JP2010046719A - 打撃工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】
簡単な構成にてリテーナスリーブの軸方向に作用する打撃力を緩衝する機構を実現した打撃工具を提供する。
【解決手段】
ハウジング2と、電気モータ26と、電気モータ26の回転を往復運動に変換する往復運動変換部(37、38、39、22)と、往復運動の方向と同軸状に配置される中間子8と、中間子8を収容するリテーナスリーブ4と、リテーナスリーブ4を回転可能にハウジングに保持するメタル5を有する打撃工具であって、メタル5は、略円筒形の後端が外周側に広がる円環リブが形成された形状である。リテーナスリーブ4はメタルの内周側に挿入され、段差部を有して後方側に大径部が形成され、リテーナスリーブ4の大径部の外周側には外側に突出する円環リブが形成され、メタル5の円環リブの後方とリテーナスリーブ4の円環リブの前方の間に、ダンパ6とワッシャ7を介在させた。
【選択図】図1

Description

本発明は打撃工具に関し、特に、打撃軸の軸方向に作用する力を緩衝する機構を有する打撃工具に関する。
従来から制振機構を有する打撃工具が提案されている。従来の打撃工具は、特許文献1にて開示されているように、ハウジング内に電気モータ、電気モータの回転運動を往復運動に変換する駆動伝達部、電気モータの回転軸と直交する方向に延びるシリンダが設けられる。シリンダの先端側には工具保持部が設けられ、先端工具が着脱自在に取付けられる。シリンダには、その内部に摺動可能にピストンが設けられ、駆動伝達部により、シリンダに沿って軸方向(前後方向)に往復運動される。シリンダ内の先端側には打撃子が、シリンダ内で摺動可能に設けられる。シリンダ内であってピストンと打撃子との間には空気室が画成される。打撃子の先端側には、中間子が設けられ、中間子はリテーナスリーブの内部を前後方向に摺動可能である。
電気モータの回転駆動力は、駆動伝達部に伝達され、駆動伝達部により、ピストンは、シリンダ内において往復運動する。ピストンの往復運動により空気室中の空気の圧力は上昇及び低下を繰り返し、打撃子に打撃力を付与する。打撃子が前進して中間子の後端に衝突し、中間子を介して打撃力が先端工具に伝達される。この打撃力により、被削材は効率的に破砕される。また、駆動伝達部によって電気モータの回転駆動力はシリンダ及びリテーナスリーブの回転力に変換され、これによってリテーナスリーブの先端に取り付けられた先端工具が回転する。
特開2008−23652号公報
従来の打撃工具のリテーナスリーブの保持構造を図5を用いて説明する。打撃工具101は、モータ部25と、シリンダ部20と、ハンドル部30と、駆動伝達部33を有し、これらはハウジング102に収容される。打撃子13が前方に移動することによって中間子8も前方に移動し、中間子8の前端がリテーナスリーブの絞り部9に衝突する。リテーナスリーブ104には段差が形成されており、段差の前方にはボールベアリング105が配置され、リテーナスリーブ104がハウジング102内で回転可能なように保持される。従来の打撃工具101では、リテーナスリーブ104の外周側に位置するボールベアリング105でリテーナスリーブ104の軸方向前方に係る打撃力を受ける構造である。この構成においては、リテーナスリーブ104が前方向に移動する衝撃力が働くと、ボールベアリングの内輪でその衝撃を受けることになる。一方、ボールベアリング105の外輪部はハウジング102によって保持されるため、内輪部と外輪部に逆方向の力が作用し、ボールベアリング105や、それを保持するトメワ106に過大な力が働く恐れがあった。また、ボールベアリング105は高価なため製造コストが上昇するばかりでなく、ボールベアリング105を収容するためにハウジング2の直径が大きくなっていた。
本発明は、上記背景に鑑みてなされたもので、その目的は簡単な構成にてリテーナスリーブの軸方向に作用する打撃力を緩衝する機構を実現した打撃工具を提供することである。
