JP2010049781A - 平面型プラズモンアンテナを備えた熱アシスト磁気ヘッド - Google Patents

平面型プラズモンアンテナを備えた熱アシスト磁気ヘッド Download PDF

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Abstract

【課題】近接場光の強度を従来よりも著しく高めることが可能なプラズモンアンテナ、及びこれを用いた熱アシスト磁気ヘッド及びハードディスク装置を提供する。
【解決手段】平面型プラズモンアンテナは、近接場光発生用の励起光の進行方向をZ軸とした場合、Z軸を含むYZ平面上に形成されている。平面型プラズモンアンテナの長手方向がY軸に対して傾斜しており、YZ平面内の角部の角度が鋭角である。この角部は鋭角であり、励起光の照射に応答して強い近接場光を発生する。
【選択図】図1

Description

本発明は、高強度の近接場光を発生する平面型プラズモンアンテナ、熱アシスト磁気ヘッド及びハードディスク装置に関する。
近年、磁気記録媒体を近接場光で加熱しつつ磁場を印加することで磁気情報を記録する熱アシスト磁気ヘッドが注目されている。このような熱アシスト磁気ヘッドは、例えば、特許文献1に記載されている。
また、非特許文献1によれば、bow tie apertureを構成する一対の三角形金属膜からなるプラズモンアンテナが開示されており、比較的高強度の近接場光が発生すると推測される。
米国特許7330404号明細書
「ジャパニーズ・ジャーナル・オブ・アプライド・フィジックス(Japanese Journal of Applied Physics)」、2006年、Vol.45、No.8B、p.6632−p.6642
しかしながら、特許文献1では、レーザ光をレンズによって集光した位置に、微小金属からなるプラズモンアンテナを配置している。プラズモンアンテナは、レーザ光の照射に応答して近接場光を発生する。このプラズモンアンテナの長手方向は、レーザ光の進行方向に平行である。しかしながら、従来の熱アシスト磁気ヘッドでは、十分な強度の近接場光が得られない。
また、非特許文献1に記載のプラズモンアンテナの場合、2つ以上の近接場光ピークが観察される。同文献では、プラズモンアンテナとして、単独の三角形金属膜を用いることも可能であるが、三角形金属膜が2つの場合と異なり、ピーク強度は高くならないと予想される。
本発明では、近接場光の強度を従来よりも著しく高めることが可能なプラズモンアンテナ、及びこれを用いた熱アシスト磁気ヘッド及びハードディスク装置を提供することを目的とする。
本発明のプラズモンアンテナは、近接場光発生用の励起光の進行方向をZ軸とし、互いに直交するY軸及びZ軸を含む平面上に、物理的に分離することなくただ1つだけ、形成された平面型プラズモンアンテナであって、Y軸に対して長手方向が傾斜しており、上記平面内の角部の角度αが鋭角であることを特徴とする。この平面型プラズモンアンテナの角部では、従来よりも著しく高強度の近接場光が発生する。
また、角度αは、15度以上であり、45度よりも小さいことが好ましい。この場合、近接場光の強度(密度)は高くなり、しかも、単一の角部においてピークが観察されるようになる。
また、プラズモンアンテナは、金属からなることが好ましい。
プラズモンアンテナは、Au、Ag、Cu及びPtからなる群から選択された少なくも1種の金属、又は、この群の中の少なくとも1種の金属を含む合金からなることが好ましい。
プラズモンアンテナは、Auからなることが好ましい。すなわち、プラズモンアンテナが上述の金属、特に、少なくともAuからなる場合には、十分な強度の近接場光が観察される。
前記平面に垂直な方向から見た前記平面型プラズモンアンテナの形状は、四角形であることが好ましい。この場合、プラズモンアンテナの特定の角部、すなわちレーザ光の照射位置に近い箇所において、近接場光を発生させることができる。
前記平面に垂直な方向から見た前記平面型プラズモンアンテナの形状は、台形であることが好ましい。この場合、プラズモンアンテナのいずれかの角部は、鋭角となり、レーザ光の照射位置に近く、鋭角を与える角部において、比較的高強度の近接場光が発生する。
前記平面に垂直な方向から見た前記平面型プラズモンアンテナの形状は、平行四辺形であることが好ましい。この場合、プラズモンアンテナのいずれかの角部は、鋭角となり、レーザ光の照射位置に近く、鋭角を与える角部において、比較的高強度の近接場光が発生する。
また、Z軸方向から見た前記平面型プラズモンアンテナの先端の形状は、長方形であることが好ましい。この場合、かかる先端形状の特定の角部、すなわちレーザ光の照射位置に近い箇所において、近接場光を発生させることができる。
