JP2010046270A - 商品展示ケースの盗難防止装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】商品を陳列展示するケースに関し、商品の盗難を防止するために施錠ロックできる施錠装置を設けた商品展示ケースと、その施錠ロックを解除する解錠装置を構成した盗難防止装置を提供する。
【解決手段】X軸方向に嵌合される第1ケース構成体(4)と第2ケース構成体(7)の施錠部に隙間(S)を有すると共に、Y軸方向に係止する磁石解錠式の施錠手段(11)を設けている。該施錠手段(11)は、ケース(1)の内部に向かうY2方向に付勢された係止手段(11a)と、該係止手段を係止させる被係止手段(11b)を構成しており、ケース(1)の外部から磁石を臨ませたとき係止手段(11a)を被係止手段(11b)から離反させ解錠する構成とされ、更に、前記隙間(S)から不正治具を挿入することにより前記係止手段(11a)をY2方向に押し込んだとき、該係止手段(11a)を被係止手段(11b)に係止した状態でY1方向に揺動不能となるようにロックする永久ロック手段(60)を設けている。
【選択図】図15

Description

本発明は、店舗において商品を陳列し展示するケースに関して、万引き等による商品の盗難を防止するために施錠ロックできる施錠装置を設けた商品展示ケースと、その施錠ロックを解除する解錠装置を構成した盗難防止装置に関する。
従来、種々の小売店等においては、展示商品の盗難を防止するため、各商品に防犯タグを貼着している。そこで、防犯タグを貼着したまま商品を店外に持ち出そうとすると、出入口ゲートに設置された検知装置が警報を発し、盗難を防止する。
しかしながら、通常、防犯タグは、粘着剤により商品に貼着されており剥離可能であるから、店外に持ち出す前に商品から剥離して廃棄されてしまうと、盗難防止の効果がない。
このため、例えば、ドラッグストアーで販売される化粧品等のような紙箱等の外装ケースに入れられた商品は、商品を抜き取った空の外装ケースだけを展示しており、これを購入する顧客は、空の外装ケースをレジカウンターに持参し、そこで店員により商品を外装ケースに挿入することが行われている。
しかしながら、顧客としては、空の外装ケースを吟味するだけで商品を購入することには抵抗があり、実際の商品を目視して吟味することを望むのが通例である。
ところで、盗難の問題は、レンタルビデオショップ等においても同様であり、このため、本出願人は、数々のディスク展示ケースを提案した。このようなディスク展示ケースは、施錠装置により開蓋不能にロックされ、顧客がレジカウンターに持参したとき、店員が解錠装置により施錠装置を解除し、開蓋可能状態で顧客に引き渡すものとされている。
しかしながら、ディスク展示ケースの場合、施錠装置は、鍵部材を展示ケースに挿入することにより施錠し、解錠装置により鍵部材を展示ケースから抜き取ることにより解錠する構成のものであるため、抜き取った鍵部材がレジカウンターに山積みとなり、その後の整理と管理を要するという問題がある。
特開2007−331843号公報
本発明により提供される商品展示ケースは、外装ケースに入れられた商品の場合は、商品を入れた外装ケースを展示ケースに収納し、又は外装ケースから取り出した商品を展示ケースに収納することにより店頭に展示する。或いは、外装ケースを有しない商品の場合は、当該商品を展示ケースに収納することにより店頭に展示する(以下、商品展示ケースに収納される商品を外装ケースの有無に関わらず単に「商品」という)。商品展示ケースは、全体又は一部を透明とされ、外部から商品を肉眼で透視可能とされている。
この際、商品展示ケースは、内部に防犯タグを付設している。従って、顧客を装う不正者が商品展示ケースを店外に持ち出そうとすると、出入口ゲートに設置された検知装置が警報を発し、盗難を防止する。
商品展示ケースは、開閉構造とされ、開蓋することにより商品の出し入れが可能であるが、閉蓋状態では解錠装置を使用しなければ開蓋不能となるように施錠機構により施錠ロックされている。従って、顧客は、商品展示ケースを手にとって商品を透視することにより吟味し、購入を希望する場合はレジカウンターに持参すれば、店員が解錠装置で施錠機構を解錠することにより商品展示ケースを開蓋し、商品を顧客に引き渡す。商品を取り出した後の空の商品展示ケースは、その後、当該店舗において再利用される。
ドラッグストアー等の量販店は、レジカウンターが混雑するのが一般的であり、迅速な解錠と、迅速な商品の引き渡しが必要となる。この点が本発明の第1の課題である。
また、量販店等においては、商品展示ケースから商品を抜きとろうとして施錠機構のロック解除を試みる悪質な不正者が後を絶たない。このような不正者は、経験豊富かつ巧妙なため、僅かな隙間からドライバーのような治具を挿入することにより施錠機構を解錠するおそれがある。従って、そのような不正行為を受けた場合、施錠機構を地獄ロック状態となるように構成し、最早、正規の解錠装置を使用しても解錠できないように永久ロックするのが良い。この点が本発明の第2の課題である。
更に、不正解錠を防止するためには、施錠ロックを複雑に掛けることが好ましい。この点が本発明の第3の課題である。
本発明は、上述したレンタルビデオショップ等で利用されているディスク展示ケースのような鍵部材を設けないことを特徴とする。即ち、鍵部材を設けたディスク展示ケースを本発明のような商品展示ケースに応用すると、解錠装置により施錠ロックの解除を行う動作と、鍵部材を抜き取る動作と、展示ケースを開く動作と、展示ケースから商品を取り出す動作という少なくとも4動作による作業が必要となり、レジカウンターの混雑を解消できない。また、抜き取った鍵部材がレジカウンターに山積みとなる。これに対して、本発明は、解錠装置による施錠ロックの解錠とほぼ同時に商品展示ケースの開蓋が可能であり、しかも、開蓋とほぼ同時に商品を手にとることが可能となる。また、レジカウンターに山積みとされる鍵部材のような部品は存在しない。
また、本発明は、不正者が僅かな隙間からドライバーのような治具を挿入することにより施錠機構を解錠しようとすると、施錠機構が永久ロック状態となり、最早、商品展示ケースを破壊しなければ商品を取出すことができないように構成している。そこで、開蓋不能とされた商品展示ケースを不正者が店外に持ち出そうとすると、防犯タグにより盗難を検知する。
