JP2010216346A - 内燃機関におけるバランス装置 - Google Patents

内燃機関におけるバランス装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010216346A
JP2010216346A JP2009063306A JP2009063306A JP2010216346A JP 2010216346 A JP2010216346 A JP 2010216346A JP 2009063306 A JP2009063306 A JP 2009063306A JP 2009063306 A JP2009063306 A JP 2009063306A JP 2010216346 A JP2010216346 A JP 2010216346A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
balance shaft
shaft
cooling water
balance
bearing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009063306A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiko Shirai
克彦 白井
Naohisa Kono
直久 河野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
Priority to JP2009063306A priority Critical patent/JP2010216346A/ja
Publication of JP2010216346A publication Critical patent/JP2010216346A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)

Abstract

【課題】クランク軸6と同期回転するバランス軸11を,クランク軸6と平行に軸支し,このバランス軸の一端部に,冷却水ポンプ23を,そのポンプ軸22が前記バランス軸と一直線になるように配設して成る内燃機関において,前記バランス軸の熱膨張が前記冷却水ポンプに及ぶことを回避する。
【解決手段】前記バランス軸は,少なくとも二つの軸受け部13,14にて回転自在に軸支されており,この各軸受け部のうち前記冷却水ポンプに隣接する軸受け部14は,前記バランス軸におけるその軸線方向への移動を阻止する構成であり,他の軸受け部13は,前記バランス軸におけるその軸線方向への移動を許容する構成である。
【選択図】図2

