JP2010046265A - 塗布具 - Google Patents

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Abstract

【課題】構成が簡易であって、製造が容易であり、製造コストを低減できる塗布具を提供することを課題とする。
【解決手段】塗布材を塗布するための塗布部10を先端に具備して成る塗布具100において、塗布具100の先端を構成する塗布部10を、その内部に設けた袋状空間10aに対して、加熱用ヒータ20を進入配置することによって構成するようにする。このような塗布具により、その構成を簡易として製造を容易とし、これによって製造コストを低減する。
【選択図】図5

Description

本発明は、塗布材を塗布するための塗布部を先端に備えた塗布具に関する。
従来、化粧料を塗布するための塗布具として、塗布具の先端の塗布部を加熱するタイプが知られている。以下の特許文献1、2にはマスカラ塗布具が開示され、以下の特許文献3にはパフが開示されている。
具体的には、特許文献1の塗布具の塗布部は、湾曲する板状基台の一方側の面にニクロム線が露出するように埋設され、このニクロム線が露出する基台の一方側の面に毛材が密に植毛されると共に、反対側の面にコーム状の突出片が多数立設された構成を有するもので、ニクロム線に通電しない状態で突出片によりマスカラ剤を睫毛に塗布し、次いで、ニクロム線に通電し毛材を温めた状態で当該毛材により睫毛を押えることによりマスカラ剤の癖付け及び乾燥を行い、これにより所望のカール効果を得るというものである。
また、特許文献2の塗布具の塗布部は、加熱部基台の上面にニクロム線が配設されると共に当該ニクロム線が加熱部固定部により加熱部基台に固定され、このニクロム線を上方から離間して覆う載置片が加熱部基台に取り付けられた構成を有するもので、載置片上にシート状マスカラ剤を載置した状態でニクロム線に通電することによりシート状マスカラ剤を溶融又は軟化させ、この状態で載置片及びこれの両端側に設けられている尖鋭部により睫毛に塗布するというものである。
また、特許文献3の塗布具の塗布部は、電気発熱体をパフに埋設した構成を有するもので、電気発熱体をオンにした状態で当該パフを塗布に用いることにより、冷えた肌を温めながら塗布でき化粧のりが良くなるというものである。
特開2008−119453号公報 特開2006−169229号公報 実開昭63−083108号公報
しかしながら、上記何れの特許文献に記載の塗布部にあっても、その構成上から製造に時間を要し、製造コストが高くなるという問題がある。
本発明は、このような課題を解決するために成されたものであり、構成が簡易で製造が容易であり、製造コストを低減できる塗布具を提供することを目的とする。
本発明による塗布具は、塗布材を塗布するための塗布部を先端に具備した塗布具において、塗布部は、内部に袋状空間を有する本体を備え、この袋状空間に加熱用ヒータが進入配置されていることを特徴としている。
このような塗布具によれば、塗布具先端を構成する塗布部は、その内部に設けられた袋状空間に加熱用ヒータを進入配置することで構成されるため、その構成が簡易で製造が容易であり、製造コストを低減できる。
ここで、塗布部は、ヘラ状に構成されているのが好適である。
また、本体は、袋状空間を画成すると共に外側の表裏面に対応する内側の面であって加熱用ヒータに接触する片側の面又は両側の面に、凹凸を有していると、凹凸を有する面にあっては凸部のみが加熱用ヒータに接触するため、この凹凸面に対応する(凹凸面側の)外側の面への熱の伝わり方を、全面が加熱用ヒータに接触する場合に対して変えることができる。また、片側の面が凹凸を有する場合には、加熱用ヒータと外側の表裏面との各々の間隔が略等しい場合であっても、凹凸面側の外側の面を、これとは反対側の外側の面に比して低温とすることができる。
