特に限定されない。
基板5は絶縁性のある板またはシートであればよく、ガラス板、シリコン板を用いることができる。他にも、ポリプロピレン、ポリイミド、ポリエステル等の樹脂板や樹脂と絶縁性のある材料を混成した紙フェノール基板、紙エポキシ基板、ガラスコンポジット基板、ガラスエポキシ基板等を用いることができる。基板5は剛体に限らず可撓性のあるシートでも良い。本実施形態では、例えば、ポリプロピレン板を採用している。
負極集電体6と正極集電体7と中間集電体9との材料は、導電性を有する材料を用いることができる。例えば、アルミニウム、ステンレス、銅、ニッケル、銀等の金属を微粒子により形成した膜や金属箔、電解箔、圧延箔を用いることができる。本実施形態では、例えば、アルミニウム微粒子により形成した膜を採用している。集電体の厚みは、特に制約はないが、集電体の強度が保てる厚みが良い。本実施形態では、例えば、厚みは通常5〜30μmを採用している。
正極電解質膜10は正極活物質、導電助剤、金属粒子、結着材、電解質材料(電解質支持塩及び電解質ポリマー)、添加剤、等から構成されている。正極活物質は遷移金属とリチウムとの複合酸化物(リチウム−遷移金属複合酸化物)を用いることができる。例えば、LiMnO2、LiMn24、Li2MnO4等のLi−Mn系複合酸化物、LiCoO2等のLi−Co系複合酸化物、Li2Cr27、Li2CrO4等のLi−Cr系複合酸化物、LiNiO2等のLi−Ni系複合酸化物を用いることができる。他にも、LiNi1・xCoxO2等のLi−Ni−Co系複合酸化物、LiNi1/2Mn1/2O2等のLi−Ni−Mn系複合酸化物、LiNi1/3Mn1/3Co1/3O2等のLi−Ni−Mn−Co系複合酸化物、Li4Ti512等のLi−Ti系酸化物を用いることができる。他にも、LixFeOy、LiFeO2等のLi−Fe系複合酸化物、LiFePO4等の燐酸鉄リチウム系化合物等やLi2S等のリチウム硫化物等から選択することが可能である。また、これらの材料に限定されるものではなく各種の材料から選択することが可能である。本実施形態においては、例えば、正極活物質にLi2MnO4を採用している。
導電助剤としては、アセチレンブラック、カーボンブラック、グラファイト、種々炭素繊維、カーボンナノチューブ等を用いることができる。また、これらの材料に限定されるものではなく各種の材料から選択することが可能である。本実施形態においては、例えば、導電剤にアセチレンブラックを採用している。金属粒子は負極集電体6と同じ金属を微細な粒子にしたものであり、本実施形態においては、例えば、金属粒子にアルミニウム微粒子を採用している。
結着材としては、ポリフッ化ビニリデン、スチレン−ブタジエンゴム、ポリイミド等を用いることができる。ただし、これらに限られるわけではなく、公知の結着材を用いることができる。また、結着材がなくとも電解質ポリマーが正極活物質の微粒子同士を結びつける場合には必ずしも必要でない。本実施形態においては、例えば、結着材にポリフッ化ビニリデンを採用している。
電解質支持塩には公知のリチウム塩が用いられ、例えば、LiBETI(リチウムビス(パーフルオロエチレンスルホニルイミド);Li(C25SO2)2Nとも記載)を用いることができる。他にも、LiBF4、LiPF6、LiN(SO2CF32、LiN(SO2252、LiBOB(リチウムビスオキサイドボレート)及びこれらの混合物等を用いることができる。これらの材料に限定されるものではなく各種の材料から選択することが可能である。本実施形態においては、例えば、電解質支持塩にリチウムビスを採用している。
電解質ポリマーとしては、ポリエチレンオキシド(PEO)、ポリプロピレンオキシド(PPO)、及びこれらの共重合体等を用いることができる。これらのポリアルキレンオキシド系高分子は、イオンを伝導する機能を備え、上述のリチウム塩をよく溶解する特徴がある。さらに、ポリアルキレンオキシド系高分子は重合した後で機械的強度が高くなる性質を備えている。本実施形態においては、例えば、電解質ポリマーにポリエチレンオキシドを採用している。添加剤は、例えば、電池の性能や寿命を高めるためのトリフルオロプロピレンカーボネートや、補強材として各種フィラー等を適宜用いてもよい。添加剤がなくとも電池の性能が得られる場合には添加剤は必ずしも必要ではない。さらに、電解質ポリマーを重合させるために重合開始剤を用いても良い。重合開始剤は電解質ポリマーの架橋性基に作用して架橋反応を進行させ、重合方法(熱重合法、光重合法、放射線重合法、電子線重合法等)や重合させる化合物に応じて適宜選択する必要がある。例えば、光重合開始剤としてベンジルジメチルケタール、熱重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル等を用いることができるが、これらに制限されるべきものではない。本実施形態においては、例えば、重合開始剤にアゾビスイソブチロニトリルを採用している。
中間電解質膜11は電解質材料(電解質支持塩及び電解質ポリマー)、添加剤、等から構成されている。これらの材料は正極電解質膜10の材料と同様な材料を用いることができる。本実施形態においては、例えば、電解質ポリマーにポリエチレンオキシドを採用し、電解質支持塩にはリチウムビスを採用している。
負極電解質膜12は負極活物質、導電助剤、結着材、電解質材料(電解質支持塩及び電解質ポリマー)、添加剤、等から構成されている。負極活物質は各種の黒鉛類、例えば、グラファイトカーボン、ハードカーボン、ソフトカーボン等、公知の黒鉛類を用いることができる。他にも公知の金属化合物、金属酸化物、Li金属酸化物(リチウム−遷移金属複合酸化物を含む)、ホウ素添加炭素、Li4Ti512等のリチウム−チタン複合酸化物、Li22Si5等のシリコン化合物、LiC6等の炭素化合物、リチウム金属等を用いることができ、これらの材料を単独で使用しても良いし、複合して用いても良い。負極活物質はこれらに制限されるべきものではなく従来公知のものを適宜利用することができる。本実施形態においては、例えば、負極活物質にLi4Ti512を採用している。