本発明の別の目的は、ハウジングの先端付近の直径を細くし、小型化、軽量化を実現した打撃工具を提供することにある。
本発明の一つの特徴によれば、ハウジングと、ハウジング内に配置されたモータと、ハウジング内に配置されモータの回転を往復運動に変換する往復運動変換部と、往復運動変換部の一部を覆うシリンダ部と、シリンダ部を回転可能にハウジングに保持するメタルを有する打撃工具であって、シリンダ部とメタルとの間に、これらの軸方向の動きを緩衝するダンパを設けた。シリンダ部は、先端工具を保持可能なリテーナスリーブを有しており、リテーナスリーブは、ハウジングとメタルにより保持される。
本発明の他の特徴によれば、ハウジングと、ハウジング内に配置されたモータと、ハウジング内に配置されモータの回転を往復運動に変換する往復運動変換部と、往復運動の方向と同軸状に配置される中間子と、中間子を収容するリテーナスリーブと、リテーナスリーブを回転可能にハウジングに保持するメタルを有する打撃工具であって、メタルは、略円筒形の後端に外周側に広がる円環リブが形成された形状であり、メタルの内周側に挿入されるリテーナスリーブは段差部を有して後方側に大径部が形成され、リテーナスリーブの大径部の外周には外側に突出する円環リブが形成され、メタルの円環リブとリテーナスリーブの円環リブの間に、ダンパとワッシャを介在させるように構成した。
本発明の他の特徴によれば、ダンパは、軸方向と鉛直な断面が円環状であり、リテーナスリーブと同軸に配置される。このリテーナスリーブは、往復運動変換部の作用によって移動される中間子によって前方に打撃された際にダンパを収縮させ、その後にリテーナスリーブの段差部がメタルの円環リブに当接するように配置される。ダンパ、スリーブは、メタルの後方側にこの順で配置しても良いし、逆の順序で配置するようにしても良い。
本発明の他の特徴によれば、メタルは、ハウジングに対して回転不能に固定される。ダンパの内径は、リテーナスリーブの大径部の外径より大きく、ダンパとリテーナスリーブは隙間を隔てて配置される。リテーナスリーブに対して前方への力が作用していないときは、リテーナスリーブの段差部はメタルの円環リブと離合する。
請求項1の発明によれば、シリンダ部を回転可能にハウジングに保持するメタルを有する打撃工具において、シリンダ部とメタルとの間にダンパを設けたので、シリンダ部における往復運動の衝撃をダンパによって効果的に緩衝することができる。
請求項2の発明によれば、シリンダ部は、先端工具を保持可能なリテーナスリーブを有しており、リテーナスリーブは、ハウジングとメタルにより保持されるので、リテーナスリーブ内に生じる打撃力をダンパによって効果的に緩衝することができる。
請求項3の発明によれば、ベアリングとしてメタルを用い、メタルの円環リブの後方とリテーナスリーブの円環リブの前方の間に、ダンパとワッシャを介在させたので、中間子が前方に移動した際に生じる打撃力をダンパによって緩衝することができる。さらに、メタルの略円筒形の後端付近に外周側に広がる円環リブが形成されるので、ハウジングに対して相対的に移動することが無く安定して保持される。
請求項4の発明によれば、軸方向と鉛直な断面が円環状であり、リテーナスリーブと同軸に配置されるので、ハウジングの外形を大きくすることがなく、十分な容量のダンパを実現することができる。
請求項5の発明によれば、ダンパが収縮した後にリテーナスリーブの段差部がメタルの円環リブに当接するので、リテーナスリーブの前方への移動を規制することができると共に、衝撃力をメタルによって受け止めることができる。
請求項6の発明によれば、メタルの後方にダンパ、スリーブの順で配置したので、ダンパがメタルと共に非回転の状態で保持するのに最適な構成が実現できる。
請求項7の発明によれば、メタルの後方にスリーブ、ダンパの順で配置したので、ダンパがリテーナスリーブと共に回転する状態で保持するのに最適な構成が実現できる。