また、本体は、その塗布面に凹凸を有していると、凹部は凸部に比して加熱用ヒータに近く高温であり、凸部は低温であるため、例えば、高温の凹部で化粧料(固形状又はペースト状又は半固体状又は軟固形状又は軟質状等の化粧料)を溶融又は軟化させて溜めた状態とし、低温で適温の凸部を例えば肌等に当てて押し潰しながら、溜められている溶融又は軟化化粧料を塗布することができる。
また、塗布部は、外側の表面又は裏面と加熱用ヒータとの間隔が、局所的に他の部分に比して狭い部分を有していると、この間隔が狭い方の外側の面の局所的な部分は、他の部分に比して高温であるため、例えば、高温の局所的な部分で上記化粧料を溶融又は軟化させ、低温で適温の他の部分で溶融又は軟化化粧料を塗布することができる。
また、塗布部に対して、流動性を有する塗布材が使用者の操作により押し出し可能とされ、本体には、押し出されてくる塗布材をその先端側へ流すための流路が内部に設けられると共に、この流路に連通し塗布材を外部に出現させるための開口が設けられていると、塗布部から塗布材を出現させての塗布が可能となると共に、加熱用ヒータにより流路の塗布材が加熱されることから高粘度の塗布材であっても流動性が高められ当該塗布材を支障無く流路に流し開口から出現させての塗布が可能となる。
また、本体は、これを先端に備え使用者により把持される把持部に対して着脱可能とされ、他の本体と交換可能とされていると、例えば、前述した内側の面に凹凸を有する本体や、塗布面に凹凸を有する本体等の他の本体を使用することができ、本体を選択して使用することができる。
本発明によれば、構成が簡易で製造が容易であり、製造コストを低減できる塗布具を提供することが可能となる。
以下、本発明による塗布具の好適な実施形態について図1〜図19を参照しながら説明する。なお、各図において、同一の要素には同一の記号を付し、重複する説明は省略する。
図1〜図6は、本発明の第一実施形態を、図7〜図11は、本発明の第二〜第六実施形態を、図12及び図13は、本発明の第七実施形態を、図14は、本発明の第八実施形態を、図15は、本発明の第九実施形態を、図16〜図19は、本発明の第十実施形態を、各々示すものである。
先ず、第一実施形態を説明する。図1は、本発明の第一実施形態に係る塗布具をキャップと共に示す斜視図、図2は、塗布具の側面図、図3は、塗布具の下面図、図4は、塗布具の斜視図、図5は、塗布部の側面図、図6は、塗布具の分解斜視図であり、本実施形態の塗布具は、温熱機能を備えた塗布具であり、具体的には、この温熱機能により塗布材を溶融又は軟化させると共に、この溶融又は軟化塗布材を塗布することができるものである。特に、本実施形態にあっては、塗布材が、固形状又はペースト状、さらには、半固体状又は軟固形状又は軟質状等の化粧料とされ、従って、本実施形態の塗布具は、このような化粧料を溶融又は軟化させて肌等に直接塗布することができるものである。
図1〜図5に示すように、本実施形態の塗布具100は、使用者により把持される把持部1と、この把持部1より先端の塗布部10と、を備える。
把持部1は有底筒状に構成され、電池及び制御基板を有する電源部(不図示)を内蔵すると共に、電池による通電/通電解除を行うためのスイッチ2(図1及び図2参照)を外部に露出して備えている。
塗布部10は、前述した化粧料(固形状又はペースト状又は半固体状又は軟固形状又は軟質状等の化粧料)を塗布するためのものであることは勿論のこと、当該化粧料を溶融又は軟化させるためのものであり、ここでは、特にその外形形状が扁平なヘラ状とされている。このヘラ状を成す塗布部10は、当該ヘラ状の外形を形成する本体10xを具備し、この本体10xの内部に、図5及び図6に示すように、袋状空間10aを備え、この袋状空間10aに、本体10xを温めるための加熱用ヒータ20が進入配置された状態で塗布部10が構成されている。この本体10xは、加熱用ヒータ20の熱を効率良く本体10xの外面に伝導すべく、合成ゴム、天然ゴム等のゴム類や、熱可塑性エラストマー等の樹脂より成る。