Z軸方向から見た前記平面型プラズモンアンテナの先端の形状は、台形であることが好ましい。この場合、プラズモンアンテナの先端形状におけるいずれかの角部は、鋭角となり、レーザ光の照射位置に近く、鋭角を与える角部において、比較的高強度の近接場光が発生する。特に、前記平面から見た鋭角の角部が、Z軸方向から見た鋭角の角部と共通する場合、その立体的な形状は先鋭化することとなり、かかる箇所において発生する近接場光は、非常に高強度なものとなる。
また、本発明に係る熱アシスト磁気ヘッドは、上述の平面型プラズモンアンテナの前記角部の近傍に配置された主磁極と、前記主磁極内に磁束を通すコイルと、前記励起光が内部を伝播するコアと、を備えていることを特徴とする。
また、本発明に係る熱アシスト磁気ヘッドは、前記平面型プラズモンアンテナの厚み方向の延長線上に配置された磁気抵抗効果素子を更に備えている。
また、本発明に係るハードディスク装置は、前記熱アシスト磁気ヘッドを搭載したヘッドジンバルアセンブリと、前記熱アシスト磁気ヘッドに対向した磁気記録媒体と、を備えることを特徴とする。
本発明に係るプラズモンアンテナによれば、近接場光の強度を従来よりも著しく高めることができる。また、このプラズモンアンテナを用いた熱アシスト磁気ヘッドでは、高密度の記録を行うことが可能となる。すなわち、この理由は、個々の磁気記録領域を小さくしても磁場情報が保持できるようにするには、記録領域を構成する磁気材料の保持力を上げればよいが、この場合においても、書き込み時に強い近接場光による加熱を併用することで、保持力の高い磁気材料内に情報を書き込むことができ、したがって、記録領域を小さくすることができるからである。また、この熱アシスト磁気ヘッドを用いたハードディスク装置によれば、記録容量を増加させることができる。
ハードディスク装置の斜視図である。 HGAの斜視図である。 図1に示した熱アシスト磁気ヘッド21の近傍の拡大斜視図である。 熱アシスト磁気ヘッドの回路図である。 熱アシスト磁気ヘッド主要部の斜視図である。 (a)はプラズモンアンテナ近傍の平面図であり、(b)は位置と強度の関係を示すグラフである。 ABS面から見たプラズモンアンテナ近傍の正面図である。 (a)はプラズモンアンテナ近傍の平面図であり、(b)は、位置と強度の関係を示すグラフである。 ABS面から見たプラズモンアンテナ近傍の正面図である。 (a)は傾斜角θの小さなプラズモンアンテナの平面図であり、(b)は、傾斜角θの大きなプラズモンアンテナの平面図である。 θ=0°の場合における位置[nm]とIL[(V/m)]の関係を示すグラフである。 θ=15°の場合における位置[nm]とIL[(V/m)]の関係を示すグラフである。 θ=30°の場合における位置[nm]とIL[(V/m)]の関係を示すグラフである。 θ=45°の場合における位置[nm]とIL[(V/m)]の関係を示すグラフである。 θ=60°の場合における位置[nm]とIL([(V/m)]の関係を示すグラフである。 θ=72°の場合における位置[nm]とIL[(V/m)]の関係を示すグラフである。 θ=75°の場合における位置[nm]とIL[(V/m)]の関係を示すグラフである。 θ[°]とIL[(V/m)]との関係を示すグラフである。 θ[°]とIL[(V/m)]との関係を示す表である。 θ=0°の場合における平面型プラズモンアンテナの先端部周辺の近接場光強度分布を示す図である。 θ=15°の場合における平面型プラズモンアンテナの先端部周辺の近接場光強度分布を示す図である。 θ=30°の場合における平面型プラズモンアンテナの先端部周辺の近接場光強度分布を示す図である。 θ=45°の場合における平面型プラズモンアンテナの先端部周辺の近接場光強度分布を示す図である。 θ=60°の場合における平面型プラズモンアンテナの先端部周辺の近接場光強度分布を示す図である。 θ=72°の場合における平面型プラズモンアンテナの先端部周辺の近接場光強度分布を示す図である。 θ=75°の場合における平面型プラズモンアンテナの先端部周辺の近接場光強度分布を示す図である。 磁気ヘッド主要部の斜視図である。
以下、実施の形態に係る平面型プラズモンアンテナ、熱アシスト磁気ヘッド及びハードディスク装置について説明する。なお、同一要素には同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
図1は、実施の形態に係る熱アシスト磁気ヘッドが搭載されるハードディスク装置の斜視図であり、XYZ直交座標系が図示の如く設定されている。
ハードディスク装置100は、スピンドルモータ11の回転軸の回りを回転する複数の磁気記録媒体である磁気ディスク10、熱アシスト磁気ヘッド21をトラック上に位置決めするためのアセンブリキャリッジ装置12、この熱アシスト磁気ヘッド21の書き込み及び読み出し動作を制御し、熱アシスト磁気記録用のレーザ光(励起光)を発生させる光源である半導体レーザ素子(レーザダイオード)を制御するための記録再生及び発光制御回路(制御回路)13を備えている。
