JP2010048173A - 燃料ポンプの潤滑オイル供給装置 - Google Patents

燃料ポンプの潤滑オイル供給装置 Download PDF

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Abstract

【課題】潤滑オイルの供給量の増加を抑制することができる燃料ポンプの潤滑オイル供給装置を提供する。
【解決手段】プランジャを往復動させることで燃料を加圧供給する燃料ポンプの潤滑オイル供給装置において、プランジャを往復動させるポンプカムと、ポンプカムに同軸に形成されるスプロケットとを有するカムユニットと、スプロケットに巻き掛けられてクランク軸の回転を伝達する動力伝達部材と、カムユニットを回転自在に支持する軸21Cと、軸21Cの端部に形成されてスプロケットの端面が摺接する摺接部21Bと、軸21Cの外周面とカムユニットの内周面との間に潤滑オイルを供給するように軸21Cに形成されるオイル通路50と、スプロケットと動力伝達部材との接触位置近傍において、軸21Cとカムユニット23との間に導かれた潤滑オイルを外部に流出させるように摺接部21Bの摺接端面に形成される流出オイル溝54Aと、を備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、燃料ポンプに潤滑オイルを供給する潤滑オイル供給装置に関する。
従来から、カム軸に形成されたポンプカムによってプランジャを往復動させることで、燃料を加圧する燃料ポンプが広く知られている。カム軸のスプロケットには、クランク軸からの駆動力が伝達されるように、タイミングチェーンが巻き回される。スプロケットとタイミングチェーンとが接触する部分には、潤滑オイルが供給される。
特許文献1には、タイミングチェーンが巻き回されるスプロケットの端面にオイル溝を形成し、このオイル溝から供給される潤滑オイルによってスプロケットとタイミングチェーンとの潤滑を確保する潤滑装置が開示されている。
特開平9−209731号公報
しかしながら、特許文献1に記載の潤滑装置のように、回転するスプロケットにオイル溝を形成する場合には、スプロケットとタイミングチェーンとが接触する部分に潤滑オイルを十分に供給するため、複数のオイル溝をスプロケットに形成する必要があり、その結果潤滑オイルの供給量が増加するという問題がある。
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであり、潤滑オイルの供給量の増加を抑制することができる燃料ポンプの潤滑オイル供給装置を提供することを目的とする。
本発明は以下のような解決手段によって前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために本発明の実施形態に対応する符号を付するが、これに限定されるものではない。
本発明は、プランジャ(31)を往復動させることで燃料を加圧供給する燃料ポンプ(30)の潤滑オイル供給装置において、プランジャ(31)を往復動させるポンプカム(23A)と、ポンプカム(23A)に同軸に形成されるスプロケット(23B)とを有するカムユニット(23)と、スプロケット(23B)に巻き掛けられ、エンジン(100)のクランク軸(2)の回転を伝達する動力伝達部材(7A)と、カムユニット(23)を回転自在に支持する軸(21C)と、軸(21C)の端部に形成され、スプロケット(23B)の端面が摺接する摺接部(21B)と、軸(21C)の外周面とカムユニット(23)の内周面との間に潤滑オイルを供給するように、軸(21C)に形成されるオイル通路(50)と、スプロケット(23B)と動力伝達部材(7A)との接触位置近傍において、軸(21C)とカムユニット(23)との間に導かれた潤滑オイルを外部に流出させるように、摺接部(21B)の摺接端面に形成される流出オイル溝(54A)と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、軸部の摺接部に形成された流出オイル溝からの潤滑オイルによってスプロケットとタイミングチェーンとを潤滑させるので、回転するスプロケットに複数のオイル溝を形成する従来手法と比較して、潤滑オイルの供給量の増加を抑制することが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、燃料ポンプを備えた車両用エンジンの正面図である。