導電助剤、結着材、電解質材料は正極電解質膜10と同様な材料をそれぞれ用いることができる。負極活物質に黒鉛を用いる場合には導電助剤は必ずしも必要ではない。本実施形態においては、例えば、導電助剤にアセチレンブラックを採用し、結着材にポリフッ化ビニリデンを採用している。さらに、電解質ポリマーにポリエチレンオキシドを採用し、電解質支持塩にはリチウムビスを採用している。
正極電解質膜10、中間電解質膜11、負極電解質膜12の厚さはそれぞれ5〜30μmであり、各層の厚さは厚い方が薄い場合に比べて、イオン物質を多く含有できるため、充電量の大きな電池にすることができる。
電池1を充電するとき、電池1と図示しない充電装置とを接続する。そして、電池1に電圧を印加する。正極電解質膜10に含まれるリチウム金属がイオン化してリチウムイオンになる。リチウムイオンは中間電解質膜11を経由して負極電解質膜12に移動する。負極電解質膜12ではリチウムイオンに電子が供給され、リチウム金属を含む化合物が形成される。
電池1を放電するとき、図示しない負荷を接続する。このとき、負極電解質膜12に含まれるリチウム金属がリチウムイオンになる。そして、リチウムイオンが中間電解質膜11を経由して正極電解質膜10に移動する。さらに、負極電解質膜12は電子を放出する。この電子は負極集電体6、負荷、正極集電体7を経由し正極電解質膜10に流入する。従って、正極電解質膜10にはリチウムイオンと電子が供給される。そして、リチウム金属を含む化合物が形成される。
充電及び放電するとき、リチウムイオンが正極電解質膜10、中間電解質膜11、負極電解質膜12の間を移動する。そして、電子が負極集電体6、正極集電体7、中間集電体9と電解質パターン8との間を移動する。そして、リチウムイオン及び電子が移動し易い電池1は出力を大きくすることができる。
(液滴吐出装置)
図2は、液滴吐出装置の構成を示す概略斜視図である。液滴吐出装置15により、膜を構成する材料を含む機能液が吐出されて塗布される。図2に示すように、液滴吐出装置15には、直方体形状に形成される基台16が備えられている。本実施形態では、この基台16の長手方向をY方向とし、同Y方向と直交する方向をX方向とする。
基台16の上面16aには、Y方向に延びる一対の案内レール17a,17bが同Y方向全幅にわたり凸設されている。その基台16の上側には、一対の案内レール17a,17bに対応する図示しない直動機構を備えたステージ18が取付けられている。従って、ステージ18はY方向に移動可能になっている。
さらに、基台16の上面16aには、案内レール17a,17bと平行に主走査位置検出器19が配置され、ステージ18の位置が計測できるようになっている。そのステージ18の上面には、載置面20が形成され、その載置面20には、図示しない吸引式の基板チャック機構が設けられている。そして、載置面20に基板21を載置して、基板21を載置面20の所定位置に位置決めする。その後、基板チャック機構によって基板21が載置面20に固定されるようになっている。
基台16のX方向両側には、一対の支持台22a,22bが立設され、その一対の支持台22a,22bには、X方向に延びる案内部材23が架設されている。案内部材23は、その長手方向の幅がステージ18のX方向よりも長く形成され、その一端が支持台22a側に張り出すように配置されている。案内部材23の上側には、吐出する液体を供給可能に収容する収容タンク24が配設されている。一方、その案内部材23の下側には、X方向に延びる案内レール25がX方向全幅にわたり凸設されている。
案内レール25に沿って移動可能に配置されるキャリッジ26は、略直方体形状に形成されている。そのキャリッジ26は直動機構を備え、X方向に移動可能になっている。案内部材23とキャリッジ26との間には、副走査位置検出装置27が配置され、キャリッジ26の位置が計測できるようになっている。そして、キャリッジ26のステージ18側に向いている下面26aには、液滴吐出ヘッド28が凸設されている。ステージ18とキャリッジ26とを移動しながら、液滴吐出ヘッド28から液滴を吐出することにより、所望のパターンに描画することが可能になっている。
X方向と逆の基台16側面であってキャリッジ26の移動範囲と対向する場所には、保守装置29が配置され、液滴吐出ヘッド28をクリーニングする機構が配置されている。そして、液滴吐出ヘッド28をクリーニングすることにより、液滴吐出ヘッド28を正常に吐出可能な状態に保つことが可能となっている。
図3(a)は、キャリッジを示す模式平面図である。図3に示すようにキャリッジ26には9個の液滴吐出ヘッド28が配置され、液滴吐出ヘッド28の下面には、それぞれノズルプレート30が備えられている。そのノズルプレート30には、それぞれ複数のノズル31がX方向に所定の間隔で配列されている。
図3(b)は、液滴吐出ヘッドの構造を示す要部模式断面図である。図3(b)に示すように、ノズルプレート30の上側であってノズル31と相対する位置には、キャビティ32が形成されている。そして、キャビティ32には収容タンク24に貯留されている材料液としての機能液33が供給される。キャビティ32の上側には、上下方向に振動して、キャビティ32内の容積を拡大縮小する振動板34と、上下方向に伸縮して振動板34を振動させる圧電素子35が配設されている。圧電素子35が上下方向に伸縮して振動板34を振動し、振動板34がキャビティ32内の容積を拡大縮小する。それにより、キャビティ32内に供給された機能液33はノズル31を通って吐出されるようになっている。
液滴吐出ヘッド28は、機能液33を液滴36にして吐出する。そして、液滴吐出ヘッド28が圧電素子35を制御駆動するためのノズル駆動信号を受けると、圧電素子35が伸張して、振動板34がキャビティ32内の容積を縮小する。その結果、液滴吐出ヘッド28のノズル31からは、縮小した容積分の機能液33が液滴36となって吐出される。
(電池の製造方法)