アセンブリキャリッジ装置12には、複数の駆動アーム14が設けられている。これらの駆動アーム14は、ボイスコイルモータ(VCM)15によってピボットベアリング軸16を中心にして揺動可能であり、この軸16に沿った方向に積層されている。各駆動アーム14の先端部には、ヘッドジンバルアセンブリ(HGA)17が取り付けられており、したがって、HGA17は磁気ディスク10に対してピボットベアリング軸16を中心にして揺動可能である。各HGA17には、熱アシスト磁気ヘッド21が、各磁気ディスク10の表面に対向するように設けられている。磁気ディスク10の表面に対向する面が熱アシスト磁気ヘッド21の媒体対向面S(図2参照:エアベアリング面(ABS)とも呼ばれる)である。なお、磁気ディスク10、駆動アーム14、HGA17及び熱アシスト磁気ヘッド21は、単数であってもよい。
このように、ハードディスク装置100は、熱アシスト磁気ヘッド21を搭載したHGA17と、熱アシスト磁気ヘッド21に対向した磁気記録媒体とを備えている。このハードディスク装置100によれば、熱アシスト磁気ヘッド21が、高強度の近接場光を局所的に発生することができるため、磁気記録密度を飛躍的に高めることができる。
図2は、HGA17の斜視図である。同図は、HGA17の媒体対向面Sを上にして示してある。
HGA17は、サスペンション20の先端部に、熱アシスト磁気ヘッド21を固着し、さらにその熱アシスト磁気ヘッド21の端子電極に配線部材203の一端を電気的に接続して構成される。サスペンション20は、ロードビーム200と、このロードビーム200上に固着され支持された弾性を有するフレクシャ201と、フレックシャの先端に板ばね状に形成されたタング部204と、ロードビーム200の基部に設けられたベースプレート202と、フレクシャ201上に設けられておりリード導体及びその両端に電気的に接続された接続パッドからなる配線部材203とから主として構成されている。
なお、HGA17におけるサスペンションの構造は、以上述べた構造に限定されるものではないことは明らかである。なお、図示されていないが、サスペンション20の途中にヘッド駆動用ICチップを装着してもよい。
図3は、図1に示した熱アシスト磁気ヘッド21の近傍の拡大斜視図である。
サスペンション20の先端部に熱アシスト磁気ヘッド21が取り付けられている。熱アシスト磁気ヘッド21は、スライダー1と光源ユニット2とを貼りあわせてなる。スライダー1は、スライダー基板1AのYZ平面上に形成された磁気ヘッド部1Bを備えている。磁気ヘッド部1Bの−Z方向のXY平面は媒体対向面Sを成している。一方、光源ユニット2は、光源支持基板2AのYZ平面上に絶縁層2Bを備えており、絶縁層2BのYZ平面上に半導体レーザ素子3が固定されている。
磁気ヘッド部1Bは、絶縁体内に埋設された複数の素子を備えている。これらの素子は、電流の供給によって磁界を発生するコイル5と、コイル5において発生した磁束を媒体対向面Sまで導くようにコイル中心から延びた主磁極6Aと、主磁極6Aからの磁束をコイル5の中心にまで帰還させるための副磁極6Bを含んでいる。更に、これらの素子は、媒体対向面S上に露出した磁気感応面を有する磁気抵抗効果素子(MR素子)7と、Z軸方向に沿って延びた導波路のコア4を含んでいる。コア4の周囲の部材は、磁気ヘッド部1Bの大部分を構成する絶縁体からなるクラッドである。なお、コア4の形状は様々なものがあるため、ここでは、光入射面4Aと光出射面4Bとを結ぶ点線によってコア4を示すこととするが、コア4の形状は例えば直線型にすることができる。
なお、主磁極6Aは媒体対向面S上に露出しているが、主磁極6Aは磁気ディスク10の表面にある記録領域Rに磁界を与えることができる位置であれば、媒体対向面S上に露出している必要はない。また、主磁極6Aの近傍には副磁極6Bが設けられており、主磁極6Aからの磁力線が記録領域Rを介して副磁極6Bに流れる。なお、主磁極6Aと副磁極6Bの位置関係としては様々な形態のものが考えられるが、ここでは、主磁極6Aと副磁極6Bとの間に、光出射面4Bが位置しているものとする。また、光出射面4B上には、平面型プラズモンアンテナ(近接場光発生素子)8の先端部が露出しているものとする。なお、同図では、プラズモンアンテナ8は、コア4の先端に位置する矢印で示されている。
上述のコア4は、Z軸の正方向のXY平面上に、半導体レーザ素子3からの光が入射する光入射面4Aを有しており、Z軸の負方向のXY平面上に、すなわち媒体対向面S上に、光出射面4Bを有している。半導体レーザ素子3は、本例では端面発光型のレーザダイオードであり、XY平面に平行な端面から出射されたレーザ光は、光入射面4Aを介してコア4内に入り、光出射面4Bからコア内部に向かって延びたプラズモンアンテナ8に照射される。