図1に示すように、エンジン100はV型エンジンであって、シリンダブロック1から外側へ突出するクランク軸2を備える。
クランク軸2の突出端には、クランクスプロケット3が設けられる。クランクスプロケット3には、大径スプロケット3Aと、大径スプロケット3Aよりも径が小さい小径スプロケットが同軸上に並んで形成される。
シリンダブロック1の上端には、シリンダヘッド4A、4Bが固定される。シリンダヘッド4A、4Bからは吸気弁を開閉するための吸気カム軸5と排気弁を開閉するための排気カム軸6とが外側にそれぞれ突出する。吸気カム軸5の突出端には、吸気スプロケット5Aが固定される。排気カム軸6の突出端には、排気スプロケット6Aが固定される。
大径スプロケット3Aとシリンダヘッド4A側の吸気スプロケット5A及び排気スプロケット6Aには、タイミングチェーン7Aが巻き掛けられる。また、大径スプロケット3Aとシリンダヘッド4B側の吸気スプロケット5A及び排気スプロケット6Aには、タイミングチェーン7Bが巻き掛けられる。これらタイミングチェーン7A、7Bは、図1の矢印に示すように、エンジン100を前方から見た状態でそれぞれ時計回りに周回する。
クランクスプロケット3が駆動力を伝達するテンション側のタイミングチェーン7A、7Bに臨んで、シリンダブロック1にガイドレール8Aがそれぞれ設けられる。また、戻り側のタイミングチェーン7A、7Bに臨んで、シリンダブロック1に可動式のテンションレール8Bがそれぞれ設けられる。テンションレール8Bは、チェーンテンショナ9に付勢され、タイミングチェーン7A、7Bに側方から圧力を及ぼすことで、タイミングチェーン7A、7Bの張力を調整する。
シリンダブロック1の下端には、オイルパン11が設けられる。オイルパン11からは、オイルポンプ駆動軸13が外側へと突出する。オイルポンプ駆動軸13の突出端には、オイルポンプ用スプロケット14が固定される。
オイルポンプ用スプロケット14とクランク軸2の小径スプロケット3Bには、タイミングチェーン7Cが巻き掛けられる。タイミングチェーン7Cは、オイルパン11の外周面に設置されたテンションレール12によって張力が調整される。オイルポンプ駆動軸13は、小径スプロケット3B、オイルポンプ用スプロケット14及びタイミングチェーン7Cを介して伝達されるクランク軸2からの駆動力によって回転し、オイルパン11内に収装されたオイルポンプを駆動する。
上記したエンジン100は、燃料を加圧して供給する燃料ポンプ30を備える。燃料ポンプ30は、シリンダヘッド4Aに設けられたポンプ駆動機構20によって駆動される。ポンプ駆動機構20は、2つのシリンダヘッド4A、4Bの内側であって、タイミングチェーン7Aの周回方向に関して吸気スプロケット5Aの下流側に配置される。
図2は、燃料ポンプ30の概略構成図である。
図2に示すように、ポンプ駆動機構20が駆動する燃料ポンプ30は、いわゆるプランジャ式ポンプであって、ハウジング32内を往復動するプランジャ31を備える。
プランジャ31は、ハウジング32に形成されたシリンダ32Aに摺動可能に収装される。プランジャ31の下端面には、ポンプ駆動機構20のポンプカム23Aが下側から摺接する。シリンダ32Aの上部には燃料室33が形成され、シリンダ32A内をプランジャ31が往復動することによって、燃料室33が拡縮する。なお、プランジャ31は、図示しない付勢部材によって、燃料室33を拡張する方向に付勢される。
ハウジング32には、燃料室33に臨んで燃料吸込通路34と燃料吐出通路35とが形成される。燃料吸込通路34は、燃料室33の拡大時にのみ燃料室33に連通する位置に開口する。燃料吐出通路35は、常時燃料室33に連通する位置に開口する。燃料吐出通路35には、逆止弁36が設けられる。逆止弁36は、燃料室33からの燃料の吐出を許容する一方、燃料の逆向きの流れを阻止するバルブである。
上記のように構成される燃料ポンプ30では、プランジャ31が下降して燃料室33が拡張すると、逆止弁36が燃料吐出通路35の逆流を阻止するので、燃料室33内が負圧化する。その結果、摺動するプランジャ31が燃料吸込通路34を開口した時点で、燃料吸込通路34から燃料が燃料室33に吸入される。
その後、プランジャ31が上昇して燃料室33が収縮すると、燃料吸込通路34が閉鎖された後に、燃料室33の容積減少に応じて燃料室33の燃料圧力が上昇する。圧力が上昇した燃料室33内の燃料は、逆止弁36を押し開いて燃料吐出通路35へと流出し、図示しない燃料噴射弁に供給される。
次に、燃料ポンプ30を駆動するポンプ駆動機構20について、図3を参照して説明する。