次に、上述した液滴吐出装置15を用いて、電池1を製造する方法について図4〜図10にて説明する。図4は、電池を製造する製造工程を示すフローチャートである。図5〜図10は、電池の製造方法を説明する図である。
図4に示したフローチャートにおいて、ステップS1は、隔壁形成工程に相当し、中間電解質膜、集電体を配置する予定の場所を囲んで隔壁を形成する工程である。次にステップS2に移行する。ステップS2は、撥液面形成工程に相当し、隔壁の上面に撥液面を形成する工程である。ステップS1及びステップS2がステップS11の中間膜確保工程であり、中間電解質膜を配置する場所を確保する工程となっている。次にステップS3に移行する。ステップS3は、正負電解質塗布工程に相当する。この工程では、正極電解質膜を形成する予定の場所に正極活物質、導電助剤、結着材、電解質ポリマー、電解質支持塩、添加剤等の材料からなる機能液を塗布する。さらに、負極電解質膜を形成する予定の場所に負極活物質、導電助剤、結着材、電解質ポリマー、電解質支持塩、添加剤等の材料からなる機能液を塗布する。その後、塗布した機能液を乾燥する工程である。次にステップS4に移行する。ステップS4は、正負極電解質固化工程に相当し、塗布した正極及び負極の電解質膜の機能液に含まれる電解質ポリマーを重合させる工程である。ステップS3及びステップS4がステップS12の正負電解質配置工程であり、正極及び負極の電解質膜を配置する工程となっている。
次にステップS5に移行する。ステップS5は、表面改質工程に相当し、ステップS2にて形成した撥液面の撥液性を除去する工程である。次にステップS6に移行する。ステップS6は、中間電解質塗布工程に相当し、中間電解質膜を形成する予定の場所に電解質支持塩及び電解質ポリマー等を塗布して乾燥する工程である。次にステップS7に移行する。ステップS7は、中間電解質固化工程に相当し、塗布した電解質ポリマーを重合させる工程である。ステップS6及びステップS7がステップS13の中間電解質配置工程であり、中間電解質膜を配置する工程となっている。次にステップS8に移行する。ステップS8は、集電体塗布工程に相当し、集電体を配置する予定の場所に集電体の材料からなる機能液を塗布して乾燥する工程である。次にステップS9に移行する。ステップS9は、集電体固化工程に相当し、塗布した集電体の機能液を焼成して固化する工程である。ステップS8及びステップS9がステップS14の集電体配置工程であり、集電体を配置する工程となっている。次にステップS10に移行する。ステップS10は、外装配置工程に相当し、外装部品を配置する工程である。以上の工程により電池の製造工程を終了する。
続いて、図5〜図10を用いて電池の製造工程を詳細に説明する。図5(a)〜図5(c)はステップS1の隔壁形成工程に対応する図である。図5(a)に示すように、ステップS1において、上型38と下型39とを用意する。上型38には負極集電体6、正極集電体7、中間集電体9、中間電解質膜11に対応する形状に凹部38aが形成されている。一方、下型39には凹部38aと対向する場所に凸部39aが形成されている。上型38と下型39とは光リソグラフィ法を用いることにより微細なパターンの凹凸が形成されている。上型38と下型39とは図示しないプレス装置に搭載され、凹部38aと凸部39aとの平面位置が合うように調整されている。そして、上型38と下型39との間に基板5を配置し、上型38と下型39とにより基板5を押圧する。押圧しながら加熱及び冷却することにより、基板5を変形し易くしても良い。加熱及び冷却しなくとも基板5が変形するとき、加熱及び冷却は必ずしも必要ではない。その結果、図5(b)に示すように、基板5が塑性変形することにより、隔壁5aが形成される。
図5(c)は隔壁5aが形成される場所を示している。図5(c)に示すように、負極集電体6が配置される予定の場所である負極集電体配置予定場所40に隔壁5aが形成される。他にも、正極集電体7が配置される予定の場所である正極集電体配置予定場所41に隔壁5aが形成される。さらに、中間集電体9が配置される予定の場所である中間集電体配置予定場所42に隔壁5aが形成される。さらに、中間電解質膜11が配置される予定の場所である中間膜配置予定場所43にも隔壁5aが形成される。中間集電体配置予定場所42及び中間膜配置予定場所43において隔壁5aは所定の幅を維持して配置される。
図6(a)及び図6(b)はステップS2の撥液面形成工程に対応する図である。図6(a)に示すように、ステップS2において、凸版印刷法の1種であるマイクロコンタクトプリンティング法を用いる。この方法を実施する印刷機44は微細なパターンを印刷することが可能になっている。
印刷機44は載置台45とスタンプ台46とスタンプ47を備えている。載置台45は印刷する基板5を載置するための台であり、載置台45に基板5を載置する。スタンプ台46には受皿が形成され、受皿には多孔質の樹脂からなるインクマット46aが配置されている。インクマット46aには撥液性の膜を形成するための液状材料を配置してある。この液状材料としては、撥液原料を溶剤に溶かしたものが用いられ、本実施形態においては、例えば、オプツールDSX(ダイキン工業社製)をフッ素系溶剤に希釈した液状材料を採用している。
スタンプ47はステージ48に保持されている。ステージ48は昇降機構と直動機構とを備えている。そして、ステージ48はインクマット46aと対向する位置に移動した後下降することにより、スタンプ47をインクマット46aに押圧する。次に、ステージ48が上昇して基板5と対向する位置に移動した後下降することにより、スタンプ47を基板5に押圧する。つまり、印刷機44は液状材料を基板5に印刷することが可能になっている。
スタンプ47は弾力性を有する樹脂等により形成されている。本実施形態では、例えば、シリコンゴムを採用している。スタンプ47には負極集電体6、正極集電体7、中間集電体9、中間電解質膜11に対応するパターンが形成されている。このパターンは光リソグラフィ法や電子線リソグラフィ法を用いて形成することにより高精度なパターンになっている。
