JP2010047347A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 従来以上に正確にメディアの種類を判別することが可能で、種々のメディアに対応して優れた品質の画像形成が可能な画像形成装置を実現すること。
【解決手段】 メディアセンサを用いて、メディアの表面状態(微視的な表面形状)からメディアの種類を判別する。また、同じメディアセンサを用いて、搬送されるメディアの搬送状態(搬送量または搬送速度)からメディアの種類を判別する。これらの判別結果を照合してメディアの種類を最終的に決定する。
【選択図】 図1
【解決手段】 メディアセンサを用いて、メディアの表面状態(微視的な表面形状)からメディアの種類を判別する。また、同じメディアセンサを用いて、搬送されるメディアの搬送状態(搬送量または搬送速度)からメディアの種類を判別する。これらの判別結果を照合してメディアの種類を最終的に決定する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、メディアに画像を形成する画像形成装置に関する。
画像形成装置の一例であるプリンタでは、高画質化や高速化のみならず、種々のメディア(記録シート)に対応することが求められている。例えば、大判インクジェットプリンタは、ポスターやCAD図面のプリントに用いられ、使用するメディアの種類も、普通紙、コート紙、合成紙、フィルム、光沢紙、クロス等、多岐に渡っている。
種類によってメディアの各種特性は異なる。そのため、同じ画像形成条件でプリントしても、同一の画像品位が得られるとは限らない。メディアの種類に応じて、適切な条件を設定することが必要である。
そこで、メディアの種類に関する情報を、メディア自体から読み取って、プリンタを自動的に設定する試みがなされている。例えば、特許文献1に記載の装置では、メディアの搬送を検出するモーションセンサを用いて、レーザー光のスペックルパターンからメディアの表面形状を判別し、これに基づいてメディアの種類を判断している。
特開2003−205654号公報
上記特許文献1に記載の装置では、メディアの種類を判別するためのファクターは表面形状だけである。
ところが、メディア固有の物性値(シート厚・摩擦係数・剛度・密度など)によっては、搬送ローラとメディアの間のスリップや搬送抵抗の違いにより、本来の搬送量や搬送速度とは異なってしまう場合がある。そのため、たとえ同じ表面形状であったとしても、メディア固有の物性値の違いで、形成される画像が本来のものとは違ってしまう畏れがある。特許文献1に記載の装置では、そのような課題の認識や解決法については何ら触れていない。
本発明は上記のような課題の認識に鑑みてなされたものである。
本発明の目的は、従来以上に正確にメディアの種類を判別することが可能で、種々のメディアに対応して優れた品質の画像形成が可能な画像形成装置を実現することである。
上記課題を解決する本発明は、使用するメディアの種類に応じて画像形成の条件を設定することが可能な画像形成装置であって、前記メディアの表面状態から、前記メディアの種類を判別する第1手段と、搬送される前記メディアの搬送状態から、前記メディアの種類を判別する第2手段と、前記第1手段と前記第2手段の判別の結果を照合して、前記メディアの種類を決定する手段とを有することを特徴とするものである。
本発明の別の形態は、使用するメディアの種類に応じて画像形成の条件を設定することが可能な画像形成装置であって、目標とするメディアの搬送量または搬送速度を取得する取得手段と、実際に搬送されるメディアの搬送量または搬送速度を検出する検出手段と、前記取得手段と前記検出手段の結果を比較して搬送誤差を求める手段と、複数種類のメディアについて搬送誤差を示すデータをデータテーブルとして記憶する記憶手段と、前記求めた搬送誤差と前記データテーブルとを比較して、最も近いデータを選択することで前記メディアの種類を判別する手段を有することを特徴とするものである。ここで、搬送誤差とは、搬送誤差または搬送誤差率をいう。
本発明によれば、従来以上に正確にメディアの種類を判別することが可能で、種々のメディアに対応して優れた品質の画像形成が可能な画像形成装置を実現することができる。
本発明を適用した画像形成装置の一例として、インクジェットプリンタの実施の形態を説明する。