図3に示すように、ポンプ駆動機構20は、軸部21と、ベアリング22と、カムユニット23と、スペーサ24と、ブラケット25とを備える。
軸部21は、シリンダヘッド4Aの外周面に固定されるフランジ21Aと、フランジ21Aに設けられてカムユニット端面と摺接する摺接部21Bと、摺接部21Bから突出する円柱状の軸21Cとを有する。軸21Cには、ベアリング22を介して回転自在にカムユニット23が挿通される。
ベアリング22は、ニードルベアリングであって、円筒状の保持器22Aと、この保持器22Aに保持される複数のローラ22Bとから構成される。保持器22Aの側面には軸方向に延びる貫通孔が周方向に複数形成され、これら貫通孔にローラ22Bが回転自在に保持される。
カムユニット23は、ベアリング22を挿通する円筒状部材であって、ポンプカム23Aと、ポンプカム駆動用のカムスプロケット23Bとを同軸に一体形成する。ポンプカム23Aは、燃料ポンプ30のプランジャ31の下端面に摺接する。プランジャ31の往復動のストローク距離はポンプカム23Aのカムプロフィールに依存し、本実施形態ではポンプカム23Aが一回転する間にプランジャ31が2度往復動するようにカムプロフィールが楕円形に設定される。カムスプロケット23Bには、タイミングチェーン7Aが巻き掛けられる。
スペーサ24は、ボルト26により軸21Cの先端面に固定される。スペーサ24は、円盤部24Aと、円盤部24Aから突出するスペーサ軸24Bとを形成する。スペーサ24の円盤部24Aと軸部21の摺接部21Bとによって、カムユニット23は軸21C上の所定の軸方向位置に保持される。スペーサ24のスペーサ軸24Bは、ブラケット25の孔部25Aに挿通する。ブラケット25は、スペーサ24を介して、軸21Cの横断方向の変位を規制する。
図4は、シリンダヘッド4Aに組み付けられたポンプ駆動機構20を示す図である。
図4に示すように、軸部21の軸21Cは、フランジ21Aを介してシリンダヘッド4Aに固定される。軸21Cの先端は、スペーサ24とブラケット25とを介してチェーンケース40に支持される。このように軸21Cの両端を支持することで、軸21Cはカムユニット23のポンプカム23A及びカムスプロケット23Bに加わる径方向の荷重を安定的に支持することができる。
スペーサ24のスペーサ軸24Bは、ブラケット25の孔部25Aに挿通される。スペーサ軸24Bは、ブラケット25に対して軸方向に摺動可能に支持される。チェーンケース40とポンプ駆動機構20の熱膨張により、これらの寸法に誤差が生じても、スペーサ24とブラケット25とが軸方向に相対変位することで誤差が吸収される。
ベアリングを介して軸21Cに配置されるカムユニット23のカムスプロケット23Bには、タイミングチェーン7Aが巻き掛けられる。クランク軸2の駆動力は、タイミングチェーン7Aを介してカムスプロケット23Bに伝達される。これによりカムスプロケット23Bが回転すると、カムスプロケット23Bの回転に応じてポンプカム23Aも回転する。このポンプカム23Aが回転によって、燃料ポンプ30のプランジャ31がシリンダ32A内を往復動する。
ポンプ駆動機構20では、カムユニット23のカムスプロケット23Bが吸気カム軸5及び排気カム軸6から離れた位置でタイミングチェーン7Aに係合するので、ポンプカム23Aが吸気スプロケット5Aや排気スプロケット6Aと干渉することがない。したがって、ポンプ駆動機構20は、レイアウトの自由度が高く、カムスプロケット23Bの寸法に関しても自由度が高い。
また、ポンプ駆動機構20は、タイミングチェーン7Aの周回方向に関して吸気スプロケット5Aの下流に配置されている。タイミングチェーン7Aの弛みは、その周回方向に関してクランク軸2を基準に下流から上流に向かって大きくなる。言い換えれば、ガイドレール8Aに臨む位置より、テンションレール8Bに臨む位置の方がチェーンの弛みは大きい。タイミングチェーン7Aの弛みが大きいと、クランク軸2と燃料ポンプ30とのタイミングの位相ずれが生じる。ポンプ駆動機構20を吸気スプロケット5Aの下流に配置することは位相ずれを減らす上で好ましい。
上記したポンプ駆動機構20においては、ベアリング22や、カムスプロケット23Bとタイミングチェーン7Aとの接触部分に潤滑オイルが供給される。
図5(A)は、燃料ポンプにおける潤滑オイルの供給について説明する図である。図5(B)は、図5(A)におけるB−B断面を示す図である。