プラズモンアンテナ8は、入射光に共鳴して近接場光を発生し、この近接場光によって記録領域Rが加熱される。加熱された記録領域Rに主磁極6Aからの磁力線が入ると、記録領域Rに情報が書き込まれる。
磁気ヘッド部1BのX軸の負方向のYZ平面上には、複数の電極パッドからなる電極パッド群G1が形成されている。それぞれの電極パッドは、コイル5の両端、MR素子7の上下の電極に接続されている。MR素子7は、図5に示すように、反強磁性層7Dによって磁化の向きが固定された強磁性層7Cと、周辺の磁界に応じて磁化の向きが偏向するフリー層7Aを積層してなり、フリー層7Aと強磁性層7Cとの間に、絶縁体からなるトンネル障壁層又は非磁性層からなる中間層7Bが介在している。MR素子7においては、フリー層7Aと強磁性層7Cの磁化の向きの相違に応じて、磁気抵抗が変化する。なお、フリー層7AのY軸方向両端には図示しないハードマグネットが配置されている。また、MR素子は、必ずしもこの構造に限定されず、材料によっても動作特性の傾向は変わらない。
コイル5の両端、MR素子7の上下の電極に接続された電極パッド群G1内の電極パッドは、サスペンション20上に形成された第2の電極パッド群G2に電気的に接続され、配線部材203を介して外部に接続されている。なお、配線部材203に接続される第2の電極パッド群G2には、半導体レーザ素子3に駆動電流を供給するための一対の電極パッドも含まれており、この電極パッド間に駆動電流を流すことで、半導体レーザ素子3が発光する。
スライダー基板1A及び光源支持基板2Aは、例えばアルティック(Al−TiC)から構成されている。これらの基板1A,2Aに熱伝導性が高い基板を使用した場合には、基板が放熱機能を有することになる。光源支持基板2AのZ軸の正方向側のXY面は、サスペンション20の裏面に貼り付けられている。
磁気ヘッド部1Bは、MR素子7、クラッド、コア4、コイル5及び主磁極6AをX軸に沿って積層してなるが、この積層方向はトラック内の記録領域Rの配列方向に沿っており、トラック幅はY軸に平行である。
上述のように、磁気記録素子としての主磁極6Aは、その光導波路(コア)の光出射面4Bに内に埋設されているが、主磁極6Aは、光出射面4Bに隣接して設けられていてもよい。なお、主磁極6Aと光出射面4B内のプラズモンアンテナ8とは、プラズモンアンテナ8によって加熱された記録領域Rが元の温度にまで冷却される前に、主磁極6Aによって書き込みを行うことが可能な程度に近接している。
図4は、熱アシスト磁気ヘッドの回路図である。
磁気ディスク10の記録領域R(図3参照)の周囲に発生する磁界に感応して、MR素子7の磁気抵抗が変化し、MR素子7に接続された配線部材203を流れる電流が変化する。この電流を検出すれば、記録領域Rに書き込まれた情報を読み取ることができる。
情報の書き込み時には、別の配線部材203からコイル5の両端間に電流が流れるようにし、点線で示されるような磁束を主磁極6Aから副磁極6Bに通し、これらの間の磁気ディスク10の表面領域に書き込み磁界を与える。なお、これらの磁気記録素子は垂直磁気記録型のものが好ましい。半導体レーザ素子3には、配線部材203から駆動電流が供給され、駆動電流の供給に同期してレーザ光が出射する。
主磁極6Aの近傍には、プラズモンアンテナ8が配置されているため、半導体レーザ素子3からのレーザ光をプラズモンアンテナ8に照射すると、プラズモンアンテナ8から近接場光が発生する。磁気ディスク10の磁気記録領域は、レーザ光の照射に応じてプラズモンアンテナ8から発生した近接場光によって加熱されると共に、主磁極6Aからの磁界が印加され、その磁化の状態が変化し、情報が書き込まれることとなる。
次に、平面型プラズモンアンテナ8の構造について説明する。
図5は、熱アシスト磁気ヘッド主要部の斜視図である。
媒体対向面S上には、プラズモンアンテナ8の先端部が露出している。半導体レーザ素子からのレーザ光LBは、光導波路のコア4内を−Z方向に伝播し、プラズモンアンテナ8に照射される。なお、同図ではコア4の周囲に位置するクラッドは記載を省略している。プラズモンアンテナ8は、コア4の光出射面4Bから内部に向かって延びている。コア4はX軸方向を厚み方向としており、その製造においては、下部コアの露出表面であるYZ平面上に平面型のプラズモンアンテナ8をパターニングして形成し、このプラズモンアンテナ8を被覆するように下部コア上に上部コアを堆積して、コア4を製造している。
コア4の内部には主磁極6Aと副磁極6Bが配置され、これらはコイル5まで延びている。なお、コイル5の実際の形状は平面型の渦巻き形状である。また、プラズモンアンテナ8の厚み方向の延長線上にはMR素子7が配置されており、同一トラック上において書き込みと読み出しを行うことができる。
図6(a)は、平面形状が平行四辺形のプラズモンアンテナ8の近傍の平面図である。