更に、本発明は、施錠機構が突片解錠式の施錠手段と磁石解錠式の施錠手段によるダブルロック機構を構成している。突片解錠式の施錠手段は、解錠装置の突片によってのみ解錠可能であり、磁石解錠式の施錠手段は、解錠装置の磁石によってのみ解錠可能である。この際、突片解錠式の施錠手段と磁石解錠式の施錠手段が同時に解錠されなければ商品展示ケースを開蓋できないので、セキュリティ効果が極めて高くなる。そして、このようなダブルロック機構でありながら、解錠装置を使用することにより、ワンタッチによる解錠を可能とする。
そこで、本発明が手段として構成したところは、施錠機構(2)を備えた商品展示ケース(1)と、解錠装置(3)とから成る構成において、前記商品展示ケース(1)は、第1ケース構成体(4)と第2ケース構成体(7)をX軸方向に向けて嵌脱自在に嵌合することにより商品収納室(6)を形成すると共に、該商品収納室の内側に防犯タグ(17)の取付部(18)を設けており、前記施錠機構(2)は、前記X軸方向に交差するY軸方向に臨んで隙間(S)を有する施錠部(9)に位置して、第1ケース構成体(4)と第2ケース構成体(7)を嵌合したとき前記Y軸方向に沿って商品展示ケース(1)の外部に向かうY1方向と内部に向かうY2方向に関して係止する磁石解錠式の施錠手段(11)を設け、該磁石解錠式の施錠手段(11)は、第1ケース構成体(4)と第2ケース構成体(7)の相互に、前記Y軸方向に揺動自在かつY2方向に付勢された係止手段(11a)と、該係止手段をY2方向に対向して係止させる被係止手段(11b)を構成し、前記係止手段(11a)は、前記施錠部(9)の外部から磁石を作用させたとき、該磁石に磁着することにより該係止手段(11a)を被係止手段(11b)から離反させる磁性片(34a)を設けており、前記解錠装置(3)は、前記施錠部(9)に対向する解錠部(40)を備え、該解錠部(40)は、前記施錠手段(11)の磁性片(34a)をY1方向に引き寄せる磁石(42)を設けており、前記第1ケース構成体(4)と第2ケース構成体(7)を嵌合した状態で、前記隙間(S)から不正治具を挿入することにより前記係止手段(11a)をY2方向に押し込んだとき、該係止手段(11a)を被係止手段(11b)に係止した状態でY1方向に揺動不能となるようにロックする永久ロック手段(60)を設けて成る点にある。
前記係止手段(11a)は、Y軸方向に揺動自在な揺動片(34)により構成されると共に、該揺動片(34)からY2方向に突出する爪部(35)を設け、前記被係止手段(11b)は、前記爪部(35)を受入れ係止する係止窓孔(36)により構成されている。
そこで、不正治具により前記揺動片(34)をY2方向に押し込んだとき、該揺動片(34)をY1方向に揺動不能となるように、該揺動片(34)と係止窓孔(36)の相互を係止せしめる突起(59)を設ければ、該突起(59)により永久ロック手段(60a)を構成することができる。
また、不正治具により前記揺動片(34)をY2方向に押し込んだとき、該揺動片(34)をY1方向に揺動不能となるように破損(63)させる脆弱ヒンジ部(57)を設ければ、該脆弱ヒンジ部(57)により永久ロック手段(60b)を構成することができる。
不正者による不正があったとき、永久ロック手段(60)を好適に作動させるためには、揺動片(34)の下側に臨む遮壁(54)を設け、該揺動片(34)のY1方向に向かう外側壁面の下端部を前記遮壁(54)の外側面に臨ませると共に、該下端部から上部に向けてY1方向に傾斜するガイド面(58)を形成することが好ましく、このようなガイド面(58)により誘発手段(62)を構成することができる。
施錠機構(2)は、前記磁石解錠式の施錠手段(11)に加えて突片解錠式の施錠手段(10)を設けたダブルロック機構を構成することが望ましく、前記突片解錠式の施錠手段(10)は、第1ケース構成体(4)と第2ケース構成体(7)の相互に、前記Y軸方向に揺動自在かつY1方向に付勢された係止手段(10a)と、該係止手段をY1方向に対向して係止させる被係止手段(10b)を構成し、前記係止手段(10a)は、前記施錠部(9)の外部からY2方向の押圧力を受取ることにより該係止手段(10a)を被係止手段(10b)から離反させる作動部(12)を備えている。そこで、この場合、前記解錠装置(3)は、施錠部(9)をY軸方向に進退可能として商品展示ケース(1)をスライド自在に載置させるテーブル部(39)と、前記施錠部(9)に対向する解錠部(40)とを備え、該解錠部(40)は、前記突片解錠式の施錠手段(10)の作動部(12)にY2方向の押圧力を与える突片(41)を設けている。
本発明によれば、商品Mを商品展示ケース1に収納した状態で店頭に展示することにより、顧客は、商品展示ケース1を手にとることにより、該ケース1を透視して商品Mを目視するように構成することができ、これにより商品Mの陳列展示効果が高い商品展示ケース1を提供できることになる。
商品展示ケース1は、専用の解錠装置3を使用しなければ開蓋できないように施錠機構2により開蓋不能にロックされ、内部に防犯タグ17を付設しているので、顧客が商品展示ケースを店外に持ち出そうとすると、出入口ゲートに設置された検知装置が警報を発し、盗難を防止する。
請求項1に記載の本発明によれば、施錠機構2を構成する磁石解錠式の施錠手段11は、第1ケース構成体4と第2ケース構成体7の相互に、前記Y軸方向に揺動自在かつY2方向に付勢された係止手段11aと、該係止手段11aをY2方向に対向して係止させる被係止手段11bを構成し、前記係止手段11aは、施錠部9の外部から磁石を作用させたとき、該磁石に磁着することにより該係止手段11aを被係止手段11bから離反させる磁性片34aを設けている。これに対して、解錠装置3は、施錠部9に対向する解錠部40を備え、該解錠部40は、前記施錠手段11の磁性片34aをY1方向に引き寄せる磁石42を設けている。従って、施錠手段11は、第1ケース構成体4と第2ケース構成体7をX軸方向に嵌合するだけで、ワンタッチにより簡単容易に施錠ロックを行い、しかも、解錠に際しては、商品展示ケース1の施錠部9を解錠装置3の解錠部40に臨ませるだけで、ワンタッチにより簡単容易に施錠ロックを解除することができるので、操作性が極めて高い。従って、顧客が商品Mを購入するため商品展示ケース1をレジカウンターに持参したときは、店員が専用の解錠装置3を使用することにより、極めて迅速に商品展示ケース1の開蓋を行うことができ、しかも、従来のような商品展示ケースから抜きとられる鍵部材のような部品を必要としないので、開蓋後の商品展示ケースの保管にも手間がかからない。