図5(A)に示すように、ポンプ駆動機構20の軸部21には、オイル通路50と、オイル溝54とが形成される。
オイル通路50は、第1オイル通路51と、第2オイル通路52とから構成される。
第1オイル通路51は、軸部21の軸21Cの軸心に、軸方向に延びる貫通孔として形成される。第1オイル通路51の先端側の開口部は、ボルト26により閉止される。第1オイル通路51の基端側には、オイルポンプからの潤滑オイルが供給される。
第2オイル通路52は、図5(B)に示すように、第1オイル通路51から径方向へ屈折して形成される。第2オイル通路52は、軸21Cの円周側面に開口する。第2オイル通路52の開口部には、軸21Cの円周側面の一部を切り欠いた切欠53が形成される。
また、図5(A)に示すように、軸部21の摺接部21Bの端面には、オイル溝54として上側オイル溝54Aと下側オイル溝54Bとが形成される。上側オイル溝54A及び下側オイル溝54Bについて、図6を参照して説明する。
図6は、ポンプ駆動機構20の軸部21の正面図であって、図5(A)のVI方向から見た図である。図6は軸部21の軸21Cにベアリング22のみが配置された状態を示し、図6において破線で描いた円Cはカムユニット23の内周円を示す。
図6に示すように、上側オイル溝54Aは、摺接部21Bの上側端面に窪んで径方向に延びるように形成される。上側オイル溝54Aは、カムユニット23のカムスプロケット23Bとタイミングチェーン7Aとが接触する位置近傍に設けられる。上側オイル溝54Aは、軸部21の軸21Cにベアリング22とカムユニット23が配置された状態において、摺接部21Bの円周側面に開口するとともに、カムユニット23の内周円Cとベアリング22の保持器22Aの外周円との間に開口する。
下側オイル溝54Bは、摺接部21Bの下側端面に窪んで径方向に延びるように形成される。下側オイル溝54Bは、上側オイル溝54Aの逆側に設けられる。下側オイル溝54Bは、軸部21の軸21Cにベアリング22とカムユニット23が配置された状態において、摺接部21Bの円周側面に開口するとともに、カムユニット23の内周円Cとベアリング22の保持器22Aの外周円との間に開口する。
ポンプ駆動機構20における潤滑オイルは、オイル通路50及びオイル溝54を介して、ベアリング22や、カムスプロケット23Bとタイミングチェーン7Aとの接触部分に潤滑オイルが供給される。
オイルポンプから圧送される潤滑オイルは、第1オイル通路51の基端側に流入し、第1オイル通路51を流れ、第2オイル通路52から切欠53へと導かれる。切欠53に導かれた潤滑オイルは、切欠53で貯留され、軸21Cの外周側とカムユニット23の内周側との隙間に供給されてベアリング22を潤滑する。
軸21Cとカムユニット23との間を流れた潤滑オイルは、軸21Cの基端側に流れ、摺接部21Bとカムユニット23の摺接端面を潤滑する。また、潤滑オイルの一部は、上側オイル溝54A及び下側オイル溝54Bから外部に流出する。上側オイル溝54Aからの潤滑オイルは、カムユニット23のカムスプロケット23Bに向かって流出し、カムスプロケット23Bとタイミングチェーン7Aとの接触部分を潤滑する。また、下側オイル溝54Bからの潤滑オイルは、そのまま流下してオイルパン内に戻る。
以上により、本実施形態における燃料ポンプの潤滑オイル供給装置では、下記の効果を得ることができる。
ポンプ駆動機構20では、軸部21の軸21Cの内部に第1オイル通路51及び第2オイル通路52を形成するので、軸21Cとカムユニット23との間に潤滑オイルを供給でき、ベアリング22を潤滑することができる。また、ベアリング22は潤滑オイルによって冷却されるので、ベアリング22の焼き付きが抑制される。
ポンプ駆動機構20では、シリンダヘッド4Aに固定される軸部21の摺接部21Bに形成された上側オイル溝54Aからの潤滑オイルによって、カムスプロケット23Bとタイミングチェーン7Aとを潤滑させるので、スプロケットに複数のオイル溝を形成する従来手法よりも潤滑オイルの供給量の増加を抑制できる。
軸21Cとカムユニット23との間を流れる潤滑オイルでは、潤滑オイル内の異物等は下側に溜まりやすいが、摺接部21Bの下側に下側オイル溝54Bを形成するので、異物を含む潤滑オイルを外部に逃すことができる。したがって、異物を含む潤滑オイルがカムスプロケット23Bとタイミングチェーン7Aとに供給されることがない。