請求項8の発明によれば、メタルは、ハウジングに対して回転不能に固定されるので、回転するリテーナスリーブのベアリングとしての機能を果たすことができる。
請求項9の発明によれば、ダンパの内径は、リテーナスリーブの大径部の外径より大きく、ダンパとリテーナスリーブは隙間を隔てて配置されるので、リテーナスリーブとダンパの空転によってダンパが摩耗することを防止できる。
請求項10の発明によれば、リテーナスリーブに対して前方への力が作用していないときは、リテーナスリーブの段差部はメタルの円環リブと離合するので、ダンパの収縮するストロークを十分確保することができる。
本発明の上記及び他の目的ならびに新規な特徴は、以下の明細書の記載及び図面から明らかになるであろう。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、本明細書の図において、同一の機能を有する部分には同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略する。また、本明細書においては、前後、上下の方向は図1に示す方向であるとして説明する。
図1において打撃工具1は、主にモータ部25と、シリンダ部20と、ハンドル部30と、駆動伝達部33を有し、これらはハウジング2に収容される。ハウジング2は、シリンダケース2a、モータ収容部2b、ハンドル部2cにより構成され、例えばプラスチック等によって、一体であるいは2〜3分割で構成できる。ハンドル部30には、下端に電源ケーブル31が接続され、把持部分にはトリガスイッチ32が設けられる。トリガスイッチ32を操作することにより、外部電源から電気モータ26に供給する電力を調整できる。
モータ部25を構成する電気モータ26は、ハウジング2の前後方向中央からやや後方、下側に設けられ、その回転駆動力を出力する出力軸27はシリンダ部20の軸方向に対して垂直になるよう配置される。電気モータ26の上方へ延出する出力軸27の上端にはピニオンギヤ28が取り付けられる。電気モータ26の後側には、電気モータ26の回転速度を制御するための制御装置29が配置される。
ピニオンギヤ28を挟んで両側には、クランク軸34と回転電動軸51がそれぞれ垂直且つ回転可能に支承される。クランク軸34の下端には、ピニオンギヤ28と噛合する第1ギヤ35が同軸固定され、上端にはクランクウェイト37が固定される。クランクウェイト37にはクランクピン38によってコンロッド39が固定される。コンロッド39の軸方向前端には、ピストンピン42によってピストン22が固定され、これらの部材で構成される駆動伝達部によって、電気モータ26の回転運動がピストン22の往復運動に変換される。ピストン22はシリンダ21の内部において摺動可能に設けられる。シリンダ21内の前端側には打撃子13が設けられ、打撃子13もシリンダ21の内部において前後方向に摺動可能である。シリンダ21内のピストン22と打撃子13との間には、空気室23が画成される。ピストン22の往復運動によって空気室の内圧が変動するため、この内圧の変動によって打撃子13がシリンダ21内を前後方向に往復動して中間子8に間欠的に衝突するため、中間子8から図示しない先端工具に打撃力が伝達される。
一方、回転伝達軸51の下端には、ピニオンギヤ28と噛合する第2ギヤ52が同軸固定される。回転伝達軸51の上端には、第1ベベルギヤ53が同軸に固定される。シリンダ21の後端部には、第1ベベルギヤ53と噛合する第2ベベルギヤ54が設けられ、ベアリング作用を有するメタル42によってシリンダ21の後端が回転可能に保持され、シリンダ21が回転し、この回転力が図示しない先端工具に伝達される。リテーナスリーブ4は、シリンダ21と共にシリンダ部20を構成するものであって、シリンダ21の前方側に取り付けられ、その先端部には工具保持部15が設けられ、図示せぬ先端工具が着脱自在に取付けられる。打撃子13が前方に移動した際に生ずる打撃力は、中間子8に伝達され、中間子8がリテーナスリーブ4内で前後方向に摺動する。中間子8が前方に摺動すると、その前端がリテーナスリーブの絞り部9に衝突する。この衝突による衝撃力によって、図示しない先端工具が被削材を破砕し、被削材に穿孔穴を生じさせる。