スタンプ47を用いて撥液性の膜を形成するための液状材料を基板5に転写する。続いて、塗布した液状材料を乾燥して固化する。その結果、図6(b)に示すように、隔壁5a上に撥液膜49が形成される。この撥液膜49の上面を撥液面49aとする。中間集電体配置予定場所42及び中間膜配置予定場所43では撥液面49aの幅は略一定の幅に配置される。
図6(c)〜及び図7(b)はステップS3の正負電解質塗布工程に対応する図である。図6(c)において、負極電解質膜配置予定場所50は負極電解質膜12を形成する予定の場所であり、正極電解質膜配置予定場所51は正極電解質膜10を形成する予定の場所である。ステップS3では、負極電解質膜配置予定場所50に負極電解質膜12の材料等からなる機能液33を塗布する。次に、正極電解質膜配置予定場所51に正極電解質膜10の材料等からなる機能液33を塗布する。図6(d)に示すように、液滴吐出ヘッド28のノズル31から負極電解質膜配置予定場所50に液滴36を吐出する。この液滴36は機能液33からなり、機能液33は負極電解質膜12の材料を溶媒もしくは分散媒に溶解もしくは分散した液状体である。
この溶媒もしくは分散媒は、特に限定されないが、作業効率の観点から、常圧における沸点が50〜200℃のものが好ましい。この溶媒もしくは分散媒は、N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド系溶媒;アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル系溶媒を用いることができる。他にも、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、ジイソプロピルエーテル等のエーテル系溶媒;アセトン、エチルメチルケトン、ジエチルケトン、イソブチルメチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系溶媒を用いることができる。他にも、酢酸エチル、酢酸プロピル、乳酸メチル等のエステル系溶媒;ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン等の芳香族系溶媒;クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン系溶媒;及びこれらの溶媒の2種以上からなる混合溶媒;等を用いることができる。本実施形態では、例えば、プロピレンカーボネイトとN−メチルピロリドンとの混合液を採用している。
その結果、図6(e)に示すように、負極電解質膜配置予定場所50に機能液33が塗布される。中間膜配置予定場所43には隔壁5aが形成され、隔壁5aの上面には撥液面49aが形成されている。従って、機能液33は中間膜配置予定場所43に進入することなく、負極電解質膜配置予定場所50に留まる。
次に、図7(a)に示すように、液滴吐出ヘッド28のノズル31から正極電解質膜配置予定場所51に液滴36を吐出する。この液滴36は機能液33からなり、機能液33は正極電解質膜10の材料を溶媒もしくは分散媒に溶解もしくは分散した液状体である。この溶媒もしくは分散媒はステップS3にて用いた溶媒もしくは分散媒と同様の液体を用いることができる。
その結果、図7(b)に示すように、正極電解質膜配置予定場所51に機能液33が塗布される。中間膜配置予定場所43には隔壁5aが形成され、隔壁5aの上面には撥液面49aが形成されている。従って、機能液33は中間膜配置予定場所43に進入することなく、正極電解質膜配置予定場所51に留まる。
図7(c)及び図7(d)はステップS4の正負電解質固化工程に対応する図である。ステップS4において、図7(c)に示すように、機能液33が塗布された基板5を乾燥装置54の内部に配置する。乾燥装置54は乾燥室55を備えている。乾燥室55は載置台56を備え、基板5をこの載置台56に配置する。乾燥室55は図中上側の供給管57及び供給バルブ58を介して乾燥気体供給部59と接続されている。さらに、乾燥室55は図中下側の排気管60及び排気バルブ61を介して排気部62と接続されている。そして、乾燥気体供給部59から供給される乾燥気体63が供給バルブ58及び供給管57を介して乾燥室55に供給される。乾燥気体供給部59と排気部62とを制御することにより、乾燥室55の気圧を制御することができる。そして、機能液33を減圧乾燥することが可能になっている。
乾燥気体63は基板5に塗布された機能液33に沿って流動する。このとき、機能液33に含まれる溶媒及び分散媒を乾燥気体63中に蒸発させて除去することにより、機能液33を乾燥させる。そして、機能液33が乾燥することにより、機能液33の材料からなる膜が形成される。次に、溶媒及び分散媒を含んだ乾燥気体63は排気管60及び排気バルブ61を通過して、排気部62により図示しない処理装置に排気される。続いて、乾燥室55の温度を上昇させて、機能液33に含まれる電解質ポリマーを重合させる。その結果、図7(d)に示すように、負極電解質膜配置予定場所50には負極電解質膜12が形成され、正極電解質膜配置予定場所51には正極電解質膜10が形成される。そして、正極電解質膜10と負極電解質膜12との間には中間膜配置予定場所43が確保される。
図7(e)はステップS5の表面改質工程に対応する図である。ステップS5において、図7(e)に示すように、マスク64を用いることにより撥液面49aに限定してレーザ光65を照射する。照射した場所の撥液面49aを改質することにより、撥液性を除去する。光の照射条件としては、撥液膜49を形成する材料や厚み等を考慮して、撥液膜49の表面が親液化するように光の強度、照射時間等を適宜調整する。また、照射する光としては、例えばNb:YAGレーザ光、炭酸ガスレーザ光等のレーザ光の他、紫外光等を用いても良い。