Description

本発明は,ピストンの往復に起因する振動を抑制するためのバランス軸を備えた内燃機関に関するものである。
一般に,ピストン往復動式の内燃機関において,そのピストンの往復動に起因する振動の低減には,偏心バランスウエイトを備えて成るバランス軸を,クランク軸と平行にして設け,このバランス軸を前記クランク軸等からの動力伝達にて当該クランク軸と同期して回転するという方式が採用されている。
先行技術としての特許文献1は,前記バランス軸を備えた内燃機関において,この内燃機関における冷却水循環用の冷却水ポンプを,前記バランス軸の一端部に配設し,この冷却水ポンプを前記バランス軸にて駆動することを提案している。
実開昭60−19722号公報
ところで,前記バランス軸は,内燃機関におけるシリンダブロック又はシリンダヘッドに対して回転自在に軸支するという構成にされていることに加えて,シリンダブロック等の内燃機関側とは材料が相違しているから,このバランス軸と,内燃機関側との間には,クランク軸線の方向に相対的な熱膨張差が存在していることに加えて,前記バランス軸における軸端部は,当該バランス軸が撓み変形することのためにスラスト(軸線)に移動することになる。
従って,前記冷却水ポンプを前記バランス軸にて駆動する場合において,この冷却水ポンプにおけるポンプ軸を,前記バランス軸の一端に対して一体に結合するという構成にしたときには,前記バランス軸とポンプ軸とを一本の軸に構成できるから,部品点数を少なくすることができる等の利点を有するが,その反面,前記熱膨張差及びバランス軸の撓み変形による影響が冷却水ポンプにおける回転式の水封機構に対して及ぶことになるから,その水封機能の低下及び不能を招来するという問題がある。
そこで,前記特許文献1は,前記冷却水ポンプを前記バランス軸の一端部に,当該冷却水ポンプにおけるポンプ軸が前記バランス軸と一直線になるように配設して,このバランス軸にて駆動する場合において,この冷却水ポンプにおけるポンプ軸を,前記バランス軸とは切り離した構成にして,このポンプ軸を前記バランス軸の一端に,当該バランス軸における軸線方向への熱膨張差及びバランス軸の撓み変形による影響を吸収できるようにした軸継ぎ手を介して連結するという構成にしている。
しかし,この構成によると,前記バランス軸と前記ポンプ軸とが別体であることにより,部品点数及び組み立て手数の増加を招来するという問題があるばかりか,前記熱膨張差及びバランス軸の撓み変形による影響を吸収するための軸継ぎ手にガタ付きが存在するから,このガタ付きのために騒音及び振動が増大するばかりか,耐久性の低下を招来するという問題がある。
本発明は,冷却水ポンプをバランス軸の一端部に配設して,このバランス軸にて駆動する場合において,前記した各種の問題を解消することを技術的課題とするものである。
この技術的課題を達成するため請求項1は,
「偏心バランスウエイトを備えたバランス軸を,クランク軸と平行に延びるように軸支し,このバランス軸を前記クランク軸と同期して回転する一方,前記バランス軸の一端部に,冷却水ポンプを,当該冷却水ポンプにおけるポンプ軸が前記バランス軸と一直線になるように配設して成る内燃機関において,
前記バランス軸は,その軸線方向に沿って適宜距離を隔てた少なくとも二つの軸受け部にて回転自在に軸支されており,この各軸受け部のうち前記冷却水ポンプに隣接する軸受け部は,前記バランス軸におけるその軸線方向への移動を阻止する構成であり,他の軸受け部は,前記バランス軸におけるその軸線方向への移動を許容する構成である。」
ことを特徴としている。
また,請求項2は,
「前記請求項1の記載において,前記バランス軸の他端に,当該バランス軸への入力用動力伝達輪が設けられている。」
ことを特徴としている。
請求項1によると,内燃機関に対して回転自在に軸支されるバランス軸における熱によるその軸線方向への膨張及び収縮,並びにバランス軸の撓み変形による軸端部のスラスト(軸線)方向への移動は,当該バランス軸のうち冷却水ポンプ側の一端部がその軸線方向に移動しないように固定された状態で,前記冷却水ポンプとは反対側の他端部がその軸線方向に移動するようにして行われることになるから,前記バランス軸と内燃機関側との間における熱膨張差及びバランス軸の撓み変形による影響が,前記バランス軸の一端部における前記冷却水ポンプに対して及ぶことを皆無にできるか,或いは小さくできる。
これにより,前記冷却水ポンプにおけるポンプ軸を前記バランス軸に対して一体結合するという構成にした場合に,前記冷却水ポンプにおける回転式の水封機構の水封機能が前記熱膨張差及び及びバランス軸の撓み変形等のために低下したり又は不能になったりすることを確実に回避できるのであり,しかも,前記ポンプ軸が前記バランス軸と一体の構成で,先行技術のように熱膨張差及びバランス軸の撓み変形による影響を吸収するための軸継ぎ手を必要としないことにより,部品点数及び組み立て手数を少なくできるとともに,騒音及び振動を低減できる。
また,請求項2によると,前記した効果に加えて,前記バランス軸のうち入力用動力伝達輪に隣接する軸受け部にて軸支されている部分にかかる応力を,当該部分が軸線方向に移動しないように軸支されている場合によりも軽減することができるから,この分,軸径を細くして,小型・軽量化できる。
内燃機関の縦断正面図である。 図1のII−II視拡大断面図である。 図2の分解図である。 図2における要部(第1軸受け部)の拡大図である。 図4の分解図である。
以下,本発明の実施の形態を,図1〜図5の図面について説明する。
これらの図において,符号1は,シリンダ2を備えて成るシリンダブロックを,符号3は,前記シリンダブロック1の上面に前記シリンダ2の頂部を塞ぐように締結したシリンダヘッドを各々示す。
前記シリンダブロック1及びシリンダヘッド3は,いずれもアルミニウム等の軽合金製で,前記シリンダブロック1の下部には,クランクケース4が一体に設けられ,このクランクケース4の内部には,前記シリンダ2内のピストン5の往復動にて回転するクランク軸6が軸支されている。
また,前記シリンダブロック1における前記クランク軸6の軸線方向に沿った左右両側面7,8のうち一方の第1側面7には,チエンケース9が締結されており,このチエンケース9の内部には,前記クランク軸6から前記シリンダヘッド3における吸排気弁用カム軸(図示せず)への動力伝達用のタイミングチエン(図示せず)が配設されている。
前記シリンダブロック1におけるクランクケース4の内部には,円筒形にしたバランス軸ハウジング10が,前記クランク軸6と平行に延びるように形成されており,このバランス軸ハウジング10の内部には,前記ピストン5に釣り合う偏心バランスウエイト12を備えて成るバランス軸11が,前記クランク軸6と平行に延びるように挿入されている。
このバランス軸11の一端におけるジャナール部11aは,前記シリンダブロック1の左右両側面7,8のうち第1側面7に隣接する部分に設けた第1軸受け部13にて回転自在に軸支されている一方,前記バランス軸11の他端におけるジャナール部11bは,前記左右両側面7,8のうち他方の第2側面8に隣接する部分に設けた第2軸受け部14にて回転自在に軸支されている。