この袋状空間10aは、図6に示すように、外形がヘラ状に構成された本体10xの表裏面に対応するように扁平な形状とされ、この扁平な袋状空間10aに対して、面状(シート状)発熱体で構成された加熱用ヒータ20が進入配置されている。なお、ここでは、特に好ましいとして、加熱用ヒータ20として面状発熱体が用いられている。
この加熱用ヒータ20は、上記電源部に接続され、スイッチ2のオン・オフに従い電池による通電/通電解除が可能とされている。また、図1に示すように、把持部1に対しては、塗布部10を覆い保護するためのキャップ30が着脱可能に装着される。
そして、外部に露出したスイッチ2が使用者により前後方向にスライドされてオンにされると、電池による加熱用ヒータ20への通電が成され、スイッチ2が使用者により逆方向にスライドされてオフにされると、加熱用ヒータ20への通電が解除される構成とされている。
このような構成を有する塗布具100は、図6に示すように、把持部1から加熱用ヒータ20が前方に突出する構成とされ、塗布部10を構成する本体10xを、その袋状空間10aに加熱用ヒータ20が進入するように当該加熱用ヒータ20に被せていき、この本体10xを把持部1に装着することで、簡易に得られる。
そして、このようにして得られた塗布具100にあっては、例えば以下のように使用することができる。すなわち、使用者は、先ず、スイッチ2をオンし、これにより加熱用ヒータ20を作動させて塗布部10を昇温させ、次いで、塗布部10の外面(表裏面の少なくとも一方の面)を、前述した化粧料(固形状又はペースト状又は半固体状又は軟固形状又は軟質状等の化粧料)に接触させ、これにより当該化粧料を溶融又は軟化させる。このとき、化粧料に接触する塗布部10の外面は、化粧料を溶融又は軟化させるのに最適な温度に昇温されている。
そして、使用者は、この溶融又は軟化化粧料に塗布部10の塗布面となる表面又は裏面を浸して当該塗布面に溶融又は軟化化粧料を付け、肌等に塗布することができる。また、昇温した塗布部10の塗布面となる表面又は裏面に前述した化粧料を乗せ、これにより当該化粧料を溶融又は軟化させ、この状態で、溶融又は軟化化粧料を肌等に塗布しても良い。
斯くの如く、塗布部10が昇温され前述した化粧料が溶融又は軟化した状態で使用に供されるため、常温では塗布し難い固形状や高粘度の化粧料が、加温により粘度が下げられて塗布性が高められた状態で塗布される。
そして、特に本実施形態の塗布具100によれば、塗布部10が、その内部に設けられた袋状空間10aに加熱用ヒータ20を進入配置することで構成されるため、その構成が簡易で製造が容易であり、製造コストを低減できる。
また、昇温した塗布部10の塗布面に肌が直接触れるため、肌や毛を温める効果があり、塗布感の向上や、血行の促進による肌の活性化や、毛穴の拡張や熱による表皮汚れの除去性の向上等が図られる。
さらに、塗布部10の本体10xがゴムや樹脂より成るため、本体10xの塗布面に付着した化粧料や汚れ等を容易に除去できる。
なお、加熱用ヒータ20は、制御基板により管理することで最適な温度としても良く、また、予め加熱用ヒータ20の電気抵抗値を適正な値に設定することで最適な温度としても良い。また、電源部は電池により構成する以外に、外部電源に接続可能として当該外部電源から電力が供給される構成としても良い。さらにまた、本実施形態にあっては、特に肌に化粧料を塗布する場合に好適な例を述べているが、肌以外の部分に化粧料を塗布する場合にも適用できる。
図7は、本発明の第二実施形態に係る塗布具の塗布部の横断面図である。
この第二実施形態の塗布具101が第一実施形態の塗布具100と違う点は、本体10xに代えて、外側の表裏面(図示上下面)に対応する内側の面であって加熱用ヒータ20に接触する片側の面(本実施形態では図示上面)に凹凸11bを有すると共に、この凹凸11bにより、加熱用ヒータ20が進入配置される袋状空間が図示上側の空間部分に凹凸を有する袋状空間11aとされた本体11xを用いた点である。そして、この本体11xと、これに進入配置された加熱用ヒータ20とにより、塗布部11が構成されている。