同図は、プラズモンアンテナ8をX軸方向から見た図であり、この平面型プラズモンアンテナ8の平面形状は四角形、詳細には平行四辺形である。プラズモンアンテナ8の先端部のY軸方向に沿った幅はW1であり、長手方向の長さはL1である。幅W1に隣接する2辺は平行であり、これらの間の距離はd1とする。レーザ光LBの進行方向(−Z方向)に対して、プラズモンアンテナ8の長手方向(長さL1で規定される)は傾斜しており、その傾斜角はθである。
なお、レーザ光LBのTEモードはY軸方向に沿っている。プラズモンアンテナ8の媒体対向面Sにおけるコア4の中心に近い位置の角部のYZ平面内の角度はαであり、θ+α=90°の関係を満たしている。レーザ光LBの照射に伴って、媒体対向面Sにおいて角度αを与える角部から近接場光が発生する。なお、角度αを与える角部は、コア4の幅方向の中点に位置しているものとする。また、コア4が平面レンズを構成している場合には、レーザ光LBの主光線の進行方向は当該レンズの光軸に一致する。
図6(b)は、プラズモンアンテナ8のY軸方向の位置と、近接場光の強度の関係を示すグラフである。
プラズモンアンテナ8においては、角度αを与える角部において近接場光の強度が非常に高くなっている。角度αを与える角部に隣接する媒体対向面S上の角部の角度は鈍角であり、この角部においては、近接場光は発生していない。したがって、プラズモンアンテナ8によれば、近接場光の発生位置をYZ平面内で一箇所にすることができ、磁気記録媒体の精密な加熱を、高強度で行うことができる。
なお、プラズモンアンテナ8の平面形状が四角形の場合、プラズモンアンテナの特定の角部、すなわちレーザ光の照射位置に近い箇所において、近接場光を発生させることができる。また、プラズモンアンテナ8の平面形状が平行四辺形であるので、プラズモンアンテナのいずれかの角部は、鋭角となり、レーザ光の照射位置に近く、鋭角を与える角部において、比較的高強度の近接場光が発生する。
図7は、図6(a)に示したプラズモンアンテナ8を媒体対向面Sから見たプラズモンアンテナ近傍の正面図である。
プラズモンアンテナ8の媒体対向面における形状は四角形、同図では長方形であり、Y軸方向の幅W1、X軸方向の厚みt1を有している。上述のように、角度αを与える角部では、X軸方向に沿って延びた近接場発光領域ILMが観察される。
上記の寸法W1,L1,d1,t1、θ、αの一例としては、以下の組み合わせが挙げられる。W1=48nm、L1=350nm、d1=42nm、t1=48nm、θ=30°、α=60°。
図8(a)は、平面形状が台形状のプラズモンアンテナ8の近傍の平面図である。
同図はプラズモンアンテナ8をX軸方向から見た図であり、この平面型プラズモンアンテナ8の平面形状は四角形、詳細には台形である。プラズモンアンテナ8の先端部のY軸方向に沿った幅はW2であり、長手方向の長さはL2である。幅W2に隣接する2辺は平行であり、これらの間の距離はd2とする。レーザ光LBの進行方向(−Z方向)に対して、プラズモンアンテナ8の長手方向(長さL2で規定される)は傾斜しており、その傾斜角はθである。長さL2は、媒体対向面SにおけるYZ平面内のプラズモンアンテナ8の中点と、これに対向する辺の中点とを結んだ線分である。レーザ光LBのTEモードは、上記の場合と同様にY軸方向に沿っている。
プラズモンアンテナ8の媒体対向面Sにおけるコア4の中心に近い位置の角部のYZ平面内の角度はαであり、θ+α=90°の関係を満たしている。レーザ光LBの照射に伴って、媒体対向面Sにおいて角度αを与える角部から近接場光が発生する。なお、角度αを与える角部は、コア4の幅方向の中点に位置しているものとする。プラズモンアンテナ8の平面形状が台形の場合、プラズモンアンテナのいずれかの角部は、鋭角となり、レーザ光の照射位置に近く、鋭角を与える角部において、比較的高強度の近接場光が発生する。
図8(b)は、プラズモンアンテナ8のY軸方向の位置と、近接場光の強度の関係を示すグラフである。
プラズモンアンテナ8において、角度αを与える角部において近接場光の強度は非常に高くなっている。角度αを与える角部に隣接する媒体対向面S上の角部の角度は鈍角であり、この角部においては、近接場光は発生していない。したがって、このプラズモンアンテナ8によれば、近接場光の発生位置をYZ平面内で一箇所にすることができ、磁気記録媒体の精密な加熱を高強度で行うことができる。
図9は、図8(a)に示したプラズモンアンテナ8を媒体対向面Sから見たプラズモンアンテナ近傍の正面図である。
プラズモンアンテナ8の媒体対向面Sにおける形状は四角形、同図では長方形であり、Y軸方向の幅W2、X軸方向の厚みt2を有している。上述のように、角度αを与える角部では、X軸方向に沿って延びた近接場発光領域ILMが観察される。