また,前記バランス軸11のうち前記第1軸受け部13より外側に突出する部分には,前記クランク軸6に固着の主動歯車15に噛合する従動歯車16が固着されていて,これらの歯車15,16により,前記バランス軸11は,前記ピストン5が上死点及び下死点に向かうときその偏心バランスウエイト12が下死点上死点に向かうように,前記クランク軸6に同期して同じ回転数で回転される構成になっている。
しかも,前記バランス軸11のうち一端のジャナール部11aには,更に外向きに突出する駆動軸17が一体に設けられ,この駆動軸17により前記前記チエンケース9の内部に設けた潤滑油ポンプ18を回転駆動するように構成しており,この潤滑油ポンプ18は,前記クランクケース4の下部におけるオイルパン44に溜まる潤滑油を汲み上げて,前記シリンダブロック1にクランク軸6と平行に延びるように穿設したオイルメインギャラリ19に送るものであり,このメインギャラリ19に送られた潤滑油は,前記クランク軸6に対する各軸受け部やピストン5等のような各種の作動部分に供給されてこれらを潤滑したのち前記オイルパン44に戻るように構成されている。
一方,前記バランス軸11のうち他端のジャーナル部11bより外側に一体に突出する小径軸20には,オイルシール21が被嵌されており,この小径軸20には,一直線状に更に外向きに突出するポンプ軸22が一体に設けられ,このポンプ軸22により前記シリンダブロック1における左右両側面7,8のうち第2側面8に取付けた冷却水ポンプ23を回転駆動するように構成している。
前記冷却水ポンプ23は,前記シリンダブロック1に着脱可能に取付くポンプケーシング24と,前記ポンプ軸22に嵌着したインペラー25とで構成されており,そのインペラー25の回転により,内燃機関に対する冷却水を,従来から良く知られているように,前記シリンダブロック1における冷却水ジャケット45と前記シリンダヘッド3における冷却水ジャケット(図示せず)との間を循環するか,或いは,これら冷却水ジャケットと図示しないラジエータ等との間を循環するものである。
前記冷却水ポンプ23において,前記インペラー25と前記オイルシール21との間の部位には,シリンダブロック1側に固定される固定リング26と,この固定リング26の一端面に密接した状態でインペラー25と一緒に回転する回転リング27とから成る回転式の水封機構28が設けられており,前記冷却水ポンプ23における水が第2軸受け部14側に漏れ出すのを,この水封機構28にて阻止するという構成にしている。
前記バランス軸11における一端のジャーナル部11aに対する第1軸受け部13は,前記ジャーナル部11aに嵌まってラジアル荷重(半径方向の荷重)及びスラスト荷重(軸線方向の荷重)の両方を受けることができる転がり軸受29(例えば,JIS規格の深みぞ玉軸受等)と,前記バランス軸ハウジング10が前記第1側面7に開口する部分に設けた軸受け孔30に密接して嵌まるスペーサリング体31とで構成されており,前記転がり軸受29における内輪29aは,前記ジャーナル部11aに対してその軸線方向(スラスト方向)に移動しないように,圧入にて固く嵌まっているか,或いは嵌まった状態で前記従動歯車16の押さえ等にて固着されているが,この転がり軸受29における外輪29bは,前記スペーサリング体31の内部に,軸線方向(スラスト方向)に移動し得るように緩く嵌まっている。
図5に示すように,前記第1軸受け部13における軸受け孔30の内径D1は,前記バランス軸11の偏心バランスウエイト12における最大直径D0より適宜寸法だけ大きく構成され,これにより,前記バランス軸11は,前記バランス軸ハウジング10内に前記軸受け孔30から挿入するように構成している。更に,前記軸受け孔30の内面には,雌ねじ32が刻設されている。
前記第1軸受け部13におけるスペーサリング体31は,その外周面に前記軸受け孔30内に密接して嵌まる嵌合部47を備える構成であり,その外周面には,図5に示すように,前記軸受け孔30内における雌ねじ32に螺合する雄ねじ33が設けられているとともに,環状のオイル溝34が凹み形成されており,更に,当該スペーサリング体31の前記軸受け孔30内への挿入を容易に誘導(ガイド)するための先細状のテーパ面35が設けられている。
また,前記スペーサリング体31における内周には,当該スペーサリング体31内への前記転がり軸受29を嵌め込みを容易に誘導(ガイド)するためのラッパ状の傾斜面36が設けられている。
この場合において,前記第1軸受け部13の軸受け孔30における雌ねじ32の内径D2は,前記軸受け孔30の内径D1よりも少しの寸法だけ大きく構成されている一方,前記スペーサリング体31の前記軸受け孔30内への組み付けに際しては,先ず,当該スペーサリング体31における雄ねじ33が前記軸受け孔30における雌ねじ32に螺合し,次いで,この螺合によるねじ込みにより,前記スペーサリング体31における嵌合部47が前記軸受け孔30内に密接して嵌まるというように構成されている。
なお,前記スペーサリング体31の外周におけるオイル溝34には,前記オイルメインギャラリ19からのオイル通路37が連通しており,このオイル溝34に入った潤滑油は,前記スペーサリング体31に半径方向に穿設したオイル通路38を介してその内部における転がり軸受29に供給されたのち,前記バランス軸ハウジング10及びクランクケース4を経て前記オイルパン44に戻るように構成されている。
これに加えて,前記スペーサリング体31の外周には,当該スペーサリング体31を前記軸受け孔30内の所定位置に装填したときに前記第1側面7に接当する構成の外向き鍔39が一体に設けられている一方,前記スペーサリング体31の内周には,内向き鍔40が一体に設けられている。
この場合,前記内向き鍔40と,前記転がり軸受29における外輪29bとの間には,図4に示すように,前記バランス軸11及び前記スペーサリング体31を所定位置に組み付けた状態において,軸線方向に沿って適宜寸法Sの隙間を設けることにより,前記転がり軸受29が前記バランス軸11の軸線方向(スラスト方向)に移動し得るように構成されている。
これにより,前記第1軸受け部13は,前記バランス軸11を,その軸線方向への移動を許容する状態で回転自在に軸支するという構成になっている。
なお,前記第1軸受け部13は,その転がり軸受29における外輪29bを前記スペーサリング体31には軸線方向(スラスト方向)に移動しないように固く嵌め込みする一方,その転がり軸受29における内輪29aをバランス軸11のジャーナル部11aには軸線方向(スラスト方向)に移動し得るように緩く嵌めることにより,前記バランス軸11を,その軸線方向への移動を許容する状態で回転自在に軸支するという構成にできる。