図2は、インクジェットプリンタの主要部の構成を示す斜視図である。
キャリッジ1は、インクジェット方式のプリントヘッドを搭載して移動する。プリントヘッドは、発熱体を用いた方式、ピエゾ素子を用いた方式、静電アクチュエータを用いた方式、MEMS素子を用いた方式など、さまざまなインクジェット方式を用いることができる。
キャリッジモータ2は、キャリッジ1を主走査方向に移動させるための駆動源であり、その回転駆動力はベルト4でキャリッジ1に伝達する。キャリッジ1は、シャーシ9の上で主走査方向に往復移動する。キャリッジ1の主走査方向における位置は、リニアエンコーダで検出してモニタする。リニアエンコーダは、シャーシ9に取り付けた直線状のエンコーダパターン3と、それを光学的、磁気的あるいは機械的に読み取る、キャリッジ1に搭載された読取部(不図示)からなる。
記録シートであるメディアMは、プラテン11上で、キャリッジ1の主走査方向と直交する副走査方向(図中の矢印方向)に搬送される。この搬送は、搬送ローラ5、ベルト8、搬送モータ6からなる駆動機構により行なう。搬送ローラ5の駆動状態(回転量、回転速度)は、ロータリーエンコーダ31で検出してモニタする。ロータリーエンコーダ31は、搬送ローラ5と共に回転する円周状のエンコーダパターン7と、それを光学的、磁気的あるいは機械的に読み取る読取部10からなる。
メディアセンサ20は、プラテン11上に搬送されるメディアMを、プリント面側から検出するものである。メディアセンサ20によって、搬送されるメディアMの表面状態や、搬送量、搬送速度などの搬送状態を検出する。その構成や動作の詳細は後述する。なお、メディアセンサ20は、複数個設けるようにしてもよいし、配設する位置もこの限りではない。
コントローラである制御部90は、プリンタ全体の各種動作の制御を司る。例えば、シート搬送系のサーボ制御は、制御目標値と、ロータリーエンコーダ30の検出値によるフィードバックループを形成する。
次に、メディアセンサ20の詳細を説明する。図3は物理的な構成、図4は電気的な構成を示す。
図3において、メディアセンサ20は、発光素子71、レンズ72、光電変換素子73を含む一体化された読取ユニットである。発光素子71は、LED、LD、OLED等が用いられる。光電変換素子73は、CCDやCMOS構造の撮像素子からなる二次元イメージセンサである。例えば、10μm×10μmのセルが、搬送方向に400画素×主走査方向に200画素配列されたものである。
図4において、光電変換素子73の出力は、A/D変換回路74でデジタルに変換して、インタフェース75を経て、制御部90にデジタル信号として出力する。また、インターフェース75を経て、発光素子71の発光が制御される。
図4において、光電変換素子73の出力は、A/D変換回路74でデジタルに変換して、インタフェース75を経て、制御部90にデジタル信号として出力する。また、インターフェース75を経て、発光素子71の発光が制御される。
この構成において、発光素子71から発する光でメディアMの表面をスポット照明する。照明されたメディアMからの散乱反射光は、レンズ72で集光して、光電変換素子73で受ける。メディアMの照明されたエリアと光電変換素子73の受光面とはレンズ72によって結像関係となっており、光電変換素子73はメディアM表面の精密な画像情報を取得する。
図5は、制御部90を中心とした、プリンタ全体の電気ブロック図である。
制御部90は、CPU91、ROM92、RAM93を有している。制御部90には、キャリッジ1の移動量を検出するリニアエンコーダ30、および搬送ローラ5の回転を検出するロータリーエンコーダ31のそれぞれの読取部からの信号が入力される。さらにメディアセンサ20からの信号が入力される。また、制御部90からは、キャリッジモータ2を駆動するモータ駆動回路32、および搬送モータを6駆動するモータ駆動回路33に駆動信号が出力される。各モータは、それぞれ制御部90からの指令に従って駆動される。さらに、制御部90には、プリンタインターフェース34を介して外部コンピュータ35が接続され、また、操作パネル36が接続されている。操作パネル36はユーザーインターフェースとなる表示器と操作ボタンを有している。
次に、メディアセンサ20を用いた検出動作について説明する。