特に本発明によれば、磁石解錠式の施錠手段11は、第1ケース構成体4と第2ケース構成体7を嵌合した状態で、隙間Sから不正治具Jを挿入することにより係止手段11aをY2方向に押し込んだとき、該係止手段11aを被係止手段11bに係止した状態でY1方向に揺動不能となるようにロックする永久ロック手段60を設けている。従って、不正者が隙間Sから不正治具Jを挿入することにより不正な解錠を試みると、永久ロック手段60が機能し、第1ケース構成体4と第2ケース構成体7を相互に永久的に離反不可能となるように地獄状態でロックする。そこで、不正者が商品展示ケース1を店外に持ち出そうとすると、防犯タグ17により盗難が検知される。従って、盗難防止のセキュリティ効果は、極めて高いものとなる。尚、永久ロック手段60が機能すると、解錠装置3によっても商品展示ケース1を開蓋することはできないので、店舗においては、商品展示ケース1を破壊し、取り出した商品Mを新たな商品展示ケース1に収納し、再度展示すれば良い。
磁石解錠式の施錠手段11の係止手段11aは、Y軸方向に揺動自在な揺動片34により構成されると共に、該揺動片34からY2方向に突出する爪部35を設けており、被係止手段11bは、前記爪部35を受入れ係止する係止窓孔36により構成されている。
そこで、請求項2に記載の本発明のように、不正治具Jにより前記揺動片34をY2方向に押し込んだとき、該揺動片34をY1方向に揺動不能となるように、該揺動片34と係止窓孔36の相互を係止せしめる突起59を設け、該突起59により永久ロック手段60aを構成することができる。この場合、不正者が隙間Sから不正治具Jを挿入することにより揺動片34がY2方向に押し込まれると、突起59が引っ掛かることにより永久ロック手段60aが働き、磁石解錠式の施錠手段11による施錠ロックを解除することは永久的に不可能となる。
また、請求項3に記載の本発明のように、不正治具Jにより前記揺動片34をY2方向に押し込んだとき、該揺動片34をY1方向に揺動不能となるように破損63させる脆弱ヒンジ部57を設け、該脆弱ヒンジ部57により永久ロック手段60bを構成することができる。この場合、不正者が隙間Sから不正治具Jを挿入することにより揺動片34がY2方向に押し込まれると、脆弱ヒンジ部57が破損63されることにより永久ロック手段60bが働き、磁石解錠式の施錠手段11による施錠ロックを解除することは永久的に不可能となる。
この際、請求項4に記載の本発明によれば、揺動片34の下側に臨んで遮壁54が設けられ、揺動片34のY1方向に向かう外側壁面の下端部を前記遮壁54の外側面に臨ませると共に、該下端部から上部に向けてY1方向に傾斜するガイド面58を形成し、該ガイド面58により誘発手段62を構成している。従って、不正者が隙間Sから不正治具Jを差し込み、不正治具Jの先端を遮壁54に当接させながら内部を探るとき、偶然に、不正治具Jの先端が揺動片34に引っかかってY1方向に揺動させる可能性は極めて低く、むしろ、不正治具Jの先端がガイド面58により揺動片34の下端近傍部に案内され、治具Jの先端を動かすと揺動片34をY2方向に揺動させることにより永久ロック手段60を作動させる確率が高くなる。
そして、請求項5に記載の本発明によれば、磁石解錠式の施錠手段11に加えて突片解錠式の施錠手段10を設けており、施錠機構2がダブルロックによる施錠ロックを行う構成であるから、セキュリティ効果が更に向上する。即ち、突片解錠式の施錠手段10は、作動部12にY2方向の押圧力を作用させなければ解錠できず、磁石解錠式の施錠手段11は、磁石によりY1方向の引き寄せ力を作用させなければ解錠できない構成とされており、しかも、両方の施錠手段10、11が同時に解錠されなければ商品展示ケース1を開蓋することはできないので、盗難経験が豊富な不正者によっても不正に開蓋することは至難となる。そして、このようなセキュリティ効果の高いダブルロックを行う施錠機構2でありながら、第1ケース構成体4と第2ケース構成体7をX軸方向に嵌合するだけで、ワンタッチにより簡単容易に、しかも、両方の施錠手段10、11を同時に施錠ロックすることができる。その反面、解錠に際しては、解錠装置3のテーブル部39に商品展示ケース1を載置した状態でY1方向にスライド移動するだけで、ワンタッチにより簡単容易にダブルロックを同時に解除することができるので、操作性が極めて高い。
以下図面に基づいて本発明の好ましい実施形態を詳述する。
(全体的構成)
図1に示すように、本発明の盗難防止装置は、施錠機構2を備えた商品展示ケース1と、解錠装置3とから構成されている。
図2に示すように、商品展示ケース1は、商品Mを載置する底部材4aを構成する第1ケース構成体4と、前記商品Mを透視可能に囲繞すると共に下向きの開口部5を有する収納室6を形成するケース本体7aを構成する第2ケース構成体7をX軸方向に向けて嵌脱自在に嵌合するように構成されている。即ち、第2ケース構成体7をX1方向に移動すると第1ケース構成体4の上方が開放され、第2ケース構成体7をX2方向に移動すると第1ケース構成体4に嵌合され、第1ケース構成体4の上方に収納室6を区成する。収納室6に収納された商品Mを外部から透視可能とするため、第1ケース構成体4と第2ケース構成体7の全体を合成樹脂により透明に形成しても良く、或いは、第1ケース構成体4又は第2ケース構成体7を部分的に透明に形成しても良い。尚、第1ケース構成体4及び第2ケース構成体7は、それぞれポリカーボネート等の硬質樹脂により成形するのが好ましい。図示実施形態の場合、ほぼ平板状に形成された底部材4aの一端縁と、ほぼ直方体形状に形成されたケース本体7の一端縁を、ヒンジ手段8により枢結し、ほぼ水平に配置した底部材4aに対してケース本体7が前記X軸方向から嵌脱自在に嵌合されるように、底部材4aとケース本体7を矢印Rで示すように回動自在に構成している。しかしながら、図示の構成に限られるものではなく、ヒンジ手段8を着脱自在としても良く、更には、ヒンジ式ではなく、底部材4aとケース本体7を相互に分離可能な入れ子式等により嵌脱自在に嵌合するように構成しても良い。