そして,前記第2軸受け部14は,前記バランス軸11の他端におけるジャーナル部11bに嵌まってラジアル荷重(半径方向の荷重)及びスラスト荷重(軸線方向の荷重)の両方を受ける転がり軸受41(例えば,JIS規格の深みぞ玉軸受等)の構成であり,この転がり軸受41における内輪41aは,前記ジャーナル部11bに対してその軸線方向に移動しないように,圧入等にて固く嵌まっている一方,この転がり軸受41における外輪41bは,前記シリンダブロック1に穿設した軸受け孔42内に,その軸線方向に移動しないように,圧入等にて固く嵌まっている。
これにより,前記第2軸受け部14は,前記バランス軸11を,その軸線方向への移動を阻止する状態で回転自在に軸支するという構成になっている。
なお,前記第2軸受け部14における転がり軸受41には,前記オイルメインギャラリ19における潤滑油がオイル通路43を介して供給され,この転がり軸受41を潤滑したあとの潤滑油は,前記バランス軸ハウジング10及びクランクケース4を経て前記オイルパン44に戻るように構成されている。
このような構成において,バランス軸11は,冷却水ポンプ23に隣接した部位に位置する第2軸受け部14と,前記冷却水ポンプ23からクランク軸6の軸線方向に沿って離れた部位に位置する第1軸受け部13とによって回転自在に軸支されている。
この場合,前記第2軸受け部14は,前記したように,前記バランス軸11におけるその軸線方向への移動を阻止する構成である一方,前記第1軸受け部13は,前記したように,前記バランス軸11におけるその軸線方向への移動を許容する構成であることにより,前記バランス軸11における熱によるその軸線方向への膨張及び収縮,並びにバランス軸の撓み変形による軸端部のスラスト(軸線)に移動は,当該バランス軸のうち冷却水ポンプ23側の第2軸受け部14の部分がその軸線方向に移動しないように固定された状態で,前記冷却水ポンプ23とは反対側の第1軸受け部13の部分がその軸線方向に移動するようにして行われることになる。
これにより,前記バランス軸11とシリンダブロック1側との間における熱膨張差及びバランス軸11の撓み変形等によるスラスト(軸線)方向への移動が,前記バランス軸11の一端部における前記冷却水ポンプ23に対して及ぶことを皆無にできるか,或いは小さくできる。
従って,前記冷却水ポンプ23におけるポンプ軸22を前記バランス軸11に対して一体結合するという構成にした場合において,前記冷却水ポンプ23における回転式の水封機構28における水封機能が,前記熱膨張差及びバランス軸の撓み変形等のために低下したり又は不能になったりすることを確実に回避できる。
次に,図3は,前記バランス軸11をシリンダヘッド1に対して組み付ける途中の状態を示している。
このバランス軸11の組み付けに際しては,先ず,前記バランス軸ハウジング10における軸受け孔42内に,第2軸受け部14を構成する転がり軸受41を圧入にて装填する一方,前記バランス軸11の一端部に,第1軸受け部13を構成する転がり軸受29とスペーサリング体31とを組み付けるとともに従動歯車16を組み付ける。
なお,前記バランス軸11に対する前記転がり軸受29及びスペーサリング体31の組み付けは,前記転がり軸受29を前記バランス軸11における一方のジャーナル部11aに圧入にて装着し,次いで,この転がり軸受29に,前記スペーサリング体31を被嵌するようにして行うか,或いは,前記転がり軸受29を,先に前記スペーサリング体31内に嵌め込み,次いで,この転がり軸受29に,前記バランス軸11における一方のジャーナル部11aを圧入にて挿入するようにして行う。
そして,前記スペーサリング体31に前記従動歯車16を,当該従動歯車16をその軸線方向に貫通して前記スペーサリング体31における雌ねじ孔46に螺合する複数本のねじ47にて回転不能に仮り固定するか,或いは,当該従動歯車16をその軸線方向に貫通して前記スペーサリング体31における前記雌ねじ孔46等に係合する複数本のピン(図示せず)にて回転不能に仮り固定する。
次いで,前記仮り固定の状態で,前記スペーサリング体31を前記バランス軸ハウジング10における軸受け孔30内に嵌め,次いで,前記従動歯車16を回すことにより,前記スペーサリング体31は,その外周の雄ねじ33が軸受け孔30の内周の雌ねじ32に螺合することにより,以後は,この螺合によるねじ込みにて,前記バランス軸ハウジング10内に順次押し込まれることになる。
これと同時に,前記スペーサリング体31における螺合によるねじ込みにて,前記バランス軸11における他方のジャーナル部11bが,前記転がり軸受41に対して圧入にて挿入されるとともに,前記スペーサリング体31が前記軸受け孔30内に密接して嵌め込まれることになる。
そして,前記スペーサリング体31の外向き鍔39が前記第1側面7に接当したとき,このスペーサリング体31を回すことを止めて,前記ねじ47又はピンを抜いて仮り固定の状態を解除することにより,前記バランス軸11の組み付けを完了する。
ところで,前記バランス軸11の組み付けに際しては,そのスペーサリング体31に対して従動歯車16を仮り固定することなく,前記スペーサリング体31を直接に回すことによっても行うことができる。
このように,前記バランス軸11の最大径D0よりも大きい内径D1の軸受け孔30内に,前記スペーサリング体31を密接して嵌め込むことが,当該スペーサリング体31の外周の雄ねじ33を前記軸受け孔30の内周の雌ねじ32に螺合するというねじ込みにて行うという構成であることにより,その嵌め込み作業が,ねじ込みを適用しない場合に比べて,こじれを生ずることなく,著しくスムースに簡単にできるから,その作業性を大幅に向上できる。
特に,前記した実施の形態においては,前記スペーサリング体31における前記軸受け孔30内への螺合によるねじ込みにて,当該スペーサリング体31における軸受け孔30内への嵌め込みと,前記バランス軸11の他端におけるジャーナル部11bの転がり軸受41への圧入による嵌め込みとが同時にできるから,その作業性をより向上できる。
なお,前記実施の形態は,前記バランス軸11を,内燃機関におけるシリンダブロック1に対して設ける場合であったが,本発明は,これに限らず,前記バランス軸11を,内燃機関におけるシリンダヘッド3に対して設ける場合に適用できることはいうまでもない。
また,前記クランク軸6から前記バランス軸11への動力伝達は,図示の歯車15,16によることに限らず,チエン伝動又はベルト伝動等を適用することができ,本発明において「入力用動力伝達輪」は,前記歯車伝動の場合における摺動歯車16は勿論のこと,チエン伝動の場合における従動スプロケット,ベルト伝動の場合における従動プーリを含むという概念である。
1 シリンダブロック
2 シリンダ
3 シリンダヘッド
4 クランクケース
5 ピストン
6 クランク軸
7 第1側面
8 第2側面
9 チエンケース
11 バランス軸
12 偏心バランスウエイト
13 第1軸受け部
14 第2軸受け部
15 主動歯車
16 従動歯車(入力用動力伝達輪)
22 ポンプ軸
23 冷却水ポンプ
28 水封機構
29,41 転がり軸受
30 軸受け孔
31 スペーサリング体
32 雌ねじ
33 雄ねじ