このような第二実施形態の塗布具101によれば、袋状空間11aを画成する片側の図示上側の面(凹凸を有する面)においては凸部のみが加熱用ヒータ20に接触するため、この凹凸面に対応する(凹凸面側の)外側の面(本実施形態では図示上側の外面)への熱の伝わり方を、全面が加熱用ヒータ20に接触する第一実施形態の場合に対して変えることができる。
また、本実施形態のように、袋状空間11aを画成する片側の面が凹凸11bを有する場合には、加熱用ヒータ20と外側の表裏面(図示上下面)との各々の間隔が略等しい場合であっても、凹凸面側の外側の面(本実施形態では図示上側の外面)を、これとは反対側の外側(本実施形態では図示下側の外面)の面に比して低温とすることができる。従って、このような構成の場合には、肌に触れる塗布面を熱過ぎずに適温とすべく、凹凸面側の外側の面を塗布面とするのが好ましい。
なお、本実施形態では、袋状空間を画成する片側の面のみに凹凸を設けているが、両側の面に凹凸を設けるようにしても良い。
図8は、本発明の第三実施形態に係る塗布具の塗布部を示す斜視図、図9は、本発明の第四実施形態に係る塗布具の塗布部を示す斜視図、図10は、本発明の第五実施形態に係る塗布具の塗布部を示す斜視図である。
この第三〜第五実施形態の塗布具102,103,104が第一実施形態の塗布具100と違う点は、本体10xに代えて、その塗布面(図示上面)に凹凸を有する本体12x,13x,14xを各々用いた点である。そして、各本体12x,13x,14xと、各々に進入配置された加熱用ヒータ20とにより、塗布部12,13,14が各々構成されている。
具体的には、図8に示す第三実施形態の塗布具102の塗布部12にあっては、上から見て長円状を成す塗布面の周縁であって先端側を含み把持部1側を除く略U字状を成す周縁が、図示上方に突出する凸部12cとされると共に、前後方向に延び対向する周縁部分同士の間に凸部12dが設けられ、これらの凸部12c,12d間が反対方向(図示下方)に向かって凹む凹部12e,12eとされている。
また、図9に示す第四実施形態の塗布具103の塗布部13にあっては、上から見て長円状を成す塗布面の周縁が、凸部13cとされると共に、この凸部13cで囲まれた領域が、反対方向(図示下方)に向かって平坦に凹む凹部13eとされている。
また、図10に示す第五実施形態の塗布具104の塗布部14にあっては、上から見て長円状を成す塗布面の周縁が、凸部14cとされると共に、この凸部14cで囲まれた領域が、反対方向(図示下方)に向かって周縁から徐々に凹み長円の中心長軸の辺りが最も深く凹む凹部14eとされている。
このような第三〜第五実施形態の塗布具102〜104によれば、凹部12e,13e,14eは凸部12c,12d,13c,14cに比して、内蔵されている加熱用ヒータ20に近く高温であり、凸部12c,12d,13c,14cは低温であるため、例えば、高温の凹部12e,13e,14eで前述した化粧料(固形状又はペースト状又は半固体状又は軟固形状又は軟質状等の化粧料)を溶融又は軟化させて溜めた状態とし、低温で適温の凸部12c,12d,13c,14cを肌に当てて押し潰しながら、溜められている溶融又は軟化化粧料を塗布することができる。
図11は、本発明の第六実施形態に係る塗布具の塗布部を示す側面図である。
この第六実施形態の塗布具105が第一実施形態の塗布具100と違う点は、本体10xに代えて、外側の何れか一方の面(表面又は裏面)と加熱用ヒータ20との間隔が、局所的に他の部分に比して狭い部分を有する本体15xを用いた点である。特に、この実施形態では、先端の部分において図示上面と加熱用ヒータ20との間隔が、局所的に他の部分に比して狭くされている。そして、このような本体15xと、これに進入配置された加熱用ヒータ20とにより、塗布部15が構成されている。