商品展示ケース1は、前記X軸方向に交差するY軸方向に臨む正面部に施錠部9(図2は開放された第1ケース構成体4の施錠部9aと第2ケース構成体7の施錠部9bを示す)を構成し、該施錠部9には、第1ケース構成体4と第2ケース構成体7を嵌合したとき(図1に示す嵌合状態)、前記Y軸方向に沿って商品展示ケース1の外部に向かうY1方向と内部に向かうY2方向に関して係止する施錠機構2が設けられ、該施錠機構2は、突片解錠式の施錠手段10と磁石解錠式の施錠手段11によるダブル施錠手段を構成している。
突片解錠式の施錠手段10は、第1ケース構成体4と第2ケース構成体7の相互に、前記Y軸方向に揺動自在かつY1方向に付勢された係止手段10aと、該係止手段10aをY1方向から係止させる被係止手段10bを構成し、前記係止手段10aは、施錠部9の外部からY2方向の押圧力を受取可能とする作動部12を備えている。
磁石解錠式の施錠手段11は、第1ケース構成体4と第2ケース構成体7の相互に、前記Y軸方向に揺動自在かつY2方向に付勢された係止手段11aと、該係止手段11aをY2方向から係止させる被係止手段11bを構成しており、前記係止手段11aは、施錠部9の外部から磁石を作用させたとき、該磁石に磁着可能な磁性片34aを設けている。
前記施錠部9は、ケース本体7に設けられた内側壁板13及び外側壁板14と、両壁板13、14の間に形成された嵌入空間15と、前記嵌入空間15に対してX軸方向から嵌脱自在に嵌入されるように底部材4aに設けられた起立壁板16により構成され、外側壁板14と底部材4aの相互に、前記突片解錠式の施錠手段10の係止手段10aと被係止手段10bを設け、内側壁板13と起立壁板16の相互に、前記磁石解錠式の施錠手段11の係止手段11aと被係止手段11bを設けている。
図3ないし図5に示すように、外側壁板14は、ケース本体7に着脱自在に取付けられるように構成されており、該外側壁板14の内側に防犯タグ17の取付部18を設けている。尚、防犯タグ17は、粘着剤等により取付部18に剥離可能に貼着される。
図示実施形態の場合、ケース本体7の正面側の端部には、該ケース本体7aの両側壁7b、7bと天壁7cのそれぞれの内側に沿って延びるリブ19a、19a、19bが形成され、該リブから前記嵌入空間15を形成するように離間した内側の位置に内側壁板13が固設されている。これに対して、外側壁板14は、前記リブ19a、19a、19bを摺動自在に嵌合するように3辺に沿って延びる溝20を形成し、該溝20を挟んで外側に前記リブ19a、19a、19bの上に重ね合わせられる板壁21を形成すると共に、内側に前記内側壁板13に沿って摺動自在に嵌合される枠壁22を形成している。
この際、板壁21は、外側表面から前記枠壁22の近傍まで凹入する凹部23を形成しており、これに対して、ケース本体7aの背面壁7dの外側表面に凸部24が形成されている。従って、ケース本体7aに外側壁板14を取付けられた商品展示ケース1は、底部材4aとケース本体7aを嵌合した状態で、複数の商品展示ケース1、1を積層したとき、上層に位置する商品展示ケース1の凸部24が下層に位置する商品展示ケース1の凹部23に嵌合するように構成されている。図例の場合、4個の凸部24が凹部23の4隅に嵌合するように構成されている。
外側壁板14は、枠壁22の端部に係止爪25を設けており、内側壁板13には前記係止爪25を係脱自在に係止させる係止孔26が形成されている。前記リブ19a、19a、19bに対して、外側壁板14の板壁21を外側に配置すると共に枠壁22を内側に配置した状態で摺動させると、前記溝20にリブ19a、19a、19bが嵌入され、完全に嵌入された位置で係止爪25が係止孔26に係止し、外側壁板14を抜取り不能に固定する。外側壁板14を抜取る必要があるときは、内側壁板13の内側(収納室6の内部)から針部材等の治具の先端を係止孔26に挿入することにより係止爪25を係止孔26から脱出させれば、外側壁板14を抜取ることができる。従って、商品展示ケース1を使用する店舗において防犯タグ17の張替えが可能である。
外側壁板14を取付けた状態で、内側壁板13と外側壁板14の間に形成される嵌入空間15は、収納室6の開口部5と並んでX軸方向に開口しており、従って、ケース本体7a(第2ケース構成体7)と底部材4a(第1ケース構成体4)を相互に嵌合させると、同時に、前記起立壁板16が嵌入空間15に嵌入され、突片解錠式の施錠手段10と磁石解錠式の施錠手段11による施錠ロックを同時に行うように構成されている。
(突片解錠式の施錠手段)
突片解錠式の施錠手段10は、係止手段10aを外側壁板14に設けている。図5に示すように、嵌入空間15の開口に臨む板壁21の縁部には切欠状の開口部27が形成されている。係止手段10aは、該開口部27に配置された作動部12から内側に延びる脚部28、28を介して両側方に係止部29、29を延設し、該係止部29、29を揺動アーム30、30により揺動自在に形成している。係止部29と板壁21の間には挿入空間29aが形成されており、前記揺動アーム30、30は該挿入空間29aを狭める方向(上記のY1方向)に係止部29、29を弾発付勢する。換言すれば、図5(C)に示すように、外側壁板14の外部から作動部12を開口部27の内部に向かう方向(上記のY2方向)に押圧力Pを与えると、揺動アーム30、30が揺動することにより前記挿入空間29aを広げるが、押圧力Pを解除すると、揺動アーム30、30の弾発復元力により再び挿入空間29aが狭められる。
これに対して、突片解錠式の施錠手段10の被係止手段10bは、図6に示すように、底部材4aの端部4bから起立壁板16に隣接して突出する一対のフック片31、31により構成されている。底部材4aとケース本体7aを相互に嵌合する際、フック片31、31は、前記挿入空間29a、31に挿入されつつ該挿入空間29aを押し広げるガイドテーパ面を有すると共に、完全に挿入された状態で揺動アーム30が復元することにより挿入空間29aが狭められたとき係止部29に係止するフック部32を備えている。