図6はシート搬送と同期したメディアセンサの動作タイミングを示す図、図7はメディア移動量の検出手順を示すフローチャート図である。
メディア移動量の検出は、大きく分けて、テンプレートパターン抽出(S10)、ローラ駆動(S20)、テンプレートマッチングによるメディア移動量算出(S30)という順序で行われる。
図6において、横軸1001は時間、縦軸1002は搬送ローラの速度である。グラフ1003は、搬送ローラ5の指令速度プロファイルを示すもので、停止制御領域1、加速制御領域、等速制御領域、減速速度領域、停止制御領域2の各制御領域から構成される。
最初のテンプレートパターンの抽出(S10)は、駆動開始前のローラ停止制御領域1の時間内で行なう。その後、加速、等速、減速の各制御でローラ駆動を行なってメディアを所定量だけ搬送する(S20)。そして、駆動終了後のローラ停止制御領域2の時間内で、テンプレートマッチングによるメディア移動量の算出(S30)を行なう。
図7を用いて、メディア移動量の検出手順を以下説明する。
ステップS10_1では、制御部90のCPU91からメディアセンサ20へ画像読取の指令を出す。これに応答してメディアセンサ20は発光素子71を点灯させ、光電変換素子73で二次元画像を読み取る。図8は、メディアセンサでの画像データの取込領域を表す図である。図8(a)のエリア701の全範囲(搬送方向L=4mm×主走査方向b=2mm)のデータを取り込む。取り込んだのデータは制御部90のRAM93に記憶する。
ステップS10_2では、RAM93に記憶された画像データの中で、エリア702に対応するデータを切り出して、これをテンプレートパターン710としてRAM93に記憶する。エリア702は、図8(b)に示すように、イメージ取得可能エリア701の中で、特に搬送方向上流に位置する、c×c=1mm×1mm(100画素×100画素)の領域である。
ステップS20では、CPU91の指令により搬送モータ6を駆動して、搬送ローラ5を回転させてメディアMを所定量だけ搬送する。
ステップS30_1では、CPU91はメディアセンサ20に画像読み取り指令を出す。メディアセンサ20は、エリア701の画像を読み取る。この画像データは制御部90のRAM93に記憶する。
ステップS30_2では、メディア搬送前に得たテンプレートパターン710をテンプレートとして、新たに得たエリア701の画像データについて、テンプレートマッチング処理を行なう。
ステップS30_3では、上記テンプレートマッチング処理にて、テンプレートパターン710と同じパターンが、画像データの中のどの位置に存在するかを検出する。そして、メディア搬送前のテンプレートパターン710の位置と、メディア搬送後のパターンの位置との差を求める。その差の画素数からメディアの移動量(移動距離)を算出する。
図9にその例を示す。図9(a)はメディア搬送前、図9(b)はメディア搬送後の、それぞれで読み取った画像である。G方向へのメディア搬送後に、エリア702の画像がエリア703の位置に移動している。これは、画素数Yだけメディア搬送が行われたことを意味するもので、これにより移動量(移動距離)が検出できる。これは、実際のメディアの搬送量を意味する。
次に、メディアの種類の判別方法について図1を用いて説明する。本例では、(1)搬送誤差を用いる方法、(2)表面状態(微視的な表面形状)を用いる方法、の2つ方法でメディアの種類を判別する。そして、それぞれの結果を照合して最終決定、の処理によって、信頼性の高いメディアの種類判別を行なう。
(1)搬送誤差からメディアの種類を判別(第2手段に対応)
図1において、ステップS1では、メディアの搬送状態である搬送誤差を示すパラメータとして搬送誤差率の算出を行なう。搬送誤差とは、目標とするメディアの搬送量と、実際に搬送されるメディアの搬送量との差異である。
図1において、ステップS1では、メディアの搬送状態である搬送誤差を示すパラメータとして搬送誤差率の算出を行なう。搬送誤差とは、目標とするメディアの搬送量と、実際に搬送されるメディアの搬送量との差異である。
搬送誤差率の算出は、図10のフローチャート図に示す手順で行なう。
ステップSS1では、CPU91の指令でロータリーエンコーダ31の値を取得する。このときのロータリーエンコーダ31の値はenc0とし、RAM93に記憶する。