図8(a)〜図8(c)はステップS6の中間電解質塗布工程に対応する図である。ステップS6では、図8(a)に示す中間膜配置予定場所43に中間電解質膜11の材料等からなる機能液33を塗布する。そして、図8(b)に示すように、液滴吐出ヘッド28のノズル31から中間膜配置予定場所43に液滴36を吐出する。この液滴36は機能液33からなり、機能液33は中間電解質膜11の材料を溶媒もしくは分散媒に溶解もしくは分散した液状体である。この溶媒もしくは分散媒はステップS3にて用いた溶媒もしくは分散媒と同様の液体を用いることができる。
その結果、図8(c)に示すように、中間膜配置予定場所43に機能液33が塗布される。中間膜配置予定場所43には正極電解質膜10及び負極電解質膜12が配置されていないので、中間膜配置予定場所43に機能液33を確実に配置することができる。
図8(d)はステップS7の中間電解質固化工程に対応する図である。ステップS7では、ステップS4と同様に乾燥装置54を用いて機能液33を乾燥した後、機能液33に含まれる電解質ポリマーを重合することによりゲル化又は固化する。その結果、図8(d)に示すように、中間膜配置予定場所43に中間電解質膜11が形成される。そして、中間膜配置予定場所43において中間電解質膜11は所定の幅を維持して配置される。
図9(a)〜図9(c)はステップS8の集電体塗布工程に対応する図である。ステップS8では、図9(a)に示す負極集電体配置予定場所40、正極集電体配置予定場所41、中間集電体配置予定場所42に集電体の材料等からなる機能液33を塗布する。そして、図9(b)に示すように、液滴吐出ヘッド28のノズル31から中間集電体配置予定場所42に液滴36を吐出する。この液滴36は機能液33からなり、機能液33は集電体の材料を分散媒に分散した液状体である。この分散媒はステップS3にて用いた溶媒もしくは分散媒と同様の液体を用いることができる。尚、負極集電体配置予定場所40及び正極集電体配置予定場所41においても同様に行う。
その結果、図9(c)に示すように、中間集電体配置予定場所42に機能液33が塗布される。中間集電体配置予定場所42には正極電解質膜10及び負極電解質膜12が配置されていないので、中間集電体配置予定場所42に機能液33を確実に配置することができる。尚、負極集電体配置予定場所40及び正極集電体配置予定場所41においても同様に機能液33が塗布される。
図9(d)はステップS9の集電体固化工程に対応する図である。ステップS9では、ステップS4と同様に乾燥装置54を用いて機能液33を乾燥する。次に、乾燥室55の温度を上げて機能液33に含まれる金属微粒子を焼成する。その結果、図9(d)に示すように、中間集電体配置予定場所42に中間集電体9が形成される。そして、中間集電体配置予定場所42において中間集電体9は所定の幅を維持して配置される。同様に、負極集電体配置予定場所40には負極集電体6が形成され、正極集電体配置予定場所41には正極集電体7が形成される。
図10はステップS10の外装配置工程に対応する図である。図10(a)に示すように、ステップS10において、基板5を囲んで上外装2及び下外装3を配置する。予め、上外装2と下外装3とはX方向の両端が接続されて筒状に形成されている。そして、上外装2及び下外装3の中に基板5を挿入する。このとき、負極集電体6及び正極集電体7の一部が上外装2及び下外装3から突出するように配置する。次に、上外装2のY方向両端の端部2aと下外装3のY方向両端の端部3aに接着剤を塗布する。そして、接着剤を塗布した上外装2と下外装3とをそれぞれ基板5に押圧して、接着剤を固化することにより、上外装2と下外装3とで覆われた基板5を密閉する。その結果、図10(b)に示すように電池1が完成する。
上述したように、本実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)本実施形態によれば、ステップS3の正負電解質塗布工程の前にステップS11の中間膜確保工程が行われ、中間膜確保工程では中間膜配置予定場所43が設定される。そして、中間膜配置予定場所43には撥液面49aが形成される。この撥液面49aにより、正極電解質膜10の材料を含む機能液33及び負極電解質膜12の材料を含む機能液33が中間膜配置予定場所43に進入し難くなっている。従って、ステップS12の正負電解質配置工程において正極電解質膜10と負極電解質膜12とを形成するとき、中間電解質膜11を形成する場所を確実に確保することができる。
(2)本実施形態によれば、負極集電体配置予定場所40、正極集電体配置予定場所41、中間集電体配置予定場所42に撥液面49aが形成される。従って、正極電解質膜10の材料を含む機能液33及び負極電解質膜12の材料を含む機能液33が負極集電体配置予定場所40、正極集電体配置予定場所41、中間集電体配置予定場所42に進入し難くすることができる。
(3)本実施形態によれば、中間膜配置予定場所43に隔壁5aが形成されるので、隔壁5aにより正極電解質膜10の材料を含む機能液33及び負極電解質膜12の材料を含む機能液33とが中間膜配置予定場所43に進入し難くすることができる。
(4)本実施形態によれば、負極集電体配置予定場所40、正極集電体配置予定場所41、中間集電体配置予定場所42に隔壁5aが形成される。従って、正極電解質膜10の材料を含む機能液33及び負極電解質膜12の材料を含む機能液33とが負極集電体配置予定場所40、正極集電体配置予定場所41、中間集電体配置予定場所42に進入し難くすることができる。
(5)本実施形態によれば、正極電解質膜10と負極電解質膜12との間の中間電解質膜11の幅が略一定の幅に形成される。従って、イオン物質が移動する距離が略一定の距離となる為、場所によらず均等に充電及び放電する電池を製造することができる。
(6)本実施形態によれば、中間電解質膜11が凹凸に形成されている為、直線状に形成される場合に比べて、正極電解質膜10と負極電解質膜12とが対向する場所を長くすることができる。従って、充電及び放電する場所を多くすることができる。その結果、電池1の性能を高出力にできる。
(7)本実施形態によれば、マイクロコンタクトプリンティング法を用いて撥液面49aを形成しているので、中間電解質膜11の幅を狭く形成することができる。従って、イオン物質が集電体間を短時間で移動できるので、高出力性能にすることができる。