このような第六実施形態の塗布具105によれば、先端の図示上面が他の部分に比して高温であるため、この高温部で前述した化粧料(固形状又はペースト状又は半固体状又は軟固形状又は軟質状等の化粧料)を溶融又は軟化させ、低温で適温の他の部分で溶融又は軟化化粧料を塗布することができる。
なお、ここでは、特に好適であるとして、先端の部分において、何れか一方の外面と加熱用ヒータ20との間隔を狭くしているが、先端以外の部分に対しても適用可能である。
図12は、本発明の第七実施形態に係る塗布具の塗布部を示す側面図、図13は、図12に示す塗布具の塗布部の下面図である。
この第七実施形態の塗布具106が第一実施形態の塗布具100と違う点は、把持部1内の収容領域に、流動性を有する化粧料(塗布材;不図示)が収容されると共に、使用者の操作により、当該把持部1内の収容領域の化粧料が先端側に押し出される構成が採用されている点と、本体10xに代えて、押し出されてくる化粧料をその先端側へ流すべく上記収容領域に連通され前後方向に延びる流路16fが内部に設けられると共に、この流路16fの先端側に連通し化粧料を外部に出現させるための開口16gが設けられた本体16xを用いた点である。そして、この本体16xと、これに進入配置された加熱用ヒータ20とにより、塗布部16が構成されている。なお、ここで用いられる流動性を有する化粧料とは、液状化粧料や、半固体状又は軟固形状又は軟質状又はペースト状等の流動性を有する化粧料のことである。
このような第七実施形態の塗布具106によれば、把持部1側から押し出されてくる流動性を有する化粧料を塗布部16から出現させての塗布が可能になると共に、加熱用ヒータ20により流路16fの化粧料が加熱されることから、高粘度の化粧料であってもその流動性が高められ当該化粧料を支障無く流路16fに流し開口16gから出現させて塗布することができる。
なお、流動性を有する化粧料を先端側へ押し出す押出機構としては、例えば、螺子による押出機構やノック式の押出機構等の機械的機構が種々挙げられるが、このような機械的押出機構を用いない例えばチューブやソフトボトル等の単純なスクイーズ式の容器に対しても適用でき、要は、流動性を有する化粧料が使用者の操作(チューブやソフトボトルを押し潰す操作を含む)により押し出し可能とされていれば良い。
図14は、本発明の第八実施形態に係る塗布具の塗布部を示す下面図である。
この第八実施形態の塗布具107が第七実施形態の塗布具106と違う点は、本体16xに代えて、先の流路16fに比して幅広とされた流路17fを備える本体17xを用いた点である。そして、この本体17xと、これに進入配置された加熱用ヒータ20とにより、塗布部17が構成されている。
このような第八実施形態の塗布具107にあっても、先の第七実施形態の塗布具106とほぼ同様な作用・効果を奏するというのはいうまでもない。
図15は、本発明の第九実施形態に係る塗布具の一部破断分解斜視図である。この第九実施形態の塗布具108にあっては、袋状空間10aを有するヘラ状の本体10xのその袋状空間10aに加熱用ヒータ20が進入配置された第一実施形態と同様な塗布部10が用いられ、この加熱用ヒータ20の後端に正負のコネクタ(端子)25,25を各々接続し、これらのコネクタ25,25の後端部が後側に突出するように塗布部ホルダ26によって塗布部10の後端部側を覆って成る組立体27を、電源部を内蔵すると共にスイッチを有する把持部21のその先端に装着して成るもので、この装着により、コネクタ25,25と把持部21の電源部とが電気的に接続されたものである。
このように構成された第九実施形態の塗布具108にあっても、第一実施形態と同様な作用・効果、すなわち、塗布具108の先端を構成する塗布部10が、その内部に設けられた袋状空間10aに加熱用ヒータ20を進入配置することで構成されるため、その構成が簡易で製造が容易であり、製造コストを低減できるという作用・効果を奏するというのはいうまでもない。
なお、第二〜第八実施形態の塗布部11〜17の各々に対して、本実施形態のコネクタ25,25、塗布部ホルダ26及び把持部21を採用することも勿論可能である。