従って、突片解錠式の施錠手段10は、底部材4aとケース本体7aを相互に嵌合するワンタッチの動作でフック部32が係止部29に係止し、底部材4aとケース本体7aを離反不能に施錠ロックする。そして、作動部12に押圧力Pを与えると、前記施錠ロックが解除され、底部材4aとケース本体7aを離反可能とする。
図示実施形態において、突片解錠式の施錠手段10は、係止手段10aを外側壁板14に設け、被係止手段10bを底部材4aに設けているが、相互に反対側に設けた構成としても良い。また、一対の係止部29、29に一対のフック片31、31が係止する構成を図示したが、その個数は問わない。
図5及び図6に示すように、底部材4aの端部4bは、フック片31、31の間に位置して肉盛り状の厚肉部50を形成し、底部材4aとケース本体7aを相互に嵌合したとき、該厚肉部50が操作片12に近接することにより、該厚肉部50と操作片12の間にほとんど隙間を形成しないように構成している。そして、厚肉部50の両側に位置して、端部4bに複数のリブ51を形成し、底部材4aとケース本体7aを相互に嵌合したとき、該リブ51を嵌合させる溝52を外側壁板14の端縁に形成している。
外側壁板14は、上述のような構成のものとして合成樹脂により一体成形されているため、成形金型の関係上、図5(B)に示すように、開口部27は、操作片12に臨んで隙間Sを形成する。
(磁石解錠式の施錠手段)
磁石解錠式の施錠手段11は、平行に配置された3個の係止手段11aを起立壁板16に設けている。図6及び図7に示すように、係止手段11aは、起立壁板16の起立端側から下向きにほぼコ字形の切欠溝33を形成することにより、該切欠溝33で囲まれた揺動片34を形成し、該揺動片34の自由端側で内側(収納室6の方向)に向けて突出する爪部35を形成しており、更に、該爪部35の反対側(収納室6に向かう方向と反対方向)に鉄片等の磁性片34aを設けている。揺動片34は、切欠溝33から爪部35を突出する方向(上記のY2方向)に弾発付勢されており、反対側(ケースの外部)から磁石を臨ませると、爪部35を切欠溝33に没入する方向(上記のY1方向)に揺動する。
これに対して、磁石解錠式の施錠手段11の被係止手段11bは、図3及び図4に示すように、内側壁板13に形成された3個の係止窓孔36により構成されている。底部材4aとケース本体7aを相互に嵌合する際、起立壁板16が嵌入空間15に挿入され、爪部35は、内側壁板13の端縁に当接することにより揺動片34を弾力に抗して揺動させるガイドテーパ面を備えると共に、完全に挿入された状態で揺動片34が復元することにより係止窓孔36に係止する爪形状を有している。
従って、磁石解錠式の施錠手段11は、底部材4aとケース本体7aを相互に嵌合するワンタッチの動作で爪部35が係止窓孔36に係止し、底部材4aとケース本体7aを離反不能に施錠ロックする。そして、外部から磁石を臨ませると、前記施錠ロックが解除され、底部材4aとケース本体7aを離反可能とする。
尚、図示実施形態において、磁石解錠式の施錠手段11は、係止手段11aを起立壁板16に設け、被係止手段11bを内側壁板13に設けているが、相互に反対側に設けた構成としても良い。また、3個の係止窓孔36に3個の爪部35が係止する構成を図示したが、その個数は問わない。
図6に示すように、中央に位置する揺動片34を囲む切欠溝34は、該揺動片34の下端の両側と下側を開放する窓孔53を連設し、該窓孔53に臨んで前記厚肉部50から起立する遮壁54が設けられている。
(永久ロック手段)
3個の揺動片34のうち、少なくとも中央に位置する揺動片34は、図9に示すように、該揺動片34の上部におけるY2方向に向かう内側壁面を起立壁16の内側壁面よりも凹入させることにより、該揺動片34の上部の肉厚tを起立壁16の肉厚Tよりも小さくした薄肉部55を形成すると共に、該薄肉部55に貫通孔56を開設することにより、上端部に脆弱ヒンジ部57を構成している。これに対して揺動片34のY1方向に向かう外側壁面は、下端部を遮壁54の外側面に臨ませると共に、該下端部から上部に向けて角度θで示すようにY1方向に傾斜するガイド面58を形成し、揺動片34の下端面に突起59を設けている。
揺動片34は、図9に示すように、爪部35を起立壁16からY2方向に突出させ、突起59を遮壁54の上方に位置させた状態で停止しており、この状態から外力によりY1方向に揺動可能であるが、揺動位置から外力を解放すると、脆弱ヒンジ部57の弾力によりY2方向に付勢され、前記停止位置まで復帰する。しかしながら、外力により停止位置からY2方向に無理に押し込むと、突起59が起立壁16を超えてY2方向に移動し、或いは、脆弱ヒンジ部57が破損することにより、後述するような永久ロック手段を構成する。
(その他)
図2及び図3に示すように、底部材4aは、両側縁に沿って嵌合壁4b、4bを立設しており、該嵌合壁4b、4bをケース本体7aの両側壁7b、7bの内側に嵌入するように構成されている。このような嵌合構成に加えて、ケース本体7aの両側壁7b、7bは、収納室6の開口部5に隣接して開口する溝37a、37aを該両側壁7b、7bの肉厚内で切欠状に形成しており、これに対して、底部材4aは、前記溝37a、37aに係脱自在に嵌入する舌片37b、37bを設けている。従って、底部材4aとケース本体7aを相互に嵌合した状態で、不正者が開口部5の隙間から異物を挿入することにより両側壁7b、7bを広げようとしても、舌片37bが溝37aに嵌入しているので側壁7bが広がるように変形することはない。
更に、図例の実施形態において、底部材4aは、嵌合壁4b、4bの内側から突出する突起片38を設けている。これにより、商品説明を記載したリーフレットやカード等の薄い情報体を底部材4aの上に載せると共に、該情報体の縁を突起片38の下面に嵌入することにより固定可能となる。尚、この場合、商品Mは情報体の上に載置されることになる。
解錠装置3は、図1(C)に示すように、商品展示ケース1をスライド自在に載置させるテーブル部39と、該テーブル部39の一端から起立する解錠部40を備えており、該解錠部40には、テーブル部39に向けて突出する突片41が設けられると共に、永久磁石42が埋設されている。
(施錠ロック状態の作用)
本発明の作用に関して、図10は第1ケース構成体4に第2ケース構成体7を嵌合した状態における商品展示ケース1の施錠部9を示しており、図10のB−B断面とC−C断面をそれぞれ図11(A)及び図11(B)に示している。