リテーナスリーブ4の絞り部9より後方の外周側には段差が形成され、絞り部の外周から段差の前方にかけてベアリング作用をするメタル5が配置され、リテーナスリーブ4がハウジング2に回転可能なように保持される。メタル5の外周側はハウジング2のシリンダケース2aにより回転不能に保持される。従って、メタル5は、内周側において回転するリテーナスリーブ4を保持するというベアリングの機能を果たすものである。
次に、本実施形態による打撃工具1の動作について説明する。作業者は、ハンドル部30を手で把持した状態で、図示せぬ先端工具を図示せぬ被削材に押し当てる。次に、作業者はトリガ32を引き、電気モータ26を回転させる。電気モータ26の回転駆動力は、ピニオンギヤ28及び第1ギヤ35を介してクランク軸34に伝達される。クランク軸34の回転は、駆動伝達部33の往復運動変換部を構成するクランクウェイト37、クランクピン38、コンロッド39、ピストン22によって、シリンダ21内におけるピストン22の往復運動に変換される。ピストン22の往復運動により空気室23中の空気の圧力は上昇及び低下を繰り返し、打撃子13に打撃力を付与する。打撃子13が前進して中間子46の後端に衝突し、中間子46を介して打撃力が図示せぬ先端工具に伝達される。
また、電気モータ26の回転駆動力は、駆動伝達部33の回転力伝達部を構成するピニオンギヤ28、第2ギヤ52、回転伝達軸51にも伝達される。回転伝達軸51の回転は、第1ベベルギヤ53及び第2ベベルギヤ54を介してシリンダ21に伝達され、これによってシリンダ21は回転する。シリンダ21の回転により、先端工具に回転力が付与される。この回転力と上記の打撃力により、図示せぬ先端工具には回転力と打撃力とが伝達され、被削材は破砕される。
次に、図2〜4を用いてリテーナスリーブ4の取付構造について更に説明する。図2は、図1のリテーナスリーブ4とメタル5の取付部付近の部分拡大図である。図3はリテーナスリーブ4の断面形状を示す部分断面図であり、図4は図1のリテーナスリーブ4とメタル5の取付部付近の部分拡大図であり、中間子8がリテーナスリーブ4の絞り部9に衝突している状態を示す。
本実施形態で特徴的なことは、回転するリテーナスリーブ4を保持するために、図5で示したボールベアリング105ではなく、メタル5を用いたことにある。そのメタル5の形状を示すのが図3(1)の図である。図3(1)において、メタル5は単なる円筒形でなく、円筒形の後端部に外周側に広がるフランジ部5bが形成される。内周部5aの形状は円筒形であり、リテーナスリーブ4の中径部4aの外周形状に対応し、これらはベアリングとして作用するのに必要とされる隙間を隔てて接する。フランジ部5bの前方(先端工具側)には、円環面5cが形成され、この円環面5cがシリンダケース2aの内部に形成された段差10に当接することにより、メタル5が前方に移動することを阻止できる。また、メタル5の円環面5cは十分な面積を有するので段差10との当接面が十分確保されるので、メタル5を安定してシリンダケース2aに固定することができる。
フランジ部5bの後方(ピストン22側)には円環面5dが形成される。この円環面5dは、後述するリテーナスリーブ4の外側段差部4dと当接する。また、円環面5dの外周側によってダンパ6を保持する。