上記の寸法W2,L2,d2,t2、θ、αの一例としては、以下の組み合わせが挙げられる。W2=48nm、L2=350nm、d2=42nm、t2=48nm、θ=30°、α=60°。
なお、上述の傾斜角θは、変更することができる。
図10(a)は、傾斜角θの小さなプラズモンアンテナ8の平面図である。
プラズモンアンテナ8のYZ平面形状は、元々は長方形であるとする。プラズモンアンテナ8の傾斜角θが小さい場合、Z軸方向に向かってプラズモンアンテナ8をラッピング(研磨)していくと、YZ平面内におけるプラズモンアンテナ8の形状は台形となる。なお、元々のプラズモンアンテナの4つの角部は、製造時のパターニングによって若干の丸みを帯びているが、ラッピングを行うことで、角度αを与える角部Gはシャープになる。
図10(b)は、傾斜角θの大きなプラズモンアンテナの平面図である。
プラズモンアンテナ8のYZ平面形状は、元々は長方形であるとする。プラズモンアンテナ8の傾斜角θが大きい場合、Z軸方向に向かってプラズモンアンテナ8をラッピング(研磨)していくと、YZ平面内におけるプラズモンアンテナ8の形状は容易に三角形となる。なお、この場合も、ラッピングを行うことで、角度αを与える角部Gはシャープになる。直角三角形の場合には、鋭角の角部Gから直角の角部に向かう方向がプラズモンアンテナ8の長手方向となる。
次に、近接場光強度の角度依存性について説明する。以下では、図6(a)に示した平行四辺形のプラズモンアンテナ8において、傾斜角θを変化させた場合の近接場光強度ILについて説明する。傾斜角θの変化によって、プラズモンアンテナ8のYZ平面内の面積は変わらないようにした。なお、原点の位置は、媒体対向面Sにおけるプラズモンアンテナ8の中点の位置とし、以下のグラフ(図11〜図17)上の位置は媒体対向面におけるY軸上の位置であり、近接場光強度ILは、プラズモンアンテナ8の媒体対向面上にX軸負方向の端部における強度を示しており、図11〜図17は、それぞれ、図20〜図26における測定ラインML上の強度を示している。なお、これらは、演算のメッシュ間隔を2nmに設定した3D−FDTD(Three Dimensional Finite Differential Time Domain)法によって演算したものであり、上記と異なり、L1は150nmとした。また、磁気ヘッド周囲の屈折率は1、励起光は一様な強度の平面波とし、波長は780nmとした。また、図11〜図17の横軸は、原点からの相対位置を示しており、原点位置はθ=0°の場合のプラズモンアンテナのY軸上の中点位置とした。
図11は、θ=0°(α=90°)の場合における位置[nm]とIL[(V/m)]の関係を示すグラフである。近接場光の強度(密度)ILは低く、しかも、隣接する2つの角部においてピークが観察される。
図12は、θ=15°(α=75°)の場合における位置[nm]とIL[(V/m)]の関係を示すグラフである。近接場光の強度(密度)ILは高くなり、しかも、単一の角部においてピークが観察されるようになる。
図13は、θ=30°(α=60°)の場合における位置[nm]とIL[(V/m)]の関係を示すグラフである。近接場光の強度(密度)ILは更に高くなり、しかも、単一の角部においてピークが観察される。半値幅は15nmである。
図14は、θ=45°(α=45°)の場合における位置[nm]とIL[(V/m)]の関係を示すグラフである。近接場光の強度(密度)ILは更に高くなり、しかも、単一の角部においてピークが観察される。
図15は、θ=60°(α=30°)の場合における位置[nm]とIL[(V/m)]の関係を示すグラフである。近接場光の強度(密度)ILは極めて高くなり、しかも、単一の角部においてピークが観察される。
図16は、θ=72°(α=18°)の場合における位置[nm]とIL[(V/m)]の関係を示すグラフである。近接場光の強度(密度)ILは、θが60°の場合よりも若干低下するが、単一の角部においてピークが観察されている。
図17は、θ=75°(α=15°)の場合における位置[nm]とIL[(V/m)]の関係を示すグラフである。近接場光の強度(密度)ILは、θが60°の場合よりも若干低下するが、単一の角部においてピークが観察されている。
図18は、θ[°]とIL[(V/m)]との関係を示すグラフであり、図19は、θ[°]とIL[(V/m)]との関係を示す表である。
近接場光強度ILのピーク値は、θが45°を越えると急激に増加し、60度を超えると低下するものの、θが75°においても45°の場合の値の数倍の値を保持することができている。すなわち、かかる近接場光強度の観点から、θは45°よりも大きく、75°以下であることが好ましく、換言すれば、αは45°よりも小さく15°以上であることが好ましい。