図11(A)に示すように、突片解錠式の施錠手段10は、外側壁板14に設けた係止手段10aの係止部29をY1方向に付勢することにより、該係止部29を底部材4aに設けた被係止手段10bのフック部32に係止し、これによりケース本体7aが底部材4aからX1方向に離反しないように施錠ロックしている。操作片12の上側には開口部27による隙間Sが形成されているが、被係止手段10bの操作片12の下側には厚肉部50が近接して臨んでおり、これにより、操作片12と底部材4aの間に、ドライバーのような治具の先端を挿入可能とするような隙間が発生することを防止している。
また、磁石解錠式の施錠手段11は、起立壁16に設けた該係止手段11aの爪部35をY2方向に付勢することにより、該爪部35を内側壁板13に設けられた被係止手段11bの係止窓孔36に係止し、これによりケース本体7aが底部材4aからX1方向に離反しないように施錠ロックしている。
図11(B)に示すように、磁石解錠式の施錠手段11を構成する3個の係止手段11a及び被係止手段11bのうち、両側に位置する係止手段11a及び被係止手段11bに臨む個所には、底部材4aのリブ51と外側壁板14の溝52が相互に嵌合している。従って、この個所に位置して操作片12と底部材4aの間にドライバーのような治具の先端を挿入することは不可能な構成としている。
(施錠ロックと解錠の作用)
図12及び図13は、図8のA−A線に相当する断面図を示しており、図12(A)は第1ケース構成体4に対して第2ケース構成体7をX2方向に移動させながら嵌合させたときの施錠ロックの動作を示し、図12(B)は第1ケース構成体4に対して第2ケース構成体7を嵌合することにより施錠ロックされた状態を示している。また、図13は解錠装置3の使用により施錠ロックを解錠した状態を示している。
図12(A)に示すように、底部材4aに対してケース本体7aをX2方向に移動して被冠させると(図示実施形態の場合、ヒンジ手段8を支点としてケース本体7aを底部材4aに向けて回動すると)、起立壁板16が嵌入空間15に挿入され、突片解錠式の施錠手段10と磁石解錠式の施錠手段11がワンタッチで同時に施錠ロックされる。
突片解錠式の施錠手段10は、図12(A)に示すように、被係止手段10bのフック部32が係止手段10aの挿入空間29aに挿入されると、該フック部32のガイドテーパ面32aに沿って係止部29をY2方向に移動させ、これにより、フック部32が挿入空間29aに挿入されることを許す。フック部32が挿入空間29aに完全に挿入されると、図12(B)に示すように、係止部29が元の位置に戻り、フック部32の係止縁32bに係止される。この状態で、突片解錠式の施錠手段10により、ケース本体4aは、底部材4aからX1方向に離反しないように施錠ロックされる。
磁石解錠式の施錠手段11は、図12(A)に示すように、起立壁板16が嵌入空間15に挿入されると、爪部35のガイドテーパ面35aが内側壁板13の端縁に当接されることにより、該爪部35を内側壁板13から後退させるように揺動片34をY1方向に揺動させ、これにより起立壁板16が嵌入空間15に挿入されることを許す。起立壁板16が嵌入空間15に完全に挿入されると、図12(B)に示すように、揺動片34が復元することにより爪部35を元の位置に戻し、該爪部35の係止縁35bを係止窓孔36に挿入係止する。この状態で、磁石解錠式の施錠手段11により、ケース本体4aは、底部材4aからX1方向に離反しないように施錠ロックされる。
図13は、解錠装置3により施錠ロック状態を解除する際の作用を示している。解錠装置3のテーブル部39に底部材4aを載置した状態で、Y1方向にスライド移動すると、外側壁板14が解錠部40に対面させられる。この対面配置の位置決めを容易とするため、図1に示すように、商品展示ケース1(図例では外側壁板14の表面)と解錠装置3(図例では解錠部40の上面)には、それぞれ位置合わせ用のマーク43、44が表示されている。尚、スライド移動を容易にすると共に、スライド移動により底部材4aの下面に傷がつかないようにする目的で、底部材4aの下面(例えば下面の4隅)に小突起45が突設されている。
上述の配置状態となるように位置決めした後、図13に示すように、商品展示ケース1をテーブル部39の上でY1方向にスライド移動すると、突片41が作動部12に臨み、磁石42が磁性片34aに臨む。
外側壁板14が解錠部40に接近するように商品展示ケース1をY1方向にスライド移動すると、突片41により作動部12がY2方向に押し込まれ、係止部29をフック部32から離脱させるので、突片解錠式の施錠手段10の施錠ロックが解除される。また、磁石42に磁性片34aが引き寄せられることにより、揺動片34を揺動させ爪部35を係止窓孔36から離脱させるので、磁石解錠式の施錠手段11の施錠ロックが解錠される。従って、この位置に商品展示ケース1を停止させた状態で、ケース本体7aをX1方向に引き上げれば、商品Mを載置した底部材4aの上方空間が開放される。 このように、底部材4aをテーブル部39に載せ、商品展示ケース1をY1方向にスライド移動させるだけで商品展示ケース1を開蓋することができ、しかも、開蓋により商品Mが開放されるので、直ちに底部材4aの上の商品Mを手にとることができる。
(永久ロックの作用)
図14は、不正者により不正解錠を試みられたときの作用を示している。図14(A)に示すように、突片解錠式の施錠手段10は、係止手段10aの操作片12を外側壁板14の開口部27に位置しているので、不正者がドライバーのような不正治具Jを差し込むことにより操作片12を押し込むと、該係止手段10aがY2方向に移動され、被係止手段10bから離脱することにより、突片解錠式の施錠手段10の施錠ロック状態が解除されてしまう。しかしながら、この状態においても、磁石解錠式の施錠手段11は施錠ロック状態を維持しているので、第2ケース構成体7をX1方向に移動させることはできない。