また、第一〜第八実施形態の塗布部10〜17の各々に対してコネクタ25,25、塗布部ホルダ26を採用した各々の組立体、及び、上記第九実施形態の組立体27が、把持部21に対して着脱可能とされ、他の組立体(第一〜第九実施形態の組立体)と交換可能とすることもできる。そして、装着によりコネクタ25,25と把持部21の電源部とが電気的に接続され、加えて、第七及び第八実施形態で説明したように、塗布部側に流路があり、把持部側に化粧料収容領域がある場合には、装着によりこれらが連通され、従って、例えば、前述した内側の面に凹凸11bを有する本体11xや、塗布面に凹凸を有する本体12x、13x、14x等の他の本体を使用することができ、本体を選択して使用することができる。
同様にして、第一〜第八実施形態の何れの実施形態においても、本体10x〜17xが、把持部1に対して着脱可能とされ、他の本体と交換可能とされていると、装着によりその袋状空間に加熱用ヒータが進入配置され、加えて、第七及び第八実施形態で説明したように、塗布部側に流路があり、把持部側に化粧料収容領域がある場合には、装着によりこれらが連通され、例えば、第一〜第八実施形態のもの同士で例えば前述した内側の面に凹凸11bを有する本体11xや、塗布面に凹凸を有する本体12x、13x、14x等の他の本体を使用することができ、本体を選択して使用することができる。
また、上記第一〜第九実施形態にあっては、加熱用ヒータ20を面状発熱体としているが、線状発熱体であるニクロム線等を用いることも可能である。
図16は、本発明の第十実施形態に係る塗布具の分解斜視図である。
この第十実施形態の塗布具109が第九実施形態の塗布具108と違う点は、本体10x、この本体10xの袋状空間10aに進入配置された加熱用ヒータ20、コネクタ25,25及び塗布部ホルダ26を有する組立体27に代えて、加熱用ヒータ40を本体19xにインサート成形することで構成した塗布部19を用いた点である。
この塗布部19は、ヘラ状の外形を形成する本体19xを具備し、この本体19xの内部に、加熱用ヒータ40が進入配置されて成る。そして、把持部21に塗布部19が装着されることで、加熱用ヒータ40と把持部21の電源部とが電気的に接続される。なお、ここでは、加熱用ヒータ40を線状発熱体であるニクロム線で構成しているが、面状発熱体としても良い。
次に、このような構成を有する塗布具109の塗布部19の製造方法について図面を参照しながら説明する。図17は、図16中の塗布部を得るインサート成形の様子を説明するための図であり、成形型内に加熱用ヒータを進入配置した状態図、図18は、図17に続く図であり、インサート成形中の状態図、図19は、図18に続く図であり、成形型を離型し塗布部を取り出した状態図である。
先ず、図17に示すように、本体19xの外形形状に対応する内形形状を備える成形型である上型50a,50bを用意し、次いで、この成形型50a,50b内に加熱用ヒータ40を進入配置する。
次いで、図18に示すように、成形型50a,50b内において本体19xの構成材料であるゴム類や樹脂を溶融状態として、当該材料により加熱用ヒータ40を包むインサート成形を行う。なお、このようなインサート成形は、コンプレッション成形、トランスファー成形、インジェクション成形の何れの成形法を用いても良い。
そして、材料が固化したら、図19に示すように、成形型50a,50bを離型し、これにより前述した塗布部19を得ることができる。
このような塗布具109の製造方法によれば、構成が簡易で製造が容易であり、製造コストを低減できる塗布具109の製造方法を提供できる。
なお、上記成形型50a,50bの内形形状を変えたり、これら成形型50a,50b内に中型等を用いることで、上記各実施形態で述べたような形状を呈すると共に加熱用ヒータが一体成形された塗布具を得ることができるというのはいうまでもない。