(8)本実施形態によれば、撥液膜49により正極電解質膜10の材料を含む機能液33を正極電解質膜配置予定場所51の内部に留めることができる。従って、正極電解質膜10の厚みを精度良く形成することができる。負極電解質膜12においても同様であり、負極電解質膜12の厚みを精度良く形成できる。
(第2の実施形態)
次に、電池の製造方法の一実施形態について図11〜図13を用いて説明する。図11は、電池を製造する製造工程を示すフローチャートであり、図12及び図13は、電池の製造方法を説明する図である。本実施形態が第1の実施形態と異なるところは、中間電解質配置工程が中間膜確保工程を兼ねている点である。尚、第1の実施形態と同じ点については説明を省略する。
すなわち、本実施形態では図11に示す製造工程により電池を製造する。ステップS21は、撥液面形成工程に相当し、負極集電体、正極集電体、中間集電体、中間電解質膜を形成する予定の場所を囲んで撥液面を形成する工程である。次にステップS22に移行する。ステップS22は、中間電解質塗布工程に相当し、中間電解質膜を形成する予定の場所に電解質支持塩及び電解質ポリマー等の材料からなる機能液を塗布して乾燥する工程である。次にステップS23に移行する。ステップS23は、中間電解質固化工程に相当し、塗布した電解質ポリマーを重合させる工程である。ステップS21〜ステップS23がステップS31の中間電解質配置工程であり、中間膜確保工程を兼ねた工程となっている。
ステップS24は、集電体塗布工程に相当し、集電体を配置する予定の場所に集電体の材料からなる機能液を塗布して乾燥する工程である。次にステップS25に移行する。ステップS25は、集電体固化工程に相当し、塗布した集電体の材料を焼成して固化する工程である。ステップS24及びステップS25がステップS32の集電体配置工程であり、集電体を配置する工程となっている。次にステップS26に移行する。ステップS26は、表面改質工程に相当し、ステップS21にて形成した撥液面の撥液性を除去する工程である。次にステップS27に移行する。
ステップS27は、正負電解質塗布工程に相当する。この工程は、第1の実施形態におけるステップS3と同様の工程であり、説明を省略する。次にステップS28に移行する。ステップS28は、正負極電解質固化工程に相当し、塗布した正極及び負極に含まれる電解質ポリマーを重合させる工程である。ステップS27及びステップS28がステップS33の正負電解質配置工程であり、正極及び負極の電解質膜を配置する工程となっている。次にステップS10に移行する。ステップS10は、外装配置工程に相当し、外装部品を配置する工程である。以上の工程により電池の製造工程を終了する。
続いて、図12〜図13を用いて電池の製造工程を詳細に説明する。図12(a)はステップS21の撥液面形成工程に対応する図である。ステップS21において、図12(a)に示す斜線部の場所に撥液膜49を形成して、撥液面49aを配置する。負極集電体配置予定場所40、正極集電体配置予定場所41、中間集電体配置予定場所42及び中間膜配置予定場所43を囲む場所に撥液膜49を形成する。具体的には負極電解質膜配置予定場所50、正極電解質膜配置予定場所51、外周部66に撥液膜49を形成する。外周部66は基板5の外周の場所である。撥液膜49の形成方法は第1の実施形態と同様の方法を用いることができる。
図12(b)はステップS22の中間電解質塗布工程とステップS23の中間電解質固化工程に対応する図である。図12(b)に示すように、ステップS22において、中間膜配置予定場所43に中間電解質膜11を形成する。中間電解質膜11の材料等からなる機能液33を塗布する方法はステップS6と同様の方法を用いることができる。中間集電体配置予定場所42の周囲には撥液面49aが配置されている為、機能液33は中間膜配置予定場所43からはみ出さずに塗布される。続いて、塗布された機能液33を固化して、中間電解質膜11を形成する。この方法についてもステップS7と同様の方法を用いることができる。
図12(c)はステップS24の集電体塗布工程とステップS25の集電体固化工程に対応する図である。図12(c)に示すように、ステップS24において、負極集電体配置予定場所40、正極集電体配置予定場所41、中間集電体配置予定場所42に集電体の材料等からなる機能液33を塗布する。機能液33を塗布する方法はステップS8と同様の方法を用いることができる。続いて、塗布された機能液33を固化して、負極集電体6、正極集電体7、中間集電体9を形成する。この方法についてもステップS9と同様の方法を用いることができる。
ステップS26において、マスク64を用いることにより撥液面49aに限定してレーザ光65を照射する。照射した場所の撥液面49aを改質することにより、撥液性を除去する。この方法についてもステップS5と同様の方法を用いることができる。
図13はステップS27の正負電解質塗布工程とステップS28の正負電解質固化工程に対応する図である。図13に示すように、ステップS27において、負極電解質膜配置予定場所50に負極電解質膜12の材料等からなる機能液33を塗布する。次に、正極電解質膜配置予定場所51に正極電解質膜10の材料等からなる機能液33を塗布する。機能液33を塗布する方法はステップS3と同様の方法を用いることができる。負極電解質膜配置予定場所50と正極電解質膜配置予定場所51との間には中間電解質膜11及び中間集電体9が形成されている。従って、負極電解質膜12の材料等からなる機能液33と正極電解質膜10の材料等からなる機能液33とは分離して塗布され、混合し難くなっている。
続いて、ステップS28において、塗布された機能液33を固化して、正極電解質膜10及び負極電解質膜12を形成する。この方法についてもステップS4と同様の方法を用いることができる。次に、ステップS10の外装配置工程を行う。この工程は第1の実施形態と同じであり、説明を省略する。以上で、電池1が完成する。