そこで、解錠に失敗した不正者は、次いで、隙間Sから不正治具Jを差し込み、磁石解錠式の施錠手段11の施錠ロック状態を解除しようとする。図14(B)に示すように、不正治具Jを深く差し込むと、係止手段11aの揺動片34がY2方向に押し込まれ、突起59が被係止手段11bの係止窓孔36を乗り越えることにより、該係止窓孔36の縁36aに係止する。この状態で、爪部35は、突起59の近傍の係止縁35cを係止窓孔36に係止しており、第2ケース構成体7をX1方向に移動させることはできない。そして、この状態から、不正治具Jを隙間Sから引き抜いても、突起59が縁36aに係止しているので、揺動片34はY1方向に揺動不能とされ、これにより、爪部35を係止窓孔36に離脱不能に係止ロックする永久ロック手段60aを構成する。従って、永久ロック手段60aが機能した状態では、図15に示すように、施錠部9に磁石61を臨ませても、最早、係止手段11aと被係止手段11bの施錠ロックを解錠することは不可能となる。
上述のように、係止手段11aが被係止手段11bに係止した施錠ロック状態において、揺動片34の下側には遮壁54が配置されており、揺動片34のY1方向に向かう外側壁面は、下端部を遮壁54の外側面に臨ませ、該下端部から上部に向けて角度θでY1方向に傾斜するガイド面58が形成されており、該ガイド面58を起立壁16の肉厚Tの内部(窓孔53の内部)に位置させている。従って、不正者が隙間Sから不正治具Jを差し込み、不正治具Jの先端を遮壁54に当接した状態から内部を探りながら該不正治具Jの先端を移動させたとき、偶然に、揺動片34を引っかけてY1方向に揺動させる可能性は極めて低い。むしろ、起立壁16の肉厚Tの内部に位置したガイド面58により、不正治具Jの先端は、揺動片34の下端近傍部に案内されるので、不正治具Jの先端を動かすことにより、揺動片34がY2方向に揺動させられ、前述のような永久ロック手段60aのロックを招来する。従って、このように、ガイド面58は、永久ロックの誘発手段62を構成する。
また、前述のように不正治具Jを深く差し込むことにより揺動片34をY2方向に押し込んだとき、図14(B)に示すように、脆弱ヒンジ部57が折損されることにより破損部63を形成する。この状態で、爪部35は、突起59の近傍の係止縁35cを係止窓孔36に係止しており、第2ケース構成体7をX1方向に移動させることはできない。そして、この状態から、不正治具Jを隙間Sから引き抜いても、破損部63により揺動片34はY1方向に復元不能とされ、これにより、爪部35を係止窓孔36に離脱不能に係止ロックする永久ロック手段60bを構成する。このように永久ロック手段60bが形成された状態では、図15に示すように、施錠部9に磁石61を臨ませても、最早、係止手段11aと被係止手段11bの施錠ロックを解錠することは不可能とされている。
図示実施形態は、爪部35の突起59により構成される永久ロック手段60aと、脆弱ヒンジ部57の破損部63により構成される永久ロック手段60bを示しているが、本発明の永久ロック手段60は、前記永久ロック手段60a、60bの何れか一方のみにより構成しても良い。また、永久ロック手段60aを構成する突起59は、図例の場合、係止窓孔36に進入し易く且つ後退し難いように断面を楔形に形成しているが、これに限らず、種々の形状に形成することができ、更に、突起59は、爪部35に設ける他に、係止窓孔36の下縁に設けることもできる。要するに、永久ロック手段60は、係止手段11aをY2方向に押し込んだとき、該係止手段11aを被係止手段11bに係止した状態でY1方向に揺動不能となるように永久ロックする機能を有するものであれば良い。
上記のように、不正者の不正行為の結果、永久ロック手段60が機能すると、第1ケース構成体4と第2ケース構成体7は相互に離反不可能な状態とされる。そこで、不正者が商品展示ケース1を店外に持ち出そうとすると、防犯タグ17により盗難が検知される。尚、永久ロック手段60が機能すると、解錠装置3によっても商品展示ケース1を開蓋することはできないので、店舗においては、商品展示ケース1を破壊し、取り出した商品Mを新たな商品展示ケース1に収納し、再度展示することになる。
図16は、商品展示ケース1を小型ケースとした別の実施形態を示しており、突片解錠式の施錠手段10は上記実施形態と同様であるが、磁石解錠式の施錠手段11は、1個の揺動片34から成る係止手段11aと、1個の係止窓孔36から成る被係止手段11bを設けている。その他の構成は上記実施形態と同様である。
本発明の盗難防止装置は、図示実施形態のような直方体形状の商品展示ケース1に限らず、DVD又はCD等のディスク収納ケースや、その他のケース等、商品を収納した状態で展示される種々の商品展示ケースに広く利用可能である。
本発明の実施形態を示しており、(A)は施錠ロックされた状態の商品展示ケースを正面側から示す斜視図、(B)は前記商品展示ケースを背面側から示す斜視図、(C)は解錠装置を示す斜視図である。 商品展示ケースを開蓋した状態で示す斜視図である。 商品展示ケースを開蓋すると共に外側壁板を分離した状態で示す斜視図である。 ケース本体に対する外側壁板の着脱自在な取付構造を示す斜視図である。 外側壁板を示しており、(A)は外側壁板の外側を示す斜視図、(B)は外側壁板の内側を示す斜視図、(C)は突片解錠式の施錠手段に関して外側壁板に設けられた係止手段の作用を内側から示す斜視図である。 第1ケース構成体を正面側から示す斜視図である。 第1ケース構成体を背面側から示す斜視図である。 第1ケース構成体と第2ケース構成体を離反した状態で示す正面図である。 第1ケース構成体と第2ケース構成体を離反した状態で示す縦断面図である。 第1ケース構成体と第2ケース構成体を嵌合した状態で示す正面図である。 第1ケース構成体と第2ケース構成体を嵌合した状態で示す縦断面図であり、(A)は図10のB−B線断面図、(B)は図10のC−C線断面図である。 図8のA−A線に沿う断面を示しており、(A)は第1ケース構成体に第2ケース構成体を被冠することにより閉蓋するときの突片解錠式の施錠手段と磁石解錠式の施錠手段の作用を示す断面図、(B)は第1ケース構成体に第2ケース構成体を被冠し閉蓋した状態における突片解錠式の施錠手段と磁石解錠式の施錠手段のダブルロックによる施錠ロック状態を示す断面図である。 解錠装置により突片解錠式の施錠手段と磁石解錠式の施錠手段のダブルロックを解除するときの作用を示す断面図である。 永久ロック手段の作用を示しており、(A)は不正者により突片解錠式の施錠手段が解錠された状態を示す断面図、(B)は不正者が治具を差し込むことにより永久ロック手段が作用した状態を示す断面図である。 永久ロック手段が作用することにより地獄ロック状態とされた施錠部を示す断面図である。 別の実施形態に係る商品展示ケースを示す斜視図である。