次に、媒体対向面Sから見たプラズモンアンテナ8の周囲に発生する近接場光強度分布について、図20〜図26を参照して補足的に説明する。図20〜図26においては、中央の四角がプラズモンアンテナ8を示している。なお、図20〜図26に示される近接場光強度を示す数値(任意定数)は、これらの図内における強度の相対値を示しているが、上述の図11〜図17に示した数値とは一致していない。
図20は、θ=0°(α=90°)の場合における平面型プラズモンアンテナの先端部周辺の近接場光強度分布を示す図であり、Y軸方向に沿った二箇所において弱い近接場光が発生していることが分かる。
図21は、θ=15°(α=75°)の場合における平面型プラズモンアンテナの先端部周辺の近接場光強度分布を示す図である。Y軸方向に沿った一箇所において弱い近接場光が発生している。
図22は、θ=30°(α=60°)の場合における平面型プラズモンアンテナの先端部周辺の近接場光強度分布を示す図である。Y軸方向に沿った一箇所において近接場光が発生しているが、プラズモンアンテナの右端においてX軸方向に沿って2つのピークが観察される。
図23は、θ=45°(α=45°)の場合における平面型プラズモンアンテナの先端部周辺の近接場光強度分布を示す図である。Y軸方向に沿った一箇所において近接場光が発生しているが、プラズモンアンテナの右端においてX軸方向に沿って2つのピークが観察される。
図24は、θ=60°(α=30°)の場合における平面型プラズモンアンテナの先端部周辺の近接場光強度分布を示す図である。Y軸方向に沿った一箇所において非常に強い近接場光が発生しているが、プラズモンアンテナの右端においてX軸方向に沿って2つのピークが観察される。
図25は、θ=72°(α=18°)の場合における平面型プラズモンアンテナの先端部周辺の近接場光強度分布を示す図である。Y軸方向に沿った一箇所において比較的強い近接場光が発生しているが、プラズモンアンテナの右端においてX軸方向に沿って1つのブロードな1つのピークが観察される。
図26は、θ=75°(α=15°)の場合における平面型プラズモンアンテナの先端部周辺の近接場光強度分布を示す図である。Y軸方向に沿った一箇所において比較的強い近接場光が発生しているが、プラズモンアンテナの右端においてX軸方向に沿って2のピークが観察される。
図27は、磁気ヘッド主要部の斜視図である。
上述のプラズモンアンテナ8は、XY平面における断面形状が長方形であったが、これは同図に示すように、三角形に近い台形であってもよい。すなわち、媒体対向面Sにおいて、プラズモンアンテナ8の形状は、Y軸に平行な上底と下底を有する台形であり、下底における角部は非常に鋭利に尖っているので、かかる位置において高強度の近接場光が発生する。また、上底側の角部は角度が緩くなるため、X軸方向に沿った発光ピークの数を1箇所にすることも可能である。プラズモンアンテナ8のYZ平面における形状は、正面形状が台形のプラズモンアンテナ8の下底を含む平行四辺形である。この平行四辺形の長さL1(図6(a)参照)をプラズモンアンテナ8の長手方向とする。プラズモンアンテナ8の下底を含むYZ平面における形状は、図8(a)に示したように台形とすることもでき、この場合のプラズモンアンテナ8の長手方向は、長さL2(図8(a)参照)とする。
以上、説明したように、上述の実施形態に係る平面型プラズモンアンテナ8は、近接場光発生用の励起光の進行方向をZ軸とし、互いに直交するY軸及びZ軸を含む平面(YZ平面)上に、物理的に分離することなくただ1つだけ、形成された平面型プラズモンアンテナ8であって、Y軸に対して或いはZ軸方向に対して長手方向が傾斜しており、YZ平面内の角部の角度αが鋭角であることを特徴とする。角度αは、15度以上であり、45度よりも小さいことが好ましく、この場合には非常に高い強度の近接場光を発生させることができる。
また、プラズモンアンテナ8は、Au、Ag、Cu及びPtからなる群から選択された少なくも1種の金属、又は、この群の中の少なくとも1種の金属を含む合金からなるが、特に、これがAuである場合には、十分な近接場光の発生が観察された。合金としては例えばFeやNi等の金属を含むことができる。上記レーザ光の波長は833nmとすることもでき、その開口数NAは例えば1.16とすることもできる。また、上述のように、YZ平面に垂直な方向(X軸方向)から見た平面型プラズモンアンテナ8の形状は四角形であるが、これは台形又は平行四辺形とすることができ、また、この形状は三角形でもよい。また、Z軸方向から見た平面型プラズモンアンテナの先端の形状は長方形又は台形とすることができ、いずれの場合も高強度の近接場光を発生させることができる。また、XY平面つまり媒体対向面Sに垂直な方向(Z軸方向)から見た平面型プラズモンアンテナの先端の形状は三角形とすることもできる。また、このような効果は、近接場光が発生する寸法であれば、プラズモンアンテナの大きさに因らず奏することができる。