エンジン始動時に軸21Cとカムユニット23との間に潤滑オイルがあると、潤滑オイルの粘度によっては潤滑オイル自体がフリクションとなり、カムユニット23の回転を阻害する。ポンプ駆動機構20では、軸21Cとカムユニット23との間の潤滑オイルはエンジン停止時に下側オイル溝54Bから排出されるので、カムユニット23の回転が阻害されることがない。エンジン始動時に潤滑オイルが少なくても、カムユニット23はベアリング22の作用によって滑らかに回転する。
上側オイル溝54A及び下側オイル溝54Bは、カムユニット23の内周とベアリング22の保持器22Aの外周との間に開口するので、保持器22Aの端部が上側オイル溝54A及び下側オイル溝54Bと重なることがない。したがって、保持器22Aの端部と上側オイル溝54A及び下側オイル溝54Bとが接触して接触位置における圧力が過大となることがないので、保持器22Aの焼き付きが抑制される。
本発明は上記した実施形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
燃料ポンプを備えた車両用エンジンの正面図である。 プランジャ式燃料ポンプの概略構成図である。 燃料ポンプを駆動するポンプ駆動機構の概略構成図である。 シリンダヘッドに組み付けられたポンプ駆動機構を示す図である。 燃料ポンプにおける潤滑オイルの供給について説明する図である。 ポンプ駆動機構の軸部の正面図である。
符号の説明
100 エンジン
20 ポンプ駆動機構
30 燃料ポンプ
1 シリンダブロック
2 クランク軸
3 クランクスプロケット
4A シリンダヘッド
5A 吸気スプロケット
6A 排気スプロケット
7A タイミングチェーン(動力伝達部材)
21 軸部
21A フランジ
21B 摺接部
21C 軸
22 ベアリング
22A 保持器
22B ローラ
23 カムユニット
23A ポンプカム
23B カムスプロケット
24 スペーサ
25 ブラケット
31 プランジャ
33 燃料室
50 オイル通路
51 第1オイル通路
52 第2オイル通路
53 切欠
54A 上側オイル溝(流出オイル溝)
54B 下側オイル溝(流下オイル溝)

Claims (6)

  1. プランジャを往復動させることで燃料を加圧供給する燃料ポンプの潤滑オイル供給装置において、
    前記プランジャを往復動させるポンプカムと、ポンプカムに同軸に形成されるスプロケットとを有するカムユニットと、
    前記スプロケットに巻き掛けられ、エンジンのクランク軸の回転を伝達する動力伝達部材と、
    前記カムユニットを回転自在に支持する軸と、
    前記軸の端部に形成され、前記スプロケットの端面が摺接する摺接部と、
    前記軸の外周面と前記カムユニットの内周面との間に潤滑オイルを供給するように、前記軸に形成されるオイル通路と、
    前記スプロケットと前記動力伝達部材との接触位置近傍において、前記軸と前記カムユニットとの間に導かれた前記潤滑オイルを外部に流出させるように、前記摺接部の摺接端面に形成される流出オイル溝と、
    を備えることを特徴とする燃料ポンプの潤滑オイル供給装置。
  2. 前記摺接部は、下側摺接端面に、前記軸と前記カムユニットとの間に導かれた前記潤滑オイルを外部に流下させる流下オイル溝をさらに形成する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の燃料ポンプの潤滑オイル供給装置。
  3. 前記カムユニットは、ベアリングを介して前記軸に回転自在に配置される、
    ことを特徴とする請求項2に記載の燃料ポンプの潤滑オイル供給装置。
  4. 前記ベアリングは、円筒状の保持器と、その保持器に保持されるローラとから構成されるニードルベアリングである、
    ことを特徴とする請求項3に記載の燃料ポンプの潤滑オイル供給装置。
  5. 前記流出オイル溝及び前記流下オイル溝は、前記摺接部の側面に開口するとともに、前記カムユニットの内周面と前記保持器の外周面との間に開口するように形成される、
    ことを特徴とする請求項4に記載の燃料ポンプの潤滑オイル供給装置。
  6. 前記オイル通路は、前記軸の内部であって、前記軸の軸心に形成される第1オイル通路と、その第1オイル通路から前記軸の外周面に開口するように形成される第2オイル通路とを備える、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1つに記載の燃料ポンプの潤滑オイル供給装置。
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