Claims (2)

  1. 偏心バランスウエイトを備えたバランス軸を,クランク軸と平行に延びるように軸支し,このバランス軸を前記クランク軸と同期して回転する一方,前記バランス軸の一端部に,冷却水ポンプを,当該冷却水ポンプにおけるポンプ軸が前記バランス軸と一直線になるように配設して成る内燃機関において,
    前記バランス軸は,その軸線方向に沿って適宜距離を隔てた少なくとも二つの軸受け部にて回転自在に軸支されており,この各軸受け部のうち前記冷却水ポンプに隣接する軸受け部は,前記バランス軸におけるその軸線方向への移動を阻止する構成であり,他の軸受け部は,前記バランス軸におけるその軸線方向への移動を許容する構成であることを特徴とする内燃機関におけるバランス装置。
  2. 前記請求項1の記載において,前記バランス軸の他端に,当該バランス軸への入力用動力伝達輪が設けられていることを特徴とする内燃機関におけるバランス装置。
JP2009063306A 2009-03-16 2009-03-16 内燃機関におけるバランス装置 Pending JP2010216346A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009063306A JP2010216346A (ja) 2009-03-16 2009-03-16 内燃機関におけるバランス装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009063306A JP2010216346A (ja) 2009-03-16 2009-03-16 内燃機関におけるバランス装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010216346A true JP2010216346A (ja) 2010-09-30