ステップSS2からステップSS4では、搬送ローラ5を駆動し、メディアセンサ20を用いて、メディア移動量を算出する。メディア移動量の算出法は上述したとおりである。
ステップSS5では、搬送終了後のロータリーエンコーダ31の値を取得する。このときのロータリーエンコーダ7の値をenc1して、RAM93に記憶する。
ステップSS6では、搬送終了後の搬送ローラ5の回転量を算出する。この回転量は、RAM93に記憶される、enc0、enc1ぞれぞれの値を用いて、
(ローラ回転量)=(enc1−enc0)×M (M:定数) ・・・(式1)
で求めることが出来る。このローラ回転量は、目標とするメディアの搬送量を意味する。
(ローラ回転量)=(enc1−enc0)×M (M:定数) ・・・(式1)
で求めることが出来る。このローラ回転量は、目標とするメディアの搬送量を意味する。
ステップSS7では、ステップSS6で得られたローラ回転量と、ステップSS4で得られたメディア移動量から、搬送誤差と搬送誤差率を算出する。これらは、搬送されるメディアの搬送状態を意味する。
搬送誤差率は、以下の式で表現される。
(搬送誤差)=(メディア移動量)−(ローラ回転量) ・・・(式2)
(搬送誤差率)=(搬送誤差)/(ローラ回転量) ・・・(式3)
ここで、(メディア移動量)は実際に搬送されるメディアの搬送量を、また(ローラ回転量)は、設計上の目標とするメディアの搬送量を意味する。したがって、(搬送誤差)は目標と実際との差分を意味する。(搬送誤差率)は、ローラ回転量が正確に一定でない場合に、ローラ回転量によって(搬送誤差)が変動する可能性を考慮して、ローラ回転量で正規化したものである。
(搬送誤差)=(メディア移動量)−(ローラ回転量) ・・・(式2)
(搬送誤差率)=(搬送誤差)/(ローラ回転量) ・・・(式3)
ここで、(メディア移動量)は実際に搬送されるメディアの搬送量を、また(ローラ回転量)は、設計上の目標とするメディアの搬送量を意味する。したがって、(搬送誤差)は目標と実際との差分を意味する。(搬送誤差率)は、ローラ回転量が正確に一定でない場合に、ローラ回転量によって(搬送誤差)が変動する可能性を考慮して、ローラ回転量で正規化したものである。
メディア移動量は、メディア固有の物性値(シート厚・摩擦係数・剛度・密度など)によって変わり得る。したがって、メディアの種類ごとに搬送誤差率は異なる。
予め設計段階で、想定されるメディアの種類ごとに搬送誤差率を検討し、複数種類のメディアについて種類と搬送誤差率の関係を、データテーブル記憶手段であるROM92に書き込んでおく。例えば、以下の表1のようなデータテーブルの形で用意する。搬送誤差率は、概ね、普通紙<光沢紙<クロス系の大小関係がある。
図1に戻って、ステップS2では、予めROM92に記憶した上記データテーブルの値と比較して、ステップS1で得られた搬送誤差率と、最も値の近い搬送誤差率のものを選択する。
そして、ステップS3では、ステップS2で選択した搬送誤差率に対応したメディアの種類を、メディア種Aとして判別し記憶する。
なお、本例ではメディアの搬送状態を示すパラメータとして搬送誤差率を用いたが、搬送誤差を用いるようにしてもよい。本発明における「搬送誤差」とは、搬送誤差と搬送誤差率を総称したものとする。
(2)表面状態からメディアの種類を判別(第1手段に対応)
図1において、ステップS4では、制御部90のCPU91からメディアセンサ20へ画像読取の指令を出す。これに応答してメディアセンサ20は発光素子71を点灯させ、光電変換素子73でメディア表面の二次元画像を読み取る。この画像は、メディアの表面状態(微視的な表面凹凸形状)を捉えたものである。取り込んだデータは制御部90のRAM93に記憶する。このデータをテンプレートパターンとする。
図1において、ステップS4では、制御部90のCPU91からメディアセンサ20へ画像読取の指令を出す。これに応答してメディアセンサ20は発光素子71を点灯させ、光電変換素子73でメディア表面の二次元画像を読み取る。この画像は、メディアの表面状態(微視的な表面凹凸形状)を捉えたものである。取り込んだデータは制御部90のRAM93に記憶する。このデータをテンプレートパターンとする。