図3(2)は、リテーナスリーブ4の断面形状を示す部分断面図である。リテーナスリーブ4は前端側から、先端工具を保持する細径部、中径部4a、大径部4bの3つの径を有する形状である。細径部から中径部4aへの移行部分は絞り部9が形成される。中径部4aから大径部4bへの移行部分は段差状に形成され、段差の外側は外側段差部4dが、内側には内側段差部4eが形成される。さらに、大径部4bの外周面には半径方向外側に突出するフランジ4cが形成され、フランジ4cの前面側には円環状のフランジ前面4fが形成される。尚、フランジ4cの突出部は、周方向に連続する形状であるのが好ましいが、非連続の突起状であってもワッシャ7を安定して保持できれば良い。
図2に戻り、メタル5の円環面5dとリテーナスリーブ4のフランジ前面4fの間には、前方側から略円筒形のダンパ6とワッシャ7が同軸状に介在される。ダンパ6は、例えば周方向の厚さが8mmのニトリルゴム(NBR)であり、ワッシャ7は鉄等の金属製の円環状のリングである。この際、ダンパ6の外周面とシリンダケース2aの間には隙間をあける必要はなく接触させると良い。逆にダンパ6の内周面とリテーナスリーブ4の間は僅かながらの隙間、例えば径方向に0.5mm程度空けるように構成すると良い。圧縮力や引張力が加わらない通常時のこれらダンパ6とワッシャ7と前後長さ合計は、リテーナスリーブ4の外側段差部4dからフランジ前面4fへの距離よりも若干長くなるように設定する。このように設定すれば、圧縮力や引張力が加わらない通常時においては、図2に示すようにメタル5の後端部(円環面5d)とリテーナスリーブ4の外側段差部4dの間が僅かながら隙間が空く。この隙間は例えば0.5mm程度である。
このように配置された状況において、中間子8がリテーナスリーブ4の段差部9を打撃することにより、リテーナスリーブ4が前方に移動する強い力が作用する。するとリテーナスリーブ7のフランジ4cによってダンパ6の前後方向の長さが縮み、ダンパ4が所定量圧縮された後にリテーナスリーブ4がメタル5に突き当たる。この圧縮される作用によってリテーナスリーブ4がメタル5に衝突する力が減衰されるので、メタル5及びシリンダケース2aに作用する衝撃力を緩衝することができ、打撃工具1の寿命向上を図ることができる。
また、本実施形態ではリテーナスリーブ4を回転可能に保持するベアリング機能をメタル5にて実現したため、ボールベアリングを使う構成に比べてシリンダケース2aの径を小さくすることができ、打撃工具1の小型化を図ることができる。さらに、リテーナスリーブ4とメタル5が衝突する衝撃の緩衝を、リテーナスリーブ4の大径部の外周側に配置される円筒状のダンパ6によって実現したので、シリンダケース2aの径を太くすることなく緩衝機構を実現できる。
以上、本発明を実施形態に基づき説明したが、本発明は上述の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。例えば、ダンパ6の形状は円環状に限られずに、円周方向数カ所に配置される略長方体状の部材であっても良い。さらに、ダンパ6の材質はニトリルゴム(NBR)だけに限られずに、その他の弾性部材やバネ手段であっても良い。さらに、本実施形態では前側からダンパ6、ワッシャ7と配置したが、これらの配置を逆にしたり、ワッシャ7をもう1枚挿入して、前後に挿入される2枚のワッシャによってダンパ6を挟むように配置しても良い。
本発明の実施形態に係る打撃工具の全体を示す断面図である。 図1のリテーナスリーブ4とメタル5の取付部付近の部分拡大図であり、中間子8がリテーナスリーブ4の絞り部9から離れた位置にある状態を示す。 (1)は図1のメタル5の断面形状を示す図であり、(2)は、図1のリテーナスリーブ4の断面形状を示す部分断面図である。 図1のリテーナスリーブ4とメタル5の取付部付近の部分拡大図であり、中間子8がリテーナスリーブ4の絞り部9に衝突している状態を示す。 従来例における打撃工具の全体を示す断面図である。
符号の説明
1 打撃工具 2 ハウジング 2a (ハウジングの)シリンダケース
2b (ハウジングの)モータ収容部 2c (ハウジングの)ハンドル部
4 リテーナスリーブ 4a 中径部 4b 大径部