符号の説明
1 商品展示ケース
2 施錠機構
3 解錠装置
4 第1ケース構成体
4a 底部材
5 開口部
6 収納室
7 第2ケース構成体
7a ケース本体
9 施錠部
10 突片解錠式の施錠手段
10a 係止手段
10b 被係止手段
11 磁石解錠式の施錠手段
11a 係止手段
11b 被係止手段
12 作動部
13 内側壁板
14 外側壁板
15 嵌入空間
16 起立壁板
17 防犯タグ
18 取付部
19 リブ
20 溝
21 板壁
22 枠壁
23 凹部
24 凸部
25 係止爪
26 係止孔
27 切欠状開口部
29 係止部
29a 挿入空間
30 揺動アーム
31 フック片
32 フック部
34 揺動片
35 爪部
36 係止窓孔
37a 溝
37b 舌片
39 テーブル部
40 解錠部
41 突片
42 磁石
50 厚肉部
51 リブ
52 溝
53 窓孔
54 遮壁
55 薄肉部
56 貫通孔
57 脆弱ヒンジ部
58 ガイド面
59 突起
60 永久ロック手段
62 誘発手段
63 破損部

Claims (5)

  1. 施錠機構(2)を備えた商品展示ケース(1)と、解錠装置(3)とから成る構成において、
    前記商品展示ケース(1)は、第1ケース構成体(4)と第2ケース構成体(7)をX軸方向に向けて嵌脱自在に嵌合することにより商品収納室(6)を形成すると共に、該商品収納室の内側に防犯タグ(17)の取付部(18)を設けており、
    前記施錠機構(2)は、前記X軸方向に交差するY軸方向に臨んで隙間(S)を有する施錠部(9)に位置して、第1ケース構成体(4)と第2ケース構成体(7)を嵌合したとき前記Y軸方向に沿って商品展示ケース(1)の外部に向かうY1方向と内部に向かうY2方向に関して係止する磁石解錠式の施錠手段(11)を設け、該磁石解錠式の施錠手段(11)は、第1ケース構成体(4)と第2ケース構成体(7)の相互に、前記Y軸方向に揺動自在かつY2方向に付勢された係止手段(11a)と、該係止手段をY2方向に対向して係止させる被係止手段(11b)を構成し、前記係止手段(11a)は、前記施錠部(9)の外部から磁石を作用させたとき、該磁石に磁着することにより該係止手段(11a)を被係止手段(11b)から離反させる磁性片(34a)を設けており、
    前記解錠装置(3)は、前記施錠部(9)に対向する解錠部(40)を備え、該解錠部(40)は、前記施錠手段(11)の磁性片(34a)をY1方向に引き寄せる磁石(42)を設けており、
    前記第1ケース構成体(4)と第2ケース構成体(7)を嵌合した状態で、前記隙間(S)から不正治具を挿入することにより前記係止手段(11a)をY2方向に押し込んだとき、該係止手段(11a)を被係止手段(11b)に係止した状態でY1方向に揺動不能となるようにロックする永久ロック手段(60)を設けて成ることを特徴とする商品展示ケースの盗難防止装置。
  2. 前記係止手段(11a)は、Y軸方向に揺動自在な揺動片(34)により構成されると共に、該揺動片(34)からY2方向に突出する爪部(35)を設け、
    前記被係止手段(11b)は、前記爪部(35)を受入れ係止する係止窓孔(36)により構成されており、
    不正治具により前記揺動片(34)をY2方向に押し込んだとき、該揺動片(34)をY1方向に揺動不能となるように、該揺動片(34)と係止窓孔(36)の相互を係止せしめる突起(59)により永久ロック手段(60a)を構成して成ることを特徴とする請求項1に記載の商品展示ケースの盗難防止装置。
  3. 前記係止手段(11a)は、Y軸方向に揺動自在な揺動片(34)により構成されると共に、該揺動片(34)からY2方向に突出する爪部(35)を設け、
    前記被係止手段(11b)は、前記爪部(35)を受入れ係止する係止窓孔(36)により構成されており、
    不正治具により前記揺動片(34)をY2方向に押し込んだとき、該揺動片(34)をY1方向に揺動不能となるように破損(63)させる脆弱ヒンジ部(57)により永久ロック手段(60b)を構成して成ることを特徴とする請求項1に記載の商品展示ケースの盗難防止装置。
  4. 揺動片(34)の下側に臨む遮壁(54)を設け、該揺動片(34)のY1方向に向かう外側壁面の下端部を前記遮壁(54)の外側面に臨ませると共に、該下端部から上部に向けてY1方向に傾斜するガイド面(58)を形成して成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の商品展示ケースの盗難防止装置。
  5. 前記磁石解錠式の施錠手段(11)に加えて突片解錠式の施錠手段(10)を設けており、
    前記突片解錠式の施錠手段(10)は、第1ケース構成体(4)と第2ケース構成体(7)の相互に、前記Y軸方向に揺動自在かつY1方向に付勢された係止手段(10a)と、該係止手段をY1方向に対向して係止させる被係止手段(10b)を構成し、前記係止手段(10a)は、前記施錠部(9)の外部からY2方向の押圧力を受取ることにより該係止手段(10a)を被係止手段(10b)から離反させる作動部(12)を備えており、
    前記解錠装置(3)は、施錠部(9)をY軸方向に進退可能として商品展示ケース(1)をスライド自在に載置させるテーブル部(39)と、前記施錠部(9)に対向する解錠部(40)とを備え、該解錠部(40)は、前記突片解錠式の施錠手段(10)の作動部(12)にY2方向の押圧力を与える突片(41)を設けて成ることを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の商品展示ケースの盗難防止装置。
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JPH08199876A (ja) * 1995-01-20 1996-08-06 Citizen Watch Co Ltd 被収納物体の収納安全装置
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