上述したように、本実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)本実施形態によれば、中間膜配置予定場所43に中間電解質膜11を配置した後に、正極電解質膜10の材料を含む機能液33と負極電解質膜12の材料を含む機能液33を塗布している。従って、中間膜配置予定場所43に正極電解質膜10の材料を含む機能液33や負極電解質膜12の材料を含む機能液33が塗布されることがない。その結果、確実に、中間膜配置予定場所43に中間電解質膜11を配置することができる。
(2)本実施形態によれば、中間集電体配置予定場所42に中間集電体9を配置した後に、正極電解質膜10の材料を含む機能液33と負極電解質膜12の材料を含む機能液33を塗布している。従って、中間集電体配置予定場所42に正極電解質膜10の材料を含む機能液33や負極電解質膜12の材料を含む機能液33が塗布されることがない。その結果、確実に、中間集電体配置予定場所42に中間集電体9を配置することができる。
(3)本実施形態によれば、ステップS21の撥液面形成工程にて撥液面49aを形成した後、ステップS22の中間電解質塗布工程を行っている。従って、中間電解質膜11の材料を含む機能液33を中間膜配置予定場所43内に精度良く塗布することができる。
(4)本実施形態によれば、ステップS21の撥液面形成工程にて撥液面49aを形成した後、ステップS24の集電体塗布工程を行っている。従って、中間集電体9の材料を含む機能液33を中間集電体配置予定場所42内に精度良く塗布することができる。
尚、本実施形態は上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変更や改良を加えることも可能である。変形例を以下に述べる。
(変形例1)
前記第1の実施形態では、電池1は1枚の電池基板4により構成されたが、複数の基板に構成されても良い。図14は、電池の断面図である。例えば、図14に示す電池68のように、3枚の電池基板4を重ねて配置しても良い。そして、各電池基板4の負極集電体6を配線69を用いて接続し、各電池基板4の正極集電体7も配線70を用いて接続する。各電池基板4を並列接続することにより電流出力の大きな電池68にすることができる。尚、電池基板4の枚数は限定されず、2枚でも良く、4枚以上でも良い。この内容は第2の実施形態にも適用することができる。
(変形例2)
前記第1の実施形態では、上型38と下型39を基板5に押圧して隔壁5aを形成したが他の方法を用いて隔壁5aを形成しても良い。例えば、基板5上に樹脂材料の膜を形成した後、光リソグラフィ法をもちいて露光及びエッチングすることにより隔壁5aを形成しても良い。この樹脂材料には感光性の電解質ポリマーを用いても良い。電解質ポリマーを用いるとき、隔壁5a内もイオン物質が移動することができる為電池の性能を向上させることができる。
(変形例3)
前記第1の実施形態では、隔壁5a上に撥液面49aを形成した。隔壁5aがなくとも正極電解質膜10の材料の機能液33と負極電解質膜12の材料の機能液33とが混合することなく塗布できるときには、必ずしも隔壁5aは必要ではない。ステップS1の隔壁形成工程をなくすことにより、電池1の製造を簡便にすることができる。
(変形例4)
前記第1の実施形態では、マイクロコンタクトプリンティング法を用いて撥液膜49を形成したが、他の方法を採用しても良い。例えばフッ素系化合物を含むガス(フッ素含有ガス)を処理ガスとしてプラズマ処理する方法を採用することができる。フッ素化合物を用いることにより、基板5の表面にフッ素基が導入され、これにより液状材料を弾くことが可能になる。フッ素化合物としては、例えばCF4、SF6、CHF3等が挙げられる。
他にも例えば、撥液性を有する感光性樹脂を用いて隔壁5aを形成する方法を採用しても良い。基板5上に撥液性を有する感光性樹脂を高さおよそ2〜3μmとなるようにコーティングして感光性樹脂膜を形成する。そしてフォトリソ方式で所望の領域を区画できるように露光・現像して隔壁5aを形成する。感光性樹脂材料としては、例えば撥液性を発現させるヘキサフルオロポリプロピレン等のフッ素樹脂と、ネガ型の透明アクリル系感光性樹脂(フォトレジスト)を含むもの等を用いることができる。この内容は第2の実施形態にも適用することができる。
(変形例5)
前記第1の実施形態では、キャビティ32を加圧する加圧手段に、圧電素子35を用いたが、他の方法でも良い。例えば、コイルと磁石とを用いて振動板34を変形させて、加圧しても良い。他に、キャビティ32内にヒータ配線を配置して、ヒータ配線を加熱することにより、機能液33を気化させたり、機能液33に含む気体を膨張させたりして加圧しても良い。他にも、静電気の引力及び斥力を用いて振動板34を変形させて、加圧しても良い。前記実施形態と同様に機能液33を塗布することができる。この内容は第2の実施形態にも適用することができる。
(変形例6)
前記第1の実施形態では、正極電解質膜10及び負極電解質膜12は方形の凹凸が平面上に形成され、互いの凸部と凹部とが噛み合うように配置されていた。凹凸の形状は方形に限らず他の形状でも良い。図15は電池基板を示す平面図である。図15に示すように中間電解質膜11のパターンにおける角を円弧に変更して、中間電解質膜11の幅がさらに一定になるように配置しても良い。このとき、正極電解質膜10と負極電解質膜12との距離がさらに一定に近くなるので、イオン物質が移動する距離が場所によらず一定に近くなる。従って、場所によらず均等に充電及び放電する電池にすることができる。また、凹凸の形状は波型でも良く、三角形や多角形でも良い。また、直線でも良く。非周期的なパターンでも良い。この内容は第2の実施形態にも適用することができる。
(変形例7)