Z軸方向から見た平面型プラズモンアンテナの先端の形状は長方形の場合、かかる先端形状の特定の角部、すなわちレーザ光の照射位置に近い箇所において、近接場光を発生させることができる。特に、先端形状が台形の場合、プラズモンアンテナの先端形状におけるいずれかの角部は、鋭角となり、レーザ光の照射位置に近く、鋭角を与える角部において、比較的高強度の近接場光が発生する。特に、YZ平面内の鋭角の角部が、Z軸方向から見た鋭角の角部と共通する場合、その立体的な形状は先鋭化することとなり、かかる箇所において発生する近接場光は、非常に高強度なものとなる。
また、上述の熱アシスト磁気ヘッドは、平面型プラズモンアンテナ8の角度αを与える角部の近傍に配置された主磁極6Aと、主磁極6A内に磁束を通すコイル5(図5参照)と、レーザ光が内部を伝播するコア4と、コア4の周囲に設けられたクラッド(磁気ヘッド部1Bの材料)とを備えおり、コア4内を伝播してきたレーザ光によって、高強度の近接場光を局所的に発生させることができるので、高精度の書き込みを行うことができる。なお、励起光として、レーザ光の代わりに、非常に高強度の発光ダイオードの光を用いることも可能である。
また、上述のプラズモンアンテナ8においては、単一の微小金属体からなるため、bow−tie apertureを構成しておらず、ダイポール場増強が生じないものと期待される。このような増強効果ない場合に、近接場光のピーク強度は、最大で従来の200倍を越える大きさとなり、非自明な効果を奏している。
本発明は、高強度の近接場光を発生する平面型プラズモンアンテナ、熱アシスト磁気ヘッド及びハードディスク装置に利用することができる。
6A・・・主磁極、4・・・コア、5・・・コイル、8・・・プラズモンアンテナ、G・・・角部。

Claims (13)

  1. 近接場光発生用の励起光の進行方向をZ軸とし、互いに直交するY軸及びZ軸を含む平面上に、物理的に分離することなくただ1つだけ、形成された平面型プラズモンアンテナであって、Y軸に対して長手方向が傾斜しており、前記平面内の角部の角度αが鋭角であることを特徴とする平面型プラズモンアンテナ。
  2. 角度αは、15度以上であり、45度よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の平面型プラズモンアンテナ。
  3. 前記プラズモンアンテナは、金属からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の平面型プラズモンアンテナ。
  4. 前記プラズモンアンテナは、Au、Ag、Cu及びPtからなる群から選択された少なくも1種の金属、又は、この群の中の少なくとも1種の金属を含む合金からなることを特徴とする請求項3に記載の平面型プラズモンアンテナ。
  5. 前記プラズモンアンテナは、Auからなることを特徴とする請求項3に記載の平面型プラズモンアンテナ。
  6. 前記平面に垂直な方向から見た前記平面型プラズモンアンテナの形状は、四角形であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の平面型プラズモンアンテナ。
  7. 前記平面に垂直な方向から見た前記平面型プラズモンアンテナの形状は、台形であることを特徴とする請求項6に記載の平面型プラズモンアンテナ。
  8. 前記平面に垂直な方向から見た前記平面型プラズモンアンテナの形状は、平行四辺形であることを特徴とする請求項6に記載の平面型プラズモンアンテナ。
  9. Z軸方向から見た前記平面型プラズモンアンテナの先端の形状は、長方形であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の平面型プラズモンアンテナ。
  10. Z軸方向から見た前記平面型プラズモンアンテナの先端の形状は、台形であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の平面型プラズモンアンテナ。
  11. 請求項1乃至10のいずれか1項に記載の平面型プラズモンアンテナの前記角部の近傍に配置された主磁極と、
    前記主磁極内に磁束を通すコイルと、
    前記励起光が内部を伝播するコアと、
    を備えていることを特徴とする熱アシスト磁気ヘッド。
  12. 前記平面型プラズモンアンテナの厚み方向の延長線上に配置された磁気抵抗効果素子を更に備えることを特徴とする請求項11に記載の熱アシスト磁気ヘッド。
  13. 請求項12に記載の前記熱アシスト磁気ヘッドを搭載したヘッドジンバルアセンブリと、
    前記熱アシスト磁気ヘッドに対向した磁気記録媒体と、
    を備えることを特徴とするハードディスク装置。
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