以上、本発明をその実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、上記実施形態においては、特に好適であるとして、塗布材を化粧料とした塗布具100〜109に対する適用を述べているが、化粧料以外の塗布材を塗布するための塗布具に対しても適用可能であり、例えば、絵画用パステルを溶融して塗布するためのペンチングナイフや、主に歯科で用いられるワックスを軟化させる目的で使用されるスパチュラ等に対しても適用可能である。
本発明の第一実施形態に係る塗布具をキャップと共に示す斜視図である。 図1に示す塗布具の側面図である。 図1に示す塗布具の下面図である。 図1に示す塗布具を下方から見た斜視図である。 図1に示す塗布具の塗布部の側面図である。 図4に示す塗布具の分解斜視図である。 本発明の第二実施形態に係る塗布具の塗布部の横断面図である。 本発明の第三実施形態に係る塗布具の塗布部を示す斜視図である。 本発明の第四実施形態に係る塗布具の塗布部を示す斜視図である。 本発明の第五実施形態に係る塗布具の塗布部を示す斜視図である。 本発明の第六実施形態に係る塗布具の塗布部を示す側面図である。 本発明の第七実施形態に係る塗布具の塗布部を示す側面図である。 図12に示す塗布具の塗布部の下面図である。 本発明の第八実施形態に係る塗布具の塗布部を示す下面図である。 本発明の第九実施形態に係る塗布具の一部破断分解斜視図である。 本発明の第十実施形態に係る塗布具の分解斜視図である。 図16中の塗布部を得るインサート成形の様子を説明するための図であり、成形型内に加熱用ヒータを進入配置した状態図である。 図17に続く図であり、インサート成形中の状態図である。 図18に続く図であり、成形型を離型し塗布部を取り出した状態図である。
符号の説明
1,21…把持部、10,11,12,13,14,15,16,17,19…塗布部、10a,11a…袋状空間、10x,11x,12x,13x,14x,15x,16x,17x,19x…本体、11b…内側の面の凹凸、12c,12d,13c,14c…塗布面の凹凸の凸部、12e,13e,14e…塗布面の凹凸の凹部、16f…流路、16g…開口、20,40…加熱用ヒータ、100,101,102,103,104,105,106,107,108,109…塗布具。

Claims (7)

  1. 塗布材を塗布するための塗布部を先端に具備した塗布具において、
    前記塗布部は、内部に袋状空間を有する本体を備え、
    この袋状空間に加熱用ヒータが進入配置されていることを特徴とする塗布具。
  2. 前記塗布部は、ヘラ状に構成されていることを特徴とする請求項1記載の塗布具。
  3. 前記本体は、前記袋状空間を画成すると共に外側の表裏面に対応する内側の面であって前記加熱用ヒータに接触する片側の面又は両側の面に、凹凸を有することを特徴とする請求項2記載の塗布具。
  4. 前記本体は、その塗布面に凹凸を有することを特徴とする請求項2又は3記載の塗布具。
  5. 前記塗布部は、外側の表面又は裏面と前記加熱用ヒータとの間隔が、局所的に他の部分に比して狭い部分を有することを特徴とする請求項2〜4の何れか一項に記載の塗布具。
  6. 前記塗布部に対して、流動性を有する塗布材が使用者の操作により押し出し可能とされ、
    前記本体には、押し出されてくる前記塗布材をその先端側へ流すための流路が内部に設けられると共に、この流路に連通し前記塗布材を外部に出現させるための開口が設けられていることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の塗布具。
  7. 前記本体は、これを先端に備え使用者により把持される把持部に対して着脱可能とされ、
    他の本体と交換可能とされていることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の塗布具。
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