メディアの種類に応じて、微視的な表面凹凸形状は異なり、それを画像として捉えたテンプレートパターンも種類に応じて異なったものとなる。予め設計段階で、想定されるメディアの種類毎にテンプレートパターンを取得しておく。そして、これらテンプレートパターンのデータを、ベースパターンとしてメディアの種類と関連付けて、データテーブルの形にして、データテーブル記憶手段であるROM92に記憶しておく。
ステップS5では、ステップS4で検出したテンプレートパターンと、ROM92に記憶されたベースバターンとを、画像パターンマッチング処理によって比較する。そして、最も類似するベースパターンを選択する。
ステップS6では、ステップS5で選択したベースパターンに対応したメディアの種類を、メディア種Bとして判別し記憶する。
(3)それぞれの結果を照合して最終決定
最後に、上記(1)(2)それぞれの方法で判別した結果を比較照合する。
最後に、上記(1)(2)それぞれの方法で判別した結果を比較照合する。
ステップS7では、ステップS3で選んだメディア種Aと、ステップS6で選んだメディア種Bが一致するか否か、両者を比較照合する。
Yes(一致)の場合は、ステップS8でメディアの種類はA(=B)であると、最終的に決定する。
No(非一致)の場合は、再度ステップS1に戻り、同様の処理を繰り返す。もし、ある所定の回数(例えば3回)を繰り返しても、メディアの種類が判別できない場合は、プリンタの想定外のメディアであると判断する。そしてその旨を操作パネル36の表示器に表示して、ユーザーに通知する。この場合は、ユーザーによってすでに設定されている、あるいはデフォルトで設定されているメディアの種類に応じた画像形成の条件でプリントを行なうことになる。
制御部90は、以上の手順で判別したメディアの種類に応じて、適切な画像形成の条件の設定を行なう。これは、インク吐出量(液滴量、大きさ)、吐出回数などのプロセス条件、およびキャリッジ走査速度、搬送量、ヘッド高さ、プラテン吸引圧、搬送ローラ回転量/回転速度などのメカ条件などである。例えば、以下の表2に示すようなパラメータとする。
もし、判別したメディアの種類が、ユーザによってすでに設定されているものとは異なる場合は、プリント動作の前に、ユーザーに変更の設定の確認を求めて、ユーザーの指示を待つようにしてもよい。例えば、操作パネル36の表示器に、「設定されているものとは異なる種類の用紙(光沢紙B)が検出されました。設定を変更しますか? Yes/No」と表示して、ユーザーの指示を受け付けて、それぞれに応じた設定処理を行なう。Yesの場合は設定を更新して、Noの場合は更新しない。
<変形例>
上記例では、二次元イメージセンサを有するメディアセンサを用いて、画像情報から搬送されるメディアの表面状態と搬送状態を検出している。これに限らず、画像情報以外の情報から状態検出を行なうようなメディアセンサを用いてもよい。例えば、光学式あるいは超音波式のドップラー速度計を用いることができる。
上記例では、二次元イメージセンサを有するメディアセンサを用いて、画像情報から搬送されるメディアの表面状態と搬送状態を検出している。これに限らず、画像情報以外の情報から状態検出を行なうようなメディアセンサを用いてもよい。例えば、光学式あるいは超音波式のドップラー速度計を用いることができる。
また上記例では、搬送されるメディアの表面状態と搬送状態の2つの状態検出に、共通のメディアセンサを用いて、装置コストや実装の集積度を高めている。これに限らず、それぞれの状態を、別個のセンサで検出するようにしてもよい。
また上記例では、メディアの表面状態として、微視的な表面凹凸形状を画像として捉えて、メディアの種類を判別している。これに限らず、表面反射率(光沢度)、表面粗さ、蛍光発生度、色、などの表面状態を、物理的あるいは光学的な手法で捉えるようにしてもよい。
また上記例では、搬送されるメディアの搬送状態として、搬送量を捉えて、メディアの種類を判別している。これに限らず、搬送状態として搬送速度(平均速度や速度ムラ)を捉えるようにしてもよい。
また上記例では、目標とするメディアの搬送量は、メディアを搬送する駆動機構の駆動状態をモニタするエンコーダの出力から取得している。これに限らず、制御系で設定した制御目標値自体を取得するようにしてもよい。
1 キャリッジ
5 搬送ローラ
20 メディアセンサ (検出手段に相当)
31 ロータリーエンコーダ (取得手段の一部に相当)
5 搬送ローラ
20 メディアセンサ (検出手段に相当)