4c フランジ 4d 外側段差部 4e 内側段差部
5 メタル 5a 内周部 5b フランジ部
5c、5d 円環面 6 ダンパ 7 ワッシャ
8 中間子 9 (リテーナスリーブの)絞り部
10 (シリンダケースの)段差 12 Oリング
13 打撃子 14 係止部材 15 工具保持部
20 シリンダ部 21 シリンダ 22 ピストン 23 空気室
24 制御装置 25 モータ部 26 電気モータ 27 出力軸
28 ピニオンギヤ 29 制御装置 30 ハンドル部
31 電源ケーブル 32 トリガスイッチ 33 駆動伝達部
34 クランク軸 35 第1ギヤ 37 クランクウェイト
38 クランクピン 39 コンロッド 42 メタル
43 ピストンピン 51 回転伝達軸 52 第2ギヤ
53 第1ベベルギヤ 54 第2ベベルギヤ
104 リテーナスリーブ 105 ボールベアリング 106 トメワ

Claims (10)

  1. ハウジングと、
    該ハウジング内に配置されたモータと、
    前記ハウジング内に配置され該モータの回転を往復運動に変換する往復運動変換部と、
    該往復運動変換部の一部を覆うシリンダ部と、
    該シリンダ部を回転可能に前記ハウジングに保持するメタルを有する打撃工具であって、
    前記シリンダ部と前記メタルとの間にダンパを設けたことを特徴とする打撃工具。
  2. 前記シリンダ部は、先端工具を保持可能なリテーナスリーブを有しており、
    該リテーナスリーブは、前記ハウジングと前記メタルにより保持されることを特徴とする請求項1に記載の打撃工具。
  3. ハウジングと、
    該ハウジング内に配置されたモータと、
    前記ハウジング内に配置され前記モータの回転を往復運動に変換する往復運動変換部と、
    往復運動の方向と同軸状に配置され、前記往復運動変換部により往復動される中間子と、
    前方に先端工具を保持可能であり、後方に前記中間子を収容するリテーナスリーブと、
    該リテーナスリーブを回転可能に前記ハウジングに保持するメタルを有する打撃工具であって、
    前記メタルは、略円筒形の後端に外周側に広がる円環リブが形成された形状であり、
    前記メタルの内周側に挿入される前記リテーナスリーブは、段差部を有して後方側に大径部が形成され、
    前記リテーナスリーブの大径部の外周には外側に突出する円環リブが形成され、
    前記メタルの円環リブの後方と前記リテーナスリーブの円環リブの前方の間に、ダンパとワッシャを介在させたことを特徴とする打撃工具。
  4. 前記ダンパは、軸方向と鉛直な断面が円環状であり、前記リテーナスリーブと同軸に配置されることを特徴とする請求項3に記載の打撃工具。
  5. 前記リテーナスリーブは、前記往復運動変換部の作用によって移動される中間子によって前方に打撃された際に前記ダンパを収縮させ、その後に前記リテーナスリーブの段差部が前記メタルの円環リブに当接することを特徴とする請求項3又は4に記載の打撃工具。
  6. 前記メタルの後方に前記ダンパ、前記スリーブの順で配置したことを特徴とする請求項5に記載の打撃工具。
  7. 前記メタルの後方に前記スリーブ、前記ダンパの順で配置したことを特徴とする請求項5に記載の打撃工具。
  8. 前記メタルは、前記ハウジングに対して回転不能に固定されることを特徴とする請求項6又は7に記載の打撃工具。
  9. 前記ダンパの内径は、前記リテーナスリーブの大径部の外径より大きく、前記ダンパと前記リテーナスリーブは隙間を隔てて配置されることを特徴とする請求項8に記載の打撃工具。
  10. 前記リテーナスリーブに対して前方への力が作用していないときは、前記リテーナスリーブの段差部は前記メタルの円環リブと離合することを特徴とする請求項9に記載の打撃工具。
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