前記第1の実施形態では、正極電解質膜10、中間電解質膜11、負極電解質膜12、負極集電体6、正極集電体7、中間集電体9の各膜の材料を含む機能液33の塗布と固化を1回のみ行ったが、複数回繰り返しても良い。各膜の材料を含む機能液33の塗布と乾燥を複数回行って膜の厚みを厚くした後、固化しても良い。各膜が厚い方が、イオン物質や電子が移動し易くなるので、電池1の性能を上げることができる。この内容は第2の実施形態にも適用することができる。
(変形例8)
前記第2の実施形態では、隔壁5aを形成しなかったが、隔壁5aを形成しても良い。例えば、負極電解質膜配置予定場所50、正極電解質膜配置予定場所51、外周部66に隔壁5aを形成しても良い。そして、隔壁5a上に撥液面49aを形成しても良い。中間電解質膜11及び中間集電体9をさらに位置精度良く形成することができる。
(変形例9)
前記第1の実施形態では、ステップS3の正負電解質塗布工程において、負極電解質膜12の材料を含む機能液33を塗布した後、正極電解質膜10の材料を含む機能液33を塗布した。塗布する順番は逆でも良く、逆にしても同様の膜を形成することができる。ステップS13の中間電解質配置工程とステップS14の集電体配置工程の順番も逆にしても良く、ステップS14の後にステップS13を行っても同様の膜を形成することができる。
(変形例10)
前記第2の実施形態では、ステップS22の中間電解質塗布工程とステップS23の中間電解質固化工程とで中間電解質膜11を形成した後、ステップS32の集電体配置工程において負極集電体6と正極集電体7と中間集電体9とを形成した。逆の順番にて膜を形成しても良い。負極集電体6と正極集電体7と中間集電体9とを形成した後に中間電解質膜11を形成しても良い。この順番においても同様の膜を形成することができる。ステップS27において、負極電解質膜12の材料を含む機能液33を塗布した後、正極電解質膜10の材料を含む機能液33を塗布した。塗布する順番は逆でも良く、逆にしても同様の膜を形成することができる。
(変形例11)
前記第1の実施形態において、中間電解質膜11は電解液を含まない膜であったが、電解液を含んだ層にしても良い。ステップS6の中間電解質塗布工程にて、中間電解質膜11の材料を塗布したあとに電解液を塗布しても良い。また、ステップS7の中間電解質固化工程にて中間電解質膜11を形成したあとに電解液を塗布しても良い。中間電解質膜11がゲル電解質になり、イオン化物質を伝導し易くすることができる。尚、この内容は第2の実施形態にも適用することができる。
第1の実施形態にかかわり、(a)は、電池を示す概略斜視図、(b)は、電池の模式断面図、(c)は電池基板を示す平面図。 液滴吐出装置の構成を示す概略斜視図。 (a)は、キャリッジを示す模式平面図、(b)は、液滴吐出ヘッドの構造を示す要部模式断面図。 電池を製造する製造工程を示すフローチャート。 電池の製造方法を説明する図。 電池の製造方法を説明する図。 電池の製造方法を説明する図。 電池の製造方法を説明する図。 電池の製造方法を説明する図。 電池の製造方法を説明する図。 第2の実施形態にかかわる電池を製造する製造工程を示すフローチャート。 電池の製造方法を説明する図。 電池の製造方法を説明する図。 変形例にかかわる電池の断面図。 電池基板を示す平面図。
符号の説明
1,68…電池、5a…隔壁、10…正極電解質膜、11…中間電解質膜、12…負極電解質膜、33…材料液としての機能液、42…中間集電体配置予定場所、49a…撥液面。

Claims (6)

  1. 正極電解質膜と中間電解質膜と負極電解質膜とがこの順に同一面上に配置された電池の製造方法であって、
    前記正極電解質膜の材料液と前記負極電解質膜の材料液とを塗布する正負電解質塗布工程と、
    塗布された前記正極電解質膜の材料液と前記負極電解質膜の材料液とを固化する正負電解質固化工程と、
    前記中間電解質膜を配置する中間電解質配置工程と、
    前記正負電解質塗布工程の前に行われ、前記中間電解質膜を配置する予定の場所である中間膜配置予定場所を設定し、前記中間膜配置予定場所に前記正極電解質膜の材料液及び前記負極電解質膜の材料液が進入し難くする処理を行う中間膜確保工程と、を有することを特徴とする電池の製造方法。
  2. 請求項1に記載の電池の製造方法であって、
    前記中間膜確保工程では、前記正極電解質膜の材料液と前記負極電解質膜の材料液とに対して撥液性を有する撥液面を前記中間膜配置予定場所に形成することを特徴とする電池の製造方法。
  3. 請求項2に記載の電池の製造方法であって、
    前記中間膜確保工程では、前記中間膜配置予定場所の周囲の少なくとも一部に隔壁を形成し、前記隔壁の少なくとも一部に前記撥液面を形成することを特徴とする電池の製造方法。
  4. 請求項1に記載の電池の製造方法であって、
    前記中間膜確保工程において前記中間電解質配置工程を行うことを特徴とする電池の製造方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の電池の製造方法であって、
    前記中間膜配置予定場所では、前記正極電解質膜と前記負極電解質膜との間隔が略一定の間隔になるように前記中間膜配置予定場所を設定することを特徴とする電池の製造方法。
  6. 請求項5に記載の電池の製造方法であって、
    前記中間電解質膜は平面方向において凹凸に形成することを特徴とする電池の製造方法。
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JP2012195061A (ja) * 2011-03-15 2012-10-11 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 活物質層形成装置、活物質層形成方法及び電池製造方法
JP2013065533A (ja) * 2011-09-20 2013-04-11 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 電池用電極の製造方法および電池の製造方法
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