31 ロータリーエンコーダ (取得手段の一部に相当)
Claims (9)
- 使用するメディアの種類に応じて画像形成の条件を設定することが可能な画像形成装置であって、
前記メディアの表面状態から、前記メディアの種類を判別する第1手段と、
搬送される前記メディアの搬送状態から、前記メディアの種類を判別する第2手段と、
前記第1手段と前記第2手段の判別の結果を照合して、前記メディアの種類を決定する手段と
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記第1手段は、
前記表面状態を検出する検出手段と、該検出手段で得られた結果と予め記憶された複数種類のメディアの表面形状を示すデータとを比較することで前記メディアの種類を判別する手段を有し、且つ
前記第2手段は、
目標とするメディアの搬送量または搬送速度を取得する取得手段と、実際に搬送されるメディアの搬送量または搬送速度を検出する検出手段と、前記取得手段と前記検出手段で得られた結果と、予め記憶された複数種類のメディアについてのデータとを比較することで前記メディアの種類を判別する判別手段を有することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 前記判別手段は、前記取得手段と前記検出手段の結果を比較して搬送誤差を求める手段と、求めた搬送誤差と、予め記憶された複数種類のメディアの搬送誤差を示すデータとを比較して、最も近いデータを選択することで前記メディアの種類を判別する手段を有することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
- 前記第1手段と前記第2手段は、共通のメディアセンサを用いて、前記表面状態と前記搬送状態を検出することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の画像形成装置。
- 前記メディアセンサは二次元イメージセンサを有することを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
- 使用するメディアの種類に応じて画像形成の条件を設定することが可能な画像形成装置であって、
目標とするメディアの搬送量または搬送速度を取得する取得手段と、
実際に搬送されるメディアの搬送量または搬送速度を検出する検出手段と、
前記取得手段と前記検出手段の結果を比較して搬送誤差を求める手段と、
複数種類のメディアについて搬送誤差を示すデータをデータテーブルとして記憶する記憶手段と、
前記求めた搬送誤差と前記データテーブルとを比較して、最も近いデータを選択することで前記メディアの種類を判別する手段
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記取得手段は、前記メディアを搬送する駆動機構の駆動状態をモニタするエンコーダの出力から、前記目標とするメディアの搬送量または搬送速度を取得することを特徴とする請求項2乃至6のいずれか記載の画像形成装置。
- 前記画像形成の条件は、プロセス条件、メカ条件の少なくともいずれかであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか記載の画像形成装置。
- インクジェット方式により画像形成を行なうことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか記載の画像形成装置。
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JP2019049446A (ja) * | 2017-09-08 | 2019-03-28 | キヤノン株式会社 | 検知装置及び画像形成装置 |
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US10671005B2 (en) | 2017-09-08 | 2020-06-02 | Canon Kabushiki Kaisha | Detecting apparatus and image forming apparatus |
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