Family

ID=42975442

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009063306A Pending JP2010216346A (ja) 2009-03-16 2009-03-16 内燃機関におけるバランス装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010216346A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018159889A1 (ko) * 2017-03-03 2018-09-07 주식회사 블루플래닛 차량용 엔진

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018159889A1 (ko) * 2017-03-03 2018-09-07 주식회사 블루플래닛 차량용 엔진

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006503213A (ja) 電気的な駆動部を備えたカム軸調節装置
JP2006258046A (ja) エンジンの潤滑油供給装置
JP2004285980A (ja) エンジン冷却用ウォータポンプ
JP2009281242A (ja) リンク式ストローク可変エンジン
US7866956B2 (en) Oil pump for motorcycle
JP2011144701A (ja) 内燃機関の潤滑油供給装置
JP4169414B2 (ja) クランク軸の潤滑油供給通路構造
CA2447710C (en) Balancer device for engines
JP2006214551A (ja) 軸受装置およびバランサ装置
JP2010216346A (ja) 内燃機関におけるバランス装置
EP3306054A1 (en) Variable compression ratio mechanism for internal combustion engine
JP2010216347A (ja) 内燃機関におけるバランス装置
US20170016363A1 (en) Oil pump for internal combustion engine
US8534240B1 (en) Alternative crankdisk bearing support for the waissi internal combustion engine
JP5812722B2 (ja) 内燃機関の潤滑装置の構造
JP7153226B2 (ja) ダンパ装置
JP5342314B2 (ja) 燃料ポンプの駆動装置
JP2008031900A (ja) エンジン用オイルポンプ
JP5585789B2 (ja) カムシャフトの潤滑構造
JP2006283778A (ja) エンジンにおける軸の連結構造
JP2013096389A (ja) モノブロックエンジン
CN110778595B (zh) 曲轴外置全支撑结构
JPH0636275Y2 (ja) エンジンの冷却構造
JP2011047415A (ja) 内燃機関におけるバランス装置
JP5748056B2 (ja) カムシャフトの潤滑構造